JP2012056757A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体のカールの状態が異なる場合にも、搬送工程において該媒体のカールを押さえることができる搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置110は、搬送面53aに載置されたカット用紙CSを搬送方向X2に沿って搬送する搬送ベルト53と、搬送面53aの上方に配置される可撓性を有する板状部材56と、板状部材56における搬送方向X2の上流側となる一端側が搬送面53aから離間するとともに、板状部材56における搬送方向X2の下流側となる他端側が搬送面53aと当接するように板状部材56を支持する支持部55と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば用紙などの媒体を搬送する搬送装置に関する。
従来から、媒体を搬送する搬送装置には、媒体を搬送する搬送経路の途中で、その媒体の巻きぐせ(カール)を補正するものがある(例えば、特許文献1)。すなわち、この特許文献1の搬送装置においては、媒体を搬送するベルトコンベアと対向する位置に補助ベルトコンベアを配置して、ベルトコンベアと補助ベルトコンベアとの間を媒体の搬送経路としている。そして、搬送経路を構成する両ベルトコンベア間の間隔を搬送方向の上流から下流に向かって次第に狭くすることにより、その間隔が狭くなった下流側で補助ベルトコンベアが巻きぐせのついた媒体を押さえ込むようにしている。
特開平11−64988号公報
ところで、特許文献1の搬送装置に設けられた補助ベルトコンベアは、その下方に位置するベルトコンベアと間隔をあけて配置されているため、媒体の巻きぐせが弱く、カールが緩い場合には、その媒体と接触することがない。そして、補助ベルトコンベアでより緩いカールを補正しようとすると、補助ベルトコンベアの設置角度を変化させなければならず、その調整に手間がかかってしまうという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、媒体のカールの状態が異なる場合にも、搬送工程において該媒体のカールを押さえることができる搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の搬送装置は、搬送面に載置された媒体を搬送方向に沿って搬送する搬送ベルトと、前記搬送面の上方に配置される可撓性を有する媒体押さえ部材と、該媒体押さえ部材における前記搬送方向の上流側となる一端側が前記搬送面から離間するとともに、前記媒体押さえ部材における前記搬送方向の下流側となる他端側が前記搬送面と当接するように前記媒体押さえ部材を支持する支持部と、を備える。
この構成によれば、媒体押さえ部材は可撓性を有するので、搬送方向の下流側となる他端側が搬送面と当接していても、たわみ変形することで搬送ベルトによって搬送される媒体の通過を許容することができる。また、媒体がカールしている場合には、媒体の通過を許容するときに媒体押さえ部材が媒体のカールの程度に応じてたわみ変形して、その変形に伴う反力によって媒体を押し返すので、媒体のカールの状態が異なる場合にも、搬送工程において該媒体のカールを押さえることができる。
本発明の搬送装置において、前記媒体押さえ部材は、前記搬送方向の上流側から下流側に向けて前記搬送面との間隔が徐々に狭くなるようにたわんだ状態で前記支持部に支持されている。
この構成によれば、媒体押さえ部材は搬送方向の上流側から下流側に向けて搬送面との間隔が徐々に狭くなるようにたわんだ状態で支持されているので、カールした媒体が媒体押さえ部材を押し上げる際には、媒体押さえ部材のたわみに応じた反力を受けることになる。したがって、たわんでいない媒体押さえ部材を押し上げる場合と比較して、媒体押さえ部材を押し上げる際に媒体に加わる反力が大きくなるので、媒体を強く押さえることができる。
本発明の搬送装置において、前記支持部は、前記搬送方向の上流側から下流側に向けて前記搬送面との離間距離が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面を有し、前記媒体押さえ部材は、前記一端側が前記支持部の前記傾斜面に固定されている。
この構成によれば、媒体押さえ部材は搬送方向の上流側となる一端側が支持部の傾斜面に固定されているので、簡易な構成で媒体押さえ部材と搬送面との間に搬送方向の上流側から下流側に向けて間隔が徐々に狭くなる搬送経路を形成することができる。
本発明の搬送装置において、前記媒体押さえ部材は、前記搬送ベルトの前記搬送方向と交差する幅方向における長さが前記媒体の前記幅方向における長さよりも長い。
この構成によれば、媒体押さえ部材は媒体よりも幅方向における長さが長いので、媒体の幅方向における端部が搬送面から浮き上がるようにカールしている場合にも、浮き上がった媒体の端部を押さえることができる。
本発明の搬送装置は、前記媒体に記録を施す記録装置から、該記録装置において記録が施された前記媒体を仕分けする仕分装置に向けて、前記記録が施された媒体を搬送する搬送装置であって、前記搬送ベルトは前記仕分装置が前記媒体を受容する受け渡し領域に向けて前記媒体を排出するとともに、前記媒体押さえ部材は、前記搬送方向における下流端が前記搬送面の前記搬送方向における下流端となる端部に当接するように配置されている。
この構成によれば、搬送ベルトは記録が施された媒体を搬送するが、媒体押さえ部材は可撓性を有するので、媒体の記録が施された記録面に接触した場合にも、媒体押さえ部材がたわみ変形しない場合と比較して、記録面に対する摺接負荷を抑制することができる。また、媒体押さえ部材は、搬送方向における下流端が搬送面の搬送方向における下流端となる端部に当接するように配置されているので、媒体のカールを押さえてその下面側が搬送面に当接した状態で媒体を排出することができる。したがって、複数の媒体を連続的に搬送する場合にも、搬送面から離間するときの搬送速度のばらつきを抑制して、受け渡し領域に向けて各媒体を確実に排出することができる。
搬送装置を備えたプリンターユニットの構成を示す上面図。 図1におけるA―A線矢視断面図。 プリンターユニットの背面図。 板状部材及び支持部の構成を示す斜視図。
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と略す場合もある)に付属して用いられる搬送装置に具体化した実施形態を説明する。また、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は各図中に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。なお、図面中の上方向、右方向及び前方向を示す矢印において、「○」の中に「・」が記載されたもの(矢の先端を前から見た図)は紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたもの(矢の羽根を後ろから見た図)は紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1に示すように、プリンターユニット11は、記録装置の一例としてのプリンター100と、搬送装置110と、仕分装置120とを構成要素として備えている。プリンター100は、長尺状の用紙であるシートST(図2参照)に対して記録(印刷)を施すとともに、シートSTの記録が施された部分を切断することで媒体の一例としてのカット用紙CSとして排紙する。そして、搬送装置110は、プリンター100から排紙された記録済みのカット用紙CSを仕分装置120に向けて搬送するとともに、仕分装置120がカット用紙CSを受容する受け渡し領域DAに向けてカット用紙CSを排出する。また、仕分装置120は複数のトレイ130を備え、各トレイ130が受け渡し領域DAに順次移動していくことで、カット用紙CSを仕分けするようになっている。
次に、プリンター100について詳述する。
図2に示すように、プリンター100は、後壁の上部に排紙部12aを有する略直方体状の本体ケース12と、本体ケース12内の前側下部においてシートSTをロール状に巻き重ねたロール体RSの状態で保持する保持部13とを備えている。また、プリンター100は、本体ケース12内に、保持部13から排紙部12aに向かって延びる搬送経路に沿ってシートSTを搬送する搬送機構14を備えている。また、本体ケース12内には、ロール体RSから巻き解かれたシートSTに対して記録を施す記録部15と、カッター16とが設けられている。また、本体ケース12内において排紙部12aと隣接する位置には、搬送機構14の一部を構成するカール矯正機構17が設けられている。
搬送機構14によって搬送されるシートSTは、記録部15において表面に記録処理が施されるとともに、表面に印刷が施された部分がカッター16で切断される。そして、切断されたシートSTの先端側の部分はカット用紙CS(単票)とされた後、カール矯正機構17においてカール(巻きぐせ)が矯正されるようになっている。
保持部13は、ロール体RSを回転可能に支持する回転軸18と、回転軸18を回転させるための回転モーター(図示略)とを備えている。そして、回転モーターの駆動に伴って回転軸18が図2における反時計方向に回転すると、ロール体RSからシートSTが巻き解かれるようになっている。
搬送機構14は、シートSTを搬送方向X1の上流側から下流側(本実施形態では前側から後側)に搬送する複数の搬送ローラー20〜24と、各搬送ローラー20,21,22,24との間にシートSTを挟持する従動ローラー30,31,32,34とを備えている。各搬送ローラー20,21,22,24と各従動ローラー30,31,32,34とは、搬送経路を挟んで互いに対向する位置に配置されている。
なお、以下の説明において、互いに対をなす搬送ローラー22と従動ローラー32を搬送ローラー対R2ということがある。また、搬送機構14は、搬送ローラー20〜24を回転させるための搬送モーター(図示略)と、搬送ローラー対R2と対応する位置に配置された搬送経路形成部材38とを備えている。
記録部15は、搬送経路の上側に配置されたガイド軸42と、ガイド軸42に支持されたキャリッジ43と、キャリッジ43に支持された記録ヘッド44とを備えている。また、記録部15は、搬送経路を挟んで記録ヘッド44と対向する位置に配置された支持部材45を備えている。ガイド軸42は、搬送方向X1と交差(直交)するシートSTの幅方向Y1(本実施形態では左右方向)に沿って延びるように本体ケース12に架設されている。また、キャリッジ43は、ガイド軸42に案内されつつ幅方向Y1に沿って往復移動するようになっている。
支持部材45の上面側には複数の吸引孔(図示略)が形成されているとともに、支持部材45には吸引孔を通じてシートSTを吸着するための吸引機構46が内蔵されている。また、記録ヘッド44には、液体としてのインクを噴射する複数のノズル47が設けられている。そして、支持部材45に支持されたシートSTの表面(図1では上面となる記録面)に記録ヘッド44のノズル47からインクが噴射されることで、シートSTに記録が施されるようになっている。
なお、プリンター100では、1つの印刷ジョブに含まれる印刷データを複数に分割し、分割された各印刷データに基づく印刷処理をキャリッジ43の走査毎に行うとともに、各印刷処理の合間に、シートSTの印刷が施された部分が間欠的に搬送されるようになっている。すなわち、記録部15では、幅方向Y1が長手方向となる帯状の画像の形成と紙送りとが交互に繰り返されることで、1つの印刷ジョブに基づく画像が形成されるようになっている。
また、カッター16によるシートSTの切断は、搬送機構14によるシートSTの搬送を停止させ、上流側を支持部材45の吸引機構46で保持する一方、下流側を搬送ローラー対R2で挟持した状態で行われる。なお、本実施形態においては、印刷を行うためにシートSTの搬送を停止したときに、シートSTの切断を行うようになっている。そして、切断されたカット用紙CSは、搬送ローラー22〜24によって停止されることなく連続的に搬送され、カール矯正機構17でカールが矯正された後に、排紙部12aを通じて搬送装置110側に排紙される。
カール矯正機構17は、搬送ローラー23,24及び従動ローラー34を構成要素の一部としている。従動ローラー34は、搬送ローラー24との間にカット用紙CSを挟持したときに、カット用紙CSの搬送に伴って従動回転するとともに、搬送ローラー23との間でカット用紙CSを屈曲させることで、カット用紙CSのカールを矯正するようになっている。なお、搬送ローラー23は、カット用紙CSが屈曲されるときに、その屈曲部分の上流側を支持する支持部として機能する。
次に、搬送装置110について詳述する。
図3に示すように、搬送装置110は、プリンター100の排紙部12aから排紙されたカット用紙CSを搬送方向X2の上流側から下流側(本実施形態では左側から右側)に向けて搬送するもので、基台部50上に載置されている。
搬送装置110は、駆動ローラー51と、従動ローラー52と、駆動ローラー51及び従動ローラー52に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト53と、駆動ローラー51を回転させるための駆動モーター54(図1参照)とを備えている。そして、駆動モーター54の駆動によって駆動ローラー51が図3における反時計方向に回転することで搬送ベルト53が回転するようになっている。
搬送ベルト53の搬送方向X2における上流側はプリンター100の排紙部12aの下方に配置されているとともに、搬送ベルト53の搬送方向X2における下流側は仕分装置120の受け渡し領域DAと隣接する位置に配置されている。したがって、駆動モーター54の駆動時に排紙部12aから排紙されたカット用紙CSが搬送ベルト53の搬送面53a(上面からなる水平面)に載置されると、カット用紙CSは仕分装置120の受け渡し領域DAに向かって搬送方向X2に沿って搬送されるようになっている。
このとき、搬送ベルト53は受け渡し領域DAの搬送方向X2における中央付近に向けてカット用紙CSを投げ出すような速度で回転される。そして、カット用紙CSは搬送面53aの搬送方向X2における下流端に至ると、搬送面53aから離間して仕分装置120の受け渡し領域DAに向けて排出される。
図4に示すように、搬送装置110は、支持部55と、搬送面53aの上方に配置される可撓性を有する媒体押さえ部材の一例としての板状部材56とを備えている。板状部材56は、例えばポリエステル(PET)や塩化ビニルなどの樹脂材料をシート状に成形することで構成される。また、図2に示すように、板状部材56は、搬送ベルト53の搬送方向X2と交差(直交)する幅方向Y2における長さがカット用紙CSの幅方向Y2における長さよりも長くなっている。
図4に示すように、支持部55は、搬送方向X2の上流側から下流側に向けて搬送面53aとの離間距離が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面55aを有している。板状部材56は、搬送方向X2の上流側となる一端側(本実施形態では左端側)が支持部55の傾斜面55aに固定部材57によって固定されることで、搬送方向X2の上流側から下流側に向けて搬送面53aとの間隔が徐々に狭くなるようにたわんだ状態で支持部55に支持されている。すなわち、板状部材56は、搬送方向X2の上流側となる一端側が搬送面53aから離間するとともに、搬送方向X2の下流側となる他端側の端部(本実施形態では右端部)が搬送面53aと当接するように支持部55に支持されている。なお、板状部材56は、搬送方向X2における下流端(本実施形態では右端)が搬送面53aの搬送方向X2における下流端となる端部(本実施形態では右端部)に当接するように配置されている。
次に、搬送装置110の作用について説明する。
カット用紙CSは、プリンター100のカール矯正機構17によってカールが矯正されるが、ロール体RSの内周側に巻かれていたか外周側に巻かれていたかによって矯正前のカールの強さが異なるため、矯正後のカールの状態(カールの強さやカールの向き)がばらつくことがある。また、シートSTの厚さや材質などによっても、カールの状態が異なることがある。
例えば、ロール体RSの内周側に巻かれていて矯正前のカールが強かったカット用紙CSは、カール矯正機構17によってカールが矯正しきれずに残ってしまい、図2に示すように下向きに湾曲した状態で搬送面53aに載置されることがある。一方、ロール体RSの外周側に巻かれていて矯正前のカールが弱かったカット用紙CSは、カール矯正機構17によって逆向きのカールがついてしまい、上向きに湾曲した状態で搬送面53aに載置されることがある。また、そのカールの強さもカット用紙CS毎に異なり、特にロール体RSの半径方向において中央付近に巻かれていたカット用紙CSは、弱いカールがついた状態で搬送面53aに載置される。
そして、矯正後のカット用紙CSのカールが弱い場合にも、板状部材56は搬送方向X2の下流端が搬送面53aの搬送方向X2における下流端となる端部と当接しているので、カット用紙CSは板状部材56によってカールが押さえられた状態で、搬送ベルト53から離間する。また、板状部材56はカット用紙CSよりも幅方向Y2における長さが長いので、カット用紙CSに上向きのカールがついている場合にも、カット用紙CSは浮き上がった両端側が板状部材56によって押さえられた状態で、搬送ベルト53から離間する。同様に、カット用紙CSの幅方向Y2におけるサイズが異なったり、搬送面53a上における載置位置が異なったりする場合にも、カット用紙CSは浮き上がった部分が板状部材56によって押さえられた状態で、搬送ベルト53から離間する。
そのため、搬送面53aから離間して受け渡し領域DAに向けて投げ出される態様となるカット用紙CSは、搬送面53aから離間するときの排出速度が均一化される。これにより、受け渡し領域DAにおけるカット用紙CSの落下位置のばらつきが抑制される。特に、カット用紙CSの搬送方向X2における長さが、受け渡し領域DAの搬送方向X2における長さの半分未満である場合には、受け渡し領域DAにおけるカット用紙CSの落下位置がばらつくと、トレイ130上への積載順序が入れ替わってしまう虞がある。その点、本実施形態によれば、受け渡し領域DAにおけるカット用紙CSの落下位置のばらつきを抑制することで、カット用紙CSの積載順序の入れ替わりを抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)板状部材56は可撓性を有するので、搬送方向X2の下流側となる他端側が搬送面53aと当接していても、たわみ変形することで搬送ベルト53によって搬送されるカット用紙CSの通過を許容することができる。また、カット用紙CSがカールしている場合には、カット用紙CSの通過を許容するときに板状部材56がカット用紙CSのカールの程度に応じてたわみ変形して、その変形に伴う反力によってカット用紙CSを押し返すので、カット用紙CSのカールの状態が異なる場合にも、搬送工程においてカット用紙CSのカールを押さえることができる。
(2)板状部材56は搬送方向X2の上流側から下流側に向けて搬送面53aとの間隔が徐々に狭くなるようにたわんだ状態で支持されているので、カールしたカット用紙CSが板状部材56を押し上げる際には、板状部材56のたわみに応じた反力を受けることになる。したがって、たわんでいない板状部材56を押し上げる場合と比較して、板状部材56を押し上げる際にカット用紙CSに加わる反力が大きくなるので、カット用紙CSを強く押さえることができる。
(3)板状部材56は搬送方向X2の上流側となる一端側が支持部55の傾斜面55aに固定されているので、簡易な構成で板状部材56と搬送面53aとの間に搬送方向X2の上流側から下流側に向けて間隔が徐々に狭くなる搬送経路を形成することができる。
(4)板状部材56はカット用紙CSよりも幅方向Y2における長さが長いので、カット用紙CSの幅方向Y2における端部が搬送面53aから浮き上がるようにカールしている場合にも、浮き上がったカット用紙CSの端部を押さえることができる。
(5)搬送ベルト53は記録が施されたカット用紙CSを搬送するが、板状部材56は可撓性を有するので、カット用紙CSの記録が施された記録面に接触した場合にも、板状部材56がたわみ変形しない場合と比較して、記録面に対する摺接負荷を抑制することができる。また、板状部材56は、搬送方向X2における下流端が搬送面53aの搬送方向X2における下流端となる端部に当接するように配置されているので、カット用紙CSのカールを押さえてその下面側が搬送面53aに当接した状態でカット用紙CSを排出することができる。したがって、複数のカット用紙CSを連続的に搬送する場合にも、搬送面53aから離間するときの搬送速度のばらつきを抑制して、受け渡し領域DAに向けて各カット用紙CSを確実に排出することができる。
(6)板状部材56は傾斜面55aに固定部材57によって固定されているので、固定部材57を傾斜面55aに着脱可能な構成とすることで、容易に板状部材56の交換や取り外しを行うことができる。したがって、厚さや材質の異なる板状部材56を交換して用いることで、カット用紙CSを押さえる力を容易に調整することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・カット用紙CSのカールする向きが決まっている場合には、幅方向Y2における搬送ベルト53の両端側や中央付近など、カット用紙CSが搬送面53aから浮き上がる部分にのみ板状部材56を配置するようにしてもよい。
・媒体押さえ部材は平面視矩形状の板状部材56に限らず、複数の線状部材や糸状部材を幅方向Y2に沿って並べたものを採用することもできる。また、板状部材56は、幅方向Y2においてカット用紙CSよりも長さの短いものを、幅方向Y2に沿って複数設けるようにしてもよい。この構成によれば、線状部材や板状部材56の配置や数を変更することで、幅方向Y2においてカット用紙CSを押さえる力を調整することができる。
・媒体押さえ部材として、複数のシート状部材を重ねたものを採用することもできる。この場合には、重ねるシート状部材の数や厚さ、さらに追加するシート状部材の搬送方向X2における長さなどを変更することで、カット用紙CSを押さえる力を容易に調整することができる。
・支持部55の傾斜面55aの傾斜角度を変更可能な構成としてもよい。この構成によれば、傾斜面55aの傾斜角度を変更することで板状部材56のたわみ状態を変化させることができるので、カット用紙CSを押さえる力を容易に調整することができる。
・支持部55の上面側を搬送面53aと平行な水平面として、この水平面に板状部材56を固定するようにしてもよい。
・板状部材56の搬送方向X2における長さは、任意に変更することができる。
・搬送ベルト53の搬送面53aは必ずしも水平な面でなくてもよい。例えば、搬送方向X2における上流側から下流側に向けて搬送面53aが傾斜する態様で配置されていてもよい。
・板状部材56によって押さえるカールは、長尺状のシートをロール状に巻き重ねた状態で保持することで生じるものに限らない。例えば、印刷や塗装などの表面加工を施すことでカールが生じた媒体や、加湿や加熱によってカールが生じた媒体を板状部材56によって押さえるようにしてもよい。
・上記実施形態では、記録方式としてインクジェット方式を採用した記録装置について記載したが、電子写真方式や熱転写方式など、任意の記録方式の記録装置に変更することもできる。また、記録装置はプリンターに限らず、FAX装置、コピー装置、あるいはこれら複数機能を備えた複合機等であってもよい。さらに、記録装置として、インク以外の他の液体の微小量の液滴を噴射したり吐出したりする液体噴射ヘッド等を備える液体噴射装置を採用してもよい。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
・搬送装置は、記録装置によって記録が施された媒体を仕分装置に搬送するものに限らない。例えば、媒体に対するシールの貼付処理や、箔の転写処理や、染色処理などの各種処理が施された媒体をその後工程(例えば梱包や検品など)を行う位置に向けて搬送する搬送装置としてもよい。また、媒体は用紙に限らず、金属やプラスチックフィルム、布など、任意の素材から構成することができる。
53…搬送ベルト、53a…搬送面、55…支持部、55a…傾斜面、56…媒体押さえ部材の一例としての板状部材、100…記録装置の一例としてのプリンター、110…搬送装置、120…仕分装置、CS…媒体の一例としてのカット用紙、DA…受け渡し領域、X2…搬送方向、Y2…幅方向。

Claims (5)

  1. 搬送面に載置された媒体を搬送方向に沿って搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送面の上方に配置される可撓性を有する媒体押さえ部材と、
    該媒体押さえ部材における前記搬送方向の上流側となる一端側が前記搬送面から離間するとともに、前記媒体押さえ部材における前記搬送方向の下流側となる他端側が前記搬送面と当接するように前記媒体押さえ部材を支持する支持部と、を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記媒体押さえ部材は、前記搬送方向の上流側から下流側に向けて前記搬送面との間隔が徐々に狭くなるようにたわんだ状態で前記支持部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記支持部は、前記搬送方向の上流側から下流側に向けて前記搬送面との離間距離が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面を有し、
    前記媒体押さえ部材は、前記一端側が前記支持部の前記傾斜面に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記媒体押さえ部材は、前記搬送ベルトの前記搬送方向と交差する幅方向における長さが前記媒体の前記幅方向における長さよりも長いことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記媒体に記録を施す記録装置から、該記録装置において記録が施された前記媒体を仕分けする仕分装置に向けて、前記記録が施された媒体を搬送する搬送装置であって、
    前記搬送ベルトは前記仕分装置が前記媒体を受容する受け渡し領域に向けて前記媒体を排出するとともに、前記媒体押さえ部材は、前記搬送方向における下流端が前記搬送面の前記搬送方向における下流端となる端部に当接するように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の搬送装置。
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