JP2012055081A - モータ式アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的な安全性を高めることができるとともに安価に製造することができるモータ式アクチュエータを得る。
【解決手段】直流モータ14への通電前は作動対象1から及ぼされる力によって第1の位置に保持され、直流モータ14が正転したときに第2の位置に移動される作動体11と;直流モータ14を正転させるための第1の電力供給路に設けられ、作動体11の第2の位置への到達に対応して開かれるスイッチと;スイッチが開いたときに作動体11に制動力を付与し、かつ第2の電力供給路からの電力により逆転される直流モータ14の動力にて作動体11への制動力を解除させて、作動対象1から及ぼされる力による作動体11の第2の位置への復帰を許容する制動手段30、31と;正転時に直流モータ14から作動体11へ動力を伝達させるとともに、逆転時に直流モータ14から作動体11へ動力の伝達を阻止させるクラッチ手段32、35とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明はモータ式アクチュエータに関する。
洗濯機や食洗機の排水弁を駆動するためのアクチュエータとして、モータ式のアクチュエータが知られている。また洗濯機における洗濯物投入蓋やドアロック・アンロック機構にも、同様にモータ式のアクチュエータが用いられている。
このようなモータ式のアクチュエータとして、特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。これらの特許文献に記載されたアクチュエータでは、タイマモータとして知られている小形モータ、すなわちシンクロナスモータが利用されている。一般的なシンクロナスモータの電源には、一般的には50Hzまたは60Hzの交流100V〜240Vが用いられている。そして、これらのシンクロナスモータでは、そのロータが電源の交流周波数に同期して回転する。洗濯機や食洗機の排水弁を駆動するためのアクチュエータとしては、特に多極の小形インダクタ・シンクロナスモータが用いられている。
特開平3−198638号公報 特開平4−165939号公報
しかし、洗濯機や食洗機の排水弁を駆動するためのアクチュエータは、一般に洗濯機や食洗機の底面の下側に設置されているために、設置場所は湿度が高く、しかも水滴が付着しやすいという問題点がある。このため、この種のアクチュエータでは、耐トラッキング性能、耐絶縁性能などの電気的性能を高めて、安全性の確保を図ることが求められている。この点が製造コスト増大の原因となっている。
しかも、シンクロナスモータを用いたアクチュエータでは、電源の周波数によって動作時間が異なってしまい、たとえば日本国おいては、50Hz地域と60Hz地域とで動作時間が相違してしまう。
そこで本発明は、このような問題点を解決して、電気的な安全性を高めることが可能であるとともに、安価に製造することが可能なモータ式アクチュエータを得ることができるようにすることを目的とする。
この目的を達成するため本発明の第1のモータ式アクチュエータは、
直流電力が供給されたときに正転するとともに、供給される直流電力の正負が反転したときに逆転する直流モータと、
直流モータへの直流電力の通電前は作動対象から及ぼされる力によって第1の位置に保持されるとともに、前記直流電力の通電により直流モータが正転したときに直流モータの動力により前記作動対象から及ぼされる力に抗して第2の位置に移動される作動体と、
直流モータを正転させる電力を供給するための第1の電力供給路に設けられたスイッチと、
作動体の動作に連動され、作動体の第2の位置への到達に対応してスイッチを開かせる手段と、
スイッチが開動したときに作動体に制動力を付与するとともに、第2の電力供給路から供給される電力により逆転される直流モータの動力にて作動体への制動力を解除させて、作動対象から及ぼされる力による作動体の第2の位置への復帰を許容する制動手段と、
直流モータが正転するときは直流モータから作動体へ動力を伝達させるとともに、直流モータが逆転するときは直流モータと作動体との間で動力を伝達させないクラッチ手段とを有することを特徴とする。
本発明のモータ式アクチュエータによれば、
直流モータと作動体との間に設けられた遊星歯車機構を備え、
制動手段は、遊星歯車機構の第1の構成部材に制動力を付与させることが可能であり、
クラッチ手段は、遊星歯車機構の第2の構成部材に連動されることで、制動手段に連動して制動手段に制動力を発現させる位置と、制動手段との連動を解除して制動手段による制動力の発現を停止させる位置との間を変位可能な部材を有することが好適である。
さらに、本発明のモータ式アクチュエータによれば、
制動手段は、遊星歯車機構の第1の構成部材に連動した回転体を有し、
回転体は、その回転が阻止されたときに第1の構成部材に制動力を付与させることが可能であるとともに、その回転が許容されたときに第1の構成部材への制動力の付与を停止させるように構成され、
クラッチ手段における変位可能な部材は、回転体に当たることで回転体の回転を阻止する位置と、回転体から離れて回転体の回転を許容する位置との間で変位可能であることが好適である。
本発明のモータ式アクチュエータによれば、アクチュエータの動力源として直流モータを用いているため、交流100Vで駆動されるシンクロナスモータよりも低圧の1.5〜24V程度の電圧で作動させることができ、このため、洗濯機や食洗機の排水弁を駆動するためのアクチュエータとして、湿度が高く、しかも水滴が付着しやすい場所に設置されても、所要の安全性を確保することができる。さらに大きな製造コストをかけずにアクチュエータを製造することができる。
また本発明のモータ式アクチュエータによれば、作動体は初期状態において作動対象から及ぼされる力によって第1の位置に保持されるものであるため、この状態においては直流モータに通電する必要はなく、また作動体は、第2の位置では制動手段からの制動力を受けるため、スイッチが開くことによって直流モータへの通電が遮断されても第2の位置に保持される。直流モータは、逆転時には、制動手段に動力を伝えることによって制動手段による作動体へ制動力を解除させるだけでよく、その後は回転する必要はないため、適当な時期に電力の供給を停止することができる。したがって、本発明のモータ式アクチュエータによれば、作動体を動作させるための直流モータへの給電は、きわめて短い時間だけで足り、このため大幅な節電を行うことができる。
また本発明によれば、直流モータを用いたものであるため、50Hz地域と60Hz地域とのいずれにおいても同じ動作時間を達成することができる。
本発明の実施の形態のモータ式アクチュエータの構成を概念的に示す図である。 同アクチュエータにおける遊星歯車機構の断面図である。 同アクチュエータの展開構造を示す断面図である。 同アクチュエータにおけるスイッチおよびその開閉機構を示す図である。 図4の開閉機構の動作を示す図である。 同アクチュエータにおけるギヤトレインを示す図である。 同アクチュエータにおけるクラッチレバーの動きを示す図である。 モータへの給電状況を示す図である。 同アクチュエータにおける各部の動作を示すチャートである。
図1は、本発明の実施の形態のモータ式アクチュエータの構成を概略的に示す。ここで10はモータ式アクチュエータ、11はその作動レバー、12は作動レバー11の先端部である。作動レバー11は、作動体として、その長さ方向に往復動するように構成されている。1は、例えば洗濯機の排水弁などの作動対象である。この作動対象1はばね2を内蔵しており、このばね2は、作動レバー11をアクチュエータ10から引き出す方向に作用する。またばね2は、作動対象1が洗濯機の排水弁である場合には、この排水弁を閉じる方向に力を及ぼす。
アクチュエータ10において、14は直流モータであり、供給電力の正負を逆にすることで逆方向に回転可能である。直流モータ14の出力軸15は遊星歯車機構16に連動されている。遊星歯車機構16の出力部17は、減速歯車機構18に連動されている。減速歯車機構18の出力部19は、ピニオン20に連動されている。ピニオン20は作動レバー11に形成されたラック21と噛み合っている。モータ14の正逆回転により、ピニオン20が減速状態で正逆回転され、それによって作動レバー11が長さ方向に往復動される。
遊星歯車機構16は、直流モータ14の出力軸15に連動された太陽歯車23と、太陽歯車23の周囲に配置されて太陽歯車23と噛み合う複数の遊星歯車24、24、・・・と、遊星歯車24、24、・・・を回転自在に支持するとともに出力部17に連動された回転式の支持部材25と、複数の遊星歯車24、24、・・・の周囲に配置されてこれら複数の遊星歯車24、24、・・・と噛み合うリング状の内歯歯車26と、内歯歯車26を構成するリング状体の外周に形成された第1の大歯車27と、太陽歯車23と一体に回転可能な第2の大歯車28とを有する。内歯歯車26および第1の大歯車27は遊星歯車機構16における第1の構成部材の該当し、太陽歯車23および第2の大歯車28は遊星歯車機構16における第2の構成部材に該当する。
30は回転式の調速機構で、第1の大歯車27によって回転駆動されるように構成されている。調速機構30には、突起31が一体に形成されている。32は旋回アーム構造のクラッチレバーで、変位可能部材と称することができるものであって、第2の大歯車28の回転中心を旋回中心として旋回動作を行うことが可能である。クラッチレバー32にはクラッチ歯車33が回転自在に支持されており、このクラッチ歯車33は第2の大歯車28と噛み合っている。
34は押圧ばねで、クラッチ歯車33をクラッチレバー32に押圧することで、その押圧力の範囲内で、クラッチレバー32に対するクラッチ歯車33の相対回転を阻止可能である。このクラッチレバー32に対するクラッチ歯車33の相対回転を阻止した状態においては、第2の大歯車28が回転すると、第2の大歯車28とクラッチ歯車33とは相対的に回転せず、したがって、第2の大歯車28と、押圧ばね34によって回転(自転)を阻止されたクラッチ歯車33と、クラッチレバー32とが一体的に周方向に移動する。その状態でクラッチレバー32がストッパなどに当たることでその旋回が停止されると、クラッチ歯車33は、第2の大歯車28から受ける回転力が押圧ばね34から受ける回転阻止力よりも大きくなることで、回転(自転)を開始する。これらの動作の詳細は後述する。
クラッチレバー32は、上記のようにして、調速機構30から離れた位置と、調速機構30に接近した位置との間で旋回可能とされている。クラッチレバー32にはストッパ35が設けられている。このストッパ35は、クラッチレバー32が調速機構30に接近した位置に存在している場合において、調速機構30が回転したときに、この調速機構30の突起31に当たることが可能である。その動作の詳細は後述する。
突起31を備えた調速機構30とクラッチレバー32のストッパ35とによって、制動手段を構成している。突起31を備えた調速機構30は、回転体として、制動手段の主たる要素を構成している。また、遊星歯車機構16と、上述の制動手段と、ストッパ35を備えかつクラッチ歯車33を支持したクラッチレバー32とによって、クラッチ手段を構成している。
直流モータ14および遊星歯車機構16の詳細構造と、遊星歯車機構16の基本的な動作とについて、図2を参照しながら詳細に説明する。すなわち、図2において、37はアクチュエータ10のハウジング36を構成するベースプレート、38はそのハウジング36を構成する壁体である。直流モータ14はベースプレート37に取り付けられており、その出力軸15にはピニオン39が固定されている。
遊星歯車機構16は中心軸40を有し、この中心軸40は、その一端がベースプレート37によって支持されるとともに、その他端が壁体38によって支持されている。第2の大歯車28は、中心軸40の回りを回転自在であるとともに、ピニオン39と噛み合っている。太陽歯車23は、第2の大歯車28と一体に形成されるとともに、第2の大歯車28と同様に中心軸40の回りを回転自在とされている。支持部材25も同様に中心軸40の回りを回転自在とされており、太陽歯車23と噛み合う各遊星歯車24は、この支持部材25に取り付けられた支持軸41に回転自在に外ばめされている。支持部材25には、出力部17を構成する出力用ピニオン42が一体に形成されている。この出力用ピニオン42も、同様に中心軸40の回りを回転自在である。第2の大歯車28と太陽歯車23との間には第1の円柱部43が一体に形成されており、遊星歯車24と噛み合うリング状の内歯歯車26と、この内歯歯車26と一体に形成された第1の大歯車27とは、この円柱部43に回転自在に外ばめされている。これら内歯歯車26と第1の大歯車27とは、遊星歯車24、24、・・・を収容するためのギヤケースとしても機能する。
遊星歯車機構16は、太陽歯車23と支持部材25と内歯歯車26のいずれか一つに制動を掛けてその動きを止めることで、それぞれ異なった動作を行う。すなわち、
(1)たとえばモータ14の回転を止めてそのディテントトルクにより第2の大歯車28と太陽歯車23とに制動力を作用させると、支持部材25および出力用ピニオン42と、内歯歯車26および第1の大歯車27とが、中心軸40の回りを一体に回転可能である。このとき、支持部材25および出力用ピニオン42と、内歯歯車26および第1の大歯車27とは、相対的な回転を行わない。
(2)出力用ピニオン42に制動力を作用させると、太陽歯車23および第2の大歯車28と、内歯歯車26および第1の大歯車27とは、太陽歯車23と内歯歯車26との歯数に反比例した回転数で、互いに逆方向に回転可能である。
(3)内歯歯車26と第1の大歯車27とに制動力を作用させると、太陽歯車23および第2の大歯車28と、支持部材25および出力用ピニオン42とは、太陽歯車23と内歯歯車26との歯数に反比例した回転数で、互いに同方向に回転可能である。
図1に示される減速歯車機構18の詳細について説明する。アクチュエータ10の展開構造が表されている図3に示すように、減速歯車機構18は、第1の減速歯車45と、第2の減速歯車46とを有する。第1の減速歯車45は中心軸47のまわりを回転自在とされている。中心軸47は、その一端がベースプレート37によって支持されるとともに、その他端が壁体38によって支持されている。そして、第1の減速歯車45は、遊星歯車機構16の出力用ピニオン42と噛み合う大歯車48と、小歯車49とを有する。これらの歯車48、49は、一体に形成されることで一体に回転する。第2の減速歯車46は、中心軸50に外ばめされて、そのまわりを回転自在とされている。中心軸50は、その一端がベースプレート37によって支持されるとともに、その他端が、アクチュエータ10のハウジング36の蓋部51によって支持されている。第2の減速歯車46は、第1の減速歯車45の小歯車49に噛み合う大歯車52と、中心軸50に回転自在に外ばめされる円筒状の回転軸53とを有し、これら大歯車52と回転軸53とは、一体に形成されることで一体に回転する。回転軸53は、図1における減速歯車機構18の出力部19に相当するものである。
回転軸53の先端部には、スプライン構造の第1の凹凸部54が周方向に沿って形成されている。アクチュエータ10のピニオン20は、回転軸53に外ばめされるとともに、第1の凹凸部54に噛み合う第2の凹凸部55が一体に形成されている。このため、ピニオン20は、回転軸53と一体に回転する。
図3に示すように、ラック21は、横断面コ字形に形成され、それによって横断面矩形状の溝部57が形成されている。図3および図4に示すように、アクチュエータ10の壁体38には、溝部57にはまり込み可能な横断面矩形状の突条58が形成されている。この突条58によって、ラック21のその長さ方向に沿った往復動が案内されるように構成されている。
図3に示すように、壁体38には中心軸60が一体に形成されており、この中心軸60の先端は蓋部51によって支持されている。図3および図4に示すように、中心軸60には歯車61が回転自在に外ばめされており、この歯車61はピニオン20に噛み合っている。図4に示すように、歯車61は、ラック21が1ストローク移動するときに、すなわちラック21が往動または復動するときに、1回転未満の範囲で回転するように構成されている。
中心軸60には、回転カム62が回転自在に外ばめされている。回転カム62には孔部63が貫通状態で形成されており、歯車61には孔部63にはまり込む突部64が一体に形成されている。中心軸60を中心とした孔部63の周方向寸法は、突部64の周方向寸法よりも大きく形成されている。すなわち、孔部63と突部64との間には、周方向の隙間65が形成されている。回転カム62には、カムを構成するための、周方向に環状の壁部66が、一体に形成されている。壁部66は、その外周面がカム面を形成するが、大径部67と、径方向に沿った中心軸60からの距離が大径部67よりも短い小径部68と、大径部67と小径部68とを接続する傾斜部69とを有している。傾斜部69は、大径部67から小径部68に向かうにつれて中心軸60からの距離が徐々に短くなるように構成されている。
図4に示すように、アクチュエータ10の内部には、スイッチ71が設けられている。このスイッチ71は、作動レバー11の作動位置に応じて直流モータ14への給電を機械的にオン・オフするためのものである。詳細には、スイッチ71は、金属製の第1の板ばね72および第2の板ばね73を有し、これらの板ばね72、73は、その基端側の部分が固定部材74によってアクチュエータ10の壁体38に固定されている。これらの板ばね72、73の先端部には、電気接点75、76が、互いに向かい合う姿勢で取り付けられている。板ばね72、73の基端には、導線77、78が電気的に接続されている。
第1の板ばね72には、突起79が形成されている。この突起79は、回転カム62の壁部66に接触するように配置されている。すなわち、図4に示すように、突起79が壁部66の大径部67に接しているときには、この突起79が大径部67から押圧力を受け、この押圧力によって第1の板ばね72が第2の板ばね73に接近する方向に弾性変形を受けて、電気接点75、76どうしが互いに接触するように構成されている。これに対し、図5に示すように、カム62の回転により突起79が壁部66の小径部68に接したときには、回転カム62による突起79への押圧力が解除され、それにより第1の板ばね72の弾性変形状態が解消されて、電気接点75、76どうしが互いに離れるように構成されている。すなわち、回転カム62はスイッチ71を開かせる手段として機能する。
図1において概略的に示された調速機構30とクラッチレバー32とクラッチ歯車33との詳細構造について、図6および図7を参照しながら説明する。図6には、遊星歯車機構16および減速歯車機構18が、ともに図示されている。
調速機構30において、81は中心軸であり、ベースプレート37から立ち上がるように設けられている。中心軸81には小歯車82が回転自在に外ばめされており。この小歯車82は、遊星歯車機構16の第1の大歯車27と噛み合っている。小歯車82は第1の大歯車27よりも少ない歯数で形成されており、したがって第1の大歯車27よりも高速で回転されるように構成されている。調速機構30には小歯車82と一体回転する円盤83が設けられており、この円盤83には、一対の重錘84、84が、ピン85、85のまわりに旋回自在に設けられている。重錘84、84はアクチュエータ10の壁体38に形成された凹部80に収容されており、これによって遠心クラッチ構造のブレーキ式の調速機構30が構成されている。すなわち、円盤83の回転数が許容値を超えようとすると、重錘84、84は、遠心力によってピン85、85を中心として拡径方向に移動し、凹部80の内周面に接することになり、それによってブレーキが掛けられるように構成されている。図示は省略するが、調速機構30には、ピン85、85を中心として重錘84、84に縮径方向の力を作用させるための手段が設けられている。この点は、一般的な遠心クラッチと同様の構成である。突起31は、たとえば図示のように円盤83と一体に形成されている。
クラッチレバー32とクラッチ歯車33の詳細構造について説明する。図2および図3に示すように、遊星歯車機構16には第2の大歯車28と一体に第2の円柱部86が形成されている。すなわち、第2の円柱部86は、第2の大歯車28の位置を基準として、第1の円柱部43とは反対側に形成されている。そしてクラッチレバー32は、その基端部がこの第2の円柱部86に外ばめされることで、第2の大歯車28の回転中心を旋回中心として旋回動作を行うことが可能とされている。
図1、図6、図7に示すように、クラッチレバー32は板状に形成され、その板面に接するようにしてクラッチ歯車33が設けられている。すなわち、中心軸87がクラッチレバー32から立ち上がるように設けられており、クラッチ歯車33はこの中心軸87に回転自在に外ばめされている。さらに中心軸87には、ワッシャ88と、圧縮コイルばねにて構成された押圧ばね34と、つば形のリテーナ89とが、クラッチ歯車33から離れる方向に沿ってこの順に外ばめされている。押圧ばね34は、その一端がリテーナ89によって位置規制されることで、その他端が、ワッシャ88を介してクラッチ歯車33の一方の側面を押圧するように構成されている。このばね34からの押圧力を受けることで、クラッチ歯車33は、その両側面がワッシャ88とクラッチレバー32とによって挟み込まれることになり、それによって、その回転にブレーキが掛けられることになる。
クラッチレバー32には調速機構30の突起31に対応する位置に達するブラケット90が設けられており、このブラケット90にストッパ35が設けられている。
ベースプレート37には、図7に示すように、クラッチレバー32の旋回範囲を規制するための一対のピン91、92が設けられている。図7(b)に示すように、クラッチレバー32は、一方のピン91に当たって位置規制されたときは、図示のようにブラケット90およびストッパ35が調速機構30に近づいた所定の位置に位置決めされる。反対に、図7(a)(c)に示すように、クラッチレバー32は、他方のピン92に当たって位置規制されたときは、図示のようにブラケット90およびストッパ35が調速機構30から遠ざかった所定の位置に位置決めされる。
直流モータ14の結線について説明する。図8に示すように、モータ14は一対の入力端子93、94を有し、直流モータであることから入力端子93、94に供給する直流電力の正負を逆にすることで、その回転が逆方向になる。95、96、97はアクチュエータ10に設けられた外部端子である。モータ14の一方の入力端子93は第1の外部端子95に電気的に接続され、他方の入力端子94は、第2および第3の外部端子96、97に電気的に並列に接続されている。詳細には、第2の外部端子96には直接に接続され、第3の外部端子97にはスイッチ71を介して接続されている。外部端子97は第1の電力供給路に該当し、外部端子96は第2の電力供給路に該当する。
以上の構成のアクチュエータ10の動作について説明する。
初期状態においては、図1に示すように、アクチュエータ10の作動レバー11は、この作動レバー11と作動対象1との間に設けられたばね2によって引っ張られており、図4に示すようにアクチュエータのハウジング36から引きだされている。すなわち、第1の位置に保持されている。このとき、ラック21とピニオン20と歯車61と回転カム62との位置関係は図4に示す状態にあり、スイッチ71の突起79は回転カム62の大径部67に押された状態にある。これによって図示のようにスイッチ71は閉じた状態にある。またこのとき、図7の(a)に示すように、クラッチレバー32は調速機構30から離れた位置にあり、図示のようにピン92に当たって位置規制されている。この初期状態とは、たとえば作動対象1が洗濯機の排水弁である場合には、その排水弁がばね2の力によって閉じている状態をいう。
この初期状態から、洗濯機の排水弁を開く場合には、図8(a)に示すように、たとえば外部端子97にプラスの電位を供給し、外部端子95にGNDの電位を供給する。すると、スイッチ71が閉じていることからモータ14が回転を開始する。このとき、モータ14すなわちピニオン39は、図7の(a)における時計方向に回転し始める。これにより、モータ14の回転力は、ピニオン39を介して、遊星歯車機構16に対し、第2の大歯車28を同(a)における反時計方向に回転させる方向に伝えられる。これに対し、上述のように作動レバー11がばね2によって引っ張られているため、その引張力は、ラック21、ピニオン20、減速歯車機構18を介して、遊星歯車機構16に伝えられる。これによって、図3および図6に示される遊星歯車機構16の出力用ピニオン42には、このピニオン42が図7(a)における反時計方向へ回転することを阻止するように力が付与される。
その結果、遊星歯車機構16においては、モータ14の回転力に対しピニオン42に制動力が加えられたことになり、上述の(2)の状態になる。すなわち、ピニオン42は回転せず、太陽歯車23と第2の大歯車28は同(a)における反時計方向に一体に回転し始め、内歯歯車26と第1の大歯車27は同(a)における時計方向に一体に回転し始める。このとき、第1の大歯車27に噛み合っている小歯車82すなわち調速機構30は、重錘84、84が大きく拡径しない程度の速度で同(a)における反時計方向に回転する。
このように第2の大歯車28が同(a)における反時計方向に回転し始めた場合において、クラッチ歯車33は、ばね34により押圧されていることで、クラッチレバー32に対する相対回転が阻止されている。このため、第2の大歯車28とクラッチ歯車33とは、互いに噛み合ったまま、相対的な回転を行わない。その結果、第2の大歯車28とクラッチ歯車33とクラッチレバー32とは、遊星歯車機構16の中心軸40を中心として、同(a)における反時計方向に一体的に旋回する。
この旋回によって、図7の(b)に示すようにクラッチレバー32がピン91に当たると、その位置でクラッチレバー32の旋回は停止される。すると、クラッチ歯車33は、ばね34から受ける回転阻止力よりも第2の大歯車28から受ける回転力の方が大きくなるため、同(b)の位置において時計方向に空回り状態で回転する。
クラッチレバー32がピン91に当たった位置で旋回を停止したときに、調速機構30は回転しており、それによって調速機構30の突起31はクラッチレバー33のストッパ35に当たる。これにより調速機構30の回転が阻止され、これに連動して遊星歯車機構16における第1の構成部材としての内歯歯車26および第1の大歯車27の回転が阻止される。すなわち、クラッチレバー32は、ピン91に当たることで、制動手段としての調速機構30に制動力を発現させるための位置に到達したことになる。
つまり、上述の(3)の状態となる。すると、モータ14から第2の大歯車28に伝えられた回転力は、図1に示されるばね2によってピニオン42に付与された力に打ち勝って、ピニオン42を第2の大歯車28と同方向、すなわち図7における反時計方向に回転させる。すると、その回転力は減速歯車機構18によって増幅され、図1〜図5に示されるピニオン20を反時計方向に回転させるにいたる。これにより、図1に示される作動レバー11がアクチュエータ10の内部に引き込まれ、作動対象1である洗濯機の排水弁は、ばね2の力に抗して開かれる。
ピニオン20が回転すると、図4に示される状態から、図5に示される状態となる。すなわち、モータ14からの回転力によってピニオン20は図4において反時計方向に回転され、それによってアクチュエータ10の内部の第2の位置への作動ロッド11の引き込みが行われる。ピニオンが図4において反時計方向に回転すると、それにもとづき歯車61が図4において時計方向に回転する。すると、歯車61の突部64が回転カム62の孔部63にはまり込んだ状態で回転カム62を周方向に押し、それによって回転カム62も同様に時計方向に回転する。回転カム62は、図4の状態においては大径部67が第1の板ばね72の突起79を押しており、それによって第1の板ばね72の電気接点75が第2の板ばね73の電気接点76に接触してこれを押圧し、第1の板ばね72と第2の板ばね73はともに押圧方向に弾性的に撓んでいる。
ピニオン20がさらに回転し、作動レバー11が所定の位置まで引き込まれて洗濯機の排水弁が開かれると、回転カム62の傾斜部69が第1の板ばね72の突起79と接触し始める。すると、反対に傾斜部69が第1の板ばね72の弾性力によって押され、それによって回転カム62は隙間65の分だけ歯車61よりも時計方向に進む。これにより、第1の板ばね72の突起79は、傾斜部69が存在するにもかかわらず、直ちに回転カム62の小径部68に接することになる。すなわち、傾斜部69が第1の板ばね72の突起79の位置に到達すると、直ちにスイッチ71が開かれた状態となる。
これにより、図8(b)に示される状態となり、モータ14は給電を遮断されてその回転を停止する。このとき、作動レバー11は、上述の第2の位置に到達しているが、作動対象1のばね2によって、アクチュエータ10から引き出される方向の力を受けている。しかし、モータ14のディテントトルクと、制動手段としての調速機構30の突起31がクラッチレバー32のストッパ35に当たっていることで調速機構30に働いている回転阻止力とによって、作動レバー11は、図5に示されるようにアクチュエータ10の内部に保持される。すなわち、上述の(1)の状態において、さらに第1の大歯車27に制動力が付与された状態となる。
この状態から、作動レバー11を元のアクチュエータ10から突出した状態すなわち元の第1の位置に戻すときには、図8(c)に示すように、直流モータ14の外部端子96にマイナスの電位を供給する。あるいは、図8(a)(b)の場合に比べてモータ14に供給する電力の正負を逆転させる。このとき、スイッチ70に接続された外部端子97は、図8(c)に示すように電力を供給しない。あるいは外部端子96と同じ電位を供給してもよい。
すると、スイッチ71が開いている状態で、直流モータ14は、図8(a)(b)の場合とは逆方向に回転する。これにより、図7(c)に示すように、第2の大歯車28は同(c)における時計方向に回転し始める。すると、図7(a)の場合と回転方向は逆であるが、同様の動作によって、ばね34によって押圧されたクラッチ歯車33は第2の大歯車28に対し相対的に回転しない噛み合い状態となり、その結果、第2の大歯車28とクラッチ歯車33とクラッチレバー32とは、遊星歯車機構16の中心軸40を中心として、一体的に同(c)における時計方向に旋回する。
この旋回によって、同(c)に示すようにクラッチレバー32がピン92に当たると、それによってクラッチレバー32の旋回は停止され、クラッチ歯車33は、ばね34から受ける回転阻止力よりも第2の大歯車28から受ける回転力の方が大きくなるため、同(c)の位置において反時計方向に空回り状態で回転する。クラッチレバー32がピン92に当たると、クラッチレバー32は、制動手段としての調速機構30による制動力の発現を停止させる位置に達したことになる。以下、この点について説明する。
すなわち、クラッチレバー32がピン91から離れることによって、クラッチレバー32のストッパ35と調速機構30の突起31との接触状態が解除される。調速機構30は、第1の大歯車27に駆動されて同(c)における時計方向に回転する。
これによって、作動レバー11を作動対象1のばね2の力に抗してアクチュエータ10の内部に保持させておこうとする力がすべて解除されるため、作動レバー11は、ばね2の力によって急速にアクチュエータ10から引き出される。このとき、遊星歯車機構16においては、上述の(1)の状態と比べて、モータ14が回転し、さらに出力用ピニオン42と内歯歯車26および第1の大歯車27とが、ばね2の力によって、モータ14の回転に基づく速度と同等以上の速度で一体に回転する。
ただし、作動レバー11の引き出し速度が所定の限度まで高くなった場合には、回転する調速機構30の重錘84、84が遠心力によって拡径し、アクチュエータ10の壁体38の凹部85に回転しながら接することになるため、これによる制動力が付与される。すなわち、作動レバー11の引き出し速度が所定の限度を超えて高くなることが防止される。
以上のようにクラッチレバー32は、図7(a)(c)の位置にあるときは遊星歯車機構16における内歯歯車26と第1の大歯車27との回転を許容することで、すなわちこれら内歯歯車26および第1の大歯車27を調速機構30とともに空回りさせることで、モータ14の動力がピニオン20に伝達されることを阻止する。すなわち、制動手段による制動力を発現させる位置にある。反対にクラッチレバー32は、図7(b)の位置にあるときには、調速機構30の回転を停止させることで内歯歯車26と第1の大歯車27との回転を阻止させ、それによってモータ14の動力をピニオン20に伝達させる。すなわち、制動手段による制動力の発現を停止させる位置にある。以上より、クラッチレバー32は、モータ14とピニオン20との間で動力を伝達あるいは遮断させるためのクラッチ機能を果たすための部材として作用する。
ばね2の力によってピニオン20が回転を開始すると、それに伴って歯車61も回転を始める。すると、回転カム62は、歯車61の突部64で押されることによって同様に回転する。しかし、隙間65が存在することから回転カム62の回転開始タイミングは歯車61の回転開始タイミングよりも遅れる。そして、図5に示すように回転カム62の小径部68に接していた第1の板ばね72の突起79が傾斜部69に接する。これにより、第1の板ばね72は、傾斜部69の作用によって無理なく押されて徐々に第2の板ばね73に接近され、やがて電気接点75、76どうしが接触してスイッチ71が閉じられる。すなわち、スイッチ71は、作動レバー11の引き出しが開始された時点では開いたままであり、作動レバー11が少し引き出された後に、元通りに閉じられることになる。
モータ14は、図7(c)に示されるようにクラッチレバー32がピン91から離れて、調速機構30が自由に回転できるようになった後は、もはや第2の大歯車28に回転力を付与する必要はない。すなわち、その後は、モータ14に給電を行う必要はない。そこで、クラッチレバー32がピン91から離れて調速機構30が自由に回転できるようになったら、その後において直ちに、モータ14への給電を遮断することができる。給電を遮断するタイミングは、モータ14への通電を開始した後のタイマー制御や、クラッチレバー32などの機構部品の位置を検知することによる制御など、任意の制御によって設定することができる。
図5に示す状態からモータ14が回転を始めた場合において、減速歯車機構18は、作動対象1のばね2の力に基づきラック21およびピニオン20から遊星歯車機構16に伝えられる動力に対しては、増速を行う機構として作用する。このため、ばね2の力によりピニオン20が回転することで歯車61も回転を開始するが、その回転速度は、遊星歯車機構16の第2の大歯車28の回転速度よりもはるかに低い。このため、図7(c)に示されるようにクラッチレバー32がピン91から離れて調速機構30が自由に回転できるようになるタイミングは、モータ14が回転を始めた直後であるのに対し、図5に示される状態から歯車61が回転してスイッチ71が閉じるタイミングは、それよりもずっと後である。また、上述のように、歯車61が回転を開始してもスイッチ71はすぐには閉じない。
よって、モータ14への給電を遮断するタイミングは、スイッチ71が閉じるタイミングよりもずっと前に設定することができる。換言すると、スイッチ71は、モータ14への給電が確実に遮断された後に閉じた状態に復帰することになる。よって、図8(c)に示されるように外部端子96に供給された電力がスイッチ70の閉動によって外部端子97に回りこんで回路部品に悪影響を及ぼすなどの事態の発生を防止することができる。
モータ14に電力が供給されていない状態で、作動対象1のばね2の力によって作動レバー11が図4に示される第1の位置まで引き出されたなら、すなわち作動レバー11が元の位置に戻されたなら、ラック21がアクチュエータ10のハウジング36の適当な位置に当たるなどによって、それ以上の引き出しは阻止される。これにより、作動レバー11は、ばね2による引張力を受けた状態で元の位置に復帰する。
図9は、作動レバー11の引込動作と戻し動作の際における、作動レバー11の位置に対する、直流モータ14のオン・オフ・逆転オン状態と、クラッチレバー32などにより達成されるクラッチ機能にもとづく動力伝達の可否の状態と、調速機構30などにより達成される制動の可否の状態と、スイッチ71のオン・オフ状態との関係について示したチャートである。
図示のように、モータ14は、引き込み動作が完了した後は電力の供給が遮断される。このため、たとえば作動対象1が洗濯機の排水弁である場合には、作動レバー11がアクチュエータ10に引き込まれてその排水弁が開いている間は、モータ14に通電する必要がない。また排水弁を閉じるときにも、一瞬だけモータ14に通電すれば足り、その後は通電の必要が無い。このため、モータ14による電力消費をごく僅かに抑えることができる。またモータ14の稼働時間を抑えることでモータ14の見掛け上の寿命を長くすることができる。
上記においては、本発明の実施の形態のモータ式アクチュエータに関し、特定の構成例について説明した。しかし、本発明のモータ式アクチュエータは、上記の構成例のものに限定されず、本発明の技術思想の範囲内で様々な変形例に設計変更することが可能である。特に、制動手段とクラッチ手段とは、本発明において必須である特定の制動機能とクラッチ機能とを発揮するものであれば、任意の構成とすることができる。すなわち、制動手段としては、スイッチ71が開いたときに作動レバー11が作動対象1のばね2に引っ張られて元の位置に復帰しようとする動作を制動するとともに、直流モータ14が逆転するときにはその制動作用を解除して作動レバー11が作動対象1のばね2に引っ張られて元の位置に復帰しようとするのを許容するものであれば、任意の構成を採用することができる。またクラッチ手段としては、直流モータ14が正転するときは直流モータ14から作動レバー11へ動力を伝達させるとともに、直流モータ14が逆転するときは直流モータ14と作動レバー11との間で動力を伝達させないものであれば、任意の構成を採用することができる。
たとえば上記においては制動手段として調速機構30を用いたものについて説明したが、これに代えて、たとえば遊星歯車機構16の第1の構成部材である内歯歯車26や第1の大歯車27の回転を阻止させるものであれば、適宜の構成を採用することができる。またクラッチ手段として旋回式のクラッチアーム32を用いたものについて説明したが、上述のように直流モータ14の回転方向に連動したものであれば、他の適宜のクラッチ機構を採用することもできる。
また上記においては、遊星歯車機構16によって制動手段とクラッチ手段とを構成したものについて説明したが、他の機構によってこれらを実現することも可能である。ただし、上記のように遊星歯車機構16を採用すれば、簡単かつ小形の機構によって制動手段とクラッチ手段とを実現することができる。
1 作動対象
2 ばね
11 作動レバー(作動体)
14 直流モータ
16 遊星歯車機構
18 減速歯車機構
23 太陽歯車(第2の構成部材)
26 内歯歯車(第1の構成部材)
27 第1の大歯車(第1の構成部材)
28 第2の大歯車(第2の構成部材)
30 調速機構(制動手段)
31 突起(制動手段)
32 クラッチレバー(クラッチ手段)
33 クラッチ歯車(クラッチ手段)
34 押圧ばね(クラッチ手段)
35 ストッパ(クラッチ手段)
62 回転カム(スイッチを開かせる手段)
71 スイッチ
96 外部端子(第2の電力供給路)
97 外部端子(第1の電力供給路)

Claims (3)

  1. 直流電力が供給されたときに正転するとともに、供給される直流電力の正負が反転したときに逆転する直流モータと、
    直流モータへの直流電力の通電前は作動対象から及ぼされる力によって第1の位置に保持されるとともに、前記直流電力の通電により直流モータが正転したときに直流モータの動力により前記作動対象から及ぼされる力に抗して第2の位置に移動される作動体と、
    直流モータを正転させる電力を供給するための第1の電力供給路に設けられたスイッチと、
    作動体の動作に連動され、作動体の第2の位置への到達に対応してスイッチを開かせる手段と、
    スイッチが開動したときに作動体に制動力を付与するとともに、第2の電力供給路から供給される電力により逆転される直流モータの動力にて作動体への制動力を解除させて、作動対象から及ぼされる力による作動体の第2の位置への復帰を許容する制動手段と、
    直流モータが正転するときは直流モータから作動体へ動力を伝達させるとともに、直流モータが逆転するときは直流モータと作動体との間で動力を伝達させないクラッチ手段と、
    を有することを特徴とするモータ式アクチュエータ。
  2. 直流モータと作動体との間に設けられた遊星歯車機構を備え、
    制動手段は、遊星歯車機構の第1の構成部材に制動力を付与させることが可能であり、
    クラッチ手段は、遊星歯車機構の第2の構成部材に連動されることで、制動手段に連動して制動手段に制動力を発現させる位置と、制動手段との連動を解除して制動手段による制動力の発現を停止させる位置との間を変位可能な部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ式アクチュエータ。
  3. 制動手段は、遊星歯車機構の第1の構成部材に連動した回転体を有し、
    回転体は、その回転が阻止されたときに第1の構成部材に制動力を付与させることが可能であるとともに、その回転が許容されたときに第1の構成部材への制動力の付与を停止させるように構成され、
    クラッチ手段における変位可能な部材は、回転体に当たることで回転体の回転を阻止する位置と、回転体から離れて回転体の回転を許容する位置との間で変位可能である、
    ことを特徴とする請求項2記載のモータ式アクチュエータ。
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