JP2012042619A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転筒を駆動する際の双方のモータの駆動力のロスを少なくすると共に、モータ相互にトルクが伝達されないようにする。
【解決手段】カム筒61が回転すると、第1レンズ群10、第2レンズ群20は共に光軸A方向に進退移動する。カム筒61を回転駆動するための2つの駆動源であるSWモータ51及びTWモータ53と、これらの回転量を合成してカム筒61に駆動力を伝達することが可能な伝達機構50とが設けられる。SWモータ51のモータ出力軸にはウォームギア52が圧入され、TWモータ53のモータ出力軸にはウォームギア54が圧入されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、2つの駆動源によってレンズ群等の光学系を駆動する機構を備えるレンズ鏡筒に関する。
従来、カメラ等に適用される従来のレンズ鏡筒として、2つの駆動源からの駆動力を合成して、合成した出力によって光学系を光軸方向に移動可能にするものが知られている。特許文献1のレンズ鏡筒は、カム筒の回転によって光軸方向に移動するフォーカス光学系と、光学系を駆動する駆動源としてのモータ及び手動操作環とを有する。さらに、これらモータ及び手動操作環から出力される動力を合成してカム筒に伝達する遊星ギア列を備える。遊星ギア列は、太陽ギア、内歯ギア、太陽ギアと内歯ギアとに噛み合う遊星ギア、遊星ギアを自転及び公転可能に保持するキャリアとから成る。モータの回転は内歯ギアに伝達され、手動操作環の回転は太陽ギアに伝達され、これらの合成出力がキャリアからカム筒に伝達される。
ところで、モータを駆動すると、その駆動力はキャリアと太陽ギアの両方に伝わり、手動操作環が回転しようとする。特許文献1のレンズ鏡筒は、モータの駆動による手動操作環の回転を防ぐために、太陽ギアと手動操作環との間にフリクションギアとフリクションバネを備えている。フリクションバネは、フリクションギアを軸方向に押圧することで、フリクションギアに一定の回転負荷を与えている。モータの駆動力によってフリクションギアに伝達されるトルクよりも、フリクションバネによって与えられる負荷トルクの方が大きくなるようにすることで、モータ駆動による手動操作環の連れ回りを防いでいる。
特開2007−072077号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、モータの駆動力を遮断するための仕組みとして、フリクションバネを配置する必要があり、カメラの大型化と高コスト化に繋がる。また、モータの設計上の駆動力が増すと、それに応じてフリクションバネも強く設計する必要があり、そうすると操作環から駆動する場合の駆動力のロスが大きくなるという問題もあった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、回転筒を駆動する際の双方のモータの駆動力のロスを少なくすると共に、モータ相互にトルクが伝達されないようにすることができるレンズ鏡筒を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のレンズ鏡筒は、回転することで光学系を光軸に沿って移動させる回転筒と、前記回転筒の駆動源として配置される2つのモータと、前記2つのモータの回転量を合成して前記回転筒に前記各モータの駆動力を伝達することが可能な伝達機構とを有し、前記2つのモータの出力軸のそれぞれに、前記伝達機構に前記各モータの駆動力を入力するためのウォームギアを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、回転筒を駆動する際の双方のモータの駆動力のロスを少なくすると共に、モータ相互にトルクが伝達されないようにすることができる。
本発明の一実施の形態に係るレンズ鏡筒が適用される撮像装置において、レンズ鏡筒がWIDE位置(広角位置)にある状態を示す要部断面図である。 レンズ鏡筒がTELE位置(望遠位置)にある状態を示す要部断面図である。 レンズ鏡筒がSINK位置(収納位置)にある状態を示す要部断面図である。 カム筒及びプリズムを駆動する機構の一部を分解した斜視図である。 固定筒の内周側展開図である。 カム筒を駆動する駆動機構の一部を切断した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズ鏡筒が適用される撮像装置において、レンズ鏡筒がWIDE位置(広角位置)にある状態を示す要部断面図である。本実施の形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを例示する。このレンズ鏡筒は、収納位置と撮影位置との間を光軸方向にレンズ群を移動させて撮影倍率を変更するズーム式のレンズ鏡筒とされている。
図1に示すように、本実施の形態のレンズ鏡筒は、光学系としての第1レンズ群10及び第2レンズ群20のほか、プリズム5、固定筒62、カム筒61及び直進ガイド筒63を備える。また、本撮像装置の動作の全体を制御する不図示の制御部が設けられる。
第1レンズ群10は、1群鏡筒11に1群レンズ1が保持されて構成され、第2レンズ群20は、2群鏡筒21に2群レンズ2が保持されて構成される。1群レンズ1及び2群レンズ2から入射した光束は、プリズム5により1群レンズ1及び2群レンズ2の光軸Aに対して略90°の角度で交差する光軸Bの方向に屈曲して、撮像素子8に導かれる。
プリズム5は、モータ6Aの駆動により光軸Bに沿って移動可能に保持部材6に保持されている。プリズム5と撮像素子8との間には、第3レンズ群30、第4レンズ群40及び光学フィルタ7が光軸Bに沿って配置されている。
第3レンズ群30は、前地板32に固定された不図示のシャッタと、後地板34に保持された3群レンズ3とを備え、後地板34と前地板32とは互いにねじ等により結合されている。第3レンズ群30が、モータ30Aの駆動により光軸Bに沿って移動することで変倍動作が行われる。
第4レンズ群40は、4群レンズホルダ41に4群レンズ4が保持されて構成され、第4レンズ群40がモータ40Aの駆動により光軸Bに沿って進退移動することで、変倍動作及び合焦動作が行われる。光学フィルタ7は、空間周波数の高い光をカットする為のローパスフィルタ機能や赤外光をカットする機能等を有する。
また、図1において、SWモータ(SWM)51及びTWモータ(TWM)53は、回転筒であるカム筒61を回転駆動するための駆動源である。SWモータ51及びTWモータ53の駆動力は、遊星ギア列を備える伝達機構50を介してカム筒61に伝達される。また、パルスギア列70は、カム筒61の回転量を検出するためのものである。SWモータ51、TWモータ53、伝達機構50及びパルスギア列70については、後述する。
図2は、レンズ鏡筒がTELE位置(望遠位置)にある状態を示す要部断面図である。図2に示すように、レンズ鏡筒がTELE位置になるときには、第1レンズ群10が光軸Aに沿って被写体側(図2の上側)に繰り出すとともに、第2レンズ群20が光軸Aに沿って後退してプリズム5に接近した位置で停止する。第3レンズ群30は、光軸Bに沿ってプリズム5に向かって移動して該プリズム5に接近した位置で停止する。第4レンズ群40は、光軸Bに沿って撮像素子8に向かって移動して該撮像素子8に接近した位置で停止する。
図3は、レンズ鏡筒がSINK位置(収納位置)にある状態を示す要部断面図である。図3に示すように、レンズ鏡筒がSINK位置になるときには、プリズム5、第3レンズ群30及び第4レンズ群40は、光軸Bに沿って互いに干渉しないように撮像素子8側に移動する。これにより、第2レンズ群20及び第1レンズ群10の後方に収納空間が形成され、第2レンズ群20及び第1レンズ群10が光軸Aに沿って後退して、カム筒61とともに前記収納空間に収納される。
固定筒62の内周部には、カム筒61の外周部に設けられカムピン(不図示)がカム係合するカム溝62a(図5参照)が周方向に略等間隔で複数箇所形成されている。カム筒61の外周部には、後述する駆動ギア60に噛合するギア部61a(図4)が形成され、駆動ギア60から駆動力が伝達されることで、カム筒61が回転駆動される。このとき、固定筒62のカム溝62aとカム筒61のカムピンとのカム作用により、カム筒61は光軸Aに沿って進退することとなる。また、カム筒61の内周部には、不図示の1群カム溝及び2群カム溝が形成されている。
直進ガイド筒63は、カム筒61の内周側に配置され、カム筒61と一体となって回転可能且つ、光軸A方向に移動可能とされている。カム筒61の半径方向において、カム筒61と直進ガイド筒63との間には、第1レンズ群10の1群鏡筒11の、被写体の反対側の端部が介在し、第1レンズ群10の1群鏡筒11の外周部に設けたカムピンがカム筒61の1群カム溝とカム係合している。また、直進ガイド筒63の外周部には、光軸A方向に沿って延びる直進溝(不図示)が形成されており、この直進溝に1群鏡筒11の内周部に設けた凸部が係合することにより、1群鏡筒11の回転方向の動きが規制されている。
直進ガイド筒63の内周側には、第2レンズ群20が配置され、第1レンズ群10と同様に、第2レンズ群20の2群鏡筒21に設けた不図示のカムピンがカム筒61の2群カム溝にカム係合する。また、直進ガイド筒63には、光軸A方向に不図示の貫通溝が設けられており、この貫通溝に2群鏡筒21のカムピンの根元に配置された係合部が係合することにより、2群鏡筒21の回転方向の動きが規制されている。
そして、カム筒61が回転すると、カム筒61の1群カム溝と1群鏡筒11のカムピンとのカム作用により、1群鏡筒11の凸部が直進ガイド筒63の直進溝を光軸A方向に摺動しながら、1群鏡筒11がカム筒61に対して光軸Aに沿って進退する。従って、カム筒61が固定筒62に対して光軸Aに沿って進退すると、カム筒61に対して1群鏡筒11が光軸Aに沿って進退して1群レンズ1が収納位置と撮影位置との間を移動する。2群レンズ2についても、同様の動作によって収納位置と撮影位置との間を移動する。
すなわち、SINK位置からWIDE位置までは、第1レンズ群10、第2レンズ群20は共に、カム筒61に対して前方に変位する。しかし、WIDE位置からTELE位置までは、第1レンズ群10は被写体方向に、第2レンズ群20は被写体の反対方向に変位し、互いに離間する方向に移動する。ただし、上記の相対的移動関係は例示であり、カム筒61が回転することで、第1レンズ群10、第2レンズ群20がそれぞれ進退移動する構成であればよく、上記の構成に限定されない。
次に、図4〜図6を参照して、カム筒61を駆動する駆動機構について説明する。図4は、カム筒61及びプリズム5を駆動する機構の一部を分解した斜視図である。図6はカム筒61を駆動する駆動機構の一部を切断した斜視図である。
図4において、SWモータ51は、第1レンズ群10及び第2レンズ群20をSINK位置とWIDE位置との間で移動させるための駆動源である。TWモータ53は、第1レンズ群10及び第2レンズ群20をTELE位置とWIDE位置との間で移動させるための駆動源である。
SWモータ51及びTWモータ53は、それぞれモータ軸線を光軸B方向に向け、且つ各々のモータ出力軸をカム筒61の径方向内側に向けて配置されている。SWモータ51のモータ出力軸には、ウォームギア52が圧入され、TWモータ53のモータ出力軸には、ウォームギア54が圧入されている。
ウォームギア52とウォームギア54との間には、被写体側(図4の上側)から順に光軸Aと平行にズームリングギア55、ズームキャリアギア56及び太陽ギア列57が同軸配置されている。
SW側斜歯ギア64は、被写体側の平歯部64aと被写体の反対側のはすば歯車である斜歯部64bとを有する。太陽ギア列57は、2段の平ギアからなる太陽ギア57a、57bを備え、SW側斜歯ギア64の平歯部64aに太陽ギア57aが噛合し、斜歯部64bにウォームギア52が噛合している。
ズームキャリアギア56は、ギア部56a、及びギア部56aの被写体側を向く面に周方向に略等間隔で被写体方向に突設された3本の軸部56bを備え(図6)、3本の軸部56bには、それぞれズーム遊星ギア58が軸支されている。TW側斜歯ギア65は、被写体側の平歯部65aと被写体の反対側のはすば歯車である斜歯部65bとを有する。ウォームギア54にはTW側斜歯ギア65の斜歯部65bが噛合し、平歯部65aには、平ギアを介してギア部56aが噛合している。ズーム遊星ギア58は、ギア57bに噛合するようになっている。
ズームリングギア55は、内歯ギア55aと外歯ギア55bとを備え、内歯ギア55aには、ズーム遊星ギア58が噛合し、外歯ギア55bは、アイドラギア59を介して駆動ギア60に噛合し、駆動ギア60は、カム筒61のギア部61aに噛合する。本実施の形態では、ウォームギア52及びウォームギア54と駆動ギア60との間に配置されるギア列により、SWモータ51及びTWモータ53の回転量を合成してカム筒61に駆動力を伝達することが可能な伝達機構50を構成している。
次に、SWモータ51とTWモータ53とを駆動した際の伝達機構50の動作について説明する。
SWモータ51を駆動してTWモータ53を停止した場合、SWモータ51から駆動力が太陽ギア列57に伝達されて該太陽ギア列57が回転する。ズームキャリアギア56はSWモータ51によって回転トルクを受けるが、TWモータ53側のウォームギア54とTW側斜歯ギア65がセルフロックするため、停止している。そのため、ズーム遊星ギア58は、公転せず自転のみする。従って、TWモータ53は、逆入力による連れ回りをすることがない。
ここで例えば、太陽ギア57bの歯数を9、ズーム遊星ギア58の歯数を10、ズームリングギア55の内歯ギア55aの歯数を30とすると、太陽ギア列57の回転は1/3.33倍に減速されてズームリングギア55に伝達される。これにより、外歯ギア55bの回転がアイドラギア59を介して駆動ギア60に伝達され、駆動ギア60の回転がカム筒61のギア部61aに伝達されてカム筒61が回転駆動される。このときのズームリングギア55の回転方向は、太陽ギア列57と逆方向となる。
一方、SWモータ51を停止し、TWモータ53を駆動した場合、太陽ギア列57はTWモータ53によって回転トルクを受けるが、SWモータ51側のウォームギア52とSW側斜歯ギア64がセルフロックするため、停止している。TWモータ53に接続されているズームキャリアギア56は回転する。そのため、ズーム遊星ギア58は自転と公転をする。従って、SWモータ51は、逆入力による連れ回りをすることがない。
ここで例えば、太陽ギア57bの歯数を9、ズーム遊星ギア58の歯数を10、ズームリングギア55の内歯ギア55aの歯数を30とすると、ズームキャリアギア56の回転は1.3倍に増速されてズームリングギア55に伝達される。そして、上記同様にカム筒61を駆動する。この場合、ズームリングギア55の回転方向は、ズームキャリアギア56と同じ方向になる。
SWモータ51とTWモータ53とを同時に駆動した場合、ズームリングギア55には、合成された回転数が伝達される。例えば、太陽ギア列57をCW(時計回り)方向に1rpm、ズームキャリアギア56をCW方向に1rpmで回転した場合を考える。太陽ギア列57によってズームリングギア55に伝達される回転数は、CCW(反時計回り)方向に0.3rpmであり、ズームキャリアギア56によってズームリングギア55に伝達される回転数は、CW方向に1.3rpmである。従って、これらを合成して、ズームリングギア55はCW方向に1rpmで回転する。
ここで、SWモータ51に接続したギア列の減速比は大きく、TWモータ53に接続したギア列の減速比は小さくなることが分かる。この点については、後述する。
次に、第1レンズ群10及び第2レンズ群20を光軸A方向に繰り出して、プリズム5を撮影位置に配置する動作について説明する。
図5は、固定筒62の内周側展開図である。図5に示すように、固定筒62の内周部には、カム筒61の外周部に設けたカムピンがカム係合するカム溝62aが周方向に略等間隔で複数箇所形成されている。また、固定筒62の、被写体の反対側の端部には、プリズム5を保持する保持部材6が光軸B方向に進退する際に通り抜ける切り欠き62bが形成されている。カム筒61が収納位置にあるときは、カムピンは、図5のカム溝62aの位置62cに位置する。
レンズ鏡筒を撮影状態にするには、まず、SWモータ51をカム筒61の繰り出し方向に回転させる。このとき、カム筒61のカムピンは、固定筒62のカム溝62aを図5の右方向に移動する。すると、カム筒61の回転に伴って、直進ガイド筒63の直進溝及びカム筒61の1群カム溝の作用によって、カム溝62aのリフトを有する区間で第1レンズ群10及び第2レンズ群20が光軸Aに沿って繰り出し方向に移動する。
そして、カム筒61がWIDE位置に達すると、カムピンは、固定筒62のカム溝62aの図5の位置62dに位置する。このとき、第2レンズ群20の後方にプリズム5が進退可能な空間が形成されるので、モータ6Aの駆動によりプリズム5を撮影位置まで光軸B方向に移動させる。
以上の動作によって、第1レンズ群10、第2レンズ群20、プリズム5は、WIDE位置に配置される。その後、モータ30A及びモータ40Aを駆動して、第3レンズ群30及び第4レンズ群40をそれぞれ光軸B方向のWIDE撮影位置に移動させる。これにより、撮影可能な状態となる。
レンズ鏡筒をWIDE位置からSINK位置に移動させる場合は、上記と逆の動作を行う。まず、モータ30A及びモータ40Aを駆動して、第3レンズ群30及び第4レンズ群40をそれぞれ光軸B方向の所定の退避位置に退避させ、次いで、モータ6Aを駆動して、プリズム5を光軸B方向の所定の退避位置に退避させる。プリズム5が退避位置に退避してカム筒61の後方に収納空間が形成されると、SWモータ51をカム筒61の繰り込み方向に駆動してカム筒61を収納位置まで繰り込む。
レンズ鏡筒をWIDE位置とTELE位置の間で変倍動作する場合は、TWモータ53のみを駆動することにより、第1レンズ群10及び第2レンズ群20を光軸A方向に移動させることができる。レンズ鏡筒のTELE位置では、カム筒61のカムピンは、固定筒62のカム溝62aの位置62eに位置する(図5参照)。
次に、上述したように、SWモータ51に接続したギア列の減速比が大きく、TWモータ53に接続したギア列の減速比が小さいことによる効果について説明する。
通常、WIDE位置からTELE位置までの領域(以下「撮影領域」という。)よりも固定筒62のカム溝62aのリフト角が大きいSINK位置から撮影領域までの領域(以下「沈胴繰り出し領域」という。)の方が、カム筒61の駆動負荷が大きい。また、沈胴繰り出し領域では、不図示のレンズバリアの作動負荷がさらに加わる場合が多いため、減速比が大きいギア列を用いて、モータのトルクを増幅する必要がある。
一方、撮影領域では、動画等の撮影中にレンズ駆動音が録音されないように、モータの回転数を低く抑える必要がある。このとき、減速比の大きいギア列を用いると、カム筒の回転速度が極端に遅くなってしまう。
本実施の形態では、カム筒61の駆動負荷が大きい沈胴繰り出し領域では、減速比の大きいギア列を介してSWモータ51の駆動力をカム筒61に伝達して、カム筒61を駆動する。また、撮影領域では、減速比の小さいギア列を介してTWモータ53の駆動力をカム筒61に伝達して、カム筒61を駆動する。従って、動画撮影中にモータの駆動音が小さくなるようにTWモータ53を低速回転させても、快適な変倍動作速度を得ることができる。
ただし、SWモータ51とTWモータ53の各回転量の合成の態様や領域はこれらに限定されず、制御部によって各種の制御が可能である。
また、本実施の形態では、SWモータ51とTWモータ53を異なる種類のモータにすることができる。本実施の形態では、一例として、SWモータ51には、DCモータを使用し、TWモータ53にはステッピングモータを使用している。ステッピングモータは、DCモータに比べて、低速での安定した制御ができるため、動画撮影中の低速駆動に好適である。
さらに、ステッピングモータは、駆動方式としてマイクロステップ駆動や2相励磁駆動等が選択できる。マイクロステップ駆動を用いれば、さらに静粛性の高い駆動ができ、2相駆動を用いれば、高トルク駆動ができるため、例えば静粛性が必要な動画撮影中の変倍動作にはマイクロステップ駆動を用い、静止画撮影中の変倍動作には2相駆動を用いると良い。
また、ステッピングモータは停止中に保持通電を流すことで、保持トルクが得られる。例えば、制御部の制御に従って、SWモータ51が駆動中であるときにTWモータ53に保持通電を流すことで、より確実にズームキャリアギア56を停止させることができる。この観点からは、2つのモータのうち少なくとも一方がステッピングモータであればよい。ステッピングモータである方のモータは、他方のモータが駆動中であるときに、制御部によって保持通電が流される。
また、本実施の形態の伝達機構50のギア列の構成は、沈胴繰出し領域及び撮影領域を含む全ての領域において、SWモータ51とTWモータ53のどちらを駆動してもカム筒61を駆動することができる。従って、高速の変倍動作が必要な場合は、SWモータ51を使用し、低速の変倍動作が必要な場合は、TWモータ53を使用するという使い分けも可能である。
次に、第1レンズ群10及び第2レンズ群20の光軸A方向の位置を検出するためのパルスギア列70について説明する。
図4及び図6に示すように、パルスギア列70は、アイドラギア59に接続されている。パルスギア列70の最終段のパルス板71には、複数枚の羽根が設けられており、この羽根が通過した回数をフォトインタラプタ72によってカウントすることで、カム筒61の回転量を検出する。パルスギア列70の増速比とパルス板71の羽根の枚数は、光学設計によって決まる必要な分解能が得られるように決定される。
本実施の形態によれば、カム筒61に駆動力を伝達する伝達機構50を備え、SWモータ51及びTWモータ53の出力軸のそれぞれに、両者の回転量を合成して駆動力を伝達機構50に入力するためのウォームギア52、54を設けた。これにより、一方のモータのトルクが他方のモータに伝達されないように、確実に動力を遮断することが可能となる。よって、カム筒61を駆動する際の双方のモータ51、53の駆動力のロスを少なくすると共に、モータ相互にトルクが伝達されないようにすることができる。
一般に、ウォームギアと斜歯ギアの噛み合いにおいて、斜歯ギアにトルクを付加した時にウォームギアと斜歯ギアが摩擦によってロックするセルフロックが生じるか否かは、進み角と摩擦係数のみに依存する。従って、本実施の形態の構成によれば、フリクションバネ等の摩擦トルクによって動力を遮断する従来の方法とは異なり、他方のモータの連れ回りを回避しつつ一方のモータの出力トルクを増すことが容易となる。また、フリクションバネ等を配置する必要がないので、カメラの大型化と高コスト化を抑制することができる。
また、SWモータ51の駆動中に、ステッピングモータであるTWモータ53に保持通電を流すので、TWモータ53に接続されたTW側斜歯ギア65やズームキャリアギア56を、より確実に停止させることができる。
ところで、本発明の構成は、上記実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、屈曲系光学素子としてプリズム5を例示したが、これに限定されず、例えばミラー等を用いてもよい。また、上記実施の形態では、屈曲系光学素子を第2レンズ群20の後方に配置した場合を例示したが、例えば第1レンズ群10と第2レンズ群20との間に配置してもよい。また、モータ51、53を駆動源として回転する回転筒としてカム筒61を示したが、これは例示である。また、回転筒の回転によって光軸方向に移動する光学系として、第1レンズ群10と第2レンズ群20とを示したが、これらに限られず、1つであってもよい。
また、本実施の形態では、ズームリングギア55にカム筒61、ズームキャリアギア56にTWモータ53、太陽ギア列57にSWモータ51が、それぞれ接続される構成を例示した。しかし、カム筒61を駆動する際のモータ51、53の駆動力のロスを少なくすると共に、モータ相互にトルクが伝達されないようにする効果を得ることに関しては、この接続関係に限定されない。
すなわち、太陽ギア列57、ズームリングギア55及びズームキャリアギア56に対して、カム筒61、モータ51及びモータ53の各々が1対1の関係で接続される構成であればよい。例えば、カム筒61は、太陽ギア列57またはズームキャリアギア56のいずれかに接続されてもよい。
10 第1レンズ群
20 第2レンズ群
50 伝達機構
51 SWモータ
53 TWモータ
52、54 ウォームギア
61 カム筒

Claims (3)

  1. 回転することで光学系を光軸に沿って移動させる回転筒と、
    前記回転筒の駆動源として配置される2つのモータと、
    前記2つのモータの回転量を合成して前記回転筒に前記各モータの駆動力を伝達することが可能な伝達機構とを有し、
    前記2つのモータの出力軸のそれぞれに、前記伝達機構に前記各モータの駆動力を入力するためのウォームギアを設けたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記伝達機構は、回転可能な太陽ギアと、前記太陽ギアと同軸に回転可能な内歯ギアと、前記太陽ギアと前記内歯ギアとに噛み合う遊星ギアと、前記太陽ギアと同軸に回転可能で、前記遊星ギアを自転及び公転が可能なように保持するキャリアとから構成され、前記太陽ギア、前記内歯ギア及び前記キャリアに対して、前記回転筒及び前記2つのモータの各々が、1対1の関係で接続されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記2つのモータの少なくとも一方はステッピングモータで構成され、ステッピングモータで構成された方のモータには、他方のモータが駆動中であるときに保持通電がなされるように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載のレンズ鏡筒。
JP2010182536A 2010-08-17 2010-08-17 レンズ鏡筒 Pending JP2012042619A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014195487A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 日本ライフライン株式会社 バルーンカテーテル
US10185206B2 (en) 2015-08-20 2019-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Lens barrel, lens driving device, and image pickup apparatus

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