JP6801198B2 - 動力伝達装置およびレンズ鏡筒 - Google Patents

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本発明は、動力伝達装置およびレンズ鏡筒に関するものである。
従来より、内蔵されたモータによりオートフォーカス動作を行うレンズ鏡筒が提案されている。そして、特別な切換操作を要さずにマニュアルフォーカス操作をも行えるようにするために、例えば特許文献1に示すような構成のレンズ鏡筒が提案されている。
特開平10−186207号公報
本発明の動力伝達装置は、レンズを保持し、突部を有するレンズ保持枠と、前記突部と係合するカム溝を有する第1部材と、前記突部と係合する直進溝を有する第2部材と、光軸方向に前記レンズを駆動させるための駆動部材を前記光軸周りに回転させる回転機構と、前記光軸周りに回転操作可能な操作環の回転による動力を、前記回転機構に伝達する第1動力伝達機構と、ウォームギヤを有し、ステッピングモータによる動力を前記回転機構に伝達する第2動力伝達機構と、を備え、前記第1動力伝達機構または前記第2動力伝達機構のいずれかによって伝達された動力により前記回転機構が駆動され、前記駆動部材及び前記第2部材が回転し、前記第2部材の回転によって前記突部は前記カム溝を移動し、前記レンズ保持枠は光軸方向に移動する構成とした。
また、レンズ鏡筒は、上記動力伝達装置を備える構成とした。
実施形態のレンズ鏡筒200を示した断面図である。図中上部はワイドの状態、図中下部はテレの状態である。 フォーカスレンズ群FLおよびフォーカスレンズ保持枠23とセグメント環26との連動機構を説明する側断面図である。 カム環28の展開図である。 実施形態の動力伝達装置100を含むレンズ鏡筒200の要部の背面斜視図である。 実施形態の動力伝達装置100を含むレンズ鏡筒200の要部の正面斜視図である。 図3に示すカム環28の破線領域S内のカム溝28aと、そのカム溝28a内を駆動する連動ピン29の移動領域を説明する図である。 動力伝達装置100の分解斜視図である。 図4のS1−S1線および光軸OAを通る切断面図である。 図4のS2−S2および光軸OAを通る切断面図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は実施形態のレンズ鏡筒200を示した断面図である。図中上部はレンズ鏡筒200がワイド側(広角側)にズーミングされた状態、図中下部はレンズ鏡筒200がテレ側(望遠側)にズーミングされた状態である。
レンズ鏡筒200はマウント201を介してカメラボディ300に対して着脱可能である。ただし、これに限定されず、レンズ鏡筒とカメラボディとは一体であっても良い。
図示するようにレンズ鏡筒200は、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、第5レンズ群L5を備える。本実施形態において第2レン
ズ群L2は、フォーカスレンズ群FLであり、フォーカスレンズ保持枠23に保持されている。
レンズ鏡筒200は、さらに、フォーカスレンズ保持枠23を駆動するためのカム環28と、マニュアルフォーカス操作の際に回転操作されるMF(マニュアルフォーカス)操作環25と、オートフォーカス動作の際に駆動力を発生するステッピングモータ3(後述の図4等に図示)と、MF操作環25またはステッピングモータ3の回転力を、カム環28に伝達する動力伝達装置100(後述の図4等に図示)と、動力伝達装置100により回転力が伝達され、カム環28を回転するセグメント環26と、を備える。なお、以下、マニュアルフォーカスをMF、オートフォーカスをAFという。
図2はフォーカスレンズ群FLおよびフォーカスレンズ保持枠23とセグメント環26との連動機構を説明する側断面図である。
図3はカム環28の展開図である。
図4は実施形態の動力伝達装置100を含むレンズ鏡筒200の要部の背面斜視図である。
図5は実施形態の動力伝達装置100を含むレンズ鏡筒200の要部の正面斜視図である。
図2に示すように、フォーカスレンズ保持枠23には、外周側に突出する連動ピン29が取り付けられている。フォーカスレンズ保持枠23の外周側にはカム環28が設けられており、連動ピン29はカム環28に形成されたカム溝28aを貫通している。さらに、カム環28の外周側にはフォーカスキー24が配置されており、連動ピン29は、フォーカスキー24に設けられた直進溝24aを貫通している。
フォーカスキー24は、L字状部材で、光軸OA方向に延びる第1部分24Aと、光軸OAを中心とした径方向(第1部分24Aから外周方向)に延びる第2部分24Bとを備える。第1部分24Aには、光軸OA方向に沿って形成された直進溝24aが設けられている。
フォーカスキー24の第2部分24Bは、セグメント環26に固定されている。
セグメント環26は、キャリアギヤ7(後述の図8参照)に噛み合う内歯26aが形成されている。
後述するが、セグメント環26は、MF操作がされた場合、MF操作環25の回転が伝達されて回転し、AF動作がされた場合、後述するステッピングモータ3の回転が伝達されて回転する。
図6は、図3に示すカム環28の破線領域S内のカム溝28aと、そのカム溝28a内を駆動する連動ピン29の移動領域を説明する図である。
カム環28は、ズーミングの際に回転しながら光軸OAに沿って前後する。そうすると、連動ピン29のカム溝28aに対する相対位置も移動する。
例えば、連動ピン29がズーミングによって移動可能なズーミング領域のうちの一端であるズーム位置P1に位置していたとする。そして、レンズ鏡筒200は無限遠に合焦していたとする。
この状態で、フォーカシングによってカム環28が回転すると、連動ピン29は、カム溝28aにおいて、位置P1と、そのズーム状態で至近に合焦した状態の連動ピン29の位置であるP2との間(フォーカシング領域01)を移動する。
また、レンズ鏡筒200が、連動ピン29がズーミングによって移動可能なズーミング領域のうちの他端であるズーム位置P2に位置していたとする。そして、レンズ鏡筒200は、無限遠に合焦していたとする。
この状態でフォーカシングによってカム環28が回転すると、連動ピン29は、カム溝28aにおいて、位置P2と、そのズーム状態で至近に合焦した状態の連動ピン29の位置であるP3との間(フォーカシング領域05)を移動する。
そして、レンズ鏡筒200のズーム位置が、ズーム位置P1とズーム位置P2との間の場合、連動ピン29は、カム溝28aにおいて、フォーカシング領域01とフォーカシング領域05との間の、図中、例えばフォーカシング領域02からフォーカシング領域05で示した領域を移動する。
すなわち、レンズ鏡筒200のズーム位置が異なると、カム溝28aにおける連動ピン29が移動する領域も変わる。
(動力伝達装置100)
図7は動力伝達装置100の分解斜視図である。
図8は図4のS1−S1線および光軸OAを通る切断面図である。
図9は図4のS2−S2および光軸OAを通る切断面図である。
動力伝達装置100は、図4および図5に示すように、光学系の有効光束範囲を避けることが可能な位置に各部材が円弧状に配置されている。
また、動力伝達装置100は、図7に示すように、セグメント環26を回転させるための回転機構100Cと、光軸OA周りに回転操作可能なMF操作環25の回転を、回転機構100Cに伝達する第1動力伝達機構100Aと、ステッピングモータ3と、ステッピングモータ3の駆動力を回転機構100Cに伝達する第2動力伝達機構100Bと、ギヤケース2と、ギヤカバー1とを備える。
以下、各部の詳細を説明する。
(第1動力伝達機構100A)
第1動力伝達機構100Aは、MF操作環25の回転によって回転されるMF連結ギヤ16と、クラッチギヤ17と、ワッシャ18と、圧縮ばね19と、軸部材20と、基板21と、E型止め輪15と、フリクションギヤ13と、フリクションばね14とを備える。
MF連結ギヤ16はギヤケース2とギヤカバー1の間で回転可能に軸支された軸部材20に対して回転不能に取り付けられている。
そして、MF連結ギヤ16は、レンズ鏡筒200の外周面に沿って光軸周りに回転操作可能なMF操作環25の内周面に形成されたギヤと噛み合っている。
軸部材20にはフランジ20aが形成され、そのフランジ20aにMF操作検出用の基板21が組み付けられている。
したがって、MF操作環25の回転操作(MF操作)がなされると、MF連結ギヤ16、軸部材20および基板21が一体的に回転する。
基板21の表面には2つのパターンが設けられている。ギヤケース2に取り付けられたブラシ27は基板21に接触している。基板21が回転すると、基板21の2つのパターンとブラシ27との接触により、図示しない制御部にオン信号およびオフ信号が交互に入力されるので、それらの信号入力により制御部はMF操作環25が回転操作されたことを検知することができる。
クラッチギヤ17は、軸部材20に回転可能に軸支されている。クラッチギヤ17は、フリクションギヤ13の小径ギヤ13cと噛み合っている。また。クラッチギヤ17は、フランジ20aとの間に設けた圧縮ばね19、およびMF連結ギヤ16と連動するワッシャ18を介してMF連結ギヤ16に押し付けられる。
クラッチギヤ17は通常はMF連結ギヤ16と一体で回転し、フリクションギヤ13へ回転を伝達するが、フリクションギヤ13の回転負荷が所定値以上となると、クラッチギヤ17は静止状態となりMF連結ギヤ16と軸部材20のみが回転する。
E型止め輪15は、上述した軸部材20上の各部品を締結する。
フリクションギヤ13は、ばね摺動部13aを有する。
フリクションばね14は、フリクションギヤ13を、ギヤケース2側に押し付けられた状態で回転可能に支持する。
フリクションギヤ13を回転させるためには、フリクションばね14により設定された所定値以上の力でMF操作環25を回す必要があるため、MF操作に適度な操作感を与えることが可能となる。フリクションギヤ13およびフリクションばね14で回転防止機構を構成する。
また、フリクションギヤ13は大径ギヤ13bと小径ギヤ13cとを有し、小径ギヤ13cはクラッチギヤ17と噛合している。
(レンズ駆動部回転機構100C)
レンズ駆動部回転機構100Cは、平歯ギヤ12と、ギヤ一体軸部材10と、リングギヤ11と、遊星ギヤ8と、押え板9と、キャリアギヤ7とを備える。
平歯ギヤ12はフリクションギヤ13の大径ギヤ13bと噛み合い、ギヤ一体軸部材10に対して回転不能に取り付けられている。
ギヤ一体軸部材10はギヤケース2およびギヤカバー1に回転可能に軸支され、その上部には太陽ギヤ10aが一体的に形成されている。
フリクションギヤ13が回転することにより、その回転は平歯ギヤ12を介してギヤ一体軸部材10を回転させ、これに伴って太陽ギヤ10aが回転する。
リングギヤ11はギヤ一体軸部材10に回転可能に軸支され、外周面および内周面にそれぞれ外側ギヤ11a、内側ギヤ11bを有する。内側ギヤ11bは、太陽ギヤ10aを囲むように位置する。
リングギヤ11は、その内側には内側ギヤ11bが形成されている。この内側ギヤ11bは太陽ギヤ10aの周囲に配置されキャリアギヤ7に固定された複数の遊星ギヤ8と噛み合っている。
キャリアギヤ7は、フォーカスレンズ保持枠23およびフォーカスレンズ群FLに動力を伝達する。キャリアギヤ7は、ギヤ一体軸部材10に回転可能に軸支されている。
遊星ギヤ8は、複数設けられ、キャリアギヤ7に回転可能に軸支され、太陽ギヤ10aとリングギヤ11の内側ギヤ11bとに噛み合っている。
複数の遊星ギヤ8は、キャリアギヤ7の回転軸(ギヤ一体軸部材10の回転中心)から等距離に配置されており、遊星ギヤ8がキャリアギヤ7の回転軸周りに公転することで、キャリアギヤ7が回転する。
押え板9により、遊星ギヤ8はキャリアギヤ7と押え板9との間に挟み込まれる。
なお、太陽ギヤ10aと、遊星ギヤ8と、キャリアギヤ7と、リングギヤ11の内側ギヤ11bとで遊星歯車機構を構成する。
(第2動力伝達機構100B)
第2動力伝達機構100Bは、ステッピングモータ3と、ウォームギヤ4と、ウォームホイール5と、支持軸6とを備える。
本実施形態では、ステッピングモータ3は、AF動作の際の動力源であり、ギヤケース2に、MF操作環25の回転方向に沿った方向に出力軸が延在するように組み付けられている。ステッピングモータ3は、光軸OAと垂直な軸周りに出力軸が回転する小型のモータである。ステッピングモータ3には、図示しない配線部材を介して駆動信号が入力される。
ステッピングモータ3は、駆動信号として電気パルス信号が入力され、電気パルス信号に同期して、機械的に断続するステップ動作を発生させる電動機である。電気パルス信号に基づいて、出力軸が断続的に回転する。出力軸は、入力パルスの周波数に基づいた回転速度で、また、入力パルスの数に基づいた回転角度で回転する。
ウォームギヤ4は、ステッピングモータ3の出力軸に圧入固定されている。
ウォームギヤ4は、支持軸6により光軸OA方向と平行に配置されたウォームホイール5に噛み合っている。ウォームホイール5に設けられたギヤ5aはリングギヤ11の外側ギヤ11aに噛み合っている。
ただし、これに限定されず、リングギヤ11の外歯自体がウォームホイール5の形状となり直接ウォームギヤ4と噛み合う構成として、バックラッシュの削減や小型化を目指しても良い。
ウォームギヤ4は、ねじ状の歯車であり、ウォームギヤ4と噛み合うウォームホイール5は斜歯歯車である。ウォームギヤ4が回転することによりウォームホイール5の歯を送って回転させる機構となっている。ウォームギヤ4の溝の進み角を小さくすると、ウォームホイール5側からウォームギヤ4側への回転の伝達が困難になる。すなわちウォームホイール5側からウォームギヤ4を回転させることができなくなる。これがセルフロック機構である。このように、ウォームギヤ4は、セルフロック機構を有する。したがって、本実施形態では、ウォームホイール5からウォームギヤ4に回転力を伝達することができない。
ウォームギヤ4のセルフロック機構を構成する上で、ウォームギヤ4の正転・逆転でのスラスト移動を防止し、ウォームギヤ4の進み角が摩擦角より大きくならないようにする。
特に、多条のウォームギヤ4を用いる場合は注意が必要であるが、その方法としてはウォームギヤ4の先端を付勢板バネで付勢しても良い。
(MF操作時の動力伝達装置100の動作)
MF時、MF操作環25の回転操作(MF操作)がなされると、MF連結ギヤ16、軸部材20および基板21が一体に回転する。
クラッチギヤ17は通常はMF連結ギヤ16と一体で回転し、フリクションギヤ13へ回転力を伝達するが、フリクションギヤ13の回転負荷が所定値以上となると、クラッチギヤ17は静止状態となりMF連結ギヤ16と軸部材20のみが回転する。
このクラッチギヤ17を設けることで、フォーカス光学系が至近側、無限遠側のいずれかの端部に達して移動が阻止されても、MF操作環25の回転(空回り)が許容されるため、各部に無理な力が加わることがなくその破損を防止できる。
フリクションギヤ13の小径ギヤ13cはクラッチギヤ17と噛合しているのでフリクションギヤ13の回転負荷が所定値より小さい場合、クラッチギヤ17が回転すると、フリクションギヤ13も回転する。
そして、フリクションギヤ13の大径ギヤ13bと噛合している平歯ギヤ12が回転し、平歯ギヤ12の回転によりギヤ一体軸部材10が回転する。
そうすると、ギヤ一体軸部材10の太陽ギヤ10aが回転し、その回転より遊星ギヤ8は回転しながらギヤ一体軸部材10の中心軸周りに公転する。遊星ギヤ8の公転によってキャリアギヤ7が回転する。
キャリアギヤ7と、セグメント環26の内歯26aが噛み合っているため、キャリアギヤ7の回転により、セグメント環26が回転する。
フォーカスレンズ保持枠23(およびフォーカスレンズ群FL)を連動させるフォーカスキー24はセグメント環26に固定されている。
したがって、フォーカスレンズ保持枠23(およびフォーカスレンズ群FL)はセグメント環26の回転により回転しつつ、カム環28のカム溝28aに沿って光軸OA方向に駆動されてMFが行われる。
リングギヤ11の外側ギヤ11aはウォームホイール5のギヤ5aに噛み合っており、ウォームギヤ4へ回転を伝達する経路を有しているが、ウォームギヤ4のセルフロック機構によりこの回転は阻止される。したがって、リングギヤ11も回転しない。
(AF動作時の動力伝達装置100の動作)
AF動作時、図示しない制御部からの信号によりステッピングモータ3が駆動する。
ステッピングモータ3の出力軸の回転力は、ウォームギヤ4、ウォームホイール5ギヤ5aおよびリングギヤ11の外側ギヤ11aを介して伝達され、リングギヤ11を回転させ、これに伴って複数の遊星ギヤ8が回転する。
一方、ギヤ一体軸部材10は、フリクションギヤ13と平歯ギヤ12との噛み合いによりロックされている(フリクションギヤ13を回転させるだけのトルクが伝達されない)ので、フリクションギヤ13は回転しない。
そのため、フリクションギヤ13と噛み合っている平歯ギヤ12も回転せず、太陽ギヤ10aも回転しない。その結果、リングギヤ11の回転によって回転する遊星ギヤ8は回転しながらギヤ一体軸部材10の中心軸周りに公転する。遊星ギヤ8の公転によってキャリアギヤ7が回転する。
キャリアギヤ7と、セグメント環26の内歯26aが噛み合っているため、キャリアギヤ7の回転により、セグメント環26が回転する。
フォーカスレンズ保持枠23(およびフォーカスレンズ群FL)を連動させるフォーカスキー24はセグメント環26に固定されている。
したがって、フォーカスレンズ保持枠23(およびフォーカスレンズ群FL)はセグメント環26の回転により回転しつつ、カム環28のカム溝28aに沿って光軸OA方向に駆動されてAFが行われる。
太陽ギヤ10aが形成されたギヤ一体軸部材10には回転規制され取り付けられた平歯ギヤ12が組み込まれ、フリクションギヤ13と噛み合い、回転力の伝達経路を形成しているが、フリクションギヤ13はフリクションばね14によりギヤケース2に押し付けられており、所定値以上の力が加わらないかぎり回転は阻止されている。
したがって、フリクションギヤ13は回転しないため、第1動力伝達機構100AやMF操作環25が回転することはない。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態の動力伝達装置100は、セグメント環26を回転するレンズ駆動部回転機構100Cと、光軸OA周りに回転操作可能なMF操作環25の回転を、レンズ駆動部回転機構100Cに伝達する第1動力伝達機構100Aと、ステッピングモータ3と、ウォームギヤ4を有し、ステッピングモータ3の駆動力をレンズ駆動部回転機構100Cに伝達する第2動力伝達機構100Bと、を備え、第1動力伝達機構100Aまたは第2動力伝達機構100Bのいずれかによって伝達された動力によりレンズ駆動部回転機構100Cが駆動され、セグメント環26を回転する。
そして、ウォームギヤ4は、第1動力伝達機構100Aからの駆動力のステッピングモータ3への伝達を阻止するセルフロック機構を有する。
このように、本実施形態の動力伝達装置100は、セルフロック機構を有するウォームギヤ4を有するので、ステッピングモータ3を用いた場合であっても、フォーカスレンズ群FLのズーミング時の共回りを防止することができる。
また、ステッピングモータ3を用いてAF動作を行うので、超音波モータを用いる場合と比べてコストを低くできるため安価なレンズ鏡筒200を製造することができ、且つ高
精度でAF動作を行うことができる。
(2)レンズ駆動部回転機構100Cは、遊星歯車機構7,8,10a、11bを有する。
したがって、遊星歯車機構の高い減速機能を用いてステッピングモータ3の出力の低減を実現し、必要トルクを最適化し、小型化を実現することができる。また、第2動力伝達機構100Bのウォームギヤ4、ウォームホイール5による伝達機構の高い減速機能も、ステッピングモータ3の出力低減に効果がある。
(3)第2動力伝達機構100Bは、ウォームギヤ4を、レンズ駆動部回転機構100Cよりもステッピングモータ3に近い側に有するので、ステッピングモータ3の出力軸の向きを光軸方向に対して垂直方向に配置することができ、配置スペースの効率を高くすることができる。すなわち、ウォームギヤ4による高い減速機能を、小さなスペースで実現できるという効果がある。
(4)第1動力伝達機構100Aは、第2動力伝達機構100Bからの駆動力のMF操作環25への伝達を阻止する回転防止機構13,14を有する。
したがって、AF操作時に、MF操作環25が回転することを防止することができる。
(5)動力源にステッピングモータ3を用いた撮影レンズにおいて、ウォームギヤ4のセルフロック機構と遊星歯車機構7,8,10a,11bの自転・公転特性を利用してAF/MFのシームレス切り替えを実現し、MF時の直感的な操作性が実現可能となる。
(6)動力源への電源供給がなくても、ファインダでの構図決め等でMF操作によりピント調整が可能である。
(7)光学系をステッピングモータ3の専用設計することなく設計自由度を広げることができる。
(8)従来の光学系をそのまま流用することが可能である。
(9)1群繰り出しタイプの光学系においても、自重落下防止用のスイッチ等を別途設ける必要性がなくなり部品点数の削減を実現することができる。
なお、実施形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
FL:フォーカスレンズ群、3:ステッピングモータ、4:ウォームギヤ、5:ウォームホイール、5a:ギヤ、6:支持軸、7:キャリアギヤ、8:遊星ギヤ、10:ギヤ一体軸部材、10a:太陽ギヤ、11:リングギヤ、12:平歯ギヤ、13:フリクションギヤ、14:フリクションばね、16:連結ギヤ、17:クラッチギヤ、19:圧縮ばね、20:軸部材、22:付勢板バネ、23:フォーカスレンズ保持枠、24:フォーカスキー、24a:直進溝、25:操作環、26:セグメント環、28:カム環、28a:カム溝、29:連動ピン、100:動力伝達装置、100A:第1動力伝達機構、100B:第2動力伝達機構、100C:レンズ駆動部回転機構、200:レンズ鏡筒

Claims (7)

  1. レンズを保持し、突部を有するレンズ保持枠と、
    前記突部と係合するカム溝を有する第1部材と、
    前記突部と係合する直進溝を有する第2部材と、
    光軸方向に前記レンズを駆動させるための駆動部材を前記光軸周りに回転させる回転機構と、
    前記光軸周りに回転操作可能な操作環の回転による動力を、前記回転機構に伝達する第1動力伝達機構と、
    ウォームギヤを有し、ステッピングモータによる動力を前記回転機構に伝達する第2動力伝達機構と、を備え、
    前記第1動力伝達機構または前記第2動力伝達機構のいずれかによって伝達された動力により前記回転機構が駆動され、前記駆動部材及び前記第2部材が回転し、
    前記第2部材の回転によって前記突部は前記カム溝を移動し、前記レンズ保持枠は光軸方向に移動する動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
    前記回転機構は、遊星歯車機構を有する動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置であって、
    前記第2動力伝達機構は、前記ウォームギヤを、前記回転機構よりも前記ステッピングモータに近い側に有する動力伝達装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記ウォームギヤは、前記第1動力伝達機構からの動力の前記ステッピングモータへの伝達を阻止する機構を有する動力伝達装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記第1動力伝達機構は、前記第2動力伝達機構からの動力の前記操作環への伝達を阻止する機構を有する動力伝達装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記レンズは、フォーカシング時に駆動されるレンズである動力伝達装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の動力伝達装置を備えるレンズ鏡筒。
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