JP2012040963A - 車両用カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ収納状態において前方バッグ部分が車両後側に折り返されていても、エアバッグ展開状態において前方バッグ部分にテンションベルトによる張力をかけることができる、車両用カーテンエアバッグ装置の提供。
【解決手段】エアバッグ10が下方に展開すると、テンションベルト30の第1の延び部31が前方バッグ部分12とともに下方に移動し、テンションベルト30の第3の延び部33が第1の延び部31によって下方に引っ張られる。そのため、エアバッグ10が下方に展開するにつれて、第3の延び部33の長さが長くなり、それに伴って第1の延び部31の長さが短くなる。よって、エアバッグ収納状態において前方バッグ部分12が車両後側に折り返されておりエアバッグ展開状態においてその折り返しが解けるようになっていても、エアバッグ展開状態において前方バッグ部分12にテンションベルト30による張力をかけることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用のカーテンエアバッグ装置に関する。
特許文献1は、ルーフサイドレールに対応する下方部分を保護する主膨張部とルーフサイドレールを超えた車両前側に延設された延設部に対応する下方部分を保護する延設膨張部とを備えるエアバッグを、延設膨張部を車両後側に折り返して重ねた状態で、Aピラー(フロントピラー)ガーニッシュ内に収納することなくルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に折り畳んで収納した、車両用カーテンエアバッグ装置を開示している。
しかし、特許文献1に開示された車両用カーテンエアバッグ装置には、つぎの問題点がある。
一端でAピラーに取付けられるテンションベルトが、他端でエアバッグの延設膨張部でなく主膨張部に取付けられているため、延設膨張部にテンションベルトによる張力(テンション)をかけることができない。
テンションベルトの他端をエアバッグの延設膨張部に取付けると、エアバッグ収納状態において延設膨張部が車両後側に折り返された構成であるため、延設膨張部の折り返しが解けたエアバッグ展開状態においてテンションベルトに余長ができてしまい(テンションベルトがたるんでしまい)、延設膨張部だけでなく主膨張部にもテンションベルトによる張力(テンション)をかけることができなくなってしまう。
特開2004−256000号公報
本発明の目的は、エアバッグ収納状態においてエアバッグの一部が車両後側に折り返されておりエアバッグ展開状態においてその折り返しが解けるようになっていても、エアバッグ展開状態において、車両後側に折り返されていた一部にテンションベルトによる張力をかけることができる、車両用カーテンエアバッグ装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 本発明の車両用カーテンエアバッグ装置は、エアバッグと、ガイド部材と、テンションベルトと、を有している。
前記エアバッグは、それぞれ膨張部が設けられる主バッグ部分および前方バッグ部分を備えており、上下方向に折り畳まれるとともに前記前方バッグ部分を車両後側に折り返して前記主バッグ部分に重ねた状態で収納されており、展開状態においては前記前方バッグ部分の車両後側への折り返しが解けて前記前方バッグ部分が前記主バッグ部分よりも車両前側に位置している。
前記ガイド部材は、車両のAピラーに設けられており、下側ガイド部材と、該下側ガイド部材よりも上側かつ車両後側に位置する上側ガイド部材と、を備えている。
前記テンションベルトは、前記エアバッグの展開状態における前記前方バッグ部分の車両前側端部かつ下端部に一端部で連結されるとともに該一端部から前記下側ガイド部材に向かって延びる第1の延び部と、該第1の延び部に繋がり前記下側ガイド部材部位で折れ曲り前記上側ガイド部材に向かって延びる第2の延び部と、該第2の延び部に繋がり前記上側ガイド部材部位で折れ曲がり前記第1の延び部に向かって延びており延び方向先端部で前記第1の延び部に摺動可能に連結される第3の延び部と、を備えている。
上記(1)の車両用カーテンエアバッグ装置によれば、Aピラーに設けられる下側ガイド部材および上側ガイド部材を備えるガイド部材と、第1、第2、第3の延び部を備えるテンションベルトと、を有するため、つぎの効果を得ることができる。
エアバッグが下方に展開すると、テンションベルトの第1の延び部が、一端部で前方バッグ部分に連結されているため前方バッグ部分とともに下方に移動し、テンションベルトの第3の延び部が、延び方向先端部で第1の延び部に摺動可能に連結されているため第1の延び部によって下方に引っ張られる。そのため、エアバッグが下方に展開するにつれて、テンションベルトの第3の延び部の長さが長くなり、それに伴ってテンションベルトの第1の延び部の長さが短くなる。よって、エアバッグ収納状態において前方バッグ部分が車両後側に折り返されておりエアバッグ展開状態においてその折り返しが解けるようになっていても、エアバッグ展開状態において前方バッグ部分にテンションベルトによる張力(テンション)をかけることができる。
上記(1)の車両用カーテンエアバッグ装置によれば、さらに、以下の効果を得ることができる。
(a)主バッグ部分だけでなく前方バッグ部分にも膨張部が設けられているため、主バッグ部分だけでなく前方バッグ部分でも乗員頭部を保護できる。
(b)エアバッグが収納状態にあるとき、前方バッグ部分が車両後側に折り返されて主バッグ部分に重ねられた状態にあり、エアバッグが展開状態にあるとき、前方バッグ部分の車両後側への折り返しが解けており前方バッグ部分が主バッグ部分よりも車両前側に位置するため、エアバッグ全体がAピラーガーニッシュ内ではなくルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に収納される場合であっても、エアバッグ展開状態における前方バッグ部分の車両前側端部をAピラーガーニッシュの車両後側端よりも車両前側に位置させることができる(エアバッグ展開状態における前方バッグ部分をルーフサイドレールの下方エリアを越えてその車両前側にあるAピラーガーニッシュの下方エリアに入り込ませることができる)。そのため、エアバッグの展開状態における車両前側端がAピラーガーニッシュよりも車両後側に位置する場合に比べて、エアバッグによる乗員頭部の保護エリアを広くすることができる。
本発明実施例の車両用カーテンエアバッグ装置の、エアバッグが収納状態にあるときの側面模式図である。 本発明実施例の車両用カーテンエアバッグ装置の、エアバッグが展開状態にあるときの側面模式図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1のB−B線拡大断面図である。 本発明実施例の車両用カーテンエアバッグ装置の、エアバッグが展開状態にあるときにおける、ガイド部材とその近傍を示す拡大側面図である。 本発明実施例の車両用カーテンエアバッグ装置の、エアバッグが展開状態にあるときにおける、テンションベルトの第3の延び部の延び方向先端部とその近傍を示す拡大斜視図である。
以下に、本発明実施例の車両用カーテンエアバッグ装置を、図面を参照して説明する。なお、図において、UPは上方を示し、FRは車両前方を示し、INは車幅方向内側を示し、OUTは車幅方向外側を示す。
まず、カーテンエアバッグ装置1が搭載される車両50について説明する。
車両50は、1列シート車両であってもよく、2列以上の複数列のシート車両であってもよい。車両50は、ルーフ60と、Aピラー(フロントピラー)70と、Aピラー(フロントピラー)ガーニッシュ80と、を備える。
ルーフ60は、図3に示すように、外板61と、ルーフサイドレール63と、ルーフヘッドライニング(ルーフライナー、天井材)64と、を備える。
外板61は、鋼板(金属板)で製作される。外板61は、一枚構成であってもよく、互いに溶接等で固定される複数枚構成であってもよい。
ルーフサイドレール63は、ルーフ60の車幅方向の両端部で車両前後方向に延びて設けられている。ルーフサイドレール63は、図1に示すように、Aピラー70の車両後側端から車両後側に延びている。ルーフサイドレール63は、図3に示すように、ルーフサイドインナーパネル63aとルーフサイドアウターパネル63bと、を備える。
ルーフサイドインナーパネル63aは、ルーフヘッドライニング64の車幅方向の端部とルーフサイドアウターパネル63bとの間に設けられる。ルーフサイドインナーパネル63bは、車幅方向の両フランジ部63c、63dで、溶接(スポット溶接)、マスチック(接着剤)等により、ルーフサイドアウターパネル63bに接合されている。車幅方向で両フランジ部63c、63dの間の部分の少なくとも一部は、ルーフサイドアウターパネル63bと間隔をおいて設けられており、ルーフサイドインナーパネル63aとルーフサイドアウターパネル63bとで閉断面を形成している。その結果、ルーフ60の車幅方向の端部の剛性が高められている。
ルーフサイドアウターパネル63bは、ルーフサイドインナーパネル63aと、外板61の車幅方向の端部に溶接等で接合されるサイドアウターパネル61aとの間に設けられる。ルーフサイドアウターパネル63bは、サイドアウターパネル61aに、溶接(スポット溶接)、マスチック(接着剤)等により、接合される。ルーフサイドアウターパネル63bとサイドアウターパネル61aとの間には、ルーフ60の車幅方向の端部の剛性を高めるために、リインホースメント63eが設けられている。
ルーフサイドレール63の下端部には、サイドドアD(図1参照)とのシール用のウエザストリップ63fが設けられている。ウエザストリップ63fは、容易に弾性変形可能な軟質製樹脂製であり、たとえばゴム製である。ウエザストリップ63fは、ルーフヘッドライニング64を保持する保持部63gを備えている。
ルーフヘッドライニング64は、可撓性を有する樹脂製である。ルーフヘッドライニング64は、外板61の車室側面の略全体を覆っている。ルーフヘッドライニング64の車幅方向の端部は、ウエザストリップ63fの保持部63gに、エアバッグ10が展開膨張した際に容易に外れるように保持されている。
Aピラー70は、図4に示すように、鋼板(金属板)で製作される。Aピラー70は、ルーフ60の車幅方向の各端部で車両前側の端部から、車両前側かつ下方に延びている。Aピラー70は、インナーパネル71、アウターパネル72、インナーパネル71とアウターパネル72との間に設けられるリインホースメント73と、を備える。
インナーパネル71とリインホースメント73は、Aピラーガーニッシュ80とアウターパネル72との間に設けられる。インナーパネル71は、Aピラー70の延び方向と直交するAピラー幅方向の両フランジ部71a、71bで、リインホースメント73を介して、溶接(スポット溶接)、マスチック(接着剤)等により、アウターパネル72に接合されている。Aピラー幅方向で両フランジ部71a、71bの間の部分の少なくとも一部は、アウターパネル72と間隔をおいて設けられており、インナーパネル71とアウターパネル72とで閉断面を形成している。その結果、Aピラー70の剛性が高められている。
Aピラー70の幅方向一端部には、サイドドアD(図1参照)とのシール用のサイド側ウエザストリップ74が設けられ、Aピラー70の幅方向他端部には、フロントガラスFGとのシール用のフロント側ウエザストリップ75が設けられている。両ウエザストリップ74,75は、容易に弾性変形可能な軟質製樹脂製であり、たとえばゴム製である。
サイド側ウエザストリップ74は、Aピラー70に固定して取付けられる固定部74aと、固定部74aからAピラーガーニッシュ80側に(車室側に)延びAピラーガーニッシュ80を保持するひれ部74bと、を備える。
ひれ部74bは、断面視片持ち梁形状であり、容易に曲げ変形可能である。ひれ部74bは、エアバッグ10が膨張展開する際に、カーテンエアバッグ装置1のテンションベルト30によって押されて弾性変形してAピラーガーニッシュ80との間に隙間を形成し、テンションベルト30が車室内に出ることを可能にする。
Aピラーガーニッシュ80は、樹脂製である。Aピラーガーニッシュ80は、Aピラー70の長手方向にAピラー70と同量(略同量)延びており、Aピラー70を車室側から覆っている。Aピラーガーニッシュ80は、Aピラー70のインナーパネル71に図示略のボルト、クリップ等を用いて取付けられている。Aピラーガーニッシュ80内には(Aピラーガーニッシュ80とAピラー70との間には)、カーテンエアバッグ装置1のテンションベルト30が収納(配置)される。
つぎに、カーテンエアバッグ装置1について、説明する。
カーテンエアバッグ装置1は、車両の左右方向両側部に対応させて一対設けられている(車両の車幅方向各端部に1つずつ設けられている)。カーテンエアバッグ装置1は、図1、図2に示すように、エアバッグ(カーテンエアバッグ)10と、ガイド部材(スリップジョイント)20と、テンションベルト(テザー)30と、インフレータ40(図3参照)と、を有する。
エアバッグ10は、ルーフ60に折り畳まれて収納されている。側面衝突時(側突時)に衝突側のエアバッグ10が展開し、ロールオーバ時に両側のエアバッグ10が展開する。エアバッグ10は、インフレータ(ガス供給源)40から供給されるガスによりカーテン状に下方に展開し、乗員の頭部を保護する。
エアバッグ10は、主バッグ部分11および前方バッグ部分12を備える。主バッグ部分11と前方バッグ部分12は、一体に作製されている。主バッグ部分11と前方バッグ部分12は、それぞれ、図3に示すように展開時に車幅方向に膨張する膨張部13を備える。なお、図3では、主バッグ部分11の膨張部13のみを示している。
エアバッグ10は、図1に示すように、上下方向に折り畳まれるとともに、前方バッグ部分12を折り返し部14にて車両後側に折り返して主バッグ部分11に重ねた状態で、ルーフサイドレール63とルーフヘッドライニング64との間の空間S(図3参照)に車両前後方向に延びる姿勢で収納(配置)されている。折り返し部14は、Aピラーガーニッシュ80の車両後側端(Aピラー70の車両後側端)より車両後側に位置している。エアバッグ10は、ルーフサイドレール63に取付けられる。エアバッグ10は、収納状態にあるとき、Aピラー70とAピラーガーニッシュ80との間の空間には収納されていない。
エアバッグ10の上下方向(上方)への折り畳み方は、図3に示すように、車幅方向の外側から内側へと巻き上げるロール折りとされている。これは、エアバッグ10の展開時に、エアバッグ10を車両のサイドガラスに沿って展開し易くさせ、エアバッグ10を乗員とサイドガラスとの間に入り込ませることを容易にするためである。ただし、エアバッグ10の上下方向(上方)への折り畳み方は、車幅方向内側から外側へと巻き上げるロール折りとされていてもよく、蛇腹折りとされていてもよく、その他の折りとされていてもよい。
前方バッグ部分12の車両後側への折り返しは、エアバッグ10の上下方向への折り畳みの前に行なわれていてもよく、エアバッグ10の上下方向への折り畳みの後に行なわれていてもよい。前方バッグ部分12の車両後側への折り返しがエアバッグ10の上下方向への折り畳みの前に行われる場合、前方バッグ部分10bは、主バッグ部分11の車幅方向内側を通って車両後側に折り返されていてもよく、主バッグ部分11の車幅方向外側を通って車両後側に折り返されていてもよい。また、前方バッグ部分12の車両後側への折り返しがエアバッグ10の上下方向への折り畳みの後に行われる場合、前方バッグ部分12は、主バッグ部分11の車幅方向内側または外側を通って車両後側に折り返されていてもよく、主バッグ部分11の上側または下側を通って車両後側に折り返されていてもよい。
エアバッグ10が展開状態にあるとき、図2に示すように、前方バッグ部分12の車両後側への折り返しが解けており、前方バッグ部分12が主バッグ部分11よりも車両前側に位置する。エアバッグ10が展開状態にあるとき、主バッグ部分11の車両前側端部は、Aピラーガーニッシュ80(Aピラー70)の車両後側端より車両後側に位置しており、前方バッグ部分12の車両前側端部は、Aピラーガーニッシュ80(Aピラー70)の車両後側端より車両前側でAピラーガーニッシュ80(Aピラー70)の車両前側端より車両後側に位置している。
ガイド部材20は、テンションベルト30を、テンションベルト30の延び方向に摺動可能に支持する。ガイド部材20は、Aピラーガーニッシュ80内に(Aピラー70とAピラーガーニッシュ80との間の空間に)設けられており、Aピラー70のインナーパネル71に取付けられる(設けられる)。ガイド部材20は、下側ガイド部材21と、下側ガイド部材21より車両上側かつ車両後側に位置する上側ガイド部材22と、を備える。
下側ガイド部材21は、エアバッグ10の展開状態における車両前側端よりも車両前側に位置する。下側ガイド部材21は、図5に示すように、金属製のリング21aと、布等の可撓性を有する材料で構成される取付け用タブ21bと、を備える。金属製のリング21aは、取付け用タブ21bでAピラー70のインナーパネル71に図示略のボルト等を用いて固定して取付けられる。
上側ガイド部材22は、金属製のリング22aと、布等の可撓性を有する材料で構成される取付け用タブ22bと、を備える。金属製のリング22aは、取付け用タブ22bでインナーパネル71に図示略のボルト等を用いて固定して取付けられる。
テンションベルト30は、伸縮不能または伸縮しても無視できる程度の材料で構成されており、たとえばエアバッグ10の基布と同じ材料で構成されている。テンションベルト30は、長手方向および厚み方向と直交する方向の幅が狭くされた、可撓性を有する1本の紐である。テンションベルト30は、図2に示すように、ガイド部材20を、下側ガイド部材21、上側ガイド部材22の順に挿通している。
テンションベルト30は、第1の延び部31と、第2の延び部32と、第3の延び部33と、を備える。
第1の延び部31は、エアバッグ10から下側ガイド部材21に向かって延びる部分である。詳しくは、第1の延び部31は、エアバッグ10の展開状態における前方バッグ部分12の車両前側端部かつ下端部に延び方向の一端部31aで縫製等により連結されるとともに一端部31aから下側ガイド部材21に向かって延びる部分である。
第2の延び部32は、下側ガイド部材21から上側ガイド部材22に向かって延びる部分である。詳しくは、第2の延び部32は、延び方向の一端部で第1の延び部31の延び方向の他端部に繋がっており、下側ガイド部材21部位で折れ曲り上側ガイド部材22に向かって延びる部分である。
第3の延び部33は、上側ガイド部材22から第1の延び部31に向かって延びる部分である。詳しくは、第3の延び部33は、延び方向の一端部で第2の延び部32の延び方向の他端部に繋がっており、上側ガイド部材22部位で折れ曲り第1の延び部31に向かって延びる部分である。第3の延び部33の延び方向先端部33aは、第1の延び部31に第1の延び部31の延び方向に摺動可能に連結されている。
第3の延び部33の延び方向先端部33aは、図6に示すように、第1の延び部31が遊び(ゆとり)をもって挿通するリング状に形成されている。この理由は、エアバッグ10が収納状態から展開状態になるときに、すなわち、第1の延び部31が捩れるまたは捩れ解消するとともに第1の延び部31の車両前後方向長さが変化するときに、第3の延び部33の延び方向先端部33aが第1の延び部31に引っ掛かりテンションベルト30がエアバッグ10の展開を阻害してしまうことを抑制するためである。
図1、図2に示すように、エアバッグ10の収納状態と展開状態における第1の延び部31の一端部31aとエアバッグ10の折り返し部14との間の車両前後方向距離(L/2)は、エアバッグ10が収納状態から展開状態になるまでに(図1の状態から図2の状態になるまでに)第3の延び部33の延び方向先端部33aが上下方向に移動する量(L)の1/2に設定されている。
インフレータ40は、たとえば、図3に示すようにルーフサイドレール63に固定して取付けられている。ただし、インフレータ40からのガスをエアバッグ10に供給できるのであれば、インフレータ40が取付けられる場所は、ルーフサイドレール63以外の場所(車両のBピラー、Cピラー(リヤピラー)、等)であってもよい。
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
エアバッグ10が展開膨張する時、図3に示すように、ルーフヘッドライニング64の車幅方向の端部とその近傍は、エアバッグ10によって押され、ウエザストリップ63fの保持部63gから外れて下方に変形する(撓む)。このため、ルーフヘッドライニング64の車幅方向の端部とウエザストリップ63fとの間に間隔(隙間)が形成される。この間隔を通って、エアバッグ10が車室内に展開する。
また、エアバッグ10が展開膨張する時、図2に示すように、テンションベルト30の第1の延び部31が、一端部31aで前方バッグ部分12に連結されているため前方バッグ部分12とともに下方に移動し、テンションベルト30の第3の延び部33が、延び方向先端部33aで第1の延び部31に摺動可能に連結されているため第1の延び部31によって下方に引っ張られる。そのとき、図4に示すように、サイド側ウエザストリップ74のひれ部74bがテンションベルト30の第1の延び部31によって押されて弾性変形する(めくれる)。このため、Aピラー70とAピラーガーニッシュ80との間に間隔(隙間)が形成される。この間隔を通って、テンションベルト30の第1、第3の延び部31,33が車室内に出る。
本発明実施例では、エアバッグ10が下方に展開すると、テンションベルト30の第1の延び部31が前方バッグ部分12とともに下方に移動し、テンションベルト30の第3の延び部33が第1の延び部31によって下方に引っ張られるため、エアバッグ10が下方に展開するにつれて、テンションベルト30の第3の延び部33の長さが長くなり、それに伴ってテンションベルト30の第1の延び部31の長さが短くなる。よって、エアバッグ収納状態において前方バッグ部分12が車両後側に折り返されておりエアバッグ展開状態においてその折り返しが解けるようになっていても、エアバッグ展開状態において前方バッグ部分12にテンションベルト30による張力(テンション)をかけることができる。
主バッグ部分11だけでなく前方バッグ部分12にも膨張部13が設けられているため、主バッグ部分11だけでなく前方バッグ部分12でも乗員頭部を保護できる。
エアバッグ10が収納状態にあるとき、前方バッグ部分12が車両後側に折り返されて主バッグ部分11に重ねられた状態にあるため、エアバッグ展開状態における前方バッグ部分12の車両前側端部がAピラーガーニッシュ80の車両後側端よりも車両前側に位置していても(エアバッグ展開状態における前方バッグ部分12がルーフサイドレール63の下方エリアを越えてその車両前側にあるAピラーガーニッシュ80の下方エリアに入り込んでいても)、エアバッグ10の全体をAピラーガーニッシュ80内ではなくルーフサイドレール63とルーフヘッドライニング64との間に収納することができる。その結果、エアバッグ10がAピラーガーニッシュ80内に収納される場合と異なり、Aピラーガーニッシュ80内にエアバッグ10を収納するためのスペースは不要である。よって、エアバッグ10がAピラーガーニッシュ80内に収納される場合に比べて、Aピラーガーニッシュ80の細幅化を図る上で有利であり、ひいてはAピラー70の細幅化を図る上で有利である。
エアバッグ10が収納状態にあるとき、前方バッグ部分12が車両後側に折り返されて主バッグ部分11に重ねられた状態にあり、エアバッグ10が展開状態にあるとき、前方バッグ部分12の車両後側への折り返しが解けており前方バッグ部分12が主バッグ部分11よりも車両前側に位置するため、エアバッグ10の全体がAピラーガーニッシュ80内ではなくルーフサイドレール63とルーフヘッドライニング64との間に収納される場合であっても、エアバッグ展開状態における前方バッグ部分12の車両前側端部をAピラーガーニッシュ80の車両後側端よりも車両前側に位置させることができる(エアバッグ展開状態における前方バッグ部分12をルーフサイドレール63の下方エリアを越えてその車両前側にあるAピラーガーニッシュ80の下方エリアに入り込ませることができる)。そのため、エアバッグ10の展開状態における車両前側端がAピラーガーニッシュ80よりも車両後側に位置する場合に比べて、エアバッグ10による乗員頭部の保護エリアを広くすることができる。
エアバッグ10の収納状態と展開状態における第1の延び部31の一端部31aとエアバッグ10の折り返し部14との間の車両前後方向距離(L/2)が、エアバッグ10が収納状態から展開状態になるまでに第3の延び部33の延び方向先端部33aが上下方向に移動する量(L)の1/2に設定されているため、エアバッグ10が第1、第2、第3の延び部31,32,33を備えるテンションベルト30と連結されている場合であっても、(a)テンションベルト30がエアバッグ10の展開姿勢を阻害してしまうことを抑制できる。また、(b)確実に展開状態のエアバッグ10にテンションベルト30によるテンションをかけることができる。
1 カーテンエアバッグ装置
10 エアバッグ
11 主バッグ部分
12 前方バッグ部分
13 膨張部
14 折り返し部
20 ガイド部材
21 下側ガイド部材
22 上側ガイド部材
30 テンションベルト
31 第1の延び部
31a 第1の延び部の延び方向の一端部
32 第2の延び部
33 第3の延び部
33a 第3の延び部の延び方向先端部
50 車両
60 ルーフ
61 外板
63 ルーフサイドレール
64 ルーフヘッドライニング
70 Aピラー
80 Aピラーガーニッシュ

Claims (1)

  1. エアバッグと、ガイド部材と、テンションベルトと、を有しており、
    前記エアバッグは、それぞれ膨張部が設けられる主バッグ部分および前方バッグ部分を備えており、上下方向に折り畳まれるとともに前記前方バッグ部分を車両後側に折り返して前記主バッグ部分に重ねた状態で収納されており、展開状態においては前記前方バッグ部分の車両後側への折り返しが解けて前記前方バッグ部分が前記主バッグ部分よりも車両前側に位置しており、
    前記ガイド部材は、車両のAピラーに設けられており、下側ガイド部材と、該下側ガイド部材よりも上側かつ車両後側に位置する上側ガイド部材と、を備えており、
    前記テンションベルトは、前記エアバッグの展開状態における前記前方バッグ部分の車両前側端部かつ下端部に一端部で連結されるとともに該一端部から前記下側ガイド部材に向かって延びる第1の延び部と、該第1の延び部に繋がり前記下側ガイド部材部位で折れ曲り前記上側ガイド部材に向かって延びる第2の延び部と、該第2の延び部に繋がり前記上側ガイド部材部位で折れ曲がり前記第1の延び部に向かって延びており延び方向先端部で前記第1の延び部に摺動可能に連結される第3の延び部と、を備えている、
    車両用カーテンエアバッグ装置。
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JP2018034752A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
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