JP6088037B2 - 車両用カーテンエアバッグの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンエアバッグの膨張形態を、少ない部品点数で、また簡単な組立作業で調整することが可能であり、特に車両前後方向における端部位置で膨張時の厚みを十分に確保することが可能であると共に、当該位置を適切に設定することが可能で、乗員を好適に拘束することができる車両用カーテンエアバッグの取付構造に関する。
自動車の乗員保護装置として用いられるエアバッグには、各種形態のものが知られている。例えば、特許文献1の「エアバッグ」は、所望する部位の厚みを増やし、該部位の展開幅を大きくすることができるエアバッグを提供することを課題とし、エアバッグは、第1パネル及び第2パネルを平面的に重ね合わせ、その周縁部を外周シームで封止することにより、袋状に形成されている。エアバッグの内部において、外周シームの上端部にはテザーの基端が接合され、厚み規制部にはテザーの先端が接合されている。膨張展開した状態のエアバッグにおいては、その内部でテザーが張設されることにより、車両横方向へ延びる展開面が形成されている。そして、エアバッグには、展開面が形成された分、車両横方向の膨張を助長される厚み増加領域として、肩拘束部が形成される。
特開2006−224817号公報
特許文献1にあっては、エアバッグの展開幅を大きくするなど、エアバッグの膨張形態を調整するにあたり、2枚のパネルにテザーを設けるようにしていて、部品点数が多く、またそのために組立作業も煩雑であるという課題があった。
また、車両用カーテンエアバッグでは、乗員を確実に拘束できるように、展開幅を大きくする位置を適切に設定することが望まれる。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、カーテンエアバッグの膨張形態を、少ない部品点数で、また簡単な組立作業で調整することが可能であり、特に車両前後方向における端部位置で膨張時の厚みを十分に確保することが可能であると共に、当該位置を適切に設定することが可能で、乗員を好適に拘束することができる車両用カーテンエアバッグの取付構造を提供することを目的とする。
以下の説明は、車両に取り付けた車両用カーテンエアバッグが展開したときの形状で記述がなされている。
本発明に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造は、車両のルーフサイドレール周辺から下方へ向かって展開膨張する車両用カーテンエアバッグの取付構造において、ほぼ同じ外周形状を有する第1パネルと第2パネルを含み、両方のこれらパネルを接合して形成された袋状のバッグ本体を備え、上記バッグ本体は、上記パネルの車両前後方向の端部において、バッグ成形基準ラインの車両幅方向の両側に設定された一対の山折りライン、これら山折りラインに挟まれ谷折りされた該バッグ成形基準ライン、並びに、一対の上記山折りラインを除き、上記バッグ本体の外周縁の接合で形成された屈曲部を備え、格納状態で前記車両の上記ルーフサイドレール周辺に取付支持されたカーテンエアバッグと、上記車両に前記先端が連結されて支持され、上記カーテンエアバッグの谷折りされた上記屈曲部または上記バッグ成形基準ライン位置で、上記バッグ本体に基端が接合されたストラップとを備え、上記カーテンエアバッグが展開膨張したときに上記ストラップに張力が発生するように、該ストラップの上記先端が支持される上記車両における連結位置と該ストラップの前記基端が接合される該バッグ本体における接合位置との間隔が、該ストラップの長さよりも大きく設定されたことを特徴とする。
また、本発明に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造は、車両のルーフサイドレール周辺から下方へ向かって展開膨張する車両用カーテンエアバッグの取付構造において、ほぼ同じ外周形状を有する第1パネルと第2パネルを含み、両方のこれらパネルを接合して形成された袋状のバッグ本体を備え、上記バッグ本体は、上記パネルの車両前後方向の端部において、バッグ成形基準ラインの車両幅方向の両側に設定された一対の山折りライン、これら山折りラインに挟まれ谷折りされた該バッグ成形基準ライン、並びに、一対の上記山折りラインを除き、上記バッグ本体の外周縁の接合で形成された屈曲部を備え、格納状態で前記車両の上記ルーフサイドレール周辺に取付支持されたカーテンエアバッグと、上記車両に先端が連結されて支持されたストラップとを備え、上記ストラップの基端が接合される前記バッグ本体における接合位置が、該バッグ本体の車外側に設定されたことを特徴とする。
前記バッグ成形基準ラインは、前記バッグ本体を形成する複数の前記パネルを接合する接合ラインであることが好ましい。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグの取付構造にあっては、カーテンエアバッグの膨張形態を、少ない部品点数で、また簡単な組立作業で調整することができ、特に車両前後方向における端部位置で膨張時の厚みを十分に確保できると共に、カーテンエアバッグに、車両前後方向に適切に張力を与えながら、当該位置を適切に設定することができ、乗員を好適に拘束することができる。
本発明に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造の好適な一実施形態に採用される車両用カーテンエアバッグの一例を示す正面図である。 図1中、A−A線矢視断面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグの展開膨張状態を示す、図2に対応する断面図である。 本発明に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造の好適な実施形態を示す車室内部の要部側面図である。 図4中、B−B線矢視断面図である。 本発明に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造の他の実施形態を示す、図5に対応する断面図である。
以下に、本発明に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3には、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグの取付構造に採用される車両用カーテンエアバッグが示されている。
図1は車両用カーテンエアバッグ1の正面図、図2は図1中、A−A線矢視断面図、図3は展開膨張状態を示す、図2に対応する断面図である。なお、車両用カーテンエアバッグ1の車両2への取付状態については、図4及び図5を参照して説明する。
車両用カーテンエアバッグ1は一般周知のように、展開膨張状態で、カーテン状にサイドウインドウ3全体及びその周辺を覆うように、前席4から後席5にわたって車両前後方向に長く形成される。カーテンエアバッグ1は、巻き取ったりあるいは畳み込んだりした格納状態で、車両2のルーフサイドレール6周辺に配設される。
格納状態のカーテンエアバッグ1は、内部にインフレータガスが導入されると、ルーフサイドレール6周辺から下方へ向かって展開膨張する。展開膨張したカーテンエアバッグ1は、前席4及び後席5に着座している乗員と、これら乗員に面するサイドウインドウ3やBピラー7、ドア等の車室内側面との間に位置することで、乗員を保護する。
図示例の車両用カーテンエアバッグ1は図1〜図3に示すように、少なくとも第1パネル9及び第2パネル10を備えて構成される。カーテンエアバッグ1は、これら2枚のパネル9,10を用いて作製される袋状のバッグ本体11と、バッグ本体11に取り付けられるストラップ12を含んで構成される。パネル9,10及びストラップ12は、エアバッグの技術分野で従来周知の各種素材で形成される。
バッグ本体11は、大雑把に言って、ほぼ同じ外周形状を有する2枚のパネル9,10を重ね合わせ、外周縁や非膨張部分で接合することで袋状に、袋状部分が形成される。重ね合わせたパネル9,10同士を接合する袋状部分の外周縁の接合ライン(前端接合ラインP、上縁接合ラインQ及び下縁接合ラインR)が、カーテンエアバッグ1を形作る際の基準ライン(バッグ成形基準ライン)となる。
なお、袋状部分には、シームCや非膨張部分Dなどで分割され乗員保護部となるチャンバー部や、各チャンバー部にインフレータからのガスを導くガスダクト部等が含まれている。バッグ本体の外周縁は、前述のチャンバー部やガスダクト部を構成する袋状部分の周囲を言う。
バッグ本体11(カーテンエアバッグ1)の車両前後方向の端部(図示例にあっては、左側の前端部)において、当該前端部の外形形態を画する上下方向の前端接合ラインP(バック成形基準ライン)の車両幅方向の両側に、上下方向に一対の山折りラインSが設定される。前端接合ラインPと各山折りラインSとの離隔距離Zは、ほぼ等しく設定される。
一対の山折りラインSで山折りすることにより、これら山折りラインSに挟まれる前端接合ラインP(バッグ成形基準ライン)では、谷折りされる。山折りと谷折りをして、山折りラインSと前端接合ラインPとの間で部分的に折り込みを行うことにより、バッグ本体11には、山折りラインSから前端接合ラインPに向かって窪ませたV字状の屈曲部13が形成される。
上記離隔距離Z、すなわちバッグ本体11を部分的に凹ませる深さは、図3に示すように、屈曲部13に確保すべき容量に応じて、適宜に設定される。屈曲部13の容量は、大きければ大きいほど、当該屈曲部13周辺におけるバッグ本体11の、車室幅方向への広がりを広げることができる。車室幅方向へ拡張する屈曲部13は、前席4の乗員の側方から前方にわたる位置に設定される。
パネル9,10は、車両前後方向の後端部の上部に、車両後方へ突出する突出部9a,10aを有する。突出部9a,10aによりバッグ本体11にインフレータ装着部14が形成される。
2枚のパネル9,10は、一対の山折りラインS及び突出部9a,10aの後端を除き、外周縁が接合される。すなわち、袋状のバッグ本体11は、パネル9,10の車両前後方向の端部(図示例では、前端部)において、バッグ成形基準ラインの車両幅方向の両側に設定した一対の山折りラインPで山折りし、バッグ成形基準ラインで谷折りした屈曲部13を備えていて、屈曲部13の一対の山折りラインPを除く外周縁と、インフレータ装着部14を除くパネル9,10の残りの外周縁を接合して形成されると言える。この段階の接合に関し、パネル9,10の組立状態は、少なくとも2通りある。
第1の場合は、2枚のパネル9,10を重ね合わせ、それらの外周縁を接合ラインP,Q,Rで接合して、袋状のバッグ本体11を形成する。袋状のバッグ本体11の前端部を、上述したように折り込んで、屈曲部13を形成しておく。
第2の場合は、2枚のパネル9,10を重ね合わせ、それらの前端部だけを前端接合ラインPで接合し、当該前端部を、上述したように折り込んで、屈曲部13を形成しておく。第2の場合、前端部を折り込んで屈曲部13を形成するだけであり、まだ、袋状のバッグ本体11が形成されていない。
その他の場合として、2枚のパネル9,10が大きな1枚のパネルシートで一体に形成されていて、接合ラインP,Q,Rのいずれか一辺が接合されていない形態もあり得る。
いずれの場合であっても、前端接合ラインP位置で2枚のパネル9,10が接合されている。2枚重ねしたパネル9,10の上端縁を、上縁接合ラインQで車両前後方向に一連に接合する。また、パネル9,10の下端縁を、突出部9a,10aの下端縁にわたって、下縁接合ラインRで車両前後方向に一連に接合する。
第1の場合は、少なくとも屈曲部13は、上縁及び下縁接合ラインQ,Rで二度縫いされる。第2の場合は、上縁及び下縁接合ラインQ,Rで接合することによって、この段階で袋状のバッグ本体11が形成される。
一対の山折りラインSを除いて、バッグ本体11を構成するパネル9,10を上縁及び下縁接合ラインQ,Rで接合することにより、屈曲部13では、一対の山折りラインS同士が互いに接離可能とされる。接離可能な一対の山折りラインSを備えることにより、V字状の屈曲部13を窄めたり広げたりすることができる。
屈曲部13の上縁及び下縁は、上縁及び下縁接合ラインQ,Rで接合されている。従って、バッグ本体11内部にインフレータガスが導入されて膨張する際、谷折りした前端接合ラインP周辺は、屈曲部13の上縁及び下縁で拘束を受けつつ、屈曲部13内方から前方へ向かって外向きに迫り出す。
この迫り出しにより、カーテンエアバッグ1は図3に示すように、バッグ本体11の前端部で、一対の山折りラインSが互いに離れて、幅広に膨張する。インフレータ装着部14は、後端が非接合された突出部9a,10aにより、スリーブ状に形成される。
図示しているバッグ本体11は、おおよそ長方形状の外形輪郭で形成されているが、当該外形輪郭は単なる一例であって、各種様々な外形輪郭で形成してよい。前述のように、複数のチャンバー部とガスダクト部を備える形状でも良い。
紐状もしくは帯状のストラップ12は、屈曲部13に組み込まれる。ストラップ12の基端12aは、バッグ本体11の前端部においてバッグ成形基準ラインとなる前端接合ラインP位置、すなわち屈曲部13の奥に位置する前端接合ラインP位置で、バッグ本体11に接合される。ストラップ12の基端12aは、屈曲部13に対してであれば、どのような位置に接合しても良い。
具体的には、ストラップ12の基端12aは、2枚のパネル9,10の間に挟み込んで、これらパネル9,10と一体的に接合される。ストラップ12の基端12aは、2枚のパネル9,10の間に挟み込むことなく、前端接合ラインP近くから山折りラインSの間の折り込まれた屈曲部13で、バッグ本体11に接合するようにしてもよい。この場合の接合部分は、バッグ本体11の屈曲部13であれば、車内側、車外側あるいは折り込まれている部分の、どの側で接合されていても良い。ストラップ12は、屈曲部13から外方へ延出される長さLで形成される。ストラップ12の先端12bは、車両2、例えばAピラー15に連結されて支持される。
次に、図示例に係る車両用カーテンエアバッグ1を車両2に取り付ける取付構造を、図4及び図5を参照して説明する。図4は車室内部の要部側面図、図5は図4中、B−B線矢視断面図である。
車両用カーテンエアバッグ1は、巻き取るなどした格納状態で、車両2のルーフサイドレール6周辺に、車両前後方向に沿って配設される。バッグ本体11には、適宜箇所にタブ19が設けられる。カーテンエアバッグ1は、タブ19を車両2に取付固定することで、車両2に支持される。ストラップ12は、格納状態のカーテンエアバッグ1の前端部から外方に延出される。
ストラップ12の先端12bは、車両2のAピラー20などに、ボルト21で固定され、これにより車両2に連結して支持される。ストラップ12の基端12aをバッグ本体11へ接合する位置は、次のように設定される。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ1の取付構造のストラップ12は、カーテンエアバッグ1の格納状態において、先端12bを車両2に連結支持する前は、自由状態にある。ストラップ12の長さLを利用して、先端12bが車両2に連結される。
カーテンエアバッグ1を車両2に取付支持することだけを考えると、ストラップ12の基端12aは、バッグ本体11の前端接合ラインP位置のどのような位置にも自由に接合することができる。他方、ストラップ12の先端12bを車両2に支持した状態で、カーテンエアバッグ1が展開膨張すると、バッグ本体11に接合したストラップ12の基端12aは、ストラップ12の長さLを保って、先端12bに対し下方へ移動する。
ストラップ12の基端12aの接合位置を、展開膨張するときに、先端12bからの距離がストラップ12の長さLよりも遠ざかる位置に設定すると、ストラップ12には、張力が発生する。言い換えると、展開膨張によって移動したストラップ12の基端12aの位置と先端12bの位置との距離がストラップ12の長さL以下であると、ストラップ12は、緩んだ状態か、あるいはほとんど張力が働かない状態で、車両2とバッグ本体11とを連結している状態となる。
詳述すると、図4に示すように、格納状態から下方へ向かって展開膨張していく際、ストラップ12の基端12aは、ストラップ12の長さLの制限を受けて、車両2に支持された先端12bを中心とする円弧上もしくはその内側範囲で移動可能である。円弧上及びその内側範囲に基端12aの接合位置を設定すると、ストラップ12には、張力は発生しない。
基端12aの接合位置が、展開膨張するときに、円弧の外側となるように設定する(図中、Xで示す)と、ストラップ12には張力が発生する。張力が発生したストラップ12は、バッグ本体11の前端部位置を適切に制御し、位置決めする。ストラップ12の長さLよりも十分に遠ざかる位置に基端12aの接合位置を設定すると、ストラップ12に発生する張力によって、バッグ本体11を牽引して車両前方へ向かって移動させ(図中、矢印Jで示す)、ステアリングホイール22周辺までカーテンエアバッグ1で覆うことができる。
ストラップ12の車両2への取付に際しては、上述したようにカーテンエアバッグ1からはみ出しているストラップ12の先端12bは自由状態であり、ストラップ12の基端12aをどのような位置でバッグ本体11の前端接合ラインP位置に接合しても、何ら支障なく、ストラップ12を車両2に連結支持して、カーテンエアバッグ1を車両2に設置することができる。
なお、図6に示すように、ストラップ12の基端12aのバッグ本体11への接合位置を当該バッグ本体11の車外側に設定すると、屈曲部13が、より車内側に迫り出して展開膨張することが可能となる。
要するに、本実施形態の車両用カーテンエアバッグ1の取付構造では、カーテンエアバッグ1が展開膨張するときに、ストラップ12に張力が発生するように、ストラップ12の基端12aのバッグ本体11への接合位置は、展開膨張したときにストラップ12の先端12b(車両2における支持位置)からの距離が、ストラップ12の長さLよりも遠ざかる寸法Tを見込んだ位置に設定される。すなわち、本実施形態の車両用カーテンエアバッグ1の取付構造は、車両2に先端12bが連結されて支持されるストラップ12を備え、カーテンエアバッグ1が展開膨張したときにストラップ12に張力が発生し、張力が発生したストラップ12でバッグ本体11を牽引し、位置決めするために、ストラップ12の先端12bが支持される車両2における連結位置とストラップ12の基端12aが接合されるバッグ本体11における接合位置との間隔(L+T)が、ストラップ12の長さLよりも大きく設定されたものである。
これにより、カーテンエアバッグ1が展開膨張するときに、ストラップ12に確実に張力を生じさせて、カーテンエアバッグ1が不安定な挙動を生じたり、膨張位置が不確定となることを防ぎ、カーテンエアバッグ1の展開膨張作用及び膨張位置を適切に制御することができる。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ1の取付構造では、インフレータ装着部14に装着したインフレータ23からインフレータガスが流入すると、カーテン状にサイドウインドウ3全体及びその周辺を覆うように、前席4から後席5にわたって展開膨張する。
バッグ本体11の屈曲部13は、前席4に着座する乗員の側方もしくは前方で展開膨張するように、その位置が設定される。展開膨張するカーテンエアバッグ1のバッグ本体11は、前席4及び後席5の乗員と車室内面との間に位置して、乗員を車室幅方向から保護する。
車両用カーテンエアバッグ1は、一対の山折りラインS及び谷折りする前端接合ラインPによって形成したV字状の屈曲部13をバッグ本体11に備えている。V字状の屈曲部13では、インフレータガスの圧力により、谷折りした前端接合ラインPが屈曲部13内方から車両2前方へ向かって移動して外向きに迫り出す。この迫り出しにより、屈曲部13は、一対の山折りラインSが互いに離隔するように幅広に膨張することができる。
屈曲部13の膨張形態は、一対の山折りラインSと前端接合ラインPとの離隔距離Z(屈曲部13のボリューム)を適宜に設定することで調整でき、これによりカーテンエアバッグ1の膨らみ具合や展開幅を容易に調整することができる。
このように本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ1の取付構造では、バッグ本体11に、前端接合ラインP及び一対の山折りラインSでV字状の屈曲部13を形成すると共に、バッグ本体11を、山折りラインSを除いて、上縁及び下縁接合ラインQ,Rで接合して形成するようにしたので、バッグ本体11の局部的な膨らみ具合を適切に調整することができ、テザーなどの部品を用いることなく、少ない部品点数で、また折り返しという簡単な組立作業でカーテンエアバッグ1の膨張形態を調整することができる。
前端接合ラインPと一対の山折りラインSとの離隔距離Zを適宜に設定することで、言い換えれば、折り込み量を適宜に設定することで、屈曲部13のボリュームを任意かつ自在に調整することができ、従って、バッグ本体11の膨らみ具合を任意な範囲で自由に調節することができる。
V字状の屈曲部13のボリュームを設定できることにより、車両前後方向の前端部における膨張時のカーテンエアバッグ1の厚みを十分に確保することができる。このように前端部の厚みを十分に確保できることにより、前席4の乗員を好適かつ十分に拘束して、優れた乗員保護性能を発揮することができる。
車両2に先端12bが支持されるストラップ12の基端12aを前端接合ラインP位置でバッグ本体11に接合したので、ストラップ12により、カーテンエアバッグ1や屈曲部13の膨張位置を適切かつ安定的に設定し保持することができ、確実にサイドウインドウ3等を覆って、乗員の車外放出防止性能を高めることができる。
車両用カーテンエアバッグ1の車両2への取付構造に関し、車両2に連結支持したストラップ12の先端12bに対し、ストラップ12の基端12aのバッグ本体11への接合位置を、展開膨張したときにストラップ12の先端12bからの距離がストラップ12の長さLよりも遠ざかる位置に設定したので、展開膨張時、ストラップ12に確実に張力を生じさせることができる。
この張力によって、カーテンエアバッグ1や屈曲部13の位置を適切かつ安定的に設定し保持することができて、乗員の車外放出防止性能や乗員拘束性能をさらに確実に発揮させることができる。
他方、図6に示した他の実施形態のように、ストラップ12の基端12aのバッグ本体11への接合位置を、当該バッグ本体11の車外側に設定すると、屈曲部13が、より車内側で広がり、スモールオーバーラップ衝突などの、運転者等の乗員がステアリングホイール22とサイドウインドウ3との間に突っ込むような状況で、優れた乗員保護性能を発揮できる。
上記実施形態では、車両前後方向の前端部に屈曲部13を形成する場合について説明したが、前端部に代えて後端部に形成してもよく、さらに前端部及び後端部双方に形成するようにしてもよい。屈曲部13を前後双方に形成する場合には、インフレータ装着部14は、バッグ本体11の車両前後方向中間部に形成される。また、上記実施形態における接合とは、縫合や接着、融着、編み込みなど、どのような手法であってもよく、さらにパネル9,10やストラップ12などのパーツが元々結合している状態に一体で形成されていても良い。
以上に述べた車両用カーテンエアバッグの取付構造は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 カーテンエアバッグ
2 車両
6 ルーフサイドレール
9 第1パネル
10 第2パネル
11 バッグ本体
12 ストラップ
12a ストラップの基端
12b ストラップの先端
13 屈曲部
L ストラップの長さ
L+T ストラップの先端が支持される車両における連結位置とストラップの基端が接合されるバッグ本体における接合位置との間隔
P 前端接合ライン
Q 上縁接合ライン
R 下縁接合ライン
S 山折りライン

Claims (3)

  1. 車両のルーフサイドレール周辺から下方へ向かって展開膨張する車両用カーテンエアバッグの取付構造において、
    ほぼ同じ外周形状を有する第1パネルと第2パネルを含み、両方のこれらパネルを接合して形成された袋状のバッグ本体を備え、上記バッグ本体は、上記パネルの車両前後方向の端部において、バッグ成形基準ラインの車両幅方向の両側に設定された一対の山折りライン、これら山折りラインに挟まれ谷折りされた該バッグ成形基準ライン、並びに、一対の上記山折りラインを除き、上記バッグ本体の外周縁の接合で形成された屈曲部を備え、格納状態で前記車両の上記ルーフサイドレール周辺に取付支持されたカーテンエアバッグと、
    上記車両に前記先端が連結されて支持され、上記カーテンエアバッグの谷折りされた上記屈曲部または上記バッグ成形基準ライン位置で、上記バッグ本体に基端が接合されたストラップとを備え、
    上記カーテンエアバッグが展開膨張したときに上記ストラップに張力が発生するように、該ストラップの上記先端が支持される上記車両における連結位置と該ストラップの前記基端が接合される該バッグ本体における接合位置との間隔が、該ストラップの長さよりも大きく設定されたことを特徴とする車両用カーテンエアバッグの取付構造。
  2. 車両のルーフサイドレール周辺から下方へ向かって展開膨張する車両用カーテンエアバッグの取付構造において、
    ほぼ同じ外周形状を有する第1パネルと第2パネルを含み、両方のこれらパネルを接合して形成された袋状のバッグ本体を備え、上記バッグ本体は、上記パネルの車両前後方向の端部において、バッグ成形基準ラインの車両幅方向の両側に設定された一対の山折りライン、これら山折りラインに挟まれ谷折りされた該バッグ成形基準ライン、並びに、一対の上記山折りラインを除き、上記バッグ本体の外周縁の接合で形成された屈曲部を備え、格納状態で前記車両の上記ルーフサイドレール周辺に取付支持されたカーテンエアバッグと、
    上記車両に先端が連結されて支持されたストラップとを備え、
    上記ストラップの基端が接合される前記バッグ本体における接合位置が、該バッグ本体の車外側に設定されたことを特徴とする車両用カーテンエアバッグの取付構造。
  3. 前記バッグ成形基準ラインは、前記バッグ本体を形成する複数の前記パネルを接合する接合ラインであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグの取付構造。
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