JP2012040801A - 印刷装置のメモリ制御ユニット - Google Patents

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淳 高田
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Abstract

【課題】印刷装置において複数種の印刷処理が同時に受け付けられた場合に、印刷装置の印刷能力を有効に発揮させ、全体的な生産性を向上させる。
【解決手段】画像の形成に係る複数の画像データを一時的に格納するページメモリ335と、ジョブデータを取得すると共に、ページメモリ335に対する画像データの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御部332と、各記録媒体が属するジョブデータの属性に応じて、記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングを、スケジュールとして決定するスケジューリング部333とを備え、メモリ制御部332は、スケジューリング部333が決定したスケジュールに基づいて、各ジョブデータに属する記録媒体の、搬送経路内における位置及び面積を算出し、その算出結果に応じて、ジョブデータに対して割り当てられるページメモリ335の記憶領域又は占有時間を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送経路上を搬送される記録媒体に対し画像を形成する印刷装置に係り、特に、画像の形成に係る画像データを格納するページメモリの制御ユニットに関する。
従来より、搬送経路上を搬送される記録媒体に対し画像を形成する印刷装置では、例えば、コピー処理時におけるスキャナ等の画像読取装置やホストコンピュータ等から送られた印刷データに基づいて、印刷装置の印刷機構が解釈可能な形式である画像データが生成される。
生成された画像データは、印刷装置に備えられたページメモリに格納され、印刷機構や搬送機構とのタイミング調整を行ないながら順次印刷機構に転送される。印刷機構では、転送された画像データにしたがって印刷用紙に画像を形成する。印刷用紙への画像形成後に、転送された画像データはページメモリから削除され、空いた領域は以降のページの画像データを格納するために用いられる(例えば、特許文献1)。
ところで、近年の印刷装置では、上述したように、コピー処理やホストコンピュータ等の印刷処理など、プリンタ機能やコピー機能を複合したタイプのものもが主流となりつつある。そのため、印刷装置の利用環境によっては、例えば、コピー機能が印刷処理を開始した後に、ホストコンピュータから印刷データが受信されるなど、プリンタ機能に対する印刷処理とコピー機能による印刷処理とが同時に受け付けられる場合がある。
このような場合、従来では、先行して受信された印刷処理に係る画像データが、生成された順にページメモリに格納されて印刷が実行され、遅れて受信された後発の印刷処理は、ページメモリに空き領域が形成されるまで、待機状態となる。
また、従来より、印刷装置としては、印刷処理後の排紙経路下流にステープル止め等の後処理機能を連結し、印刷処理と後処理とを連続して行えるものがある。このような印刷装置の中には、排紙経路が複数ある場合に、排紙経路で分岐させることにより、後処理を行わない通常の排紙をする印刷処理と、後処理を行う印刷処理とを並行して行う機能を備える機種も開発されている。
このような、通常の印刷と後処理を行う印刷とを並行して行う場合には、通常の排紙と後処理を行う排紙とで、後処理機能の処理速度の関係上、排紙速度が相違する場合があり、その結果、後処理のある印刷処理の生産性が低下することがある。
そして、上述したように従来の印刷装置では、先行して受信された印刷処理に係る画像データが生成された順にページメモリに格納されて印刷が実行されることから、後処理を要する生産性の低い印刷処理が先行して実行されている場合には、その先行した印刷処理の画像データがページメモリに先に格納され、後発の印刷処理が、ページメモリに空き領域が形成されるまで待機状態となる。
特開2009−93034号公報
上述した特許文献1にも開示されているように、近年では、印刷装置の印刷速度が向上し、印刷装置内に複数枚の記録媒体を給紙し、上述したような、プリンタ機能やコピー機能、後処理機能など、複数種の印刷処理を並行して実行できるものも開発されている。
ところが、従来のメモリ制御では、複数種の印刷処理が同時に受け付けられた場合、先行して受信された印刷処理に係る画像データが、生成された順にページメモリに格納されて印刷が実行され、遅れて受信された後発の印刷処理は、ページメモリに空き領域が形成されるまで待機状態となる。このため、従来の印刷装置では、ページメモリが塞がってしまっているため、印刷装置の印刷能力には未だ余裕があるにも関わらず、後発の印刷処理が待機状態となり、全体的な生産性が低下する惧れがあった。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、プリンタ機能やコピー機能、後処理機能など、複数種の印刷処理を並行して実行できる印刷装置において、複数種の印刷処理が同時に受け付けられた場合に、ページメモリが塞がってしまうことにより、後発の印刷処理が待機状態となることを解消することができる印刷装置のメモリ制御ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
搬送経路(例えば、図1の給紙経路FR、通常搬送路CR、及び反転経路SR)上を搬送される記録媒体に対し画像を形成する印刷装置(例えば、図1の印刷装置100)のメモリ制御ユニットであって、
前記画像の形成に係る複数の画像データを一時的に格納するページメモリ(例えば、図3のページメモリ335)と、
一連の印刷処理に属する複数の画像データの集合を、ジョブデータとして取得すると共に、前記ページメモリに対する該画像データの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御部(例えば、図3のメモリ制御部332)と、
各記録媒体が属するジョブデータの属性に応じて、前記記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングを、スケジュールとして決定するスケジューリング部(例えば、図3のスケジューリング部333)とを備え、
前記メモリ制御部が、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、各ジョブデータに属する記録媒体の、前記搬送経路内における位置及び面積を算出し、その算出結果に応じて、ジョブデータに対して割り当てられる前記ページメモリの記憶領域又は占有時間を設定する、
ことを特徴とする。
上記発明では、印刷処理にあたりスケジューリング部が、ジョブデータの属性に応じて記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングをスケジュールするため、例えば、プリンタ機能やコピー機能、後処理機能など、複数種の印刷処理に係るジョブデータを並行して実行することができる。
このとき、メモリ制御部がスケジュールに基づき、ジョブデータに対して割り当てられるページメモリの記憶領域又は占有時間を、搬送経路内における記録媒体の位置及び面積に応じて設定することから、ページメモリへの画像データの書き込み及び読み出しのペースを、搬送経路内における給紙、搬送及び画像形成のペースに合致させることができる。
このため、画像形成に必要な最低限の画像データ分のみのページメモリが使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。よって、ページメモリが塞がってしまうことで後発の印刷処理が待機状態となることを抑制し、印刷装置の印刷能力を有効に発揮させて全体的な生産性を向上させることができる。
また、上記発明において、前記ジョブデータの属性に、スキャン動作により読み取られた画像データの印刷処理が含まれ、前記スケジューリング部が、前記スキャン動作のタイミングに適合させて前記スケジュールを決定し、前記メモリ制御部が、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、前記スキャン動作に係るジョブデータに対して割り当てられる前記ページメモリの記憶領域又は占有時間を設定することを特徴とする。
上記発明では、コピー機能などにおいて、スキャン動作により読み取られた画像データを印刷する際、スケジューリング部がスキャン動作の速度やタイミングに適合させてスケジュールを決定する。
このため、例えば、コピー機能による印刷が先行して開始され、その後、プリンタ機能による印刷が受信された場合であっても、スケジュールに基づいて、コピー機能のジョブデータに割り当てられるページメモリの記憶領域又は占有時間が設定されることになる。
よって、ページメモリへの画像データの書き込み及び読み出しのペースを、スキャン動作のペースに合致させることができる。この結果、コピー機能に必要な最低限のページメモリが使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。
さらに、上記発明において、前記ジョブデータの属性に、前記搬送経路(例えば、図1の直進排紙経路DR2)からの排紙先(例えば、図1の後処理装置200)における後処理が含まれ、前記スケジューリング部が、前記後処理のタイミングに適合させて前記スケジュールを決定し、前記メモリ制御部が、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、前記後処理に係るジョブデータに対して割り当てられる前記ページメモリの記憶領域又は占有時間を設定することを特徴とする。
上記発明では、ステープル処理など、排紙先で後処理を必要とする画像データを印刷する際に、スケジューリング部が、後処理機構の動作速度やタイミングに適合させてスケジュールを決定する。
このため、例えば、後処理が必要な印刷が先行して開始され、その後、後処理を必要としない通常の印刷処理が受信された場合であっても、スケジュールに基づいて、後処理を必要とする印刷のジョブデータに割り当てられるページメモリの記憶領域又は占有時間が設定されることになる。
よって、ページメモリへの画像データの書き込み及び読み出しのペースを、後処理機構のペースに合致させることができる。この結果、後処理印刷の動作速度に適合した必要最低限のページメモリが使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。
また、上記発明において、前記メモリ制御部が、前記ジョブデータが取得されるデータ取得経路(例えば、図3の印刷条件設定部341、搬送状態検出部342、表示部343、通信処理部344、及びスキャナ300から各ジョブデータを取得するデータ取得経路)を複数管理し、前記ジョブデータの属性に、前記データ取得経路の種別が含まれ、いずれかのデータ取得経路を通じて取得された先行ジョブデータに対し、既にスケジュールが決定されている場合に、他のデータ取得経路を通じて、新たにジョブデータが追加されたとき、前記スケジューリング部が、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に、新たなジョブデータの印刷処理を挿入させて前記スケジュールを更新し、前記メモリ制御部が、前記スケジューリング部の更新に基づいて、前記先行ジョブデータに対して割り当てられていない前記ページメモリの未使用記憶領域又は未使用時間を、前記新たなジョブデータに対して割り当てることを特徴とする。
上記発明では、スキャナ装置や複数のホストコンピュータなど複数のデータ取得経路から、異なる用紙サイズの印刷や、コピー印刷、両面印刷、片面印刷、モノクロ印刷、カラー印刷など、異なる処理速度の複数のジョブデータが受け付けられた際、スケジューリング部が、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に、新たなジョブデータの印刷処理を挿入させてスケジュールを決定する。
これにより、先行ジョブデータの印刷処理が開始され、その後、後発ジョブデータの印刷処理が受信された場合であっても、スケジュールに基づいて、先行ジョブデータに対して割り当てられていないページメモリの未使用記憶領域又は未使用時間が、新たなジョブデータに対して割り当てられることになる。
よって、ページメモリへの画像データの書き込み及び読み出しのペースを、各ジョブデータの印刷処理のペースに合致させることができる。この結果、後処理印刷の動作速度に適合した必要最低限のページメモリが使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。
さらに、上記発明において、前記搬送経路が、給紙手段(例えば、図1のトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b、トレイ3駆動部230c、及びトレイ4駆動部230d)から、画像形成部(例えば、図1のヘッドユニット110)を経て、排紙経路へ至る通常搬送路(例えば、図2の通常搬送路CR)と、前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記記録媒体が受け渡され、該記録媒体を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該記録媒体の表裏を反転させる反転経路(例えば、図2の反転経路SR)と、前記反転経路から前記搬送ベルト上流(例えば、図2の搬送ベルト160に対して、記録媒体を供給する経路)に至る再給紙経路(例えば、図2の再給紙経路FR3)とによって環状に構成され、前記ページメモリには、両面印刷に係る各記録媒体について、表裏一対の画像データをそれぞれ格納するための表面用領域(例えば、図4〜図6の表メモリ)及び裏面用領域(例えば、図4〜図6の裏メモリ)が確保され、前記給紙手段が、両面印刷に際し、前記表面用領域及び前記裏面用領域に前記記録媒体の表裏両面の画像データがそれぞれ記憶保持された時点で、当該記録媒体の給紙を開始し、前記スケジューリング部が、前記給紙手段による記録媒体の給紙、及び前記反転経路を経て表裏が反転された記録媒体の再給紙、に関する搬送速度、順序及びタイミングを含む前記スケジュールを決定し、前記メモリ制御部が、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、前記両面印刷に係るジョブデータに対して割り当てられる前記表面用領域及び前記裏面用領域の記憶領域又は占有時間を設定することを特徴とする。
上記発明では、両面印刷に際し、所謂スイッチバック動作により反転経路を経由して表裏が反転された用紙を、表面を印刷する用紙の間に挿入し、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させるようにスケジュールが決定される。そして、このスケジュールに基づいて、ジョブデータに割り当てられるページメモリの記憶領域又は占有時間が設定されることになる。このため、ページメモリへの画像データの書き込み及び読み出しのペースを、スイッチバック動作のペースに合致させることができる。
また、ページメモリに、両面印刷に係る各記録媒体について、表裏一対の画像データをそれぞれ格納するための表面用領域及び裏面用領域を確保し、給紙手段は、両面印刷に際し、表面用領域及び裏面用領域に記録媒体の表裏両面の画像データが揃った時点で給紙を開始するため、ページメモリにおける画像データの読み出し遅延など、印刷処理開始後に発生し得る障害を予め回避し、印刷処理の確実性を向上させることができる。
よって、スイッチバック動作に合致した必要な最低限のページメモリが使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。これにより、他のジョブデータと並行して印刷処理を行うような場合であっても、スイッチバックによる両面印刷時の生産性を損なわないようにすることができる。
本発明によれば、プリンタ機能やコピー機能、後処理機能など、複数種の印刷処理を並行して実行できる印刷装置において、複数種の印刷処理が同時に受け付けられた場合に、ページメモリが塞がってしまうことがない。このため、後発の印刷処理が待機状態となるのを抑制することができ、印刷装置の印刷能力を有効に発揮させ、全体的な生産性を向上させることができる。
実施形態に係る印刷装置の内部構成を模式的に示す説明図である。 実施形態に係る印刷装置における搬送経路の概要を示す構成図である。 実施形態に係る印字制御系モジュールを示す機能ブロック図である。 実施形態に係る印刷処理におけるメモリ制御の動作を示す説明図である。 実施形態に係る印刷処理におけるメモリ制御の動作を示す説明図である。 実施形態に係るメモリ制御における、記憶領域又は占有時間の設定についての説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る印刷装置100の内部構成を模式的に示す図であり、図2は、印刷装置における搬送経路の概要を示す図である。
(印刷装置の全体構成)
本実施形態に係る印刷装置100は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録媒体(記録紙)上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタである。
図1及び図2に示すように、印刷装置100は、環状の搬送経路上を搬送される記録媒体に対し画像を形成する。この搬送経路は、給紙手段である給紙経路FR、及び画像形成部であるヘッドユニット110を経て、排紙経路DR1へ至る通常搬送路CRと、通常搬送路CRに分岐接続され、通常搬送路CRから記録媒体が受け渡され、記録媒体を往復させて通常搬送路CRに戻すことにより記録媒体の表裏を反転させる反転経路SRとから構成されている。
給紙経路FRには、サイド給紙台120からの給紙を行うためのサイド給紙駆動部220、給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)からの給紙を行うための給紙手段であるトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…が備えられている。これらによって、レジスト部Rに記録媒体を送り出す給紙手段が構成されている。
通常搬送路CRは、循環搬送路の一部を構成し、記録媒体を供給する給紙経路FRからヘッドユニット110を経て、排紙経路DR1へ至る経路であり、この通常搬送路CR上において記録媒体上面に画像が形成される。この通常搬送路CRには、レジスト部Rに記録媒体を導くレジスト駆動部240、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160を無端移動させる駆動ローラ162、搬送方向側に順に配置される第1上面搬送駆動部260及び第2上面搬送駆動部265、排紙口140に印刷済みの記録媒体を導く上面排出駆動部270、裏面印刷用に記録媒体を反転経路SRに引き込む駆動手段が備えられている。
前記搬送ベルト160は、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された従動ローラ161及び駆動ローラ162に掛け渡されており、図中時計回りに周回移動する。また、搬送ベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、4色のインクヘッドが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
そして、本実施形態に係る通常搬送路CRでは、搬送ベルト160の上流側において、搬送ベルト160に対して、記録媒体を供給する経路を上流側経路とし、搬送ベルトの下流側において、搬送ベルト160から記録媒体を送出する経路を下流側経路とする。
上流側経路は、複数の給紙経路が集合されて搬送ベルト160上流のレジスト部Rに至るように形成されている一方、下流側経路では、搬送ベルト160から複数の排紙経路が分岐されている。具体的に、本実施形態では、図2に示すように、装置本体下部に備えられた給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)から新規に給紙を行うための給紙経路FR1と、サイド給紙トレイ120から新規に給紙を行うための給紙経路FR2と、反転経路SRから搬送ベルト上流へ至る再給紙経路FR3が合流地点214で集合され、この合流地点214を経て、各給紙経路FR1〜FR3からレジスト部Rへ用紙が供給される。また、給紙経路FRでは、記録媒体の供給を行う給紙機構としては、筐体側面の外部に配設されたサイド給紙台120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)とが備えられている。
サイド給紙台120、給紙トレイ130のいずれかの給紙機構から給紙された記録媒体は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙経路FR1,FR2に沿って搬送され、記録媒体の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rのさらに搬送方向側には、複数のインクヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。記録媒体は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、画像形成部において各インクヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
下流側経路では、装置下部に位置された搬送ベルト160から装置上部の排紙経路DR1へと至る経路と、搬送ベルト160から水平方向に直進し、装置側部外方へと至る直進排紙経路DR2とが分岐されている。排紙経路DR1には、印刷済みの記録媒体を排出する排紙機構として排紙口140が備えられ、直進排紙経路DR2では、外部排紙トレイ141が備えられている。なお、直進排紙経路DR2には、ステープル止め等の後処理装置200が連結されている。
印刷済みの記録媒体は、さらに、ローラ等の駆動機構によって通常搬送路CR上を搬送される。記録媒体の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙経路DR1を経て、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口140から排紙された記録媒体が自然に整えられて重なっていくようになっている。
一方、記録媒体の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする。)印刷終了時には排紙経路DR1側に導かれずに、さらに筐体内を搬送され、反転経路SRに送出される。このため、印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170が設けられており、切替機構170によって排出経路へ送出されなかった記録媒体は、反転経路SRに引き込まれる。
反転経路SRは、通常搬送路CRに分岐接続され、通常搬送路CRから記録媒体が受け渡され、記録媒体を往復(スイッチバック)させて通常搬送路CRに戻すことにより記録媒体の表裏を反転させる反転経路及び搬送機構であり、この反転経路SRには、図2に示すように、記録媒体を反転させて合流点に導く反転経路駆動部280が備えられている。そして、反転経路SRでは、通常搬送路CRと異なる速度で搬送が可能であり、通常搬送路CRから記録媒体を引き継ぐ際に、加速・減速させたり、スイッチバックの際の停止時間を延長したり短縮したりすることができる。
そして、この反転経路SRで反転された記録媒体は、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172から再給紙経路を経由して通常搬送路CRに戻され、再給紙経路からレジスト部Rを経て再給紙されて、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。その後、裏面の印刷が行われ、両面に画像が形成された記録媒体は、排紙経路DR1を通じて排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。なお、本実施形態では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150内に設けられた空間を利用して行うようにしている。
印刷装置100では、給紙された記録媒体の先頭部分の基準位置となるレジスト部Rに、両面印刷時に片面印刷済みの記録媒体も再給紙されてくる。このため、レジスト部Rの直前部分には、新規に給紙される記録媒体の搬送経路と、裏面印刷の記録媒体が循環して搬送されてくる再給紙経路とが合流する合流点が形成される。そして、レジスト部Rは、給紙経路FRと通常搬送路CRとの合流点近傍において、記録媒体の送り出しを行う。
また、本実施形態では、ある記録媒体を給紙した後、その記録媒体に印刷が施され排紙されるのを待って次の記録媒体を給紙するのではなく、スケジューリングにより、先行する記録媒体が排紙される前に、後続の記録媒体を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷できるようになっている。したがって、両面印刷時の通常のスケジューリングでは、表面の記録媒体を給紙する際に、反転経路SRから戻ってきた記録媒体が挿入される位置を確保するように、予めスペースを確保しておく。これにより、本装置では、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させることができ、片面印刷時に対して1/2の生産性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、印刷装置100に、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールである。そして、演算処理部330は、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル340が接続されており、この操作パネル340を通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
(印刷制御系モジュールの構成)
上述した記録媒体の搬送制御は、上記演算処理部330の印刷制御系モジュールによって行われる。図3は、演算処理部330における印字制御に係るモジュールを示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
本実施形態において印刷装置100は、記録媒体を画像データとして読み取るスキャナ300、両面/片面印刷、用紙サイズ、解像度等の設定を受け付ける印刷条件設定部341、搬送センサからの信号に基づいて搬送経路内での印刷用紙の搬送状態を検出する搬送状態検出部342、印刷装置に関する情報を表示する表示部343、印刷装置100のホストとなるコンピュータ等(以下、「PC」と称する。)と通信し印刷データを受信する通信処理部344を備えている。印刷条件設定部341は、例えば、印刷装置100に接続されたPCから送られたジョブデータや、操作パネル340を介したユーザの指示により、印刷条件の設定を受け付けるインターフェースである。
そして、演算処理部330は、印刷処理にあたり、印刷条件設定部341で受け付けた印刷条件にしたがって、画像データを生成し、印字ヘッド等の印刷機構で構成される印刷実行部350における印刷処理を制御する。具体的に、演算処理部330は、画像データ生成部331と、メモリ制御部332と、スケジューリング部333と、駆動制御部334とを備え、メモリ制御部332は、ページメモリ335及び画像データ転送部336を有している。
画像データ生成部331は、通信処理部344が受信した印刷データ等に基づいて、印刷実行部350が処理可能な形式の画像データを生成するモジュールである。具体的に画像データ生成部331は、スキャナ300や通信処理部344を通じて取得されたジョブデータ(スキャナ300により読み取られた画像データ群を含む。)を、ページメモリ335上に画像データとして展開する処理を行う。この展開された画像データは、メモリ制御部332を通じて、ページメモリ335に格納される。
メモリ制御部332は、一連の印刷処理に属する複数の画像データの集合を、ジョブデータとして取得すると共に、ページメモリ335に対する画像データの書き込み及び読み出しを制御するモジュールである。本実施形態において、メモリ制御部332は、通信処理部344やスキャナ300から各ジョブデータ(コピー処理に関する印刷データを含む。)を取得するデータ取得経路を複数管理し、異なるデータ取得経路から取得された複数のジョブデータを、並行して処理する機能を備えている。具体的に、メモリ制御部332には、ページメモリ335と、画像データ転送部336が備えられている。
ページメモリ335は、画像の形成に係る複数の画像データを一時的に格納するメモリ装置であり、所定の容量の記憶領域を有し、メモリ制御部332による制御に基づいて、記憶領域内の各アドレスにアクセスし、データの書き込み及び読み込みを行う。一方、画像データ転送部336は、ページメモリ335に格納された画像データをページ単位で印刷実行部350にタイミング調整を行いながら転送する処理を行う。
本実施形態において、これらページメモリ335及び画像データ転送部336は、PCIバス等で接続されており、1つのアドレス情報をもとにして複数のデータを連続して転送するバースト転送に対応している。バースト転送では、転送する画像データがページメモリ335上において、ページ単位(両面印刷においては、表裏両面)で連続して格納されている。そして、画像データ転送部336は、両面印刷に際し、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、記録媒体の印刷を開始すべく、印刷実行部350に画像データを転送する。
スケジューリング部333は、画像形成処理において、表面に印刷を行う用紙の給紙、及び反転経路を経て表裏が反転された用紙の再給紙、画像形成及び搬送に関する速度、順序及びタイミングを決定するモジュールである。そして、このスケジューリング部333によって決定されたスケジュールに基づいて、印刷実行部350及び駆動制御部334は、画像形成処理及び搬送動作を実行する。
なお、本実施形態では、印刷装置100がスイッチバックによる両面印刷機能を備えているため、スケジューリング部333は、次のようなスケジューリングを行う機能を有している。即ち、ある記録媒体を給紙した後、先行する記録媒体が排紙される前に、後続の記録媒体を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷できるように、表面の記録媒体を給紙する際に、反転経路SRから戻ってきた記録媒体が挿入される位置に、予めスペースを確保するスケジューリングを行う機能を有している。
具体的に、スケジューリング部333は、給紙経路FRからの記録媒体の給紙、及び反転経路SRを経て表裏が反転された記録媒体の再給紙に関する搬送速度、順序及びタイミングを含むスケジュールを決定する。また、本実施形態において、スケジューリング部333は、両面印刷に際し、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、記録媒体の給紙を開始するように制御する。
そして、このスケジューリング部333は、スケジューリングを行う際、各記録媒体が属するジョブデータの属性に応じて、記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングを、スケジュールとして決定する。ここで、ジョブデータの属性とは、印刷処理に関する属性であり、本実施形態においては、用紙のサイズや、両面・片面印刷、モノクロ・カラーといった印刷モードの種別の他、スキャン動作により読み取られた画像データのコピー印刷や、排紙先における後処理の種類、及び複数のPCからのデータ取得経路の種別等が含まれる。例えば、コピー印刷や、後処理が必要な印刷が実行されたとき、スケジューリング部333は、それら発生したジョブデータの属性にしたがって、スキャン動作のタイミングや、後処理のタイミングに適合させてスケジュールを決定する。
また、スケジューリング部333は、次のようなスケジューリングを行う機能も有している。即ち、いずれかのデータ取得経路を通じて取得された先行ジョブデータに対し、既にスケジュールが決定されている場合に、他のデータ取得経路を通じて、新たにジョブデータが追加されたときには、既に決定されているスケジュールにおける空き時間に、新たなジョブデータの印刷処理を挿入させてスケジュールを更新する機能を備えている。この機能により、既にコピー印刷が実行されている状態であっても、その後に発生した他のジョブデータ(例えば、PCからの印刷実行により発生するPC印刷ジョブデータ)に関する処理を、先行しているコピー印刷が終了するのを待つことなく、開始することができる。
このようなスケジューリング部333によるスケジューリングに対応するために、上記メモリ制御部332は、スケジューリング部333が決定したスケジュールに基づいて、各ジョブデータに属する記録媒体の、搬送経路内における位置及び面積を算出し、その算出結果に応じて、ジョブデータに対して割り当てられるページメモリの記憶領域又は占有時間を設定する機能を備えている。
ここで、「ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における位置」とは、具体的には、現在搬送中の記録媒体が通常経路CRや反転経路SR、排紙経路DR1のどの位置にあるかである。この位置は、各記録媒体の給紙、排紙及び反転の経路、順序及びタイミングにより相対的に定まり、時間経過とともに変化する。
例えば、本実施形態では、両面印刷に際し、スイッチバック動作により反転経路SRを経由して表裏が反転された用紙を、表面を印刷する用紙の間に挿入し、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させる。このため、図6に示すように、表面(2表)を印刷した記録媒体の位置は、裏面(2裏)を印刷する際には、表面(3表)を印刷するために搬送される記録媒体と、表面(4表)を印刷するために搬送されるその次の記録媒体との間の位置に変わる。
また、本実施形態では、新たにジョブデータが追加されたとき、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に、新たなジョブデータの印刷処理を挿入させる。このため、搬送中の記録媒体の位置の内容も、後発ジョブの発生に伴って、先行しているジョブの記録媒体のみが存在する内容から、図4や図5に示すように、先行しているジョブの記録媒体の間に後発ジョブの記録媒体が挿入された内容に変化する。
このように「ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における位置」を算出することによって、画像形成処理を行う順序や次の処理までの待ち時間が定まり、これにより、図6に示すように、ページメモリ内に格納すべき画像データの順序や、記憶保持すべきメモリ占有時間Ts1〜Ts4及びTb1〜Tb4を求めることができる。
また、「ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における面積」とは、搬送中の記録媒体の枚数及び用紙サイズにより決定され、最終的には画像データのデータ量となる。搬送経路内において、同時に搬送できる枚数には限りがあり、また、スキャン動作や後処理等の動作速度の関係上、搬送処理に同時に係属し得る枚数も限られる。このため、搬送経路内に同時に存在し得る記録媒体の面積の総合計も自ずと定められる。
例えば、あるジョブデータがPC印刷ジョブデータであり、PC印刷ジョブの処理速度(PCからのデータ転送速度)からして搬送経路内で同時に搬送できる最大数が、A4サイズの記録媒体で3枚である場合は、「ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における面積」はA4サイズの記録媒体の3倍の面積となる。
また、例えば、あるジョブデータがコピー印刷ジョブデータであり、コピー印刷ジョブの処理速度(例えばスキャナ300による記録媒体(原稿)からの画像データの読み取り速度)からして搬送経路内で同時に搬送できる記録媒体の最大数が、A3サイズの記録媒体で2枚である場合は、「ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における面積」はA3サイズの記録媒体の2倍の面積となる。
このように「ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における面積」を算出することによって、そのジョブにおいて、同時に搬送処理に係属し得る記録媒体の面積が定まり、これにより、図6に示すように、ページメモリ内に確保すべき記憶容量As1〜As4及びAb1〜Ab4を求めることができる。そして、同時に搬送処理に係属し、且つその占有時間が重複しないように整理することによって、ページメモリ内に確保すべき記憶領域の最大容量を求めることができる。
図6の例では、コピー処理に係る記録媒体の用紙サイズが、1枚目、3枚目、4枚目がA4であり、2枚目がA3である場合に、同時に搬送処理に係属しうる枚数がA3サイズ2枚(A4サイズ4枚)であれば、占有時間が重複しないように整理すると、このジョブで確保すべき記憶領域は、A4サイズ2枚とA3サイズ1枚分のデータ量となる。
このとき、特に、本実施形態では、両面印刷における表裏一対の画像データを表メモリ及び裏メモリのそれぞれに独立して記憶保持するとともに、表裏一対の画像データが揃い次第、給紙を実行することから、ジョブデータに属する記録媒体の搬送経路内における位置及び面積に基づいて、表メモリ及び裏メモリにおけるデータ書込及び読み取りのタイミングの整合性をとりつつ、各メモリのそれぞれにおける記憶領域又は占有時間が設定される。
そして、メモリ制御部332は、スケジューリング部333が決定したスケジュールに基づいて、スキャン動作、後処理に係るジョブデータ、及び両面印刷に係るジョブデータに対して割り当てられるページメモリの記憶領域又は占有時間を設定する。
なお、メモリ制御部332は、スケジューリング部333によるスケジュールの更新があった場合には、スケジューリング部の更新に基づいて、先行ジョブデータに対して割り当てられていないページメモリの未使用記憶領域又は未使用時間を、新たなジョブデータに対して割り当てる機能も備えている。
前記駆動制御部334は、スケジューリング部333が決定したスケジュールにしたがって、上述のレジスト駆動部240、ベルト駆動部250、第1上面搬送駆動部260、第2上面搬送駆動部265、上面排出駆動部270、反転経路駆動部280、サイド給紙駆動部220、トレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b等を動作させ、印刷用紙の搬送を行うモジュールである。この駆動制御部334は、スケジューリング部333によるスケジュールにより、両面印刷に際し、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、記録媒体の給紙を開始するように給紙手段を制御する。印刷実行部350は、画像形成部であるインクユニット110や、その周辺回路等を制御するモジュールであり、この印刷実行部350の制御により画像形成処理が実行される。
(印刷装置の動作)
次に、以上の構成を有する印刷装置100の、印刷時における動作について説明する。図4及び図5は、本実施形態に係る印刷処理におけるメモリ制御の動作を示す説明図である。
(1)コピー印刷時の動作
まず、スキャナ300から読み取った画像データを出力するコピー印刷時の動作について、図4を参照しつつ説明する。ここでは、スキャナ300からのデータ取得経路を通じてコピー印刷のジョブデータが先行して取得され、その後、PC印刷のジョブデータが後発的に受信された場合を例に説明する。
コピー印刷のジョブが開始されると、スキャン動作によりスキャナ300が読み取った画像データがジョブデータとして演算処理部330に入力され、画像データ生成部331において、印刷実行部350が処理可能な形式の画像データに展開されると共に、展開された画像データが、メモリ制御部332を通じて、ページメモリ335に一時的に記憶保持される。
このページメモリ335上に展開された画像データは、画像データ転送部336によって、PCIを通じてバースト転送により高速に転送される。このバースト転送のためには、ページメモリ335上において画像データが印刷される順に連続している必要がある。また、記録媒体の給紙を開始するためには、その記録媒体の表裏の両データがページメモリ上に展開されている必要がある。そのため、本実施形態では、スケジューリング部333が、各記録媒体が属するジョブデータの属性に応じて、記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングを、スケジュールとして決定する。
ここでは、このジョブデータの属性として「両面コピー印刷」が設定されている。この「コピー印刷」の属性情報としては、画像データ群が、スキャナ300のスキャン動作により読み取られた画像データであることが記述され、その読み取られた用紙のサイズ、モノクロ・カラーの別などの情報も付加されている。そして、スケジューリング部333は、両面印刷に際し、スキャナ300から画像データが来る都度に、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、当該記録媒体の給紙を開始し、用紙搬送及び印刷処理を行うようにスケジューリングを行う。このとき、スキャナ300の読み取り速度は印刷装置100の印刷速度よりも遅いため、スキャン動作のタイミングに適合させると、結果として、図4の「搬送動作」に示すように、搬送経路上における用紙の間隔が広くなる。
図4では、コピー印刷時の動作を示している。特に、両面コピーの場合、1枚の記録媒体は、給紙されてから表面印字がなされ、その後、スイッチバック動作により反転経路SRを経由して表裏が反転されて、表面を印刷する用紙の間に挿入(再給紙)され、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させるようにスケジュールが決定される。ここでは、コピー動作のスキャン動作速度、読み取られた画像データのページメモリへの展開処理時間などに基づいて、片面印刷の1/2の生産性になり、かつ、用紙が衝突しないように紙間を設定して、各ページの表面又は裏面データの給紙タイミングを決定している。
例えば、2枚目の表面を印刷した後、次いで3枚目の表面が印刷されることになるが、表面を印刷した2枚目が裏面の印刷のために反転されて再給紙される前に、3枚目が給紙される。このとき、2枚目の表面が印刷されてから、裏面を印刷するために2枚目が再給紙されるまでに、所定時間が経過する。そこで、搬送動作では、表面を印刷する際の2枚目の給紙タイミングと、裏面を印刷する際の2枚目の給紙タイミングとの間には、所定の間隔が空けられる。そして、その間隔内に、表面を印刷する際の3枚目が挿入されている。しかも、表面を印刷する際の2枚目の給紙タイミングと、表面を印刷する際の3枚目の給紙タイミングとの間には、まだ3枚分の給紙が可能な余裕スペース(図中点線で示した範囲)が残されている。
そして、メモリ制御部332は、スケジューリング部333が決定したスケジュールに基づいて、スキャン動作に係る記録媒体の、搬送経路内における位置及び面積を算出し、その算出結果に応じて、コピー印刷のジョブデータに対して割り当てられるページメモリ335の記憶領域又は占有時間を設定する。本実施形態では、スキャナ300の読み取り速度から搬送経路内に配置できるページ枚数が算出され、さらに必要なページメモリサイズを算出し、その算出結果に基づいてページメモリ335の記憶容量及びメモリアドレスを設定し、その領域をコピー印刷用領域として使用する。
なお、ページメモリ335は、図4に示すように、記憶領域を「表メモリ」及び「裏メモリ」に分割しており、両面印刷においては、表面の画像データを「表メモリ」に蓄積し、裏面の画像データを「裏メモリ」に蓄積する。上記スケジュールに基づく、記憶領域又は占有時間の設定は、表メモリ、裏メモリ毎に行われ、表面の1枚目、2枚目…、裏面の1枚目、2枚目…というようにバースト転送が可能なように、連続して蓄積される。
本実施形態では、搬送経路内に滞在可能な枚数は3枚としており、表裏両面の印刷が完了次第、印刷済みの画像データはページメモリ335上から消去される。これに続き、スキャナ300の読み取り速度に応じて、読み取られた画像データが順次格納される。したがって、本実施形態では、搬送経路内に滞在可能な枚数が3枚以上であるときは、そのコピー用紙3枚分を最大として、ページメモリ335の記憶領域又は占有時間が、コピー印刷用として割り当てられる。コピー枚数が3枚以下であるときは、そのコピー用紙の総面積に比例した記憶領域又は占有時間が、コピー印刷用として割り当てられる。
具体的に、図4では、装置の搬送経路内に存在する最大用紙枚数が、例えば、A4サイズ3枚、A3サイズ2枚である場合に、スキャン動作が、搬送動作に遅延することなく実行されるときは、その記録媒体の総面積分の画像データを最大として記憶領域を表メモリ及び裏メモリにそれぞれ設定する。また、ここでは、表裏一対の画像データがページメモリ335内に格納された時点で給紙が開始され、印字処理が完了した時点でその面の画像データがページメモリ335から削除されることから、各記録媒体の各面の読み取り動作から、各面の印刷完了までの時間長だけ各面の画像データを保持できるように、その占有時間が重複しないように設定する。
そして、コピー印刷が開始されると、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、当該記録媒体の給紙が開始され、その後、スケジュールにしたがった順序で、搬送、印刷、排紙が行われる。搬送経路内で、表裏両面の印刷が完了した記録媒体について、印刷済みの画像データは、ページメモリ335上から順次消去され、次に読み込まれて展開された画像データがページメモリ335に新たに格納される。
その後、後発的にPC印刷のジョブが発生した場合には、スケジューリング部333は、空いている搬送間隔に、後発のPC印刷ジョブに係る記録媒体を挿入することで、全体の生産性を落とさない制御を行う。具体的にスケジューリング部333は、先行するコピージョブに対し、既にスケジュールが決定されていることから、新たに追加されたPC印刷ジョブを、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に挿入させてスケジュールを更新する。
図4で示した例では、3枚目裏の読み取り動作が終了したあたりでPC印刷ジョブが後発的に発生している。この後発ジョブの1枚目表は、2枚目裏と4枚目表との間隔内の余裕スペースに挿入される。この後発ジョブのPC印刷も、図4に示すように、両面印刷であるため、表面を印刷した1枚目が反転され再給紙される前に、2枚目表がさらに上記余裕スペースに挿入され、片面印刷の1/2の生産性が確保されるようになっている。
これに合わせて、メモリ制御部332は、スケジューリング部333の更新に基づいて、先行ジョブデータ(コピージョブ)に対して割り当てられていないページメモリの未使用記憶領域又は未使用時間を、新たなジョブデータ(PC印刷ジョブ)に対し、「PC印刷用領域」として割り当てる。これにより、コピー印刷中にPC印刷ジョブが発生した場合においても、ページメモリ335に空きがあるため、後発のPC印刷ジョブを、ページメモリ335上に展開できるため、コピージョブにおける、搬送間隔を拡げた用紙間隔を利用して、後発のPC印刷の搬送を行うことができる。
(2)後処理印刷時の動作
次に、後処理が必要な印刷時の動作について、図5を参照しつつ説明する。ここでは、後処理を必要とする後処理印刷のジョブデータが先行して取得され、その後、後処理を必要としない通常のPC印刷のジョブデータが後発的に受信された場合を例に説明する。
まず、PCから通常印刷のジョブが受信されると、そのジョブデータが演算処理部330に入力され、画像データ生成部331において、印刷実行部350が処理可能な形式の画像データに展開される。そして、展開された画像データが、メモリ制御部332を通じてページメモリ335に一時的に記憶保持される。
このページメモリ335上に展開された画像データは、画像データ転送部336によって、PCIを通じてバースト転送により高速に転送される。このバースト転送のためには、ページメモリ335上において画像データが印刷される順に連続している必要がある。また、記録媒体の給紙を開始するためには、その記録媒体の表裏の両データがページメモリ上に展開されている必要がある。そのため、本実施形態では、スケジューリング部333が、各記録媒体が属するジョブデータの属性に応じて、記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングを、スケジュールとして決定する。
ここでは、このジョブデータの属性として「後処理印刷」が設定されている。この「後処理印刷」の属性情報としては、印刷後の排出経路が、後処理装置が連結された直進排紙経路DR2であることが記述され、その後処理に必要な情報も付加されている。そして、スケジューリング部333は、PC印刷に際し、画像データ生成部331により画像データが展開される都度に、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、当該記録媒体の給紙を開始し、用紙搬送及び印刷処理を行うようにスケジューリングを行う。このとき、後処理装置の処理速度は印刷装置100の通常の印刷速度よりも遅いため、後処理動作のタイミングに適合させると、結果として、図5の「搬送動作」に示すように、搬送経路上における用紙の間隔が広くなる。
図5では、後処理を要する印刷時の動作を示しており、このときも両面印刷の場合、1枚の記録媒体は、給紙されてから表面印字がなされ、その後、スイッチバック動作により反転経路SRを経由して表裏が反転されて、表面を印刷する用紙の間に挿入(再給紙)され、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させるようにスケジュールが決定される。ここでは、画像データのページメモリへの展開処理時間、後処理装置への排紙タイミング、後処理装置における処理動作などに基づいて、片面印刷の1/2の生産性になり、かつ、用紙が衝突しないように紙間を設定して、各ページの表面又は裏面データの給紙タイミングを決定している。
例えば、2枚目表を印刷した後、次いで3枚目表が印刷されることになるが、2枚目が反転され再給紙される前に3枚目が給紙される。このとき、2枚目表が印刷されてから2枚目裏が再給紙されるまでに、所定時間が経過するため、搬送動作では、2枚目表と2枚目裏との間には所定の間隔が空けられ、その間隔内に3枚目が表が挿入されているとともに、この間隔内には、まだ3枚分の余裕スペースが残されている。
そして、メモリ制御部332は、スケジューリング部333が決定したスケジュールに基づいて、後処理印刷を要するジョブデータに属する記録媒体の、搬送経路内における位置及び面積を算出し、その算出結果に応じて、後処理印刷のジョブデータに対して割り当てられるページメモリ335の記憶領域又は占有時間を設定する。本実施形態では、後処理装置200の動作速度から搬送経路内に配置できるページ枚数が算出され、さらに必要なページメモリサイズを算出し、その算出結果に基づいてページメモリ335の記憶容量及びメモリアドレスを設定し、その領域を後処理印刷用領域として使用する。
なお、ページメモリ335は、図5に示すように、記憶領域を表面用領域である「表メモリ」及び裏面用領域である「裏メモリ」に分割しており、両面印刷においては、表面の画像データを「表メモリ」に蓄積し、裏面の画像データを「裏メモリ」に蓄積する。上記スケジュールに基づく、記憶領域又は占有時間の設定は、表メモリ、裏メモリ毎に行われ、表面の1枚目、2枚目…、裏面の1枚目、2枚目…というようにバースト転送が可能なように、表裏一対となるように、それぞれ連続して蓄積される。
本実施形態では、搬送経路内に滞在可能な枚数は3枚としており、表裏両面の印刷が完了次第、印刷済の用紙は後処理装置200に印刷済みの画像データはページメモリ335上から消去される。これに続き、後処理装置200による後処理速度に応じて、入力、展開された画像データが順次格納される。したがって、本実施形態では、後処理を必要とする印刷枚数が3枚以上であるときは、その後処理用紙3枚分を最大として、ページメモリ335の記憶領域又は占有時間が、後処理印刷用として割り当てられる。印刷枚数が3枚以下であるときは、その用紙の総面積に比例した記憶領域又は占有時間が、後処理印刷用として割り当てられる。
具体的に、図5では、装置の搬送経路内に存在する最大用紙枚数が、例えば、A4サイズ3枚、A3サイズ2枚である場合、後処理印刷に係る搬送動作が、通常印刷の搬送動作よりも遅く、同時に滞在する用紙枚数が3枚のときは、その後処理印刷について同時に搬送され得る記録媒体の総面積分の画像データを最大として記憶領域を表メモリ及び裏メモリにそれぞれ設定する。また、ここでは、表裏一対の画像データがページメモリ335内に格納された時点で給紙が開始され、印字処理が完了した時点でその面の画像データがページメモリ335から削除されることから、各記録媒体の各面の読み取り動作から、各面の印刷完了までの時間長だけ各面の画像データを保持できるように、その占有時間が重複しないように設定する。
そして、後処理印刷が開始されると、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが記憶保持された時点で、当該記録媒体の給紙が開始され、その後、スケジュールにしたがった順序で、搬送、印刷、排紙が行われる。搬送経路内で、表裏両面の印刷が完了した記録媒体について、印刷済みの画像データは、ページメモリ335上から順次消去され、次に読み込まれて展開された画像データがページメモリ335に新たに格納される。
その後、後発的に後処理を必要としない通常のPC印刷のジョブが発生した場合には、スケジューリング部333は、拡げた搬送間隔に、後発の通常PC印刷ジョブに係る記録媒体を挿入することで、全体の生産性を落とさない制御を行う。具体的にスケジューリング部333は、先行する後処理印刷のジョブに対し、既にスケジュールが決定されていることから、新たに追加された後発の通常PC印刷ジョブを、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に挿入させてスケジュールを更新する。
図5で示した例では、後処理印刷の3枚目が給紙されたあたりで、通常印刷ジョブが後発的に発生している。この後発ジョブの1枚目表は、2枚目裏と4枚目表との間隔内の余裕スペースに挿入される。この後発ジョブのPC印刷も、図5に示すように、両面印刷であるため、表面を印刷した1枚目が反転され再給紙される前に、2枚目表がさらに上記余裕スペースに挿入され、片面印刷の1/2の生産性が確保されるようになっている。
これに合わせて、メモリ制御部332は、スケジューリング部333の更新に基づいて、先行ジョブデータ(後処理ジョブ)に対して割り当てられていないページメモリの未使用記憶領域又は未使用時間を、新たなジョブデータ(通常PC印刷ジョブ)に対し、「通常印刷用領域」として割り当てる。これにより、後処理を必要とするジョブの印刷中に、通常のPC印刷ジョブが発生した場合においても、ページメモリ335に空きがあるため、後発のPC印刷ジョブを、ページメモリ335上に展開でき、後処理ジョブにおける、搬送の間隔を拡げた用紙間隔を利用して、後発のPC印刷の搬送を挿入することができる。
(作用・効果)
本実施形態によれば、印刷処理にあたり、ジョブデータの属性に応じてスケジューリング部333が、記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングをスケジュールする。このため、例えば、プリンタ機能やコピー機能、後処理機能など、複数種の印刷処理に係るジョブデータを並行して実行することができる。
特に、本実施形態では、スキャナ装置や、複数のPCなど複数のデータ取得経路から、異なる用紙サイズの印刷や、コピー印刷、両面印刷、片面印刷、モノクロ印刷、カラー印刷など、異なる処理速度の複数のジョブデータが受け付けられた際、スケジューリング部333が、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に、新たなジョブデータの印刷処理を挿入させてスケジュールを決定する。
これにより、先行ジョブデータの印刷処理が開始され、その後、後発ジョブデータの印刷処理が受信された場合であっても、スケジュールに基づいて、先行ジョブデータに対して割り当てられていないページメモリ335の未使用記憶領域又は未使用時間を、新たなジョブデータに対して割り当てられることになる。
よって、ページメモリ335への画像データの書き込み及び読み出しのペースを、各ジョブデータの印刷処理のペースに合致させることができる。この結果、本実施形態によれば、後処理印刷の動作速度に適合した必要最低限のページメモリ335が使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。
詳述すると、本実施形態では、メモリ制御部332がスケジュールに基づき、搬送経路内における記録媒体の位置及び面積に応じて、ジョブデータに対して割り当てられるページメモリ335の記憶領域又は占有時間を設定する。このため、ページメモリ335への画像データの書き込み及び読み出しのペースを、搬送経路内における給紙、搬送及び画像形成のペースに合致させることができる。
この結果、画像形成に必要な最低限の画像データ分のみのページメモリ335が使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができ、ページメモリ335が塞がってしまい、後発の印刷処理が待機状態となることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、両面印刷に際し、所謂スイッチバック動作により反転経路を経由して表裏が反転された用紙を、表面を印刷する用紙の間に挿入し、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させるようにスケジュールが決定される。そして、決定されたスケジュールに基づいて、ジョブデータに割り当てるページメモリ335の記憶領域又は占有時間が設定されることになる。このため、ページメモリ335への画像データの書き込み及び読み出しのペースを、スイッチバック動作のペースに合致させることができる。
このとき、図1のトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b、トレイ3駆動部230c、及びトレイ4駆動部230dは、ページメモリ335内に記録媒体の表裏両面の画像データが揃った時点で給紙を開始するため、ページメモリ335における画像データの読み出し遅延など、印刷処理開始後に発生し得る障害を予め回避することができ、印刷処理の確実性を向上させることができる。
これらの結果、スイッチバック動作に合致した必要な最低限のページメモリ335が使用されることとなり、残りの記憶領域を、遅れて受信された後発のジョブデータに対して割り当てることができる。これにより、他のジョブデータと並行して印刷処理を行うような場合であっても、スイッチバックによる両面印刷時の生産性を損なわないようにすることができる。
100 印刷装置
110 ヘッドユニット
120 サイド給紙台
130 給紙トレイ
140 排紙口
141 外部排紙トレイ
150 排紙台
160 搬送ベルト
161 従動ローラ
162 駆動ローラ
170,172 切替機構
200 後処理装置
220 サイド給紙駆動部
230a トレイ1駆動部
230b トレイ2駆動部
230c トレイ3駆動部
230d トレイ4駆動部
240 レジスト駆動部
250 ベルト駆動部
260 第1上面搬送駆動部
265 第2上面搬送駆動部
270 上面排出駆動部
280 反転経路駆動部
300 スキャナ
330 演算処理部
331 画像データ生成部
332 メモリ制御部
333 スケジューリング部
334 駆動制御部
335 ページメモリ
336 画像データ転送部
340 操作パネル
341 印刷条件設定部
342 搬送状態検出部
343 表示部
344 通信処理部
350 印刷実行部
CR 通常搬送路
DR1,DR2 排紙経路
FR 給紙経路
R レジスト部
SR 反転経路

Claims (5)

  1. 搬送経路上を搬送される記録媒体に対し画像を形成する印刷装置のメモリ制御ユニットであって、
    前記画像の形成に係る複数の画像データを一時的に格納するページメモリと、
    一連の印刷処理に属する複数の画像データの集合を、ジョブデータとして取得すると共に、前記ページメモリに対する該画像データの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御部と、
    各記録媒体が属するジョブデータの属性に応じて、前記記録媒体の印刷及び搬送に関する経路、順序又はタイミングを、スケジュールとして決定するスケジューリング部とを備え、
    前記メモリ制御部は、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、各ジョブデータに属する記録媒体の、前記搬送経路内における位置及び面積を算出し、その算出結果に応じて、ジョブデータに対して割り当てられる前記ページメモリの記憶領域又は占有時間を設定する、
    ことを特徴とする印刷装置のメモリ制御ユニット。
  2. 前記ジョブデータの属性には、スキャン動作により読み取られた画像データの印刷処理が含まれ、前記スケジューリング部は、前記スキャン動作のタイミングに適合させて前記スケジュールを決定し、前記メモリ制御部は、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、前記スキャン動作に係るジョブデータに対して割り当てられる前記ページメモリの記憶領域又は占有時間を設定することを特徴とする請求項1記載の印刷装置のメモリ制御ユニット。
  3. 前記ジョブデータの属性には、前記搬送経路からの排紙先における後処理が含まれ、前記スケジューリング部は、前記後処理のタイミングに適合させて前記スケジュールを決定し、前記メモリ制御部は、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、前記後処理に係るジョブデータに対して割り当てられる前記ページメモリの記憶領域又は占有時間を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置のメモリ制御ユニット。
  4. 前記メモリ制御部は、前記ジョブデータが取得されるデータ取得経路を複数管理し、前記ジョブデータの属性には、前記データ取得経路の種別が含まれ、いずれかのデータ取得経路を通じて取得された先行ジョブデータに対し、既にスケジュールが決定されている場合に、他のデータ取得経路を通じて、新たにジョブデータが追加されたとき、前記スケジューリング部は、既に決定されたスケジュールにおける空き時間に、新たなジョブデータの印刷処理を挿入させて前記スケジュールを更新し、前記メモリ制御部は、前記スケジューリング部の更新に基づいて、前記先行ジョブデータに対して割り当てられていない前記ページメモリの未使用記憶領域又は未使用時間を、前記新たなジョブデータに対して割り当てることを特徴とする請求項1、2又は3記載の印刷装置のメモリ制御ユニット。
  5. 前記搬送経路は、給紙手段から、画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記記録媒体が受け渡され、該記録媒体を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該記録媒体の表裏を反転させる反転経路と、前記反転経路から前記搬送ベルト上流に至る再給紙経路とによって環状に構成され、前記ページメモリは、両面印刷に係る各記録媒体について、表裏一対の画像データをそれぞれ格納するための表面用領域及び裏面用領域が確保され、前記給紙手段は、両面印刷に際し、前記表面用領域及び前記裏面用領域に前記記録媒体の表裏両面の画像データがそれぞれ記憶保持された時点で、当該記録媒体の給紙を開始し、前記スケジューリング部は、前記給紙手段による記録媒体の給紙、及び前記反転経路を経て表裏が反転された記録媒体の再給紙に関する搬送速度、順序及びタイミングを含む前記スケジュールを決定し、前記メモリ制御部は、前記スケジューリング部が決定したスケジュールに基づいて、両面印刷に係るジョブデータに対して割り当てられる前記表面用領域及び前記裏面用領域の記憶領域又は占有時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の印刷装置のメモリ制御ユニット。
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