JP2012037779A - 防振制御装置及びその制御方法、及び、防振制御装置を搭載した撮像装置 - Google Patents

防振制御装置及びその制御方法、及び、防振制御装置を搭載した撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型で機動性が高い防振制御装置を用いて、平行振れの高精度な画像振れ補正を行えるようにすること。
【解決手段】 防振制御装置に加わる振れの角速度を検出し、該角速度を表す第1信号を出力する角速度計(108p)と、異なる方式で、防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する加速度計(109p)と、第1、第2信号の少なくともいずれか一方から求めた振れの大きさに基づいて、補正上限値を算出する補正上限値算出部(309)と、第1、第2信号と補正上限値とから、補正上限値を上限とする補正値を演算する比較部(308)と、補正値を用いて第1信号を補正する出力補正部(312)と、第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算手段(301、303)と、角度振れ量と、出力補正部により補正された第1信号との加算値に基づいて、振れ補正部(110)を駆動する駆動部(112)とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、手振れ等の振れによる画像振れ(画像の劣化を防止)を補正する防振制御装置及び撮像装置に関するものである。
現在、手振れ等による画像振れを防ぐ、例えば、振れ補正部、駆動部及び振動検出部等から成る防振制御装置を備えたカメラが製品化されており、撮影者の撮影ミスを誘発する要因が減ってきている。
現在、角速度計を用いて角度振れを検知し、レンズの一部や撮像素子を動かすことによって撮像素子面上の像振れを低減させる防振制御装置が、有効な像振れ補正機能として様々な光学機器に搭載されている。
しかし、至近距離での撮影や、高い撮影倍率での撮影では、角速度計のみでは検出できない、カメラの光軸に対して平行あるいは垂直な方向に加わる、いわゆる平行振れによる像劣化も無視できない。例えば、マクロ撮影のように被写体に20cm程度まで接近して撮影する場合や、被写体がカメラから1m程度離れていても、撮影光学系の焦点距離が非常に長い(例えば400mm)場合などには、積極的に平行振れを検出して補正を行う必要がある。
特許文献1では、加速度を検出する加速度計を設け、加速度計により得られる加速度の2階積分から平行振れを求め、別に設けた角速度計の出力と共に振れ補正部を駆動する技術が開示されている。
しかながら、平行振れの検出に用いる加速度計の出力は外乱ノイズや温度変化などの環境の変化の影響を受けやすく、2階積分することでそれらの不安定要因はさらに拡大するため、平行振れの高精度な補正が難しいという問題がある。
特許文献2は、平行振れをカメラから離れた場所に回転中心がある時の角度振れとみなして求める開示がある。この方法では、角速度計と加速度計とを設け、それらの出力から角度振れの回転半径を用いた補正値と角度を求めて振れ補正を行うことで、外乱の影響を受けにくい周波数帯域に限定して回転中心を求める。このようにすることで、上記のような加速度計の不安定要因を軽減することができる。
特開平7−225405号公報 特開2010−25962号公報
角度振れの回転半径を用いて平行振れ補正を行う方法においては、回転半径を正確に求める必要があり、加速度計と角速度計を用いて回転半径を算出する場合、各種センサの検出精度が重要となる。しかしながら、センサノイズの影響が大きい場合、回転半径が正確に求められず、適切な平行振れ補正効果が得られない。特に加速度計の出力に対するセンサノイズの割合が大きい場合、回転半径を誤推定し、平行振れ補正量が大きくなり、過補正により防振性能が悪化してしまう懸念がある。
一般的にセンサノイズの量は加速度の大きさによらず一定であるので、平行振れが大きい場合、即ち加速度計の出力値が大きい場合は、センサノイズが回転半径の推定に与える影響は少なく、平行振れ補正量を正確に求めることができる。一方、平行振れが非常に小さい場合、即ち加速度計の出力値が小さい場合は、センサノイズが回転半径の推定に与える影響は大きく、平行振れ補正量を正確に求めることは難しい。つまり、撮影体勢などによる手振れ量の違いで平行振れの検出精度に差が生じる、即ち防振効果に差が生じることになる。
また、撮影者が撮りたい被写体を追ってフレーミングしながら撮影動作を行ったり、手振れにより生じる画角ずれを撮影者が調整しながら撮影動作を行ったりすることがある。そういった場合などでは、撮影者が意図しない手振れによる平行振れに加えて、撮影者が意図的にカメラを動かすことによる平行振れも大きくなる。この時、角度振れの回転半径を用いた平行振れ補正を行うと、パンニングやチルティング動作中の回転半径は非常に大きな値となり、パンニングやチルティング動作直後の撮影における回転半径を誤推定してしまう可能性がある。具体的には、パンニングやチルティング動作直後の撮影中の平行振れ補正量が過大となり、振れ補正の防振効果に悪影響を及ぼすことがあった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、小型で機動性が高い防振制御装置を用いて、平行振れの高精度な画像振れ補正を行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、画像振れを補正する振れ補正手段を有する本発明の防振制御装置は、前記防振制御装置に加わる振れの角速度を検出し、該検出した角速度を表す第1信号を出力する第1振れ検出手段と、前記第1振れ検出手段とは異なる方式で、前記防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する第2振れ検出手段と、前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方から求めた振れの大きさに基づいて、補正上限値を算出する補正上限値算出手段と、前記第1信号と前記第2信号とから、前記補正上限値を上限とする補正値を演算する補正値演算手段と、前記補正値を用いて前記第1信号を補正する出力補正手段と、前記第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算手段と、前記角度振れ量演算手段により求められた前記角度振れ量と、前記出力補正手段により補正された前記第1信号との加算値に基づいて、前記振れ補正手段を駆動する駆動手段とを有する。
本発明によれば、小型で機動性が高い防振制御装置を用いて、平行振れの高精度な画像振れ補正を行えるようにすることができる。
実施の形態における防振制御装置を具備したカメラを上面から見た場合の機能構成を示す概略図。 実施の形態における防振制御装置を具備したカメラを側面から見た場合の機能構成を示す概略図。 第1の実施形態に係る防振制御装置のブロック図。 第1の実施形態における振れの回転中心の説明図。 図3に示す比較部と補正上限値算出部の詳細な構成を示すブロック図。 図5に示す揺れ状態判定部の詳細な構成を示すブロック図。 (a)はアンプ601及び加速度計BPF部307の出力の一例を示す図、(b)は加算器602及び絶対値処理部603の出力の一例を示す図、(c)はLPF604の出力の一例を示す図。 第1の実施形態にかかる揺れの状態と回転半径の上限値との関係を示す図。 図5に示す信号整流部の詳細な構成を示すブロック図。 変形例に係る防振制御装置のブロック図。 第2の実施形態に係る比較部と補正上限値算出部の詳細な構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る揺れの状態と回転半径の上限値との関係を示す図。。 第3の実施形態に係る比較部と補正上限値算出部の詳細な構成を示すブロック図。 第5の実施形態に係る比較部と補正上限値算出部の詳細な構成を示すブロック図。 第6の実施形態に係る防振制御装置のブロック図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1及び図2はそれぞれ、本発明の第1の実施形態に係る防振制御装置を具備したカメラ101を上面及び側面から見た場合の機能構成を示す概略図である。このカメラ101に搭載される防振システムは、光軸102に対して矢印103p、103yで示す振れ(以下、角度振れ)、及び矢印104p、104yで示す振れ(以下、平行振れ)に対して振れ補正を行う。
カメラ101において、105はレリーズボタン、106はカメラCPUである。107は撮像素子、108p、108yは各々矢印108pa、108yaで示す角度振れを検出する角速度計(第1振れ検出手段)である。また、109p、109yは、角速度計108p、108yと異なる方式で各々矢印109pa、109yaで示す平行振れを検出する加速度計(第2振れ検出手段)である。110はレンズ駆動部であり、振れ補正レンズ111を矢印110p、110yの方向に自在に駆動して、角度振れ、平行振れの両方に対する振れ補正を行う。なお、角速度計108p、108y、及び加速度計109p、109yの出力は、カメラCPU106に入力される。そして、これらの出力に基づいて、駆動部112により振れ補正を行う。
なお、本第1の実施形態では、振れ補正手段として、算出された補正量に基づいて振れ補正レンズ111を光軸に垂直な面内で移動させる、いわゆる光学防振を用いている。しかしながら、振れ補正の方法は光学防振に限るものではなく、撮像素子を光軸に垂直な面内で移動させることで防振を行う方法や、撮像素子が出力する各フレームの画像の切り出し位置を変更することで振れの影響を軽減させる電子防振を用いる方法でもよい。また、これらの方法を組み合わせることも可能である。即ち、算出された補正量に基づいて、撮影された画像の振れを軽減または無くすことができるのであれば、本発明に適用することができる。
図3は、本第1の実施形態における防振制御装置を示すブロック図である。図3では、カメラの鉛直方向(ピッチ方向、図2の矢印103p、104p方向)に生じる振れの構成のみを示している。しかし、同様な構成はカメラの水平方向(ヨー方向:図1の矢印103y、104y方向)に生じる振れにも設けられている。これらは基本的には同じ構成になっているので、以下、ピッチ方向の構成のみを図示し、その説明を行う。
まず、図3を用いて、角度振れ量を求める手順について説明する。角速度計108pからの角速度信号(第1信号)はCPU106に入力される。そして、角速度信号はHPF積分フィルタ301に入力され、ハイパスフィルタ(HPF)でDC成分がカットされた後、積分されて角度信号に変換される。ここで、手振れの周波数帯域は一般に1Hz〜10Hzの間であるため、HPFとしては、例えば手振れの周波数帯域から十分離れた、例えば0.1Hz以下の周波数成分をカットする1次のHPF特性になっている。
HPF積分フィルタ301の出力は敏感度調整部303に入力される。敏感度調整部303は、ズーム、フォーカス情報302に基づいて求まる撮影倍率と焦点距離とに基づいてHPF積分フィルタ301の出力を増幅し、角度振れ補正目標値(角度振れ量)にする。これはレンズのフォーカスやズームなどの光学情報が変化することで補正レンズ111の移動量に対するカメラ像面上での揺れ量の比である振れ補正敏感度に変化が生じるため敏感度調整部303が設けられている。なお、HPF積分フィルタ301と敏感度調整部303とにより、角度振れ量演算手段が構成される。
次に、平行振れ量を求める手順について説明する。角速度計108pからの角速度信号は、上述したようにHPF積分フィルタ301に入力されると共に、HPF積分フィルタ310にも入力され、HPFでDC成分がカットされた後、積分されて角度信号に変換される。HPF積分フィルタ310の出力は利得調整部(利得調整フィルタ)311に入力される。この利得調整部311とHPF積分フィルタ310とにより、平行振れ補正を行うべき周波数帯域におけるゲイン及び位相特性を調整している。利得調整部311の出力は出力補正部312に出力される。
また、上記処理と同時に、角速度計108pからの角速度信号はHPF位相調整部(HPF位相調整フィルタ)304に入力され、角速度計108pの出力に重畳するDC成分がカットされると共にその信号の位相調整が行われる。ここでのカットオフ周波数は後述するHPF積分フィルタ305のHPFのカットオフ周波数と合わせており、周波数特性が一致するように調整してある。HPF位相調整部304の出力は角速度計バンドパスフィルタ(BPF)部306で所定帯域の周波数成分のみ抽出される。
一方、加速度計109pの出力(第2信号)はCPU106のHPF積分フィルタ305に入力され、HPFでDC成分をカットされた後、積分されて速度信号に変換される。この時のHPFのカットオフ周波数は上述したように、HPF位相調整部304のHPFの周波数特性に合わせて設定してある。HPF積分フィルタ305の出力は加速度計バンドパスフィルタ(BPF)部307で所定帯域の周波数成分のみ抽出される。
角速度計BPF部306及び加速度計BPF部307の出力に基づいて、補正上限値算出部309にて補正上限値が算出される。算出された補正上限値は、角速度計BPF部306及び加速度計BPF部307の出力とともに、比較部308(補正値演算手段)に入力され、利得調整部311の出力を補正する補正値が算出され、出力補正部312に出力される。補正上限値算出部309における補正上限値の算出方法と、比較部308における補正量の算出方法については後述する。
出力補正部312にはズーム、フォーカス情報302も入力されており、ズーム、フォーカス情報302より撮影倍率を演算する。そして、求められた撮影倍率及び比較部308からの補正量に基づいて利得調整部311の出力を補正して、平行振れ補正目標値(平行振れ量)にする。
上述したようにして求められた角度振れ補正目標値と平行振れ補正目標値は加算器313で加算され、その加算値が駆動部112に出力される。この加算値に基づいて、振れ補正部110が駆動部112により駆動され、角度振れと平行振れの両者の画像振れが補正されることになる。
次に、比較部308から出力される補正値について説明する。図4はカメラ101に加わる角度振れ103pと平行振れ104pを示した図である。ここで、カメラ101の撮影レンズ内の撮像光学系の主点位置における平行振れ104pの振れ量をYとし、角度振れ103pの振れ角度をθとする。そして、回転中心Oを定め、回転中心Oから加速度計109pまでの距離である回転半径をLすると、振れ量Y、振れ角度θ、回転半径Lの関係は以下の式(1)により表すことができる。
Y=Lθ …(1)
なお、式(1)において、加速度計109pの出力を2階積分することで振れ量Yを求めることができ、角速度計108pの出力を1階積分することで振れ角度θを求めることができる。また、加速度計109pの出力を1階積分して求めた速度Vと、角速度計108pの出力から得られる角速度ωとを用いて、回転半径Lとの関係を以下の式(2)により表すことができる。
V=Lω …(2)
更に、加速度計109pの出力から得られる加速度Aと、角速度計108pの出力を1階微分することで求めた角加速度ωaとを用いて、回転半径Lとの関係を以下の式(3)により表すことができる。
A=Lωa …(3)
上述した式(1)〜(3)のいずれからでも、回転半径Lを求めることができる。
一方、撮像光学系の主点位置における平行振れの振れ量Yと撮像光学系の振れ角度θ及び撮像光学系の焦点距離fと撮影倍率βとから、撮像面に生ずる振れδは、以下の式(4)で表すことができる。ここで、
δ=(1+β)fθ+βY …(4)
ここで、右辺第1項の焦点距離fは、撮影光学系のズーム、フォーカス情報302より求まる。また、撮影倍率βは、実際の被写体の大きさに対する、撮像素子107上に結像された被写体の像の大きさの倍率を表すものであり、これも撮影光学系のズーム、フォーカス情報より求まる。更に、振れ角度θは角速度計108pの積分結果より求めることができる。よってこれらの情報から、図3を用いて説明したように角度振れ補正目標値を求めることができる。
また、右辺第2項に関しては、加速度計109pの2階積分値である平行振れの振れ量Yと撮影倍率βにより求まるので、これらの情報から図3を用いて説明したように平行振れ補正目標値を求めることができる。
しかし、本第1の実施形態においては、式(1)と式(4)とから、次式(5)により表される振れδに対して画像振れ補正を行う。
δ=(1+β)fθ+βLθ …(5)
即ち、平行振れに関して、加速度計109pより直接求まる振れ量Yを用いない。一旦式(1)或いは式(2)或いは式(3)で求まる回転半径Lを求め、この回転半径Lと角速度計108pの出力の積分結果である振れ角度θとズーム、フォーカス情報302とから得られる撮影倍率βにより補正する。ここで、振れ角度θと回転半径Lを用いて平行振れの振れ量Yの補正を行う方法においては、上述したように、回転半径Lを正確に求める必要がある。
補正上限値算出部309における補正上限値と、比較部308における補正量の算出方法について以下に説明する。
図5は図3の補正上限値算出部309と比較部308の構成を表したブロック図である。比較部308において、まず、角速度計BPF部306及び加速度計BPF部307の出力に基づいて、式(2)をLについて解いた式(6)により回転半径算出部501にて回転半径L(第1演算用補正量)を算出する。
L=V/ω …(6)
回転半径Lは、(例えば、角速度計BPF部306及び加速度計BPF部307のカットオフ周波数が5Hzの場合、200ms程度に設定された)所定時間内の速度Vと角速度ωそれぞれの最大振幅のピーク値の比より算出してもよい。更に回転半径Lの更新は速度Vと角速度ωがそれぞれ算出された瞬間毎に行っても良い。このとき、速度Vと角速度ωをそれぞれ時系列的に平均化したり、ローパスフィルタ(LPF)で高周波成分をカットすることで、回転半径を算出する際の高周波ノイズ成分を除去した回転半径が算出できる。
また、上記処理と同時に、角速度計BPF部306及び加速度計BPF部307の出力は、補正上限値算出部309内の揺れ状態判定部502に入力され、リミット処理制御部503で回転半径の上限値を決定するための揺れ状態信号を生成する。揺れ状態判定部502における揺れ状態信号算出方法とリミット処理制御部503(補正上限値算出手段)における回転半径上限値算出方法について図6のブロック図を用いて説明する。
角速度計BPF部306の出力はアンプ601に入力し、設定された係数が乗算される。アンプ601の係数は、角速度計BPF部306及び加速度計BPF部307の出力のレベルを同等にするため、ここでは回転半径Lの値を100mm付近などの実際の手振れ回転半径に近い数値に設定し、V=kLωとなるようなアンプ601の係数kを求める。
また、角速度計と加速度計のどちらのセンサノイズの影響が大きいかにより係数を設定する方法がある。ここで加速度計の手振れ振動による加速度に対するノイズ出力の影響が大きい場合には、角速度計の出力に対して重みが大きくなるように係数が設定される。このようにすることでセンサノイズの影響をできるだけ除去した揺れ判定を行うことができる。
また、第1の実施形態では角速度計BPF部306の出力に係数を乗算しているが、加速度計BPF部307の出力に係数を乗算してもよい。また、角速度計BPF部306の出力、加速度計BPF部307の出力に各々係数を乗算してもよい。
ここで、角速度計BPF部306の出力に係数を乗算したアンプ601の出力の一例を図7(a)の701、加速度計BPF部307の出力の一例を図7(a)の702に示す。
次に、角速度計BPF部306の出力に係数を乗算したアンプ601の出力と加速度計BPF部307の出力を加算器602にて加算する。加算器602の出力の一例は図7(b)の703に示す。加算器602の出力703は絶対値処理部603にて絶対値に変換されて、図7(b)の信号704になる。絶対値処理部603からの信号704はLPF処理部604にて、ローパスフィルタ(LPF)により高周波成分がカットされて出力される。ここでのLPFカットオフ周波数は、例えば、0.5Hz以下の低いカットオフ周波数に設定されており、図7(b)の信号704は、LPF処理後、図7(c)の信号705のようになる。
ここで、LPF処理部604は、ある所定期間の移動平均を演算する手段などの方法をとってもよい。また、角速度計BPF部306の出力と加速度計BPF部307の出力の何れかを用いて揺れ判定を行ってもよい。この場合、角速度計BPF部306の出力と加速度計BPF部307の出力の何れかが、絶対値処理部603に入力され、後は上記方法と同様にしてLPF処理した信号を得ることができる。
図7(c)の期間(B)のように手振れが非常に大きな期間はLPF処理部604の出力値は大きくなり、(D)のように手振れが非常に小さな期間はLPF処理部604の出力値は小さくなる。
次にLPF処理部604の出力、即ち揺れ状態判定部502の出力は、リミット処理制御部503に入力され、回転半径の上限値を設定する信号が算出される。リミット処理制御部503は、図8に示すようなテーブルを用いて回転半径の上限値を算出する。LPF処理部604の出力値に対する揺れ状態判定のため、図7(c)のTh3、Th2、Th1のように閾値が予め設定されており、LPF処理部604の出力値がどの範囲内あるかにより、図8に示すようなテーブルによって回転半径の上限値が設定される。例えばLPF処理部604の出力値がTh1の場合は、リミット処理制御部503の出力である回転半径の上限値はLi1に設定される。LPF処理部604の出力値がTh3とTh2の間である場合等は、Li3とLi2の間を線形補間した計算結果が回転半径の上限値として設定される。
次にリミット処理制御部503の出力値と回転半径算出部501の出力値がリミット処理部504に入力される。そして、回転半径算出部501の出力値がリミット処理制御部503により出力された回転半径の上限値以上であれば、この上限値に固定される。また、回転半径算出部501の出力値が回転半径の上限値よりも小さければ、回転半径算出部501の出力値がそのまま出力される。これにより、第2演算用補正値が求められる。
リミット処理制御部503の出力値は補正信号整流部505にて、補正信号にステップ的な急激な変化が起こらないように整流され(第3演算用補正値)、出力補正部312へと入力される。
ここで、整流の1つ目の方法は、LPFで高周波成分をカットする方法で、ここでのLPFカットオフ周波数は、例えば、0.5Hz以下の低いカットオフ周波数に設定しておく。または、ある所定期間の移動平均を演算する手段などの方法をとってもよい。
2つ目の方法は、図9に示すブロック図を参照しながら説明する。リミット処理部504の出力値は減算器901に入力され、補正信号整流部505の出力値の1周期前のサンプリングのデータで減算される。減算器901の出力をdiffとする。diffは条件比較器903に入力され、予め設定されている所定値より小さいか否かを判定する。diffが所定値よりも小さい場合、リミット処理部504の出力値であるX1が選択されて、補正信号整流部505の出力値として出力される。
diffが所定値以上である場合、X2が選択され、補正信号整流部505の出力値として出力される。X2の計算方法を以下に示す。diffは乗算器904にて予め設定されている所定値であるゲインKdにより乗算される。そして、乗算器904の出力と、1周期前の補正信号整流部505の出力値とを加算器905で加算し、X2を算出する。ここでゲインKdは1よりも小さい値に設定されており、diffが所定値以上の場合に、急激に回転半径の変化が起こらないように設定されている。
また、この処理によりdiffが負の値であれば常にX1が選択されることになる。よって、補正信号整流部505の出力値は値が小さくなる方向へは遅れなく遷移していくが、diffが正の値かつ、変化量が大きい場合は急激な変化を抑制するようになる。
上記方法によれば、回転半径が大きくなる方向においては急進な回転半径の変化を抑制し、回転半径が小さくなる方向においては、回転半径の変化を抑制することはしない。これにより、回転半径の誤推定により過補正による防振制御性能の悪化を防げると共に、振れが大きい状態から急に振れが小さくなる場合などの平行振れの振動状態の変化にも対応できる。
また、上記例ではゲインKdを固定値としたが、例えば揺れ状態判定部502を用いてKdを可変させる方法もある。例えば、ゲインKdに対して図8のようなテーブルを用い、揺れ状態、即ちセンサの検出精度や回転半径の推定精度によってKdを可変させることで、外乱影響による回転半径の誤推定を更に防止することができる。
上記の通り第1の実施形態によれば、角速度計の出力と加速度計の出力とから揺れ状態を判定し、揺れ状態に応じて推定する回転半径Lの上限値を設定し、上限値にクランプ処理した後、回転半径Lに整流処理を行う。これにより、センサノイズの影響を受けにくくなり、回転半径の誤検出による制御性悪化を防止できる。また、揺れが大きいとき、小さいときそれぞれに応じて適切な平行振れ補正量を求めることができるので、防振制御効果が向上する。
<変形例>
第1の実施形態において上述した方法では、角速度計BPF部306に設定された1つの周波数帯域における回転半径を算出する方法を説明した。しかしながら、複数の周波数帯域毎に回転半径Lの変化を検出し、選択する方法でも本願発明を実現することができる。複数の周波数毎の回転半径Lの変化を検出し、選択する方法を図10のブロック図に示す。角速度計BPF1部1001と加速度計BPF1部1002、角速度計BPF2部1003と加速度計BPF2部1004、角速度計BPF3部1005と加速度計BPF3部1006をそれぞれ所定のカットオフ周波数に設定する。例えば、2Hz、5Hz、10Hzに設定し、それぞれ上記説明した方法で、補正上限値算出部1010、1011、1012で補正上限値を算出し、比較部1007、1008、1009で整流した回転半径をそれぞれ求める。そして、回転半径選択部1013にて回転半径を選択し、第1の実施形態で説明した方法と同じようにして防振制御を行う。
回転半径選択部1013では、比較部1007、1008、1009の各回転半径から平均値を計算し、回転半径としても良い。あるいは、各周波数の揺れ状態に応じてもっとも揺れ影響の大きい周波数における回転半径を選択し、回転半径としても良いし、各周波数の回転半径に重み付け係数を乗算したものを合成して回転半径としても良い。
各周波数の揺れ状態に応じてもっとも揺れ影響の大きい周波数における回転半径を選択する場合、図5の揺れ状態判定部502の出力を、各周波数における揺れ量とする。その各周波数での揺れ量の内、最も揺れ量の値が大きい周波数の回転半径を選択することで、最も平行振れ影響の大きい周波数帯域の平行振れを抽出できる。
また、各周波数の回転半径に重み付け係数を乗算したものを合成して回転半径とする場合、図5の揺れ状態判定部502の出力を、各周波数における揺れ量とし、揺れ量の大きさに応じた重み付けゲインをそれぞれ算出する。(各周波数の重み付けゲインの和が1となるようにゲイン設定)
比較部1007、比較部1008、比較部1009からの各回転半径に対する重み付けゲイン計算方法を以下に示す。
重み付けゲイン1 = 揺れ量1(1010内)÷( 揺れ量1(1010内)+ 揺れ量2(1011内)+ 揺れ量3(1012内))
重み付けゲイン2 = 揺れ量2(1011内)÷( 揺れ量1(1010内)+ 揺れ量2(1011内)+ 揺れ量3(1012内))
重み付けゲイン3 = 揺れ量3(1012内)÷( 揺れ量1(1010内)+ 揺れ量2(1011内)+ 揺れ量3(1012内))
各周波数での重み付けゲインと各周波数での回転半径をそれぞれ乗算した後に、加算した値を回転半径として算出する。これにより、振れ状態に応じたより適切な平行振れを抽出できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本第2の実施形態は、図3に示す比較部308及び補正上限値算出部309の構成が第1の実施形態において図5、図6、図9を参照して説明したものと異なる。以下、図11を参照して、本第2の実施形態における比較部308及び補正上限値算出部309について説明する。
本第2の実施形態では、回転判定の上限値として、角速度計の出力と加速度計の出力により判定された揺れ状態を示す揺れ状態信号によって、第1補正上限値と第2補正上限値の2パターンを演算する。そのため、図5と比較して、補正上限値算出部309は、第1リミット処理制御部1101(第1補正上限値算出手段)と第2リミット処理制御部1104(第2補正上限値算出手段)を有する。また、比較部308は、第1リミット処理部1102と第2リミット処理部1105、及び、第1補正信号整流部1103と第2補正信号整流部1106とを有する(第1補正値演算手段、第2補正値演算手段)。更に、比較部308は、レリーズスイッチ105の状態に応じて、第1補正信号整流部1103と第2補正信号整流部1106のいずれかの出力を選択するための補正信号選択部1107を備える。
ここで、第1リミット処理部1102と第2リミット処理部1105の動作と、第1補正信号整流部110と第2補正信号整流部1106の動作は、図5で説明したリミット処理部504と補正信号整流部505の動作と同様である。一方、第1リミット処理制御部1101と第2リミット処理制御部1104における処理は、図5で説明したリミット処理制御部503における処理と異なる。
第1リミット処理制御部1101は、図12の1202のテーブルを参照し、第2リミット処理制御部1104は1201のテーブルを参照して、補正上限値をそれぞれ算出する。なお、これらのテーブル1201、1202を用いた回転半径の上限値を決定する方法は、第1の実施形態で図8を用いて説明した方法と同様である。
このように、第2リミット処理制御部1104から出力される回転半径の上限値の方が、第1リミット処理制御部1101から出力される回転半径の上限値よりも大きくなる。従って、第2補正信号整流部1106の出力は、第1補正信号整流部1103の出力以上の値となる。第1補正信号整流部1103の出力と第2補正信号整流部1106の出力は補正信号選択部1107に入力され、同時に入力されたレリーズスイッチ105の状態の応じて、いずれの出力を出力補正部312へ入力するかを選択する。
レリーズスイッチ105がSW2ONの場合(撮影動作の指示)、第2補正信号整流部1106の出力を選択する。また、SW2ON以外、すなわちSW1ONの状態(撮影準備動作の指示)かレリーズスイッチ105が押されていない状態では、第1補正信号整流部1103の出力を選択する。式(5)で説明したように、平行振れの振れ量Y=回転半径L×振れ角度θにより求めるため、SW2ON以外の状態での制御は、平行振れ制御量を弱めた防振制御になる。しかしながら、SW2ON状態における防振制御装置の駆動部112の駆動範囲と同様の駆動範囲を確保することができる。
また、レリーズスイッチ105がSW2の場合、第2補正信号整流部1106の出力を選択し、レリーズスイッチ105がSW1の場合、第1補正信号整流部1103の出力を選択するようにする。さらに、レリーズスイッチ105が押されていない場合、補正信号選択部1107の出力を0にして平行振れ制御を行わないようにしてもよい。
上記のように第2の実施形態によれば、レリーズスイッチ105の状態に応じて補正上限値、補正値(回転半径)を選択し、平行振れの防振量を切り替える。これにより、SW1ON時の撮影準備中は平行振れ制御量を弱めて防振制御することで、撮影準備中における回転半径の誤検知による防振制御悪化に伴う画像のみだれを防止できる。また、SW1ON時の撮影準備中は平行振れ制御量を弱めているので、SW2ON時の撮影動作中の駆動範囲を確保することができ、撮影中の防振性能が向上する。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本第3の実施形態は、図3に示す補正上限値算出部309の構成が第1及び第2の実施形態において説明したものと異なる。以下、図13を参照して、本第3の実施形態における補正上限値算出部309について説明する。
本第3の実施形態においては、回転判定の上限値を、角速度計の出力と加速度計の出力により揺れ状態を判定した揺れ状態信号とズーム、フォーカス情報302とによって設定する。そのため、図5と比較して、リミット処理制御部1301には、揺れ状態判定部502からの出力と、ズーム、フォーカス情報302が入力される。そして、ズーム、フォーカス情報302に基づいて求められた撮影倍率βをリミット処理制御部1301で用いる。
例えば、マクロ撮影のように撮影倍率βが予め決められた撮影倍率βthより大きい、即ち平行振れ量が大きくなる場合、リミット処理制御部1301は図12の1201のテーブルを参照する。また、撮影倍率βが撮影倍率βth以下の場合、リミット処理制御部1301は1202のテーブルを参照する。(!!!原文では「焦点距離fが大きく且つ撮影倍率βが小さい場合」でしたが、焦点距離fが短く且つ撮影倍率βが大きい場合や、焦点距離fが短く且つ撮影倍率βが小さい場合が除外されていましたので、「焦点距離f」の要件を外しました。)なお、これらのテーブル1201、1202を用いた回転半径の上限値を決定する方法は、第1の実施形態で図8を用いて説明した方法と同様であるため、ここでは説明を省略する。
上述した式(4)、式(5)の右辺第2項から分かるように、撮影倍率βが大きくなると平行振れ量は大きくなり、撮影倍率βが小さくなると平行振れ量は小さくなる。よって、撮影倍率βが大きいときには積極的に平行振れ補正を行わなければ、画像振れが顕著に現れてしまうが、撮影倍率βが小さいときには積極的に平行振れ補正を行わなくても平行振れの影響による画像振れは無視できるほど小さい。
そこで、撮影倍率βが大きいときには回転半径の上限値を大きく設定し、撮影倍率βが小さいときには回転半径の上限値を小さく設定することで、回転半径の誤検出による平行振れの過補正を防止することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本第4の実施形態における比較部308及び補正上限値算出部309は、第3の実施形態で図13を参照して説明したものと同様の構成を有するが、回転半径の上限値の決め方が異なる。
焦点距離fが非常に大きい場合、画角が狭くなることにより、撮影者が撮りたい被写体を追ってフレーミングしながらタイミングに応じて撮影動作を行ったり、手振れによる画角ずれを撮影者が調整しながら撮影動作を行ったりすることが多くなる。即ち、撮影者が意図しない手振れに関する平行振れもあれば、撮影者が意図してカメラを振らすことによる平行振れも大きくなる。よって、上述した平行振れ補正方法における回転半径Lの算出にも影響を及ぼす。
そこで、ズーム、フォーカス情報302に基づいて焦点距離fを求める。そして、求めた焦点距離fが予め決められた焦点距離fthより長く、撮影者がフレーミングによってカメラを意図的に振らす可能性が大きい場合は、焦点距離fが焦点距離fth以下の場合の上限値よりも回転半径Lの上限値を小さくする。これにより、手振れによる平行振れ影響の回転半径誤検出による防振性能悪化を防ぐことができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本第5の実施形態は、図3に示す補正上限値算出部309の構成が第1〜第4の実施形態において説明したものと異なる。以下、図14を参照して、本第4の実施形態における補正上限値算出部309について説明する。
本第5の実施形態においては、回転判定の上限値を、角速度計出力と加速度計出力により揺れ状態を判定した揺れ状態信号とパンニング・チルティング判定情報よって設定する。そのため、図5と比較して、リミット処理制御部1301には、揺れ状態判定部502からの出力と、パンニング・チルティング判定情報1401が入力される。
パンニング・チルティング判定情報1401からパンニング・チルティング中でないと判定されると図8のテーブルを参照し、第1の実施形態で上述したように制御を行う。パンニング・チルティング判定情報1401でパンニング・チルティング中と判定されると、図8のテーブルは参照せずに回転半径の上限値を0に固定して出力する。
なお、回転半径の上限値をパンニング・チルティング中と判定される1サンプリング前の上限値に固定してもよい。
パンニング・チルティング判定によって、回転半径の上限値を変化させる理由を以下に示す。
パンニング・チルティング中は回転半径は大きく算出される。但し、パンニング・チルティング中撮影する場合は、流し撮りなど撮影者が意図して画像が流れるような撮影を行いたい場合で、意図して動かしているパン方向、もしくはチルト方向においては手振れ防振制御を行いたくない。すなわち動かしているパン方向、もしくはチルト方向における手振れ防振制御を無効にするような制御を行うため、回転半径を推定し、平行振れ制御を行う必要もない。
また、パンニング・チルティング直後に撮影する場合における回転半径の誤推定の問題がある。回転半径の推定演算においては、急激な回転半径の推定値の変動を防止するためや、回転半径の誤推定を防止するため、時系列的に平均化された値や第1の実施形態の図9に示すような整流器を設けて回転半径を推定している。
ここで、パンニング・チルティング中の推定した回転半径が500mmであって、パン・チルト直後撮影する状態での回転半径が100mmとする。この場合、推定する回転半径が500mmから100mmに収束するまで時間がかかり、収束している間に撮影動作させると100mmよりも大きな推定回転半径の大きさになってしまい、過補正となり防振性能が悪化してしまうことがある。
このように、パンニング・チルティング中は回転半径の上限値を小さくしておくことが望ましい。そのため、パンニング・チルティング中の上限値を0に設定することで、パン・チルト直後の撮影において回転半径の誤推定による平行振れ補正量過大により防振制御性能が悪化することを防ぐことができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。本第6の実施形態では、加速度計109pの代わりに、撮像素子107から得られる、異なるタイミングで得られた複数の画像を用いて、平行振れ量を検出する場合について説明する。図15は、本第6の実施形態における防振制御装置を示すブロック図である。
図15に示す構成は、図3に示す構成と比較して、遅延調整部1501が追加され、また、HPF積分フィルタ305及び加速度計BPF部の代わりに動きベクトル抽出部1505及び動きベクトルBPF部1507が用いられるところが異なる。
撮像素子107が所定の時間間隔で出力する各画像間の比較を行うことで、手振れや構図のズレを検出する方法は広く知られており、電子防振あるいは画像合成技術として活用されている。本第6の実施形態では、撮像素子107から出力される画像から動きベクトル抽出部1505により動きベクトルを抽出し、角速度計108pが角速度信号を出力するタイミングにおける単位時間当たりの動きベクトルを求める。そして、単位時間当たりの動きベクトルをピッチ方向の平行振れ成分と、ヨー方向の平行振れ成分に分離する。ここでは、ピッチ方向の動きベクトルを動きベクトルBPF部1507に出力し、所定帯域の周波数成分のみを抽出する。以下、比較部308及び補正上限値算出部309における処理は、第1〜第5の実施形態のいずれかで説明した処理であるため、ここでは説明を省略する。
なお、振れ補正部を駆動して角度振れ補正を行った状態において、撮像素子107の動きベクトルを求めた場合には、撮像素子の出力する各画像間の動きベクトルが平行振れ成分による画像のずれとなる。この場合、敏感度調整部やズーム、フォーカス情報を用いて角度振れ補正目標値を求め、それに平行振れ補正目標値を加えて撮影時に振れ補正を行えばよい。
なお、撮像素子107から出力される画像を比較することで平行振れを検出する場合、画像処理に時間がかかる分、角速度計108pから得られる角速度信号が得られるタイミングよりも遅くなる。その遅れを調整するために、遅延調整部1501を設け、同じ時間の角度振れが検出できるようにする。
なお、本発明は、デジタル一眼レフやデジタルコンパクトカメラの防振制御装置に限らずデジタルビデオカメラの撮影や、監視カメラ、Webカメラ、携帯電話などの撮影装置にも搭載することができる。
また、上述した第1〜第6の実施形態は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、手振れ等の振れによる画像振れ(画像の劣化)を補正する防振制御装置及びその制御方法に関するものである。
上記目的を達成するために、画像振れを補正する振れ補正手段を有する本発明の防振制御装置は、前記防振制御装置に加わる角度振れを検出し、該検出した角度振れを表す第1信号を出力する第1振れ検出手段と、前記第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算手段と、前記第1振れ検出手段とは異なる方式で、前記防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する第2振れ検出手段と、前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方から求めた振れの大きさに基づいて、該振れの大きさが大きいほどより大きな値となる補正上限値を算出し、前記第1信号と前記第2信号とから、当該補正上限値を上限とする補正値を演算する補正値演算手段と、前記第1信号と前記補正値を用いて平行振れ量を演算する出力補正手段と、前記角度振れ量演算手段により求められた前記角度振れ量と、前記出力補正手段により演算された前記平行振れ量との加算値に基づいて、前記振れ補正手段を駆動する駆動手段とを有する。
カメラ101において、105はレリーズスイッチ、106はカメラCPUである。107は撮像素子、108p、108yは各々矢印108pa、108yaで示す角度振れを検出する角速度計(第1振れ検出手段)である。また、109p、109yは、角速度計108p、108yと異なる方式で各々矢印109pa、109yaで示す平行振れを検出する加速度計(第2振れ検出手段)である。110は振れ補正部であり、振れ補正レンズ111を矢印110p、110yの方向に自在に駆動して、角度振れ、平行振れの両方に対する振れ補正を行う。なお、角速度計108p、108y、及び加速度計109p、109yの出力は、カメラCPU106に入力される。そして、これらの出力に基づいて、駆動部112により振れ補正を行う。
例えば、マクロ撮影のように撮影倍率βが予め決められた撮影倍率βthより大きい、即ち平行振れ量が大きくなる場合、リミット処理制御部1301は図12の1201のテーブルを参照する。また、撮影倍率βが撮影倍率βth以下の場合、リミット処理制御部1301は1202のテーブルを参照する。なお、これらのテーブル1201、1202を用いた回転半径の上限値を決定する方法は、第1の実施形態で図8を用いて説明した方法と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本第5の実施形態は、図3に示す補正上限値算出部309の構成が第1〜第4の実施形態において説明したものと異なる。以下、図14を参照して、本第の実施形態における補正上限値算出部309について説明する。
本第5の実施形態においては、回転半径の上限値を、角速度計出力と加速度計出力により揺れ状態を判定した揺れ状態信号とパンニング・チルティング判定情報よって設定する。そのため、図5と比較して、リミット処理制御部1301には、揺れ状態判定部502からの出力と、パンニング・チルティング判定情報1401が入力される。
図15に示す構成は、図3に示す構成と比較して、遅延調整部1501が追加され、また、HPF積分フィルタ305及び加速度計BPF部307の代わりに動きベクトル抽出部1505及び動きベクトルBPF部1507が用いられるところが異なる。

Claims (14)

  1. 画像振れを補正する振れ補正手段を有する防振制御装置であって、
    前記防振制御装置に加わる振れの角速度を検出し、該検出した角速度を表す第1信号を出力する第1振れ検出手段と、
    前記第1振れ検出手段とは異なる方式で、前記防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する第2振れ検出手段と、
    前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方から求めた振れの大きさに基づいて、補正上限値を算出する補正上限値算出手段と、
    前記第1信号と前記第2信号とから、前記補正上限値を上限とする補正値を演算する補正値演算手段と、
    前記第1信号と前記補正値を用いて平行振れ量を演算する出力補正手段と、
    前記第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算手段と、
    前記角度振れ量演算手段により求められた前記角度振れ量と、前記出力補正手段により演算された前記平行振れ量との加算値に基づいて、前記振れ補正手段を駆動する駆動手段と
    を有することを特徴とする防振制御装置。
  2. 前記補正上限値算出手段と前記補正値演算手段がそれぞれ複数、搭載され、前記防振制御装置は前記複数の補正値演算手段により演算された補正値の何れかを選択して前記出力補正手段に出力する選択手段を更に有し、
    前記複数の補正上限値算出手段と前記複数の補正値演算手段のそれぞれは、前記第1信号と前記第2信号の異なる周波数帯域の信号を処理することを特徴とする請求項1に記載の防振制御装置。
  3. 前記防振制御装置は、撮像装置に搭載され、
    前記補正上限値算出手段は、前記撮像装置から得られるズーム及びフォーカス情報から撮影倍率を求め、該求めた撮影倍率が予め決められた撮影倍率よりも高い場合に、低い場合よりもより高い前記補正上限値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の防振制御装置。
  4. 前記防振制御装置は、撮像装置に搭載され、
    前記補正上限値算出手段は、前記撮像装置から得られるズーム及びフォーカス情報から焦点距離を求め、該求めた焦点距離が予め決められた焦点距離よりも長い場合に、短い場合よりもより低い前記補正上限値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の防振制御装置。
  5. 前記防振制御装置は、撮像装置に搭載され、
    前記補正上限値算出手段は、前記撮像装置から得られるパンニング及びチルティングの判定情報に基づいて、パンニングまたはチルティング中であるかを判定し、パンニングまたはチルティング中である場合に、パンニングまたはチルティング中でない場合よりもより低い前記補正上限値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の防振制御装置。
  6. 前記補正値演算手段は、前記第1信号と前記第2信号とから第1演算用補正量を演算し、該第1演算用補正量から前記補正上限値を上限とする第2演算用補正値を演算し、該第2演算用補正値を整流した第3演算用補正値を演算し、該第3演算用補正値を前記出力補正手段に出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の防振制御装置。
  7. 画像振れを補正する振れ補正手段を有する防振制御装置であって、
    撮影準備動作および撮影動作の指示を行うレリーズスイッチと、
    前記防振制御装置に加わる振れの角速度を検出し、該検出した角速度を表す第1信号を出力する第1振れ検出手段と、
    前記第1振れ検出手段とは異なる方式で、前記防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する第2振れ検出手段と、
    前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方とから求めた振れの大きさに基づいて、第1補正上限値を算出する第1補正上限値算出手段と、
    前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方とから求めた振れの大きさに基づいて、前記第1補正上限値よりも高い上限を有する第2補正上限値を算出する第2補正上限値算出手段と、
    前記第1信号と前記第2信号とから、前記第1補正上限値を上限とする第1補正値を演算する第1補正値演算手段と、
    前記第1信号と前記第2信号とから、前記第2補正上限値を上限とする第2補正値を演算する第2補正値演算手段と、
    前記レリーズスイッチによって撮影準備動作が指示されている場合は前記第1補正値を選択し、前記レリーズスイッチによって撮影動作が指示されていた場合は前記第2補正値を選択する選択手段と、
    前記第1信号と、前記選択手段により選択された前記第1又は第2補正値を用いて、平行振れ量を演算する出力補正手段と、
    前記第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算手段と、
    前記角度振れ量演算手段により求められた前記角度振れ量と、前記出力補正手段により演算された前記平行振れ量との加算値に基づいて、前記振れ補正手段を駆動する駆動手段と
    を有することを特徴とする防振制御装置。
  8. 前記防振制御装置は、撮像装置に搭載され、
    前記第1及び第2補正上限値算出手段は、前記撮像装置から得られるズーム及びフォーカス情報から撮影倍率を求め、該求めた撮影倍率が予め決められた撮影倍率よりも高い場合に、低い場合よりもより高い前記補正上限値を算出することを特徴とする請求項7に記載の防振制御装置。
  9. 前記防振制御装置は、撮像装置に搭載され、
    前記第1及び第2補正上限値算出手段は、前記撮像装置から得られるズーム及びフォーカス情報から焦点距離を求め、該求めた焦点距離が予め決められた焦点距離よりも長い場合に、短い場合よりもより低い前記補正上限値を算出することを特徴とする請求項7に記載の防振制御装置。
  10. 前記防振制御装置は、撮像装置に搭載され、
    前記第1及び第2補正上限値算出手段は、前記撮像装置から得られるパンニング及びチルティングの判定情報に基づいて、パンニングまたはチルティング中であるかを判定し、パンニングまたはチルティング中である場合に、パンニングまたはチルティング中でない場合よりもより低い前記補正上限値を算出することを特徴とする請求項7に記載の防振制御装置。
  11. 前記第1及び第2補正値演算手段は、前記第1信号と前記第2信号とから第1演算用補正量を演算し、該第1演算用補正量から前記補正上限値を上限とする第2演算用補正値を演算し、該第2演算用補正値を整流した第3演算用補正値を演算し、該第3演算用補正値を前記選択手段に出力することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の防振制御装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の防振制御装置を具備することを特徴とする撮像装置。
  13. 画像振れを補正する振れ補正工程を有する防振制御装置の制御方法であって、
    第1振れ検出手段が、前記防振制御装置に加わる振れの角速度を検出し、該検出した角速度を表す第1信号を出力する第1振れ検出工程と、
    第2振れ検出手段が、前記第1振れ検出工程とは異なる方式で、前記防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する第2振れ検出工程と、
    補正上限値算出手段が、前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方から求めた振れの大きさに基づいて、補正上限値を算出する補正上限値算出工程と、
    補正値演算手段が、前記第1信号と前記第2信号と前記補正上限値とから、前記補正上限値を上限とする補正値を演算する補正値演算工程と、
    出力補正手段が、前記第1信号と前記補正値を用いて平行振れ量を演算する出力補正工程と、
    角度振れ量演算手段が、前記第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算工程と、
    駆動手段が、前記角度振れ量演算工程により求められた前記角度振れ量と、前記出力補正工程により演算された前記平行振れ量との加算値に基づいて、前記振れ補正工程を駆動する駆動工程と
    を有することを特徴とする防振制御装置の制御方法。
  14. 画像振れを補正する振れ補正手段と、撮影準備動作および撮影動作の指示を行うレリーズスイッチとを有する防振制御装置の制御方法であって、
    第1振れ検出手段が、前記防振制御装置に加わる振れの角速度を検出し、該検出した角速度を表す第1信号を出力する第1振れ検出工程と、
    第2振れ検出手段が、前記第1振れ検出工程とは異なる方式で、前記防振制御装置に加わる平行振れを検出し、該検出した平行振れを表す第2信号を出力する第2振れ検出工程と、
    第1補正上限値算出手段が、前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方とから求めた振れの大きさに基づいて、第1補正上限値を算出する第1補正上限値算出工程と、
    第2補正上限値算出手段が、前記第1信号と前記第2信号の少なくともいずれか一方とから求めた振れの大きさに基づいて、前記第1補正上限値よりも高い上限を有する第2補正上限値を算出する第2補正上限値算出工程と、
    第1補正値演算手段が、前記第1信号と前記第2信号と前記第1補正上限値とから、前記第1補正上限値を上限とする第1補正値を演算する第1補正値演算工程と、
    第2補正値演算手段が、前記第1信号と前記第2信号と前記第2補正上限値とから、前記第2補正上限値を上限とする第2補正値を演算する第2補正値演算工程と、
    選択手段が、前記レリーズスイッチによって撮影準備動作が指示されている場合は前記第1補正値を選択し、前記レリーズスイッチによって撮影動作が指示された場合は前記第2補正値を選択する選択工程と、
    出力補正手段が、前記第1信号と、前記選択工程により選択された前記第1又は第2補正値を用いて、平行振れ量を演算する出力補正工程と、
    角度振れ量演算手段が、前記第1信号から角度振れ量を求める角度振れ量演算工程と、
    駆動手段が、前記角度振れ量演算工程により求められた前記角度振れ量と、前記出力補正工程により演算された前記平行振れ量との加算値に基づいて、前記振れ補正工程を駆動する駆動工程と
    を有することを特徴とする防振制御装置の制御方法。
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