JP2009053521A - 手振れ補正装置 - Google Patents

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隆宏 河内
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秋人 山本
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Abstract

【課題】 摺動負荷が小さく、スムーズに駆動することができ、しかも薄型化に適した手振れ補正装置を提供すること。
【解決手段】 レンズホルダ15およびXスライダ13がX方向に移動するときには、レンズホルダ15の側面とYスライダ14の枠体の内面との間に設けられた小球17,17が転動し、この間の摺動負荷を軽減する。またレンズホルダ15およびYスライダ14がX方向に移動するときには、レンズホルダ15の側面とXスライダ13の枠体の内面との間に設けられた小球17,17が転動し、この間の摺動負荷を軽減する。よって、少ない消費電力でスムーズに動作し、且つ応答性に優れた手振れ補正装置とすることができる。さらにXスライダ13とYスライダ14とが重なり合った板厚寸法内にレンズホルダ15を設けることができるため、薄型化に適する手振れ補正装置とすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタルカメラなどに搭載される手振れ補正装置に係わり、特に摺動負荷が小さく、スムーズに駆動することができ、しかも薄型化に適した手振れ補正装置に関する。
電子カメラの分野では、手振れ防止機構を搭載した標準化されつつある。
このような手振れ防止装置では、以下の特許文献に示すように、補正光学系を光軸に直交する2方向(ピッチ方向とヨー方向)に移動させることにより、像振れを防止するものが提案されている。
特許文献1に記載された発明では、レンズ保持枠を第1の保持枠によってピッチ方向に浮上的に支持されるとともに、第2の保持枠が第1の保持枠をヨー方向に浮上的に支持され、それぞれを磁石とコイルに流れる電流との電磁力によって駆動される。
特許文献2に記載された発明では、モータの回転駆動力を利用したものであり、2つの駆動軸の回転を直線運動に変換して、レンズホルダを光軸と直交する方向にシフトさせるというものである。
また特許文献3に記載された発明は、ピッチング移動枠とヨーイング移動枠とを電磁アクチュエータによってそれぞれ駆動するというものである。
特開平3−188430号公報 特開平7−28117号公報 特開2003−330055号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、シャフトの両端にコイルバネを外装させ、バネ力のバランスよってレンズ保持枠を中立させる構成である。このため、レンズ保持枠を駆動する際には、コイルバネのバネ力以上の駆動力を発生させる必要があり、スムーズに移動させにくく、しかも駆動時には大電流を必要とするという問題がある。
また特許文献2に記載のものは、モータの回転駆動力を減速ギア列などを用いて変換する構成であるため、エネルギー効率が低く消費電力が大きいとう問題がある。しかも、摩擦による負荷を低減しにくいため、高い周波数に対応し難く応答性も鈍いという問題もある。
一方、特許文献3に記載のものでは、電磁アクチュエータを用いた構成であるため本来であれば消費電力も応答性も適当なのであるが、ピッチング移動枠をピッチング方向に移動する際に、ヨーイング移動枠とともに駆動する必要がある構成であるため、荷重が重く消費電力が低減しにくく、応答性も鈍いと考えられる。しかもヨーイング移動枠の上にレンズを搭載したピッチング移動枠を重ねただけの構成であるため、板厚方向の厚みが厚く、さらなる小型化ないしは薄型化が困難という問題もある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、摩擦を低減しすることで応答性に優れ、消費電力を低減することが可能な手振れ補正装置を提供することを目的としている。
また本発明は、薄型化に適した手振れ補正装置を提供することを目的としている。
本発明は、レンズホルダと、前記レンズホルダをX方向に拘束した状態で前記X方向に移動可能なXスライダと、前記レンズホルダをX方向と直交するY方向に拘束してY方向に移動可能なYスライダと、前記XスライダをX軸に沿う方向に移動させる駆動力を与えるX駆動部と、前記YスライダをY軸に沿う方向に移動させる駆動力を与えるY駆動部とを備えた手振れ補正装置において、
前記レンズホルダと前記Xスライダとの間、および前記レンズホルダと前記Yスライダとの間には、一方を他方に対して相対的に移動させる移動部材が設けられていることを特徴とするものである。
例えば、前記移動部材は、球またはローラである。あるいは、前記移動部材は、前記レンズホルダと前記Xスライダ又はYスライダの一方に設けられた凸部と、他方に設けられた摺動面である。
本発明では、レンズホルダおよびXスライダがX方向に移動するときには、レンズホルダの側面とYスライダの枠体の内面との間に設けられた小球が転動し、この間の摺動負荷を軽減する。またレンズホルダおよびYスライダがY方向に移動するときには、レンズホルダの側面とXスライダの枠体の内面との間に設けられた小球が転動し、この間の摺動負荷を軽減することができる。このため、少ない消費電力でスムーズに動作し、且つ応答性に優れた手振れ補正装置とすることができる。
上記においては、前記Xスライダは前記レンズホルダを収納する枠体とこの枠体の内面から内方に突出する第1の受け部を有し、前記Yスライダは前記レンズホルダを収納する枠体とこの枠体の内面から内方に突出する第2の受け部を有し、前記レンズホルダは、その側面に一部を切り欠いて形成した段差部を有しており、
上記において、前記移動部材は、前記Xスライダの前記第1の受け部と段差部との間、および前記Yスライダの前記第2の受け部と段差部との間に設けられているものが好ましい。
上記手段では、組立て時には小球など移動部材を設ける位置を特定することができるとともに、完成後は移動部材の脱落を防止することができる。
また前記レンズホルダが、板厚方向に対向配置された前記XスライダとYスライダとの間に挟まれた状態で支持されているものが好ましい。さらには、前記レンズホルダが、前記XスライダとYスライダの板厚寸法内に設けられているものが好ましい。
上記手段では、レンズホルダ、XスライダおよびYスライダからなる組立体を薄型化することができる。このため、薄型または小型化された手振れ補正装置とすることができる。
さらには、前記XスライダをX方向に案内するXシャフトと、前記YスライダをY方向に案内するYシャフトと、が前記板厚方向に所定の距離を有して対向配置されており、
レンズホルダを間に挟み込んだ前記XスライダとYスライダがXシャフトとYシャフトとの間に設けられているものが好ましい。
上記手段では、XスライダやYスライダをシャフトに沿う方向に直線的に移動させることができる。さらには、XシャフトがXスライダに対向し、且つYシャフトがYスライダに接近して対向配置されて板厚方向に抑えることが可能となるため、組立て完了後の組立体が容易に分離ないし分解してしまうことを防止することができる。
本発明の手振れ補正装置では、摩擦を低減して応答性に優れ、消費電力をも低減することができる。
また本発明は、薄型化に適した手振れ補正装置とすることができる。
図1は本発明の手振れ補正装置を示す分解斜視図、図2は手振れ補正装置の平面図、図3は図2のIII−III線における断面図、図4は図2のIV−IV線における断面図、図5はレンズホルダとスライダとの部分的な断面図、図6は手振れ補正装置の制御系を示すブロック図を示している。
以下の説明では、レンズの光軸に直交する2方向をX方向とY方向として説明するが、これらは一方がピッチ方向であり、他方がヨー方向である。
図1は電子カメラに搭載されたレンズの手振れを補正するための装置である。
図1および図2に示すように、本発明の手振れ補正装置10は、Xスライダ13、Yスライダ14およびレンズホルダ15を組み立てることにより形成される組立体を有している。Xスライダ13およびYスライダ14は、内部に四角い貫通孔を有する四つの辺部からなる枠状の部材(枠体)として形成されている。
図1のZ1側に設けられたXスライダ13は、四つの辺部13A,13B,13Cおよび13Dを有する枠形状の部材(枠体)として形成されている。二つの辺部13A,13BはY方向において所定の対向間隔Lx1を有して平行に設けられ、二つの辺部13C,13DもX方向において所定の対向間隔Ly1を有して平行に設けられている。ここでの前記対向間隔Lx1と前記対向間隔Ly1とはLx1<Ly1の関係にある。
前記Xスライダ13は、図示X2側に位置する一つの辺部13Cに環状のコイルC1が設けられており、X1側の辺部13Dには、X方向の位置を検出するためのX検出用磁石m1が設けられている。なお、前記コイルC1は細い被覆導線をX軸回りに略長方形状に巻回することより形成されている。
前記辺部13C,13Dの内面には、内方(貫通孔の中心方向)に突出する第1の受け部13a,13bがそれぞれ設けられている。すなわち、辺部13CのY1およびY2方向の両端には第1の受け部13a,13aがそれぞれ設けられ、辺部13DのY1およびY2方向の両端にも第1の受け部13b,13bがそれぞれ設けられている。第1の受け部13a,13bは、前記辺部13C,13Dの図示Z1側上面から板厚のほぼ半分の寸法で形成されており、前記辺部13C,13Dの下面と第1の受け部13a,13bとの間には段差が設けられている。
辺部13AのX1およびX2方向の両端には、図示Y1方向に突出するとともに先端が略U字形状に形成されたシャフト支持部13e,13fが一体形成されている。後述するように、シャフト支持部13e,13fにはXシャフト12a,12bの一方が設けられる。
図1に示すように、図示Z2側に設けられたYスライダ14は、前記Xスライダ13と同様の構成である。すなわち、Yスライダ14は、四つの辺部14A,14B,14Cおよび14Dを有している。このうち、辺部14Aと辺部14BとがX方向において所定の対向間隔Lx2を有して平行に設けられ、辺部14Cと辺部14DとがY方向において所定の対向間隔Ly2を有して平行に設けられている。ここでの前記対向間隔Lx2と前記対向間隔Ly2とはLx2>Ly2の関係にある。
図1に示すように、前記Yスライダ14の、Y1方向に位置する一つの辺部14Cには環状のコイルC2が設けられ、Y2側の一つの辺部14DにはY方向の位置を検出するためのY検出用磁石m2が設けられている。なお、前記コイルC2は細い被覆導線をY軸回りに略長方形状に巻回することより形成されている。
前記辺部14C,14Dの内面には、内方に突出する第2の受け部14a,14bがそれぞれ設けられている。すなわち、辺部14CのX1およびX2方向の両端には第2の受け部14a,14aがそれぞれ設けられ、辺部14DのX1およびX2方向の両端にも第2の受け部14b,14bがそれぞれ設けられている。
第2の受け部14a,14bは、前記辺部14C,14Dの図示Z2側下面から板厚のほぼ半分の寸法で形成されており、前記辺部14C,14Dの上面と第2の受け部14a,14bとの間には段差が設けられている。
なお、辺部14A,14Bの下面には、後述する前記Yシャフト16a,16bを両側(X1およびX2)方向から挟み込む一対の案内片14fが設けられている。前記Yシャフト16a,16bおよび一対の案内片14fは、前記Yスライダ14をY方向に直線的に導くガイド手段を形成している。
レンズホルダ15は、前記Xスライダ13とYスライダ14との間に設けられる。レンズホルダ15は、4つの側面15A,15B,15Cおよび15Dを有する略正方形状の部材として形成されている。前記レンズホルダ15の中央部には、板厚方向に貫通する円形の開口部15Fが形成されており、この開口部15Fには図示しない補正光学系が設けられる。なお、レンズホルダ15のX方向の幅寸法は、前記Xスライダ13の前記対向間隔Lx1とほぼ同じであるが、前記Yスライダ14の前記対向間隔Lx2よりも短く設定されている。同様に、レンズホルダ15のY方向の幅寸法は、前記Xスライダ13の対向間隔Ly1よりも短いが、前記Yスライダ14の対向間隔Ly2とほぼ同じに設定されている。
図1および図3に示すように、図示Y1側に設けられた側面15Aと図示Y2側に設けられた側面15Bには、レンズホルダ15の下面側と前記側面15A,15Bの中腹との間に断面略L型形状に切り欠かれて形成された段差部15a,15aおよび段差部15b,15b(図示せず)が一体に設けられている。
同様に、図1および図4に示すように、図示X1側に設けられた側面15Cと図示X2側に設けられた側面15Dには、レンズホルダ15の上面側と前記側面15C,15Dの中腹との間に断面略L型形状に切り欠かれて形成された段差部15c,15cおよび段差部15d,15dが一体に設けられている。
図1に示すように、手振れ補正装置10は、Xスライダ13、Yスライダ14およびレンズホルダ15からなる組立体を収納するケース11を有している。ケース11の底面11Aには開口部11aが形成されており、この開口部11aを介して像が取得される。
前記開口部11aを挟んでX1およびX2方向にて対向する位置には、Y方向を長手方向とする一対の平行な長溝部11b,11bが形成されている。この長溝部11b,11bには、一対の平行なYシャフト16a,16bが固定されている。
またケース11の上縁部の四箇所には、支持凹部11c、11cと支持凹部11d、11dが形成されている。そして、一方の支持凹部11cと支持凹部11cとの間にはXシャフト12aが架設することができ、他方の支持凹部11dと支持凹部11dとの間にはXシャフト12bが架設することが可能とされている。
図1に示すように、ケース11のX1側の位置には、X駆動部20Aの一部を構成するヨーク21aと磁石22aが設けられ、Y1側の位置にもY駆動部20Bの一部を構成するヨーク21bと磁石22bが設けられている。前記ヨーク21aと磁石22aとは保持部材23Aに保持された状態で前記ケース11のX1側の所定の位置取り付けられる。同様に、前記ヨーク21bと磁石22bとは保持部材23Bに保持された状態で前記ケース11のY1側の所定の位置取り付けられる。前記ヨーク21aと磁石22aの間に前記コイルC1が設けられ、前記ヨーク21bと磁石22bの間に前記コイルC2が設けられる。
またケース11の、底面11AのX1側の位置およびY2側の位置には、磁気センサ31,32が設けられている。前記磁気センサ31は前記X検出用磁石m1に対向しており、磁気センサ32は前記Y検出用磁石m2に対向している。
前記磁気センサ31,32としては、例えばホール素子、MR、GMRなどを用いることができる。
次に、手振れ補正装置10の組み立てについて説明する。
まず、ケース11の底面11Aに前記磁気センサ31,32が固定される。前記磁気センサ31,32は、図示しないFPCに実装されている。さらに前記Yシャフト16a,16bが前記溝長溝部11b,11bに固定される。
次に、Xスライダ13、Yスライダ14およびレンズホルダ15が組み立てられる。
なお、以下の説明においては、既に前記Xスライダ13にはX検出用磁石m1とコイルC1が取り付けされており、前記Yスライダ14にはY検出用磁石m2とコイルC2が取り付けられているものとして説明する。また、コイルC1およびC2は、図示しないFPCにより制御回路に接続され、通電制御されている。
レンズホルダ15は、上側(Z1側)に設けられたXスライダ13と下側(Z2側)に設けられたYスライダ14の枠体内に設けられる。図3および図4に示すように、Xスライダ13はYスライダ14の上に重ねられた状態で設けられており、レンズホルダ15は重なり合ったXスライダ13とYスライダ14との板厚寸法内に設けられる。このため、組立体としての板厚方向に寸法を低くすること、すなわち薄型化ないしは小型化することが可能である。
上記のように、レンズホルダ15のX方向の幅寸法は、前記Xスライダ13の対向間隔Lx1とほぼ同じであるが、前記Yスライダ14の対向間隔Lx2よりも短く設定されている。同様に、レンズホルダ15のY方向の幅寸法は、前記Xスライダ13の対向間隔Ly1よりも短いが、前記Yスライダ14の対向間隔Ly2とほぼ同じに設定されている。
このため、一方ではレンズホルダ15の上半分が、Xスライダ13を構成する辺部13Cと辺部13Dとの間でX方向に拘束され、Xスライダ13の枠内をX方向へ移動することはできない状態にあるが、他方ではXスライダ13の枠内をY方向へ移動することが可能な状態にある。
同様に、レンズホルダ15の下半分は、Yスライダ14を構成する辺部14Aと辺部14Bとの間でX方向に拘束され、枠内をY方向へ移動することはできない状態にあるが、Xスライダ13の枠内をX方向へ移動することが可能な状態にある。
すなわち、Xスライダ13がX方向に移動するときには、レンズホルダ15の上半分はXスライダ13に拘束された状態で移動し、このときレンズホルダ15の下半分はYスライダ14の枠体内を前記対向間隔Lx2の範囲で移動する。同様に、Yスライダ14がY方向に移動するときには、レンズホルダ15の下半分はYスライダ14に拘束された状態で移動し、このときレンズホルダ15の上半分はXスライダ13の枠体内を前記対向間隔Ly1の範囲で移動する。
図3に示すように、レンズホルダ15の板厚の半分よりも下側(Z2側)の位置では、レンズホルダ15の段差部15a,15aとYスライダの第2の受け部14a,14aとの間に小球17,17が配置され、同じくレンズホルダ15の段差部15b,15bとYスライダの第2の受け部14b,14bとの間に小球17,17が転動自在に配置される。
また図4に示すように、レンズホルダ15の板厚の半分よりも上側(Z1側)の位置では、レンズホルダ15の段差部15c,15cとXスライダの第1の受け部13a,13aとの間に小球17,17が配置され、同じくレンズホルダ15の段差部15d,15dとXスライダの第1の受け部13b,13bとの間に小球17、17が転動自在に配置される。
すなわち、レンズホルダ15は、上側に設けられたXスライダと下側に設けられたYスライダ14とによって上下方向から挟まれた状態で一体的に組み立てられている。より詳しくは、レンズホルダ15は、板厚の上半分が上側に設けられたXスライダに保持され、板厚の下半分が下側に設けられたYスライダに保持された状態にある。そして、互い対向する段差部15a,15b,15c,15dと、第1の受け部13a,13bおよび第2の受け部14a,14bとの間に、小球17が転動自在にそれぞれ保持されている。
なお、図5に示すように、小球17が当接する段差部15a側の対向面と第2の受け部14a側の対向面は互いに平行な水平面で形成されている。このため、レンズホルダ15は水平姿勢を維持することが可能となるため、レンズホルダ15が移動時に傾くといった不具合の発生を防止することが可能である。
Xスライダ13、Yスライダ14およびレンズホルダ15からなる組立体は、前記ケース11の内部に取り付けられる。このとき、Xスライダ13のX1側の一端にはヨーク21aと磁石22aとを保持した保持部材23Aが配置され、Yスライダ14のY1側の一端にもヨーク21aと磁石22aとを保持した保持部材23Bが配置される。組立体は、このような状態でケース11の内部に配置される。
またケース11内の長溝部11b,11bに配置されている一対のYシャフト16a,16bの一方(本実施の形態では、Yシャフト16b)が、下部側のYスライダに形成されている一対の案内片14fの間に遊挿される。これにより、YスライダはYシャフト16bに案内されてY方向に直線的に移動することが可能となる。
最後に、組立体の上部にXシャフト12a,12bが取り付けられる。Xシャフト12a,12bが支持凹部11c、11cとの間、および支持凹部11d、11dとの間に配置される。同時に、Xシャフト12aがXスライダ13に略U字形状に形成されたシャフト支持部13e,13f内に装着される。これにより、XスライダはXシャフト12aに案内されてX方向に直線的に移動することが可能となる。また前記Xシャフト12a,12bにより、Xスライダ13の上面側を抑えることが可能なる。このため、組立体がばらばらに分離してしまうことを防止することが可能となっている。
次に、上記手振れ補正装置の動作について説明する。
図6に示すように、前記手振れ補正装置の外部には、制御部41と、振動検出部42と、前記制御部41からの指令を受けてX駆動部20AとY駆動部20Bに所定の駆動電流を与えるドライバ回路43などが設けられている。
前記制御部41には、磁気センサ31,32からの検出信号が入力されている。磁気センサ31はXスライダ13に設けられたX検出用磁石m1のX方向の位置を監視しており、磁気センサ32はYスライダ14に設けられたY検出用磁石m2のY方向の位置を監視している。
前記振動検出部42は角速度を検出する角速度センサ(ジャイロ)で構成され、前記レンズホルダ15に搭載されている。振動検出部42で検出された角速度信号は前記制御部41に与えられ、制御において角度に変換されてレンズホルダ15の位置制御に利用される。
例えば、X方向の手振れが発生した場合について説明する。振動検出部42は手振れに応じた角速度信号を制御部41に向けて出力する。制御部41は、振動検出部42からの出力信号を受けると、手ブレを補正するためにレンズホルダ15をシフトさせる位置を計算し、このシフト量に相当する信号をドライバ回路43に出力する。そして、前記ドライバ回路43が前記シフト量に応じた駆動電流を前記コイルC1に与える。すると、X駆動部20Aに電磁力が発生し、前記Xスライダ13がX方向に所定量シフトするような動作が行われる。
この際、制御部41は、磁気センサ31からの検出信号を受け、ドライバ回路43からX駆動部20Aに駆動電流を与えることにより前記X方向に所定量シフトさせるような制御を行う。これにより、X方向の手振れが補正される。
なお、Y方向に発生した手振れについても上記同様に、Y駆動部20Bを構成するコイルC2に所定の駆動電流を与え、レンズホルダ15とYスライダ14を移動させてY方向に所定量シフトさせることにより、Y方向に発生した手振れを補正することが可能である。
よって、電子カメラに発生したX方向およびY方向の手振れを補正することが可能となる。
このように、本願発明では、Xスライダ13とYスライダ14の一方を移動させる際に、他方も一緒に移動させる必要がなく、Xスライダ13とYスライダ14とを独立して移動させることが可能である。
より具体的には、前記レンズホルダ15がX方向に移動するときには、レンズホルダ15の側面15AとYスライダ14の辺部14Cの内面との間では小球17,17が転動し、レンズホルダ15の側面15BとYスライダ14の辺部14Dの内面との間では小球17,17が転動する。すなわち、小球17,17は、レンズホルダ15を搭載した前記Xスライダ13がX方向へ移動するときには、レンズホルダ15とYスライダ14との間における相対的なX方向への移動を許容する移動部材として機能する。しかも、前記小球17,17からなる移動部材は、レンズホルダ15と前記Xスライダ13とがX方向に移動する際におけるレンズホルダ15とYスライダ14との間の摺動負荷を低減する。このため、レンズホルダ15およびこれを搭載したXスライダ13をスムーズに移動させることができる。
同様に、前記レンズホルダ15がY方向に移動するときには、レンズホルダ15の側面15CとXスライダ13の辺部13Cの内面との間では小球17,17が転動し、レンズホルダ15の側面15DとXスライダ13の辺部13Dの内面との間では小球17,17が転動する。すなわち、小球17,17は、レンズホルダ15を搭載した前記Yスライダ14がY方向へ移動するときには、レンズホルダ15とXスライダ13との間における相対的なY方向への移動を許容する移動部材として機能する。しかも、前記小球17,17からなる移動部材は、レンズホルダ15と前記Yスライダ14とがY方向に移動する際におけるレンズホルダ15とXスライダ13との間の摺動負荷を低減する。よって、レンズホルダ15およびこれを搭載したYスライダ14をスムーズに移動させることができる。
このように、本願発明ではXスライダ13とYスライダ14とを互いに直交する方向に独立して移動させることができる。しかも、移動時の摺動負荷を軽減することができるため、Xスライダ13およびYスライダ14のスムーズな移動を実現することができる。このため、駆動時の電流量を小さく抑えることができ、消費電力を低減することが可能となる。さらには、軽負荷で動作可能であるため、手振れ補正装置としての応答性を高めることも可能である。
なお、上記実施の形態としては移動部材として小球17を用いて説明したが、本発明における移動部材は小球に限られるものではなく、例えばローラのようなものであってもよい。
あるいは、先端が球状からなる凸部が、平滑な摺動面を摺動する構成であってもよい。この場合レンズホルダ側に凸部が設けられ、Xスライダ側又はYスライダ側に平滑な摺動面が設けられる構成であってもよいし、その逆の構成、すなわちレンズホルダ側に平滑な摺動面が設けられ、Xスライダ側又はYスライダ側に凸部が設けられる構成であってもよい。
本発明の手振れ補正装置を示す分解斜視図、 手振れ補正装置の平面図、 図2のIII−III線における断面図、 図2のIV−IV線における断面図、 レンズホルダとスライダとの部分的な断面図、 手振れ補正装置の制御系を示すブロック図、
符号の説明
10 手振れ補正装置
11 ケース
12a,12b Xシャフト
13 Xスライダ
13a,13b 第1の受け部
14 Yスライダ
14a,14b 第2の受け部
15 レンズホルダ
15a,15b,15c,15d 段差部
16a,16b Yシャフト
17 小球(移動部材)
21a ヨーク
22a 磁石
20A X駆動部
20B Y駆動部
31,32 磁気センサ
41 制御部
42 振動検出部
43 ドライバ回路

Claims (7)

  1. レンズホルダと、前記レンズホルダをX方向に拘束した状態で前記X方向に移動可能なXスライダと、前記レンズホルダをX方向と直交するY方向に拘束してY方向に移動可能なYスライダと、前記XスライダをX軸に沿う方向に移動させる駆動力を与えるX駆動部と、前記YスライダをY軸に沿う方向に移動させる駆動力を与えるY駆動部とを備えた手振れ補正装置において、
    前記レンズホルダと前記Xスライダとの間、および前記レンズホルダと前記Yスライダとの間には、一方を他方に対して相対的に移動させる移動部材が設けられていることを特徴とする手振れ補正装置。
  2. 前記移動部材は、球またはローラである請求項1記載の手振れ補正装置。
  3. 前記移動部材は、前記レンズホルダと前記Xスライダ又はYスライダの一方に設けられた凸部と、他方に設けられた摺動面である請求項1記載の手振れ補正装置。
  4. 前記Xスライダは前記レンズホルダを収納する枠体とこの枠体の内面から内方に突出する第1の受け部を有し、前記Yスライダは前記レンズホルダを収納する枠体とこの枠体の内面から内方に突出する第2の受け部を有し、前記レンズホルダは、その側面に一部を切り欠いて形成した段差部を有しており、
    前記移動部材は、前記Xスライダの前記第1の受け部と段差部との間、および前記Yスライダの前記第2の受け部と段差部との間に設けられている請求項1ないし3のいずれか記載の手振れ補正装置。
  5. 前記レンズホルダが、板厚方向に対向配置された前記XスライダとYスライダとの間に挟まれた状態で支持されている請求項1ないし4のいずれかに記載の手振れ補正装置。
  6. 前記レンズホルダが、前記XスライダとYスライダの板厚寸法内に設けられている請求項5に記載の手振れ補正装置。
  7. 前記XスライダをX方向に案内するXシャフトと、前記YスライダをY方向に案内するYシャフトと、が前記板厚方向に所定の距離を有して対向配置されており、
    レンズホルダを間に挟み込んだ前記XスライダとYスライダがXシャフトとYシャフトとの間に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の手振れ補正装置。
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