JP5117450B2 - 像振れ補正装置、撮像レンズユニット、及びカメラユニット - Google Patents
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Description
しかしながら、この装置においては、コイルが可動部材の一方側の面に固定され、検出用磁石が可動部材の他方側の面に固定されており、ヨークと検出用磁石とがレンズの光軸方向に配列された状態となっている。したがって、光軸方向において可動体(コイル及び検出用磁石が設けられた可動部材)の寸法が大きくなり、装置の光軸方向における厚みが増加し、装置の小型化、薄型化を図るのは困難である。尚、光軸方向における厚みの増加を抑えるべく、検出用磁石をコイルの周りに配置すると、光軸に垂直な方向における装置の大径化を招き、同様に装置の小型化を図るのは困難である。
しかしながら、この装置においては、可動部材を中心位置に復帰させる復帰手段として、アシストバネを採用しているため、アシストバネの配設スペースが必要になり、装置の大型化等を招く。
この構成によれば、可動保持部材は、支持機構によりベースに対して移動自在に支持された状態で、コイルへの通電により駆動磁石と協働して生じる駆動力により、ベースに対して光軸に垂直な平面内で二次元的に移動させられ、手振れ等による像振れを高精度に補正することができる。ここで、復帰手段の磁石と駆動磁石との間において磁気的吸引作用が得られ、可動保持部材(レンズ)は、所定の休止位置(例えば、ベースの開口部の中心にレンズの光軸が一致する位置)に自動的に復帰(例えば、センタリング)させられて安定して保持される。したがって、駆動時にイニシャライズ等の駆動制御が不要であり、又、休止状態において可動保持部材のガタツキ等を防止することができる。このように、駆動手段の駆動磁石を、復帰手段の磁石と磁気的に相互作用させる磁石として兼用すると共に、復帰手段の磁石をコイルの空芯部内に配置するため、構造の簡素化及び部品の集約化、光軸方向における装置の薄型化、小型化等を達成することができる。
さらに、駆動磁石がコイルの長軸方向に伸長するように形成されると共に長軸を通る面を境にN極及びS極に着磁されかつ復帰手段の磁石がこの駆動磁石と極性が逆になるように対向している、すなわち、復帰手段の磁石及びコイルが同一方向に伸長するように形成されているため、駆動時(コイルへの通電時)において、復帰手段の磁石の磁力と駆動磁石の磁力の相互作用により可動保持部材が光軸回りに回転するのを抑制する力(回転を抑制する大きなモーメント)が得られ、可動保持部材を光軸に垂直な平面内で素早く移動させて所望の位置に高精度に位置決めすることができる。
この構成によれば、第1駆動機構(第1駆動磁石、第1コイル)と第2駆動機構(第2駆動磁石、第2コイル)により可動保持部材を光軸に垂直な平面内で移動させることができ、又、第1復帰磁石と第1駆動磁石との磁気的吸引作用及び第2復帰磁石と第2駆動磁石との磁気的吸引作用により、可動保持部材を所定の休止位置に復帰させて位置決めし保持することができる。
この構成によれば、第1駆動磁石及び第2駆動磁石が可動保持部材に固定されかつ第1復帰磁石及び第2復帰磁石がベースに固定された状態で、第1磁気センサ及び第2磁気センサがベースに固定された場合、第1駆動磁石及び第2駆動磁石との相対的な移動により位置検出信号が出力され、一方、第1磁気センサ及び第2磁気センサが可動保持部材に固定された場合、第1復帰磁石及び第2復帰磁石との相対的な移動により位置検出信号が出力される。
ここで、磁気センサと協働する磁石として、駆動磁石又は復帰磁石を兼用しているため、検出のための専用の磁石を設ける場合に比べて、構造を簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を達成することができる。
この構成によれば、可動保持部材が光軸に垂直な平面内で(光軸回りに)回転するのを規制することができ、手振れ等による像振れをより高精度に補正することができる。
この構成によれば、撮像用の複数のレンズが光軸方向に配置された構成において、上記の像振れ補正装置を含むことで、可動保持部材に保持される補正用のレンズが適宜駆動されて、手振れ等による像振れを円滑にかつ高精度に補正することができる。
すなわち、撮像用の複数のレンズに加えて、上記の像振れ補正機能を追加した撮像レンズユニットを提供することができる。
この構成によれば、撮像素子を含むカメラユニットにおいて、上記の像振れ補正装置を含むことで、可動保持部材に保持される補正用のレンズが適宜駆動されて、手振れ等による像振れを円滑にかつ高精度に補正することができ、撮像素子により良好な撮影画像を得ることができる。
本発明に係る像振れ補正装置を組み込んだカメラユニットUは、図1に示すように、扁平で小型の携帯情報端末機PHに搭載されている。携帯情報端末機PHは、略矩形で扁平な輪郭をなす筐体PH1、筐体PH1の表面に配置された種々の情報を表示する液晶パネル等の表示部PH2及び操作ボタンPH3、表示部PH2の反対側の表面に形成された撮影窓PH4等を備えている。そして、カメラユニットUは、図1に示すように、撮影窓PH4から進入する被写体光の光軸L1に対して垂直な方向に延在するように筐体PH1の内部に収容されている。
ここで、角速度センサは、ユニットケース10に基板を介して固定されており、カメラユニットUが受ける振動や振れを検出するようになっている。
また、制御ユニットは、ユニットケース10の外壁に固定されたマイクロコンピュータであり、演算処理を行うと共に種々の信号を処理して指令信号を発する制御部、第1駆動ユニット60の駆動モータ64及び第2駆動ユニット70の駆動モータ74を駆動するモータ駆動回路、CCD50を駆動するCCD駆動回路、像振れ補正装置Mに含まれるコイルを駆動するコイル駆動回路、像振れ補正装置Mに含まれる可動保持部材110の位置を検出する磁気センサに接続される位置検出回路、角速度センサに接続される角速度検出回路等を備えている。
プリズム20は、図2及び図3に示すように、ユニットケース10の固定部11に収容されて、撮影窓PH4から進入する被写体光の光軸L1を直角に屈曲させて光軸L2方向に導くようになっている。
レンズG1は、図3に示すように、光軸L1,L2方向においてプリズム20の後方に配置され、ユニットケース10の固定部12に固定されている。
レンズG6は、図3に示すように、光軸L2方向において第2可動レンズ群(像振れ補正装置M)の後方に配置され、ユニットケース10の固定部13に固定されている。
フィルタ40は、赤外線カットフィルタあるいはローパスフィルタ等であり、図3に示すように、光軸L2方向においてレンズG6の後方に配置され、ユニットケース10の固定部14に固定されている。
CCD50は、図3に示すように、光軸L2方向においてフィルタ40の後方に配置されて、ユニットケース10の固定部15に固定されている。
そして、第1可動レンズ群30は、第1駆動ユニット60により光軸L2方向に往復駆動されるようになっている。
そして、駆動モータ64の起動によりリードスクリュー63が回転することで、ナット65→U字状係合部34を介して、第1可動レンズ群30を光軸L2方向に移動させるようになっている。
そして、駆動モータ74の起動によりリードスクリュー73が回転することで、ナット75→U字状係合部103を介して、第2可動レンズ群(像振れ補正装置M)を光軸L2方向に移動させるようになっている。
嵌合凹部100b,100cと嵌合凹部100d,100eとは、図11及び図12に示すように、直線S1に対して線対称となるように形成されている。すなわち、第1コイル121(第1復帰磁石151)及び第1磁気センサ161と、第2コイル131(第2復帰磁石152)及び第2磁気センサ162は、ベース100上において、直線S1に対して線対称に配置される。
3つの凹部104は、球体140を光軸L2方向に部分的に突出させた状態で転動自在に受け入れるように形成されている。そして、3つの凹部104の配置構成は、図10に示すように、1つの凹部104が直線S1上でかつ開口部100aの近傍に配置され、他の2つの凹部104が直線S1に対して線対称の位置でかつ開口部100aの近傍に配置されている。すなわち、3つの凹部104は、二等辺三角形又は正三角形の3つの頂点に位置するように配置されている。
4つの連結片105は、可動保持部材110がベース100に対して光軸L2方向に離脱するのを規制する規制機構として機能するものであり、図4及び図7に示すように、可動保持部材110の連結突起117を受け入れる連結孔105aを画定し、連結突起117を連結孔105aに受け入れる際に撓ませることができるように(弾性変形可能に)形成されている。
3つの当接面116は、レンズG3,G4,G5の光軸L2がベース100の開口部100aの中心C1と一致する状態で、光軸L2方向において3つの凹部104(球体140)と対向するように配置され、可動保持部材110が光軸L2に垂直な平面(直線S1,S2を含む平面)内において二次元的に移動する範囲において、ベース100の対応する凹部104に挿入された球体140に接触した状態から逸脱しないように、所定の面積をなす平面状に形成されている。
連結突起117は、図4、図6ないし図8、図12及び図13に示すように、光軸L2に垂直な直線S1方向に伸長するように形成され、連結片105の連結孔105aに挿入し得るようになっている。
ここで、連結突起117は、連結孔105aに挿入された状態で、光軸L2方向に離れる向きに移動するのを規制されつつ、光軸L2に垂直な平面(直線S1,S2を含む平面)内において連結孔105a内を二次元的に移動し得る寸法に形成されている。
そして、第1駆動機構120及び第2駆動機構130の駆動力により、可動保持部材110は、ベース100に対して上記平面内で二次元的に移動させられ、手振れ等による像振れが高精度に補正されるようになっている。
第1コイル121は、図10に示すように、内側に空芯部121aを画定するように、光軸L2方向から視て、直線S3方向に長軸及び直線S4´方向に短軸をもつ略楕円環状に形成され、すなわち、直線S3方向に伸長(平面内の第1方向(直線S4´方向)に垂直な方向に伸長)して形成され、ベース100の嵌合凹部100bに嵌合固定されている。
そして、第1コイル121は、その長軸が直線S2に対して45度の傾斜角度をなす(その長軸が直線S3と平行になる)ように配置されている。
第1駆動磁石122は、図8、図9、図13に示すように、直線S3方向に長尺で、直線S3を通る面を境にN極及びS極に着磁されると共に光軸L2方向(厚み方向)においてもN極及びS極に着磁された矩形形状に形成されて、可動保持部材110の嵌合孔112に嵌合されて固定されている。
第1ヨーク123は、図8、図9、図12に示すように、略矩形の板状に形成されて、可動保持部材110の嵌合孔114に嵌合固定されている。
そして、第1駆動機構120は、第1コイル121に対する通電をオン/オフすることにより、光軸L2に垂直な第1方向(すなわち直線S4´方向)に電磁駆動力を発生するようになっている。
第2コイル131は、図10に示すように、内側に空芯部131aを画定するように、光軸L2方向から視て、直線S4方向に長軸及び直線S3´方向に短軸をもつ略楕円環状に形成され、すなわち、直線S4方向に伸長(平面内の第2方向(直線S3´方向)に垂直な方向に伸長)して形成され、ベース100の嵌合凹部100dに嵌合固定されている。
そして、第2コイル131は、その長軸が直線S2に対して45度の傾斜角度をなす(その長軸が直線S4と平行になる)ように配置されている。
第2駆動磁石132は、図8、図9、図13に示すように、直線S4方向に長尺で、直線S4を通る面を境にN極及びS極に着磁されると共に光軸L2方向(厚み方向)においてもN極及びS極に着磁された矩形形状に形成されて、可動保持部材110の嵌合孔113に嵌合されて固定されている。
第2ヨーク133は、図8、図9、図12に示すように、略矩形の板状に形成されて、可動保持部材110の嵌合孔115に嵌合固定されている。
そして、第2駆動機構130は、第2コイル131に対する通電をオン/オフすることにより、光軸L2に垂直な第2方向(すなわち直線S3´方向)に電磁駆動力を発生するようになっている。
また、第1コイル121及び第2コイル131は、各々の長軸が直線S2に対して所定の傾斜角度(略45度)をなすように配置されているため、可動保持部材110を直線S2の方向に長尺な形状とした場合に、第1コイル121及び第2コイル131を傾斜させることで、直線S1の方向において可動保持部材110の寸法を小さくすることができるため、光軸L2に垂直な方向(直線S1方向)における装置の小型化及び薄型化等を達成できる。
すなわち、第1復帰磁石151は、第1コイル121の長軸と略平行になるように、直線S2に対して45度の傾斜角度をなし、直線S3上に配列されている。
そして、第1復帰磁石151は、第1駆動磁石122と対向して磁路を形成して磁気的作用を及ぼし、第1コイル121に非通電の休止状態で、可動保持部材110を所定の休止位置(ここでは、レンズG3,G4,G5の光軸L2がベース100の開口部100aの中心C1に一致する位置)に復帰させると共に安定した保持力を発生するようになっている。
ここで、第1復帰磁石151は、直線S3方向に伸長(平面内の直線S4´方向(第1方向)に垂直な方向に伸長)して形成されているため、可動保持部材110が光軸L2に垂直な平面内で(光軸L2回りに)回転するのを規制することができ、手振れ等による像振れをより高精度に補正することができる。また、第1復帰磁石151は、第1コイル121の空芯部121a内に嵌め込まれているため、専用の固定手段が不要であると共に、光軸L2方向において装置を薄型化できる。
すなわち、第2復帰磁石152は、第2コイル131の長軸と略平行になるように、直線S2に対して45度の傾斜角度をなし、直線S4上に配列されている。
そして、第2復帰磁石152は、第2駆動磁石132と対向して磁路を形成して磁気的作用を及ぼし、第2コイル131に非通電の休止状態で、可動保持部材110を所定の休止位置(ここでは、レンズG3,G4,G5の光軸L2がベース100の開口部100aの中心C1に一致する位置)に復帰させると共に安定した保持力を発生するようになっている。
ここで、第2復帰磁石152は、直線S4方向に伸長(平面内の直線S3´方向(第2方向)に垂直な方向に伸長)して形成されているため、可動保持部材110が光軸L2に垂直な平面内で(光軸L2回りに)回転するのを規制することができ、手振れ等による像振れをより高精度に補正することができる。また、第2復帰磁石152は、第2コイル131の空芯部131a内に嵌め込まれているため、専用の固定手段が不要であると共に、光軸L2方向において装置を薄型化できる。
したがって、駆動時にイニシャライズ等の駆動制御が不要であり、又、休止状態において可動保持部材110のガタツキ等を防止することができる。また、駆動手段の第1駆動磁石122及び第2駆動磁石132を、復帰手段の第1復帰磁石151及び第2復帰磁石152と磁気的に相互作用させるものとして兼用するため、構造の簡素化、装置の小型化等を達成することができる。
また、第1復帰磁石151を第1コイル121の空芯部121aに配置しかつ第2復帰磁石152を第2コイル131の空芯部131aに配置しているため、構造の簡素化及び部品の集約化、光軸L2方向における装置の薄型化、小型化等を達成することができる。
さらに、第1復帰磁石151及び第1コイル121が同一方向(直線S3方向)に伸長するように形成され、かつ、第2復帰磁石152及び第2コイル131が同一方向(直線S4方向)に伸長するように形成されているため、駆動時(第1コイル121及び第2コイル131への通電時)において、復帰磁石151,152の磁力と駆動磁石122,132の磁力の相互作用により可動保持部材110が光軸L2回りに回転するのを抑制する力(回転を抑制する大きなモーメント)が得られ、可動保持部材110を光軸L2に垂直な平面内で素早く移動させて所望の位置に高精度に位置決めすることができる。
ここで、可動保持部材110の移動範囲において、第1磁気センサ161は第1駆動磁石122と対向する位置に配置され、又、第2磁気センサ162は第2駆動磁石132と対向する位置に配置されている。
そして、第1磁気センサ161は、可動保持部材110に固定された第1駆動磁石122との間で磁気回路を形成し、可動保持部材110がベース100に対して相対的に移動することによって生じる磁束密度の変化を検出することで、可動保持部材110の位置を検出するようになっている。
また、第2磁気センサ162は、可動保持部材110に固定された第2駆動磁石132との間で磁気回路を形成し、可動保持部材110がベース100に対して相対的に移動することによって生じる磁束密度の変化を検出することで、可動保持部材110の位置を検出するようになっている。
このように、第1磁気センサ161及び第2磁気センサ162は、ベース100に固定されているため、可動保持部材110に設ける場合に比べて配線が容易であり、移動に伴う断線等も防止することができ、又、第1駆動磁石122及び第2駆動磁石132を位置検出のために兼用しているため、専用の磁石を設ける場合に比べて、構造を簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を達成することができる。
そして、フレキシブル配線板170は、図5に示すように、ベース100の背面に接するように配置されて、ネジ(不図示)をベース100のネジ穴107に捩じ込むことで、ベース100に固定されるようになっている。
このように、フレキシブル配線板170は、光軸L2に垂直な平面方向に移動しないベース100に対して、可動保持部材110が対向する側と反対側に隣接して配置され固定されているため、光軸L2に垂直な平面方向に移動させる必要がなく、可動保持部材110が移動する平面方向にフレキシブル配線板170を撓ませて配置する必要がない。
したがって、フレキシブル配線板170の配置スペースを狭くでき、それ故に、装置を小型化でき、耐久性を向上させることができる。
先ず、第1コイル121及び第2コイル131に通電しない休止状態において、可動保持部材110は、図14(a)に示すように、復帰手段(第1復帰磁石151及び第2復帰磁石152)の復帰作用により、そのレンズG3,G4,G5の光軸L2がベース100の開口部100aの中心C1と一致する休止位置に復帰(センタリング)されて保持されている。
そして、図14(a)に示す休止状態から、一例として可動保持部材110(レンズG3,G4,G5)を上方にシフトさせる場合は、第1駆動機構120に第1方向(直線S4´の方向)の斜め上向きに駆動力を発生させ、又、第2駆動機構130に第2方向(直線S3´の方向)の斜め上向きに駆動力を発生させる。これにより、可動保持部材110は、図14(b)に示すように、直線S1方向の上向きに移動させられる。
また、図14(a)に示す休止状態から、一例として可動保持部材110(レンズG3,G4,G5)を下方にシフトさせる場合は、第1駆動機構120に第1方向(直線S4´の方向)の斜め下向きに駆動力を発生させ、又、第2駆動機構130に第2方向(直線S3´の方向)の斜め下向きに駆動力を発生させる。これにより、可動保持部材110は、図14(c)に示すように、直線S1方向の下向きに移動させられる。
また、図15(a)に示す休止状態から、一例として可動保持部材110(レンズG3,G4,G5)を右側にシフトさせる場合は、第1駆動機構120に第1方向(直線S4´の方向)の斜め上向きに駆動力を発生させ、又、第2駆動機構130に第2方向(直線S3´の方向)の斜め下向きに駆動力を発生させる。これにより、可動保持部材110は、図15(c)に示すように、直線S2方向の右向きに移動させられる。
ここで、第1コイル121及び第1復帰磁石151が直線S3方向の同一方向に伸長するように配列され、又、第2コイル131及び第2復帰磁石152が直線S4方向の同一方向に伸長するように配列されているため、駆動時(コイル121,131への通電時)において、復帰磁石151,152の磁力と駆動磁石122,132の磁力の相互作用により可動保持部材110が光軸L2回りに回転するのを抑制する力、すなわち、回転を抑制する大きなモーメントが得られ、可動保持部材110を光軸L2に垂直な平面内で素早く移動させて所望の位置に高精度に位置決めすることができる。
上記実施形態においては、位置検出手段として、ホール素子からなる第1磁気センサ161及び第2磁気センサ162を示したが、これに限定されるものではなく、その他の磁気センサを採用してもよい。
上記実施形態においては、可動保持部材を支持する支持機構として、可動保持部材110の3つの当接面116に当接するべく、ベース100の凹部104に挿入される3つの球体140を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、逆に、ベース100に複数の当接面を設け、可動保持部材に球体140を受け入れる複数の凹部を設けた構成を採用してもよく、その他の支持機構を備えた構成において、本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、位置検出手段を構成する磁気センサ(第1磁気センサ161,第2磁気センサ162)が、駆動磁石(第1駆動磁石122,第2駆動磁石132)と対向するべくベース100に固定された場合を示したが、これに限定されるものではなく、復帰磁石(第1復帰磁石151,第2復帰磁石152)と対向するべく可動保持部材110に固定されてもよい。
上記実施形態においては、復帰手段を構成する復帰磁石151,152を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、磁力線による相互作用が得られるものであれば、その他の磁性材料からなるものを採用してもよい。
これによれば、撮像用の複数のレンズが光軸方向に配置された構成において、上記の像振れ補正装置を含むことで、可動保持部材に保持される補正用のレンズが適宜駆動されて、手振れ等による像振れを円滑にかつ高精度に補正することができる。すなわち、撮像用の複数のレンズに加えて、上記の像振れ補正機能を追加した撮像レンズユニットを提供することができる。
PH 携帯情報端末機
PH1 筐体
PH2 表示部
PH3 操作ボタン
PH4 撮影窓
U カメラユニット
10 ユニットケース
11,12,13,14,15 固定部
16 カバー
17 取付け面
20 プリズム
G1,G2,G3,G4,G5,G6 レンズ
30 第1可動レンズ群
31 レンズ保持部材
32 被ガイド部
33 被規制部
34 U字状係合部
40 フィルタ
50 CCD
60 第1駆動ユニット
61 ガイドシャフト
62 回り止めシャフト
63 リードスクリュー
64 駆動モータ
65 ナット
66 コイルスプリング
70 第2駆動ユニット
71 ガイドシャフト
73 リードスクリュー
74 駆動モータ
75 ナット
M 像振れ補正装置
S1,S2,S3,S4 直線
S3´ 直線(第2方向)
S4´ 直線(第1方向)
100 ベース
100a 開口部
C1 ベースの開口部の中心
100b,100c,100d,100e 嵌合凹部
101 被ガイド部
102 被規制部
103 U字状係合部
104 凹部
105 連結片
105a 連結孔
106 掛止片
107 ネジ穴
108 肉抜き孔
110 可動保持部材
110a 保持部
111 延出部
112,113,114,115 嵌合孔
116 当接面
117 連結突起
120 第1駆動機構(駆動手段)
121 第1コイル
121a 空芯部
122 第1駆動磁石
123 第1ヨーク
130 第2駆動機構(駆動手段)
131 第2コイル
131a 空芯部
132 第2駆動磁石
133 第2ヨーク
140 球体(支持機構)
151 第1復帰磁石(復帰手段、磁性体)
152 第2復帰磁石(復帰手段、磁性体)
161 第1磁気センサ(位置検出手段)
162 第2磁気センサ(位置検出手段)
170 フレキシブル配線板
171,172 接続部
173 円孔
Claims (6)
- 開口部を有するベースと、レンズを保持する可動保持部材と、前記可動保持部材をレンズの光軸に垂直な平面内で移動自在に支持する支持機構と、前記可動保持部材を前記平面内で駆動する駆動手段と、前記可動保持部材の位置を検出する位置検出手段と、休止状態において前記可動保持部材を所定の休止位置に復帰させる復帰手段と、を備えた像振れ補正装置であって、
前記駆動手段は、前記ベースに固定されかつ空芯部を画定するべく長軸及び短軸をもつ環状に形成されたコイルと、前記コイルに対向する位置において前記可動保持部材に固定されかつ前記コイルの長軸方向に伸長して形成されると共に前記コイルの長軸を通る面を境にN極及びS極に着磁された駆動磁石とを含み、
前記復帰手段は、前記駆動磁石と極性が逆になるように対向して前記ベースに固定されると共に前記コイルの空芯部内に配置された磁石を含む、
ことを特徴とする像振れ補正装置。 - 前記駆動手段は、前記平面内の第1方向に駆動する第1駆動機構と、前記平面内の第2方向に駆動する第2駆動機構を含み、
前記コイルは、前記第1駆動機構に含まれる第1コイルと、前記第2駆動機構に含まれる第2コイルを含み、
前記駆動磁石は、前記第1駆動機構に含まれ前記第1コイルと対向する第1駆動磁石と、前記第2駆動機構に含まれ前記第2コイルと対向する第2駆動磁石を含み、
前記復帰手段の磁石は、前記第1コイルの空芯部内に配置された第1復帰磁石と、前記第2コイルの空芯部内に配置された第2復帰磁石を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。 - 前記位置検出手段は、磁石との相対的な移動により位置検出信号を出力する磁気センサを含み、
前記磁気センサは、前記第1駆動磁石又は第1復帰磁石と対向するべく前記ベース又は可動保持部材に固定された第1磁気センサと、前記第2駆動磁石又は第2復帰磁石と対向するべく前記ベース又は可動保持部材に固定された第2磁気センサを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の像振れ補正装置。 - 前記第1コイル及び第1復帰磁石は、前記平面内において前記第1方向に垂直な方向に伸長して形成され、
前記第2コイル及び第2復帰磁石は、前記平面内において前記第2方向に垂直な方向に伸長して形成されている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の像振れ補正装置。 - 撮像用の複数のレンズを含む撮像レンズユニットにおいて、
請求項1ないし4いずれか一つに記載の像振れ補正装置を含む、
ことを特徴とする撮像レンズユニット。 - 撮像素子を含むカメラユニットにおいて、
請求項1ないし4いずれか一つに記載の像振れ補正装置を含む、
ことを特徴とするカメラユニット。
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