JP2020126193A - 制御装置、並びに、それを備えたレンズ装置および撮像装置 - Google Patents

制御装置、並びに、それを備えたレンズ装置および撮像装置 Download PDF

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【課題】あおり手段の動作に伴う振れ検出手段の誤検出を低減することが可能な制御装置を提供する。【解決手段】制御装置(109)は、振れを検出する振れ検出手段(110)から振れ量を取得する第1取得手段(109a)と、あおり撮影を行うためのあおり手段からあおり量を取得する第2取得手段(109b)と、振れ補正を行うための振れ補正手段を制御する制御手段(109c)とを有し、制御手段は、あおり量が変化していないと判定した場合、振れ量に基づく第1制御モードにより振れ補正手段を制御し、あおり量が変化したと判定した場合、振れ量を用いない第2制御モードにより振れ補正手段を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、振れ補正手段とあおり手段とを備えたレンズ装置および撮像装置に関する。
従来、振れ補正手段とあおり手段とを備えたレンズ装置が知られている。あおり撮影は、一般的に、撮像装置を三脚等に固定して行われるが、撮影状況に応じて手持ちであおり撮影を行う場合がある。
特許文献1には、手振れによる像ブレを防止するため、撮像光学系のうち少なくとも一部をシフトする防振機構、ティルト機構またはシフト機構、および、レボルビング機構を備えたレンズユニットが開示されている。特許文献2には、あおり撮影の際に、あおり撮影に必要な量だけ撮像素子をシフトさせ、シフト位置を中心としてカメラ振れに応じて撮像素子をシフト駆動することで振れ補正を行うカメラが開示されている。
特開2011−87076号公報 特開2008−35308号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された構成において、あおり手段を動作させると、振れ検出手段は、あおり手段の動作による振れを手振れであると誤検出してしまう。そして振れ補正手段は、誤検出された振れに基づいて振れ補正を行うため、適切な撮影を行うことができない。
そこで本発明は、あおり手段の動作に伴う振れ検出手段の誤検出を低減することが可能な制御装置、レンズ装置、および、撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、振れを検出する振れ検出手段から振れ量を取得する第1取得手段と、あおり撮影を行うためのあおり手段からあおり量を取得する第2取得手段と、振れ補正を行うための振れ補正手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記あおり量が変化していないと判定した場合、前記振れ量に基づく第1制御モードにより前記振れ補正手段を制御し、前記あおり量が変化したと判定した場合、前記振れ量を用いない第2制御モードにより前記振れ補正手段を制御する。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、撮像光学系と、振れを検出する振れ検出手段と、振れ補正を行う振れ補正手段と、前記制御装置とを有し、前記振れ補正手段は、前記撮像光学系のシフトレンズを駆動する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、撮像素子と前記制御装置とを有し、前記振れ補正手段は、前記撮像素子を駆動する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、あおり手段の動作に伴う振れ検出手段の誤検出を低減することが可能な制御装置、レンズ装置、および、撮像装置を提供することができる。
各実施形態における撮像システムの断面図である。 第1実施形態における制御方法のフローチャートである。 第2実施形態における制御方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態における撮像システム100について説明する。図1は、撮像システム(一眼レフカメラシステム)100の断面図である。撮像システム100は、撮像装置(撮像装置本体)1と、撮像装置1に着脱可能なレンズ装置(交換レンズ)2とを備えて構成される。ただし本発明は、これに限定されるものではなく、撮像装置本体とレンズ装置とが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。なお図1では、撮像光学系(レンズ)の光軸OAに沿った方向(光軸方向)をZ方向、光軸OAに対して直交する方向であって撮像面に平行な2つの方向のうち横方向をX方向、縦方向をY方向とする。
まず、撮像装置1の構成について説明する。メインミラー3は、図1に示されるようにレンズ装置2からの光束の光路上に配置された状態で、光束の一部を反射してファインダ光学系7、8に導き、残りの光束を透過させる。メインミラー3の背後(撮像面側)に配置されたサブミラー4は、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。メインミラー3およびサブミラー4は、不図示の駆動機構により光路上から退避することができる。
焦点検出ユニット5は、位相差検出方式によりレンズ装置2の焦点状態の検出(焦点検出)を行う。撮像素子6は、CCDセンサまたはCMOSセンサにより構成される。撮像素子6の受光面(撮像面)上にはレンズ装置2からの光束による物体像(光学像)が形成される。撮像素子6は、物体像を光電変換して撮像信号を出力する。デイスプレイパネル(表示部)9は、撮像信号から不図示の信号処理部により生成された画像や様々な撮像に関する情報を表示する。カメラCPU(制御装置)10は、撮像装置1の各部を制御する。またカメラCPU10は、レンズ装置2のレンズCPU(制御装置)109と通信可能であり、レンズCPU109に対して所望の制御信号をやり取りすることができる。
なお本実施形態では、撮像装置1は、メインミラー3、サブミラー4、および、焦点検出ユニット5を有する一眼レフカメラであるが、メインミラー3、サブミラー4、および、焦点検出ユニット5を有しない、いわゆるミラーレスカメラであってもよい。また、焦点検出ユニット5を設ける代わりに、撮像素子6からの撮像信号を用いて撮像面位相差検出方式による焦点検出を行ってもよい。また、撮像素子6から得られる撮像信号を用いてコントラスト検出方式による焦点検出を行ってもよい。
レンズ装置2は、撮像光学系を有する。撮像光学系は、物体側から撮像面側に順に、第1レンズユニット101、第2レンズユニット(シフトレンズ)102、第3レンズユニット103、絞りユニット105、および、第4レンズユニット104を有する。レンズ装置2において、後述する案内筒20とカム筒21との光軸OA回りでの相対回転により、第1レンズユニット101、第2レンズユニット102、および、第3レンズユニット103が光軸方向に移動する。第1レンズユニット101は第1レンズ保持枠111により保持され、第2レンズユニット102は第2レンズ保持枠112により保持されている。第3レンズユニット103は第3レンズ保持枠113により保持され、第4レンズユニット104は第4レンズ保持枠114により保持されている。
第2レンズユニット102は、防振ユニット(振れ補正手段)106からの駆動力を受けて、光軸OAに対して直交する面内(光軸OAと交差する所定の方向)にシフトする。なお防振ユニット106は、第2レンズユニット102を、光軸OA上を通る軸を中心として回動するようにシフトさせてもよい。絞りユニット105は、撮像装置1に入射する光量を調節する。絞りユニット105とレンズCPU109とは、不図示のフレキシブルプリント基板により電気的に接続されている。防振ユニット106は、マグネットとコイルにより構成されたボイスコイルモータであり、コイルに通電されることによって生じる推力により第2レンズユニット102をシフトさせる。防振ユニット106とレンズCPU109とは、不図示のフレキシブルプリント基板により電気的に接続されている。
レンズCPU109は、第1取得手段109a、第2取得手段109b、および、制御手段109cを有する。レンズCPU109は、角速度センサ等の振れ検出手段110により検出された振れ情報(レンズ装置2の振れ量)に基づいて、第2レンズユニット102の駆動量(シフト駆動量)を算出する。そしてレンズCPU109は、駆動量の算出結果に基づいて、防振ユニット106の駆動を制御する。本実施形態において、第2レンズユニット102は光軸OAに直交する面内でシフトするが、光軸OAに対して傾くようにシフトさせてもよい。
振れ検出手段110は、連絡環22に取り付けられ、後述するあおり機構を作動させると、第2レンズユニットと一体的に移動する。振れ検出手段110とレンズCPU109とは、不図示のフレキシブルプリント基板により電気的に接続されている。なお本実施形態において、振れ検出手段110は角速度センサであるが、これに限定されるものではなく、加速度センサや位置センサであってもよい。
第1レンズ保持枠111、第2レンズ保持枠112、および、第3レンズ保持枠113は、連絡環22に取り付けられている。連絡環22は、直進筒23に固定されている。直進筒23に設けられた第1カムフォロワ121および第4レンズ保持枠114に設けられた第4カムフォロワ124はそれぞれ、案内筒20に設けられた直進溝部とカム筒21に設けられたフォーカスカム溝部および第4レンズカム溝部とに対して係合している。フォーカス操作環24は、マニュアルで焦点調節(マニュアルフォーカス)を行うユーザによって回転操作され、カム筒21に回転操作力を伝達する。
フォーカス操作環24を介してカム筒21が回転されると、第1レンズユニット101、第2レンズユニット102、および、第3レンズユニット103は、直進筒23および連絡環22とともに光軸方向に一体的に移動する。また、これとともに第4レンズユニット104は、第1レンズユニット101、第2レンズユニット102、および、第3レンズユニット103とは独立して光軸方向に移動する。フォーカス操作環24、案内筒20、カム筒21、および、直進筒23等によって、マニュアルフォーカス機構(フォーカス調節手段)が構成される。なお、第1レンズユニット101、第2レンズユニット102、および、第3レンズユニット103をモータ等の電動アクチュエータによって駆動するように構成してもよい。また、フォーカス操作環24の回転量および回転方向を電気的に検出し、その電気信号に基づいてカム筒21を駆動するアクチュエータを制御するように構成してもよい。
次に、レンズ装置2におけるティルト/シフト機構(あおり手段)について説明する。全体回転部30は、撮像装置1と接続されるマウント25に固定された固定部材31に光軸OA回りで回転可能に連結されており、レンズ装置2のうち全体回転部30よりも物体側の部分(回転可能部分)を光軸OA回りに回転させる。回転可能部分の回転量(角度)は、角度センサ32により検出される。
シフト部(シフト手段)33は、全体回転部30に対して光軸OAに対して直交する方向(シフト方向)にシフト可能に連結されており、レンズ装置2のうちシフト部33よりも物体側の部分(シフト可能部分)をシフト方向に平行移動させる。シフト部33は、不図示のシフト操作ノブの回転操作をシフト方向の力に変換してシフト可能部分をシフトさせる機構を備えている。シフト可能部分のシフト量は、シフトセンサ34により、シフト方向(上下方向)とともに検出される。
TS回転部36は、シフト部33とティルト部35とを相対的に回転させる(TS回転)。ティルト部35は、レンズ装置2のうちティルト部35よりも物体側の部分(ティルト可能部分)を、光軸OAに対して直交する軸回りでシフト部33に対して(すなわち撮像装置1に対して)傾斜させる。具体的には、TS回転部36に設けられた凹面とティルト部35に設けられた凸面とが、同一の中心軸(ティルト中心)と同一の半径を有す半円筒面として形成されて互いに当接している。ティルト部35に設けられた凸面がTS回転部36に設けられた凹面に対して摺動することで、ティルト可能部分がティルト方向に回転(ティルト)する。
ティルト部35は、ティルト操作ノブ37の回転操作をティルト方向の力に変換することで、ティルト可能部分をティルトさせる機構を有する。ティルト可能部分のティルト量は、ティルトセンサ38により、ティルト方向(上下方向)とともに検出される。全体回転部30、シフト部33、ティルト部35、および、TS回転部36により、あらゆる方向へのシフトとティルトとを組み合わせて行わせることができる。案内筒20は、ティルト部35に固定されている。
このように構成されたレンズ装置2が装着された撮像装置1において、不図示のレリーズボタンが操作されると、オートフォーカス、測光(露出決定)の後、撮像素子6の露光および撮影画像の生成と記録が行われる。
次に、図2を参照して、本実施形態におけるレンズCPU109による制御方法について説明する。図2は、本実施形態における制御方法のフローチャートである。図2の各ステップは、主に、レンズCPU109の第1取得手段109a、第2取得手段109b、および、制御手段109により実行される。
まずステップS1において、撮像システム100の電源をオンにすると、レンズCPU109(第2取得手段109b)は、ティルトセンサ38からティルト角を取得し、シフトセンサ34からシフト量を取得する。本実施形態において、あおり量は、ティルト角およびシフト量の少なくとも一方である。続いてステップS2において、レンズCPU109(制御手段109c)は、ステップS1にて取得したティルト角およびシフト量を内部メモリなどの記憶手段(第1記憶領域)に記憶させる。
続いてステップS3において、レンズCPU109(第2取得手段109b)は、例えば、所定時間経過後に、再度、ティルトセンサ38からティルト角を取得し、シフトセンサ34からシフト量を取得する。続いてステップS4において、レンズCPU109(制御手段109c)は、ステップS3にて取得したティルト角およびシフト量を内部メモリなどの記憶手段(第2記憶領域)に記憶させる。
続いてステップS5において、レンズCPU109(制御手段109c)は、第1記憶領域に記憶されたティルト角度およびシフト量と、第2記憶領域に記憶された(以前に検出された)ティルト角度およびシフト量とをそれぞれ比較する。そしてレンズCPU109は、第1記憶領域と第2記憶領域に記憶されたティルト量およびシフト量の少なくとも一方(あおり量)が変化したか否かを判定する。
ここで、あおり量が変化したとは、あおり量が変化したと制御手段109cにより判定されたことを意味する。例えば、あおり量の変化がわずかである場合、ノイズの影響である可能性がある。このため、例えば、制御手段109cは、あおり量の変化量が所定の量よりも小さい場合、あおり量が変化していないと判定し、あおり量の変化量が所定の量よりも大きい場合、あおり量が変化したと判定するようにしてもよい。ステップS5にてティルト量またはシフト量が変化していない場合(あおり量が変化していない場合)、ステップS6に進む。
続いてステップS6において、レンズCPU109(第1取得手段109a)は、振れ検出手段110から振れ情報を取得する。続いてステップS7において、レンズCPU109(制御手段109c)は、ステップS6にて取得された振れ情報に基づいて、シフトレンズのシフト駆動量を算出する。続いてステップS8において、レンズCPU109(制御手段109c)は、ステップS7にて算出したシフト駆動量だけシフトレンズをシフト駆動するように、防振ユニット106の駆動を制御する。シフト駆動の後、ステップS3に戻る。
一方、ステップS5にてティルト角またはシフト量が変化した場合、ステップS9に進む。ステップS9において、レンズCPU109(制御手段109c)は、防振ユニット106の駆動ユニットの現在位置から光学中心位置までの駆動量を算出する。光学中心位置とは、防振ユニット106の駆動範囲(可動範囲)の中心位置、撮像光学系の理想光軸上の位置、または、撮像光学系として最も光学性能が良いシフトレンズの位置のいずれかを意味する。
続いてステップS10において、レンズCPU109(制御手段109c)は、ステップS9にて算出したシフト駆動量だけシフトレンズをシフト駆動するように、防振ユニット106の駆動を制御する。シフト駆動の後、ステップS3に戻る。そしてレンズCPU109は、ステップS3〜S10の処理を繰り返す。
このように本実施形態では、あおり量が変化したか否かに基づいて、シフトレンズの制御方法を変更する。すなわち制御手段109cは、あおり量(ティルト角またはシフト量)が変化していないと判定した場合、振れ情報に基づく第1制御モードで防振ユニット106を制御する。一方、制御手段109cは、あおり量が変化したと判定した場合、振れ検出手段110からの振れ情報を用いない第2制御モードで、光学中心位置に保持するように防振ユニット106を制御する。
次に、本実施形態の効果を説明する前に、常に第1制御モードである場合、すなわち、あおり量が変化している場合にも振れ検出手段110の情報に基づいて振れ補正を行なった場合について説明する。振れ検出手段110は、あおり手段により駆動される鏡筒部である、連絡環22に取り付けられている。このため振れ検出手段110は、あおり手段の動作による角速度や加速度と手振れとが加算された振れ情報を検出することになる。振れ検出手段110により検出された振れ情報に基づいて防振ユニット106の駆動が行われると、あおり手段の動作による角速度や加速度を補正しようとする成分が含まれた振れ補正となっている。これにより、撮影中のファインダ像やライブビュー画像は、振れ補正が効果的に行われず違和感が生じ得る。
ティルトによるあおりは、撮像光学系の主点位置とティルトが回転する回転中心位置とを合わせることで、理想的には、ティルトを行なってもファインダ上の被写体の位置は動かずにピント面だけを傾けることが可能である。しかしながら、ティルト動作の回転動作を補正するように振れ補正が行われると、制御手段109cは、誤検出した撮像システム100の回転振れを補正するようにシフトレンズを移動する。また、ティルト角度の動作範囲は、防振ユニット106の角度補正範囲よりも大きいことが一般的であるため、あおり動作中にファインダ像やライブビュー画像が大きくシフトする。すなわち、あおり動作を行うたびに、その像シフトが大きく生じてしまうため、構図が変化し、撮影に違和感が生じてしまう。また、振れ検出手段110からの信号に基づいてパンニング検出を行っている撮像装置において、ティルト動作はパンニング時と同じ信号が発生する場合があり、パンニング誤検出になる可能性がある。
本実施形態では、あおり量が変化した場合、振れ検出手段110の情報を用いないため、あおり手段の動作の際に、振れ検出手段110の誤検出による構図変化を防ぐことができる。すなわち、あおり動作を行うたびにファインダ像やライブビュー画像が大きくシフトし、違和感のあるものになること防ぐことができる。また、シフトレンズの光学中心位置に保持することで、より光学性能の高い状態で撮影することが可能となる。
本実施形態において、ティルト部35の移動をティルトセンサ38からティルト角として取得し、シフトセンサ34からシフト量を取得するが、TS回転部36や全体回転部30の回転を検出してもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。この場合でも、各パラメータが変化したか否かを判定して防振ユニット106の制御を変更すればよい。
また本実施形態において、第1制御モードヘ遷移する判定基準は、取得し続けたティルト角が前回検出したティルト角の値と異なっているか否かであるが、これに限定されるものではない。例えば、あおり量が変化していないと判定した場合、すぐに第1制御モードに遷移するのではなく、前回にあおり量が変化した時点から所定の時間(例えば数秒)は第2制御モードを継続するようにしてもよい。これにより、制御モードの切り替わり頻度を減らすことができるため、撮影時の違和感を更に低減することが可能となる。
また本実施形態において、第2制御モードでは光学中心位置に保持されるように防振ユニット106が電気的に制御されるが、これに限定されるものではない。例えば、防振ユニット106のシフトレンズ(補正レンズ)の駆動範囲を機械的に光学中心位置に保持するためのロック機構を設けてもよい。これにより、第2制御モードの場合、ロック機構を作動させてシフトレンズを機械的に光学中心位置に保持することができる。
また本実施形態において、第2制御モードでは、シフトレンズの位置を現在位置から光学中心位置まで移動させるが、この際の移動速度は防振ユニット106の最大推力で移動させるのではなく、所定の移動速度以下で駆動させることが好ましい。これは、光学中心位置まで移動させる際のファインダ像やライブビュー画像の変化速度を小さくするためである。これにより、撮影時の違和感を更に低減することが可能となる。
また本実施形態において、振れ補正を行うための振れ補正手段は、撮像光学系を構成するシフトレンズを駆動するが、これに限定されるものではない。振れ補正手段は、例えば、撮像素子6を駆動して振れ補正を行うように構成してもよい。また本実施形態の制御方法は、レンズCPU109により実行されるが、これに限定されるものではなく、その一部をカメラCPU10により実行してもよい。この場合、カメラCPU10は、レンズCPU109の第1取得手段109a、第2取得手段109b、および、制御手段109cの機能の少なくとも一部を有する。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態におけるレンズCPU109による制御方法について説明する。なお本実施形態の撮像システムの基本構成は、図1を参照して説明した第1実施形態の撮像システム100と同様であるため、その説明は省略する。
図3は、本実施形態における制御方法のフローチャートである。図3の各ステップは、主に、レンズCPU109の第1取得手段109a、第2取得手段109b、および、制御手段109により実行される。なお、図3中のステップS11〜S18は、図1中のステップS1〜S8とそれぞれ同様であるため、それらの説明は省略する。
ステップS19において、レンズCPU109は、防振ユニット106の駆動ユニットの現在位置(現在のシフトレンズ位置)を示す情報を取得する。続いてステップS20において、レンズCPU109(制御手段109c)は、ステップS19にて算出した位置(現在のシフトレンズ位置)にシフトレンズを保持するように、防振ユニット106の駆動を制御する(シフト駆動)。シフト駆動の後、ステップS13に戻る。そしてレンズCPU109は、ステップS13〜S20の処理を繰り返す。
本実施形態において、第2制御モードでのシフトレンズの駆動目標位置は、光学中心位置ではなく、現在位置である。第1実施形態の場合、現在位置から光学中心位置へ移動する際の像シフトが生じてしまうが、本実施形態では現在位置のままにシフトレンズを保持するため像シフトが生じない。これにより、あおり動作の際に、振れ検出手段110の誤検出による構図変化を防ぎ、撮影時の違和感を軽減することができる。
このように各実施形態において、制御装置(レンズCPU109またはカメラCPU10)は、第1取得手段109a、第2取得手段109b、および、制御手段109cを有する。第1取得手段は、振れを検出する振れ検出手段110から振れ量を取得する。第2取得手段は、あおり撮影を行うためのあおり手段からあおり量を取得する。制御手段は、振れ補正を行うための振れ補正手段を制御する。また制御手段は、あおり量が変化していないと判定した場合、振れ量に基づく第1制御モードにより振れ補正手段を制御する。一方、制御手段は、あおり量が変化したと判定した場合、振れ量を用いない第2制御モードにより振れ補正手段を制御する。
好ましくは、制御手段は、あおり量の変化量が所定の量よりも小さい場合、あおり量が変化していないと判定する。一方、制御手段は、あおり量の変化量が所定の量よりも大きい場合、あおり量が変化したと判定する。また好ましくは、制御手段は、第2制御モードにおいて、振れ補正手段の位置を所定の位置に保持する。より好ましくは、所定の位置は、振れ補正手段の可動範囲の中心位置(光学中心位置)である。また好ましくは、所定の位置は、あおり量の変化した時点における振れ補正手段の位置である。より好ましくは、所定の位置は、振れ補正手段の現在位置である。また好ましくは、制御手段は、ロック機構を用いて、振れ補正手段を所定の位置に保持する。また好ましくは、あおり量は、ティルト角およびシフト量の少なくとも一つである。
好ましくは、振れ補正手段は、撮像光学系のシフトレンズを駆動する。より好ましくは、あおり手段は、撮像光学系のうち振れ補正手段を含む光学系のあおり量を変化させる。また好ましくは、振れ検出手段は、あおり量が変化する際に、振れ補正手段と一体的に移動する。また好ましくは、振れ補正手段は、撮像素子を駆動する。
各実施形態によれば、あおり手段の動作に伴う振れ検出手段の誤検出を低減することが可能な制御装置、レンズ装置、および、撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
109 レンズCPU(制御装置)
109a 第1取得手段
109b 第2取得手段
109c 制御手段
110 振れ検出手段

Claims (12)

  1. 振れを検出する振れ検出手段から振れ量を取得する第1取得手段と、
    あおり撮影を行うためのあおり手段からあおり量を取得する第2取得手段と、
    振れ補正を行うための振れ補正手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記あおり量が変化していないと判定した場合、前記振れ量に基づく第1制御モードにより前記振れ補正手段を制御し、
    前記あおり量が変化したと判定した場合、前記振れ量を用いない第2制御モードにより前記振れ補正手段を制御する
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記あおり量の変化量が所定の量よりも小さい場合、前記あおり量が変化していないと判定し、
    前記あおり量の前記変化量が前記所定の量よりも大きい場合、前記あおり量が変化したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2制御モードにおいて、前記振れ補正手段の位置を所定の位置に保持する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記所定の位置は、前記振れ補正手段の可動範囲の中心位置である
    ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記所定の位置は、前記あおり量の変化した時点における前記振れ補正手段の位置である
    ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  6. 前記所定の位置は、前記振れ補正手段の現在位置である
    ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記制御手段は、ロック機構を用いて、前記振れ補正手段を前記所定の位置に保持する
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記あおり量は、ティルト角およびシフト量の少なくとも一つである
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 撮像光学系と、
    振れを検出する振れ検出手段と、
    振れ補正を行う振れ補正手段と、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御装置と、を有し、
    前記振れ補正手段は、前記撮像光学系のシフトレンズを駆動する
    ことを特徴とするレンズ装置。
  10. 前記あおり手段は、前記撮像光学系のうち前記振れ補正手段を含む光学系の前記あおり量を変化させる
    ことを特徴とする請求項9に記載のレンズ装置。
  11. 前記振れ検出手段は、前記あおり量が変化する際に、前記振れ補正手段と一体的に移動する
    ことを特徴とする請求項9または10に記載のレンズ装置。
  12. 撮像素子と、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御装置と、を有し、
    前記振れ補正手段は、前記撮像素子を駆動する
    ことを特徴とする撮像装置。
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