JP2019078903A - レンズ装置及びこれを用いた撮像装置 - Google Patents

レンズ装置及びこれを用いた撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、あおり撮影及び振れ補正が可能であるとともに消費電力を低減することが可能なレンズ装置及びこれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。【解決手段】 複数のレンズを備える光学系と、前記複数のレンズのうち振れ補正レンズを前記光学系の光軸と交差する方向に移動させるための駆動部と、前記光学系を傾けるためのティルト部と、前記駆動部を制御するための制御部と、を備え、前記制御部は、前記光学系のティルト量が所定のティルト量よりも小さい第1のティルト量で、かつ、前記光学系に与えられる振れ量が所定の振れ量よりも大きい第1の振れ量である場合には、前記振れ補正レンズが前記光軸と交差する方向への前記振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい第1の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、ことを特徴とするレンズ装置。【選択図】 図1

Description

本発明はレンズ装置及びこれを用いた撮像装置に関する。
ティルト及びシフト(以下、これらを合わせて「あおり」とする)機能と手振れ補正機能を備えたレンズ装置として特許文献1に記載のレンズ装置が知られている。特許文献1のレンズ装置においては、あおり撮影時に手振れなどの振れによって生じるピントずれを補正するためにレンズの傾き量に応じてピント補正レンズを駆動させている。
レンズが撮像面に対して傾いている状態で振れ補正レンズをレンズの光軸と直交する方向に駆動させたとする。この場合、シャインプルーフの原理から、ピント面はある直線上を移動するのみで被写体に近づく方向には移動しない。このため、特許文献1のレンズ装置においてはレンズの傾き量に応じてピント補正レンズを駆動させている。
特開2017−122791号公報
レンズ装置はカメラ本体側から電力の供給を受けて様々な機能を実現することができるが、カメラ本体側からレンズ装置へ供給できる電力には限界があるため、レンズ装置の消費電力は少ないことが好ましい。特許文献1のレンズ装置のようにあおり撮影が可能な、いわゆるTSレンズにおいても消費電力は少ない方が好ましい。例えば、TSレンズにおいてレンズの傾き量に関する情報を基にした新たな制御を行おうとすると、通常のレンズが行う制御に加えて新たな制御を行うことになるため、消費電力が増えてしまう。
そこで本発明は、あおり撮影及び振れ補正が可能であるとともに消費電力を低減することが可能なレンズ装置及びこれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、
複数のレンズを備える光学系と、
前記複数のレンズのうち振れ補正レンズを前記光学系の光軸と交差する方向に移動させるための駆動部と、
前記光学系を傾けるためのティルト部と、
前記駆動部を制御するための制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ティルト部によって生じる前記光学系のティルト量が所定のティルト量よりも小さい第1のティルト量で、かつ、前記光学系に与えられる振れ量が所定の振れ量よりも大きい第1の振れ量である場合には、前記振れ補正レンズが前記光軸と交差する方向への前記振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい第1の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、あおり撮影及び振れ補正が可能であるとともに消費電力を低減することが可能なレンズ装置及びこれを用いた撮像装置を提供することが可能となる。
各実施例における撮像装置の構成を示す図 シャインプルーフの原理についての説明図 あおり機構不使用時において振れ補正した時の撮像面とピント面の模式図 あおり機構使用時において振れが無い時の撮像面とピント面の模式図 あおり機構使用時において振れが小さい場合の撮像面とピント面の模式図 あおり機構使用時において振れが大きい場合の撮像面とピント面の模式図 第1実施例における駆動量に関する判断基準を示す図 第2実施例における駆動量に関する判断基準を示す図 第3実施例における駆動量に関する判断基準を示す図 第4実施例における駆動量に関する判断基準を示す図
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
(撮像装置の構成)
図1を用いて本発明の各実施例におけるレンズ装置である交換レンズ2の構成と、交換レンズ2を装着可能なカメラ本体1の構成について説明する。ここでは、レンズ装置及びカメラ本体の総称を撮像装置とする。図1では、レンズ光軸(撮影光軸、以下光軸という)AXLの方向をZ方向とする。そして、レンズ光軸AXLに対して直交する方向であって、撮像素子6の撮像面に平行な2方向のうち横方向(長辺方向)をX方向、縦方向(短辺方向)をY方向としている。
(カメラ本体の構成)
カメラ本体1は、メインミラー3、サブミラー4、焦点検出ユニット5、撮像素子6、ファインダ光学系(7、8)、ディスプレイパネル9を備えている。
メインミラー3は交換レンズ2からの光束の光路上に配置され、その光束の一部を反射してファインダ光学系(7、8)に導き、残りの光束を透過させる。メインミラー3の背後(像面側)にはサブミラー4が配置されており、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。なお、メインミラー3およびサブミラー4は不図示の駆動機構により交換レンズ2からの光束の光路から一体的に挿脱することができる。焦点検出ユニット5は、位相差検出方式での焦点検出(交換レンズ2の焦点状態の検出)を行う。
撮像素子6はCCDセンサ又はCMOSセンサであり、この撮像素子6の受光面(撮像面)上には交換レンズ2からの光束による物体像(像)が結像する。撮像素子6は、結像した被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。ディスプレイパネル9は、撮像素子6の信号を入力とした不図示の信号処理部から出力される画像やその他様々な撮像情報を表示する機能を持つ。
カメラ1には不図示のレリーズボタンが設けられており、レリーズボタンの操作がなされると、オートフォーカス、露出決定動作の後、撮像装置の露光および取得された画像の記録動作がなされる。
(レンズ装置の構成)
交換レンズ2は、被写体側から像側へ順に第1のレンズユニット101、第2のレンズユニット102、第3のレンズユニット103、第4のレンズユニット104を有する。各レンズユニットおよび絞りユニット105は撮影光学系(光学系)を構成している。ここでいうレンズユニットとは複数のレンズの集合も1枚のレンズも示す言葉である。各レンズユニットは互いに異なるレンズ保持枠によって保持されている。なお、図1においては省略しているが、第1のレンズユニット101、第3のレンズユニット103、第4のレンズユニット104はそれぞれ複数のレンズの集合である。このように、交換レンズ2は複数のレンズを備える光学系を有している。
第1のレンズユニット101は第1のレンズ保持枠111に保持されており、第2のレンズユニット102は第2のレンズ保持枠112に保持されている。そして、第3のレンズユニット103は第3のレンズ保持枠113に保持されており、第4のレンズユニット104は第4のレンズ保持枠114に保持されている。
各レンズユニット及び絞りユニット105を備える光学系のうち少なくとも一部のレンズは光学系の光軸と交差する方向に移動することが可能である。本発明の各実施例においては第2のレンズユニット102が、像振れ補正部(駆動部)106からの駆動力を受けて、光軸に垂直な平面内で駆動することが可能である。
第3のレンズユニット103は、第1の焦点位置変更部107からの駆動力を受けて光軸方向に移動して焦点位置を変更するフォーカスレンズユニットである。
絞りユニット105は、第4のレンズユニット104の物体側に配置され、カメラ本体1側に至る光束の光量を調節する。絞りユニット105と後述の制御部109とは不図示のフレキシブルプリント基板で接続されている。
像振れ補正部106は、マグネットとコイル等を備え、コイルに電流を流すことによって生じる駆動力により第2のレンズユニット102を光軸に垂直な平面内で駆動させる駆動部である。像振れ補正部106と制御部109は不図示のフレキシブルプリント基板で接続されている。
制御部109は、像振れ検出部(振れ検出部)110で検出された振れ量を元に像振れ補正部106を駆動させる量を決定する機能を有する。制御部109は更に後述の各実施例で説明する像振れ補正部106の制御を行う機能も有する。
第1の焦点位置変更部107は、マグネットとコイル等を備え、コイルに電流を流すことによって生じる駆動力により第3のレンズユニット103を光軸方向に駆動させる。第1の焦点位置変更部107と制御部109は不図示のフレキシブルプリント基板で接続されている。
カム筒21は、図1には不図示の焦点調節機構(第2の焦点位置変更部)によって案内筒20に対して相対的に回転する。第1、第2、第3のレンズユニット101、102、103はそれぞれ不図示の取り付け部により1群連絡環22に取り付けられ、1群連絡環は直進筒23に固定されている。つまり、第1、第2、第3のレンズユニット101、102、103はカム筒21の回転により一体的に移動する。このように、交換レンズ2においては案内筒20とカム筒21の相対移動によって、レンズユニットを光軸方向に移動させることができる。
直進筒23及び第4のレンズ保持枠114は前述した案内筒20とカム筒21に対して第1のカムフォロワ121、第4のカムフォロワ124を介して保持される。第1のカムフォロワ121、第4のカムフォロワ124は案内筒20とカム筒21にそれぞれ設けられた直進溝とカム溝に係合している。直進筒23及び第4のレンズ保持枠114は案内筒とカム筒の相対移動によって光軸方向に進退される。
24は操作環としてのフォーカス環であり、焦点調節時に撮影者によって回転される。フォーカス環24が回転されると、焦点調節機構がフォーカス環24に連動してカム筒21に回転力を伝達する。
(あおり機構の構成)
次に、交換レンズ2が備える光学系のうち少なくとも一部のレンズユニット(本実施例においては第1、第2、第3のレンズユニット101、102、103)のティルト及びシフトを可能とする機構について説明する。
30は全体回転部であり、全体回転部30よりも被写体側にあるレンズ全体を光軸中心に回転させる機能を持つ。全体回転部30はカメラ本体1との接続部であるマウント25に固定される固定部31に対して回転可能に連結されている。全体回転角度検出部(回転検出部)32によって、全体回転部30が光学系を回転させたときの光学系の光軸を中心とした回転量(角度)が検出される。
33はシフト部であり、シフト部33よりも被写体側にあるレンズ全体を光軸に対して垂直な方向に平行移動させる機能を持つ。シフト部33は全体回転部30に対してシフト可能に連結されている。シフト部33と全体回転部30がアリ溝を用いてシフト可能に連結されており、不図示のシフト操作ノブによる回転運動を直進運動に変換してシフト操作可能としている。シフト量検出部34によって実際のシフト移動量を、移動方向である正負の判別を含めて検出される。
36はティルト部35とシフト部33を相対的に回転させる(以下、TS回転)動きを担うTS回転部である。ティルト部35は、ティルト部35よりも被写体側にあるレンズ全体をレンズ光軸に対して垂直な軸を回転中心の軸にしてカメラ本体1に対して傾斜させる機能を持つ。具体的には、TS回転部36とティルト部35の接触面が、同一の中心軸と同半径を持つ凸面と凹面の円の一部として形成されている。ティルト操作ノブ37に直結されたギアの回転を、減速比が大きく、ティルト回転中心に軸を持つ外歯車による回転に変換することで、ティルト駆動可能としている。
ティルト量検出部38によって実際のティルト量を移動方向である正負の判別を含めて検出される。上述の30〜38の各部を用いることで、あらゆる方向にティルトとシフトを組み合わせて使用することが可能となる。なお、ティルト部35と案内筒20は不図示の締結部によって固定されている。
〔第1実施例〕
図2から図7を用いて制御部109が行う制御について説明する。
まず、シャインプルーフの原理について図2を用いて説明する。図2(a)は撮像面201aに対して前述の交換レンズ2が備える光学系202aの光軸及び主面205aが傾いていない場合のピントの合う範囲(被写界深度)及びピント面203aを示している。図2(b)には撮像面201bに対して光学系202bの光軸及び主面205bが傾いている場合のピントの合う範囲及びピント面203bを示している。
シャインプルーフの原理とは、図2(b)に示しているように撮像面201bと、光学系202bの主面205bとがある直線上の交点204bで交わるとき、ピント面203bもまた交点204bを通るというものである。つまり、シャインプルーフの原理により、交換レンズ2における光学系の光軸と撮像素子6が傾いているときの被写体側のピントの合う範囲が決定される。
次に、あおり機構をもつレンズにおける振れの影響と、その検出された振れを像振れ補正部で補正した時の被写体面の動き等を、あおりの有無を比較しながら図3〜図6を用いて説明する。
図3はレンズをティルトさせずに被写体を撮影する場合、図4〜図6は、レンズをティルトさせて撮影する場合を示した図である。図3において、301は撮像面(撮像素子9)、302は交換レンズ2が備える撮影光学系、303はピント面、304は便宜上模式的に示した被写体である。図3には図1と対応するXYZ方向を図示しているが、左右方向が図1におけるZ方向であり、上下方向がX方向、紙面に垂直な方向がY方向である。図3の場合は、ティルトさせずに撮影しており、被写体304にピントが合った状態を示している。ティルトさせていないために、被写体304を含むピント面303は撮像面と平行である。ピント面303の前後の灰色の実線で挟まれた範囲305はピントが合って見える被写界深度を表している。
図3に示す状態で撮像装置に対して、つまり、光学系303及び撮像面301に対して図3中の−X軸方向の手振れなどが原因のシフト振れが発生したとする。このシフト振れを補正するためには、振れ補正レンズ306を撮像面と平行な平面307上でシフト振れと同じ−X軸方向である太線矢印308方向に移動させればよい。このとき、振れ補正レンズ306を移動させてもピント面303は−X軸方向に移動するだけであり、被写体304に対するZ軸方向の位置は変化しない。つまり、図3の状態においてシフト振れ補正を行ってもピントずれは発生せず、シフト振れが補正されピントも合った撮影画像を得ることができる。
図4〜図6を用いてレンズをティルトさせて撮影する場合について説明する。シャインプルーフの原理から、レンズをティルトさせるとピント面405も傾く。図4においては、被写体404はピント面403上にあり、かつ灰色実線及び両矢印405で示す被写界深度内に収まっている。このため、図4に示す状態において撮影を行えば、ピントが合った撮影画像を得ることができる。
図5は、図4に示した状態にY軸を中心とする小さい回転振れが生じた状態を示している。図5に示す状態では、図4に示した光学系402と撮像面401とピント面403の位置関係は維持されたまま、これらが回転振れの影響を受けて光学系502、撮像面501、ピント面503として示す状態となる。具体的にはピント面403が傾いてピント面503となる。図5では回転振れが小さいためにピント面503の状態であっても被写界深度505内に被写体404が収まり続けている。図5の状態で振れ補正レンズ506をその主面507と平行な方向である矢印508の方向に移動させることで回転振れを補正することができ、その状態で撮影を行えばピントが合った撮影画像を得ることができる。
図6は、図4に示した状態にY軸を中心とする大きい回転振れが生じた状態を示している。図6に示す状態では、図5に示した状態よりも大きい回転振れが生じているために、光学系602、撮像面601、ピント面603は光学系502、撮像面501、ピント面503よりも更に傾いている。その結果、被写体404がピント面603上になく、かつ、被写界深度605からも外れてしまっている。図6に示す状態で振れ補正レンズ606をその主面607と平行な方向である矢印608の方向に移動させることで回転振れを補正することができるが、ピントずれを補正することはできない。これは、シャインプルーフの原理から、振れ補正レンズ606が矢印608の方向に移動したとしても、ピント面603は図6中の一点鎖線上を移動するのみだからである。
(消費電力を低減することが可能な理由)
このように、レンズをティルトさせた状態で振れ量が大きい場合には手振れの影響は補正できたとしてもピントずれを補正することができず、結果としてピントの合った撮影画像を得ることができない。また、ティルト量が小さい場合の被写界深度はティルト量が大きい場合の被写界深度よりも狭い。このため、ティルト量が小さく、かつ振れ量が大きい場合にはピントの合った撮影画像を得ることができない可能性が高くなる。
このような状態で大きい振れ量の手振れの影響を補正するために振れ補正レンズの移動量を増やしたとしても、前述のようにシャインプルーフの原理からピントずれが補正されるわけではない。その結果、振れ補正レンズの移動量の増加に伴って消費電力も増加したにも関わらず、良好な撮影画像を取得することができない。
そこで本実施例では、図7に示すように振れ量及びティルト量に基づいて、振れ補正レンズの駆動量に制限をかけることで消費電力の低減を可能としている。具体的には、ティルト部35によって生じる撮影光学系のティルト量が第2のティルト量で、かつ、撮影光学系に与えられる振れ量が第2の振れ量であるとする。第2のティルト量は所定のティルト量よりも大きく、第2の振れ量は所定の振れ量よりも小さい。この場合、制御部109は、振れ補正レンズが第2の振れ量に基づく第2の駆動量で撮影光学系の光軸と交差する方向に移動するように像振れ補正部106を制御する。このとき、振れ補正レンズの駆動量には制限は掛かっていない。
一方、ティルト部35によって生じる撮影光学系のティルト量が第1のティルト量で、かつ、撮影光学系に与えられる振れ量が第1の振れ量であるとする。第1のティルト量は所定のティルト量よりも小さく、第1の振れ量は所定の振れ量よりも大きい。この場合、制御部109は、振れ補正レンズが第1の駆動量で撮影光学系の光軸と交差する方向に移動するように像振れ補正部106を制御する。第1の駆動量は、振れ補正レンズの撮影光学系の光軸と交差する方向への最大駆動量よりも小さい。つまり、この場合には、振れ補正レンズの駆動量には制限が掛かっている。ここでいう最大駆動量とは、振れ補正レンズが機械的あるいは電気的に駆動可能な範囲における最大駆動量である。
これによって、図6に示したように、良好な撮影画像を取得することができないにも関わらず、振れ補正レンズの駆動量の増加に伴って消費電力が増加してしまうことを抑制し、消費電力を低減することが可能となる。
(制御部が行う駆動部の制御について)
撮影者は図1に示したティルト操作ノブ37を操作することによって、ティルト部35よりも被写体側にあるレンズ全体を、レンズ光軸に対して垂直な軸を回転中心の軸にしてカメラ本体1に対して傾斜させる。また、前述のようにティルト量検出部38によって移動方向である正負の判別を含めてティルト量(ティルト角)が検出され、像振れ検出部110によって振れ量が検出される。
ティルト量検出部38によって検出されたティルト量及び像振れ検出部110によって検出された振れ量は制御部109に送られる。
制御部109は受信したティルト量が所定のティルト量よりも小さいかどうか、あるいは大きいかどうかを判定する。受信したティルト量が所定のティルト量よりも小さい場合には、現在のティルト量は第1のティルト量に相当すると判断する。逆に受信したティルト量が所定のティルト量よりも大きい場合には、現在のティルト量は第2のティルト量に相当すると判断する。
次に、制御部109は受信した振れ量が所定の振れ量よりも大きいかどうか、あるいは小さいかどうかを判定する。受信した振れ量が所定の振れ量よりも大きい場合には、現在の振れ量は第1の振れ量に相当すると判断する。なお、前述の所定のティルト量及び振れ量は予め設定されている所定の値であるが、ユーザーがこれらの値を変更できるようにしてもよい。
制御部109が、受信したティルト量が第1のティルト量に相当し、受信した振れ量が第1の振れ量に相当すると判断した場合を考える。この場合はティルト量が小さいために被写界深度が狭く(浅く)、交換レンズ2内の光学系に与えられる振れ量は大きい。つまり、この場合には被写体が被写界深度内に収まらずにピントずれが起きてしまっていて、かつ、振れ補正するためには消費電力を増やして振れ補正レンズの駆動量を増やす必要がある。前述のように、レンズがティルトしている場合には振れ補正レンズを駆動させてもピントずれは補正されない。
そこで本実施例では、制御部109が、受信したティルト量が第1のティルト量に相当し、受信した振れ量が第1の振れ量に相当すると判断した場合には振れ補正レンズの駆動量に制限を掛ける。より具体的には、制御部109が像振れ補正部106に対して、像振れ補正部106が実現可能な振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい第1の駆動量で振れ補正レンズを駆動するように指令を出す。この結果、ピントずれが生じてしまっている状態において振れ補正機能に敢えて制限を掛けることで消費電力を低減することができる。
一方、制御部109が、受信したティルト量が第2のティルト量に相当し、受信した振れ量が第2の振れ量に相当すると判断した場合には、制御部109は像振れ補正部106に対して制限を掛けない。前述のように第2のティルト量は所定のティルト量よりも大きいティルト量のことであり、第2の振れ量は所定の振れ量よりも小さい振れ量のことである。この場合には、制御部109は像振れ補正部106に対して、検出された振れ量(ここでは第2の振れ量)に基づいた第2の駆動量で振れ補正レンズを駆動するように指令を出す。
ここでいう第2の駆動量とは前述の最大駆動量も含む言葉である。つまり、制御部109が、受信したティルト量が第2のティルト量に相当し、受信した振れ量が第2の振れ量に相当すると判断した場合、振れ補正レンズは最大駆動量で駆動可能である。逆に、制御部109が、受信したティルト量が第1のティルト量に相当し、受信した振れ量が第1の振れ量に相当すると判断した場合には、振れ補正レンズは最大駆動量で駆動することができない。なお、前述の制御部109が行う各判定は、制御部109以外に設けた判定部が制御部109に代わって行ってもよい。
制御部109が、受信したティルト量が第1のティルト量に相当し、受信した振れ量が第2の振れ量に相当すると判断した場合について考える。この場合、ティルト量が小さいために被写界深度は狭いが、振れ量が小さいために振れの影響があったとしても被写体は被写界深度内に収まっている可能性がある。そこで、この場合には制御部109が像振れ補正部106に対して、第3の駆動量で振れ補正レンズを駆動するように指令を出す。
第3の駆動量は最大駆動量よりも小さい量であるものの、第1の駆動量よりも大きい値である。つまり、この場合には制御部109は像振れ補正部106に対して制限は掛けるものの、制御部109が、受信したティルト量が第1のティルト量に相当し、受信した振れ量が第1の振れ量に相当すると判断した場合ほどの制限は掛けない。制御部109が、受信したティルト量が第2のティルト量に相当し、受信した振れ量が第1の振れ量に相当すると判断した場合においても同様の制御を行ってもよい。
ただし、制御部109が、受信したティルト量が第1のティルト量に相当し、受信した振れ量が第1の振れ量に相当すると判断した場合にのみ振れ補正レンズの駆動に制限を掛けて、それ以外の場合には制限を掛けなくてもよい。
また、前述の第1の駆動量が最大駆動量よりも小さければ前述の消費電力の低減の効果を得ることができ、第1の駆動量を0としてもよい。さらに、第1の駆動量を、ティルト量に基づく光学系の被写界深度の端までピント面がずれる量の振れを補正するために最低限必要な駆動量としてもよい。この場合、ティルト量から第1の駆動量を演算するか、予め交換レンズ2内に設けられた図1には不図示の記憶部にティルト量と被写界深度の関係を示すテーブルを基にして第1の駆動量を取得してもよい。
〔第2実施例〕
次に、第2実施例について図8を用いて説明する。前述の第1実施例と本実施例及び後述の第3、第4実施例の違いは、ティルト量と振れ量に加えて第3のパラメータの大きさも考慮している点である。ここでいう第3のパラメータとは被写界深度に影響を与える絞り径、被写体距離、焦点距離のことである。
図8を用いて、第3のパラメータを絞り径とした場合に制御部109が行う像振れ補正部106の制御について説明する。一般に、レンズの絞り値は被写界深度と関連がある。より具体的には、絞り値が大きい(絞り径が小さい)ほど、被写界深度は深くなり、ピントが合って見える範囲が広がる。一方、絞り値が小さい(絞り径が大きい)ほど、被写界深度は浅くなりピントが合って見える範囲が狭くなる。そこで本実施例では振れ補正レンズの駆動に制限を掛けるかどうかを判断するパラメータとして、第1実施例で用いたティルト量及び振れ量に加えて絞り径も用いることとした。
より具体的には、図8に示すように、ティルト量が第1のティルト量で、かつ、振れ量が第1の振れ量で、かつ、絞りユニット105の絞り径が第1の絞り径である場合には、振れ補正レンズの駆動量を第1の駆動量とする。第1のティルト量は所定のティルト量よりも小さいティルト量であり、第1の振れ量は所定の振れ量よりも大きい振れ量であり、第1の絞り径は所定の絞り径よりも大きい絞り径である。そして、第1の駆動量は振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい駆動量である。
前述のように、ティルト量が小さいほど被写界深度は浅くなり、絞り径が大きいほど被写界深度は浅くなる。このような状態で大きな振れが生じた場合には、被写体が被写界深度から外れた位置にある可能性が高いと判断して、振れ補正レンズの駆動を制限して消費電療の低減を行う。
これ以外の状態においては、特に振れ補正レンズの駆動を制限しなくてもよい。あるいは、ティルト量が第1のティルト量で、かつ、振れ量が第1の振れ量で、かつ、絞りユニット105の絞り径が第2の絞り径である場合には、振れ補正レンズを第3の駆動量で駆動させてもよい。第2の絞り径は所定の絞り径よりも小さい絞り径であり、第3の駆動量は最大駆動量よりも小さいとともに第1の駆動量よりは大きい駆動量である。このような状態では、絞り径が小さいことで被写界深度が広くなり、被写体が被写界深度内に入っている可能性がある一方で、入っていない可能性もある。このため、振れ補正レンズの駆動に制限は掛けるものの、被写体が被写界深度に収まっている場合に手振れ補正もある程度行えるように、振れ補正レンズが第3の駆動量で駆動するように制御部109が像振れ補正部106を制御する。
絞りユニット105の絞り径に関する情報は、絞りユニット105を駆動させるための図1においては不図示の絞り駆動部(絞り駆動アクチュエータ)の駆動量として、絞り駆動部から制御部109に送られる。そして、制御部109は受信した駆動量から絞り径を推定することができる。制御部109以外の取得部が絞り駆動部の駆動量を基に絞り径を取得して、その取得部が制御部109に絞り径を送信してもよい。
〔第3実施例〕
図9を用いて、第3のパラメータを被写体距離とした場合に制御部109が行う像振れ補正部106の制御について説明する。一般に、被写体距離は被写界深度と関連がある。より具体的には、被写体距離が大きいほど、被写界深度は深くなり、ピントが合って見える範囲が広がる。一方、被写体距離が小さいほど、被写界深度は浅くなりピントが合って見える範囲が狭くなる。そこで本実施例では振れ補正レンズの駆動に制限を掛けるかどうかを判断するパラメータとして、第1実施例で用いたティルト量及び振れ量に加えて被写体距離も用いることとした。
より具体的には、図9に示すように、ティルト量が第1のティルト量で、かつ、振れ量が第1の振れ量で、かつ、被写体距離が第1の被写体距離である場合には、振れ補正レンズの駆動量を第1の駆動量とする。第1のティルト量は所定のティルト量よりも小さいティルト量であり、第1の振れ量は所定の振れ量よりも大きい振れ量であり、第1の被写体距離は所定の被写体距離よりも小さい被写体距離である。そして、第1の駆動量は振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい駆動量である。
前述のように、ティルト量が小さいほど被写界深度は浅くなり、被写体距離が小さいほど被写界深度は浅くなる。このような状態で大きな振れが生じた場合には、被写体が被写界深度から外れた位置にある可能性が高いと判断して、振れ補正レンズの駆動を制限して消費電療の低減を行う。
これ以外の状態においては、特に振れ補正レンズの駆動を制限しなくてもよい。あるいは、ティルト量が第1のティルト量で、かつ、振れ量が第1の振れ量で、かつ、被写体距離が第2の被写体距離である場合には、振れ補正レンズを第3の駆動量で駆動させてもよい。第2の被写体距離は所定の被写体距離よりも大きい被写体距離であり、第3の駆動量は最大駆動量よりも小さいとともに第1の駆動量よりは大きい駆動量である。このような状態では、被写体距離が大きいことで被写界深度が広くなり、被写体が被写界深度内に入っている可能性がある一方で、入っていない可能性もある。このため、振れ補正レンズの駆動に制限は掛けるものの、被写体が被写界深度に収まっている場合に手振れ補正もある程度行えるように、振れ補正レンズが第3の駆動量で駆動するように制御部109が像振れ補正部106を制御する。
〔第4実施例〕
図10を用いて、第3のパラメータを焦点距離とした場合に制御部109が行う像振れ補正部106の制御について説明する。ここでは交換レンズ2が備える光学系(撮影光学系)が変倍機能を有する場合について説明する。一般に、レンズの焦点距離は被写界深度と関連がある。より具体的には、焦点距離が小さいほど、被写界深度は深くなり、ピントが合って見える範囲が広がる。一方、焦点距離が大きいほど、被写界深度は浅くなりピントが合って見える範囲が狭くなる。そこで本実施例では振れ補正レンズの駆動に制限を掛けるかどうかを判断するパラメータとして、第1実施例で用いたティルト量及び振れ量に加えて焦点距離も用いることとした。
より具体的には、図10に示すように、ティルト量が第1のティルト量で、かつ、振れ量が第1の振れ量で、かつ、撮影光学系の焦点距離が第1の焦点距離である場合には、振れ補正レンズの駆動量を第1の駆動量とする。第1のティルト量は所定のティルト量よりも小さいティルト量であり、第1の振れ量は所定の振れ量よりも大きい振れ量であり、第1の焦点距離は所定の焦点距離よりも大きい焦点距離である。そして、第1の駆動量は振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい駆動量である。
前述のように、ティルト量が小さいほど被写界深度は浅くなり、焦点距離が大きいほど被写界深度は浅くなる。このような状態で大きな振れが生じた場合には、被写体が被写界深度から外れた位置にある可能性が高いと判断して、振れ補正レンズの駆動を制限して消費電療の低減を行う。
これ以外の状態においては、特に振れ補正レンズの駆動を制限しなくてもよい。あるいは、ティルト量が第1のティルト量で、かつ、振れ量が第1の振れ量で、かつ、撮影光学系の焦点距離が第2の焦点距離である場合には、振れ補正レンズを第3の駆動量で駆動させてもよい。第2の焦点距離は所定の焦点距離よりも小さい焦点距離であり、第3の駆動量は最大駆動量よりも小さいとともに第1の駆動量よりは大きい駆動量である。このような状態では、焦点距離が小さいことで被写界深度が広くなり、被写体が被写界深度内に入っている可能性がある一方で、入っていない可能性もある。このため、振れ補正レンズの駆動に制限は掛けるものの、被写体が被写界深度に収まっている場合に手振れ補正もある程度行えるように、振れ補正レンズが第3の駆動量で駆動するように制御部109が像振れ補正部106を制御する。
〔変形例〕
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、前述の第1実施例においてはティルト量と振れ量に着目し、第2〜第4実施例においてはティルト量と振れ量に加えて第3のパラメータにも着目した。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、第1〜第4実施例を組み合わせた制御を行ってもよい。つまり、各実施例において振れ補正レンズの駆動量が第1の駆動量となる全ての条件を満足する場合に振れ補正レンズの駆動量を第1の駆動量とする制御を制御部109が行ってもよい。
また、カメラ本体1は一眼レフカメラであるが、メインミラー3とサブミラー4を有しないミラーレスカメラなどにおいて各実施例で説明した制御を行ってもよい。
また、焦点検出ユニット5の代わりに、撮像素子6に撮像面位相差検出方式のAFを行うための像信号を生成する焦点検出用画素(AF用画素)を設けてもよい。また、撮像素子6から得られる信号に基づいてコントラスト検出方式で焦点検出を行ってもよい。
また、像振れ補正部106は光軸に垂直な平面内で振れ補正レンズ(第2のレンズユニット102)をシフトする構成である。しかしながら、光軸に対して第2のレンズユニット102が傾斜するような構成としてもよい。
また、第1の焦点位置変更部107の構成をマグネットとコイルを備えるボイスコイルモータとしたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、スクリューを介してステッピングモータの回転を直進運動に変換する駆動機構や圧電素子を第1の焦点位置変更部107として用いた構成であってもよい。
また、焦点調節機構は電気的な駆動源を持ったフォーカスユニットであってもよいし、回転を伝達するだけの機構であってもよい。また、フォーカス環24の回転量及び回転方向を電気的に検出し、その電気信号を元にカム筒21を回転制御するような焦点調節機構であってもよい。
また、振れ量検出部は、交換レンズ2およびカメラ本体1内に配置されたジャイロセンサなどのセンサであってもよいし、カメラによる画像認識であってもよい。さらに、振れ補正はカメラのレリーズが開始された時点で始めてもよいし、レリーズと関係なしに常時働いていてもよい。常時働いている場合は、カメラのファインダやモニタ上でも振れが補正されていることが確認できるため、構図合わせやピント確認に便利である。また、振れ補正ユニットの構成は、ボール転動方式やバー吊り方式、揺動方式など振れ補正が可能な構成であればよい。
35 ティルト部
101 第1のレンズユニット(光学系の一部)
102 第2のレンズユニット(光学系の一部)
103 第3のレンズユニット(光学系の一部)
104 第4のレンズユニット(光学系の一部)
106 像振れ補正部(駆動部)
109 制御部

Claims (14)

  1. 複数のレンズを備える光学系と、
    前記複数のレンズのうち振れ補正レンズを前記光学系の光軸と交差する方向に移動させるための駆動部と、
    前記光学系を傾けるためのティルト部と、
    前記駆動部を制御するための制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ティルト部によって生じる前記光学系のティルト量が所定のティルト量よりも小さい第1のティルト量で、かつ、前記光学系に与えられる振れ量が所定の振れ量よりも大きい第1の振れ量である場合には、前記振れ補正レンズが前記光軸と交差する方向への前記振れ補正レンズの最大駆動量よりも小さい第1の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記制御部は、前記ティルト量が前記所定のティルト量よりも大きい第2のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記所定の振れ量よりも小さい第2の振れ量である場合には、前記振れ補正レンズが前記第2の振れ量に基づく第2の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記ティルト量が前記所定のティルト量よりも大きい第2のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記所定の振れ量よりも小さい第2の振れ量である場合には、前記振れ補正レンズは前記最大駆動量で駆動することが可能である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。
  4. 前記第1の駆動量は、前記ティルト量に基づく前記光学系の被写界深度の端までピント面がずれる量の振れを補正するために最低限必要な駆動量である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  5. 前記レンズ装置は絞りユニットを備え、
    前記制御部は、前記ティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記絞りユニットの絞り径が所定の絞り径よりも大きい第1の絞り径である場合には、前記振れ補正レンズが前記第1の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  6. 前記光学系のティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記絞りユニットの絞り径が前記所定の絞り径よりも小さい第2の絞り径である場合には、前記振れ補正レンズは前記最大駆動量で駆動することが可能である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ装置。
  7. 前記制御部は、前記光学系のティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記絞りユニットの絞り径が前記所定の絞り径よりも小さい第2の絞り径である場合には、前記振れ補正レンズが前記最大駆動量よりも小さいとともに前記第1の駆動量よりも大きい第3の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のレンズ装置。
  8. 前記制御部は、前記ティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、被写体距離が所定の被写体距離よりも小さい第1の被写体距離である場合には、前記振れ補正レンズが前記第1の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  9. 前記光学系のティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記被写体距離が前記所定の被写体距離よりも大きい第2の被写体距離である場合には、前記振れ補正レンズは前記最大駆動量で駆動することが可能である、
    ことを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。
  10. 前記制御部は、前記光学系のティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記被写体距離が前記所定の被写体距離よりも大きい第2の被写体距離である場合には、前記振れ補正レンズが前記最大駆動量よりも小さいとともに前記第1の駆動量よりも大きい第3の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。
  11. 前記光学系は変倍が可能であって、
    前記制御部は、前記ティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記光学系の焦点距離が所定の焦点距離よりも大きい第1の焦点距離である場合には、前記振れ補正レンズが前記第1の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  12. 前記光学系のティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記焦点距離が前記所定の焦点距離よりも小さい第1の焦点距離である場合には、前記振れ補正レンズは前記最大駆動量で駆動することが可能である、
    ことを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  13. 前記制御部は、前記光学系のティルト量が前記第1のティルト量で、かつ、前記振れ量が前記第1の振れ量で、かつ、前記焦点距離が前記所定の焦点距離よりも小さい第1の焦点距離である場合には、前記振れ補正レンズが前記最大駆動量よりも小さいとともに前記第1の駆動量よりも大きい第3の駆動量で前記光軸と交差する方向に移動するように前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のレンズ装置と、
    前記レンズ装置からの光を受光する撮像素子を備えたカメラ本体、を備える、
    ことを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115061255A (zh) * 2021-11-02 2022-09-16 新思考电机有限公司 光学部件驱动装置、照相装置以及电子设备

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