JP2012037116A - 空気調和機 - Google Patents

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隆司 後藤
Shingo Ito
槙吾 伊藤
Kunihiro Higashiura
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Abstract

【課題】移動経路を簡素でかつUターン部のない経路とし、エアフィルタが曲げに対する耐久性を必要とせず、寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構の駆動モータを小型化することができる空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】空気吸込口8および空気吹出口10を備え、内部に空気流路13が形成されている筐体5内の空気流路13に、エアフィルタ14、熱交換器15、送風機16が順次配設されるとともに、エアフィルタ14を移動経路27に沿って移動させ、捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃機構23が設けられている空気調和機1において、エアフィルタ14の移動経路27は、筐体5内の前面下方部位から空気流路13の空気吹出口10内に貫通して形成され、更に空気吹出口10位置から空気流路13を上流側に遡って該空気流路壁13Aと送風機16との間の隙間32を通過してその上流側に延在されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアフィルタを自動的に清掃するフィルタ清掃機構を備えている空気調和機に関するものである。
エアフィルタで捕集された塵埃が蓄積されると、通風抵抗が増大し、空気調和機の運転効率が低下する。そこで、エアフィルタにより捕集された塵埃を定期的に除去し、エアフィルタを自動清掃するフィルタ清掃機構を備えた空気調和機が提供されている。その一例として、熱交換器の上流側に付設されているエアフィルタをフィルタ移動経路に沿って通常付設位置から、筐体前面に対向配置されている熱交換器の下方部付近で上方にUターンさせた後、通常付設位置と熱交換器との間を通して再び上方に移動させるようにし、この間に、フィルタ移動経路のUターン部付近に設置されている回転ブラシによりエアフィルタ上の塵埃を除去するように構成したものが特許文献1に示されている。
また、特許文献2には、筐体内の前面下部位置から上面および後面にかけて配設されている熱交換器の上流側にエアフィルタを付設し、該エアフィルタの通常付設位置における長さ方向の略中間部位に対応した筐体上面位置にフィルタ清掃機構を設け、熱交換器の上流側に付設されているエアフィルタの前面側の一部を、筐体の前面下方部位から空気吹出口内に移動させ、この間にエアフィルタの一部分をフィルタ清掃機構により清掃し、後面側の残りの一部を筐体のベース本体の背面側に移動させ、残りの未清掃部分をフィルタ清掃機構により清掃するようにしたものが提示されている。
特許第4175409号公報 特許第4182328号公報
上記特許文献1,2に示されるものでは、比較的大型のエアフィルタを付設することができるため、吸込み面積を十分に確保することができ、従って、風量の減少率を抑制することができる。しかしながら、特許文献1のものでは、筐体前面の熱交換器の下方部付近でエアフィルタを上方にUターンさせる必要があり、エアフィルタが清掃の度に、Uターン部で強制的に曲げられることになる。このため、曲げに対して耐久性が必要となると同時に、エアフィルタを移動するフィルタ清掃機構のモータに大きな駆動トルクが掛かることから、高トルクの大型モータを用いる必要があり、コスト高となる等の課題があった。
また、特許文献2のものでは、Uターン経路が形成されておらず、従って、エアフィルタに曲げに対する耐久性が求められないものの、フィルタ清掃時に、エアフィルタの全面を清掃するには、エアフィルタを長さ方向2分し、少なくとも2回異なる方向に往復動させる必要があり、エアフィルタの移動制御が複雑化するとともに、筐体を構成するベース本体の背面側にエアフィルタの移動経路を形成する必要があり、エアフィルタ移動経路の複雑化、空気調和機の大型化は避けられない等の課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、フィルタ移動経路を簡素でかつUターン部のない経路とし、エアフィルタが曲げに対する耐久性を必要とせず、寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構の駆動モータを小型化とすることができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、空気吸込口および空気吹出口を備え、内部に空気流路が形成されている筐体内に、前記空気吸込口と対向して付設されているエアフィルタと、該エアフィルタより下流側の前記空気流路中に順次配設されている熱交換器および送風機と、前記エアフィルタを移動経路に沿って移動させ、該エアフィルタにより捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃機構とが設けられている空気調和機において、前記エアフィルタの移動経路は、前記筐体内の前面下方部位から前記空気流路の前記空気吹出口内に貫通して形成され、更に前記空気吹出口位置から前記空気流路を上流側に遡って該空気流路壁と前記送風機との間の隙間を通過してその上流側に延在されていることを特徴とする。
本発明によれば、エアフィルタを移動経路に沿って移動させ、該エアフィルタにより捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃機構が設けられている空気調和機において、エアフィルタの移動経路が、筐体内の前面下方部位から空気流路の空気吹出口内に貫通して形成され、更に空気吹出口位置から空気流路を上流側に遡って該空気流路壁と送風機との間の隙間を通過してその上流側に延在されているため、フィルタ清掃時、熱交換器の上流側に付設されているエアフィルタを筐体内の前面下方部位から空気流路の空気吹出口内へと貫通させ、そこから空気流路を遡って送風機の上流側位置までの間の空気流路をエアフィルタの移動経路に兼用化することにより、エアフィルタの移動経路長を十分確保することができる。従って、吸込み面積を大きくして大型のエアフィルタを設置したとしても、その移動経路を既存の空気流路を利用して十分に確保することができ、Uターン部等を設ける必要がなく、エアフィルタ移動経路を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。また、エアフィルタをUターンさせることなく滑らかに移動させることができるため、曲げに対する耐久性を必要とせず、エアフィルタの寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構の駆動モータに低トルクで小型のモータを使用可能とし、コスト低減を図ることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記エアフィルタの移動経路は、前記筐体内の前面下方部位から前記空気吹出口を経て前記空気流路の前記送風機上流側位置まで、前記エアフィルタが前記熱交換器の上流側に沿って滑らかに湾曲されて付設されている状態と略同程度に湾曲された滑らかな湾曲経路とされていることを特徴とする。
本発明によれば、エアフィルタの移動経路が、筐体内の前面下方部位から空気吹出口を経て空気流路の送風機上流側位置まで、エアフィルタが熱交換器の上流側に沿って滑らかに湾曲されて付設されている状態と略同程度に湾曲された滑らかな湾曲経路とされているため、エアフィルタの移動経路をUターン部のような急激な湾曲部のない全体として滑らかに大きく湾曲された経路とすることができる。従って、エアフィルタを強引に曲げて移動させる必要がなく、曲げに対する耐久性を必要とせず、寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構の駆動モータに低トルクで小型のモータを使用可能とし、コスト低減を図ることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記エアフィルタの移動経路の前記筐体内の前面下方部位から前記空気吹出口への貫通部には、開閉自在の蓋が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、エアフィルタの移動経路の筐体内の前面下方部位から空気吹出口への貫通部に、開閉自在の蓋が設けられているため、空調運転が停止された状態で行われるフィルタ清掃時には、蓋を開いてエアフィルタを空気吹出口から空気流路へと移動させて清掃することができ、一方、エアフィルタが通常の付設位置に設置されている空調運転時には、蓋を閉じておくことにより、エアフィルタの移動経路からの空気流のバスパスを阻止することができる。従って、空気流路をエアフィルタの移動経路として利用しても空調運転への影響を皆無とすることができ、エアフィルタの移動経路を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記フィルタ清掃機構は、前記熱交換器の上流側に前記空気吸込口に沿って付設された前記エアフィルタの一端が位置される前記筐体内の前面下方部位に設置され、該フィルタ清掃機構を介して前記エアフィルタが前記移動経路内に移動可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタ清掃機構が、熱交換器の上流側に空気吸込口に沿って付設されたエアフィルタの一端が位置される筐体内の前面下方部位に設置され、該フィルタ清掃機構を介してエアフィルタが移動経路内に移動可能とされているため、エアフィルタの清掃時、熱交換器の上流側に付設されているエアフィルタの一端を筐体内の前面下方部位から空気流路の空気吹出口内へと貫通させ、そこから空気流路を遡って送風機の上流側位置まで一方向に移動(往動)させるだけで、エアフィルタの全面をフィルタ清掃機構によって清掃することができる。従って、大型のエアフィルタであっても、該エアフィルタを移動経路に沿って一往復させる間にその全面を清掃することができ、エアフィルタの移動を単純化して短時間でエアフィルタを自動清掃することができるとともに、その移動経路を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機の低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。
本発明によると、フィルタ清掃時、熱交換器の上流側に付設されているエアフィルタを筐体内の前面下方部位から空気流路の空気吹出口内へと貫通させ、そこから空気流路を遡って送風機の上流側位置までの間の空気流路をエアフィルタの移動経路に兼用化することにより、エアフィルタの移動経路長を十分確保することができるため、吸込み面積を大きくして大型のエアフィルタを設置したとしても、その移動経路を既存の空気流路を利用して十分に確保することができ、Uターン部等を設ける必要がなく、エアフィルタ移動経路を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。また、エアフィルタをUターンさせることなく滑らかに移動させることができるため、曲げに対する耐久性を必要とせず、エアフィルタの寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構の駆動モータに低トルクで小型のモータを使用可能とし、コスト低減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の外観斜視図である。 図1に示す空気調和機のフロントパネルを取外した状態の斜視図である。 図1に示す空気調和機のエアフィルタが通常付設位置に配設されている状態の縦断面図である。 図1に示す空気調和機のエアフィルタがフィルタ清掃時に移動されている途中状態の縦断面図である。 図1に示す空気調和機のエアフィルタがフィルタ清掃時に移動終了(往動終了)位置まで移動された状態の縦断面図である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1ないし図5を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る空気調和機の外観斜視図が示され、図2には、そのフロントパネルを取外した状態の斜視図が示され、更に図3には、その縦断面図が示されている。ここでは、壁掛け型の空気調和機1が例示されている。
空気調和機1は、ベース本体2と、該ベース本体2にその前方部位を上下、左右、および前面から被うように取り付けられたフロントカバー3と、該フロントカバー3の前面に取り付けられたフロントパネル4とから構成された横長長方形状の筐体5を備えている。
筐体5を構成しているフロントカバー3の前面および上面は、その略全面が格子状の桟6,7とされ、該桟6,7により空気吸込口8が形成されるとともに、該桟6,7がフィルタガイドを兼ねるように構成されている。フロントカバー3の上面には、吸込みグリル9が設置されており、下面の前方部位には、略全幅にわたり温調された空気を室内に吹出す空気吹出口10が開口されている。空気吹出口10には、風向を左右方向に変更する複数枚のルーバ11と、風向を上下方向に変更するとともに、空気吹出口10を閉鎖可能な左右に2分割されている上下各2枚の水平フラップ12が設けられている。このルーバ11および水平フラップ12は、図示省略のモータによって、それぞれ独立して回動されるように構成されている。
筐体5の内部には、前面および上面の空気吸込口8から下面前方部位の空気吹出口10に至る間に空気流路13が形成されており、この空気流路13中に上流側からエアフィルタ14、室内熱交換器(熱交換器)15および送風機16が順次配設されている。吸込みグリル9を介して吸込まれた室内空気は、エアフィルタ14を通過して塵埃が除去された後、室内熱交換器15により冷却または加熱され、送風機16を介して空気吹出口8から室内に吹出されるようになっている。エアフィルタ14は、左右に2分割されて設置されており、該エアフィルタ14の背面側の前面上方部位には、それぞれ横長の空清フィルタ17が配設されている。
室内熱交換器15は、概略Λ形状に折り曲げ形成されたプレートフィンチューブ型熱交換器とされ、筐体5内において、前面の下部位置から上面および後面にかけて配設されている。該室内熱交換器15の下流側において、その内側空間内に送風機16を構成している細長い筒状のクロスフローファンが配設されている。エアフィルタ14は、室内熱交換器12の上流側において、筐体5を構成しているフロントカバー3の前面および上面の略全面に設けられている格子状の桟6,7の前面側領域を覆うように、多数のフィルタガイドによって形成されるフィルタガイド経路18に沿って付設されている。
フィルタガイド経路18は、フロントカバー3の桟6,7の表面、吸込みグリル9の下面、フロントカバー3の前面側に設置されているフィルタガイド19、空清フィルタ17のフィルタ枠20の外表面、該フィルタ枠20に対向してフロントカバー3の前面上方部位に設置されているフィルタガイド21、フロントパネル4の背面にフィルタガイド19と対向配置されているフィルタガイド部材22等々の多数のフィルタガイドによって形成されている。
このフィルタガイド経路18を介して室内熱交換器15の上流側に沿って付設されているエアフィルタ14は、その上流側捕集面に捕集された塵埃を除去するため、フィルタ清掃機構23によりフィルタガイド経路18内を往復動可能とされている。フィルタ清掃機構23は、エアフィルタ14上に捕集されている塵埃を除去してエアフィルタ14を自動清掃するものであり、フロントカバー3の前面側の下方部位に設置されている。
本実施形態のフィルタ清掃機構23は、エアフィルタ14を往復動させるための左右一対の円筒状フィルタ駆動ローラ24(図2参照)と、このフィルタ駆動ローラ24の下方部位に対向配置され、該フィルタ駆動ローラ24により移動されるエアフィルタ14の塵埃捕集面から塵埃を掻き取る左右一対の回転ブラシ(清掃ブラシ)25と、該回転ブラシ25で掻き取った塵埃を回収して溜め込む左右一対の着脱可能なダストボックス26とを備えた構成とされている。
フィルタ駆動ローラ24の左右両端部には、歯車24Aが設けられており、この歯車24Aにエアフィルタ14のフィルタ枠の左右両側に設けられているラック14Aが噛合わされている。これにより、フィルタ駆動ローラ24を介してエアフィルタ14がフィルタガイド経路18内を往復動可能とされている。なお、フィルタ駆動ローラ24は、図示省略のステッピングモータ等を介して正逆回転されるようになっている。
また、フィルタ清掃時、エアフィルタ14がフィルタ清掃機構23のフィルタ駆動ローラ24を介して移動されたとき、その一端部を空気吹出口10内に貫通移動する第2フィルタガイド経路(移動経路)27が、ダストボックス26と室内熱交換器15の下部に設置されているドレンパン28との間に形成されている。この第2フィルタガイド経路27の空気吹出口10内への貫通部29には、支軸30を支点に開閉自在の蓋31が設けられており、通常の空調運転時には、貫通部29を閉鎖し、フィルタ清掃時には、貫通部29を開き、エアフィルタ14を空気吹出口10内に移動可能に構成されている。
第2フィルタガイド経路27を介して空気吹出口10内に移動されたエアフィルタ14の一端は、蓋31をガイドに空気吹出口10位置から空気流路13を上流側に遡り、送風機16と空気流路13を形成している空気流路壁13Aに沿って設けられている複数条のリブ33との間の隙間32を通過し、送風機16の上流側まで移動されるように構成されている。つまり、エアフィルタ14の移動経路は、既存の空気流路13を利用することによって、空気吹出口10位置から空気流路13を上流側に遡って該空気流路壁13Aと送風機16との間の隙間32を通過してその上流側位置まで延在されている。また、空気流路壁13Aの内面には、空気流方向に沿ってリブ33が複数条設けられている。このリブ33は、エアフィルタ14を移動させる際の抵抗を低減する上で有効である。
さらに、空気流路13を利用して形成されるエアフィルタ14の移動経路は、筐体5内の前面下方部位から空気吹出口10を経て空気流路13の送風機16の上流側位置に至るまでの間、エアフィルタ14が熱交換器15の上流側に沿って滑らかに湾曲されて付設されている状態(図3参照)と略同程度に湾曲された滑らかな湾曲経路(図4,5参照)により形成されている。なお、送風機16と空気流路壁13Aとの間の隙間32は、一般に7〜8mm程度に設定されており、この隙間32を通して厚さが3mm程度とされているエアフィルタ14を十分移動させることができる。また、この際、送風機16が空転されることから、エアフィルタ14を円滑に送風機16の上流側に導くことができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和機1が運転されると、送風機16の回転により、室内空気が吸込みグリル9および空気吸込口8を経て筐体5内に吸込まれる。該空気は、エアフィルタ14および空清フィルタ17を通過する過程で塵埃、臭気等が除去され、清浄化されて室内熱交換器15に供給される。そして、この空気が室内熱交換器15で内部を流通する冷媒と熱交換されて冷却または加熱された後、空気流路13、空気吹出口10を経て室内に吹出されることによって、室内の冷房または暖房に供される。
空気調和機1の運転時間が長くなると、エアフィルタ14に捕集された塵埃が少しずつ蓄積され、通風抵抗が徐々に増加される。そのまま運転を続けると、圧損が増大し、空気調和機1の運転効率が低下されるため、例えば累積運転時間が設定時間に到達時の運転終了時毎に、フィルタ清掃機構23を稼働させ、エアフィルタ14上に蓄積されている塵埃を除去するフィルタ清掃運転を行うようにしている。このフィルタ清掃運転は、フィルタ清掃機構23のフィルタ駆動ローラ24および回転ブラシ25を回転駆動し、フィルタガイド経路18に沿って付設されているエアフィルタ14を、第2フィルタガイド経路27を経て空気吹出口10および空気流路13内へと移動させることによって行われる。
つまり、フィルタ駆動ローラ24の回転により、歯車24Aにラック14Aを介して噛み合っているエアフィルタ14が移動され、このエアフィルタ14の一端は、図3に示されるように、フィルタガイド経路18に沿って付設されている位置から、図4に示されるように、第2フィルタガイド経路27を経て開閉自在の蓋31を開き、空気吹出口10内に貫通し、空気流路13へと往動される。この間、フィルタ駆動ローラ24と対向配置されている回転ブラシ25がエアフィルタ14の塵埃捕集面に接触し、エアフィルタ14上に蓄積されている塵埃を掻き取り、該塵埃をダストボックス26内に回収することによって、エアフィルタ14の塵埃捕集面が自動的に清掃される。
図4は、エアフィルタ14の全長の略半分が第2フィルタガイド経路27を経て空気吹出口10および空気流路13内に移動された状態を示している。この状態から、エアフィルタ14の残り半分を清掃するため、エアフィルタ14が更に移動されると、エアフィルタ14の一端は、送風機16の外周に沿って、該送風機16と空気流路壁13Aとの間の隙間32を通過して送風機16の上流側位置まで移動される。そして、エアフィルタ14の一端が、図5に示されるように、室内熱交換器15に当る直前位置に到達すると、エアフィルタ14の全面の清掃が完了され、エアフィルタ14の往動が停止される。
こうして、エアフィルタ14の自動清掃が完了すると、フィルタ駆動ローラ24が逆回転され、エアフィルタ14は、図5に示される位置から、上記経路を逆方向に移動されることにより、図3に示されるように、フィルタガイド経路18を介して室内熱交換器15の上流側セットされた通常付設位置に戻される。一方、ダストボックス26は、エアフィルタ14から除去された塵埃を一定量溜め込むことができるようになっており、適宜量の塵埃が溜まったとき、ダストボックス26を筐体5から取り外すことによって、溜め込まれた塵埃を廃棄処分することができる。
斯くして、本実施形態によれば、エアフィルタ14の移動経路が、筐体5内の前面下方部位から空気流路13の空気吹出口10内に貫通して形成され、更に空気吹出口10位置から空気流路13を上流側に遡って該空気流路壁13Aと送風機16との間の隙間32を通過してその上流側に延在されているので、フィルタ清掃時、室内熱交換器15の上流側に付設されているエアフィルタ14を筐体5内の前面下方部位から空気流路13の空気吹出口10内へと貫通させ、そこから空気流路13を遡って送風機16の上流側位置までの間の空気流路13をエアフィルタ14の移動経路として利用することにより、エアフィルタ14の移動経路長を十分に確保することができる。
このため、吸込み面積を十分確保して大型のエアフィルタ14を設置したとしても、その移動経路を既存の空気流路13を利用して確保することができることから、Uターン部等を設ける必要がなく、エアフィルタ14の移動経路を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機1の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。また、エアフィルタ14をUターンさせることなく滑らかに移動させることができるため、曲げに対する耐久性を必要とせず、寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構23のフィルタ駆動モータに低トルクで小型のモータを使用可能とし、コスト低減を図ることができる。
さらに、エアフィルタ14の移動経路(第2フィルタガイド経路27および空気流路13)が、筐体5内の前面下方部位から空気吹出口10を経て空気流路13の送風機16の上流側位置まで、エアフィルタ14が室内熱交換器15の上流側に沿って滑らかに湾曲されて付設されている状態と略同程度に湾曲された滑らかな湾曲経路(第2フィルタガイド経路27および空気流路13)によって形成されている。このため、エアフィルタ14の移動経路をUターン部のような急激な湾曲部のない全体として滑らかに大きく湾曲された経路とすることができ、従って、エアフィルタ14を強引に湾曲させて移動させる必要がなく、曲げに対する耐久性を必要とせず、寿命を延ばすことができるとともに、フィルタ清掃機構23の駆動モータに低トルクで小型のモータを使用可能とし、コスト低減を図ることができる。
また、エアフィルタ14の第2フィルタガイド経路27の筐体5内の前面下方部位から空気吹出口10への貫通部29に、開閉自在の蓋31が設けられているため、空調運転が停止された状態で行われるフィルタ清掃時には、蓋31を開いてエアフィルタ14を空気吹出口10から空気流路13へと移動させて清掃することができ、一方、エアフィルタ14が通常の付設位置に設置されている空調運転時には、蓋31を閉じておくことにより、エアフィルタ14の移動経路(第2フィルタガイド経路27)からの空気流のバスパスを阻止することができる。従って、空気流路13をエアフィルタ14の移動経路に利用しても空調運転への影響を皆無とすることができ、エアフィルタ14の移動経路を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機1の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。
また、フィルタ清掃機構23が、室内熱交換器15の上流側に空気吸込口8に沿って付設されたエアフィルタ14の一端が位置される筐体5内の前面下方部位に設置され、該フィルタ清掃機構23を介してエアフィルタ14が移動経路(第2フィルタガイド経路27および空気流路13)内に移動可能とされているため、エアフィルタの清掃時、室内熱交換器15の上流側に付設されているエアフィルタ14の一端を筐体5内の前面下方部位から空気流路13の空気吹出口10内へと貫通させ、そこから空気流路13を遡って送風機16の上流側位置まで一方向に移動(往動)させるだけで、エアフィルタ14の全面をフィルタ清掃機構23によって清掃することができる。
従って、吸込み面積を十分確保して大型のエアフィルタ14を設置した場合でも、該エアフィルタ14を移動経路(第2フィルタガイド経路27および空気流路13)に沿って一往復させる間にその全面を清掃することができ、エアフィルタ14の移動を単純化して短時間でエアフィルタ14を自動清掃することができるとともに、移動経路(第2フィルタガイド経路27および空気流路13)の構成を簡素化してフィルタ清掃機構付き空気調和機1の低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。
さらに、本実施形態においては、空気流路壁13Aの内面にその空気流方向に沿うリブ33が設けられているため、エアフィルタ14を空気流路13内へと移動させる際の抵抗を低減し、エアフィルタ14を移動し易くすることができる。また、エアフィルタ14の剛性が低い場合は、図5に2点鎖線で示されるように、エアフィルタ14が押し込み力により内側に座屈される可能性もあるが、ルーバ11やリブ33等のサポートにより、かかる座屈を防止することができる。なお、ルーバ11の高さは、エアフィルタ14が移動可能な適正高さに調整されることは云うまでもない。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、壁掛け型の空気調和機1に適用した例について説明したが、これに限らず、他型式の空気調和機にも同様に適用できることは云うまでもない。また、フィルタ清掃機構23は、エアフィルタ14が移動される方式であれば、如何なる構成であってもよく、例えば回転ブラシ式である必要はなく、固定式の掻き取りブラシを用いてもよい。
1 空気調和機
5 筐体
8 空気吸込口
10 空気吹出口
13 空気流路
13A 空気流路壁
14 エアフィルタ
15 室内熱交換器(熱交換器)
16 送風機
18 フィルタガイド経路
23 フィルタ清掃機構
27 第2フィルタガイド経路(移動経路)
29 貫通部
31 蓋
32 隙間

Claims (4)

  1. 空気吸込口および空気吹出口を備え、内部に空気流路が形成されている筐体内に、前記空気吸込口と対向して付設されているエアフィルタと、該エアフィルタより下流側の前記空気流路中に順次配設されている熱交換器および送風機と、前記エアフィルタを移動経路に沿って移動させ、該エアフィルタにより捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃機構とが設けられている空気調和機において、
    前記エアフィルタの移動経路は、前記筐体内の前面下方部位から前記空気流路の前記空気吹出口内に貫通して形成され、更に前記空気吹出口位置から前記空気流路を上流側に遡って該空気流路壁と前記送風機との間の隙間を通過してその上流側に延在されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記エアフィルタの移動経路は、前記筐体内の前面下方部位から前記空気吹出口を経て前記空気流路の前記送風機上流側位置まで、前記エアフィルタが前記熱交換器の上流側に沿って滑らかに湾曲されて付設されている状態と略同程度に湾曲された滑らかな湾曲経路とされていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記エアフィルタの移動経路の前記筐体内の前面下方部位から前記空気吹出口への貫通部には、開閉自在の蓋が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記フィルタ清掃機構は、前記熱交換器の上流側に前記空気吸込口に沿って付設された前記エアフィルタの一端が位置される前記筐体内の前面下方部位に設置され、該フィルタ清掃機構を介して前記エアフィルタが前記移動経路内に移動可能とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気調和機。
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