JP6021363B2 - エアフィルタおよびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタを自動清掃するフィルタ清掃機構を備えた空気調和機に適用するエアフィルタおよびそれを用いた空気調和機に関するものである。
エアフィルタで捕集された塵埃が蓄積されると、通風抵抗が増大し、空気調和機の運転効率が低下する。そこで、エアフィルタにより捕集された塵埃を定期的に除去し、エアフィルタを自動清掃するフィルタ清掃機構を備えた空気調和機が実用化され、様々な方式のフィルタ清掃機構が提供されている。その1つに、熱交換器の上流側に配設されているエアフィルタをフィルタ移動経路に沿って移動させ、その移動経路上に設置されている回転ブラシ等を介してエアフィルタ表面の塵埃を除去し、それをダストボックス内に回収するようにしたものが知られている。
かかるフィルタ清掃機構は、例えば特許文献1に示されるように、両サイドのフィルタ枠にラックが一体的に設けられているエアフィルタを、フィルタ移動経路に沿って移動可能に装着し、そのエアフィルタのラックと噛み合うピニオンを備えたフィルタ駆動機構によって、エアフィルタを移動経路に沿って往復動させ、移動経路上に設けられている回転ブラシによりエアフィルタの表面から塵埃を除去する構成とされている。
特開2010−71523号公報
特許文献1に示されたものは、エアフィルタの一端をフィルタガイドによってピニオンと噛み合う位置にガイドする構成とされているが、エアフィルタはメンテナンスのために一般ユーザーにより着脱されるものであり、再度セットする際、エアフィルタ側のラックがピニオンに対し、寸分の狂いもないように噛み合わせてセットされることを保証するものではない。従って、ユーザーがエアフィルタを着脱してセットする際、多少斜めに傾いてセットされることがあり、これが原因で噛み合いずれが生じ、エアフィルタが傾いた状態で移動され、移動不能になることがあった。このため、上記タイプのフィルタ清掃機構では、如何にしてラックとピニオンの噛み合いずれをなくせるかが課題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エアフィルタを移動して自動清掃するフィルタ清掃機構に適用するエアフィルタにおいて、エアフィルタが僅かに傾いてセットされたとしても、そのまま傾いて移動されないようにし、スムーズに移動できるエアフィルタおよびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のエアフィルタおよびそれを用いた空気調和機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるエアフィルタは、フィルタ駆動用のピニオンに対して噛み合うラックが、両サイドのフィルタ枠に一体に設けられているエアフィルタにおいて、前記ラックの歯ピッチをa、前記エアフィルタの幅寸法をbとしたとき、前記歯ピッチaが、下記(1)式
b×tan1°<a<b×tan2°・・・(1)
を満たしていることを特徴とする。
エアフィルタをラックに噛み合うフィルタ駆動用ピニオンを介して移動させ、自動清掃するフィルタ清掃機構を搭載している空気調和機においては、フィルタ駆動用ピニオンのピッチをエアフィルタ側のラックの成形性を考慮して概ね5mm程度としている。エアフィルタの幅寸法は、ユニット幅が800mm以下の場合、通常、左右2枚構成とされることから、1枚の幅は300mm前後となる。つまり、幅300mmのエアフィルタがピニオンを左右で1歯ずらすには、5mmの傾きが必要であり、これは、正接(tan)で約1°に相当する。一方、ピニオンの歯を左右で2歯ずらすことは、エアフィルタの剛性やフィルタ移動経路(ガイドレール)により規制されていることから困難である。
本発明によれば、エアフィルタの両サイドのフィルタ枠に一体に設けられているラックの歯ピッチが、歯ピッチをa、エアフィルタ幅寸法をbとしたとき、「b×tan1°<a<b×tan2°」を満たしているため、メンテナンス等により着脱したエアフィルタを空気調和機にセットする際、手順通りにセットすることにより、エアフィルタが最大傾いてセットされたとしても、フィルタ駆動用ピニオンの歯を確実にラック側の歯と歯の間に位置させてセットすることができる。従って、ラックとピニオンがうまく噛み合わずにエアフィルタが傾いたまま移動されたり、余計なトルクがかかったりすることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタをスムーズに移動させることができ、エアフィルタが移動不能になる等のトラブルを防止することが可能となる。
さらに、本発明のエアフィルタは、上記のエアフィルタにおいて、前記歯ピッチaが、a≒b×tan1.5°とされていることを特徴とする。
本発明によれば、歯ピッチaが、a≒b×tan1.5°とされているため、エアフィルタが最大限傾いてセットされたとしても、歯ピッチaをtan1°に対して十分にゆとりのあるtan1.5°としていることから、フィルタ駆動用ピニオンの歯を確実にラック側の歯と歯の間に位置させてセットすることができる。従って、エアフィルタが傾いたまま斜めに移動されることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタをスムーズに移動させることができる。
さらに、本発明のエアフィルタは、上述のいずれかのエアフィルタにおいて、前記ラックの端部に設けられ、最初に前記ピニオンに噛み合うラック歯の歯厚が、他のラック歯の歯厚よりも小さくされていることを特徴とする。
本発明によれば、ラックの端部に設けられ、最初にフィルタ駆動用ピニオンに噛み合うラック歯の歯厚が、他のラック歯の歯厚よりも小さくされているため、エアフィルタをセットする際、フィルタ移動用ピニオンに対して最初に噛み合うラック歯の歯厚が小さくされている分だけ、冗長性を持たせてセットできることから、エアフィルタが斜めにセットされてしまうのを抑制することができる。従って、エアフィルタを着脱した際にも、エアフィルタのラックをピニオンに巧く噛み合わせてセットすることができ、フィルタ清掃時にスムーズに移動させることができる。また、歯厚を小さくすることでエアフィルタ先端部に柔軟性を持たせることができるため、湾曲しているフィルタ移動経路等に対するエアフィルタの移動性を向上させることができる。
さらに、本発明にかかる空気調和機は、両サイドのフィルタ枠にラックが設けられ、熱交換器の上流側に着脱自在で、かつフィルタ移動経路に沿って移動可能に配設されているエアフィルタと、前記エアフィルタの前記ラックに噛み合うピニオンを備え、前記エアフィルタを前記フィルタ移動経路に沿って移動させるフィルタ駆動機構と、前記エアフィルタの表面から塵埃を除去するフィルタ清掃機構と、を備えている空気調和機において、前記エアフィルタが、上述のいずれかのエアフィルタとされていることを特徴とする。
本発明によれば、ラックが設けられているエアフィルタを、そのラックと噛み合うピニオンを備えたフィルタ駆動機構によって移動させ、表面の塵埃をフィルタ清掃機構により除去するようにした空気調和機にあって、エアフィルタが上述のいずれかのエアフィルタとされているため、メンテナンス時に着脱したエアフィルタをセットする際、エアフィルタが最大傾いてセットされたとしても、フィルタ駆動用ピニオンの歯を確実にラック側の歯と歯の間に位置させてセットすることができる。従って、ラックとピニオンとがうまく噛み合わずにエアフィルタが傾いたまま移動されたり、余計なトルクがかかったりすることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタをスムーズに移動させることができ、エアフィルタが移動不能になる等のトラブルを防止することができるとともに、エアフィルタが傾いて移動されることによる異音の発生等をも抑制することができる。
本発明のエアフィルタによると、メンテナンス等により着脱したエアフィルタを空気調和機にセットする際、手順通りにセットすることにより、エアフィルタが最大傾いてセットされたとしても、フィルタ駆動用ピニオンの歯を確実にラック側の歯と歯の間に位置させてセットすることができるため、ラックとピニオンがうまく噛み合わずにエアフィルタが傾いたまま移動されたり、余計なトルクがかかったりすることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタをスムーズに移動させることができ、エアフィルタが移動不能になる等のトラブルを防止することが可能となる。
また、本発明の空気調和機によると、メンテナンス時に着脱したエアフィルタをセットする際、エアフィルタが最大傾いてセットされたとしても、フィルタ駆動用ピニオンの歯を確実にラック側の歯と歯の間に位置させてセットすることができるため、ラックとピニオンとがうまく噛み合わずにエアフィルタが傾いたまま移動されたり、余計なトルクがかかったりすることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタをスムーズに移動させることができ、エアフィルタが移動不能になる等のトラブルを防止することができるとともに、エアフィルタが傾いて移動されることによる異音の発生等をも抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の分解斜視図である。 図1に示す空気調和機の縦断面図である。 図1に示す空気調和機のフロントパネルを取外した状態の斜視図である。 図1に示す空気調和機のフロントカバーの縦断面図である。 図1に示す空気調和機に組み込まれるエアフィルタの正面図である。 図5に示すエアフィルタの一端A部の拡大図である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1ないし図6を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る空気調和機の分解斜視図が示され、図2には、その縦断面図、図3には、そのフロントパネルを取外した状態の斜視図、図4には、フロントカバーの縦断面図が示されている。
なお、本実施形態では、壁掛け型の空気調和機1に適用した例について説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
空気調和機1は、壁面に設置される据え付け板2と、据え付け板2に装着されるベース本体3と、ベース本体3に組み付けられる送風機4およびその駆動モータ5と、ベース本体3に組み付けられる熱交換器6と、熱交換器6の一側から後方に延長される冷媒配管7と、ベース本体3に組み付けられるコントロールボックス8と、ベース本体3に組み付けられる吹出口アッセンブリ9と、ベース本体3に組み付けられた各機器類の前面、上下面および左右側面を覆うようにベース本体3に組み付けられるフロントカバー10と、フロントカバー10に組み込まれるエアフィルタ11およびその清掃機構12と、フロントカバー10にその前面を覆うように取り付けられるフロントパネル13等々によって組み立てられるものである。
ベース本体3は、壁面に設置された据え付け板2に装着されることにより、空気調和機1を据え付け支持するものであり、Λ形に曲げ形成された熱交換器6の背面側熱交換器に対するドレンパンや送風機4の風路の一部が一体に形成されている。送風機4は、ベース本体3の風路に沿って水平に配置される筒状の羽根車を備えたクロスフローファンとされており、駆動モータ5を介してベース本体3に回転自在に支持されている。
熱交換器6は、Λ形に折り曲げ形成されたフィン&チューブ形熱交換器であり、送風機(クロスフローファン)4の上面および前面を覆うように設置されている。この熱交換器6の一側から冷媒を循環させるための冷媒配管7が後方に延長されている。また、熱交換器6の前面側熱交換器の下方部位には、ドレンパン14、送風機4の風路を形成するスタビライザ15、風向調整用のルーバ16およびフラップ17等が組み込まれた吹出し口18等からなる吹出口アッセンブリ9が組み付けられるようになっている。
コントロールボックス8は、ベース本体3の右側部に組み込まれ、リモコンからの指令によって空気調和機1の運転を制御するものである。フロントカバー10は、その上面および前面が格子状の桟19とされ、空気吸込み口20を形成している。なお、桟19はフィルタガイドを兼ねるように構成されている。また、フロントカバー10には、空気吸込み口20の左右方向の中央部にセンターフレーム10Aが形成され、空気吸込み口20の左右両側にサイドフレーム10B,10Cが形成されている。これらセンターフレーム10Aおよびサイドフレーム10B,10Cは、後述するフィルタ清掃機構12の構成部品およびその関連部品等が組み付けられるため、必要な強度が確保されている。
フロントカバー10の上面には、空気吸込み口20に対応する左右一対の吸込みグリル21が一体に組み付けられ、前面には、フロントパネル13が上部を支点に上方に開閉可能に組み付けられている。このフロントカバー10の上面および前面と、吸込みグリル21およびフロントパネル13との間には、吸込みグリル21より吸込まれる室内空気中の塵埃を収集するエアフィルタ11が、後述するフィルタ移動経路26,34,35に沿って移動可能に配設されるとともに、エアフィルタ11で収集した塵埃をフィルタ面から除去し、エアフィルタ11を自動清掃するフィルタ清掃機構12が組み込まれている。このエアフィルタ11およびフィルタ清掃機構12は、フロントカバー10側に組み込まれるようになっている。
上記したベース本体3、吹出口アッセンブリ9、フロントカバー10、フロントパネル13等によって組み立てられる筐体内部には、吸込みグリル21から吹出し口18に至る空気流路23が形成され、その空気流路23中に、上流側からエアフィルタ11、熱交換器6および送風機4が順次配設されている。これにより、吸込みグリル21を通して吸込まれた室内空気は、エアフィルタ11を通過して塵埃が除去された後、熱交換器6を通過する過程で冷却または加熱され、送風機4を介して吹出し口18から室内に吹出されるようになっている。
エアフィルタ11は、空気吸込み口20に対応して左右に一対配設されており、このエアフィルタ11の背面側の前面上方部位には、横長の空清フィルタ24がフィルタ保持枠25を介して左右に一対配設されている。一対のエアフィルタ11は、熱交換器6の上流側において、フロントカバー10の上面および前面に設けられている格子状の桟19の前方領域を覆うように、多数のフィルタガイド部材により形成されている第1フィルタ移動経路26に沿って配設されている。
第1フィルタ移動経路26は、格子状桟19の表面、吸込みグリル21の下面、フロントカバー10の前面側に配置されているガイド部材27、空清フィルタ24のフィルタ保持枠25の外表面、フィルタ保持枠25に対向してフロントカバー10の前面上方部位に配置されているガイド部材28、フロントパネル13の背面にガイド部材26と対向配置されているガイド部材29等々の多数のガイド部材により、フロントカバー10の左右に一対のエアフィルタ11に対応して、その両側に一対で形成されている。これらの多数のフィルタガイド部材は、フロントカバー10に一体に組み付けられている。
この第1フィルタ移動経路26は、フロントカバー10の上面側の空気吸込み口20に沿って形成されている移動経路26Aと、フロントカバー10の前面側の空気吸込み口20に沿って形成されている移動経路26Bとから構成されている。さらに、第1フィルタ移動経路26を介して熱交換器6の上流側位置に配設されている左右一対のエアフィルタ11は、その塵埃捕集面で捕集された塵埃を除去するため、左右一対のフィルタ清掃機構12により第1フィルタ移動経路26内を往復動可能とされている。
フィルタ清掃機構12は、エアフィルタ11の表面により捕集された塵埃を除去してエアフィルタ11を自動清掃するものであり、フロントカバー10の前面側の下方部位に配設されている。本実施形態のフィルタ清掃機構12は、エアフィルタ11を往復動させるための左右一対の円筒状をなすフィルタ駆動ローラ(駆動機構)30と、フィルタ駆動ローラ30の下方に対向配置され、フィルタ駆動ローラ30により移動されるエアフィルタ11の塵埃捕集面から塵埃を掻き取る左右一対の回転ブラシ(塵埃除去機構)31と、回転ブラシ31により掻き取られた塵埃を回収して溜め込む左右一対の着脱可能なダストボックス32と、フィルタ駆動ローラ30および回転ブラシ31等を駆動する図示省略のステッピングモータおよび減速歯車列等からなる左右一対の駆動機構33と、を備えた構成とされている。
一対のフィルタ駆動ローラ30の左右両端部には、ピニオン(歯車)30Aが形成されており、このピニオン30Aにエアフィルタ11の左右両側のフィルタ枠に設けられているラック11Aが噛み合わされている。これによって、各フィルタ駆動ローラ30を介して左右一対のエアフィルタ11が、それぞれ第1フィルタ移動経路26内を往復動可能とされている。なお、各フィルタ駆動ローラ30は、駆動機構33のフィルタ用ステッピングモータを介して正逆回転可能とされている。
また、フィルタ清掃時に、エアフィルタ11がフィルタ清掃機構12のフィルタ駆動ローラ30を介して移動されたとき、その移動経路を確保するための第2フィルタ移動経路34および第3フィルタ移動経路35がフロントカバー3内に一対のエアフィルタ11に対応してそれぞれ左右に一対形成されている。第2フィルタ移動経路34は、エアフィルタ11をフィルタ駆動ローラ30に沿う湾曲部を介して上方に折り返すためのUターン経路とされており、フィルタ駆動ローラ30の外周面とそれに沿って設けられている湾曲ガイド部材36とによって形成されている。この第2フィルタ移動経路34は、第1フィルタ移動経路26の一端に連続されている。
第3フィルタ移動経路35は、エアフィルタ11を熱交換器6の上方部位から外れた位置に導くための経路であって、第2フィルタ移動経路34のUターンされた側の端部に連続されている。この第3フィルタ移動経路35は、熱交換器6の前面側において、フロントパネル13の背面に沿って上下方向に延在されている第1フィルタ移動経路26の移動経路26Bと、熱交換器6の前面側との間を通して、移動経路26Bと略平行に上方に延在されている。
また、第3フィルタ移動経路35は、フロントカバー10の前面側の桟19の表面とガイド部材27の後面27Aとの間に形成される上方に延在する移動経路35Aと、フロントカバー10の前面上方部位で第1フィルタ移動経路26と交差してフロントパネル13の背面に延在する、ガイド部材28とフロントパネル13の背面に設けられているガイド部材29とによって形成される移動経路35Bと、フロントパネル13の背面に沿って下向きに折り返されて下方に延在し、ガイド部材28の下端部付近で第1フィルタ移動経路26に合流される、ガイド部材28とフロントパネル13の背面に設けられたガイド部材29とによって形成される移動経路35Cとから構成されている。
なお、第3フィルタ移動経路35と第1フィルタ移動経路26が交差する位置は、エアフィルタ11が第3フィルタ移動経路35に沿って移動される過程で、その一端が交差位置に差し掛かったとき、第1フィルタ移動経路26を移動しているエアフィルタ11の他端が交差位置を通過しているように、第2フィルタ移動経路34のUターン位置から最遠の上方位置に設定されている。
フィルタ清掃機構12を構成しているフィルタ駆動ローラ30、回転ブラシ31、ダストボックス32および駆動機構33等は、複数のスライド式ロック機構37、38を介してフロントカバー10に着脱自在に組み込まれている。ロック機構37,38は、ダストボックス32に組み込まれ、ダストボックス32は、このロック機構37,38を介してフロントカバー10のセンターフレーム10Aとサイドフレーム10B,10Cとの間に着脱自在に組み込まれている。そして、このロック機構37,38を開放することによって、ダストボックス32、ダストボックス32に組み込まれている回転ブラシ31、フィルタ駆動ローラ30および駆動機構33等が、着脱自在、取り外し可能とされている。
エアフィルタ11によって捕集された塵埃を除去し、エアフィルタ11を自動清掃するため、エアフィルタ11は、フィルタ移動経路26,34,35に沿って移動可能に装着されているが、洗浄等のメンテナンスのために、フロントパネル13を上方に開き、ダストボックス32を取り外すことによって、下端部から前面下方へと引き出し可能とされている。エアフィルタ11は、図5に示されるように、縦長の四角形状とされており、洗浄後に再セットする際、上端部を移動経路26Bに挿入し、移動経路26Aへと押し込むように移動させた後、その下端部を、移動経路34を構成しているガイド部材に沿って該ガイド部材とフィルタ駆動ローラ30との間にガイドし、エアフィルタ11側のラック11Aをフィルタ駆動ローラ30側のピニオン30Aに噛み合わせる必要がある。
本実施形態では、このエアフィルタ11の両側のラック11Aと、フィルタ駆動ローラ30の両側のピニオン30Aとを巧く噛み合わせてセットし、スムーズに移動できるようにするため、エアフィルタ11を、図5および図6に示される構成としている。
ここでのエアフィルタ11は、上下を逆にしても同様にセットできるように、上下、左右を対称にした構成とされており、その左右両側のフィルタ枠に設けられているラック11Aの各ラック歯11Bのピッチがa、エアフィルタ11の幅寸法がbとされている。
エアフィルタ11の幅寸法bは、ユニット幅が800mm以下の場合、通常、左右2枚構成とされることから、1枚の幅は300mm前後となる。一方、フィルタ駆動用ピニオン30Aは、エアフィルタ11側のラック11Aの成形性が低下(ラック歯が細かくなると成形し難くなる。)するのを避けるため、ピッチを5mm程度としている。従って、幅300mmのエアフィルタ11が、左右のピニオン30Aを1歯ずらすには、5mmの傾きが必要であり、これは、正接(tan)で約1°に相当する。また、ピニオン30Aの歯を左右で2歯ずらすことは、エアフィルタ11の剛性やエアフィルタ11がフィルタ移動経路26,34,35(ガイドレール)により規制されていることから困難である。
このことから、エアフィルタ11が、斜めに傾いたままフィルタ駆動用ピニオン30Aと噛み合って、移動されるのを回避するには、エアフィルタ11側のラック11Aのピッチaを、1歯以上、2歯以下の寸法とすればよいことになる。つまり、ラック11Aの歯ピッチをa、エアフィルタ11の幅寸法をbとしたとき、歯ピッチaが、下記(1)式
b×tan1°<a<b×tan2°・・・(1)
を満たすようにすればよい。
このラック11Aの歯ピッチaは、上記の正接(tan)1°ないし2°に対して十分にゆとりのあるtan1.5°とすることが望ましい。
また、エアフィルタ11を着脱して後、再セットする際、ピニオン30Aに対し、最初に噛み合うことになるエアフィルタ11の上下両端部に設けられているラック歯11Cの歯厚cを、他のラック歯11Bの歯厚よりも小さくしておくことが望ましく、歯厚が小さくされている分だけ、ピニオン30Aに対して、冗長性を持たせてセットすることが可能となる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和機1が運転されると、送風機4の回転により、室内空気が吸込みグリル21および空気吸込み口20を介して吸込まれる。この空気は、エアフィルタ11および空清フィルタ24を通過する過程で塵埃、臭気等が除去され、清浄化されて熱交換器6に供給される。そして、この空気が熱交換器6を通過する過程で冷媒との熱交換により冷却または加熱され、空気流路23、空気吹出し口18を経て室内に吹出されることによって、室内の冷房または暖房に供される。
空気調和機1の運転時間が長くなると、エアフィルタ11に捕集された塵埃が少しずつ蓄積され、通風抵抗が徐々に増加される。そのまま運転を続けると、圧損が増大し、空気調和機1の運転効率が低下されるため、例えば累積運転時間が設定時間に到達時の運転終了時毎に、フィルタ清掃機構12を稼働し、エアフィルタ11に蓄積されている塵埃を除去するフィルタ自動清掃運転を行うようにしている。このフィルタ自動清掃運転は、駆動機構33を介してフィルタ駆動ローラ30および回転ブラシ31を駆動し、第1フィルタ移動経路26に沿って配設されているエアフィルタ11を、第2フィルタ移動経路34を経て第3フィルタ移動経路35へと移動させることによって行われる。
すなわち、フィルタ駆動ローラ30の回転によって、ピニオン30Aにラック11Aを介して噛み合っているエアフィルタ11が移動され、第1フィルタ移動経路26から第2フィルタ移動経路34および第3フィルタ移動経路35へと往動される。この間、フィルタ駆動ローラ30と対向配置されている回転ブラシ31が、回転されながらエアフィルタ11の表面と接触し、その表面に蓄積されている塵埃を掻き取ってダストボックス32内に回収することによって、エアフィルタ11の塵埃捕集面が自動的に清掃される。
エアフィルタ11が所定の位置まで往動されると、駆動機構33のステッピングモータが逆回転され、エアフィルタ11は、上記とは逆に第3フィルタ移動経路35から第2フィルタ移動経路34を経て第1フィルタ移動経路26に復動されることにより、エアフィルタ11の自動清掃が完了する。エアフィルタ11の自動清掃によりダストボックス32内に回収された塵埃は、或る量の塵埃が蓄積された段階で、ロック機構37,38を解除してダストボックス32をフロントカバー10から取外し、ダストボックス32に組み込まれている回転ブラシ31を外すことによりダストとして廃棄、処理することができる。
一方、エアフィルタ11は、定期的に取外して洗浄することが望ましく、ダストボックス32を外し、第1フィルタ移動経路26に沿って下方へと引き出すことにより取外すことができる。このエアフィルタ11は、再度装着する際、位置ずれや傾きが生じないようにセットし、スムーズに移動できるようにする必要がある。これに対応すべく、本実施形態では、フィルタ駆動用ピニオン30Aと噛み合う、エアフィルタ11の両サイドのフィルタ枠に一体に設けられているラック11Aのラック歯11Bのピッチをa、エアフィルタ11の幅寸法をbとしたとき、歯ピッチaが、下記(1)式
b×tan1°<a<b×tan2°・・・(1)
を満たすようにしている。
このため、メンテナンス等により着脱したエアフィルタ11を空気調和機1にセットする際、手順通りにセットすることにより、エアフィルタ11が最大傾いてセットされたとしても、フィルタ駆動用ピニオン30Aの歯を確実にラック11A側のラック歯11Bの間に位置させてセットすることができる。従って、ラック11Aとピニオン30Aがうまく噛み合わずにエアフィルタ11が傾いたまま移動されたり、余計なトルクがかかったりすることがなく、フィルタ自動清掃時にエアフィルタ11をスムーズに移動させることができ、エアフィルタ11が移動不能になる等のトラブルを防止することができる。
また、上記歯ピッチaを、a≒b×tan1.5°とすることにより、エアフィルタが最大限傾いてセットされたとしても、歯ピッチaをtan1°あるいはtan2°に対して十分にゆとりのあるtan1.5°としていることから、フィルタ駆動用ピニオン30Aの歯を、確実にラック11A側のラック歯11Bとラック歯11Bとの間に位置させてセットすることができる。従って、エアフィルタ11が傾いたまま斜めに移動されることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタ11をスムーズに移動させることができる。
さらに、本実施形態では、ラック11Aの端部に設けられ、最初にフィルタ駆動用ピニオン30Aに噛み合うラック歯11Cの歯厚cを、他のラック歯11Bの歯厚よりも小さくしているため、エアフィルタ11をセットする際、フィルタ移動用ピニオン30Aに対して最初に噛み合うラック歯11Cの歯厚cが小さくされている分だけ、冗長性を持たせてセットできることから、エアフィルタ11が斜めにセットされてしまうのを抑制することができる。従って、エアフィルタ11を着脱した際にも、エアフィルタ11のラック11Aをピニオン30Aに巧く噛み合わせてセットすることができ、フィルタ清掃時にスムーズに移動させることができる。
また、エアフィルタ11の端部のラック歯11Cの歯厚cを小さくすることにより、エアフィルタ11の先端部に柔軟性を持たせることができる。このため、湾曲しているフィルタ移動経路26,34,35等に対するエアフィルタ11の移動性を向上させることができ、移動時の異音の発生等をも抑制することができる。
その結果、エアフィルタ11が最大傾いてセットされたとしても、フィルタ駆動用ピニオン30Aの歯を確実にラック11A側のラック歯11B間に位置させてセットすることができ、ラック11Aとピニオン30Aがうまく噛み合わずにエアフィルタ11が傾いたまま移動されたり、余計なトルクがかかったりすることがなく、フィルタ清掃時にエアフィルタ11をスムーズに移動させ、エアフィルタ11が移動不能になる等のトラブルを防止することができるとともに、エアフィルタ11が傾いて移動されることによる異音の発生等をも抑制することができる。これによって、フィルタ清掃機構12および同機構12を搭載した空気調和機1の信頼性を高めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、壁掛け型の空気調和機1に適用した例について説明したが、これに限らず、他型式の空気調和機にも同様に適用できることは云うまでもない。また、フィルタ清掃機構12は、エアフィルタ11をラック11Aとピニオン30Aとの噛み合わせにより駆動して移動経路に沿って移動させ、塵埃を除去し、清掃するものであれば、如何なる構成のものでもよい。特に、フィルタ移動経路は様々な態様で変形が可能である。
さらに、上記実施形態では、エアフィルタ11について、上下を逆にしてセットできる構成のものを例にして説明したが、上下が決まっており、下端部側でピニオン30Aに噛み合わせする構成のエアフィルタであってもよく、この場合、下端部のラック歯のみを歯ピッチを小さくして構成とすればよい。
1 空気調和機
6 熱交換器
11 エアフィルタ
11A ラック
11B ラック歯
11C 端部のラック歯
12 フィルタ清掃機構
26 第1フィルタ移動経路
30 フィルタ駆動ローラ(駆動機構)
30A ピニオン
34 第2フィルタ移動経路
35 第3フィルタ移動経路
a ラック歯のピッチ
b エアフィルタの幅寸法
c 端部のラック歯の歯厚

Claims (3)

  1. フィルタ駆動用のピニオンに対して噛み合うラックが、両サイドのフィルタ枠に一体に設けられ、湾曲しているフィルタ移動経路を移動するエアフィルタにおいて、
    前記ラックの歯ピッチをa、前記エアフィルタの幅寸法をbとしたとき、前記歯ピッチaが、下記(1)式
    b×tan1°<a<b×tan2°・・・(1)
    を満たし
    前記ラックの端部に設けられ、最初に前記ピニオンに噛み合うラック歯の歯厚が、他のラック歯の歯厚よりも小さくされていることを特徴とするエアフィルタ。
  2. 前記歯ピッチaが、a≒b×tan1.5°とされていることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 両サイドのフィルタ枠にラックが設けられ、熱交換器の上流側に着脱自在で、かつフィルタ移動経路に沿って移動可能に配設されているエアフィルタと、
    前記エアフィルタの前記ラックに噛み合うピニオンを備え、前記エアフィルタを前記フィルタ移動経路に沿って移動させるフィルタ駆動機構と、
    前記エアフィルタの表面から塵埃を除去するフィルタ清掃機構と、を備えている空気調和機において、
    前記エアフィルタが、請求項1又は2に記載のエアフィルタとされていることを特徴とする空気調和機。
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