JP5627343B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本発明は、エアフィルタを自動的に清掃するフィルタ清掃機構を備えている空気調和機に関するものである。
エアフィルタで捕集された塵埃が蓄積されると、通風抵抗が増大し、空気調和機の運転効率が低下する。そこで、エアフィルタにより捕集された塵埃を定期的に除去し、エアフィルタを自動清掃するフィルタ清掃機構を備えた空気調和機が提供されている。また、フィルタ清掃機構として、様々な方式が提案されている。その一例として、熱交換器の上流側に配設されているエアフィルタをフィルタガイド部材に沿って移動させ、その移動経路上に設置されている回転ブラシ等を介してエアフィルタ上の塵埃を掻き取り、それをダストボックス内に回収するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる空気調和機では、熱交換器の上流側に沿って空気吸込み口の全面を覆うように配設されているエアフィルタを、通常の付設位置からフィルタ移動経路に沿って筐体内の前面側や上面側に移動させるようにしている。このため、フィルタ移動経路は、構成が複雑になり勝ちであり、その分だけ部品数が多くなる傾向がある。特に、筐体の前面側においては、エアフィルタを着脱可能な構成としなければならず、特許文献1のものでは、前面側のフィルタガイド部材が可動ガイド部材とされ、エアフィルタを着脱する際、上方に開放されるように構成されている。
特開2008−57880号公報
しかしながら、特許文献1に示されるように、筐体の前面側に可動ガイド部材を設けたものでは、フィルタ清掃時、エアフィルタを移動経路に沿って円滑に移動させることができる半面、エアフィルタの着脱性が悪化するという課題があった。つまり、エアフィルタをメンテナンス時等に着脱する際、先ず筐体の前面に設けられているフロントパネルを開放した後、更に可動ガイド部材を開く作業が必要となり、フィルタ清掃機構を搭載することによって、エアフィルタの着脱性が低下してしまうという問題があった。
また、可動ガイド部材を設置するためには、前面側のフィルタガイド部材を固定側部材と可動側部材とに分けて構成する必要があり、しかも可動側部材を可動できるように結合するための部品が必要となることから、構成の複雑化や部品数が増加することは避けられなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、フィルタ清掃機構付きにもかかわらず、エアフィルタの着脱の容易性を確保することができるとともに、その構成を極力簡素化することができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、熱交換器、送風機等が設置されているベース本体の前面側を被うフロントカバーの前面にフロントパネルが上部を支点に上方に開閉自在に設けられているとともに、前記フロントカバーの前面および上面側に前記熱交換器に対する空気吸込み口の全面を覆うエアフィルタがフィルタ清掃機構を介してフィルタ移動経路に沿って移動可能に付設されている空気調和機において、前記フィルタ清掃機構は、前記フロントカバーの前面下方部位に設けられ、フィルタ駆動ローラにより前記エアフィルタを前記フィルタ移動経路に沿って移動可能な構成とされているとともに、前記フロントパネルの裏面に、前記フィルタ移動経路の一部を形成するフィルタガイド部材が固定設置され、そのフィルタガイド部材に、前記エアフィルタを前記フィルタ駆動ローラ側へと押し込むフィルタ押え部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前面にフロントパネルが上部を支点に上方に開閉自在に設けられているフロントカバーの前面および上面側に熱交換器に対する空気吸込み口の全面を覆うエアフィルタがフィルタ清掃機構を介してフィルタ移動経路に沿って移動可能に付設されている空気調和機にあって、フィルタ清掃機構がフロントカバーの前面下方部位に設けられ、フィルタ駆動ローラによりエアフィルタをフィルタ移動経路に沿って移動可能な構成とされているとともに、フロントパネルの裏面に、フィルタ移動経路の一部を形成するフィルタガイド部材が固定設置され、そのフィルタガイド部材に、エアフィルタをフィルタ駆動ローラ側へと押し込むフィルタ押え部が形成されているため、エアフィルタを移動経路に沿って移動しながら捕集された塵埃を自動清掃する方式のフィルタ清掃機構を備えた空気調和機であっても、フィルタ清掃機構がフロントカバーの前面下方部位に設けられていることから、フロントパネルを上部を支点に上方に開放するだけで、エアフィルタの移動経路の一部を形成しているフィルタガイド部材を同時に開放することができる。従って、フロントパネルを開放することにより直接エアフィルタにアクセスすることが可能となり、フィルタ清掃機構付きにもかかわらず、エアフィルタの着脱を単純化、容易化することができるとともに、その構成を簡素化することができる。また、フロントパネルの裏面に設けられているフィルタガイド部材をフィルタ移動経路の一部を形成するフィルタガイドとして機能させることができるのみならず、フィルタ移動経路に沿って移動されるエアフィルタをフィルタ駆動ローラ側へと押し込むフィルタ押えとしても機能させることができるため、フィルタ清掃時、エアフィルタをフィルタ移動経路に沿って円滑に移動させ、エアフィルタの移動を安定化して確実に自動清掃することができ、フィルタ清掃機構の信頼性を向上することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記フィルタガイド部材は、前記フロントパネルの裏面の複数箇所に設けられている係止部に嵌着部を嵌め込むことにより一体に係止めされていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタガイド部材が、フロントパネルの裏面の複数箇所に設けられている係止部に嵌着部を嵌め込むことにより一体に係止めされているため、フロントパネルに対してフィルタガイド部材をフロントパネル側の係止部にフィルタガイド部材側の嵌着部を嵌め込むだけで簡単に係止めすることができる。従って、余計な結合手段、部品を用いることなく、フロントパネルとフィルタガイド部材とを一体化することができ、組み立てを容易化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記フロントパネルは、左右両端上部を支点に前記フロントカバーに対して上下に開閉可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、フロントパネルが、左右両端上部を支点にフロントカバーに対して上下に開閉可能とされているため、フロントパネルをその上部を支点に上方に開放することにより、エアフィルタに対してフロントカバーの正面側から直接アクセスすることが可能となる。従って、エアフィルタを下方に引く抜くことによって簡易に着脱し、容易にメンテナンスすることができ、エアフィルタの着脱性を確保することができる。
本発明によると、エアフィルタを移動経路に沿って移動しながら捕集された塵埃を自動清掃する方式のフィルタ清掃機構を備えた空気調和機であっても、フィルタ清掃機構がフロントカバーの前面下方部位に設けられていることから、フロントパネルをその上部を支点に上方に開放するだけで、エアフィルタの移動経路の一部を形成しているフィルタガイド部材を同時に開放することができるため、フロントパネルを開放することにより直接エアフィルタにアクセスすることが可能となり、フィルタ清掃機構付きにもかかわらず、エアフィルタの着脱を単純化、容易化することができるとともに、その構成を簡素化することができる。また、フロントパネルの裏面に設けられているフィルタガイド部材をフィルタ移動経路の一部を形成するフィルタガイドとして機能させることができるのみならず、フィルタ移動経路に沿って移動されるエアフィルタをフィルタ駆動ローラ側へと押し込むフィルタ押えとしても機能させることができるため、フィルタ清掃時、エアフィルタをフィルタ移動経路に沿って円滑に移動させ、エアフィルタの移動を安定化して確実に自動清掃することができ、フィルタ清掃機構の信頼性を向上することができる。
本発明の一実施形態にかかる空気調和機の斜視図である。 図1に示す空気調和機のフロントパネルを取外した状態の斜視図である。 図1に示す空気調和機の縦断面図である。 図1に示す空気調和機のフロントパネルを内面側から見た斜視図である。 図4に示すフロントパネルのA−A断面相当図である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1ないし図5を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる空気調和機の斜視図が示され、図2には、そのフロントパネルを取外した状態の斜視図、図3には、その縦断面図が示されている。ここでは、壁掛け型の空気調和機1が例示されている。
空気調和機1は、ベース本体2と、該ベース本体2にその前方部位を上下、左右、および前面から被うように取り付けられたフロントカバー3と、該フロントカバー3の前面に開閉自在に取り付けられたフロントパネル4とから構成された横長長方形状の筐体5を備えている。
筐体5を構成しているフロントカバー3の前面および上面は、その略全面が格子状の桟6,7とされ、該桟6,7により空気吸込み口8が形成されるとともに、該桟6,7がフィルタガイドを兼ねるように構成されている。フロントカバー3の上面には、吸込みグリル9が設置されており、また、その下面の前方部位には、略全幅にわたり温調された空気を室内に吹出すための吹出し口10が開口されている。空気吹出し口10には、風向を左右方向に変更する複数枚のルーバ11と、風向を上下方向に変更するとともに、空気吹出し口10を閉鎖可能な左右に2分割されている上下各2枚の水平フラップ12が設けられている。このルーバ11および水平フラップ12は、図示省略のモータによって、それぞれ独立して回動されるように構成されている。
筐体5内には、前面および上面の空気吸込み口8から下面前方部位の空気吹出し口10に至る間に空気流路13が形成されており、該空気流路13中に上流側からエアフィルタ14、室内熱交換器(熱交換器)15、送風機16が順次配設されている。吸込みグリル9を介して吸込まれた室内空気は、エアフィルタ14を通過して塵埃が除去された後、室内熱交換器15により冷却または加熱され、送風機16を介して空気吹出し口8から室内に吹出されるようになっている。エアフィルタ14は、左右に2分割されて設置され、該エアフィルタ14の背面側の前面上方部位には、それぞれ横長の空清フィルタ17がフィルタ保持枠18を介して配設されている。
室内熱交換器15は、概略Λ形状に折り曲げ形成されたプレートフィンチューブ型熱交換器とされ、筐体5内において、前面の下部位置から上面および後面にかけて配設されている。この室内熱交換器15の下流側において、その内側空間内に送風機16を構成する細長い筒状のクロスフローファンが配設されている。エアフィルタ14は、室内熱交換器12の上流側において、筐体5を構成しているフロントカバー3の前面および上面の略全面に設けられている格子状の桟6,7の前面側領域を覆うように、多数のフィルタガイド部材によって形成される第1フィルタ移動経路19に沿って付設されている。
第1フィルタ移動経路19は、フロントカバー3の桟6,7の表面、吸込みグリル9の下面、フロントカバー3の前面側に設置されているフィルタガイド部材20、空清フィルタ17のフィルタ保持枠18、該フィルタ保持枠18に対向してフロントカバー3の前面上方部位に設置されているフィルタガイド部材21、フロントパネル4の裏面にフィルタガイド部材20と対向配置されているフィルタガイド部材22等々の多数のフィルタガイド部材によって形成されている。
この第1フィルタ移動経路19は、筐体5の上面側に沿って形成されている移動経路19Aと、筐体5の前面側に沿って形成されている移動経路19Bとから構成されている。また、第1フィルタ移動経路19を介して室内熱交換器15の上流側に沿って付設されているエアフィルタ14は、その上流側面に捕集された塵埃を除去するため、フィルタ清掃機構23により第1フィルタ移動経路19内を往復動可能とされている。
フィルタ清掃機構23は、エアフィルタ14上に捕集されている塵埃を除去してエアフィルタ14を自動清掃するものであり、フロントカバー3の前面側の下方部位に設置されている。本実施形態のフィルタ清掃機構23は、エアフィルタ14を往復動させるための左右一対の円筒状のフィルタ駆動ローラ24と、フィルタ駆動ローラ24の下方に対向配置され、該フィルタ駆動ローラ24により移動されるエアフィルタ14の塵埃捕集面から塵埃を掻き取る左右一対の回転ブラシ25と、該回転ブラシ25で掻き取った塵埃を回収して溜め込む左右一対の着脱可能なダストボックス26とを備えた構成とされている。
フィルタ駆動ローラ24の左右両端部には、歯車24Aが設けられており、この歯車24Aとエアフィルタ14の左右両側のフィルタ枠に設けられているラック14Aとが噛み合わされている。これによって、フィルタ駆動ローラ24を介してエアフィルタ14が第1フィルタ移動経路19内を往復動可能とされている。なお、このフィルタ駆動ローラ24は、図示省略のモータを介して正逆回転されるようになっている。
また、フィルタ清掃時に、エアフィルタ14がフィルタ清掃機構23のフィルタ駆動ローラ24を介して移動されたとき、その移動経路を確保するための第2フィルタ移動経路27および第3フィルタ移動経路29が筐体5内に形成されている。第2フィルタ移動経路27は、エアフィルタ14をフィルタ駆動ローラ24に沿う湾曲部を介して上方に折り返すための湾曲経路(Uターン経路)とされており、フィルタ駆動ローラ24の外周面と該フィルタ駆動ローラ24に沿って設けられている湾曲ガイド部材28とによって形成されている。この第2フィルタ移動経路27は、第1フィルタ移動経路19の一端に連続されている。
第3フィルタ移動経路29は、エアフィルタ14を室内熱交換器15の上方部位から外れた位置に導くための経路であり、第2フィルタ移動経路27のUターンされた側の端部に連続されている。この第3フィルタ移動経路29は、室内熱交換器15の前面側において、フロントパネル4の背面に沿って上下方向に延在されている第1フィルタ移動経路19の移動経路19Bと、室内熱交換器15の前面側との間を通して、該移動経路19Bと略平行に上方に延在されている。
また、第3フィルタ移動経路29は、フロントカバー3の前面側の桟6の表面とフィルタガイド部材20の後面20Aとの間に形成される上方に延在する移動経路29Aと、筐体5内の前面上方部位で第1フィルタ移動経路19と交差してフロントパネル4の背面に延在する、フィルタガイド部材21とフロントパネル4背面のフィルタガイド部材22とにより形成される移動経路29Bと、フロントパネル4の背面に沿って下向きに折り返されて下方に延在し、フィルタガイド部材21の下端付近で第1フィルタ移動経路19に合流される、フィルタガイド部材21とフィルタガイド部材22によって形成される移動経路29Cとから構成されている。
第3フィルタ移動経路29と第1フィルタ移動経路19とが交差する位置は、エアフィルタ14が第3フィルタ移動経路29に沿って移動される過程で、その一端が交差位置に差し掛かったとき、第1フィルタ移動経路18を移動しているエアフィルタ14の他端が交差位置を通過しているように、第2フィルタ移動経路27のUターン位置から最遠の上方位置に設定されている。
さらに、上記第1フィルタ移動経路19の移動経路19Bおよび第3フィルタ移動経路29の移動経路29B,29Cを形成しているフィルタガイド部材22は、図4、図5に示されるように、フロントカバー3の前面に開閉自在に設けられているフロントパネル4の裏面に固定設置された構成とされている。フロントカバー3の前面に開閉自在に設けられているフロントパネル4は、幅方向の両端上方部に設けられている支持アーム30の軸部31を介してフロントカバー3に回動自在に支持され、幅方向の両端下方部に設けられている引っ掛け爪32を介してフロントカバー3の前面に上部を支点として開閉可能に設置されている。
このフロントパネル4の裏面には、フィルタ清掃時、エアフィルタ14がフィルタ清掃機構23を介して上述のように移動される際、エアフィルタ14の移動をガイドするとともに、エアフィルタ14の動きを押えるフィルタガイド部材22が設けられている。フィルタガイド部材22は、フロントパネル4の裏面の下方部位に設けられている複数箇所の係止部33に下端縁を差し込み、上端縁をフロントパネル4の裏面の上方部位に設けられている複数箇所の係止部34に嵌め込むことによって、フロントパネル4に一体に係止めされるように構成されている。フィルタガイド部材22の係止部33,34に対応する部位には、係止部33,34に対する嵌着部35,36が設けられている。
また、フィルタガイド部材22は、図4に示されるように、エアフィルタ14の枠部と接する幅広の縦横格子を備えたもので、フロントカバー3側に設けられているフィルタガイド部材20,21等と対向して第1フィルタ移動経路19の移動経路19Bおよび第3フィルタ移動経路29の移動経路29B,29Cを形成しており、更にフィルタ駆動ローラ24にエアフィルタ14を導くフィルタガイド部材22の下方部位には、エアフィルタ14をフィルタ駆動ローラ24側へと押し込む、滑らかに湾曲されながら内側に突出されているフィルタ押え部37が一体に形成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和機1が運転されると、送風機16の回転により、室内空気が吸込みグリル9および空気吸込み口8を介して筐体5内に吸込まれる。この空気は、エアフィルタ14および空清フィルタ17を通過する過程で塵埃、臭気等が除去され、清浄化されて室内熱交換器15に供給される。そして、該空気が室内熱交換器15で内部を流通する冷媒と熱交換されて冷却または加熱された後、空気流路13、空気吹出し口10を経て室内に吹出されることによって、室内の冷房または暖房に供される。
空気調和機1の運転時間が長くなると、エアフィルタ14に捕集された塵埃が少しずつ蓄積され、通風抵抗が徐々に増加される。そのまま運転を続けると、圧損が増大し、空気調和機1の運転効率が低下されるため、例えば累積運転時間が設定時間に到達時の運転終了時毎に、フィルタ清掃機構23を稼働させ、エアフィルタ14上に蓄積されている塵埃を除去するフィルタ清掃運転を行うようにしている。このフィルタ清掃運転は、フィルタ清掃機構23のフィルタ駆動ローラ24および回転ブラシ25を回転駆動し、第1フィルタ移動経路19に沿って付設されているエアフィルタ14を、第2フィルタ移動経路27を経て第3フィルタ移動経路29へと移動させることによって行われる。
すなわち、フィルタ駆動ローラ24の回転により、歯車24Aにラック14Aを介して噛み合っているエアフィルタ14が移動され、第1フィルタ移動経路19から第2フィルタ移動経路27および第3フィルタ移動経路29へと往動される。この間、フィルタ駆動ローラ24と対向配置されている回転ブラシ25がエアフィルタ14の塵埃捕集面に接触し、エアフィルタ14上に蓄積されている塵埃を掻き取り、該塵埃をダストボックス26内に回収することによって、エアフィルタ14の塵埃捕集面が自動的に清掃される。
エアフィルタ14が移動される第1フィルタ移動経路19と第3フィルタ移動経路29が途中で交差されているが、第3フィルタ移動経路29に移動したエアフィルタ14の一端が第1フィルタ移動経路19と第3フィルタ移動経路29の交差位置に差し掛かったとき、エアフィルタ14の他端は既に交差位置を通過しているため、エアフィルタ14の端部同士が第3フィルタ移動経路29と第1フィルタ移動経路19との交差位置で互いに干渉することはなく、エアフィルタ14は、第3フィルタ移動経路29の移動経路29Aから移動経路29Bへと交差位置を横切って移動される。
そして、エアフィルタ14の一端が、第3フィルタ移動経路29の移動経路29Bからフロントパネル4の裏面に沿って下向きに折り返され、下方に延在されている移動経路29Cを経て第1フィルタ移動経路19の移動経路19Bに進入し、その他端を追随するように移動してフィルタ駆動ローラ24の少し手前位置に到達したとき、エアフィルタ14の全面の清掃が完了すると同時に、エアフィルタ14の往動が停止される。この間にエアフィルタ14から回転ブラシ25により掻き取られた塵埃は、ダストボックス26内に落下され、回収される。
ダストボックス26は、一定量の塵埃を溜め込むことができるようになっており、適宜量の塵埃が溜まったとき、ダストボックス26を筐体5から取り外すことによって、塵埃を廃棄処分することができる。一方、エアフィルタ14の自動清掃が完了すると、フィルタ駆動ローラ24が逆回転され、エアフィルタ14は、上記の第3、第2および第1フィルタ移動経路29,27,19を逆方向に移動され、再び図3に示す第1フィルタ移動経路19にセットされた通常付設位置へと戻される。
斯くして、本実施形態においては、エアフィルタ14の移動経路の一部、すなわち、第1フィルタ移動経路19の移動経路19Bおよび第3フィルタ移動経路29の移動経路29B,29Cが、フロントパネル4の裏面に設けられているフィルタガイド部材22によって形成されている。つまり、フロントパネル4の裏面に固定設置されているフィルタガイド部材22は、フロントカバー3側に設けられているフィルタガイド部材20,21と対向して設けられ、フィルタガイド部材20,21との間で第1フィルタ移動経路19の移動経路19Bおよび第3フィルタ移動経路29の移動経路29B,29Cを形成しており、この第1フィルタ移動経路19および第3フィルタ移動経路29に沿ってエアフィルタ14が移動可能とされている。
そして、このフィルタガイド部材22が設けられているフロントパネル4は、フロントカバー3の前面上方部に支持アーム30の軸部31を介して上方に回動自在に支持されている。このため、フロントパネル4をその引っ掛け爪32を外して上方に開放することによって、エアフィルタ14の移動経路を形成しているフィルタガイド部材22を同時に開くことができる。従って、フロントパネル4を開放することにより直接エアフィルタ14に対してアクセスすることが可能となり、フィルタ清掃機構23を搭載しているにもかかわらず、エアフィルタ14の着脱を単純化、容易化することができる。また、可動ガイド部材を設ける必要がなく、その構成を簡素化することができる。
また、フィルタ清掃機構23が、フロントカバー3の前面下方部位に設けられ、フィルタ駆動ローラ24によりエアフィルタ14をフィルタ移動経路19,27,29に沿って移動可能に構成されており、更にフロントパネル4の裏面に設けられているフィルタガイド部材22に、エアフィルタ14をフィルタ駆動ローラ24側へと押し込むフィルタ押え部37が形成されているため、フロントパネル4の裏面に設けられているフィルタガイド部材22を、フィルタ移動経路19,27,29の一部を形成するフィルタガイドとして機能させることができるのみならず、フィルタ移動経路19,27,29に沿って移動されるエアフィルタ14をフィルタ駆動ローラ24側へと押し込むフィルタ押えとしても機能させることができる。
これにより、フィルタ清掃時、エアフィルタ14をフィルタ移動経路19,27,29に沿って円滑に移動させ、エアフィルタ14が移動経路19,27,29に引っ掛かり等によるトラブルをなくし、エアフィルタ14の移動を安定化して確実に自動清掃することができ、フィルタ清掃機構23の信頼性を向上することができる。
また、フィルタガイド部材22が、フロントパネル4の裏面の複数箇所に設けられている係止部33,34に嵌着部35,36を嵌め込むことにより一体に係止めされるようになっているため、フロントパネル4に対してフィルタガイド部材22をフロントパネル4側の係止部33,34にフィルタガイド部材22側の嵌着部35,36を嵌め込むだけで簡単に係止めすることができる。従って、余計な結合手段、部品を用いることなく、フロントパネル4とフィルタガイド部材22とを一体化することができ、組み立てを容易化することができる。
さらに、フロントパネル4が、左右両端上部を支点にフロントカバー3に対して上下に開閉可能な構成とされているため、フロントパネル4をその上部を支点に上方に開放することにより、エアフィルタ14に対してフロントカバー3の正面側から直接アクセスすることが可能となる。従って、第1フィルタ移動経路19にセットされているエアフィルタ14を、図2に示されている状態から下方に引く抜くことによって簡易に着脱し、容易にメンテナンスすることができ、フィルタ清掃機構23を備えていない空気調和機と同等の着脱性を確保することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、壁掛け型の空気調和機1に適用した例について説明したが、これに限らず、他型式の空気調和機にも同様に適用できることは云うまでもない。また、フィルタ清掃機構23は、エアフィルタ14が移動される方式であれば、如何なる構成であってもよく、例えば回転ブラシ式である必要はなく、固定式の掻き取りブラシを用いたものであってもよい。
1 空気調和機
2 ベース本体
3 フロントカバー
4 フロントパネル
8 空気吸込み口
14 エアフィルタ
15 室内熱交換器(熱交換器)
16 送風機
19 第1フィルタ移動経路
22 フィルタガイド部材
23 フィルタ清掃機構
24 フィルタ駆動ローラ
27 第2フィルタ移動経路
29 第3フィルタ移動経路
30 支持アーム
31 軸部
32 引っ掛け爪
33,34 係止部
35,36 嵌着部
37 フィルタ押え部

Claims (3)

  1. 熱交換器、送風機等が設置されているベース本体の前面側を被うフロントカバーの前面にフロントパネルが上部を支点に上方に開閉自在に設けられているとともに、前記フロントカバーの前面および上面側に前記熱交換器に対する空気吸込み口の全面を覆うエアフィルタがフィルタ清掃機構を介してフィルタ移動経路に沿って移動可能に付設されている空気調和機において、
    前記フィルタ清掃機構は、前記フロントカバーの前面下方部位に設けられ、フィルタ駆動ローラにより前記エアフィルタを前記フィルタ移動経路に沿って移動可能な構成とされているとともに、前記フロントパネルの裏面に、前記フィルタ移動経路の一部を形成するフィルタガイド部材が固定設置され、そのフィルタガイド部材に、前記エアフィルタを前記フィルタ駆動ローラ側へと押し込むフィルタ押え部が形成されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記フィルタガイド部材は、前記フロントパネルの裏面の複数箇所に設けられている係止部に嵌着部を嵌め込むことにより一体に係止めされていることを特徴とする請求項に記載の空気調和機。
  3. 前記フロントパネルは、左右両端上部を支点に前記フロントカバーに対して上下に開閉可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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