JP5931430B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタを自動的に清掃するフィルタ清掃機構を備えた空気調和機に関するものである。
エアフィルタで捕集された塵埃が蓄積されると、通風抵抗が増大し、空気調和機の運転効率が低下する。そこで、エアフィルタにより捕集された塵埃を定期的に除去し、エアフィルタを自動清掃するフィルタ清掃機構を備えた空気調和機が実用化され、様々な方式のフィルタ清掃機構が提供されている。その1つに、熱交換器の上流側に配設されているエアフィルタをフィルタ移動経路に沿って移動させ、その移動経路上に設置されている回転ブラシ等を介してエアフィルタ表面の塵埃を除去し、それをダストボックス内に回収するようにしたものが知られている。
このフィルタ清掃機構は、フィルタ移動経路を形成する多数のガイド部材、エアフィルタを移動経路に沿って移動するモータ等を含むフィルタ駆動機構、フィルタ移動経路上に設けられ、エアフィルタの表面から塵埃を除去する回転ブラシ、回転ブラシで除去された塵埃を回収するダストボックス等から構成され、それが空気調和機のフロントカバーに組み込まれた構成とされている。また、回転ブラシおよびダストボックスを備えた清掃装置に対向してフィルタ受部を設け、該フィルタ受部に清掃装置およびエアフィルタを互いに位置決めする手段を設けたもので提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−168351号公報
上記の位置決め手段は、フィルタ清掃機構に対してエアフィルタを傾きなく位置決めして着脱できるようにするためのものである。しかしながら、この位置決め手段は、フィルタ受部に設けられた複数の係止片と、該係止片に係脱するエアフィルタに設けられた係止孔と、係止片を係止孔側に向って付勢するバネとから構成され、係止片が常にバネ力を介して係止孔側に向って押し付け付勢される構成とされている。
このため、自動清掃時にエアフィルタを移動経路に沿って移動する際、バネ力に抗して係止片を動かし、該係止片を乗り越えてエアフィルタを移動させる必要があり、しかもエアフィルタは、その枠部に対して係止片がバネ力により押し付けられ、接触された状態で移動されるようになる。従って、接触音が発生したり、移動に必要な動力が増大し、フィルタ駆動機構を構成するモータが大型化、高コスト化したりする等の課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エアフィルタを位置ずれが生じないように位置決めできるとともに、その位置決め用のストッパーがエアフィルタの移動に影響を与えないような構成とされたフィルタ清掃機構を有する空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、熱交換器の上流側に着脱自在で、かつフィルタ移動経路に沿って移動可能に配設されているエアフィルタと、前記エアフィルタを前記フィルタ移動経路に沿って移動するフィルタ駆動機構、該エアフィルタ表面から塵埃を取り除く塵埃除去機構、該塵埃除去機構で除去された塵埃を回収するダストボックス等から構成され、前記エアフィルタで捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃機構と、を備えている空気調和機において、前記フィルタ移動経路に沿う所定位置に、バネ力によって前記フィルタ移動経路に突出され、その突出位置で前記エアフィルタの係合部と係合して該エアフィルタの先端位置を固定するストッパーが設けられ、前記ストッパーは、前記フィルタ清掃機構の前記ダストボックスに設けられているストッパー解除部を介して、前記ダストボックスの装着時、バネ力に抗して前記フィルタ移動経路から退避され、前記ダストボックスの取外し時、バネ力により前記フィルタ移動経路に突出可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタ移動経路に沿う所定位置に、バネ力によってフィルタ移動経路に突出され、その突出位置でエアフィルタの係合部と係合して該エアフィルタの先端位置を固定するストッパーが設けられ、そのストッパーが、フィルタ清掃機構のダストボックスに設けられているストッパー解除部を介して、ダストボックスの装着時、バネ力に抗してフィルタ移動経路から退避され、ダストボックスの取外し時、バネ力によりフィルタ移動経路に突出可能とされているため、エアフィルタの装着時、ダストボックスが取外されており、フィルタ移動経路にストッパーが突出されていることから、そのストッパーにエアフィルタに設けられている係合部を係合することによって、エアフィルタの先端位置を固定することができ、また、エアフィルタを装着後、ダストボックスを装着することにより、ダストボックスのストッパー解除部を介して、ストッパーをフィルタ移動経路から退避させ、エアフィルタの係合部から離脱させることができる。従って、エアフィルタの自動清掃時、エアフィルタが位置ずれして移動されることがなく、フィルタ駆動機構によりエアフィルタをスムーズに移動させて自動清掃することができる。また、ダストボックスの装着時、ストッパーがフィルタ移動経路から退避されているため、エアフィルタがストッパーを乗り越えて、あるいはストッパーと接触して移動することがなく、接触音や移動時の動力を低減でき、フィルタ駆動機構を構成するモータを小型化、低コスト化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記ストッパーは、1枚の前記エアフィルタに対して左右両側に一対設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ストッパーが、1枚のエアフィルタに対して左右両側に一対設けられているため、エアフィルタの装着時、左右一対のストッパーに対してエアフィルタに設けられている切欠き部(係合部)を係合することによって、エアフィルタを左右に傾きが生じることがないようにその先端を確実に所定位置に固定することができる。従って、フィルタ駆動ローラによるエアフィルタのスムーズな移動を確保することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記ストッパーは、前記フィルタ清掃機構側に固定設置されたブラケットに対して前記フィルタ移動経路と交差する方向に摺動可能に設けられ、バネを介して常に前記フィルタ移動経路に突出する方向に付勢されていることを特徴とする。
本発明によれば、ストッパーが、フィルタ清掃機構側に固定設置されたブラケットに対してフィルタ移動経路と交差する方向に摺動可能に設けられ、バネを介して常にフィルタ移動経路に突出する方向に付勢されているため、エアフィルタの先端位置を固定するためにフィルタ移動経路に対して突出または退避可能な手段を、ストッパー、ブラケットおよびバネのみで構成し、これを介してエアフィルタの先端位置を確実に所定位置に固定してエアフィルタを装着することができる。従って、フィルタ清掃機構の動作を安定化することができるとともに、エアフィルタの先端位置決め手段を最小限の部品数でコンパクトに構成し、当該手段の組み込みを容易化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記ストッパーは、前記フィルタ清掃機構側に回動自在に設けられているリンクアームの一端に設けられ、該リンクアームは、前記ダストボックスの前記ストッパー解除部により前・後進されるレバーを介して回動可能とされ、前記ダストボックスの装着時、バネ力に抗して前記レバーが後進されることにより、前記ストッパーが前記フィルタ移動経路から退避され、前記ダストボックスの取外し時、前記レバーがバネ力で前進されることによって、前記ストッパーが前記フィルタ移動経路に突出可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ストッパーが、フィルタ清掃機構側に回動自在に設けられているリンクアームの一端に設けられ、該リンクアームが、ダストボックスのストッパー解除部により前・後進されるレバーを介して回動可能とされ、ダストボックスの装着時、バネ力に抗してレバーが後進されることにより、ストッパーがフィルタ移動経路から退避され、ダストボックスの取外し時、レバーがバネ力で前進されることによって、ストッパーがフィルタ移動経路に突出可能とされているため、ダストボックスのストッパー解除部により前・後進されるレバーを介してリンクアームが回動され、その一端に設けられているストッパーがフィルタ移動経路に突出またはフィルタ移動経路から退避されることにより、エアフィルタの先端位置を固定することができ、また、そのエアフィルタをフィルタ移動経路に沿って移動可能とすることができる。従って、レバーを僅かに前・後進させることによりストッパーを大きく移動させて、フィルタ移動経路に突出またはフィルタ移動経路から退避させることができ、ストッパー機能を十分確保することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記レバーは、第1のバネを介して常に前進方向に付勢され、該レバーにより回動が規制・開放可能とされている前記リンクアームは、その一端に回動・摺動可能に係合されている前記ストッパーを前記フィルタ移動経路から退避する回転方向に第2のバネを介して付勢されており、前記ダストボックスの装着時、前記第1のバネ力に抗して前記レバーが後進されることにより、前記リンクアームが第2のバネ力により回動され、前記ストッパーが前記フィルタ移動経路から退避可能とされ、前記ダストボックスの取外し時、前記レバーが前記第1のバネ力で前記第2のバネ力に抗して前進されることにより、前記リンクアームを介して前記ストッパーが前記フィルタ移動経路に突出可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、レバーが、第1のバネを介して常に前進方向に付勢され、該レバーにより回動が規制・開放可能とされているリンクアームが、その一端に回動・摺動可能に係合されているストッパーをフィルタ移動経路から退避する回転方向に第2のバネを介して付勢されており、ダストボックスの装着時、第1のバネ力に抗してレバーが後進されることにより、リンクアームが第2のバネ力により回動され、ストッパーがフィルタ移動経路から退避可能とされ、ダストボックスの取外し時、レバーが第1のバネ力で第2のバネ力に抗して前進されることにより、リンクアームを介してストッパーがフィルタ移動経路に突出可能とされているため、一端にストッパーが設けられているリンクアームがレバーにより回動が規制・開放可能とされていることから、ストッパーに外力が加わってもストッパー自体が動くことはなく、しかもレバーがダストボックスの装着により第1のバネ力に抗して後進されると、第2のバネ力によりリンクアームが回動され、ストッパーをフィルタ移動経路から自動的に退避させることができ、また、ダストボックスを取外すことによりレバーが第1のバネ力で第2のバネ力に抗して前進され、リンクアームを介してストッパーをバネ力でフィルタ移動経路に突出させることができる。これによって、ストッパー機能をより充実化、確実化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記レバーは、前記リンクアームと回動・摺動可能に係合され、該レバーによって回動が規制されている前記リンクアームは、その一端に回動・摺動可能に係合されている前記ストッパーが前記フィルタ移動経路に突出する回転方向に第3のバネを介して付勢されていることを特徴とする。
本発明によれば、レバーが、リンクアームと回動・摺動可能に係合され、該レバーによって回動が規制されているリンクアームが、その一端に回動・摺動可能に係合されているストッパーがフィルタ移動経路に突出する回転方向に第3のバネを介して付勢されているため、ダストボックスの取外し時、レバーによる規制が解除されたリンクアームが第3のバネ力により回動され、ストッパーがフィルタ移動経路に突出されることから、このストッパーにエアフィルタの係合部を係合することによって、その先端位置を固定することができ、また、ダストボックスの装着時、そのストッパー解除部により第3のバネ力に抗してレバーを後進させることにより、リンクアームが回動され、ストッパーをフィルタ移動経路から退避させることができる。従って、レバーを僅かに前・後進させることによりストッパーを大きく移動させて、フィルタ移動経路に突出またはフィルタ移動経路から退避させることができ、ストッパー機能を十分確保することができるとともに、バネを1つとしてその構成を簡易化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記レバーと前記ストッパーとが一体化されていることを特徴とする。
本発明によれば、レバーとストッパーとが一体化されているため、ストッパーの支持構造を簡素化することができる。これにより、ストッパー機構の構成をより簡易化し、低コスト化することができる。
本発明によると、エアフィルタの装着時、ダストボックスが取外されており、フィルタ移動経路にストッパーが突出されていることから、そのストッパーにエアフィルタに設けられている係合部を係合することによって、エアフィルタの先端位置を固定することができ、また、エアフィルタを装着後、ダストボックスを装着することにより、ダストボックスのストッパー解除部を介して、ストッパーをフィルタ移動経路から退避させ、エアフィルタの係合部から離脱させることができる。このため、エアフィルタの自動清掃時、エアフィルタが位置ずれして移動されることがなく、フィルタ駆動機構によりエアフィルタをスムーズに移動させて自動清掃することができる。また、ダストボックスの装着時、ストッパーがフィルタ移動経路から退避されているため、エアフィルタがストッパーを乗り越えて、あるいはストッパーと接触して移動することがなく、接触音や移動時の動力を低減でき、フィルタ駆動機構を構成するモータを小型化、低コスト化することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の分解斜視図である。 図1に示す空気調和機の縦断面図である。 図1に示す空気調和機のフロントパネルを取外した状態の斜視図である。 図1に示す空気調和機のフィルタ清掃機構を組み込んだフロントカバーの縦断面である。 図4に示すフロントカバーの斜視図である。 図5に示すフロントカバーからダストボックスを取外した状態の斜視図である。 図4に示すフロントカバーに組み込まれたフィルタ清掃機構のフィルタ駆動機構を構成するギアボックスの側面図である。 図7に示すギアボックスの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るエアフィルタ位置固定用のストッパー機構の構成および作動状態説明図(A),(B)である。 本発明の第3実施形態に係るエアフィルタ位置固定用のストッパー機構の構成および作動状態説明図(A),(B)である。 本発明の第4実施形態に係るエアフィルタ位置固定用のストッパー機構の構成および作動状態説明図(A),(B)である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図8を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の分解斜視図が示されており、図2には、その縦断面図、図3には、そのフロントパネルを取外した状態の斜視図が示されている。なお、ここでは、壁掛け型の空気調和機1が例示されている。
空気調和機1は、壁面に設置される据え付け板2と、据え付け板2に装着されるベース本体3と、ベース本体3に組み付けられる送風機4およびその駆動モータ5と、ベース本体3に組み付けられる熱交換器6と、熱交換器6の一側から後方に延長される冷媒配管7と、ベース本体3に組み付けられるコントロールボックス8と、ベース本体3に組み付けられる吹出口アッセンブリ9と、ベース本体3に組み付けられた各機器類の前面、上下面および左右側面を覆うようにベース本体3に組み付けられるフロントカバー10と、フロントカバー10に組み込まれるエアフィルタ11およびその清掃機構12と、フロントカバー10にその前面を覆うように取り付けられるフロントパネル13等々によって組み立てられるものである。
ベース本体3は、壁面に設置された据え付け板2に装着されることにより、空気調和機1を据え付け支持するものであり、Λ形に曲げ形成された熱交換器6の背面側熱交換器に対するドレンパンや送風機4の風路の一部が一体に形成されている。送風機4は、ベース本体3の風路に沿って水平に配置される筒状の羽根車を備えたクロスフローファンとされており、駆動モータ5を介してベース本体3に回転自在に支持されている。
熱交換器6は、Λ形に折り曲げ形成されたフィン&チューブ形熱交換器であり、送風機(クロスフローファン)4の上面および前面を覆うように設置されている。この熱交換器6の一側から冷媒を循環させるための冷媒配管7が後方に延長されている。また、熱交換器6の前面側熱交換器の下方部位には、ドレンパン14、送風機4の風路を形成するスタビライザ15、風向調整用のルーバ16およびフラップ17等が組み込まれた吹出し口18等からなる吹出口アッセンブリ9が組み付けられるようになっている。
コントロールボックス8は、ベース本体3の右側部に組み込まれ、リモコンからの指令によって空気調和機1の運転を制御するものである。フロントカバー10は、その上面および前面が格子状の桟19とされ、空気吸込み口20を形成している。なお、桟19はフィルタガイドを兼ねるように構成されている。また、フロントカバー10には、空気吸込み口20の左右方向の中央部にセンターフレーム10Aが形成され、空気吸込み口20の左右両側にサイドフレーム10B,10Cが形成されている。これらセンターフレーム10Aおよびサイドフレーム10B,10Cは、後述するフィルタ清掃機構12の構成部品およびその関連部品等が組み付けられるため、必要な強度が確保されている。
フロントカバー10の上面には、空気吸込み口20に対応する左右一対の吸込みグリル21が一体に組み付けられ、前面には、フロントパネル13が上部を支点に上方に開閉可能に組み付けられている。このフロントカバー10の上面および前面と、吸込みグリル21およびフロントパネル13との間には、吸込みグリル21より吸込まれる室内空気中の塵埃を収集するエアフィルタ11が、後述するフィルタ移動経路26,34,35に沿って移動可能に配設されるとともに、エアフィルタ11で収集した塵埃をフィルタ面から除去し、エアフィルタ11を自動清掃するフィルタ清掃機構12が組み込まれている。このエアフィルタ11およびフィルタ清掃機構12は、フロントカバー10側に組み込まれるようになっている。
上記したベース本体3、吹出口アッセンブリ9、フロントカバー10、フロントパネル13等によって組み立てられる筐体内部には、吸込みグリル21から吹出し口18に至る空気流路23が形成され、その空気流路13中に、上流側からエアフィルタ11、熱交換器6および送風機4が順次配設されている。これにより、吸込みグリル21を通して吸込まれた室内空気は、エアフィルタ11を通過して塵埃が除去された後、熱交換器6を通過する過程で冷却または加熱され、送風機4を介して吹出し口18から室内に吹出されるようになっている。
エアフィルタ11は、空気吸込み口20に対応して左右に一対配設されており、このエアフィルタ11の背面側の前面上方部位には、横長の空清フィルタ24がフィルタ保持枠25を介して左右に一対配設されている。一対のエアフィルタ11は、熱交換器6の上流側において、フロントカバー10の上面および前面に設けられている格子状の桟19の前方領域を覆うように、多数のフィルタガイド部材により形成されている第1フィルタ移動経路26に沿って配設されている。
第1フィルタ移動経路26は、格子状桟19の表面、吸込みグリル21の下面、フロントカバー10の前面側に配置されているガイド部材27、空清フィルタ24のフィルタ保持枠25の外表面、フィルタ保持枠25に対向してフロントカバー10の前面上方部位に配置されているガイド部材28、フロントパネル13の背面にガイド部材26と対向配置されているガイド部材29等々の多数のガイド部材により、フロントカバー10の左右に一対のエアフィルタ11に対応して、その両側に一対で形成されている。これらの多数のフィルタガイド部材は、フロントカバー10に一体に組み付けられている。
この第1フィルタ移動経路26は、フロントカバー10の上面側の空気吸込み口20に沿って形成されている移動経路26Aと、フロントカバー10の前面側の空気吸込み口20に沿って形成されている移動経路26Bとから構成されている。さらに、第1フィルタ移動経路26を介して熱交換器6の上流側位置に配設されている左右一対のエアフィルタ11は、その塵埃捕集面で捕集された塵埃を除去するため、左右一対のフィルタ清掃機構12により第1フィルタ移動経路26内を往復動可能とされている。
フィルタ清掃機構12は、エアフィルタ11の表面により捕集された塵埃を除去してエアフィルタ11を自動清掃するためのものであり、フロントカバー10の前面側の下方部位に配設されている。本実施形態のフィルタ清掃機構12は、エアフィルタ11を往復動させるための左右一対の円筒状をなすフィルタ駆動ローラ30と、フィルタ駆動ローラ30の下方に対向配置され、フィルタ駆動ローラ30により移動されるエアフィルタ11の塵埃捕集面から塵埃を掻き取る左右一対の回転ブラシ(塵埃除去機構)31と、回転ブラシ31により掻き取られた塵埃を回収して溜め込む左右一対の着脱可能なダストボックス32と、フィルタ駆動ローラ30および回転ブラシ31等を駆動する後述のステッピングモータ(モータ)39,40および減速歯車列等からなる左右一対の駆動機構33と、を備えた構成とされている。
一対のフィルタ駆動ローラ30の左右両端部には、歯車(ピニオン)30Aが形成されており、この歯車30Aにエアフィルタ11の左右両側のフィルタ枠に設けられているラック11Aが噛み合わされている。これによって、各フィルタ駆動ローラ30を介して左右一対のエアフィルタ11が、それぞれ第1フィルタ移動経路26内を往復動可能とされている。なお、各フィルタ駆動ローラ30は、駆動機構33のフィルタ用ステッピングモータ39(図7,8参照)を介して正逆回転可能とされている。
また、フィルタ清掃時に、エアフィルタ11がフィルタ清掃機構12のフィルタ駆動ローラ30を介して移動されたとき、その移動経路を確保するための第2フィルタ移動経路34および第3フィルタ移動経路35がフロントカバー3内に一対のエアフィルタ11に対応してそれぞれ左右に一対形成されている。第2フィルタ移動経路34は、エアフィルタ11をフィルタ駆動ローラ30に沿う湾曲部を介して上方に折り返すためのUターン経路とされており、フィルタ駆動ローラ30の外周面とそれに沿って設けられている湾曲ガイド部材36とによって形成されている。この第2フィルタ移動経路34は、第1フィルタ移動経路26の一端に連続されている。
第3フィルタ移動経路35は、エアフィルタ11を熱交換器6の上方部位から外れた位置に導くための経路であって、第2フィルタ移動経路34のUターンされた側の端部に連続されている。この第3フィルタ移動経路35は、熱交換器6の前面側において、フロントパネル13の背面に沿って上下方向に延在されている第1フィルタ移動経路26の移動経路26Bと、熱交換器6の前面側との間を通して、移動経路26Bと略平行に上方に延在されている。
また、第3フィルタ移動経路35は、フロントカバー10の前面側の桟19の表面とガイド部材27の後面27Aとの間に形成される上方に延在する移動経路35Aと、フロントカバー10の前面上方部位で第1フィルタ移動経路26と交差してフロントパネル13の背面に延在する、ガイド部材28とフロントパネル13の背面に設けられているガイド部材29とによって形成される移動経路35Bと、フロントパネル13の背面に沿って下向きに折り返されて下方に延在し、ガイド部材28の下端部付近で第1フィルタ移動経路26に合流される、ガイド部材28とフロントパネル13の背面に設けられたガイド部材29とによって形成される移動経路35Cとから構成されている。
なお、第3フィルタ移動経路35と第1フィルタ移動経路26が交差する位置は、エアフィルタ11が第3フィルタ移動経路35に沿って移動される過程で、その一端が交差位置に差し掛かったとき、第1フィルタ移動経路26を移動しているエアフィルタ11の他端が交差位置を通過しているように、第2フィルタ移動経路34のUターン位置から最遠の上方位置に設定されている。
フィルタ清掃機構12を構成しているフィルタ駆動ローラ30、回転ブラシ31、ダストボックス32および駆動機構33等は、複数のスライド式ロック機構36、37を介してフロントカバー10に着脱自在に組み込まれている。ロック機構36,37は、ダストボックス32に組み込まれ、ダストボックス32は、このロック機構36,37を介してフロントカバー3のセンターフレーム10Aとサイドフレーム10B,10Cとの間に着脱自在に組み込まれている。そして、このロック機構36,37を開放することにより、ダストボックス32、ダストボックス32に組み込まれている回転ブラシ31、フィルタ駆動ローラ30および駆動機構33等が、着脱自在、取り外し可能とされている。
左右一対の駆動機構33は、図7および図8に示されるように、フロントカバー10のサイドフレーム10B,10Cに組み付けられるギアボックス38を備えている。ギアボックス38は、本体38Aと蓋体38Bとをネジ結合したものであり、その内部にエアフィルタ11用のステッピングモータ39および回転ブラシ31用のステッピングモータ40と、ステッピングモータ39の出力軸とフィルタ駆動ローラ30の回転軸との間に設けられる歯車41,42,43,44からなる減速歯車列が組み込まれている。また、ステッピングモータ40の出力軸には、歯車45が設けられ、この歯車45と回転ブラシ31の回転軸に設けられている歯車46(図3参照)とが噛み合わされることにより、回転ブラシ31が回転駆動されるように構成されている。
なお、上述のフィルタ移動経路26,35を形成しているガイド部材28は、ギアボックス38の本体38A側の外面に一体成形された構成とされている。また、左右一対のギアボックス38は、フロントカバー10のサイドフレーム10B,10Cに組み込まれる構成とされているが、このギアボックス38と略同様の外形形状を有する左右一対のスイッチボックス47(図3参照)がセンターフレーム10Aに組み込まれている。このスイッチボックス47は、内部にエアフィルタ11の位置を検知するためのリミットスイッチやレバー(いずれも図示省略)等を組み込んだものである。
さらに、左右一対のギアボックス38およびスイッチボックス47には、エアフィルタ11を第1フィルタ移動経路26に装着したとき、その左右先端を所定位置に固定して位置ずれが生じないようにセットするためのストッパー機構48が組み込まれている。このストッパー機構48は、ギアボックス38およびスイッチボックス47側に設けられているブラケット49と、このブラケット49に対して摺動可能に設けられているストッパー50と、ストッパー50を常に第1フィルタ移動経路26内に突出する方向に付勢しているバネ51とから構成されている。なお、ここでは、ギアボックス38側に設けられるストッパー機構48について説明したが、スイッチボックス47にも同一構成のストッパー機構48が設けられているものとする。
このストッパー機構48のストッパー50は、上述したダストボックス32がフロントカバー10の組み付けられたとき、ダストボックス32の両端アーム部32Aに設けられているストッパー解除部32Bと当接し、バネ51に抗して第1フィルタ移動経路26からその内側に退避されるように構成されている。また、退避位置では、フィルタ清掃時に第1フィルタ移動経路26内を移動するエアフィルタ11と接触しないように構成されている(図5参照)。
一方、ダストボックス32が、図3の左側に示されるように、フロントカバー10から取外されたとき、ストッパー50は、バネ51によって押し出され、第1フィルタ移動経路26内に突出するように構成されている。この状態でエアフィルタ11の左右両側のフィルタ枠に設けられている切欠き部(係合部)11Bと係合し、エアフィルタ11の先端を所定位置に固定して位置ずれが生じないように、エアフィルタ11をセットできる構成とされている(図6参照)。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和機1が運転されると、送風機4の回転により、室内空気が吸込みグリル21および空気吸込み口20を介して吸込まれる。この空気は、エアフィルタ11および空清フィルタ24を通過する過程で塵埃、臭気等が除去され、清浄化されて熱交換器6に供給される。そして、この空気が熱交換器6を通過する過程で冷媒との熱交換により冷却または加熱され、空気流路23、空気吹出し口18を経て室内に吹出されることによって、室内の冷房または暖房に供される。
空気調和機1の運転時間が長くなると、エアフィルタ11に捕集された塵埃が少しずつ蓄積され、通風抵抗が徐々に増加される。そのまま運転を続けると、圧損が増大し、空気調和機1の運転効率が低下されるため、例えば累積運転時間が設定時間に到達時の運転終了時毎に、フィルタ清掃機構12を稼働し、エアフィルタ11に蓄積されている塵埃を除去するフィルタ自動清掃運転を行うようにしている。このフィルタ自動清掃運転は、駆動機構33を介してフィルタ駆動ローラ30および回転ブラシ31を駆動し、第1フィルタ移動経路26に沿って配設されているエアフィルタ11を、第2フィルタ移動経路34を経て第3フィルタ移動経路35へと移動させることによって行われる。
すなわち、ステッピングモータ39で歯車41,42,43,44からなる減速歯車列を介して駆動されるフィルタ駆動ローラ30の回転により、歯車30Aにラック11Aを介して噛み合っているエアフィルタ11が移動され、第1フィルタ移動経路26から第2フィルタ移動経路34および第3フィルタ移動経路35へと往動される。この間、フィルタ駆動ローラ30と対向配置されている回転ブラシ31が、ステッピングモータ40により回転されながらエアフィルタ11の表面と接触し、その表面に蓄積されている塵埃を掻き取ってダストボックス32内に回収することにより、エアフィルタ11の塵埃捕集面が自動的に清掃される。
エアフィルタ11が所定の位置まで往動されると、ステッピングモータ39,40が逆回転され、エアフィルタ11は、上記とは逆に第3フィルタ移動経路35から第2フィルタ移動経路34を経て第1フィルタ移動経路26に復動されることによって、エアフィルタ11の自動清掃が完了する。このフィルタ自動清掃によりダストボックス32内に回収された塵埃は、或る量の塵埃が蓄積された段階で、ロック機構36,37を解除してダストボックス32をフロントカバー10から取外し、ダストボックス32に組み込まれている回転ブラシ31を外すことにより、ダストとして廃棄、処理することができる。
一方、エアフィルタ11は、定期的に取外して洗浄することが望ましく、ダストボックス32を取外すことにより、第1フィルタ移動経路26に沿って下方へと引き出し、取外すことができる。このエアフィルタ11は、装着時に位置ずれや傾きが生じないように所定位置に位置決めして組み込む必要がある。本実施形態においては、左右一対のギアボックス38およびスイッチボックス47に、エアフィルタ11の位置決め用のストッパー機構48が組み込まれ、そのストッパー50がバネ51を介して第1フィルタ移動経路26内に突出または第1フィルタ移動経路26から退避可能とされている。
つまり、ストッパー50は、ダストボックス32がフロントカバー10に組み付けられているとき、そのストッパー解除部32Bに当接し、図5に示されるように、バネ51に抗して第1フィルタ移動経路26から内側に退避され、エアフィルタ11の移動を許容するようになっているが、ダストボックス32が取外されることによって、図6に示されるように、バネ51のバネ力により第1フィルタ移動経路26内に突出されるようになっている。このため、ストッパー50の突出部にエアフィルタ11の切欠き部(係合部)11Bを係合してその先端を所定位置、すなわちエアフィルタ11のラック11Aがフィルタ駆動ローラ30の歯車30Aに噛み込む位置に位置決め固定することにより、エアフィルタ11を位置ずれや傾きが生じないように位置決めして組み込むことができる。
斯くして、本実施形態によれば、エアフィルタ11の自動清掃時、エアフィルタ11が位置ずれして移動される虞がなく、フィルタ駆動ローラ30によりエアフィルタ11をそのフィルタ移動経路26,34,35に沿ってスムーズに移動させ、自動清掃することができる。また、ダストボックス32の装着時、ストッパー50が第1フィルタ移動経路26から退避されているため、エアフィルタ11がストッパー50を乗り越えて、あるいはストッパー50と接触して移動することがなく、接触音や移動時の動力を低減でき、駆動機構33を構成するステッピングモータ39を小型化、低コスト化することができる。
また、上記ストッパー50が、1枚のエアフィルタ11に対して左右両側に一対設けられているため、エアフィルタ11の装着時、左右一対のストッパー50に対してエアフィルタ11に設けられている切欠き部(係合部)11Bを係合することによって、エアフィルタ11を左右に傾きが生じることがないようにその先端を確実に所定位置に固定することができる。従って、フィルタ駆動ローラ30によるエアフィルタ11のスムーズな移動を確保することができる。
さらに、ストッパー50は、フィルタ清掃機構12側のギアボックス38およびスイッチボックス47に設けられたブラケット49に対して、第1フィルタ移動経路26と交差する方向に摺動可能に設けられ、バネ51を介して常に第1フィルタ移動経路26に突出する方向に付勢されている。このため、エアフィルタ11の先端位置を固定するために第1フィルタ移動経路26に対して突出または退避可能なストッパー機構48を、ストッパー50、ブラケット49およびバネ51のみで構成し、該ストッパー機構48によりエアフィルタ11の先端位置を確実に所定位置に固定してエアフィルタ11を装着することができる。従って、フィルタ清掃機構12の動作を安定化することができるとともに、エアフィルタ11の先端位置決め手段を最小限の部品数でコンパクトに構成し、当該機構48の組み込みを容易化することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図9(A),(B)を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ストッパー機構58の構成が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ストッパー機構58は、フィルタ清掃機構12側のギアボックス38およびスイッチボックス47に回動可能に設けられているリンクアーム59と、このリンクアーム59の一端に回動・摺動可能に係合され、リンクアーム59が回動することにより第1フィルタ移動経路26に対して突出または退避可能なストッパー60と、ダストボックス32のストッパー解除部32Bと当接して前・後進されることにより、カム部61Aを介してリンクアーム59の回動を規制・開放可能とするレバー61と、レバー61を常に前進方向に付勢している第1のバネ62と、リンクアーム59を常にストッパー60が第1フィルタ移動経路26から退避する回動方向に付勢している第2のバネ63とから構成されている。
つまり、本実施形態のストッパー機構58は、ダストボックス32の装着時、レバー61がストッパー解除部32Bに当接し、第1のバネ62に抗して図9(A)の位置から図9(B)の位置に後進されることにより、カム部61Aがリンクアーム59の回動を開放するため、リンクアーム59が第2のバネ63のバネ力により図9(B)に示す如く左方向に回転される。これにより、ストッパー60が第1フィルタ移動経路26に突出していた図9(A)の位置から図9(B)に示す如く第1フィルタ移動経路26から退避した位置に移動される。一方、ダストボックス32が取外されると、レバー61が第1のバネ62のバネ力のより前進されるため、リンクアーム59はカム部61Aにより図9(A)の位置に回動されてその回動が規制される。これにより、ストッパー60が第1フィルタ移動経路26内に突出された位置に移動されることになる。
斯くして、エアフィルタ11を第1フィルタ移動経路26内にセットするとき、ストッパー60が、図9(A)に示されるように、第1フィルタ移動経路26内に突出された状態とされているため、このストッパー60に対してエアフィルタ11に設けられている切欠き部(係合部)11Bを係合することにより、エアフィルタ11を左右に傾きが生じることがないようにその先端を確実に所定位置に固定することができる。また、ダストボックス32の装着によりレバー61が第1のバネ62のバネ力に抗して後進されると、第2のバネ63のバネ力によりリンクアーム59が回動されるため、ストッパー60を第1フィルタ移動経路26から自動的に退避させることができる。
従って、本実施形態によると、ダストボックス32のストッパー解除部32Bによって前・後進されるレバー61を介してリンクアーム59が回動され、その一端に設けられているストッパー60が第1フィルタ移動経路26内に突出または第1フィルタ移動経路26から退避されることにより、エアフィルタ11の先端位置を固定することができるとともに、そのエアフィルタ11を第1フィルタ移動経路26に沿って移動可能とすることができる。このため、レバー61を僅かに前・後進させることによりストッパー60を大きく移動させて、第1フィルタ移動経路26に突出または第1フィルタ移動経路26から退避させることができ、ストッパー機能を十分確保することができる。
また、一端にストッパー60が設けられているリンクアーム59が、レバー61により回動が規制・開放可能とされていることから、ストッパー60に外力が加わってもストッパー60自体が動くことはなく、しかもレバー61がダストボックス32の装着により第1のバネ62のバネ力に抗して後進されると、第2のバネ63のバネ力によりリンクアーム59が回動され、ストッパー60を第1フィルタ移動経路26から自動的に退避させることができるため、ストッパー機能をより充実化、確実化することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図10(A),(B)を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第2実施形態に対して、第1のバネ62および第2のバネ63を省略し、新たに第3のバネ64を設けている点が異なる。その他の点については、第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、第2実施形態の第1のバネ62および第2のバネ63に代えて、リンクアーム59を常にストッパー60が第1フィルタ移動経路26内に突出する回動方向に付勢する第3のバネ64を設けるとともに、リンクアーム59とレバー61とを回動・摺動可能に係合した構成としている。
この構成によっても、ダストボックス32を外してレバー61の移動を開放すると、リンクアーム59が第3のバネ64のバネ力により右方向に回動され、リンクアーム59に回動・摺動可能に係合されているレバー61が前進される。これにより、図10(A)に示されるように、ストッパー60が第1フィルタ移動経路26内に突出された状態となるため、このストッパー60にエアフィルタ11に設けられている切欠き部(係合部)11Bを係合することによって、エアフィルタ11を左右に傾きが生じることがないようにその先端を確実に所定位置に固定することが可能となる。また、ダストボックス32を装着して、ストッパー解除部32Bでレバー61を第3のバネ64のバネ力に抗して後進させることにより、図10(B)に示されるように、レバー61に回動・摺動可能に係合されているリンクアーム59が左方向に回動されるため、ストッパー60を第1フィルタ移動経路26から自動的に退避させることができる。
斯くして、本実施形態においても、第2実施形態と同様に、レバー61を僅かに前・後進させることによりストッパー60を大きく移動させて、第1フィルタ移動経路26に突出または第1フィルタ移動経路26から退避させることができ、ストッパー機能を十分確保することができる。また、本実施形態の場合、バネを第3のバネ64の1つとすることができるため、第2実施形態に比べてその構成を簡易化することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図11(A),(B)を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第3実施形態に対して、更に構成を簡易化するため、ストッパー60とレバー61とを一体化した点が異なる。その他の点については、第1ないし第3実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、リンクアーム59と回動・摺動可能に係合されているストッパー60とレバー61とを互いに平行に一体化した構成としている。このような構成とすることによって、第2および第3実施形態と略同等のストッパー機能を維持しながら、部品数を低減して更に構成を簡易化し、低コスト化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、壁掛け型の空気調和機1に適用した例について説明したが、これに限らず、他型式の空気調和機にも同様に適用できることは云うまでもない。また、フィルタ清掃機構12は、エアフィルタ11をフィルタ駆動ローラ30等の駆動機構により移動経路に沿って移動し、塵埃を除去する清掃方式のものであれば、如何なる構成であってもよい。特に、フィルタ移動経路は様々な態様で変形が可能である。
1 空気調和機
6 熱交換器
11 エアフィルタ
11B 切欠き部(係合部)
12 フィルタ清掃機構
26 第1フィルタ移動経路
30 フィルタ駆動ローラ
31 回転ブラシ
32 ダストボックス
32B ストッパー解除部
33 駆動機構
34 第2フィルタ移動経路
35 第3フィルタ移動経路
48 ストッパー機構
49 ブラケット
50 ストッパー
51 バネ
58 ストッパー機構
59 リンクアーム
60 ストッパー
62 第1のバネ
63 第2のバネ
64 第3のバネ

Claims (7)

  1. 熱交換器の上流側に着脱自在で、かつフィルタ移動経路に沿って移動可能に配設されているエアフィルタと、
    前記エアフィルタを前記フィルタ移動経路に沿って移動するフィルタ駆動機構、該エアフィルタ表面から塵埃を取り除く塵埃除去機構、該塵埃除去機構で除去された塵埃を回収するダストボックス等から構成され、前記エアフィルタで捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃機構と、を備えている空気調和機において、
    前記フィルタ移動経路に沿う所定位置に、バネ力によって前記フィルタ移動経路に突出され、その突出位置で前記エアフィルタの係合部と係合して該エアフィルタの先端位置を固定するストッパーが設けられ、
    前記ストッパーは、前記フィルタ清掃機構の前記ダストボックスに設けられているストッパー解除部を介して、前記ダストボックスの装着時、バネ力に抗して前記フィルタ移動経路から退避され、前記ダストボックスの取外し時、バネ力により前記フィルタ移動経路に突出可能とされていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記ストッパーは、1枚の前記エアフィルタに対して左右両側に一対設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記ストッパーは、前記フィルタ清掃機構側に固定設置されたブラケットに対して前記フィルタ移動経路と交差する方向に摺動可能に設けられ、バネを介して常に前記フィルタ移動経路に突出する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記ストッパーは、前記フィルタ清掃機構側に回動自在に設けられているリンクアームの一端に設けられ、該リンクアームは、前記ダストボックスの前記ストッパー解除部により前・後進されるレバーを介して回動可能とされ、前記ダストボックスの装着時、バネ力に抗して前記レバーが後進されることにより、前記ストッパーが前記フィルタ移動経路から退避され、前記ダストボックスの取外し時、前記レバーがバネ力で前進されることによって、前記ストッパーが前記フィルタ移動経路に突出可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  5. 前記レバーは、第1のバネを介して常に前進方向に付勢され、該レバーにより回動が規制・開放可能とされている前記リンクアームは、その一端に回動・摺動可能に係合されている前記ストッパーを前記フィルタ移動経路から退避する回転方向に第2のバネを介して付勢されており、前記ダストボックスの装着時、前記第1のバネ力に抗して前記レバーが後進されることにより、前記リンクアームが第2のバネ力により回動され、前記ストッパーが前記フィルタ移動経路から退避可能とされ、前記ダストボックスの取外し時、前記レバーが前記第1のバネ力で前記第2のバネ力に抗して前進されることにより、前記リンクアームを介して前記ストッパーが前記フィルタ移動経路に突出可能とされていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記レバーは、前記リンクアームと回動・摺動可能に係合され、該レバーによって回動が規制されている前記リンクアームは、その一端に回動・摺動可能に係合されている前記ストッパーが前記フィルタ移動経路に突出する回転方向に第3のバネを介して付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  7. 前記レバーと前記ストッパーとが一体化されていることを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
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