JP2012034826A - 景品払出機、景品管理機および景品払出システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】景品払出機2の制御部200は、計数カウント部201を利用して、景品計数処理を行う。景品カウント部201は、計数センサ60とそれを移動させるための駆動機構70を含んでいる。この景品計数処理が行われる際に、制御部200は、計数センサ60の出力信号に基づいて、景品積層状態(集積状態)の異常が発生しているか否かを判定するとともに、異常が発生していると判定した場合にはその異常の種類を特定する。異常の種類には、たとえば、「隙間無し異常」、「景品間隔小異常」、「景品間隔大異常」、「詰めすぎ異常」、「異物混入異常」、「景品立ち異常(景品姿勢異常)」等がある。
【選択図】図1
Description
特許文献1,2に記載の景品払出機では、複数枚の景品が積層状態で収納されるカセットが内蔵されており、必要な枚数の景品がカセットから繰り出されて遊技客に払い出される。また、特許文献2に記載の景品払出機には、カセットに収納された景品を計数する計数装置を備えている。したがって、この景品払出機では、景品払出機に何枚の景品が収納されているのかを把握することができる。
請求項4記載の発明は、前記異常判定手段によって集積異常が発生していると判定されたときに、景品の集積異常に関する情報を表示する異常表示手段をさらに含む請求項3に記載の景品払出機である。この構成によれば、異常判定手段によって集積異常が発生していると判定されたときに、景品の集積異常に関する情報を表示することができる。
図1は、景品管理システム1を示す図である。
図1を参照して、本発明の景品管理システム1は、パチンコ店等の遊技施設に設けられる。景品管理システム1は、景品を払い出すための景品払出機2と、景品払出機2を管理する景品管理機3と、景品管理機3に対する上位装置となるターミナルコンピュータ(略して「T/C」)4とで構成されている。景品管理機3とそれに接続された景品払出機2とによって、景品払出システムが構成されている。
景品管理機3は、「POS」とも呼ばれ、遊技施設における景品交換カウンター等に配置される。景品管理機3に対して、1台または複数台の景品払出機2が通信可能に接続されている。遊技客が獲得した遊技媒体が計数機によって計数されると、その獲得数(計数値)が記録された記録媒体(レシート、持玉カード等)が発行される。景品管理機3は、この記録媒体に記録された遊技媒体の獲得数を読み取り、獲得数に応じた種類・個数の景品を特定し、当該種類・個数の景品を払い出すように、景品払出機2に指示する。また、景品管理機3は、景品払出機2に収納された景品の個数を種類毎に管理している。なお、図1では、複数の景品管理機3が図示されているが、そのうちの1台の景品管理機3が親機となり、残りの景品管理機3が子機となることで、親機が子機を管理するように構成されても構わない。
図2は、景品払出機2の斜視図である。なお、以下では、図2における景品払出機2の姿勢を基準として、景品払出機2の上下前後左右の方向を規定する。すなわち、図2において、景品払出機2の長手方向(図2の左上と右下とを結ぶ方向)を左右方向(幅方向)とし、図2の紙面手前側を景品払出機2の前側とし、図2の紙面奥側を景品払出機2の後側とする。
景品払出機2で取り扱われる景品5は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる(後述する図6参照)。
キャビネット6の前側面は、開放されており、キャビネット6には、前側面の開放部分を開閉する扉18が設けられている。キャビネット6には、扉18の開閉を検知する扉開閉検知部230(図13参照)が設けられている。
キャビネット6の上面には、表示部9が設けられている。表示部9は、客側から視認できる客用表示部9Aと、従業員側からのみ視認できる係員用表示部9Bとを含んでおり、それぞれの表示部には、必要な情報が表示される。また、たとえば、係員用表示部9Bの横には、景品払出機2の動作を制御するために係員によって操作される操作部10が設けられている。
図3に示すように、各払出ユニット8は、左右方向においてやや薄い中空のボックス形状である。払出ユニット8は、その外郭をなすケーシング20(筐体)と、ケーシング20から引き出し可能な引出部21と、複数(ここでは4つ)のカセット7と、これらのカセット7を保持するキャリア22(保持手段)とを備えている。引出部21、カセット7およびキャリア22は、常態では、ケーシング20内に収納されている(図2参照)。キャリア22は、4つのカセット7を前後方向に並んだ状態で一体的に保持する。前後方向に並んだ4つのカセット7を、前から順に、カセット7A、カセット7B、カセット7C、カセット7Dと区別することがある(図7参照)。なお、図3では、前から4つ目のカセット7Dだけが図示されている。
引出部21は、前板24と、側板25と、底板26とを一体的に備えている。前板24は、前側から見て上下方向に長手であり、ケーシング20の開口23をちょうど塞ぎ得る大きさを有している。側板25は、幅方向に薄く、前板24の左端縁から連続して後側へ延びている。底板26は、前板24の下端と側板25の下端とを繋いでいる。
図4は、図3において、ケーシング20の内部を露出させた状態を示している。
図4に示すように、ケーシング20内には、カセット7の並び方向(前後方向)に間隔を隔てて並ぶ2つのリフト31が設けられている。各リフト31は、前後左右方向に平坦な板状であって、ケーシング20に支持されており、ケーシング20内で上下方向に沿って昇降することができる。リフト31の待機位置は、図4に示されたリフト31の位置であり、ケーシング20の底壁の近くである。リフト31と、リフト31を昇降させる構成とが、上述したリフト機構13に含まれる。
図5に示すように、カセット7は、上下方向に長手であり、その平断面は、略コ字形状をなしている。カセット7の上面および底面は、開放されている。カセット7の一方側面(キャリア22に保持された状態における右側面)は、上述した略コ字形状をなすべく、上下方向における全ての範囲に亘って開放されており、このように開放された部分を開放部32という。開放部32は、カセット7において開放された上面および底面のいずれに対しても連続している。また、図5(b)を参照して、カセット7において前記一方側面の反対側の他方側面の水平方向における両端(前後の端部)には、上下方向におけるほぼ全ての範囲に亘って切欠かれており、このように切欠かれた部分を、切欠き部33という。各切欠き部33は、上下に長手の帯状に区画されており、カセット7の内部を露出させている。
ここで、キャリア22に保持された4つのカセット7の並び方向は、前述したように前後方向であって、カセット7内における景品5の積層方向(上下方向)に対する交差方向(厳密には、直交方向)である(後述する図7参照)。なお、カセット7の並び方向は、景品5の積層方向に対して交差していれば、必ずしも直交していなくても構わない。
図6に示すように、景品5は、一般的に、1mm〜数mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。景品5は、たとえば、平面視で略長方形状をなしており、その四隅は丸められている。景品5には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、200円(小景品)、1000円(中景品)、5000円(大景品)といった金銭価値に応じた3つの種類が存在する。また、景品5は、その種類を識別するためのRFIDタグ等が内蔵されていたり、偽造等の不正を防止するための処理が施されていたりすることもある。
図7を参照して、各払出ユニット8のケーシング20内において、各リフト31の上方には、前述した繰出機構14が配置されている。つまり、繰出機構14は、リフト31の数に応じて2つ設けられている。繰出機構14は、ケーシング20の上壁に隣接するように配置され、ケーシング20に支持されている。
前側(図7では左側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、ゲート42およびフィードローラ対43が、前側からこの順番で並んで配置されている。後側(図7では右側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、ゲート42およびフィードローラ対43が、後側からこの順番で並んで配置されている。
各繰出機構14では、前後方向において、フィードローラ43が、繰出空間51に最も近い位置に配置されている。
まず、キャビネット6の扉18が開かれて(図2参照)、図3に示すように、払出ユニット8において引出部21が開位置まで引き出される。そして、この状態で、同じ種類の景品5を収納したカセット7(図5参照)がキャリア22に対して上側から差し込まれ、キャリア22に保持される。なお、カセット7内の景品5の種類は同じであるが、カセット7毎に、収容される景品5の種類が異なっていてもよい。
まず、図7(a)に示すように、カセット7Aの下方に位置していた待機位置のリフト31(点線で示したリフト31を参照)が、実線で示すように、カセット7Aの開放された底面からカセット7A内を通って上昇する。これにより、カセット7A内の全ての景品5が、このリフト31によって押し上げられる。
そして、景品検知センサ41による検知に応じて、リフト31の上昇が停止し、繰出機構14が、最上位の景品5を繰り出す。具体的には、繰出ローラ40が、その下側周面が繰出空間51側へ接近する方向へ回転する。カセット7Aの場合、前側の繰出ローラ40が、図7(a)における反時計回りの方向に回転する。このとき、繰出ローラ40の下側周面に最上位の景品5が接触しているので、繰出ローラ40は、回転に伴って、最上位の景品5を繰出空間51側へスライドさせ、1対のゲート42の隙間および1対のフィードローラ43の間を順に通過させる。この景品5は、回転する1対のフィードローラ43によって繰出空間51側へ放出され、一時保留部15において、待機位置にあるエレベータ53の上面に載置される。
払出ユニット8には、カセット7に積層状態で収納された景品5の枚数をカセット7毎に数えるための計数センサ60(計数手段)が備えられている。
図8に示すように、各払出ユニット8において、2つの計数センサ60が前後に隣接して1つの組をなしており、この組が前後方向に間隔を隔てて2組設けられている。つまり、各払出ユニット8には、4つの計数センサ60が前後に並んで設けられている。なお、図8では、最も後側(図8では右側)の計数センサ60がカセット7Dに隠れて見えなくなっている。
図9を参照して、前述した1組をなす2つの計数センサ60は、1つの計数ユニット61を構成している。図9(a)に示すように、計数ユニット61は、2つの計数センサ60と、略矩形状の薄板状(図9(b)参照)をなすホルダ62(支持部材)とを含んでいる。ホルダ62の正面(払出ユニット8に組み込まれた状態では右側から見た側面)の上端部の水平方向両端部に、計数センサ60が取り付けられている。つまり、1つの計数ユニット61には、2つの計数センサ60がある。そして、計数ユニット61が払出ユニット8に組み込まれた状態において、2つの計数センサ60は、前後方向に並んでいて、この状態でホルダ62によって支持されている(図12参照)。また、ホルダ62の表面において2つの計数センサ60に挟まれた部分には、ガイド部材63が設けられている。ガイド部材63は、平断面が略コ字状をなして、後述するガイドレール64と連結可能な形状となっている(後述する図10参照)。
図10を参照して、各払出ユニット8では、2つの計数ユニット61が、前後方向に間隔を隔てて、キャリア22のフレーム29(図3参照)に取り付けられている。つまり、各計数ユニット61の計数センサ60は、キャリア22に設けられている。
計数ユニット61を上下に移動させるための構成として、各払出ユニット8のたとえばキャリア22には、駆動機構70(駆動手段)が設けられている。駆動機構70は、駆動モータ71と、伝達ギア72と、連結ギア73,74と、駆動ギア75と、ベルト76とを含んでいる。
伝達ギア72は、2本のガイドレール64における前記一方でなく、他方(ここでは、後側のガイドレール64)の下端部に配置されている。伝達ギア72の外周面には、ギア歯が形成されている。
連結ギア74は、前記他方(後側)のガイドレール64の下端部に配置されており、このガイドレール64に支持された計数ユニット61に対して、図示しない駆動伝達部材によって連結されている。連結ギア74の外周面には、ギア歯が形成されており、連結ギア74は、伝達ギア72と噛み合っている。
このような駆動機構70において、駆動モータ71が駆動されると、駆動ギア75が所定方向に回転する。これにより、駆動ギア75に噛み合っている連結ギア73が回転し、駆動モータ71の駆動力が、前述した駆動伝達部材によって前側の計数ユニット61に伝達され、前側の計数ユニット61は、上下方向のどちらかにスライドする。また、この駆動力は、ベルト76および伝達ギア72を介して連結ギア74にも伝達される。これによって、連結ギア74が回転し、駆動モータ71の駆動力が、前述した駆動伝達部材によって後側の計数ユニット61に伝達され、後側の計数ユニット61は、前側の計数ユニット61と同じ方向にスライドする。
つまり、駆動機構70は、2つの計数ユニット61のそれぞれを上下方向に移動させる。
なお、計数ユニット61とリフト31とは水平方向に互いにずれた位置にあるので(図10参照)、計数ユニット61とリフト31とが動作中に互いに干渉することはない。
このような計数センサ60がカセット7の景品5の枚数を数える場合、計数センサ60が待機位置から上方へ移動される。図9(b)を参照して、計数センサ60が上昇している最中において、計数センサ60では、発光素子(図示せず)が、下側の景品5から順に、景品5の左側面5Aに向けて投光し、この景品5の左側面5Aで反射される反射光が受光素子(図示せず)に受光される。ここで、上下に隣り合う景品5の左側面5Aの境界Yに発光素子(図示せず)からの光が当てられた場合、景品5の左側面5Aに光が当てられる場合と比べて、受光素子(図示せず)が受光する反射光の量(受光量)が変化する。そのため、計数センサ60において、受光素子(図示せず)での受光量が変化する毎に、計数センサ60は、景品5が1枚あるとカウントする。そして、同様の手順により、計数センサ60は、上側の景品5から順に1枚ずつ景品5をカウントして景品5の枚数を数え、ガイドレール64(図11参照)の上端(上限位置)に到達するまでに、全ての景品5の計数を完了する。その後、計数センサ60は待機位置に戻る。
ここで、図7を参照して、計数センサ60は、キャリア22に設けられているので(図3参照)、キャリア22が前位置(図7(b)参照)と後位置(図7(a)参照)との間で移動しても、カセット7内の景品5と計数センサ60とが一体で移動可能となる。そのため、カセット7内の景品5と計数センサ60との相対位置(換言すれば、図9(b)における計数センサ60と景品5の左側面5Aとの間隔)が精度良く安定する。特に、計数センサ60は、光学式であることから、景品5と計数センサ60との相対位置が計数センサ60の精度に大きく影響する。この相対位置を精度良く安定させることができるので、カセット7に収納された景品5の、計数センサ60による計数精度の向上を図ることができる。
図13を参照して、景品払出機2は、制御部200を備えている。制御部200は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。制御部200は、景品払出制御、景品計数制御、景品の積層異常(集積異常)の判定、景品在庫数の管理、景品管理機3との通信等を行う。
記憶部205には、景品払出機2内の景品の在庫管理を行なうための在庫管理テーブルが設けられている。在庫管理テーブルには、図14に示すように、”カセット別景品種類テーブルTA1”と、”カセット別在庫管理テーブルTA2”と、”景品種類別在庫管理テーブルTA3”とがある。
各景品払出機2の係員用表示部9B(この例ではタッチパネル付き表示部)には、待機中においては、例えば、図16(a)または図16(b)に示すような画面が表示され
図16(a)の画面501aは、カセット毎の景品在庫数を表示する画面である。この画面501aには、「カセット別在庫数」というタイトルと、「払出しできます。」というメッセージと、カセット毎の景品在庫数を模式的に示す図と、各種ボタンとが表示されている。カセット毎の景品在庫数を模式的に示す図は、各カセットを表すボックスと、ボックス内に表示される景品種類(大,中,小)を表す文字と、ボックス内に表示される対応するカセット内の景品在庫数を表す数字と、ボックス内に表示される景品種類を表す色とを含む。なお、景品種類を表す色は、各景品の外面の色と同一もしくは類似する色が予め設定されている。
景品管理機3は、制御部300を備えている。制御部300は、制御部100は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。制御部300は、景品払出機2に対する景品払出制御、景品払出機2に対する計数制御、景品払出機2およびT/C4との通信等を行う。制御部300には、通信部301、バーコード・リーダ302、印字部303、操作部304、客用表示部305、係員用表示部306、記憶部307等が接続されている。
図18は、景品払出機2によって実行される処理の手順を示している。
電源がオンされると(ステップS1:YES)、景品払出機2の制御部200は、在庫確認処理を行う(ステップS2)。この在庫確認処理は、景品カウント部201を利用して、景品払出機2内の実際の景品在庫数を計数し、在庫管理データを更新させる処理である。この在庫確認処理の詳細については、後述する。
この在庫確認処理においては、制御部200は、まず、景品計数処理を行う(ステップS21)。具体的には、景品カウント部201を利用してカセット毎の景品在庫数を計数する。この景品計数処理が行われる際に、景品積層状態(集積状態)の異常を判定する積層異常判定処理が行われる。言い換えれば、景品計数処理は、積層異常判定処理を含んでいる。景品計数処理の詳細については、後述する。
図20は、計数動作中の計数センサ60の出力信号を示している。
計数センサ60(計数ユニット61)は、図20の矢印Zで示す方向(上昇方向)に移動する。この実施形態では、計数センサ60の出力信号(センサ出力)は、計数センサ60の出射光が積層側面5B(積層された景品5の左側面全体)によって反射されていないときには(景品を検知していない時)、所定値A以上の一定値(出力上限値)となる。計数センサ60の出射光が積層側面5Bによって反射されているとき(景品を検知しているとき)には、計数センサ60の出力信号は、所定値Aより小さい値(出力下限値)となる。また、計数センサ60の出射光が積層側面5Bにおける、隣り合う景品5の隙間を含む領域によって反射されているとき(景品間の隙間を検知しているとき)には、計数センサ60の出力信号は所定値Aより小さくかつ出力下限値より大きな値(出力中間値)となる。
図21は、異常の種類を示している。
「隙間無し異常」は、景品間の隙間が検出(特定)されないことを示す異常である。「隙間無し異常」は、たとえば、図21に示すように、積層側面5Bに景品間の隙間を覆うようにテープ401が張られた場合に生ずる異常である。「隙間無し異常」が発生したときには、所定時間内にピークが現れないか、表れてもピークが小さくなる。したがって、ピークの出現の監視またはピークの大きさに基づいて「隙間無し異常」を検出できる。
ここでは、1つのカセット7内の景品数を計数する場合の景品計数処理について説明する。景品計数処理が開始されると、まず、制御部200は、図示しない事前処理を行なう。すなわち、図7を参照して、対象カセットの下方の待機位置にあるリフト31を上昇させる。これにより、カセット7内の全ての景品5が、このリフト31に押し上げられる。そして、最上位にある景品5が景品検知センサ41によって検知されると、制御部200は、リフト31の上昇を停止させる。制御部200は、リフト31の待機位置からの上昇量(リフト上昇量)を測定して、リフト移動量として記憶する。なお、このリフト移動量は、カセット7内に収納されている景品の数に応じた値となる。この後、制御部200は、リフト31を待機位置まで下降させる。
次に、制御部200は、次回のピーク検出範囲を決定する(ステップS39)。具体的には、制御部200は、第1最大値検出時刻Tnを用いて、tnをtn=Tn+β/2に設定し、tn+1をtn+1=tn+βに設定する。ここで、Tnは、前回のピーク検出範囲において、最大値Pmaxが検出された時刻である。制御部200は、ピーク検出範囲内tn〜tn+1で、センサ信号Pの最小値Pminと、最大値Pmaxとを検出する。また、制御部200は、ピーク検出範囲内tn〜tn+1で、センサ信号Pが所定値A以上になったか否かを監視する。そして、センサ信号Pが所定値A以上とならなかったときには、制御部200は、センサ信号Pが最大値Pmaxとなった時刻を、第2最大値検出時刻Tn+1として記憶する。一方、センサ信号Pが所定値A以上となった場合には、制御部200は、センサ信号Pが所定値Aに達した時刻を計数動作終了時刻teとして記憶する(ステップS40)。この後、制御部200は、前記ピーク検出範囲内tn〜tn+1で計数動作終了時刻teが検出されたか否かを判別する(ステップS41)。
次に、制御部200は、次回のピーク検出範囲を決定する(ステップS44)。具体的には、制御部200は、第2最大値検出時刻Tn+1を用いて、tnをtn=Tn+1+β/2に設定し、tn+1をtn+1=tn+βに設定する。ここで、Tn+1は、前回のピーク検出範囲において、最大値Pmaxが検出された時刻である。ピーク検出範囲は、tn〜tn+1となる。
次に、制御部200は、第2最大値検出時刻Tn+1と第1最大値検出時刻Tnとの差Ta(Ta=Tn+1−Tn)と、第3最大値検出時刻Tn+2と第2最大値検出時刻Tn+1との差Tb(Tb=Tn+2−Tn+1)との和(Ta+Tb)が、所定値C(C>0)以上でかつ所定値D(D>C)以内の値であるか否かを判別する(ステップS49)。Tbは、今回の最大値Pmaxの検出時刻と前回の最大値Pmaxの検出時刻との差(ピッチ間隔に相当する)である。Taは、前回の最大値Pmaxの検出時刻と前々回の最大値Pmaxの検出時刻との差(ピッチ間隔に相当する)である。したがって、制御部200は、直近の2つのピッチ間隔の和(Ta+Tb)が、所定範囲(C以上かつD以下の範囲)内にあるか否かを判別する。
なお、前記ステップS1でYESとなった後、「隙間無し異常」、「景品間隔小異常」、「景品間隔大異常」、「異物混入異常」および「景品立ち異常」のいずれも検出されることなく、計数センサ60が上限位置まで上昇したが、計数動作が正常完了(ステップS58参照)していない場合(ステップS35,S41,S46でYESとならなかった場合)には、制御部200は、「詰めすぎ異常」が発生したと判別し、計数動作を停止させるとともに、異常報知処理を行なう。この異常報知処理は、前記ステップS37で説明した異常報知処理と同様である。ただし、異常種類情報は、「詰めすぎ異常」を表す情報である。
計数センサ60が待機位置から上昇を開始した後、センサ出力Pが所定値A未満になると(時刻ts)、K=1とされる(図22のステップS31,S32参照)。この後、ts+αに相当する時刻t1からt1+βに相当する時刻t2までの第1ピーク検出範囲内でセンサ出力Pが監視され、その最小値Pmin1と最大値Pmax1とが検出される。Pmax1の検出時刻がT1とされる(図22のステップS33,34参照)。そして、Pmax1とPmin1との差ΔP1が所定値B以上であるか否かが判別される(図22のステップS35,S36参照)。
この計数結果画面502は、カセット毎の計数結果(景品在庫数)を表示する画面である。この計数結果画面502は、図16(a)に示される待機画面501aとほぼ同様である。ただし、この計数結果画面502では、「カセット別在庫数」というタイトルの横に、計数結果であることを表す「計数結果」の文字列が表示される。
この計数結果画面503は、図26の計数結果画面502とほぼ同様である。ただし、積層異常が検出されたカセット(この例では、1列目の払出ユニットの前から1番目のカセット)に対応するボックスに、積層異常が発生したことを表す情報(異常発生情報)と、積層異常が発生した景品位置を表す情報(異常景品位置情報)とが表示されている。異常発生情報は、積層異常が検出されたカセットに対応するボックスに表示されることから、異常が発生したカセットを示す情報(異常カセット位置情報)を兼ねている。異常発生情報は、この例では、「!景品異常」という文字列からなる。異常景品位置情報は、この例では、最下位置の景品から何番目の景品において積層異常が発生したかを示す情報からなる。この例では、「6個目」という文字列からなる。なお、異常発生情報が表示されたボックスが押下された場合に、積層異常の種類を表す情報(異常種類情報)を表示するようにしてもよい。
この計数結果画面504は、図26の計数結果画面502とほぼ同様である。ただし、積層異常が検出されたカセット(この例では、1列目の払出ユニットの前から1番目のカセット)に対応するボックスに、積層異常の種類を表す情報(異常種類情報)が表示されている。異常種類情報は、積層異常が検出されたカセットに対応するボックスに表示されることから、異常が発生したカセットを示す情報(異常カセット位置情報)を兼ねている。この例では、異常種類情報は、「詰めすぎ異常」であることを示す「!詰めすぎ」の文字列が表示されている。なお、異常種類情報が表示されたボックスが押下された場合に、積層異常が発生した景品位置を表す情報(異常景品位置情報)を表示するようにしてもよい。
積層異常が検出されたときには、景品払出機2の制御部200は、T/C4にその旨を通知するようにしてもよい。
本願発明は、さらに、特開2008−73169号公報に開示されているような卓上タイプの景品払出機にも適用することができる。
2 景品払出機
3 景品管理機
5 景品
7 カセット
8 払出ユニット
9B 係員用表示部
60 計数センサ
200 制御部
Claims (9)
- 複数の景品が一方向に重ねられた集積状態で収納される1または複数の収納部を有する景品払出機であって、
前記収納部内の景品群に集積異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
前記異常判定手段によって集積異常が発生していると判定されたときに、景品の集積異常に関する情報を出力する出力手段とを含み、
前記異常判定手段は、集積異常の種類を特定する異常種類特定手段を含む、景品払出機。 - 前記異常判定手段は、景品間の隙間が特定できない状態にある「隙間無し異常」、適正な景品とは厚さの異なる景品が含まれている「景品間隔異常」、前記収納部内に規定数以上の景品が収納されている「詰めすぎ異常」、景品間に異物が混入されている「異物混入異常」および景品の厚さ方向が景品集積方向と一致しない姿勢の景品が存在する「景品姿勢異常」のうち少なくとも1つの異常を特定するものである請求項1に記載の景品払出機。
- 前記異常判定手段は、集積異常が発生している景品位置を特定する異常位置特定手段をさらに含む、請求項1または2に記載の景品払出機。
- 前記異常判定手段によって集積異常が発生していると判定されたときに、景品の集積異常に関する情報を表示する異常表示手段をさらに含む請求項3に記載の景品払出機。
- 前記異常表示手段は、集積異常の種類を表す情報、集積異常が発生している収納部を示す情報および集積異常が発生している景品位置を示す情報のうちの少なくとも1つを表示するものである請求項4に記載の景品払出機。
- 前記収納部内の景品群の集積方向の長さを測定する測定手段と、
前記収納部内の景品数を計数する計数手段とをさらに含み、
前記異常判定手段は、前記測定手段によって計測された景品群の集積方向の長さと、前記計数手段の計数結果とに基づいて、景品の厚さ方向が景品集積方向と一致しない景品が景品群の一端側に存在する「景品姿勢異常」を特定する手段を含む、請求項1に記載の景品払出機。 - 前記収納部内の景品数を計数する計数手段をさらに含み、
前記異常判定手段は、前記計数手段によって収納部内の景品数が計数されるときに、前記収納部内の景品群に集積異常が発生しているか否かを判定するものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の景品払出機。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の景品払出機と通信可能に接続される景品管理機であって、
前記景品払出機から、景品の集積異常に関する情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得した情報を表示する表示手段とを含む、景品管理機。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の景品払出機と、請求項8に記載の景品管理機とを含む景品払出システム。
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