JPH11238161A - 施封小束管理装置 - Google Patents

施封小束管理装置

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JPH11238161A
JPH11238161A JP10038769A JP3876998A JPH11238161A JP H11238161 A JPH11238161 A JP H11238161A JP 10038769 A JP10038769 A JP 10038769A JP 3876998 A JP3876998 A JP 3876998A JP H11238161 A JPH11238161 A JP H11238161A
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JP
Japan
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small bundle
small
bundles
sensor
bundle
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Revoked
Application number
JP10038769A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shinohara
靖雄 篠原
Seiichi Someya
誠一 染谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH11238161A publication Critical patent/JPH11238161A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06MCOUNTING MECHANISMS; COUNTING OF OBJECTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06M9/00Counting of objects in a stack thereof

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人手に頼ることなく金庫などの紙葉類収納庫内
部で簡単且つ正確にそこに収納されている小束数を計数
し、確定できる機能を持った施封紙葉類管理装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 小束センサ113の移動距離をエンコ
ーダ124で測定し、小束の紙帯と小束相互間の光反射
量の相違に基づいて小束数を金庫83内で計数するとと
もに、エンコーダ124で計測されたセンサー113の
移動距離と小束の厚さとから得た小束数も用いて小束数
を確定できるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば紙幣を
100枚単位で帯封により施封して紙幣小束として集計
し、出金する機能を有する施封小束支払機などの施封小
束管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】施封小束支払機は、入金された紙幣をそ
の金種ごとに分類計数するとともに、この分類計数した
紙幣を100枚ごとに施封して出金できるように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】紙幣を施封小束支払機
の内部で計数して施封、小束化して内部の金庫に収納す
る場合にはファームウエアによって金種別に指定の金庫
に収納されるため、常に内部に残っている小束数が金種
別に確定された状態となっている。
【0004】しかしオペレータが外部から持ってきた任
意の金種の任意の数の小束を金庫へ手作業で装填する手
装填の場合や、エラー復旧処理などで小束金庫を開けて
収納されている小束数を在高と合わせるような場合に
は、オペレータの操作ミスなどで実際に金庫内に装填さ
れた小束数とファームウエアによって管理された機械在
高の小束数が合致しない状態となることがある。
【0005】このような場合には再度オペレータが金庫
内の小束数を手作業で確認しなければ計数保証ができな
い。しかしながら小束数を人手に頼って確認することは
常にミスの発生を内包し、また不測の事態を避けるため
にもなるべく行ないたくないという事情がある。
【0006】また、金庫内の小束数を人手に頼らずに機
械的に計数する手段としては種々考えられるが、いずれ
も紙幣の汚れなどの光学的、電気的な雑音を拾った場合
には計数された束数が完全に正しいか否かについて確定
ができず、計数結果が完全に保証され得なかった。
【0007】そこで、この発明は、人手に頼ることなく
金庫などの紙幣収納庫内部で簡単且つ正確にそこに収納
されている小束数を計数し、確定でき、計数保証できる
機能を持った施封小束管理装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の施封小束管理
装置は、一定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納する収
納庫と、この収納庫内に設けられた小束の数を計数する
小束計数手段と、この小束計数手段の収納庫内の移動量
を検出する移動量検出手段と、この移動量検出手段によ
り検出された小束計数手段の金庫内における移動量に基
づいて前記収納された紙幣小束の束数を算出する算出手
段と、前記小束計数手段により得られた束数と前記算出
手段により得られた束数とに基づいて前記収納庫に収納
された紙幣小束の束数を確定する手段とから構成されて
いる。
【0009】また、この発明の施封小束管理装置は、紙
幣小束を収納する金庫と、この金庫内に設けられた小束
計数手段と、前記小束計数手段の収納庫内の移動量を検
出する移動量検出手段と、この移動量検出手段により検
出された小束計数手段の金庫内における移動量に基づい
て前記収納された紙幣小束の束数を算出する算出手段
と、前記小束計数手段により得られた束数と前記算出手
段により得られた束数とに基づいて前記収納庫に収納さ
れた紙幣小束の束数を確定する手段とから構成されてい
る。
【0010】上記の構成によりたとえば金庫の中に収納
された紙幣小束の数を人手に頼ることなく内部に設けら
れた小束計数手段の計数結果とこの小束計数手段の移動
量即ち位置検出結果とを組み合わせることにより確定的
に検出できるので、紙幣小束数の管理、保証が容易にで
きる施封小束管理装置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。図1は銀行営業店
で用いられる現金管理システムを示すものである。この
システムはシステム全体の操作およびデータ処理を行う
2台のテラーズマシン1a、1bを備えている。また、
上記システムはバラ紙幣の入出金を行う第1のユニット
としての紙幣入出金機2、およびこの紙幣入出金機2の
余剰現金を施封して機体内に保管し、小束での紙幣の払
い出しを行う第2のユニットとしての施封・小束支払機
3を備える。
【0012】さらに、上記システムはバラ硬貨入金を行
う硬貨入金機4、およびバラ硬貨の出金を行う硬貨出金
機5を備える。また、上記システムは50枚毎に包装さ
れた硬貨(棒金)の出金を行う棒金支払機6およびテラ
ーズマシン置き台7を備える。
【0013】上記紙幣入出金機2は紙幣入金用の投入口
11と、入金時のリジェクト紙幣を集積する入金リジェ
クトボックス12を備える。また、上記紙幣入出金機2
は、出金時のリジェクト紙幣を集積する出金リジェクト
ボックス13と、出金される紙幣が集積される出金口1
4を備えている。
【0014】上記投入口11、入金リジェクトボックス
12、出金リジェクトボックス13、および出金口14
は機体前面に縦一列の状態で配置されている。さらに、
上記紙幣入出金機2の上面部には各取引の内容を印字す
るジャーナルプリンター15が配置されている。
【0015】上記投入口11、出金口14、およびジャ
ーナルプリンター15の近傍にはそれぞれ、前述した2
台のテラーズマシン1a,1bのうち、どちらのテラー
ズマシン1a,1bに占有されているかを示すそれぞれ
一対の占有ランプ16、17、18が配設されている。
【0016】また、上記紙幣入出金機2の前面には機体
内部にある後述する紙幣収納庫の紙幣残量を表示する残
量表示19が配設されている。また、上記紙幣入出金機
2の上面には後述する施封端数を返却する施封一時庫返
却扉20があり、紙幣返却時には機体の上方部にホップ
アップする機構になっている。
【0017】上記紙幣入出金機2の前面には上から入金
搬送路引出扉21、入金時に紙幣返却を行う一時集積扉
22、および紙幣収納庫を引き出す収納庫扉23が配設
されている。
【0018】一方、上記施封・小束支払機3は上部に小
束支払用の出金扉24をもち、この扉が開くことにより
出金された小束の取り出しが可能となっている。上記出
金扉24の近傍には紙幣入出金部の占有ランプと同様の
一対の占有ランプ25が配されている。
【0019】出金扉24の上部には施封帯交換用の帯セ
ット扉26があり、施封帯の交換はこの扉26を開けて
行われる。上記出金扉24の下方には損金庫取り出し扉
27が配され、後述する損金庫を取り出し可能となって
いる。
【0020】上記硬貨入金機4、硬貨出金機5と棒金支
払機6についてはここでは詳細な説明を省略する。次
に、上記紙幣入出金機2と施封・小束支払機3の内部構
成について詳述する。 図2は上記紙幣入出金機2の内
部を側面から示す構成図で、図3はその背面図である。
この紙幣入出金機2において、紙幣を入金しようとする
ときは投入口11に紙幣を置き、テラーズマシン1aま
たは1bから入金開始命令を送ると、これにより、投入
口11から紙幣は1枚づつ内部に取り込まれる。
【0021】図4は上記投入口11から紙幣を取り込む
ための取込手段10を示すもので、ローラ群によって構
成されており、摩擦を利用した取り込みとなっている。
この取り込みの機構は特公昭57−12787号公報に
示される機構とほぼ同じであるが、この公報で示される
挟持ローラがここでは送り込みローラ29,29と、ピ
ンチローラ30,30で構成されることが相違点となっ
ている。
【0022】また、ゲートローラ31,31は実公昭5
7−25314号公報に開示されるようにワンウェイク
ラッチを使用した構成であるが、このローラを左右で支
持する2枚のギャップ調整レバー32a、32bはそれ
ぞれギャップ調整モータ33a、33bに連結されてお
り、紙幣取り出しの状態により自動的に調整されるよう
になっている。この部分の機構/制御方法については記
述を省略する。
【0023】図2に戻り、上記投入口11から取り込ま
れた紙幣は第1の搬送手段としての鑑査前搬送路101
を通過し、鑑査部(鑑査手段)34に導かれる。この鑑
査部34内に取り込まれた紙幣はその金種、形状、表
裏、真偽、正損等が鑑別される。
【0024】この鑑別結果に基づき、あとで図13に詳
細に示すCPU152で制御される搬送制御部157が
搬送路内に設置された振分手段としての振り分けゲート
群35a〜35kを使用して各集積部に紙幣を振り分け
る。
【0025】鑑査部34から出た紙幣は、最初の入金リ
ジェクトゲート35aにより、判定不能券の場合には入
金リジェクトボックス12に振り分けられて集積され
る。この判定不能券は再度、投入口11にセットし直し
て再取り込みするか、手入力で計数データに算入する。
【0026】また、判定された紙幣は次に表裏ゲート3
5bにより表裏取りそろえ機構に送られて全ての紙幣の
向きを表向きに揃える。この表裏取りそろえ機構は図5
に示す構成を有する。
【0027】図5において、表裏ゲート35bにより表
券と裏券に振り分けられた紙幣のうち、表向きのものは
矢印aで示すように表搬送路66に導かれ、裏向きのも
のは、矢印bで示すように、裏搬送路67に導かれる。
この裏向きの紙幣はたたき車(図示しない)によって表
裏ゲート35bに押し当てられながら、表裏ゲート35
bの搬送面に沿ってスイッチバック搬送路としての反転
路65へと進入していく。
【0028】さらに、紙幣が進入していき、その先端
が、反転路65のストッパ68に達すると、紙幣は一時
停止する。この停止される紙幣はスイッチバックタイミ
ングセンサ37で検出され、この検出により、反転たた
きレバ−38が動作して反転ロ−ラ36に押しつける。
この状態から反転ロ−ラ36が回転し紙幣は逆方向へ搬
送される。
【0029】紙幣が逆方向に搬送されると、その一部が
反転ロ−ラ36とベルトにより挟み込まれて裏搬送路6
7へと搬送される。これで紙幣の表裏の切り替えが完了
する。この後、反転合流ガイド39にて表券搬送路66
を通過してきた表券と同じ搬送路に入り後処理が行われ
る。
【0030】上記の表裏取りそろえを行うと、裏券が一
時的にスイッチバック搬送路65内に滞留するため、滞
留時間がばらつくことがある。これはスイッチバックタ
イミングセンサ37により滞留時間を測定し、その後の
搬送路内での搬送チェックにおいて補正することができ
る。このような制御を行うと、時間的にばらつきやすい
スイッチバック搬送において、いたずらに搬送時間チェ
ックによるジャムを多くしないで、安定した搬送を行う
ことができる。
【0031】図2において、すべて表向きに取り揃えら
れた紙幣は次に整理ゲート35cにより、下段収納庫部
に搬送されるか、出金搬送路に導かれるかを選択され
る。出金搬送路に導かれる場合は後述するが、一般的な
入金業務では下段収納庫部に搬送される。下段に搬送さ
れた紙幣は金庫ゲート35dを通過し振り分け搬送路4
0に入る。金庫ゲート35d以降の処理についてはここ
では記述しない。振り分け搬送路40に入った紙幣は一
時庫ゲート35e〜35gにより金種、正損によって一
時集積庫41a〜41dに集積される。
【0032】前記一時集積庫41a〜41dの機構につ
いては図6に代表して示す。前記各集積庫41a〜41
dにはそれぞれ長手整位機構42a〜42dが取り付け
られており、進入してくる紙幣を1枚づつ叩いて集積庫
41a〜41dの奥側に押し込むようになっている。こ
の整位動作により集積された紙幣は長手方向に整位され
る。
【0033】また、上記紙幣の短手方向は集積部左側面
に設置された短手整位機構43a〜43dによって集積
部の反対側の壁に押しつけられ整位されるようになって
いる。この短手整位機構43a〜43dは進入口に配さ
れたコーンローラ44の軸上に偏芯して取り付けられて
おり、コーンローラ44が回転することによりレバーが
前後に動くような構造になっている。
【0034】集積部に進入した紙幣は前記の長手整位機
構42a〜42dおよび短手整位機構43a〜43dに
よって整位されながら、一時集積庫41a〜41d内に
設置されているフラッパー群45a〜45d上に集積す
る。このフラッパー45a〜45dは、集積開始時には
45a〜45dの4枚がすべて図6に示す位置に設定さ
れ、進入してくる紙幣はフラッパー45aと45bの上
に集積する。また、フラッパー45a〜45dはそれぞ
れフラッパー駆動ソレノイド46a、46b,…にリン
クされており、駆動ソレノイド46a、46b…を駆動
することによりフラッパー45a〜45dは下側に約9
0°回転するように構成されている。
【0035】フラッパー45a、45b上に集積する紙
幣の枚数が増えてくると紙幣の上面がコーンローラ44
の出口近くまで上がってくるが、この上面を図示しない
集積満杯センサで検知するようになっている。
【0036】上記集積満杯センサで紙幣の集積が満杯で
あることが検知されると、フラッパー45a、45bは
約90°下側に回転し、集積した紙幣は下側のフラッパ
ー45cと45dによって支えられることになる。この
まま紙幣の集積を続けると、紙幣上面は再度、集積満杯
センサにより検知されるようになり、検知されるとフラ
ッパー45c、45dも同様に下側に約90°回転す
る。このとき紙幣は集積部の底部に取り付けられている
シャッター47a〜47d上に集積されることになる。
【0037】さらに、紙幣の集積を続けると再度、満杯
センサにより紙幣上面が検知されるが、ここではじめて
制御部は集積部満杯をテラーズマシン1aまたは1bに
対して報知することになる。このように一時集積庫を構
成することにより、常に適正な集積深さで紙幣を集積で
きるようになり、集積部で起こりがちな不具合、すなわ
ち、集積部の深さが大きいことによって発生する立ち券
等を防止することができ、さらに大容量の集積が可能に
なる。
【0038】紙幣の集積が完了すると、集積部内の紙幣
は長手押しだし機構50により、長手方向に5mm移動
する。この長手押しだし機構50は長手整位機構42が
取り付けられている面と反対側に設置されており、押し
出し駆動ソレノイド51により奥側の壁から、ガイド形
状の板が集積部に迫り出してくる機構になっている。
【0039】この操作をすることにより、集積部で整位
するために奥側の位置に押しつけられた紙幣を取り出し
時の位置に戻すことができる。これにより、この後、紙
幣を収納庫48a〜48dから取り出す際に投入口11
から入った状態と同じ位置で取り出しをすることがで
き、搬送路上で搬送マージンを大きく取ることができ
る。
【0040】押し出された紙幣は取り出しに適した位置
でシャッター47上に保管される形になるが、シャッタ
ー47は図示しない駆動機構により左右に開き、集積し
た紙幣は収納庫48a〜48dに落下する。上記収納庫
48a〜48d内にはセパレータ49,49が上端で待
機しており、落下した紙幣はこのセパレータ49,49
上に落ちることになる。シャッター47が開くと一時集
積部41上部に待機していたプッシャー機構52が駆動
され、一時集積庫41内に残っている紙幣をすべて収納
庫48a〜48d内に移動させる。
【0041】この移動が完了するとプッシャー52は上
昇し、シャッター47は閉じられる。この状態で次の入
金を受ける状態が出来上がる。上記収納庫48a〜48
d内のセパレータ49,49に関しては、図7に示す。
収納庫48a〜48d内に移動された紙幣はセパレータ
49,49上に乗せられたまま、セパレータ上下駆動機
構53により、セパレータ49,49と一緒に収納庫4
8内を下方に移動していく。収納庫48内に紙幣がある
場合は、セパレータ49,49はリミッタ機構54によ
り既収納紙幣の上で停止する。
【0042】この状態からセパレータ49,49はセパ
レータ回転駆動機構55により、左右とも下側に約90
°回転し、収納庫48内の紙幣集積部から退避する。セ
パレータ49,49が退避するとセパレータ49,49
上の入金紙幣は既収納紙幣の上に落下し、収納動作が終
了する。セパレータ49,49は収納紙幣の外側を通っ
て、再度上方に移動することになる。
【0043】このとき、既収納紙幣の高さによって、セ
パレータ49,49は下回転と上回転を選択できるよう
になっており、図示しないセンサにより、収納紙幣の高
さを検知し、制御部により選択的に最善の方法が取られ
るようになっている。これは収納庫48内の紙幣が多い
場合は、再度セパレータ49,49を紙幣の上に差し込
むときに、上方から差し込む方がスペースを有効に利用
できるため、このような方法を採ることが望ましい。上
記の一連の動作により、入金が完了することになる。
【0044】次に、出金動作について説明する。出金動
作は収納庫48に集積されている券を、出金口14に送
ることで成立する。たとえば出金開始命令がテラーズマ
シン1aから紙幣入出金機2に送信されると、図13に
おいて紙幣入出金機2の制御部であるCPU152は収
納制御部158を制御して、出金紙幣が集積されている
収納庫48の取出機構56を駆動する。この取出機構5
6は投入口11に取り付けられている取込機構と同じも
のである。この取出機構56を回転させて紙幣が1枚づ
つ取り出されるが、取出口直後に設置された取出計数セ
ンサ57により、取り出された紙幣の枚数がカウントさ
れる。カウントが出金枚数に達すると、取出機構56は
駆動を停止し、取り出しが終了する。
【0045】取り出された紙幣は搬送制御部157の制
御のもとで収納庫下搬送路58を通って図13では出金
鑑査部160として示された出金鑑査部59に搬送され
る。出金鑑査部59では紙幣の2枚取り、金種確認を行
い、問題が無ければ上段出金搬送路に送り込む。このと
き紙幣に問題があれば、取り出し機構に追加の取り出し
を指示することになる。出金鑑査部59を通過した紙幣
は精査ゲート35hを通過した後、上段出金搬送路に入
り、施封ゲート35iにより、出金口へ搬送される。
【0046】ゲート35および35iで反対側に搬送さ
れる券に関しては後述する。施封ゲート35iで出金口
側に搬送された紙幣は出金リジェクトゲート35jによ
り、出金鑑査で問題ありと判定された券を出金リジェク
ト庫13へ、出金対象となる券を出金口14へそれぞれ
集積する。出金口14内に指定された紙幣の集積が終わ
ると、図示しない電磁ロックが解除され、出金口が開
き、紙幣を取り出すことが可能になる。これで出金処理
が完了となる。また、収納庫48内の紙幣は通常は紙幣
の重さで、取出機構56の送り込みローラに押し付けら
れ、安定的な取り出しが行われるが、紙幣残量が少なく
なると、収納庫内のバックアップ機構60が駆動され、
収納庫48a〜48d内の紙幣を上から押すこともでき
る。この紙幣残量は図示しないセンサにより、収納庫4
8a〜48d内の紙幣上面の位置を検知することによっ
て行っている。
【0047】次に、金庫内精査業務について説明する。
金庫内精査業務は収納庫48a〜48dに入っている紙
幣の枚数を計数する業務で、出金により確定できなくな
った収納庫48a〜48d内の紙幣枚数を計数して確定
することを目的として行われる。例えばテラーズマシン
1aから精査要求があったときは、まず、収納庫48a
〜48dのうちの1つの収納庫内の紙幣の取り出しが開
始される。取り出された紙幣は出金鑑査部59により金
種を判別され、判別可能になった紙幣は取り出された収
納庫48a〜48dの上方に位置する一時集積庫131
a〜131dのいずれかに集積される。
【0048】また、判定不能になった紙幣は、出金リジ
ェクト庫13に集積されるが、対象外の収納庫48上方
の一時集積庫41a〜41dであっても問題はない。一
時集積庫41a〜41dに集積された紙幣は集積庫が満
杯になると、入金時と同様の過程で収納庫48a〜48
d内に収納されるが、セパレータ49,49は、収納後
も回転せず、精査済み紙幣と精査前紙幣を分離してい
る。この状態で、精査前紙幣が無くなるまで取り出しを
続け、すべての紙幣を取り出すと収納庫48a〜48d
内の紙幣の枚数が確定することになる。
【0049】このとき、収納庫48a〜48d内の紙幣
残量が多いと、シャッター47が閉められなくなるが、
シャッター47を開けたままでも紙幣の精査はできる。
このようにシャッター47を開けたまま精査を行うと集
積一時庫41がセパレータ49,49の動作により、大
きな容量を持てるので、収納庫48a〜48dからの取
り出しを途中で停止することなく、精査ができるという
メリットが生ずる。
【0050】次に、入金紙幣が多く収納庫48a〜48
d内の紙幣が多くなったとき、自動的に施封機3に紙幣
を回す動作について説明する。収納庫48a〜48dの
紙幣を一定枚数づつ施封することは収納庫自動整理と呼
び、収納庫48a〜48d内の紙幣枚数が一定以上にな
ると、自動的に開始される。この一定枚数はテラーズマ
シン1aまたは1bから設定が可能で、この設定をする
ことにより、収納庫48a〜48d内の紙幣枚数が常に
一定に保たれるようになる。
【0051】収納庫48a〜48d内の紙幣枚数が設定
値以上になると、自動的に収納庫整理が起動され、収納
庫48a〜48d内からの取り出しが開始される。取り
出された紙幣は出金鑑査部59により、金種確認等の判
別が行われ施封に適した紙幣のみが施封ゲート35iに
より施封集積部61へ搬送される。施封集積部61に1
00枚が搬送されると後述する機構/処理により施封部
へ送られる。
【0052】一方、上記収納庫48a〜48dでは10
0枚取り出し毎に収納庫48a〜48d内の紙幣残量を
チェックし、残量が設定値以下になると取り出しを停止
する。このように制御することにより収納庫48a〜4
8d内の紙幣枚数は常に一定範囲内に保たれる。
【0053】次に、集積手段としての施封集積部61に
ついて説明する。施封集積部61は図2に示されるよう
に上下2段の集積部61a,61bからなっている。こ
の2段の集積部61a,61bの切り替えは集積切り替
えゲート35kにより切り替えられる。
【0054】最初に金庫48a〜48dから取り出され
た紙幣は上段施封集積部61aに集積される。集積され
た紙幣は施封集積バックアップ62a上に集積され、集
積出口からある程度の高さが確保されている。集積が進
み、紙幣上面が集積出口に近づいてくると、図示しない
施封集積満杯センサにて満杯が検知される。
【0055】満杯が検知されると、施封集積バックアッ
プ62aはその駆動機構により下端まで下がり、施封横
キャリア63a上に紙幣を移動する。さらに集積が進
み、上段施封集積部61aに100枚の紙幣が集積完了
すると、集積切り替えゲート35kにより、それ以降の
紙幣は下段施封集積部61bに集積される。
【0056】一方、上段施封集積部61aに集積した1
00枚の紙幣は施封集積クランプ64aにより、上方か
ら押しつけられながら、第2の搬送手段としての施封横
キャリア63aにより、施封機3側に移動される。この
とき、施封集積クランプ64aは施封横キャリア63a
上に固定されているため、一緒に移動する。
【0057】この移動された100枚の紙幣は後述する
施封機3の機構により、施封横キャリア63aから引き
抜かれる。紙幣が引き抜かれたことを検知すると施封横
キャリア63aは元の位置に戻る。このとき、施封集積
バックアップ62aと施封集積クランプ64aも元の位
置に戻る。
【0058】以上の動作で1周期が完了し、次は下段施
封集積部61bが同様の動作で100枚の紙幣を施封機
3に送る。このように上/下段の施封集積部61a,6
1bが順番に施封機3に100枚づつの紙幣を送ること
により、連続的に施封を行うことができる。
【0059】また、施封時に端数が残ったときは、図2
のように施封集積部61a,61b全体が、その前段搬
送路とともに上方へホップアップし、集積部61a,6
1bにある紙幣を取り出せるようになっている。
【0060】次に、施封・小束支払機3について図8を
用いて説明する。この図8は施封・小束支払機3を側面
から見た図である。施封・小束支払機3へは前述のよう
にして紙幣入出金機2の施封集積部61a,61bに乗
った状態で100枚づつの紙幣束が送り込まれる。紙幣
束を乗せた施封集積部61a,61bが紙幣入出金機2
から施封・小束支払機3に挿入されると、小束ハンド部
71がこの紙幣束を受け取りに移動する。小束ハンド部
71は上段ハンド部71aと下段ハンド部71bの2段
構成になっており、施封集積部61の上段61aから紙
幣束が供給されても下段61bから紙幣束が供給されて
もその紙幣束を保持することができるようになってい
る。
【0061】また、小束ハンド部71a、71bは同一
ベース上に構成されており、移動は上下一緒に行うよう
になっている。小束ハンド部71a、71bは図示しな
いハンド位置検出センサにより、紙幣クランプ位置、紙
幣リリース位置、待機位置の3ポジションが検知できる
ようになっている。
【0062】紙幣入出金機2からの紙幣受け取り時に
は、施封集積部61上に紙幣が指定枚数集積されると、
紙幣入出金機2から施封・小束支払機3に受け渡しOK
と上段か下段かの信号が送られる。この信号を受けた施
封・小束支払機3は後述するバックアップ機構を上段ま
たは下段に紙幣入出金機2からの信号に従ってセットす
る。
【0063】その後、待機位置で待機していた小束ハン
ド部71a,71bが紙幣クランプ位置まで移動し、図
示しない紙幣クランプ機構により送り込まれた紙幣束を
クランプする。クランプが完了すると小束ハンド機構7
1a,71bは紙幣束を引きづりながら紙幣リリース位
置まで移動し、バックアップ機構72が紙幣束をクラン
プするのを待つ。バックアップ機構72が紙幣束をクラ
ンプすると、小束ハンド機構71a,71bは紙幣束を
リリースし、待機位置へ戻る。以上の動作で小束ハンド
機構の1周期が完了し、紙幣束の引き込みが完了する。
【0064】次に、バックアップ機構72について説明
する。バックアップ機構72はその機構内に紙幣受け台
74とその上方にバックアップクランプ機構73を持っ
ている。また、バックアップ機構72は図示しないセン
サ群によって、上段紙幣受け取り位置、下段紙幣受け取
り位置、キャリア受け渡し位置の3ポジションが検知で
きるようになっている。小束ハンド機構71から紙幣を
受け取ったバックアップ機構72は小束ハンド機構71
が待機位置に戻るのを待って、上段紙幣受け取り位置ま
たは下段紙幣受け取り位置から移動を開始し、キャリア
受け渡し位置まで移動する。このとき、バックアップク
ランプ機構73はクランプ状態にあり、バックアップ機
構72上の紙幣が落下しないように押さえている。
【0065】バックアップ機構72がキャリア受け渡し
位置まで移動すると紙幣束の下面が第3の搬送手段とし
てのキャリア75上と同じ高さになるように設定されて
いる。この状態でキャリア75が前方へ移動すると紙幣
はキャリア75の背板で押されて、バックアップ機構7
2上から抜き取られる。上記の動作によりバックアップ
機構72からキャリア75への受け渡しが完了する。
【0066】キャリア75が前方へ移動を開始すると図
示しないキャリアクランプにより、紙幣はキャリア75
上から落ちないようにクランプされるようになってい
る。また、キャリア75の前方に配された施封シャッタ
ー76はキャリア75上の紙幣に押されてキャリア移動
方向に回転しながら、紙幣を通過させるような構造にな
っている。
【0067】また、キャリア75は図示しないセンサ群
により、紙幣受け取り位置、把束位置、縦キャリア受け
渡し位置の3ポジションが検知できるようになってい
る。キャリア75に乗った紙幣はキャリア75によって
把束機構91に移動されて把束される。上記把束機構9
1は施封帯92の供給部93、この供給部93から供給
される施封帯92を送る送りロ−ラ94、紙幣束に施封
帯92を巻き付ける巻付機構95、紙幣束に施封帯92
を巻き付けたのち施封帯92をカットするカッタ96を
備えている。
【0068】把束された紙幣束はキャリア75に乗って
把束位置から縦キャリア受け渡し位置まで移動し、その
場でキャリア75は停止する。このとき紙幣束は施封シ
ャッター76の外側側面に当たって一定の位置で停止す
るようになっている。このとき縦キャリア77はキャリ
ア75の下方の待機位置から上昇し、キャリア75上の
紙幣束をつかめる位置まで移動する。
【0069】移動を完了した縦キャリア77は併設され
ている縦キャリアクランプ機構78によりキャリア75
上の紙幣束を保持する。縦キャリアクランプ78が紙幣
束を掴むとキャリア75はさらに移動を開始し、紙幣受
け取り位置まで戻る。このとき施封された紙幣束は施封
シャッター76に押されてキャリア75上からはずれる
ことになる。
【0070】完全に縦キャリア77上にのった100枚
の紙幣束、即ち小束は縦キャリア77とともに下降し、
小束搬送路79内に進入する。小束搬送機構は搬送路上
面に小束プッシャー機構80、図9に示したピッカー機
構81を持ち、下面には搬送路上の小束を小束金庫83
内に導く搬送シャッター機構82a、82bを具備して
いる。搬送路下方には小束金庫83が4ケ配されてお
り、小束の金種によってそれぞれの金庫83に収納でき
るようになっている。また、金庫83内に配されたスト
ッパー機構84および小束金庫バックアップ機構85に
より、金庫83内の小束を搬送路内に戻すことも可能に
なっている。
【0071】次に、縦キャリア77によって移動してき
た小束が搬送路を通って小束金庫83に収納されるまで
を詳細に説明する。縦キャリア77が小束をクランプし
た状態で搬送路内に近づくと、搬送路開閉機構86が図
示しない駆動モータにより開く。
【0072】ここから搬送路内に進入した縦キャリア7
7は搬送路内の定位置に移動し、搬送路開閉機構86が
閉じるのを待つ。搬送路開閉機構86が閉じると、縦キ
ャリア77と入れ子に配された駆動ローラにより、小束
は搬送路内を搬送される。
【0073】次に小束はその小束が収納されるべき小束
金庫83の上で停止し、収納可能な状態で待機する。こ
のとき、小束は図9のピッカー機構81により、その停
止位置が調整されるようになっている。
【0074】小束収納庫83の真上で小束が待機する
と、図示しない駆動機構により、左右の搬送シャッター
82aおよび82bが下方に回転するように駆動され小
束は金庫83内へ落下する。このとき、搬送シャッター
82a,82bの駆動に合わせて、小束プッシャー機構
80も同時に押し込み方向に駆動され小束が途中に引っ
かからないように押し込む。
【0075】落下した小束は最初はストッパー機構84
の上に乗り、小束プッシャー機構80により、さらに金
庫83内に押し込まれる。ストッパー機構84は小束と
一緒に金庫83内に回転するように押し込まれ、小束が
一定の位置に達すると自力で元の位置に戻るようにスプ
リング等で付勢されている。
【0076】図8の最も左端の金庫83では、このスト
ッパー機構84が開いた状態を示している。ストッパー
機構84が戻る位置まで小束プッシャー80が押し込み
を終了すると、小束プッシャー機構80は定位置まで戻
り、搬送シャッター82a,82bが閉じて、小束の金
庫83への収納が終了する。
【0077】金庫83内に収納された小束は金庫83内
の小束金庫バックアップ機構85により常に上側に付勢
されており、小束はストッパー機構84で押さえられて
いる状態になっている。
【0078】小束の出金は、まず出金したい金種の紙幣
束が収納されている金庫、例えば左端の金庫83の搬送
シャッター82a,82bを開き、小束プッシャー機構
80を金庫83内へ押し込む。このとき金庫83内の小
束は小束プッシャー機構80により下方へ押し込まれ、
ストッパー機構84が回動可能となる。
【0079】回動可能となったストッパー機構84は図
示しない駆動機構により金庫83内へ回動し、固定され
る。その後、小束プッシャー機構80を上方へ引き上げ
ると金庫83内の小束は小束金庫バックアップ機構85
によって押し上げられ、小束プッシャー機構80の上端
位置まで上昇する。
【0080】上端まで移動した小束は図9に示すピッカ
ー機構81を駆動することにより、最上部に位置する小
束のみがピッカー機構に引っかけられ小束搬送路79A
内に導入される。導入された小束は搬送路79A上のド
ライブローラに駆動されて搬送路79A内を移動するこ
とになる。また、連続的に出金するときは、そのまま再
度ピッカー機構81を駆動すれば次の小束が出金される
ことになる。小束の出金が終了したら、入金時と同様に
小束プッシャー機構80を押し込み、残りの小束を金庫
83内に収納して出金処理が完了する。
【0081】小束搬送路79Aに移された小束は、搬送
路79A内を移動して搬送路79A出口にある金種セン
サ133により金種を確認されてからエレベータ87内
に落下する。エレベータ87内に出金するべき小束がす
べて入るとエレベータ87は上昇を開始し、出金位置ま
で移動する。
【0082】エレベータ87が出金位置に停止すると小
束出金扉24が開き、小束が取り出せるようになる。エ
レベータ87内から小束が取り出されると図示しないセ
ンサにより、小束無しが検知され出金扉24を閉めて取
引が終了するようになっている。
【0083】また、紙幣整理等で連続的に小束を機体外
へ放出したいときは、小束シュート扉89を開き、エレ
ベータ87を小束搬送路79Aより上方へ移動させるこ
とによって、小束搬送路79Aから落下してくる小束
を、そのまま下方へ放出することも可能となっている。
これはエレベータ87の容量が有限であるのに対して、
連続的に所望の束数だけ出金できるというメリットを持
っている。
【0084】即ち、エレベータ87の下方には損券金庫
90が設置されており、通常は出金に適さない小束、た
とえば損券小束や小束姿不良のものを収納できるように
なっているが、紙幣整理等で小束を連続的に排出すると
きにこの損券金庫90に収納する場合は小束搬送路79
Aから小束を落下させるときにエレベータ87を上昇さ
せて、直接損券金庫90に収納するようにする。
【0085】次に小束精査動作について説明する。この
精査とは手入力された金額と計数結果が等しいか否かの
確認動作を意味する。小束の精査は小束金庫83に入っ
ている小束の束数を計数する動作で、例えば係員が小束
を手で装填したり、エラーが発生した後など、確定でき
なくなった小束金庫83内の小東の束数を計数して確認
することである。
【0086】この小束精査は図13の小束精査部170
によって行われるもので、以下、小束金庫83の小束精
査機構について図10、図11を参照して説明する。図
10は小束金庫83の斜視図であり、図11はその上面
図である。
【0087】小束金庫83は箱形状の金庫本体111を
有し、その本体正面側に小束計数ユニット112が取り
付けられている。小束計数ユニット112は図11に示
すように2個のセンサ113a,113bが水平方向に
併設された2連の計数センサ113と,この計数センサ
113を上下させるためのレール114と,タイミング
ベルト115およびタイミングプーリ116、117と
を有する。計数センサ113はこのタイミングベルト1
15と直結されていて、後述する駆動部118から駆動
力を得てレ一ル114に沿って上下する構造になってい
る。
【0088】このレール114の上端下端にはそれぞれ
センサー119、120が設けてあり、計数センサー1
13の上端、下端位置を検知することができる。駆動部
118はモータ−121と減速ギア122から構成さ
れ、これがタイミングベルト123でタイミングプーリ
117と連結されて、タイミングベルト115を駆動す
るようになっている。
【0089】また、駆動部118の減速ギア122には
エンコーダー124のギアが噛み合っていて、モーター
121の回転によりエンコーダ−124が回転するよう
になっている。このエンコーダ−124が回転すると、
そのスリットを通って光電変換素子に至る光が断続さ
れ、これにより、モーター121の回転の検知、即ち計
数センサ−113の移動距離を測定することが可能とな
っている。なお、このエンコーダ124は光電式のほか
たとえば磁石とコイルと組み合わせた電磁式のものでも
よい。
【0090】計数センサ−113のセンサー素子113
a,113bの上端位置は図11に示すようにストッパ
ー機構84の下側近傍に配置される。一方、図12に示
すように金庫83内の小束Pが乗っているバックアップ
125は図示しないスプリングによって図中の上方向へ
の力が加えられているが、最上部の小束Pが金庫ストッ
パ84によって押さえられているので、小束の数にかか
わらず小束上端の位置は一定に保持されている。すなわ
ち、小束金庫83内に集積されている小束Pの上端の束
の帯Sがセンサー113により検知できる位置となって
いる。
【0091】下端位置は計数センサ−113が小束金庫
バックアップ機構85のバックアップ125の最下端位
置より下になるように配置され、バックアップ125の
計数センサ−113側の端面には図示しないエンドマー
クが記されていて計数センサ−113でこのエンドマー
クを読みとることによってバックアップ125の位置、
即ち集積された複数の小束群の最下端の小束の位置を認
識することができる。
【0092】施封・小束支払機3の4つの小束金庫83
はそれぞれ同様に構成された小束計数ユニット112を
具備していて、小束計数ユニット112を動かすための
電源及び小束精査部170と図13のCPU162との
信号の受け渡しは、それぞれの小束金庫83の下部に設
けられたフロートコネクタ134を介して行われる。
【0093】前記のように計数センサ−113は2つの
反射センサー113a,113bで構成され、図11に
示したように小束Pの帯Sに対抗する位置に配置されて
いる。これをレール114に沿って上下させることによ
り小束金庫83内に集積された小束Pの帯Sと帯Sの切
れ目の明暗を読みとり小束Pの束数を確定する。また、
計数センサ−113の2つの反射センサー113a,1
13bはそれぞれ小束Pの帯Sを検知するが、帯位置が
ばらついて片方のセンサーで検知できなくなっても片方
のセンサーが検知できれば、たとえば両方のセンサーの
出力の論理和をとることにより束数を確定できる。
【0094】紙幣入出金機2から受け取った100枚の
紙幣を施封し、金種別に指定の金庫83に収納する場合
は金庫内に収納される小束の向きは一定で、ユニット正
面、すなわち図11の右端から左端を見た場合に小束P
の中央から左に寄った図示の位置に常に帯封Sが来るよ
うに収納される。
【0095】手装填時にもオペレータには同じように帯
封Sが位置するように装填するように指示されるから、
内部装填された小束と手装填された小束の向きが同じに
なり、すべてセンサー113により検知できるが、オペ
レータが指示を守らなかったり、あるいは装填時に帯封
Sがづれてしまったとき等はセンサー113の位置に帯
封Sがない小束が混入していることがある。
【0096】しかしこの発明では、このように計数セン
サ−113の2つの反射センサーが帯を読みとれない場
合もエンコーダ−124で検知した計数センサ−113
の移動距離から、読みとれない部分の小束の厚みを判断
して束数を確定することができる。これは、金庫83内
の小束Pの厚みが金種の違いにはあまり影響されずバッ
クアップ125とストッパ84とで押さえられてある一
定の範囲内の寸法を有するということから可能となる。
ただし、新券と流通券とでは100枚の小束あたりで若
干の相違があるが、これは一度に測定する束数を3束ま
でとすれば測定誤差に結び付く値ではない。
【0097】次に、計数センサ−113が小束P群の側
面に沿って上昇移動するときのセンサー113の揺動機
構について図12を参照して説明する。図12は計数セ
ンサ−113の揺動機構と小束金庫83内に集積された
小束Pを横方向から見た側面図である。
【0098】計数センサ−113はセンサーブラケット
126に固定されていて、センサーブラケット126は
センサーベース127に取り付けられた回動軸128に
より回動可能に設けられている。また、センサーブラケ
ット126には縦方向に回転可能なコロ129が設けら
れ、その小束P方向の先端部は計数センサ−113のレ
ンズ先端よりわずかに突出した位置に配置されている。
【0099】センサーブラケット126はセンサーベー
ス127に取り付けられた弾性部材としての圧縮コイル
ばね130により、コロ129及び計数センサ−113
が小束金庫83内の小束Pに押しつけられるように付勢
されている。
【0100】小束金庫83内の小束Pは小束金庫のリブ
131、及び側面内壁132の範囲内で前後左右にばら
つくが前後方向のばらつきに対し揺動機構のコロ129
が集積された小束Pの形状に合わせて小束Pに密着して
動くので計数センサー113と小束Pは常に最適なレン
ズ焦点距離に保たれる。
【0101】小束金庫83の側面内壁132は各金種の
それぞれの長手幅に合わせた位置に固定可能に設けられ
ていて、左右幅を規制することにより、各金種の左右方
向のばらつきが一定の範囲内になるようにしている。
【0102】ここで、図1におけるテラーズマシン1
a,1bと紙幣入出金機2と施封・小束支払機3の制御
系の概略構成を図13に示すブロック図を参照して説明
する。図13において、例えば一方のテラーズマシン1
aはメモリ140aを有するMPU140を具備し、こ
のMPU140にはバスを介してPROM141,プロ
グラムメモリ142、集計データメモリ143、キーボ
ード144、CRT表示部145、HDD148、ジャ
ーナルプリンタ15が接続されている。
【0103】MPU140にはさらにI/F147が接
続され、このI/F147を介してテラーズマシン1a
は紙幣入出金機2のI/F151および施封・小束支払
機3のI/F161に接続される。
【0104】紙幣入出金機2は、CPU152、ROM
153、RAM154、カット機構155、施封集積部
61に集積された紙幣を施封・小束支払機3へ押し出す
押出し機構156、搬送路の動作を制御するための搬送
制御部157、金庫48a〜48dへの紙幣の収納を制
御するための収納制御部158、監査部34を含む入金
鑑査部159、出金鑑査機構59を有する出金鑑査部1
60が、インターフェース(I/F)151に接続され
て構成されている。
【0105】上記CPU152は紙幣入出金機2の全体
を制御するものであり、R0M153にはCPU152
の制御プログラム等が記憶されている。RAM154は
紙幣入出金機2で鑑査処埋された紙幣等に関する各種情
報の記憶に用いられている。搬送制御部157は入金鑑
査部159または出金鑑査部160の判別信号に基づい
て送り込みローラ29に続く搬送路が駆動制御され、紙
幣が搬送されるようになっている。
【0106】収納制御部158は図示しない振分けゲー
トを駆動制御することにより、搬送路により搬送される
紙幣を鑑査部34の判別信号に従つて各一時集積庫41
a〜41dへ振分けるようになつている。また、収納制
御部158は、シャッター47a〜47dの移動制御に
より各一時集積庫41a〜41dの集積紙幣の各収納庫
48a〜48dへの収納が行われ、および繰出ローラを
含む取出し機構56を駆動制御することにより、各収納
庫48a〜48dから搬送路への紙幣の繰り出しが行わ
れるようになっている。
【0107】I/F151は、テラーズマンン1aのユ
ニットインターフェース147に接続されている。ま
た、施封・小束支払部3は、CPU162、R0M16
3、RAM164、小束ハンド部71から施封機構91
へ紙幣束を押し出す押出し機構165、搬送路79、7
9Aの動作を制御する搬送制御部166、金庫83への
小束の収納を制御する収納制御部167、施封機構91
の動作を制御する施封制御部168、エレベータ87を
制御するエレベータ部169、金庫83内に構成される
後述する小束精査部170が、I/F161に接続され
て構成されている。
【0108】上記CPU162は、施封・小束支払部3
の全体を制御するものであり、ROM163にはCPU
162の制御プログラム等が記憶されている。RAM1
64は施封・小束支払部3で施封処理された紙幣等に関
する各種情報の記憶に用いられる。搬送制御部166は
図8に示した搬送路79、79Aを含む搬送路を駆動制
御することにより、施封部71からの紙幣の小束が搬送
されるようになっている。施封制御部168の制御によ
り、一時施封庫72から施封部91へ落とし込まれた集
積紙幣に対して紙テープ等を巻くことにより、紙幣束と
しての小束が作成されるようになっている。
【0109】搬送制御部166は図示しない振分けゲー
トを駆動制御することにより、搬送路79Aにより搬送
される施封指定された金種に基づいて対応した小束収納
庫83に振り分けられるようになっている。また、搬送
制御部166は、図示しない取出し機構を駆動制御する
ことにより、各収納庫83から搬送路79Aへの小束の
取出しが行われるようになっている。
【0110】小束精査部170は収納庫83に収納され
た小束Pの数を計数し、入力された金額と合致するか否
かを確認する。なお、図13では紙幣入出金機2および
施封・小束支払機3がテラーズマシン1aに接続されて
いる状態を示したが、同様にしてそれぞれインターフェ
ース151、161を介して他のテラーズマシン1bに
接続される。
【0111】以下、図14ないし図19を参照して小束
精査部170の一連の動作を説明する。計数センサ−1
13は通常、小束精査を行わないときはバックアップ1
25上に載置されている小束に触れないように金庫83
の下端位置で待機しているが、例えばオペレータによる
小束の装填が行われたときにはテラーズマシン1aまた
は1bから小束の精査要求が生じる。
【0112】図19のステップS41で小束が装填され
ると、次のステップS42にてオペレータによる装填さ
れた紙幣の金種およびその装填総額が入力される。これ
によりステップS43にて金庫83内のすべての小束数
の計測が行われる。すなわち、要求のあった小束金庫8
3のモータ121が駆動され、図14(a)のステップ
S1にてエンコーダ124が駆動されるとともに計数セ
ンサ113を上昇させ、センサデータ取り込みが開始さ
れる。この取り込まれたセンサデータは図13のCPU
162の制御のもとにRAM164に順次格納される。
【0113】次のステップS2において開始位置の小束
部分の検出が開始され、計数センサ113は上昇しなが
らその前方からの反射光の検知を始め、ステップS3に
て図16、17に示す計数センサ113a,113bの
出力A,Bおよびエンコーダ124の出力データCがR
AM164に読み込まれる。図16,17は計数センサ
−113を上昇させながら小束金庫83内の複数の小束
Pを計数させたときのセンサー波形とその時のエンコー
ダ−124の出力波形をグラフに表したものである。
【0114】計数センサ113の2個のセンサ113
a,113bの出力レベルA,Bは、夫々このセンサ1
13が金庫83内を下から上へ移動するときに、バック
アップ125の位置へ到達するまでは図16、図17の
レベルA1,B1に示す低い値に保たれるが、ステップ
S4でバックアップ125に付けられている図示しない
エンドマーク即ち束開始マークを検知すると、夫々図1
6、17のレベルA2,B2のように高い値となる。こ
れらのレベルA2,B2はそれぞれ後で説明するがセン
サー113a,113bに設定されるスライスレベルよ
り高い値を有するものである。
【0115】この束開始マークが検知されると、ステッ
プS5において小束開始位置がたとえばRAM164上
でフラグを立てる形でセットされる。この小束開始位置
セットが終わるとつぎに図14(b)の処理に移行し、
終了位置の小束部分の検出処理がステップS6で開始さ
れる。この処理の開始によりステップS7にて計数セン
サー113、エンコーダ124の出力データA,B,C
のRAM164への読み込み処理が引き続き行なわれ
る。
【0116】センサー113が引き続いて上昇して行く
につれて2個のセンサー113a,113bからは図1
6、17に示すようにレベル変化する出力データA,B
が得られ、同時にエンコーダ124からは連続したパル
ス出力Cが得られる。
【0117】即ち、計数センサ−113の二つのセンサ
ー113a,113bは反射型のセンサーであるので小
束金庫83内の小束Pが無い部分では発光した光が反射
しないため図16のA1,B1部のようにセンサーの出
力電圧が低いが、エンドマークが付されたバックアップ
125の所にくると反射光が強くなるのでA2,B2の
ように高い値を示すようになる。バックアップ125を
外れると一度反射光がなくなるのでA3,B3のように
一旦出力電圧が低下するが、さらに最初の小束Pの帯S
の位置まで移動すると、帯Sによって反射されるためA
4,B4部のようにセンサーの出力電圧が上がる。さら
に計数センサ−113が移動して帯と帯の切れ目に達す
ると帯の切れ目で反射光が弱くなるためセンサ−113
a,113b共に出力電圧がA5,B5部のように低く
なる。
【0118】さらに計数センサ−113が移動して次の
小束Pの帯Sに達すると、帯Sによって再び反射光が強
まるのてセンサー113の出力電圧は再図16のA6,
B6部のように高くなる。
【0119】この状態でたとえば図16に示したように
エンコーダ124の出力が低いレベルC1で一定となる
と、ステップS8にてエンコーダ124が停止したこと
が検知される。但し、このエンコーダ124の停止位置
によっては高いレベルで出力一定となることもある。こ
の時、センサー113は最上端の小束の帯封Sを過ぎて
上端検知センサー119を遮る位置で停止していること
になる。
【0120】ステップS8でエンコーダ124が停止し
たことが検知されると、センサー113が小束群の最上
部に来ており、ステップS9にて小束終了位置セットが
行われ、ステップS10にて終了の処理が行われる。
【0121】この状態でRAM164に記憶されたセン
サー113a,113bの出力レベルがステップS11
にて検証され、小束Pに付けられている紙帯S部分のセ
ンサ出力レベル、例えば図16のレベルA3,B3を確
実に検知できるレベルAs,Bsをスライス値として決
定してRAM164に格納する。
【0122】続いて、RAM164に格納されたデータ
を読み出して、この間に検知したバックアップ125の
エンドマーク、小束Pと小束Pの帯の切れ目の明暗の回
数、およびエンコーダ124で測定した明暗の間隔をも
とに小束Pの束数を確定する処理を以下に詳細に説明す
るようにステップS12にて行い、小束計数処理が終了
する。
【0123】なお、施封・小束支払機3の4つの小束金
庫83はそれぞれ、同様の機構を有しているので、テラ
ーズマシン1a、1bの要求により必要な金庫のみ小束
精査することも、全金庫同時に小束精査することも可能
である。
【0124】次に、ステップS12における小束計数処
理、即ち、センサー113およびエンコーダ124の出
力データより束数を確定する方法について図15ないし
図18を参照して説明する。
【0125】図15による以下の説明ではRAM164
に格納されているセンサー113からの出力データを書
き込みとは逆の順序で読み出して束数の計数を行うが、
勿論書き込みの順に読み出して処理を行ってもよい。
【0126】小束精査部170はCPU162の制御下
でステップS21の束数カウント開始処理を行い、ステ
ップS22においてRAM164に格納されているセン
サー113のセンサー値ならびにエンコーダ124のエ
ンコーダ値を読み込む。
【0127】この場合、データをRAM164から逆に
読出す。たとえば図16において最初にA6,B6のレ
ベルのセンサーデータが読出されたものとする。このと
き同時に図14の処理で格納されているスライス値A
s,Bsならびに新券100枚の紙幣小束Pの平均厚さ
データも読み出される。
【0128】これらのレベルA6,B6はステップS2
3でチェックされ、エンドマークレベルA2、B2より
もそれぞれ低いのでステップS25に進む。もしエンド
マークレベルA2、B2が検知された場合にはステップ
S24に移行して「終り」処理が行われる。
【0129】ステップS25でセンサ値A6,B6とス
ライス値As,Bsとが比較され、この場合はセンサ値
の方が大きいので帯封間ではないと判断してステップS
22に戻る。
【0130】センサレベルA5,B5が読み出されと、
スライス値As,Bsの方が大きくなるので帯封間であ
るとしてステップS26に移行し、エンコーダ値によっ
て表されるセンサ移動距離データと読み出された小束P
の厚さデータとの比較が行われる。
【0131】厚さデータの方が大きければステップS2
2に戻り、厚さデータに対してセンサ移動距離を示すセ
ンサ値データの方が大きければステップS27に移行し
て、このセンサ値データが1束の厚さに対して何倍にな
るかを検知するための割り算が行われる。例えば、エン
コーダセンサ124の出力がセンサー113の移動距離
0.5mm毎に一回変化し、小束Pの1束の厚さが10
mmである場合には、1束あたりのエンコーダセンサ1
24の出力の変化は20回となる。
【0132】センサ値、すなわち移動距離が20mm以
下、即ち2倍以下であれば、ステップS28に移行して
それまでに検知されている小束の総束数に1を加えて新
しい総束数として記憶し、それまでのセンサ移動距離を
しめすエンコーダ値をクリヤしてステップS22に戻
る。
【0133】同様に、センサ値が2倍(20mm)以
上、3倍(30mm)以下であれば、ステップS27か
らS30を経てS31に移行し,それまでに検知されて
いる小束の総束数に2を加えて新しい総束数として記憶
し、それまでのセンサ移動距離をしめすエンコーダ値を
クリヤしてステップS22に戻る。
【0134】さらに、センサ値が3倍以上、4倍以下で
あれば、ステップS30からS32を経てS33に移行
し,それまでに検知されている小束の総束数に3を加え
て新しい総束数として記憶し、それまでのセンサ移動距
離をしめすエンコーダ値をクリヤしてステップS22に
戻る。
【0135】しかしながら、ステップS32において、
センサ値が小束厚さの4倍以上であることが検知される
と、新券の4小束の厚さと流通券の4小束の厚さとの差
が大きくなって誤計数のおそれが出てくるので、ステッ
プS34でエラー処理を行い、ステップS24で束数カ
ウント処理の終り処理を行う。
【0136】図16においてセンサ値A5,B5が読み
出されてからセンサ値A4,B4を経て低いセンサ値A
3,B3が得られたときはこの間のセンサ移動距離が丁
度小束1束分の厚さを示すのでステップS27からS2
8、S29へ進む。しかし、例えば小束帯封の側面に何
かの汚れが付いていたり、紙帯に模様があったり、ある
いはセンサー113の出力になんらかの原因でノイズが
乗ったりしてると、図17に示すようにセンサ値A5,
B5が読み出されてからすぐに低い値A7,B7が読み
出されることがある。
【0137】このようなときには、A5,A7間、およ
びB5,B7間の移動距離が1束分より短かく、エンコ
ーダ124の出力パルス数が20個以下であるので、ス
テップS26からS22に戻ることになり、この部分を
誤って小束として認識するようなことはない。
【0138】図16、17において、エンドマークに対
応するセンサ値A2,B2が読み出されると、ステップ
S23にて小束読出がすべて終了したことを検知し、S
24に移行して処理を終了する。
【0139】このようにして小束金庫83内の小束Pを
全て検知すると、帯S部分の出力電圧の高い部分と帯S
と帯Sの切れ目の出力電圧の低い部分の波形が小束Pの
数分得られるので、小束Pの束数を確定することができ
る。
【0140】また、小束計数の途中において図18のセ
ンサ値A8部はセンサ−113aにより帯と帯の切れ目
を読みとって出力電圧が下がっているが、対応するセン
サー113bのセンサ値B8は帯と帯の切れ目が読みと
れず出力電圧に変化が無い。
【0141】このような場合はセンサ113aの出力A
8を用いてエンコーダ一124で検知したセンサー移動
距離からセンサ−113aの出力低下部分A8を帯と帯
の切れ目であると判断することができるほか、図15の
ステップS27、S28で説明した方法でも1束として
計数できる。
【0142】尚、図18において、センサ値A8,A9
の間のスライス値Asより高い部分A10およびA10
とA1との間のA11の部分は夫々1束として計数でき
るが、この時他方のセンサー113bのサンサー値B8
〜B11も参照値として用いて計数結果の確認をするこ
とができる。
【0143】以上のようにしてステップS43にて金庫
83内の小束数が計数されたら図19のステップS44
に移行してさきにオペレータにより入力されている小束
数と実際に計数された小束数との比較が行われ、一致し
なかったときにはステップS45によりエラー処理が行
われ、必要に応じてその旨の表示等が行われる。一致し
ていたときは小束数が確定し、計数保証が得られたこと
になる。
【0144】ここで、小束の金種判別機能について図8
を用いてさらに説明する。小束搬送路79Aの出口付近
に反射型の金種判別センサ−133が配されていて、出
金、及びその他業務での小束Pの放出時に小束搬送路7
9Aの出口を通過する小束Pの表面の複数箇所を金種判
別センサ−133によって検知する。その反射パターン
を鑑別することにより出金、及び放出束の金種を判別す
る。
【0145】次に上記の施封紙幣管理装置を使用した取
引の例を示す。まず、入金取引をする場合は、入金する
現金を図1の紙幣入出金機2の投入口11にセットす
る。次に、例えばテラーズマシン1aから取り込み開始
操作を行う。このようにすると、紙幣入出金機2は紙幣
の計数を開始し、計数終了後、その計数結果をテラーズ
マシン1aに送信する。
【0146】入金操作をしているオペレータは紙幣計数
中にテラーズマシン1aのキーボード144に含まれる
操作キーを使用して伝票金額、口座番号等の入金データ
を入力する。紙幣入出金機2からの計数結果と伝票金額
が合致すればオペレータは完了ボタンを押下して入金取
引を完了する。また、その取引内容はテラーズマシン1
a内の集計データメモリ143に記憶されるとともに取
り付けられているジャーナルプリンター149により記
録される。
【0147】次に出金操作の場合、オペレータはテラー
ズマシン1aのキーボード144から出金金額、口座番
号等の出金データを入力し開始キーを押下する。紙幣入
出金機2はテラーズマシン1aからの出金要求に従って
金庫48a〜48d内から紙幣を出金口11に搬送す
る。また、出金要求が小束の場合は施封・小束支払機3
の出金とびら24から1ないし複数の小束で出金するこ
とになる。
【0148】紙幣出金処理中に機体内でジャム等が発生
した場合、搬送路中にある紙幣はまだ、機体管理紙幣で
あるためテラーズマシン1aはオペレータのランクを判
断し、機体内紙幣にさわれるランクのオペレータなら出
金機構の電磁ロックを解除し、オペレータがジャム処理
を行うのを待つ。オペレータのランクが低く、機体内現
金にふれることができない場合は、ランクの高いオペレ
ータを要求し、カード待ちの状態となる。このような制
御をすることにより、機体内の現金に対してセキュリテ
ィーが守られ、誰が現金の操作をしたかがわかるように
なる。
【0149】また、入金処理が重なり金庫48a〜48
d内に紙幣が溜まってくると、紙幣入出金機2は自動的
に金庫48a〜48d内の紙幣を施封に回すような処理
を行う。この処理により、金庫48a〜48d内の紙幣
量は常に概略一定量に保たれ、余剰紙幣は小束金庫83
内に溜めるようになる。
【0150】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
人手に頼ることなく金庫などの紙葉類収納庫内部で簡単
且つ正確にそこに収納されている小束数を計数し、確定
でき、計数保証できる機能を持った施封紙葉類管理装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による紙幣の並列管理シス
テムを示す外観斜視図。
【図2】図1に示す紙幣入出金機の内部構成を示す図。
【図3】図2の紙幣入出金機の背面図。
【図4】図2の紙幣入出金機の紙幣取り込み部を示す斜
視図。
【図5】図2の紙幣入出金機の紙幣の表裏取り揃え部を
示す構成図。
【図6】図2の紙幣入出金機の一時集積庫を示す斜視
図。
【図7】図2の紙幣入出金機の収納庫セパレータ駆動機
構を示す斜視図。
【図8】図1のシステムの施封・小束支払機の内部構成
を示す図。
【図9】図8の施封・小束支払機のピッカー部を示す斜
視図。
【図10】図8の施封・小束支払機の1つの小束金庫の
内部構成を示す斜視図。
【図11】図8の施封・小束支払機の1つの小束金庫の
平面図。
【図12】図10の小束金庫の計数センサの揺動機構を
示す側面図。
【図13】図1のシステムの制御系の概略構成を示すブ
ロック図。
【図14】図10の小束金庫の計数センサの動作を説明
するためのフローチャート。
【図15】図10の小束金庫の計数センサの動作を説明
するためのフローチャート。
【図16】図10の小束金庫の計数センサの出力波形
図。
【図17】図10の小束金庫の計数センサの出力波形
図。
【図18】図10の小束金庫の計数センサの出力波形
図。
【図19】装填された小束数と計数された小束数との照
合のための動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
P…紙幣小束、 S…紙帯、 83…小束金庫、 113、113a,113b…小束センサ、 121…モータ、 124…エンコーダ、 162…CPU、 164…RAM, 170…小束精査部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納
    する収納庫と、 この収納庫内に設けられた小束の数を計数する小束計数
    手段と、 この小束計数手段の収納庫内の移動量を検出する移動量
    検出手段と、 この移動量検出手段により検出された小束計数手段の金
    庫内における移動量に基づいて前記収納された紙幣小束
    の束数を算出する算出手段と、 前記小束計数手段により得られた束数と前記算出手段に
    より得られた束数とに基づいて前記収納庫に収納された
    紙幣小束の束数を確定する手段と、を具備することを特
    徴とする施封小束管理装置。
  2. 【請求項2】 前記小束計数手段は前記紙幣小束を束ね
    ている帯封部分を検知してこの検出された帯封の数から
    小束数を計数する手段を有し、 前記算出手段はこの帯封が検出されるときの前記小束計
    数手段の移動距離と1束の紙幣小束の厚みから小束数を
    算出する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    施封小束管理装置。
  3. 【請求項3】 前記小束計数手段は前記紙幣小束の側面
    に沿って移動するセンサを有し、 前記移動量検出手段は、前記センサの移動距離を検出す
    るエンコーダを含むことを特徴とする請求項1に記載の
    施封小束管理装置。
  4. 【請求項4】 前記エンコーダは前記センサの移動距離
    に応じた数のパルス信号を発生する手段を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の施封小束管理装置。
  5. 【請求項5】 さらに前記センサの出力データを前記収
    納庫における前記センサの移動の全範囲に亘って前記移
    動量検出手段の出力とともに記憶する記憶手段と、この
    記憶手段における記憶動作を制御する制御手段とを具備
    することを特徴とする請求項1に記載の施封小束管理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は前記記憶されたセンサの
    出力データに基づいて紙幣小束を計数するときの基準と
    なるスライス値を決定する手段を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の施封小束管理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は前記決定されたスライス
    値と前記記憶手段に記憶されたセンサ出力データを読み
    出して比較した結果を前記小束計数手段に供給すること
    により前記紙幣小束数を計数することを特徴とする請求
    項5に記載の施封小束管理装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記センサの移動距離
    を1束の厚みで割り算したときに得られる商が3以下の
    束数を示す場合にのみ小束数を算出する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の施封小束管理装置。
  9. 【請求項9】 紙幣小束を収納する金庫と、 この金庫内に設けられた小束計数手段と、 前記小束計数手段の収納庫内の移動量を検出する移動量
    検出手段と、 この移動量検出手段により検出された小束計数手段の金
    庫内における移動量に基づいて前記収納された紙幣小束
    の束数を算出する算出手段と、 前記小束計数手段により得られた束数と前記算出手段に
    より得られた束数とに基づいて前記収納庫に収納された
    紙幣小束の束数を確定する手段と、を具備することを特
    徴とする施封小束管理装置。
JP10038769A 1998-02-20 1998-02-20 施封小束管理装置 Revoked JPH11238161A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034826A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Glory Ltd 景品払出機、景品管理機および景品払出システム
CN105046841A (zh) * 2015-07-23 2015-11-11 成都三泰电子有限公司 一种智能柜员机

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