JP2012033441A - 可逆形電磁接触器 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械的なロック機構の信頼性を高めることができる可逆形電磁接触器を提供する。
【解決手段】投入動作時に装置内部の可動接点支えが互いに対向する方向に移動するように2台の電磁接触器1、2を隣接配置し、これら一対の電磁接触器に跨がってインターロック部材10を装着している。一方の電磁接触器2の投入動作のときに、この一方の電磁接触器の可動接点支え7aの移動とともにインターロック部材10が回動して他方の電磁接触器1の可動接点支え7aの移動を阻止する。この際、インターロック部材10は、2台の電磁接触器1、2の可動接点支え7aの移動方向に対して異なる方向に回動する。
【選択図】図6

Description

本発明は、隣接配置した2台の電磁接触器に跨がって可逆ユニットを装着した可逆形電磁接触器に関する。
例えば、誘導電動機の給電回路に接続し、誘導電動機の正逆運転制御を行なう可逆形電磁接触器として、可逆ユニットを隣接配置した2台の電磁接触器に跨がって装着し、2台の電磁接触器の同時投入動作を機械的にロックする装置が知られている(例えば特許文献1)。
この特許文献1の装置は、2台の電磁接触器(第1及び第2電磁接触器)を、投入動作時に電磁石の動作により可動接点支え(第1及び第2可動接点支え)が互いに対向する方向に移動するように隣接配置し、第1及び第2可動接点支えのそれぞれから装置ケースの外側に突出した第1及び第2動作表示片に係合する可逆ユニットを、第1及び第2電磁接触器に跨がって配置している。
可逆ユニットは、長手方向の両端に凹部を形成した平板形状のインターロック部材と、各凹部が第1及び第2動作表示片のそれぞれに対向し、可動接点支えの移動方向にインターロック部材が摺動するように保持する保護カバーとを備えている。
この可逆ユニットは、第1電磁接触器の投入動作により第1動作表示片が第2動作表示片に向けて移動すると、一方の凹部が係合したインターロック部材も、第2動作表示片に向けて移動し、第2動作表示片がインターロック部材の他方の凹部に係合して第1動作表示片への移動が規制されることで、第2電磁接触器の投入動作が機械的にロックされるようになっている。
特開平3−266325号公報(図10)
ところで、上述した可逆形電磁接触器は、第1及び第2電磁接触器の第1及び第2動作表示片(第1及び第2可動接点支え)の移動方向と、インターロック部材の移動方向が一致している。
このため、第1電磁接触器が投入動作されており、投入動作が機械的にロックされている第2電磁接触器の第2可動接点支えに大きな移動力が作用すると、第2可動接点支えと移動方向が一致しているインターロック部材が第1可動接点支えに向けて移動してしまい、第2電磁接触器の機械的なロック機構が損なわれるおそれがある。
また、可逆ユニットを構成している保護カバーは、第1及び第2電磁接触器の装置ケースの略全域に跨がっている大型の部材であり、可逆ユニットの小型、軽量化の面で問題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、機械的なロック機構の信頼性を高めるとともに、インターロック部材の小型、軽量化を図ることができる可逆形電磁接触器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の可逆形電磁接触器は、投入動作時に、装置内部の可動接点支えが互いに対向する方向に移動するように2台の電磁接触器を隣接配置し、これら一対の電磁接触器に跨がってインターロック部材を装着してなる可逆形電磁接触器において、前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えの移動とともに前記インターロック部材が回動して他方の電磁接触器の可動接点支えの移動を阻止する構造とし、前記インターロック部材が回動する方向は、前記2台の電磁接触器の前記可動接点支えの移動方向に対して異なる方向である。
この発明によると、インターロック部材が回動する方向が、2台の電磁接触器の前記可動接点支えの移動方向に対して異なる方向とされているので、釈放状態の他方の電磁接触器の可動接点支えに大きな移動力が作用しても、インターロック部材が他の電磁接触器の可動接点支えの移動を阻止して2台の電磁接触器の同時投入を防止するので、インターロック部材部材の機械的なロック機構の信頼性が高められる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の可逆形電磁接触器において、前記インターロック部材は、前記2台の電磁接触器の本体ケースの端部にそれぞれ形成され、当該2台の電磁接触器を隣接配置することで連続する装着スリットに埋設されている。
この発明によると、インターロック部材は、2台の電磁接触器を隣接配置することで本体ケースに連続する装着スリットに挿入することで装着されるので、インターロック部材の小型、軽量化が図られる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器において、前記インターロック部材は、前記2台の電磁接触器に跨がって配置したアームと、このアームが傾動自在となるように当該アームの長手方向の中央部を回動自在に支持するアーム回動支持部と、前記アームの長手方向の両端に回動自在に連結した一対のカム部材と、これら一対のカム部材にそれぞれ設けられ、前記2台の電磁接触器の可動接点支えに係合可能なロック片とを備え、前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えに前記一対のカム部材の一方の前記ロック片が乗り上がることで前記アームが傾動し、このアームの傾動により前記一対のカム部材の他方が回動し、この他方のカム部材の前記ロック片が、前記2台の電磁接触器の他方の可動接点支えの移動を阻止する。
この発明によると、インターロック部材は、アーム回動支持部に支持されたアームと、アームの両端に連結した一対のカム部材とで釈放状態の電磁接触器の可動接点支えの移動を規制するので、2台の電磁接触器の可動接点支えが移動する方向に対して異なる方向にインターロック部材を回動させることができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器において、前記インターロック部材は、前記2台の電磁接触器に跨がって配置したアームと、このアームの中立状態を保持し、且つ傾動自在に当該アームを弾性力で支持するアーム弾性支持部とを備え、前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えに前記アームの一端が乗り上がることで前記アームが傾動し、この傾動した前記アームの他端が、前記2台の電磁接触器の他方の可動接点支えの移動を阻止する。
この発明によると、インターロック部材は、アーム弾性支持部に支持されたアームが電磁接触器の可動接点支えの移動を規制するので、2台の電磁接触器の可動接点支えが移動する方向に対して異なる方向にインターロック部材を回動させることができる。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器において、前記インターロック部材は、ホルダと、回動方向が一致するように前記ホルダに支持されている振り子式に回動する一対のカム部材と、一対のカム部材の中立状態を保持する弾性部材とを備え、前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えに係合した前記一対のカム部材の一方が他方に係合する位置まで回動し、当該他方のカム部材が、前記2台の電磁接触器の他方の可動接点支えの移動を阻止する。
この発明によると、インターロック部材は、ホルダに支持されて振り子式に回動する一対のカム部材により釈放状態の電磁接触器の可動接点支えの移動を規制するので、2台の電磁接触器の可動接点支えが移動する方向に対して異なる方向にインターロック部材を回動させることができる。
本発明に係る可逆形電磁接触器によれば、インターロック部材が回動する方向を、2台の電磁接触器の可動接点支えの移動方向に対して異なる方向としているので、釈放状態の他方の電磁接触器の可動接点支えに大きな移動力が作用しても、インターロック部材が他の電磁接触器の可動接点支えの移動を阻止して2台の電磁接触器の同時投入を防止し、インターロック部材部材の機械的なロック機構の信頼性を高めることができる。
本発明に係る第1実施形態の可逆形電磁接触器を示す図である。 第1実施形態の可逆形電磁接触器を構成する電磁接触器の内部構造を示す図である。 第1実施形態の可逆形電磁接触器を構成するインターロック部材の構成部材を示す図である。 第1実施形態のインターロック部材を示す正面図である。 第1実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の釈放状態を示す図である。 第1実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の一方が投入状態であり、他方の釈放状態を示す図である。 第1実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の一方が釈放状態であり、他方の投入状態を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の可逆形電磁接触器を示す図である。 第2実施形態の可逆形電磁接触器を構成するインターロック部材の構成部材を示す図である。 第2実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の釈放状態を示す図である。 第2実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の一方が投入状態であり、他方の釈放状態を示す図である。 第2実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の一方が釈放状態であり、他方の投入状態を示す図である。 本発明に係る第3実施形態の可逆形電磁接触器を示す図である。 第3実施形態の可逆形電磁接触器を構成するインターロック部材の構成部材を示す図である。 第3実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の釈放状態を示す図である。 第3実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の一方が投入状態であり、他方の釈放状態を示す図である。 第3実施形態の可逆形電磁接触器を構成している2台の電磁接触器の一方が釈放状態であり、他方の投入状態を示す図である。
以下、本発明に係る可逆形電磁接触器を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図5は、本発明に係る第1実施形態の可逆形電磁接触器を示すものである。
本実施形態の可逆形電磁接触器は、図1に示すように、隣接配置した2台の第1電磁接触器1及び第2電磁接触器2と、これら第1及び第2電磁接触器1,2に跨がって配置されたインターロック部材10とで構成されている。
図1において右側に配置されている第1電磁接触器1は、下ケース3及び上ケース4を備えておいる。上ケース4には、複数の電源側端子部6a1、電源側補助端子6a2、後述する電磁石8の電源側コイル端子6a3、複数の負荷側端子部6b1、負荷側補助端子6b2及び電磁石8の負荷側コイル端子6b3が配置されている。上ケース4の上部開口部は、消弧カバー5で覆われている。
図2に示すように、上ケース4内には可動接点支え7aが収納されている。この可動接点支え7aは、可動接点支えベース7a1と、この可動接点支えベース7a1に被着結合された可動接点支えカバー7a2とを備えている。可動接点支えベース7a1は、所定間隔を保って複数の隔壁(不図示)が形成されており、これら隔壁の間に可動接点(不図示)が支持されている。可動接点支え7aには動作表示片7cが突出して設けられており、この動作表示片7cは、図2において消弧カバー5の右側に形成した表示窓5a内に位置している。
可動接点支えベース7a1の長手方向の一方の端部には復帰ばね7bが配置されており、可動接点支え7aは、復帰ばね7bの付勢力により図2の右方向に付勢されている。
下ケース3内には、交流操作形の電磁石8が収納されている。この電磁石8は、励磁コイル8aを巻装したコイル枠8bと、このコイル枠8bの空洞部に挿入され、下ケース3の側壁に固定された固定コア8cと、この固定コア8cに接離自在に対向し、コイル枠8bの空洞部に挿入されている可動コア8dとを備えており、可動コア8dの運動方向(吸引運動方向及び釈放運動方向)は、可動接点支え7aの移動方向と平行となるように配置されている。
また、可動コア8dの吸引運動、釈放運動を可動接点支え7aに伝達する駆動レバー9が、復帰ばね7bから離間した可動接点支え7aの他端側及び可動コア8dに連結した状態で、下ケース3及び上ケース4の間に延在して収納されている。
駆動レバー9は板状部材であり、長手方向の一端を消弧カバー5の内壁に係合して回動支点部9aとし、長手方向の他端側に形成した可動コア連結部9bを可動コア8dに形成した連結穴8eに挿入して連結し、長手方向の中央部に形成した可動接点支え連結部9cを可動接点支え7aの他端側に係合可能としている。
そして、電磁石8の励磁コイル8aが非励磁状態のときには、固定コア8c及び可動コア8dの間に吸引力が作用せず、可動接点支え7aは、復帰ばね7bの付勢力によって図2の右方に位置している(第1電磁接触器1の釈放状態)。電磁石8の励磁コイル8aが励磁状態になると、固定コア8c及び可動コア8dの間に吸引力が作用し、可動コア8dが固定コア8cに向けて吸引運動を行なう。可動コア8dが図2の左側に移動する吸引運動を行なうと、駆動レバー9が、回動支点部9aを回動支点として時計回り方向に回動し、可動接点支え連結部9cに押圧された可動接点支え7aが、復帰ばね7bに抗して図2の左方向に向けて移動する(第1電磁接触器1の動作状態:投入動作)。
ここで、第1電磁接触器1の上ケース4に装着されている消弧カバー5には、図1の左側に配置した第2電磁接触器2に近接する位置に、可動接点支え7aの移動方向に沿って直線状に延在する装着スリット11が形成されているとともに、第2電磁接触器2に近接する側の上ケース4には、装着スリット11に連続して上下に延在する切欠き凹部12が形成されている。
また、可動接点支え7a(可動接点支えカバー7a2)の装着スリット11を臨む位置には、インターロック部材10の後述する第1ロック片27が係合する係合凹部13が形成されている。この係合凹部13の可動接点支え7aの移動方向に沿う内壁は、可動接点支え7aの移動方向に対して直交して形成されている。
そして、図1において左側に配置した第2電磁接触器2も、右側に配置した第1電磁接触器1と同一構成であるが、第1電磁接触器1に対して左右の位置を逆転した状態で隣接配置されている。第2電磁接触器2の装着スリット11は、第1電磁接触器1の装着スリット11と直線状に連続しており、第2電磁接触器2の切欠き凹部12は、第1電磁接触器1の切欠き凹部12に対応することで、装着スリット11に向けて開口する装着孔14(図5参照)を形成している。
また、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの装着スリット11を臨む位置にも、インターロック部材10の後述する第2ロック片28が係合する係合凹部13が形成されており、この係合凹部13の可動接点支え7aの移動方向に沿う内壁も、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの移動方向に対して直交して形成されている。
また、図示しないが、第2電磁接触器2の可動接点支え7aは、復帰ばね7bの付勢力により図1の左方向に付勢されており、電磁石8の励磁コイル8aが励磁状態になると、可動コア8dが図1の右側に移動する吸引運動を行ない、駆動レバー9が、回動支点部9aを回動支点として反時計回り方向に回動することで、可動接点支え7aが復帰ばね7bに抗して図1の右方向に向けて移動するようになっている。
インターロック部材10は、図3に示すように、長手方向中央部を頂部として緩やかな山形状をなすアーム15と、アーム15の長手方向中央から長手方向に直交する方向に同軸に突出している一対の第1回動軸16a,16bと、アーム15の長手方向の一方の端部側から第1回動軸16a,16bと平行に突出している第2回動軸17と、アーム15の長手方向の他方の端部側から第1回動軸16a,16bと平行に突出している第3回動軸18と、第2回動軸17が嵌入する楕円形状の係合穴19を設けた第1カム部材20と、第3回動軸18が嵌入する楕円形状の係合穴21を設けた第2カム部材22と、第1回動軸16aが嵌入する真円形状の係合穴23を設けた第1基部24と、第1回動軸16bが嵌入する真円形状の係合穴25を設けた第2基部26とを備えている。
第1及び第2基部24,26は、係合穴23,25にアーム15の第1回動軸16a,16bが嵌入することで、互いに当接して一体形状となる。
アーム15の長手方向の一方の端部に第2回動軸17回りに回動自在に連結されている第1カム部材20には、第2回動軸17の下側位置に、第1電磁接触器1の係合凹部13に係合する第1ロック片27が一体に形成されている。この第1ロック片27は、図4に示すように、第1及び第2基部24,26に対面しない位置に平坦係合面27aを設けた鋭角形状の部位である。
また、アーム15の長手方向の他方の端部に第3回動軸18回りに回動自在に連結されている第1カム部材22には、第3回動軸18の下側位置に、第2電磁接触器1の係合凹部13に係合する第2ロック片28が一体に形成されている。この第2ロック片28は、図4に示すように、第1及び第2基部24,26に対面しない位置に平坦係合面28aを設けた鋭角形状の部位である。
図1に示すように、一体形状の第1及び第2基部24,26がアーム15の第1回動軸16a,16bを保持し、アーム15の長手方向の両端部に第1及び第2カム部材20,22を連結したインターロック部材10は、隣接配置した第1及び第2電磁接触器1,2の直線状に連続する装着スリット11,11に挿入される。
また、図5に示すように、第1及び第2基部24,26が装着孔14に挿入されることで、アーム15が第1回動軸16a,16b回りに回動自在とされ、第1カム部材20の第1ロック片27が、第1電磁接触器1の可動接点支え7aの係合凹部13に入り込み、第2カム部材22の第2ロック片28が、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの係合凹部13に入り込んだ状態で配置される。
ここで、本発明のアーム回動支持部が、第1回動軸16a,16b、第1及び第2基部24,25及び係合穴23,25に対応し、本発明の一対のカム部材が第1及び第2カム部材20,22に対応し、本発明のロック片が第1及び第2ロック片27,28に対応している。
次に、図6は、可逆形電磁接触器において、第2電磁接触器2が投入状態となり、第1電磁接触器1が釈放状態となっているときのインターロック部材10の動作を示す図である。
投入状態の第2電磁接触器2は、電磁石8の励磁動作により、駆動レバー9を介して可動接点支え7aに図6の右側への移動力を伝達する。可動接点支え7aが図6の右側に移動すると、係合凹部13に入り込んでいた第2ロック片28の平坦係合面28aが係合凹部13の開口縁部に摺動することで、第2ロック片28が可動接点支え7aの上部に乗り上がる。第2ロック片28が可動接点支え7aの上部に乗り上がることで、アーム15は時計回りに傾動する。アーム15が時計回りに傾動すると、第1電磁接触器1の可動接点支え7aの係合凹部13に、第1カム部材20の第1ロック片27がさらに入り込んでいき、第1カム部材20が反時計方向に回動しながら第1ロック片27の平坦係合面27aが係合凹部13の内壁に当接する。
このようなインターロック部材10の係合状態で、釈放状態となっている第1電磁接触器1の可動接点支え7aに図6の左側への移動力が作用しても、第1ロック片27の平坦係合面27aが、第1電磁接触器1の可動接点支え7aの係合凹部13の内壁に当接することで、可動接点支え7aの図6の左側移動は阻止される。また、第2カム部材22が第2電磁接触器2の可動接点支え7aの上部に乗り上がった状態でアーム15が傾斜している限りは、第1ロック片27の平坦係合面27aと可動接点支え7aの係合凹部13の内壁との当接状態は保持される。
また、図7は、可逆形電磁接触器において、第1電磁接触器1が投入状態となり、第2電磁接触器2が釈放状態となっているときのインターロック部材10の動作を示す図である。
投入状態の第1電磁接触器1は、電磁石8の励磁動作により、駆動レバー9を介して可動接点支え7aに図7の左側への移動力を伝達する。可動接点支え7aが図7の左右側に移動すると、係合凹部13に入り込んでいた第1ロック片27の平坦係合面27aが係合凹部13の開口縁部に摺動することで、第1ロック片27が可動接点支え7aの上部に乗り上がる。第1ロック片27が可動接点支え7aの上部に乗り上がることで、アーム15は反時計回りに傾動する。アーム15が反時計回りに傾動すると、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの係合凹部13に、第2カム部材22の第1ロック片28がさらに入り込んでいき、第2カム部材22が時計方向に回動しながら第2ロック片28の平坦係合面28aが係合凹部13の内壁に当接する。
このようなインターロック部材10の係合状態で、釈放状態となっている第2電磁接触器2の可動接点支え7aに図7の右側への移動力が作用しても、第2ロック片28の平坦係合面28aが、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの係合凹部13の内壁に当接することで、可動接点支え7aの図7の右側移動は阻止される。また、第1カム部材22が第1電磁接触器1の可動接点支え7aの上部に乗り上がった状態でアーム15が傾斜している限りは、第2ロック片28の平坦係合面28aと可動接点支え7aの係合凹部13の内壁との当接状態は保持される。
したがって、本実施形態の可逆形電磁接触器は、第1及び第2電磁接触器1,2の一方が投入状態となったときに、インターロック部材10の第1及び第2ロック片27,28の平坦係合面27a,28aが、投入状態となっている第1及び第2電磁接触器1,2の他方の可動接点支え7aの係合凹部13の内壁に当接して釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制しているので、第1及び第2電磁接触器1,2の同時投入を防止することができる。
また、本実施形態のインターロック部材10は、第1及び第2電磁接触器1,2の可動接点支え7aが移動する方向に対して、異なる方向に回動して釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制している。すなわち、アーム15が第1回動軸16a,16b回りに傾動し、第1カム部材20が第2回動軸回りに回動し、第2カム部材22が第3回動軸回りに回動することで釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制しており、釈放状態の可動接点支え7aに大きな移動力が作用しても、インターロック部材10が釈放状態の可動接点支え7aの移動を確実に阻止するので、機械的なロック機構の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態のインターロック部材10は、第1及び第2電磁接触器1,2の消弧カバー5にそれぞれ形成されており、第1及び第2電磁接触器1,2を隣接配置することで連続する装着スリット11,11に挿入することで装着されるので、小型、軽量化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図8から図12は、本発明に係る第2実施形態の可逆形電磁接触器を示すものである。なお、図1から図7で示した第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の可逆形電磁接触器は、隣接配置した2台の第1電磁接触器1及び第2電磁接触器2に跨がってインターロック部材30が装着されている。
第1電磁接触器1の上ケース4に装着されている消弧カバー5には、図8の左側に配置した第2電磁接触器2に近接する位置に、可動接点支え7aの移動方向に沿って直線状に延在する装着スリット31が形成されている。
図10に示すように、第2電磁接触器2に近接する側の上ケース4には、装着スリット31に連続して上下に延在する切欠き凹部32が形成されている。また、装着スリット31を臨む可動接点支え7a(可動接点支えカバー7a2)の第2電磁接触器2に近接する端部には、インターロック部材30の後述するアーム35が係合する係合切欠き部33が形成されている。この係合切欠き部33の可動接点支え7aの移動方向に沿う壁は、可動接点支え7aの移動方向に対して直交して形成されている。
図8おいて左側に配置した第2電磁接触器2も、右側に配置した第1電磁接触器1と同一構成であるが、第1電磁接触器1に対して左右の位置を逆転した状態で隣接配置されている。第2電磁接触器2の装着スリット31は、第1電磁接触器1の装着スリット31と直線状に連続しており、第2電磁接触器2の切欠き凹部32は、第1電磁接触器1の切欠き凹部32に対応することで、装着スリット31に向けて開口する装着孔34(図10参照)を形成している。
また、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの装着スリット31を臨む位置にも、インターロック部材30のアーム35が係合する係合切欠き部33が形成されており、この係合切欠き部33の可動接点支え7aの移動方向に沿う壁も、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの移動方向に対して直交して形成されている。
インターロック部材30は、図9(a)に示すように、長手方向の両端部を折り返して第1係合部35a及び第2係合部35bを形成したアーム35と、アーム35の長手方向中央の幅方向の一側が入り込む切欠き部36a及びコイルバネ収納空間39を設けた第1基部36と、アーム35の長手方向中央の幅方向の他側が入り込む切欠き部37a及びコイルバネ収納空間(不図示)を設けた第2基部37と、コイルバネ38とを備えている。コイルバネ38は、第1基部36のコイルバネ収納空間39に圧縮された状態で配置され、図9(b)に示すように、切欠き部36aに入り込んだアーム35の長手方向中央を下側から付勢する。また、第2基部37も、コイルバネ収納空間が第1基部36のコイルバネ収納空間39に対向するように第1基部36に近接して配置され、コイルバネ収納空間にコイルバネ38を配置し、切欠き部37aに入り込んだアーム35の長手方向中央を下側から付勢する。これにより、近接配置した第1基部36及び第2基部37は、切欠き部36a,37aに入り込んだアーム35を、コイルバネ38の付勢力で中立状態となるように保持している。
図8に示すように、近接配置した第1及び第2基部36,37及びコイルバネ38(図8では不図示)がアーム35を保持しているインターロック部材30は、隣接配置した第1及び第2電磁接触器1,2の直線状に連続する装着スリット31,31に挿入される。
また、図10に示すように、近接配置した第1及び第2基部36,37が装着孔34に挿入されることで、コイルバネ38の付勢力で中立状態に保持されたアーム35の一端の第1係合部35aが、第1電磁接触器1の可動接点支え7aの係合切欠き部33の最上部に係合し、アーム35の他端の第2係合部35bが、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの係合切欠き部33の最上部に係合している。
ここで、本発明のアーム弾性支持部が、第1及び第2基部36,37及びコイルバネ38に対応している。
次に、図11は、可逆形電磁接触器において、第2電磁接触器2が投入状態となり、第1電磁接触器1が釈放状態となっているときのインターロック部材30の動作を示す図である。
投入状態の第2電磁接触器2は、電磁石8の励磁動作により、駆動レバー9を介して可動接点支え7aに図11の右側への移動力を伝達する。可動接点支え7aが図11の右側に移動すると、係合切欠き部33に係合していたアーム35の第2係合部35bが可動接点支え7aの上部に乗り上がる。第2係合部35bが第2電磁接触器2の可動接点支え7aに乗り上げたアーム35は、第1係合部35aが第1電磁接触器1の可動接点支え7aの係合切欠き部33の下側で係合するように傾動する。このようにアーム35が傾動すると、コイルバネ38は、アーム35を中立状態に戻そうとする付勢力が作用する。
このようなインターロック部材30の係合状態で、釈放状態となっている第1電磁接触器1の可動接点支え7aに図11の左側への移動力が作用しても、アーム35の第1係合部35aが第1電磁接触器1の可動接点支え7aの係合切欠き部33の下側で係合することで、可動接点支え7aの図11の左側移動は阻止される。そして、コイルバネ38がアーム35を中立状態に戻そうとする付勢力を作用することでアーム35の第2係合部35bが可動接点支え7aの上部に密接するので、アーム35の第1係合部35aと可動接点支え7aの係合切欠き部33との当接状態が保持される。
また、図12は、可逆形電磁接触器において、第1電磁接触器1が投入状態となり、第2電磁接触器2が釈放状態となっているときのインターロック部材30の動作を示す図である。
投入状態の第1電磁接触器1は、電磁石8の励磁動作により、駆動レバー9を介して可動接点支え7aに図12の左側への移動力を伝達する。可動接点支え7aが図12の左側に移動すると、係合切欠き部33に係合していたアーム35の第1係合部35aが可動接点支え7aの上部に乗り上がる。第1係合部35aが第1電磁接触器1の可動接点支え7aに乗り上げたアーム35は、第2係合部35bが第2電磁接触器2の可動接点支え7aの係合切欠き部33の下側で係合するように傾動する。このようにアーム35が傾動すると、コイルバネ38は、アーム35を中立状態に戻そうとする付勢力が作用する。
このようなインターロック部材30の係合状態で、釈放状態となっている第2電磁接触器2の可動接点支え7aに図12の右側への移動力が作用しても、アーム35の第2係合部35bが第2電磁接触器2の可動接点支え7aの係合切欠き部33の下側で係合することで、可動接点支え7aの図12の右側移動は阻止される。そして、コイルバネ38がアーム35を中立状態に戻そうとする付勢力を作用することでアーム35の第1係合部35aが可動接点支え7aの上部に密接するので、アーム35の第2係合部35bと可動接点支え7aの係合切欠き部33との当接状態が保持される。
したがって、本実施形態の可逆形電磁接触器は、第1及び第2電磁接触器1,2の一方が投入状態となったときに、インターロック部材30のアーム35の第1係合部35a及び第2係合部35bの一方が、投入状態となっている第1及び第2電磁接触器1,2の他方の可動接点支え7aの係合切欠き部33の下側に当接して釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制しているので、第1及び第2電磁接触器1,2の同時投入を防止することができる。
また、本実施形態のインターロック部材30は、第1及び第2電磁接触器1,2の可動接点支え7aが移動する方向に対して、異なる方向にアーム35が傾動することで釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制しているので、釈放状態の可動接点支え7aに大きな移動力が作用しても、インターロック部材30が釈放状態の可動接点支え7aの移動を確実に阻止することができ、機械的なロック機構の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態のインターロック部材30は、第1及び第2電磁接触器1,2の消弧カバー5にそれぞれ形成されており、第1及び第2電磁接触器1,2を隣接配置することで連続する装着スリット31,31に挿入することで装着されるので、小型、軽量化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、図13から図17は、本発明に係る第3実施形態の可逆形電磁接触器を示すものである。
図13に示すように、本実施形態の可逆形電磁接触器は、隣接配置した2台の第1電磁接触器1及び第2電磁接触器2に跨がってインターロック部材40が装着されている。
第1電磁接触器1の上ケース4に装着されている消弧カバー5には、図13の左側に配置した第2電磁接触器2に近接する位置に、可動接点支え7aの移動方向に沿って直線状に延在する装着スリット41が形成されている。
図13おいて左側に配置した第2電磁接触器2も、右側に配置した第1電磁接触器1と同一構成であるが、第1電磁接触器1に対して左右の位置を逆転した状態で隣接配置されている。第2電磁接触器2の装着スリット41は、第1電磁接触器1の装着スリット41と直線状に連続している。
インターロック部材40は、図14(a)に示すように、外観直方体形状のホルダ42と、ホルダ42の長手方向に離間して形成した一対の支持孔43a,43bと、これら一対の支持孔43a,43bに係合してホルダ42に回動自在に配置された第1及び第2カム部材44,45と、ホルダ42に装着されて第1及び第2カム部材44,45に付勢力を付与する線バネ46とを備えている。
第1カム部材44は、円弧係合部44aと、円弧係合部44aの内周側から延在している腕部44bと、腕部44bの端部側から突出している一対の回動軸44c,44dとを備えている。
また、第2カム部材45も、第1カム部材44と同形状であり、円弧係合部45aと、円弧係合部45aの内周側から延在している腕部45bと、腕部45bの端部側から突出している一対の回動軸45c,45dとを備えている。
ホルダ42の長手方向に離間して形成されている一対の支持孔43a,43bは、互いに平行に形成されており、ホルダ42の下側に設けた空間から第1及び第2カム部材44,45の腕部44b,45bが挿入され、図9(b)に示すように、第1カム部材44の一対の回動軸44c,44dがホルダ42の支持孔43aに嵌入され、第2カム部材45の一対の回動軸45c,45dがホルダ42の支持孔43bに嵌入されている。これにより、第1及び第2カム部材44,45は、回動軸44c,44d,45c,45d回りに振り子式に回動するようにホルダ42に連結され、互いの円弧係合部44a,45aが係合可能とされている。
また、線バネ46は、直線状のホルダ係合部46aと、このホルダ係合部46aの両端から折り曲げられて互いに平行に延在する一対のカム係合バネ46b,46cとを備えた部材である。この線バネ46は、ホルダ42の上部から下部まで連通して形成したバネ装着空間42aに一対のカム係合バネ46b,46cを挿通し、第1及び第2カム部材44,45の腕部44b,45bの互いに対向する側にカム係合バネ46b,46cを係合することで、第1及び第2カム部材44,45を中立状態となるように保持している。
図13に示すように、本実施形態のインターロック部材40は、隣接配置した第1及び第2電磁接触器1,2の直線状に連続する装着スリット41,41に挿入される。
そして、図15に示すように、本実施形態のインターロック部材40は、第1電磁接触器1の可動接点支え7aの図15の左側の端部に第1カム部材44が対向し、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの図15の右側の端部に第2カム部材45が対向するように配置される。
ここで、本発明の一対のカム部材が第1及び第2カム部材44,45に対応し、本発明の弾性部材が線バネ46に対応している。
次に、図16は、可逆形電磁接触器において、第2電磁接触器2が投入状態となり、第1電磁接触器1が釈放状態となっているときのインターロック部材40の動作を示す図である。
投入状態の第2電磁接触器2は、電磁石8の励磁動作により、駆動レバー9を介して可動接点支え7aに図11の右側への移動力を伝達する。可動接点支え7aが図16の右側に移動すると、インターロック部材40の第2カム部材45が回転軸45c,45d回りに回動して第1カム部材44に係合する。
このように、インターロック部材40の第2カム部材45が第1カム部材44に係合する位置まで回動すると、釈放状態となっている第1電磁接触器1の可動接点支え7aに図16の左側への移動力が作用しても、第2カム部材45が係合している第1カム部材44が、可動接点支え7aの図16の左側移動を阻止する。そして、線バネ46のカム係合バネ46cが第2カム部材45を中立状態に戻そうとする付勢力を作用することで第2カム部材45が可動接点支え7aの端部に密接し続けるので、第1カム部材44は図16の左側に移動せず、第1電磁接触器1の可動接点支え7aの左側移動を確実に阻止する。
また、図17は、可逆形電磁接触器において、第1電磁接触器1が投入状態となり、第2電磁接触器2が釈放状態となっているときのインターロック部材40の動作を示す図である。
投入状態の第1電磁接触器1は、電磁石8の励磁動作により、駆動レバー9を介して可動接点支え7aに図17の左側への移動力を伝達する。可動接点支え7aが図17の左側に移動すると、インターロック部材40の第1カム部材44が回転軸44c,44d回りに回動して第2カム部材45に係合する。
このように、インターロック部材40の第1カム部材44が第2カム部材45に係合する位置まで回動すると、釈放状態となっている第2電磁接触器2の可動接点支え7aに図17の右側への移動力が作用しても、第1カム部材44が係合している第2カム部材45が、可動接点支え7aの図17の右側移動を阻止する。そして、線バネ46のカム係合バネ46bが第1カム部材44を中立状態に戻そうとする付勢力を作用することで第1カム部材44が可動接点支え7aの端部に密接し続けるので、第2カム部材45は図17の右側に移動せず、第2電磁接触器2の可動接点支え7aの右側移動を確実に阻止する。
したがって、本実施形態の可逆形電磁接触器は、第1及び第2電磁接触器1,2の一方が投入状態となったときに、インターロック部材40の第1カム部材44及び第2カム部材45の一方が他方に接触する位置まで回動し、投入状態となっている第1及び第2電磁接触器1,2の他方の可動接点支え7aの端面に当接して釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制しているので、第1及び第2電磁接触器1,2の同時投入を防止することができる。
また、本実施形態のインターロック部材40は、第1及び第2電磁接触器1,2の可動接点支え7aが移動する方向に対して、異なる方向に第1カム部材44及び第2カム部材45の一方が回動することで釈放状態の可動接点支え7aの移動を規制しているので、釈放状態の可動接点支え7aに大きな移動力が作用しても、インターロック部材40が釈放状態の可動接点支え7aの移動を確実に阻止することができ、機械的なロック機構の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態のインターロック部材40は、第1及び第2電磁接触器1,2の消弧カバー5にそれぞれ形成されており、第1及び第2電磁接触器1,2を隣接配置することで連続する装着スリット41,41に挿入することで装着されるので、小型、軽量化を図ることができる。
1…第1電磁接触器、2…第2電磁接触器、3…下ケース、4…上ケース、5…消弧カバー、5a…表示窓、6a1…電源側端子部、6a2…電源側補助端子、6a3…電源側コイル端子、6b1…負荷側端子部、6b2…負荷側補助端子、6b3…負荷側コイル端子、7a…可動接点支え、7a1…可動接点支えベース、7a2…可動接点支えカバー、7c…動作表示片、8…電磁石、8a…励磁コイル、8b…コイル枠、8c…固定コア、8d…可動コア、8e…連結穴、9…駆動レバー、9a…回動支点部、9b…可動コア連結部、9c…連結部、10…インターロック部材、11…装着スリット、12…凹部、13…係合凹部、14…装着孔、15…アーム、16a…回動軸、16a,16b…第1回動軸、17…第2回動軸、18…第3回動軸、19…係合穴、20…第1カム部材、21…係合穴、22…第2カム部材、23…係合穴、24…第1基部、25…係合穴、26…第2基部、27…第1ロック片、27a,28a…平坦係合面、28…第2ロック片、30…インターロック部材、31…装着スリット、32…凹部、33…係合切欠き部、34…装着孔、35…アーム、35a…第1係合部、35b…第2係合部、36…第1基部、36a,37a…切欠き部、37…第2基部、38…コイルバネ、39…コイルバネ収納空間、40…インターロック部材、41…装着スリット、42…ホルダ、42a…バネ装着空間、43a,43b…支持孔、44…第1カム部材、44a…円弧係合部、44b…腕部、44c,44d…回動軸、45…第2カム部材、45a…円弧係合部、45b…腕部、45c,45d…回動軸、45c,45d…回転軸、46…線バネ、46a…ホルダ係合部、46b,46c…カム係合バネ

Claims (5)

  1. 投入動作時に、装置内部の可動接点支えが互いに対向する方向に移動するように2台の電磁接触器を隣接配置し、これら一対の電磁接触器に跨がってインターロック部材を装着してなる可逆形電磁接触器において、
    前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えの移動とともに前記インターロック部材が回動して他方の電磁接触器の可動接点支えの移動を阻止する構造とし、前記インターロック部材が回動する方向は、前記2台の電磁接触器の前記可動接点支えの移動方向に対して異なる方向であることを特徴とする可逆形電磁接触器。
  2. 前記インターロック部材は、前記2台の電磁接触器の本体ケースの端部にそれぞれ形成され、当該2台の電磁接触器を隣接配置することで連続する装着スリットに埋設されていることを特徴とする請求項1記載の可逆形電磁接触器。
  3. 前記インターロック部材は、前記2台の電磁接触器に跨がって配置したアームと、このアームが傾動自在となるように当該アームの長手方向の中央部を回動自在に支持するアーム回動支持部と、前記アームの長手方向の両端に回動自在に連結した一対のカム部材と、これら一対のカム部材にそれぞれ設けられ、前記2台の電磁接触器の可動接点支えに係合可能なロック片とを備え、
    前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えに前記一対のカム部材の一方の前記ロック片が乗り上がることで前記アームが傾動し、このアームの傾動により前記一対のカム部材の他方が回動し、この他方のカム部材の前記ロック片が、前記2台の電磁接触器の他方の可動接点支えの移動を阻止することを特徴とする請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器。
  4. 前記インターロック部材は、前記2台の電磁接触器に跨がって配置したアームと、このアームの中立状態を保持し、且つ傾動自在に当該アームを弾性力で支持するアーム弾性支持部とを備え、
    前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えに前記アームの一端が乗り上がることで前記アームが傾動し、この傾動した前記アームの他端が、前記2台の電磁接触器の他方の可動接点支えの移動を阻止することを特徴とする請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器。
  5. 前記インターロック部材は、ホルダと、回動方向が一致するように前記ホルダに支持されている振り子式に回動する一対のカム部材と、一対のカム部材の中立状態を保持する弾性部材とを備え、
    前記2台の電磁接触器の一方の投入動作のときに、当該一方の電磁接触器の可動接点支えに係合した前記一対のカム部材の一方が他方に係合する位置まで回動し、当該他方のカム部材が、前記2台の電磁接触器の他方の可動接点支えの移動を阻止することを特徴とする請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器。
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