JP2012032663A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置内のエアーフロー途中において、定着装置に用いるプレスローラなどから発生するトルエン、スチレン及びシロキサン物質等のVOC、及びナノ粒子(UFP:Ultra Fine Particles)を効果的に除去することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着部を冷却するための冷却風を定着部から排気するためのファンと、前記定着部から排気された冷却風を装置本体外に排気するための排気ダクトと、前記排気ダクト内に配置されたフィルターユニットとを備え、前記フィルターユニットがシリコンオイルを含浸させたフィルターを有することから、シロキサン物質及びUFPをフィルターに効率的に吸着させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、特に画像形成装置内のエアーフロー途中において、定着装置に用いるプレスローラなどから発生するトルエン、スチレン及びシロキサン等の揮発性有機化合物(VOC)、及びナノ粒子(UFP:Ultra Fine Particles)を効果的に除去することができるフィルターユニットを備える画像形成装置に関する。
シックハウス症候群の一因としてVOCが問題視されている。ここで、画像形成装置の排出するVOCとしては、トルエンやスチレンなどの有害物質が特に知られている。また、画像形成装置には多くのシリコン部材が用いられており、このシリコン部材が画像形成装置の発生する熱で加熱されることにより、シロキサン物質が発生し、室内に放出される。シロキサン物質は、様々な機器内で重合又は酸化され、凝集により固体粒子となる。このシロキサン物質の固体粒子は、磁気部材に付着して磁気部材の使用に支障をきたす要因となったり、あるいは電気導電体に付着して接触不良を起こす要因とも考えられており、室内に配される機器に悪い影響をもたらす虞がある。
さらに、近年、VOCだけでなく、ナノ粒子(UFP)が健康への影響因子として問題視されてきている。このUFPは、非常に小さな粒子のため人間の気管内に入り込み、肺癌や、喘息の原因となると考えられている。
従来、画像形成装置から発生するVOCは、活性炭フィルター等を画像形成装置内に装着することで、画像形成装置外への排出を抑制していた。しかし、画像形成装置内に使用されているシリコン部材から発生するシロキサン物質に関しては、活性炭フィルターに吸着されにくく画像形成装置外に排出されるという問題があり、以下の様な取り組みが提案されている。
特許文献1では、空気中に含まれるシリカなどの揮発成分であるジメチルポリシロキサン等の物質を、シリコン吸着フィルターにより除去する方法が提示されている。しかしながら、特許文献1は、シリコン吸着フィルターの材質に関して具体的な構成を開示していない。従って、シリコン吸着フィルター材の材質による具体的な効果を確認することができず、UFPに対する効果に関しては全く確認されていない。
また、特許文献2では、細孔を有する活性炭素繊維を用いてシリコンガスを吸着する方法が提示されている。しかしながら、特許文献2が開示する活性炭素繊維は、トルエンやスチレンなどのVOCを吸着、除去することには優れているが、シリコンガスを完全に吸着するには十分な能力を備えておらず、画像形成装置から発生するシロキサン物質を完全に取り除くことは困難である。また、UFPに対する効果に関しては全く確認されていない。
特開2001176651号公報 特開2008−55318号公報
従って、本発明は上記問題を解決するために、画像形成装置内のエアーフロー途中において、定着装置に用いるプレスローラなどから発生するトルエン、スチレン及びシロキサン物質等のVOC、及びナノ粒子(UFP:Ultra Fine Particles)を効果的に除去することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明は以下の構成からなる。
請求項1に係る発明は、画像形成部において用紙上に転写されたトナー像を定着部で加熱及び加圧して定着させる画像形成装置であって、前記定着部を冷却するための冷却風を定着部から排気するためのファンと、前記定着部から排気された冷却風を装置本体外に排気するための排気ダクトと、前記排気ダクト内に配置されたフィルターユニットとを備え、前記フィルターユニットがシリコンオイルを含浸させたフィルターを有することを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項2に係る発明は、前記フィルターの形状が波形状であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置に関する。
請求項3に係る発明は、前記フィルターユニットは、前記フィルターを巻回状態で保持する供給リールと、前記供給リールから送り出される前記フィルターを巻き取るための巻き取りリールとを備え、前記フィルターが前記供給リールと前記巻き取りリールの間で張架されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記フィルターユニットの冷却風排出側に活性炭フィルターをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の画像形成装置に関する。
請求項1に係る発明によれば、画像形成部において用紙上に転写されたトナー像を定着部で加熱及び加圧して定着させる画像形成装置であって、前記定着部を冷却するための冷却風を定着部から排気するためのファンと、前記定着部から排気された冷却風を装置本体外に排気するための排気ダクトと、前記排気ダクト内に配置されたフィルターユニットとを備え、前記フィルターユニットがシリコンオイルを含浸させたフィルターを有することから、シロキサン物質及びUFPをフィルターに効率的に吸着させることができるので、室内の機器に悪影響を与えたり、健康被害を引き起こしたりすることを防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、フィルターの形状がウェブ形状であることから、1枚のフィルターの表面積を広くすることができるため、フィルターで吸着できるVOC及びUFPの量を増加させることができる。
請求項3に係る発明によれば、前記フィルターユニットは、前記フィルターを巻回状態で保持する供給リールと、前記供給リールから送り出される前記フィルターを巻き取るための巻き取りリールとを備え、前記フィルターが前記供給リールと前記巻き取りリールの間で張架されることから、張架されたフィルターが風路上のVOC及びUFPを吸着することができる。更に、VOC及びUFPの吸着量が低下する前に新しいフィルターを供給することができることから、VOC及びUFPの取り逃しを防止することができるとともにメンテナンスの回数を減らすことができる。
請求項4に係る発明によれば、前記フィルターユニットの冷却風排出側に活性炭フィルターをさらに備えることから、シロキサン物質以外のVOC及びUFPについても完全に吸着除去することができる。
本発明に係る画像形成装置の断面図である。 本発明に係る画像形成装置内におけるフィルターユニットの位置を説明する断面図である。 本発明に係る画像形成装置内における排気ダクトの位置を説明する斜視図である。 本発明に係る画像形成装置のフィルターユニットを説明する分解斜視図である。 本発明に係る画像形成装置の排気ダクト及びフィルターユニットの取付け位置を説明する分解斜視図である。 本発明に係るフィルターユニットの内部構造を示す断面図である。 本発明に係るフィルターユニットに用いられる巻取りリールとシリコンフィルターとの連結部を示した図である。 本発明に係るフィルターユニットを用いた場合の画像形成装置と使用しない場合の画像形成装置のUFPの発生濃度を比較したグラフである。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図面に基づき詳述する。
図1は本発明に係る画像形成装置の全体を表す断面図であり、図2は本発明に係る画像形成装置内におけるフィルターユニットの位置及びVOC及びUFPの除去を説明するための断面図であり、図3は本発明に係る画像形成装置内における排気ダクトの位置を説明する斜視図であり、図4は本発明に係る画像形成装置のフィルターユニットの構成を説明する分解斜視図であり、図5は本発明に係る画像形成装置の排気ダクト及びフィルターユニットの取付け位置を説明する分解斜視図であり、図6は本発明に係るフィルターユニットの内部構造を示す断面図であり、図7は本発明に係るフィルターユニットに用いられる巻取りリールとシリコンフィルターとの連結部を示した図である。図の説明の都合上、図1の矢印で示されるAは上方を、Bは下方を、Cは左側面を、Dは右側面を表すものとし、図2の矢印で示されるAは上方を、Bは下方を、Cは背面を、Dは正面を表すものとする。また、図中の矢印は、風の流れを示している。
図1に示されるように、画像形成装置(1)の装置本体(2)内の下方には、給紙カセット(3)が配置されている。給紙カセット(3)の右側には、第1用紙搬送部(4)が備えられている。第1用紙搬送部(4)は、給紙カセット(3)から送り出された用紙を受け取り、装置本体(2)の右側面に沿って垂直上方に搬送し、画像形成部(5)へと送る。
画像形成部(5)は、露光手段であるレーザ照射部(6)により原稿画像の静電潜像が形成される感光体ドラム(7)と、静電潜像が形成された感光体ドラム(7)からトナー像を現像する現像ユニット(8)と、現像ユニット(8)にトナーを供給するトナー補給ユニット(9)と、感光体ドラムの表面をクリーニングするクリーニングユニット(10)を備えている。
感光体ドラム(7)は、用紙搬送ベルト(11)とニップを形成している。トナー像が形成された感光体ドラム(7)は、このニップ部にて第1用紙搬送部(4)によって同期をとって送られてくる用紙上に、トナー像を転写する。
感光体ドラム(7)の略水平方向左側には、定着部(12)が備えられている。感光体ドラム(7)にて未定着トナー像を担持した用紙は、定着部(12)へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着され、排出トレイに排出される。定着部(12)から発生する熱は、画像形成部(5)での画像形成に悪影響を及ぼすため、冷却機構、例えば冷却ファンを用いて冷却される。この際に、従来の画像形成装置(1)では、装置本体(2)内で発生するトルエン、スチレン及びシロキサン等のVOC及びUFPが画像形成装置(1)外に排出される。
本発明に係る画像形成装置(1)は、図2及び図3に示されるように、装置本体(2)の背面側の本体側板(100)により、装置本体(2)と背面カバー(101)との間に間隙(102)を備えるよう構成されている。間隙(102)には、装置本体(2)内に発生するVOC及びUFPを排出するための排気ダクト(103)や、電気基板(104)が備えられている。
排気ダクト(103)は、その一端が本体側板(100)に設けられた排気口(105)に接続されている。これにより、画像形成部(5)や定着部(12)等を冷却するために送風される冷却風が、排気口(105)を介して装置本体から排気ダクト(103)側に排出されるとともに、装置本体で発生するVOC及びUFPも排気ダクト(103)側に同時に排出されることになる。
本体側板(100)の排気口(105)から排出される冷却風の風路(106)は、排気ダクト(103)と、本体側板(100)と、背面カバー(101)とで形成され、画像形成装置(1)の底面に設けられた排出口(107)から排気される。排気ダクト(103)と接する背面カバー(101)部には、開口部が形成されており、フィルターユニット(108)を装着できるように構成されている。
フィルターユニット(108)は、シリコンオイル含浸フィルター(109)を備えており、VOC(特にシロキサン物資)及びUFPを効率的に吸着することができる。排気ダクト(103)内には、排気口(105)から排気される冷却風をフィルターユニット(108)に向けて送風するためのファン(110)が設けられており、冷却風に含まれるVOC及びUFP等の有害物質を、シリコン含浸フィルター(109)に効率的に吸着させる。
シリコンオイル含浸フィルター(109)の繊維としては、綿、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂などオイルが含浸できるものであればよいが、好ましくは、綿である。
シリコンオイル含浸フィルター(109)の形状としては、ハニカム型、スポンジ型、ウェブ形状のいずれの形状であってもよいが、好ましくはウェブ形状である。また、フィルターの種類は、不織布であっても織込布であってもよく、設置基材に応じて種類を選択することが望ましい。
シリコンオイル含浸フィルター(109)に用いられるシリコンオイルとしては、鎖状シロキサンのシリコンオイルを好適に利用することができるが、画像形成装置によっては、環状シロキサンオイルを含むシリコンオイルを用いてもよい。
排気ダクト(103)下部の排出口(107)付近に活性炭フィルター(111)をさらに設けてもよい。これにより、シリコンオイル含浸フィルター(109)に吸着できなかったVOC及びUFPも完全に除去することができる。活性炭フィルター(111)は、背面カバー(101)の開口部から着脱可能に構成することができる。具体的には、排出口(107)には、背面カバー(101)から装置本体(2)に向かって延びるレールが設けられており、活性炭フィルター(111)は、そのレールに沿って出し入れ可能となる。これにより、ユーザは、活性炭フィルター(111)を容易に交換することができる。
フィルターユニット(108)は、図4及び図5に示されるように、シート状のフィルター(112)を保持する凹部を備えるユニット本体(113)と、シート状のフィルター(112)をユニット本体(113)に固定するフィルターカバー(114)とを備えている。ユニット本体(113)とフィルターカバー(114)は、係合着脱可能に構成されている。ユニット本体(113)の左右には、背面カバー(101)の係合穴(115)と係合するための係合ピン(116)が設けられており、背面カバー(101)と係合可能に構成されている。これにより、ユーザは、フィルターユニット(108)を上下方向にずらすだけで容易に着脱することができる。
フィルターユニット(108)の他の実施形態としては、図6に示されるように、巻取り式シリコンオイル含浸フィルター(117)をユニット内部に備えたものがある。フィルターユニット(108)は、巻取り式シリコン含浸フィルター(117)と、それを保持するためのハウジング(118)とを備え、巻取り式シリコン含浸心フィルター(117)は、ハウジング(118)に着脱可能に固定される。
巻取り式シリコンオイル含浸フィルター(117)は、フィルターを供給するための供給リール(119)と、フィルターを巻き取るための巻き取りリール(120)を備えている。供給リール(119)には、新しいシリコンオイル含浸フィルター(109)が巻かれている。この新しいシリコンオイル含浸フィルター(109)が供給リール(119)から送り出され、使用済みのフィルターが巻き取りリール(120)にて巻き取られる。シリコンオイル含浸フィルター(109)は、供給リール(119)と巻き取りリール(120)との間で張架されるため、この張架されたフィルターが風路上のVOC及びUFPを吸着することができる。
ハウジング(118)は、巻き取り式シリコンオイル含浸フィルター(117)を保持する凹部を備えており、開口面が背面カバー(101)の開口部に着脱可能に固定される。ハウジング(118)は、背面カバー(101)に取付けられる際に、供給リール(119)が下方に、巻き取りリール(120)が上方に配されるように構成され、夫々ガイド溝(121a、121b)により回転可能に支持される。ハウジング(118)の上方は、シリコンオイル含浸フィルター(109)を巻き取るために巻き取りリール(120)を操作するための開閉カバー(122)が設けられている。
ハウジング(118)は、供給リール(119)と巻き取りリール(120)との間に延びるシリコンオイル含浸フィルター(109)を背面カバー(101)の面と略平行に保つ手段として、リブ(123)がハウジング(118)の凹部に複数個、フィルターユニット(108)の上下方向に沿って設けられている。フィルターユニット(108)の両端に位置するリブ(123)は、フィルターユニット(108)が背面カバー(101)に設置される際に、背面カバー(101)と接するように構成されている。これにより、フィルターユニット(108)からの空気の漏れを防ぐことができる。さらに、背面カバー(102)側には、開口部の辺に沿って可撓性のシール部材(124)が貼り付けられているため、空気の漏れを完全に防ぐことができる。
シリコンオイル含浸フィルター(109)を交換する際には、フィルターユニット(108)を背面カバー(101)から取外し、新しい供給リール(119)を下方のガイド溝(121b)に装着し、巻き取りリール(120)は開閉カバー(122)を開いた所から上下方向に設けられたガイド溝(121a)に装着する。夫々のガイド溝(121a、121b)の一方には、板バネ(125)が設けられており、供給リール(119)と巻き取りリール(120)夫々の軸の端面に接するように構成され、夫々のリールの回転に負荷が発生するよう構成されている。
シリコンオイル含浸フィルター(109)の端部は、図7に示されるように凸型のタブ形状(126)となっている。巻き取りリール(120)は、シリコンオイル含浸フィルター(109)のタブ形状(126)に対応して巻き取りリール(120)の軸方向に延びる貫通穴(127)が設けられている。シリコンオイル含浸フィルター(109)は、タブ形状(126)部分を貫通穴(127)に入れ、貫通穴(127)の形状に対応する嵌合部材(128)を嵌合させることにより固定される。
実施例1としてシリコンオイル含浸フィルターを備えるフィルターユニットを設置した画像形成装置を使用し、実施例2として排気口付近に活性炭フィルターを設置した画像形成装置を使用した。実施例1の実施条件でフィルターユニットに巻き取り式シリコンオイル含浸フィルターを使用したものを実施例3とし、実施例2の実施条件でフィルターユニットに巻き取り式シリコンオイル含浸フィルターを使用したものを実施例4とした。比較例としては、図1の排気ダクト内にフィルターユニットを設置しないものを比較例1とし、活性炭素フィルターのみを設置したものを比較例2とした。
各実施例の画像形成装置からのVOCの排出量と、各比較例の画像形成装置からのVOCの排出量とを測定することにより、本発明に係る画像形成装置のVOC排出抑制効果を検討した。
VOC排気量測定に使用する画像形成装置としては、京セラミタ製複合機KM−C3232を用いた。
まずKM−C3232をSUS製5mチャンバ―内に設置し、チャンバ―内を15m/hの換気を行うように設定し、1時間換気を行った。換気後、10分間プリント操作を行い、機器内から発生する揮発性物質をTenax管でサンプリング(100ml/min)した。その後、複合機停止後も約20分間連続してサンプリングを行った。
サンプリングしたTenax管を加熱脱着装置で脱着し、TDTS−GC/MSにて測定し、シロキサンガスの発生量を測定した。
また、実施例2と比較例2に関しては、上記測定と同時にプリント開始(プリント時間:10分間)から複合機停止後50分間Condensation Particle Couter(CPC)Model−3007を使用してナノ粒子(UFP)の発生についても測定した。CPCの検出粒子範囲は、0.01〜1μmである。
実施例1〜4は、比較例1及び2と比較して、表1に示す結果から明らかに複合機からのシロキサン排出量を抑制していることが示された。従って、シリコンオイル含浸フィルターを有するフィルターユニットを備える複合機は、複合機等から発生するシロキサンを除去可能であることが示された。また、実施例1と実施例3、及び実施例2と実施例4の結果を比較検討すると、活性炭フィルターを設置した方(実施例2と4)が、シロキサンの装置外への排出を抑制することが確認された。
さらに、図8のグラフは、実施例2と比較例2のUFPの機外への排出に関して比較したものであるが、実施例2と比較例2のUFPの排出量を比較すると、実施例2は比較例2に比べて明らかにUFPの排出量が減少していた。従って、本発明に係る画像形成装置は、VOCだけでなく、UFPに関しても吸着・除去できることが示された。
本発明に係るVOC、及びナノ粒子(UFP:Ultra Fine Particles)を効果的に除去することができるフィルターユニットを備える画像形成装置は、様々なコピー機、プリンター、FAXに好適に利用することができる。
100・・・本体側板
101・・・背面カバー
103・・・排気ダクト
108・・・フィルターユニット
109・・・シリコンオイル含浸フィルター
111・・・活性炭フィルター

Claims (4)

  1. 画像形成部において用紙上に転写されたトナー像を定着部で加熱及び加圧して定着させる画像形成装置であって、
    前記定着部を冷却するための冷却風を定着部から排気するためのファンと、
    前記定着部から排気された冷却風を装置本体外に排気するための排気ダクトと、
    前記排気ダクト内に配置されたフィルターユニットとを備え、
    前記フィルターユニットがシリコンオイルを含浸させたフィルターを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記フィルターの形状がウェブ形状であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記フィルターユニットは、
    前記フィルターを巻回状態で保持する供給リールと、
    前記供給リールから送り出される前記フィルターを巻き取るための巻き取りリールとを備え、
    前記フィルターが前記供給リールと前記巻き取りリールの間で張架されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記フィルターユニットの冷却風排出側に活性炭フィルターをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の画像形成装置。
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