JP2014133193A - 除塵装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極小の塵埃であってもフィルタの目詰まり等を抑えて長期に亘って除去することができる除塵装置、および、そのような除塵装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】塵埃を除去する除塵装置が、外周面と内周面を有する無端形状であって多孔質材料で形成され、空気を外周面から内周面へ通過させて空気中の塵埃を吸着するフィルタと、このフィルタを循環させる循環機構と、上記フィルタの外周面側に配置され、循環中のフィルタに吸着された塵埃をフィルタから除去する除去部材とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、除塵装置および画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置において、定着装置の上方に空気の取込口を有し、この取込口から、定着装置が発生させた塵埃とともに空気を取り込んで装置外に排気する排気装置が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1では、画像形成装置の組立後の定着装置の使用の初期段階でこの定着装置が急激に塵埃を発生することから、排気装置において、取込口から取り込む空気の量が、この初期段階で他の段階よりも多めに制御される。
また、定着装置における加熱ロールを、この加熱ロールからの揮発性有機化合物や超微粒子等の塵埃を捕捉する捕捉材を含ませたクリーニングウェブで清掃することが知られている(例えば、特許文献2)。
また、画像形成装置において、定着装置が発生させた塵埃とともに空気を取り込んで装置外に排気する排気装置が、シリコーンオイルを含有したフィルタを備えることで、シロキサン物質等をこのフィルタに吸着させることが知られている(例えば、特許文献3)。
また、画像形成装置において、定着装置における加熱ロールを通常の定着時よりも高温にしてこの加熱ロールから塵埃を早めに出し切らせて捕集することが知られている(例えば、特許文献4)。
特開2011−180235号公報 特開2011−112708号公報 特開2012−032663号公報 特開2012−058658号公報
本発明は、極小の塵埃であってもフィルタの目詰まり等を抑えて長期に亘って除去することができる除塵装置、および、そのような除塵装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の除塵装置は、
外周面と内周面を有する無端形状であって多孔質材料で形成され、空気を外周面から内周面へ通過させて空気中の塵埃を吸着するフィルタと、
上記フィルタを循環させる循環機構と、
上記フィルタの外周面側に配置され、循環中のフィルタに吸着された塵埃をフィルタから除去する除去部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2の除塵装置は、請求項1の除塵装置において、
上記除去部材が、上記フィルタの外周面に接し、外周面を摺擦するように回転するものであることを特徴とする。
請求項3の除塵装置は、請求項1又は2の除塵装置において、
上記フィルタが静電フィルタであることを特徴とする。
請求項4の画像形成装置は、
トナー像を用紙上に形成するトナー像形成装置と、
トナー像が形成された用紙上のトナー像を用紙上に定着する定着装置と、
排気口を有し、上記トナー像形成装置と上記定着装置を収容した筐体と、
上記定着装置で加熱されて上昇する空気を吸い込む吸気口と上記排気口とを繋ぐ排気流路を形成する筒部材を備え、吸気口から吸気した空気を排気口から上記筐体外に排気する排気装置と、
上記筒部材を通過する空気中の塵埃を除去する除塵装置とを備え、
上記除塵装置が、
外周面と内周面を有する無端形状であって多孔質材料で形成され、空気を外周面から内周面へ通過させて空気中の塵埃を吸着するフィルタと、
上記フィルタを循環させる循環機構と、
上記フィルタの外周面側に配置され、循環中のフィルタに吸着された塵埃をフィルタから除去する除去部材とを備えたことを特徴とする。
請求項5の画像形成装置は、請求項4の画像形成装置において、
上記筒部材が、上記吸気口と上記フィルタとの間の途中経路において吸気口から吸気した空気と混合される空気を取り入れる空気取入口を有することを特徴とする。
請求項1の除塵装置、および請求項4の画像形成装置によれば、上記無端形状のフィルタ、上記循環機構、および上記除去部材を有していない場合と比較して、フィルタの目詰まり等を抑えて極小の塵埃を長期に亘って除去することができる。
請求項2の除塵装置によれば、請求項1の除塵装置において、上記除去部材がフィルタの外周面を摺擦しない場合と比較して、上記フィルタから塵埃を確実に除去することができる。
請求項3の除塵装置によれば、請求項1又は2の除塵装置において、上記フィルタが静電フィルタ以外のフィルタである場合と比較して、例えばナノサイズ等の極小の塵埃を確実に捕捉することができる。
請求項5の画像形成装置によれば、請求項4の画像形成装置において、上記筒部材が上記空気取入口を有していない場合と比較して、上記フィルタの、熱せられた空気による劣化を抑えることができる。
本発明の画像形成装置の実施形態を示す構成図である。 フィルタが被せられた円筒部材やブラシ等の、回転軸に直交する断面を示す断面図である。 円筒部材やフィルタ等の、図2中の切断線F−Fに沿った断面を示す模式的な断面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、筐体1A内に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色毎に画像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置1では、単色の画像がプリントされるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像がプリントされる。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。筐体1Aが、本発明にいう筐体の一例に相当する。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像形成部10Yを取り上げて説明する。また、以下の説明では、画像形成部10Yの構成要素について、符号に各色を表すYMCKの添え字を付すことを省略する。
画像形成部10Yは、感光体ドラム11、帯電器12、露光器13、現像器14、一次転写器15、および感光体クリーナ16を備えている。
感光体ドラム11は円筒状の基体表面に感光体層が設けられたものであり、周面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電器12、露光器13、現像器14、一次転写器15、および感光体クリーナ16は、感光体ドラム11の周囲に矢印Aの方向の順に配置されている。
帯電器12は、感光体ドラム11の周面を帯電させる装置である。帯電器12は、感光体ドラム11の周面に接触する帯電ロールである。帯電器12には、現像器14におけるトナーと同極性の直流電圧に交流電圧が重畳された帯電電圧が印加されており、接触する感光体ドラム11の周面を帯電させる。
露光器13は、感光体ドラム11の周面に露光光を照射して露光する装置である。露光器13は、画像形成装置1外部から供給される画像信号に応じたレーザ光を発光し、レーザ光で感光体ドラム11を走査する。この露光器13の走査露光により、感光体ドラム11の周面に静電潜像が形成される。
現像器14は、現像剤を用いて感光体ドラム11の周面を現像する。現像器14にはトナーカートリッジ18Yからトナーが供給される。現像器14は、キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよびキャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11の周面の静電潜像を現像する。
一次転写器15は、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11に対向したロールである。一次転写器15は、感光体ドラム11に対する電圧が印加されることで、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。
感光体クリーナ16は、感光体ドラム11の周面のうち、一次転写器15で転写が行われた部分に残ったトナー等の残留物を除去することによって、感光体ドラム11の周面を清掃する。
画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着器60、用紙搬送部80、および制御部1Bも備えられている。
中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写器50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像形成部10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト30は、これら各色のトナー像を保持しながら移動する。
二次転写器50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写器50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
上記の画像形成部10Y,10M,10C,10K、一次転写器15、中間転写ベルト30、および二次転写器50を合わせたものが、本発明にいうトナー像形成装置の一例に相当する。
定着器60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着器60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱器が配置されている。加熱ロール61および加圧ロール62は、定着前のトナー像が形成された用紙Pを挟んで通過させることによりトナーを加熱・加圧して、トナー像を用紙P上に定着させる。この定着器60が、本発明にいう定着装置の一例に相当する。
用紙搬送部80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出す取出ロール81、用紙Pを搬送する用紙搬送ロール82、用紙Pを二次転写器50に搬送するレジストレーションロール84、および、用紙Pを外部に排出する用紙排出ロール86を備えている。用紙搬送部80は、用紙Pを、二次転写器50および定着器60を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。
制御部1Bは、画像形成装置1各部の動作を制御する。
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明する。イエローの画像形成部10Yでは、感光体ドラム11が矢印A方向に回転駆動され、感光体ドラム11の周面が帯電器12によって帯電する。露光器13は、感光体ドラム11に、制御部1Bから渡される画像信号中の各色に対応するデータに応じた露光光をそれぞれ照射する。露光器13は、外部から供給される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体ドラム11の周面に照射することで、感光体ドラム11の周面に静電潜像を形成する。現像器14には、トナーカートリッジ18Yからイエローのトナーが供給される。現像器14は、感光体ドラム11の静電潜像をトナーで現像することで、トナー像を形成する。感光体ドラム11は、周面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体ドラム11の周面に形成されたトナー像は、一次転写器15によって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体ドラム11に残留したトナー等の残留物は、感光体クリーナ16によって除去される。
中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回移動している。
イエロー以外の色に対応する画像形成部10M,10C,10Kは、画像形成部10Yと同様、それぞれの色に対応するトナー像を形成し、中間転写ベルト30に、画像形成部10Yで転写されたトナー像に重ねて、それぞれの色のトナー像を転写していく。
用紙収容器Tからは、用紙Pが取出ロール81によって取り出される。用紙Pは、用紙搬送ロール82およびレジストレーションロール84によって、用紙搬送路Rを二次転写器50に向かう矢印C方向に搬送される。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されるタイミングに基づいて二次転写器50に送り込む。二次転写器50は、中間転写ベルト30のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは二次転写器50から定着器60に搬送され、用紙P上に転写されたトナー像が定着される。このようにして、用紙P上に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは用紙排出ロール86によって筐体1Aの外部の排紙トレー88上に排出される。二次転写器50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ70によって除去される。
また、画像形成装置1は、排気装置90を備えている。
排気装置90は、第1のダクト91、第2のダクト92、およびファン93を備えている。この排気装置90が、本発明にいう排気装置の一例に相当する。
画像形成装置1の筐体1Aには、排気口1A_1が設けられている。第1のダクト91は、ファン93によって排気装置90内に取り込まれた空気を、この排気口1A_1へと導く四角筒状のダクトである。第2のダクト92は定着装置60の上方に、この定着装置60で加熱されて上昇する空気を吸い込む吸気口92aを有しており、この吸気口92aから吸い込まれた空気を第1のダクト91へと導く四角筒状のダクトである。第1のダクト91および第2のダクト92を合わせたものが、本発明にいう筒部材の一例に相当する。尚、本発明にいう筒部材は、四角筒状のダクトに限るものではなく、例えば円筒状のダクト等であっても良い。
ファン93は、第1のダクト91の内部に配置されている。定着装置60で加熱されて上昇する空気は、このファン93によって、吸気口92aから吸い込まれ、第2のダクト92および第1のダクト内を通されて筐体1Aの排気口1A_1から排気される。
ここで、定着装置60の加熱ロール61を形成する可塑材料が、定着措置60の動作によって粒子化してナノサイズ(直径およそ10〜30nm)のUFP(Ultra Fine Particles:超微粒子)が発生することが知られている。
また、トナーには、ワックスやシリカ等が含まれているが、これらの物質は、長期に亘る動作によって加熱ロール61に付着、残留することがある。このように加熱ロール61に付着、残留したワックス等は、加熱ロール61の熱によって揮発し、その後、冷却されて粒子化されることでナノサイズのUFPとなることがある。
上記の吸気口92aから吸い込まれた空気には、このUFPが含まれていることがある。本実施形態では、この吸い込まれた空気からUFPを含む塵埃を除去する除塵装置100が、第2のダクト92の内部から第1のダクト91の内部に掛けて配置されている。この除塵装置100が、本発明の除塵装置の一実施形態に相当する。また、この除塵装置100は、本発明の画像形成装置における除塵装置の一例にも相当している。
除塵装置100は、円筒部材101およびフィルタ102を備えている。
円筒部材101の周面には、後述するように多数の通気口が開けられている。フィルタ102は、多孔質材料で形成されたキャップ状のものであり、円筒部材101に、この円筒部材101の一端を塞いだ状態に被せられている。フィルタ102が被せられた円筒部材101の一端側は、第2のダクト92の内部に位置し、開口した状態の他端側は、第2のダクト92と第1のダクト91との仕切り壁を貫通して第1のダクト91の内部に達している。
吸気口92aから吸い込まれた空気は、フィルタ102を介して円筒部材101の中に流れ込んで、この円筒部材101の中を通って第1のダクト91へと向かう。上述したように定着装置60の加熱によって上昇し吸気口92aから吸い込まれる空気には、UFPが含まれていることがある。本実施形態では、フィルタ102が多孔質の静電フィルタとなっている。このため、吸気口92aから吸い込まれた空気に含まれるUFPは、このフィルタ102を通過中にフィルタ102に吸着されることとなる。そして、この吸着によってUFPが除去された空気が、円筒部材101および第1のダクト91の内部を流れて排気口1A_1から排気される。
ここで、除塵装置100は、フィルタ102が被せられた円筒部材101を、この円筒部材101の中心軸周りに回転する回転機構110を備えている。この回転機構110は、回転駆動力を発生するモータ111と、このモータ111の回転駆動力を円筒部材101に伝えて、この円筒部材101を回転させるギア112を備えている。この回転により、円筒部材101とともにフィルタ102も回転することとなる。さらに、回転機構110は、モータ111の回転駆動力を後述のブラシ103に伝えるギア113を備えている。
仮に、吸気口92aから吸い込まれて第2のダクト92の内部を流れる空気中のUFPが例えば第2のダクト92内部の上方に漂いながら流れるなど、UFPの分布にムラがあったとしても、上記の回転により、フィルタ102には、満遍なくUFPが一様に吸着されることとなる。
さらに、除塵装置100は、円筒部材101とともに回転中のフィルタ102に吸着されたUFPを、このフィルタ102から掻き落すブラシ103、および、掻き落されたUFPを受けるケース104を備えている。ブラシ103は、円筒部材101にも伝えられる回転駆動力がギア113によって伝えられる。これにより、ブラシ103は、フィルタ102の回転に同期して、フィルタ102の外周面に摺擦するように回転する。ブラシ103が、本発明にいう除去部材の一例に相当する。また、回転機構110が、本発明にいう循環機構の一例に相当する。
本実施形態では、上記の回転による一様な吸着と、ブラシ103による掻落しにより、フィルタ102の目詰まりの発生が抑えられている。
ここで、本実施形態では、ファン93、および回転機構110のモータ111は、制御部1Bの制御の下、定着器60の動作に同期して回転する。その結果、排気装置90の排気、およびフィルタ102の回転が、定着器60からUFPが発生しがちとなる期間に合わせて行われる。これにより、ファン93およびモータ111の動作が必要最小限に限られることとなり、ファン93およびモータ111での電力消費が抑えられている。
尚、本実施形態では、本発明にいう循環機構の一例として、専用のモータ111によってフィルタ102を回転させる形態が例示されている。しかしながら、本発明の循環機構はこの形態に限るものではない。本発明の循環機構は、例えば、フィルタ102を回転させるための専用のモータ等は備えておらず、ファン93の回転軸の回転をギア等を介して円筒部材101に伝える形態であっても良い。
また、本実施形態では、本発明にいう循環機構の一例として、円筒部材101に回転駆動力を伝えるギア112がダクト内に収まっており、同様にダクト内に配置されたモータ111がギア112を回転する形態が例示されている。しかしながら、本発明の循環機構はこの形態に限るものではない。本発明の循環機構は、例えば、円筒部材101の一端に設けられたギア112の一部がダクトに設けられた開口から外部にはみ出した形態であっても良い。この形態では、このダクトの外部からギア112が回転駆動されることとなる。そして、ダクトの外部からギア112を回転駆動する駆動源としては、ダクト外に配置された専用のモータであっても良く、あるいは、定着器60の加熱ロール61や加圧ロール62であっても良い。定着器60の加熱ロール61や加圧ロール62を駆動源とする場合、加熱ロール61や加圧ロール62の回転が、ギアを介して円筒部材101のギア112に伝えられる。
図2は、フィルタが被せられた円筒部材やブラシ等の、回転軸に直交する断面を示す断面図である。
この図2に示すように、フィルタ102は、無端形状となっている。そして、上記の回転機構110により、フィルタ102は、円筒部材101ごと矢印D方向に回転、即ち、循環する。
ブラシ103は、このフィルタ102の外周面に接している。さらに、本実施形態では、ブラシ103は、回転機構110により矢印E方向に回転する。その結果、フィルタ102の外周面に接している箇所では、ブラシ103は、フィルタ102の外周面の移動方向とは逆向きに移動して、この外周面を摺擦する。この摺擦により、フィルタ102に吸着されていたUFPが掻き落される。掻き落されたUFPの一部は、ケース104に落下し、他の一部は、ブラシ103に付着する。ケース104の内側には板状部材105が配置されており、ブラシ103は回転して板状部材105に接する。この板状部材105により、ブラシ103に付着したUFPもブラシ103から叩き落とされてケース104に落下する。
尚、本実施形態では、本発明の除去部材の一例として、フィルタ102とブラシ103の接触部分が互いに逆方向に進むようにブラシ103が回転してフィルタ102の外周面を摺擦するブラシ103が例示されている。しかしながら、本発明の除去部材はこれに限るものではない。本発明の除去部材は、フィルタ102との接触部分がフィルタ102と同方向に、ただしこのフィルタ102の回転速度に対して速度差をもって回転することで、フィルタ102の外周面を摺擦するブラシ等であっても良い。あるいは、本発明の除去部材は、板形状を有し、縁がフィルタ102の外周面に接してフィルタ102の外周面からUFPを掻き落とすクリーニングブレード等であっても良い。
次に、円筒部材101やフィルタ102等についてさらに詳細に説明する。
図3は、円筒部材やフィルタ等の、図2中の切断線F−Fに沿った断面を示す模式的な断面図である。
円筒部材101の周面の、フィルタ102が被せられる部分には、多数の通気口101aが開けられている。そして、フィルタ102は多孔質材料で形成されており、複数のナノサイズの孔102aが空いている。
図1に示す吸気口92aから第2のダクト92に吸い込まれた空気は、矢印Gが示すように、フィルタ102の複数のナノサイズの孔102aおよび、円筒部材101の多数の通気口101aを通って円筒部材101の内部に流れ込む。そして、静電フィルタであるフィルタ102の孔102aを通過する際に、その通過する空気に含まれているUFPがフィルタ102に吸着される。これにより、通過中の空気からUFPが除去される。
円筒部材101の、フィルタ102側とは反対側の端部は第2のダクト92と第1のダクト91との仕切り壁94を貫通して第1のダクト91の内部に進入して開口している。また、この円筒部材101の開口の縁には、図1に示すモータ111からの回転駆動力を円筒部材101に伝えるギア112が取り付けられている。
UFPが除去されて円筒部材101の内部に流れ込んだ空気は、図3中の矢印Hが示すように、円筒部材101の内部を通って、第1のダクト91側の端部の開口からこの第1のダクト91の内部へと流れ込む。この後は、空気は、上述したように第1のダクト91の内部を、図1に示す排気口1A_1まで流れて、この排気口1A_1から排気される。
ここで、本実施形態では、上述したようにフィルタ102として静電フィルタが採用されている。一般的に、静電フィルタは、熱に弱いことが多い。他方、図1に示す吸気口92aから吸い込まれる空気は、定着器60で加熱されて上昇した空気であり熱を含んでいる。
本実施形態では、第2のダクト92の、吸気口92aとフィルタ102との間の箇所に、空気の取入口92bが複数設けられている。吸気口92aから矢印I方向に吸い込まれた空気は、これらの取入口92bから矢印J方向に取り込まれた、定着器60から離れた位置の相対的に低温の空気と混合される。その結果、定着器60からの熱を含んだ空気が冷やされる。これにより、フィルタ102が、定着器60からの熱から守られ、フィルタ102の劣化が抑制される。
尚、本実施形態では、本発明にいう除塵装置の位置として、ダクト内における筐体1A寄りの位置が例示されている。しかしながら、本発明の除塵装置の位置はこの位置に限るものではない。本発明の除塵装置の位置は、吸気口92aとファン93との間であればどこであっても良い。また、このファン93についても、その位置は、除塵装置と排気口1A_1との間であればどこであっても良い。
あるいはフィルタ102がダクト92から食み出ていて、あるいはダクト92を備えずに、定着器60で熱められて上昇してきた空気をダクト92の補助なしにフィルタ102の内部に取り込む構成であってもよい。
また、上述の本実施形態では、本発明にいうフィルタの一例として、回転する円筒部材102に被せられるキャップ状のフィルタ102が例示されているが、本発明のフィルタはこれに限るものではない。本発明のフィルタは、例えば多孔質材料で形成され循環移動する無端ベルト等であっても良い。
さらに、上述の本実施形態では、本発明の画像形成装置として、タンデムタイプのカラープリンタを例示している。しかしながら、本発明の画像形成装置は、タンデムタイプ以外の例えばロータリタイプのカラープリンタであっても良く、あるいは、カラーではなくモノクロのプリンタ等であっても良い。また、本発明の画像形成装置は、プリンタ以外の、例えば複写機やファクシミリ等であっても良い。
次に、上述の実施形態に対応した実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。また、以下では、この実施例に対する比較例も適宜に参照される。
[実施例]
富士ゼロックス製700DCPを改造し、図1に示す排気装置90および除塵装置100を搭載した画像形成装置を使用した。また、フィルタ102として、東洋紡社製の静電フィルタであるエリトロン(登録商標)のEF−AA濾材をキャップ状に成形したものを採用した。
また、フィルタ102の形状は、内半径(即ち、円筒部材101の外半径)が15mm、外半径が25mm、長さが95mmの円筒形状とした。
また、ブラシ103として、繊維太さが6デニールのカーボン分散型ナイロン繊維が、植毛密度50万本/インチで植毛されたファーブラシを採用した。
そして、次の動作を行った。温度28度、湿度85%RHの条件下で、まず、画像密度が20%のテスト画像の形成を、A4用紙1000枚について行った。その後、画像形成装置の電源をオフして定着器60を常温まで冷却した後、再度電源をオンし、上記のテスト画像の形成を、A4用紙1000枚について行った。このようなA4用紙1000枚についての画像形成を1000回繰り返した。
そして、1枚〜1000枚の用紙への画像形成期間、500001枚〜501000枚の用紙への画像形成期間、999001枚〜1000000枚の用紙への画像形成期間のそれぞれについて、排気口1A_1からの空気に含まれるUFPの個数を計測した。UFPの個数の計測には、東京ダイレック社製の計測器であるSMPS3936を使用した。
[比較例1]
比較例1の画像形成装置は、除塵装置100を備えておらず、第2のダクト92の吸気口92aを次のような平面フィルタで塞いだ以外は、上記の実施例と同じものである。
この比較例1における平面フィルタは、実施例のフィルタ102と同様に、東洋紡社製の静電フィルタであるエリトロン(登録商標)のEF−AA濾材で形成されている。この平面フィルタの形状は、160mm×95mmの矩形状であり、表面積が、実施例のフィルタ102の外表面の表面積と一致している。また、この比較例1では、吸気口92aの広さは、この平面フィルタの広さに応じた広さとなっている。
そして、この比較例1でも、実施例と同様、上記の3つの期間それぞれについて、排気口1A_1からの空気に含まれるUFPの個数を、実施例で用いた計測器と同じ計測器を用いて計測した。
[比較例2]
比較例2の画像形成装置は、上記の実施例と同じものである。ただし、この比較例2では、モータ111を動作させずに、フィルタ102およびブラシ103が非回転状態に置かれている。
そして、この比較例2でも、実施例と同様、上記の3つの期間それぞれについて、排気口1A_1からの空気に含まれるUFPの個数を、実施例で用いた計測器と同じ計測器を用いて計測した。
以下の表1に、上記の第1〜第13実施例、および比較例それぞれについての評価結果を示す。
Figure 2014133193
1枚〜1000枚の用紙への画像形成期間、500001枚〜501000枚の用紙への画像形成期間では、実施例、比較例1、および比較例2のいずれも、UFPの個数は10個/cmでありほとんど差がみられない。
一方、500001枚〜501000枚の用紙への画像形成期間では、UFPの個数は、実施例では10個/cmであるのに対し、比較例1では10個/cmであり比較例2では1010個/cmと、実施例よりも多い。
999001枚〜1000000枚の用紙への画像形成期間では実施例と2つの比較例とのUFPの個数の差はさらに開き、実施例では10個/cmであるのに対し、比較例1、2では共に1013個/cmとなっている。
以上の計測結果は、1000000枚の用紙への画像形成を行っても、実施例ではフィルタにおけるUFPの吸着力が維持されているのに対し、比較例1および比較例2ではフィルタの目詰まり等によりUFPの吸着力が低下することを意味している。
以上の評価結果から、フィルタを例えば実施例のキャップ状といった無端形状として回転させ、さらに、フィルタの外周面をブラシ等の除去部材で清掃することにより、フィルタの目詰まり等が抑えられてUFPが長期に亘って除去されることが分かる。
1 画像形成装置
1A 筐体
1A_1 排気口
1B 制御部
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11 感光体ドラム
12 帯電器
13 露光器
14 現像器
15 一次転写器
16 感光体クリーナ
17 トルク検出部
30 中間転写ベルト
31,32,33,34,35 ベルト支持ロール
50 二次転写器
60 定着器
61 加熱ロール
62 加圧ロール
70 ベルトクリーナ
80 用紙搬送部
81 取出ロール
82 用紙搬送ロール
84 レジストレーションロール
86 用紙排出ロール
88 排紙トレー
90 排気装置
91 第1のダクト
92 第2のダクト
92a 吸気口
92b 取入口
93 ファン
94 仕切り壁
100 除塵装置
101 円筒部材
102 フィルタ
103 ブラシ
104 ケース
105 板状部材
110 回転機構
111 モータ
112,113 ギア

Claims (5)

  1. 外周面と内周面を有する無端形状であって多孔質材料で形成され、空気を該外周面から該内周面へ通過させて該空気中の塵埃を吸着するフィルタと、
    前記フィルタを循環させる循環機構と、
    前記フィルタの外周面側に配置され、循環中の該フィルタに吸着された塵埃を該フィルタから除去する除去部材とを備えたことを特徴とする除塵装置。
  2. 前記除去部材が、前記フィルタの外周面に接し、該外周面を摺擦するように回転するものであることを特徴とする請求項1記載の除塵装置。
  3. 前記フィルタが静電フィルタであることを特徴とする請求項1又は2記載の除塵装置。
  4. トナー像を用紙上に形成するトナー像形成装置と、
    トナー像が形成された用紙上のトナー像を該用紙上に定着する定着装置と、
    排気口を有し、前記トナー像形成装置と前記定着装置を収容した筐体と、
    前記定着装置で加熱されて上昇する空気を吸い込む吸気口と前記排気口とを繋ぐ排気流路を形成する筒部材を備え、該吸気口から吸気した空気を該排気口から前記筐体外に排気する排気装置と、
    前記筒部材を通過する空気中の塵埃を除去する除塵装置とを備え、
    前記除塵装置が、
    外周面と内周面を有する無端形状であって多孔質材料で形成され、空気を該外周面から該内周面へ通過させて該空気中の塵埃を吸着するフィルタと、
    前記フィルタを循環させる循環機構と、
    前記フィルタの外周面側に配置され、循環中の該フィルタに吸着された塵埃を該フィルタから除去する除去部材とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記筒部材が、前記吸気口と前記フィルタとの間の途中経路において該吸気口から吸気した空気と混合される空気を取り入れる空気取入口を有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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