JP4092944B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、図5に示すように、外周面に感光層を有する感光体(像担持体)1と、この感光体1の外周面を一様に帯電させる帯電手段2と、この帯電手段2により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して静電潜像を形成する露光ユニット3と、この露光ユニット3により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像器4と、複数のローラ5a〜5dに張架され、感光体1上に形成されたトナー像が一次転写(T1)され、このトナー像をさらに記録材に二次転写(T2)する中間転写ベルト5と、この中間転写ベルト5からのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器6とがケース7内に収納された画像形成装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
<課題1>
上記従来の画像形成装置では、中間転写ベルト5を張架しているローラ5a〜5dがいずれもケース7内において中央部近くに配置されていた。
このため、定着器6の熱が矢印Aで示すように中間転写ベルト5を迂回して現像器4に回り込みやすく、現像器4が加熱されやすかった。
現像器4が加熱されることにより、現像器4内に収容されているトナーも加熱され、トナーの転写特性が低下したり、現像器内においてトナーがブロッキングしやすくなるという問題があった。
<課題2>
上記従来の画像形成装置では、中間転写ベルト5と露光ユニット3とが遠く離れた状態で配置されていた。
このため、定着器6の熱が矢印Bで示すように中間転写ベルト5を迂回して現像器4に回り込みやすく、現像器4が加熱されやすかった。
現像器4が加熱されることにより、現像器4内に収容されているトナーも加熱され、トナーの転写特性が低下したり、現像器内においてトナーがブロッキングしやすくなるという問題があった。
<課題3>
上記従来の画像形成装置では、定着器6がオイル塗布型の定着器で構成されていた。図5において6aは定着ベルト、6bは定着ベルト6aにオイルを塗布するオイル塗布ローラである。
定着器6は加熱定着器であるから、従来の構成であると、定着ベルト6aの表面およびオイル塗布ローラ6bの表面からオイルが蒸発し、この蒸発したオイルが中間転写ベルト5の表面に付着することによって、転写不良が生じやすくなり、また、中間転写ベルト5のクリーニング不良(フィルミング)が生じやすくなるという問題があった。中間転写ベルト5の表面におけるフィルミング(トナーが薄膜状に付着(固着)してしまう現象)は現像器4内においてトナーが加熱されることによって一層助長される。
【0004】
この発明の第1の目的は、上記課題1を解決し、現像器内に収容されているトナーが加熱されにくい画像形成装置を提供することにある。
第2の目的は、上記課題2を解決し、現像器内に収容されているトナーが加熱されにくい画像形成装置を提供することにある。
第3の目的は、上記課題3を解決し、中間転写ベルトにオイルが付着しない画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体上に形成された潜像にトナーを付与してトナー像とする現像器と、複数のローラに張架され、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写され、このトナー像をさらに記録材に二次転写する中間転写ベルトと、この中間転写ベルトからのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器とがケース内に収納された画像形成装置において、
前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトで仕切るとともに、この中間転写ベルトを張架する複数のローラのうちの1つのローラを前記ケース内の角部に配置し,かつ,前記現像器による前記潜像へのトナー付与時に飛散するトナーを吸引するトナー吸引ダクトを,前記中間転写ベルトと前記現像器とに近接配置したことを特徴とする。
望ましくは,前記現像器はロータリ現像器であるとともに,前記トナー吸引ダクトは,先端部にトナー吸引口を有し,終端部に排気ファンが設けられ,中間部にフィルタユニットが設けられたダクトであり,該トナー吸引ダクトが前記ロータリ現像器を上部約半周に亘って覆っている構成とする。
また,望ましくは,前記ケース内の角部に配置したローラに対向させて、前記二次転写後に中間転写ベルトの表面に残留しているトナーを除去するクリーニングユニットを配置し,該クリーニングユニットは前記ケースの内面に近接させて配置した構成とする。
ことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
また,望ましくは,前記定着器にてトナー像が加熱定着された記録材が排出される排紙トレイ部を前記ケース上面の上面角部から断面三角状にケース内に陥入させて形成し,上記1つのローラを上記上面角部の内側角部に配置した構成とする。
上記第1,第2の目的を同時に達成するために請求項5記載の画像形成装置は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置において,前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトと,この中間転写ベルトに近接配置した,前記像担持体に選択的に露光して潜像を形成する露光ユニットとで仕切るとともに、露光ユニットに対してこれを冷却する冷却手段を設け,該冷却手段で前記定着器からの熱気も除去することを特徴とする。
上記第1,第3の目的を同時に達成するために請求項6記載の画像形成装置は、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の画像形成装置において,前記定着器をオイルレスの定着器で構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用効果】
請求項1記載の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体上に形成された潜像にトナーを付与してトナー像とする現像器と、複数のローラに張架され、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写され、このトナー像をさらに記録材に二次転写する中間転写ベルトと、この中間転写ベルトからのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器とがケース内に収納された画像形成装置において、
前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトで仕切るとともに、この中間転写ベルトを張架する複数のローラのうちの1つのローラを前記ケース内の角部に配置した構成としてあるので、この請求項1記載の画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、現像器と定着器とが中間転写ベルトで仕切られており、かつ中間転写ベルトを張架する複数のローラのうちの1つのローラがケース内の角部に配置されているので、少なくともケース内の上記角部側においては、現像器と定着器とが中間転写ベルトで略完全に仕切られた状態となる。
したがって、定着器の熱が中間転写ベルトを迂回して現像器に回り込むという事態が著しく低減され、現像器が加熱されにくくなる。
このため、現像器内に収容されているトナーも加熱されにくくなり、結果として、トナーの転写特性が低下しにくくなり、また現像器内においてトナーがブロッキングしにくくなる。
請求項2記載の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体に選択的に露光して潜像を形成する露光ユニットと、この露光ユニットにより像担持体上に形成された潜像にトナーを付与してトナー像とする現像器と、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写され、このトナー像をさらに記録材に二次転写する中間転写ベルトと、この中間転写ベルトからのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器とがケース内に収納された画像形成装置において、
前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトとこれに近接配置した露光ユニットとで仕切るとともに、露光ユニットに対してこれを冷却する冷却手段を設けてあるので、この請求項2記載の画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、現像器と定着器とが、中間転写ベルトとこれに近接配置した露光ユニットとで仕切られているので、現像器と定着器とが中間転写ベルトおよび露光ユニットで良好に仕切られた状態となる。
露光ユニット自体、発熱する熱源であるが、露光ユニットに対してこれを冷却する冷却手段が設けられているので、露光ユニットによって現像器が加熱されるという事態は防止される。
しかも、定着器からの熱気も上記冷却手段によって除去されることとなる。
したがって、現像器が、中間転写ベルトを迂回しようとする熱気によって加熱されるということがなくなる。
このため、現像器内に収容されているトナーも加熱されにくくなり、結果として、トナーの転写特性が低下しにくくなり、また現像器内においてトナーがブロッキングしにくくなる。
請求項3記載の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体上に形成された潜像にトナーを付与してトナー像とする現像器と、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写され、このトナー像をさらに記録材に二次転写する中間転写ベルトと、この中間転写ベルトからのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器とがケース内に収納された画像形成装置において、
前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトで仕切るとともに、前記定着器をオイルレスの定着器で構成してあるので、この請求項3記載の画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、定着器がオイルレスの定着器で構成されているので、蒸発したオイルが中間転写ベルトの表面に付着するということがなくなる。
したがって、転写不良が生じにくくなり、また、中間転写ベルトのクリーニング不良も生じにくくなる。
しかも、現像器と定着器とが中間転写ベルトで仕切られているので、定着器の熱によって現像器が加熱されにくくなり、現像器内のトナーも加熱されにくくなるので、転写不良および中間転写ベルトのクリーニング不良が確実に生じにくくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態の内部構造を示す概略正面図である。
この画像形成装置は、用紙(記録材)の両面にフルカラー画像を形成することのできるカラー画像形成装置であり、ケース10と、このケース10内に収容された、像担持体ユニット20と、露光手段としての露光ユニット30と、現像手段としての現像器(現像装置)40と、中間転写体ユニット50と、定着手段としての定着ユニット(定着器)60とを備えている。
【0008】
ケース10には装置本体の図示しないフレームが設けられており、このフレームに各ユニット等が取り付けられている。
【0009】
像担持体ユニット20は、外周面に感光層を有する感光体(像担持体)21と、この感光体21の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)22とを有しており、この帯電手段22により一様に帯電させられた感光体21の外周面を露光ユニット30からのレーザー光Lで選択的に露光して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像器40で現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とし、このトナー像を中間転写体ユニット50の中間転写ベルト51に一次転写部T1で一次転写し、さらに、二次転写部T2で、転写対象である用紙に二次転写させるようになっている。
像担持体ユニット20には、一次転写後に感光体21の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段(クリーニングブレード)23と、このクリーニング手段23で除去された廃トナーを収容する廃トナー収容部24が設けられている。
【0010】
ケース10内には、上記二次転写部T2により片面に画像が形成された用紙をケース10上面の用紙排出部(排紙トレイ部)15に向けて搬送する搬送路16と、この搬送路16により用紙排出部15に向けて搬送された用紙をスイッチバックさせて他面にも画像を形成すべく前記二次転写部T2に向けて返送する返送路17とが設けられている。
ケース10の下部には、複数枚の用紙を積層保持する給紙トレイ18と、その用紙を一枚ずつ上記二次転写部T2に向けて給送する給紙ローラ19とが設けられている。
【0011】
現像器40はロータリ現像器であり、回転体本体41に対して、それぞれトナーが収容された複数の現像器カートリッジが着脱可能に装着されている。この実施の形態では、イエロー用の現像器カートリッジ42Yと、マゼンタ用の現像器カートリッジ42Mと、シアン用の現像器カートリッジ42Cと、ブラック用の現像器カートリッジ42Kとが設けられていて(図ではイエロー用の現像器カートリッジ42Yのみを直接描いてある)、回転体本体41が矢印方向に90°ピッチで回転することによって、感光体21に現像ローラ43を選択的に当接させ、感光体21の表面を選択的に現像することが可能となっている。
【0012】
露光ユニット30は、板ガラス等で構成された露光窓31から上記レーザー光Lを感光体21に向けて照射するようになっている。
【0013】
中間転写体ユニット50は、図示しないユニットフレームと、このフレームで回転可能に支持された駆動ローラ54,従動ローラ55,一次転写ローラ56、一次転写部T1でのベルト51の状態を安定させるためのガイドローラ57,およびテンションローラ58と、これらローラに掛け回されて張架された前記中間転写ベルト51とを備えており、ベルト51が図示矢印方向に循環駆動される。感光体21と一次転写ローラ56との間において前記一次転写部T1が形成されており、駆動ローラ54と本体側に設けられた二次転写ローラ10bとの圧接部において前記二次転写部T2が形成される。
二次転写ローラ10bは、前記駆動ローラ54に対して(したがって中間転写ベルト51に対して)接離可能であり、接触した際に二次転写部T2が形成される。
したがって、カラー画像を形成する際には、二次転写ローラ10bが中間転写ベルト51から離間している状態で中間転写ベルト51上において複数色のトナー像が重ね合わされてカラー画像が形成され、その後、二次転写ローラ10bが中間転写ベルト51に当接し、その当接部(二次転写部T2)に用紙が供給されることによって用紙上にカラー画像(トナー像)が転写されることとなる。
トナー像が転写された用紙は、定着ユニット60の加熱ローラ対61を通ることでトナー像が溶融定着され、上記排紙トレイ部15に向けて排出される。
定着器60は、加熱ローラ61にオイルを塗布しないオイルレスの定着器で構成してある。
【0014】
例えば上記のようなカラー画像形成装置にあっては、定着器60からの熱気が現像器40に回り込んで現像器40が加熱されると、現像器40内(この場合現像カートリッジ42)に収容されているトナーが加熱されて、トナーの転写特性が低下したり、現像器内においてトナーがブロッキングしやすくなってしまう。
【0015】
そこでこの実施の形態では、図1に示すように、現像器40と定着器60とを中間転写ベルト51で仕切るとともに、この中間転写ベルト51を張架する複数のローラのうちの1つのローラ55をケース10内の角部(この実施の形態では上方の角部)11に配置した構成としてある。
上記ローラ55に対向させて、クリーニングユニット70が配置されている。クリーニングユニット70は、二次転写後に中間転写ベルト51の表面に残留しているトナーを除去するためのものであり、中間転写ベルト51の幅方向(図1の紙面と直交する方向)において、ベルト幅略全長に亘って設けられ、そのユニットケース71は、前記ローラ55(ベルト51の巻き掛け端部)とケース10の内面12との間の間隙を塞ぐように、ケース10の内面12に近接して配置されている。
【0016】
80はトナー吸引ダクトであり、その先端部にトナー吸引口81が形成されている。
トナー吸引ダクト80はロータリ現像器40を上部約半周に亘って覆う湾曲状(略半円筒状)に設けられている。
図2は、主としてトナー吸引ダクト80を示す拡大平断面図である。
トナー吸引ダクト80の終端部には排気ファン83が設けられており、このファン83の作動で上記吸引口81から飛散トナーおよび帯電器22からのオゾンが共に吸引される。
【0017】
すなわち、現像器40による像担持体21上の像の現像がなされている際に、その現像部においてトナーが霧状に飛散したとても、そのトナーはトナー吸引口81から吸引され、また、同様に、ロータリ現像器40による現像色切り換え動作時にトナーが飛散したとしても、そのトナーはトナー吸引口81から吸引されることとなる。したがって、また、熱気もダクト80によって排気されることとなる。
なお、トナー吸引ダクト80の中間部には、画像形成装置前面から抜き差し可能(着脱可能)なフィルタユニットFが設けられており、上記吸引口81から吸引されたオゾンおよびトナーは、このフィルタユニットFで濾過され、きれいになった空気がファン83によって装置外部に排出される。
【0018】
以上のような画像形成装置によれば次のような作用効果が得られる。
(a)像担持体21と、この像担持体21上に形成された潜像にトナーを付与してトナー像とする現像器40と、複数のローラ54〜58に張架され、像担持体21上に形成されたトナー像が一次転写され、このトナー像をさらに記録材に二次転写する中間転写ベルト51と、この中間転写ベルト51からのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器60とがケース10内に収納された画像形成装置において、現像器40と定着器60とを中間転写ベルト51で仕切るとともに、この中間転写ベルト51を張架する複数のローラのうちの1つのローラ55をケース10内の角部11に配置した構成としてあるので、少なくともケース10内の上記角部11側においては、現像器40と定着器60とが中間転写ベルト51で略完全に仕切られた状態となる。
したがって、定着器60の熱が中間転写ベルト51を迂回して現像器40に回り込むという事態が著しく低減され、現像器40が加熱されにくくなる。
このため、現像器40内に収容されているトナーも加熱されにくくなり、結果として、トナーの転写特性が低下しにくくなり、また現像器40内においてトナーがブロッキングしにくくなる。
(b)定着器60がオイルレスの定着器で構成されているので、オイルの蒸発がなくなり、したがって、オイルが中間転写ベルト51の表面に付着するということがなくなる。
したがって、転写不良が生じにくくなり、また、中間転写ベルトのクリーニング不良も生じにくくなる。
しかも、現像器40と定着器60とが中間転写ベルト51で仕切られているので、定着器60の熱によって現像器40が加熱されにくくなり、現像器40内のトナーも加熱されにくくなるので、転写不良および中間転写ベルト51のクリーニング不良が確実に生じにくくなる。
【0019】
(c)上記ローラ55に対向させて、クリーニングユニット70が配置されており、そのユニットケース71が、ローラ55とケース10の内面12との間の間隙を塞ぐように、ケース10の内面12に近接して配置されているので、定着器60の熱が中間転写ベルト51を迂回して現像器40に回り込むという事態がより確実に低減される。
したがって、上記(a)(b)の作用効果がより良好に得られることとなる。
(d)トナー吸引ダクト80が現像器40の上部約半周を覆う湾曲状(略半円筒状)に設けられているので、定着器60からの熱気が現像器40に対してより一層伝わりにくくなる。しかも、ダクト80によって熱気も排気されるので、現像器40の加熱は一層確実に防止される。
したがって、上記(a)(b)の作用効果がより一層良好に得られることとなる。
(e)上記ローラ55をケース10内の角部11に配置した結果として、装置の大型化を招くことなくベルト長を長くすることができる。この実施の形態では、中間転写ベルト51は、A4サイズの用紙2枚分(A3サイズの用紙1枚分)の画像をベルト51上に形成することができるようになっている。
(f)さらに、図1に示すように、排紙トレイ部15の傾斜角度と中間転写ベルト51の張架長手方向の傾斜角度とを略一致させることにより、ケース内空間の利用効率が向上し、装置の小型化により効果的である。
【0020】
<第2の実施の形態>
図3は本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態の内部構造を示す概略正面図、図4は模式的な平面図である。これらの図において、上述した第1の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態が上述した第1の実施の形態と主に異なる点は、現像器40と定着器60とを中間転写ベルト51とこれに近接配置した露光ユニット30とで仕切るとともに、露光ユニット30に対してこれを冷却する冷却手段としての排気ファン84を設け点にある。
なお、感光体21に対してはクリーニング手段(クリーニングブレード23)を設けないクリーナーレスの構成としてある。
この実施の形態によっても上記(a)〜(e)の作用効果が得られる。
さらに、現像器40と定着器60とが、中間転写ベルト51とこれに近接配置した露光ユニット30とで仕切られているので、現像器40と定着器60とが中間転写ベルト51および露光ユニット30で良好に仕切られた状態となる。図5に示した経路Bによる熱気は露光ユニット30によって遮断される。
露光ユニット30自体、発熱する熱源ではあるが、露光ユニット30に対してこれを冷却する冷却手段84が設けられているので、露光ユニット30によって現像器40が加熱されるという事態は防止される。
しかも、定着器60からの熱気も上記冷却手段84によって除去されることとなる。
したがって、現像器40が、中間転写ベルト51を迂回しようとする熱気によって加熱されるということがより確実に防止されることとなり、結果として、トナーの転写特性が良好に維持され、また現像器40内におけるトナーのブロッキングも一層生じにくくなる。
【0021】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の画像形成装置によれば、現像器内に収容されているトナーが加熱されにくくなり、結果として、トナーの転写特性が低下しにくくなり、また現像器内においてトナーがブロッキングしにくくなる。
請求項2記載の画像形成装置によれば、現像器内に収容されているトナーが加熱されにくくなり、結果として、トナーの転写特性が低下しにくくなり、また現像器内においてトナーがブロッキングしにくくなる。
請求項3記載の画像形成装置によれば、転写不良および中間転写ベルトのクリーニング不良が確実に生じにくくなる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態の内部構造を示す概略正面図。
【図2】主としてトナー吸引ダクト80を示す拡大平断面図。
【図3】本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態の内部構造を示す概略正面図。
【図4】同上実施の形態の模式的な平面図。
【図5】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 ケース
11 角部
21 感光体(像担持体)
30 露光ユニット
40 現像器
51 中間転写ベルト
54〜58 ローラ
60 定着器
84 排気ファン(冷却手段)
Claims (6)
- 像担持体と、この像担持体上に形成された潜像にトナーを付与してトナー像とする現像器と、複数のローラに張架され、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写され、このトナー像をさらに記録材に二次転写する中間転写ベルトと、この中間転写ベルトからのトナー像が転写された記録材上に当該トナー像を加熱定着させる定着器とがケース内に収納された画像形成装置において、
前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトで仕切るとともに、この中間転写ベルトを張架する複数のローラのうちの1つのローラを前記ケース内の角部に配置し,かつ,前記現像器による前記潜像へのトナー付与時に飛散するトナーを吸引するトナー吸引ダクトを,前記中間転写ベルトと前記現像器とに近接配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像器はロータリ現像器であるとともに,前記トナー吸引ダクトは,先端部にトナー吸引口を有し,終端部に排気ファンが設けられ,中間部にフィルタユニットが設けられたダクトであり,該トナー吸引ダクトが前記ロータリ現像器を上部約半周に亘って覆っていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ケース内の角部に配置したローラに対向させて、前記二次転写後に中間転写ベルトの表面に残留しているトナーを除去するクリーニングユニットを配置し,該クリーニングユニットは前記ケースの内面に近接させて配置したことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記定着器にてトナー像が加熱定着された記録材が排出される排紙トレイ部を前記ケース上面の上面角部から断面三角状にケース内に陥入させて形成し,上記1つのローラを上記上面角部の内側角部に配置したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記現像器と定着器とを前記中間転写ベルトと,この中間転写ベルトに近接配置した,前記像担持体に選択的に露光して潜像を形成する露光ユニットとで仕切るとともに、露光ユニットに対してこれを冷却する冷却手段を設け,該冷却手段で前記定着器からの熱気も除去することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記定着器をオイルレスの定着器で構成したことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (8)
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