JP2012030533A - 両面コーティングフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた自浄性能、耐候性に加えて、防滴性、可視光透過性、紫外線遮断性能、耐候性保持性、作業性及びこれらの持続性を有するフィルムを提供すること。
【解決手段】基材フィルムの一方の面に電離放射線硬化性樹脂A、親水化剤及び紫外線吸収剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Aを架橋硬化してなるコーティング層Aを有し、他方の面に防滴剤を含むコーティング層Bを有する両面コーティングフィルムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、両面コーティングフィルムに関する。
一般住居の玄関ドアや外装材、公共施設の床材や外壁などの内外装、あるいは建造物や屋外に設置される構造物は、空気中の埃や粉塵、油分といった汚染物が付着しやすく、該汚染物が付着した状態で風雨に晒されると、汚染物が雨筋に沿って線状に残ってしまうため、その外観が著しく低下するという問題がある。そこで、これらの内外装材や建造物の表面に用いられるシートには、自浄性能(防汚性)が求められている。自浄性能(防汚性)を向上には、通常シリコーンやフッ素の配合のほか、シリカなどの添加剤を用いることで保護層の親水性を向上させるという手法がとられる。しかし、十分な自浄性能(防汚性)を確保するには、多量の添加剤を用いる必要があること、そのため該保護層から添加剤が脱落したり、擦過傷により親水性が低下するといった問題があった。
また、上記したような内外装材や建造物は、日々直射日光や風雨に晒されるため、これらの内外装材や建造物の表面保護などに用いられるシートには、極めて厳しい耐候性が求められている。耐候性を向上させるため、種々のシートが検討され(例えば、特許文献1〜3参照)、いずれも保護層に光安定剤や紫外線吸収剤などの添加剤を含有させることで、耐候性の向上を図っている。しかし、該保護層中の添加剤の含有量を向上させた場合、保護層を形成するバインダー樹脂との相溶性などに起因して、これらの添加剤がブリードアウトし、ベタ付きの原因となっていた。一方、ブリードアウトしない程度の添加剤の含有量では、これらの添加剤の十分な性能を得られず、耐候性の点で満足のいくものが得られないといった問題もあった。
ところで、上記のような内外装材や構造物に用いられるシートの耐候性や自浄性能が着目され、例えばビニルハウスなどに用いられる農業用フィルムや、窓ガラスの保護シートといった透明性を必要とするような用途への適用が要請されるようになっている。農業用フィルムとしては、耐候性や自浄性能だけでなく、ビニルハウスの内側面に水滴が生じ、該水滴が野菜や花卉などの植物に落下することによる植物の損傷や発育障害を防止するため、内側面に水滴を発生しにくくする性能(防滴性)や、植物の生育を左右する可視光透過性、植物の種類によっては紫外線遮断性能(及びその持続性)、あるいは長期伸展後の引張強度が適度な範囲に保たれ長期伸展の使用態様に耐えうる耐候性保持性、ビニルハウスの骨組みへの設置しやすさやフィルム同士の熱融着のしやすさといった作業性などの農業用フィルムに固有の性能も要求される。
農業用フィルムとしては、オレフィン系フィルムや塩ビ系フィルムを基材としたものが数多く開発されている(例えば、特許文献4参照)。しかし、オレフィン系フィルムは、一般に耐候性が十分ではないことが知られており、長期の使用に耐えられないといった課題が存在する。また、オレフィン系フィルムにコーティングなどにより被膜を形成し、耐候性などの機能を付与する手法もとられるが、農業用フィルムに求められる上記のような種々の性能に同時に対応しうるフィルムは見出されていない。
また、耐候性に優れるものとして、フッ素系樹脂フィルムを基材とした農業用フィルムも知られている(例えば、特許文献5参照)。しかし、フッ素系樹脂フィルムを基材とした場合、硬質のため作業性の点で十分ではなく、また元来離型性を有する材質であるため、コーティングによる被膜形成性とその持続性の点で十分ではなく、植物に応じた機能性の付与に対応しきれないといった課題があった。
特開2007−245442号公報 特開2009―66966号公報 特開2009−66967号公報 特開2003−180169号公報 特開平11−34249号公報
本発明は、このような課題に対して、優れた自浄性能、耐候性に加えて、防滴性、可視光透過性、紫外線遮断性能、耐候性保持性、作業性及びこれらの持続性を有するフィルムを提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記の両面コーティングフィルムが上記課題を解決し得ることを見出した。すなわち、本発明の要旨は、以下の通りである。
1.基材フィルムの一方の面に電離放射線硬化性樹脂A、親水化剤及び紫外線吸収剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Aを架橋硬化してなるコーティング層Aを有し、他方の面に防滴剤を含むコーティング層Bを有する両面コーティングフィルム。
2. 親水化剤が、反応性官能基αを有するシリケート化合物又はアルキルシリケート化合物である上記1に記載の両面コーティングフィルム。
3.反応性官能基αが、(メタ)アクリロイル基である上記2に記載の両面コーティングフィルム。
4.紫外線吸収剤が、トリアジン系紫外線吸収剤とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とを併用したものである上記1〜3のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
5.コーティング層Bが、電離放射線硬化性樹脂B及び防滴剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Bを架橋硬化してなるものである上記1〜4のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
6.防滴剤が、平均一次粒子径が1〜300nmのシリカ粒子である上記1〜5のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
7.電離放射線硬化性樹脂Bと防滴剤との配合質量比が、5/95〜60/40である上記5又は6に記載の両面コーティングフィルム。
8.農業用途である上記1〜7のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
9.ビニルハウス用途であり、コーティング層Aを外側に、コーティング層Bを内側にして設ける上記1〜8のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
本発明によれば、優れた自浄性能、耐候性に加えて、防滴性、可視光透過性、紫外線遮断性能、耐候性保持性、作業性及びこれらの持続性を有するフィルムを得ることができる。
本発明の両面コーティングフィルムの断面を示す模式図である。
[両面コーティングフィルム]
本発明の両面コーティングフィルムは、基材フィルムの一方の面に電離放射線硬化性樹脂A、親水化剤及び紫外線吸収剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Aを架橋硬化してなるコーティング層Aを有し、他方の面に防滴剤を含むコーティング層Bを有するものである。図1は、本発明の両面コーティングフィルムの好ましい態様の断面を示す模式図である。図1に示す態様は、基材フィルム(2)の一方の面にプライマー層(5)、コーティング層A(3)が順に積層したものであり、他方の面にコーティング層B(4)が設けられたものである。
《基材フィルム》
本発明のシートで基材フィルムとして用いられるものとしては、プラスチックフィルム、プラスチックシートが好ましく、ポリオレフィン樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂などからなるものが好ましく挙げられる。なかでも、可視光透過性や作業性などを考慮すると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーなどのポリオレフィン樹脂の基材フィルムが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレンがより好ましい。
〈紫外線吸収剤〉
本発明で用いられる基材フィルムは、耐候性を向上させる目的で、紫外線吸収剤を好ましく含有する。紫外線吸収剤としては、特に制限はなく、例えば、トリアジン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、安息香酸系、サリチル酸系、マロン酸エステル系、シュウ酸アニリド系、シュウ酸アミド系などが好ましく挙げられる。
基材フィルム中の紫外線吸収剤の含有量は、基材に用いられる樹脂100質量部に対して、0.5〜6.5質量部が好ましく、より好ましくは1.0〜4.5質量部である。紫外線吸収剤の含有量が上記範囲であれば、本発明のシートに対して効率的に優れた耐候性を付与することができる。
〈帯電防止剤〉
本発明のシートに自浄性能及び可視光透過性を付与する観点から、基材フィルムは帯電防止剤を含有することが好ましい。帯電防止剤としては、ポリエーテル/ポリオレフィン共重合体、ポリエーテルエステル、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルアミド、ポリエーテルアミドイミドなどのポリエーテル構造を含む高分子型帯電防止剤が好ましく挙げられ、これらを単独で又は複数種を組み合わせて使用することができる。なかでも、ポリエーテル/ポリオレフィン共重合体及びポリエーテルエステルアミドがより好ましい。
ここで、ポリエーテル/ポリオレフィン共重合体としては、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどによるポリエーテル部分とポリエチレンやポリプロピレンなどによるポリオレフィン部分が交互に結合したブロック共重合体の他、ランダム共重合体、グラフト共重合体が挙げられるが、自浄性を付与する観点からはブロック共重合体であることが好ましい。これらの帯電防止剤は市販品を使用することもでき、例えばポリエーテル/ポリオレフィン共重合体の帯電防止剤としては、「ペレスタット300」、「ペレスタット230」「ペレスタット303」などの市販品が、ポリエーテルエステルアミドの帯電防止剤としては「ペレスタット6321」などの市販品が挙げられる。
基材フィルム中の帯電防止剤の含有量は、基材フィルムに用いられる樹脂100質量部に対して、5〜30質量部程度であり、好ましくは10〜20質量部である。帯電防止剤の含有量が上記範囲であれば、本発明のシートに対して効率的に優れた自浄性能及び可視光透過性を付与することができる。
基材フィルムは、その上に設けられる層との密着性を向上させるために、所望により、片面または両面にコロナ放電処理、クロム酸化処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などの酸化法や、サンドブラスト法、溶剤処理法などの凹凸化法といった、物理的または化学的表面処理を施すことができる。
〈プライマー層〉
基材フィルムは、該基材フィルムと二つのコーティング層との層間密着性の強化などのためのプライマー層を形成するなどの処理を施してもよい。特に、基材フィルムとコーティング層との間にプライマー層を設けることが好ましい。プライマー層の形成に用いられる材料としては特に限定されず、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、ウレタンアクリル系樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレンなどが好ましく挙げられる。
また、ポリカーボネート系ウレタンアクリルやポリエステル系ウレタンアクリル、あるいはポリカーボネート系ウレタンアクリルとアクリルあるいはアクリルポリオールとからなる樹脂も好ましく挙げられる。
ここで、ポリカーボネート系ウレタンアクリルは、ポリカーボネートジオールとジイソシアネートとを反応させて得られるポリカーボネート系ポリウレタン高分子を、ラジカル重合開始剤を使用してアクリルモノマーとラジカル重合させて得られる樹脂である。また、ポリエステル系ウレタンアクリルは、ポリエステルジオールとジイソシアネートを反応させて得られるポリエステル系ポリウレタン高分子を、ラジカル重合開始剤を使用してアクリルモノマーとラジカル重合させて得られる樹脂である。
プライマー層にはコーティング層に用いられる紫外線吸収剤や光安定剤を含有させることもできるので、本発明のフィルムにより優れた耐候性を付与することもできる。紫外線吸収剤の含有量は、プライマー層の形成に用いられる樹脂100質量部に対して、5〜40質量部が好ましく、5〜30質量部がより好ましく、5〜25質量部がさらに好ましい。また、光安定剤の含有量は、プライマー層の形成に用いられる樹脂100質量部に対して、5〜40質量部が好ましく、5〜30質量部がより好ましく、5〜20質量部がさらに好ましい。
また、可視光透過性を阻害しない範囲内であれば、色彩を整えるための塗装や、デザイン的な観点での模様があらかじめ形成されていてもよい。
基材フィルムの厚さについては特に制限はないが、優れた耐候性を確保し、かつ作業性や汎用性を考慮すると、通常20〜200μm程度、好ましくは30〜150μmの範囲である。
本発明において、基材フィルムは、上記の樹脂や紫外線吸収剤、帯電防止剤などを混合した樹脂組成物を、例えば、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法などによりフィルム化され、より好ましくは2軸延伸することで調製される。
《コーティング層A》
コーティング層Aは、基材フィルムの一方の面に設けられる層であり、電離放射線硬化性樹脂A、親水化剤及び紫外線吸収剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Aを架橋硬化してなる層である。
〈電離放射線硬化性樹脂A〉
電離放射線硬化性樹脂Aは、従来電離放射線硬化性の樹脂として慣用されている重合性モノマー及び重合性オリゴマーないしはプレポリマーの中から適宜選択して用いることができるが、良好な硬化特性を得る観点から、ブリードアウトしにくく、固形分基準として95〜100%程度としても塗工性を有し、かつ硬化する際に硬化収縮を生じにくいものが好ましい。そのような電離放射線硬化性樹脂の代表例を以下に記載する。また、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート又はメタクリレート」を意味する。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート単量体が好適であり、なかでも分子内にエチレン性不飽和結合を2個以上有するような多官能性(メタ)アクリレートが好ましく、1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いて用いればよい。官能基数としては、2〜8が好ましく、2〜6がより好ましく、3〜4がさらに好ましい。
本発明においては、前記多官能性(メタ)アクリレートとともに、その粘度を調整するなどの目的で、メチル(メタ)アクリレートなどの単官能性(メタ)アクリレートを、本発明の目的を損なわない範囲で適宜併用することができる。単官能性(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、重合性オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つオリゴマー、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート系、ウレタン(メタ)アクリレート系やポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートやカプロラクトン系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート系、ポリエーテル(メタ)アクリレート系のオリゴマーなどが好ましく挙げられ、ウレタン(メタ)アクリレート系がより好ましい。これらのオリゴマーのうち、多官能性の重合性オリゴマーが好ましく、官能基数としては、2〜16が好ましく、2〜8がより好ましく、2〜6がさらに好ましい。
さらに、重合性オリゴマーとしては、他にポリブタジエンオリゴマーの側鎖に(メタ)アクリレート基をもつ疎水性の高いポリブタジエン(メタ)アクリレート系オリゴマー、主鎖にポリシロキサン結合をもつシリコーン(メタ)アクリレート系オリゴマー、小さな分子内に多くの反応性基をもつアミノプラスト樹脂を変性したアミノプラスト樹脂(メタ)アクリレート系オリゴマー、あるいはノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族ビニルエーテル、芳香族ビニルエーテルなどの分子中にカチオン重合性官能基を有するオリゴマーなどがある。これらの重合性オリゴマーは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電離放射線硬化性樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、光重合用開始剤を紫外線硬化性樹脂100質量部に対して、0.1〜5質量部程度添加することが望ましい。光重合用開始剤としては、従来慣用されているものから適宜選択することができ、特に限定されない。
(カプロラクトン系ウレタンアクリレート)
上記した重合性オリゴマーのうち、特にカプロラクトン系ウレタンアクリレートが、後述する反応性官能基αを有するシリケート化合物との組合せにより、優れた自浄性能のほか、耐候性や可視光透過性の点でも好ましい。このカプロラクトン系ウレタンアクリレートは、通常カプロラクトン系ポリオールと有機イソシアネートとヒドロキシアクリレートとの反応により得ることができるものである。
ここで、カプロラクトン系ポリオールとしては、市販されるものを使用することができ、好ましくは2個の水酸基を有し、数平均分子量が好ましくは500〜3000、より好ましくは750〜2000のものが挙げられる。また、カプロラクトン系以外のポリオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、1.4−ブタンジオール、1.6−ヘキサンジオールなどのポリオールを1種又は複数種を任意の割合で混合して使用することもできる。
有機ポリイソシアネートとしては、2個のイソシアネート基を有するジイソシアネートが好ましく、黄変を抑制する観点から、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4.4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどが好ましく挙げられる。また、ヒドロキシアクリレートとしては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、カプロラクトン変性−2−ヒドロキシエチルアクリレートなどが好ましく挙げられる。
カプロラクトン系ウレタンアクリレートは、これらのポリカプロラクトン系ポリオールと有機ポリイソシアネートとヒドロキシアクリレートとの反応で合成することができる。合成法としては、ポリカプロラクトン系ポリオールと有機ポリイソシアネートとを反応させて、両末端に−NCO基を含有するポリウレタンプレポリマーを生成させた後に、ヒドロキシアクリレートと反応させる方法が好ましい。反応の条件などは常法に従えばよい。
本発明で好ましく用いられるカプロラクトン系ウレタンアクリレートは、その数平均分子量(GPC法で測定したポリスチレン換算の数平均分子量)が、1000〜10000であることが好ましく、2000〜10000がより好ましい。すなわち、カプロラクトン系ウレタンアクリレートはオリゴマーであることが好ましい。数平均分子量が上記範囲内(オリゴマー)であれば、作業性や加工性に優れ、電離放射線硬化性樹脂組成物が適度なチキソ性を有するので、コーティング層Aの形成が容易となる。
〈親水化剤〉
コーティング層Aを形成する電離放射線硬化性樹脂組成物Aは、優れた自浄性能及び可視光透過性を得るために、親水化剤を含有する。親水化剤としては、反応性官能基αを有するシリケート化合物やアルキルシリケート化合物が好ましく挙げられる。
(反応性官能基αを有するシリケート化合物)
本発明において用いられるシリケート化合物は、電離放射線硬化性樹脂、とりわけカプロラクトン系ウレタンアクリレートとの反応性を有する反応性官能基αを有するシリケート化合物であれば特に制限はない。反応性官能基αとしては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基などのエチレン性二重結合を有する官能基などが好ましく挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。なかでも(メタ)アクリロイル基が好ましい。
反応性官能基αを有するシリケート化合物は、好ましくは下記一般式(1)で示される化合物である。
Figure 2012030533
式(1)中、R1〜R3は、水素原子、又は炭素数1〜10の有機基を示し、複数のR1及びR2は、同じでも異なっていてもよい。また、R4は反応性官能基αを含む官能基である。
炭素数1〜10の有機基としては、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基などが好ましく挙げられる。これらの基は置換されていても置換されていなくてもよく、また、アルキル基及びアルケニル基は直鎖状であっても、枝分かれ状であってもよい。これらのうち、炭素数1〜4のアルキル基がより好ましい。
また、n1は1〜30が好ましく、1〜10がより好ましい。
より具体的には、下記一般式(2)で示される化合物が好ましい。
Figure 2012030533
式(2)中、R5〜R7は各々R1〜R3と同じである。R11はR1と同様であり、特に好ましくは水素原子又はメチル基である。また、R8及びR10は単結合又は2価の有機基を示す。また、R9は、単結合、カルボニル基(−CO−)、エーテル結合(−O−)、エステル結合(−COO−)、チオエーテル結合(−S−)アミド結合(−CONH−)、イミノ結合(−NH−)、カーボネート結合(−OCOO−)、及びこれらが複数個連結した基を示す。2価の有機基としては、アルカンジイル基、アルケンジイル基、アリーレン基、アリーレンアルカンジイル基などが好ましく挙げられる。これらの基は置換されていても置換されていなくてもよく、また、アルカンジイル基及びアルケンジイル基は直鎖状であっても、枝分かれ状であってもよい。これらのうち、炭素数1〜4のアルカンジイル基がより好ましい。R9としては、エステル結合(−COO−)がより好ましい。
また、n2は1〜30が好ましく、1〜10がより好ましい。
反応性官能基αを有するシリケート化合物の含有量は、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して、1〜15質量部が好ましく、3〜15質量部がより好ましく、5〜15質量部がさらに好ましい。シリケート化合物の含有量が上記範囲内であれば、電離放射線硬化性樹脂の良好な架橋状態が得られるので、より優れた自浄性能及び可視光透過率が得られる。
コーティング層Aは、適度な親水性を有することになるため、水の濡れ性が高まり、優れた自浄性能を有することができる。すなわち、内外装材や建造物、とりわけ農業用シートは、厳しい風雨に晒されるが、該シートのコーティング層が親水性を有することで雨水が該コーティング層上に薄膜を形成しやすくなるため、汚染物自体の付着が抑制され、あるいは付着した汚染物が除去されやすくなる。
(アルキルシリケート化合物)
親水化剤としては、アルキルシリケート化合物も好ましく挙げられる。本発明において好ましく用いられるアルキルシリケート化合物は、下記一般式(3)で示される化合物である。
Figure 2012030533
式(3)中、R12〜R15は、水素原子、又は炭素数1〜10の直鎖状あるいは枝分かれ状のアルキル基を示し、複数のR12及びR15は、同じでも異なっていてもよい。また、全てのR12〜R15が同時に水素原子となることはない。R12〜R15としては、自浄性能及び可視光透過性を向上させる観点から、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、炭素数1及び2のアルキル基がより好ましい。
また、n3は自浄性能及び可視光透過性を向上させる観点から、1〜30が好ましく、5〜15がより好ましい。
アルキルシリケート化合物の含有量は、自浄性能及び可視光透過性を向上させる観点から、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して、1〜15質量部が好ましく、3〜15質量部がより好ましく、5〜15質量部がさらに好ましい。
〈紫外線吸収剤〉
コーティング層Aを形成する電離放射線硬化性樹脂組成物Aは、耐候性、紫外線遮断性能、及び耐候性保持性を向上させる目的で、紫外線吸収剤を含む。本発明においては、その用途に対して吸収したい紫外線波長に応じて公知の紫外線吸収剤から適宜選択することができるが、例えば、トリアジン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、安息香酸系、サリチル酸系、マロン酸エステル系、シュウ酸アニリド系、シュウ酸アミド系などが好ましく挙げられる。
本発明においては、優れた耐候性、紫外線遮断性能、及び耐候性保持性を得る観点からは、トリアジン系及びベンゾトリアゾール系が好ましく、これらの紫外線吸収剤を単独で又は複数を組み合わせて使用することができる。とりわけ、トリアジン系及びベンゾトリアゾール系を併用することが好ましく、その配合質量比は、10:90〜90:10が好ましく、30:70〜70:30がより好ましい。トリアジン系及びベンゾトリアゾール系を併用すると、耐候性はもちろんのこと、害虫活動の抑制効果や、農業用途で長期伸展しても引張り強度が良好であるといった耐候性保持性の点で極めて優れた効果が得られる。
本発明においては、上記のように必要に応じた性能をコーティング層に付与できるため、多種多様の用途に応じて柔軟に対応することができる。例えば、トリアジン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系などの250〜400nmの範囲に最大吸収波長を有する紫外線吸収剤を使用すると、当該範囲の紫外線領域の波長を含む光源に向かって進む走行性をもつ昆虫類、害虫類、蛾類などの虫類を遠ざけることが可能となったり、所定の紫外線領域を遮断することにより、これらの害虫の活動抑制も可能となる。また、ナスの生育には300〜380nmの波長を有する紫外線の照射が不可欠であり、当該範囲の紫外線吸収を避けつつ、その他の紫外線を吸収するような紫外線吸収剤を選択することにより、ナスの生育用途に最適な農業用フィルムを作製することも可能となる。
(トリアジン系紫外線吸収剤)
本発明で用いられるトリアジン系紫外線吸収剤としては、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。このような紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2−ヒドロキシ−4−[1−オクチルオキシカルボニルエトキシ]フェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス[2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル]−6−(2,4−ジブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2'−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンなどが好ましく挙げられ、これらを単独で、又は複数種を組み合わせて用いることができる。
(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−エチルヘキシル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネート、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェノール、2−〔5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル〕−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)、及び2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなどが挙げられ、これらを単独で、又は複数種を組み合わせて用いることができる。
電離放射線硬化性樹脂組成物Aに含まれる紫外線吸収剤の含有量は、電離放射線硬化性樹脂A100質量部に対して、1〜25質量部が好ましく、2〜15質量部がより好ましく、3〜10質量部がさらに好ましい。紫外線吸収剤の含有量が上記範囲内であれば、該吸収剤がブリードアウトすることなく、また十分な紫外線吸収能が得られるので、優れた耐候性が得られる。
〈ヒンダードアミン系光安定剤〉
本発明で用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物Aは、さらにヒンダードアミン系光安定剤を含むことが好ましい。本発明において、光安定剤はヒンダードアミン系であれば制限はないが、反応性官能基βを有するヒンダードアミン系光安定剤であることが好ましい。
反応性官能基βは、電離放射線硬化性樹脂と反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基などのエチレン性二重結合を有する官能基などが好ましく挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。なかでも(メタ)アクリロイル基が好ましい。
このような光安定剤としては、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルメタクリレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート、メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート、2,4−ビス[N−ブチル−N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミン)−1,3,5−トリアジン)などが好ましく挙げられる。
反応性官能基βを有するヒンダードアミン系光安定剤の含有量は、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して、1〜10質量部が好ましく、3〜10質量部がより好ましく、5〜10質量部がさらに好ましい。ヒンダードアミン系光安定剤の含有量が上記範囲内であれば、該光安定剤がブリードアウトすることなく、また十分な光安定性が得られるので、優れた耐候性が得られる。
〈各種添加剤〉
本発明で用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物Aは、その性能を阻害しない範囲で各種添加剤を含有することができる。各種添加剤としては、例えば重合禁止剤、架橋剤、帯電防止剤、接着性向上剤、酸化防止剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤などが挙げられる。
コーティング層Aの厚さは、3〜20μmが好ましく、3〜15μmがより好ましく、さらに好ましくは5〜12μmである。コーティング層Aの厚さが上記範囲内であると、優れた自浄性能及び可視光透過性と耐光性が効率的に得られる。また、優れた作業性も得られる。
《コーティング層B》
コーティング層Bは、基材フィルムのコーティング層Aとは反対の面に設けられる層であり、防滴剤を有する層である。
〈防滴剤〉
本発明で用いられる防滴剤としては、一般に用いられる防滴剤を制限なく用いることができ、例えば非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両面界面活性剤などの界面活性剤のほか、シリカ、アルミナおよび酸化チタンなどの無機化合物の粒子などが好ましく挙げられ、防滴性とりわけ防滴性の持続性の観点からは無機化合物の防滴剤を使用することが好ましい。
本発明においては、上記した無機化合物のうち、シリカ粒子が好ましく、平均一次粒子径が1〜300nm、好ましくは1〜200nm、より好ましくは1〜50nmのシリカ粒子が好ましい。上記の平均一次粒子径を有するシリカ粒子を用いることで、特に優れた流滴性の持続性が得られる。
非イオン界面活性剤としては、多価アルコール型界面活性剤、ポリエチレングリコール型界面活性剤いずれも用いられるが、具体的には、多価アルコール型界面活性剤ではソルビタンモノ脂肪酸エステルのステアリン酸ソルビタンエステル、オレイン酸ソルビタンエステルなどが挙げられ、ポリエチレングリコール型界面活性剤では、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンオレイン酸ジエステル、ポリオキシエチレンステアリン酸エステルなどが挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、硫酸エステル塩のポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、スルホン酸塩のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、リン酸エステル塩のアルキルリン酸カリウムなどが挙げられ、カチオン界面活性剤としては、第1〜3級のアミン塩や第4級アンモニウム塩などが挙げられ、両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
また、界面活性剤として、反応性を有する界面活性剤も好ましく用いられる。反応性を有する界面活性剤としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基などのエチレン性二重結合を有する官能基を有する界面活性剤が挙げられる。
コーティング層Bは、該コーティング層Bを形成する防滴剤と後述するバインダー樹脂とを含むコーティング剤により形成され、該コーティング層Bにおける防滴剤の含有量は、バインダー樹脂と防滴剤との配合質量比は、5/95〜60/40が好ましく、5/95〜55/45がより好ましく、5/95〜30/70がさらに好ましい。防滴剤の含有量が上記範囲内であると、優れた防滴性の効果が効率的に得られ、コーティング層Bが白化などを生じることがない。また、フィルムとフィルムとを熱融着によりつなぐことが容易となる、すなわち加工性が向上する。
〈バインダー樹脂〉
コーティング層Bは、通常防滴剤とバインダー樹脂とを含むコーティング剤を塗工し、硬化させて得る。バインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの公知のバインダーの中から、適宜選択すればよく、例えば、ニトロセルロース、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロース系樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸2ヒドロキシエチル共重合体などのアクリル樹脂;その他、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂などの単体又はこれらを含む混合物などが好ましく挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
また、バインダー樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂Bが好ましく挙げられる。電離放射線硬化性樹脂を用いると、優れた防滴性が得られ、特にその持続性が優れたものとなる。また、優れた加工性も得られる。電離放射線硬化性樹脂Bとしては、上記の電離放射線硬化性樹脂Aとして記載したものが好ましく挙げられ、なかでも重合性オリゴマーとして例示したウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。このウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができるものである。
電離放射線硬化性樹脂Bとして採用されるウレタン(メタ)アクリレートの官能基数は、2〜16が好ましく、2〜10がより好ましく、2〜6がさらに好ましい。官能基数が上記範囲内であると、優れた防滴性、特にその持続性が優れたものとなり、かつ優れた加工性も得られる。
(各種添加剤)
コーティング層Bを形成するコーティング剤は、コーティング層Bの重要な性能である防滴性を阻害しない範囲で各種添加剤を含有することができる。各種添加剤としては、例えばコーティング層Aに含まれる紫外線吸収剤のほか、重合禁止剤、架橋剤、帯電防止剤、接着性向上剤、酸化防止剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤などが挙げられる。
コーティング層Bの厚さは、0.3〜10μmであることが好ましく、0.3〜5μmがより好ましく、0.5〜4μmがさらに好ましい。コーティング層Bの厚さが上記範囲内であると、優れた防滴性が効率的に得られる。また、優れた作業性も得られる。
[両面コーティングフィルムの製造方法]
本発明の両面コーティングフィルムは、例えば以下の方法により製造することができる。基材フィルムの一方の面に、好ましく設けられるプライマー層形成用の樹脂組成物を塗工し、次いでコーティング層Aを形成する電離放射線硬化性樹脂A、親水化剤、紫外線吸収剤及び必要に応じて添加する光安定剤、その他の各種添加剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Aを塗工し、基材フィルムの他方の面に、コーティング層Bを形成する電離放射線硬化性樹脂B、防滴剤及び必要に応じて添加する紫外線吸収剤、その他の各種添加剤を含むコーティング剤を塗工する。ここで、プライマー層形成用の樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物A及びコーティング剤の塗工は、各々硬化後の厚さが上記範囲内となるようにグラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより行う。
電離放射線硬化性樹脂組成物Aを塗工して形成した未硬化樹脂層は、電子線、紫外線などの電離放射線を照射して架橋硬化することで、コーティング層Aとなる。ここで、電離放射線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70〜300kV程度で未硬化樹脂層を硬化させることが好ましい。
照射線量は、カプロラクトン系ウレタンアクリレートの架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈などが用いられる。
また、コーティング層Bの形成におけるコーティング剤を塗工して形成した未硬化樹脂層は、該コーティング剤に用いるバインダー樹脂により硬化方法が異なり、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を採用する場合は加熱処理により硬化させてコーティング層Bとする。また、バインダー樹脂として電離放射線硬化性樹脂Bを採用する場合は、上記の電離放射線硬化性樹脂組成物Aと同様にして架橋硬化させてコーティング層Bとする。コーティング層の形成の順番には特に制限はないが、通常コーティング層Aを架橋硬化により形成した後に、コーティング層Bを形成すればよい。
このようにして得られた両面コーティングフィルムは、優れた自浄性能、耐候性に加えて、防滴性、可視光透過性、紫外線遮断性能、耐候性保持性、作業性及びこれらの持続性を有するので、ビニルハウスなどの農業用途、あるいは窓ガラスの保護シートといった用途に特に好適に用いられる。
本発明の両面コーティングフィルムをビニルハウスなどの農業用途に用いる場合、コーティング層Aを外側(ビニルハウスの外側)に、コーティング層Bを内側(ビニルハウスの内側)にして設けることが好ましい。コーティング層A及びBの特徴を有効に活用することが可能となり、農業用フィルムとして優れた機能を有するものとなる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
(評価方法)
(1)自浄性能(初期性能)とその持続性の評価
実施例及び比較例で得られたシートを、屋外南向きに傾斜45°で設置した。その後、表面の汚れの付着及び沈着状態を下記の基準で評価したものを初期性能の評価とした。また、実施例及び比較例で得られたシートを、屋外南向きに傾斜45°で設置した後、3ヶ月放置する屋外曝露試験を行った。その後、表面の汚れの付着及び沈着状態を下記の基準で評価したものを持続性の評価とした。
◎ :汚れの付着や沈着は全く確認されなかった
○ :汚れの付着や沈着はほとんどなかった
△ :汚れの付着や沈着は若干あるが、実用上問題なかった
× :汚れの付着や沈着が著しかった
(2)可視光透過性(初期性能)とその持続性の評価
実施例及び比較例で得られたシートについて、JIS K7361−1(プラスチック−透明材料の全光透過率の試験方法)に準拠して可視光透過率を測定し、可視光透過率(初期性能)として下記の基準で評価した。また、実施例及び比較例で得られたシートを、屋外で南向きに45°に傾斜させて設置し、3ヶ月放置する屋外曝露試験を行った後のシートについて、上記と同様にして評価したものを可視光透過率の持続性の評価とした。
◎ :可視光透過率が80%以上
○ :可視光透過率が70%以上80%未満
△ :可視光透過率が50%以上70%未満
× :可視光透過率が50%未満
(3)紫外線遮断持続性
実施例及び比較例で得られたシートについて、該シートをメタルウェザー(ダイプラ・ウィンテス株式会社製)にセットして、ライト条件(照度:60mW/cm2,ブラックパネル温度:63℃,層内湿度:50%RH)で20時間、結露条件(照度:0mW/cm2、ブラックパネル温度:30℃、層内湿度:98%RH)で4時間、次いで水噴霧条件(結露条件の前後10秒間)で800時間放置する耐候性試験を行った後、分光光度計(「U-4000(型番)」,株式会社日立ハイテクノロジーズ社製)を用いて、340nmにおける紫外線カット率を測定し、下記の基準で評価をしたものを紫外線遮断持続性の評価とした。
◎ :紫外線カット率95%以上
○ :紫外線カット率90%以上95%未満
△ :紫外線カット率70%以上90%未満
× :紫外線カット率70%未満
(4)害虫活動抑制効果
実施例及び比較例で得られたシートを用い、ビニールハウス内の害虫の動きを目視して、下記の基準で評価した。
◎ :害虫の動きがほとんどなかった
○ :害虫の動きがわずかにあった
× :害虫の動きが活発だった
(5)防滴性(初期性能)とその持続性の評価
実施例及び比較例で得られたシートを用い、水との接触角を接触角計(「CA−X型(型番)」,三ツワ理化学工業株式会社製)を用いて測定し、下記の基準で評価した。また、実施例及び比較例で得られたシートを40℃温水に1ヶ月間浸漬させた後、25℃で24時間自然乾燥させたシートについて、上記と同様にして評価したものを防滴性の持続性の評価とした。
◎ :接触角が50°未満
○ :接触角が50°以上60°未満
△ :接触角が60°以上75°未満
× :接触角が75°以上
(6)耐候性の評価(外観の評価)
実施例及び比較例で得られたシートを、メタルウェザー(ダイプラ・ウィンテス株式会社製)にセットし、ライト条件(照度:60mW/cm2、ブラックパネル温度:63℃、層内湿度:50%RH)で20時間、結露条件(照度:0mW/cm2、ブラックパネル温度:30℃、層内湿度:98%RH)で4時間、水噴霧条件(結露条件の前後10秒間)で800時間放置する耐候性試験を行った。該試験後、25℃50%RHの条件下で2日間保持してから、シート表面にクラックや白化などの外観を下記の基準で評価した。
◎ :外観変化は全くなかった
○ :外観変化はほとんどなかった
△ :外観変化は若干あるが、実用上問題なかった
× :外観変化が著しかった
(7)長期伸展後の引張り強度の評価(耐候性保持性の評価)
実施例及び比較例で得られたシートを、アイスーパーUVテスター(岩崎電気株式会社製)にセットし、ライト条件(照度:60mW/cm2、ブラックパネル温度:63℃、層内湿度:50%RH)で20時間、結露条件(照度:0mW/cm2、ブラックパネル温度:30℃、層内湿度:98%RH)で4時間、水噴霧条件(結露条件の前後30秒間)で100時間放置する耐候試験を行った後のシートについて、テンシロン万能試験機(「RTC−1250A型」,株式会社オリエンテック製)を用いて、JIS K6732に準拠して測定した引張強度を測定し、該耐候試験の前と比較した引張強度の割合について、下記の基準で評価した。
◎ :80%以上
○ :60%以上80%未満
△ :30%以上60%未満
× :30%未満
(8)熱融着性の評価
実施例及び比較例で得られたシートについて、コーティング層Bの面を合わせて160℃、2.0kgf/cm2の条件で1分間プレス(熱融着)を行った後、テンシロン万能試験機(「RTC−1250A型」,株式会社オリエンテック製)を用いて、JIS K6854−3に準拠してT型剥離強度行い、下記の基準で評価した。
◎ :20N以上
○ :10N以上20N未満
△ :3N以上10N未満
× :3N未満
実施例1
基材フィルムとして、透明ポリプロピレン樹脂(厚さ:100μm)からなる樹脂フィルムを準備した。この表面及び裏面にコロナ放電処理を施した後、一方の面に下記組成のプライマー層形成用組成物を塗工(2.5g/m2)し、プライマー層(厚さ:2μm)を形成した。次いで、反応性官能基を有するシリケート化合物、紫外線吸収剤及び光安定剤を含む下記組成の電離放射線硬化性樹脂組成物Aを調製し、グラビアコート法にて塗膜を形成し、175keV及び5Mrad(50kGy)の条件で電子線を照射して上記塗膜を架橋硬化させることにより、コーティング層A(10g/m2)を形成した。さらに、下記組成のシリカ粒子を含むコーティング剤を調製し、上記コーティング層Aとは反対の面に、該コーティング剤をグラビアコート法にて塗膜を形成し、175keV及び5Mrad(50kGy)の条件で電子線を照射して上記塗膜を架橋硬化させることにより、コーティング層B(1g/m2)を形成し、両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
プライマー層形成用樹脂組成物の組成
以下の樹脂組成物と硬化剤とを100:5(質量比)の割合で混合して得られる組成物である。
樹脂組成物:
ポリカーボネート系ウレタン/アクリル共重合樹脂:100質量部
ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤(「チヌビン400(商品名)」,BASFジャパン株式会社製):20質量部
ヒンダードアミン系光安定剤(「チヌビン123(商品名)」,BASFジャパン株式会社製):15質量部
シリカ(平均粒径:5μ):10質量部
硬化剤:
ヘキサンメチレンジイソシアネート
電離放射線硬化性樹脂組成物Aの組成
カプロラクトン系ウレタンアクリレートオリゴマー(3官能,分子量:1200):100質量部
下記化学式(4)で示される末端にビニル基を有するシリケート化合物:5質量部
トリアジン系紫外線吸収剤(「チヌビン479(商品名)」,2−(2−ヒドロキシ−4−[1−オクチルオキシカルボニルエトキシ]フェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジン,BASFジャパン株式会社製):6質量部
反応性官能基を有する光安定剤(商品名「サノールLS−3410」,1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルメタクリレート,BASFジャパン株式会社製):6質量部
Figure 2012030533
コーティング剤の組成
ウレタンアクリレート系オリゴマー(3官能,分子量:1200):10質量部
シリカゾル:100質量部(「IPA-ST(商品名)」,日産化学社製,平均一次粒子径:5〜15nm,IPA分散,固形分:15%)
実施例2
実施例1において、親水化剤を末端にビニル基を有するシリケート化合物から非反応性メチルシリケート(「MS56S(商品名)」,三菱化学株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例3
実施例1において、電離放射線硬化性樹脂組成物Aにさらにベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(「チヌビン109(商品名)」,BASFジャパン株式会社製)を10質量部加えた以外は、実施例1と同様にして両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例4
実施例1において、コーティング剤のウレタンアクリレート系オリゴマーをウレタンアクリレート系オリゴマー(10官能,分子量:3000)にした以外は、実施例1と同様にして両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例5
実施例1において、コーティング剤のウレタンアクリレート系オリゴマーの量を10質量部から50質量部とした以外は、実施例1と同様にして両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例6
実施例1において、防滴剤をシリカ粒子から、反応性界面活性剤(「アデカリアソープER−10(商品名)旭電化工業株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例7
実施例1において、コーティング剤のウレタンアクリレート系オリゴマーを1液アクリル樹脂(「A−612(商品名),日本NSC株式会社(株)社製」)とした以外は、実施例1と同様にして両面コーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
比較例1
実施例1において、コーティング層Aを設けなかった以外は、実施例1と同様にしてコーティングフィルムを得た。
得られたフィルムについて、上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
Figure 2012030533
(注)表中のコーティング剤に関する数値は全て質量部である。
本発明によれば、優れた自浄性能、耐候性に加えて、防滴性、可視光透過性、紫外線遮断性能、耐候性保持性、作業性及びこれらの持続性を有するフィルムを提供することができる。本発明のシートは、一般住居の玄関ドアや外装材、公共施設の床材や外壁などの内外装、建造物や屋外に設置される構造物への用途に好適に用いられるほか、ビニルハウスなどの農業用途、あるいは窓ガラスの保護シートといった用途に特に好適に用いられる。
1.化粧シート
2.基材
3.コーティング層A
4.コーティング層B
5.プライマー層

Claims (9)

  1. 基材フィルムの一方の面に電離放射線硬化性樹脂A、親水化剤及び紫外線吸収剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Aを架橋硬化してなるコーティング層Aを有し、他方の面に防滴剤を含むコーティング層Bを有する両面コーティングフィルム。
  2. 親水化剤が、反応性官能基αを有するシリケート化合物又はアルキルシリケート化合物である請求項1に記載の両面コーティングフィルム。
  3. 反応性官能基αが、(メタ)アクリロイル基である請求項2に記載の両面コーティングフィルム。
  4. 紫外線吸収剤が、トリアジン系紫外線吸収剤とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とを併用したものである請求項1〜3のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
  5. コーティング層Bが、電離放射線硬化性樹脂B及び防滴剤を含む電離放射線硬化性樹脂組成物Bを架橋硬化してなるものである請求項1〜4のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
  6. 防滴剤が、平均一次粒子径が1〜300nmのシリカ粒子である請求項1〜5のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
  7. 電離放射線硬化性樹脂Bと防滴剤との配合質量比が、5/95〜60/40である請求項5又は6に記載の両面コーティングフィルム。
  8. 農業用途である請求項1〜7のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
  9. ビニルハウス用途であり、コーティング層Aを外側に、コーティング層Bを内側にして設ける請求項1〜8のいずれかに記載の両面コーティングフィルム。
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