JP2012028519A - 半導体パッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体素子と基板とを半田ボールを介して電気的に接続してなる半導体パッケージにおいて、半導体素子および基板のサイズを極力増加させることなく、半田ボールの高密度化に適した半導体パッケージを提供する。
【解決手段】半導体素子20の一面にて、格子状に配置されたパッド21を、半田ボール30が接続されているボール形成パッド21aと、半田ボール30が接続されていない空きパッド21bとよりなるとともに、ボール形成パッド21aを千鳥状に配置し、基板10の一面のうち空きパッド21bに対向する部位にスルーホール12を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】半導体素子20の一面にて、格子状に配置されたパッド21を、半田ボール30が接続されているボール形成パッド21aと、半田ボール30が接続されていない空きパッド21bとよりなるとともに、ボール形成パッド21aを千鳥状に配置し、基板10の一面のうち空きパッド21bに対向する部位にスルーホール12を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体素子と基板とを半田ボールを介して電気的に接続してなる半導体パッケージに関する。
一般に、この種の半導体パッケージは、基板の一面と半導体素子の一面とを対向させつつ、これら両一面間に半田ボールを介在させて、半導体素子と基板とを半田ボールを介して電気的に接続してなる。
近年の半導体パッケージの小型化により、半導体素子のサイズも飛躍的に縮小してきており、半田ボールの高密度化が要望されている。それに伴い、基板に信号を引き出すための半田ボールの間隔、具体的には半導体素子の一面において半田ボールが接続されるパッドのピッチが狭くなっていく傾向にあるが、この狭い間隔の半田ボールから、基板へ効率良く信号を引き出すために、当該パッドを千鳥状に配置する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
一方で、基板については、特許文献2に記載のように、基板の一面において半田ボールが接続される基板端子の間に、スルーホールを設けるものがある。このスルーホールは、基板の一面から基板の他面側に向かって基板内部に延びるものであり、基板端子と導通しており、半導体素子からの信号を半田ボール、基板端子を介して、基板の他面側に引き出すものである。
しかし、上記特許文献1のものでは、半導体素子の一面において、半田ボールが無い部分のスペースが無駄となり、半導体素子の小型化、ひいてはパッケージサイズの小型化を阻害する。
また、上記特許文献2に記載のものでは、半導体素子における半田ボール接続用のパッドのピッチが狭くなった場合、それに対応して、基板の一面における半田ボール接続用の基板端子の間隔も狭くなり、当該基板端子間にスルーホールを配置できなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、半導体素子と基板とを半田ボールを介して電気的に接続してなる半導体パッケージにおいて、半導体素子および基板のサイズを極力増加させることなく、半田ボールの高密度化に適した半導体パッケージを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(10)の一面と半導体素子(20)の一面とを対向させつつ、これら両一面間に半田ボール(30)を介在させて、半導体素子(20)と基板(10)とを半田ボール(30)を介して電気的に接続してなる半導体パッケージにおいて、
半導体素子(20)の一面には、半田ボール(30)を接続するための複数個のパッド(21)が互いに間隔を開けて格子状に配置されており、
半導体素子(20)の一面における複数個のパッド(21)は、半田ボール(30)が接続されているボール形成パッド(21a)と、半田ボール(30)が接続されていない空きパッド(21b)とよりなるとともに、ボール形成パッド(21a)の間に少なくとも1個以上の空きパッド(21b)が介在しており、
基板(10)の一面のうちボール形成パッド(21a)に正対する部位には、半田ボール(30)と接続される基板端子(11)が設けられ、半田ボール(30)を介してボール形成パッド(21a)と基板端子(11)とが電気的に接続されており、
基板(10)の一面のうち基板端子(11)間に位置する部位に、基板(10)の一面から基板(10)の内部に延び且つ基板端子(11)と導通するスルーホール(12)が設けられていることを特徴とする。
半導体素子(20)の一面には、半田ボール(30)を接続するための複数個のパッド(21)が互いに間隔を開けて格子状に配置されており、
半導体素子(20)の一面における複数個のパッド(21)は、半田ボール(30)が接続されているボール形成パッド(21a)と、半田ボール(30)が接続されていない空きパッド(21b)とよりなるとともに、ボール形成パッド(21a)の間に少なくとも1個以上の空きパッド(21b)が介在しており、
基板(10)の一面のうちボール形成パッド(21a)に正対する部位には、半田ボール(30)と接続される基板端子(11)が設けられ、半田ボール(30)を介してボール形成パッド(21a)と基板端子(11)とが電気的に接続されており、
基板(10)の一面のうち基板端子(11)間に位置する部位に、基板(10)の一面から基板(10)の内部に延び且つ基板端子(11)と導通するスルーホール(12)が設けられていることを特徴とする。
それによれば、隣り合うパッド(21)同士のピッチつまりパッドピッチを、狭ピッチ化しても、ボール形成パッド(21a)の間に空きパッド(21b)を配置させることで、半田ボール(30)同士のピッチをパッドピッチよりも大きくできるから、隣り合う半田ボール(30)同士の短絡を極力防止することができる。
また、空きパッド(21b)は半導体素子(20)の検査用端子として使用できるだけでなく、半田ボール(30)を接続可能なものであるから、高機能な半導体素子(20)の場合には、半導体素子(20)において製品時に使用する機能端子として空きパッド(21b)を構成し、その空きパッド(21b)に半田ボール(30)を設けて基板(10)に接続するという使用方法も可能である。
また、従来では、パッドピッチを狭ピッチ化した場合、基板の一面において基板端子間、すなわち半田ボール間にスルーホールを設けることは困難になってくるが、本発明では、半田ボールの無い空きパッド(21b)に対向する基板(10)の一面部分にスルーホール(12)を設けることで、スルーホール(12)のためのスペースを別途設けることなく、基板端子(11)間にスルーホール(12)を設けることができる。そして、半田ボール(30)と接続された基板端子(11)は、このスルーホール(12)を介して基板(10)の他面側へ電気的に引き出すことができる。
よって、本発明によれば、半導体素子(20)および基板(10)のサイズを極力増加させることなく、半田ボール(30)の高密度化に適した半導体パッケージを提供することができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の半導体パッケージにおいては、格子状に配置された複数個のパッド(21)においては、縦方向にて隣り合うパッド(21)同士のピッチが当該縦方向に沿ったパッド(21)の幅寸法の2倍以下であり、且つ、横方向にて隣り合うパッド(21)同士のピッチが当該横方向に沿ったパッド(21)の幅寸法の2倍以下であるものにできる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1または2に記載の半導体パッケージにおいては、複数個のパッド(21)は、すべて同一形状、同一サイズ、同一材料であるものにできる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体パッケージにおいて、半導体素子(20)の一面において、複数個の半田ボール(30)は、格子状に配置された複数個のパッド(21)における縦方向および横方向ともにパッド(21)の1個置きに配置されて、千鳥状の配置とされることにより、ボール形成パッド(21a)は当該千鳥状に配置されたものとなっており、基板(10)の一面のうち空きパッド(21b)に正対する位置に、スルーホール(12)が設けられていることを特徴とする。
このようにボール形成パッド(21a)を千鳥状に配置すれば、半田ボール(30)の高密度化に関して効率の良い配置が可能となる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体パッケージにおいて、基板(10)においては、熱収縮度合が異なる部位が存在しており、熱収縮が大きい部位では、熱収縮が小さい部位に比べて、ボール形成パッド(21a)間に介在する空きパッド(21b)の数を多くすることにより、隣り合う半田ボール(30)間の間隔を大きくしていることを特徴とする。
それによれば、基板(10)のうち熱収縮が大きい部位では、隣り合う半田ボール(30)同士の間隔を大きくして当該半田ボール(30)同士の短絡を防止しやすくでき、また、当該半田ボール(30)間に位置するスルーホール(12)と半田ボール(30)との距離も広くなり、これらの間の短絡も防止しやすくなる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体パッケージの概略断面構成を示す図である。本実施形態の半導体パッケージは、大きくは、基板10の一面と半導体素子20の一面とを対向させつつ、これら両一面間に半田ボール30を介在させて、半導体素子20と基板10とを半田ボール30を介して電気的に接続してなる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体パッケージの概略断面構成を示す図である。本実施形態の半導体パッケージは、大きくは、基板10の一面と半導体素子20の一面とを対向させつつ、これら両一面間に半田ボール30を介在させて、半導体素子20と基板10とを半田ボール30を介して電気的に接続してなる。
基板10は、プリント基板やセラミック基板などの板状の配線基板であり、単層基板でもよいし、貫通基板やビルドアップ基板などの多層基板でもよい。半導体素子10は、たとえば通常の半導体プロセスにより形成されたシリコン半導体などよりなるチップであり、具体的には矩形板状のICチップなどである。
半導体素子20は、その一面を基板10の一面に対向させた状態で、基板10の一面上に搭載されており、互いに対向する半導体素子20の一面と基板10の一面との間には、半田ボール30が介在している。この半田ボール30は、Pbフリーはんだなどの一般的な半田材料よりなり、その形成方法も一般的なものである。
ここで、図2は、基板10の一面に対向する半導体素子20の一面を示す概略平面図である。また、図3(a)は基板10における半導体素子20の実装面である一面を示す概略平面図、図3(b)は基板10の一面とは反対側の他面(裏面)を示す概略断面図である。
図2に示されるように、半導体素子20の一面には、半田ボール30を接続するための複数個のパッド21が互いに間隔を開けて、縦方向および横方向に列をなすように格子状に配置されている。ここでは、矩形板状の半導体素子20の互いに直交する一辺と他辺に沿って縦、横の列を成して格子状の配置とされている。
ここでは、複数個のパッド21は、すべて同一形状、同一サイズであり、同一材料よりなる。ここでは、パッド21はすべて同一サイズの平面円形のものとされている。このパッド21は、一般的な半田ボール30が接続されるものと同様のものにでき、たとえばNiを下地として金メッキが施されたNi/Auなどよりなる。
ここで、この格子状配置とされたパッド21のピッチPP、すなわちパッドピッチPPは、特に限定しないが、本実施形態では、格子の縦もしくは横方向にて隣り合うパッド21間に、もう一つのパッド21が入らない程度の大きさである。
具体的には、格子状に配置された複数個のパッド21においては、当該格子の縦方向にて隣り合うパッド21同士のピッチが当該縦方向に沿ったパッド21の幅寸法の2倍以下であり、且つ、当該格子の横方向にて隣り合うパッド21同士のピッチが当該横方向に沿ったパッド21の幅寸法の2倍以下である。
より具体的に言えば、すべて同一の円形のパッド21において、パッドピッチPPは、隣り合うパッド21の中心間の距離であるが、このパッドピッチPPは、パッド21の直径の2倍以下の寸法とされている。以下、この本実施形態の小さなパッドピッチPPの構成を、本実施形態の狭ピッチ構成ということとする。
そして、半導体素子20の一面における複数個のパッド21は、半田ボール30が接続されているボール形成パッド21aと、半田ボール30が接続されていない空きパッド21bとよりなる。図2では、ボール形成パッド21aは半田ボール30とともに黒丸、空きパッド21bは白丸で示されている。
図2に示されるように、半田ボール30は、パッド21と同サイズの断面円形をなす。また、図2では、隣り合うボール形成パッド21a間のピッチBPは、半田ボール30のピッチいわゆるボールピッチBPである。
そして、半導体素子20の一面における複数個のパッド21においては、ボール形成パッド21aの間に少なくとも1個以上の空きパッド21bが介在している。ここでは、図2に示されるように、半田ボール30は、格子状に配置された複数個のパッド21における縦方向および横方向ともに当該パッド21の1個置きに配置されて、千鳥状の配置とされている。それによって、ボール形成パッド21aは同じく千鳥状に配置されたものとなっている。
ボール形成パッド21aは、半導体素子20の機能端子、たとえば半導体素子20の信号などが流れるものである。また、上記したように、空きパッド21bは、ボール形成パッド21aと同一のものであるが、ここでは、検査用端子などとして構成される。たとえば、半導体素子20の検査時には、この空きパッド21bにプローブを当てて検査がなされる。
また、図3に示されるように、半導体素子20の一面と対向する基板10の一面には、半田ボール30と接続される基板端子11、スルーホール12が設けられている。基板端子11は、Cuなどよりなる一般的なものであり、スルーホール12は、基板10の一面から基板10の他面に向かって基板10の内部に延びるもので、Cuメッキなどよりなる一般的なものである。
ここでは、スルーホール12は、基板10の一面から他面に貫通するものとして構成されており、基板10の他面において、Cuなどよりなる裏面電極13によって、基板10の端部側に引き出され、外部に接続可能とされている。図3では、スルーホール12は二重丸で示してある。
なお、基板10が多層基板の場合には、スルーホール12は、基板10の一面から基板10の内部の途中まで形成されたものであってもよく、その場合には、内層配線や基板10の他面側に位置するスルーホールを介して、基板10の他面に取りだされる。
また、基板10の一面においては、半導体素子10の端部側に位置する基板端子11は、Cuなどよりなる表層配線14を介して基板10の端部側に引き出され、外部に接続可能とされている。
また、基板10の一面においては、スルーホール12は、半導体素子10の内周側に位置する基板端子11と表層配線14を介して電気的に接続されている。これにより、当該基板端子11は、スルーホール12を介して、基板10の他面側に引き出され、外部との電気的接続が可能とされている。
ここで、図1に示されるように、基板端子11は、基板10の一面のうちボール形成パッド21aに正対する部位に設けられ、半田ボール30を介してボール形成パッド21aと接続されている。また、スルーホール12は、基板10の一面のうち基板端子11間に位置する部位に設けられている。ここでは、スルーホール12は、基板10の一面のうち空きパッド21bに正対する位置に設けられている。
つまり、基板10の一面において、基板端子11とスルーホール12とは、半導体素子20の一面におけるボール形成パッド21aと空きパッド21bとによる千鳥状配置と同様の千鳥状配置とされている。
なお、図3(a)では、図2に示されるボール形成パッド21aと空きパッド21bの千鳥状配置に対応する基板端子11とスルーホール12との千鳥状配置の一部を示しているが、実際には両千鳥状配置は、同じ千鳥状の配置とされている。
ところで、本実施形態によれば、上記図1、図2に示されるように、パッドピッチPPを狭ピッチ化しても、ボール形成パッド21aの間に空きパッド21bを配置させることで、半田ボール30同士のピッチであるボールBPをパッドピッチPPよりも大きくできる。そのため、隣り合う半田ボール30同士の短絡を極力防止することができる。
また、空きパッド21bは半導体素子20の検査用端子として使用できるだけでなく、半田ボール30を接続可能なものであるから、高機能な半導体素子20の場合には、半導体素子20において製品時に使用する機能端子として空きパッド21bを構成し、その空きパッド21bに半田ボール30を設けて基板10に接続するという使用方法も可能である。
具体的には、図1、図2の空きパッド21bに半田ボール30を設け、空きパッド21bとスルーホール12とを、半田ボール30を介して接続するようにする。たとえば、コストの低い製品の場合には、信号線の数が少ないなど、半導体素子20の機能も少ないので半田ボール30の数も少なくてよく、図1、図2のような構成が適している。一方、半導体素子20の機能が多くコストの高い製品の場合には、半田ボール30の数も多く、その場合には、図1、図2に対して半田ボール30の数を多くすればよい。
特に、本実施形態では、複数個のパッド21は、すべて同一形状、同一サイズ、同一材料であるが、空きパッド21bにも半田ボール30を接続するときは、すべてのパッド21が同一構成であることが好ましい。
また、従来では、パッドピッチを狭ピッチ化した場合、基板の一面において基板端子間、すなわち半田ボール間にスルーホールを設けることは困難になってくる。具体的には、通常、基板の一面におけるスルーホールの平面サイズは、半田ボールの直径すなわち半導体素子におけるパッドの幅と同程度である。
そのため、上記した本実施形態の狭ピッチ構成の場合、通常ならば、パッド間に対応する基板の一面部分、つまり従来では半田ボール間となる基板の一面の部位に、スルーホールを介在させることはできない。しかし、本実施形態では、空きパッド21bを介在させてボール形成パッド21a間の距離を広くしているから、基板10において、半田ボール30間にスルーホール12を介在させることができる。
つまり、本実施形態では、半田ボール30の無い空きパッド21bに対向する基板10の一面部分にスルーホール12を設けることで、スルーホール12のためのスペースを別途設けることなく、基板端子11間にスルーホール12を設けることができる。
よって、本実施形態によれば、半導体素子20および基板10のサイズを極力増加させることなく、半田ボール30の高密度化に適した半導体パッケージを提供することができる。
また、一般に、民生品などで使用されるLSIなどの半導体パッケージでは、ボールピッチを狭くして、パッケージの面積を小さくする、という対策がとられる。しかし、車載ナビなどでは、非常に高い車両火災耐性を求められ、ボールピッチを狭くすると、異物ショートしやすくなる、という特有の課題が出てくる。
これは、パッケージの端子間に異物や半田くずなどが混入すると、信号ショートを起こし、場合によっては車両火災の原因となるため、単純にボールピッチを狭くすると、より小さな異物でもショートする可能性が高くなり、ひいては車両火災に対する耐性が悪化してしまうことにつながる。
そこで、本実施形態では、半田ボール30の物理的な距離を保ちつつ、半導体パッケージのサイズを小さくすることを可能とし、これにより、車両火災耐性と基板10の面積を小さくするという課題を解決しているのである。
また、本実施形態では、上記した格子状配置のパッド21に対して、半田ボール30を、上記千鳥状の配置とすることにより、より少ない面積でより多くの半田ボール30を配置すること、つまり半田ボール30の高密度化に関して効率の良い配置が可能となる。
(第2実施形態)
一般に、基板においては、熱源からの距離や構成要素の線膨張係数差の大小などにより、熱収縮の大きい部分と小さい部分とが存在する。本実施形態では、そのような熱収縮度合が異なる部位が基板10に存在する場合に、工夫を施したものである。
一般に、基板においては、熱源からの距離や構成要素の線膨張係数差の大小などにより、熱収縮の大きい部分と小さい部分とが存在する。本実施形態では、そのような熱収縮度合が異なる部位が基板10に存在する場合に、工夫を施したものである。
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体パッケージの要部の概略断面構成を示す図であり、(a)は熱収縮度合が比較的小さな部位、(b)は熱収縮度合が比較的大きな部位を示している。
図4に示されるように、本実施形態では、熱収縮が大きい部位では、熱収縮が小さい部位に比べて、ボール形成パッド21a間に介在する空きパッド21bの数を多くすることにより、隣り合う半田ボール30間の間隔を大きくしている。ここでは、ボール形成パッド21a間に介在する空きパッド21bの数を、熱収縮が大きい部位2個、熱収縮が小さい部位では1個としている。
こうすることにより、基板10のうち熱収縮が大きい部位では、隣り合う半田ボール30同士の間隔を大きくして半田ボール30同士の短絡を防止しやすくでき、また、半田ボール30間に位置するスルーホール12と半田ボール30との距離も広くなり、これらの間の短絡も防止しやすくなる。
(他の実施形態)
なお、上記第1実施形態では、基板10の一面において、スルーホール12と基板端子11とは、表層配線14を介して電気的に接続されていたが、基板10を、多層基板などの基板内部に位置する内部配線を有するものとした場合には、この内部配線を介してスルーホール12と基板端子11とを電気的に接続してもよい。
なお、上記第1実施形態では、基板10の一面において、スルーホール12と基板端子11とは、表層配線14を介して電気的に接続されていたが、基板10を、多層基板などの基板内部に位置する内部配線を有するものとした場合には、この内部配線を介してスルーホール12と基板端子11とを電気的に接続してもよい。
10 基板
11 基板端子
12 スルーホール
20 半導体素子
21 パッド
21a ボール形成パッド
21b 空きパッド
30 半田ボール
11 基板端子
12 スルーホール
20 半導体素子
21 パッド
21a ボール形成パッド
21b 空きパッド
30 半田ボール
Claims (5)
- 基板(10)の一面と半導体素子(20)の一面とを対向させつつ、これら両一面間に半田ボール(30)を介在させて、前記半導体素子(20)と前記基板(10)とを前記半田ボール(30)を介して電気的に接続してなる半導体パッケージにおいて、
前記半導体素子(20)の一面には、前記半田ボール(30)を接続するための複数個のパッド(21)が互いに間隔を開けて格子状に配置されており、
前記半導体素子(20)の一面における前記複数個のパッド(21)は、前記半田ボール(30)が接続されているボール形成パッド(21a)と、前記半田ボール(30)が接続されていない空きパッド(21b)とよりなるとともに、前記ボール形成パッド(21a)の間に少なくとも1個以上の前記空きパッド(21b)が介在しており、
前記基板(10)の一面のうち前記ボール形成パッド(21a)に正対する部位には、前記半田ボール(30)と接続される基板端子(11)が設けられ、前記半田ボール(30)を介して前記ボール形成パッド(21a)と前記基板端子(11)とが電気的に接続されており、
前記基板(10)の一面のうち前記基板端子(11)間に位置する部位に、前記基板(10)の一面から前記基板(10)の内部に延び且つ前記基板端子(11)と導通するスルーホール(12)が設けられていることを特徴とする半導体パッケージ。 - 前記格子状に配置された複数個の前記パッド(21)においては、縦方向にて隣り合う前記パッド(21)同士のピッチが当該縦方向に沿った前記パッド(21)の幅寸法の2倍以下であり、且つ、横方向にて隣り合う前記パッド(21)同士のピッチが当該横方向に沿った前記パッド(21)の幅寸法の2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
- 前記複数個のパッド(21)は、すべて同一形状、同一サイズ、同一材料であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体パッケージ。
- 前記半導体素子(20)の一面において、複数個の前記半田ボール(30)は、格子状に配置された複数個の前記パッド(21)における縦方向および横方向ともに前記パッド(21)の1個置きに配置されて、千鳥状の配置とされることにより、前記ボール形成パッド(21a)は当該千鳥状に配置されたものとなっており、
前記基板(10)の一面のうち前記空きパッド(21b)に正対する位置に、前記スルーホール(12)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体パッケージ。 - 前記基板(10)においては、熱収縮度合が異なる部位が存在しており、熱収縮が大きい部位では、熱収縮が小さい部位に比べて、前記ボール形成パッド(21a)間に介在する前記空きパッド(21b)の数を多くすることにより、隣り合う前記半田ボール(30)間の間隔を大きくしていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体パッケージ。
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