JP2012019156A - 基板洗浄装置および基板洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に供給される液体の力が小さい場合であっても基板の表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、基板のデバイスパターンの破壊を抑制しつつ基板に対する洗浄性能を向上させることができる基板洗浄装置および基板洗浄方法を提供する。
【解決手段】基板洗浄装置1は、保持部12により保持された基板Wの表面に洗浄液の液膜を形成するための洗浄液供給部20と、洗浄液供給部20により基板Wの表面に形成された洗浄液の液膜内において、温度の異なる部分を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる対流発生機構40と、洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する液体供給部30と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板の洗浄を行う基板洗浄装置および基板洗浄方法に関し、とりわけ、基板のデバイスパターンの破壊を抑制しつつ基板に対する洗浄性能を向上させることができる基板洗浄装置および基板洗浄方法に関する。
半導体デバイスの製造工程において、半導体ウエハ(以下、単にウエハともいう。)にパーティクルが付着したまま様々な処理を行うと、正常な処理を行うことができず、歩留まりが悪くなる。このため、ウエハの洗浄処理を行う必要がある。
ウエハの洗浄処理方法として、例えばウエハをスピンチャック上で回転させながらその表面に純水や薬液からなる洗浄液を供給することによりウエハの表面に洗浄液の液膜を形成し、液膜が表面に形成されたウエハに対して更に二流体ノズルにより洗浄液の液滴を噴射することによりウエハの表面に付着したパーティクルを除去し、最後にウエハを高速回転させることにより乾燥させるような方法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2003−209087号公報
ところで、上述のようなウエハの洗浄処理方法において、図6に示すように、ウエハWの表面に形成される洗浄液の液膜Cに境界層Bが形成される。ここで、境界層Bとは、ウエハW上の洗浄液の液膜CにおけるウエハWの表面と接する部分に発生する、液の流れができない部分のことをいう。このように、境界層Bにおいて液の流れができない状態では、ウエハWに付着したパーティクルPをウエハWの表面から動かして除去するためには、二流体ノズルによりウエハWに対して噴射される洗浄液の液滴Dの大きさを大きくしたり、液滴Dの速度を大きくしたりして、洗浄液の液滴DがウエハWの表面におよぼす物理力を大きくしなければならない。しかしながら、二流体ノズルによりウエハWに対して噴射される洗浄液の液滴DがこのウエハWの表面におよぼす物理力が大きくなると、ウエハWのデバイスパターンW1が微細化された場合には、このパターンW1を破壊してしまうおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、基板の表面に形成された洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流を生じさせることにより境界層が解消され、基板の表面に付着したパーティクル等が基板の表面から離れやすくすることにより、基板に供給される液体の物理力が小さい場合であっても基板の表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、基板のデバイスパターンの破壊を抑制しつつ基板に対する洗浄性能を向上させることができる基板洗浄装置および基板洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明の基板洗浄装置は、基板を保持する保持部と、前記保持部により保持された基板の表面に洗浄液を供給し、この基板の表面に洗浄液の液膜を形成するための洗浄液供給部と、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成された洗浄液の液膜内において、温度の異なる部分を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる対流発生機構と、前記洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する液体供給部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の基板洗浄装置においては、前記対流発生機構は、前記保持部により保持された基板上の洗浄液の液膜の表面に対して、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成される洗浄液の液膜とは異なる温度の液体または気体を供給する温度調整ノズルであってもよい。
この場合、前記温度調整ノズルにより基板上の洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成される洗浄液の液膜の温度よりも高くなっていてもよい。
あるいは、前記温度調整ノズルにより基板上の洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成される洗浄液の液膜の温度よりも低くなっていてもよい。
本発明の基板洗浄装置においては、前記対流発生機構は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成された洗浄液の液膜を加熱して当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる加熱機構であってもよい。
あるいは、前記対流発生機構は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成された洗浄液の液膜を冷却して当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる冷却機構であってもよい。
本発明の基板洗浄装置においては、前記液体供給部は、洗浄液とガスとを混合して洗浄液の液滴を生成し、前記洗浄液の液膜に対して洗浄液の液滴を噴射する二流体ノズルであってもよい。
この場合、前記対流発生機構は、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給される洗浄液の温度を調整する洗浄液温調部であってもよい。
あるいは、前記対流発生機構は、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給されるガスの温度を調整するガス温調部であってもよい。
本発明の基板洗浄方法は、保持部により基板を保持する工程と、前記保持部により保持された基板の表面に洗浄液の液膜を形成する工程と、基板の表面に形成された洗浄液の液膜内において温度の異なる部分を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる工程と、前記洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の基板洗浄方法においては、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の表面に対して、基板の表面に形成された洗浄液の液膜とは異なる温度の液体または気体を供給してもよい。
この場合、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の温度よりも高くなっていてもよい。
あるいは、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の温度よりも低くなっていてもよい。
本発明の基板洗浄方法においては、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜を加熱機構により加熱してもよい。
あるいは、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜を冷却機構により冷却してもよい。
本発明の基板洗浄方法においては、洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する際に、二流体ノズルにおいて洗浄液とガスとを混合して洗浄液の液滴を生成し、前記洗浄液の液膜に対して前記二流体ノズルから洗浄液の液滴を噴射するようになっていてもよい。
この場合、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給される洗浄液の温度を調整してもよい。
あるいは、洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給されるガスの温度を調整してもよい。
本発明の基板洗浄装置および基板洗浄方法によれば、基板に供給される液体の物理力が小さい場合であっても基板の表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、基板のデバイスパターンの破壊を抑制しつつ基板に対する洗浄性能を向上させることができる。
本発明の一の実施の形態における基板洗浄装置の構成を示す概略構成図である。 図1に示す基板洗浄装置における二流体ノズルの構成の詳細を示す縦断面図である。 洗浄液の液滴がウエハに噴射されるときの状態を拡大して示す図である。 本発明における基板洗浄装置の他の構成を示す概略構成図である。 本発明における基板洗浄装置の更に他の構成を示す概略構成図である。 従来のウエハの洗浄処理方法における、洗浄液の液滴がウエハに噴射されるときの状態を拡大して示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図3は、本発明による基板洗浄装置および基板洗浄方法の一の実施の形態を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態における基板洗浄装置の構成を示す概略構成図であり、図2は、図1に示す基板洗浄装置における二流体ノズルの構成の詳細を示す縦断面図である。また、図3は、洗浄液の液滴がウエハに噴射されるときの状態を拡大して示す図である。
まず、基板洗浄装置1の全体的な構成について図1を用いて説明する。この基板洗浄装置1は、被処理基板としての半導体ウエハ(以下、単にウエハともいう)Wを洗浄するためのものである。
基板洗浄装置1は、チャンバー10と、このチャンバー10内に設置された、ウエハWを保持するためのスピンチャック12と、を備えている。また、チャンバー10内には、スピンチャック12により保持されるウエハWを覆うよう外筒16が設けられている。以下、このような基板洗浄装置1の各構成要素の詳細について説明する。
スピンチャック12は、ウエハWをほぼ水平に保持しながら回転させるものであり、具体的には、鉛直方向に延びるよう配置された回転軸部と、この回転軸部の上端に取り付けられた円板状のスピンベースとを有している。スピンチャック12によりウエハWを保持する際に、当該ウエハWはスピンベースの上面に載置されるようになっている。回転軸部にはモータ等のスピンチャック駆動機構(図示せず)が取り付けられており、このスピンチャック駆動機構は回転軸部をその中心軸のまわりに回転させることができるようになっている。このことにより、スピンチャック12に保持されたウエハWを水平面上で回転させることができるようになっている。また、スピンチャック12はスピンチャック昇降機構(図示せず)により鉛直方向にも往復移動することができるようになっている。このことにより、ウエハWをチャンバー10内に搬入してスピンチャック12に保持させるときや、スピンチャック12上にあるウエハWをチャンバー10の外部に搬出するときには、スピンチャック12の上端を外筒16の上端よりも高くすることができる。一方、スピンチャック12に保持されたウエハWに対してリンスノズル20(後述)や二流体ノズル30(後述)から洗浄液を供給するときには、スピンチャック12に保持されたウエハWの側方に外筒16の側壁が位置するようにすることができる。このようなスピンチャック12により、ウエハWを保持して回転させる保持部が構成されている。
チャンバー10内において、スピンチャック12の側方を取り囲むように略円筒状の外筒16が設けられている。外筒16の中心軸はスピンチャック12の回転軸部の中心軸と略一致しており、この外筒16は、下端に底板が設けられているとともに上端は開口している。
外筒16の底板には洗浄液排出管50の一端が接続されている。ここで、ウエハWに対する洗浄等に用いられ外筒16の底板に送られた洗浄液は洗浄液排出管50を介して排出される。
チャンバー10内においてスピンチャック12により保持されたときのウエハWの上方の位置に、リンスノズル20、二流体ノズル30および温度調整ノズル40がそれぞれ下向きに設けられている。リンスノズル20は、スピンチャック12により保持されたウエハWの表面に洗浄液を供給し、このウエハWの表面に洗浄液の液膜を形成するようになっている。また、二流体ノズル30は、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜の表面に洗浄液の液滴を噴射し、ウエハWの表面に付着したパーティクル等を除去するようになっている。また、温度調整ノズル40は、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜の表面に対して、この洗浄液の液膜よりも高い温度の洗浄液を供給するようになっている。以下、各ノズル20、30、40の構成の詳細について説明する。
図1および図2に示すように、リンスノズル20は、ウエハWの洗浄処理を行う際に、スピンチャック12により保持されたウエハWの中心部から上方に離間した位置に配置されるようになっている。より詳細には、図1に示すように、リンスノズル20は、アーム26を介して回転軸部28に連結されている。回転軸部28には、当該回転軸部28を正逆両方向に回転させるアーム駆動機構(図示せず)が設けられている。このアーム駆動機構が、回転軸部28を中心としてアーム26を水平方向に回転させることにより、リンスノズル20を、ウエハWの中心部の上方の位置からウエハWの周縁部の外方の位置までの範囲内で水平面に沿って往復移動させるようになっている。このことにより、ウエハWに対して洗浄処理を行う際には、リンスノズル20をウエハWの中心部の上方の位置に配置させ、一方、チャンバー10の外部からスピンチャック12にウエハWを載置したり、スピンチャック12からウエハWを取り外してチャンバー10の外部に搬送したりする際には、リンスノズル20をウエハWの周縁部の外方の位置まで移動させることとなる。また、アーム駆動機構は、回転軸部28を鉛直方向に往復移動させることができるようになっている。このことにより、リンスノズル20の先端と、スピンチャック12に保持されるウエハWとの間隔を調整することができるようになっている。
図1に示すように、リンスノズル20には洗浄液供給管24が接続されており、この洗浄液供給管24によりリンスノズル20に対して洗浄液が供給されるようになっている。洗浄液供給管24の上流側端部には洗浄液タンク22が設けられており、この洗浄液タンク22には純水や薬液からなる洗浄液が貯留されている。そして、ポンプ等の図示しない圧送手段により、洗浄液タンク22から洗浄液が洗浄液供給管24に送られるようになっている。洗浄液供給管24には、開度調整が可能なバルブ24aが介設されている。
上述のように、リンスノズル20は、スピンチャック12により保持されたウエハWの表面に洗浄液を供給し、このウエハWの表面に洗浄液の液膜を形成するための洗浄液供給部を構成するようになっている。
図1に示すように、二流体ノズル30および温度調整ノズル40はそれぞれアーム48に取り付けられている。二流体ノズル30および温度調整ノズル40が取り付けられたアーム48は回転軸部46に連結されている。回転軸部46には、当該回転軸部46を正逆両方向に回転させるアーム駆動機構(図示せず)が設けられている。このアーム駆動機構が、回転軸部46を中心としてアーム48を水平方向に回転させることにより、二流体ノズル30および温度調整ノズル40を、ウエハWの中心部近傍の上方の位置からウエハWの周縁部の外方の位置までの範囲内で水平面に沿って往復移動させるようになっている。また、アーム駆動機構は、回転軸部46を鉛直方向に往復移動させることもできるようになっている。
なお、図1に示す基板洗浄装置1の態様では、二流体ノズル30および温度調整ノズル40が共通のアーム48に取り付けられた例について説明したが、二流体ノズル30および温度調整ノズル40がそれぞれ別のアームに取り付けられるようになっていてもよい。この場合には、二流体ノズル30および温度調整ノズル40を互いに独立して移動させることができるようになる。
図1に示すように、二流体ノズル30には洗浄液供給管34が接続されており、この洗浄液供給管34により二流体ノズル30に対して洗浄液が供給されるようになっている。洗浄液供給管34の上流側端部には洗浄液タンク32が設けられており、この洗浄液タンク32には純水や薬液からなる洗浄液が貯留されている。そして、ポンプ等の図示しない圧送手段により、洗浄液タンク32から洗浄液が洗浄液供給管34に送られるようになっている。洗浄液供給管34には、開度調整が可能なバルブ34aが介設されている。また、洗浄液供給管34には、この洗浄液供給管34を通る洗浄液の温度を調整する洗浄液温調部34bが設けられている。このような洗浄液温調部34bにより、二流体ノズル30に送られる洗浄液の温度を調整することができ、このことにより二流体ノズル30から噴射される洗浄液の液滴の温度を調整することができる。
また、二流体ノズル30には窒素ガス供給管36が接続されており、この窒素ガス供給管36により二流体ノズル30に対して液滴生成用ガスとしての窒素ガスが供給されるようになっている。なお、液滴生成用ガスとして、窒素ガスの代わりにクリーンエアを用いてもよい。窒素ガス供給管36の上流側端部には窒素ガス供給機構38が設けられており、この窒素ガス供給機構38は高圧の窒素ガスを窒素ガス供給管36に供給することができるようになっている。また、窒素ガス供給管36にはバルブ36aが介設されている。このバルブ36aの開度を変え、二流体ノズル30に送られる窒素ガスの圧力(流量)を変えることにより、二流体ノズル30において生成される洗浄液の液滴の粒子径を変化させることができるようになっている。また、窒素ガス供給管36には、この窒素ガス供給管36を通る窒素ガスの温度を調整するガス温調部36bが設けられている。このようなガス温調部36bにより、二流体ノズル30に送られる窒素ガスの温度を調整することができ、このことにより二流体ノズル30から噴射される洗浄液の液滴の温度を調整することができる。
二流体ノズル30の構成について、図2を参照して具体的に説明する。図2は、二流体ノズル30の縦断面図である。二流体ノズルとは、一般的にガスと液体とを混合させることにより微小な液滴を生成し、この微小な液滴を噴射する方式のノズルのことをいう。図2において、二点鎖線31で示される領域は、二流体ノズル30から噴射される洗浄液の液滴の噴射範囲を示している。前述のように、二流体ノズル30には、洗浄液供給管34を介して純水や薬液からなる洗浄液が供給されるとともに、窒素ガス供給管36から窒素ガスが供給されるようになっている。
二流体ノズル30の構成についてより詳細に説明すると、この二流体ノズル30は例えばフッ素樹脂から形成された略円柱状のノズル本体30aを有しており、このノズル本体30aの内部には、洗浄液供給管34に連通するような洗浄液流路30bと、窒素ガス供給管36に連通するような窒素ガス流路30cとがそれぞれ設けられている。そして、ノズル本体30aの下端部において、洗浄液流路30bおよび窒素ガス流路30cが合流するようになっており、この合流箇所30dにおいて、洗浄液流路30bから送られた洗浄液と、窒素ガス流路30cから送られた窒素ガスとが衝突して混合し、このことにより当該合流箇所30dにおいて洗浄液の液滴が形成され、ウエハWに対してノズル本体30aの下端部からこの洗浄液の液滴が下方に噴射されるようになっている。
また、図1に示すように、温度調整ノズル40には洗浄液供給管44が接続されており、この洗浄液供給管44により温度調整ノズル40に対して洗浄液が供給されるようになっている。洗浄液供給管44の上流側端部には洗浄液タンク42が設けられており、この洗浄液タンク42には高温の洗浄液が貯留されている。より詳細には、洗浄液タンク42に貯留される洗浄液の温度は、洗浄液タンク22に貯留される洗浄液の温度よりも高くなっている。そして、ポンプ等の図示しない圧送手段により、洗浄液タンク42から高温の洗浄液が洗浄液供給管44に送られ、この洗浄液供給管44から温度調整ノズル40に高温の洗浄液が送られるようになっている。また、洗浄液供給管44には、開度調整が可能なバルブ44aが介設されている。このようにして、温度調整ノズル40は、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、リンスノズル20によりウエハWの表面に形成される洗浄液の液膜よりも高温の洗浄液を供給するようになる。
なお、洗浄液タンク42に高温の洗浄液が貯留される代わりに、洗浄液タンク42には、洗浄液タンク22に貯留される洗浄液と略同一の温度の洗浄液が貯留され、洗浄液供給管44にヒータ等の加熱機構(図示せず)が設けられるようになっていてもよい。この場合でも、洗浄液供給管44を洗浄液が通過する際に、この洗浄液供給管44に設けられた加熱機構により洗浄液が加熱させられるので、温度調整ノズル40に高温の洗浄液が送られるようになる。このことにより、温度調整ノズル40は、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、リンスノズル20によりウエハWの表面に形成される洗浄液の液膜よりも高温の洗浄液を供給するようになる。
次に、このような構成からなる基板洗浄装置1の動作について説明する。
まず、スピンチャック昇降機構によりスピンチャック12を上方に移動させた状態においてウエハWをチャンバー10内に搬入し、このスピンチャック12にウエハWを保持させる。そして、スピンチャック12を降下させ、このスピンチャック12の側方に外筒16の側壁が位置するようにする。
次に、チャンバー10内においてスピンチャック12に保持されて回転するウエハWの表面にリンスノズル20により洗浄液を供給し、このウエハWの表面に洗浄液の液膜を形成する。
スピンチャック12に保持されて回転するウエハWの表面に洗浄液の液膜が形成された後、このウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴を噴射するとともに、温度調整ノズル40により高温の洗浄液を供給する。ここで、ウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、この洗浄液の液膜よりも温度が高い洗浄液が温度調整ノズル40により供給されるので、洗浄液の液膜において温度の異なる部分(具体的には、温度が高い部分)が発生し、洗浄液の液膜内に対流が生じることとなる。このことについて図3を用いて詳述する。図3は、二流体ノズル30により洗浄液の液滴DがウエハW上の洗浄液の液膜Cの表面に噴射されるときの状態を拡大して示す図である。
図3に示すように、ウエハW上の洗浄液の液膜Cの表面に対して、この洗浄液の液膜Cよりも温度が高い洗浄液が温度調整ノズル40により供給されることにより、洗浄液の液膜Cにおいて温度の異なる部分(具体的には、温度が高い部分)が発生し、図3における洗浄液の液膜C内の矢印に示すように対流が生じることとなる。そして、洗浄液の液膜C内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流が生じると、この境界層内にも液の流れが引き起こされ、図6に示すような境界層Bが解消される。このようにして、本実施の形態においては、温度調整ノズル40は、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜C内において温度の異なる部分を発生させることにより当該洗浄液の液膜C内に対流を生じさせる対流発生機構を構成するようになる。
そして、図6に示すような境界層Bが解消された状態で、ウエハW上の洗浄液の液膜Cの表面に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴Dが噴射されることにより、このウエハWに付着したパーティクルPが除去される。ここで、二流体ノズル30からウエハW上の洗浄液の液膜Cの表面に対して噴射される洗浄液の液滴Dの物理力は、ウエハWのデバイスパターンW1(以下、パターンW1ともいう)を破壊しないような大きさに設定されている。なお、実際には、ウエハW上の洗浄液の液膜Cの表面に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴Dが噴射されるタイミングは、ウエハW上の洗浄液の液膜Cの表面に対して温度調整ノズル40により高温の洗浄液が供給されてこの洗浄液の液膜C内で対流が発生するタイミングと同時であってもよい。
その後、リンスノズル20、二流体ノズル30および温度調整ノズル40をウエハWの周縁部よりも外方に移動させ、スピンチャック駆動機構がスピンチャック12を高速回転させる。このことにより、スピンチャック12に保持されたウエハWも高速回転させられ、ウエハWの乾燥が行われる。このようにして、基板洗浄装置1による一連のウエハWの洗浄処理の動作が終了する。
以上のように本実施の形態の基板洗浄装置1によれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内において温度の異なる部分(具体的には、温度が高い部分)を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる温度調整ノズル40が設けられている。具体的には、温度調整ノズル40は、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、ウエハWの表面に形成される洗浄液の液膜とは異なる温度の洗浄液(具体的には、洗浄液の液膜よりも温度が高い洗浄液)を供給するようになっている。このように、温度調整ノズル40により、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことで、境界層を解消することができる。このとき、パーティクルが存在するウエハWの表面上にも液の流れが発生するので、ウエハW上からパーティクルを引き離す力が生じる。このため、ウエハWのパターンが破壊されることを抑制するために二流体ノズル30によりウエハWに噴射される洗浄液の液滴の速度を小さくしたり、洗浄液の液滴の大きさを小さくしたりして、洗浄液の液滴がウエハWの表面におよぼす物理力を弱くしても、ウエハW上に存在するパーティクルをウエハWの表面から引き離すことができる。このように、本実施の形態の基板洗浄装置1によれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことにより、ウエハWの表面上にも液の流れが発生し、ウエハWの表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、ウエハWのパターンの破壊を抑制するとともにウエハWに対する洗浄性能を向上させることができる。
また、本実施の形態の基板洗浄方法によれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内において温度の異なる部分(具体的には、温度が高い部分)を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせ、対流が生じた洗浄液の液膜に対して二流体ノズル30から洗浄液の液滴を噴射するようになっている。このような基板洗浄方法によれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことで、境界層を解消することができる。このとき、パーティクルが存在するウエハWの表面上にも液の流れが発生するので、ウエハW上からパーティクルを引き離す力が生じる。このため、ウエハWのパターンが破壊されることを抑制するためにウエハWに噴射される洗浄液の液滴の速度を小さくしたり、洗浄液の液滴の大きさを小さくしたりして、洗浄液の液滴がウエハWの表面におよぼす物理力を弱くしても、ウエハW上に存在するパーティクルをウエハWの表面から引き離すことができる。このように、本実施の形態の基板洗浄方法によれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことにより、ウエハWの表面上にも液の流れが発生し、ウエハWの表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、ウエハWのパターンの破壊を抑制するとともにウエハWに対する洗浄性能を向上させることができる。
本実施の形態の基板洗浄装置1や基板洗浄方法においては、ウエハW上の洗浄液の液膜内に異なる温度の層を形成するようになっているが、ウエハW上の洗浄液の液膜の下側(ウエハWの表面との接触部)の温度が高い方がより好ましい。すなわち、洗浄液の液膜内に発生する対流は、温度の高い方から低い方へ動くため、ウエハW上の洗浄液の液膜の下側の温度が高い場合には、下から上へ移動する対流が発生し、ウエハW上のパーティクルを動かす力として、このような対流はより効果的になる。
なお、本発明による基板洗浄装置および基板洗浄方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、ウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、温度調整ノズル40により、この洗浄液の液膜とは異なる温度の洗浄液を供給する代わりに、二流体ノズル30によりこの洗浄液の液膜内に対流を生じさせるようになっていてもよい。より具体的には、リンスノズル20によりウエハWの表面に形成される洗浄液の液膜とは異なる温度の洗浄液の液滴が二流体ノズル30によりウエハW上の洗浄液の液膜に噴射されることによって、この洗浄液の液膜内で対流が生じるようになる。この場合、洗浄液供給管34に設けられた洗浄液温調部34bにより、二流体ノズル30に供給される洗浄液の温度を調整することにより、あるいは、窒素ガス供給管36に設けられたガス温調部36bにより、二流体ノズル30に供給される窒素ガスの温度を調整することにより、二流体ノズル30から噴射される洗浄液の液滴の温度を、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜の温度と異なるようにする。この変形例においては、洗浄液供給管34に設けられる洗浄液温調部34bや、窒素ガス供給管36に設けられたガス温調部36bにより、ウエハW上の洗浄液の液膜内に対流を生じさせる対流発生機構が構成されるようになる。
ウエハW上の洗浄液の液膜とは異なる温度の洗浄液の液滴を二流体ノズル30によりウエハW上の洗浄液の液膜に噴射することによって、この洗浄液の液膜内で対流を生じさせる場合には、ウエハW上の洗浄液の液膜における二流体ノズル30から洗浄液の液滴が噴射された箇所で対流が発生するとともに、この噴射された洗浄液の液滴によって異なる温度になった液がウエハWの回転にともなってウエハWの周縁部へ流れることにより、ウエハW上の洗浄液の液膜全体に異なる温度の部分が広がり、この洗浄液の液膜内の境界層との対流が発生するようになる。そして、対流が生じて境界層が解消された洗浄液の液膜に、この二流体ノズル30により物理力を与える液体(洗浄液の液滴)が供給されることにより、ウエハWからパーティクル等が除去されるようになる。
また、他の変形例としては、温度調整ノズル40は、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、洗浄液以外の液体を供給するようになっていてもよい。また、温度調整ノズル40は、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、高温の液体を供給する代わりに、高温の気体(具体的には、例えば高温の窒素ガス等)を供給するようになっていてもよい。この場合でも、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内に対流を生じさせることができるので、境界層内にも液の流れを引き起こすことで、境界層を解消することができる。このとき、パーティクルが存在するウエハWの表面上にも液の流れが発生するので、ウエハW上からパーティクルを引き離す力が生じる。
また、本発明による基板洗浄装置および基板洗浄方法においては、温度調整ノズル40は、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、このウエハW上の洗浄液の液膜よりも低い温度の液体または気体を供給するようになっていてもよい。この場合には、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して、このウエハW上の洗浄液の液膜よりも温度が低い液体や気体が供給されることにより、この洗浄液の液膜内において温度が低い部分が発生する。そして、この場合でも、洗浄液の液膜内において温度が高い部分が発生した場合と同様に、洗浄液の液膜内に対流が生じることとなる。このことにより、パーティクルが存在するウエハWの表面上にも液の流れが発生するので、ウエハW上からパーティクルを引き離す力が生じる。
また、本発明による基板洗浄装置および基板洗浄方法においては、洗浄液の液膜に対流を生じさせる対流発生機構として、温度調整ノズル40を用いる代わりに、ウエハW上の洗浄液の液膜を直接的に加熱する加熱機構やこの洗浄液の液膜を直接的に冷却する冷却機構を用いてもよい。以下、対流発生機構として、上述のような加熱機構や冷却機構が適用された場合の例について図4および図5を用いて説明する。
図4に示すような、本発明による他の構成の基板洗浄装置1aにおいては、図1に示す基板洗浄装置1と比較して、温度調整ノズル40、洗浄液タンク42、洗浄液供給管44等が設けられておらず、代わりに、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜を加熱する加熱機構60が設けられている。なお、図4に示す基板洗浄装置1aにおいては、図1に示す基板洗浄装置1と同じ構成要素については同じ参照符号を付してその説明を省略する。以下、このような基板洗浄装置1aの構成について詳述する。
図4に示すような基板洗浄装置1aにおいては、スピンチャック12より保持されるウエハWの上方に、加熱機構60がわずかに離間して設けられている。この加熱機構60は、リンスノズル20によりウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜を加熱して当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせるようになっている。すなわち、スピンチャック12に保持されて回転するウエハWの表面に洗浄液の液膜が形成された後、このウエハW上の洗浄液の液膜に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴を噴射するとともに、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜を加熱機構60により加熱する。ここで、洗浄液の液膜が加熱されることにより、この洗浄液の液膜内において温度の異なる部分(具体的には、温度が高い部分)が発生し、洗浄液の液膜内に対流が生じることとなる。そして、洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流が生じると、この境界層内にも液の流れが引き起こされ、図6に示すような境界層Bが解消される。このように、図4に示すような基板洗浄装置1aにおいては、加熱機構60は、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内において温度の異なる部分(具体的には、温度が高い部分)を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる対流発生機構を構成するようになる。
そして、図6に示すような境界層Bが解消された状態で、ウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴が噴射されることにより、このウエハWに付着したパーティクルが除去される。
以上のように、図4に示すような基板洗浄装置1aによれば、対流発生機構として加熱機構60が設けられているので、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことで、境界層を解消することができる。このとき、パーティクルが存在するウエハWの表面上にも液の流れが発生するので、ウエハW上からパーティクルを引き離す力が生じる。このため、ウエハWのパターンが破壊されることを抑制するために二流体ノズル30によりウエハWに噴射される洗浄液の液滴の速度を小さくしたり、洗浄液の液滴の大きさを小さくしたりして、洗浄液の液滴がウエハWの表面におよぼす物理力を弱くしても、ウエハW上に存在するパーティクルをウエハWの表面から引き離すことができる。このように、図4に示すような基板洗浄装置1aによれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことにより、ウエハWの表面上にも液の流れが発生し、ウエハWの表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、ウエハWのパターンの破壊を抑制するとともにウエハWに対する洗浄性能を向上させることができる。
なお、図4に示す基板洗浄装置1aの構成では、加熱機構60がスピンチャック12とは別に設けられた例について説明したが、加熱機構60がスピンチャック12に内蔵されるようになっていてもよい。この場合でも、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜を加熱機構60が加熱し、この洗浄液の液膜内に対流を生じさせることができるようになる。
また、図5に示すような、本発明による更に他の構成の基板洗浄装置1bにおいては、図1に示す基板洗浄装置1と比較して、温度調整ノズル40、洗浄液タンク42、洗浄液供給管44等が設けられておらず、代わりに、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜を冷却する冷却機構70が設けられている。なお、図5に示す基板洗浄装置1bにおいては、図1に示す基板洗浄装置1と同じ構成要素については同じ参照符号を付してその説明を省略する。以下、このような基板洗浄装置1bの構成について詳述する。
図5に示すような基板洗浄装置1bにおいては、スピンチャック12より保持されるウエハWの上方に、冷却機構70がわずかに離間して設けられている。この冷却機構70は、リンスノズル20によりウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜を冷却して当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせるようになっている。すなわち、スピンチャック12に保持されて回転するウエハWの表面に洗浄液の液膜が形成された後、このウエハW上の洗浄液の液膜に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴を噴射するとともに、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜を冷却機構70により冷却する。ここで、洗浄液の液膜が冷却されることにより、この洗浄液の液膜内において温度の異なる部分(具体的には、温度が低い部分)が発生し、洗浄液の液膜内に対流が生じることとなる。そして、洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流が生じると、この境界層内にも液の流れが引き起こされ、図6に示すような境界層Bが解消される。このように、図5に示すような基板洗浄装置1bにおいては、冷却機構70は、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内において温度の異なる部分(具体的には、温度が低い部分)を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる対流発生機構を構成するようになる。
そして、図6に示すような境界層Bが解消された状態で、ウエハW上の洗浄液の液膜の表面に対して二流体ノズル30により洗浄液の液滴が噴射されることにより、このウエハWに付着したパーティクルが除去される。
以上のように、図5に示すような基板洗浄装置1bによれば、対流発生機構として冷却機構70が設けられているので、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内の境界層と境界層より上方の領域との間に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことで、境界層を解消することができる。このとき、パーティクルが存在するウエハWの表面上にも液の流れが発生するので、ウエハW上からパーティクルを引き離す力が生じる。このため、ウエハWのパターンが破壊されることを抑制するために二流体ノズル30によりウエハWに噴射される洗浄液の液滴の速度を小さくしたり、洗浄液の液滴の大きさを小さくしたりして、洗浄液の液滴がウエハWの表面におよぼす物理力を弱くしても、ウエハW上に存在するパーティクルをウエハWの表面から引き離すことができる。このように、図5に示すような基板洗浄装置1bによれば、ウエハWの表面に形成された洗浄液の液膜内に対流を生じさせ、境界層内にも液の流れを引き起こすことにより、ウエハWの表面上にも液の流れが発生し、ウエハWの表面に付着したパーティクル等を十分に除去することができ、ウエハWのパターンの破壊を抑制するとともにウエハWに対する洗浄性能を向上させることができる。
なお、図5に示す基板洗浄装置1bの構成では、冷却機構70がスピンチャック12とは別に設けられた例について説明したが、冷却機構70がスピンチャック12に内蔵されるようになっていてもよい。この場合でも、スピンチャック12により保持されたウエハW上の洗浄液の液膜を冷却機構70が冷却し、この洗浄液の液膜内に対流を生じさせることができるようになる。
また、本発明による基板洗浄装置および基板洗浄方法においては、ウエハW上の洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する液体供給部として、二流体ノズル以外のものを用いることができる。具体的には、ウエハW上の洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する液体供給部として、一流体スプレーや超音波ノズルを用いてもよい。このように、本発明による基板洗浄装置および基板洗浄方法においては、対流発生機構により対流が生じた洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する液体供給部としては、スピンチャック12により保持されたウエハWと非接触のタイプのものであれば、二流体ノズルに限定されることはなく様々な種類のものを用いることができる。
1、1a、1b 基板洗浄装置
10 チャンバー
12 スピンチャック
16 外筒
20 リンスノズル
22 洗浄液タンク
24 洗浄液供給管
24a バルブ
26 アーム
28 回転軸部
30 二流体ノズル
30a ノズル本体
30b 洗浄液流路
30c 窒素ガス流路
30d 合流箇所
31 洗浄液の液滴の噴射範囲
32 洗浄液タンク
34 洗浄液供給管
34a バルブ
34b 洗浄液温調部
36 窒素ガス供給管
36a バルブ
36b ガス温調部
38 窒素ガス供給機構
40 温度調整ノズル
42 洗浄液タンク
44 洗浄液供給管
46 回転軸部
48 アーム
50 洗浄液排出管
60 加熱機構
70 冷却機構
W ウエハ
W1 デバイスパターン
C 洗浄液の液膜
D 洗浄液の液滴
P パーティクル
B 境界層

Claims (18)

  1. 基板を保持する保持部と、
    前記保持部により保持された基板の表面に洗浄液を供給し、この基板の表面に洗浄液の液膜を形成するための洗浄液供給部と、
    前記洗浄液供給部により基板の表面に形成された洗浄液の液膜内において、温度の異なる部分を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる対流発生機構と、
    前記洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する液体供給部と、
    を備えたことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 前記対流発生機構は、前記保持部により保持された基板上の洗浄液の液膜の表面に対して、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成される洗浄液の液膜とは異なる温度の液体または気体を供給する温度調整ノズルであることを特徴とする請求項1記載の基板洗浄装置。
  3. 前記温度調整ノズルにより基板上の洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成される洗浄液の液膜の温度よりも高くなっていることを特徴とする請求項2記載の基板洗浄装置。
  4. 前記温度調整ノズルにより基板上の洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成される洗浄液の液膜の温度よりも低くなっていることを特徴とする請求項2記載の基板洗浄装置。
  5. 前記対流発生機構は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成された洗浄液の液膜を加熱して当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる加熱機構であること特徴とする請求項1記載の基板洗浄装置。
  6. 前記対流発生機構は、前記洗浄液供給部により基板の表面に形成された洗浄液の液膜を冷却して当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる冷却機構であること特徴とする請求項1記載の基板洗浄装置。
  7. 前記液体供給部は、洗浄液とガスとを混合して洗浄液の液滴を生成し、前記洗浄液の液膜に対して洗浄液の液滴を噴射する二流体ノズルであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  8. 前記対流発生機構は、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給される洗浄液の温度を調整する洗浄液温調部であることを特徴とする請求項7記載の基板洗浄装置。
  9. 前記対流発生機構は、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給されるガスの温度を調整するガス温調部であることを特徴とする請求項7記載の基板洗浄装置。
  10. 保持部により基板を保持する工程と、
    前記保持部により保持された基板の表面に洗浄液の液膜を形成する工程と、
    基板の表面に形成された洗浄液の液膜内において温度の異なる部分を発生させることにより当該洗浄液の液膜内に対流を生じさせる工程と、
    前記洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する工程と、
    を備えたことを特徴とする基板洗浄方法。
  11. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の表面に対して、基板の表面に形成された洗浄液の液膜とは異なる温度の液体または気体を供給することを特徴とする請求項10記載の基板洗浄方法。
  12. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の温度よりも高くなっていることを特徴とする請求項11記載の基板洗浄方法。
  13. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の表面に供給される液体または気体の温度は、基板の表面に形成された洗浄液の液膜の温度よりも低くなっていることを特徴とする請求項11記載の基板洗浄方法。
  14. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜を加熱機構により加熱すること特徴とする請求項10記載の基板洗浄方法。
  15. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、基板の表面に形成された洗浄液の液膜を冷却機構により冷却すること特徴とする請求項10記載の基板洗浄方法。
  16. 洗浄液の液膜に対して物理力を与える液体を供給する際に、二流体ノズルにおいて洗浄液とガスとを混合して洗浄液の液滴を生成し、前記洗浄液の液膜に対して前記二流体ノズルから洗浄液の液滴を噴射することを特徴とする請求項10乃至15のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  17. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給される洗浄液の温度を調整することを特徴とする請求項16記載の基板洗浄方法。
  18. 洗浄液の液膜内に対流を生じさせる際に、前記二流体ノズルから噴射される洗浄液の液滴が、基板の表面に形成された洗浄液の液膜と異なる温度になるように、前記二流体ノズルに供給されるガスの温度を調整することを特徴とする請求項16記載の基板洗浄方法。
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