JP2005012175A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
【解決手段】 基板処理装置は、基板Wをほぼ水平姿勢で保持して回転するスピンチャック1を備える。スピンチャック1の上方には、基板Wの上面に硫酸を供給するためのノズル2と、基板Wの上面に過酸化水素水の液滴の噴流を供給するためのソフトスプレーノズル3と、超音波式距離測定センサ4とが移動可能に設けられている。基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、基板Wの上面の硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定し、硫酸の液膜LFの厚さを算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板に処理液を用いた処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体ウエハ、液晶表示装置用基板またはプラズマディスプレイ用基板のようなフラットパネルディスプレイ(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板に処理液を用いた処理を行う基板処理装置が用いられている。
例えば、基板上に形成されたレジスト膜等の感光性膜に現像処理を行うための現像処理では、基板上に処理液として現像液が供給されることにより基板の上面に現像液の液膜が形成され、基板上で現像液の液膜が一定時間保持される。それにより、基板上に形成された感光性膜の現像が進行する。
また、基板上に形成されたレジスト膜を剥離するレジスト剥離処理では、基板上に処理液としてレジスト剥離液が供給されることにより基板の上面にレジスト剥離液の液膜が形成され、基板上でレジスト剥離液の液膜が一定時間保持される。それにより、基板上のレジスト膜が剥離される。
さらに、半導体素子の製造段階で発生する有機金属製ポリマー、金属物質、蝕刻残留物等のポリマーを除去するためのポリマー除去洗浄処理では、基板上に処理液として洗浄液が供給されることにより基板の上面に洗浄液の液膜が形成され、基板上で洗浄液の液膜が一定時間保持される(例えば特許文献1参照)。それにより、基板上のポリマーが除去される。
特開2000−286180号公報
しかしながら、上記のような処理液を用いた基板処理装置では、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さにムラがあると、処理が不均一になる。基板の上面に形成される処理液の液膜は1mm以下と薄く、かつ透明であるため、基板の上面の処理液の液膜の厚さを正確に測定することは困難である。そのため、基板上に形成される処理液の液膜の厚さを均一に制御することは容易ではない。
本発明の目的は、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
第1の発明に係る基板処理装置は、基板に処理液を用いた処理を行う基板処理装置であって、基板をほぼ水平に保持する基板保持手段と、基板保持手段に保持された基板上に処理液を供給することにより基板の上面に処理液の液膜を形成する処理液供給手段と、基板の上面に形成された処理液の液膜の表面までの距離を測定する距離測定手段とを備えたものである。
本発明に係る基板処理装置においては、基板保持手段により基板がほぼ水平に保持され、処理液供給手段により基板上に処理液が供給されることにより基板の上面に処理液の液膜が形成される。
処理液の液膜の形成前に、距離測定手段により基板の上面までの距離を測定することができる。また、処理液の液膜の形成後に、距離測定手段により液膜の表面までの距離を測定することができる。それにより、処理液の液膜の形成前における基板の上面までの距離と処理液の液膜の形成後における液膜の表面までの距離との差に基づいて処理液の液膜の厚さを算出することができる。したがって、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
距離測定手段は、超音波式距離測定センサを含んでもよい。この場合、超音波式距離測定センサから発信された超音波が液膜の表面で反射され、その反射波が超音波式距離測定センサにより受信されることにより、液膜の表面までの距離が測定される。
ここで、超音波は、対象物の透明および不透明にかかわらず、その表面で反射する。したがって、超音波式距離測定センサによれば、処理液の液膜の形成前に、基板の上面までの距離を正確に測定することができる。また、超音波式距離測定センサによれば、処理液の液膜の形成後に、液膜の透明および不透明にかかわらず液膜の表面までの距離を正確に測定することができる。それにより、処理液の液膜の形成前における基板の上面までの距離と処理液の液膜の形成後における液膜の表面までの距離との差に基づいて処理液の液膜の厚さを算出することができる。したがって、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
距離測定手段は、レーザ式距離測定センサを含んでもよい。この場合、レーザ式距離測定センサから出射されたレーザ光が液膜の表面で反射され、その反射光がレーザ式距離測定センサにより受光されることにより、液膜の表面までの距離が測定される。
ここで、レーザ式距離測定センサは、高い分解能で対象物までの距離を測定することができる。したがって、レーザ式距離測定センサによれば、処理液の液膜の形成前に、基板の上面までの距離を正確に測定することができる。また、レーザ式距離測定センサによれば、処理液の液膜の形成後に、液膜の表面までの距離を正確に測定することができる。それにより、処理液の液膜の形成前における基板の上面までの距離と処理液の液膜の形成後における液膜の表面までの距離との差に基づいて処理液の液膜の厚さを算出することができる。したがって、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
距離測定手段は、マイクロ波式距離測定センサを含んでもよい。この場合、マイクロ波式距離測定センサから発信されたマイクロ波が液膜の表面で反射され、その反射波がマイクロ波式距離測定センサにより受信されることにより、液膜の表面までの距離が測定される。
ここで、マイクロ波は、対象物の透明および不透明にかかわらず、その表面で反射する。したがって、マイクロ波式距離測定センサによれば、処理液の液膜の形成前に、基板の上面までの距離を正確に測定することができる。また、マイクロ波式距離測定センサによれば、処理液の液膜の形成後に、液膜の透明および不透明にかかわらず液膜の表面までの距離を正確に測定することができる。それにより、処理液の液膜の形成前における基板の上面までの距離と処理液の液膜の形成後における液膜の表面までの距離との差に基づいて処理液の液膜の厚さを算出することができる。したがって、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
基板処理装置は、距離測定手段を基板保持手段に保持された基板に対して相対的に移動させる移動手段をさらに備えてもよい。
この場合、移動手段により距離測定手段を基板保持手段に保持された基板に対して相対的に移動させることにより、基板の任意の位置における基板の上面までの距離および基板の任意の位置における液膜の表面までの距離を正確に測定することができる。それにより、基板の任意の位置における処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
さらに、距離測定手段と基板とを相対的に移動させる度に、液膜の表面までの距離を測定するようにすれば、基板の任意の複数の位置における処理液の液膜の厚さを正確に測定することができる。
距離測定手段は、基板の上面の少なくともほぼ中心部における処理液の液膜の表面までの距離を測定するように設けられてもよい。
この場合、基板の上面の少なくともほぼ中心部における処理液の液膜の表面までの距離を正確に測定することができる。それにより、基板の上面の少なくとも中心部における処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
距離測定手段は、複数の距離測定センサを含んでもよい。
この場合、基板の複数の位置における処理液の液膜の表面までの距離を測定することができる。それにより、基板の複数の位置における液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
基板処理装置は、距離測定手段により測定された液膜の表面までの距離に基づいて処理液供給手段による処理液の供給動作を制御する制御手段をさらに備えてもよい。
この場合、距離測定手段により測定された液膜の表面までの距離に基づいて処理液の供給動作を制御することにより、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを所定値に正確に制御することができる。
制御手段は、処理液供給手段に処理液の供給動作を開始させた後、距離測定手段により測定される液膜の表面までの距離が所定値に達した場合に処理液供給手段に処理液の供給動作を停止させてもよい。
この場合、処理液の供給が開始された後、距離測定手段により測定された液膜の表面までの距離が所定値に達した場合に処理液の供給動作が停止されるので、基板の上面に形成される処理液の液膜を所定の厚さに正確に制御することが可能となる。
距離測定手段は、複数の位置における液膜の表面までの距離を測定し、制御手段は、距離測定手段により測定された複数の位置における液膜の表面までの距離に基づいて処理液供給手段による処理液の供給動作を制御してもよい。
この場合、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さをより正確に制御することができる。
なお、特に、距離測定手段を基板保持手段に保持された基板に対して相対的に移動させる移動手段をさらに設けた場合または距離測定手段が複数の距離測定センサを含む場合において、複数の位置の液膜の厚さを測定し、これら複数の位置における液膜の厚さの平均値、最小値、または最大値に基づいて処理液の供給動作を制御するようにしてもよい。
距離測定手段は、処理液供給手段による処理液の液膜の形成前に基板の上面までの距離を測定し、処理液供給手段による処理液の液膜の形成後に処理液の液膜の表面までの距離を測定し、距離測定手段により測定された基板の上面までの距離と距離測定手段により測定された液膜の表面までの距離との差に基づいて液膜の厚さを算出する算出手段をさらに備えてもよい。
この場合、処理液の液膜の形成前に、距離測定手段により基板の上面までの距離が測定され、処理液の液膜の形成後に、距離測定手段により液膜の表面までの距離が測定され、基板の上面までの距離と液膜の表面までの距離との差に基づいて算出手段により処理液の液膜の厚さが算出される。したがって、基板の上面に形成される処理液の厚さを自動的に測定することが可能となる。
処理は、基板上に形成されたレジスト膜を剥離する処理であり、処理液は、レジスト剥離液であってもよい。
この場合、基板の上面に所定の厚さのレジスト剥離液の液膜を均一に形成することが可能となる。それにより、基板上のレジスト膜を均一に剥離することが可能となる。
レジスタ剥離液は硫酸であってもよい。この場合、基板の上面に所定の厚さの硫酸の液膜を均一に形成することが可能となる。それにより、基板上のレジスト膜を均一に剥離することが可能となる。
第2の発明に係る基板処理方法は、基板に処理を行う基板処理方法であって、基板をほぼ水平に保持する工程と、保持された基板上に処理液を供給することにより基板の上面に処理液の液膜を形成する工程と、基板の上面に形成された処理液の液膜の表面までの距離を測定する工程とを備えたものである。
本発明に係る基板処理方法においては、基板がほぼ水平に保持され、保持された基板上に処理液が供給されることにより基板の上面に処理液の液膜が形成される。
処理液の液膜の形成前に、基板の上面までの距離を測定することができる。また、処理液の液膜の形成後に、液膜の表面までの距離を測定することができる。それにより、処理液の液膜の形成前における基板の上面までの距離と処理液の液膜の形成後における液膜の表面までの距離との差に基づいて処理液の液膜の厚さを算出することができる。したがって、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
本発明によれば、基板の上面に形成される処理液の液膜の厚さを正確に測定することが可能となる。
(1)第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。本実施の形態に係る基板処理装置は、基板上のレジスト膜を剥離する枚葉型のレジスト剥離装置である。
本実施の形態に係る基板処理装置による処理の対象となる基板Wには、半導体ウエハ、フラットパネルディスプレイ(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板が含まれる。
図1の基板処理装置は、基板Wをほぼ水平姿勢で保持して回転するスピンチャック1を備える。スピンチャック1は鉛直方向に延びる回転軸11と、この回転軸11の上端に固定された吸着ベース12とを有する。吸着ベース12には吸気路が形成されている。吸着ベース12上に基板Wを載置した状態で吸着ベース12に形成された吸気路内を排気することにより、基板Wの下面を吸着ベース12に真空吸着し、基板Wをほぼ水平姿勢で保持することができる。
回転軸11には、モータを含む回転駆動機構13が結合されている。基板Wを吸着ベース12に吸着保持した状態で回転駆動機構13から回転軸11に回転力が伝達されることにより、基板Wがほぼ水平姿勢で鉛直軸の周りで回転駆動される。
スピンチャック1の上方には、基板Wの上面に硫酸を供給するためのノズル2と、基板Wの上面に過酸化水素水の液滴の噴流を供給するためのソフトスプレーノズル3とが移動可能に設けられている。
また、スピンチャック1の上方には、超音波式距離測定センサ(超音波式測長センサ)4が移動可能に設けられている。超音波式距離測定センサ4は、超音波を対象物に発信し、対象物で反射された超音波を受信し、超音波の発信から受信までの時間を測定することにより対象物までの距離を測定する。超音波式距離測定センサ4によれば、不透明体のみならず透明体からなる対象物までの距離も正確に測定することができる。
スピンチャック1の側方に旋回軸21が鉛直方向に沿って配置され、その旋回軸21の上端部からほぼ水平方向に延びるアーム22が設けられている。アーム22の先端部にノズル2が取り付けられている。旋回軸21には、この旋回軸21を鉛直軸の周りで回転させる旋回駆動機構23および旋回軸21を上下動させる昇降駆動機構24が結合されている。旋回駆動機構23により旋回軸21を所定の角度範囲内で往復回転させることによりスピンチャック1に保持された基板Wの上方でアーム22を水平面内で揺動させることができる。
ノズル2には、硫酸供給源からの硫酸(H2 SO4 )を供給する硫酸供給管25が接続されている。この硫酸供給管25には、硫酸供給源側から順に硫酸の温度を調節するための温度調節器26およびノズル2からの硫酸の吐出を制御するための硫酸供給バルブ27が介挿されている。温度調節器26は硫酸供給管25を流通する硫酸の温度を約80℃に調節する。なお、この温度調節器26は、硫酸の温度を室温から約80℃の間で調節可能である。
また、スピンチャック1の側方に旋回軸31が鉛直方向に沿って配置され、その旋回軸31の上端部からほぼ水平方向に延びるアーム32が設けられている。アーム32の先端部にソフトスプレーノズル3が取り付けられている。旋回軸31には、この旋回軸31を鉛直軸の周りで回転させる旋回駆動機構33および旋回軸31を上下動させる昇降駆動機構34が結合されている。旋回駆動機構33により旋回軸31を所定の角度範囲内で往復回転させることによりスピンチャック1に保持された基板Wの上方でアーム32を水平面内で揺動させることができる。
ソフトスプレーノズル3には、窒素ガス供給源からの高圧の窒素ガス(N2 )を供給する窒素ガス供給管35と、過酸化水素水供給源からの過酸化水素水(H2 2 )を供給する過酸化水素水供給管38とが接続されている。ソフトスプレーノズル3に高圧の窒素ガスおよび過酸化水素水が同時に供給されると、ソフトスプレーノズル3内の液滴形成室(混合室)で窒素ガスと過酸化水素水とが混合され、過酸化水素水の微細な液滴が形成される。この過酸化水素水の液滴が噴流となり、ソフトスプレーノズル3の先端から基板Wの上面に供給される。
窒素ガス供給管35には、窒素ガス供給源側から順に窒素ガスの温度を調節するための温度調節器36およびソフトスプレーノズル3への窒素ガスの供給を制御するための窒素ガス供給バルブ37が介挿されている。温度調節器36は窒素ガス供給管35を流通する窒素ガスの温度を約80℃に調節する。なお、温度調節器36は、窒素ガスの温度を室温から約80℃の間で調節可能である。
また、過酸化水素水供給管38には、過酸化水素水供給源側から順に過酸化水素水の温度を調節するための温度調節器39およびソフトスプレーノズル3への過酸化水素水の供給を制御するための過酸化水素水供給バルブ40が介挿されている。温度調節器39は、過酸化水素水供給管38を流通する過酸化水素水の温度を約40℃に調節する。なお、この温度調節器39は、過酸化水素水の温度を室温から約80℃の間で調節可能である。
さらに、スピンチャック1の側方には、旋回軸41が鉛直方向に沿って配置され、その旋回軸41の上端部からほぼ水平方向に延びるアーム42が設けられている。アーム42の先端部に超音波式距離測定センサ4が取り付けられている。旋回軸41には、この旋回軸41を鉛直軸の周りで回転させる旋回駆動機構43が結合されている。旋回駆動機構43により旋回軸41を所定の角度範囲内で往復回転させることによりスピンチャック1に保持された基板Wの上方でアーム42を水平面内で揺動させることができる。
図2は図1の基板処理装置の主要部の概略平面図である。
図2に示すように、図1の旋回駆動機構23により旋回軸21を回転させることによりアーム22を基板Wの上方で揺動させることができる。それにより、ノズル2を、矢印Pで示すように、基板Wの外方の待機位置と基板Wの中心部との間で基板Wの半径方向に移動させることができる。
また、図1の旋回駆動機構33により旋回軸31を回転させることによりアーム32を基板Wの上方で揺動させることができる。それにより、ソフトスプレーノズル3を、矢印Qで示すように、基板Wの外方の待機位置と基板Wの中心部との間で基板Wの半径方向に移動させることができる。
さらに、図1の旋回駆動機構43により旋回軸41を回転させることによりアーム42を基板Wの上方で揺動させることができる。それにより、超音波式距離測定センサ4を、矢印Rで示すように、基板Wの外方の待機位置から基板Wの一方の外周部および基板のほぼ中心部を経由して基板Wの他方の外周部まで移動させることができる。したがって、超音波式距離測定センサ4により基板Wの任意の位置において基板Wの上面までの距離を測定することができる。
図3は図1の基板処理装置における制御系の構成を示すブロック図である。
制御部50は、CPU(中央演算処理装置)、メモリ等からなる。この制御部50は、超音波式距離測定センサ4から検知信号を受け、予め定められた制御プログラムに従って、回転駆動機構13、旋回駆動機構23、昇降駆動機構24、旋回駆動機構33、昇降駆動機構34、旋回駆動機構43、硫酸供給バルブ27、窒素ガス供給バルブ37および過酸化水素水供給バルブ37を制御する。
図4は図1の基板処理装置によるレジスト剥離処理を示すフローチャートである。このレジスト剥離処理は、制御部50が予め定められた制御プログラムにしたがって図3の各部を制御することにより行われる。
まず、レジスト膜が形成された基板Wが基板搬送装置(図示せず)によりスピンチャック1に搬入される。制御部50は、旋回駆動機構43により旋回軸41を回転させることにより、超音波式距離測定センサ4を基板Wのほぼ中心部まで移動させる。
超音波式距離測定センサ4は、基板Wの上面までの距離を測定し(ステップS1)、測定値を示す検知信号を制御部50に与える。この場合、制御部50は、旋回駆動機構43により超音波式距離測定センサ4を基板Wの上方で半径方向に移動させることにより、基板Wの任意の1つまたは複数の位置での基板Wの上面までの距離を測定することができる。
次に、制御部50は、旋回駆動機構23および昇降駆動機構24によりノズル2を基板Wの中心部の上方に移動させる。この状態で、制御部50は、硫酸供給バルブ27を開くことによりノズル2から基板Wの上面の中心部に硫酸を供給する(ステップS2)。このとき、回転駆動機構13は動作しておらず、基板Wは静止状態である。基板Wの上面に供給された硫酸は、基板Wの上面の中心部から外周部に広がり、その表面張力で基板Wの上面に液膜LFが形成される。
さらに、硫酸の液膜LFが基板Wの上面のほぼ全域にわたって均一に広がるように、制御部50は、回転駆動機構13により基板Wを低速で回転させる(ステップS3)。具体的には、基板Wが静止した状態で硫酸を基板Wの上面の中心部に所定量だけ供給した後、この硫酸の供給を継続しつつ、回転駆動機構13によりスピンチャック1に保持された基板Wの回転速度を例えば10〜20rpmの比較的低い回転速度まで徐々に増加させる。
超音波式距離測定センサ4は、基板Wの上面に形成される液膜LFの表面までの距離を測定し(ステップS4)、測定値を示す検知信号を制御部50に与える。制御部50は、超音波式距離測定センサ4から与えられる検知信号に基づいて基板Wの上面に形成された硫酸の液膜LFの厚さを算出し、基板Wの上面の液膜LFの厚さが所定値に達したか否かを判別する(ステップS5)。
この場合、制御部50は、旋回駆動機構43により超音波式距離測定センサ4を基板Wの上方で半径方向に移動させることにより、基板Wの任意の位置での液膜LFの表面までの距離を測定することができる。それにより、基板Wの任意の位置における液膜LFの厚さを算出することができる。
ここで、上記任意の位置とは、たとえば基板Wの回転中心近傍の1つの位置であってもよいし、基板の周縁部の1つの位置であってもよい。あるいは、超音波式距離測定センサ4が基板W上で描く軌跡上の任意の複数の位置であってもよい。さらに、この任意の複数の位置は、上記軌跡上で所定の間隔をもつ複数の位置であってもよいし、間隔が微小なほぼ連続した複数の位置であってもよい。
たとえば、任意の位置が基板Wの回転中心近傍の1つの位置である場合、基板Wの上面の液膜LFの厚さが所定値(たとえば、1.0mm)に達していない場合には、制御部50は、ステップS2に戻り、ノズル2から基板Wの上面への硫酸の供給を続ける。
ステップS4で基板Wの上面の液膜LFの厚さが上記所定値に達した場合には、制御部50は、硫酸供給バルブ27を閉じることによりノズル2からの硫酸の供給を停止させる(ステップS6)。
また、たとえば、任意の位置が基板W上の複数の位置であるような場合には、ステップS5において、これら複数の位置での液膜LFの厚さの平均値を上記所定値と比較してもよく、あるいは、平均値ではなく、複数の位置の最小値または最大値と比較してもよい。また、さらには、平均値、最小値、および最大値のうちの少なくとも2つの組み合わせで判断してもよく、たとえば、ステップS5を、平均値≧1.0mm、かつ最小値≧0.5mmというような条件としてもよい。
このようにして、基板Wの上面に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
その後、制御部50は、旋回駆動機構23および昇降駆動機構24によりノズル2を基板Wの上方から基板Wの外方の待機位置に移動させる。次いで、制御部50は、旋回駆動機構33および昇降駆動機構34によりソフトスプレーノズル3を基板Wの外方の待機位置から基板Wの上方の位置に移動させる。
このとき、基板Wは硫酸の供給時から継続して低速(10〜20rpm)で回転している。この状態で、制御部50は、窒素ガス供給バルブ37および過酸化水素水供給バルブ40を開くことによりソフトスプレーノズル3から基板Wの上面の液膜LFにほぼ40℃の過酸化水素水の液滴の噴流を供給する(ステップS7)。また、制御部50は、過酸化水素水の液滴の噴流が基板Wの上面の液膜LFに供給されている間、旋回駆動機構33によりソフトスプレーノズル3を基板Wの中心部から基板Wの外周部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ繰り返し移動させる。
スピンチャック1により基板Wを回転させるとともに、その基板Wの上面を過酸化水素水の液滴の噴流を走査させることにより、基板Wの上面の全域に均一に過酸化水素水の液滴の噴流を供給することができる。
基板Wの上面に形成されている硫酸の液膜LFにソフトスプレーノズル3から過酸化水素水の液滴の噴流が供給されることにより、基板W上で硫酸と過酸化水素水との化学反応(H2 SO4 +H2 2 →H2 SO5 +H2 O)が生じ、強い酸化力を有する硫酸を含むレジスト剥離液が生成される。また、基板Wの上面に形成された硫酸の液膜LFの温度は約80℃であり、ソフトスプレーノズル3から供給される過酸化水素水の温度は約40℃であるが、硫酸と過酸化水素水との化学反応時に発生する反応生成熱により硫酸を含むレジスト剥離液の温度は基板W上に形成されたレジスト膜を良好に剥離することができる温度(100℃〜120℃程度)に達する。
さらに、ソフトスプレーノズル3からの液滴の噴流は、大きな運動エネルギー(流速)を有しているので、大きな運動エネルギーを有する液滴の噴流が基板Wの上面に供給されることにより、その供給位置に形成されたレジスト膜が物理的に剥離される。つまり、基板W上に形成されたレジスト膜は、硫酸の液膜LFの酸化力およびソフトスプレーノズル3からの液滴の噴流が有する運動エネルギーにより化学的および物理的に剥離されて除去される。
基板W上に形成されているレジスト膜を剥離するために必要かつ十分な時間が経過すると、制御部50は、窒素ガス供給バルブ37および過酸化水素水供給バルブ40を閉じる。さらに、制御部50は、旋回駆動機構33および昇降駆動機構34によりソフトスプレーノズル3を基板Wの上方の位置から基板Wの外方の待機位置に移動させる。
次に、制御部50は、基板Wの表面に残留しているレジスト剥離液(硫酸および過酸化水素水)を純水で洗い流すためのリンス処理を所定時間行う(ステップS8)。すなわち、制御部50は、回転駆動機構13により基板Wを所定の回転速度(例えば、約1500rpm)で回転させつつ基板Wの上面に純水ノズル(図示せず)から純水を供給する。基板Wの上面に供給された純水は、基板Wの回転による遠心力を受け、その供給位置から基板Wの外周部に向けて流れる。それにより、基板Wの上面の全域に純水が行き渡り、その純水により基板Wの表面からレジスト剥離液が洗い流される。
その後、制御部50は、回転駆動機構13によりスピンチャック1を予め定められた乾燥時間だけ高速回転(例えば、約3000rpm)させることにより、乾燥処理を行う(ステップS9)。それにより、基板Wの上面から純水が遠心力で振り切られ、基板Wの上面が乾燥する。この乾燥処理の終了後に、制御部50は、スピンチャック1の回転を停止させる。その後、基板搬送装置(図示せず)によりスピンチャック1から処理された基板Wが搬出される。
本実施の形態の基板処理装置においては、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、基板Wの任意の位置における基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、基板Wの任意の位置における硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定することができる。
それにより、基板Wの任意の位置における硫酸の液膜LFの厚さを正確に測定することが可能となる。その結果、基板W上に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
本実施の形態では、スピンチャック1が基板保持手段に相当し、ノズル2が処理液供給手段に相当し、超音波式距離測定センサ4が距離測定手段または超音波式距離測定センサに相当する。また、旋回軸41、アーム42および旋回駆動機構43が移動手段に相当し、制御部50が制御手段および算出手段に相当する。
(2)第2の実施の形態
図5は本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。本実施の形態に係る基板処理装置は、第1の実施の形態の基板処理装置と同様に、基板上のレジスト膜を剥離する枚葉型のレジスト剥離装置である。
図5の基板処理装置が図1の基板処理装置と異なるのは、図1の超音波式距離測定センサ4、旋回軸41、アーム42および旋回駆動機構43の代わりに、複数の超音波式距離測定センサ4A,4B,4Cが支持板45に取り付けられている点である。支持板45はスピンチャック1の上方に固定されている。本実施の形態では、支持板45に3個の超音波式距離測定センサ4A,4B,4Cが取り付けられている。
図5の基板処理装置の他の部分の構成は、図1の基板処理装置の構成と同様である。なお、図5においては、図1に示される硫酸供給管25、温度調節器26、硫酸供給バルブ27、窒素供給管35、温度調節器36、窒素供給バルブ37、過酸化水素水供給管38、温度調節器39および過酸化水素水供給バルブ40の図示が省略されている。
図6は図5の基板処理装置の主要部の概略平面図である。図6に示すように、図5の旋回駆動機構23により旋回軸21を回転させることによりアーム22を基板Wの上方で揺動させることができる。それにより、ノズル2を、矢印Pで示すように、基板Wの外方の待機位置と基板Wの中心部との間で基板Wの半径方向に移動させることができる。
また、図5の旋回駆動機構33により旋回軸31を回転させることによりアーム32を基板Wの上方で揺動させることができる。それにより、ソフトスプレーノズル3を、矢印Qで示すように、基板Wの外方の待機位置と基板Wの中心部との間で基板Wの半径方向に移動させることができる。
超音波式距離測定センサ4Aは、図5の支持板45により基板Wのほぼ中心部の位置に保持されている。超音波式距離測定センサ4Bは、図5の支持板45により基板Wの中心部と外周部との間の位置に保持されている。さらに、超音波式距離測定センサ4Cは、図5の支持板45により基板Wの外周部近傍の位置に保持されている。それにより、3個の超音波式距離測定センサ4A,4B,4Cを用いて基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における基板Wの上面までの距離を測定することができる。
本実施の形態の基板処理装置においては、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定することができる。
それにより、基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置の3つの位置における硫酸の液膜LFの厚さを正確に測定することが可能となる。その結果、基板W上に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
具体的には、上記第1の実施の形態と同様に、これら3つの位置における液膜LFの厚さの平均値、最小値、または最大値に基づいて、制御部50が硫酸供給バルブ27の開閉動作を制御してもよいし、あるいは、これら平均値、最大値、および最小値のうちの、少なくとも2つの値の組み合わせに基づいて硫酸の供給を制御してもよい。
このように、複数の位置における液膜LFの厚さに基づいて硫酸の供給を制御すれば、基板W表面における硫酸の処理を均一にすることができる。
本実施の形態では、超音波式距離測定センサ4A,4B,4Cが距離測定手段または超音波式距離測定センサに相当する。
なお、図5の基板処理装置において、保持板45を図1の基板処理装置における旋回軸41、アーム42および旋回駆動機構43と同様の構造により移動可能に設けてもよい。
また、上記第1および第2の実施の形態では、基板W上の液膜LFの厚さを測定するためにのみ超音波式距離測定センサ4,4A,4B,4Cを用いているが、さらに、スピンチャック1上における基板Wの有無や載置状態(基板のズレや傾き)を検出するために用いてもよい。この場合、超音波式距離測定センサ4,4A,4B,4Cによってスピンチャック1上に載置される基板W上面までの距離を任意の1つまたは複数の位置で測定することができる。
(3)第3の実施の形態
図7は本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置の主要部の構成を示す概略図である。本実施の形態に係る基板処理装置は、第1の実施の形態の基板処理装置と同様に、基板上のレジスト膜を剥離する枚葉型のレジスト剥離装置である。
図7の基板処理装置が図1の基板処理装置と異なるのは、図1の超音波式距離測定センサ4の代わりに、レーザ式距離測定センサ(レーザ式変位センサ)40aが用いられる点である。レーザ式距離測定センサ40aは、図1の超音波式距離測定センサ4と同様に、アーム42の先端部に取り付けられ、スピンチャック1の上方において移動可能となっている。図7の基板処理装置の他の部分の構成は、図1の基板処理装置の構成と同様である。なお、本実施の形態では、レーザ式距離測定センサ40aが距離測定手段またはレーザ式距離測定センサに相当する。
図8は図7のレーザ式距離測定センサ40aの構成および動作原理を説明するための模式図である。
図8に示されるように、レーザ式距離測定センサ40aは、レーザ光源401、CCD(電荷結合素子)402および受光レンズ403を備える。レーザ光源401から出射されたレーザ光は、対象物OBに照射される。対象物OBからの反射光が受光レンズ403を通してCCD402の受光面により受光される。このレーザ式距離測定センサ40aにおいては、三角測距方式により対象物OBまでの距離を高い分解能(例えば0.1μm)で測定することができる。
図8に実線の矢印で示すように、対象物OBがレーザ式距離測定センサ40aに近い位置にある場合には、対象物OBへの入射光とCCD402への入射光とのなす角度θ1が大きくなる。一方、図8に点線の矢印で示すように、対象物OBがレーザ式距離測定センサ40aから遠い位置にある場合には、対象物OBへの入射光とCCD402への入射光とのなす角度θ2が小さくなる。それにより、レーザ式距離測定センサ40aから対象物OBまでの距離によりCCD402の受光面に形成される光スポットの位置が変化する。このレーザ式距離測定センサ40aは、CCD402の受光面上での光スポットの位置を検出することにより対象物OBまでの距離に比例した電圧信号を出力する。したがって、レーザ式距離測定センサ40aから出力される電圧信号に基づいて対象物OBまでの距離を測定することができる。
本実施の形態の基板処理装置においては、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、レーザ式距離測定センサ40aにより基板Wの任意の位置における基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、レーザ式距離測定センサ40aにより基板Wの任意の位置における硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定することができる。
それにより、第1の実施の形態と同様に、基板Wの任意の位置における硫酸の液膜LFの厚さを正確に測定することが可能となる。その結果、基板W上に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
なお、図5に示した基板処理装置において複数の超音波式距離測定センサ4A,4B,4Cの代わりに3個のレーザ式距離測定センサ40aを用いてもよい。この場合には、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、3個のレーザ式距離測定センサ40aを用いて基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、3個のレーザ式距離測定センサ40aを用いて基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定することができる。
それにより、第2の実施の形態と同様に、基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における硫酸の液膜LFの厚さを正確に測定することが可能となる。その結果、基板W上に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
(4)第4の実施の形態
図9は本発明の第4の実施の形態に係る基板処理装置の主要部の構成を示す概略図である。本実施の形態に係る基板処理装置は、第1の実施の形態の基板処理装置と同様に、基板上のレジスト膜を剥離する枚葉型のレジスト剥離装置である。
図9の基板処理装置が図1の基板処理装置と異なるのは、図1の超音波式距離測定センサ4の代わりに、マイクロ波式距離測定センサ(マイクロ波式変位センサ)40bが用いられる点である。マイクロ波式距離測定センサ40bは、図1の超音波式距離測定センサ4と同様に、アーム42の先端部に取り付けられ、スピンチャック1の上方において移動可能となっている。図9の基板処理装置の他の部分の構成は、図1の基板処理装置の構成と同様である。なお、本実施の形態では、マイクロ波式距離測定センサ40bが距離測定手段またはマイクロ波式距離測定手段に相当する。
図9のマイクロ波式距離測定センサ40bは、Xバンド等のマイクロ波バンドの電波を対象物に発信するとともに、対象物により反射された電波を受信し、発信から受信までの時間差に基づいて対象物までの距離を測定する。
このマイクロ波式距離測定センサ40bは、対象物までの距離に比例した電圧信号を出力する。したがって、マイクロ波式距離測定センサ40bから出力される電圧信号に基づいて対象物までの距離を測定することができる。マイクロ波式距離測定センサ40bによれば、不透明体のみならず透明体からなる対象物までの距離も正確に測定することができる。
本実施の形態の基板処理装置においては、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、マイクロ波式距離測定センサ40bにより基板Wの任意の位置における基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、マイクロ波式距離測定センサ40bにより基板Wの任意の位置における硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定することができる。
それにより、第1の実施の形態と同様に、基板Wの任意の位置における硫酸の液膜LFの厚さを正確に測定することが可能となる。その結果、基板W上に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
なお、図5に示した基板処理装置において複数の超音波式距離測定センサ4A,4B,4Cの代わりに3個のマイクロ波式距離測定センサ40bを用いてもよい。この場合には、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成前に、3個のマイクロ波式距離測定センサ40bを用いて基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における基板Wの上面までの距離を測定し、基板Wの上面への硫酸の液膜LFの形成後に、3個のマイクロ波式距離測定センサ40bを用いて基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における硫酸の液膜LFの表面までの距離を測定することができる。
それにより、第2の実施の形態と同様に、基板Wのほぼ中心部の位置、中心部と外周部との間の位置および外周部近傍の位置における硫酸の液膜LFの厚さを正確に測定することが可能となる。その結果、基板W上に所定の厚さを有する硫酸の液膜LFを均一に形成することができる。
(5)他の変形例
上記実施の形態では、本発明に係る基板処理装置をレジスト剥離処理を行う基板処理装置に適用した場合を説明したが、これに限定されず、本発明は、現像液を用いて現像処理を行う現像装置、洗浄液を用いてポリマー除去洗浄を行うポリマー除去洗浄装置、オゾン水や過酸化水素などの酸化性溶液を用いて基板表面の酸化処理を行う装置等の種々の基板処理装置に適用することができる。
本発明は、基板に処理液を用いた種々の処理を行うため等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。 図1の基板処理装置の主要部の概略平面図である。 図1の基板処理装置における制御系の構成を示すブロック図である。 図1の基板処理装置によるレジスト剥離処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。 図5の基板処理装置の主要部の概略平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置の主要部の構成を示す概略図である。 図7のレーザ式距離測定センサの構成および動作原理を説明するための模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係る基板処理装置の主要部の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 スピンチャック
2 ノズル
3 ソフトスプレーノズル
4,4A,4B,4C 超音波式距離測定センサ
13 回転駆動機構
21,31,41 旋回軸
22,32,42 アーム
23,33,43 旋回駆動機構
24,34 昇降駆動機構
40a レーザ式距離測定センサ
40b マイクロ波式距離測定センサ
45 支持板
50 制御部
401 レーザ光源
402 CCD
403 受光レンズ
W 基板
LF 液膜

Claims (14)

  1. 基板に処理液を用いた処理を行う基板処理装置であって、
    基板をほぼ水平に保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段に保持された基板上に処理液を供給することにより基板の上面に処理液の液膜を形成する処理液供給手段と、
    前記基板の上面に形成された処理液の液膜の表面までの距離を測定する距離測定手段とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記距離測定手段は、超音波式距離測定センサを含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記距離測定手段は、レーザ式距離測定センサを含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記距離測定手段は、マイクロ波式距離測定センサを含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  5. 前記距離測定手段を前記基板保持手段に保持された基板に対して相対的に移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記距離測定手段は、前記基板の上面の少なくともほぼ中心部における処理液の液膜までの距離を測定するように設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記距離測定手段は、複数の距離測定センサを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記距離測定手段により測定された液膜の表面までの距離に基づいて前記処理液供給手段による処理液の供給動作を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記制御手段は、前記処理液供給手段に処理液の供給動作を開始させた後、前記距離測定手段により測定される液膜の表面までの距離が所定値に達した場合に前記処理液供給手段に処理液の供給動作を停止させることを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記距離測定手段は、複数の位置における液膜の表面までの距離を測定し、
    前記制御手段は、前記距離測定手段により測定される複数の位置における液膜の表面までの距離に基づいて前記処理液供給手段による処理液の供給動作を制御することを特徴とする請求項8または9記載の基板処理装置。
  11. 前記距離測定手段は、前記処理液供給手段による処理液の液膜の形成前に前記基板の上面までの距離を測定し、前記処理液供給手段による処理液の液膜の形成後に前記処理液の液膜の表面までの距離を測定し、
    前記距離測定手段により測定された前記基板の上面までの距離と前記距離測定手段により測定された前記処理液の液膜の表面までの距離との差に基づいて前記処理液の液膜の厚さを算出する算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の基板処理装置。
  12. 前記処理は、基板上に形成されたレジスト膜を剥離する処理であり、
    前記処理液は、レジスト剥離液であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の基板処理装置。
  13. 前記レジスト剥離液は硫酸であることを特徴とする請求項12記載の基板処理装置。
  14. 基板に処理液を用いた処理を行う基板処理方法であって、
    基板をほぼ水平に保持する工程と、
    前記保持された基板上に処理液を供給することにより基板の上面に処理液の液膜を形成する工程と、
    前記基板の上面に形成された処理液の液膜の表面までの距離を測定する工程とを備えたことを特徴とする基板処理方法。
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