JP7372164B2 - 基板処理装置、および、基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、および、基板処理方法 Download PDF

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Description

本願明細書に開示される技術は、基板処理装置、および、基板処理方法に関するものである。
半導体デバイスを製造するための半導体製造装置においては、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)に薬液または有機溶剤含有液などの様々な処理液を吐出して処理を行う液処理モジュールが設けられる。
液処理モジュールにおいて、ノズルから吐出される処理液の吐出量を精度よく制御することが求められているが、所望の吐出量と実際の吐出量とに差が生じることがある。そこで、処理液の吐出量の測定と、測定結果に基づく吐出量の調整とが、作業者によって行われている。
処理液の吐出量の測定および吐出量の補正について説明する。まず、半導体製造装置の初期立ち上げ時または定期メンテナンス時などに作業者が採液容器を液処理モジュールに配置し、液処理モジュールのノズルから当該採液容器内に処理液を吐出させる。
その後、作業者が当該採液容器を半導体製造装置の外部に置かれた電子天秤へ運び、処理液の重量を測定し、測定された重量から吐出量を算出する。
処理液の吐出量の補正は、測定された吐出量に基づいて、作業者が液処理モジュールのパラメータを変更することで行われる。このような、処理液の吐出量の測定とパラメータの変更とが繰り返し行われ、それによって吐出量が許容範囲内に収まるように補正される。
このように、吐出量の測定は人手を介する作業であるため、たとえば採液容器に処理液を吐出してから測定するまでの作業時間にばらつきが生じると、処理液の揮発量が変化して処理液の吐出量の測定値に誤差が生じることが懸念される。それに加えて、処理液の採取時に処理液が飛散して、作業員にかかってしまうおそれもある。さらに、揮発性の処理液では、作業員に害を及ぼすリスクが存在する。
したがって、処理液を直接採取して測定する方法は、吐出量の測定精度および安全の観点から好ましくない(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2014-199881号公報
このような状況において、発明者らは処理液を送る配管の外径または肉厚の規格値に対する数%程度の製造誤差によって生じる内径の違いにより、当該配管内を流れる処理液の流量が変動することを見出した。内径の違いによって流量の変動が生じた場合、吐出された処理液の量が20%程度の差が生じてしまう場合もある。そのため、処理液の吐出量を精度よく制御するためには、処理液を送る配管の情報を正確に取得することが重要である。
本願明細書に開示される技術は、以上に記載されたような問題を鑑みてなされたものであり、超音波を用いる流量測定器によって流量制御の精度低下を抑制するための技術である。
本願明細書に開示される技術の第1の態様は、配管を介して供給される処理液を用いて基板を処理するための処理部と、前記処理部に対し、前記配管を介して前記処理液を送液するためのポンプと、前記配管の内径である第1の内径を測定するための少なくとも1つの内径測定器と、入力される前記配管の内径に基づいて、前記配管を流れる前記処理液の流量を超音波を用いて測定するための流量測定器と、前記処理液を送液する前記ポンプの出力を制御するための制御部とを備え、前記制御部は、前記基板の処理のためにあらかじめ設定された、前記処理部に送液される前記処理液の第1の流量と、前記第1の内径を用いて前記流量測定器によって測定される、前記処理部に送液される前記処理液の第2の流量とを比較し、前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する。
本願明細書に開示される技術の第2の態様は、第1の態様に関連し、前記処理液は、ポリマーである。
本願明細書に開示される技術の第3の態様は、第1または2の態様に関連し、前記制御部は、前記第1の内径に基づいて、前記処理液の流量があらかじめ定められた積算流量になるように、前記ポンプの出力を制御する。
本願明細書に開示される技術の第4の態様は、第1から3のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記制御部は、前記処理液の流量があらかじめ定められた積算流量になるように、前記ポンプの出力時間を制御する。
本願明細書に開示される技術の第5の態様は、第1から4のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記内径測定器を複数備え、それぞれの前記内径測定器は、前記配管が延びる方向における複数箇所に配置される。
本願明細書に開示される技術の第6の態様は、第1から5のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記内径測定器を複数備え、それぞれの前記内径測定器は、前記配管の周方向における複数箇所に配置される。
本願明細書に開示される技術の第7の態様は、第1から6のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記内径測定器は、超音波センサーである。
本願明細書に開示される技術の第8の態様は、配管を介して供給される処理液を用いて基板を処理するための処理部と、前記処理部に対し、前記配管を介して前記処理液を送液するためのポンプと、前記配管の内径である第1の内径を測定し、かつ、前記配管を流れる前記処理液の流量を測定するための少なくとも1つの超音波センサーと、前記処理液を送液する前記ポンプの出力を制御するための制御部とを備え、前記制御部は、前記基板の処理のためにあらかじめ設定された、前記処理部に送液される前記処理液の第1の流量と、前記第1の内径を用いて前記超音波センサーによって測定される、前記処理部に送液される前記処理液の第2の流量とを比較し、前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する。
本願明細書に開示される技術の第9の態様は、第8の態様に関連し、前記超音波センサーを複数備え、それぞれの前記超音波センサーは、前記配管が延びる方向における複数箇所に配置される。
本願明細書に開示される技術の第10の態様は、第8または9の態様に関連し、前記超音波センサーを複数備え、それぞれの前記超音波センサーは、前記配管の周方向における複数箇所に配置される。
本願明細書に開示される技術の第11の態様は、第1から10のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記制御部は、前記第1の内径と、前記配管の内径の規格値である第2の内径とを用いて誤差率を算出し、かつ、前記誤差率を用いて測定される前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する。
本願明細書に開示される技術の第12の態様は、第11の態様に関連し、前記誤差率があらかじめ定められたしきい値よりも大きい場合に警報を発報する報知部をさらに備える。
本願明細書に開示される技術の第13の態様は、配管を介して供給される処理液を用いて基板を処理するための基板処理方法であり、前記配管の内径である第1の内径を測定する工程と、超音波センサーを用いて、前記配管を流れる前記処理液の流量を測定する工程と、前記配管を介して前記基板を処理するための前記処理液を送液するためのポンプの出力を制御する工程とを備え、前記ポンプの出力を制御する工程は、前記基板の処理のためにあらかじめ設定された前記処理液の第1の流量と、前記第1の内径を用いて前記超音波センサーによって測定される、前記基板の処理のために送液される前記処理液の第2の流量とを比較し、さらに、前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する工程である。
本願明細書に開示される技術の第14の態様は、第13の態様に関連し、前記第1の内径を測定する工程は、前記配管内に前記処理液が流れている状態で前記第1の内径を測定する工程である。
本願明細書に開示される技術の第1から14の態様によれば、測定された配管の内径に基づいて処理液の流量が制御されるため、配管サイズの個体差などがある場合でも流量制御の精度低下を抑制することができる。
また、本願明細書に開示される技術に関連する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する、基板処理装置の全体構成の例を示す図である。 実施の形態に関する、処理ユニットとそれに関連する構成を示す図である。 内径測定機能について説明するための模式図である。 内径測定の変形例1に関する模式図である。 内径測定の変形例2に関する模式図である。 基板処理装置における基板の処理の流れの一例を示す図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。以下の実施の形態では、技術の説明のために詳細な特徴なども示されるが、それらは例示であり、実施の形態が実施可能となるためにそれらすべてが必ずしも必須の特徴ではない。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化が図面においてなされるものである。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する基板処理装置、および、基板処理方法について説明する。
<基板処理装置の構成について>
図1は、本実施の形態に関する基板処理装置100の全体構成の例を示す図である。図1に例が示されるように、基板処理装置100は、処理対象である基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の処理装置である。なお、処理対象となる基板には、たとえば、半導体基板、液晶表示装置用基板、有機EL(electroluminescence)表示装置などのflat panel display(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、または、太陽電池用基板などが含まれる。
本実施の形態に関する基板処理装置100は、円形薄板状であるシリコン基板である基板Wに対して、薬液およびリンス液を用いて液処理を行った後、置換液を用いてリンス液を置換し、さらに、塗布液を塗布して置換液を除去して塗布膜を形成させる。
上記の薬液としては、たとえば、アンモニアと過酸化水素水との混合液(SC1)、塩酸と過酸化水素水との混合水溶液(SC2)、または、DHF液(希フッ酸)などが用いられる。上記のリンス液としては、たとえば、DIW(脱イオン水)、炭酸水、オゾン水または水素水などが用いられる。また、上記の置換液としては、たとえば、水溶性有機溶剤であるIPA(イソプロピルアルコール)などが用いられる。また、上記の塗布液としては、たとえば、水溶性高分子樹脂であるアクリル樹脂などが用いられる。
以下の説明では、薬液とリンス液と置換液と塗布液とを総称して「処理液」とする。
基板処理装置100は、複数の処理ユニット1と、インデクサ部102におけるインデクサロボットIRと、搬送部103における搬送ロボットCR1および搬送ロボットCR2とを備える。
インデクサ部102は、装置外から受け取る処理対象である基板Wを装置内に搬送するとともに、基板処理が完了している処理済みの基板Wを装置外に搬出する。インデクサ部102は、複数のロードポートLPにそれぞれ保持されるキャリアCを配置するとともに、インデクサロボットIRを備える。
キャリアCとしては、基板Wを密閉空間に収納するfront opening unified pod(FOUP)、standard mechanical inter face(SMIF)ポッド、または、基板Wを外気にさらすopen cassette(OC)が採用されてもよい。また、インデクサロボットIRは、キャリアCと搬送ロボットとの間で基板Wを移送する。
処理ユニット1は、1枚の基板Wに対して液処理および乾燥処理を行う。本実施の形態に関する基板処理装置100には、12個の処理ユニット1が配置されている。
具体的には、それぞれが鉛直方向に積層された3個の処理ユニット1を含む4つのタワーが、搬送ロボットの周囲を取り囲むようにして配置されている。
図1では、3段に重ねられた処理ユニット1の1つが概略的に示されている。なお、基板処理装置100における処理ユニット1の数量は、適宜変更されてもよい。
搬送ロボットCR1および搬送ロボットCR2は、処理ユニット1が積層された6個のタワーの中央に設置されている。搬送ロボットCR1および搬送ロボットCR2は、インデクサロボットIRから受け取る処理対象の基板Wをそれぞれの処理ユニット1に搬入する。また、搬送ロボットCR1および搬送ロボットCR2は、それぞれの処理ユニット1から処理済みの基板Wを搬出してインデクサロボットIRに渡す。
以下、基板処理装置100に搭載された処理ユニット1のうちの1つについて説明するが、他の処理ユニット1についても、ノズルの配置関係が異なること以外は、同一の構成を有する。
図2は、本実施の形態に関する処理ユニット1とそれに関連する構成を示す図である。図2に例が示されるように、処理ユニット1には、処理液供給系3と、制御系5とが接続される。
処理ユニット1は、図示しないチャンバで全体が覆われ、そのチャンバ内で基板Wに対して処理を行うものである。具体的には、スピンチャック7と、処理カップ9と、回転駆動モータ11とを備える。遮断板は備えていてもよい。
スピンチャック7は、平面視において基板Wよりも大きい直径を有する板状部材である。本実施の形態におけるスピンチャック7は、たとえば、基板Wの外周縁を支持する支持ピン15を有するものであるが、基板Wの裏面を真空吸引して当該裏面を吸着するものであってもよい。
処理カップ9は、スピンチャック7の周囲を囲うように配置される。回転駆動モータ11は、スピンチャック7の下面の回転中心に回転軸の先端部が連結される。回転駆動モータ11が平面視で回転駆動すると、スピンチャック7が基板Wとともに同方向に回転する。
処理液供給系3は、ノズル19と、ノズル21、ノズル17、ノズル18と、配管23、配管25、配管27および配管68とを備えている。
ノズル19は、ノズルアーム20の先端に取り付けられており、図示しない駆動源によって当該ノズルアーム20を駆動することによって、基板Wの回転中心に先端部が向けられた姿勢となる処理位置と、処理カップ9の側方に退避した退避位置との間で移動可能に設けられている。ノズル19は、配管23の一端側が連通接続されている。
配管23の他端側は、薬液供給源29に連通接続されている。配管23は、薬液供給源29側から順に、ポンプ29Aと、流量調整弁31と、超音波センサー35と、吐出バルブ33とが設けられている。
ポンプ29Aは、薬液供給源29から供給される薬液を吸い込み、かつ、吸い込んだ薬液を吐出することによって、薬液を処理ユニット1へ供給する。流量調整弁31は、配管23を流通する薬液の流量を調整する。吐出バルブ33は、流量調整弁31で調整された薬液の流通および遮断を制御する。
超音波センサー35は、薬液の流量を測定する流量測定機能と、配管23の内径を測定する内径測定機能とを有する。
ノズル21は、上述したノズル19と同様に、ノズルアーム20の先端に取り付けられており、前述した駆動源によって当該ノズルアーム20を駆動することによって、基板Wの回転中心に先端部が向けられた姿勢となる処理位置と、処理カップ9の側方に退避した退避位置との間で移動可能に設けられている。
ノズル21は、配管25の一端側が連通接続されている。配管25の他端側は、純水(DIW)供給源37に連通接続されている。
配管25は、DIW供給源37側から順に、流量調整弁39と、超音波センサー43と、吐出バルブ41とが設けられている。
流量調整弁39は、配管25を流通する純水の流量を調整する。吐出バルブ41は、流量調整弁39で調整された純水の流通および遮断を制御する。
超音波センサー43は、DIWの流量を測定する流量測定機能と、配管25の内径を測定する内径測定機能とを有する。
ノズル17は、上記のノズル19と同様に、ノズルアーム62の先端に取り付けられており、上記の駆動源によってノズルアーム62を駆動することによって、基板Wの回転中心に先端部が向けられた姿勢となる処理位置と、処理カップ9の側方に退避する退避位置との間で移動可能に設けられている。
ノズル17は、配管27の一端側が連通接続されている。配管27の他端側は、イソプロピルアルコール(IPA)供給源45に連通接続されている。
配管27は、IPA供給源45側から順に、ポンプ45Aと、流量調整弁47と、超音波センサー51と、吐出バルブ49とが設けられている。
ポンプ45Aは、IPA供給源45から供給されるIPAを吸い込み、かつ、吸い込んだIPAを吐出することによって、IPAを処理ユニット1へ供給する。流量調整弁47は、配管27を流通するIPAの流量を調整する。吐出バルブ49は、流量調整弁47で調整されたIPAの流通および遮断を制御する。
超音波センサー51は、IPAの流量を測定する流量測定機能と、配管27の内径を測定する内径測定機能とを有する。
ノズル18は、上記のノズル19と同様に、ノズルアーム66の先端に取り付けられており、上記の駆動源によってノズルアーム66を駆動することによって、基板Wの回転中心に先端部が向けられた姿勢となる処理位置と、処理カップ9の側方に退避する退避位置との間で移動可能に設けられている。
ノズル18は、配管68の一端側が連通接続されている。配管68の他端側は、塗布液供給源69に連通接続されている。
配管68は、塗布液供給源69側から順に、ポンプ67と、流量調整弁65と、超音波センサー63と、吐出バルブ61とが設けられている。
ポンプ67は、塗布液供給源69から供給される塗布液を吸い込み、かつ、吸い込んだ塗布液を吐出することによって、塗布液を処理ユニット1へ供給する。流量調整弁65は、配管68を流通する塗布液の流量を調整する。吐出バルブ61は、流量調整弁65で調整された塗布液の流通および遮断を制御する。
超音波センサー63は、塗布液の流量を測定する流量測定機能と、配管68の内径を測定する内径測定機能とを有する。
上記の超音波センサー35、超音波センサー43、超音波センサー51、超音波センサー63は、処理液の漏れの検出にも用いることができる(以下、これらを区別せずに、単に「超音波センサー」と称する場合がある)。処理液の漏れは、処理液の供給時における流量に比較して極端に流量が小さいので、微少流量の測定が可能な超音波流量計が好適である。なお、ここでいう微少流量とは、たとえば、毎分数十mlの流量である。
制御系5は、制御部53と、記憶部55と、報知部57とを備えている。
制御部53は、内部または外部の記憶部55(HDD、RAM、ROMまたはフラッシュメモリなどの、揮発性または不揮発性のメモリなど)に記憶されたプログラムを実行することによって制御対象を制御するものであり、たとえば、中央演算処理装置(central processing unit、すなわち、CPU)、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュ-タなどで構成される。
制御部53は、演算部59を内蔵している。演算部59は、超音波センサー35、超音波センサー43および超音波センサー51から出力される信号の遅延時間に基づいて、配管の内径値を算出する。また、制御部53は、超音波センサー35、超音波センサー43および超音波センサー51から出力される処理液の流量値に基づいてポンプの動作を制御することによって、処理液の流量を制御する。
記憶部55には、外部から入力されたそれぞれの配管の内径の規格値、外径の規格値、演算部59において算出された配管の内径値、また、それぞれの基板処理に対してあらかじめ設定された処理液の流量値などが記憶されている。
報知部57は、後述の誤差率Zがしきい値よりも大きい場合などに、そのことをオペレータに報知する。当該報知に際して、報知部57は、光または音などを用いる警報を発報する。
<超音波センサーについて>
本実施の形態における超音波センサー、特に、少なくとも超音波センサー63は、たとえばクランプオン式であり、配管の周囲に巻き付けられる態様で設けられる。また、本実施の形態における超音波センサーは、巻き付けられている配管の内径を測定する内径測定機能と、巻き付けられている配管を流れる処理液の流量(単位時間当たりの量、および、単位時間当たりの量に吐出時間を乗じて算出される積算流量を含む)を測定する流量測定機能とを有する。単位時間当たりの量の場合にポンプの吐出時間を乗じることによって、積算流量が導き出される。
なお、内径測定機能と流量測定機能とは、別々の超音波センサーによって実現されてもよい。すなわち、内径測定器である超音波センサーと、流量測定器である超音波センサーとがそれぞれ別々に備えられてもよい。
内径測定の方法については、超音波方式に限られるものではなく、たとえば、レーザーなどを用いる光学式の検出方法であってもよい。一方で、流量測定の検出方法としては、処理液の状態によってドップラー方式または伝搬時間差方式などが用いられる。
図3は、上記の機能のうちの内径測定機能について説明するための模式図である。図3において、配管201は図の奥行き方向(X軸方向)に延びるものとし、配管201のX軸方向に延びる中心軸を軸Xとする。また、配管201で反射する超音波に関連して模式的に示される反射波の波形図は、波形A1が外側面201Aで反射した際の超音波の波形を示しており、波形A2が内側面201Bで反射した際の超音波の波形を示しており、波形A3が配管201の下面に接触して配置された反射部材202で反射した際の超音波の波形を示している。ここで、反射部材202は、空気よりも音響インピーダンスが十分に大きい物質からなるものとする。
図3に例が示されるように、超音波センサー200は、YZ平面における配管201の軸Xを通る方向に超音波を出力し、さらに、配管201で反射される超音波を測定する。そうすることによって、配管201の内径を測定する。
具体的には、まず、超音波センサー200から配管201の軸Xを通る方向に超音波を出力すると、一部の超音波が配管201の外側面201Aで反射する。この反射された超音波を超音波センサー200が受信する。さらに、制御部53の演算部59が、超音波センサー200に受信された超音波の出力信号の遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と外側面201Aとの間の距離Lを算出することができる。
図3の場合では、演算部59は、たとえば波形A1が受信されるまでの遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と超音波センサー200に対向する外側面201Aとの間の距離Lを算出することができる。なお、反射した超音波の遅延時間を求める方法としては、所定のしきい値を超える波形が受信されるまでの時間を遅延時間とする方法があり、以下の場合でも同様の方法を採用することができる。
なお、図3では、説明の都合上超音波センサー200の出射面と外側面201Aとは離れて位置しているが、これらを接触させて配置することによって、超音波センサー200と外側面201Aとの間の距離Lの算出を省略する(または、単純化する)ことが望ましい。
次に、配管201の外側面201Aを透過した一部の超音波は、配管201内部の処理液の流路201Cを通過し、さらに内側面201Bで反射する。この反射された超音波を超音波センサー200が受信する。さらに、制御部53の演算部59が、超音波センサー200に受信された超音波の出力信号の遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と内側面201Bとの間の距離Lを算出することができる。
図3の場合では、演算部59は、たとえば波形A2が受信されるまでの遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と超音波センサー200に対向する内側面201Bとの間の距離Lを算出することができる。
次に、配管201の内側面201Bを透過した一部の超音波は、さらに、配管201に対して超音波センサーとは反対側に位置する反射部材202で反射する。この反射された超音波を超音波センサー200が受信する。さらに、制御部53の演算部59が、超音波センサー200に受信された超音波の出力信号の遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と反射部材202との間の距離Lを算出することができる。
図3の場合では、演算部59は、たとえば波形A3が受信されるまでの遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と反射部材202との間の距離Lを算出することができる。図3において反射部材202は、超音波が出力される方向において、配管201に対して超音波センサー200とは反対側の外側面201Aに接触して配置されるため、距離Lと距離Lとの差分は、配管201の外径に相当する。
ここで、配管201の全周において配管201の厚さが等しいと仮定すると、上記の距離L、距離Lおよび距離Lを用いて、配管201の内径Xは、以下の式(1)に基づいて求めることができる。
Figure 0007372164000001
なお、図3においては、反射部材202を用いて距離Lを実測する場合が示されたが、配管201の外径(L-L)は、規格値を参照することによって求めてもよい。その場合には、反射部材202および距離Lの測定は不要である。
また、上記では、超音波が、超音波センサー200に対向する外側面201A、超音波センサー200に対向する内側面201B、および、反射部材202で反射する場合が示されたが、超音波が他の面(たとえば、超音波センサー200に対向する外側面201Aとは反対側の、超音波センサー200に対向しない内側面201B)でも反射する場合であっても、同様に測定可能である。
また、流量測定を行う場合には、まず、超音波センサーは、出力される超音波の方向を適宜調整し、処理液の流速を測定する。そして、超音波センサーは、測定された流速値および配管の内径値に基づいて、たとえば、処理液の体積流量を算出して出力する。
ここで、配管の内径値は、超音波センサーによって実測された内径の値であってもよいし、記憶部55などにあらかじめ記憶された規格値が参照された値であってもよい。
<基板処理装置の動作について>
以下、基板処理装置100の動作のうち、特に処理液を吐出する動作について説明する。以下では、図2に示された構成のうち、たとえば、塗布液供給源69から塗布液が供給され、基板Wに対してノズル18から塗布液が吐出される場合について説明する。
まず、制御部53によってポンプ67、流量調整弁65および吐出バルブ61が制御され、塗布液供給源69から供給される塗布液が配管68内を流れる。
次に、超音波センサー63が配管68を流れる薬液の流速を測定する。さらに、超音波センサー63は、当該流速値と、あらかじめ入力されている配管68の内径値とを用いて、塗布液の流量値を出力する。
超音波センサー63から出力された流量値を受信した制御部53は、受信した当該流量値と、記憶部55にあらかじめ記憶されている、所定の基板処理に対してあらかじめ設定された薬液の流量値とを比較する。そして、制御部53は、超音波センサー63から出力された流量値が、所定の基板処理に対してあらかじめ設定された薬液の積算流量値に一致するように、ポンプ67の出力値を制御する。
ここで、超音波センサー63には、あらかじめ配管68の内径値が入力されているが、当該内径値は、超音波センサー63によって実測された内径の値であってもよいし、記憶部55などにあらかじめ記憶されている規格値が参照された値であってもよい。
超音波センサー63に入力されている内径値が、超音波センサー63によって実測された内径の値である場合、超音波センサー63から出力された流量値は、高い精度で測定された配管68の内径値と薬液の流速とに基づく流量値であるため、制御部53は、当該流量値が所定の基板処理に対してあらかじめ設定された薬液の流量値(たとえば、2ml)に一致するように、ポンプ67の出力値を制御すればよい。
一方で、超音波センサー63に入力されている内径値が、規格値が参照された内径値である場合、当該内径値は、実際の内径値とは異なる値となっている場合がある。これは、実際の内径値が、配管68の厚みの個体差、または、高温(または低温)の処理液が流れることに起因する熱膨張(または縮小)などによって変化し得るからである。
そのような場合、制御部53の演算部59は、規格値が参照された内径値に基づく流量値に後述の誤差率を乗算して補正する。そして、制御部53は、補正された当該流量値が所定の基板処理に対してあらかじめ設定された塗布液の流量値(たとえば、2ml)に一致するように、ポンプ67の出力値を制御する。
上記の誤差率Zは、内径の規格値をXとすると、以下の式(2)のように算出される。
Figure 0007372164000002
そして、誤差率Zを用いて、測定された流量値Rを補正すると、以下の式(3)のように補正された流量値R’を求めることができる。
Figure 0007372164000003
流量値R’が単位時間当たりの量である場合は、ポンプの吐出時間を乗じることによって積算流量を求めることができる。
<内径測定の変形例1>
図4は、内径測定の変形例1に関する模式図である。図4において、配管201は図の奥行き方向(X軸方向)に延びるものとし、配管201のX軸方向に延びる中心軸を軸Xとする。また、配管201には、処理液203が流れているものとする。また、配管201で反射する超音波に関連して模式的に示される反射波の波形図は、波形A1、波形A2および波形A3に加えて、波形A4を示している。波形A4は、超音波センサー200に対向しない内側面201Bと処理液203との境界で反射した際の超音波の波形を示している。
図4に例が示される内径測定の場合では、処理液203が配管201内を流れている。よって、処理液の熱などの影響によって配管201が熱膨張するような場合であっても、高い精度で配管201の内径を測定することができる。
なお、配管201の外側面201Aを透過した一部の超音波は、当該外側面201Aとは反対側の内側面201Bに到達する。そして、内側面201Bと、流路201Cを流れる処理液203との境界で反射する。この反射された超音波を超音波センサー200が受信する。さらに、制御部53の演算部59が、超音波センサー200に受信された超音波の出力信号の遅延時間および超音波の伝搬速度に基づいて、超音波センサー200と内側面201B(すなわち、超音波センサー200と処理液203)との間の距離Lを算出することができる。
<内径測定の変形例2>
超音波センサーを、たとえば配管の周りに超音波の出力方向が互いに直交するように複数配置して、超音波センサーから配管に対して異なる方向から超音波が出力されることによって、配管の内径を異なる方向から複数測定したり、配管の延びる方向に複数の超音波センサーを配置して、それぞれの超音波センサーの位置において配管の内径が測定されることによって、配管が延びる方向における配管の内径の変化(たとえば、配管の端部同士での内径の変化)を測定したりすることができる。また、たとえば、同じ超音波センサーで複数回測定された配管の内径値の平均を用いることによって、内径の測定精度を向上させることができる。
図5は、内径測定の変形例2に関する模式図である。図5において、配管201は図の左右方向(X軸方向)に延びるものとし、配管201のX軸方向に延びる中心軸を軸Xとする。図5においては、配管201の延びる方向に複数の超音波センサー(超音波センサー200および超音波センサー200D)が配置されている。
このように、配管201の延びる方向において複数の超音波センサーが配置され、それぞれの超音波センサーの位置において配管201の内径が測定されることによって、配管201が延びる方向における配管201の内径の変化も測定することができる。また、たとえば、複数測定された内径値の平均をとるなどすれば、内径の測定精度を向上させることができる。
たとえば、超音波センサーを用いて配管を周方向に1周する間にN回内径を測定する場合に、測定された配管の半径を用いて、以下の式(4)に示されるように配管の断面積を求めてもよい。
Figure 0007372164000004
<基板処理装置における基板処理について>
基板処理装置100における基板Wの処理は、たとえば、薬液処理、リンス処理、置換処理、充填材充填処理および乾燥処理の順で行われる。図6は、基板処理装置100における基板Wの処理の流れの一例を示す図である。
まず、基板Wが、スピンチャック7により水平状態で保持される(ステップST11)。続いて、基板Wの回転が開始され、比較的高い回転速度(たとえば、800rpm)にて回転中の基板Wに対して、ノズル19から薬液が供給される。そして、薬液の供給が所定時間継続されることにより、基板Wに対する薬液処理が行われる(ステップST12)。本実施の形態では、薬液としてDHFが利用され、基板Wの上面に対する洗浄処理が行われる。これにより、基板Wの上面が疎水面となる。
薬液の供給が停止されると、比較的高い回転速度(たとえば、ステップST12と同様の800rpm)にて回転中の基板Wに対して、ノズル21からリンス液が供給される。そして、リンス液の供給が所定時間継続されることにより、基板Wに対するリンス処理が行われる(ステップST13)。リンス処理では、基板W上の薬液が、ノズル21から供給されるリンス液(たとえば、DIW)により洗い流される。
ステップST13が終了すると、基板Wの回転速度を漸次減少させつつリンス液の供給が停止され、ノズル17から基板Wの上面に対して置換液(IPA)が供給される。このとき、基板Wの回転速度は、上述の回転速度よりも十分に低い回転速度である。基板Wの回転速度は、たとえば、0rpm~10rpmである。基板W上に供給されたIPAは、上面の中央部から径方向外方へと拡がる。
そして、基板Wに対するIPAの供給を継続しつつ、比較的高い回転速度(たとえば、800rpm)まで基板Wの回転速度を漸次増加させる。これにより、基板Wの上面の中央部からIPAが径方向外方へと拡がり、基板W上のリンス液が径方向外方へと移動する。そして、基板W上からリンス液が除去され(すなわち、リンス液がIPAに置換され)、基板Wの上面には、IPAの薄い液膜(以下、「置換液膜」という。)が形成されて保持される。基板処理装置100では、置換液膜の厚さが所望の厚さとなるように、置換液膜が形成される際の基板Wの回転速度が設定される。
IPAは、表面張力が小さいため、基板Wの上面の構造体における隙間(すなわち、構造体において隣接する構造体要素の間の空間)に入り込みやすい。このため、構造体における隙間がIPAで満たされる(ステップST14)。置換液膜は、少なくとも構造体の高さをほぼ覆う程度、または、それ以上の厚さを有する。IPAによるリンス液の置換処理が終了すると、IPAの供給が停止される。
ステップST14が終了すると、ステップST14における比較的高い回転速度を維持した状態で回転中の基板Wに対して、塗布液供給源69から塗布液である充填材溶液が供給される。所定量の充填材溶液が基板W上に供給されると、充填材溶液の供給は停止される。塗布液供給源69から基板W上の置換液膜に供給された充填材溶液は、基板Wの回転により上面の中央部から径方向外方へと拡がる。これにより、基板W上の置換液膜上に充填材溶液の液膜が形成される。なお、充填材溶液の液膜が形成される際の基板Wの回転数は、必ずしも一定に維持される必要はなく、適宜変動してもよい。たとえば、基板Wの回転が停止された状態で充填材溶液が供給され、その後、基板Wが回転されることにより、置換液膜上に充填材溶液の液膜が形成されてもよい。
その後、基板Wの回転速度が減少され、たとえば、10rpmとされる。上述のように、基板Wの上面の略全体は置換液膜により覆われており、置換液膜の上面の略全体は充填材溶液の液膜により覆われている。充填材溶液の比重は置換液よりも大きいため、置換液膜と充填材溶液の液膜との上下が入れ替わる。これにより、基板Wの上面の構造体における隙間に存在するIPAが、充填材溶液により置換され、構造体における隙間が充填材溶液により満たされる(ステップST15)。換言すれば、ステップST15は、構造体において隣接する構造体要素の間に充填材を埋め込む充填材充填処理(すなわち、充填材埋め込み処理)である。基板W上では、上面に充填材溶液の液膜が位置し、充填材溶液の液膜上に置換液膜が位置する。
ステップST15が終了すると、基板Wの回転速度が増加され、充填材溶液の液膜上の置換液膜が基板W上から除去される。また、充填材溶液の余剰も、基板W上から除去される。このときの基板Wの回転速度は、ステップST15において基板Wの構造体における隙間(すなわち、隣接する構造体要素の間)に埋め込まれた充填材が遠心力で外方に抜けてしまわない程度の速度である。たとえば、基板Wは、300rpm~500rpmにて回転される。これにより、基板Wの上面に、充填材溶液の液膜である塗布膜が形成される(ステップST16)。当該塗布膜は、構造体の全体を覆うために必要な厚さを有する。基板W上では、充填材溶液に含まれる溶媒が気化することにより、塗布膜の固化が進行する。
続いて、基板Wの乾燥処理が行われる(ステップST18)。ステップST18では、基板Wをスピンチャック7により保持した状態で高速にてスピンチャック7を回転する。これにより、基板Wが乾燥される。
乾燥処理が終了した基板Wは、基板処理装置100から搬出され、次の処理装置(図示省略)へと搬送される。そして、次の処理装置にて基板Wが加熱され、基板W上の構造体における隙間(すなわち、隣接する構造体要素の間)に埋め込まれた充填材が除去される。基板Wが基板処理装置100から次の処理装置へと搬送される際には、基板Wの周縁領域の充填材は除去されているため、搬送機構が充填材により汚染されることが防止される。基板処理装置100では、上述のステップST11~S18の処理が、複数の基板Wに対して順次行われる。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果の例を示す。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例が示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例が示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、処理部と、ポンプと、少なくとも1つの内径測定器と、流量測定器と、制御部53とを備える。ここで、処理部は、たとえば、処理ユニット1などに対応するものである。また、ポンプは、たとえば、ポンプ29Aまたはポンプ45Aなどに対応するものである(以下では、単にポンプとする場合がある)。また、内径測定器および流量測定器は、たとえば、超音波センサー200などに対応するものである。処理ユニット1は、配管201を介して供給される処理液を用いて基板を処理する。ポンプは、処理ユニット1に対し、配管201を介して処理液を送液する。超音波センサーは、配管201の内径である第1の内径を測定する。また、別の超音波センサーは、入力される配管201の内径に基づいて、配管201を流れる処理液の流量を超音波を用いて測定する。制御部53は、処理液を送液するポンプの出力、たとえば吐出時間を制御する。また、制御部53は、基板の処理のためにあらかじめ設定された、処理ユニット1に送液される処理液の第1の流量と、第1の内径を用いて超音波センサー200によって測定される、処理ユニット1に送液される処理液の第2の流量とを比較する。そして、制御部53は、第2の流量が第1の流量に一致するように、ポンプの出力を制御する。
このような構成によれば、測定された配管201の内径に基づいて処理液の第2の流量が第1の流量に一致するように制御されるため、配管サイズの個体差などがある場合でも積算流量の精度低下を抑制することができる。特に、吐出バルブを開けた直後の流量、または、継続して処理液を吐出している時の流量の精度低下を抑制することができる。
なお、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、超音波センサー200を複数備える。そして、それぞれの超音波センサー200は、配管201が延びる方向における複数箇所に配置される。このような構成によれば、配管201が延びる方向における配管201の内径の変化も測定することができる。また、たとえば、複数測定された内径値の平均をとるなどすれば、内径の測定精度を向上させることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、超音波センサー200を複数備える。そして、それぞれの超音波センサー200は、配管201の周方向における複数箇所に配置される。このような構成によれば、配管201の内径を異なる方向から複数測定することができる。よって、たとえば、複数測定された内径値の平均をとるなどすれば、内径の測定精度を向上させることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、内径測定可能であり、かつ、流量測定可能な超音波センサー200を備える。このような構成によれば、配管の内径測定と、配管を流れる処理液の流量測定とを1つの機器で兼用することができるため、装置構成を簡易なものにすることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、配管201を介して供給される処理液を用いて基板を処理する処理ユニット1と、処理ユニット1に対し、配管201を介して処理液を送液するポンプと、配管201の内径である第1の内径を測定し、かつ、配管201を流れる処理液の流量を測定する、少なくとも1つの超音波センサー200と、処理液を送液するポンプの出力を制御する制御部53とを備える。また、制御部53は、基板の処理のためにあらかじめ設定された、処理ユニット1に送液される処理液の第1の流量と、第1の内径を用いて超音波センサー200によって測定される、処理ユニット1に送液される処理液の第2の流量とを比較する。そして、制御部53は、第2の流量が第1の流量に一致するように、ポンプの出力を制御する。
このような構成によれば、測定された配管の内径に基づいて処理液の流量が制御されるため、配管サイズの個体差などがある場合でも流量制御の精度低下を抑制することができる。また、1つの超音波センサーを用いて、配管の内径測定と処理液の流量測定とを行うことができるため、装置構成を簡易なものにすることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、制御部53は、第1の内径と、配管201の内径の規格値である第2の内径とを用いて誤差率を算出する。そして、制御部53は、誤差率を用いて超音波センサー200によって測定される第2の流量が第1の流量に一致するように、ポンプの出力を制御する。このような構成によれば、超音波センサーから出力される流量値に対して、配管の実際の内径を考慮した補正を加えることができるため、簡易な演算によって精度の高い流量制御を行うことができる。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理方法において、配管201の内径である第1の内径を測定する工程と、超音波センサー200を用いて、配管201を流れる処理液の流量を測定する工程と、配管201を介して基板を処理するための処理液を送液するためのポンプの出力を制御する工程とを備える。ここで、ポンプの出力を制御する工程は、基板の処理のためにあらかじめ設定された、処理ユニット1に送液される処理液の第1の流量と、第1の内径を用いて超音波センサー200によって測定される、処理ユニット1に送液される処理液の第2の流量とを比較し、さらに、第2の流量が第1の流量に一致するように、ポンプの出力を制御する工程である。
このような構成によれば、測定された配管の内径に基づいて処理液の流量が制御されるため、配管サイズの個体差などがある場合でも流量制御の精度低下を抑制することができる。
なお、特段の制限がない場合には、それぞれの処理が行われる順序は変更することができる。
なお、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の内径を測定する工程は、配管201内に処理液が流れている状態で第1の内径を測定する工程である。このような構成によれば、処理液の熱などの影響によって配管201が熱膨張するような場合であっても、高い精度で配管201の内径を測定することができる。
<以上に記載された実施の形態の変形例について>
以上に記載された実施の形態では、積算流量を所定の値にするためポンプの出力を制御することで記載したが、積算流量は単位時間当たりの量と吐出時間とから調整してもよい。それぞれの構成要素の寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面においてひとつの例であって、本願明細書に記載されたものに限られることはないものとする。
本実施の形態は、ポリマーの吐出に限られず、他の処理液でも、積算流量が極少量の場合に利用できる。
したがって、例が示されていない無数の変形例、および、均等物が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
1 処理ユニット
3 処理液供給系
5 制御系
7 スピンチャック
9 処理カップ
11 回転駆動モータ
15 支持ピン
17,18,19,21 ノズル
20,62,66 ノズルアーム
23,25,27,68,201 配管
29 薬液供給源
29A,45A,67 ポンプ
31,39,47,65 流量調整弁
33,41,49,61 吐出バルブ
35,43,51,63,200,200D 超音波センサー
37 DIW供給源
45 IPA供給源
53 制御部
55 記憶部
57 報知部
59 演算部
69 塗布液供給源
100 基板処理装置
102 インデクサ部
103 搬送部
201A 外側面
201B 内側面
201C 流路
202 反射部材
203 処理液

Claims (14)

  1. 配管を介して供給される処理液を用いて基板を処理するための処理部と、
    前記処理部に対し、前記配管を介して前記処理液を送液するためのポンプと、
    前記配管の内径である第1の内径を測定するための少なくとも1つの内径測定器と、
    入力される前記配管の内径に基づいて、前記配管を流れる前記処理液の流量を超音波を用いて測定するための流量測定器と、
    前記処理液を送液する前記ポンプの出力を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記基板の処理のためにあらかじめ設定された、前記処理部に送液される前記処理液の第1の流量と、前記第1の内径を用いて前記流量測定器によって測定される、前記処理部に送液される前記処理液の第2の流量とを比較し、
    前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する、
    基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であり、
    前記処理液は、ポリマーである、
    基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置であり、
    前記制御部は、前記第1の内径に基づいて、前記処理液の流量があらかじめ定められた積算流量になるように、前記ポンプの出力を制御する、
    基板処理装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記制御部は、前記処理液の流量があらかじめ定められた積算流量になるように、前記ポンプの出力時間を制御する、
    基板処理装置。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記内径測定器を複数備え、
    それぞれの前記内径測定器は、前記配管が延びる方向における複数箇所に配置される、
    基板処理装置。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記内径測定器を複数備え、
    それぞれの前記内径測定器は、前記配管の周方向における複数箇所に配置される、
    基板処理装置。
  7. 請求項1から6のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記内径測定器は、超音波センサーである、
    基板処理装置。
  8. 配管を介して供給される処理液を用いて基板を処理するための処理部と、
    前記処理部に対し、前記配管を介して前記処理液を送液するためのポンプと、
    前記配管の内径である第1の内径を測定し、かつ、前記配管を流れる前記処理液の流量を測定するための少なくとも1つの超音波センサーと、
    前記処理液を送液する前記ポンプの出力を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記基板の処理のためにあらかじめ設定された、前記処理部に送液される前記処理液の第1の流量と、前記第1の内径を用いて前記超音波センサーによって測定される、前記処理部に送液される前記処理液の第2の流量とを比較し、
    前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する、
    基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置であり、
    前記超音波センサーを複数備え、
    それぞれの前記超音波センサーは、前記配管が延びる方向における複数箇所に配置される、
    基板処理装置。
  10. 請求項8または9に記載の基板処理装置であり、
    前記超音波センサーを複数備え、
    それぞれの前記超音波センサーは、前記配管の周方向における複数箇所に配置される、
    基板処理装置。
  11. 請求項1から10のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記制御部は、前記第1の内径と、前記配管の内径の規格値である第2の内径とを用いて誤差率を算出し、かつ、前記誤差率を用いて測定される前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する、
    基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置であり、
    前記誤差率があらかじめ定められたしきい値よりも大きい場合に警報を発報する報知部をさらに備える、
    基板処理装置。
  13. 配管を介して供給される処理液を用いて基板を処理するための基板処理方法であり、
    前記配管の内径である第1の内径を測定する工程と、
    超音波センサーを用いて、前記配管を流れる前記処理液の流量を測定する工程と、
    前記配管を介して前記基板を処理するための前記処理液を送液するためのポンプの出力を制御する工程とを備え、
    前記ポンプの出力を制御する工程は、
    前記基板の処理のためにあらかじめ設定された前記処理液の第1の流量と、前記第1の内径を用いて前記超音波センサーによって測定される、前記基板の処理のために送液される前記処理液の第2の流量とを比較し、さらに、前記第2の流量が前記第1の流量に一致するように、前記ポンプの出力を制御する工程である、
    基板処理方法。
  14. 請求項13に記載の基板処理方法であり、
    前記第1の内径を測定する工程は、前記配管内に前記処理液が流れている状態で前記第1の内径を測定する工程である、
    基板処理方法。
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