JP6949509B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板の外周部に対して処理液を用いた処理が行われる。基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置は、たとえば、基板を水平に保持して回転させるスピンチャックと、スピンチャックに保持されている基板の上面の外周部に向けて処理液を吐出する処理液ノズルとを備えている(下記特許文献1参照)。
このような基板処理装置では、基板を回転させながら、基板の上面の外周部における所定の着液位置に向けて処理液を吐出する。着液位置に供給された処理液は基板の回転に伴って基板の周方向の全域に広がり、これにより、基板の上面の外周部に所定の幅を有する環状の処理液が形成される。
特開2011−258925号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、処理時における基板の回転速度(処理回転速度)が遅いと、基板の回転による遠心力が弱いために、着液位置に着液した処理液が着液位置において膨らんで、基板の内側に広がるおそれがある。この場合には、基板の外周部において、処理液により処理される領域の幅(以下、「処理幅」という)が所期の幅より大きくなるおそれがある。すなわち、処理回転速度が遅いと、処理幅を精密に制御できないおそれがある。したがって、処理回転速度が遅くても、基板の外周部における処理幅を精密に制御することが求められている。
そこで、この発明の目的は、基板の回転速度によらずに、基板の外周部における処理幅を精密に制御することができる、基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
の発明の一実施形態は、周端の少なくとも一部が円弧状をなす基板を保持する基板保持ユニットと、前記基板保持ユニットによって保持されている基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに回転させるための基板回転ユニットと、前記基板保持ユニットによって保持されている基板の外周部に向けて処理液を吐出するための処理液ノズルと、前記基板回転ユニットを制御して、前記基板を所定の処理回転速度で回転させる基板回転工程と、前記基板回転工程に並行して、前記基板の外周部に向けて処理液ノズルから処理液を吐出する処理液吐出工程と、前記基板回転工程および前記処理液吐出工程に並行して、前記基板における処理液の着液位置および/または当該処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を制御して、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を、前記処理回転速度に対応する位置に調整する内周端位置調整工程とを実行する制御装置とを含む、基板処理装置を提供する。
着液位置に着液している処理液の内周端の位置(以下、「着液処理液の内周端の位置」)は、基板の回転速度に依存している。
この構成によれば、基板の処理回転速度に応じて、基板における処理液の着液位置および/または当該処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を調整する。これにより、着液処理液の内周端の位置を、処理回転速度(処理時における基板の回転速度)に対応する位置に調整することができる。
着液処理液の内周端の位置を調整することにより、着液位置に着液している処理液の幅(以下、「着液位置液幅」という)を、処理回転速度に適した幅に調整することも可能であり、この場合には、基板の回転速度の如何によらずに着液位置液幅を精密に制御することも可能である。
以上により、基板の回転速度によらずに、基板の外周部における処理幅を精密に制御することができる。
前記処理液ノズルは、前記基板保持ユニットによって保持されている基板の外周部の所定の着液位置に向けて処理液を吐出するためのノズルであってもよい。
前記基板回転工程は、前記基板保持ユニットに保持されている前記基板を前記基板回転ユニットによって前記回転軸線まわりに回転させる工程を含んでいてもよい。
前記処理液吐出工程は、前記着液位置に向けて処理液を吐出する工程を含んでいてもよい。
の発明の一実施形態では、前記基板処理装置は、前記処理液ノズルを駆動する処理液ノズル駆動ユニットをさらに含む。そして、前記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記処理液ノズル駆動ユニットを制御して、前記処理液の着液位置を調整する工程を実行する。
この構成によれば、基板における処理液の着液位置を変更することにより、着液処理液の内周端の位置を、処理回転速度に対応する位置に調整する。処理液の着液位置は、着液処理液の内周端の位置に直接的に作用し、当該着液処理液の内周端の位置に大きな影響を与える。したがって、処理液の着液位置を変更することにより、着液処理液の内周端の位置をより効果的に変更させることができる。この場合、着液位置液幅をより精密に制御することも可能である。
前記内周端位置調整工程は、前記処理回転速度の高低に基づいて、前記処理液ノズル駆動ユニットによって前記着液位置を制御する工程を含んでいてもよい。
前記内周端位置調整工程は、前記着液位置を、前記処理回転速度の上昇に従って前記着液位置が前記基板の回転半径方向の内側に寄るように配置する工程を含んでいてもよい。
の発明の一実施形態では、前記基板処理装置は、前記処理回転速度と、前記処理液の着液位置との対応関係を規定する第1の対応関係規定情報を記憶する第1の情報記憶部をさらに含む。そして、前記制御装置は、前記第1の対応関係規定情報に基づいて前記内周端位置調整工程を実行する。
この構成によれば、第1の情報記憶部に記憶されている第1の対応関係規定情報によって規定されている、処理回転速度と処理液の着液位置との対応関係に基づいて内周端位置調整工程が実行される。これにより、着液処理液の内周端の位置を、処理時における処理回転速度に対応する位置に、確実に制御することができる。
の発明の一実施形態では、前記基板保持ユニットは、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持するユニットを含む。そして、前記基板処理装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の周方向の各周端位置を計測するための各周端位置計測ユニットをさらに含む。そして、前記制御装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を計測する各周端位置計測工程と、前記基板の外周部における前記処理液ノズルからの処理液の着液位置が、前記基板の周端のうち当該処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように前記処理液ノズルを駆動する着液位置往復移動工程とを実行する。そして、前記制御装置は、前記内周端位置調整工程を、前記着液位置往復移動工程に並行して実行する。
この構成によれば、着液処理液の内周端の位置を処理回転速度に対応する位置に調整しながら、配置位置周端の位置変化に追従して処理液の着液位置を追従させることができる。これにより、処理液の着液位置の往復移動によらずに、基板の外周部における処理幅の均一性を高く保つことができる。
の発明の一実施形態では、前記基板処理装置は、前記処理液の吐出流量を調整する吐出流量調整ユニットをさらに含む。そして、前記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記吐出流量調整ユニットを制御して前記処理液の吐出流量を調整する吐出流量調整工程を実行する。
この構成によれば、基板における処理液の吐出流量を調整することにより、着液処理液の内周端の位置を、処理回転速度に対応する位置に調整する。この場合、着液位置液幅をより精密に制御することも可能である。
前記内周端位置調整工程は、前記処理回転速度の高低に基づいて、前記処理液ノズルから吐出される処理液の前記吐出流量を前記吐出流量調整ユニットによって制御する工程を含んでいてもよい。
前記内周端位置調整工程は、前記処理液ノズルから吐出される処理液の前記吐出流量を前記処理回転速度の上昇に従って前記吐出流量が増大するように調整する工程を含んでいてもよい。
の発明の一実施形態では、前記基板処理装置は、前記処理回転速度と、前記処理液の吐出流量との対応関係を規定する第2の対応関係規定情報を記憶する第2の情報記憶部をさらに含む。そして、前記制御装置は、前記第2の対応関係規定情報に基づいて前記内周端位置調整工程を実行する。
この構成によれば、第2の情報記憶部に記憶されている第2の対応関係規定情報によって規定されている、処理回転速度と処理液の吐出流量との対応関係に基づいて内周端位置調整工程が実行される。これにより、着液処理液の内周端の位置を、処理時における処理回転速度に対応する位置に、確実に制御することができる。
の発明の一実施形態では、前記基板保持ユニットは、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持するユニットを含む。そして、前記基板処理装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の周方向の各周端位置を計測するための各周端位置計測ユニットをさらに含む。そして、前記制御装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を計測する各周端位置計測工程をさらに実行する。そして、前記制御装置は、さらに、前記着液位置に着液している処理液の内周端が、当該処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を調整する(第2の内周端位置調整工程)工程を実行する
この構成によれば、処理液の吐出流量を調整することにより、着液位置に着液している処理液の内周端を、配置位置周端の位置変化に追従して往復移動させることができる。これにより、処理液の着液位置の往復移動によらずに、基板の外周部における処理幅の均一性を高く保つことができる。
の発明の一実施形態では、前記制御装置は、前記処理回転速度が予め定める速度以上である場合に前記内周端位置調整工程を実行せず、前記処理回転速度が予め定める速度未満である場合に前記内周端位置調整工程を実行する。
処理回転速度が遅い場合には、着液位置に着液した処理液が着液位置において膨らんで、基板の内側に広がるおそれがある。その一方で、処理回転速度が速い場合には、着液位置に着液した処理液が基板の内側に広がるおそれはない。
この構成によれば、着液位置に着液した処理液が基板の内側に広がるおそれがある、処理回転速度が遅い場合のみ内周端位置調整工程を実行する。すなわち、必要なときのみ内周端位置調整工程を実行することができる。
の発明の一実施形態では、前記処理液ノズルは、基板の外側かつ斜め下向きに処理液を吐出する。
この構成によれば、処理液ノズルが処理液を斜め下方向に向けて吐出する。内側から着液位置に向けて処理液が吐出されるので、基板の中央部への処理液の液跳ねを抑制または防止しながら、基板の外周部に処理液を供給することができる。
前記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記着液位置を回転速度−処理位置対応テーブルを基準として制御してもよい。前記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記吐出流量を回転速度−吐出流量対応テーブルを基準として制御してもよい。前記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記基板の回転半径方向の前記処理液の液膜の幅を予め定められた幅に調整してもよい。
の発明の一実施形態は、周端の少なくとも一部が円弧状をなす基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線周りに、所定の処理回転速度で回転させる基板回転工程と、前記基板回転工程に並行して、前記基板の外周部に向けて処理液ノズルから処理液を吐出する処理液吐出工程と、前記基板回転工程および前記処理液吐出工程に並行して、前記基板における処理液の着液位置および/または当該処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を制御して、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を、前記処理回転速度に対応する位置に調整する内周端位置調整工程とを含む、基板処理方法を提供する。
前記処理液吐出工程は、前記基板の外周部の所定の着液位置に向けて処理液ノズルから処理液を吐出してもよい。
の発明の一実施形態では、前記内周端位置調整工程は、前記処理液の着液位置を調整する工程を含む。
前記内周端位置調整工程は、前記処理回転速度の高低に基づいて、前記基板の外周部における処理液の前記着液位置を制御する工程を含んでいてもよい。
前記内周端位置調整工程は、前記着液位置を、前記処理回転速度の上昇に従って前記着液位置が前記基板の回転半径方向の内側に寄るように配置する工程を含んでいてもよい。
の発明の一実施形態では、前記基板処理方法は、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持する前記基板保持ユニットを含む基板処理装置において実行される方法である。そして、前記基板処理方法は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を、各周端位置計測ユニットによって計測する各周端位置計測工程と、前記基板の外周部における前記処理液ノズルからの処理液の着液位置が、前記基板の周端のうち当該処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように前記処理液ノズルを駆動する着液位置往復移動工程とをさらに含む。そして、前記内周端位置調整工程は、前記着液位置往復移動工程に並行して実行される。
の発明の一実施形態では、前記内周端位置調整工程は、前記処理液の吐出流量を調整する吐出流量調整工程を含む。
前記内周端位置調整工程は、前記処理回転速度の高低に基づいて、前記処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を制御する工程を含んでいてもよい。
前記内周端位置調整工程は、前記処理液ノズルから吐出される処理液の前記吐出流量を前記処理回転速度の上昇に従って前記吐出流量が増大するように調整する工程を含んでいてもよい。
の発明の一実施形態では、前記基板処理方法は、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持する前記基板保持ユニットを含む基板処理装置において実行される方法である。そして、前記基板処理方法は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を計測する各周端位置計測工程と、前記基板の外周部における前記処理液ノズルからの処理液の着液位置が、前記基板の周端のうち当該処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように前記処理液ノズルを駆動する着液位置往復移動工程とをさらに含む。そして、前記基板処理方法は、前記着液位置に着液している処理液の内周端が、前記基板の周端のうち前記処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を調整する工程(第2の内周端位置調整工程)さらにむ。
の発明の一実施形態では、前記内周端位置調整工程は、前記処理回転速度が予め定める速度以上である場合には実行されず、前記処理回転速度が予め定める速度未満である場合に実行される。
前記内周端位置調整工程は、前記着液位置を回転速度−処理位置対応テーブルを基準として制御してもよい。前記内周端位置調整工程は、前記吐出流量を回転速度−吐出流量対応テーブルを基準として制御してもよい。前記内周端位置調整工程は、前記基板の回転半径方向の前記処理液の液膜の幅を予め定められた幅に調整してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。 図2は、前記基板処理装置に備えられた処理ユニットの構成例を説明するための図解的な図である。 図3は、処理位置に配置されている処理液ノズルから処理液を吐出している状態を示す断面図である。 図4は、基板が偏芯状態でスピンチャックに保持されている状態を示す模式的な図である。 図5は、基板が偏芯状態でスピンチャックに保持されている状態を示す模式的な図である。 図6は、参考処理例における基板の上面の外周領域の処理幅を示す平面図である。 図7は、前記基板処理装置の主要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図8は、情報記憶部に記憶されている回転速度−処理位置対応テーブルを説明するための図である。 図9は、前記処理ユニットによって実行される第1の基板処理例を説明するための流れ図である。 図10は、図9に示す各周端径方向位置計測工程の内容を説明するための流れ図である。 図11は、図9に示す外周部処理工程の内容を説明するための流れ図である。 図12は、前記外周部処理工程の内容を説明するための模式的な図である。 図13は、前記外周部処理工程の内容を説明するための模式的な図である。 図14Aは、前記外周部処理工程における処理液ノズルの状態を模式的に示す図である。 図14Bは、前記外周部処理工程における処理液ノズルの状態を模式的に示す図である。 図15は、前記第1の基板処理例における基板の上面の外周領域の処理幅を示す平面図である。 図16は、情報記憶部に記憶されている回転速度−吐出流量対応テーブルを説明するための図である。 図17は、第2の実施形態に係る第2の基板処理例に係る外周部処理工程の内容を説明するための流れ図である。 図18Aは、第2の実施形態に係る第3の基板処理例に係る外周部処理工程における処理液ノズルの状態を模式的に示す図である。 図18Bは、前記外周部処理工程における処理液ノズルの状態を模式的に示す図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを、処理液や処理ガスによって一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、処理液を用いて基板Wを処理する複数の処理ユニット2と、処理ユニット2で処理される複数枚の基板Wを収容するキャリヤC1が載置されるロードポートLPと、ロードポートLPと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する搬送ロボットIRおよびCRと、基板処理装置1を制御する制御装置3とを含む。搬送ロボットIRは、キャリヤC1と搬送ロボットCRとの間で基板Wを搬送する。搬送ロボットCRは、搬送ロボットIRと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する。複数の処理ユニット2は、たとえば、同様の構成を有している。
図2は、処理ユニット2の構成例を説明するための図解的な図である。
処理ユニット2は、基板Wの外周部41(図3等参照)を、より具体的には基板Wの上面(主面)の外周領域42(図3等参照)および基板Wの周端面44(図3等参照)を、処理液を用いて処理(トップサイド処理)するユニットである。この実施形態では、基板Wの外周部41とは、基板Wの上面の外周領域42、基板Wの下面(主面)の外周領域43(図3等参照)、および基板Wの周端面44を含む部分をいう。また、外周領域42,43とは、たとえば、基板Wの周端縁からコンマ数ミリ〜数ミリメートル程度の幅を有する環状の領域をいう。
処理ユニット2は、内部空間を有する箱形の処理チャンバ4と、処理チャンバ4内で一枚の基板Wを水平な姿勢で保持して、基板Wの中心を通る鉛直な回転軸線A1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック(基板保持ユニット)5と、スピンチャック5に保持されている基板Wの上面の外周領域42に処理液(薬液およびリンス液)を供給するための処理液供給ユニット6と、スピンチャック5に保持されている基板Wの上面中央部に、不活性ガスを供給するための第1の不活性ガス供給ユニット8と、スピンチャック5に保持されている基板Wの上面の外周領域42に、不活性ガスを供給するための第2の不活性ガス供給ユニット9と、スピンチャック5に保持されている基板Wの下面の外周領域43に、不活性ガスを供給するための第3の不活性ガス供給ユニット10と、スピンチャック5に保持されている基板Wの下面の外周領域43を加熱するためのヒータ11と、スピンチャック5を取り囲む筒状の処理カップ12とを含む。
処理チャンバ4は、箱状の隔壁13と、隔壁13の上部から隔壁13内(処理チャンバ4内に相当)に清浄空気を送る送風ユニットとしてのFFU(ファン・フィルタ・ユニット)14と、隔壁13の下部から処理チャンバ4内の気体を排出する排気装置(図示しない)とを含む。
FFU14は隔壁13の上方に配置されており、隔壁13の天井に取り付けられている。FFU14は、隔壁13の天井から処理チャンバ4内に清浄空気を送る。排気装置は、処理カップ12内に接続された排気ダクト15を介して処理カップ12の底部に接続されており、処理カップ12の底部から処理カップ12の内部を吸引する。FFU14および排気装置により、処理チャンバ4内にダウンフロー(下降流)が形成される。
スピンチャック5は、この実施形態では、真空吸着式のチャックである。スピンチャック5は、基板Wの下面中央部を吸着支持している。スピンチャック5は、鉛直な方向に延びたスピン軸16と、このスピン軸16の上端に取り付けられて、基板Wを水平な姿勢でその下面を吸着して保持するスピンベース17と、スピン軸16と同軸に結合された回転軸を有するスピンモータ(基板回転ユニット)18とを備えている。スピンベース17は、基板Wの外径よりも小さな外径を有する水平な円形の上面17aを含む。基板Wの裏面がスピンベース17に吸着保持された状態では、基板Wの外周部41が、スピンベース17の周端縁よりも外側にはみ出ている。スピンモータ18が駆動されることにより、スピン軸16の中心軸線まわりに基板Wが回転される。
処理液供給ユニット6は、処理液ノズル19と、処理液ノズル19に接続された薬液配管20と、薬液配管20に介装された薬液バルブ21と、薬液配管20に介装された薬液流量調整バルブ(吐出流量調整ユニット)101と、処理液ノズル19に接続されたリンス液配管22と、リンス液配管22に介装されたリンス液バルブ23と、リンス液配管22に介装されたリンス液流量調整バルブ(吐出流量調整ユニット)102と、処理液ノズル19を移動させる第1のノズル移動機構24とを含む。図示はしないが、薬液流量調整バルブ101およびリンス液流量調整バルブ102のそれぞれは、弁座が内部に設けられたバルブボディと、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータとを含む。
処理液ノズル19は、たとえば、連続流の状態で液を吐出するストレートノズルである。薬液配管20には、薬液供給源からの薬液が供給されている。リンス液配管22には、リンス液供給源からのリンス液が供給されている。リンス液バルブ23が閉じられた状態で薬液バルブ21が開かれると、薬液配管20から処理液ノズル19に供給された連続流の薬液が、処理液ノズル19の下端に設定された処理液吐出口19a(図3参照)から吐出される。また、薬液バルブ21が閉じられた状態でリンス液バルブ23が開かれると、リンス液配管22から処理液ノズル19に供給された連続流のリンス液が処理液吐出口19aから吐出される。第1のノズル移動機構24は、平面視で基板Wの上面(たとえば上面中央部)を通る軌跡に沿って処理液ノズル19を水平に移動させる。第1のノズル移動機構24は、処理液ノズル19から吐出される処理液(薬液およびリンス液)が基板Wの上面の外周領域42に供給される処理位置と、処理液ノズル19が平面視でスピンチャック5の側方に退避した退避位置との間で処理液ノズル19を移動させる。また、第1のノズル移動機構24は、処理液ノズル19からの処理液の着液位置45(図3参照)が、基板Wの上面の外周領域42において、径方向RDに移動するように処理液ノズル19を移動させる。
薬液は、たとえば、基板Wをエッチングしたり、基板Wを洗浄したりするのに用いられる液である。薬液は、フッ酸、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、バッファードフッ酸(BHF)、希フッ酸(DHF)、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(たとえば、クエン酸、蓚酸等)、有機アルカリ(たとえば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドなど)、有機溶剤(たとえばIPA(isopropyl alcohol)など)、界面活性剤、腐食防止剤のうちの少なくとも1つを含む液であってもよい。リンス液は、たとえば脱イオン水(DIW)であるが、DIWに限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水および希釈濃度(たとえば、10ppm〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
第1の不活性ガス供給ユニット8は、スピンチャック5に保持されている基板Wの上面の中央部に不活性ガスを供給するための気体吐出ノズル27と、気体吐出ノズル27に不活性ガスを供給する第1の気体配管28と、第1の気体配管28を開閉する第1の気体バルブ29と、気体吐出ノズル27を移動させるための第2のノズル移動機構30とを含む。基板Wの上面中央部の上方に設定された処理位置において第1の気体バルブ29が開かれると、気体吐出ノズル27から吐出される不活性ガスによって、中央部から外周部41に向けて流れる放射状気流が基板Wの上方に形成される。
第2の不活性ガス供給ユニット9は、基板Wの上面の外周領域42に対して不活性ガスを吐出するための上外周部気体ノズル31と、上外周部気体ノズル31に不活性ガスを供給する第2の気体配管32と、第2の気体配管32を開閉する第2の気体バルブ33と、上外周部気体ノズル31を移動させるための第3のノズル移動機構34とを含む。基板Wの上面の外周領域42に対向する処理位置において第2の気体バルブ33が開かれると、上外周部気体ノズル31は、基板Wの上面の外周領域42の吹き付け領域に対し、径方向RDの内側から、外側かつ斜め下向きに不活性ガスを吐出する。これにより、基板Wの上面の外周領域42における処理液の処理幅を制御することができる。
第3の不活性ガス供給ユニット10は、基板Wの下面の外周領域43に対して不活性ガスを吐出するための下外周部気体ノズル36と、下外周部気体ノズル36に不活性ガスを供給する第3の気体配管37と、第3の気体配管37を開閉する第3の気体バルブ38とを含む。基板Wの下面の外周領域43に対向する処理位置において第3の気体バルブ38が開かれると、下外周部気体ノズル36は、基板Wの下面の外周領域43の吹き付け領域に対し、径方向RDの内側から外側斜め上向きに(たとえば水平面に対し45°)に不活性ガスを吐出する。
ヒータ11は、円環状に形成されており、基板Wの外径と同等の外径を有している。ヒータ11は、スピンチャック5に保持された基板Wの下面の外周領域43に対向する上端面を有している。ヒータ11は、セラミックや炭化ケイ素(SiC)を用いて形成されており、その内部に加熱源(図示しない)が埋設されている。加熱源の加熱によりヒータ11が温められて、ヒータ11が基板Wを加熱する。ヒータ11によって基板Wの外周部41を下面側から加熱することにより、基板Wの上面の外周領域42における処理レートを向上させることができる。
処理カップ12は、スピンチャック5に保持されている基板Wよりも外方(回転軸線A1から離れる方向)に配置されている。処理カップ12は、スピンベース17の側方を取り囲んでいる。スピンチャック5が基板Wを回転させている状態で、処理液が基板Wに供給されると、基板Wに供給された処理液が基板Wの周囲に振り切られる。処理液が基板Wに供給されるとき、上向きに開いた処理カップ12の上端部12aは、スピンベース17よりも上方に配置される。したがって、基板Wの周囲に排出された薬液や水などの処理液は、処理カップ12によって受け止められる。そして、処理カップ12に受け止められた処理液は排液処理される。
また、処理ユニット2は、スピンチャック5によって保持されている基板Wの周端の径方向RDの位置(以下、単に「径方向位置」という)を検出するための径方向位置センサ(各周端位置計測ユニット)47を含む。径方向位置センサ47は、基板Wの周端面44のうち所定の計測対象位置について、その径方向位置を検出している。
図3は、処理位置に配置されている処理液ノズル19から処理液を吐出している状態を示す断面図である。
基板Wは、デバイス形成面を上方に向けた状態でスピンチャック5(図2参照)に保持されている。処理液ノズル19が、基板Wの上面の外周領域42に対向する処理位置に配置された状態で、薬液バルブ21(図2参照)およびリンス液バルブ23(図2参照)が選択的に開かれると、処理液ノズル19は、基板Wの上面の外周領域42の着液位置(以下、単に「着液位置45」という)に対し、径方向RDの内側から外側斜め下向きに処理液(薬液またはリンス液)を吐出する。径方向RDの内側から着液位置45に向けて処理液が吐出される。
基板Wの上面(デバイス形成面)は外周領域42を除き、半導体デバイスが形成されたデバイス形成領域である。処理液ノズル19から径方向RDの内側から斜め下向きに処理液が吐出されるので、デバイス形成領域である基板Wの上面中央部への処理液の液跳ねをある程度抑制できる。このとき、処理液吐出口19aからの処理液の吐出方向は、径方向RDに沿う方向であり、かつ基板Wの上面に対して所定角度で入射するような方向である。入射角θ1は、たとえば約30°〜約80°であり、好ましくは約45°である。
図3に示すように、着液位置45に着液した処理液は、着液位置45の周囲において処理液の液膜LFを形成し、着液位置45に対し、基板Wの回転方向Rにかつ径方向RDの外側に向けて流れる。そのため、基板Wの上面の外周領域42には、処理液が環状に保持される。このときの処理液の液膜LFの幅W1(以下、「着液位置液幅W1」という。着液位置45における処理液の幅)が、処理幅になる。着液位置45を精度良く制御することにより、処理液の液膜LFの内周端301の位置を精度良く制御することができ、ひいては、着液位置液幅W1を精度良く制御することができる。
また、着液位置液幅W1(液膜LFの幅)の広狭(すなわち、処理液の液膜LFの内周端301の位置)は、処理回転速度(処理時における基板Wの回転速度)に依存している。処理回転速度が速いと、基板Wの回転による遠心力が増大するから着液位置液幅W1が狭くなる。一方、処理回転速度が遅いと、基板Wの回転による遠心力が減少するから着液位置液幅W1が広くなる。
図4は、基板Wが偏芯状態でスピンチャック5に保持されている状態を示す模式的な図である。図5は、基板Wが偏芯状態でスピンチャック5に保持されている状態を示す模式的な図である。図6は、参考処理例における基板Wの上面の外周領域42の処理幅を示す平面図である。
スピンチャック5は、基板Wの中央部を支持するタイプのものである。このようなタイプのスピンチャックは基板Wの外周部41を支持しない。そのため、基板Wの保持状態において、図4および図5に示すように、基板Wの中心がスピンチャック5による基板Wの回転軸線A1からずれる(すなわち、スピンチャック5に対して基板Wが偏芯している)おそれがある。
基板Wの外周部に対する処理では、回転軸線A1回りに基板Wを回転させるため、スピンチャック5に対して基板Wが偏芯していると、基板Wの回転角度位置に応じて、基板Wの周端のうち処理液ノズル19の処理位置に対応する周方向位置の周端(処理液ノズル19が配置されている周方向位置の周端。以下、「配置位置周端46(図3参照)」という)と回転軸線A1との間の距離が変化する。処理液ノズル19がスピンチャック5に対し回転方向Rに静止している場合には、処理液の着液位置45と配置位置周端46との間の距離が基板Wの回転角度位置に伴って変化する。換言すると、回転軸線A1に対する配置位置周端46の径方向位置が、基板Wの回転角度位置に伴って変化する。
その結果、図6に示すように、基板Wの上面の外周領域42の処理幅が、周方向の各位置でばらつきが生じることになる。処理幅に大きなばらつきがあると、それを見込んで中央のデバイス領域を狭く設定しなければならなくなる。そのため、処理幅には高い精度が要求される。
図7は、基板処理装置1の主要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。
制御装置3は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御装置3はCPU等の演算ユニット51、固定メモリデバイス(図示しない)、ハードディスクドライブ等の記憶ユニット52、出力ユニット53および入力ユニット(図示しない)を有している。記憶ユニット52には、演算ユニット51が実行するプログラムが記憶されている。
記憶ユニット52は、電気的にデータを書き換え可能な不揮発性メモリからなる。記憶ユニット52は、基板Wに対する各処理の内容を規定するレシピを記憶するレシピ記憶部54と、スピンチャック5に保持されている基板Wの周方向の各周端位置における回転軸線A1に対する径方向RDの位置(以下、「各周端径方向位置」という。)に関する位置情報を記憶する各周端径方向位置記憶部59と、外周部処理工程(S5,S6)における基板Wの回転速度(処理回転速度)と処理液ノズル19の処理位置(着液位置45)との対応関係を規定する回転速度−処理位置対応テーブル107(第1の対応関係規定情報。図8参照)を記憶する情報記憶部(第1の情報記憶部)55とを含む。レシピ記憶部54に記憶されるレシピには、外周部処理工程(S5,S6)における処理条件(たとえば、処理液の種類(薬液かリンス液か、あるいは薬液の種類)や、処理回転速度、所望の処理幅等))が定められている。
制御装置3には、スピンモータ18、第1〜第3のノズル移動機構24,30,34、ヒータ11の加熱源、薬液バルブ21、リンス液バルブ23、第1の気体バルブ29、第2の気体バルブ33、第3の気体バルブ38、流量調整バルブ101,102等が制御対象として接続されている。制御装置3は、スピンモータ18、第1〜第3のノズル移動機構24,30,34、およびヒータ11の動作を制御する。また、制御装置3は、バルブ21,23,29,33,38等を開閉する。また、制御装置3は、流量調整バルブ101,102の開度を調整する。
また、制御装置3には、径方向位置センサ47の検出出力が入力されるようになっている。
図8は、情報記憶部55に記憶されている回転速度−処理位置対応テーブル107を説明するための図である。
回転速度−処理位置対応テーブル107には、基板Wの回転速度(処理回転速度)と、各回転速度に対応する、処理液ノズル19の処理位置(径方向RDの位置)との対応関係が規定されている。回転速度−処理位置対応テーブル107によって規定される「処理位置」は、処理液ノズル19の処理位置の位置情報そのものであってもよいし、処理液ノズル19を駆動する第1のノズル移動機構24を構成するモータの駆動値であって、当該処理液ノズル19の処理位置に対応する駆動値であってもよい。
一般的に、基板Wの回転速度が遅くなるに従って、着液位置液幅W1が広くなる傾向にある。一方、処理液ノズル19の処理位置(基準となる処理位置)が径方向RDの内方に向かうに従って、着液位置液幅W1が広くなる(すなわち処理液が内側に膨らむ)傾向にある。そのため、処理回転速度が速くなるに従って処理液ノズル19の処理位置(基準となる処理位置)を径方向RDの内方寄りに配置すれば、着液位置液幅W1を所期の幅に保つことが可能である。回転速度−処理位置対応テーブル107には、処理回転速度と、処理液ノズル19の処理位置とが、基板Wの回転速度が速くなるに従って処理液ノズル19の処理位置が径方向RDの内方寄りに配置するように規定されている。換言すると、回転速度−処理位置対応テーブル107では、処理液が着液位置45において内側に膨らむことを考慮して、処理回転速度と、処理液ノズル19の処理位置との関係が規定されている。
回転速度−処理位置対応テーブル107は、処理液の液種(または膜種)毎に用意されており、情報記憶部55には、互いに異なる液種(または膜種)用の複数の回転速度−処理位置対応テーブル107が記憶されている。
また、回転速度−処理位置対応テーブル107は、処理幅(着液位置液幅W1)毎に用意されており、情報記憶部55には、互いに異なる処理幅用の複数の回転速度−処理位置対応テーブル107が記憶されている。
図9は、処理ユニット2によって実行される第1の基板処理例を説明するための流れ図である。図10は、各周端径方向位置計測工程(S4)の内容を説明するための流れ図である。図11は、外周部処理工程(S5,S6)の内容を説明するための流れ図である。図12および図13は、外周部処理工程(S5,S6)の内容を説明するための模式的な図である。図14A,14Bは、外周部処理工程(S5,S6)における処理液ノズル19の状態を模式的に示す図である。図15は、第1の基板処理例における基板Wの上面の外周領域42の処理幅を示す平面図である。
この第1の基板処理例について、図1、図2、図3、および図7〜図9を参照しながら説明する。図10〜図15は適宜参照する。
まず、未処理の基板Wが、処理チャンバ4の内部に搬入される(図9のS1)。具体的には、基板Wを保持している搬送ロボットCRのハンドHを処理チャンバ4の内部に進入させることにより、基板Wがデバイス形成面を上方に向けた状態でスピンチャック5に受け渡される。
その後、基板Wの下面中央部が吸着支持されると、スピンチャック5によって基板Wが保持される(基板保持工程。図9のS2)。この実施形態では、センタリング機構を用いた、スピンチャック5に対する基板Wの芯合わせは行わない。
スピンチャック5に基板Wが保持された後、制御装置3はスピンモータ18を制御して、基板Wを回転開始させる(図9のS3)。
次いで、制御装置3は、スピンチャック5に保持されている基板Wの各周端径方向位置を計測する各周端径方向位置計測工程(図9のS4)を実行する。図10を併せて参照しながら、各周端径方向位置計測工程(S4)について説明する。
各周端径方向位置計測工程(S4)では、制御装置3は、基板Wの回転速度を、所定の計測回転速度(次に述べる液処理速度よりも遅い速度。たとえば約50rpm)まで上昇させ、その計測回転速度に保つ(図10のS11)。基板Wの回転が計測回転速度に達すると(S11でYES)、制御装置3は、径方向位置センサ47を用いて各周端径方向位置を計測開始する(図10のS12)。具体的には、制御装置3は、スピンモータ18を制御して基板Wを回転軸線A1まわりに回動させながら、径方向位置センサ47によって、基板Wの周端面44のうち所定の計測対象位置の径方向位置を検出させる。径方向位置センサ47による検出開始後、基板Wが少なくとも一周(360°)回動し終えると(図10のS13でYES)、全ての各周端径方向位置を検出したとして(YES)、計測が終了する(図10のS14)。これにより、スピンチャック5に対する基板Wの偏芯状態を検出することができる。制御装置3は、計測された各周端径方向位置に基づいて、着液位置45の往復移動に関する情報(たとえば、往復移動の振幅、周期および位相)を算出する(図10のS15)。算出された情報は、各周端径方向位置記憶部59に記憶される(図10のS16)。その後、各周端径方向位置計測工程(S4)は、終了する。各周端径方向位置計測工程(S4)の実行時間は、たとえば約5秒間である。
各周端径方向位置計測工程(S4)の終了後、次いで、制御装置3は、基板Wの外周部41を、薬液を用いて処理する外周部薬液処理工程(外周部処理工程。図9のS5)を実行する。外周部薬液処理工程(S5)は、基板Wの回転が所定の回転速度(約300rpm〜約1300rpmの所定の速度)にある状態で実行される。また、外周部薬液処理工程(S5)に並行して、制御装置3は、基板Wの上面の外周領域42における薬液の着液位置45を、基板Wの回転角度位置に伴う配置位置周端46の径方向位置変化に追従して径方向RDに往復移動させる着液位置往復移動工程(第2の内周端位置調整工程)を実行する。
図11を併せて参照しながら、外周部薬液処理工程(S5)について説明する。
外周部薬液処理工程(S5)では、制御装置3の演算ユニット51は、レシピ記憶部54(図8参照)に記憶されているレシピを参照して、外周部薬液処理工程(S5)における基板Wの回転速度(処理回転速度)を取得する。そして、制御装置3は、スピンモータ18を制御して基板Wの回転速度を、所定の処理回転速度に設定する(図11のS31)。
また、制御装置3の演算ユニット51は、レシピ記憶部54(図8参照)に記憶されているレシピを参照して、外周部薬液処理工程(S5)において使用する薬液の種類(処理液の種類)および外周部薬液処理工程(S5)において必要な処理幅を取得する。そして、演算ユニット51は、情報記憶部55に記憶されている回転速度−処理位置対応テーブル107(図8参照)のうち今回の薬液の種類や今回の処理幅に対応する回転速度−処理位置対応テーブル107を参照して、設定された処理回転速度に対応する処理液ノズル19の処理位置(径方向RDの位置)を決定する(図11のS32)。そして、制御装置3は、決定した処理位置に処理液ノズル19を配置する(図11のS33)。
基板Wの回転が処理回転速度に達すると、制御装置3は、リンス液バルブ23を閉じながら薬液バルブ21を開くことにより、処理液ノズル19の処理液吐出口19aから薬液を吐出開始させる(図11のS34)。処理液の吐出開始前の状態において、薬液流量調整バルブ101は予め定める開度に調整されている。これにより、図3に示すように、基板Wの上面の外周領域42に薬液が着液して薬液の液膜LFが形成される。このときの薬液の液膜LFの幅(着液位置液幅W1)は、予め定めされた幅と整合している。ゆえに、着液位置液幅W1を良好に制御できる。
制御装置3は、図12および図13に示すように、前述の着液位置往復移動工程(S35)を実行する。具体的には、制御装置3は、各周端径方向位置記憶部59に記憶されている情報(振幅、周期および位相(各周端径方向位置計測工程(S4)の計測結果))に基づいて、配置位置周端46の位置変化と同じ振幅、同じ周期、かつ同じ位相で着液位置45が移動するように処理液ノズル19を往復移動させる。なお、この明細書において、「着液位置45を往復移動」とは、基板Wを基準とした往復移動ではなく、静止状態にある物体(たとえば処理チャンバ4の隔壁13)を基準した往復移動のことをいう。
このとき、決定された処理液ノズル19の処理位置を基準位置として、処理液ノズル19を往復移動させる。つまり、着液位置往復移動工程(図11のS35)と、内周端位置調整工程(処理液ノズル19の処理位置の調整に伴う、処理液の液膜LFの内周端301の位置の制御)とが並行して行われる。具体的には、制御装置3の演算ユニット51は、各周端径方向位置記憶部59に記憶されている情報(振幅、周期および位相)に基づいて算出されるノズル駆動信号の径方向の位置情報を、回転速度−処理位置対応テーブル107に規定された処理位置を基準として補正し、その補正後の駆動信号を第1のノズル移動機構24に入力することにより、処理液ノズル19を往復移動させる。
図14A,14Bに示すように、偏芯している基板Wの回転に伴って、配置位置周端46が図14Aに示す実線で位置(図14Bに破線で示す位置)と、図14Bに実線で示す位置との間で移動している。このとき、着液位置45と配置位置周端46との径方向RDの距離を一定に保ちながら、つまり、処理液の液膜LFの内周端301の位置と配置位置周端46との径方向RDの距離を一定に保つことができる。これにより、基板Wの偏芯状態によらずに、着液位置液幅W1を、基板Wの処理回転速度に対応する一定の幅に保つことができる。その結果、図15に示すように、基板Wの上面の外周領域42における処理幅の均一性を高く保つことができる。
薬液の吐出開始から予め定める期間が経過すると(図11のS36でYES)、制御装置3は、薬液バルブ21を閉じる。これにより、処理液ノズル19からの薬液の吐出が停止(終了)する(図11のS37)。
また、外周部薬液処理工程(S5)では、ヒータ11の熱源がオンされて、ヒータ11によって、基板Wの下面の外周領域43が加熱される。これにより、外周部薬液処理の処理速度を高めている。また、外周部薬液処理工程(S5)では、処理位置に配置される気体吐出ノズル27から吐出される不活性ガスによって、中央部から外周部41に向けて流れる放射状気流が基板Wの上方に形成される。この放射状気流によって、デバイス形成領域である基板Wの上面中央部が保護される。また、外周部薬液処理工程(S5)では、基板の上面の外周領域42において、処理液ノズル19の処理位置とは異なる周方向位置に設定された処理位置に位置する上外周部気体ノズル31から基板Wの上面の外周領域42の吹き付け位置に対し不活性ガスが吹き付けられる。この不活性ガスの吹き付けにより、基板Wの上面の外周領域42における薬液の処理幅を、基板Wの周方向の複数位置において制御することができる。また、外周部薬液処理工程(S5)では、処理位置に位置する下外周部気体ノズル36から基板Wの下面の外周領域43の吹き付け位置に対し不活性ガスが吹き付けられる。この不活性ガスの吹き付けにより、基板Wの下面への薬液の回り込みを防止することができる。
外周部薬液処理工程(S5)の終了後、次いで、制御装置3は、基板Wの外周部41を、リンス液を用いて処理する外周部リンス液処理工程(外周部処理工程。図9のS6)を実行する。外周部リンス液処理工程(S6)は、基板Wの回転が所定の回転速度(約300rpm〜約1300rpmの所定の速度)にある状態で実行される。また、外周部リンス液処理工程(S6)に並行して、制御装置3は、基板Wの上面の外周領域42におけるリンス液の着液位置45を、基板Wの回転角度位置に伴う配置位置周端46の径方向位置変化に追従して径方向RDに往復移動させる着液位置往復移動工程を実行する。図11を併せて参照しながら、外周部リンス液処理工程(S6)について説明する。
外周部リンス液処理工程(S6)では、制御装置3の演算ユニット51は、レシピ記憶部54(図8参照)に記憶されているレシピを参照して、外周部リンス液処理工程(S6)における基板Wの回転速度(処理回転速度)を取得する。そして、制御装置3は、スピンモータ18を制御して基板Wの回転速度を、所定の処理回転速度に設定する(S31)。
また、制御装置3の演算ユニット51は、レシピ記憶部54(図8参照)に記憶されているレシピを参照して、外周部リンス液処理工程(S6)において必要な処理幅を取得する。そして、演算ユニット51は、情報記憶部55に記憶されている回転速度−処理位置対応テーブル107(図8参照)のうちこれらリンス液や処理幅に対応する回転速度−処理位置対応テーブル107を参照して、設定された処理回転速度に対応する処理液ノズル19の処理位置(径方向RDの位置)を決定する(図11のS32)。そして、制御装置3は、決定した処理位置(径方向RDの位置)に処理液ノズル19を配置する(図11のS33)。
基板Wの回転が処理回転速度に達すると、制御装置3は、薬液バルブ21を閉じながらリンス液バルブ23を開くことにより、処理液ノズル19の処理液吐出口19aからリンス液を吐出開始させる(図11のS34)。処理液の吐出開始前の状態において、リンス液流量調整バルブ102は予め定める開度に調整されている。これにより、図3に示すように、基板Wの上面の外周領域42にリンス液が着液してリンス液の液膜LFが形成され、着液位置液幅W1を良好に制御できる。
また、制御装置3は、図12および図13に示すように、前述の着液位置往復移動工程(S35)を実行する。着液位置往復移動工程(S35)については、外周部薬液処理工程(S5)において説明済みであるので、その説明を省略する。
また、外周部リンス液処理工程(S6)では、処理位置に位置する気体吐出ノズル27から吐出される不活性ガスによって、中央部から外周部41に向けて流れる放射状気流が基板Wの上方に形成される。また、外周部リンス液処理工程(S6)では、処理位置に位置する上外周部気体ノズル31から基板Wの上面の外周領域42の吹き付け位置に対し不活性ガスが吹き付けられる。また、外周部リンス液処理工程(S6)では、処理位置に位置する下外周部気体ノズル36から基板Wの下面の外周領域43の吹き付け位置に対し不活性ガスが吹き付けられる。外周部リンス液処理工程(S6)では、ヒータ11の熱源がオンされて、基板Wの下面の外周領域43が、ヒータ11によって加熱されてもよいし、加熱されなくてもよい。
その後、制御装置3は、第1のノズル移動機構24を制御して、処理液ノズル19をスピンチャック5の側方の退避位置へと戻す。
次いで、基板Wを乾燥させるスピンドライ(図9のS7)が行われる。具体的には、制御装置3はスピンモータ18を制御して、各処理工程S2〜S6における回転速度よりも大きい乾燥回転速度(たとえば数千rpm)まで基板Wを加速させ、その乾燥回転速度で基板Wを回転させる。また、これにより、大きな遠心力が基板W上の液体に加わり、基板Wの外周部に付着している液体が基板Wの周囲に振り切られる。このようにして、基板Wの外周部から液体が除去され、基板Wの外周部が乾燥する。
基板Wの高速回転の開始から所定期間が経過すると、制御装置3は、スピンモータ18を制御することにより、スピンチャック5による基板Wの回転を停止させる。
その後、処理チャンバ4内から基板Wが搬出される(図9のS8)。具体的には、制御装置3は、搬送ロボットCRのハンドを処理チャンバ4の内部に進入させる。そして、制御装置3は、搬送ロボットCRのハンドにスピンチャック5上の基板Wを保持させる。その後、制御装置3は、搬送ロボットCRのハンドを処理チャンバ4内から退避させる。これにより、処理後の基板Wが処理チャンバ4から搬出される。
以上により、この第1の実施形態によれば、処理液の液膜LFの内周端301の位置は、基板Wの回転速度に依存している。外周部処理工程(S5,S6)において、基板Wの回転速度(処理回転速度)に応じて処理液ノズル19の、基準となる処理位置を調整すること(内周端位置調整工程の実行)により、処理液の液膜LFの内周端301の位置を、外周部処理工程(S5,S6)における基板Wの回転速度(処理回転速度)に対応する位置に調整することができる。この場合、着液位置液幅W1を、処理回転速度に適した幅に調整することも可能である。そのため、基板Wの回転速度の如何によらずに、着液位置液幅W1を精密に制御することができる。これにより、基板Wの回転速度によらずに、基板Wの上面の外周領域42における処理幅を精密に制御することができる。
次に第2の実施形態について説明する。図16は、第2の実施形態に係る情報記憶部(第2の情報記憶部)55に記憶されている回転速度−吐出流量対応テーブル(第2の対応関係規定情報)207を説明するための図である。
回転速度−吐出流量対応テーブル207には、外周部処理工程(S5,S6)における基板Wの回転速度(処理回転速度)と、各回転速度に対応する、処理液ノズル19から着液位置45に吐出される処理液の吐出流量との対応関係が規定されている。回転速度−吐出流量対応テーブル207によって規定される「処理液の吐出流量」は、吐出流量そのものであってもよいし、流量調整バルブ102の開度であってもよい。
一般的に、基板Wの回転速度が遅くなるに従って、着液位置液幅W1が広くなる傾向にある。一方、着液位置45への処理液の吐出流量が大流量になるに従って、着液位置液幅W1が広くなる(すなわち処理液が内側に膨らむ)傾向にある。そのため、処理回転速度が速くなるに従って吐出流量を増大させれば、着液位置液幅W1を所期の幅に保つことが可能である。回転速度−吐出流量対応テーブル207には、処理回転速度と、各処理回転速度に対応する処理液の吐出流量とが、基板Wの回転速度が速くなるに従って吐出流量が増大するように、規定されている。換言すると、回転速度−対応テーブル207では、処理液が着液位置45において内側に膨らむことを考慮して、処理回転速度と、処理液の吐出流量との関係が規定されている。
回転速度−吐出流量対応テーブル207は、処理液の液種(または膜種)毎に用意されており、情報記憶部55には、互いに異なる液種(または膜種)用の複数の回転速度−吐出流量対応テーブル207が記憶されている。
また、回転速度−吐出流量対応テーブル207は、処理幅(着液位置液幅W1)毎に用意されており、情報記憶部55には、互いに異なる処理幅用の複数の回転速度−吐出流量対応テーブル207が記憶されている。
図17は、第2の実施形態に係る第2の基板処理例に係る外周部処理工程(S5,S6)の内容を説明するための流れ図である。第2の実施形態に係る第2の基板処理例は、外周部処理工程(S5,S6)において、第1の実施形態に係る第1の基板処理例と相違する。第2の基板処理例に係る外周部処理工程(S5,S6)について、第1の基板処理例と相違する部分のみ説明する。
外周部薬液処理工程(S5)では、制御装置3の演算ユニット51は、レシピ記憶部54(図8参照)に記憶されているレシピを参照して、外周部薬液処理工程(S5)における基板Wの回転速度(処理回転速度)を取得する。そして、制御装置3は、スピンモータ18を制御して基板Wの回転速度を、所定の処理回転速度に設定する(図17のS40)。また、制御装置3は、処理液ノズル19を、上面の処理位置(図3に示す位置)に配置する(図17のS41)。
また、制御装置3の演算ユニット51は、情報記憶部55に記憶されている回転速度−吐出流量対応テーブル207(図16参照)のうち今回の薬液の種類や今回の処理幅に対応する回転速度−吐出流量対応テーブル207を参照して、設定された処理回転速度に対応する薬液の吐出流量(処理液ノズル19からの吐出流量)を決定する(図17のS42)。そして、制御装置3は、薬液流量調整バルブ101を制御して、決定された吐出流量の薬液が処理液吐出口19aから吐出されるように、薬液流量調整バルブ101の開度を調整する(図17のS43)。
基板Wの回転が処理回転速度に達すると、制御装置3は、リンス液バルブ23を閉じながら薬液バルブ21を開くことにより、処理液ノズル19の処理液吐出口19aから薬液を吐出開始させる(図17のS44)。これにより、図3に示すように、基板Wの上面の外周領域42に薬液が着液して薬液の液膜LFが形成される。このときの薬液の液膜LFの幅(着液位置液幅W1)は、予め定めされた幅と整合している。ゆえに、着液位置液幅W1を良好に制御できる。
制御装置3は、図12および図13に示すように、着液位置往復移動工程(図17のS45)を実行する。着液位置往復移動工程(S45)は、図11のS35の着液位置往復移動工程と同等の工程である。
薬液の吐出開始から予め定める期間が経過すると(図17のS46でYES)、制御装置3は、薬液バルブ21を閉じる。これにより、処理液ノズル19からの薬液の吐出が停止(終了)する(図17のS47)。
また、外周部薬液処理工程(S5)では、前述の第1の実施形態の場合と同様、ヒータ11による加熱が行われ、気体吐出ノズル27から吐出される不活性ガスによって中央部から外周部41に向けて流れる放射状気流が基板Wの上方に形成され、上外周部気体ノズル31から基板Wの上面の外周領域42に不活性ガスが吹き付けられ、かつ下外周部気体ノズル36から基板Wの下面の外周領域43の吹き付け位置に対し不活性ガスが吹き付けられる。
外周部リンス液処理工程(S6)では、制御装置3の演算ユニット51は、レシピ記憶部54(図8参照)に記憶されているレシピを参照して、外周部リンス液処理工程(S6)における基板Wの回転速度(処理回転速度)を取得する。そして、制御装置3は、スピンモータ18を制御して基板Wの回転速度を、所定の処理回転速度に設定する(図17のS40)。また、制御装置3は、処理液ノズル19を、処理位置(図3に示す位置)に配置する(図17のS41)。
また、制御装置3の演算ユニット51は、情報記憶部55に記憶されている回転速度−吐出流量対応テーブル207(図16参照)のうちリンス液や今回の処理幅に対応する回転速度−吐出流量対応テーブル207を参照して、設定された処理回転速度に対応する処理液の吐出流量(処理液ノズル19からの吐出流量)を決定する(図17のS42)。そして、制御装置3は、リンス液流量調整バルブ102を制御して、決定された吐出流量のリンス液が処理液吐出口19aから吐出されるように、リンス液流量調整バルブ102の開度を調整する(図17のS43)。
基板Wの回転が処理回転速度に達すると、制御装置3は、薬液バルブ21を閉じながらリンス液バルブ23を開くことにより、処理液ノズル19の処理液吐出口19aからリンス液を吐出開始させる(図17のS44)。これにより、図3に示すように、基板Wの上面の外周領域42にリンス液が着液してリンス液の液膜LFが形成される。このときのリンス液の液膜LFの幅(着液位置液幅W1)は、予め定めされた幅と整合している。ゆえに、着液位置液幅W1を良好に制御できる。
制御装置3は、図12および図13に示すように、着液位置往復移動工程(図17のS45)を実行する。着液位置往復移動工程(図17のS45)は、図11のS35の着液位置往復移動工程と同等の工程である。
リンス液の吐出開始から予め定める期間が経過すると(図17のS46でYES)、制御装置3は、リンス液バルブ23を閉じる。これにより、処理液ノズル19からのリンス液の吐出が停止(終了)する(図17のS47)。
また、外周部リンス液処理工程(S6)では、気体吐出ノズル27から吐出される不活性ガスによって中央部から外周部41に向けて流れる放射状気流が基板Wの上方に形成され、上外周部気体ノズル31から基板Wの上面の外周領域42に不活性ガスが吹き付けられ、かつ下外周部気体ノズル36から基板Wの下面の外周領域43の吹き付け位置に対し不活性ガスが吹き付けられる。ヒータ11による基板Wの下面の外周領域43の加熱は、行われても行われなくてもよい。
以上により、この第2の実施形態によれば、基板Wの処理回転速度に応じて、処理液ノズル19から吐出される処理液の吐出流量を調整することにより、処理液の液膜LFの内周端301の位置を、外周部処理工程(S5,S6)における処理回転速度に対応する位置に調整することができる。処理液の液膜LFの内周端301の位置を調整することにより、着液位置液幅W1を、処理回転速度に適した幅に調整することも可能である。そのため、基板Wの回転速度の如何によらずに、着液位置液幅W1を精密に制御することができる。これにより、基板Wの回転速度によらずに、基板Wの上面の外周領域42における処理幅を精密に制御することができる。
図18Aおよび図18Bは、第2の実施形態に係る第3の基板処理例の外周部処理工程(S5,S6)における処理液ノズル19の状態を模式的に示す図である。
この第3の基板処理例が、前述の第2の基板処理例と異なる点は、外周部処理工程(S5,S6)において、着液位置往復移動工程(処理液ノズル19の往復移動)を行わずに、処理液ノズル19からの処理液の吐出流量を変化させることにより、処理液の液膜LFの内周端301を、配置位置周端46の位置変化に追従して往復移動させている点である。偏芯している基板Wの回転に伴って、配置位置周端46が図18Aに示す実線で位置(図18Bに破線で示す位置)と、図18Bに実線で示す位置との間で移動する。この場合、制御装置3は、各周端径方向位置記憶部59(図7参照)に記憶されている情報(振幅、周期および位相(各周端径方向位置計測工程(S4)の計測結果))に基づいて、配置位置周端46の位置変化と同じ振幅、同じ周期、かつ同じ位相で処理液の液膜LFの内周端301が移動するように、流量調整バルブ101,102を制御して、処理液ノズル19の処理液吐出口19aから吐出される処理液の流量を調整する。これにより、処理液ノズル19を移動させることなく、処理液の液膜LFの内周端301と配置位置周端46との距離を一定に保つことができる。その結果、基板Wの偏芯状態によらずに、基板Wの上面の外周領域42における処理幅の均一性を高く保つことができる。ゆえに、処理液の液膜LFの内周端301と配置位置周端46との距離を一定に保つことができる。
また、第3の基板処理例では、着液位置往復移動工程(処理液ノズル19の往復移動)を行わずに、処理液の液膜LFの内周端301を、配置位置周端46の位置変化に追従して往復移動させている。そのため、処理液ノズル19を移動させる必要がない、そのため、処理液ノズル19を移動させる駆動構成の簡素化を図ることも可能である。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、処理液ノズル19の処理位置(基準となる位置)の調整または処理液ノズル19からの処理液の吐出流量の調整に伴う、処理液の液膜LFの内周端301の位置の制御(内周端位置調整工程)を、外周部処理工程(S5,S6)における基板Wの処理回転速度が、予め定める速度(たとえば1300rpm)未満である場合にのみ実行し、当該処理回転速度が、予め定める速度(たとえば1300rpm)以上である場合には、制御装置3は、処理液ノズル19の処理位置(基準となる位置)の調整または処理液ノズル19からの処理液の吐出流量の調整を行わないようにしてもよい。処理回転速度が1300rpm未満である場合には、着液位置45に着液した処理液が着液位置45において膨らんで、基板Wの内側に広がるおそれがある。その一方で、処理回転速度が1300rpm以上である場合には、着液位置45に着液した処理液は、基板Wの内側には広がらない。すなわち、処理液ノズル19の処理位置(基準となる位置)の調整または処理液ノズル19からの処理液の吐出流量の調整を、必要なときのみ実行することができる。
また、前述の各実施形態において、情報記憶部55に、回転速度−処理位置対応テーブル107や回転速度−吐出流量対応テーブル207を記憶するとして説明したが、処理回転速度と処理液ノズル19の処理位置との対応関係や、処理回転速度と処理液ノズル19からの処理液の吐出流量との対応関係を表すマップを情報記憶部55に記憶し、このマップに基づいて、処理液の液膜LFの内周端301に対する処理液ノズル19の処理位置(基準となる位置)の調整または処理液ノズル19からの処理液の吐出流量の調整を実行するようにしてもよい。
また、第1の実施形態および第2の実施形態を組み合わせるようにしてもよい。すなわち、内周端位置調整工程において、処理回転速度に応じて、処理液ノズル19の処理位置、および処理液ノズル19から吐出される処理液の吐出流量の双方を調整するようにしてもよい。
また、たとえば、周端位置計測工程として、各周端径方向位置計測工程(S4)に代えて、基板Wの周方向の各周端位置における高さ位置である各周端高さ位置を計測する各周端高さ位置計測工程が実行されてもよい。この場合、スピンチャック5によって保持されている基板Wの周端の高さ位置を検出するための高さ位置センサ(位置センサ)が設けられており、高さ位置センサの検出出力に基づいて、各周端高さ位置が計測されるようになっていてもよい。また、位置センサに限られず、CCDカメラを用いて、基板Wの周方向の各周端位置を計測するようにしてもよい。
また、前述の各実施形態では、基板処理装置が円板状の基板Wを処理する装置である場合について説明したが、基板Wは周端の少なくとも一部が円弧状をなしていれば足り、必ずしも真円である必要はない。
着液位置45を径方向RDに往復移動させるための手法として、処理液ノズル19を径方向RDに往復移動させる手法を用いたが、これに代えて、処理液ノズル19の吐出方向を変えたり、あるいは処理液ノズル19の高さ位置変えたり、あるいは処理液ノズル19の径方向RDへの移動を組み合わせたりすることによって、着液位置45を径方向RDに往復移動させるようにしてもよい。
また、ノズル駆動機構として、処理液ノズル19を、円弧軌跡を描きながら移動させるスキャンタイプのものを例に挙げたが、処理液ノズル19として、直線状に移動させる直動タイプのものが採用されていてもよい。
また、前述の各実施形態では、基板Wの偏芯状態に拘りなく、基板Wの上面の外周領域42における処理幅を均一にすべく、外周部処理工程(S5,S6)において配置位置周端46の位置変化に追従して、処理液の着液位置45や、処理液の液膜LFの内周端301を往復移動させるようにした。しかしながら、本発明は、処理液の着液位置45や、処理液の液膜LFの内周端301を往復移動させるものに限られない。すなわち、処理幅を細幅に調整することを目的として、処理液ノズル19からの処理液の吐出流量を変更することにより着液位置液幅W1を細く制御するものであってもよい。
また、処理液ノズル19は、薬液およびリンス液の双方を吐出するものを例に挙げて説明したが、薬液を吐出するための処理液ノズル(薬液ノズル)と、リンス液を吐出するための処理液ノズル(リンス液ノズル)とが個別に設けられていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
1 :基板処理装置
2 :処理ユニット
3 :制御装置
5 :スピンチャック(基板保持ユニット)
18 :スピンモータ(基板回転ユニット)
19 :処理液ノズル
41 :外周部
45 :着液位置
46 :配置位置周端
47 :径方向位置センサ(各周端位置計測ユニット)
55 :情報記憶部(第1の情報記憶部、第2の情報記憶部)
101 :薬液流量調整バルブ(吐出流量調整ユニット)
102 :リンス液流量調整バルブ(吐出流量調整ユニット)
107 :回転速度−処理位置対応テーブル(第1の対応関係規定情報)
207 :回転速度−吐出流量対応テーブル(2の対応関係規定情報)
301 :内周端
A1 :回転軸線
W :基板
W1 :着液位置液幅

Claims (17)

  1. 周端の少なくとも一部が円弧状をなす基板を保持する基板保持ユニットと、
    前記基板保持ユニットによって保持されている基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに回転させるための基板回転ユニットと、
    前記基板保持ユニットによって保持されている基板の外周部の所定の着液位置に向けて処理液を吐出するための処理液ノズルと、
    前記処理液ノズルを駆動するための処理液ノズル駆動ユニットと、
    前記処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を調整するための吐出流量調整ユニットとを含み、
    前記基板回転ユニット、ならびに前記処理液ノズル駆動ユニットおよび前記吐出流量調整ユニットの少なくとも一方を制御して、前記基板保持ユニットによって保持されている前記基板を前記基板回転ユニットによって前記回転軸線まわりに所定の処理回転速度で回転させる基板回転工程と、前記基板回転工程に並行して、前記処理液ノズルから前記着液位置に向けて処理液を吐出する処理液吐出工程と、前記基板回転工程および前記処理液吐出工程に並行して、前記処理回転速度の高低に基づいて、前記処理液ノズル駆動ユニットによって前記基板における処理液の前記着液位置を制御して、および/または前記処理液ノズルから吐出され処理液の前記吐出流量を前記吐出流量調整ユニットによって制御して、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を、前記処理回転速度に対応する位置に調整する内周端位置調整工程とを実行する制御装置とを含み、
    前記内周端位置調整工程は、前記着液位置を、前記処理回転速度の上昇に従って前記着液位置が前記基板の回転半径方向の内側に寄るように配置する工程、および/または前記処理液ノズルから吐出される処理液の前記吐出流量を前記処理回転速度の上昇に従って前記吐出流量が増大するように調整する工程を含む、基板処理装置。
  2. 記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記処理液ノズル駆動ユニットを制御して、処理液の前記着液位置を、前記処理回転速度の上昇に従って前記着液位置が前記基板の回転半径方向の内側に寄るように配置する工程を実行する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記処理回転速度と処理液の前記着液位置との対応関係を規定する第1の対応関係規定情報を記憶する第1の情報記憶部をさらに含み、
    前記制御装置は、前記第1の対応関係規定情報に基づいて前記内周端位置調整工程を実行する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記基板保持ユニットは、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持するユニットを含み、
    前記基板処理装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の周方向の各周端位置を計測するための各周端位置計測ユニットをさらに含み、
    前記制御装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を計測する各周端位置計測工程と、前記基板の外周部における前記処理液ノズルからの処理液の前記着液位置が、前記基板の周端のうち当該処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように前記処理液ノズルを駆動する着液位置往復移動工程とをさらに実行し、かつ前記内周端位置調整工程を、前記着液位置往復移動工程に並行して実行する、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、前記吐出流量調整ユニットを制御して処理液の前記吐出流量を前記処理回転速度の上昇に従って前記吐出流量が増大するように調整する吐出流量調整工程を実行する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記処理回転速度と処理液の前記吐出流量との対応関係を規定する第2の対応関係規定情報を記憶する第2の情報記憶部をさらに含み、
    前記制御装置は、前記第2の対応関係規定情報に基づいて前記内周端位置調整工程を実行する、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記基板保持ユニットは、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持するユニットを含み、
    記基板処理装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の周方向の各周端位置を計測するための各周端位置計測ユニットをさらに含み、
    記制御装置は、前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を計測する各周端位置計測工程と、前記着液位置に着液している処理液の内周端が、前記基板の周端のうち前記処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を調整する第2の内周端位置調整工程さらに実行する、請求項5または6に記載の基板処理装置
  8. 周端の少なくとも一部が円弧状をなす基板を保持する基板保持ユニットと、
    前記基板保持ユニットによって保持されている基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに回転させるための基板回転ユニットと、
    前記基板保持ユニットによって保持されている基板の外周部の所定の着液位置に向けて処理液を吐出するための処理液ノズルと、
    前記基板回転ユニットを制御して、前記基板保持ユニットに保持されている前記基板を前記回転軸線まわりに所定の処理回転速度で回転させる基板回転工程と、前記基板回転工程に並行して、前記処理液ノズルから前記着液位置に向けて処理液を吐出する処理液吐出工程と、前記基板回転工程および前記処理液吐出工程に並行して、前記着液位置を制御してまたは前記処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を制御して、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を、前記処理回転速度に対応する位置に調整する内周端位置調整工程とを実行する制御装置とを含み、
    前記制御装置は、前記内周端位置調整工程において、
    前記着液位置を回転速度−処理位置対応テーブルを基準として制御し、前記吐出流量を回転速度−吐出流量対応テーブルを基準として制御し、
    前記基板の回転半径方向の前記処理液の液膜の幅を予め定められた幅に調整する、基板処理装置。
  9. 前記制御装置は、前記処理回転速度が予め定める速度以上である場合に前記内周端位置調整工程を実行せず、前記処理回転速度が予め定める速度未満である場合に前記内周端位置調整工程を実行する、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記処理液ノズルは、前記基板の外側かつ斜め下向きに処理液を吐出する、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 周端の少なくとも一部が円弧状をなす基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに、所定の処理回転速度で回転させる基板回転工程と、
    記基板回転工程に並行して、前記基板の外周部の所定の着液位置に向けて処理液ノズルから処理液を吐出する処理液吐出工程と、
    記基板回転工程および前記処理液吐出工程に並行して、前記処理回転速度の高低に基づいて、前記基板の外周部における処理液の前記着液位置および/または前記処理液ノズルから吐出され処理液の吐出流量を制御して、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を、前記処理回転速度に対応する位置に調整する内周端位置調整工程とを含み、
    前記内周端位置調整工程は、前記着液位置を、前記処理回転速度の上昇に従って前記着液位置が前記基板の回転半径方向の内側に寄るように配置する工程、および/または前記処理液ノズルから吐出される処理液の前記吐出流量を前記処理回転速度の上昇に従って前記吐出流量が増大するように調整する工程を含む、基板処理方法。
  12. 前記内周端位置調整工程は、処理液の着液位置を、前記処理回転速度の上昇に従って前記着液位置が前記基板の回転半径方向の内側に寄るように配置する工程を含む、請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記基板処理方法は、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持する基板保持ユニットを含む基板処理装置において実行される方法であって、
    前記基板処理方法は、
    前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を、各周端位置計測ユニットによって計測する各周端位置計測工程と、
    前記基板の外周部における前記処理液ノズルからの処理液の前記着液位置が、前記基板の周端のうち当該処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように前記処理液ノズルを駆動する着液位置往復移動工程とをさらに含み、
    前記内周端位置調整工程は、前記着液位置往復移動工程に並行して実行される、請求項11または12に記載の基板処理方法。
  14. 前記内周端位置調整工程は、処理液の前記吐出流量を前記処理回転速度の上昇に従って前記吐出流量が増大するように調整する吐出流量調整工程を含む、請求項1113のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  15. 前記基板処理方法は、前記基板の外周部を支持せずに当該基板の中央部を支持して当該基板を保持する基板保持ユニットを含む基板処理装置において実行される方法であって、
    前記基板処理方法は、
    前記基板保持ユニットに保持されている基板の、周方向の各周端位置を計測する各周端位置計測工程と、
    前記着液位置に着液している処理液の内周端が、前記基板の周端のうち前記処理液ノズルが配置されている周方向位置の周端である配置位置周端の位置変化に追従して往復移動するように、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を調整する第2の内周端位置調整工程さらに含む、請求項14に記載の基板処理方法。
  16. 周端の少なくとも一部が円弧状をなす基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに、所定の処理回転速度で回転させる基板回転工程と、
    前記基板回転工程に並行して、前記基板の外周部の所定の着液位置に向けて処理液ノズルから処理液を吐出する処理液吐出工程と、
    前記基板回転工程および前記処理液吐出工程に並行して、前記基板の外周部における処理液の前記着液位置または前記処理液ノズルから吐出される処理液の吐出流量を制御して、前記着液位置に着液している処理液の内周端の位置を、前記処理回転速度に対応する位置に調整する内周端位置調整工程とを含み、
    前記内周端位置調整工程は、
    前記着液位置を回転速度−処理位置対応テーブルを基準として制御し、
    前記吐出流量を回転速度−吐出流量対応テーブルを基準として制御し、
    前記基板の回転半径方向の前記処理液の液膜の幅を予め定められた幅に調整する、基板処理方法。
  17. 前記内周端位置調整工程は、前記処理回転速度が予め定める速度以上である場合には実行されず、前記処理回転速度が予め定める速度未満である場合に実行される、請求項1116のいずれか一項に記載の基板処理方法。
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