JP5891085B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の表面から異物を除去する基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板などの精密電子装置用基板の製造工程では、基板の表面から異物を除去するために、種々の洗浄処理が行われる。例えば、超音波振動が印加された処理液を基板に供給して、基板の表面から異物を除去する、いわゆる超音波洗浄が従来知られている。
超音波洗浄を行う従来の基板処理装置については、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平9−45610号公報
超音波洗浄は、処理液に超音波振動を印加することにより、処理液中にキャビテーションを生じさせ、当該キャビテーションの物理的作用によって、基板の表面から異物を除去する。しかしながら、超音波振動により生じる液中のキャビテーションは、その発生位置やエネルギーを制御することが難しい。このため、キャビテーションによって、基板上の微細なパターンがダメージを受ける場合があった。
このため、キャビテーションより制御しやすい基板振動を利用して、基板から異物を除去する洗浄方法が、検討されている。当該洗浄方法では、超音波振動が印加された処理液を、基板に対して局所的に吐出して、基板を振動させる。そして、基板の振動によって、基板から異物を遊離させる。しかしながら、この洗浄方法でも、局所的に吐出された処理液が、基板上のパターンに接触すると、当該処理液中のキャビテーションによって、パターンが損傷する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、超音波振動が印加された処理液を基板に吐出し、当該処理液により生じる基板振動を利用して異物を除去し、かつ、キャビテーションによる基板のダメージを抑制できる基板処理装置および基板処理方法を提供することを、目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、周縁部よりも内周側にパターンが形成されるデバイス領域を有する基板の表面から異物を除去する基板処理装置であって、基板を略水平に保持する保持部と、前記保持部に保持された基板の第1吐出位置に、第1処理液を吐出する第1ノズルと、前記保持部に保持された基板の第2吐出位置に、超音波が印加された第2処理液を吐出する第2ノズルと、前記第1吐出位置と前記第2吐出位置との間に、前記第1処理液と前記第2処理液とを分断する気体を吹き付ける第3ノズルと、を備え、前記第2吐出位置は、前記デバイス領域よりも外周側に位置する。
本願の第2発明は、第1発明の基板処理装置であって、前記気体が、窒素ガスまたは乾燥空気である。
本願の第3発明は、第2発明の基板処理装置であって、前記気体が、窒素ガスまたは乾燥空気と、有機溶剤の蒸気との混合気体である。
本願の第4発明は、周縁部よりも内周側にパターンが形成されるデバイス領域を有する基板の表面から異物を除去する基板処理装置であって、基板を略水平に保持する保持部と、前記保持部に保持された基板の第1吐出位置に、第1処理液を吐出する第1ノズルと、前記保持部に保持された基板の第2吐出位置に、超音波が印加された第2処理液を吐出する第2ノズルと、前記第1吐出位置と前記第2吐出位置との間に、第2処理液より表面張力の低い、前記第1処理液と前記第2処理液とを分断する第3処理液を吐出する第3ノズルと、を備え、前記第2吐出位置は、前記デバイス領域よりも外周側に位置する。
本願の第5発明は、第4発明の基板処理装置であって、前記第3処理液が、有機溶剤である。
本願の第6発明は、第5発明の基板処理装置であって、前記有機溶剤が、イソプロピルアルコールまたはハイドロフルオロエーテルのいずれかである。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記第2吐出位置が、基板の周縁部である。
本願の第8発明は、第1発明から第7発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記第2吐出位置が、前記第1吐出位置より、基板の外周側に位置し、前記第2ノズルが、鉛直下向きまたは基板の外周側へ斜めに向けられている。
本願の第9発明は、第1発明から第8発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記第3ノズルが、鉛直下向きまたは前記第2吐出位置側へ斜めに向けられている。
本願の第10発明は、第1発明から第8発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記第3ノズルが、上面視において、前記第1吐出位置と前記第2吐出位置との間を横切る方向に、向けられている。
本願の第11発明は、第1発明から第10発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記第2処理液が、脱イオン水、イソプロピルアルコール、またはハイドロフルオロエーテルのいずれか、またはこれらの混合液である。
本願の第12発明は、第1発明から第11発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記第2ノズルの吐出を開始する前に、前記第3ノズルの吐出を開始し、前記第2ノズルの吐出を停止させた後に、前記第3ノズルの吐出を停止させる制御部を、さらに備える。
本願の第13発明は、周縁部よりも内周側にパターンが形成されるデバイス領域を有する基板の表面から異物を除去する基板処理方法であって、超音波が印加された処理液を、基板の前記デバイス領域よりも外周側に供給しつつ、基板の表面における前記処理液の前記デバイス領域への広がりを堰き止め、かつ、基板の表面の前記デバイス領域に、他の処理液による液流を形成する。
本願の第1発明によれば、第2処理液により基板を振動させ、当該振動により基板の表面から遊離した異物を、第1処理液で流して除去できる。また、第3ノズルから吹き付けられる気体により、第2処理液の広がりが抑制される。したがって、第2処理液中のキャビテーションによる基板のダメージを抑制できる。
特に、本願の第3発明によれば、第2処理液中に有機溶剤が溶け込むため、マランゴニ効果によって、第2処理液の広がりがより抑制される。
また、本願の第4発明によれば、第2処理液により基板を振動させ、当該振動により基板の表面から遊離した異物を、第1処理液で流して除去できる。また、第3ノズルから吐出される第3処理液により、第2処理液の広がりが抑制される。したがって、第2処理液中のキャビテーションによる基板のダメージを抑制できる。
特に、本願の第7発明によれば、基板の上面における第2処理液の広がりが、より抑制される。
特に、本願の第8発明によれば、第1吐出位置側への第2処理液の広がりが、より抑制される。
特に、本願の第9発明によれば、第1吐出位置側への第2処理液の広がりが、より抑制される。
特に、本願の第10発明によれば、第1処理液および第2処理液を、基板の側方へ吹き飛ばすことによって、第1処理液と第2処理液とを分断できる。
特に、本願の第12発明によれば、処理の開始時または終了時においても、第2処理液の広がりが抑制される。
また、本願の第13発明によれば、超音波が印加された処理液により基板を振動させ、当該振動により基板の表面から遊離した異物を、他の処理液で流して除去できる。また、超音波が印加された処理液の広がりが堰き止められる。したがって、キャビテーションによる基板のダメージを抑制できる。
基板処理装置の構成を示した図である。 異物除去処理の流れを示したフローチャートである。 処理液および窒素ガスの吐出時の様子を模式的に示した図である。 処理液および窒素ガスの吐出時における半導体ウエハの上面図である。 処理液および窒素ガスの吐出時の様子を模式的に示した図である。 処理液および窒素ガスの吐出時における半導体ウエハの部分上面図である。 変形例に係るノズルおよび基板の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.一実施形態に係る基板処理装置>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の構成を示した図である。この基板処理装置1は、半導体の製造工程において、半導体ウエハ9の表面に付着したパーティクル等の異物を除去する、枚様式の洗浄装置である。図1に示すように、本実施形態の基板処理装置1は、保持部80、第1ノズル10、第2ノズル20、第3ノズル30、排液捕集部40、および制御部50を備えている。
保持部80は、円板状の基板である半導体ウエハ9を、略水平に保持する機構である。保持部80は、略円板状のベース部81と、ベース部81の上面に設けられた複数のチャックピン82とを有する。複数のチャックピン82は、ベース部81の周縁部付近の上面に、等角度間隔で配置されている。半導体ウエハ9は、パターンが形成されるデバイス領域を上面側に向けた状態で、チャックピン82に保持される。各チャックピン82は、半導体ウエハ9の周縁部の下面および外周端面に接触し、ベース部81の上面から空隙を介して上方の位置に、半導体ウエハ9を支持する。
第1ノズル10は、保持部80に保持された半導体ウエハ9の上面に、第1処理液を吐出するためのノズルである。第1ノズル10は、第1配管11を介して、第1処理液供給源12と流路接続されている。また、第1配管11の経路途中には、第1開閉弁13が介挿されている。このため、第1開閉弁13を開放すると、第1処理液供給源12から第1配管11を通って第1ノズル10に、第1処理液が供給される。そして、第1ノズル10から半導体ウエハ9の上面に、第1処理液が吐出される。
なお、第1処理液には、例えば、脱イオン水(純水)が使用される。ただし、脱イオン水に代えて、イソプロピルアルコールやハイドロフルオロエーテル等の薬液を、第1処理液として使用してもよい。また、脱イオン水、イソプロピルアルコール、およびハイドロフルオロエーテルの2つ以上を混合させた洗浄液や、アンモニア水と過酸化水素水との混合液であるSC−1洗浄液を、第1処理液として使用してもよい。
第2ノズル20は、保持部80に保持された半導体ウエハ9の周縁部に、超音波振動が印加された第2処理液を吐出するためのノズルである。第2ノズル20は、第2配管21を介して、第2処理液供給源22と流路接続されている。また、第2配管21の経路途中には、第2開閉弁23が介挿されている。このため、第2開閉弁23を開放すると、第2処理液供給源22から第2配管21を通って第2ノズル20に、第2処理液が供給される。そして、第2ノズル20から半導体ウエハ9の周縁部に、第2処理液が吐出される。
また、第2ノズル20には、超音波振動を発生させる超音波振動子24が組み込まれている。超音波振動子24を駆動させると、第2ノズル20の内部において、第2処理液に超音波振動が印加される。そして、超音波振動が印加された第2処理液が、第2ノズル20から吐出される。超音波振動は、例えば、10kHz〜1MHzの低周波振動であってもよく、1MHz以上の高周波振動であってもよい。
なお、第2処理液には、例えば、脱イオン水(純水)が使用される。ただし、脱イオン水に代えて、イソプロピルアルコールやハイドロフルオロエーテル等の薬液を、第2処理液として使用してもよい。また、脱イオン水、イソプロピルアルコール、およびハイドロフルオロエーテルの2つ以上を混合させた洗浄液や、アンモニア水と過酸化水素水との混合液であるSC−1洗浄液を、第2処理液として使用してもよい。
第3ノズル30は、保持部80に保持された半導体ウエハ9の上面に向けて、窒素ガスを吹き付けるためのノズルである。第3ノズル30は、第3配管31を介して、窒素ガス供給源32と流路接続されている。また、第3配管31の経路途中には、第3開閉弁33が介挿されている。このため、第3開閉弁33を開放すると、窒素ガス供給源32から第3配管31を通って第3ノズル30に、窒素ガスが供給される。そして、第3ノズル30から半導体ウエハ9の上面に向けて、窒素ガスが吹き付けられる。
図1に示すように、第3ノズル30は、第1ノズル10と第2ノズル20との間に配置されている。また、第1処理液が吐出される半導体ウエハ9上の位置を「第1吐出位置」とし、第2処理液が吐出される半導体ウエハ9上の位置を「第2吐出位置」とすると、第3ノズル30は、第1吐出位置と第2吐出位置との間に位置する「第3吐出位置」に向けて、窒素ガスを吹き付ける。このため、後述する異物除去処理においては、半導体ウエハ9の上面において、第2処理液の第1処理液側への広がりが、窒素ガスによって堰き止められる。
排液捕集部40は、使用後の第1処理液および第2処理液を回収する部位である。排液捕集部40は、保持部80に保持された半導体ウエハ9を環状に包囲するカップ41と、カップ41の底部に流路接続された第4配管42とを有する。第1ノズル10から吐出された第1処理液および第2ノズル20から吐出された第2処理液は、半導体ウエハ9に供給された後、カップ41の内部に捕集される。その後、第1処理液および第2処理液は、第4配管42を通って基板処理装置1の外部へ排出され、再生処理または廃棄処理される。
制御部50は、図1中に概念的に示したように、チャックピン82、第1開閉弁13、第2開閉弁23、超音波振動子24、および第3開閉弁33と、電気的に接続されている。制御部50は、CPU等の演算処理部やメモリを有するコンピュータにより構成されていてもよく、あるいは、電子回路により構成されていてもよい。制御部50は、ユーザの操作、各種の入力信号、または予め設定されたプログラムに従って、チャックピン82、第1開閉弁13、第2開閉弁23、超音波振動子24、および第3開閉弁33の動作を制御する。
なお、上述した保持部80、第1ノズル10、第2ノズル20、第3ノズル30、および排液捕集部40は、温度および清浄度が制御されたチャンバの内部に配置される。また、チャンバの搬入出口を開閉するためのシャッタ機構や、搬入出口を介して半導体ウエハ9を搬入および搬出するための搬送機構も、制御部50により動作制御される。また、基板処理装置1は、このようなチャンバを複数備え、複数枚の半導体ウエハ9を、複数のチャンバにおいて並列に処理できるものであってもよい。
<2.異物除去処理について>
続いて、上記の基板処理装置1を用いた異物除去処理について、説明する。図2は、基板処理装置1における異物除去処理の流れを示したフローチャートである。図3は、半導体ウエハ9に対する第1処理液15、第2処理液25、および窒素ガス35の吐出時の様子を、模式的に示した図である。図4は、半導体ウエハ9に対して第1処理液15、第2処理液25、および窒素ガス35を吐出しているときの、半導体ウエハ9の上面図である。なお、図4では、半導体ウエハ9の上面のうち、第1処理液15が広がっている領域をハッチングで示し、第2処理液25が広がっている領域をクロスハッチングで示している。
この基板処理装置1において、異物除去処理を行うときには、制御部50が、基板処理装置1内の各部を動作制御する。これにより、以下の動作が進行する。
基板処理装置1は、まず、所定の搬送機構によって、半導体ウエハ9をチャンバの内部に搬入する。また、保持部80の複数のチャックピン82を外側へ開くとともに、ベース部81の上方に、半導体ウエハ9を配置する。そして、複数のチャックピン82を内側へ閉じることにより、搬送機構から保持部80へ、半導体ウエハ9を移載する。半導体ウエハ9は、デバイス面を上面側に向けた水平姿勢で、保持部80に保持される(ステップS1)。
次に、基板処理装置1は、第3開閉弁33を開放することにより、第3ノズル30からの窒素ガス35の吐出を開始する(ステップS2)。窒素ガスは、第3ノズル30から、半導体ウエハ9の上面に設定された第3吐出位置P3へ向けて、吐出される。第3吐出位置P3は、第1処理液15が吐出される第1吐出位置P1と、第2処理液25が吐出される第2吐出位置P2との間に、位置している。また、図4に示すように、本実施形態では、半導体ウエハ9の上面のうち、パターンが形成されるデバイス領域91(破線で示した領域)より外側に、第3吐出位置P1が設定されている。
その後、第3開閉弁33を開状態に維持しつつ、第1開閉弁13および第2開閉弁23も開放し、さらに、超音波振動子24を駆動させる。これにより、第3ノズル30からの窒素ガス35の吐出を継続しつつ、第1ノズル10からの第1処理液15の吐出と、第2ノズル20からの第2処理液25の吐出と、を開始する(ステップS3)。
図3に示すように、第1処理液15は、第1ノズル10から、半導体ウエハ9の上面に設定された第1吐出位置P1へ向けて、吐出される。図4に示すように、第1吐出位置P1は、半導体ウエハ9のデバイス領域91内に、位置している。また、第2処理液25は、第2ノズル20から、半導体ウエハ9の周縁部に設定された第2吐出位置P2へ向けて、吐出される。図4に示すように、第2吐出位置P2は、デバイス領域91より外側に位置している。また、本実施形態では、半導体ウエハ9の周縁部に形成されたテーパ面上に、第2吐出位置P2が設定されている。
第2ノズル20から吐出される第2処理液25には、超音波振動子24により、超音波振動が印加されている。このため、半導体ウエハ9に第2処理液25が供給されると、第2処理液25から半導体ウエハ9に、超音波振動9Bが伝播する。また、当該超音波振動9Bは、第2吐出位置P2の近傍だけではなく、図3のように、半導体ウエハ9の全体に伝播する。これにより、半導体ウエハ9の上面が振動し、図3中に拡大して示したように、パターン92が形成された半導体ウエハ9の上面から、異物9Pが遊離する。
また、半導体ウエハ9のデバイス領域91の上部には、第1処理液15の液流15Fが形成されている。このため、デバイス領域91から遊離した異物9Pは、液流15Fに乗って、半導体ウエハ9の外部まで流される。このように、本実施形態の基板処理装置1は、半導体ウエハ9自体に伝播する超音波振動9Bと、半導体ウエハ9の上面に沿って流れる第1処理液15の液流15Fとで、半導体ウエハ9の表面から異物9Pを除去する。
また、ステップS3では、第3ノズル30から、第1吐出位置P1と第2吐出位置P2との間に設定された第3吐出位置P3へ向けて、窒素ガス35が吹き付けられている。このため、第2処理液25の内周側への広がりが、窒素ガス35の風圧によって、堰き止められている。したがって、半導体ウエハ9上のパターン92と、第2処理液25との接触が、抑制される。その結果、キャビテーションに起因するパターン92の損傷が、抑制される。
特に、本実施形態では、図3のように、第3ノズル30の吐出方向が、第2吐出位置P2側へ斜めに向けられている。これにより、第2処理液25に対して、半導体ウエハ9の外周側へ向かうより強い風圧が、与えられている。その結果、第2処理液25のデバイス領域91側への広がりが、より抑制されている。
また、図4に示すように、本実施形態では、窒素ガス35の吹き付けにより、半導体ウエハ9の一つの端部から他の端部まで延びる帯状領域93において、第1処理液15および第2処理液25が除去される。そして、この帯状領域93によって、第1処理液15と第2処理液25とが分断され、第1処理液15と第2処理液25とが非接触に維持される。これにより、第2処理液25から第1処理液15への超音波振動の伝播が抑制される。その結果、キャビテーションによるパターン92の損傷が、より抑制される。
基板処理装置1は、このような第1処理液15、第2処理液25、および窒素ガス35の吐出を、所定時間継続する。その後、基板処理装置1は、第1開閉弁13および第2開閉弁23を閉鎖するとともに、超音波振動子24の駆動を停止させる。これにより、第1ノズル10からの第1処理液15の吐出と、第2ノズル20からの第2処理液25の吐出とを、停止させる(ステップS4)。また、それに続いて、第3開閉弁33を閉鎖する。これにより、第3ノズル30からの窒素ガス35の吐出を停止させる(ステップS5)。
この基板処理装置1では、上述したステップS2〜S3のように、第1処理液15および第2処理液25の吐出を開始する前に、窒素ガス35の吐出を開始する。また、上述したステップS4〜S5のように、第1処理液15および第2処理液25の吐出を停止させた後に、窒素ガス35の吐出を停止させる。このようにすれば、第1処理液15および第2処理液25の吐出開始時および吐出終了時においても、第2処理液25の第1処理液15側への広がりを、抑制できる。
その後、基板処理装置1は、複数のチャックピン82を外側へ開き、所定の搬送機構により、保持部80からチャンバの外部へ、半導体ウエハ9を搬出する(ステップS6)。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図5のように、第2ノズル20の吐出方向が、鉛直方向に対して、斜めに向けられていてもよい。図5の例では、第2吐出位置P2が、第1吐出位置P1より、半導体ウエハ9の外周側に位置している。そして、第2ノズル20の吐出方向が、半導体ウエハ9の外周側へ斜めに向けられている。このようにすれば、第2ノズル20から吐出される第2処理液25に、半導体ウエハ9の外側へ向かう速度成分が与えられる。したがって、第2処理液25の内側への広がりを、より抑制できる。
また、上記の実施形態では、半導体ウエハ9の周縁部に設けられたテーパ面に向けて、第2処理液が吐出されていたが、半導体ウエハ9の周縁部の形状は、矩形状または曲線状の縦断面を有する形状であってもよい。また、第2ノズル20は、半導体ウエハ9の上面または最外端面に向けて、第2処理液25を吐出するものであってもよい。ただし、第2吐出位置P2を半導体ウエハ9の周縁部とすれば、半導体ウエハ9の上面における第2処理液25の広がりを、より抑制できる点で好ましい。
また、第3ノズル30の吐出方向も、上記の実施形態とは異なる方向であってもよい。たとえば、図6のように、第3ノズル30が、上面視において、第1吐出位置P1と第2吐出位置P2とを結ぶ直線を横切る方向に、向けられていてもよい。このようにすれば、第1処理液15および第2処理液25を、半導体ウエハ9の側方へ吹き飛ばすことによって、第1処理液15と第2処理液25とを、分断することができる。
また、第1ノズル10を、半導体ウエハ9の上面に沿って揺動させるようにしてもよい。また、半導体ウエハ9の上面における窒素ガスの風圧を高めるために、第3ノズル30を、第1ノズル10および第2ノズル20より、半導体ウエハ9に接近させてもよい。また、基板処理装置1は、鉛直軸を中心として半導体ウエハ9を回転させつつ、半導体ウエハ9に、第1処理液15、第2処理液25、および窒素ガスを吐出するものであってもよい。
また、図7のように、第1ノズル10および第2ノズル20の一方または両方に、スリット状の吐出口を有するスリットノズルを適用してもよい。特に、第2ノズル20にスリットノズルを適用すれば、半導体ウエハ9の上面において、処理液が除去される帯状領域93を形成しやすい。したがって、第1処理液15と第2処理液25とを、より容易に分断できる。
また、第3ノズル30から吐出される気体は、窒素ガス以外の気体であってもよい。例えば、窒素ガスに代えて乾燥空気を使用してもよい。また、窒素ガスまたは乾燥空気と、イソプロピルアルコール等の有機溶剤の蒸気との混合気体を、第3ノズル30から吐出してもよい。有機溶剤の蒸気を混合すれば、第2処理液25中に有機溶剤が溶け込み、マランゴニ効果によって、第2処理液25に、半導体ウエハ9の外周側へ向かう流れが生じる。その結果、第2処理液25の広がりが、より抑制される。
また、第3ノズル30から、気体に代えて第3処理液を吐出するようにしてもよい。ただし、第3ノズル30から吐出される第3処理液には、第1処理液15および第2処理液25の広がりを抑制するために、第1処理液15および第2処理液25より表面張力の小さい液体を、使用することが望ましい。例えば、イソプロピルアルコールやハイドロフルオロエーテル等の有機溶剤を使用することが望ましい。また、表面張力の小さい液体を使用すれば、仮に、当該液体に超音波振動が伝播したとしても、当該液中にキャビテーションが発生しにくい。したがって、キャビテーションによるパターン92の損傷を、抑制できる。
上述の通り、超音波振動子24により印加される超音波振動は、10kHz〜1MHzの低周波振動であってもよく、1MHz以上の高周波振動であってもよい。ただし、高周波振動を使用すれば、低周波振動に比べて、処理液中に生じるキャビテーションのエネルギーを抑えることができる。したがって、高周波振動を使用すれば、仮に、第2処理液25が半導体ウエハ9のデバイス領域91に接触したとしても、パターン92のダメージを抑制できる。
また、上記の基板処理装置1は、半導体ウエハ9を対象としていたが、本発明の基板処理装置および基板処理方法は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板などの他の精密電子装置用基板を、対象とするものであってもよい。
また、基板処理装置の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 基板処理装置
9 半導体ウエハ
9B 超音波振動
9P 異物
10 第1ノズル
15 第1処理液
15F 液流
20 第2ノズル
24 超音波振動子
25 第2処理液
30 第3ノズル
35 窒素ガス
40 排液捕集部
50 制御部
80 保持部
91 デバイス領域
92 パターン
93 帯状領域
P1 第1吐出位置
P2 第2吐出位置
P3 第3吐出位置

Claims (13)

  1. 周縁部よりも内周側にパターンが形成されるデバイス領域を有する基板の表面から異物を除去する基板処理装置であって、
    基板を略水平に保持する保持部と、
    前記保持部に保持された基板の第1吐出位置に、第1処理液を吐出する第1ノズルと、
    前記保持部に保持された基板の第2吐出位置に、超音波が印加された第2処理液を吐出する第2ノズルと、
    前記第1吐出位置と前記第2吐出位置との間に、前記第1処理液と前記第2処理液とを分断する気体を吹き付ける第3ノズルと、
    を備え
    前記第2吐出位置は、前記デバイス領域よりも外周側に位置する基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記気体が、窒素ガスまたは乾燥空気である基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記気体が、窒素ガスまたは乾燥空気と、有機溶剤の蒸気との混合気体である基板処理装置。
  4. 周縁部よりも内周側にパターンが形成されるデバイス領域を有する基板の表面から異物を除去する基板処理装置であって、
    基板を略水平に保持する保持部と、
    前記保持部に保持された基板の第1吐出位置に、第1処理液を吐出する第1ノズルと、
    前記保持部に保持された基板の第2吐出位置に、超音波が印加された第2処理液を吐出する第2ノズルと、
    前記第1吐出位置と前記第2吐出位置との間に、第2処理液より表面張力の低い、前記第1処理液と前記第2処理液とを分断する第3処理液を吐出する第3ノズルと、
    を備え
    前記第2吐出位置は、前記デバイス領域よりも外周側に位置する基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記第3処理液が、有機溶剤である基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記有機溶剤が、イソプロピルアルコールまたはハイドロフルオロエーテルのいずれかである基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2吐出位置が、基板の周縁部である基板処理装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2吐出位置が、前記第1吐出位置より、基板の外周側に位置し、
    前記第2ノズルが、鉛直下向きまたは基板の外周側へ斜めに向けられている基板処理装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第3ノズルが、鉛直下向きまたは前記第2吐出位置側へ斜めに向けられている基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第3ノズルが、上面視において、前記第1吐出位置と前記第2吐出位置とを結ぶ直線を横切る方向に、向けられている基板処理装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2処理液が、脱イオン水、イソプロピルアルコール、またはハイドロフルオロエーテルのいずれか、またはこれらの混合液である基板処理装置。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2ノズルの吐出を開始する前に、前記第3ノズルの吐出を開始し、前記第2ノズルの吐出を停止させた後に、前記第3ノズルの吐出を停止させる制御部を、さらに備える基板処理装置。
  13. 周縁部よりも内周側にパターンが形成されるデバイス領域を有する基板の表面から異物を除去する基板処理方法であって、
    超音波が印加された処理液を、基板の前記デバイス領域よりも外周側に供給しつつ、基板の表面における前記処理液の前記デバイス領域への広がりを堰き止め、かつ、基板の表面の前記デバイス領域に、他の処理液による液流を形成する基板処理方法。
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