JP2012018362A - レンズ保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度良く組み立てることができるレンズ保持装置を提供する。
【解決手段】レンズキャリア50と、レンズの光軸方向における中心位置より入射側に位置する第1キャリア支持部22を有する第1保持部材20と、中心位置より出射側に位置する第2キャリア支持部72を有する第2保持部材70と、第1キャリア支持部22に固定される第1外環部32と第1外環部32より内周側に配置されてレンズキャリアに固定される第1内環部34とを相対移動自在に連結する第1アーム部36と、を有する第1スプリング30と、第2キャリア支持部に固定される第2外環部62とその内周側に配置されてレンズキャリアに固定される第2内環部64とを相対移動自在に連結する第2アーム部66と、を有する第2スプリング60と、第1キャリア支持部および第2キャリア支持部とは異なる位置にあり、第1保持部材20と第2保持部材70とを固定する固定部86を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、たとえば携帯電話のカメラモジュールなどに好適に用いられるレンズ保持装置に関する。
携帯電話のカメラモジュール等に好適に用いられるレンズ保持装置では、フォーカシング動作等を行うことができるように、レンズキャリアを、光軸方向に配置された一対のリング状スプリング板で挟み込んでいるものが提案されている。
また、このようなレンズ保持装置では、レンズの光軸が傾いた状態で組み付けられることを防止するために、スプリング板に接続されているレンズ支持体と、レンズバレルとを別部材で構成し、レンズバレルの傾きを調整した後に、レンズバレルとレンズ支持体を接着する技術が提案されている(参考文献1等参照)。
特開2010−8446号公報
しかし、従来技術に係るレンズ保持装置では、レンズバレルがスプリング板に接続されるのは、レンズバレルの傾き調整を行った後になるため、組み付け位置においてレンズバレルが傾いていなくても、スプリングを変形させると、レンズバレルが傾く場合があり、問題となっている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、組み立て時において、スプリングの変形荷重の偏り等を考慮した高精度な傾き調整が可能であり、精度良く組み立てることができるレンズ保持装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るレンズ保持装置は、
レンズを保持するレンズキャリア(50)と、
前記レンズの光軸方向における中心位置より入射側に位置する第1キャリア支持部(22)を有する第1保持部材(20)と、
前記中心位置より出射側に位置する第2キャリア支持部(72)を有する第2保持部材(69,70)と、
前記第1キャリア支持部に固定される第1外環部(32)と、当該第1外環部より内周側に配置されており前記レンズキャリアに固定される第1内環部(34)と、前記第1外環部と前記第1内環部とを相対移動自在に連結する第1アーム部(36)と、を有する第1スプリング(30)と、
前記第2キャリア支持部に固定される第2外環部(62)と、当該第2外環部より内周側に配置されており前記レンズキャリアに固定される第2内環部(64)と、前記第2外環部と前記第2内環部とを相対移動自在に連結する第2アーム部(66)と、を有する第2スプリング(60)と、
前記第1キャリア支持部および前記第2キャリア支持部とは異なる位置にあり、前記第1保持部材と前記第2保持部材とを固定する固定部(86)と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るレンズ保持装置は、第1スプリングが固定される第1保持部材と、第2スプリングが固定される第2保持部材とを別体とし、第1保持部材と第2保持部材を固定する固定部が、第1及び第2スプリングの固定位置とは異なる位置に配置される。これにより、本発明に係るレンズ保持部材は、第1保持部材と第2保持部材を固定する前に、レンズキャリアを、第1および第2スプリングを介して第1及び第2保持部材に接続することができる。したがって、本発明に係るレンズ保持部材は、レンズキャリアを、第1および第2スプリングを介して第1及び第2保持部材に接続した後に、第1保持部材と第2保持部材の相対位置をずらすことによって、レンズキャリアに保持されるレンズの傾き調整を行うことができる。また、本発明に係るレンズ保持装置は、組み立て時において、スプリングの変形荷重の偏り等を考慮した高精度な傾き調整が可能であり、精度良く組み立てることができる。
また、例えば、前記第1保持部材は、前記第1外環部より外周側に配置され前記光軸方向に突出する第1柱部を有しても良く、
前記第2保持部材は、前記第2外環部より外周側に配置され前記光軸方向に突出する第2柱部を有しても良く、
前記固定部は、前記第1柱部と前記第2柱部とを固定しても良い。
また、例えば、前記第1保持部材は、前記第1外環部より外周側に配置され前記光軸方向に突出する第1柱部を有しても良く、
前記第2保持部材は前記第1柱部の内周側に前記第1柱部と対向するように配置されるヨークを有しても良く、
前記固定部は、前記第1柱部と前記ヨークとを固定しても良い。
このようなレンズ保持装置は、傾き調整を行った後に、固定部を容易に形成することができるため、組み立てが容易である。
また、例えば、前記固定部は、前記第1柱部と前記ヨークの間に位置し当該第1柱部と当該ヨークとを連結する接着剤硬化層によって構成されても良い。
このようなレンズ保持装置は、第1柱部とヨークの間に設けられる位置調整のための隙間に、接着剤を注入することによって固定部を形成することができるため、小型化に適していると同時に、組み立てが容易である。
また、例えば、前記第1キャリア支持部は、光軸に略直交する直交面(22a)を有しても良く、
前記第1外環部は、前記直交面に固定されても良い。
このようなレンズ保持装置は、第1保持部材および第1スプリングの形状をシンプルにすることが可能であり、製造が容易である。
また、例えば、前記第1保持部材はヨークを有しても良く、
前記第2保持部材は、前記第2外環部より外周側に配置されており前記光軸方向に突出する第2柱部を有しても良く、
前記固定部は、前記第2柱部と前記ヨークとを固定しても良い。
ヨークは、第1保持部材または第2保持部材のいずれが有していても良く、第1保持部材がヨークを有している場合でも、第2保持部材がヨークを有している場合と同様に、精度良く組み立てることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ保持装置の斜視図である。 図2は、図1に示すレンズ保持装置の分解斜視図である。 図3は、図1に示すレンズ保持装置の構造を模式的に表した断面図である。 図4は、図1に示すレンズ保持装置の組み立て工程の一例を説明した概念図である。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ保持ユニット10の斜視図である。レンズ保持ユニット10は、略直方体形状の外形状を有している。レンズ保持ユニット10の中心部には、図示省略のレンズを保持するレンズキャリア50が配置されており、レンズキャリア50の外周側には、レンズキャリア50を囲むように、キャップ20と、ボトム70が配置されている。
レンズ保持ユニット10は、レンズを保持するレンズキャリア50を、キャップ20およびボトム70に対して相対移動自在に保持する。また、後述するように、レンズ保持ユニット10の内部には、ボイスコイルモータが内蔵されており、レンズ保持ユニット10は、ボイスコイルモータによってレンズキャリア50を光軸方向に移動させることが可能である。レンズ保持ユニット10は、出射側に配置される撮像素子と組み合わせて、フォーカス機構を有するカメラモジュール等として使用されるが、レンズ保持ユニット10の用途はこれに限定されない。
図2は、図1に示すレンズ保持ユニット10の分解斜視図である。レンズ保持ユニット10は、キャップ20、Fスプリング30、ヨーク40、マグネット44、コイル48、レンズキャリア50、Bスプリング60、ボトム70等を有する。また、レンズ保持ユニット10は、カバー12、絶縁シート46および端子80a,80bを有する。なお、レンズ保持ユニット10の説明では、レンズの光軸αに沿って、撮影光がレンズに入射してくる側を入射側とし、入射した撮影光を出射する側を出射側として説明を行う。
カバー12は、レンズ保持ユニット10の外周を覆うための部材であり、レンズ保持ユニット10を構成する他の部材を、内部に収納する。なお、図1では、カバー12は図示していない。
キャップ20は、Fスプリング30を介して、レンズキャリア50を入射側から支持する。キャップ20は、略矩形の額縁形状を有する第1枠部22と、第1枠部22の四隅から光軸α方向の出射側に突出する第1柱部24とを有する。第1枠部22における出射側の端面である第1枠部端面22aは、光軸αに略直交しており、第1枠部端面22aには、Fスプリング30の第1外環部32が、接着剤等により固定される。
キャップ20は、図3に示すように、固定部86によって、ヨーク40およびボトム70等によって構成されるベース部69に対して固定される。固定部86については、後ほど詳述する。
図2に示すFスプリング30は、Bスプリング60とともに、レンズキャリア50を、キャップ20、ヨーク40およびボトム70等によって構成される支持体に対して、光軸α方向に移動自在に支持する。Fスプリング30は、第1外環部32と、第1内環部34と、第1アーム部36とからなる多重のリング形状を有している。
Fスプリング30の外周部分を構成する第1外環部33は、キャップ20の第1枠部22における第1枠部端面22aに固定される。Fスプリング30の第1内環部34は、第1外環部32より内周側に配置されており、レンズキャリア50の第1内環設置部54に、接着剤等によって固定される。第1外環部32と第1内環部34は、第1アーム部36によって連結されている。
Fスプリング30は、金属等の弾性材料によって構成されており、第1アーム部36は、弾性変形することができる。第1アーム部36が弾性変形することによって、第1内環部34は、第1外環部32に対して光軸α方向に相対移動することができる。
ヨーク40は、マグネット44の磁束をコイル48に対して導く部材であり、鉄等の軟磁性材料によって作製される。本実施形態におけるレンズ保持ユニット10においては、ヨーク40は、ボトム70に固定されており、ボトム70とともに、レンズキャリア50を出射側から支持するベース部の一部となっている。しかし、ヨーク40は、キャップ20に固定されていてもよく、レンズキャリア50を入射側から支持する部材の一部となっていてもよい。また、本実施形態におけるヨーク40は、リング状の一部材で構成されているが、マグネット44のように、複数の部材に分割されていてもよい。
マグネット44は、ヨーク44に固定された状態で、レンズ保持ユニット10の四隅に配置されており、組み立て状態において、レンズキャリア50に取り付けられたコイル48に対向する。マグネット44は、ヨーク40およびコイル48とともに、レンズキャリア50を駆動するためのボイスコイルモータを構成する。
絶縁シート46は、ヨーク40とBスプリング60の間に配置され、ヨーク40とBスプリング60の間を絶縁する。
コイル48は、レンズキャリア50の外周部に形成されているコイル設置部52に固定される。また、コイル48を構成する巻線の一方の端部は、BスプリングR60aの第2内環部64に電気的に接続されており、他方の端部は、BスプリングL60bの第2内環部64に電気的に接続されている。したがって、コイル48には、BスプリングR60a、BスプリングL60bおよびこれらに接続される端子80a、端子80bを介して、レンズキャリア50を駆動するための電力が供給される。
レンズキャリア50は、中空無底の円筒形状を有しており、レンズキャリア50の内周面にはレンズ(不図示)が固定される。レンズキャリア50における入射側の端面には、第1内環設置部54が形成されており、第1内環設置部54には、Fスプリング30の第1内環部34が固定される。一方、レンズキャリア50における出射側の端面には、第2内環設置部56が形成されており、Bスプリング60の第2内環部64が固定される。レンズキャリア50は、Fスプリング30とBスプリング60によって、キャップ20、ヨーク40およびボトム70等によって構成される支持体に対して、光軸α方向に移動自在に支持される。
Bスプリング60は、互いに分離した2つの部材であるBスプリングR60aと、BスプリングL60bによって構成されており、コイル48に電力を供給するための配線の一部を兼ねている。Bスプリング60は、2つに分離されていることを除いて、Fスプリング30と類似する構造を有しており、Fスプリング30と同様に、第2外環部62、第2内環部64、第2アーム部66とからなる。
Bスプリング60の外周部分を構成する第2外環部62は、ボトム70の第2枠部72における第2枠部端面72aに固定される。Bスプリング60の第2内環部64は、第2外環部62より内周側に配置されており、レンズキャリア50の第2内環設置部56に、接着材等によって固定される。第2外環部62と第2内環部64は、第2アーム部66によって連結されている。
Bスプリング60も、Fスプリング30と同様に、金属等の弾性材料によって構成されており、第2アーム部66は、弾性変形することができる。第2アーム部66が弾性変形することによって、第2内環部64は、第2外環部62に対して、光軸α方向に相対移動することができる。
ボトム70は、ヨーク40等と共に、Bスプリング60を介して、レンズキャリア50を出射側から支持するベース部材を構成している。ボトム70は、中央部に円形の貫通孔が形成されている矩形平板状の第2枠部72と、第2枠部72の4隅から光軸α方向の入射側に突出する第2柱部74とを有する。第2枠部72における入射側の端面である第2枠部端面72aは、光軸αに略直交しており、第2枠部端面72aには、Bスプリング60の第2外環部62が、接着剤等により固定される。
図3は、図1に示すレンズ保持ユニット10の構造を、模式的に表した断面図である。レンズ90を保持するレンズキャリア50は、Fスプリング30と、Bスプリング60によって、レンズ90の光軸αが傾くことを防止しながら、光軸α方向に相対移動できるように、保持されている。
キャップ20の第1枠部22は、レンズ90の光軸α方向における中心位置Cより入射側に位置しており、Fスプリング30を介して、レンズキャリア50を入射側から支持する。ボトム70の第2枠部72は、レンズ90の光軸α方向における中心位置Cより出射側に位置しており、Bスプリング60を介して、レンズキャリア50を出射側から支持する。
キャップ20の第1柱部24と、ボトム70の第2柱部74は、レンズ保持ユニット10の四隅に配置されており、第1柱部24や第2柱部74の内周側に、Fスプリング30の第1外環部32や、Bスプリング60の第2外環部62が配置されている。キャップ20の第1柱部端面24aは、ボトム70の第2柱部端面74aに対向するように配置されている。第1柱部端面24aと第2柱部端面74aとは、互いに接触していてもよく、互いの間に、固定部86の一部が配置されていてもよい。また、第1柱部24の内周側には、第1柱部24と対向するように、ヨーク40が配置されている。
キャップ20は、ボトム70およびヨーク40等によって構成されるベース部69に対して、固定部86によって固定されている。固定部86は、キャップ20とベース部69の相対位置を決定した後、第1柱部24とヨーク40の外周面40aの間に形成されている隙間84に接着剤を注入し、これを硬化させることによって形成される。固定部86を構成する接着剤硬化層は、第1柱部24、ヨーク40および第2柱部74に接触しており、これらを非可動的に連結している。なお、隙間84は、キャップ20とベース部69の相対位置を調整する際における調整しろの役割も有する。
本実施形態において、固定部86は、接着剤が硬化することによって形成された接着剤硬化層によって構成されているが、固定部86としてはこれに限定されない。たとえば、固定部86は、第1柱部24および第2柱部74のいずれか一方または両方が溶融後固化した溶着部によって構成されていてもよく、キャップ20とベースを連結するねじもしくはその他の連結部材によって構成されてもよい。
図4は、図1に示すレンズ保持ユニット10の組み立て工程の一例を説明した概念図である。レンズ保持ユニット10の組み立てにおいては、まず、図4(a)に示す半製品100を準備する。半製品100は、固定部86が形成されておらず、キャップ20がベース部69に対して固定されていないことを除き、図3に示すレンズ保持ユニット10と同様である。
半製品100は、図2に示す各部材を準備する工程、ヨーク40およびマグネット44をボトム70に固定し、ベース部69(図3参照)を作製する工程、Fスプリング30の第1内環部34をレンズキャリア50に固定する工程、Bスプリング60の第2内環部64をレンズキャリア50に固定する工程、Fスプリング30の第1外環部32をキャップ20の第1枠部22に固定する工程、Bスプリング60の第2外環部62をボトム70の第2枠部72に固定する工程等を経て作製される。
次に、図4(b)および図4(c)に示すように、半製品100を調整治具98に固定して、キャップ20とベース部69の位置調整を実施するための準備を整える。調整治具98は、ベース部69を固定するためのボトムパート94と、キャップ20の位置を変更・保持するための移動ハンド92を有する。また、レンズキャリア50には、光軸αに垂直な反射面を有するダミーレンズ88を積載し、さらに、ダミーレンズ88に対向するように、ダミーレンズ88の反射面の角度を測定するためのオートコリメータ96を配置する。
次に、図4(b)の矢印91で示すように、ベース部69に対して、キャップ20を、光軸αに対して垂直な方向に相対移動させ、ベース部69とキャップ20の相対位置を、所定の値に調整する。ベース部69とキャップ20の相対位置の初期値は、特に限定されないが、例えば、半製品100のコイル48(図2参照)に電流を印加しない状態において、ダミーレンズ88の反射面の角度が0deg(ダミーレンズ88の反射面が、レンズ保持ユニット10の基準面(例えばボトム70の出射側端面70a)に対して平行)となる値とすることができる。
次に、半製品100のコイル48に電流を印加し、図4(c)の矢印93で示すように、レンズキャリア50を光軸α方向に移動させながら、ダミーレンズ88の反射面の角度を、オートコリメータ96によって測定する。これによって、ベース部69とキャップ20の相対位置が所定の値である場合における光軸αの傾き量を検出する。このような傾き量は、例えば、レンズキャリア50を光軸α方向に移動させながらダミーレンズ88の反射面の角度を連続測定した場合における最大値や、レンズキャリア50を最大ストロークまで移動させた場合におけるダミーレンズ88の反射面の角度等とすることができるが、特に限定されない。
次に、再び図4(b)の矢印91で示すように、ベース部69とキャップ20の相対位置を変化させた後、図4(c)の矢印93で示すように、レンズキャリア50を光軸α方向に移動させながら、光軸αの傾き量を検出する作業を繰り返す。
最後に、光軸αの傾き量が最小値であった状態に、ベース部69とキャップ20の相対位置を調整した後、図4(c)に示すように、キャップ20の第1柱部24とヨーク40の隙間84に接着剤86aを注入する。この接着剤86aが硬化することにより、キャップ20とベース部69を固定する固定部86が形成され、図3に示すようなレンズ保持ユニット10が完成する。
このように、本実施形態に係るレンズ保持ユニット10は、図3に図示されるように、Fスプリング30が固定されるキャップ20と、Bスプリング60が固定されるベース部69とを、別体としている。さらに、キャップ20とベース部69を固定する固定部86が、Fスプリング30を固定する第1枠部22や、Bスプリング60を固定する第2枠部72とは、異なる位置に配置されている。
これにより、レンズ保持ユニット10は、図4(a)に示すような半製品100を経て、組み立てることができる。ここで、半製品100は、キャップ20とベース部69は固定されていないが、レンズキャリア50が、Fスプリング30およびBスプリング60を介して、キャップ20及びベース部69に接続されている。したがって、レンズ保持ユニット10は、半製品100の状態において、キャップ20とベース部69の相対位置をずらすことによって、レンズキャリア50に保持されるレンズ90の傾き調整を行うことができる。また、レンズ保持ユニット10は、組み立て時において、スプリング30,60の変形荷重の偏り等を考慮した高精度な傾き調整が可能であり、精度良く組み立てることができる。
また、レンズ保持ユニット10の固定部86は、キャップ20とベース部69の位置調整を行うために、第1柱部24とヨーク40の間に設けられている隙間84に、接着剤を注入することによって形成されるため、小型化に適していると同時に、組み立てが容易である。また、レンズ保持ユニット10の固定部86が、光軸α方向でみて第1枠部22と第2枠部72の間に配置されているため、レンズ保持ユニット10は、光軸α方向の大きさが拡大することを防止できる。
その他の実施形態
上述のようなレンズ保持ユニット10は、レンズ保持ユニット10全体を、光軸αに直交する方向に移動させるボイスコイルモータと組み合わせることによって、フォーカス機構とブレ補正機構を有する光学装置として、使用されてもよい。なお、レンズ保持ユニット10のヨーク40は、キャップ20に固定されることによって、レンズキャリア50を入射側から支持する部材の一部となっていてもよい。この場合、レンズキャリア50を入射側から支持する部材と、出射側から支持するボトム70の位置調整を行うための隙間84は、ヨーク40と第2柱部の間に設けることができる。
10…レンズ保持ユニット
20…キャップ
22…第1枠部
22a…第1枠部端面
24…第1柱部
30…Fスプリング
32…第1外環部
34…第1内環部
36…第1アーム部
40…ヨーク
44…マグネット
48…コイル
50…レンズキャリア
52…コイル設置部
54,56…内環設置部
60…Bスプリング
62…第2外環部
64…第2内環部
66…第2アーム部
69…ベース部
70…ボトム
72…第2枠部
72a…第2枠部端面
74…第2柱部
84…隙間
86…固定部
88…ダミーレンズ
90…レンズ
96…オートコリメータ
100…半製品

Claims (6)

  1. レンズを保持するレンズキャリアと、
    前記レンズの光軸方向における中心位置より入射側に位置する第1キャリア支持部を有する第1保持部材と、
    前記中心位置より出射側に位置する第2キャリア支持部を有する第2保持部材と、
    前記第1キャリア支持部に固定される第1外環部と、当該第1外環部より内周側に配置されており前記レンズキャリアに固定される第1内環部と、前記第1外環部と前記第1内環部とを相対移動自在に連結する第1アーム部と、を有する第1スプリングと、
    前記第2キャリア支持部に固定される第2外環部と、当該第2外環部より内周側に配置されており前記レンズキャリアに固定される第2内環部と、前記第2外環部と前記第2内環部とを相対移動自在に連結する第2アーム部と、を有する第2スプリングと、
    前記第1キャリア支持部および前記第2キャリア支持部とは異なる位置にあり、前記第1保持部材と前記第2保持部材とを固定する固定部と、を備えることを特徴とするレンズ保持装置。
  2. 前記第1保持部材は、前記第1外環部より外周側に配置され前記光軸方向に突出する第1柱部を有し、
    前記第2保持部材は、前記第2外環部より外周側に配置され前記光軸方向に突出する第2柱部を有し、
    前記固定部は、前記第1柱部と前記第2柱部とを固定することを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持装置。
  3. 前記第1保持部材は、前記第1外環部より外周側に配置され前記光軸方向に突出する第1柱部を有し、
    前記第2保持部材は、前記第1柱部の内周側に当該第1柱部と対向するように配置されるヨークを有し、
    前記固定部は、前記第1柱部と前記ヨークとを固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ保持装置。
  4. 前記固定部は、前記第1柱部と前記ヨークの間に位置し当該第1柱部と当該ヨークとを連結する接着剤硬化層によって構成されることを特徴とする請求項3に記載のレンズ保持装置。
  5. 前記第1キャリア支持部は、光軸に略直交する直交面を有しており、
    前記第1外環部は、前記直交面に固定されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のレンズ保持装置。
  6. 前記第1保持部材はヨークを有し、
    前記第2保持部材は、前記第2外環部より外周側に配置されており前記光軸方向に突出する第2柱部を有し、
    前記固定部は、前記第2柱部と前記ヨークとを固定することを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持装置。
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