JP5762904B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のレンズ駆動装置は、レンズを内周側で保持するレンズホルダと、レンズホルダを内周側で保持するスリーブと、スリーブを光軸方向へ移動可能に支持する固定体とを備えている。レンズホルダの外周面には、オネジが形成され、スリーブの内周面には、レンズホルダの外周面に形成されるオネジに螺合するメネジが形成されている。このレンズ駆動装置では、スリーブの内周側にレンズホルダをねじ込むことで、スリーブにレンズホルダが仮固定される。また、レンズホルダの外周面とスリーブの内周面との間に接着剤を塗布して硬化させることで、スリーブにレンズホルダが確実に固定される。
特開2007−292821号公報
レンズ駆動装置を製品として出荷する前には、固定体の軸(光軸方向の軸)に対するスリーブの軸(光軸方向の軸)の傾き(チルト)や固定体に対するスリーブの移動量等の特性検査を行う必要がある。また、レンズ駆動装置を製品として出荷する形態には、一般に、レンズ駆動装置の製造メーカーがレンズホルダを組み込んでからレンズ駆動装置を出荷する形態と、レンズ駆動装置の製造メーカーがレンズホルダを組み込まずにレンズ駆動装置を出荷する形態とがある。レンズホルダが組み込まれていない状態でレンズ駆動装置が出荷される場合には、出荷先の完成品メーカー等でレンズ駆動装置にレンズホルダが組み込まれる。
レンズホルダが組み込まれていない状態でレンズ駆動装置が出荷される場合、製造メーカーでは、レンズホルダに代えて検査用治具をスリーブに取り付けて、チルト等の特性検査を行う必要があり、検査後には、スリーブから検査用治具を取り外す必要がある。ここで、特性検査で使用される検査用治具が、その外周面にオネジが形成されたものであって、スリーブの内周側にねじ込むことでスリーブに取り付けられるものである場合、検査用治具の着脱の際に、スリーブの内周面に形成されるメネジが損傷するおそれがある。また、検査用治具の着脱の際に、オネジやメネジが削れて塵埃が発生するおそれがある。さらに、検査用治具をスリーブの内周側にねじ込む際に時間がかかり、検査時間が長くなる。
これらの問題を解消するため、本出願人は、スリーブの被写体側の端面に検査用治具を載せるだけで、スリーブに取り付けられる検査用治具の採用を考えている。また、スリーブの被写体側の端面には、固定体に当接してスリーブの被写体側への移動量を規制する規制面が形成される場合があり、本出願人が検討するレンズ駆動装置でも、スリーブの被写体側の端面にこの規制面が形成されている。そこで、本出願人は、この規制面に検査用治具を載せることで、検査用治具をスリーブに取り付けることを考えた。
しかしながら、スリーブの被写体側の端面に形成される規制面は、被写体側へのスリーブの移動量(移動限界)を決める重要な機能を果たしているため、スリーブの反被写体側に形成される所定の基準面から規制面までの寸法に高い精度が要求される。一方で、この規制面には、高い平面度は要求されない。これに対して、検査用治具を用いてチルトの測定を行う場合に、スリーブの被写体側の端面に載せられた検査用治具が傾いていると、適切な測定を行うことができないため、検査用治具が搭載される面には、高い平面度が要求される。一方で、所定の基準面から検査用治具が搭載される面までの寸法に高い精度は要求されない。
したがって、規制面に検査用治具を載せる場合には、規制面の高い寸法精度と高い平面度とを確保する必要があるが、規制面の高い寸法精度と高い平面度との両者が確保できるようにスリーブを形成することは容易ではない。たとえば、金型を用いた射出成形によってスリーブを形成する場合には、規制面の高い寸法精度と高い平面度との両者を確保できる金型を形成しなければならないが、規制面の寸法精度を求めて金型を修正すると平面度が低下するといった事態や、規制面の平面度を求めて金型を修正すると寸法精度が低下するといった事態が生じうる。すなわち、規制面の高い寸法精度と高い平面度との両者を確保できる金型を形成しようとすると、金型の修正に時間がかかるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、比較的容易に、可動体の被写体側への移動量を規制する規制面の寸法精度を高めること、および、検査用治具が搭載される搭載面の平面度を高めることを両立させることが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持しレンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、可動体を光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、可動体を光軸方向へ駆動する駆動機構とを備え、可動体の被写体側の端面には、固定体に当接して固定体に対する可動体の被写体側への移動量を規制する規制面と、可動体に取り付けられる検査用治具が搭載される複数の搭載面とが光軸方向に略直交するように形成され、光軸方向において規制面と複数の搭載面とがずれていることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置では、固定体に当接して固定体に対する可動体の被写体側への移動量を規制する規制面と、可動体に取り付けられる検査用治具が搭載される複数の搭載面とが光軸方向においてずれている。そのため、規制面においては、その平面度を考慮せずに、その寸法精度を高めれば良い。一方、搭載面においては、その寸法精度を考慮せずに、その平面度を高めれば良い。したがって、本発明では、比較的容易に、可動体の被写体側への移動量を規制する規制面の寸法精度を高めること、および、検査用治具が搭載される搭載面の平面度を高めることを両立させることが可能になる。
本発明において、固定体は、レンズ駆動装置の被写体側の端面を構成するとともに規制面が当接可能な端面部材を備え、端面部材には、レンズの光軸を中心とする開口部が形成され、開口部の縁には、複数の搭載面を露出させる複数の切欠き部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、端面部材が取り付けられた状態のレンズ駆動装置の搭載面に検査用治具を搭載することが可能になる。したがって、完成状態に近いレンズ駆動装置で、チルト等の特性検査を行うことが可能になる。
本発明において、レンズの周方向における搭載面の両側に規制面が隣り合うように配置されていることが好ましい。このように構成すると、搭載面を露出させる切欠き部が端面部材に形成されていても、切欠き部の両側で規制面をバランス良く端面部材に当接させることが可能になる。
本発明において、可動体の被写体側には、被写体側へ突出する複数の凸部が形成され、凸部の被写体側の端面に、規制面と搭載面とが形成されていることが好ましい。この場合には、たとえば、規制面と搭載面とは、隣り合うように配置されている。このように構成すると、共通の凸部に規制面と搭載面とが形成されているため、規制面が形成される凸部と搭載面が形成される凸部とが個別に形成される場合と比較して、可動体の構成を簡素化することが可能になる。また、このように構成すると、共通の凸部に規制面と搭載面とが形成されているため、規制面が形成される凸部と搭載面が形成される凸部とが個別に形成される場合と比較して、凸部の幅を広くすることが可能になる。したがって、被写体側へ突出する凸部の強度を高めることが可能になる。
本発明において、複数の搭載面の総面積は、規制面の総面積よりも狭いことが好ましい。このように構成すると、搭載面の面積を小さくすることが可能になるため、複数の搭載面の平面度を高めやすくなる。
本発明において、レンズ駆動装置は、たとえば、可動体に固定される可動体固定部と、固定体に固定される固定体固定部と、可動体固定部と固定体固定部とを繋ぐ腕部とを有する板バネを備えるとともに、可動体固定部と可動体との間に配置されるスペーサとを備え、規制面よりも外周側、かつ、規制面よりも反被写体側で、可動体固定部とスペーサとが可動体に固定されている。この場合には、光軸方向における可動体固定部の位置がばらついても、規制面よりも被写体側へ可動体固定部が突出しない。したがって、規制面によって、可動体の被写体側への移動量を適切に規制することが可能になる。
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、比較的容易に、可動体の被写体側への移動量を規制する規制面の寸法精度を高めること、および、検査用治具が搭載される搭載面の平面度を高めることを両立させることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図3に示すスリーブの斜視図である。 図4に示すスリーブの断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の平面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の特性検査に使用される検査用治具の斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置に検査用治具を取り付ける前のレンズ駆動装置および検査用治具の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置に検査用治具が取り付けられた状態を説明するための断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置に検査用治具が取り付けられる前のレンズ駆動装置の平面図である。 図1に示すレンズ駆動装置に検査用治具が取り付けられたときのレンズ駆動装置および検査用治具の平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。なお、以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。また、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向とする。また、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話、ドライブレコーダあるいは監視カメラシステム等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。具体的には、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。また、レンズ駆動装置1の4つの側面は、左右方向または前後方向と略平行になっている。
本形態では、Z方向(上下方向)が光軸方向とほぼ一致している。また、本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、下側に図示を省略する撮像素子が配置されており、上側に配置される被写体が撮影される。すなわち、本形態では、上側(Z1方向側)は被写体側(物体側)であり、下側(Z2方向側)は反被写体側(撮像素子側、像側)である。
レンズ駆動装置1は、図1、図2に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4とを備えている。また、レンズ駆動装置1は、図2、図3に示すように、可動体2と固定体3とを繋ぐ板バネ5、6を備えている。すなわち、可動体2は、板バネ5、6を介して固定体3に移動可能に保持されている。本形態では、1個の板バネ5が可動体2の上端側に配置され、2個の板バネ6が可動体2の下端側に配置されている。
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ7を保持するスリーブ8を備えている。固定体3は、レンズ駆動装置1の側面の上端側部分を構成するカバー部材10と、レンズ駆動装置1の側面の下端側部分およびレンズ駆動装置1の下端面を構成するベース部材11と、板バネ5の一部が固定されるスペーサ12とを備えている。ベース部材11には、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル15に電流を供給するための一対の給電端子13が固定されている。
レンズホルダ7は、略円筒状に形成されている。このレンズホルダ7の内周側には、上下方向から見たときの形状が略円形状となる複数のレンズが固定されている。レンズホルダ7の外周面には、オネジが形成されている。
スリーブ8は、樹脂材料で形成されている。本形態のスリーブ8は、金型を用いた射出成形によって形成されている。また、スリーブ8は、略筒状に形成されている。具体的には、スリーブ8は、上下方向から見たときの内周面の形状が略円形状となるとともに、上下方向から見たときの外周面の上端側の形状が略円形状となり、かつ、上下方向から見たときの外周面の下端側の形状が略四角形状となる略筒状に形成されている。スリーブ8の下端には、ベース部材11に形成される後述の基準面11bに当接する当接面8a(図2参照)が光軸方向と略直交するように形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるスリーブ8の下端の略中心位置に、かつ、略90°ピッチで、4個の当接面8aが形成されている。スリーブ8のより具体的な構成については後述する。
カバー部材10は、磁性材料で形成されている。また、カバー部材10は、底部10aと筒部10bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。底部10aは、上側に配置されており、レンズ駆動装置1の上端面(すなわち、被写体側の端面)を構成している。底部10aの中心には、底部10aを貫通する開口部10cが形成されている。開口部10cは、光軸Lを中心とする略円形状に形成されている。開口部10cの縁には、レンズ駆動装置1の四隅に向かって切り欠かれた4個の切欠き部10dが形成されている。本形態の底部10aは、レンズ駆動装置1の被写体側の端面を構成する端面部材である。
ベース部材11は、絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。また、ベース部材11は、光軸方向から見たときの形状が略正方形となるブロック状に形成されている。このベース部材11は、カバー部材10の下端側に取り付けられている。ベース部材11の中心には、貫通孔11aが形成されている。また、ベース部材11の上面には、光軸方向における可動体2の基準位置を決めるための基準面11bが光軸方向と略直交するように形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるベース部材11の上面の略中心位置に、かつ、略90°ピッチで、4個の基準面11bが形成されている。
スペーサ12は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略正方形の扁平なブロック状に形成されている。また、スペーサ12は、枠状に形成されており、その中心には、貫通孔が形成されている。このスペーサ12は、カバー部材10の底部10aの下面に固定されている。
板バネ5は、図3に示すように、スリーブ8の上端側に固定される円環状の可動体固定部5aと、スペーサ12に固定される4個の固定体固定部5bと、可動体固定部5aと固定体固定部5bとを繋ぐ4本の腕部5cとを備えている。この板バネ5は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ8およびスペーサ12に固定されている。本形態では、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル15に電流が供給されていないときに、スリーブ8の当接面8aとベース部材11の基準面11bとが当接して可動体2が所定の基準位置に配置されるように、板バネ5は、撓んだ状態でスリーブ8およびスペーサ12に固定されている。具体的には、可動体固定部5aよりも固定体固定部5bが下側に配置されるように、板バネ5は、撓んだ状態でスリーブ8およびスペーサ12に固定されている。
板バネ6は、スリーブ8の下端側に固定される可動体固定部と、ベース部材11に固定される2個の固定体固定部と、可動体固定部と固定体固定部とを繋ぐ2本の腕部とを備えている。板バネ6は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ8およびベース部材11に固定されている。また、板バネ6は、スリーブ8の当接面8aとベース部材11の基準面11bとが当接しているときに板バネ6による付勢力が可動体2に生じないように、スリーブ8およびベース部材11に固定されている。
給電端子13は、平板状の金属材料が折り曲げられることで形成されている。この給電端子13は、ベース部材11に固定されている。また、給電端子13には、板バネ6の一部が半田付け等されて固定されている。
駆動機構4は、スリーブ8の外周側に巻回される2個の駆動用コイル15と、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに沿って配置される駆動用磁石17とを備えている。2個の駆動用コイル15は、上下方向に所定の間隔をあけた状態で、スリーブ8の外周面に巻回されている。駆動用磁石17は、略矩形の板状に形成されている。また、駆動用磁石17は、駆動用コイル15の外周面に対向するようにカバー部材10の筒部10bの前後左右の内側面に固定されている。なお、本形態のカバー部材10は、磁気回路を形成するためのヨークの機能を果たしている。
(スリーブの構成)
図4は、図3に示すスリーブ8の斜視図である。図5は、図4に示すスリーブ8の断面図である。図6は、図1に示すレンズ駆動装置1の平面図である。
スリーブ8は、上述のように、上下方向から見たときの内周面の形状が略円形状となるとともに、上下方向から見たときの外周面の上端側の形状が略円形状となり、かつ、上下方向から見たときの外周面の下端側の形状が略四角形状となる略筒状に形成されている。スリーブ8の内周面には、レンズホルダ7の外周面に形成されるオネジに螺合するメネジ8bが形成されている。本形態では、レンズホルダ7がスリーブ8の内周側にねじ込まれることで、レンズホルダ7がスリーブ8に仮固定される。また、その後、レンズホルダ7の外周面とスリーブ8の内周面との間に接着剤を塗布して硬化させることで、スリーブ8にレンズホルダ7が確実に固定される。
スリーブ8の上端側には、上側へ突出する複数の凸部8cが形成されている。本形態では、略90°の等角度ピッチで、4個の凸部8cが形成されている。また、4個の凸部8cは、レンズ駆動装置1の四隅に対応する位置に形成されている。凸部8cは、上下方向から見たときの形状が光軸Lを中心とする略円弧状となるように形成されている。凸部8cの内周面は、スリーブ8の内周面の上端側の一部を構成している。
凸部8cの上端側には、さらに上側へ突出する突起部8dが形成されている。突起部8dは、レンズホルダ7に固定されるレンズの周方向における凸部8cの中心に形成されている。また、突起部8dは、上下方向から見たときの形状が光軸Lを中心とする略円弧状、または、略長方形状となるように形成されている。レンズの径方向における凸部8cの幅と突起部8dの幅とは略等しくなっている。なお、レンズホルダ7に固定されるレンズの周方向における突起部8dの両端面は、レンズの周方向の外側に向かうにしたがって、下方向へ傾斜する傾斜面となっている。
凸部8cの上端面(すなわち、突起部8dの上端面、および、突起部8dの上端面を除いた凸部8cの上端面)は、上下方向に略直交するように形成されている。突起部8dの上端面は、後述の検査用治具25が搭載される搭載面8eとなっており、本形態では、4個の搭載面8eがスリーブ8の上端面(具体的には、凸部8cの上端面)に形成されている。一方、突起部8dの上端面を除いた凸部8cの上端面は、カバー部材10の底部10aの下面に当接して固定体3に対する可動体2の上側への移動量を規制する規制面8fとなっており、本形態では、8個の規制面8fがスリーブ8の上端面(具体的には、凸部8cの上端面)に形成されている。また、搭載面8eと規制面8fとは互いに隣り合うように配置されている。具体的には、レンズホルダ7に固定されるレンズの周方向における搭載面8eの両側に規制面8fが隣り合うように配置されている。
本形態では、固定体3に対する可動体2の上側への移動量を精度良く設定するため、当接面8aから規制面8fまでの寸法精度が高くなっている。具体的には、当接面8aから規制面8fまでの寸法精度は、当接面8aから搭載面8eまでの寸法精度よりも高くなっている。一方、4個の搭載面8eに搭載される後述の検査用治具25が傾いていたのでは、後述のチルトの測定を適切に行うことができないため、4個の搭載面8eの平面度は高くなっている。具体的には、4個の搭載面8eの平面度は、8個の規制面8fの平面度よりも高くなっている。また、レンズの周方向における突起部8dの幅は、レンズの周方向における凸部8cの幅の1/4〜1/3程度となっており、4個の搭載面8eの総面積は、8個の規制面8fの総面積よりも狭くなっている。
図6に示すように、4個の搭載面8eは、レンズ駆動装置1の四隅に対応するようにスリーブ8の上端面に形成されている。具体的には、レンズの周方向において、カバー部材10に形成される切欠き部10dの中心と搭載面8eの中心とが一致するように、搭載面8eが形成されている。レンズの周方向における切欠き部10dの幅は、この方向における搭載面8eの幅よりも広くなっている。また、スリーブ8の上端側の内径は、開口部10cの内径よりもわずかに小さくなっており、上側から見たときに、搭載面8eは、切欠き部10dにおいて、レンズ駆動装置1の上面側で外部に露出している。すなわち、切欠き部10dは、レンズ駆動装置1の上面側で搭載面8eを外部に露出させる機能を果たしている。一方、レンズの周方向における切欠き部10dの幅は、この方向における凸部8cの幅よりも狭くなっており、レンズの周方向における切欠き部10dの両側において、規制面8fは、底部10aの下面に当接可能となっている。
スリーブ8の上端側であって、かつ、凸部8cよりも外周側には、板バネ5の可動体固定部5aが接着によって固定される略円環状のバネ固定面8gが形成されている。バネ固定面8gは、凸部8cよりも下側に形成されており、規制面8fよりも下側に配置されている。上述のように、駆動用コイル15に電流が供給されていないときに、スリーブ8の当接面8aとベース部材11の基準面11bとが当接して可動体2が所定の基準位置に配置されるように、板バネ5は、撓んだ状態でスリーブ8およびスペーサ12に固定されている。
また、本形態では、駆動用コイル15に電流が供給されていないときの板バネ5の付勢力を調整するための円環状のスペーサ19(図3参照)がバネ固定面8gと可動体固定部5aとの間に配置されている。すなわち、バネ固定面8gには、スペーサ19および可動体固定部5aが下からこの順番で接着固定されている。また、スペーサ19および可動体固定部5aは、凸部8cの外周側に塗布される接着剤によってバネ固定面8gに接着固定されている。バネ固定面8gに接着固定された可動体固定部5aの上面は、規制面8fよりも下側に配置されている。
なお、スリーブ8の上端側には、レンズ駆動装置1の組立時に目印として利用する1個の凹部8hが形成されている(図4参照)。凹部8hは、下側に向かって窪むように形成されている。また、凹部8hは、レンズの周方向における凸部8c間の1箇所に形成されている。
(検査用治具の構成)
図7は、図1に示すレンズ駆動装置1の特性検査に使用される検査用治具25の斜視図である。図8は、図1に示すレンズ駆動装置1に検査用治具25を取り付ける前のレンズ駆動装置1および検査用治具25の断面図である。なお、図8に示す検査用治具25の断面図は、図7のF−F断面の断面図である。
本形態のレンズ駆動装置1は、レンズホルダ7が組み込まれていない状態で製品として出荷される。一方、レンズ駆動装置1を製品として出荷する前には、固定体3の軸(上下方向の軸)に対する可動体2の軸(上下方向の軸)の傾き(チルト)や固定体3に対する可動体2の移動量等の特性検査を行う必要がある。そのため、本形態では、レンズホルダ7に代えて検査用治具25を可動体2(具体的には、スリーブ8)に取り付けて、チルト等の特性検査を行う。
検査用治具25は、治具本体26と、治具本体26に固定される鏡27とを備えている。治具本体26は、スリーブ8の内周側に挿入される本体部26aと、本体部26aの上端に繋がる上面部26bとを備えており、全体として略円柱状に形成されている。また、治具本体26は、非磁性材料によって形成されている。本形態の治具本体26は、アルミニウム合金によって形成されている。なお、治具本体26は、非磁性の樹脂材料で形成されても良いし、アルミニウム合金以外の非磁性の金属材料で形成されても良い。
本体部26aは、略円柱状に形成されている。本体部26aの上端側の外周面には、径方向の内側に向かって窪む円環状の凹部26cが形成されている。凹部26cは、図8に示すように、その断面形状が矩形状になるように形成されている。凹部26cの上側面26dは、上面部26bの下面となっている。凹部26cを除く本体部26aの外径は、スリーブ8の内径よりもわずかに小さくなっている。本体部26aの外周側の下端は、スリーブ8へ検査用治具25を挿入する際の治具本体26の引っ掛かりを防止するため、曲面状に形成されている。
上面部26bは、略円板状に形成されている。上面部26bには、スリーブ8の搭載面8eに搭載される複数の被搭載部26eが上面部26bの径方向の外側へ突出するように形成されている。本形態では、4個の被搭載部26eが90°ピッチで上面部26bに形成されている。被搭載部26eの下面は、搭載面8eに搭載される被搭載面となっている。この被搭載面は、上面部26bの下面(すなわち、凹部26cの上側面26d)と同一平面上に形成されている。被搭載部26eを除く上面部26bの外径は、本体部26aの外径と略等しくなっている。また、スリーブ8に検査用治具25が取り付けられると、上面部26bは、スリーブ8の上側に配置される。
本体部26aの下端側の内部には、図8に示すように、略円柱状の空間である肉抜き部26fが形成されている。肉抜き部26fは、本体部26aの下面から上側に向かって窪むように形成されている。本形態の肉抜き部26fは、検査用治具25の重量を調整する機能を果たしており、本体部26aに肉抜き部26fを設けることで、検査用治具25の重量は、レンズホルダ7の重量と略等しくなっている。
本体部26aの上端側および上面部26bの内部には、図8に示すように、鏡27を固定するための固定孔26gが形成されている。固定孔26gは、治具本体26の軸中心からずれた位置に形成されている。また、固定孔26gは、上面部26bの上面と肉抜き部26fとの間を貫通するように形成されている。鏡27は、固定孔26gの上端側に固定されており、鏡27の表面は、たとえば、上面部26bの上面と略同一平面上に配置されている。
(レンズ駆動装置の検査方法)
図9は、図1に示すレンズ駆動装置1に検査用治具25が取り付けられた状態を説明するための断面図である。図10は、図1に示すレンズ駆動装置1に検査用治具25が取り付けられる前のレンズ駆動装置1の平面図である。図11は、図1に示すレンズ駆動装置1に検査用治具25が取り付けられたときのレンズ駆動装置1および検査用治具25の平面図である。
レンズ駆動装置1の出荷前にチルト等の特性検査を行う際には、まず、レンズホルダ7が取り付けられていない状態のレンズ駆動装置1のスリーブ8に検査用治具25を取り付ける。具体的には、図9に示すように、治具本体26の本体部26aをレンズ駆動装置1の上側からスリーブ8の内周側へ挿入する。本体部26aが挿入されていくと、被搭載部26eの下面である被搭載面がスリーブ8の搭載面8eに搭載される。すなわち、本形態では、チルト等の特性検査を行う際に、搭載面8eに検査用治具25を載せることで、検査用治具25をスリーブ8に取り付ける。検査用治具25の取付は、図8、図9に示すように、スリーブ8の当接面8aとベース部材11の基準面11bとが当接して可動体2が所定の基準位置に配置されている状態で行われる。
その後、たとえば、駆動用コイル15に電流を供給して、可動体2を上下方向へ動かして、可動体2の移動量を測定する。可動体2の移動量の測定には、たとえば、半導体レーザと受光素子とを有するレーザ変位計が用いられる。検査用治具25が取り付けられたレンズ駆動装置1は、半導体レーザから射出されたレーザ光が鏡27で反射されるとともに鏡27で反射されたレーザ光が受光素子に入射するようにレーザ変位計に設置され、鏡27で反射されて受光素子に入射するレーザ光の光量の変化に基づいて、可動体2の移動量が測定される。
また、たとえば、当接面8aと基準面11bとが当接しているときの固定体3の軸に対する可動体2の軸の傾き(初期チルト)や、可動体2が上下方向へ動いたときの固定体3の軸に対する可動体2の軸の傾き(動作チルト)を測定する。チルトの測定には、たとえば、半導体レーザと受光素子とを有するオートコリメータが用いられる。検査用治具25が取り付けられたレンズ駆動装置1は、半導体レーザから射出されたレーザ光が鏡27で反射されるとともに鏡27で反射されたレーザ光が受光素子に入射するようにオートコリメータに設置され、鏡27で反射されて受光素子に入射するレーザ光の入射位置に基づいて、初期チルトや動作チルトが測定される。
なお、本形態の検査用治具25は、鏡27を備えているが、検査用治具25は、鏡27を備えていなくても良い。この場合には、レーザ変位計やオートコリメータから射出されるレーザ光が上面部26bの上面で反射されるように、たとえば、上面部26bの上面が鏡面状に形成される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、可動体2の上側への移動量を規制する規制面8fと、検査用治具25が搭載される搭載面8eとが上下方向においてずれている。そのため、規制面8fにおいては、その平面度を考慮せずに、その寸法精度を高めれば良い。一方、搭載面8eにおいては、その寸法精度を考慮せずに、その平面度を高めれば良い。具体的には、スリーブ8を形成するための金型において、8個の規制面8fの平面度を考慮せずに、当接面8aから規制面8fまでの寸法精度を追い込めば良く、また、当接面8aから4個の搭載面8eまでの寸法精度を考慮せずに、4個の搭載面8eの平面度を追い込めば良い。したがって、本形態では、規制面8fの寸法精度を高めるとともに、搭載面8eの平面度を高めても、スリーブ8を形成するための金型の追い込みが容易になる。すなわち、本形態では、比較的容易に、規制面8fの寸法精度を高めること、および、搭載面8eの平面度を高めることを両立させることが可能になる。
本形態では、カバー部材10に、レンズ駆動装置1の上面側で搭載面8eを外部に露出させる機能を果たす切欠き部10dが形成されている。そのため、カバー部材10が取り付けられた状態のレンズ駆動装置1の搭載面8eに検査用治具25を搭載することができる。したがって、本形態では、完成状態に近いレンズ駆動装置1で、チルト等の特性検査を行うことが可能になる。
本形態では、レンズの周方向における搭載面8eの両側に規制面8fが隣り合うように配置されている。そのため、搭載面8eを露出させる切欠き部10dがカバー部材10に形成されていても、切欠き部10dの両側で規制面8fをバランス良くカバー部材10の底部10aに当接させることが可能になる。したがって、本形態では、レンズ駆動装置1の落下等に起因して、レンズ駆動装置1に衝撃が加わっても、板バネ5、6の塑性変形を防止することが可能になる。
本形態では、スリーブ8の上端側に形成される凸部8cの上端面に、規制面8fと搭載面8eとが形成されている。すなわち、本形態では、共通の凸部8cに規制面8fと搭載面8eとが形成されている。そのため、本形態では、規制面8fが形成される凸部と搭載面8eが形成される凸部とが個別に形成される場合と比較して、スリーブ8の構成を簡素化することが可能になる。また、共通の凸部8cに規制面8fと搭載面8eとが形成されているため、規制面8fが形成される凸部と搭載面8eが形成される凸部とが個別に形成される場合と比較して、レンズの周方向における凸部8cの幅を広くすることが可能になる。したがって、本形態では、上側へ突出する凸部8cの強度を高めることが可能になる。
本形態では、4個の搭載面8eの総面積は、8個の規制面8fの総面積よりも狭くなっている。すなわち、本形態では、4個の搭載面8eの総面積は、比較的小さくなっている。そのため、本形態では、4個の搭載面8eの平面度を高めやすくなる。
本形態では、バネ固定面8gに接着固定された可動体固定部5aの上面は、規制面8fよりも下側に配置されている。そのため、上下方向における可動体固定部5aの位置がばらついても、規制面8fよりも上側へ可動体固定部5aが突出しない。したがって、本形態では、規制面8fによって、可動体2の上側への移動量を適切に規制することが可能になる。
本形態では、スペーサ19および可動体固定部5aが凸部8cの外周側に塗布される接着剤によってバネ固定面8gに接着固定されている。そのため、スペーサ19および可動体固定部5aをバネ固定面8gに固定するための接着剤の量を増やしても、スリーブ8の内周面に接着剤が流れ込むのを防止することが可能になる。したがって、本形態では、スリーブ8の内周面への接着剤の流れ込みを防止しつつ、スペーサ19および可動体固定部5aの接着強度を高めることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、スリーブ8の上端側に4個の凸部8cが形成されている。この他にもたとえば、スリーブ8の上端側に形成される凸部8cの数は、2個または3個であっても良いし、5個以上であっても良い。なお、上述した形態では、4個の凸部8cの全てに規制面8fおよび搭載面8eが形成されているが、規制面8fは、1個以上の凸部8cに形成されれば良く、また、搭載面8eは、2個以上の凸部8cに形成されれば良い。すなわち、スリーブ8には、1個以上の規制面8fと2個以上の搭載面8eとが形成されれば良い。
上述した形態では、4個の凸部8cは、略90°の等角度ピッチで形成されている。この他にもたとえば、4個の凸部8cは、等角度ピッチで形成されなくても良い。また、上述した形態では、レンズの周方向における搭載面8eの両側に規制面8fが隣り合うように配置されているが、レンズの周方向における搭載面8eの一方側のみに規制面8fが隣り合うように配置されても良い。
上述した形態では、共通の凸部8cに規制面8fと搭載面8eとが形成されている。この他にもたとえば、規制面8fが形成される凸部と搭載面8eが形成される凸部とが個別に形成されても良い。この場合には、たとえば、レンズの周方向において、規制面8fと搭載面8eとが離れた状態で配置される。また、この場合には、規制面8fは、搭載面8eよりも下側に配置されても良いし、搭載面8eよりも上側に配置されても良い。なお、この場合には、規制面8fが形成される凸部が1個以上形成されるとともに、搭載面8eが形成される凸部が2個以上形成されれば良い。
上述した形態では、凸部8cに形成される突起部8dの上端面が搭載面8eとなっている。この他にもたとえば、下方向へ窪む凹部が凸部8cに形成されるとともに、上下方向に略直交するこの凹部の底面が搭載面8eとなっていても良い。また、上述した形態では、スリーブ8の上端側に凸部8cが形成されているが、スリーブ8の上端側に凸部8cが形成されてなくても良い。この場合には、たとえば、スリーブ8の上端に突起部8dが形成されるとともに、突起部8dの上端面が搭載面8eとなり、突起部8dの上端面を除くスリーブ8の上端面が規制面8fとなる。あるいは、この場合には、スリーブ8の上端に下方向へ窪む凹部が形成されるとともに、この凹部の底面が搭載面8eとなり、凹部を除くスリーブ8の上端面が規制面8fとなる。
上述した形態では、4個の搭載面8eの総面積は、8個の規制面8fの総面積よりも狭くなっている。この他にもたとえば、4個の搭載面8eの総面積が8個の規制面8fの総面積よりも広くなるように、搭載面8eおよび規制面8fが形成されても良い。
上述した形態では、スリーブ8の内周面に、レンズホルダ7の外周面に形成されるオネジに螺合するメネジ8bが形成されており、レンズホルダ7は、スリーブ8の内周側にねじ込まれている。この他にもたとえば、スリーブ8の内周面にメネジ8bが形成されなくても良い。この場合には、たとえば、圧入や接着によって、スリーブ8の内周側にレンズホルダ7が固定される。なお、圧入や接着によってスリーブ8の内周側にレンズホルダ7が固定される場合であっても、本形態のようにスリーブ8の上端面に搭載面8eおよび規制面8fが形成されていれば、検査用治具25を用いて、レンズホルダ7が組み込まれていない状態のレンズ駆動装置1が製品として出荷される前にチルト等の特性検査を行うことが可能になる。
上述した形態では、スリーブ8は、金型を用いた射出成形によって形成されているが、スリーブ8は、切削等の他の工法によって形成されても良い。また、上述した形態では、駆動用磁石17は、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに沿って配置されているが、駆動用磁石17は、レンズ駆動装置1の四隅のそれぞれに配置されても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されているが、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略長方形状となるように形成されても良いし、光軸方向から見たときの形状が略六角形状等の略多角形となるように形成されても良い。また、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略円形状や略楕円形状となるように形成されても良い。
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
5 板バネ
5a 可動体固定部
5b 固定体固定部
5c 腕部
8c 凸部
8e 搭載面
8f 規制面
10a 底部(端面部材)
10c 開口部
10d 切欠き部
19 スペーサ
25 検査用治具
L 光軸
Z 光軸方向
Z1 被写体側
Z2 反被写体側

Claims (7)

  1. レンズを保持し前記レンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、前記可動体を前記光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、前記可動体を前記光軸方向へ駆動する駆動機構とを備え、
    前記可動体の被写体側の端面には、前記固定体に当接して前記固定体に対する前記可動体の前記被写体側への移動量を規制する規制面と、前記可動体に取り付けられる検査用治具が搭載される複数の搭載面とが前記光軸方向に略直交するように形成され、
    前記光軸方向において前記規制面と複数の前記搭載面とがずれていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記固定体は、前記レンズ駆動装置の前記被写体側の端面を構成するとともに前記規制面が当接可能な端面部材を備え、
    前記端面部材には、前記レンズの光軸を中心とする開口部が形成され、
    前記開口部の縁には、複数の前記搭載面を露出させる複数の切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記レンズの周方向における前記搭載面の両側に前記規制面が隣り合うように配置されていることを特徴とする請求項記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記可動体の前記被写体側には、前記被写体側へ突出する複数の凸部が形成され、
    前記凸部の前記被写体側の端面に、前記規制面と前記搭載面とが形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記規制面と前記搭載面とは、隣り合うように配置されていることを特徴とする請求項記載のレンズ駆動装置。
  6. 複数の前記搭載面の総面積は、前記規制面の総面積よりも狭いことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記可動体に固定される可動体固定部と、前記固定体に固定される固定体固定部と、前記可動体固定部と前記固定体固定部とを繋ぐ腕部とを有する板バネを備えるとともに、前記可動体固定部と前記可動体との間に配置されるスペーサとを備え、
    前記規制面よりも外周側、かつ、前記規制面よりも反被写体側で、前記可動体固定部と前記スペーサとが前記可動体に固定されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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