JP2008090008A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズホルダを移動可能に支持するとともに、光軸方向にレンズホルダを駆動するレンズ駆動装置に関し、組立精度を向上させることにある。
【解決手段】レンズホルダ(22)を移動可能に支持するとともに、光軸(O)方向に前記レンズホルダを駆動するレンズ駆動装置(2)であって、レンズホルダを筐体部(8)にサスペンション(30、32)により光軸と平行に移動可能に支持させ、サスペンションは、前記光軸と直交方向上の前記レンズホルダと前記筐体部との間の二点間を連結し、且つ、前記光軸と平行方向の少なくとも二箇所を支持点に含み、前記レンズホルダを前記光軸と平行に移動可能に前記筐体部に支持する構成としたものである。
【選択図】図9
Description
本発明は、光軸方向にレンズホルダを駆動するレンズ駆動装置に関し、特に、サスペンション構造によってレンズホルダを支持させたレンズ駆動装置に関する。
オートフォーカスカメラユニットには、レンズを保持するレンズホルダを移動可能に支持する機構と、レンズホルダを光軸方向に移動させて合焦させるフォーカス機構とを備えるレンズ駆動装置が用いられる。
このレンズ駆動装置に関し、特許文献1には、レンズのレンズ保持盤を円筒状のベローズを以て支持することが開示されている。特許文献2には、レンズユニットの外側に配置された外側部材とレンズユニットとを支持する弾性板が備えられ、この弾性板には、弾性板を以て複数の保持部材が形成され、この保持部材を光軸方向に立ち上げることによりレンズユニットを弾性的に支持する構造が開示されている。特許文献3には、レンズを保持するレンズホルダをベースに対して光軸方向に移動可能に弾性支持部材を以て支持させた構造が開示されている。また、特許文献4には、鏡筒を粘弾性物質よりなる支持部材を用いて支持する構造とともに、支持部材には、プラスチック材料やゴム、ジンバル支持する金属材料が用いられることが開示されている。
特開平10−206714号公報
特開2004−333995号公報
特開2002−334475号公報
特開昭58−60438号公報
ところで、オートフォーカスカメラに用いられるレンズ駆動装置では、正確な合焦を行うために、レンズホルダを光軸に平行に移動させることが不可欠である。レンズホルダの支持にサスペンションを用いた場合に(特許文献1)、レンズホルダの4辺の上下で支持する構造では、レンズホルダの支持は安定するが、アクチュエータはサスペンション間に配置されることになり、アクチュエータの設置空間を確保するため、装置の小型化を妨げる。
また、レンズホルダの偏部にサスペンションを取り付けた構造(特許文献3)では、レンズホルダを上下動させた際に、光軸にずれが生じるおそれがある。
ボイスコイルモータを用いたアクチュエータでは、ボイスコイルモータの永久磁石の磁力が及ぶ範囲が可動域となるが、レンズホルダを小型化すると、永久磁石も小さくなり、そのため、永久磁石の磁力の及ぶ範囲が狭くなり、レンズホルダの可動域が小さくなってしまう。
ボイスコイルモータでは、レンズ駆動用コイルとマグネットとを上下方向から挟み込むように構成し、レンズホルダをサスペンションによって支持する構造であり、斯かる構造の組立は、コイルとマグネット(各2個)を配置した軸上にサスペンションの支点があるため、マグネットの固定後に少なくとも何れか一方のサスペンションに固定する必要があった。このような構造は、組立工数が多く、また、光軸にぶれを生じさせるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、レンズホルダを移動可能に支持するとともに、光軸方向にレンズホルダを駆動するレンズ駆動装置に関し、組立精度を向上させることにある。
また、本発明の他の目的は、上記レンズ駆動装置において、組立工数を削減することにある。
また、本発明の他の目的は、上記レンズ駆動装置において、サスペンションの変形等を防止し、歩留りを高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、レンズホルダを移動可能に支持するとともに、光軸方向に前記レンズホルダを駆動するレンズ駆動装置であって、レンズホルダを筐体部にサスペンションにより光軸と平行に移動可能に支持させ、サスペンションは、前記光軸と直交方向上の前記レンズホルダと前記筐体部との間の二点間を連結し、且つ、前記光軸と平行方向の少なくとも二箇所を支持点に含み、前記レンズホルダを前記光軸と平行に移動可能に前記筐体部に支持する構成としたものである。また、サスペンションの支持点と直交する位置にアクチュエータを設置し、アクチュエータの設置空間を十分に確保したものである。
そこで、上記目的を達成するため、本発明は、レンズホルダを移動可能に支持するとともに、光軸方向に前記レンズホルダを駆動するレンズ駆動装置であって、前記レンズホルダの外側に配置された筐体部と、前記筐体部に前記レンズホルダを支持するサスペンションとを備え、前記サスペンションは、前記光軸と直交方向上の前記レンズホルダと前記筐体部との間の二点間を連結し、且つ、前記光軸と平行方向の少なくとも二箇所を支持点に含み、前記レンズホルダを前記光軸と平行に移動可能に前記筐体部に支持する構成である。斯かる構成により、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、前記レンズ駆動装置において、好ましくは、前記レンズホルダの前記支持点と直交する面部側にアクチュエータを備える構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、前記レンズ駆動装置において、好ましくは、前記サスペンションは、前記レンズホルダ及び/又は前記筐体部に対する固定部の幅より拡開させた弾性枠部を備え、この弾性枠部が前記レンズホルダと前記筐体部との間の空間部に設置される構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、前記レンズ駆動装置において、好ましくは、前記サスペンションは、前記レンズホルダのフレーム部に固定される第1の固定部と、前記筐体部に固定される第2の固定部と、前記第1の固定部と前記第2の固定部との間に形成された弾性枠部とを備える構成としもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、前記レンズ駆動装置において、好ましくは、前記レンズホルダ及び前記筐体部は、角筒体である構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、前記レンズ駆動装置において、好ましくは、前記レンズ駆動装置を備える構成である。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
(1) 組立精度を高めることができ、レンズの光軸と平行にレンズホルダの移動方向を容易に設定することができる。
(2) サスペンションの組付けとレンズホルダの筐体部への固定とを同時に行うことができ、工数を削減できる。
(3) 組立時、サスペンション変形等の不都合を生じることがなく、歩留りを向上させることができる。
本発明の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、レンズ駆動装置の一例を示す斜視図、図2は、レンズ駆動装置の分解斜視図である。
このレンズ駆動装置2は、オートフォーカスカメラ等に設置され、図1に示すように、レンズユニット4、上面カバー6、筐体部8、下面カバー10、ベース部12を備えている。
図2に示すように、レンズユニット4は、合成樹脂で形成された鏡筒部14に対物レンズ16等、1又は複数のレンズを備える構成である。鏡筒部14は、対物レンズ16側に径大部18、その後方に径小部20を備え、径小部20が筐体部8側にあるレンズホルダ22に取り付けられる。
上面カバー6は例えば、合成樹脂で形成された正方形板であって、中央部にレンズユニット4の鏡筒部14の径大部18の直径より径大な貫通孔24が設けられ、対角線上の角部に複数の透孔26が形成されている。この透孔26に固定ねじ28を貫通させる。
筐体部8は、正方形状の角柱体であって、レンズホルダ22、第1及び第2のサスペンション30、32、ヨーク34、アクチュエータ36、38を備えるとともに、対角線上の角部に透孔40が形成されている。
下面カバー10は例えば、合成樹脂で形成された正方形板であって、中央部にレンズユニット4の鏡筒部14の径小部20の直径より径大な貫通孔42が設けられているとともに、複数の固定孔44が形成され、また、対角線上の角部に複数のねじ孔46が形成されている。このねじ孔46には上面カバー6及び筐体部8を貫通させた固定ねじ28が取り付けられる。
また、ベース部12は例えば、合成樹脂で形成された正方形板であって、中央部に矩形の透孔48が形成され、下面カバー10の固定孔44に嵌入させるためのボス部50が形成されている。
このような構成によれば、筐体部8のレンズホルダ22にレンズユニット4を取り付けた後、下面カバー10、筐体部8及び上面カバー6を重ねて固定ねじ28を取り付けて合体させ、下面カバー10にベース部12を取り付けることにより、レンズ駆動装置2が構成される。
次に、筐体部8の構造及び組立方法について、図3ないし図9を参照して説明する。図3は、レンズホルダ及びアクチュエータの駆動コイルを示す図、図4は、第1のサスペンションの一例を示す図、図5は、第2のサスペンションの一例を示す図、図6は、駆動コイルが取り付けられたレンズホルダとサスペンションを示す図、図7は、レンズホルダ、サスペンション及び筐体部を示す図、図8は、レンズホルダが内蔵された筐体部とサスペンションを示す図、図9は、レンズホルダが支持された筐体部及びヨークを示す図である。
レンズホルダ22は、図3に示すように、筐体部8と同様に例えば、合成樹脂で形成された角筒体状のフレーム部51を備え、中央部にレンズユニット4の鏡筒部14を固定するための固定孔52が形成され、この固定孔52を挟んで対角線上にサスペンション30を位置決めして固定するための円柱状のボス部54、56が形成されている。また、レンズホルダ22の側面部には、アクチュエータ36、38の駆動コイル58、60を取り付けるためのコイル嵌合部62、64が形成されている。コイル嵌合部62、64には、予め巻回されて成形された駆動コイル58、60が取り付けられ、レンズホルダ22と各駆動コイル58、60とが一体化される。
サスペンション30は、筐体部8にレンズホルダ22を移動可能に支持する支持部材であって、光軸Oと直交方向上のレンズホルダ22と筐体部8との間の二点間を連結し、且つ、光軸Oと平行方向の少なくとも二箇所を支持点に含み、レンズホルダ22を光軸Oと平行に移動可能に筐体部8に支持させる構成である。そこで、このサスペンション30は、図4に示すように、レンズホルダ22のフレーム部51に対応する第1の固定部66と、筐体部8に固定される第2の固定部68、70と、固定部66と固定部68、70との間に形成された弾性枠部72、74とを備えている。このサスペンション30は例えば、りん青銅等のばね性の高い金属板等を打抜き成形等、各種の方法により形成することができる。
固定部66は、フレーム部51の形状に対応した円環状であって、ボス部54、56に対応する固定孔76、78が形成されるとともに、駆動コイル58又は駆動コイル60に接続するための半田付け部80、82が形成されている。
固定部66と弾性枠部72、74との間にはアーム部84、86が形成され、また、固定部68と弾性枠部72との間にはアーム部88、固定部70と弾性枠部74との間にはアーム部90が形成されている。アーム部84、86は、幅W1を持ち、中央部に透孔92が形成され、弾性が高められている。また、アーム部88、90は、幅W2を持ち、幅W2の範囲内にそれぞれ二本のアーム片94、96を以て構成されている。アーム部84、86の幅W1と、アーム部88、90の幅W2は、同等であってもよく、大小関係を逆転させてもよい。
弾性枠部72、74は、幅W2より拡開した幅W3を持つ矩形枠であって、既述のアーム片94、96と連続体である。固定部68、70は、弾性枠部72、74と同等の幅を備えている。また、固定部70側には、帯状のリード部98が形成されている。
また、サスペンション32は、図5に示すように、サスペンション30の固定孔76、78に加え、固定孔77、79を形成し、短いリード部99を備えたものであって、その他の構成は同一であるので、同一符号を付し、その説明を省略する。
サスペンション30は、図6に示すように、駆動コイル58、60が取り付けられたレンズホルダ22に対し、そのボス部54、56に固定孔76、78を合致させることにより接着材等の固定手段を用いて固定され、レンズホルダ22と合体させる。半田付け部80には駆動コイル58のリード部100を半田付けする。この結果、サスペンション30のリード部98が駆動コイル58のリード部100と電気的に接続される。
このサスペンション30を取り付けたレンズホルダ22は、図7に示すように、筐体部8の設置空間部102に挿入され、筐体部8の上面部にサスペンション30の固定部68、70を接着材等の固定手段により固定される。筐体部8の側面部には、サスペンション30のリード部98を収容する凹部104が形成されている。組立後、この凹部104にリード部98が屈曲されて挿入される。
サスペンション32は、図8に示すように、レンズホルダ22を内蔵させた筐体部8を反転させ、レンズホルダ22の裏面側にあるボス部106、108、110、112に固定孔76、77、78、79を合致させて接着材等の固定手段を用いて固定されるとともに、筐体部8の縁部にサスペンション32の固定部68、70を接着材等の固定手段により固定される。半田付け部82には駆動コイル60のリード部114を半田付けする。この結果、サスペンション32のリード部99が駆動コイル60のリード部114と電気的に接続される。
そして、筐体部8の設置空間部102には、図9に示すように、駆動コイル58、60の背面側にマグネット116、118を設置するための凹部120、122が形成されているとともに、筐体部8とレンズホルダ22との間にはサスペンション30、32の弾性枠部72、74を配置するための空間部123、125が形成されている。
筐体部8に設置されるヨーク124には、マグネット取付部126、128が立設されており、各マグネット取付部126、128には、アクチュエータ36、38のマグネット116、118が接着材等の固定手段により固定されている。ヨーク124は磁力を透過する鉄板等の材料で形成されており、マグネット取付部126、128は、ヨーク124からL字形に屈曲して形成されている。また、ヨーク124には、レンズホルダ22の固定孔52に対応する透孔部130が形成されている。
そこで、ヨーク124のマグネット116、118の位置に筐体部8の凹部120、122を合致させて重ね合わせることにより、筐体部8とヨーク124を合体させ、駆動コイル58、60の背面側にマグネット116、118を配置させる。
また、筐体部8には既述のヨーク34が設置され、このヨーク34は、サスペンション30の固定部66と同様に円環状であって、ヨーク124と連結するための連結部134、136が形成され、各連結部134、136に形成された各切欠部138にはヨーク124のマグネット取付部126、128に形成された係合突部140が挿入され、ヨーク34とヨーク124との磁気的結合が図られる。即ち、ヨーク34、124は閉磁路を形成している。
このように構成された筐体部8には、図10に示すように、レンズホルダ22がその両端面側に設置されたサスペンション30、32によって移動可能に支持されているので、レンズホルダ22は、アクチュエータ36、38からの駆動力を受けて光軸Oと平行に移動させることができる。レンズホルダ22は、サスペンション30、32により、光軸Oと直交方向上のレンズホルダ22と筐体部8との間の二点間を連結し、且つ、光軸Oと平行方向の少なくとも二箇所、即ち、サスペンション30、32により支持されている。各サスペンション30、32は、支持点としてアーム部84、86、88、90を備えている。
そして、筐体部8には、レンズホルダ22のサスペンション30、32による支持部分と直交方向にアクチュエータ36、38が設置されており、各アクチュエータ36、38は、サスペンション30、32の設置による影響を受けることなく、十分な設置空間が確保されて設置されている。このため、マグネット116、118は、レンズホルダ22に設置された駆動コイル58、60に対し、十分な磁力を付与するに必要な大きさを備えることができ、十分な駆動力と移動量をレンズホルダ22に付与することができる。
このレンズ駆動装置2のサスペンション30、32の作用について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、サスペンション30、32による支持構造を示す図、図12は、サスペンション30、32の動作を示す図である。
図11に示すように、サスペンション30はレンズホルダ22の前面側に設置され、サスペンション32はレンズホルダ22の後面側に設置されており、レンズホルダ22は、前後方向に離間した位置に設置された二枚のサスペンション30、32で支持されている。換言すれば、各サスペンション30、32は、レンズホルダ22の光軸Oと直交方向上のレンズホルダ22と筐体部8との間の二点間を連結してなり、光軸Oと平行方向の少なくとも二箇所を支持点に含み、レンズホルダ22を光軸Oと平行に移動可能に筐体部8に支持している。サスペンション30、32の支持と直交方向にアクチュエータ36、38が設置されている。
また、サスペンション30、32の弾性枠部74における支持点を拡大すれば、図12の(A)に示すように、筐体部8側に固定部70が固定され、この固定部70から弾性枠部74側に突出するアーム部90は、幅W2で二つのアーム片94、96を備えている。即ち、アーム片94、96による二点支持である{図12の(B)}。
これに対し、レンズホルダ22には固定部66が固定され、この固定部66から弾性枠部74側に突出するアーム部86は、幅W1(<W2)であって、中間に透孔92を備えている。このアーム部86も、二つのアーム片を構成しており、二点支持である{図12の(C)}。
弾性枠部74は、アーム片94、96の間隔部に通じる空間部142が形成されており、りん青銅等の弾性材料の素材が持つ弾性に加え、空間部142の形成によって極めて高い柔軟性を備えている。
このような構成によれば、アクチュエータ36、38からレンズホルダ22が前面Fr側又は後面Ba側に駆動力を受けると、サスペンション30(32)の弾性枠部74は、空間部142の上下方向に形状を変化させて伸長し、レンズホルダ22は付与された駆動力に応じてサスペンション30(32)に保持されながら、前後方向に移動する。この移動の際、サスペンション30(32)が、既述した通り、幅W1、W2を以てレンズホルダ22を光軸O方向と直交方向に支持しているので、レンズホルダ22は、光軸Oと平行に移動することになる。即ち、弾性枠部74は、レンズホルダ22の光軸Oと平行方向の移動は許容するが、光軸Oと角度を成す方向への移動を阻止している。しかも、サスペンション30、32は、光軸Oの方向に離間し、しかも、幅W1、W2を備えており、且つ、支持点は光軸O方向の二箇所、光軸Oと直交方向の二箇所であるから、合計四箇所での弾性保持を実現しているので、レンズホルダ22は、駆動力を受け、光軸Oと平行に移動することができる。精度の高い光軸Oの平行方向のみの移動が実現されている。
また、斯かる構成では、サスペンション30、32が偏平であるとともに、サスペンション30、32の支持と直交方向にアクチュエータ36、38が設置されたことにより、筐体部8を小型化することができ、このような筐体部8を備えるレンズ駆動装置2の小型化を図ることができる。
そして、サスペンション30、32の支持点を駆動コイル58、60とマグネット116、118を配置した光軸Oと直交方向に設定しているので、二つのサスペンション30、32はレンズホルダ22と筐体部8とを同時に位置決めし、その精度を高めることができる。
また、このような構成によれば、レンズ駆動装置2の組立精度を高めることができ、レンズの光軸Oと平行にレンズホルダ22の移動方向を容易に設定することができ、サスペンション30、32の組付けとレンズホルダ22の筐体部8への固定とを同時に行うことができ、工数を削減できる。また、組立時、サスペンション30、32に変形等の不都合を生じることがなく、歩留りを向上させることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、サスペンション30、32に固定孔76、78、更に固定孔77、79を設置した場合について説明したが、図11に示すように、固定孔を備えることなく、固定部66を筐体部8に接着材等で固定する構成としてもよい。図11において、同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
(2) 上記実施の形態では、レンズユニット4とレンズホルダ22とを別体で構成したが、レンズホルダ22にレンズを取り付け、レンズホルダ22とレンズユニット4とを一体で構成してもよい。
以上述べたように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は、発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であり、斯かる変形や変更が本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
本発明は、レンズホルダを移動可能に支持するとともに、光軸方向にレンズホルダを駆動するレンズ駆動装置に関し、組立精度の向上や、組立工数の削減、サスペンションの変形等を防止して歩留りの向上等を図ることができ、有用である。
2 レンズ駆動装置
8 筐体部
22 レンズホルダ
30、32 サスペンション
36、38 アクチュエータ
51 フレーム部
66 第1の固定部
68、70 第2の固定部
72 74 弾性枠部
123、125 空間部
O 光軸
8 筐体部
22 レンズホルダ
30、32 サスペンション
36、38 アクチュエータ
51 フレーム部
66 第1の固定部
68、70 第2の固定部
72 74 弾性枠部
123、125 空間部
O 光軸
Claims (5)
- レンズホルダを移動可能に支持するとともに、光軸方向に前記レンズホルダを駆動するレンズ駆動装置であって、
前記レンズホルダの外側に配置された筐体部と、
前記筐体部に前記レンズホルダを支持するサスペンションと、
を備え、前記サスペンションは、前記光軸と直交方向上の前記レンズホルダと前記筐体部との間の二点間を連結し、且つ、前記光軸と平行方向の少なくとも二箇所を支持点に含み、前記レンズホルダを前記光軸と平行に移動可能に前記筐体部に支持することを特徴とするレンズ駆動装置。 - 請求項1のレンズ駆動装置において、
前記レンズホルダの前記支持点と直交する面部側にアクチュエータを備えることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 請求項1のレンズ駆動装置において、
前記サスペンションは、前記レンズホルダ及び/又は前記筐体部に対する固定部の幅より拡開させた弾性枠部を備え、この弾性枠部が前記レンズホルダと前記筐体部との間の空間部に設置されることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 請求項1のレンズ駆動装置において、
前記サスペンションは、前記レンズホルダのフレーム部に固定される第1の固定部と、前記筐体部に固定される第2の固定部と、前記第1の固定部と前記第2の固定部との間に形成された弾性枠部とを備えることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 請求項1のレンズ駆動装置において、
前記レンズホルダ及び前記筐体部は、角筒体であることを特徴とするレンズ駆動装置。
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