JP2012018292A - 投射装置の製造方法、投射装置の製造装置、及び投射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投射装置の製造方法は、入射光を変調した変調光を射出する反射型光変調素子と、光源からの入射光を透過させるとともに変調光を投射光学素子に向けて反射する反射型偏光板と、を備える投射装置の製造方法であって、反射型光変調素子と反射型偏光板とが所定の位置に固定されている変調素子ユニットを形成する工程と、投射光学素子に対して変調素子ユニットの位置を移動させることによって、投射光学素子に対して、反射型光変調素子の位置を調整する工程と、を有し、位置調整工程では、軸まわりの回動方向の位置調整は、反射型偏光板による反射型光変調素子の虚像における反射型光変調素子の中心において互いに交差する3軸の軸まわりの回動方向の位置を調整する。
【選択図】図6
Description
このため、反射型のライトバルブを備える投射装置においては、反射型のライトバルブと反射型偏光板とを投射光学装置に対して位置決めすると共に、反射型のライトバルブと反射型偏光板との相互の位置調整をする必要がある。このため、反射型のライトバルブを備える投射装置の調整は、透過型のライトバルブを備える投射装置の調整にくらべて複雑になり、高精度に調整することが困難であるという課題があった。
位置調整工程では、変調素子ユニットの位置を移動させることによって、投射光学素子に対して、反射型光変調素子の位置を調整する。変調素子ユニットにおいては反射型光変調素子と反射型偏光板とは所定の相対位置に固定されているため、投射光学素子に対して、反射型光変調素子と反射型偏光板とを一括して位置調整することができる。
位置調整手段は、変調素子ユニットの位置を移動させることによって、投射光学素子に対して、反射型光変調素子の位置を調整する。変調素子ユニットにおいては反射型光変調素子と反射型偏光板とは所定の相対位置に固定されているため、投射光学素子に対して、反射型光変調素子と反射型偏光板とを一括して位置調整することができる。
調整支持手段は、変調素子枠を、投射光学素子に対して位置調整可能であると共に、固定手段によって固定可能に支持する。変調素子枠には、反射型光変調素子と反射型偏光板とが適切な位置関係を保って固定されているため、投射光学素子に対して、反射型光変調素子と反射型偏光板とを一括して位置調整するとともに、固定することができる。
最初に、プロジェクター1について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、プロジェクターの概略構成を示す模式図である。図2は、光学装置の構成を示す分解斜視図である。図2(a)は、光変調ユニット及び調整部材の構成を示す分解斜視図であり、図2(b)は、調整部材とクロスダイクロイックプリズムの位置関係を示す斜視図である。プロジェクター1が、投射装置に相当する。
照明光軸OCの軸方向をX軸方向、X軸方向と略直交し図1の紙面に平行な軸方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に略直交する軸方向(図1の紙面に垂直な軸方向)をZ軸方向と表記する。投射レンズ3が投射光学素子に相当する。
ワイヤグリッド41と、光変調装置42と、偏光板46との組を変調装置ユニット48と表記する。光学装置40は、赤色光、緑色光、又は青色光を変調する3つの変調装置ユニット48R、変調装置ユニット48G、及び変調装置ユニット48Bを備えている。
なお、本明細書では、3つのワイヤグリッド41のように、赤、緑、青の3色の色光毎に設けられた装置や部材については、符号の末尾にそれぞれR、G、Bを付して各色光への対応を示すものとする。また、各色光に対して共通する説明においては、符号の末尾にR、G、Bを付さない場合がある。
次に、光変調装置の構成について、図3を参照して説明する。図3は、光変調装置の概略構成を示す図である。図3(a)は、光変調装置の概略構成を示す平面図であり、図3(b)は、光変調装置の概略構成を示す側面図であり、図3(c)は、図3(a)にA−Aで示した断面における断面形状を示す概略断面図である。図3に示すように、光変調装置42は、反射型液晶パネル50と、防塵ガラス53と、保持枠60と、遮光板62とを備えている。
TFTによって画素電極に電圧を印加することによって、当該画素電極に臨む位置にある液晶を操作することで、当該部分を透過する光を制御する。画像データに基づいてそれぞれの画素電極の部分を透過する光を制御することで、画像データに対応する画素が形成され、画素の集合としての画像が形成される。反射型液晶パネル50において画像が形成されている部分である液晶層の位置であって、略長方形形状の画像表示領域50aの中心に重なる位置を、パネル中心55と表記する。
次に、変調装置位置調整装置80について、図4、図5、及び図6を参照して説明する。変調装置位置調整装置80は、投射レンズ3に対して光変調装置42(反射型液晶パネル50)を、位置調整して固定する工程を実施する装置である。上述したように、反射型液晶パネル50で反射されて射出された光は、ワイヤグリッド41で反射されて、クロスダイクロイックプリズム43を介して投射レンズ3に入射する。上述したヘッド体にクロスダイクロイックプリズム43及び投射レンズ3が載置固定されたユニットを、投射光学ユニット334と表記する。投射光学ユニット334において、クロスダイクロイックプリズム43の光束入射側端面44は、投射レンズ3の光軸に対して設計上直角に固定されており、投射レンズ3の焦点位置に対して一定の位置に固定されている。変調装置位置調整装置80は、投射光学ユニット334に対して変調装置ユニット48を、位置調整して固定することで、投射レンズ3に対して光変調装置42(反射型液晶パネル50)を、位置調整して固定する工程を実施する装置である。変調装置位置調整装置80は、クロスダイクロイックプリズム43の光束入射側端面44に対して変調装置ユニット48を、位置調整することで、投射レンズ3に対して反射型液晶パネル50を、位置調整すると言ってもよい。変調装置位置調整装置80が、投射装置の製造装置に相当する。
図4に示したX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、投射光学ユニット334が変調装置位置調整装置80に固定された状態において、図1に示したX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向と一致している。変調装置位置調整装置80に固定された投射光学ユニット334においては、投射レンズ3の光軸方向がX軸方向である。
図5、及び図6に示したX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、図4に示した3個の6軸位置調整ユニット91の中の、変調装置ユニット48Gの位置調整を実施する6軸位置調整ユニット91の場合に、図1に示したX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向と一致している。
暗室120は、スクリーンユニット150を囲む側板121および天板122と、調整装置本体90を囲む遮光幕123とを備えている。反射型液晶パネル50のフォーカス(焦点)調整、及びアライメント調整は、暗室120のような暗い場所で行うことが好ましい。
透過型スクリーン153は、周囲に設けられた矩形状の枠体、及び枠体の内側に設けられたスクリーン本体を備えており、載置台151上に立設されている。反射型液晶パネル50のフォーカス、アライメント調整を実施する際には、調整用の画像が、透過型スクリーン153に投射される。透過型スクリーン153のスクリーン本体の被投射面は、調整装置本体90に正対している。
クランプ治具93は、投射光学ユニット334を支持して、調整装置本体90上に固定する。6軸位置調整ユニット91は、変調装置ユニット48を把持して、クランプ治具93に支持固定された投射光学ユニット334に対して位置調整を行うことで、投射レンズ3に対して変調装置ユニット48(反射型液晶パネル50)のフォーカス調整、及びアライメント調整を実施する。3個の6軸位置調整ユニット91、及びクランプ治具93は、載置台95に載置されている。
コンピューターは、調整装置本体90及びスクリーンユニット150を制御する。調整用光源装置は、調整対象である反射型液晶パネル50の調整作業を行うに際し、調整用光源を導入する。固定用光源装置は、係止爪79を係合溝74に接着固定する際に紫外線硬化型接着剤を硬化させるための紫外線を供給する。コンピューター、調整用光源装置、及び固定用光源装置は、載置台95の下部に配設されている。
基部193aと、回動部材193bとは、中心軸を共通にする略円柱形状を有している。当該中心軸が上述したU軸である。回動部材193bは、図示省略した回動モーターによって、中心軸(U軸)まわりに回動自在であって、任意の位置に保持可能に、基部193aに支持されている。変調装置ユニット48を位置調整して固定するために、変調装置位置調整装置80に固定される投射光学ユニット334は、投射光学ユニット334における投射レンズ3の光軸が、回動部材193bの回動軸に一致する位置に、固定される。
基部195aは、回動部材193bに固定されている。これにより、基部195aは、面内回動位置調整部193によって、面内回動位置調整部193の回動軸であるU軸まわりに回動自在であって任意の位置に保持可能に支持されている。さらに、平面位置調整部191によって、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動自在であって、任意の位置に保持可能に支持されている。
第二調整部材195cは、第一調整部材195bの凹曲面に内接する凸曲面の面を有している。第二調整部材195cは、第一調整部材195bに、凹曲面に沿って凸曲面が摺動自在であって、任意の位置に保持可能に支持されている。すなわち、第二調整部材195cは、第一調整部材195bに、V軸まわりに回動自在であって、任意の位置(角度)に保持可能に支持されている。
保持装置基部140は、第二調整部材195cに固定されている。
把持腕146a及び把持腕146bは、把持基部145に、Y軸方向に摺動自在であって任意の位置に保持可能に支持されている。把持腕146a及び把持腕146bは、略直方体形状を有し、中央当接部141と略平行にZ軸方向に伸びている。把持腕146a及び把持腕146bの、把持基部145に支持された側の反対側の先端には、把持突起147a又は把持突起147bが立設されている。把持突起147a及び把持突起147bは、把持腕146a及び把持腕146bの互いに向き合う面に突設されており、把持腕146a及び把持腕146bが把持基部145上をY軸方向に摺動することで、互いに離接する。把持突起147a及び把持突起147bが互いに接近して、上述した把持用突起73の両側に当接することで、把持装置144は、把持用突起73を把持することができる。
調整光ファイバー142の先端は、2個の把持装置組144aがそれぞれ把持用突起73を把持し、当接面72aが当接端面141aに当接した状態では、変調装置ユニット48のワイヤグリッド41の4隅にそれぞれ臨んでいる。この状態の変調装置ユニット48における光変調装置42の反射型液晶パネル50の画像表示領域50aの面は、X軸方向及びY軸方向に平行である。調整光ファイバー142は中空部141bではX軸方向に延在しており、先端からは、Y軸方向に調整光を射出する。調整光ファイバー142から射出された調整光は、それぞれワイヤグリッド41の4隅を透過し、反射型液晶パネル50の画像表示領域50aの4隅に入射し、反射されて射出される。反射型液晶パネル50から射出された調整光は、ワイヤグリッド41で反射されて、クロスダイクロイックプリズム43を経由して、投射レンズ3によって、透過型スクリーン153に照射されて画像を形成する。
上述したように、反射型液晶パネル50から射出された変調光は、ワイヤグリッド41で反射されて、クロスダイクロイックプリズム43を経て、投射レンズ3に入射する。このため、投射レンズ3においては、変調光は、ワイヤグリッド41による反射型液晶パネル50の虚像から射出された光として扱うことができる。ワイヤグリッド41による反射型液晶パネル50の虚像を、反射パネル像550と表記する。反射パネル像550における、反射型液晶パネル50のパネル中心55に相当する点をパネル虚像中心555と表記する。
変調装置ユニット48は、設計上、変調装置ユニット48のパネル虚像中心555が、6軸位置調整ユニット91の調整中心点500に位置する状態で、6軸位置調整ユニット91の保持装置171に保持される。
保持装置171が、ユニット保持手段に相当する。位置調整機構本体190が、位置調整手段に相当する。調整中心点500が、調整中心に相当する。パネル虚像中心555が、反射型偏光板による反射型光変調素子の虚像における反射型光変調素子の中心に相当する。
次に、変調装置位置調整装置80を用いて、投射光学ユニット334に対して変調装置ユニット48を、位置調整して固定する工程について、図7を参照して説明する。上述したように、投射光学ユニット334に対して変調装置ユニット48を、位置調整して固定する工程は、投射レンズ3に対して反射型液晶パネル50を、位置調整して固定する工程である。図7は、投射レンズに対して反射型液晶パネルを、位置調整する工程を示すフローチャートである。
図5及び図6を参照して説明したように、変調装置ユニット48は、設計上、変調装置ユニット48のパネル虚像中心555が、6軸位置調整ユニット91の調整中心点500に位置する状態で、6軸位置調整ユニット91の保持装置171に保持される。
保持装置171に保持された変調装置ユニット48における反射パネル像550は、設計上、画像表示領域50aの面方向が、U軸に垂直であり、パネル虚像中心555が、調整中心点500に位置している。
上述したように、6軸位置調整ユニット91において、平面位置調整部191の基台191aが載置台95に対してU軸方向(光変調装置42Gを調整する場合は図1に示したX軸方向、光変調装置42R又は光変調装置42Bを調整する場合は図1に示したY軸方向)に移動する。当該移動により、保持装置171に保持された変調装置ユニット48を、U軸方向に、求めた補正移動量だけ移動して、投射レンズ3の光軸方向における位置を補正する。
反射型液晶パネル50の平面位置の調整は、反射パネル像550の、投射レンズ3の光軸方向に垂直な面方向における傾き及び位置の設計上の傾き及び位置との誤差を補正することによって実施する。
上述したように、光変調装置42Gの位置調整を実施する6軸位置調整ユニット91において、平面位置調整部191のY軸移動部材191bは、基台191aに、Y軸方向に摺動自在であって、任意の位置に保持可能に支持されている。Z軸移動部材191cは、Y軸移動部材191bに、Z軸方向に摺動自在であって、任意の位置に保持可能に支持されている。Y軸方向が、図6に示したV軸方向であり、Z軸方向が、図6に示したW軸方向である。
平面位置調整部191によって、保持装置171に保持された変調装置ユニット48を、V軸方向及びW軸方向に平行な面方向において、求めた補正移動量だけ移動することで、反射型液晶パネル50(反射パネル像550)の、平面方向の位置を補正して、調整する。
面内回動位置調整部193によって、保持装置171に保持された変調装置ユニット48を、U軸まわりに、求めた補正回動量だけ回動させることで、反射型液晶パネル50(反射パネル像550)の、平面方向の傾きを補正して、調整する。
位置ずれ量が基準値を満たしていない場合(ステップS8でNO)には、ステップS4に戻り、ステップS4からステップS8を再度実施して、反射型液晶パネル50の位置調整を再度実施する。
位置ずれ量が基準値を満たしていた場合(ステップS8でYES)には、ステップS9に進む。
ステップS10を実施して、投射光学ユニット334に対して変調装置ユニット48を、位置調整して固定することによって、投射レンズ3に対して反射型液晶パネル50を、位置調整して固定する工程を終了する。
(1)変調装置ユニット48は取付部材70を備えており、取付部材70には、反射型液晶パネル50でとワイヤグリッド41とが固定されている。これにより、反射型液晶パネル50とワイヤグリッド41とを取付部材70の所定の位置に固定するだけで、反射型液晶パネル50とワイヤグリッド41とを、互いに適切な位置関係に配置することができる。
Claims (7)
- 入射光を光学的に変調して、前記入射光が変調された変調光を射出する反射型光変調素子と、光源から射出された前記入射光を透過させるとともに前記変調光を投射光学素子に向けて反射する反射型偏光板と、を備える投射装置の製造方法であって、
前記反射型光変調素子と、前記反射型偏光板とを備え、前記反射型光変調素子と前記反射型偏光板とが所定の相対位置に固定されている変調素子ユニットを形成するユニット形成工程と、
前記投射光学素子に対して前記変調素子ユニットの位置を移動させることによって、前記投射光学素子に対して、前記反射型光変調素子の位置を調整する位置調整工程と、を有することを特徴とする投射装置の製造方法。 - 前記位置調整工程では、6軸の調整を実施し、軸まわりの回動方向の位置調整は、前記反射型偏光板による前記反射型光変調素子の虚像における前記反射型光変調素子の中心において互いに交差する3軸のそれぞれの軸まわりの回動方向の位置を調整することを特徴とする、請求項1に記載の投射装置の製造方法。
- 入射光を光学的に変調して、前記入射光が変調された変調光を射出する反射型光変調素子と、光源から射出された前記入射光を透過させるとともに前記変調光を投射光学素子に向けて反射する反射型偏光板と、を備える投射装置の製造装置であって、
前記反射型光変調素子と前記反射型偏光板とが所定の位置関係に固定された変調素子ユニットを保持するユニット保持手段と、
前記投射光学素子に対して、前記ユニット保持手段に保持された前記変調素子ユニットの位置を移動させることによって、前記投射光学素子に対して、前記反射型光変調素子の位置を調整する位置調整手段と、を備えることを特徴とする投射装置の製造装置。 - 前記位置調整手段は、6軸の調整を実施し、軸まわりの回動方向を調整する際の3本の回動軸は、調整中心において互いに交差しており、
前記ユニット保持手段は、前記反射型偏光板による前記反射型光変調素子の虚像における前記反射型光変調素子の中心を、前記調整中心に、位置させて前記変調素子ユニットを保持することを特徴とする、請求項3に記載の投射装置の製造装置。 - 入射光を光学的に変調して、前記入射光が変調された変調光を射出する反射型光変調素子と、
光源から射出された前記入射光を透過させるとともに前記変調光を投射光学素子に向けて反射する反射型偏光板と、
前記反射型光変調素子と前記反射型偏光板とが固定されており、固定されることによって、前記反射型光変調素子と前記反射型偏光板との互いの位置関係が所定の位置関係に維持される変調素子枠と、
前記変調素子枠を前記投射光学素子に対して位置調整可能であると共に、前記変調素子枠に固定された前記反射型光変調素子及び前記反射型偏光板の前記投射光学素子に対する位置を、固定手段によって固定可能に支持する調整支持手段と、を備えることを特徴とする投射装置。 - 前記調整支持手段は、前記固定手段によって固定されていない状態では、前記反射型偏光板による前記反射型光変調素子の虚像における前記反射型光変調素子の中心において互いに直交する3軸まわりに回動可能に前記変調素子枠を支持していることを特徴とする請求項5に記載の投射装置。
- 前記調整支持手段は、前記反射型偏光板による前記反射型光変調素子の虚像における前記反射型光変調素子の中心を通って互いに交差する3軸のいずれか1軸が前記調整支持手段を貫通する位置に配設されていることを特徴とする請求項6に記載の投射装置。
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