JP2012015283A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる高さのマイクロレンズを有する固体撮像装置を、製造工程を増加させることなく製造可能な固体撮像装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】半導体基板上の透明樹脂層を露光する工程と、互いに高さが異なる第1、第2の樹脂パターンを形成する工程と、互いに高さが異なる第1、第2のマイクロレンズを形成する工程と、を具備する固体撮像装置の製造方法。露光する工程は、第1の透過領域、およびこの領域よりも高い透過率の第2の透過領域を有するグレーティングマスクを用いて透明樹脂層を露光する工程である。第1、第2の樹脂パターンを形成する工程は、透明樹脂層を現像することにより、第1の樹脂パターンおよびこのパターンよりも低い第2の樹脂パターンを形成する工程である。第1、第2のマイクロレンズを形成する工程は、第1の樹脂パターンおよび第2の樹脂パターンを熱処理することにより、第1のマイクロレンズおよびこのレンズよりも低い第2のマイクロレンズを形成する工程である。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置の製造方法に関する。
従来の固体撮像装置は、半導体基板上に格子状に形成された複数のフォトダイオードと、これらのフォトダイオード上にそれぞれ形成された複数のカラーフィルタ層と、これらのカラーフィルタ層上に形成された複数のマイクロレンズと、を具備し、フォトダイオード、カラーフィルタ層、およびマイクロレンズによって、画素を形成している。
また、画素毎に形成される各カラーフィルタ層は、例えば、赤色波長の光を透過させる赤色カラーフィルタ層、緑色波長の光を透過させる緑色カラーフィルタ層、青色波長の光を透過させる青色カラーフィルタ層、のいずれかからなり、これら3色のカラーフィルタ層が、略同一平面にベイヤー配列されている。
しかし、このような固体撮像装置に適用される各色のカラーフィルタ層は、それぞれ光の屈折率が異なる。これに対して、各色のカラーフィルタ上に形成されるマイクロレンズは、同一平面に同じ高さで形成される。従って、各マイクロレンズおよび各カラーフィルタ層を透過してフォトダイオードに集光される光の焦点位置は、カラーフィルタ層の透過波長毎に異なるため、画素によって光の感度が異なる問題がある。
画素間に生ずる光の感度差を抑制する目的を含め、各画素毎の感度を調節するためには、各画素毎に異なる高さのマイクロレンズを形成すればよい。しかし、異なる高さのマイクロレンズを形成する場合、マイクロレンズの製造工程を複数回繰り返す必要がある。すなわち、まず高さの低いマイクロレンズを形成し、この後に、高さの低いマイクロレンズを覆うようにマイクロレンズを形成して、高さが高いマイクロレンズを形成する必要がある。これに対して、高さが均一のマイクロレンズを有する固体撮像装置を製造する場合、マイクロレンズの高さを変える必要がないため、一回の工程で全てのマイクロレンズを製造可能である。従って、異なる高さのマイクロレンズを有する固体撮像装置を製造する場合、高さが均一のマイクロレンズを有する個体撮像装置を製造する場合と比較して、製造工程が増加する問題がある。
特開2008−153331号公報
本発明の実施形態は、この問題に鑑みてなされたものであり、異なる高さのマイクロレンズを有する固体撮像装置を、製造工程を増加させることなく製造可能な固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法は、複数のフォトダイオード層を有する半導体基板の主面上に透明樹脂層を形成する工程と、グレーティングマスクを用いて透明樹脂層を露光する工程と、互いに高さが異なる第1の樹脂パターンおよび第2の樹脂パターンを形成する工程と、互いに高さが異なる第1のマイクロレンズおよび第2のマイクロレンズを形成する工程と、を具備することを特徴とする方法である。透明樹脂層を露光する工程は、第1の透過領域、およびこの領域よりも光の透過率が高い第2の透過領域を、互いに離間した位置に有するグレーティングマスクを、第1の透過領域および第2の透過領域が、それぞれフォトダイオード上に位置するように配置した後、グレーティングマスクを用いて透明樹脂層を露光する工程である。互いに高さが異なる第1の樹脂パターンおよび第2の樹脂パターンを形成する工程は、透明樹脂層を現像することにより、第1の樹脂パターン、およびこのパターンの高さよりも低い第2の樹脂パターンを、互いに離間した位置に形成する工程である。互いに高さが異なる第1のマイクロレンズおよび第2のマイクロレンズを形成する工程は、第1の樹脂パターンおよび第2の樹脂パターンを熱処理することにより、第1のマイクロレンズ、およびこのマイクロレンズの高さよりも低い第2のマイクロレンズを形成する工程である。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の要部を示す上面図である。 図1の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図である。 図1の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。 図1の固体撮像装置の製造方法に使用されるグレーティングマスクの要部を示す上面図である。 図4の一点鎖線X−X´に沿ったマスクの要部断面図である。 図4の一点鎖線Y−Y´に沿ったマスクの要部断面図である。 図1の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であって、カラーフィルタ層上の樹脂層を、図4のグレーティングマスクを用いて露光する工程を示す図1に相当する上面図である。 図7の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図である。 図7の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。 図1の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であって、樹脂層を現像する工程を示す図1に相当する上面図である。 図10の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図である。 図10の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。 図1の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であって、マイクロレンズを形成する工程を示す図1に相当する上面図である。 図13の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図である。 図13の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の要部を示す上面図である。 図16の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図である。 図16一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。 図16の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であって、樹脂層を現像する工程を示す図16に相当する上面図である。 図19の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図である。 図19の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法に適用可能な固体撮像装置の一例を示す図であって、図2に相当する装置の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法に適用可能な固体撮像装置の一例を示す図であって、図3に相当する装置の要部断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の要部を示す上面図である。また、図2は、図1の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図、図3は、図1の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。なお、各図に示されるR、G、Bは、それぞれ後述するカラーフィルタ層の透過波長帯域を示している。
図1に示すように、第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置は、複数の第1のマイクロレンズ11および複数の第2のマイクロレンズ12を有している。これらの複数の第1、第2のマイクロレンズ11、12は、青色カラーフィルタ層13、赤色カラーフィルタ層14、および緑色カラーフィルタ層15が格子状にベイヤー配列されたカラーフィルタ層16上に、格子状に配列形成されている。
青色カラーフィルタ層13および赤色カラーフィルタ層14は、これらの平面形状がそれぞれ略方形のものである。そして、互いの角部が接するように市松状に配列形成されている。これに対して緑色カラーフィルタ層15は、同様に平面形状がそれぞれ略方形のものである。そして、互いの角部が接するように市松状に、すなわち、互いの角部が接し、かつ、青色カラーフィルタ層13と赤色カラーフィルタ層14との隙間を埋めるように配列形成されている。
青色カラーフィルタ層13上および赤色カラーフィルタ層14上には、それぞれ第1のマイクロレンズ11が形成されている。これらの第1のマイクロレンズ11の平面形状は、角部が円弧状に丸く形成された略方形のものである。このような複数の第1のマイクロレンズ11は、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列における斜め方向においては、これらのカラーフィルタ層13、14、15の角部上において互いに離間するとともに、垂直・水平方向においても、カラーフィルタ層16上において互いに離間するように市松状に配列形成されている。
緑色カラーフィルタ層15上には、それぞれ第2のマイクロレンズ12が形成されている。これらの第2のマイクロレンズ12の平面形状も同様に、角部が円弧状に丸く形成された略方形のものである。このような複数の第2のマイクロレンズ12は、第1のマイクロレンズ11の間に配置されるように市松状に配列形成されている。
さらに複数の第2のマイクロレンズ12は、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列における斜め方向においては、これらのカラーフィルタ層13、14、15の角部上において互いに離間するとともに、垂直・水平方向においても、カラーフィルタ層16上において互いに離間するように市松状に配列形成されている。そして、垂直・水平方向においては、各色のカラーフィルタ層13、14、15の当接辺上において、隣接する第1のマイクロレンズ11と一部が重なるように形成されている。
このように形成された第1、第2のマイクロレンズ11、12は、互いに大きさが異なるものである。すなわち、第1のマイクロレンズ11の平面形状の面積は、第2のマイクロレンズ12の平面形状の面積よりも大きくなるように形成されている。さらに、後に説明するが、第1のマイクロレンズ11の高さは、第2のマイクロレンズ12の高さよりも高くなるように形成されている。
図2、図3に示すように、上述の第1、第2のマイクロレンズ11、12および各色カラーフィルタ層13、14、15を含む固体撮像装置は、いわゆる表面照射型の固体撮像装置である。すなわち、第1、第2のマイクロレンズ11、12および各色カラーフィルタ層13、14、15が、例えばシリコンからなる半導体基板17の主面上に形成された固体撮像装置である。半導体基板17の主面、すなわち表面には、複数のフォトダイオード層18が格子状に配列形成されている。
複数のフォトダイオード層18が配列形成された半導体基板17の表面上には、酸化膜19が一様な厚みで形成されている。この酸化膜19上には、配線層20が形成されている。この配線層20は、多層に形成された配線20−1と、これらの配線20−1間を絶縁する絶縁層20−2と、によって構成されている。なお、配線20−1には、フォトダイオード層18において光電変換された電荷を電圧に変換するためのフローティングディフュージョン部(図示せず)に転送するための読み出しゲート等を含んでいる。
配線層20の表面上には、パッシベーション膜21(表面保護膜21)および第1の平坦化層22が、この順で形成されており、第1の平坦化層22の表面は、平坦な構造となっている。平坦な第1の平坦化層22の表面上には、カラーフィルタ層16が形成されている。このカラーフィルタ層16は、上述のように青色カラーフィルタ層13、赤色カラーフィルタ層14、および緑色カラーフィルタ層15からなり、各色カラーフィルタ層13、14、15は、それぞれ格子状に形成されたフォトダイオード層18の上方に配置されるように格子状にベイヤー配列形成されている。
このカラーフィルタ層16の表面上には、第2の平坦化層23が形成されており、この平坦化層23の表面上には、上述の第1、第2のマイクロレンズ11、12が形成されている。これらの第1、第2のマイクロレンズ11、12の垂直断面における形状は、それぞれ上に凸のレンズ形状である。そして、図2に示すように、各第1のマイクロレンズ11は、それぞれが等しい高さHhになるように形成されている。また、図3に示すように、第2のマイクロレンズ12は、第1のマイクロレンズ11よりも低い高さHlになるように形成されている。なお、各第2のマイクロレンズ12も、第1のマイクロレンズ11と同様に、それぞれが等しい高さHlになるように形成されている。
このような第1、第2のマイクロレンズ11、12は、すでに上述したが、図2に示すように、フォトダイオード層18の格子配列における斜め方向においては互いに離間し、図3に示すように、フォトダイオード層18の格子配列における水平、垂直方向においては互いに重なるように接している。
すなわち、上述の固体撮像装置は、フォトダイオード層18と、青色カラーフィルタ層13、赤色カラーフィルタ層14、緑色カラーフィルタ層15のいずれか一つと、第1のマイクロレンズ11、第2のマイクロレンズ12のいずれか一つと、によって画素が形成されており、このような構成の複数の画素が格子状に配列形成されたものである。
このような固体撮像装置は、青色カラーフィルタ層13上および赤色カラーフィルタ層14上には、平面形状が大きく、かつ高さが高い第1のマイクロレンズ11が形成されている。これに対して、緑色カラーフィルタ層15上には、平面形状が小さく、かつ高さが低い第2のマイクロレンズ12が形成されている。従って、全てが同一形状のマイクロレンズが形成された固体撮像装置と比較して、青色カラーフィルタ層13、赤色カラーフィルタ層14、緑色カラーフィルタ層15の屈折率差に起因する画素間の感度差が抑制される。
以上に説明した固体撮像装置は、位置によって光の透過率が異なるグレーティングマスクを用いて製造される。そこで、まず、この製造方法に適用されるグレーティングマスク31について図4乃至図6を参照して説明する。図4は、この製造方法に適用されるグレーティングマスク31の要部を示す上面図である。また、図5は、図4の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図であり、図6は、図4の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。
図4に示すように、グレーティングマスク31は、透過率が100%未満の複数の第1の透過領域32および複数の第2の透過領域33を互いに離間するように格子状に配列されて有しており、これら以外の領域は全て透過率が100%となるものである。
複数の第1の透過領域32は、略八角形状の領域であり、市松状に互いに離間して形成されている。第2の透過領域33も同様に、略八角形状の領域である。しかし、第2の透過領域33は、第1の透過領域32と比較して、その面積が小さくなっており、さらには、第1の透過領域32の透過率よりも高い透過率を有している。
図5および図6に示されるように、第1の透過領域32は、それぞれ、例えばガラス等の透明樹脂基板34の表面上に、微小な遮光性のクロム膜からなる複数の第1のドットパターン35が形成された領域である。複数の第1のドットパターン35は、それぞれ大きな面積を有しており、これらが互いに密に配列形成されている。従って、後に図8、図9に示すように、この領域32に照射される露光光36は、ほとんど透過しない。
図6に示されるように、複数の第2の透過領域33も同様に、それぞれ、例えばガラス等の透明樹脂基板34の表面上に、微小な遮光性のクロム膜からなる複数の第2のドットパターン37が形成された領域である。複数の第2のドットパターン37は、それぞれ第1のドットパターン35よりも小さい面積を有しており、これらが、第1のドットパターン35配列の密度よりも疎になるように配列形成されている。従って、後に図8、図9に示すように、この領域33に照射される露光光36の一部が透過するようになっている。すなわち、第1の透過領域32の透過率よりも高い透過率を有するようになっている。
次に、図4乃至図6に示されるグレーティングマスク31を用いた第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について、図7乃至図15を参照して説明する。図7、図10、図13は、それぞれ第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図1に相当する上面図である。さらに、図8、図11、図14は、それぞれ図7、図10、図13の一点鎖線X−X´に沿った装置の断面図であり、図8、図12、図15は、それぞれ図7、図10、図13の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の断面図である。
まず、複数のフォトダイオード層18が格子状に配列形成された半導体基板17の主面上に、酸化膜19、配線層20、パッシべーション膜21、および第1の平坦化層22を順次形成した後、第1の平坦化層22の表面上に、カラーフィルタ層16を形成する。カラーフィルタ層16は、青色カラーフィルタ層13、赤色カラーフィルタ層14、および緑色カラーフィルタ層15を、それぞれフォトダイオード層18の格子配列に対応するように格子状にベイヤー配列形成する。なお、これまでの製造方法は一般的な製造方法を適宜適用すればよい。
この後、図7乃至図9に示すように、カラーフィルタ層16の表面上に、第2の平坦化層23を形成し、この平坦化層23の表面上に、感光性・熱フロー性を有する透明樹脂層41を形成する。さらにこの後、図4乃至図6に示されるグレーティングマスク31を配置し、このグレーティングマスク31を介して透明樹脂層41を露光する。
グレーティングマスク31は、図7に示すように、第1の透過領域32が緑色カラーフィルタ層15上に配置され、第2の透過領域33が青色カラーフィルタ層13上および赤色カラーフィルタ層14上に配置されるように位置合わせを行って配置する。
このように配置されたグレーティングマスク31を介して透明樹脂層41を露光する。第1の透過領域32は、露光光36をほとんど透過させない領域である。従って、図8、図9に示すように、第1の透過領域32直下の透明樹脂層41はほとんど露光されない。
これに対して、第2の透過領域33は、第1の透過領域32よりは透過率が高い領域である。従って、図9に示すように、第2の透過領域33直下の透明樹脂層41は、第1の透過領域32直下の透明樹脂層41より多くの露光光36が照射される。さらに、第2の透過領域33は、第1の透過領域32よりも面積が小さい領域である。従って、第2の透過領域33を介して露光される範囲は、第1の透過領域32直下の領域よりも狭い範囲となる。
また、第1の透過領域32および第2の透過領域33の間には、遮光膜であるドットパターン35、37が形成されていない。従って、グレーティングマスク31に照射される露光光36のほぼすべてが透過する。よって、図8、図9に示すように、第1の透過領域32および第2の透過領域33の間の直下の透明樹脂層41には、第2の透過領域33直下の透明樹脂層41よりさらに多くの露光光36が照射される。
次に、図10乃至図12に示すように、露光された透明樹脂層41を現像することにより、第2の平坦化層23の表面上において、互いに離間した位置に、第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43を形成する。なお、これらの樹脂パターン42、43は、互いに離間した位置に形成される必要があるが、その理由については後述する。
この現像処置によって、透明樹脂層41は、露光光36がより多く照射された領域ほど除去されるが、上述のように、第1の透過領域32直下の透明樹脂層41には、ほとんど露光光36は照射されない。従って、第1の透過領域32直下の透明樹脂層41は、ほぼ全てが第2の平坦化層23の表面上に残存する。これによって、平面形状が略八角形状の第1の樹脂パターン42が形成される。
これに対して、第2の透過領域33直下の透明樹脂層41には、第1の透過領域32直下の透明樹脂層41よりも多くの露光光36が照射される。従って、現像処理によって、第2の透過領域33直下の透明樹脂層41は、第1の透過領域32直下の透明樹脂層41よりは除去される。しかし、一部は第2の平坦化層23の表面上に残存する。これによって、平面形状が第1の樹脂パターン42よりも面積が小さい略八角形状であり、かつ、第1の樹脂パターン42よりも高さが低い第2の樹脂パターン43が形成される。
また、第1の透過領域32および第2の透過領域33の間の直下の透明樹脂層41には、第2の透過領域33直下の透明樹脂層41よりもさらに多くの露光光36が照射される。従って、現像処理によって、第1の透過領域32および第2の透過領域33の間の直下の透明樹脂層41は、第2の平坦化層23の表面上から全て除去される。
なお、第1の樹脂パターン42は、次の工程において熱処理されることにより形成される複数の第1のマイクロレンズ11が、離間する程度の大きさになるように形成される。特に、複数のフォトダイオード層18の格子配列に対して斜め方向においては斜め方向においては、図11に示すように、熱処理後に形成される複数の第1のマイクロレンズ11が互いに離間する程度の間隔dx1で離間するように形成される。
また、第2の樹脂パターン43は、次の工程において熱処理されることにより形成される複数の第2のマイクロレンズ12が、複数のフォトダイオード層18の格子配列に対して斜め方向および水平・垂直方向においては互いに離間するように形成される。
さらに、第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43は、図12に示すように、垂直・水平方向においては、第1のマイクロレンズ11の一部と、これに隣接する複数の第2のマイクロレンズ12の一部とが重なる程度の間隔dy1で離間するように形成される。
従って、第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43は、必ずしも平面形状が八角形である必要はなく、後の工程において第1のマイクロレンズ11および第2のマイクロレンズ12が形成されるような形状であれば、その形状は限定されない。
このような大きさの第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43は、グレーティングマスク31が有する第1の透過領域32および第2の透過領域33の透過率および面積を調節することにより形成可能である。
次に、図13乃至図15に示すように、第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43を熱処理することにより、第1のマイクロレンズ11および第2のマイクロレンズ12を形成する。
第1の樹脂パターン42を熱処理することにより形成される第1のマイクロレンズ11は、上述の理由によって、複数のフォトダイオード層18の格子配列に対して斜め方向および水平・垂直方向において、互いに離間するように形成される。
第2の樹脂パターン43を熱処理することにより形成される第2のマイクロレンズ12は、複数のフォトダイオード層18の格子配列に対して斜め方向および水平・垂直方向において互いに離間するとともに、水平・垂直方向において隣り合う第1のマイクロレンズ11とは、互いに重なるように接するように形成される。
さらに、第2のマイクロレンズ12は、第1の樹脂パターン42よりも高さが低い第2の樹脂パターン43を熱処理することにより形成されたものであるため、第1のマイクロレンズ11よりも高さが低く形成される。
なお、前工程において形成された第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43は互いに離間するように形成されたため、熱処理によって第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43が軟化することによって、所望のレンズ形状の第1のマイクロレンズ11および第2のマイクロレンズ12が製造される。これに対して、第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43が互いに接するように形成された場合、熱処理により軟化した第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43の表面張力により、互いの高さが略均一化されるとともに、軟化されても所望のレンズ形状の第1のマイクロレンズ11および第2のマイクロレンズ12を製造することは困難となる。従って、本実施形態に係る製造方法においては、上述の第1の樹脂パターン42および第2の樹脂パターン43は互いに離間するように形成される必要がある。
以上の工程を経ることにより、図1乃至図3に示される固体撮像装置が製造される。
以上に説明した第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、互いに異なる透過率の領域32、33を有するグレーティングマスク31を用いて、互いに異なる高さの樹脂パターン42、43を一括形成し、この互いに高さが異なる樹脂パターン42、43を熱処理することにより、互いに異なる高さのマイクロレンズ11、12を一括形成する。従って、高さが均一のマイクロレンズを有する固体撮像装置を製造する場合と比較して、互いに異なる高さのマイクロレンズ11、12を有する固体撮像装置を、製造工程を増加させることなく製造することができる。また、互いに高さが異なるマイクロレンズ11、12をそれぞれ別工程で形成する固体撮像装置の製造方法と比較して、製造工程を減少させることができる。
なお、第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を応用すれば、樹脂パターンを熱処理する工程を省略することができるとも考えられる。すなわち、上述の第1、第2の透過領域32、33は、各領域内においては透過率が一定のものであったが、これらの領域を、その中心から外周部にかけて透過率が高くなるように調節すればよい。このように各領域内において透過率が変化するようなグレーティングマスクを用いて透明樹脂層を露光し、これを現像する。これにより、現像後に形成される樹脂パターンはすでにレンズ形状になる。従って、樹脂パターンをレンズ形状化するための熱処理する工程を省略することができるとも考えられる。しかし、透過領域を、その中心から外周部にかけて透過率が高くなるように形成しても、光の回折等の理由により、実際の透過領域の透過率は、透過領域の中心から外周部にかけて、階段状に高くなる。従って、形成されるレンズ状の樹脂パターンは、階段状に変化する透過率に応じてレンズ表面に階段状の凹凸が形成される。このように、第1、第2の透過領域32、33内の透過率を、その中心から外周部にかけて高くなるように調節しても、表面がなめらかなマイクロレンズを形成することは困難である。従って、この樹脂パターンを熱処理する工程を省略する方法を採用することはできない。
(第2の実施形態)
図16は、第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の要部を示す上面図である。また、図17は、図16の一点鎖線X−X´に沿った装置の要部断面図、図18は、図1の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の要部断面図である。なお、この固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の説明は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法よって製造された固体撮像装置と異なる箇所についてのみ説明し、同様の箇所については同一の符号を付すとともに、説明を省略する。
図16乃至図18に示される固体撮像装置は、図1乃至図3に示される固体撮像装置と比較して、第1のマイクロレンズ51および第2のマイクロレンズ52の形状および大きさが異なっている。すなわち、図16に示すように、青色カラーフィルタ層13上および赤色カラーフィルタ層14上に形成された第1のマイクロレンズ51の平面形状は、円形のものである。このような複数の第1のマイクロレンズ51は、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列における斜め方向においては、これらのカラーフィルタ層13、14、15の角部上において互いの円周が接するとともに、垂直・水平方向においては、これらのカラーフィルタ層16上において互いに離間するように市松状に配列形成されている。
緑色カラーフィルタ層15上に形成された第2のマイクロレンズ52の平面形状も同様に、円形のものである。このような複数の第2のマイクロレンズ52は、第1のマイクロレンズ51の間に配置されるように市松状に配列形成されている。
さらに複数の第2のマイクロレンズ52は、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列における斜め方向においては、これらのカラーフィルタ層13、14、15の角部上において互いに離間するとともに、垂直・水平方向においても、カラーフィルタ層16上において互いに離間するように市松状に配列形成されている。そして、垂直・水平方向においては、カラーフィルタ層16上において、第2のマイクロレンズ52の円周が、隣接する第1のマイクロレンズ51の円周と接するように形成されている。
このように形成された第1、第2のマイクロレンズ51、52は、互いに大きさが異なるものである。すなわち、第1のマイクロレンズ51の平面形状の面積は、第2のマイクロレンズ52の平面形状の面積よりも大きくなるように形成されている。さらに、図17および図18に示される第1のマイクロレンズ51の高さHhは、図18に示される第2のマイクロレンズ12の高さHlよりも高くなるように形成されている。
なお、図16および図18に示されるように、第1のマイクロレンズ51は、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列における水平・垂直方向において隣接する緑色カラーフィルタ層15上にはみ出す程度の大きさで形成される。しかし、第1のマイクロレンズ51に入射された光が、緑色カラーフィルタ層15を介さずに集光される程度の大きさで形成されれば、混色の問題は回避される。
このような固体撮像装置であっても、基本的には第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法と同様にして製造することができる。以下に、第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法と異なる工程についてのみ、図19乃至図21を参照して説明する。なお、図19は、第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図16に相当する上面図である。また、図20は、図19の一点鎖線X−X´に沿った装置の断面図であり、図21は、図19の一点鎖線Y−Y´に沿った装置の断面図である。
第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法は、透明樹脂層を露光・現像することにより形成される第1の樹脂パターン61および第2の樹脂パターン62の大きさが異なっている。すなわち、図19乃至図21に示される第1の樹脂パターン61は、図10乃至図12に示される第1の樹脂パターン42よりも平面形状の面積が大きくなるように形成され、図19および図21に示される第2の樹脂パターン62は、図10および図12に示される第2の樹脂パターン43よりも平面形状の面積が小さくなるように形成される点が異なっている。より詳細には、以下の通りである。
第1の樹脂パターン61は、次の熱処理工程を経て形成される複数の第1のマイクロレンズ51の円周が、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列に対して斜め方向においては、各色のカラーフィルタ層13、14、15の角部上で接し、水平・垂直方向においては互いに離間する程度の大きさで形成される。これは、図20に示すように、第1の樹脂パターン61の間隔dx2を、図11に示される第1の樹脂パターン42の間隔dx1よりも適宜小さくなるように形成されればよい。
また、第2の樹脂パターン62は、次の工程において熱処理されることにより形成される複数の第2のマイクロレンズ52の円周が、各色のカラーフィルタ層13、14、15の格子配列に対して斜め方向および水平・垂直方向においては互いに離間する程度の大きさで形成される。
さらに、第1の樹脂パターン61および第2の樹脂パターン62は、垂直・水平方向においては、第1のマイクロレンズ51の円周と、これに隣接する複数の第2のマイクロレンズ52の円周とが接する程度の間隔dy2で離間するように形成される。これは、図21に示すように、第1の樹脂パターン61と、これに隣接する第2の樹脂パターン62の間隔dy2を、図12に示される間隔dy1よりも適宜大きくなるように形成されればよい。
なお、上述の第1、第2の樹脂パターン61、62は、互いに離間して形成されること、および、第1の樹脂パターン61と比較して、第2の樹脂パターン62の高さが低くなるように形成される点は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法と同様である。
このような大きさの第1の樹脂パターン61および第2の樹脂パターン62は、図4乃至図6に示されるグレーティングマスク31の第1の透過領域32および第2の透過領域33の透過率および面積を適宜調節することにより形成可能である。
以上に説明した第1、第2の樹脂パターン61、62を形成した後、これを熱処理することにより、図16乃至図18に示される固体撮像装置を製造することができる。
以上に説明した第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法であっても、互いに異なる高さのマイクロレンズ51、52を一括形成することができるため、高さが均一のマイクロレンズを有する個体撮像装置を製造する場合と比較して、互いに異なる高さのマイクロレンズ51、51を有する固体撮像装置を、製造工程を増加させることなく製造することができる。また、互いに高さが異なるマイクロレンズ51、52をそれぞれ別工程で形成する固体撮像装置の製造方法と比較して、製造工程を減少させることができる。
なお、この製造方法によって製造された固体撮像装置は、第1の実施形態において説明した固体撮像装置と比較して、装置の感度が向上する。すなわち、第1の実施形態において説明した固体撮像装置は、例えば図3に示されるように、第1のマイクロレンズ11の一部と第2のマイクロレンズ12の一部とが、互いに重なるように形成された。しかし、このように第1、第2のマイクロレンズ11、12が重なるように形成されると、互いの表面張力によって、これらの境界部分がわずかに下に凸状に湾曲してしまう。従って、この湾曲部分に入射された光は散乱されてしまう。これに対して、第2の実施形態において説明した固体撮像装置の場合、第1、第2のマイクロレンズ51、52が重なることはなく、互いに円周が接するように形成される。従って、第1のマイクロレンズ51と第2のマイクロレンズ52との境界部分に入射された光であっても、フォトダイオード層18に集光される。従って、第1の実施形態において説明した固体撮像装置と比較して、装置の感度が向上する。
以上に、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について説明した。しかし、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、互いに高さが異なるマイクロレンズを有する固体撮像装置を製造する場合には全てに適用可能である。例えば、図4乃至図6に示されるグレーティングマスク31の第1の透過領域32および第2の透過領域33の面積および透過率を調節することにより、第1のマイクロレンズは互いに離間し、第1のマイクロレンズと第2のマイクロレンズとは、それぞれの円周が接するように形成する場合にも、本発明を適用することができる。
さらに、3種類以上の透過領域を有するグレーティングマスクを用い、これらの3種類以上の各透過領域の面積および透過率を適宜調節することにより、互いに高さが異なる3種類以上のマイクロレンズを一括形成する場合にも、本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態の説明においては、いわゆる表面照射型の固体撮像装置の製造方法を説明したが、本発明は、これ以外の固体撮像装置の製造方法に適用することもでき、例えば、いわゆる裏面照射型の固体撮像装置の製造方法に適用することもできる。以下に、図22および図23を参照して、裏面照射型の固体撮像装置について説明する。図22は、裏面照射型の固体撮像装置の要部を示す、図2に相当する断面図である。また、図23は、裏面照射型の固体撮像装置の要部を示す、図3に相当する断面図である。なお、説明において、第1の実施形態において説明した固体撮像装置と同じ構成の箇所については説明を省略するとともに、同一の符号を付している。
図22および図23に示すように、裏面照射型の固体撮像装置は、例えばシリコンからなる半導体基板71の裏面を主面とする固体撮像装置であって、半導体基板71の裏面上、すなわち主面上に、青色カラーフィルタ層13、赤色カラーフィルタ層14、および緑色カラーフィルタ層15からなるカラーフィルタ層16、および互いに高さが異なる第1、第2のマイクロレンズ11、12が形成されたものである。
半導体基板71には、この基板を貫通するように複数のフォトダイオード層72が格子状に配列形成されている。そして、これらのフォトダイオード層72の間には、画素分離層73が形成されている。
このような半導体基板71の表面上には、配線層20が形成されている。これに対し、半導体基板71の裏面の表面上には、第1の平坦化層22、カラーフィルタ層16、および第2の平坦化層23がこの順で積層形成されており、第2の平坦化層23の表面上に、第1、第2のマイクロレンズ11、12が形成されている。
このように配線層20、カラーフィルタ層16、第1、第2のマイクロレンズ11、12等が形成された固体撮像装置は、配線層20の表面(図22、図23においては、配線層20の下面)上に形成された、例えばシリコンからなる支持基板74により支持されている。
このような裏面照射型の固体撮像装置は、第1、第2のマイクロレンズ11、12を介して入射された光が、配線層20を介さずにフォトダイオード層72に集光される。従って、表面照射型の固体撮像装置と比較して、感度を向上させることができる。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法を適用可能な固体撮像装置は、これら以外にも、例えば、カラーフィルタ層の種類およびその配置、配列は、上述の各実施形態の構成に限定されるものではない。従って、必ずしも高さが高い第1のマイクロレンズ11、51を青色カラーフィルタ層13および赤色カラーフィルタ層14上に形成し、高さが低い第2のマイクロレンズ12、52を緑色カラーフィルタ層15上に形成する必要はない。さらには、カラーフィルタ層を具備しない固体撮像装置に対しても、本発明の固体撮像装置の製造方法を適用することができる。
以上に、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11、51・・・第1のマイクロレンズ
12、52・・・第2のマイクロレンズ
13・・・青色カラーフィルタ
14・・・赤色カラーフィルタ
15・・・緑色カラーフィルタ
16・・・カラーフィルタ層
17、71・・・半導体基板
18、72・・・フォトダイオード層
19・・・酸化膜
20・・・配線層
20−1・・・配線
20−2・・・絶縁層
21・・・パッシベーション膜(表面保護膜)
22・・・第1の平坦化層
23・・・第2の平坦化層
31・・・グレーティングマスク
32・・・第1の透過領域
33・・・第2の透過領域
34・・・透明樹脂基板
35・・・第1のドットパターン
36・・・露光光
37・・・第2のドットパターン
41・・・透明樹脂層
42、61・・・第1の樹脂パターン
43、62・・・第2の樹脂パターン
73・・・画素分離層
74・・・支持基板

Claims (5)

  1. 複数のフォトダイオード層を有する半導体基板の主面上に透明樹脂層を形成する工程と、
    第1の透過領域、およびこの領域よりも光の透過率が高い第2の透過領域を、互いに離間した位置に有するグレーティングマスクを、前記第1の透過領域および前記第2の透過領域が、それぞれ前記フォトダイオード上に位置するように配置した後、前記グレーティングマスクを用いて前記透明樹脂層を露光する工程と、
    前記透明樹脂層を現像することにより、第1の樹脂パターン、およびこのパターンの高さよりも低い第2の樹脂パターンを、互いに離間した位置に形成する工程と、
    前記第1の樹脂パターンおよび前記第2の樹脂パターンを熱処理することにより、第1のマイクロレンズ、およびこのマイクロレンズの高さよりも低い第2のマイクロレンズを形成する工程と、
    を具備することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板は、格子状に配列形成された複数のフォトダイオード層を有するとともに、
    前記グレーティングマスクは、市松状に配列された複数の前記第1の透過領域と、これらの第1の透過領域の間に市松状に形成された前記第2の透過領域と、を有することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
  3. 複数の前記第1の樹脂パターンおよび複数の前記第2の樹脂パターンは、それぞれ、これらを熱処理することによって形成される複数の前記第1のマイクロレンズおよび複数の前記第2のマイクロレンズが、それぞれ互いに離間する程度の大きさで形成されるとともに、
    それぞれの前記第1のマイクロレンズと、これに隣接する複数の前記第2のマイクロレンズとが、前記複数のフォトダイオード層の格子配列に対して水平および垂直方向においては互いに重なるように接する程度の大きさであることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置の製造方法。
  4. 複数の前記第1の樹脂パターンは、これらを熱処理することによって形成される複数の前記第1のマイクロレンズが、前記複数のフォトダイオード層の格子配列に対して斜め方向においては互いに接し、垂直・水平方向においては互いに離間する程度の大きさで形成され、
    複数の前記第2の樹脂パターンは、これらを熱処理することによって形成される複数の前記第2のマイクロレンズが、それぞれ互いに離間する程度の大きさで形成されるとともに、
    複数の前記第1の樹脂パターンおよび複数の前記第2の樹脂パターンは、それぞれの前記第1のマイクロレンズと、これに隣接する複数の前記第2のマイクロレンズとが、前記複数のフォトダイオード層の格子配列に対して水平および垂直方向において互いに接する程度の大きさであることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記透明樹脂層を形成する工程は、前記半導体基板の主面上に互いに透過波長が異なる複数のカラーフィルタ層を、前記フォトダイオード層の配列に対応するように形成した後、これらのカラーフィルタ層上に前記透明樹脂層を形成する工程であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
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