JP2012010819A - 装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】装飾体ユニットを、静止、或いは単純動作する本体部分と、本体部分に付設されて開閉、出没動作する可動盤面部品とから構成して全体形状に大きな変化を与えるようにした。
【解決手段】開閉ベース部材32によって支持された複数の開閉部材40と、出没ベース部材50によって支持された複数の出没部材60と、開閉機構70と、出没機構80と、単一の駆動源と、を備え、開閉部材と出没部材を一つの駆動源によって開閉動作させるようにした。特に、駆動源の逆転時には逆転係止機構によって開閉機構と出没機構を連動させるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ遊技機を構成する遊技盤面上において種々動作することによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮するように構成された装飾体を備えた装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機においては、遊技盤の盤面に入賞口、風車、図柄表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図っている。例えば、遊技の進行中における入賞、その他の状況変化を契機として可動盤面部品(装飾体)を種々の方向に動作させることにより演出効果を高めている。
例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の図柄表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
例えば、特許文献1には、大当たりになると図柄表示装置の表示内容に連動して役物を左右に動作させる構成が開示されている。また、特許文献2には、図柄が所定の組合せになると、役物を遊技盤の前後方向に移動させる構成が開示されている。
特開2004−195084公報 特開平06−007509号公報
以上のように従来の可動盤面部品を進退動作させる機構にあっては、左右方向、或いは前後方向に単純に動作させたり、遊技盤面外にあった盤面部品が盤面内に出現するという程度の単純な変化に過ぎないため、可動盤面部品の動作量や動作タイミングに変化を付与したとしても変化に乏しい内容となり易く、遊技者に退屈感を与え、興趣を低下させるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、装飾体ユニットを、静止、或いは単純動作する本体部分と、本体部分に付設されて開閉、出没動作する可動装飾部材とから構成して装飾ユニットの全体形状に大きな変化を与えるようにした装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機を提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る装飾体ユニットは、開閉ベース部材と、該開閉ベース部材の前方に配置された出没ベース部材と、該開閉ベース部材の外周に沿って複数配置された開閉軸部によって夫々前後方向へ回動自在に軸支された被軸支部を有した複数の開閉部材と、前記出没ベース部材の外周に沿って複数配置された回動軸支部によって夫々該出没ベース部材の内径側へ退避した退避位置と外径側へ突出した突出位置との間を回動自在に軸支された複数の出没部材と、前記各開閉部材を開閉動作させる開閉機構と、前記出没部材を出没動作させる出没機構と、前記開閉機構及び前記出没機構を夫々駆動する単一の駆動源と、を備えた装飾体ユニットであって、前記開閉機構は、前記開閉ベース部材の前面に配置されて正逆転自在に支持されると共に前記各開閉部材に対応して設けた複数のガイドスリットを備え且つ前記駆動源によって正逆転駆動される第1の可動部材と、前記各ガイドスリットにより一部をガイドされて夫々内外径方向へ進退すると共に他部にラックギヤ部を有した複数の作動部材と、前記各開閉部材の被軸支部に設けられて前記各ラックギヤ部と噛合し且つ前記第1の可動部材が正逆転して該各作動部材が内外径方向へ進退する際に正逆転して前記各開閉部材を開閉動作させるピニオンギヤ部と、を備え、前記各ガイドスリットは、前記各作動部材を径方向へ案内する径方向ガイド領域と、該径方向ガイド領域の外径側端部から延びて前記各作動部材を周方向へ案内する周方向ガイド領域と、を備え、前記各作動部材が前記各径方向ガイド領域に沿って内外径方向へ移動する際に前記各ラックギヤ部が前記各ピニオンギヤ部を正逆転させるように構成されており、前記出没機構は、前記各出没部材の回動軸部外周に設けた出没部材側ギヤ部と、前記第1の可動部材の外径側に同軸状に配置され且つ回動自在に支持された第2の可動部材と、前記第2の可動部材の外周に配置されて対応する前記各出没部材側ギヤ部と噛合することにより該第2の可動部材の正逆転時に前記各出没部材を開閉動作させる出没用ラックギヤと、を備え、前記第1の可動部材はその外周に沿った箇所に作動突起を備え、前記第2の可動部材はその内周に沿った箇所に前記作動突起と係合した時に正転方向への駆動力の伝達を受ける被作動突起を備え、前記各作動部材が前記各ガイドスリットの径方向ガイド領域内に位置している時には前記作動突起は前記被作動突起へ駆動力を伝達せず、前記各作動部材が前記各ガイドスリットの周方向ガイド領域内に位置している時に前記作動突起が前記被作動突起へ駆動力を伝達するように構成されていることを特徴とする。
単一の駆動源を駆動するだけで開閉機構と出没機構を順次開放、突出動作させることができるため、装置構成を簡略化することができる。
特に、主装飾部材としての装飾体の外周、背面側に配置した可動装飾部材としての開閉部材、出没部材が内外径方向へ進退、出没するため、主装飾部材の形状が大きく変化した印象を与え、遊技内容に変化をもたらすことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第1の可動部材には、径方向へ延びるガイド長穴が少なくとも一個形成されると共に、該ガイド長穴によって内外径方向へ進退自在にガイドされ且つ外径方向へ突出したときに前記第2の可動部材を係止して前記第1の可動部材と一体回転させる係止片が配置されており、前記出没ベース部材には、前記係止片の一部を遊嵌させた状態で前記第1の可動部材を正逆転させた時に該係止片を内外径方向へ進退させるための係止片ガイドスリットが設けられており、前記係止片ガイドスリットは、前記第1の可動部材が正転する際には前記係止片を内径方向へ退避させる一方で、前記第1の可動部材が逆転する過程で前記係止片を外径方向へ突出させるように構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る装飾体ユニットは、開閉ベース部材と、該開閉ベース部材の外周に沿って複数配置された開閉軸部によって夫々前後方向へ回動自在に軸支された被軸支部を有した複数の開閉部材と、前記各開閉部材を開閉動作させる開閉機構と、前記開閉機構を駆動する単一の駆動源と、を備えた装飾体ユニットであって、前記開閉機構は、前記開閉ベース部材の前面に配置されて正逆転自在に支持されると共に前記各開閉部材に対応して設けた複数のガイドスリットを備え且つ前記駆動源によって正逆転駆動される第1の可動部材と、前記各ガイドスリットにより一部をガイドされて夫々内外径方向へ進退すると共に他部にラックギヤ部を有した複数の作動部材と、前記各開閉部材の被軸支部に設けられて前記各ラックギヤ部と噛合し且つ前記第1の可動部材が正逆転して該各作動部材が内外径方向へ進退する際に正逆転して前記各開閉部材を開閉動作させるピニオンギヤ部と、を備え、前記各ガイドスリットは、前記各作動部材を径方向へ案内する径方向ガイド領域と、該径方向ガイド領域の外径側端部から延びて前記各作動部材を周方向へ案内する周方向ガイド領域と、を備え、前記各作動部材が前記各径方向ガイド領域に沿って内外径方向へ移動する際に前記各ラックギヤ部が前記各ピニオンギヤ部を正逆転させるように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る装飾体ユニットは、出没ベース部材と、前記出没ベース部材の背面に配置されて正逆転自在に支持され且つ前記駆動源によって正逆転駆動される第1の可動部材と、前記出没ベース部材の外周に沿って複数配置された回動軸支部によって夫々該出没ベース部材の内径側へ退避した退避位置と外径側へ突出した突出位置との間を回動自在に軸支された複数の出没部材と、前記出没部材を出没動作させる出没機構と、前記出没機構を夫々駆動する単一の駆動源と、を備えた装飾体ユニットであって、前記出没機構は、前記各出没部材の回動軸部外周に設けた出没部材側ギヤ部と、前記第1の可動部材の外径側に同軸状に配置され且つ回動自在に支持された第2の可動部材と、前記第2の可動部材の外周に配置されて対応する前記各出没部材側ギヤ部と噛合することにより該第2の可動部材の正逆転時に前記各出没部材を開閉動作させる出没用ラックギヤと、を備え、前記第1の可動部材はその外周に沿った箇所に作動突起を備え、前記第2の可動部材はその内周に沿った箇所に前記作動突起と係合した時に正転方向への駆動力の伝達を受ける被作動突起を備え、前記第1の可動部材には、径方向へ延びるガイド長穴が少なくとも一個形成されると共に、該ガイド長穴によって内外径方向へ進退自在にガイドされ且つ外径方向へ突出したときに前記第2の可動部材を係止して前記第1の可動部材と一体回転させる係止片が配置されており、前記出没ベース部材には、前記係止片の一部を遊嵌させた状態で前記第1の可動部材を正逆転させた時に該係止片を内外径方向へ進退させるための係止片ガイドスリットが設けられており、前記係止片ガイドスリットは、前記第1の可動部材が正転する際には前記係止片を内径方向へ退避させる一方で、前記第1の可動部材が逆転する過程で前記係止片を外径方向へ突出させるように構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明に係る遊技盤ユニットは、請求項1乃至4の何れか一項に記載の装飾体ユニットを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明に係るパチンコ遊技機は、請求項5に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、装飾体ユニットの全体形状に大きな変化を与えることができる。即ち、主装飾部材の形状が大きく変化した印象を与え、遊技内容に変化をもたらし、意外性を有した遊技内容を演出することができる。
しかも、これらの部品の動作を一つのモータ(駆動源)により実現できるので、部品点数を減少させ、且つ装飾体ユニットを軽量化することができる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の一例を示した全体正面図である。 (a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体ユニットの正面図、及び正面側斜視図である。 装飾体ユニットの各構成要素を分解して示す斜視図である。 (a)乃至(d)は開閉部材が開放する動作を示す正面側斜視図である。 (a)乃至(d)は開閉部材が開放する動作を示す正面図である。 (a)(b)及び(c)は開閉機構の構成及び動作を説明する要部拡大図である。 開閉機構の一部の分解斜視図である。 (a)(b)及び(c)は開閉機構全体の構成及び動作を説明するための背面側斜視図である。 (a)乃至(d)は開閉部材が開放する動作を示す背面図である。 (a)(b)及び(c)は開閉機構と出没機構の一部を示す背面側斜視図である。 (a)及び(b)は開閉機構と出没機構の一部を示す背面側分解斜視図である。 (a)(b)及び(c)は出没部材の動作を示す正面側斜視図である。 (a)(b)及び(c)は出没部材の動作を示す正面図(装飾体を除去した状態図)である。 (a)(b)及び(c)は第1の可動部材が第2の可動部材を駆動する状態を示す背面側斜視図である。 (d)及び(e)は図14の続きを示す背面側斜視図である。 (a)(b)及び(c)は係止片ガイドスリットと係止片との関係を示す正面図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の一例を示した全体正面図である。
遊技盤1の前面側には、ガラス板を支持したガラス枠2が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤1の下部には遊技球を貯留する受け皿部3と、受け皿部内の遊技球を発射する発射レバー4が設けられている。また、受け皿部3の上面には遊技機用ボタンスイッチや、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン(何れも図示せず)が設けられている。
遊技盤1の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤1における遊技領域1aの周囲には、発射レバー4を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域1aの上部に案内したり、アウト口10に案内する外レールR1、及び内レールR2が設けられている。
遊技盤1のほぼ中央部に設けた開口5の内部には図柄表示装置6が配置されている。図柄表示装置6は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルによって構成され、通常動作状態の時は、図示しない特別図柄画像が表示される。また、いわゆる特別遊技状態の時は、特別遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
図柄表示装置6の上部の遊技盤面には装飾体ユニット30が設けられている。装飾体ユニット30は、形状が種々変化する紋章を象った装飾体31を備え、装飾体31の左右両側方には夫々「水戸」及び「黄門」の文字を象った部材150が配置されている。
図柄表示装置6の下方には、図柄表示装置6の特別図柄を可変表示させるための可変入賞装置11が設けられている。図柄表示装置6の左方には、図示しない普通図柄表示装置に表示される普通図柄を作動させるためのゲート12が設けられている。さらに可変入賞装置11の下方には、特別遊技状態の一つである大当たり状態のときに開成状態になる開閉扉を有する大入賞口13が設けられている。
可変入賞装置11は、図柄表示装置6を可変表示させるための左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップを備えて構成される。
また遊技盤1には普通入賞口14やアウト口10等が設けられていると共に、風車15や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
普通図柄表示装置に表示される普通図柄は、1個または複数個の図柄を変動表示可能であり、普通図柄始動口としてのゲート12が遊技球を検出することを条件に、その図柄が乱数制御等により所定時間可変して停止するようになっている。
また図柄表示装置6に表示される特別図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せとなった場合に大当たり状態となるように構成されている。また特別図柄は可変入賞装置の電動式チューリップの開成動作により遊技球が誘導される下始動口(図示していない)において遊技球を検出することを条件に乱数制御等により表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上に2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当たり状態が発生する。なお、特別図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。
次に、図2乃至図16に基づいて本発明の装飾体ユニットの構成、動作について説明する。
図2(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体ユニットの正面図、及び正面側斜視図であり、図3は装飾体ユニットの各構成要素を分解して示す斜視図であり、図4(a)乃至(b)は開閉部材が開放する動作を示す正面側斜視図であり、図5(a)乃至(d)は開閉部材が開放する動作を示す正面図であり、図6(a)(b)及び(c)は開閉機構の構成及び動作を説明する要部拡大図であり、図7は開閉機構の一部の分解斜視図であり、図8(a)(b)及び(c)は開閉機構全体の構成及び動作を説明するための背面側斜視図であり、図9(a)乃至(d)は開閉部材が開放する動作を示す背面図であり、図10(a)(b)及び(c)は開閉機構と出没機構の一部を示す背面側斜視図であり、図11(a)及び(b)は開閉機構と出没機構の一部を示す背面側分解斜視図であり、図12(a)(b)及び(c)は出没部材の動作を示す正面側斜視図であり、図13(a)(b)及び(c)は出没部材の動作を示す正面図であり、図14(a)(b)(c)は第1の可動部材が第2の可動部材を駆動する状態を示す背面側斜視図であり、図15(d)及び(e)は図14の続きを示す背面側斜視図であり、図16(a)(b)及び(c)は係止片ガイドスリットと係止片との関係を示す正面図である。
装飾体ユニット30は、紋章を象った円盤状の装飾体(主装飾部材)31と、装飾体31の後方に所定のギャップを隔てて対向して固定配置された固定部材としての開閉ベース部材32(32A、32B)と、開閉ベース部材32の外周に沿って複数配置された開閉軸部35(35a、35b)によって夫々前後方向へ回動自在に軸支された被軸支部41を有した複数(六枚)の開閉部材(可動装飾部材)40と、開閉ベース部材32の前方に配置された固定部材としての円盤状の出没ベース部材50と、出没ベース部材50の外周に沿って複数(6個)配置された回動軸支部51によって夫々出没ベース部材50の内径側へ退避した退避位置と外径側へ突出した突出位置との間を回動自在に軸支された複数(六枚)の出没部材(可動装飾部材)60と、各開閉部材40を開閉動作させる開閉機構70と、各出没部材60を出没動作させる出没機構80と、開閉機構70及び出没機構80を夫々駆動する単一のモータ(駆動源)90と、開閉ベース部材32の背面側に配置されてモータ等を制御する制御回路を搭載したプリント基板(制御手段)95と、最後部に配置される最後部抑え板100と、を概略備える。
装飾体ユニット30は、図示しない昇降機構によって昇降自在に支持されており、下降位置において、開閉部材40を開放させてから出没部材60を突出させる動作と、出没部材60を没入させてから開閉部材40を閉止させる動作を行う。
図4(a)に示すように装飾体31の前面には紋章が描かれており、開閉機構70が作動して図4(d)、図12(a)のように開閉部材40が完全に開放した状態では紋章の外周に花弁が展開したような外観変化をもたらす。次いで、出没機構80が作動して図12(b)のように出没部材60が約90度回動すると出没部材の先端が尖った部分が装飾体の外周から突出した状態となる。更に出没部材60が90度回動すると図12(c)のように全体形状が円盤状の紋章となる。各出没部材60の前面に紋章表面の図柄と関連する図柄を描いておくことにより、図12(c)の状態において紋章全体の面積が拡大した如き印象を与えることができる。
次に、図3に示すように、装飾体31の背面側には、花弁の如き形状を有した複数の出没部材60、各出没部材60を回動自在に軸支する出没ベース部材50、リング状の第2の可動部材55、中央に開口部を有した第1の可動部材71、第1の可動部材71により支持される複数の作動部材75、及び係止片115、中央部に開口部を有した開閉ベース部材32(32A、32B)、開閉ベース部材32の外周に組み付けられる開閉部材40、第2の開閉ベース部材32Bの背面に固定されるプリント基板95、第1の開閉ベース部材32Aの背面に固定されるモータ90、プリント基板95及びモータ90を第2の開閉ベース部材32Bの背面に押さえ込む最後部抑え板100が順次組み付けられる。
装飾体31、出没ベース部材50、開閉ベース部材32、プリント基板95、モータ90、及び最後部抑え板100は、一体化されており、回転しない。これに対して、出没部材60は出没ベース部材50によって回動自在に支持され、第2の可動部材55及び第1の可動部材71は、出没ベース部材50と開閉ベース部材32との間で夫々独立して回動自在に配置されている。
装飾体31の背面から所定の周方向ピッチで突設された6個の中空円筒状の位置決め突起31aは各出没部材60の軸穴61に挿通されて各出没部材を回動自在に支持する一方で、各位置決め突起31aの先端は出没ベース部材50外周の各回動軸支部(穴)51に一対一で対応している。第1及び第2の開閉ベース部材32A、32B、及びプリント基板95の外周に夫々六ヶ所形成された各穴Hを各回動軸支部51の穴と連通させた状態で、後方から図示しないビスを挿通して螺着することによりこれらの各部材は一体化される。これらの固定された各部材の間には、可動部材としての出没部材60、第2の可動部材55、第1の可動部材71、作動部材75、係止片115、開閉部材40等が配置されている。
開閉ベース部材32は、前方(装飾体側)に位置する第1の開閉ベース部材32Aと、第1の開閉ベース部材の背面側に固定される第2の開閉ベース部材32Bとから構成されている。
第1の開閉ベース部材32Aには作動部材75を内外径方向へ直線的にガイドするための作動部材ガイドスリット32aが所定の周方向ピッチにて形成されている。
第1の開閉ベース部材32Aと第2の開閉ベース部材32Bの外周には夫々所定のピッチで軸支部35a、35bが配置されている。各軸支部35a、35bは各開閉部材40の被軸支部(軸部)41を抜け落ち不能に挟み込んだ状態で前後方向へ開閉(回動)自在に軸支する手段であり、各開閉部材40は図2、図4(a)、図5(a)等に示した閉止位置と、図4(d)、図5(d)に示した開放位置との間を前後方向へ開閉自在に軸支されている。各被軸支部41の一端には同軸状のピニオンギヤ部41aが一体的に形成されている。
開閉機構70は、第1の開閉ベース部材32Aの前面において正逆転自在に支持されると共にモータ90によって正逆転駆動される第1の可動部材71と、第1の可動部材71の面上に各開閉部材40に対応して設けられた複数のガイドスリット72と、各ガイドスリット72によりその一部(内径側に突設された被ガイド部75a)をガイドされて夫々内外径方向へ直線的に進退すると共に外径側部にラックギヤ部75bを有した複数の作動部材75と、各開閉部材40の被軸支部41の一端部に設けられて各作動部材のラックギヤ部75bと噛合し且つ第1の可動部材71が正逆転して各作動部材75が内外径方向へ進退する際に正逆転して各開閉部材40を開閉動作させるピニオンギヤ部41aと、を備えている。
各作動部材75は、第1の可動部材71と第1の開閉ベース部材32Aとの間に配置されると共に、第1の開閉ベース部材32Aに貫通形成された各作動部材ガイドスリット32a内に嵌合して径方向への移動を正確にガイドされる。
モータの駆動により第1の開閉ベース部材32A(第2の開閉ベース部材32Bも一体回転する)が正逆転すると、各ガイドスリット72内に被ガイド部75aを嵌合させた作動部材75は、作動部材ガイドスリット32aに沿って内外径方向へ直線的に移動したり、外径方向位置で移動を停止した状態を保持する。
即ち、各ガイドスリット72は、図5、図8に示すように、各作動部材75を径方向へ案内する径方向ガイド領域72aと、径方向ガイド領域72aの外径側端部から周方向へ延びて各作動部材を周方向へ案内する周方向ガイド領域72bと、を備える。径方向ガイド領域72aは第1の可動部材71の中心から径方向へ延びる直線(法線)に対して所定角度傾斜しており、被ガイド部75aが径方向ガイド領域72aに沿って移動することにより作動部材は作動部材ガイドスリット32aに沿って内外径方向へ移動する。また、第1の可動部材71の正逆転時に各作動部材75が各径方向ガイド領域72aに沿って内外径方向へ移動する際に、作動部材の外径部に設けられた各ラックギヤ部75bが各ピニオンギヤ部41aを正逆転させるように構成されている。各ピニオンギヤ41aが正逆転することにより、各開閉部材40が各被軸支部41を中心として前後方向へ回動(開閉動作)することとなる。
第1の開閉ベース部材32Aの内径側に設けた穴32bには、二段ギヤ33の中心軸部が回転自在に軸支されている。また、穴32bと隣接したモータ穴32cからはモータ90の出力ギヤ90aが裏側から嵌合されて前方へ突出しており、この出力ギヤ90aは二段ギヤ33の大径ギヤ部33aと噛合しこの二段ギヤ33を回転駆動する。二段ギヤ33の小径ギヤ部33bは、第1の可動部材71の内周面に形成した内径ギヤ部71aと噛合して第1の可動部材71を正逆転させる。
出没機構80は、図10、図11に示すように、各出没部材60の軸穴61と同軸状に一体化した出没部材側ギヤ部61aと、第1の可動部材71の前方、且つ外径側に同軸状に配置され且つ出没ベース部材50によって回動自在に支持されたリング状の第2の可動部材55と、第2の可動部材55の外周に沿って各出没部材60に対応して断続的に配置され且つ第2の可動部材55の正逆転時に、対応する各出没部材側ギヤ部61aと噛合してこれらを回動させることにより各出没部材を開閉動作させる円弧状の出没用ラックギヤ56と、を備える。
装飾体31の背面には外周に沿って複数の位置決め突起31aが突設されており、各位置決め突起の先端は出没ベース部材50の外周に沿った部位に設けた穴51aの周縁に当接されて位置決めされ、各出没部材60を間に挟んで螺子止め固定される。このため、出没部材側ギヤ部61aを出没用ラックギヤ56によって回転させることにより出没部材60は位置決め突起31aを中心として回動する。また、各穴51aと対応する出没ベース部材50の外周縁には凹所(貫通穴)51bが形成されており、この各凹所51b内に各出没部材側ギヤ部61aが配置された状態となる。
装飾体背面の各位置決め突起31aを各出没部材60に設けた軸穴61内に遊嵌することにより、各出没部材60は図12に示したように各位置決め突起31aを中心として回動して出没動作することができる。6枚の出没部材60が装飾体31の背面側に没入している時には各出没部材60はオーバーラップした状態でコンパクトに収納されている。
第2の可動部材55の外周に所定のピッチで設けた6箇所の出没用ラックギヤ56は、第2の可動部材の正逆転時に凹所51bに設けられた貫通穴から一部が露出した各出没部材側ギヤ部61aと噛合してこれらを回動させることにより、各出没部材を出没動作させる。具体的には、第2の可動部材が正転する時には各出没部材を外径側へ突出させ、逆転する時には没入させる。
第1の可動部材71はその外周に沿った箇所に所定の配置で作動突起73を備え、第2の可動部材55はその内周に沿った所定の箇所に作動突起73と係合した時に正転方向への駆動力の伝達を受ける被作動突起57を備える。各作動部材75が各ガイドスリット72の径方向ガイド領域72a内に位置している時には作動突起73は被作動突起57と非接触状態にあるため被作動突起57に対して正転方向への駆動力を伝達せず、各作動部材75が各ガイドスリットの周方向ガイド領域72b内に位置している時に作動突起73が被作動突起57と接触して正転方向への駆動力を伝達するように構成されている。
即ち、モータの出力ギヤ90aと噛合する二段ギヤ33が第1の可動部材71の内周の内径ギヤ部71aと噛合して駆動力を伝達することにより第1の可動部材が正転方向へ回動し、作動突起73が被作動突起57と当接してこれを正転方向へ押圧することにより、第2の可動部材55が正転方向へ回動する。つまり、第1の可動部材71が正転方向へ回動することによって開閉機構70が作動して開閉部材40が開放動作し、第1の可動部材の正転により出没機構80が作動して第2の可動部材55が正転方向へ回動することにより出没部材60が外径方向へ突出動作する。
この際、閉じた状態にある開閉部材40が開放し終わってから、装飾体31の背面に隠蔽されていた出没部材60が外径方向へ突出して装飾体の外周縁に沿って展開する。モータの逆転時には、後述する逆転係止機構110の作用によって突出状態にあった出没部材60が装飾体の背面に没してから開閉部材40が閉止するように各部の構成が設定されている。
つまり、初期状態では図5(a)に示すように各開閉部材40は閉じた状態にあり、各出没部材60は装飾体の背面に隠蔽された状態にある。この時、作動部材75の被ガイド部75aはガイドスリット72の径方向ガイド領域72aの内径側端部に位置している(図8(a))。この状態でモータ90が正転方向に回転することにより、第1の可動部材71が正転方向(図5の時計回り方向)に回動を開始し、作動部材75は径方向ガイド領域72a内を相対的に外径方向へ移動して行く(図5(b)(c)、図8(b)(c))。図5(c)、図8(c)の状態では被ガイド部75aは、径方向ガイド領域72aの外径側終端部に位置しており、これ以上径方向へ移動することはなく、その後は周方向ガイド領域72bに進入してゆく。被ガイド部75aが径方向ガイド領域72aの外径方向端部に達した後、更に周方向ガイド領域72b内に位置している期間中は、作動部材75の径方向位置に変化がないためそれ以上開閉部材40が開放することはない。つまり、この時点以降で開閉部材40は最大限の開放状態にある。
被ガイド部75aが径方向ガイド領域72aの外径方向端部に達した後も第1の可動部材71は引き続き正転方向へ回動するため、被ガイド部75aは相対的に周方向ガイド領域72b内に進入して行くが、被ガイド部75aが径方向ガイド領域72aの外径方向端部に達したタイミングで第1の可動部材の作動突起73が第2の可動部材の被作動突起57と接触を開始するため被ガイド部75aが周方向ガイド領域72bを移動する期間中は第2の可動部材55が正転方向へ回動する。このため、第2の可動部材外周の出没用ラックギヤ56が出没部材側ギヤ部61aを回動させて出没部材60を回動開始させる。図12(b)は出没部材60が約90度回動した状態であり、図12(c)は180度回動した状態である。
次に、モータ90を逆転させることにより第1の可動部材71を逆転させる時に、第1の可動部材を介して第2の可動部材55を逆転させて初期位置に復帰させるための構成について説明する。
なお、上記した構成では可動部材71を逆転させた時に第2の可動部材55を逆転させることができないため、本発明では逆転係止機構110を設け、第1の可動部材71が逆転する過程でのみ逆転係止機構110を作動させて第2の可動部材55を係止・逆転させるようにしている。
即ち、上述のように第2の可動部材55を正転させる場合には、第1の可動部材の作動突起73が被作動突起57と接することによりこれを押圧することが可能であるが、第1の可動部材71を逆転させた際には作動突起73によって他の被作動突起57を逆転方向へ直接押圧することができない。即ち、作動部材75の被ガイド部75aが径方向ガイド領域72aの内径側端部に位置している初期状態では、作動突起73は被作動突起57を押圧していない。次いで、第1の可動部材71が正転方向(図5の時計回り方向)へ回動を開始して被ガイド部75aが径方向ガイド領域72aの外径側端部を通過する時点(開閉部材40の開放完了時点)以降に作動突起73が回転方向下流側の被作動突起57と接してこれを同方向へ押圧することにより、第2の可動部材55が同方向へ回動開始する(出没部材60を突出開始する)。出没部材60が完全な突出状態になった時点(図12(c)、図13(c))においては、被ガイド部75aは周方向ガイド領域72b内(同領域の外側端部)にある。第1の可動部材71が逆転を開始したときに、被ガイド部75aが周方向ガイド領域72b内を径方向ガイド領域72aへ向けて戻り始めるが、逆転係止機構110を設けない場合には、作動突起73は永遠に被作動突起57を逆転方向へ押圧することができない。
このような不具合に対処するために、本発明では逆転係止機構110を設けて、第1の可動部材71が逆転する過程で、逆転係止機構110を作動させて第2の可動部材55を逆転させるようにしている。
即ち、逆転係止機構110は、第1の可動部材71の外周縁に沿った適所(本例では二箇所)に貫通形成された径方向へ延びるガイド長穴74と、ガイド長穴74によって内外径方向へ進退自在にガイドされ且つ外径方向へ突出したときに第2の可動部材55を係止して第1の可動部材71と一体回転させる係止片115と、を備えている。なお、係止片115はガイド長穴74内に配置されているため第1の可動部材と一体的に回転方向へ移動する。
更に、第2の可動部材55の内周適所には、係止片115が外径方向へ突出した時にこれを受入れて係止状態(逆転時における両可動部材の一体化)とする被係止部(被係止凹所)58が形成されている。
また、第2の可動部材55の外周縁には出没ベース部材50の背面から突設したストッパ50aと係合して回動範囲を規制されるストッパ部材59が突設されている。
固定部材としての出没ベース部材50には、係止片115の一部(係合突起115a)を遊嵌させた状態で第1の可動部材71を正逆転させた時に係止片115を内外径方向へ進退させるための係止片ガイドスリット52(図16)が設けられている。第1の可動部材71と一体回転する係止片115は、その長手方向と出没ベース部材50の半径方向とが常に一致した姿勢となるようにガイド長穴74にガイドされつつ、係止片ガイドスリット52により案内されて内外径方向へ進退する。
係止片ガイドスリット52は、第1の可動部材71が正転する際には係止片115を内径方向へ退避させておく一方で(図16(a)(b))、第1の可動部材が逆転する際には係止片115を外径方向へ突出させて被係止部58とロック状態にするように(図16(c))、その形状が設定されている。
即ち、係止片ガイドスリット52は、出没ベース部材50の中心部に対して同心円状の軌跡を有した内径側の内径側円弧状領域52aと、内径側円弧状領域52aの内側端部から外径方向へ傾斜して延びる傾斜領域52bと、傾斜領域52bの端部から円周方向へ延びる外径側の外径側円弧状領域52cとから構成されている。
第1の可動部材71が図5(a)、図8(a)、図9(a)に示した初期位置にある時には、係止片の係合突起115aは図16(b)に示した中間位置(初期位置=内径側円弧状領域52aの内側端部)にある。第1の可動部材71が矢印(正転)で示す正転方向へ回動開始すると、係合突起115a(係止片115)は同方向へ移動して係止片ガイドスリット52内を右側へ移動し、図16(a)に示すように内径側円弧状領域52aの外側端部(図16(a)では右側端部)で停止する。この状態では作動部材75の被ガイド部75aは、図5(a)に示した初期位置から移動してガイドスリット72の周方向ガイド領域72b内の適所に達しており(図5(d)、図9(d))、この時点で開閉部材40及び出没部材60は最大限に開放、突出した状態にある。また、この時点では、係止片115は内径側に退避し続けており、第2の可動部材55とは干渉していない。
次いで、第1の可動部材71を図16(a)中に矢印(逆転)で示す逆転方向へ回動開始させると、内径側円弧状領域52aの外側端部にあった係合突起115aは内方向(左方向)へ移動して行き、第1の可動部材71が図5(a)、図9(a)に示した初期位置に戻った時点で係合突起115aは図14(a)、図16(b)の初期位置に達する。この時点では、出没部材60、及び開閉部材40は夫々全突出、及び全開状態にあるが、係止片115は依然として内径側に退避しており、第2の可動部材55とは干渉していない。
次いで、第1の可動部材71が図16(b)の位置から更に逆転方向に所要角度回動すると、係合突起115aが傾斜領域52bを経て外径側円弧状領域52cの入口部に達するため、係止片115が外径方向へ移動して被係止部58内に嵌合して第2の可動部材55を第1の可動部材71とロックさせる。続けて更に第1の可動部材71が逆転方向へ回動すると、その駆動力は第2の可動部材55に伝わってこれを逆転開始させ、出没用ラックギヤ56が出没部材側ギヤ部61aを没入方向に回動させて出没部材60を装飾体31の背面側に没入させる(図14(b)(c)、図15(d)(e))。なお、この時点で被ガイド部75aはガイドスリット72の中間位置(各ガイド領域72aと72bとの交差部)にある(図13(a)参照)。
出没部材60が完全に装飾体の背面に没入した後で更に第2の可動部材55を逆転させると、作動部材75が内径方向へ退避するためピニオンギヤ部41aが閉止方向へ回動して開閉部材40を閉止させる(図16(c)の状態)。この時、被ガイド部75aは図5(a)図9(a)に示した初期位置に戻っている。
このように本発明では逆転係止機構110を設けたので、第1の可動部材71が逆転する過程で、逆転係止機構110を作動させて第2の可動部材55を逆転させることができる。
また、開閉機構70、出没機構80の作動は全て単一のモータ90を駆動することによって実現することができるため、装飾体ユニットの構成を簡略化し、軽量化することができる。
以上のように本発明では、装飾体ユニットを、静止、或いは単純動作する装飾体と、装飾体に付設されて開閉、出没動作することにより可動盤面部品の全体形状に大きな変化を与える開閉部材、出没部材から構成したので、装飾体(主装飾部材)の形状が大きく変化した印象を与え、遊技内容に変化をもたらし、意外性を有した遊技内容を演出することができる。
また、装飾体の前面に描かれた図柄等と関連性のある絵柄、或いは関連性のない図柄等を各開閉部材、出没部材に設けておくことにより、開閉部材の開放、出没部材の突出によって紋章全体の形状を拡大して見せたり、紋章の全体のイメージを大きく変化させることができる。
即ち、開閉部材や出没部材の適所に文字、図柄を描き、これらを開放、突出状態に移行させた場合には装飾体の前面に描かれた紋章の外周縁に沿って飾りが付加された状態となるので、紋章の面積が拡大すると共に、異なった形状に変化する。このため、形状の拡大変形により、遊技者は変化に富んだ演出を堪能することができる。
また、開閉部材、出没部材の全部、又は一部を透明、或いは半透明の透光材料により構成したり、一部に貫通部を設けておけば、開閉部材の開放時、出没部材に背面側から照光することにより開閉片を発光させる電飾効果を発揮させることができる。
また、図柄表示装置6の画面上に表示される絵柄、文字等と、開閉片の形状や描かれた絵柄とを連携させることにより、バリエーションに富んだ演出効果を発揮させることができる。
なお、パチンコ遊技機の他の詳細な構成については図示説明していないが、本願発明の技術的範囲中に、パチンコ遊技機、及び遊技盤ユニット(装飾体ユニット+遊技盤)が含まれることに疑いがない。
1…遊技盤、1a…遊技領域、2…ガラス枠、3…皿部、4…発射レバー、5…開口、10…アウト口、11…可変入賞装置、12…ゲート、13…大入賞口、14…普通入賞口、15…風車、30…装飾体ユニット、31…装飾体、31a…突起、32…開閉ベース部材、32A、32B…開閉ベース部材、32a…作動部材ガイドスリット、32b…穴、32c…モータ穴、33…二段ギヤ、33a…大径ギヤ部、33b…小径ギヤ部、35…開閉軸部、35a…軸支部、40…開閉部材、41…被軸支部、41a…ピニオンギヤ部、50…出没ベース部材、50a…ストッパ、51…回動軸支部、51a…穴、51b…凹所、52…係止片ガイドスリット、52a…内径側円弧状領域、52b…傾斜領域、52c…外径側円弧状領域、55…可動部材、56…出没用ラックギヤ、57…被作動突起、58…被係止部、59…ストッパ部材、60…出没部材、61…軸穴、61a…出没部材側ギヤ部、70…開閉機構、71…可動部材、71a…内径ギヤ部、72…ガイドスリット、72a…径方向ガイド領域、72b…周方向ガイド領域、73…作動突起、74…ガイド長穴、75…作動部材、75a…被ガイド部、75b…ラックギヤ部、80…出没機構、90…モータ、90a…出力ギヤ、95…プリント基板、110…逆転係止機構、115…係止片、115a…係合突起

Claims (6)

  1. 開閉ベース部材と、該開閉ベース部材の前方に配置された出没ベース部材と、該開閉ベース部材の外周に沿って複数配置された開閉軸部によって夫々前後方向へ回動自在に軸支された被軸支部を有した複数の開閉部材と、前記出没ベース部材の外周に沿って複数配置された回動軸支部によって夫々該出没ベース部材の内径側へ退避した退避位置と外径側へ突出した突出位置との間を回動自在に軸支された複数の出没部材と、前記各開閉部材を開閉動作させる開閉機構と、前記出没部材を出没動作させる出没機構と、前記開閉機構及び前記出没機構を夫々駆動する単一の駆動源と、を備えた装飾体ユニットであって、
    前記開閉機構は、前記開閉ベース部材の前面に配置されて正逆転自在に支持されると共に前記各開閉部材に対応して設けた複数のガイドスリットを備え且つ前記駆動源によって正逆転駆動される第1の可動部材と、前記各ガイドスリットにより一部をガイドされて夫々内外径方向へ進退すると共に他部にラックギヤ部を有した複数の作動部材と、前記各開閉部材の被軸支部に設けられて前記各ラックギヤ部と噛合し且つ前記第1の可動部材が正逆転して該各作動部材が内外径方向へ進退する際に正逆転して前記各開閉部材を開閉動作させるピニオンギヤ部と、を備え、
    前記各ガイドスリットは、前記各作動部材を径方向へ案内する径方向ガイド領域と、該径方向ガイド領域の外径側端部から延びて前記各作動部材を周方向へ案内する周方向ガイド領域と、を備え、前記各作動部材が前記各径方向ガイド領域に沿って内外径方向へ移動する際に前記各ラックギヤ部が前記各ピニオンギヤ部を正逆転させるように構成されており、
    前記出没機構は、前記各出没部材の回動軸部外周に設けた出没部材側ギヤ部と、前記第1の可動部材の外径側に同軸状に配置され且つ回動自在に支持された第2の可動部材と、前記第2の可動部材の外周に配置されて対応する前記各出没部材側ギヤ部と噛合することにより該第2の可動部材の正逆転時に前記各出没部材を開閉動作させる出没用ラックギヤと、を備え、
    前記第1の可動部材はその外周に沿った箇所に作動突起を備え、前記第2の可動部材はその内周に沿った箇所に前記作動突起と係合した時に正転方向への駆動力の伝達を受ける被作動突起を備え、
    前記各作動部材が前記各ガイドスリットの径方向ガイド領域内に位置している時には前記作動突起は前記被作動突起へ駆動力を伝達せず、前記各作動部材が前記各ガイドスリットの周方向ガイド領域内に位置している時に前記作動突起が前記被作動突起へ駆動力を伝達するように構成されていることを特徴とする装飾体ユニット。
  2. 前記第1の可動部材には、径方向へ延びるガイド長穴が少なくとも一個形成されると共に、該ガイド長穴によって内外径方向へ進退自在にガイドされ且つ外径方向へ突出したときに前記第2の可動部材を係止して前記第1の可動部材と一体回転させる係止片が配置されており、
    前記出没ベース部材には、前記係止片の一部を遊嵌させた状態で前記第1の可動部材を正逆転させた時に該係止片を内外径方向へ進退させるための係止片ガイドスリットが設けられており、
    前記係止片ガイドスリットは、前記第1の可動部材が正転する際には前記係止片を内径方向へ退避させる一方で、前記第1の可動部材が逆転する過程で前記係止片を外径方向へ突出させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾体ユニット。
  3. 開閉ベース部材と、該開閉ベース部材の外周に沿って複数配置された開閉軸部によって夫々前後方向へ回動自在に軸支された被軸支部を有した複数の開閉部材と、前記各開閉部材を開閉動作させる開閉機構と、前記開閉機構を駆動する単一の駆動源と、を備えた装飾体ユニットであって、
    前記開閉機構は、前記開閉ベース部材の前面に配置されて正逆転自在に支持されると共に前記各開閉部材に対応して設けた複数のガイドスリットを備え且つ前記駆動源によって正逆転駆動される第1の可動部材と、前記各ガイドスリットにより一部をガイドされて夫々内外径方向へ進退すると共に他部にラックギヤ部を有した複数の作動部材と、前記各開閉部材の被軸支部に設けられて前記各ラックギヤ部と噛合し且つ前記第1の可動部材が正逆転して該各作動部材が内外径方向へ進退する際に正逆転して前記各開閉部材を開閉動作させるピニオンギヤ部と、を備え、
    前記各ガイドスリットは、前記各作動部材を径方向へ案内する径方向ガイド領域と、該径方向ガイド領域の外径側端部から延びて前記各作動部材を周方向へ案内する周方向ガイド領域と、を備え、前記各作動部材が前記各径方向ガイド領域に沿って内外径方向へ移動する際に前記各ラックギヤ部が前記各ピニオンギヤ部を正逆転させるように構成されていることを特徴とする装飾体ユニット。
  4. 出没ベース部材と、前記出没ベース部材の背面に配置されて正逆転自在に支持され且つ前記駆動源によって正逆転駆動される第1の可動部材と、前記出没ベース部材の外周に沿って複数配置された回動軸支部によって夫々該出没ベース部材の内径側へ退避した退避位置と外径側へ突出した突出位置との間を回動自在に軸支された複数の出没部材と、前記出没部材を出没動作させる出没機構と、前記出没機構を夫々駆動する単一の駆動源と、を備えた装飾体ユニットであって、
    前記出没機構は、前記各出没部材の回動軸部外周に設けた出没部材側ギヤ部と、前記第1の可動部材の外径側に同軸状に配置され且つ回動自在に支持された第2の可動部材と、前記第2の可動部材の外周に配置されて対応する前記各出没部材側ギヤ部と噛合することにより該第2の可動部材の正逆転時に前記各出没部材を開閉動作させる出没用ラックギヤと、を備え、
    前記第1の可動部材はその外周に沿った箇所に作動突起を備え、前記第2の可動部材はその内周に沿った箇所に前記作動突起と係合した時に正転方向への駆動力の伝達を受ける被作動突起を備え、
    前記第1の可動部材には、径方向へ延びるガイド長穴が少なくとも一個形成されると共に、該ガイド長穴によって内外径方向へ進退自在にガイドされ且つ外径方向へ突出したときに前記第2の可動部材を係止して前記第1の可動部材と一体回転させる係止片が配置されており、
    前記出没ベース部材には、前記係止片の一部を遊嵌させた状態で前記第1の可動部材を正逆転させた時に該係止片を内外径方向へ進退させるための係止片ガイドスリットが設けられており、
    前記係止片ガイドスリットは、前記第1の可動部材が正転する際には前記係止片を内径方向へ退避させる一方で、前記第1の可動部材が逆転する過程で前記係止片を外径方向へ突出させるように構成されていることを特徴とする装飾体ユニット。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の装飾体ユニットを備えたことを特徴とする遊技盤ユニット。
  6. 請求項5に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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