JP2012002138A - 蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】診断タイミングが制限されることなく、燃料タンクの圧力を有効利用した漏れ診断を行うことができる蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置を提供する。
【解決手段】燃料タンク1と、蒸発燃料を吸着するキャニスタ3とを備える蒸発燃料処理装置の漏れの有無を、気密状態にした圧力挙動に基づいて診断する、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、処理系内を燃料タンク1を含む第1の領域とキャニスタ3を含む第2の領域とに区分ける開閉弁21と、第1・第2の領域の内圧を検知する第1・第2の圧力センサ8・9とを備える。第1の領域の内圧の絶対値が所定値以上であれば、第1の領域を気密状態にして漏れを診断した後、開閉弁21を開弁して第1の領域内の圧力を第2の領域内へ移行させる。続いて、第2の領域内を気密状態にして漏れを診断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料タンクと、該燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタとを備える蒸発燃料処理装置の故障(漏れ)の有無を、燃料タンク及びキャニスタを含む処理系内を気密状態にしたときの圧力の挙動に基づいて診断する、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置に関する。
従来から、ガソリン等を燃料とする車両には、燃料タンクの内圧上昇に基づく破損を回避しながら、蒸発燃料が大気中へ放散されることを防止する蒸発燃料処理装置が搭載されている。しかし、蒸発燃料処理装置に亀裂や連結部のシール不良等が存在していると、処理系内から蒸発燃料が漏れ出てしまう。このような蒸発燃料の漏れが生じていても、運転者は直接認知することは出来ない。そこで、蒸発燃料処理装置の漏れの有無を診断する(リーク診断)漏れ診断装置として、下記特許文献1がある。
特許文献1の蒸発燃料処理装置では、キャニスタとエンジンへの吸気通路とを連通して機関吸気に伴う負圧によって蒸発燃料をキャニスタ内から脱離し、エンジンへパージするエバポパージシステムを採用している。そのうえで、特許文献1の故障診断装置では、燃料タンクとキャニスタとの連通状態を遮断し、処理系内を燃料タンクを含む第1の領域とキャニスタを含む第2の領域とに区分け可能な開閉弁と、第1の領域の内圧を検知する第1の圧力センサと、第2の領域の内圧を検知する第2の圧力センサとを備える。そして、第1の領域(主として燃料タンク)の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上である場合には、開閉弁を閉弁して気密状態とした第1の領域の内圧挙動に基づいて燃料タンク周りの漏れの有無を診断している。一方、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満である場合は、機関吸気に伴う負圧をキャニスタ及び燃料タンクを含めて処理系全体に印加して漏れ診断を行っている。
ところで、吸気通路(機関吸気)に替えて、燃料ポンプから吐出された燃料の一部を利用して負圧を発生させるアスピレータを有する蒸発燃料処理装置として、下記特許文献2がある。特許文献2の蒸発燃料処理装置では、アスピレータを燃圧調整用のプレッシャレギュレータを介して燃料ポンプと連通させる一方、アスピレータの減圧室をキャニスタに連通している。これにより、プレッシャレギュレータから余剰燃料がアスピレータに導入されることで発生する負圧がキャニスタに作用し、キャニスタ内の蒸発燃料はアスピレータを介して燃料タンクへ回収される。すなわち、特許文献2の蒸発燃料処理装置は、蒸発燃料を吸気通路へパージせずに燃料タンクへ回収するパージレスエバポシステムを採用している。
特開2001−294052号公報 特開2002−235608号公報
特許文献1では、燃料タンク内が所定圧力状態であれば、その圧力をそのまま燃料タンク周りの漏れ診断に有効利用しているので、効率的である。しかし、この状態におけるキャニスタ周りの漏れ診断までは想定しておらず、キャニスタ周りの漏れは、機関吸気による負圧を利用している。したがって、キャニスタ周りの漏れは、エンジン稼動中にしか診断できない。これでは、エンジン走行モードと電気自動車モードとに切り替え可能なハイブリッド自動車などエンジン駆動時間が少ない車両においては、漏れ診断を行うタイミングが制限されてしまう。また、燃料タンク周りの漏れも、燃料タンクの内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満である場合には、やはり機関吸気による負圧を利用している。したがって、燃料タンク内の圧力状態を有効利用した漏れ診断は、エンジンの冷間始動時又はエンジン始動前にしか行っていない。一方、特許文献2では、そもそも蒸発燃料処理装置の漏れ診断に関しては考慮していない。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、診断タイミングが制限されることなく、燃料タンクの圧力状態を有効利用した漏れ診断を行うことができる蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置を提供することを目的とする。
本発明は、燃料タンクと、該燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタとを備える蒸発燃料処理装置の漏れの有無を、前記燃料タンク及びキャニスタを含む処理系内を気密状態にしたときの圧力の挙動に基づいて診断する、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、前記燃料タンクと前記キャニスタとの連通状態を遮断し、前記処理系内を前記燃料タンクを含む第1の領域と前記キャニスタを含む第2の領域とに区分け可能な開閉弁と、前記第1の領域の内圧を検知する第1の内圧検知手段と、前記第2の領域の内圧を検知する第2の内圧検知手段とを備え、前記第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上である場合には、前記開閉弁を閉弁して気密状態とした第1の領域の内圧挙動に基づいて燃料タンク周りの漏れの有無を診断する。そして、前記第1の領域の漏れを診断した後に、前記開閉弁を一旦開弁して前記第1の領域内の圧力を前記第2の領域内へ移行させ、続いて再度前記開閉弁を閉弁して気密状態とした前記第2の領域内の圧力挙動に基づいてキャニスタ周りの漏れの有無を診断することを特徴とする。
これによれば、燃料タンク周り(第1の領域)の内圧の絶対値が所定値以上の場合は、特許文献1と同様にその初期内圧を有効利用して漏れを診断できるが、これに加えて、続いて燃料タンク周りの初期内圧をキャニスタ周り(第2の領域)へ移行してそのままキャニスタ周りの漏れ診断にも有効利用している。すなわち、キャニスタ周りの漏れ診断に吸気通路の機関吸気による負圧を利用する必要が無い。したがって、エンジン稼動に関係なく漏れを診断できるので、診断タイミングの制限無く任意のタイミングで漏れを診断できる。
さらに漏れ診断装置には、前記燃料タンク内へガスを導入して圧力を印加する圧力印加手段を設けることが好ましい。当該圧力印加手段によれば、燃焼タンクへは正圧が印加される。そして、前記第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満であれば、前記圧力印加手段によって前記燃料タンク内へ圧力を印加してから、圧力の挙動に基づいて漏れの有無を診断することができる。これによれば、燃料タンク周りの内圧の絶対値が所定値未満の場合には機関吸気とは異なる圧力印加手段によって圧力を印加できるので、エンジン稼動に関係なく任意のタイミングで漏れを診断できる。なお、この場合のキャニスタ周りの漏れ診断は、燃料タンクへ印加した正圧をキャニスタ周りに移行させてから診断しても良いし、燃料タンク周りへの圧力印加と並行して、別の圧力印加手段によって別途キャニスタ周りへ圧力を印加して診断することもできる。例えば、特許文献1のように機関吸気によって負圧を印加したり、ポンプ手段などによって正圧を印加することもできる。
圧力印加手段によって燃料タンクへ導入するガスは、例えば外気などを処理系外から取り込むこともできるが、処理系内における燃料タンク周り外から移行させてくることが好ましい。例えば前記圧力印加手段は、前記キャニスタ内のガスを前記燃料タンク内へ導入するポンプ手段とすることができる。これによれば、詳細は後述するが、蒸発燃料の処理や漏れ診断をより効率的に行うことができる。
例えば、前記蒸発燃料処理装置は、前記ポンプ手段によって前記キャニスタ内に吸着された蒸発燃料を前記燃料タンクへ脱離回収することができる。すなわち、蒸発燃料を吸気通路を介してエンジンへパージすることのない、パージレスエバポシステムとすることができる。特許文献1のような蒸発燃料をエンジンへパージするエバポパージシステムでは、蒸発燃料濃度によって空燃比が変動するおそれがある、エンジン稼動中にしか蒸発燃料をキャニスタ内から脱離できないなどの問題があるが、パージレスエバポシステムではこのような問題がない点において有利である。
もちろん、このようなポンプ手段を設けていたとしても、当該ポンプ手段は漏れ診断時の圧力印加手段としてのみ使用し、蒸発燃料処理装置に、前記キャニスタとエンジンへ空気を吸気する吸気通路とを連通するパージ通路を設けた上で、前記キャニスタ内に吸着された蒸発燃料を前記パージ通路を介して前記吸気通路へパージすることもできる。
前記ポンプ手段としては、前記燃料タンク内に配された燃料ポンプから吐出される燃料の一部を利用して負圧を発生させるアスピレータ(ジェットポンプ)を使用することができる。または、前記ポンプ手段として、真空ポンプを使用することもできる。アスピレータでも真空ポンプでもキャニスタ内のガスを燃料タンクへ流動させるという機能は同じであるが、アスピレータは駆動電力が不要である点、及び真空ポンプよりも装置の小型化が可能である点で、真空ポンプよりも有利である。一方真空ポンプは、燃料ポンプの駆動に依存せず独立して駆動制御可能な点においてアスピレータよりも有利である。
このようなポンプ手段を設けていれば、前記第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満である場合、前記ポンプ手段によって前記第1の領域へ正圧を印加すると同時に、前記第2の領域へ負圧を印加することができる。これによれば、1つの圧力印加手段によって燃料タンク周り(第1の領域)とキャニスタ周り(第2の領域)とへ同時に圧力を印加でき、効率良く漏れを診断できる。しかも、キャニスタ側から燃料タンク側へガスを流動させるだけなので、特許文献1のように期間吸気によってキャニスタ及び燃料タンクを含む処理系全体へ負圧を印加する場合よりも迅速に圧力を印加できる。また、外気を導入するなどしてキャニスタ周りへも正圧を印加して漏れ診断を行うと、漏れ診断後に多量のガスを処理系外へ排出する必要がある。これでは、ガス排出に伴って蒸発燃料も処理系外へ排出されるおそれが高くなる。これに対し燃料タンク周りへ正圧を印加しながらキャニスタ周りを負圧とすれば、漏れ診断後にガスを処理系外へ排出する必要が無いか、排出するとしてもその排出量は少ないので、不用意に蒸発燃料が処理系外へ排出されるおそれを低減できる。
前記キャニスタ内に加熱手段を設けていれば、蒸発燃料の脱離を促進して処理効率を向上できる。
本発明の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置によれば、診断タイミングが制限されることなく、燃料タンクの圧力状態を有効利用した漏れ診断を行うことができる。
実施形態1の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を示す模式図である。 漏れ診断時の制御フロー図である。 実施形態1において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態1において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態2の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を示す模式図である。 アスピレータの縦断面図である。 実施形態2において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態2において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態3の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を示す模式図である。 実施形態3において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態3において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態4の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を示す模式図である。 実施形態4において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 実施形態4において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示すグラフである。 アスピレータの変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の代表的な実施の形態について説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。特に、漏れの診断対象である蒸発燃料処理装置は、必須の構成要素である燃料タンク、キャニスタ、蒸発燃料脱離手段、及びこれらの各構成要素を互いに連結する通路を備える基本的構成を有する限り、その他種々の構成要素を付加できる。蒸発燃料処理装置は、揮発性の高い燃料(例えばガソリンなど)を燃料とする、自動車などの車両へ好適に適用できる。
(実施形態1)
まず、機関吸気を利用したエバポパージシステムを採用した蒸発燃料処理装置に、本発明の漏れ診断装置を適用した実施形態について説明する。蒸発燃料処理装置は、図1に示すように、内部に燃料Fを貯留する燃料タンク1、燃料タンク1内の燃料Fを図外の内燃機関(エンジン)へ圧送供給する燃料ポンプ2、および燃料タンク1内で発生した蒸発燃料(ベーパ)を吸着捕捉するキャニスタ3などを有する。符号31は、エンジンへ空気を吸入する吸気通路である。符号32は、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量に応じて吸入空気量を制御するストッロルバルブである。符号33は、エアフィルタである。吸気通路31の先端(エンジンと反対側)は大気開放されている。
燃料タンク1は密閉タンクである。燃料ポンプ2は燃料タンク1内に配され、燃料供給通路10を通して燃料Fをエンジンへ圧送する。キャニスタ3の内部には吸着材Cが充填されている。吸着材Cとしては、空気は通すが蒸発燃料を吸着・脱離可能な活性炭等を使用できる。キャニスタ3内には、当該キャニスタ3内(の吸着材C)を加熱するヒータ5が設けられている。吸着材Cは、温度が高いほど特定成分(本発明では蒸発燃料)の吸着量が少なく、温度が低いほど特定成分の吸着量が多くなる特性を有する。したがって、吸着材Cに吸着されている蒸発燃料を脱離する際は、吸着材Cの温度はできるだけ高い方が好ましい。しかし、蒸発燃料が吸着材Cから脱離されるとき、その気化熱によって吸着材Cの温度は低下する。そこで、蒸発燃料脱離の際にヒータ5を作動させて吸着材Cを加熱することで、脱離効率を向上することができる。
燃料タンク1とキャニスタ3とは、吸着ベーパ通路11を介して連通されている。吸着ベーパ通路11上には、当該吸着ベーパ通路11の連通状態と遮断状態とを切り替える開閉手段として、吸着ベーパ通路弁21が設けられている。また、吸着ベーパ通路11上には、キャニスタ3内のガスを燃料タンク1内へ導入するポンプ手段として、真空ポンプ6が設けられている。詳細は後述するが、真空ポンプ6が本発明の圧力印加手段にも相当する。キャニスタ3には、その先端が大気開放された大気通路12が連結されている。大気通路12上にも、当該大気通路12の連通状態と遮断状態とを切り替える開閉手段として、大気通路弁22が設けられている。キャニスタ3と吸気通路31とは、パージ通路13を介して連通されている。パージ通路13上には、当該パージ通路13の連通状態と遮断状態とを切り替える開閉手段として、パージ通路弁23が設けられている。
吸着ベーパ通路弁21が閉弁されると、蒸発燃料処理装置における処理系内が、燃料タンク1を含む第1の領域と、キャニスタ3を含む第2の領域とに区分けされる。したがって、吸着ベーパ通路弁21が、本発明の開閉弁に相当する。第1の領域は、燃料タンク1、及び吸着ベーパ通路11の燃料タンク1から吸着ベーパ通路弁21までの領域によって構成される。第2の領域は、キャニスタ3、吸着ベーパ通路11の吸着ベーパ通路弁21からキャニスタ3まで、大気通路12のキャニスタ3から大気通路弁22まで、及びパージ通路13のキャニスタ3からパージ通路弁23までの領域によって構成される。そのうえで、燃料タンク1には、燃料タンク1周りの第1の領域の内圧を検知する第1の内圧検知手段として、第1の圧力センサ8が設けられている。一方、大気通路12上の大気通路弁22より下流(大気通路弁22とキャニスタ3との間)には、キャニスタ3周りの第2の領域の内圧を検知する第2の内圧検知手段として、第2の圧力センサ9が設けられている。
第1・第2の圧力センサ8・9からの検知信号は、エンジン・コントロール・ユニット(ECU)35に入力される。ECU35は、中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などを有する。ROMには、所定の制御プログラムが予め記憶されており、CPUが、当該制御プログラムに基づいて、ヒータ5や真空ポンプ6などの各構成要素を所定のタイミングで制御操作する。吸着ベーパ通路弁21、大気通路弁22、及びパージ通路弁23は、それぞれECU35によって開閉タイミングが制御される電磁弁である。
<蒸発燃料の処理>
次に、蒸発燃料処理装置による蒸発燃料の処理機構について説明する。なお、以下の説明において、各制御は全てECU35によって行われる。通常、大気通路弁22は開弁していることに対し、吸着ベーパ通路弁21及びパージ通路弁23は閉弁している。給油時には、吸着ベーパ通路弁21が開弁される。また、駐車中に外気温等によって燃温が上昇し、燃料タンク1の内圧が所定値(例えば5kPa)を超えたことが第1の圧力センサ8によって検知された場合や走行中も、吸着ベーパ通路弁21が開弁される。これに伴い、燃料タンク1内の蒸発燃料含有ガスが吸着ベーパ通路11を通してキャニスタ3内に流入する。すると、キャニスタ3内の吸着材Cによって蒸発燃料が選択的に吸着捕捉される。残余の空気は吸着材Cを透過し、キャニスタ3から大気通路12を通して大気中に放散される。これにより、大気汚染を回避しながら燃料タンク1が圧力開放され、燃料タンク1の破損が防止される。燃料タンク1の内圧が所定値以下(例えば大気圧程度)に低下したことが第1の圧力センサ8によって検知された場合やキーOFFされると、吸着ベーパ通路弁21は再度閉弁される。
また、エンジンが駆動されると、パージ通路弁23が開弁される。すると、機関吸気による負圧が、パージ通路13を介してキャニスタ3内へ作用する。これにより、キャニスタ3内に吸着されていた蒸発燃料が脱離され、パージ通路13を通して吸気通路31へパージされる。このとき、大気通路12を通してキャニスタ3内に大気が吸引され、脱離ガスとして作用する。また、パージ通路弁23の開弁と同時に、ヒータ5も稼動する。これにより、ヒータ5によって吸着材Cが加熱されることで、蒸発燃料の脱離回収が促進される。
≪漏れ診断≫
次に、蒸発燃料処理装置の漏れ診断(リーク診断)について説明する。図2は、漏れ診断時の制御フロー図である。図2に示すように、漏れ診断を行うための条件が成立すると、第1の圧力センサ8によって燃料タンク1周り(第1の領域)の内圧が検知される。なお、本実施形態における漏れ診断は、エンジン駆動に直接影響されないので、漏れ診断を行うための条件は、駐車中、走行中、アイドリング運転中、又はイグニッションスイッチやスタータをONしてから所定時間経過後など、種々の条件を任意に設定することができる。第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満、すなわち燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内であれば、図2の左ルーチンのように、真空ポンプ6によって第1・第2の領域へ圧力を印加したうえで、漏れ診断が行われる。一方、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上、すなわち、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外であれば、図2の右ルーチンのように、そのまま第1の領域の漏れを診断した後、当該第1の領域の内圧を第2の領域へ移行させ、続いて第2の領域の漏れが診断される。漏れ診断手順を分ける判定基準(所定値)は、燃料タンク1の圧抜きをする判定基準よりも低く設定しておく。漏れ診断用の判定基準が燃料タンク1の圧抜き用の判定基準より高いと、漏れ診断を行う際に、第1の領域と第2の領域とを区分けする吸着ベーパ通路弁21が開弁されてしまうからである。例えば、燃料タンク1の圧抜き用の判定基準を5kPaとした場合は、漏れ診断用の判定基準を3kPaとする。この場合、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満とは、第1の領域の内圧が大気圧に対して−3kPa〜+3kPa内にある。一方、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上とは、第1の領域の内圧が大気圧に対して−3kPa〜+3kPa以外にある。以下、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上の場合と、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満の場合とに分けて、漏れ診断について詳しく説明する。なお、以下の説明では、駐車中に伴い漏れ診断が行われる場合を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。
<燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合>
図3に、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示す。図3に示すように、走行中は吸着ベーパ通路弁21、大気通路弁22、及びパージ通路弁23は全て開弁されている。そして、キーOFFして駐車するに伴い、吸着ベーパ通路弁21及びパージ通路弁23が閉弁される(タイミングT0)。これにより、蒸発燃料処理装置の処理系内は、燃料タンク1周りの第1の領域とキャニスタ3周りの第2の領域と区分けされる。第1の領域は密閉空間となるが、大気通路弁22は開弁されているので第2の領域は開放空間となっている。ここで、燃料Fの温度は、外気温度等の影響によって昇降する。燃温が昇温すると蒸発燃料が発生し易くなるので、燃料タンク1の内圧は高くなる(図3の実線)。一方、燃温が降温すると蒸発燃料の発生が抑えられるので、負圧となることもある(図3の一点鎖線)。
そして、漏れ診断の条件が成立した際(タイミングT1)の、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上であることが第1の圧力センサ8によって検知されると、そのまま第1の領域の漏れが診断される。すなわち、第1の領域の密閉状態が所定時間維持され、診断初期の圧力が維持されているとが第1の圧力センサによって検知されることで、漏れ無しと診断される(タイミングT1〜T2)。一方、亀裂の発生等によって第1の領域に漏れが有れば、図3の破線で示すように第1の領域の内圧はほぼ大気圧(若干の圧力変動を含む)となっている。しかし、単に燃温変動の幅が小さいために大きな圧力変動が無い場合も含まれる。したがって、この時点では第1の領域において漏れ有りとは診断できない。この場合は、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内にある後述のモードで漏れが診断される。
第1の領域の漏れ診断が完了すると、一旦吸着ベーパ通路弁21が開弁されると共に、大気通路弁22が閉弁される(タイミングT2)。すると、第1の領域内の圧力が第2の領域内へ移行し、処理系内が平衡圧力となる。すなわち、第1の領域の内圧によって、第2の領域内へ正圧又は負圧が印加される。第1の領域内の圧力を第2の領域内へ移行させたら、再度吸着ベーパ通路弁21が閉弁されることで、第2の領域も密閉空間となる(タイミングT3)。そして、この密閉状態における第2の領域の内圧挙動が第2の圧力センサ9によって検知され、漏れ診断が行われる。第2の領域に漏れが無ければ、平衡圧力がほぼ維持される。一方、第2の領域に漏れが有れば、図3の破線で示すように、平衡圧力が正圧であれば内圧が下降し、初期圧力が負圧であれば内圧が上昇する。第2の領域の漏れ診断も完了すると、大気通路弁22及び吸着ベーパ通路弁21が開弁されて、圧力開放がされる(タイミングT4)。第1・第2の領域の圧力開放がされると、吸着ベーパ通路弁21が閉弁されて通常の状態に戻る。
<燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合>
図4に、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示す。図4に示すように、走行中は吸着ベーパ通路弁21、大気通路弁22、及びパージ通路弁23は全て開弁されている。そして、キーOFFして駐車するに伴い、吸着ベーパ通路弁21及びパージ通路弁23が閉弁される(タイミングT0)。これにより、蒸発燃料処理装置の処理系内は、燃料タンク1周りの第1の領域とキャニスタ3周りの第2の領域と区分けされる。第1の領域は密閉空間となるが、大気通路弁22は開弁されているので第2の領域は開放空間となっている。そして、漏れ診断の条件が成立した際(タイミングT1)の、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満、すなわち大気圧付近(若干の圧力変動を含む)であることが第1の圧力センサ8によって検知されると、吸着ベーパ通路弁21が開弁される(タイミングT1)。その一方で、真空ポンプ6が駆動されると共に、大気通路弁22が閉弁される。すると、真空ポンプ6によってキャニスタ3側から燃料タンク1側へガスが流動することで、第1の領域へ正圧が印加されると共に、第2の領域へは負圧が印加される(タイミングT1〜T2)。
第1・第2の領域へ十分な圧力を印加できたところで、真空ポンプ6が停止されると共に、吸着ベーパ通路弁21が閉弁されて、第1の領域と第2の領域とが区分けされる(タイミングT2)。そして、この密閉状態における第1・第2の領域の内圧挙動が、第1・第2の圧力センサ8・9によってそれぞれ検知され、漏れ診断が行われる。第1・第2の領域に漏れが無ければ、図4の実線で示すように、印加圧力がほぼ維持される。一方、第1・第2の領域に漏れが発生していれば、図4の破線で示すように、第1の領域では内圧が下降し、第2の領域では内圧が上昇する。第1・第2の領域の漏れ診断が完了すると、吸着ベーパ通路弁21及び大気通路弁22が開弁されて、圧力開放がされる(タイミングT3)。第1・第2の領域の圧力開放がされると、吸着ベーパ通路弁21が閉弁されて通常の状態に戻る。
(実施形態2)
図5に、実施形態2の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を模式的に示す。実施形態2は、実施形態1と基本的構成は同じなので、同じ部材に同じ符号を付してその詳しい説明は省略し、実施形態1と異なる構成を中心に説明する。実施形態2も、機関吸気を利用して吸気通路31へ蒸発燃料をパージするエバポパージシステムであるが、圧力印加手段として、燃料ポンプ2から吐出される燃料Fの一部を利用して負圧を発生させるアスピレータ(ジェットポンプ)4を使用している点が大きく異なる。
燃料供給通路10には、分岐通路14の一端が分岐状に連結されており、その他端にアスピレータ4が連結されている。分岐通路14上には、アスピレータ4への燃料導入と遮断とを切り替えてアスピレータ4への燃料導入タイミングを制御する燃料導入制御弁24が設けられている。また、アスピレータ4には、キャニスタ3に至る圧力印加通路15も連結されている。圧力印加通路15上には、当該圧力印加通路15の連通状態と遮断状態とを切り替える開閉手段として、圧力印加通路弁25が設けられている。燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25は、それぞれECU35によって開閉タイミングが制御される電磁弁である。燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25は、通常閉弁されている。
燃料タンク1を含む第1の領域とキャニスタ3を含む第2の領域とは、吸着ベーパ通路弁21及び圧力印加通路弁25によって区分けされる。したがって、本実施形態2では、吸着ベーパ通路弁21及び圧力印加通路弁25が、本発明の開閉弁に相当する。第1の領域は、燃料タンク1、及び吸着ベーパ通路11の燃料タンク1から吸着ベーパ通路弁21までの領域に加え、アスピレータ4、分岐通路14の燃料導入制御弁24まで、及び圧力印加通路15のアスピレータ4から圧力印加通路弁25までの領域によって構成される。第2の領域は、キャニスタ3、吸着ベーパ通路11の吸着ベーパ通路弁21からキャニスタ3まで、大気通路12のキャニスタ3から大気通路弁22まで、及びパージ通路13のキャニスタ3からパージ通路弁23までの領域に加え、圧力印加通路15のキャニスタ3から圧力印加通路弁25までの領域によって構成される。
アスピレータ4は、図6に示すように、ベンチュリ部41とノズル部45とから構成されている。ベンチュリ部41は、絞り42と、絞り42の燃料流動方向上流側に設けられた先窄まり状の減圧室43と、絞り42の燃料流動方向下流側に設けられた末拡がり状のディフューザ部44と、吸引ポート41pとを備えている。減圧室43、絞り42、およびディフューザ部44は、それぞれ同軸に形成されている。吸引ポート41pは、減圧室43に連通形成されている。吸引ポート41pに、圧力印加通路15が連結される。ノズル部45は、ベンチュリ部41の上流側に接合されている。ノズル部45は、アスピレータ4内に燃料を導入する導入ポート45pと、導入された燃料を噴射するノズル本体46とを備えている。導入ポート45pに、分岐通路14が連結される。ノズル本体46は減圧室43内に同軸収納されており、当該ノズル本体46の噴射口46pは絞り42に臨んでいる。
燃料ポンプ2から吐出された燃料Fの一部は、燃料供給通路10から分岐通路14を通して燃料導入ポート45pからアスピレータ4内へ導入される。すると、導入された燃料Fがノズル本体46から噴射され、絞り42及びディフューザ部44の中央部を軸方向に高速で流動する。このとき、減圧室43においては、ベンチュリ効果によって負圧が発生する。これにより、吸引ポート41pから圧力印加通路15内へ吸引力が生じる。圧力印加通路15を通して吸引ポート41pから吸引された気体(本発明ではキャニスタ3からの蒸発燃料及び空気)は、ノズル本体46から噴射された燃料Fと共にディフューザ部44から混合排出される。このように、アスピレータ4は、本発明のポンプ手段にも相当する。
<蒸発燃料の処理>
本実施形態2では、アスピレータ4は蒸発燃料処理には関与せず、実施形態1と同様にして蒸発燃料が処理される。蒸発燃料の処理中、燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25は閉弁されている。
≪漏れ診断≫
本実施形態2でも、実施形態1と同様に図2に示す制御フローに基づいて漏れ診断が行われる。燃料タンク1周り(第1の領域)の内圧と大気圧との差圧が所定値以上の場合は、図7に示すように、燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25は常時閉弁されており、実施形態1と同様にして漏れ診断が行われる。
<燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合>
図8に、実施形態2において、燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合の漏れ診断時における各弁の開閉タイミングと、これに伴う内圧変化を示す。図8に示すように、吸着ベーパ通路弁21、大気通路弁22、及びパージ通路弁23の開閉タイミングは、実施形態1と同じである。なお、駐車に伴い、燃料ポンプ2は停止される(タイミングT0)。このとき、吸着ベーパ通路弁21及び圧力印加通路弁25が閉弁されていることで、第1の領域は密閉空間となっている。一方、大気通路弁22が開弁されているので、第2の領域は開放空間となっている。そして、漏れ診断の条件が成立した際(タイミングT1)の、第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満、すなわち若干の圧力変動も含めて大気圧付近であることが第1の圧力センサ8によって検知されると、燃料ポンプ2が駆動される(タイミングT1)。このとき、エンジンは停止されているので、燃料ポンプ2から圧送される余剰燃料は、プレッシャレギュレータ(図示せず)から燃料タンク1内へ返流される。同時に、燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25が開弁される。すると、燃料供給通路10から分岐通路14を通して、燃料ポンプ2から吐出された燃料Fの一部が、アスピレータ4へ導入される。これにより、アスピレータ4において負圧が発生し、圧力印加通路15を介してキャニスタ3内へ負圧が作用する。すると、キャニスタ3内のガスが圧力印加通路15を通してアスピレータ4へ吸引され、導入された燃料Fと共に燃料タンク1内へ排出される。これにより、アスピレータ4によって、第1の領域へ正圧が印加されると同時に、第2の領域へ負圧が印加される。第1・第2の領域へ圧力を十分に印加できたところで、燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25が閉弁されると共に、燃料ポンプ2が停止する(タイミングT2)。これにより、第1・第2の領域が密閉された状態で区分けされ、実施形態1と同様にして漏れ診断が行われる。
(実施形態3)
図9に、実施形態3の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を模式的に示す。実施形態3は、実施形態2と基本的構成は同じであるが、蒸発燃料を吸気通路へパージせず、燃料タンク1へ回収するパージレスエバポシステムである点が実施形態2と大きく異なる。したがって、図9に示すように、実施形態3の蒸発燃料処理装置はパージ通路を有さず、キャニスタ3と吸気通路とは連通していない。一方、後述のように、キャニスタ3内に吸着捕捉されている蒸発燃料は、通路15を通してアスピレータ4から燃料タンク1内へ回収される。すなわち、実施形態2の圧力印加通路15を、回収通路としても利用する。したがって、以下の説明では、実施形態2において圧力印加通路と称していた通路15を回収通路と称す。また、実施形態2の圧力印加通路弁25も、回収通路弁と称す。その他は実施形態2と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
<蒸発燃料の処理>
給油時や車両駐車中に燃料タンク1の内圧が所定値以上となったときに、吸着ベーパ通路弁21が開弁されて燃料タンク1の圧力開放される点は、実施形態1,2と同様である。一方、車両走行時は、燃料ポンプ2の駆動に伴い燃料導入制御弁24及び回収通路弁25が開弁される。すると、燃料ポンプ2から吐出された燃料Fの一部は、燃料供給通路10から分岐通路14を通してアスピレータ4へ導入される。これにより、アスピレータ4において負圧が発生し、回収通路15を通してキャニスタ3内に負圧が作用する。すると、キャニスタ3内(の吸着材C)に吸着されていた蒸発燃料が吸引脱離され、回収通路15及びアスピレータ4を介して燃料タンク1内へ回収される。エンジンが停止されると燃料導入制御弁24及び回収通路弁25が閉弁され、アスピレータ4も停止する。
≪漏れ診断≫
本実施形態3でも、実施形態1,2と同様に、図2に示す制御フローに基づいて漏れ診断が行われる。燃料タンク1周り(第1の領域)の内圧と大気圧との差圧が所定値以上の場合は、図10に示すように、燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25は漏れ診断中(タイミングT1以降)も常時閉弁されており、実施形態1,2と同様にして漏れ診断が行われる。燃料タンク1周り(第1の領域)の内圧と大気圧との差圧が所定値未満の場合も、図11に示すように、実施形態2と同様にして漏れ診断が行われる。
(実施形態4)
図12に、実施形態4の蒸発燃料処理装置および漏れ診断装置の概略構成を模式的に示す。実施形態4は、実施形態3の基本的構成に、複数種の成分が混在するガスから特定成分を優先的に透過し分離する分離膜モジュールを付加した構成である。したがって、実施形態3と共通する構成は同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略し、実施形態3と異なる構成を中心に説明する。
実施形態4の蒸発燃料処理装置は、図12に示すように、分離膜モジュール9を備えている。分離膜モジュール9は、密閉容器9aと、当該密閉容器9a内を導入室9bと透過室9cとに区画するように配された分離膜9dとからなる。ここでの分離膜9dには、燃料成分に対する溶解拡散係数が高く、燃料成分は優先的に透過分離するが空気成分は透過し難い公知の分離膜を使用している。分離膜モジュール9の導入室9bには、燃料タンク1から延びる処理ベーパ通路16が連結される。処理ベーパ通路16上には、当該処理ベーパ通路16の連通状態と遮断状態とを切り替える開閉手段として、処理ベーパ通路弁26が設けられている。処理ベーパ通路弁26は、ECU35によって開閉タイミングが制御される電磁弁であり、通常閉弁している。
また、分離膜モジュール9の導入室9bには、分離膜9dを透過せずに残存する希釈ガスが流動していく希釈ガス通路17の一端が連結されている。希釈ガス通路17の他端は、キャニスタ3に連結されている。希釈ガス通路17の中途部には、圧力調整弁27が設けられている。圧力調整弁27は、分離膜モジュール9からキャニスタ3へのガス流動のみを許容するチェック弁である。圧力調整弁27は、分離膜モジュール9側から所定圧力のガス圧が作用することで開弁する。一方、分離膜モジュール9の透過室9cには、分離膜9dによって濃縮分離された濃縮ガスが流動していく濃縮ガス通路18の一端が連結されている。濃縮ガス通路18の他端は、回収通路弁25よりキャニスタ3側において回収通路15に連結されている。濃縮ガス通路18上には、回収通路15側から分離膜モジュール9側へのガス流動を防止する逆止弁36が設けられている。
実施形態4では、吸着ベーパ通路弁21及び回収通路弁25に加え、処理ベーパ通路弁26によっても、蒸発燃料処理装置の処理系内が、燃料タンク1周りの第1の領域とキャニスタ3周りの第2の領域とに区分けされる。したがって、本実施形態4では、吸着ベーパ通路弁21、圧力印加通路弁25、及び処理ベーパ通路弁26が、本発明の開閉弁に相当する。第1の領域は、燃料タンク1、吸着ベーパ通路11の燃料タンク1から吸着ベーパ通路弁21まで、アスピレータ4、分岐通路14の燃料導入制御弁24まで、及び回収通路15のアスピレータ4から回収通路弁25までの領域に加え、処理ベーパ通路16の燃料タンク1から処理ベーパ通路弁26までの領域によって構成される。第2の領域は、キャニスタ3、吸着ベーパ通路11のキャニスタ3から吸着ベーパ通路弁21まで、大気通路12のキャニスタ3から大気通路弁22まで、回収通路15のキャニスタ3から回収通路弁25までの領域に加え、分離膜モジュール9、処理ベーパ通路16の分離膜モジュール9から処理ベーパ通路弁26まで、希釈ガス通路17全体、及び濃縮ガス通路18全体の領域によって構成される。
<蒸発燃料の処理>
実施形態4でも、給油時や車両駐車中に燃料タンク1の内圧が所定値以上となったときに、吸着ベーパ通路弁21が開弁されて燃料タンク1の圧力開放される点は、実施形態1〜3と同様である。車両走行時に、燃料ポンプ2の駆動に伴い燃料導入制御弁24及び回収通路弁25が開弁され、アスピレータ4によってキャニスタ3内(の吸着材C)に吸着されていた蒸発燃料が燃料タンク1内へ回収される点、及びエンジンが停止されると燃料導入制御弁24及び回収通路弁25が閉弁されアスピレータ4も停止する点は、実施形態3と同様である。さらに実施形態4では、車両走行中、燃料ポンプ2の駆動に伴い、燃料導入制御弁24及び回収通路弁25と同時に処理ベーパ通路弁26も開弁される。これにより、蒸発燃料の回収中に再発生した蒸発燃料も処理される。
処理ベーパ通路弁26が開弁されると、蒸発燃料含有ガスが処理ベーパ通路16を通して分離膜モジュール9の導入室9bに導入される。すると、蒸発燃料含有ガス中の燃料成分が分離膜9dを優先的に透過分離することによって、透過室9cに濃縮ガスが精製される。このとき、透過室9cにもアスピレータ4からの負圧が作用しており、導入室9bと透過室9cには分離膜9dを介して差圧が生じているので、効率よく蒸発燃料が分離される。濃縮ガスは、濃縮ガス通路18及び回収通路15を通してアスピレータ4から燃料タンク1へ吐出回収される。一方、分離膜9dを透過せずに導入室9bに残存している、主として空気成分からなる希釈ガスは、希釈ガス通路17を通して脱離ガスとしてキャニスタ3へ導入される。これにより、キャニスタ3からの蒸発燃料の脱離が促進される。このとき、キャニスタ3内は、圧力調整弁27によって負圧状態が保たれる。なお、燃料タンク1内が負圧となった場合でも、圧力調整弁27及び逆止弁36によって、ガスの逆流は防がれる。エンジンが停止されると、燃料導入制御弁24及び回収通路弁25と同時に、処理ベーパ通路弁26も閉弁される。
≪漏れ診断≫
本実施形態4でも、実施形態1〜3と同様に、図2に示す制御フローに基づいて漏れ診断が行われる。
<燃料タンク1周りの内圧が所定範囲以外の場合>
燃料タンク1周り(第1の領域)の内圧と大気圧との差圧が所定値以上の場合は、図13に示すように、燃料導入制御弁24及び圧力印加通路弁25が漏れ診断中(タイミングT1以降)常時閉弁されている点は実施形態3と同様である。一方、第1の領域の漏れ診断(タイミングT1〜T2)後、第2の領域へ圧力を移行する際は、吸着ベーパ通路弁21と共に処理ベーパ通路弁26も開弁される(タイミングT2)。これにより、第1の領域から第2の領域へ迅速に圧力を移行できる。第2の漏れ診断時には、吸着ベーパ通路弁21と共に処理ベーパ通路弁26も閉弁される(タイミングT3)。なお、第2の領域の漏れ診断後の圧力開放時には、処理ベーパ通路弁26は開弁されず、吸着ベーパ通路弁21のみが開弁される(タイミングT4)。その他は実施形態1〜3と同様である。
<燃料タンク1周りの内圧が所定範囲内の場合>
燃料タンク1周り(第1の領域)の内圧と大気圧との差圧が所定値未満の場合も、基本的には実施形態3と同様にして漏れ診断が行われるが、図14に示すように、漏れ診断中(タイミングT1以降)も処理ベーパ通路弁26は常時閉弁されている。
このように、上記実施形態1〜4ではいずれもエンジン駆動に直接影響されず、診断タイミングの制限無く燃料タンクの圧力状態を有効利用した漏れ診断を行うことができる。
(変形例)
第1の領域の内圧を検知する第1の圧力センサ8は、第1の領域内であれば燃料タンク1に限らず、吸着ベーパ通路11、分岐通路14、圧力印加通路(回収通路)15、処理ベーパ通路16のいずれか1箇所ないし複数箇所に設けることもできる。また、第2の領域の内圧を検知する第2の圧力センサ9も、第2の領域内であれば大気通路12に限らず、キャニスタ3、分離膜モジュール9、吸着ベーパ通路11、パージ通路13、圧力印加通路(回収通路)15、処理ベーパ通路16、希釈ガス通路17、濃縮ガス通路18のいずれか1箇所ないし複数箇所に設けることができる。また、上記各実施例では第1の内圧検知手段と第2の内圧検知手段としてそれぞれ別個の圧力センサ8・9を用いたが、第1の内圧検知手段と第2の内圧検知手段とを兼ねる1つの圧力センサを設けて、第1領域検知モードと第2領域検知モードとに切り替えて使用することもできる。脱離効率は低下するが、ヒータ5は必ずしも設ける必要はない。
燃料導入制御弁24は、分岐通路14上のほかに、アスピレータ4へ設けることもできる。例えば図15に示すように、アスピレータ4内に、ノズル本体46からの燃料噴射タイミングを制御するニードル弁47を設けることができる。詳しくは、ノズル部45に弁設置ベース48を接合したうえで、当該弁設置ベース48の中央部に、ノズル本体46を開閉するニードル弁47を配すことができる。ニードル弁47はピン状の部材であり、アスピレータ4の軸方向に沿って摺動可能となっている。ニードル弁47と弁設置ベース48との間には圧縮バネ49が配されており、当該圧縮バネ49によってニードル弁47は閉弁方向へ常時付勢されている。また、弁設置ベース48の周縁部には、電磁石50がニードル弁47を囲むように配されている。ECU30によって電磁石50に通電されると、ニードル弁47が開弁方向へ引き寄せられ、ノズル本体46が開弁される。
実施形態4において、第1の領域の漏れ診断後、第2の領域へ圧力を移行する際に処理ベーパ通路弁26を閉弁しておき、吸着ベーパ通路弁21のみを介して圧力を移行させることもできる。上記各実施形態では駐車に伴い漏れ診断を行うために走行中に第1の領域の内圧を検知していたが、駐車後所定時間経過後に漏れを診断する場合は、駐車中に第1の領域の内圧を検知すればよい。また、駐車中に第1の領域の内圧を検知し、エンジン駆動に伴い漏れ診断を行うこともできる。
1 燃料タンク
2 燃料ポンプ
3 キャニスタ
4 アスピレータ(ポンプ手段、圧力印加手段)
5 ヒータ
6 真空ポンプ(ポンプ手段、圧力印加手段)
8 第1の圧力センサ
9 第2の圧力センサ
9 分離膜モジュール
10 燃料供給通路
11 吸着ベーパ通路
12 大気通路
13 パージ通路
14 分岐通路
15 圧力印加通路(回収通路)
16 処理ベーパ通路
17 希釈ガス通路
18 濃縮ガス通路
24 燃料導入制御弁
C 吸着材
F 燃料


Claims (9)

  1. 燃料タンクと、該燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタとを備える蒸発燃料処理装置の漏れの有無を、前記燃料タンク及びキャニスタを含む処理系内を気密状態にしたときの圧力の挙動に基づいて診断する、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記燃料タンクと前記キャニスタとの連通状態を遮断し、前記処理系内を前記燃料タンクを含む第1の領域と前記キャニスタを含む第2の領域とに区分け可能な開閉弁と、
    前記第1の領域の内圧を検知する第1の内圧検知手段と、
    前記第2の領域の内圧を検知する第2の内圧検知手段とを備え、
    前記第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値以上である場合には、前記開閉弁を閉弁して気密状態とした第1の領域の内圧挙動に基づいて燃料タンク周りの漏れの有無を診断した後、前記開閉弁を一旦開弁して前記第1の領域内の圧力を前記第2の領域内へ移行させ、続いて再度前記開閉弁を閉弁して気密状態とした前記第2の領域内の圧力挙動に基づいてキャニスタ周りの漏れの有無を診断することを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  2. 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記燃料タンク内へガスを導入して圧力を印加する圧力印加手段を備え、
    前記第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満である場合には、前記圧力印加手段によって前記燃料タンク内へ圧力を印加してから、圧力の挙動に基づいて漏れの有無を診断することを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  3. 請求項2に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記圧力印加手段は、前記キャニスタ内のガスを前記燃料タンク内へ導入するポンプ手段であることを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  4. 請求項3に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記蒸発燃料処理装置は、前記ポンプ手段によって前記キャニスタ内に吸着された蒸発燃料を前記燃料タンクへ回収することを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    蒸発燃料処理装置は、前記キャニスタとエンジンへ空気を吸気する吸気通路とを連通するパージ通路を備え、
    前記キャニスタ内に吸着された蒸発燃料を前記パージ通路を介して前記吸気通路へパージすることを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記ポンプ手段は、前記燃料タンク内に配された燃料ポンプから吐出される燃料の一部を利用して負圧を発生させるアスピレータであることを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  7. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記ポンプ手段は、真空ポンプであることを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  8. 請求項3ないし請求項7のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記第1の領域の内圧と大気圧との差圧の絶対値が所定値未満である場合、前記ポンプ手段によって前記第1の領域へ正圧を印加すると同時に、前記第2の領域へ負圧を印加することを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記キャニスタ内に加熱手段が設けられていることを特徴とする、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。


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