JP2012001295A - 伸縮式ブームのジブ連結装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロッド部71の端部に取り付けられるとともにロッド部71のロッド軸71aからずれた位置に配置されたジブ連結具80を備える。ジブ連結具80は、ジブ50が格納された伸縮式ブーム20が略水平に配置された状態で、ロッド軸71a回りに回動してジブ取付軸37に下方側からはめ込み可能に形成されているとともに、はめ込んだジブ取付軸37よりも上方側にピン孔82が形成されている。
【選択図】図3
Description
(工程a)伸縮式ブームの先端ブームのジブ取付軸に、ジブ基端部のジブ連結装置のジブ連結具を取り付け、ピンで固定する。
(工程b)ジブウインチでジブ先端部を吊り上げる。これにより、ジブ基端部のジブ連結具とジブ先端部とでジブが支持される。
(工程c)ジブ基端部のジブ連結具とジブ先端部との間のピン(ジブ格納時に伸縮式ブームにジブを固定するためのピン)を取り外す。
(工程d)伸縮式ブームを所定角度まで起こしながらジブ張出用ロープを繰り出し、ジブ取付軸を中心にジブを回動させてジブを張り出す(以下、この(工程d)を「ジブ張出工程」ともいう)。
この構成では、ジブ連結具のピン孔にピンが差し込まれない場合(ジブ連結具へのピンの取り付けを失念するミスをした場合)は、ジブ取付軸の上方側が開放されるので、ジブ連結具はジブを支持することができない。よって、ジブウインチでジブ先端部を吊り上げ(上記「工程b」)ても、ジブ連結具とジブ先端部との間のピン(ジブ格納時に伸縮式ブームにジブを固定するためのピン)にジブの荷重がかかった状態となる。この状態では、ジブ連結具とジブ先端部との間のピンを取り外す(上記「工程c」)ことができない。上記ピンを取り外せないので、その後のジブ張出工程(上記「工程d」)に進めない。したがって、ジブ連結具へのピンの取り付けを失念するミスにジブ張出工程の途中で気付く場合に比べ、ミス前の工程に戻す作業に要する時間及び労力を抑制できる。
また、上記のようにジブ張出工程(上記「工程d」)に進めないので、ジブ張出工程でのジブの落下を未然に確実に防止できる。
一方で本発明のジブ連結装置では、ジブ取付軸にはめ込んだジブ連結具のピン孔にピンが差し込まれていない場合、ジブ連結具がロッド軸回りに自重により回動することで、ジブ取付軸からジブ連結具が下方側へ完全に外れる。すなわち、ジブ連結具からピンを取り外しさえすれば(ジブ連結具を所定の位置に格納することを失念したとしても)、先端ブームとジブとの縁が切れる。したがって、伸縮式ブームの伸長によるジブ取付軸及びジブ連結具(またはこれらの周辺部)の損傷を抑制できる。
「前記ピンの取り外しを阻止する」には、前記ピン孔から前記ピンが抜けるのを防止するロックピンが前記ピンに取り付けられている場合に、このロックピンの取り外しを阻止し、その結果として前記ピンの取り外しを阻止する場合を含む。
一方で本発明のジブ連結装置は、上記のピンの取り外しを阻止する位置に配置された規制具を備える。したがって、上記のピンを取り外すミスによるジブの落下を未然に防止することができる。
クレーン10は、図1に示すように、ホイール走行式(またはクローラ走行式)の下部走行体11、下部走行体11の上方側に回可能に取り付けられた上部旋回体12、上部旋回体12に取り付けられた伸縮式ブーム20、伸縮式ブーム20に接続及び格納可能なジブ50、および、伸縮式ブーム20とジブ50とを固定するジブ固定具40を備える。
ジブ連結装置1は、図3に示すように、先端ブーム30のブームヘッド31のジブ取付軸37(ジブ連結装置取付部37b)に着脱可能かつ回動可能にジブ50の基端部を連結するとともに、ジブ50の張出時および格納時に用いられる装置である。なお、以下では、ジブ50が格納姿勢であるとともに伸縮式ブーム20が略水平に配置された状態(図1参照)を基準として、「上方」「下方」「前方」「後方」などという(ジブ50や伸縮式ブーム20の姿勢について特に述べた場合はのぞく)。ジブ連結装置1は、ジブ本体55の下側主桁57の先端部付近(ジブ50の基端部付近)の下方側に配置される。ジブ連結装置1は、ジブ本体55の下側主桁57に取り付けられたジブ連結具受け部材60(受け部材)と、ジブ連結具受け部材60に支持されたジブ連結装置本体70とを備える。
また、ジブ連結具固定ピンP1は、ロックピンP1aによりピン孔82から抜けることが防止される(ジブ連結具本体81にジブ連結具固定ピンP1が固定される)。ロックピンP1aは、ジブ連結具固定ピンP1の軸方向に直交するように、ジブ連結具本体81(の例えば前端部のロックピン差込部81a)とジブ連結具固定ピンP1とに差し込まれる。なお、煩雑を避けるため図4ではロックピンP1aの図示を省略している。
すなわち、ロッド軸71aからのジブ連結具80のずれの大きさ(すなわちオフセット部材73の大きさ)は、ジブ取付軸37からジブ連結具80が下方側へ完全に外れるような大きさである。
なお、規制具33及び規制具取付具34(図5参照)は、ジブ50を張り出す時に他の部材に干渉しない位置に配置される。例えば、規制具33及び規制具取付具34は、図3に示すようにジブ50をジブ取付軸37回りに回動させたときのジブフット57fの軌跡よりも内側など、かつ、図5に示すようにジブ連結装置1よりも内側(側板32側)などに配置される。
次に、図10を参照して、ジブ基端固定具41(図2参照)に設けられたジブ基端固定ピン挿入検出器41a等を備えた電気回路E1について説明する。この電気回路E1はジブ基端固定ピン挿入検出器41a及び動作指示手段E2からの信号が入力されるコントローラE3と、コントローラE3により制御されるブーム伸長手段E4とを備える。
次に、ジブ50格納姿勢、ジブ50張出時、及び、ジブ50格納時それぞれのジブ連結装置1等の動作を説明する。
ジブ50格納姿勢では、図2に示すように、伸縮式ブーム20の基本ブーム21の側面にジブ50が格納(固定)される。上述したように基本ブーム21とジブ50とが、ジブ基端固定ピンP1、ジブ中間固定ピンP2、及びジブ先端固定ピンP3を用いてジブ固定具40で固定される。
ジブ50張出時の作業は以下のように行う。
図2に示すジブ基端固定ピンP1をジブ基端固定具41から取り外す。取り外したジブ基端固定ピンP1は、図3に示すジブ連結具80をジブ取付軸37へ固定するためのジブ連結具固定ピンP1として後で使用する。すなわち、ジブ50の張出時および格納時にジブ連結具80のピン孔82に差し込まれるジブ連結具固定ピンP1は、図2に示す基本ブーム21にジブ50が格納されたときに基本ブーム21とジブ50とを固定するために用いられるジブ基端固定ピンP1である。
図6〜図8に示すジブ連結具格納固定ピンP4を、ジブ連結具80の格納具83およびジブフット57fのピン取付部57pから取り外す。図4において二点鎖線で示すように、取り外したジブ連結具格納固定ピンP4は、ジブフット57f(またはジブフット56f(図1参照))に取り付けるジブフットピンP4として後で使用する。
図3に示すように、ジブ連結具80のピン孔82(ジブ連結具80がはめ込んだジブ取付軸37よりも上方側に形成されたピン孔82)にジブ連結具固定ピンP1を取り付ける。また、ジブ連結具固定ピンP1は抜け止めピンで固定する。このジブ連結具固定ピンP1は、先に外したジブ基端固定ピンP1(工程1−1参照)である。
ここで工程1−3でジブ連結具固定ピンP1の取り付けを失念した場合について説明する。ジブ取付軸37にはめ込んだジブ連結具80のピン孔82にジブ連結具固定ピンP1が差し込まれていない場合、ジブ連結具80がロッド軸71a回りに自重により回動し、ジブ取付軸37からジブ連結具80が下方側へ完全に外れる(図7及び図8に、この状態のジブ連結具80を二点鎖線で示す)。また、この作業を行う者は、この回動により、ジブ連結具固定ピンP1の取り付けを失念したことに気付きやすく、気付いた場合はジブ連結具固定ピンP1を取り付けるのみで次の工程に進むことができる(工程1−2や1−1に戻す必要はない)。
図2に示すジブ先端固定具43からジブ先端固定ピンP3を取り外す。このジブ先端固定ピンP3は後で図1に示すジブフット56f(または57f)のジブフットピンとして使用する。
図1に示すジブウインチ43aで(ジブ張出用ロープ43bの先端に取り付けられたフックを介して)ジブ50の先端部を吊り上げる。これによりジブ取付軸37を中心にジブ50が回動し、ジブ中間固定具42のジブ中間固定ピンP2を抜くことが可能になる。そして、ジブ中間固定ピンP2を取り外して所定の位置に格納する。
ここで、工程1−3でジブ連結具固定ピンP1をジブ連結具80(図3参照)に取り付けないままジブウインチ43aを巻上げても、ジブ中間固定ピンP2を取り外せない。さらに詳しくは、図3に示すジブ連結具固定ピンP1がジブ連結具80に取り付けられていない場合は、ジブ連結具80の上方側が解放されているので、ジブ連結具80はジブ50を支持できない。すなわち図1に示すジブ50は、ジブ先端固定具43とジブ中間固定ピンP2とで支持される。この状態でジブウインチ43aを巻上げても、ジブ中間固定ピンP2回りにジブ50が回動するだけ(ジブ中間固定ピンP2に荷重がかかったまま)である。よって、ジブ中間固定ピンP2を取り外せない。その結果、下記のジブ50張出工程に進めない。
図11(a)に示すように、伸縮式ブーム20を所定の角度まで起こした後(または起こすと同時に)(矢印A1参照)、ジブウインチ43aを巻き下げる。これによりジブ50はジブ取付軸37回りに回動して(矢印A2参照)垂下姿勢となる。
図11(b)に示すように、垂下姿勢のジブ50を、(ほぼ鉛直方向を軸として)270度(人力で)回動させる(矢印A3参照)。さらに詳しくは、図3に示すロッド部71のロッド軸71a回りにジブ50を回動させる。そして、ジブ取付軸36(図2参照)にジブフット56f(図1参照)を、ジブ取付軸37(図2参照)にジブフット57f(図1参照)を、それぞれはめ込む。
図11(c)に示すように、伸縮式ブーム20がほぼ水平に配置されるように伸縮式ブーム20を倒伏させる(矢印A4参照)。また、ジブ50がほぼ水平に配置されるようにジブ50を張り出す(矢印A5参照。例えば伸縮式ブーム20に設けられた図示しないフックを用いる)。そして、先に取り外したジブ先端固定ピンP3(図2参照)及びジブ連結具格納固定ピンP4(図6参照)を、図4及び図5に示すように、ジブフットピンP3及びP4として、左右のジブフット56f(図1参照)及び57fに1つずつ取り付ける(図4及び図5には一方のジブフット57fのみ示しているが、他方のジブフット56f(図1参照)にも同様にジブフットピンが取り付けられる)。
次に、図11(c)に示すように、サスペンション部材51を所定の位置にピン(図示なし)で取り付ける。また必要に応じてジブ50を伸長させる(矢印A6参照)。
ジブ格納時の作業は次のように行う。なお、ジブ格納時には、基本的にはジブ張出時の作業とは逆の作業を行うので概略のみ説明する。
伸縮式ブーム20とジブ50とをほぼ水平に配置する(上記の工程1−8と同様の姿勢にする)。このとき、図9に示すように、ジブ連結装置1はジブ取付軸37の前方側にほぼ水平に配置されている。次に、図11(c)に示す油圧シリンダ52及び先端ブーム30からサスペンション部材51を取り外して、ジブ本体55の所定の位置に格納する。
図4及び図5に示すジブフット57f(図1に示すジブフット56fも同様)からジブフットピンP3及びP4を取り外す。ここで、図9に示すように、ジブ連結具80に取り付けられたジブ連結具固定ピンP1を誤って取り外そうとしても、規制具33と干渉するので取り外せない。
図11(b)に示すように、伸縮式ブーム20を上げてジブ50を垂下姿勢にする。次に、図1に示す左右のジブフット56f及び57fを、図2に示すジブ取付軸36及び37から外して、図11(b)に示すようにジブ50を270度回動させる。次に、伸縮式ブーム20を略水平に倒伏させるとともに、ジブウインチ43aを巻上げる。そして、図1及び図2に示すように、ジブ中間固定具42にジブ中間固定ピンP2を取り付ける。
図3に示すジブ連結具80からジブ連結具固定ピンP1を取り外し、図2に示すジブ基端固定ピンP1としてジブ基端固定具41に取り付ける。
図6〜図8に示すように、ジブ連結具80をジブ50に格納する。すなわち、図7及び図8において二点鎖線で示すように、ジブ取付軸37から外れた(または外した)ジブ連結具80を、図6〜図8に示すように、ロッド軸71aの上方側に回動させるとともに後方側に摺動させる。次にジブフット57fのピン取付部57pとジブ連結具80の格納具83とにジブ連結具格納固定ピンP4を差し込み、ジブ連結具80をジブに格納する。ここで、この工程(ジブ連結具80を格納すること)を仮に失念したとしても、工程2−4でジブ連結具80はジブ取付軸37から完全に外れている。
上述(工程2−4及び工程2−5参照)したように、図2に示すジブ基端固定具41にジブ基端固定ピンP1が入っている場合は、図3に示すジブ連結具80はジブ取付軸37から完全に外れている。すなわち、図2に示すジブ50と伸縮式ブーム20とは縁が切れている。よって、この状態で伸縮式ブーム20を伸長しても、図3に示すジブ連結具80やジブ取付軸37が損傷しない。
本実施形態のジブ連結装置1には以下の特徴がある。
本実施形態のジブ連結装置1のジブ連結具80は、図1に示すように、ジブ50が格納された伸縮式ブーム20が略水平に配置された状態で、図3〜図8に示すようにロッド軸71a回りに回動して(特に図4及び図7参照)ジブ取付軸37に下方側からはめ込み可能に形成されているとともに、図3及び図4に示すように、はめ込んだジブ取付軸37よりも上方側にピン孔82が形成されている。
この構成では、図3に示すジブ連結具80のピン孔82にジブ連結具固定ピンP1が差し込まれない場合(ジブ連結具80へのジブ連結具固定ピンP1の取り付けを失念するミスをした場合)は、ジブ取付軸37の上方側が開放されるので、ジブ連結具80はジブ50を支持することができない。よって、図1に示すジブウインチ43aでジブ50先端部を吊り上げても(工程1−5)、ジブ連結具80(図3参照)とジブ50先端部との間のジブ中間固定ピンP2にジブ50の荷重がかかった状態となる。この状態では、ジブ中間固定ピンP2を取り外すことができない(工程1−5')ので、その後のジブ50張出工程(工程1−6以降)に進めない。したがって、図3に示すジブ連結具80へのジブ連結具固定ピンP1の取り付けを失念するミスにジブ50張出工程(工程1−6)の途中で気付く場合に比べ、ミス前の工程に戻す作業に要する時間及び労力を抑制できる。
また、上記のようにジブ50張出工程(工程1−6)に進めないので、ジブ50張出工程でのジブ50の落下を未然に確実に防止できる。
本実施形態のジブ連結装置1では、図1に示すようにジブ50が格納された伸縮式ブーム20が略水平に配置された状態で、図3に示すジブ取付軸37にはめ込んだジブ連結具80のピン孔82にジブ連結具固定ピンP1が差し込まれていない場合、ジブ連結具80がロッド軸71a回りに自重により回動することで、ジブ取付軸37からジブ連結具80が下方側へ完全に外れる(図7及び図8において二点鎖線で示すジブ連結具80を参照)。
この構成では、上記のようにジブ連結具80が回動するので、ジブ連結具固定ピンP1の取り付けを失念するミスをしたことに気付きやすい(工程1−3の段階で気付きやすい。工程1−3'参照)。したがって、上記ミスの前の工程に戻す作業に要する時間及び労力をより抑制できる。
一方で本実施形態のジブ連結装置1では、ジブ取付軸37にはめ込んだジブ連結具80のピン孔82にジブ連結具固定ピンP1が差し込まれていない場合、ジブ連結具80がロッド軸71a回りに自重により回動する(図7及び図8参照)ことで、ジブ取付軸37からジブ連結具80が下方側へ完全に外れる。すなわち、ジブ連結具80からジブ連結具固定ピンP1を取り外しさえすれば(ジブ連結具80を所定の位置に格納すること(工程2−5。図6〜図8参照)を失念したとしても)、先端ブーム30とジブ50との縁が切れる。したがって、図1に示す伸縮式ブーム20の伸長による、図3に示すジブ取付軸37及びジブ連結具80(またはこれらの周辺部)の損傷を抑制できる。
本実施形態のジブ連結装置1では、図3に示すようにジブ50の張出時および格納時にジブ連結具80のピン孔82に差し込まれるジブ連結具固定ピンP1は、図2に示すように伸縮式ブーム20を構成する基本ブーム21にジブ50が格納されたときに基本ブーム21とジブ50とを固定するために用いられるジブ基端固定ピンP1である。
この構成では、ジブ基端固定具41にジブ基端固定ピンP1が取り付けられていれば、図3に示すジブ連結具80のピン孔82からはジブ連結具固定ピンP1が外れている。よって、ジブ連結具固定ピンP1とジブ基端固定ピンP1(図2参照)との2種類のピンが両方同時に取り付けられた状態で伸縮式ブーム20(図1参照)を伸長させることによるジブ取付軸37及びジブ連結具80(またはこれらの周辺部)の損傷を防止(回避)できる。
ジブ50格納時に、図11(c)に示すように伸縮式ブーム20の前方側にジブ50が張り出された状態で、図9に示すジブ連結具80のピン孔82からジブ連結具固定ピンP1を取り外すミスをした場合、ジブ50格納工程(工程2−3)の途中でジブ取付軸37からジブ連結具80が外れ、ジブ50が落下するおそれがある。
一方で本実施形態のジブ連結装置1は、図11(c)に示すように伸縮式ブーム20の前方側にジブ50が張り出された状態で、図9に示すジブ連結具80のピン孔82に差し込まれたジブ連結具固定ピンP1の取り外しを阻止する位置に配置された規制具33を備える。したがって、ジブ連結具固定ピンP1を取り外す上記のミスによるジブ50の落下を未然に防止することができる。
図12〜図14に、ジブ50を張り出したときの変形例に係るジブ連結装置101を示す。なお、図12は、図13及び図14に示すF12矢視図である。図13は、図12及び図14に示すF13矢視断面図である。図14は、図12及び図13に示すF14矢視図である。図12〜図14では、ジブ50格納姿勢でのジブ50及び規制具153等を二点鎖線で示す。
図9に示すように、ジブ連結具固定ピンP1の取り外しを直接阻止する位置に規制具33(先端ブーム30に取り付けられた規制具33)を配置した。しかしながら、ロックピンP1aの取り外しを阻止する位置に規制具33を配置し、その結果としてジブ連結具固定ピンP1の取り外しを阻止しても本発明を適用できる。
また図12に示すように、ロックピンP1aの取り外しを阻止する位置に規制具153(ジブ50の基端部に取り付けられた規制具153)を配置し、その結果としてジブ連結具固定ピンP1の取り外しを阻止した。しかしながら、ジブ連結具固定ピンP1の取り外しを直接阻止する位置に規制具153を配置しても本発明を適用できる。
また、規制具33(図9参照)と規制具153(図12参照)とを両方備えた構成にジブ連結装置1(101)を変形しても本発明を適用できる。
10 クレーン
20 伸縮式ブーム
21 基本ブーム
30 先端ブーム
33、153 規制具
35、36、37 ジブ取付軸
50 ジブ
60 ジブ連結具受け部材(受け部材)
71 ロッド部
71a ロッド軸
80 ジブ連結具
82 ピン孔
P1 ジブ連結具固定ピン、ジブ基端固定ピン(ピン)
Claims (4)
- クレーンの伸縮式ブームの先端ブームのジブ取付軸にジブの基端部を連結するとともに、当該ジブの張出時および格納時に用いられるジブ連結装置であって、
前記ジブの基端部に取り付けられた受け部材と、
前記受け部材に支持されたジブ連結装置本体と、を備え、
前記ジブ連結装置本体は、
前記ジブの長手方向にロッド軸が沿うように前記受け部材に支持されたロッド部と、
前記ロッド部の端部に取り付けられるとともに当該ロッド部のロッド軸からずれた位置に配置されたジブ連結具と、を備え、
前記ロッド部は、前記ロッド軸方向に摺動自在であるとともに当該ロッド軸回りに回動自在に前記受け部材に支持され、
前記ジブ連結具は、前記ジブが格納された前記伸縮式ブームが略水平に配置された状態で、前記ロッド軸回りに回動して前記ジブ取付軸に下方側からはめ込み可能に形成されているとともに、はめ込んだ当該ジブ取付軸よりも上方側にピン孔が形成されている、伸縮式ブームのジブ連結装置。 - 前記ジブが格納された前記伸縮式ブームが略水平に配置された状態で、前記ジブ取付軸にはめ込んだ当該ジブ連結具の前記ピン孔にピンが差し込まれていない場合、当該ジブ連結具が前記ロッド軸回りに自重により回動することで、当該ジブ取付軸から当該ジブ連結具が下方側へ完全に外れる、請求項1に記載の伸縮式ブームのジブ連結装置。
- 前記ジブの張出時および格納時に前記ジブ連結具の前記ピン孔に差し込まれる前記ピンは、前記伸縮式ブームを構成する基本ブームに当該ジブが格納されたときに当該基本ブームと当該ジブとを固定するために用いられるピンである、請求項1または2に記載の伸縮式ブームのジブ連結装置。
- 前記ジブの基端部または前記先端ブームに取り付けられた規制具を備え、
前記規制具は、前記伸縮式ブームの前方側に前記ジブが張り出された状態で、前記ジブ連結具の前記ピン孔に差し込まれた前記ピンの取り外しを阻止する位置に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮式ブームのジブ連結装置。
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