JP2010285233A - ラフィングジブ組立用シーブ装置 - Google Patents

ラフィングジブ組立用シーブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ラフィングジブ付き移動式クレーンにおけるラフィングジブの組立作業を、安全且つ簡便に作業性良く行い得るラフィングジブ組立用シーブ装置を提供する。
【解決手段】マスト5の一対のガイドシーブ31,32から離間した位置に組立用シーブ33を設け、ラフィングジブ20の組立時には、マスト5を倒伏させた状態で組立用シーブ33に吊荷用ワイヤロープ22を掛け回し、該吊荷用ワイヤロープ22を巻き取ることで可動側シーブブロック16を移動させるように構成する。係る構成によれば、一対のガイドシーブ31,32から離間して配置された組立用シーブ34に吊荷用ワイヤロープ22を掛け回すことから、その巻き掛け作業を容易且つ少労力で、しかも高所作業であるにも拘らずこれを安全に行なうことができるとともに、作業人員の減少によって作業コストの低減が図れる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、ラフィングジブを備えた移動式クレーンにおいて、ラフィングジブの組立時に使用されるシーブ装置に関するものである。
例えば、高揚程及び大作業半径を必要とするクレーン作業には、旋回台に対してその基端部が起伏自在に連結されたブームの先端にジブ基台を介してラフィングジブを起伏可能に連結し、該ラフィングジブをバックテンション装置によって起仰させるようにしたラフィングジブ付き移動式クレーンが使用される(例えば、特許文献1参照)。
このようなラフィングジブ付き移動式クレーンにおけるバックテンション装置は、上記ラフィングジブの先端部と上記旋回台側に固定された固定側シーブブロックに対して接離可能とされた可動側シーブブロックとを、上記ジブ基台に立設され該ラフィングジブの起伏面に沿って回動可能とされたマストを経由して、テンションリンクとかワイヤロープ等から構成されるバックテンション材によって連結し、該バックテンション材を上記固定側シーブブロックと可動側シーブブロックの間に掛け回されたテンション用ワイヤロープを上記旋回台側に設けたバックテンション用ウィンチの巻込み・巻戻しによって起伏させるとともに、所定の起伏姿勢で保持するように構成されている。
また、上記ラフィングジブを用いた吊荷作業は、上記旋回台側の吊荷用ウィンチから繰出される吊荷用ワイヤロープを、上記マストの先端側に設けたガイドシーブを経由して上記ラフィングジブの先端側へ引き出して吊下させ、ここに取付けたフックを用いて行なわれる。
ところで、ラフィングジブ付き移動式クレーンは、形体が大きく、そのままでは格納及び搬送が困難であることから、その格納あるいは搬送時には、移動式クレーンにおいてはこれを車両と旋回台及び伸縮ブーム等に分割し、またラフィングジブにおいてはこれを各ジブ要素に分解し、クレーン作業を行なう場合には再度これを組み立てるようにしている。
ラフィングジブは、基端側ジブと先端側ジブ及びこれらの間に接続される所要数の中間ジブで構成されており、これらジブ毎に分解されるが、この場合、分解組立性を考慮して、上記基端側ジブは、これ単体とはせずに、上記ジブ基台及びマストを連結した一体化状態のまま基端側ジブユニットとして取扱われる。そして、ラフィングジブ付き移動式クレーンの組立に際しては、先行して組み立てられた移動式クレーンのブームを略水平に倒伏させた状態で、該ブームの先端に上記基端側ジブユニットを連結し、しかる後、この基端側ジブユニットの基端側ジブの先端側に順次中間ジブと先端側ジブを組み付ける(例えば、特許文献1参照)。
一方、ラフィングジブ付き移動式クレーンの組立に際しては、上記ブーム先端に上記基端側ジブユニットを連結した後、基端側ジブの先端側に上記中間ジブ等を組付けるが、この中間ジブ等の組付け作業はバックテンション装置を利用して行なわれることから、該中間ジブ等の組付けに先立って、バックテンション装置の組み立てが必要となる。
バックテンション装置の組み立て手順は以下の通りである。即ち、バックテンション装置のバックテンション用ワイヤロープが巻き掛けられる上記固定側シーブブロックと上記可動側シーブブロックは、移動式クレーンの分解状態では、相互に連結された一体化状態で旋回台側に格納されていることから、先ず、この連結状態のまま、これら両シーブブロック間にパイロットワイヤロープを掛け回すとともに、該パイロットワイヤロープの一端をバックテンション用ウィンチから繰出されるバックテンション用ワイヤロープの先端に連結する。
しかる後、上記両シーブブロックを分離し、上記可動側シーブブロックを上記ブームの基端側上面から先端側上面まで移動させて、上記パイロットワイヤロープに代わって上記バックテンション用ワイヤロープを両シーブブロック間に掛け回すとともに、ブームの先端側に移動した上記可動側シーブブロックに対して上記ラフィングジブ側に配置されているバックテンション材の一端を連結する(例えば、特許文献1参照)。
このように、上記可動側シーブブロックを上記ブームの基端側上面から先端側上面まで移動させることで、該可動側シーブブロックと上記固定側シーブブロックの間に上記バックテンション用ワイヤロープが掛け回されるが、この場合、上記可動側シーブブロックは大形で且つ大重量であるため、これを作業者が手作業で移動させることはできない。このため、旋回台側に設けられた吊荷用ウィンチから繰出される吊荷用ワイヤロープを使用して上記可動側シーブブロック16を移動させるようにしている。
即ち、上記吊荷用ワイヤロープを作業者が手で持って上記ブームの先端に連結された基端側ジブユニットまで引き出すとともに、該吊荷用ワイヤロープを上記基端側ジブユニットの上記マストに設けられたガイドシーブに掛け回して折り返し、更にこれを上記ブームの基端側まで引き出して上記可動側シーブブロックに連結する。しかる後、上記吊荷用ウィンチによって上記吊荷用ワイヤロープを巻き取ることで、該吊荷用ワイヤロープに連結された上記可動側シーブブロックを上記ブームの基端側から先端側まで移動させ、これによって上記可動側シーブブロックと上記固定側シーブブロックの間に上記バックテンション用ワイヤロープを巻き掛けるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
尚、上記マストに設けられて、ラフィングジブの組立時に上記吊荷用ワイヤロープが掛け回される上記ガイドシーブは、一個だけ設けられる場合と二個が近接して並設される場合(例えば、特許文献1参照)がある。後者の構成は、例えば、ラフィングジブの起伏角が大きく、単一のガイドシーブに吊荷用ワイヤロープを巻き掛けた構成では吊荷用ワイヤロープがガイドシーブから外れる恐れがあるような場合に、該吊荷用ワイヤロープが巻き掛けられるガイドシーブに近接して外れ止め用のガイドシーブを設けて該外れ止め用のガイドシーブによって上記吊荷用ワイヤロープの外れ止めを行なうためである。
特開平11−292471号公報
図11には従来のラフィングジブ102の組立作業状態を、また図12にはその要部(符号XI部分)を拡大図示している。
即ち、略水平に倒伏されたブーム100の先端に、ジブ基台101と基端側ジブ102と該基端側ジブ102の上面側に折り畳まれた二本のマスト103、104を一体化してなる基端側ジブユニットUが連結されている。尚、上記マスト103の先端側には、一対のガイドシーブ105、106が備えられている。
一方、旋回台107の後端側には固定側シーブブロック110が、また上記ブーム100の基端側上面には可動側シーブブロック112が上記固定側シーブブロック110に接近して載置されている。この固定側シーブブロック110と可動側シーブブロック112の間には、バックテンション用ウィンチ115から繰出されるバックテンション用ワイヤロープにその一端が連結されたパイロットワイヤロープ113が巻き掛けられている。
また、上記旋回台107側に配置された吊荷用ウィンチ116から繰出された吊荷用ワイヤロープ114は、上記マスト103の一対のガイドシーブ105、106間を通してマスト先端寄りのガイドシーブ106に巻き掛けられたのち、上記可動側シーブブロック112側へ折り返されて該可動側シーブブロック112に連結されている。
従って、上述のように、上記吊荷用ウィンチ116によって吊荷用ワイヤロープ114を巻き取ることで、上記可動側シーブブロック112は上記ブーム100の先端側へ引き出されて移動し、これに伴って、上記可動側シーブブロック112と固定側シーブブロック110の間に上記パイロットワイヤロープ113に代わってバックテンション用ワイヤロープが巻き掛けられるものである。
ところが、図12に示すように、上記一対のガイドシーブ105、106間への上記吊荷用ワイヤロープ114の挿通作業は、略水平に倒伏された上記ブーム及びその先端に取付けられた上記基端側ジブユニット上で行なわれる高所作業であって、しかも力仕事であることから、当該作業に危険が伴うことから、特に作業の安全性が確保されるように配慮することが望まれるが、これについての有効な手立ては未だ提案されていない。
また、図12に示すように、上記一対のガイドシーブ105、106はワイヤロープ外れ止め機能を発揮し得るようにその径方向に接近して配置されこれら両者間の隙間は小さいものとなっており、しかも上記一対のガイドシーブ105、106は、荷重支持性を考慮して、上記マスト103の幅方向中央部に設けられるのが通例である。これらのことから、上記作業に際しては、上記マストの上側と下側にそれぞれ作業者を配置し、上側の作業者によって上記吊荷用ワイヤロープ114を上記一対のガイドシーブ105、106間に挿通し、この挿通された上記吊荷用ワイヤロープ114を下側の作業者が受け取ってこれを上記先端寄りのガイドシーブ106に巻き掛けながら上方へ折り返し、更にこれを上側の作業者が受け取って上記ブーム側へ引き出すように、二人の作業者の協働が必須であり、作業が煩雑であり、作業性が劣る一因にもなっている。
さらに、上記吊荷用ワイヤロープ114は、吊荷能力に対応して、比較的大径のワイヤロープで構成されていることから、重く且つ撓曲が容易ではなく、特に撓曲時の曲率が過大であるとその強度性能に悪影響を及ぼすことも考えられる。しかるに、図11に示すように、上記吊荷用ワイヤロープ114は、マスト基端寄りのガイドシーブ105の上側からマスト先端寄りのガイドシーブ106との間を通して該マスト103の下側へ引き出された後、該ガイドシーブ106の全周の略3/4の範囲に巻き掛けられるものでその巻掛角が大きいことから、その巻き掛け作業に多大な労力が必要であるとともに、吊荷用ワイヤ114がS字状に撓曲されることから、該吊荷用ワイヤロープ114の強度性能の確保という点において問題がある。
そこで本願発明は、上述の如き問題点に鑑み、ラフィングジブ付き移動式クレーンにおけるラフィングジブの組立作業を、安全且つ簡便に作業性良く行い得るようにしたラフィングジブ組立用シーブ装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明に係るラフィングジブ組立用シーブ装置では、旋回台に対してその基端部が起伏自在に連結されたブームの先端にジブ基台を介してラフィングジブを起伏自在に連結し、該ラフィングジブの先端部と、上記旋回台側に固定された固定側シーブブロックに対して接離可能とされた可動側シーブブロックとを、上記ジブ基台に立設され該ラフィングジブの起伏面に沿って回動可能とされたマストの先端部を経由して、バックテンション材によって連結し、該バックテンション材を上記固定側シーブブロックと可動側シーブブロックの間に掛け回されたテンション用ワイヤロープの巻込み・巻戻しによって起伏させるとともに、上記旋回台側の吊荷用ウィンチから繰出される吊荷用ワイヤロープを上記マストの先端側にその径方向に隣接して配置された一対のガイドシーブ間を通して上記ラフィングジブの先端側へ引き出して吊下作業を行うようにしたラフィングジブ付き移動式クレーンにおいて、上記マストの上記一対のガイドシーブから離間した位置に組立用シーブを設け、上記ラフィングジブの組立時には、上記マストを上記ラフィングジブの上面側へ倒伏させた状態で、上記組立用シーブに上記旋回台側から延びる上記吊荷用ワイヤロープを掛け回してこれを上記可動側シーブブロックに連結し、上記吊荷用ワイヤロープを巻き取ることで上記可動側シーブブロックを上記ブームの基端側から先端側まで移動させるように構成したことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るラフィングジブ組立用シーブ装置において、上記組立用シーブを上記マストの回動面に沿って回動可能とされたシーブサポートを介して上記マストに取付け、該シーブサポートの回動によって上記組立用シーブを上記マストの上方側へ延出する組立時位置と、上記一対のガイドシーブの上面よりも下方側に位置する搬送時位置の間で位置変更可能に構成したことを特徴としている。
本願の第3の発明に係るラフィングジブ組立用シーブ装置では、旋回台に対してその基端部が起伏自在に連結されたブームの先端にジブ基台を介してラフィングジブを起伏自在に連結し、該ラフィングジブの先端部と、上記旋回台側に固定された固定側シーブブロックに対して接離可能とされた可動側シーブブロックとを、上記ジブ基台に立設され該ラフィングジブの起伏面に沿って回動可能とされたマストの先端部を経由して、バックテンション材によって連結し、該バックテンション材を上記固定側シーブブロックと可動側シーブブロックの間に掛け回されたテンション用ワイヤロープの巻込み・巻戻しによって起伏させるとともに、上記旋回台側の吊荷用ウィンチから繰出される吊荷用ワイヤロープを、略同一平面上においてその外周面を相互に近接させて上記マストの長手方向に前後するように上記マストの先端寄りに配置された先端側ガイドシーブと基端寄りに配置された基端側ガイドシーブの間を通して上記ラフィングジブの先端側へ引き出して吊下作業を行うようにしたラフィングジブ付き移動式クレーンにおいて、上記ラフィングジブの組立時には、上記マストを上記ラフィングジブの上面側へ倒伏させた状態で、上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブに対して、これら両者間の間隔を維持したままで、又は両者間の間隔を増大させながら上記マストの起伏面に沿って移動させることで、又は該起伏面に直交する方向へ移動させることで、上記第1のガイドシーブとの相対位置を変更し得るように構成したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るラフィングジブ組立用シーブ装置によれば、上記マストの上記一対のガイドシーブから離間した位置に組立用シーブを設け、上記ラフィングジブの組立時には、上記マストを上記ラフィングジブの上面側へ倒伏させた状態で、上記組立用シーブに上記旋回台側から延びる上記吊荷用ワイヤロープを掛け回してこれを上記可動側シーブブロックに連結し、上記吊荷用ワイヤロープを巻き取ることで上記可動側シーブブロックを上記ブームの基端側から先端側まで移動させるように構成している。
従って、上記一対のガイドシーブから離間して配置された上記組立用シーブに上記吊荷用ワイヤロープを掛け回すことから、例えば、従来のように上記一対のガイドシーブの間に上記吊荷用ワイヤロープを挿通しこれを上記一対のガイドシーブのうち上記マストの先端寄りに位置するガイドシーブに掛け回して上記ブーム側へ折り返す構成の場合に比して、
(a−イ)上記一対のガイドシーブ間の狭い空間へ上記吊荷用ワイヤロープを挿通させる必要がないことから、上記組立用シーブへの上記吊荷用ワイヤロープの巻き掛け作業を容易に且つ少ない労力で、しかも該作業が高所作業であるにも拘らずこれを安全に行なうことができる、
(a−ロ)上記組立用シーブへの上記吊荷用ワイヤロープの巻き掛け作業を、上記マストの下側に作業者を配置することなく、上記マストの上側に配置された作業者のみで作業を行なうことができ、作業人員が少なくて良い分だけ、作業コストの低減が図れる、
(a−ハ)上記一対のガイドシーブから離間して配置された上記組立用シーブに上記吊荷用ワイヤロープを掛け回すことから、従来のように、近接配置された上記一対のガイドシーブ間に上記吊荷用ワイヤロープを挿通しこれを一方のガイドシーブに掛け回す場合のように上記吊荷用ワイヤがS字状に撓曲されることがなく、該吊荷用ワイヤロープの強度性能が維持される、
等の効果が得られる。
(b) 本願の第2の発明に係るラフィングジブ組立用シーブ装置によれば、上記組立用シーブを上記マストの回動面に沿って回動可能とされたシーブサポートを介して上記マストに取付け、該シーブサポートの回動によって上記組立用シーブを上記マストの上方側へ延出する組立時位置と、上記一対のガイドシーブの上面よりも下方側に位置する搬送時位置の間で位置変更可能に構成しているので、上記組立用シーブが上記組立時位置に設定された状態では、該組立用シーブの周囲に大きな作業スペースが確保されることから、上記(a)に記載の効果がより一層確実となる。
また、上記組立用シーブが上記搬送時位置に設定された状態では、該組立用シーブが上記一対のガイドシーブの上面よりも下方側に位置することから、該組立用シーブの存在によって上記マストの高さ寸法が増加することはなく、例えば、上記マストを基端側ジブと共に基端側ジブユニットとして車両により搬送する場合には、車載高さを低く抑えることができ、その搬送性が確保される。
(c) 本願の第3の発明に係るラフィングジブ組立用シーブ装置では、上記ラフィングジブの組立時には、上記マストを上記ラフィングジブの上面側へ倒伏させた状態で、上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブに対して、これら両者間の間隔を維持したままで、又は両者間の間隔を増大させながら上記マストの起伏面に沿って移動させることで、又は該起伏面に直交する方向へ移動させることで、上記第1のガイドシーブとの相対位置を変更させ得るように構成しているので、
(c−イ)上記ラフィングジブの組立時には、上記基端側ガイドシーブとの相対位置が変更された上記先端側ガイドシーブに対して上記吊荷用ワイヤロープを掛け回せば良く、例えば、その外周面を相互に近接させて上記マストの長手方向に前後するように配置された上記基端側ガイドシーブと先端側ガイドシーブの間に上記吊荷用ワイヤロープを挿通しこれを上記先端側ガイドシーブにその下面側から掛け回して上記ブーム側へ折り返す構成の場合に比して、上記先端側ガイドシーブへの上記吊荷用ワイヤロープの巻き掛け作業を容易に且つ少ない労力で、しかも該作業が高所作業であるにも拘らずこれを安全に行なうことができる、
(c−ロ)上記先端側ガイドシーブへの上記吊荷用ワイヤロープの巻き掛け作業を、上記マストの下側へ作業者を配置することなく、上記マストの上側に配置された作業者のみで作業を行なうことができ、作業人員が少ない分だけ、作業コストの低減が図れる、
(c−ハ)上記基端側ガイドシーブとの間における当初の位置関係からその相対位置が変更された状態の上記先端側ガイドシーブに対して上記吊荷用ワイヤロープを掛け回すことから、例えば、
(c−ハ−1)上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブとの間隔を維持したままで上記マストの起伏面に沿って移動させる場合には(図9参照)、これら両者間の隙間に上記吊荷用ワイヤロープを挿通させる作業が残るものの、例えば、上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブの上側へ移動させた場合には、上記吊荷用ワイヤロープの挿通作業を上記マストの上側のみにおいて一人の作業者が容易に行い得るとか、上記吊荷用ワイヤロープを上記基端側ガイドシーブ側へ巻き掛けることなく上記先端側ガイドシーブ側のみに巻き掛ければ良いことから、該吊荷用ワイヤロープのS字状の撓曲度合が小さくなり、その強度性能が維持される、
(c−ハ−2)上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブとの間隔を増大させながら上記マストの起伏面に沿って移動させる場合には(図6〜図8参照)、これら両者間の隙間に上記吊荷用ワイヤロープを挿通させる作業が残るものの、該隙間が拡大されていることから、この隙間への上記吊荷用ワイヤロープの挿通作業を容易に行うことができるとともに、上記先端側ガイドシーブに巻き掛けられる上記吊荷用ワイヤロープに対する上記基端側ガイドシーブの影響(例えば、該基端側ガイドシーブへの接触による上記吊荷用ワイヤロープのS字状の撓曲度合が可及的に小さくなり、該吊荷用ワイヤロープの強度性能が維持される、
(c−ハ−3)上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブに対して、上記マストの起伏面に直交する方向へ移動させる場合には(図10参照)、上記基端側ガイドシーブのワイヤロープ受溝と上記先端側ガイドシーブのワイヤロープ受溝が、これら両シーブの軸方向へ偏位することから、上記基端側ガイドシーブに何等影響されること無く上記先端側ガイドシーブに上記吊荷用ワイヤロープを掛け回すことができ、その結果、上記吊荷用ワイヤロープの掛け回し作業が容易であるとともに、上記吊荷用ワイヤロープがS字状に撓曲されないことから、該吊荷用ワイヤロープの強度性能の維持を図ることができる、
(c−ニ)吊荷作業時に上記吊荷用ワイヤロープの外れ止めを行なう上において必須の要素として上記基端側ガイドシーブに接近して配置される上記先端側ガイドシーブを、上記ラフィングジブの組立時にバックテンション装置の組立用部材の一つとして転用する構成であることから、例えば、ラフィングジブの組立用に専用のガイドシーブを備える場合に比して、部品点数が低減され、それだけ低コスト化が図れる、
等効果が得られる。
本願発明の第1の実施形態に係るシーブ装置を備えたラフィングジブ付き移動式クレーンの全体図である。 図1に示したラフィングジブ付き移動式クレーンにおけるラフィングジブの組立作業状態を示す側面図である。 図2のIII部の拡大図である。 図1に示したラフィングジブの分解搬送状態を示す側面図である。 図4のV部の拡大図である。 本願発明の第2の実施形態に係るシーブ装置の構造説明図である。 本願発明の第3の実施形態に係るシーブ装置の構造説明図である。 本願発明の第4の実施形態に係るシーブ装置の構造説明図である。 本願発明の第5の実施形態に係るシーブ装置の構造説明図である。 本願発明の第6の実施形態に係るシーブ装置の構造説明図である。 従来のラフィングジブ付き移動式クレーンにおけるラフィングジブの組立作業状態を示す側面図である。 図11のXII部の拡大図である。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
A:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態に係るシーブ装置を備えたラフィングジブ付き移動式クレーンZの作業時状態を示している。
A−1:移動式クレーンZの作業時の形体
この移動式クレーンZは、車両1上に旋回可能に搭載された旋回台2に、伸縮ブーム3(特許請求の範囲の「ブーム」に該当する)を起伏可能に取付けてこれをブーム起伏用シリンダ18によって起伏駆動するとともに、上記伸縮ブーム3の先端にジブ基台4を介してラフィングジブ20を取付けて構成される。また、上記ジブ基台4には、前後一対のマスト5、6が、上記ラフィングジブ20の起仰面に沿って前後方向へ回動可能に取付けられている。
上記ラフィングジブ20は、上記ジブ基台4に連結される基端側ジブ20Aと、該基端側ジブ20Aの先端に接続された中間ジブ20Bと、該中間ジブ20Bの先端に接続された先端側ジブ20C、及び該先端側ジブ20Cの先端に取付けられたジブヘッド20Dを備えて構成される。そして、このラフィングジブ20は、上記旋回台2側から上記各マスト5,6の先端部を経由して上記ジブヘッド20Dに至るバックテンション装置Yによって起仰されるとともに、所要の起仰位置で姿勢保持されるようになっている。
上記バックテンション装置Yは、上記前後一対のマスト5,6のうち、後方側に位置する第1マスト5の先端にその一端が連結されたテンションリンク7と、該第1マスト5の先端部とその前方側に位置する第2マスト6の先端部との間に連結されたテンションリンク8と、一端が上記ジブヘッド20Dに連結されたテンションリンク9と、上記テンションリンク7の他端と可動側シーブブロック16を連結するテンションワイヤロープ10と、上記第2マスト6の先端と上記テンションリンク9の他端を連結するテンションワイヤロープ11と、上記可動側シーブブロック16と上記旋回台2側に固定された固定側シーブブロック15の間に掛け回されるバックテンション用ワイヤロープ21と、上記旋回台2側に配置されて上記バックテンション用ワイヤロープ21の巻き込み・繰出しを行なうバックテンション用ウィンチ13を備えて構成される。そして、上記バックテンション用ウィンチ13によって上記吊荷用ワイヤロープ22の巻き込みあるいは繰出しを行なうことで、上記ラフィングジブ20を起仰させるとともに、所要の起仰角度で保持するようになっている。
また、上記第1マスト5の先端側にはその軸方向に前後して一対のガイドシーブ31、32が設けられるとともに、上記第2マスト6の先端側にもガイドシーブ33が設けられている。そして、上記旋回台2側に配置して吊荷用ウィンチ14から繰出される吊荷用ワイヤロープ22を、上記第1マスト5の一対のガイドシーブ31,32の間、更に上記第2マスト6のガイドシーブ33を経由して上記ジブヘッド20Dから垂下させ、ここに設けたフック17を用いて所要の吊荷作業を行なうようになっている。尚、上記第1マスト5の先端には、本願発明の要旨をなす組立用シーブ34が設けられているが、これについては後述する。
A−2:移動式クレーンZの分解・組立時の形体
ところで、上記移動式クレーンZは、大形であって、その格納あるいは搬送時にこれを組立形体のまま維持することは不可能であり、そのため、その格納あるいは搬送時にはこれを分解して個別に格納あるいは搬送するようにしている。
即ち、上記移動式クレーンZは、上記車両1と旋回台2と伸縮ブーム3の三つのパーツに分解される。
一方、上記ラフィングジブ20は、上記基端側ジブ20Aと中間ジブ20Bと先端側ジブ20C及びジブヘッド20Dにそれぞれ分解されるが、その場合、分解・組立性を考慮して、図2及び図4に示すように、上記基端側ジブ20Aは、これを単体とすることなく、その基端側に上記ジブ基台4が連結され、また該ジブ基台4には上記第1マスト5及び第2マスト6が連結されている。更に、これら上記第1マスト5及び第2マスト6には、上記テンションリンク7とテンションリンク8及びテンションワイヤロープ11が連結されたままとされる。従って、これら上記基端側ジブ20Aと第1マスト5と第2マスト6と上記テンションリンク7とテンションリンク8及びテンションワイヤロープ11は、基端側ジブユニットUとして一体化状態のまま取扱われるものである。
この基端側ジブユニットUの格納あるいは搬送時の形体は、上記基端側ジブ20Aの上面側に上記第2マスト6が倒伏状態で重ねられるとともに、該第2マスト6の上側にはさらに上記第1マスト5が倒伏状態で重ねられる。そして、この基端側ジブユニットUは、例えば、使用に際しての組立時には図2及び図3に示すように、折り重ね形体のまま、予め上記旋回台2に組み付けられて略水平方向に倒伏した上記伸縮ブーム3の先端に、上記ジブ基台4を介して前方へ延出した姿勢で連結され且つ保持される。尚、この場合における上記基端側ジブユニットUの上記伸縮ブーム3に対する姿勢保持は、組立用シリンダ23によって行なわれる。
このように上記伸縮ブーム3の先端側に連結された基端側ジブユニットUの先端、即ち、上記基端側ジブ20Aの先端に上記中間ジブ20B等を順次連結して上記ラフィングジブ20が組み立てられるが、その場合、上記中間ジブ20B等を連結に先立って、上記伸縮ブーム3の基端側に在る上記可動側シーブブロック16を上記固定側シーブブロック15から分離させて上記伸縮ブーム3の先端側まで移動させ、該固定側シーブブロック15と可動側シーブブロック16の間に上記吊荷用ウィンチ14から繰出される上記バックテンション用ワイヤロープ21を巻き掛けることが必要であることは既述の通りである。また、この可動側シーブブロック16の移動を、上記吊荷用ワイヤロープ22を用いて行なうことも既述の通りである。
この場合、従来は、上記第1マスト5に設けられた二枚のガイドシーブ、即ち、上記第1マスト5の基端寄りに位置する基端側ガイドシーブ31と先端寄りに位置する先端側ガイドシーブ32のうち、該先端側ガイドシーブ32に上記吊荷用ワイヤロープ22を巻き掛けてこれを上記伸縮ブーム3側へ折り返して、上記可動側シーブブロック16に連結するのが通例であったが、係る手法によれば、上記吊荷用ワイヤロープ22の巻き掛け及び折り返し作業が高所作業であって、しかも煩雑で且つ大きな労力を必要とすることから、作業の安全性及び作業性が損なわれるとか、上記吊荷用ワイヤロープ22がS字状に撓曲されることでその強度性能が損なわれる、等の問題があることも既述の通りである。このような問題に鑑み、上記吊荷用ワイヤロープ22の折り返し作業等を安全且つ作業性良く行なうべく、この実施形態では上記第1マスト5の先端に、上記一対のガイドシーブ31、32の他に、次述の組立用シーブ34を配置したものである。
一方、上記基端側ジブユニットUのトレーラトラックXによる搬送時には、図4及び図5に示すように、該基端側ジブユニットUを上記伸縮ブーム3の先端から分離させた状態で、これをトレーラトラックXの荷台上に搭載する。このようなトレーラトラックXによる搬送時には、その全高、即ち、上記基端側ジブユニットUの最大高さ部位の路面からの高さ寸法をできるだけ低く抑えるという要求がある。この場合、この実施形態において設けられた上記組立用シーブ34の存在によって上記基端側ジブユニットU全体としての全高が増加するのを回避するという要請もある。
このような上記基端側ジブユニットUの組立時における上記組立用シーブ34に対する要請と、上記基端側ジブユニットUの搬送時における要請を、共に満たすべく、上記組立用シーブ34を以下のように構成している。以下、この組立用シーブ34の構造等を具体的に説明する。
上記組立用シーブ34は、図3及び図5に示すように、上記第1マスト5の先端部に枢支ピン36によって上記第1マスト5の回動方向に回動可能に支持されたシーブサポート35に取付けられている。尚、この場合、上記組立用シーブ34は、それぞれシーブピン51,52に支承された上記一対のガイドシーブ31、32と共に、上記第1マスト5の軸線上に前後して位置するようにその配置位置が設定されている。
そして、上記組立用シーブ34は、図3に示す組立時位置と図5に示す搬送時位置の間で位置変更可能とされている。尚、上記ラフィングジブ20を用いてジブ作業を行なう場合における上記組立用シーブ34の位置、即ち、作業時位置は、作業状況等に応じて、上記搬送時位置と組立時位置の何れかを選択すれば良い。
即ち、上記組立時位置は、図3に示すように、上記組立用シーブ34が、上記先端側ガイドシーブ32と上記第1マスト5の先端部との中間部位で、且つ該第1マスト5の上側へ延出する位置である。この組立時位置では、上記組立用シーブ34と上記先端側ガイドシーブ32の間に比較的大きな隙間が形成されるとともに、上記第1マスト5の軸線に直交する方向における上記組立用シーブ34と上記先端側ガイドシーブ32の重合量も小さくなっている。尚、この組立時位置での位置保持は、上記シーブサポート35に設けた固定部39と上記第1マスト5側に設けた固定ブラケット40とを固定ピン41によって連結することで為される。
このように上記組立用シーブ34が組立時位置に設定された状態で、図3に示すように、上記組立用シーブ34に上記吊荷用ウィンチ14から繰出される上記吊荷用ワイヤロープ22の先端側を巻き掛けてこれを上記伸縮ブーム3側へ折り返して引き出し、これを上記可動側シーブブロック16に連結するが、この場合、上記組立用シーブ34と上記先端側ガイドシーブ32の間に比較的大きな隙間が形成されることから、例えば、従来のように上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32の間の小さい隙間を通して上記吊荷用ワイヤロープ22の先端を上記第1マスト5の上面側から下面側へ挿通させた後、該先端側ガイドシーブ32に巻き掛ける場合に比して、上記吊荷用ワイヤロープ22の上記組立用シーブ34と先端側ガイドシーブ32の間への挿通作業及び該組立用シーブ34への掛け回し作業が容易であり、しかも上記吊荷用ワイヤロープ22の撓曲操作も小さい労力で簡便に行えることから、この吊荷用ワイヤロープ22の上記組立用シーブ34への掛け回し作業が上記第1マスト5の上側で行なわれる高所作業であるにも拘らず、これを該第1マスト5の上側に位置した一人の作業者によって安全に行なうことができることになる。
また、上記第1マスト5の軸線に直交する方向における上記組立用シーブ34と上記先端側ガイドシーブ32の重合量も小さくなっていることから、上記伸縮ブーム3側から引き出された上記吊荷用ワイヤロープ22を上記組立用シーブ34に対して手前下側から回し込んでこれを該組立用シーブ34に掛け回したのち、折り返して上記伸縮ブーム3側へ引き出す場合において、上記吊荷用ワイヤロープ22が上記先端側ガイドシーブ32に接触してこれによって上記組立用シーブ34への掛け回しに伴う撓曲方向とは逆方向に撓曲される度合、即ち、S字状の撓曲の度合が可及的に少なくなり、上記吊荷用ワイヤロープ22の強度性能が良好に維持されることになる。
これらの結果、上記基端側ジブユニットUの組立時において上記組立用シーブ34に要求される機能の全てが実現されることになる。
一方、上記搬送時位置では、図5に示すように、上記組立用シーブ34は、上記第1マスト5の先端からさらに前方へ延出される。この搬送時位置では、上記組立用シーブ34は、その上面が上記第1マスト5の上面よりも下側に位置し、且つ上記シーブサポート35の上面(この実施形態では、上記固定部39部分)は上記第1マスト5の上面よりも僅かに上方へ延出するものの、上記基端側ガイドシーブ31及び先端側ガイドシーブ32の上面よりも下方側に位置するように、それぞれ設定されている。尚、この搬送時位置での上記組立用シーブ34の位置保持は、上記第1マスト5側に設けた受け部38に上記シーブサポート35側に設けたストッパ37が当接係合することと、該シーブサポート35と組立用シーブ34の合算自重による回転モーメントの付勢作用によって行なわれる。
このような搬送時位置での上記設定によって、上記基端側ジブユニットUの搬送時における該基端側ジブユニットUの全高の抑制という要請に応えることができる。
以上のように、この実施形態のラフィングジブ付き移動式クレーンZにおいては、上記ジブ基台4に設けられた上記第1マスト5の先端部に上記組立用シーブ34を備えることで、上記ラフィングジブ20の組立時における作業性及び作業の安全性、並びに上記吊荷用ワイヤロープ22の強度性能の維持を実現し、併せて移動式クレーンZの分解搬送時における搬送性を確保できるものであり、実用上極めて有用なものとなる。
B:第2の実施形態
図6には、本願発明の第2の実施形態に係るシーブ装置の要部を、上記ラフィングジブ20の組立時の状態を一例として示している。尚、このシーブ装置以外の部分の構成は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。ここでは、この実施形態に特有の構成についてのみ、以下に説明する。
この第2の実施形態のシーブ装置は、上記第1の実施形態においては上記第1マスト5に、上記一対のガイドシーブ31,32とは別に、上記ラフィングジブ20の組立時のみに使用される専用の組立用シーブ34を設けていたのに対して、専用の組立用シーブを設けることなく、上記第1マスト5に本来的に備えられている上記一対のガイドシーブ31、32のうち、上記第1マスト5の先端寄りに位置する先端側ガイドシーブ32を、上記ラフィングジブ20の組立時には組立用シーブとして利用し得るようにした点に最大の特徴を有するものである。
ここで、組立用シーブとして、上記基端側ガイドシーブ31ではなく、上記先端側ガイドシーブ32を利用するようにした主な理由は以下の通りである。即ち、上記先端側ガイドシーブ32は、主として上記第1マスト5の基端寄りに位置する上記基端側ガイドシーブ31に巻き掛けられる上記吊荷用ワイヤロープ22の該基端側ガイドシーブ31からの外れ止め機能をなすものであって、上記吊荷用ワイヤロープ22の張力による荷重は殆ど受けないことから、上記基端側ガイドシーブ31ほどの高い強度性能は要求されず、従って、該先端側ガイドシーブ32を上記第1マスト5に対して移動可能に取付けても、その本来の機能としてのワイヤロープの外れ止め機能に係る要求強度を維持することが容易であることによる。
この実施形態においては、図6に示すように、上記第1マスト5に、その軸方向に長軸をもつ長孔25を設け、該長孔25に上記先端側ガイドシーブ32のシーブピン52を係入させ、該シーブピン52が上記長孔25の範囲内で移動することで上記先端側ガイドシーブ32の上記基端側ガイドシーブ31に対する相対間隔が増減変更されるようにしている。即ち、鎖線図示するように、上記シーブピン52´が上記長孔25の一端25a側に位置したとき(このときの位置を「搬送時位置」という)には、上記先端側ガイドシーブ32´が上記基端側ガイドシーブ31に接近して本来のワイヤロープ外れ止め機能を為す一方、上記先端側ガイドシーブ32が実線図示するように上記長孔25の他端25b側に位置したとき(このときの位置を「組立時位置」という)には、上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31から上記第1マスト5の先端側へ大きく離間して、該基端側ガイドシーブ31との間に比較的大きな隙間、即ち、上記吊荷用ワイヤロープ22を余裕をもって挿通させ得る大きさの隙間が形成されるようにしている。
尚、上記先端側ガイドシーブ32の搬送時位置と組立時位置のそれぞれにおける位置決め及び位置保持は、図示しない固定機構によって行なわれる。
このように構成されたシーブ装置によれば、上記ラフィングジブ20の組立時には、上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31から離間して該基端側ガイドシーブ31との間に大きな隙間を形成する組立時位置にある上記先端側ガイドシーブ32に対して上記吊荷用ワイヤロープ22を掛け回せば良い。このため、例えば、従来のように、上記基端側ガイドシーブ31とこれに接近した搬送時位置にある上記先端側ガイドシーブ32の間に形成される小さい隙間に上記吊荷用ワイヤロープ22を挿通し、さらにこれを上記先端側ガイドシーブ32にその下面側から掛け回して上記ブーム3側へ折り返す構成の場合に比して、上記先端側ガイドシーブ32への上記吊荷用ワイヤロープ22の巻き掛け作業を容易に且つ少ない労力で、しかも該作業が高所作業であるにも拘らずこれを安全に行なうことができることになる。
また、上記先端側ガイドシーブ32への上記吊荷用ワイヤロープ22の巻き掛け作業を、上記第1マスト5の下側へ作業者を配置することなく、該第1マスト5の上側に配置された作業者のみで作業を行なうことができ、作業人員が少ない分だけ、作業コストの低減が図れる。
さらに、上記先端側ガイドシーブ32を組立時位置に設定した状態では、上記基端側ガイドシーブ31との間に大きな隙間が形成されていることから、この隙間への上記吊荷用ワイヤロープ22の挿通作業を容易に行うことができるとともに、該吊荷用ワイヤロープ22がS字状に撓曲されないことでその強度性能が維持されることになる。
また、上記先端側ガイドシーブ32を、上記ラフィングジブ20の組立時にはこれに上記吊荷用ワイヤロープ22を掛け回すことで組立用シーブとして転用する構成であることから、例えば、上記ラフィングジブ20の組立用に専用のガイドシーブを備える場合に比して、部品点数が低減され、それだけ低コスト化が図れることにもなる。
さらに、上記基端側ジブユニットUの搬送時には、上記先端側ガイドシーブ32を搬送時位置に位置設定することで、該先端側ガイドシーブ32を移動させる構成としたことによって該基端側ジブユニットUの全高が変化しないので、該基端側ジブユニットUの搬送性に何等悪影響を与えるものではなく、良好な搬送性が維持される。
C:第3の実施形態
図7には、本願発明の第3の実施形態に係るシーブ装置の要部を、上記ラフィングジブ20の組立時の状態を一例として示している。尚、このシーブ装置以外の部分の構成は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。ここでは、この実施形態に特有の構成についてのみ、以下に説明する。
この第3の実施形態のシーブ装置は、上記第2の実施形態のシーブ装置と同様に、上記第1マスト5に本来的に備えられている上記一対のガイドシーブ31、32のうち、上記第1マスト5の先端寄りに位置する先端側ガイドシーブ32を、上記ラフィングジブ20の組立時には組立用シーブとして利用し得るようにしたものである。そして、この第3の実施形態のシーブ装置が上記第2の実施形態のシーブ装置と異なる点は、上記ラフィングジブ20の組立時に組立用シーブとして転用される上記先端側ガイドシーブ32の移動形態である。
即ち、上記第2の実施形態のシーブ装置では、上記先端側ガイドシーブ32を上記第1マスト5の軸方向へ移動させるようにしていたのに対して、この第3の実施形態のシーブ装置においては、上記先端側ガイドシーブ32を上記第1マスト5の軸方向に直交する方向で、且つ格納状態にある上記第1マスト5の上面側へ移動させるようにした点である。
具体的には、上記第1マスト5に、該第1マスト5から上方へ延出するガイド部56を形成し、このガイド部56に上下方向に延びるガイド溝57を形成し、このガイド溝57に上記先端側ガイドシーブ32のシーブピン52を係入させ、該シーブピン52が上記ガイド溝57の範囲内で移動することで上記先端側ガイドシーブ32の上記基端側ガイドシーブ31に対する相対間隔が増減変更されるようにしている。
即ち、鎖線図示するように、上記シーブピン52´が上記ガイド溝57の下端57a側に位置したとき(このときの位置を「搬送時位置」という)には、上記先端側ガイドシーブ32´が上記基端側ガイドシーブ31に接近して本来のワイヤロープ外れ止め機能を為す一方、上記先端側ガイドシーブ32が実線図示するように上記ガイド溝57の上端57b側に位置したとき(このときの位置を「組立時位置」という)には、上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31から上記第1マスト5の上方側へ大きく離間して、該基端側ガイドシーブ31との間に比較的大きな隙間、即ち、上記吊荷用ワイヤロープ22が余裕をもって挿通し得る大きさの隙間が形成されるようにしている。
尚、上記先端側ガイドシーブ32の搬送時位置と組立時位置のそれぞれにおける位置決め及び位置保持は、図示しない固定機構によって行なわれる。
このように構成されたシーブ装置によれば、上記ラフィングジブ20の組立時には、上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31から離間して該基端側ガイドシーブ31との間に大きな隙間を形成するものであることから、上記第2の実施形態のシーブ装置と同様の作用効果が得られることは勿論であるが、これに加えて、以下のような特有の作業用効果が得られる。即ち、この実施形態では、上記先端側ガイドシーブ32の搬送時位置から組立時位置への移動が上下方向への移動であるため、上記吊荷用ワイヤロープ22の張設方向(即ち、上記第1マスト5の軸方向に近い方向)に直交する上下方向における上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32の重合量が、上記先端側ガイドシーブ32が搬送時位置から組立時位置へ移動するに伴って次第に減少し、該先端側ガイドシーブ32が組立時位置に位置設定された状態では該重合量が最少となる。
この結果、上記吊荷用ワイヤロープ22が上記基端側ガイドシーブ31の上面側を経由して上記先端側ガイドシーブ32に対してその下面側から巻き掛けられる場合、該基端側ガイドシーブ31との接触による上記吊荷用ワイヤロープ22のS字状の撓曲度合が極めて少なくなり、該吊荷用ワイヤロープ22の強度性能が良好に維持されることになる。
また、上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32の間の隙間への上記吊荷用ワイヤロープ22の挿通方向が可及的に水平に近づくことから、該吊荷用ワイヤロープ22の挿通を上記第1マスト5の上面側においてより一層容易に行うことができ、更なる作業性の向上も期待できる。
D:第4の実施形態
図8には、本願発明の第4の実施形態に係るシーブ装置の要部を、上記ラフィングジブ20の組立時の状態を一例として示している。尚、このシーブ装置以外の部分の構成は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。ここでは、この実施形態に特有の構成についてのみ、以下に説明する。
この第4の実施形態のシーブ装置は、上記第2、第3の実施形態のシーブ装置と同様に、上記第1マスト5に本来的に備えられている上記一対のガイドシーブ31、32のうち、上記第1マスト5の先端寄りに位置する先端側ガイドシーブ32を、上記ラフィングジブ20の組立時には組立用シーブとして利用し得るようにしたものである。そして、この第4の実施形態のシーブ装置が上記第2、第3の実施形態のシーブ装置と異なる点は、上記ラフィングジブ20の組立時に組立用シーブとして転用される上記先端側ガイドシーブ32の移動形態である。
即ち、上記第2の実施形態のシーブ装置では上記先端側ガイドシーブ32を上記第1マスト5の軸方向へ移動させるようにしており、上記第3の実施形態では上記先端側ガイドシーブ32を上記第1マスト5の軸方向に直交する方向へ移動させるようにしていたのに対して、この第4の実施形態のシーブ装置においては、上記先端側ガイドシーブ32を上記第1マスト5の先端寄りに配置した枢支ピン58によって上下方向に回動可能とされた揺動アーム55を設け、該揺動アーム55の揺動端側にシーブピン52によって上記先端側ガイドシーブ32を取付けている。従って、上記先端側ガイドシーブ32は、上記揺動アーム55の揺動によって、図8に鎖線図示する搬送時位置と、実線図示する組立時位置の間で移動される。そして、上記搬送時位置では上記先端側ガイドシーブ32´が上記基端側ガイドシーブ31に接近して本来のワイヤロープ外れ止め機能を為す一方、上記組立時位置では上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31から上記第1マスト5の上方側へ離間して、該基端側ガイドシーブ31との間に比較的大きな隙間、即ち、上記吊荷用ワイヤロープ22が余裕をもって挿通し得る大きさの隙間が形成されるようになっている。
尚、上記先端側ガイドシーブ32の搬送時位置と組立時位置のそれぞれにおける位置決め及び位置保持は、図示しない固定機構によって行なわれる。
このように構成されたシーブ装置によれば、上記ラフィングジブ20の組立時には、上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31から離間して該基端側ガイドシーブ31との間に大きな隙間を形成するものであることから、上記第2、第3の実施形態のシーブ装置と同様の作用効果が得られるものであり、これら各実施形態の該当説明を援用することでここでの説明を省略する。
E:第5の実施形態
図9には、本願発明の第5の実施形態に係るシーブ装置の要部を、上記ラフィングジブ20の組立時の状態を一例として示している。尚、このシーブ装置以外の部分の構成は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。ここでは、この実施形態に特有の構成についてのみ、以下に説明する。
この第5の実施形態のシーブ装置は、上記第2〜第4の実施形態のシーブ装置と同様に、上記第1マスト5に本来的に備えられている上記一対のガイドシーブ31、32のうち、上記第1マスト5の先端寄りに位置する先端側ガイドシーブ32を、上記ラフィングジブ20の組立時には組立用シーブとして利用し得るようにしたものである。そして、この第5の実施形態のシーブ装置が上記第2〜第4の実施形態のシーブ装置と異なる点は、上記ラフィングジブ20の組立時に組立用シーブとして転用される上記先端側ガイドシーブ32の移動形態である。
即ち、上記第2〜第4の実施形態のシーブ装置では、共に、上記先端側ガイドシーブ32を上記基端側ガイドシーブ31から離間させる方向へ移動させるようにしていたのに対して、この第5の実施形態のシーブ装置においては、上記基端側ガイドシーブ31のシーブピン51に、該シーブピン51回りに回転可能に揺動アーム55を支承させ、この揺動アーム55の揺動端にシーブピン52によって先端側ガイドシーブ32を取付けている。そして、この場合、上記揺動アーム55の長さ(即ち、上記シーブピン51のピン孔と上記シーブピン52のピン孔の間隔)を、上記基端側ガイドシーブ31の半径と上記先端側ガイドシーブ32の半径の合計よりも僅かに大きな寸法に設定している。
従って、上記先端側ガイドシーブ32は、上記揺動アーム55の揺動によって、図9に鎖線図示する搬送時位置と、実線図示する組立時位置の間で移動される。この場合、上記搬送時位置では、上記先端側ガイドシーブ32´が上記第1マスト5の軸方向に近い角度方向において上記基端側ガイドシーブ31に接近して本来のワイヤロープ外れ止め機能を為す一方、上記組立時位置では上記先端側ガイドシーブ32が上記基端側ガイドシーブ31との間隔を維持したまま、該基端側ガイドシーブ31の上側に積み重ねられた状態とされる。即ち、搬送時位置と組立時位置の何れにおいても、上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32の間隔は維持されるが、組立時位置においては上記基端側ガイドシーブ31と上記先端側ガイドシーブ32の上下方向における重合が無くなり、該先端側ガイドシーブ32はその全体が上記伸縮ブーム3側に露出状態で望むことになる。
従って、上記先端側ガイドシーブ32が組立時位置に設定された状態で、該先端側ガイドシーブ32と上記基端側ガイドシーブ31の間の隙間を通してその一方側から他方側へ上記吊荷用ワイヤロープ22を挿通させる場合、その挿通方向が略水平で、且つ上記基端側ガイドシーブ31によって撓曲されることも無いことから、上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32の間の隙間が狭くても、これに影響されることなく、上記吊荷用ワイヤロープ22を容易に挿通させて上記先端側ガイドシーブ32に巻き掛けることができ、その作業性が良好とされる。
なお、上記以外の作業用効果については上記第2〜第4の実施形態の場合と同様であるので、これら各実施形態の該当説明を援用することでここでの説明を省略する。
F:第6の実施形態
図10には、本願発明の第6の実施形態に係るシーブ装置の要部の平面視状態を、上記ラフィングジブ20の組立時の状態を一例として示している。尚、このシーブ装置以外の部分の構成は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。ここでは、この実施形態に特有の構成についてのみ、以下に説明する。
この第6の実施形態のシーブ装置は、上記第2〜第5の実施形態のシーブ装置とは異なり、上記先端側ガイドシーブ32を、搬送時位置においては同図に鎖線図示するように、上記第1マスト5の軸方向において上記基端側ガイドシーブ31と同一線上に位置させる一方、組立時位置においては同図に実線図示するように、上記シーブピン52の軸方向へ移動させるようにその移動形態を設定したものである。
尚、この実施形態では、組立時位置においては上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32が該各シーブの軸方向において重合せず、該先端側ガイドシーブ32の全体が上記伸縮ブーム3側に露出した状態で臨むように該組立時位置における位置を設定している。
また、上記先端側ガイドシーブ32の搬送時位置及び組立時位置での位置決め及び位置固定は、図示しない固定機構によって行なわれる。
係る構成とした場合には、上記ラフィングジブ20の組立時には、上記基端側ガイドシーブ31と上記先端側ガイドシーブ32が上記第1マスト5の幅方向(即ち、第1マスト5の軸方向に直交する方向)に偏在し、該先端側ガイドシーブ32はその全体が上記伸縮ブーム3側(即ち、上記吊荷用ワイヤロープ22の引き出し方向)に露出状態で望むことから、上記伸縮ブーム3側から引き出された上記吊荷用ワイヤロープ22を上記先端側ガイドシーブ32に掛け回す場合、その掛け回し作業は、上記基端側ガイドシーブ31に何等影響されること無く、しかも従来のように上記基端側ガイドシーブ31と先端側ガイドシーブ32の間の隙間を挿通させる必要も無く、上記第1マスト5の上側に配置された作業者のみによって容易且つ少労力で行うことができ、該吊荷用ワイヤロープ22の掛け回し作業における作業性が格段に向上する。
また、上記ラフィングジブ20の組立時には、先端側ガイドシーブ32の全体が上記伸縮ブーム3側に露出状態で望むことから、例えば、該基端側ガイドシーブ31との接触によって上記吊荷用ワイヤロープ22がS字状に撓曲するということがなく、該吊荷用ワイヤロープ22の強度性能が良好に維持されることになる。
さらに、上記先端側ガイドシーブ32の上記第1マスト5に対する高さ方向の相対位置は、該先端側ガイドシーブ32が搬送時位置に設定されたときと、組立時位置に設定されたときの双方において変化することなく同一高さに保持されることから、上記基端側ジブユニットUの搬送性も、上記先端側ガイドシーブ32を移動可能に構成したことに何等影響されることなく、良好に維持される。
なお、上記以外の作業用効果については上記第2〜第5の実施形態の場合と同様であるので、これら各実施形態の該当説明を援用することでここでの説明を省略する。
1 ・・車両
2 ・・旋回台
3 ・・伸縮ブーム
4 ・・ジブ基台
5 ・・第1マスト
6 ・・第2マスト
7 ・・テンションリンク
8 ・・テンションリンク
9 ・・テンションリンク
9A ・・第1リンク
9B ・・第2リンク
9C ・・第3リンク
10 ・・テンションワイヤロープ
11 ・・テンションワイヤロープ
13 ・・バックテンション用ウィンチ
14 ・・吊荷用ウィンチ
15 ・・固定側シーブブロック
16 ・・可動側シーブブロック
17 ・・フック
18 ・・ブーム起伏用シリンダ
20 ・・ラフィングジブ
20A ・・基端側ジブ
20B ・・中間ジブ
20C ・・先端側ジブ
20D ・・ジブヘッド
21 ・・バックテンション用ワイヤロープ
22 ・・吊荷用ワイヤロープ
31 ・・基端側ガイドシーブ
32 ・・先端側ガイドシーブ
33 ・・ガイドシーブ
34 ・・組立用シーブ
35 ・・シーブサポート
36 ・・枢支ピン
37 ・・ストッパ
38 ・・受け部
39 ・・固定部
40 ・・固定ブラケット
41 ・・固定ピン
51〜53 ・・シーブピン
55 ・・揺動アーム
56 ・・ガイド部
57 ・・ガイド溝
58 ・・枢支ピン
U ・・基端側ジブユニット
X ・・トレーラトラック
Y ・・バックテンション装置
Z ・・ラフィングジブ付き移動式クレーン

Claims (3)

  1. 旋回台に対してその基端部が起伏自在に連結されたブームの先端にジブ基台を介してラフィングジブを起伏自在に連結し、該ラフィングジブの先端部と、上記旋回台側に固定された固定側シーブブロックに対して接離可能とされた可動側シーブブロックとを、上記ジブ基台に立設され該ラフィングジブの起伏面に沿って回動可能とされたマストの先端部を経由してバックテンション材によって連結し、該バックテンション材を上記固定側シーブブロックと可動側シーブブロックの間に掛け回されたテンション用ワイヤロープの巻込み・巻戻しによって起伏させるとともに、上記旋回台側の吊荷用ウィンチから繰出される吊荷用ワイヤロープを、上記マストの先端側にその径方向に隣接して配置された一対のガイドシーブ間を通して上記ラフィングジブの先端側へ引き出して吊下作業を行うようにしたラフィングジブ付き移動式クレーンにおいて、
    上記マストの上記一対のガイドシーブから離間した位置に組立用シーブを設け、上記ラフィングジブの組立時には、上記マストを上記ラフィングジブの上面側へ倒伏させた状態で、上記組立用シーブに上記旋回台側から延びる上記吊荷用ワイヤロープを掛け回してこれを上記可動側シーブブロックに連結し、上記吊荷用ワイヤロープを巻き取ることで上記可動側シーブブロックを上記ブームの基端側から先端側まで移動させるように構成したことを特徴とするラフィングジブ組立用シーブ装置。
  2. 請求項1において、
    上記組立用シーブを上記マストの回動面に沿って回動可能とされたシーブサポートを介して上記マストに取付け、該シーブサポートの回動によって上記組立用シーブを、上記マストの上方側へ延出する組立時位置と、上記一対のガイドシーブの上面よりも下方側に位置する搬送時位置の間で位置変更可能に構成したことを特徴とするラフィングジブ組立用シーブ装置。
  3. 旋回台に対してその基端部が起伏自在に連結されたブームの先端にジブ基台を介してラフィングジブを起伏自在に連結し、該ラフィングジブの先端部と、上記旋回台側に固定された固定側シーブブロックに対して接離可能とされた可動側シーブブロックとを、上記ジブ基台に立設され該ラフィングジブの起伏面に沿って回動可能とされたマストの先端部を経由してバックテンション材によって連結し、該バックテンション材を上記固定側シーブブロックと可動側シーブブロックの間に掛け回されたテンション用ワイヤロープの巻込み・巻戻しによって起伏させるとともに、上記旋回台側の吊荷用ウィンチから繰出される吊荷用ワイヤロープを、その外周面を相互に近接させて上記マストの長手方向における略同一平面上で前後するように上記マストの先端寄りに配置された先端側ガイドシーブと基端寄りに配置された基端側ガイドシーブとの間を通して上記ラフィングジブの先端側へ引き出して吊下作業を行うようにしたラフィングジブ付き移動式クレーンにおいて、
    上記ラフィングジブの組立時には、上記マストを上記ラフィングジブの上面側へ倒伏させた状態で、上記先端側ガイドシーブを上記基端側ガイドシーブに対して、これら両者間の間隔を維持したままで、又は両者間の間隔を増大させながら上記マストの起伏面に沿って移動させることで、又は該起伏面に直交する方向へ移動させることで、上記第1のガイドシーブとの相対位置を変更し得るように構成したことを特徴とするラフィングジブ組立用シーブ装置。
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