JP2011514929A - 鋼のための熱処理プロセス - Google Patents

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Abstract

鋼部品の表面領域に圧縮残留応力を生じさせるためのプロセスが開示されており、このプロセスは、(1)鋼組成を備える部品を提供するステップと、(2)この部品の少なくとも1部分において誘導加熱を施し、続いてこの少なくとも1部分を焼入れするステップであって、部品の表面領域における硬度を高めるステップと、(3)続いてマルテンサイト及び/又はベイナイト無心焼入れを施し、マルテンサイト及び/又はベイナイトを備える微細構造を得るステップと、を有している。

Description

本発明は一般的に、金属学及び鋼部品のための熱処理プロセスに関する。このプロセスは、部品の表面領域に圧縮残留応力(CRS)を誘起し、結果として例えば耐疲労性能などの機械特性を大幅に改善する。
金属構成要素を製造するための従来技術は、棒(bar、rod)、材、管材、又はリングを形成するための熱間圧延又は熱間鍛造を含み、これらに続いて望ましい組成を得るためのソフトフォーミングプロセスが行われる。表面硬化プロセスが良く知られており、最終仕上げされた構成要素の表面の硬度を局所的に増し、例えば、破壊強度及び疲労耐性を改善するために使用される。
多くの表面硬化プロセスが耐回転接触耐疲労性能を改善するために知られている。ショットピーニングは、丸いショットを金属構成部品の表面に衝突させて表面層を局所的に硬化することを含んでいる。しかしながら、このプロセスは粗い表面仕上げをもたらして別の問題を生じさせ、したがって表面仕上げを改善するための追加的なステップをとる必要を生じさせる。これは生産コストを増加させる。
また、浸炭焼入れは、炭素からなる媒体中において鋼構成要素を加熱して炭素含有量を増加させ、続いて焼入れ及び焼き戻しを行うことによって達成することができる。この熱化学的プロセスは、浸炭として知られており、構成要素の中心部の化学組成とは全く異なる表面の化学組成をもたらす。代替的に、硬い表面層は、中炭素鋼/高炭素鋼の表面をフェライト/オーステナイト変態温度より上まで迅速に加熱し、続いて焼入れし、焼き戻して硬い表面層をもたらすことによって形成することができる。表面の加熱は従来から炎焼入れによって達成されてきたが、レーザによる表面焼入れ及び高周波焼入れが今では使用されている。高周波焼入れは、交互配置された磁場に暴露して鋼構成要素を変態領域内又はそれより上の温度まで加熱し、続いて焼入れするステップを含んでいる。加熱は構成部品の表面において主に生じ、構成部品の中心部は本質的に影響を受けない状態に残される。磁場の透過率は磁場の周波数に反比例し、よって焼き入れの深さは簡単な方法で調整することが出来る。また、磁場の透過率は出力密度及び作用時間にも依存する。
浸炭焼入れの代替法は無心焼入れである。無心焼入れされた構成部品は浸炭焼入れされた構成部品とは異なり、構成部品の全体を通じて硬度が均一であるか、又は略均一である。また、無心焼入れされた構成部品は、例えば浸炭に伴う複雑な熱処理を回避するので、浸炭焼入れされた構成部品よりも通常、安価に製造される。使用される鋼の等級は部品区分の厚みに依存する。約20mmまでの壁厚みを有する構成部品には、DIN100Cr6が通常使用される。より大きな区分サイズに対しては、例えばDIN100CrMo7−3、DIN100CrMnMo7、DIN100CuMo7−4、又はDIN100CrMnMo8のような合金化度の高い等級が使用される。
無心焼入れされた鋼の構成部品に対しては、2つの熱処理法、すなわちマルテンサイト焼入れ又はオーステンパーを使用可能である。靭性、硬度、微細構造、残留オーステナイト含有量、及び寸法安定性のような構成部品の特性は、採用された熱処理の特定のタイプに関連するか、又は影響される。
マルテンサイト無心焼入れプロセスは、マルテンサイト開始温度より低い温度に焼入れする前に鋼をオーステナイト化することを含んでいる。次いで、鋼に低温焼き戻しをかけて微細構造を安定化する。マルテンサイト無心焼入れプロセスは通常、WCS(working contact surface:作動接触表面)とWCSより下方約1.5m深さとの間において0〜+100MPaの残留圧縮応力をもたらす。
ベイナイト無心焼入れプロセスは、マルテンサイト開始温度より高い温度への焼入れに先立って、鋼をオーステナイト化することを含んでいる。焼入れに続いて、等温ベイナイト変態が行われる。ベイナイト無心焼入れプロセスは、鋼においてはマルテンサイト無心焼入れプロセスの代わりとして好ましい場合がある。これは、ベイナイト構造が、例えば靭性及び割れ伝播耐性などの優れた機械的特性を有する場合があるからである。ベイナイト無心焼入れプロセスは、WCSとWCSより下方約1.5mm深さとの間における0〜100MPaのCRSをもたらす。
マルテンサイト無心焼入れ及びベイナイト無心焼入れを達成するための多くの従来の熱処理が知られている。
本発明は、従来技術に関連する少なくともいくつかの問題を解決することを目的としている。
したがって、第1の特徴において、本発明は鋼部品の表面領域に圧縮残留応力を誘起するためのプロセスを提供し、このプロセスは、
(i)鋼組成を備える部品を提供するステップと、
(ii)部品の少なくとも1部分において誘導加熱を行い、続いて前記少なくとも1部分を焼入れするステップであって、部品の表面領域における硬度を高めるステップと、
(iii)続いて、マルテンサイト及び/又はベイナイト焼入れを実施して、マルテンサイト及び/又はベイナイトを備える微細構造を得るステップと、
を有する熱処理を備えている。
誘導加熱中に、部品の前記少なくとも1部分は、好ましくは0.5〜3mm、より好ましくは0.75〜2.5mm、さらに好ましくは1〜2mmの深さまで加熱される。すなわち、誘導加熱は少なくとも約0.5mmの深さかつ約3mmの最大深さまで貫入することが好ましい。このような深さまでの誘導加熱は、プロセスの他のステップと関連して部品の表面領域において圧縮残留応力(CRS)を誘起し、その結果、例えば耐疲労性能のような機械的特性を改善することがわかった。
誘導加熱中に、部品の前記少なくとも1部分は1000〜1100℃、より好ましくは1020〜1080℃の温度に達することが好ましい。焼入れ後、表面微細構造は、マルテンサイトを備えるか、又は主相として少なくともマルテンサイトを備えている。プロセスはステップ(iii)の後に、(iv)部品の少なくとも1部に誘導加熱を施し、続いてこの部品の少なくとも1部分を焼入れするステップであって、部品の表面領域における硬度が増加するステップをさらに備えることができる。
第2の特徴において、本発明は鋼部品の表面領域において残留圧縮応力を誘起するプロセスを提供し、このプロセスは以下のステップを有する熱処理を備える。
(a)鋼組成を備える部品を提供するステップと、
(b)マルテンサイト及び/又はベイナイト無心焼入れのステップを実行して、マルテンサイト及び/又はベイナイトを備える微細構造を得るステップと、
(c)部品の前記少なくとも1部分に誘導加熱を行い、続いて部品の少なくとも前記部分を焼入れするステップであって、部品の表面領域における硬度が増加するステップ。
第2の特徴においては、誘導加熱の間に、部品の前記少なくとも1部分は1〜6mm、より好ましくは2〜5mmの深さまで加熱されることが好ましい。
第2の特徴においては、誘導加熱の間に、部品の前記少なくとも1部分は900〜1000℃の温度、より好ましくは920〜980℃の温度に達することが好ましくい。焼入れ後において、表面の微細構造はマルテンサイト又は少なくとも主相としてのマルテンサイトを備える。
第2の特徴においては、誘導加熱及び焼き入れに引き続いて、部品は好ましくは、焼き戻し、好ましくは約250℃までの温度における低温焼き戻しにかけられる。
本発明は、以降にさらに記載される。以下の節において、本発明の異なる特徴/実施形態がより詳細に規定される。このように規定される特徴/実施形態のそれぞれは、逆に明確に示されない限り、いずれの別の特徴/実施形態と組み合わせることができる。特に、好ましい、若しくは有利であると記載されたいずれの特徴も、好ましい、若しくは有利であると記載されたいずれの他の特徴と組み合わせることができる。
本発明は、高周波前プロセス又は高周波後プロセスのいずれかを、無心焼き入れ熱処理に関連して含み、それによって、大きな残留圧縮応力(CRS)が達成されるように熱歪及び/又は相転移歪を導入する。特に、本発明は、表面近傍において−200〜−900の範囲にあるCRSを有し、表面下1mmの深さにおいて通常は−300〜−500MPaを維持するように、鋼製品を製造することを可能にする。表面近傍は通常は熱処理された表面の下300ミクロン未満である。
このプロセスは、全ての無心焼き入れ鋼のグレードに適用することができる。鋼は通常、高炭素クロム鋼又は低合金化ベアリング用鋼のような中炭素鋼(0.3〜0.8%の炭素含有量)又は高炭素鋼(>0.8%の炭素含有量)である。例として、0.65〜1.20重量%C、0.05〜1.70重量%Si、1.1〜2.2重量%Cr、0.10〜1.10重量%Mn、0.02〜1.0重量%Ni、0.02〜0.70重量%Mo、不可避的な不純物、及び残部がFe、の組成が上げられる。好適な商業的に入手できる例は、DIN100Cr6(=SAE52100)、DIN100CrMo7−3、DIN100CrMnMo7、DIN100CrMo7−4、及びDIN100CrMnMo8が含まれる。
誘導加熱は好ましくは中周波誘導加熱及び/又は高周波誘導加熱であり、2〜100KHzの周波数で好都合に実行される。相互作用時間及び出力レベルは、部品のサイズ及び設計深さによって変化させることができる。
誘導加熱に続いて好ましくは、例えば室温(20〜25℃)又は0℃若しくはそれ以下の温度への焼入れが行われる。
第1の特徴においては、誘導加熱のステップは、中周波誘導加熱及び/又は高周波加熱(好ましくは2〜100KHz、より好ましくは5〜20KHz)を用いた典型的には0.5〜3mm、より典型的には1〜2mmの深さまでの急速表面加熱を好都合に行う。表面は、1000〜1100℃、より好ましくは1020〜1080℃の温度に達することが好ましい。上述したように、誘導加熱の後には、部品は好ましくは、例えば油又は高分子溶液を用いて焼入れされて、表面調整の効果を「固定(freeze)」される。
第2の特徴においては、誘導加熱のステップは、中周波誘導加熱及び/又は高周波加熱(好ましくは2〜100KHz、より好ましくは40〜130KHz)を用いた典型的には1〜6mm、より典型的には2〜5mmの深さまでの急速表面加熱を好都合に行う。表面は、900〜1000℃、より好ましくは920〜980℃の温度に達することが好ましい。上述したように、誘導加熱の後には、部品は好ましくは、例えば油又は高分子溶液を用いて焼入れされて、表面調整の効果を「固定(freeze)」される。
第1若しくは第2のいずれかのプロセスがマルテンサイト無心焼入れのステップを含む場合には、従来のプロセスを使用することができる。例えば、マルテンサイト無心焼入れのステップは通常、鋼をオーステナイト化し、続いてこの鋼をマルテンサイト開始温度(Msは通常180〜220℃、より典型的には190〜200℃、さらにより典型的には約200℃である)より低温に焼入れするステップを備えている。焼入れは、例えば溶融塩を使用して行うことができる。マルテンサイト無心焼入れのステップに続いて、部品を好ましくは、例えば冷水中に後焼入れし、さらにオーステナイトをマルテンサイト変態させる。後焼入れに続いて、部品を好ましくは低温焼き戻しにかけて微細構造を安定化させる。
同様に、プロセスがベイナイト無心焼入れのステップを含む場合には、既存のプロセスを使用することができる。例えば、ベイナイト無心焼入れのステップは通常、鋼をオーステナイト化し、この鋼をマルテンサイト開始温度(Msは通常180〜220℃、より典型的には190〜200℃、さらにより典型的には約200℃である)より高温に焼入れするステップを備えている。焼入れは、例えば油又は溶融塩を使用して行うことができる。このステップに続き等温ベイナイト変態が行われ、この等温ベイナイト変態は、200〜250℃、より好ましくは210〜240℃の範囲の温度において行われることが好ましい。鋼はこの温度範囲に、鋼のグレード及び区分の厚みによって1〜30時間、より好ましくは2.5〜20時間保持されることが好ましい。
マルテンサイト及び/又はベイナイトのうちの一方又は両方が望まれるかどうかに関わらず、鋼は好ましくは(マルテンサイト開始温度より低温/高温への焼入れに先立って)オーステナイト化される。オーステナイト化は当業において既知である。しかし、発明者は、(特に第1の特徴に関連して)通常使用されている焼入れ温度(例えば840〜890℃)より10〜50℃低い焼入れ温度を使用して無心焼入れを行うことによって、CRSの増加が助長されることを見出した。これは、わずかに過剰にオーステナイト化された表面部分に対して芯部のオーステナイト化が低いことによると信じられている。したがって、相変態の差はより顕著となる。表面部分において相変態が遅いことの利点は、相変態が完全に若しくは部分的に変態した芯部に生じるということであって、塑性変形(相変態は通常、体積の増加を伴う)の可能性を制限し、したがって、最終的な表面応力状態は圧縮状態となる。これら理由によって、オーステナイト化は790〜890℃、より好ましくは790〜880℃、さらに好ましくは790〜840℃の範囲の温度にて行われることが好ましい。鋼はこの温度範囲内に10〜70分、より好ましくは20〜60分間保持されることが好ましい。
オーステナイト化は通常、雰囲気炉中において行われ、そこで部品はその断面の全体に亘って均一な温度に達することができる。続いて、均一オーステナイト化及びセメンタイトの溶解が好都合に達成される。
本発明のプロセスにおいては、鋼の化学的組成は本質的には変化しない。言い換えると、プロセスは熱化学的富化プロセスを含むことを必要としない。このことは、既存の浸炭焼入れ処理とは対照的である。
最終的な微細構造は、主相としての(焼き戻しされた)マルテンサイトかベイナイトかのいずれか、若しくはこれら2つの相の組み合わせを備える。また、セメンタイトも存在させることができる。通常、微細構造は表面から芯部まで本質的に均一に出現する。しかし、合金要素(例えば、N、C、Cr、Si、Mn)の特有な偏析が存在する場合がある。
表面内の硬度は通常50〜75HRC、より典型的には56〜68HRCである。保持されたオーステナイト濃度は通常0〜30%である。
また、下層芯部は、マルテンサイト及び/又はベイナイト、若しくはこれらの混合物を備える。芯部の微細構造の硬度は通常50HRCより高く、より典型的には56HRCより高い。芯部の硬度は一般的には67HRCを越えることはなく、より典型的には64HRCを越えることはない。保持されたオーステナイト濃度は通常は0〜20%である。
本発明の第2の特徴においては、熱処理ステップは硬度及び微細構造の両方において見られる遷移領域をもたらす。
部品は鋼部品のいずれのタイプとすることもできる。例えば、部品は軌道輪又は回転要素のようなベアリングのための部品とすることができる。
本発明は、製品を、表面近傍において−200〜−900MPaの範囲のCRSを有し、表面下1mmの深さにおいて−300〜−500MPaを維持するように生産することを可能にしている。このようなCRSのプロファイルは、既存の部品に比べて非常に好適である。
したがって、第3の特徴において、本発明は鋼から形成された部品であって、この部品が無心焼入れされたマルテンサイト及び/又は無心焼入れされたベイナイトを備え、実質的に均一な化学組成及び微細構造を有し、部品の少なくとも1部分が、表面近傍において−200〜−900MPa、表面下1mmにおいて−300〜−500MPaを備える圧縮残留応力を有する部品を提供する。
第4の特徴においては、本発明は第2及び第3の特徴の組み合わせを含むプロセスを提供する。ここで、第1の特徴に対応する第1の誘導加熱ステップは、相変態の特性に影響するカーバイドの溶解の勾配を主に導く。この誘導加熱ステップに続いて、マルテンサイト及び/又はベイナイト無心焼入れが行われる。次に、第2の特徴に対応する第2の誘導加熱ステップが、表面と芯部との間に熱歪をもたらすように行われる。本発明は、以下の例及び例示の方法によって提供された添付の図面を参照しつつさらに記載される。
例1の部品に対する残留圧縮応力プロファイルを示す図である。 例1の部品の表面微細構造を示す写真である。 例1の部品の芯部微細構造を示す写真である。 例1の部品の、誘導加熱後、かつベイナイト無心焼入れステップ前の硬度のプロファイルを示す図である。 例1の部品の、誘導加熱及びベイナイト無心焼入れステップ後の硬度のプロファイルを示す図である。 例2の部品に対する熱処理後の圧縮残留応力のプロファイルを標準的なマルテンサイト及び標準的なベイナイトとの比較の形で示した図である。 ベイナイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の例2の部品に対する表面微細構造を示す写真である。 ベイナイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の例2の部品に対する遷移領域微細構造を示す写真である。 ベイナイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の例2の部品に対する芯部微細構造を示す写真である。 例2の部品に対する、ベイナイト焼入れ及び誘導加熱ステップ後の硬度プロファイルを示す図である。 例3の部品に対する、マルテンサイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の圧縮残留応力を示す図である。
例1(予備処理及びベイナイト再焼入れ)
試験部品:100Cr6鋼から形成された外径(OD)180mmの球状ローラベアリング(SRB)外側リング
予備処理:〜10KHzを使用した〜1050℃の表面温度の達成及び〜2mmの深さの予備処理のための誘導表面加熱を行い、続いて5%の水焼入れ高分子溶液を用いた焼入れ
ベイナイト無心焼入れ:820℃、20分のソーキング時間を使用した炉中再焼入れと、それに続く焼入れ及び240分の〜230℃の溶融Petrofer AS140塩中の変態と、それに続く静止空気中における冷却
図1は例1の部品に対する圧縮残留応力のプロファイルを示すプロットである。このプロットは、−300〜−800MPaの表面近傍のCRSを示している。CRSは、少なくとも1.2mmまで−300以下を維持している。
図2a及び2bは、例1の部品に対する表面微細構造(a)及び芯部表面微細構造(b)を示す写真である。これら写真はベイナイト微細構造を示している。表面微細構造は、芯部よりわずかに粗く、より少ない残留カーバイドを有している。
図3は、予備誘導プロセスのみの後の例1の部品に対する硬度のプロファイルを示すプロットである。
図4は、全てのプロセス後の例1の部品に対する硬度のプロファイルを示すプロットである。
例2(ベイナイト無心焼入れ及び後処理)
試験部品:100Cr6鋼から形成された外径(OD)120mmを有する筒状ローラベアリング(CRB)の内側リング
ベイナイト無心焼入れ:820℃、20分のソーキング時間を使用した炉中再焼入れと、それに続く焼入れ及び240分の〜230℃の溶融Petrofer AS140塩中の変態と、それに続く静止空気中における冷却
後処理:〜8KHzを使用した〜940℃の表面温度及び〜1.8mmの浸炭深さの達成のための誘導表面加熱を行い、続いて5%の水焼入れ高分子溶液を用いた焼入れと160℃、60分の焼き戻し
図5は、熱処理後の例2の部品の、標準的なマルテンサイト及び標準的ベイナイトと比較した圧縮残留応力を示すプロットである。
図6a、6b及び6cは、ベイナイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の例2の部品に対する表面微細構造(a)、遷移領域微細構造(b)、及び芯部表面微細構造(c)を示す顕微鏡写真である。これら顕微鏡写真はマルテンサイト表面微細構造、遷移領域における焼き戻しされたベイナイト微細構造、及びベイナイト芯部微細構造を示している。
図7は、ベイナイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の例2の部品に対する硬度プロファイルを示すプロットである。硬度プロファイルは遷移領域を示している。
例3(マルテンサイト無心焼入れ及び締り嵌め下における後処理)
試験部品:100Cr6鋼から形成された外径(OD)62mmを有する深溝ローラベアリング(DGRB)の内側リング
マルテンサイト焼入れ:860℃20分のソーキング時間を使用した炉中再焼入れと、それに続く60℃の油中での油焼入れ及び60分の160℃での焼き戻し
後処理:大きすぎるサイズのシャフトへの取り付けはフープ応力を生じさせる。〜90KHzを使用した〜940℃の表面温度及び〜1.8mmの浸炭深さの達成のための誘導表面加熱を行い、続いて5%の水焼入れ用高分子溶液を用いた焼入れと160℃、60分の焼き戻し。シャフトからの取り外し。
図8は、マルテンサイト無心焼入れ及び誘導加熱ステップ後の異なるレベルのフープ応力を有する例3の部品に対するCRSプロファイルを示すプロットである。

Claims (20)

  1. 鋼部品の表面領域に圧縮残留応力を誘起するプロセスであって、
    (1)鋼組成を備える部品を提供するステップと、
    (2)前記部品の少なくとも1部分において誘導加熱を行い、続いて前記少なくとも1部分を焼入れし、前記部品の表面領域における硬度を高めるステップと、
    (3)続いて、マルテンサイト及び/又はベイナイト焼入れを実施して、マルテンサイト及び/又はベイナイトを備える微細構造を得るステップと、
    を有する熱処理を備えるプロセス。
  2. 前記誘導加熱中に、前記部品の少なくとも1部分は、0.5〜3mm、より好ましくは1〜2mmまで加熱されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記誘導加熱中に、前記部品の少なくとも1部分の表面は1000〜1100℃、好ましくは1020〜1080℃の温度に達することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセス。
  4. 鋼部品の表面領域に圧縮残留応力を誘起するプロセスであって、
    (1)鋼組成を備える部品を提供するステップと、
    (2)続いて、マルテンサイト及び/又はベイナイト無心焼入れを実施して、マルテンサイト及び/又はベイナイトを備える微細構造を得るステップと、
    (3)前記部品の少なくとも1部分を誘導加熱し、続いて前記部品の前記少なくとも1部分を焼入れし、前記部品の表面領域における硬度を高めるステップと、
    を有する熱処理を備えるプロセス。
  5. 前記誘導加熱中に、前記部品の前記少なくとも1部分は、1〜6mm、好ましくは2〜5mmまで加熱されることを特徴とする請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記誘導加熱中に、前記部品の前記少なくとも1部分の表面は900〜1100℃、好ましくは920〜980℃の温度に達することを特徴とする請求項4又は5に記載のプロセス。
  7. 前記誘導加熱及び前記焼入れの後に、前記部品を焼き戻しすることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記鋼は中炭素鋼又は高炭素鋼であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記鋼は高炭素クロム鋼であることを特徴とする請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記誘導加熱は中周波及び/又は高周波誘導加熱であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記誘導加熱は、2〜100kHzの周波数で行われることを特徴とする請求項10に記載のプロセス。
  12. 前記誘導加熱に引き続いて焼入れが行われることを特徴とする請求項1〜11に記載のプロセス。
  13. 前記マルテンサイト無心焼入れのステップは、前記鋼をオーステナイト化し、続いて前記鋼をマルテンサイト開始温度より低温へ焼入れするステップを有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記マルテンサイト無心焼入れに続いて、前記部品は後焼入れされてさらなるオーステナイトからマルテンサイトへの変態を加速することを特徴とする請求項13に記載のプロセス。
  15. 後焼入れに続いて、前記部品は焼き戻しされることを特徴とする請求項14に記載のプロセス。
  16. 前記ベイナイト無心焼入れのステップは、前記鋼をオーステナイト化するステップと、前記鋼を前記マルテンサイト開始温度より高い温度へ焼入れするステップと、続いて等温ベイナイト変態を実施するステップと、とを有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 前記等温ベイナイト変態は、210〜240℃の範囲の温度で、好ましくは2.5〜20時間実施されることを特徴とする請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記鋼は、790〜890℃、好ましくは790〜880℃、より好ましくは790〜840℃の範囲の温度で、好ましくは20〜60分オーステナイト化されることを特徴とする請求項13〜17のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. ステップ(iii)の後に、
    (iv)前記部品の前記少なくとも1部に誘導加熱を施し、続いて前記部品の前記少なくとも1部分を焼入れするステップであって、前記部品の表面領域における硬度を増加させるステップ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  20. 前記プロセスは熱化学的プロセスではないことを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載のプロセス。
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