JP2008248282A - 高周波焼入れ部品およびその製造方法 - Google Patents

高周波焼入れ部品およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自動車等の動力伝達部品用に適用できる高い面圧疲労強度と靭性を有し、更には切削性の優れた、CVTシーブ等の部品とその製造方法を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.4〜1.2%、Si:2.0%以下、Mn:0.2〜3.0%、P:0.03%以下、S:0.005〜0.10%、Ni:1.5%以下、Cr:3.0%以下、Mo:1.0%以下、O:0.0025%以下、N:0.005〜0.03%を含有し、さらに、Al:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種と、V:0.3%以下、Nb:0.3%以下のうち1種または2種を含有し、表層を高周波焼入れし、表面から0.05mmの深さの部位におけるマルテンサイト面積率が60%以上であり、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトであり、該芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、機械構造用部品、特に自動車等の動力伝達部品用に適用される高い面圧疲労強度と靭性を有する無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)シーブ、歯車等の部品に関する。
機械構造用部品、例えば無段変速機(CVT)のCVTシーブや自動変速機の歯車などの動力伝達部品は、表面部に大きな硬度を付与することにより、面圧疲労強度、靭性、耐磨耗性を向上させるために、素材としてJIS SCr420、SCM420等のようにCが0.2%前後の肌焼鋼を用いている。実際にこのような素材を熱間鍛造し、部品形状となるように切削加工を行った後に、浸炭焼入処理を施して部品表面を0.8%前後のマルテンサイト組織として面圧疲労強度を向上させることにより使用する。因みに、これらCVTシーブや歯車を比較的小型の部品として具体化する場合には、低コスト化の観点から上述した熱間鍛造に代わって冷間鍛造が行われることもある。かかる場合には素材を球状化焼鈍処理等の軟化処理を行った後に冷間鍛造に供される。しかし、熱間鍛造工程、冷間鍛造工程いずれの工程を採用した場合においてもその後の浸炭焼入処理は一般に930℃で5時間〜10時間オーダーのもの長時間に亘り、高温間処理を施す必要があるため製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
このような従来技術の問題点に対処するため、浸炭焼入処理に代わって数秒の短時間処理が可能な高周波焼入処理方法が提案されている。例えば特許文献1では、合金組成を適切に選ぶとともに焼入れ性指数を特定の値以下に抑え、かつ一定の焼き戻し硬さを確保することにより、焼入れ焼き戻しをすることなく短時間加熱の高周波輪郭焼入れを可能とする方法が提案されている。この特許文献1の開示技術における合金組成は、Cが0.45〜0.8%で他の合金元素を含むものとしている。この特許文献1の開示技術によれば、浸炭焼入処理を施さずとも高い疲労強度を持つ歯車を製作できる。
しかしながら本発明者らが評価したところでは、Cが0.6%を超えると被削性が著しく劣化し切削コストが大幅に悪化することを確認している。またCが0.6%を超えると靭性が劣化するためCVTシーブや歯車への適用は困難になる。
特開2000−265241号公報
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、特にCVTシーブや歯車等を始めとした自動車等の動力伝達部品用に適用できる高い面圧疲労強度と靭性を有し、更には切削性に優れた高周波焼入れ部品及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鍛造処理の後に球状化焼鈍処理を施し鋼中のCを炭化物に移すことによりC量の低いフェライトと球状化炭化物を主体とする組織とさせ、Cが0.6%を超える鋼材でも実質的に低いC量からなる鋼とさせることで切削性と靭性を確保し、さらに、その後の高周波焼入で表層のみをマルテンサイト変態させ面圧疲労強度を確保することにより、上記課題を解決することができることを知見し、本発明を完成した。
即ち、本願請求項1に係る発明は、上述した課題を解決するために、質量%で、C :0.4〜1.2%、Si:2.0%以下、Mn:0.2〜3.0%、P :0.03%以下、S :0.005〜0.10%、Ni:2.0%以下(0%を含む)、Cr:3.0%以下(0%を含む)、Mo:1.0%以下(0%を含む)、O :0.0025%以下、N:0.005〜0.03%を含有し、さらに、Al:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種と、V :0.3%以下(0%を含む)、Nb:0.3%以下(0%を含む)のうち1種または2種を含有し、残部が鉄と不可避不純物よりなる鋼からなり、表層を高周波焼入れした部品であって、表面から0.05mmの深さの部位における組織中のマルテンサイト面積率が60%以上であり、且つ前記部位における硬さがHRC55以上であり、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトであり、該芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物であることを特徴とする。
本願請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記鋼の化学成分が、更に質量%でCa:0.01%以下、Mg:0.01%以下、Zr:0.05%以下、Te:0.1%以下のうち何れか1種以上を含有することを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の発明において、無段変速機(CVT)として適用されることを特徴とする。
本願請求項4に係る発明は、上述した課題を解決するために、質量%で、C :0.4〜1.2%、Si:2.0%以下、Mn:0.2〜3.0%、P :0.03%以下、S :0.005〜0.10%、Ni:2.0%以下(0%を含む)、Cr:3.0%以下(0%を含む)、Mo:1.0%以下(0%を含む)、O :0.0025%以下、N :0.005〜0.03%を含有し、さらに、Al:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種と、V:0.3%以下(0%を含む)、Nb:0.3%以下(0%を含む)のうち1種または2種を含有し、残部が鉄と不可避不純物よりなる鋼を、熱間鍛造または冷間鍛造を行った後、740〜780℃に1時間以上加熱し、加熱温度から550℃までの間を1℃/分以下の冷却速度で徐冷し、その後、高周波焼入れを施すことにより、表面から0.05mmの深さの部位における組織中のマルテンサイト面積率が60%以上であり、且つ前記部位における硬さがHRC55以上であり、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトであり、該芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物であるようにすることを特徴とする。
本願請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、前記鋼の化学成分が、更に質量%でCa:0.01%以下、Mg:0.01%以下、Zr:0.05%以下、Te:0.1%以下のうち何れか1種以上を含有することを特徴とする。
本願請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の高周波焼入部品は、無段変速機(CVT)であることを特徴とする。
自動車等の動力伝達部品用に適用できる高い面圧疲労強度と靭性を有し、更には切削性の優れた、CVTシーブや歯車等の部品を提供することができ、これにより自動車の高出力化および低コスト化等に大きく寄与する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、高周波焼入れ部品を例にして詳細に説明する。
本発明は、質量%で、Cの含有量を0.4〜1.2%とし、他の成分を適正に添加した鋼の素材を熱間鍛造後に球状化焼鈍処理を行うことによって、全体を靭性に優れるC量の低いフェライトと球状化炭化物を主体とする組織とし、その後、部品形状に切削加工を行った後に、高周波焼入で部品の表層のみをマルテンサイトさせ面圧疲労強度を確保するものであり、高周波焼入されない芯部は靭性に優れるC量の低いフェライトと球状化炭化物を主体とする組織のままであるため、面圧疲労強度と靭性が兼備する部品を得ることが可能となる。また、本発明は、比較的に小型の部品の場合には冷間鍛造で部品を製造することもできる。この場合は必要に応じて球状化焼鈍後に冷間鍛造を行い、その後に再度、球状化焼鈍処理を行い、切削加工、高周波焼入を施して部品を得ることができる。
以下に、本発明を適用した高周波焼入部品を構成する各元素成分の限定理由について説明する。以下、組成における質量%は、単に%と記載する。
C:0.4〜1.2%
Cは鋼の強度を得るために重要な元素であり、高周波焼入後の表面硬さ(HRC55以上)を確保し、面圧疲労強度、曲げ疲労強度、ねじり疲労強度、静的強度を向上させるために添加する元素である。C量が0.4%未満では高周波焼入後の硬度が不十分となって、疲労寿命、耐摩耗性が大きく劣化し、所望の機械的特性が得られなくなる。このため本発明ではC量の下限を0.4%として強度等を確保する。しかし、このC量が1.2%を超えると高周波焼入後に残留オーステナイト組織が多く残存することに起因して表面硬さが低下してしまう。このため、上限を1.2%未満とした。なお、上述した効果をより安定して確保するために最も好ましい含有量は0.6〜1.0%である。
Si:2.0%以下
Siは、鋼中に不可避的に含有する元素であり、また、製鋼時の脱酸に有効な元素であるが、他方、添加することにより焼入層の焼戻軟化抵抗を向上させることができ、CVTシーブや歯車のピッチング寿命が向上する効果がある。かかる効果を得るにはSi量を0.2%以上とすることが好ましい。しかし、Si量が2.0%を超えると鍛造時の脱炭が著しくなるため、2.0%を上限とした。なお、上述した効果をより安定して確保するために最も好ましい含有量は0.2〜2.0%である。
Mn:0.2〜3.0%
Mnは、鋼の焼入性を向上させるのに有効な元素であり、また焼戻軟化抵抗を向上させるのにも有効な元素である。その効果を得るには0.2%以上の添加が必要である。しかし、3.0%を超えると、高周波焼入れで表面部にはオーステナイトが残留して表面硬度の低下を招き、一方、芯部にはマルテンサイト量が増えるので鋼材製造時に硬くなりすぎて棒鋼切断性等に支障をきたす。このため、このMn量の上限を3.0%とした。最も好ましい添加量は0.2〜2.0%である。
P:0.03%以下
Pは、鋼中に不可避不純物として含有する元素であり、意図的に添加する元素ではない。Pは、オーステナイトの粒界に偏析して靭性を低下させるため極力低減する必要があり、0.03%以下に制限する必要がある。
S:0.005〜0.10%
Sは、Sは、鋼中でMnSを形成し、切削性を向上させる有用元素である。S量の下限は、切削性を向上させる観点から0.005%とした。しかしながら0.10%を超えると、延性が低下して鍛造割れが生じ易いため、S量の上限を0.10%とした。なお、最も好ましい添加量は0.01〜0.03%である。
Ni:2.0%以下(0%を含む)
Niは、添加しなくてもよい。但し、添加することにより靭性および強度を更に向上させる効果がある。これらの効果を発揮させるためには、Ni量0.2%以上とすることが好ましい。しかし、2.0%を超えると、その効果が飽和して経済的に不利になり、切削性が悪化するため2.0%を上限とした。
Cr:3.0%以下(0%を含む)
Crは添加しなくてもよい。但し、添加すれば焼入層の焼戻軟化抵抗を向上させることにより、歯車のピッチング寿命が向上する効果がある。これらの効果を発揮させるためには、Cr量を0.2%以上とすることが好ましい。但し、Cr量が3.0%を超えると炭化物が高周波加熱時にも固溶しないほど安定化してしまうため3.0%を上限とした。最も好ましいCrの含有量は0.2〜2.0%である。
Mo:1.0%以下(0%を含む)
Moは、添加しなくてもよい。但し、添加することにより焼入層を強靭化して曲げ疲労強度を向上する効果がある。これらの効果を発揮させるためにはMo量を0.01%以上とすることが好ましい。但し1.0%を超えて添加してもその効果は飽和して経済性を損ねるため1.0%を上限とした。最も好ましい上限は0.4%である。
O:0.0025%以下
Oはアルミナやチタニア等の酸化物系介在物として鋼中に存在するが、Oが多いと該酸化物が大型化してしまい、これを起点として動力伝達部品の破損に至るため、0.0025%以下に制限する必要がある。O量は、少ないほど好ましく、特に接触疲労特性が必要な部品に適用する場合は0.0020%以下が望ましく、更に、高寿命を指向する場合は0.0015%以下が望ましい。
N:0.005〜0.03%
Nは、AlやTi等と窒化物を形成して高周波焼入処理時におけるオーステナイト粒微細化に有効に働くため、機械的性質の向上に寄与する。このような効果を発揮させるために、N量は、0.005%以上必要である。しかし、N量が0.03%を超えると鍛造性を著しく阻害するため、その上限を0.03%とした。最も好ましいN量は0.005〜0.02%である。
Al:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種
Al、Tiは窒化物として鋼中に析出分散することにより、高周波焼入処理時のオーステナイト組織の粗大化を防止する効果があり、かかる効果を発揮させるためにAl、Tiのうち1種または2種で夫々0.005%以上は必要である。しかし、Al量、Ti量が0.05%を超えると析出物が粗大化して鋼を脆化させる。このためAl量、Ti量の上限を0.05%とした。最も好ましいのはAlを0.005〜0.05%添加することである。
V:0.3%以下(0%を含む)、Nb:0.3%以下(0%を含む)のうち1種または2種
V、Nbは添加しなくてもよい。但し、添加することによってAl、Tiは窒化物として鋼中に析出分散することにより、高周波焼入処理時のオーステナイト組織の粗大化を更に防止する効果がある。これらの効果を発揮させるためには、V、Nbのうち1種または2種で夫々0.01%以上の添加するのが好ましい。しかし、0.3%を超えて添加してもその効果は飽和して経済性を損ねるため上限を0.3%とした。最も好ましいのはVを0.1〜0.2%添加することである。
さらに、一層曲げ疲労強度を向上させる場合、次の含有量のCa、Mg、Zr、Teよりなる群から選択される1種以上を添加する。
Ca:0.01%以下、Mg:0.01%以下、Zr:0.05%以下、Te:0.1%以下のうち何れか1種以上
歯車の曲げ疲労破壊や軸部品のスプラインの底の疲労破壊に対して、MnSの延伸を抑制し、一層曲げ疲労強度を向上させる元素である。すなわち、MnSの延伸抑制効果を与えるために、Caで0.01%以下、Mgで0.01%以下、Zrで0.05%以下及びTeで0.1%以下のうち何れか1種以上を含有させる。しかし、各元素において上記含有量を超えて含有させてもその効果は飽和して経済性を損なうため、上述の如く上限を設定した。
好ましい含有量は、Ca:0.0005〜0.003%、Mg:0.0003〜0.002%、Zr:0.0005〜0.004%、Te:0.005〜0.03%のうち何れか1種以上である。
次に、本発明のその他構成要素を規定する上での限定理由について説明する。
表層を高周波焼入れした部品であって、表面から0.05mmの深さの部位における組織中のマルテンサイト面積率が60%以上であり、且つ前記部位における硬さがHRC(ロックウェル硬さ)55以上
表層は高周波焼入によって組織をマルテンサイト変態せしめ硬度を向上させることによって面圧疲労強度を確保する。しかし、その硬度を向上させることが求められる領域は、本発明をいかなる部品に適用するかにより異なる。例えばプラネタリピニオンのような小型部品では、表面から0.3mm程度の領域までにおいて硬度が高められていれば十分であるがでが、CVTシーブのような大型部品では表面から2mm程度の領域まで硬度が高められていることが必要である。
高周波焼入する領域は周波数の大小で調整することができ、0.3mmの領域なら400kHz前後、2mm程度の領域なら5kHz前後が目安になる。焼入に用いる冷媒は水、ポリマー焼入材、焼入油のいずれも使用可能であり通常は水で十分であるが、焼入時に割れが生じ易い形状の場合には冷却速度の遅い焼入油を用いて割れを防止することが望ましい。
いずれの部品でも表面近傍は高い硬度が必要であり、また面圧疲労強度の観点からは表面に近い箇所ほど高い硬度が求められるため、本発明では表面から0.05mmの深さ領域において硬さを規定することとした。その硬度はHRC55未満では面圧疲労強度確保のためには不十分であることから、本発明ではHRC55以上とした。
本発明の鋼材成分では高周波焼入後の組織はマルテンサイトを主体とし、その他、残留オーステナイト、フェライト、パーライト、ベイナイトが存在しうるが、高周波加熱時の加熱不足が生じるとマルテンサイト面積率が60%未満となり、そのためHRC55未満となり面圧疲労強度が満足されないことがあるため、本発明ではマルテンサイト面積率が60%以上とする。
このマルテンサイト面積率とは、表面から0.05mmの深さを起点として、深さ方向が0.15mmで幅方向が0.15mmからなる正方形の領域を400倍の光学顕微鏡にて観察し、その全面積に対するマルテンサイト組織の面積率をいう。
上述した硬さ、およびマルテンサイト面積率とするには、高周波加熱温度をAc3変態点以上となる910℃以上とする必要があるが、1150℃を超えると結晶粒の粗大化を招く懸念があるため1150℃を上限とすることが望ましい。高周波加熱時間は長くなりすぎると熱伝導により部品内部までAc3変態点以上に到達してしまい、芯部の球状化炭化物が固溶し靭性が低下する懸念があるため10秒以内が望ましい。
非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライト
本発明の部品は、靭性と切削性を確保するために、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトである必要がある。
ベイナイトは靭性と切削性を著しく劣化させるため、皆無とする必要がある。また、実質フェライトとするのは、C量の低い組織を十分に確保して靭性を向上させるためである。この実質フェライトとは、組織中のフェライト面積率が95%以上であることをいい、残部は、パーライト及び/又は残留オーステナイトが許容される。フェライト面積率は400倍の光学顕微鏡にて観察し、その全面積に対するフェライト組織の面積率をいう。
芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物
本発明で、炭化物とは、CにFeが結合したセメンタイトや、CにFeと合金が結合したセメンタイトや、CにFeと合金が結合した合金系炭化物や、CにFeと合金とNが結合した合金系炭窒化物をいう。また、ここでいう実質全部とは、下記で定義される球状炭化物率が95%以上であることをいう。
球状炭化物率(%)=(アスペクト比が3未満の炭化物の個数/全炭化物の個数)×100
ここで、アスペクト比とは走査型電子顕微鏡による金属組織観察において炭化物の最大長さLとその直角方向の最大長さDの比(L/D)のことをいい、全炭化物の個数とは、アスペクト比が3未満の炭化物の他、アスペクト比が3以上の炭化物(但し、パーライト中のラメラ形状セメントタイトを含み、粒界のセメントタイトは含まない)の合計個数である。炭化物の観察は走査型電子顕微鏡により行うことができ、EDS定性分析によりCのピークが現れるため、これを識別することが可能となる。
炭化物の球状化が不十分であるとパーライト中のラメラ形状セメンタイトが球状化しないまま残存し、部品への衝撃高荷重による大変形時に塑性変形が妨げられるために靭性が低下するため、本発明では、芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物とした。
次に、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトであり、該組織中に存在する炭化物の実質全部を球状炭化物とする方法について以下に説明する。
上述の如き芯部組織および炭化物とするには、熱間鍛造または冷間鍛造を行った後、Ac1変態点(730℃前後)よりもやや高い温度(740〜780℃)で1時間以上加熱したのち、加熱温度から550℃までの間を1℃/分以下の冷却速度で徐冷する。なお、550℃以下については冷却速度が1℃/分以上になっても差し支えない。加熱温度から550℃までの間の冷却速度を抑制させることによって炭化物の球状化を促進させ、なおかつベイナイトの生成を抑制させることができる。加熱温度から550℃までの間の冷却速度を抑制させるほど球状化された炭化物を粗大化させることができ、、例えば冷却速度0.1℃/分で冷却した場合には炭化物粒径を2μm前後にまで粗大化させることができるが、靭性の面においてはその方が好ましい。しかし、加熱温度から550℃までの間の冷却速度があまり長くなりすぎると生産性が低下するため冷却速度は0.1〜0.5℃/分が好ましい。
なお、熱間鍛造を採用する際において、上記の加熱から冷却までの熱処理を、熱間鍛造後に行う理由は、熱間鍛造前に上記熱処理を行っても、熱間鍛造時の加熱により球状化焼鈍組織が消失するためである。また冷間鍛造を採用する場合において、上記の加熱から冷却までの熱処理を冷間鍛造後に行う理由は、必要に応じて冷間鍛造前に上記熱処理を行ったとしても、冷間鍛造の加工硬化により切削性が阻害されることに加え、冷間鍛造により蓄積した加工歪みの影響で、その後の高周波加熱で結晶粒粗大化が生じ易くなる弊害がある。このため、冷間鍛造後の上記熱処理が必要となる。
通常、Cが0.6%以上の鋼材を素材とする場合には熱間鍛造により成型され、Cが0.6%未満の鋼材を素材とする場合には熱間鍛造または冷間鍛造により成型される。
なお、本発明を適用した高周波焼入部品は高周波焼入処理した後、更にサブゼロ処理、焼戻処理、ショットピーニング処理、WPC処理、バレル研摩処理、歯研処理、ホーニング仕上加工等の追加処理を行ってもよいことは勿論である。
以下に本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、これらの実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
表1に示す化学組成を有する各熱間圧延鋼材を熱間鍛造または冷間鍛造後に760℃に300分間保持後、560℃まで表2に示す冷却速度で冷却し、その後、放冷の球状化焼鈍処理を施した後、機械加工によりローラーピッチング疲労試験用に直径が26mm、幅28mmの円筒部を有する小ローラー試験片と、直径130mm、幅18mmの大ローラー試験片を製作した。同様にUノッチ衝撃試験片(JIS Z 2202の図2aに示す)と切削性評価用のφ65mm丸棒を製作した。その後、該小ローラー試験片と該大ローラー試験片にはNo.1〜No.17については周波数100kHz、加熱温度980℃、水を冷媒とした高周波焼入処理を施した後、180℃で90分の焼戻処理を行いローラーピッチング疲労試験を行った。No.18については周波数100kHz、加熱温度900℃、水を冷媒とした高周波焼入処理を施した後、180℃で90分の焼戻処理を行いローラーピッチング疲労試験を行った。該Uノッチ衝撃試験片にはNo.1〜No.17については周波数400kHz、加熱温度980℃、水を冷媒とした高周波焼入処理を施した後、180℃で90分の焼戻処理を行い衝撃試験に供した。No.18については周波数400kHz、加熱温度900℃、水を冷媒とした高周波焼入処理を施した後、180℃で90分の焼戻処理を行い衝撃試験に供した。
上述の製作した大ローラーと小ローラーを用いてローラーピッチング疲労試験を行った。ローラーピッチング疲労試験は、小ローラーに面圧をヘルツ応力3000MPaとして大ローラーを押し付けて、接触部での両ローラーの周速方向を同一方向とし、すべり率を−40%(小ローラーよりも大ローラーの方が接触部の周速が40%大きい)として回転させて、小ローラーにおいてピッチング発生するまでの小ローラーの回転数を寿命とした。前記接触部に供給するギア油の油温は80℃とした。ピッチング発生の検出は試験機に備え付けてある振動計によって行い、振動検出後に両ローラーの回転を停止させてピッチングの発生と回転数を確認した。
次に上述の製作したUノッチ衝撃試験を用いて、常温での衝撃値を測定した。切削性評価用のφ65mm丸棒はTiNコーティング超硬工具を用いて、切込量2mm、送り速度0.25mm/revおよび切削速度200mm/分の乾式条件にて実施し、工具逃げ面摩耗幅が0.2mmに達した時間を工具寿命として測定した。試験結果および測定結果を表2に示す。
表2に示すように、本発明例のNo.1〜No.13のローラー試験片は、寿命が1000万回以上であり、優れたピッチング疲労強度(面圧疲労強度)を有していることが明らかになった。また、本発明例のUノッチ衝撃試験片は衝撃値が20J/cm2以上であり、優れた靭性を有していることが明らかになった。工具寿命も20分を超えて良好であった。
これに対し、C量を本発明において規定した成分範囲から逸脱させた比較例のNo.14はピッチング疲労試験寿命が4,832,000回と短かった。これはCが低いことに起因して表面から0.05mmの深さの硬さHRCが55を下回ったためである。
Cr量を本発明において規定した成分範囲から逸脱させた比較例のNo.15はピッチング疲労試験寿命が6,231,000回と短かった。これはCrが低く焼き入れ層の焼戻軟化抵抗不足となったためと考えられる。
HRCを本発明において規定した範囲から逸脱させた比較例のNo.16はピッチング疲労試験寿命が3,544,000回と短かった。これはCrが高いため炭化物が安定化してしまい、高周波加熱時にCがあまり組織中に固溶しなかったことに起因して0.05mmの深さの硬さがHRC55を下回ったためである。
冷却速度の条件、芯部の組織並びに炭化物の形状を本発明で規定した範囲と異ならせた比較例のNo.17は衝撃値が11J/cm2と低かった。これは球状化焼鈍後の冷却速度が1.5℃/分と大きいことから、芯部組織が、ベイナイトを含み、フェライトが80%となったためであり、工具寿命も20分を大きく下まわった。
HRCを本発明において規定した範囲から逸脱させた比較例のNo.18はピッチング疲労試験寿命が2,335,000回と短かった。これは高周波加熱温度が低くCがあまり組織中に固溶しなかったことに起因して0.05mmの深さの硬さがHRC55を下回ったためである。また、Cが組織中に固溶しないことに伴ってマルテンサイト面積率も低下していた。
Figure 2008248282
Figure 2008248282

Claims (6)

  1. 質量%で、
    C :0.4〜1.2%、
    Si:2.0%以下、
    Mn:0.2〜3.0%、
    P :0.03%以下、
    S :0.005〜0.10%、
    Ni:2.0%以下(0%を含む)、
    Cr:3.0%以下(0%を含む)、
    Mo:1.0%以下(0%を含む)、
    O :0.0025%以下、
    N :0.005〜0.03%
    を含有し、さらに、
    Al:0.005〜0.05%、
    Ti:0.005〜0.05%
    のうち1種または2種と、
    V :0.3%以下(0%を含む)、
    Nb:0.3%以下(0%を含む)
    のうち1種または2種を含有し、残部が鉄と不可避不純物よりなる鋼からなり、表層を高周波焼入れした部品であって、表面から0.05mmの深さの部位における組織中のマルテンサイト面積率が60%以上であり、且つ前記部位における硬さがHRC55以上であり、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトであり、該芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物であることを特徴とする高周波焼入れ部品。
  2. 前記鋼の化学成分が、更に質量%でCa:0.01%以下、Mg:0.01%以下、Zr:0.05%以下、Te:0.1%以下のうち何れか1種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の高周波焼入部品。
  3. 無段変速機(CVT)として適用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波焼入部品。
  4. 質量%で、
    C :0.4〜1.2%、
    Si:2.0%以下、
    Mn:0.2〜3.0%、
    P :0.03%以下、
    S :0.005〜0.10%、
    Ni:2.0%以下(0%を含む)、
    Cr:3.0%以下(0%を含む)、
    Mo:1.0%以下(0%を含む)、
    O :0.0025%以下、
    N :0.005〜0.03%
    を含有し、さらに、
    Al:0.005〜0.05%、
    Ti:0.005〜0.05%
    のうち1種または2種と、
    V :0.3%以下(0%を含む)、
    Nb:0.3%以下(0%を含む)
    のうち1種または2種を含有し、残部が鉄と不可避不純物よりなる鋼を、熱間鍛造または冷間鍛造を行った後、740〜780℃に1時間以上加熱し、加熱温度から550℃までの間を1℃/分以下の冷却速度で徐冷し、その後、高周波焼入れを施すことにより、表面から0.05mmの深さの部位における組織中のマルテンサイト面積率が60%以上であり、且つ前記部位における硬さがHRC55以上であり、非高周波焼入れ部である芯部の組織がベイナイトを含まない実質フェライトであり、該芯部組織中に存在する炭化物の実質全部が球状炭化物であるようにすることを特徴とする高周波焼入部品の製造方法。
  5. 前記鋼の化学成分が、更に質量%でCa:0.01%以下、Mg:0.01%以下、Zr:0.05%以下、Te:0.1%以下のうち何れか1種以上を含有することを特徴とする請求項4記載の高周波焼入部品の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の高周波焼入部品は、無段変速機(CVT)であることを特徴とする高周波焼入部品の製造方法。
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