JP2011513306A5 - - Google Patents

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いくつかの実施態様では、本発明は、脳(例えば、脳組織)、中枢神経系、または癌の少なくとも一部を造影する方法であって、造影部分、ならびに該造影部分に結合したピリダベン、フェナザキン、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、およびフェナザキン類似体から選択される化合物を含む造影剤を対象に投与すること;ならびに脳、中枢神経系(CNS)、または癌(例えば、非CNS癌)の少なくとも一部の画像を得るための診断造影を用いて該対象をスキャンすることを含む方法を提供する。該画像は、対象の診断に、または病期を決定するために用いられてよい。
いくつかの実施態様では、本発明は、造影部分、ならびに該造影部分に結合したピリダベン、フェナザキン、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、およびフェナザキン類似体から選択される化合物を含む造影剤を提供する。いくつかの実施態様では、本発明は、造影部分、ならびに該造影部分に結合した、ピリダベン、フェナザキン、ピリダベン類似体、およびフェナザキン類似体から選択される化合物を含む造影剤を提供する。いくつかの実施態様では、該造影部分は核医用造影のための放射性同位元素である。
いくつかの実施態様では、該造影剤は造影部分、ならびに該造影部分に結合した、ピリダベン、フェナザキン、デグエリン類似体、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、およびフェナザキン類似体から選択される化合物を含み、該造影剤は式(I)、
Figure 2011513306
[式中:
Gは
Figure 2011513306
mは0または1であり;
Figure 2011513306
は、それぞれ独立して単結合または二重結合を表し;
27、R30、R31、R32、R33、およびR34は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;
28は、存在する場合、水素および任意に置換されたアルキルから選択されるが、ただし
Figure 2011513306
が二重結合である場合、R28は存在せず;
29は、存在する場合、任意に置換されたアルキルであるが、ただし
Figure 2011513306
が二重結合である場合、R29は存在せず;
Pは
Figure 2011513306
[式中、R35、R36、R37、R38、およびR39は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択される]であり;
P’は、存在する場合、水素であるが、ただし
Figure 2011513306
が二重結合である場合、P’は存在せず;
または、PおよびP’は一緒になってオキソ基を形成し;
Qはハロまたはハロアルキルであり;
JはN(R27)、S、O、C(=O)、C(=O)O、NHCHCHO、結合、およびC(=O)N(R27)から選択され;
KおよびLは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
Mは水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または
LおよびMは、それらが結合している原子と一緒になって、任意に置換された環を形成し;
nは0、1、2、または3であり;
21、R22、R23、R24、R25、およびR26は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;かつ
Yは結合、炭素、および酸素から選択され;ただしYが結合である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mはアリールおよびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;Yが酸素である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mは水素、アルコキシアルキル、アリール、アルキル、およびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されている]
の構造を有し、少なくとも1つの造影部分が式(I)に存在する。
いくつかの実施態様では、造影剤は造影部分、ならびに該造影部分に結合したデグエリン、ピリダベン、ピリミジフェン、テブフェンピラド、フェナザキン、デグエリン類似体、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、およびフェナザキン類似体から選択される化合物を含み、該造影剤は式(II)、
Figure 2011513306
[式中:
JはN(R27)、S、O、C(=O)、C(=O)O、NHCHCHO、結合、またはC(=O)N(R27)から選択され;
KおよびLは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
Mは水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または
LおよびMは、それらが結合している原子と一緒になって、任意に置換された環を形成し;
Qはハロまたはハロアルキルであり;
nは0、1、2、または3であり;
21、R22、R23、R24、R25、R26、およびR27は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;
29は任意に置換されたアルキルであり;かつ
Yは結合、炭素、および酸素から選択され;ただしYが結合である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mはアリールおよびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;Yが酸素である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mは水素、アルコキシアルキル、アリール、アルキル、およびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されている]
の構造を有し、少なくとも1つの造影部分が式(II)に存在する。
いくつかの実施態様では、造影剤は造影部分、ならびに該造影部分に結合したデグエリン、ピリダベン、ピリミジフェン、テブフェンピラド、フェナザキン、デグエリン類似体、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、およびフェナザキン類似体から選択される化合物を含み、該造影剤は式(III)、
Figure 2011513306
[式中:
JはN(R27)、S、O、C(=O)、C(=O)O、NHCHCHO、結合、およびC(=O)N(R27)から選択され;
Kは水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
Lは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
Mは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または
LおよびMは、それらが結合している原子と一緒になって、任意に置換された環を形成し;
TおよびUは、水素、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、ハロ、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または、TおよびUは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、酸素、窒素、および硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の芳香族もしくは非芳香族環を形成し、該環は任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択される1、2、もしくは3個の置換基で任意に置換されており;
nは0、1、2、または3であり;かつ
21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、およびR34は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;かつ
Yは結合、炭素、および酸素から選択されるが、ただし、Yが結合である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mはアリールおよびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;Yが酸素である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mは水素、アルコキシアルキル、アリール、アルキル、およびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されている]
の構造を有し、少なくとも1つの造影部分が式(III)に存在する。
いくつかの実施態様では、造影剤は、造影部分および該造影部分に結合した化合物を含む。該造影剤は、共有結合、イオン結合、水素結合、供与結合(例えば金属イオンと単座または多座リガンドの間の複合体形成またはキレート化)などの結合を介して該化合物に結合していてよい。この非限定的例において、該造影剤は、化合物に共有結合的に結合した18F原子であってよい。該化合物は、例えば、ピリダベン、フェナザキン、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、およびフェナザキン類似体から選択されうる。
癌ならびにCNS障害および疾患を検出するための造影方法
本発明の造影方法は、インビボ造影を通じた組織、組織領域、および対象のミトコンドリアのレベルおよび/または密度の決定に基づいて、癌およびCNS障害または疾患を診断および評価するために用いられうる。対象の組織内のミトコンドリアのレベルおよび/またはミトコンドリア密度の決定は、ミトコンドリアまたはミトコンドリア密度のレベルの変化と関連する疾患の診断および評価を可能にする。正常な(例えば非疾患の)組織のミトコンドリアのレベルおよび/またはミトコンドリア密度と比較した対象の組織内のミトコンドリアのレベルおよび/またはミトコンドリア密度の相違は、ミトコンドリアのレベルおよび/またはミトコンドリア密度の変化を示す(例えば、これらと関連する)該対象の障害または疾患を診断し、または該診断を補助するために用いられてよい。本発明の造影方法を用いて評価しうる障害および疾患の特定の型は、癌ならびにCNS障害および疾患を含む。本発明の造影方法は、単独で、または当該技術分野で既知の他の診断方法と併用して診断方法に用いられてよい。本発明の1つの態様は、対象のミトコンドリアのレベルの検出のために、造影部分およびピリダベン、フェナザキン、ピリダベン類似体、ピリミジフェン類似体、テブフェンピラド類似体、またはフェナザキン類似体から選択される化合物を含む造影剤の使用に関する。この方法は、ミトコンドリアに局在化する造影剤を対象に投与することを含み、それゆえ、ミトコンドリアのレベルが変化し、または異常になっている該対象の領域または組織の検出を可能にする。

Claims (17)

  1. 脳の少なくとも一部、中枢神経系の少なくとも一部、または癌の少なくとも一部を造影するための医薬組成物であって、有効成分として化合物に結合した造影部分を含む造影剤を含み、化合物がピリダベン類似体、ピリダベン、フェナザキン類似体、フェナザキン、ピリミジフェン類似体、およびテブフェンピラド類似体から選択される医薬組成物
  2. (a)中枢神経系(CNS)の少なくとも一部または(b)脳灌流を造影するための、請求項1記載の医薬組成物
  3. 癌の少なくとも一部を造影するための、請求項1記載の医薬組成物。
  4. 癌が(a)原発腫瘍もしくは異常増殖、または(b)転移成長である、請求項記載の医薬組成物
  5. 造影部分が核医用造影のための放射性同位元素であり、任意に 11 C、 13 N、 18 F、 123 I、または 125 Iである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物
  6. 造影剤が式(I)、
    Figure 2011513306
    [式中:
    Gは
    Figure 2011513306
    mは0または1であり;
    Figure 2011513306
    は、それぞれ独立して単結合または二重結合を表し;
    27、R30、R31、R32、R33、およびR34は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;
    28は、存在する場合、水素および任意に置換されたアルキルから選択されるが、ただし
    Figure 2011513306
    が二重結合である場合、R28は存在せず;
    29は、存在する場合、任意に置換されたアルキルであるが、ただし
    Figure 2011513306
    が二重結合である場合、R29は存在せず;
    Pは
    Figure 2011513306
    [式中、R35、R36、R37、R38、およびR39は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択される]であり;
    P’は、存在する場合、水素であるが、ただし
    Figure 2011513306
    が二重結合である場合、P’は存在せず;
    または、PおよびP’は一緒になってオキソ基を形成し;
    Qはハロまたはハロアルキルであり;
    JはN(R27)、S、O、C(=O)、C(=O)O、NHCHCHO、結合、およびC(=O)N(R27)から選択され;
    KおよびLは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
    Mは水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または
    LおよびMは、それらが結合している原子と一緒になって、任意に置換された環を形成し;
    nは0、1、2、または3であり;
    21、R22、R23、R24、R25、およびR26は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;かつ
    Yは結合、炭素、および酸素から選択されるが、ただしYが結合である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mはアリールおよびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、Yが酸素である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mは水素、アルコキシアルキル、アリール、アルキル、およびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されている]
    の構造を有し、少なくとも1つの造影部分が式(I)に存在する、請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物
  7. 造影剤が式(II)、
    Figure 2011513306
    [式中:
    JはN(R27)、S、O、C(=O)、C(=O)O、NHCHCHO、結合、およびC(=O)N(R27)から選択され;
    KおよびLは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
    Mは水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または
    LおよびMは、それらが結合している原子と一緒になって、任意に置換された環を形成し;
    Qはハロまたはハロアルキルであり;
    nは0、1、2、または3であり;
    21、R22、R23、R24、R25、R26、およびR27は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;
    29は任意に置換されたアルキルであり;かつ
    Yは結合、炭素、および酸素から選択され;ただしYが結合である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mはアリールおよびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;Yが酸素である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mは水素、アルコキシアルキル、アリール、アルキル、およびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されている]
    の構造を有し、少なくとも1つの造影部分が式(II)に存在する、請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物
  8. JがOであり、かつ、R29がC−Cアルキルである、請求項記載の医薬組成物
  9. 29がtert−ブチルである、請求項7または8記載の医薬組成物
  10. Mが造影部分で任意に置換されたアルコキシアルキルである、請求項6〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物
  11. 造影部分が18Fである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物
  12. 造影剤が下記の群:
    Figure 2011513306
    から選択される、請求項記載の医薬組成物
  13. 造影剤が:
    Figure 2011513306
    である、請求項12記載の医薬組成物
  14. 造影剤が式(III)、
    Figure 2011513306
    [式中:
    JはN(R27)、S、O、C(=O)、C(=O)O、NHCHCHO、結合、およびC(=O)N(R27)から選択され;
    Kは水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
    Lは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;
    Mは、存在する場合、水素、アルコキシアルキル、アルキルオキシ、アリール、アルキル、ヘテロアリール、および造影部分から選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または
    LおよびMは、それらが結合している原子と一緒になって、任意に置換された環を形成し;
    TおよびUは、水素、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、ハロ、および造影部分から独立して選択され、そのそれぞれは任意に置換されており、または、TおよびUは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、酸素、窒素、および硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の芳香族もしくは非芳香族環を形成し、該環は任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択される1、2、もしくは3個の置換基で任意に置換されており;
    nは0、1、2、または3であり;
    21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、およびR34は、水素、任意に置換されたアルキル、および造影部分から独立して選択され;かつ
    Yは結合、炭素、および酸素から選択されるが、ただし、Yが結合である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mはアリールおよびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されており;Yが酸素である場合、KおよびLは存在せず、かつ、Mは水素、アルコキシアルキル、アリール、アルキル、およびヘテロアリールから選択され、そのそれぞれは任意に置換されている]
    の構造を有し、少なくとも1つの造影部分が式(III)に存在する、請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物
  15. 造影剤が下記の群:
    Figure 2011513306
    から選択される、請求項14記載の医薬組成物
  16. アルキルが任意に置換されたC1−6アルキルである、前述の請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物
  17. 医薬組成物が1つ以上の医薬的に許容される担体、添加剤、および/または希釈剤を含む、前述の請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物
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