JP2011256506A - 靴下 - Google Patents

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Abstract

【課題】 靴下の足底側つま先領域内に部分的に機能領域を設けること。
【解決手段】 靴下Sの足底側つま先領域4内の所要位置に、針下げ編成で編成した針下げ領域1aと、針上げ編成で編成した針上げ領域2をコース方向に並設し、この針下げ領域1a、針上げ領域2の双方または何れか一方を、足底側つま先領域4内の他の領域11の編成糸とは異なる機能糸にて編成した第1機能部1とした。
【効果】 足底側つま先領域4の特定の部分に第1機能部1を設けることができる。例えば摩擦抵抗値が高い機能糸で第1機能部1を編成した場合は、その特定の部分のみグリップ力を高めることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、靴下の足底側つま先領域内の所要の位置に、特定の機能を有する機能糸で編成した領域を設けることが可能な靴下に関するものである。
靴下を履いて例えばウォーキングをする場合、編糸の種類によっては、足裏と靴下内側面の間や、靴下外側面と靴の中底の間が共に滑ってしまい、歩き難いことがある。また、靴下を履いて種々のスポーツをする場合も、靴下の内外で滑りが生じてしまうと、蹴り出し時のグリップ力が不足する。
そこで、従来、靴下の踵部分又は爪先部分の足底側に隣接する部位に、滑止め領域を形成した靴下が提案されている(例えば、特許文献1の図2)。
また、従来、爪先部分と踵部分を摩擦係数の高い糸で編み上げることにより、爪先部分及び踵部分の全体に滑り止め機能を付与した靴下も提案されている(例えば、特許文献2の図1)。
ところで、例えば歩行運動を、1)踵部の接地、2)爪先側へ加重移動、3)足指付け根部から親指部による蹴り出しの各動作に分けて捉えた場合、接地面との間のグリップ力の強弱に最も影響があるのは、3)の蹴り出しの動作である。
また、上記3)の蹴り出し時には、足指がそれぞれ独立して幅方向に自然に広がることで、より広い接地面を得て強い蹴り出し力が得られるものである。
よって、靴下において、足指付け根部と足底側つま先領域内の親指部に対応する特定の領域のみ摩擦力を高めることができれば、蹴り出し時のグリップ力を最も効果的に高めることができ、かつ、足指の広がりを阻害することもない。
また、球技スポーツ用の靴下では、例えば選手のポジションなどに応じて、左右何れか一方の靴下については足底側つま先領域内の小指側の特定の部分のグリップ力を高めたい場合や、親指側及び小指側の双方のグリップ力を高めたい場合もある。
上記何れの場合も、足底側つま先領域の特定の部分のみ摩擦力を高めることが重要であり、つま先部の全部について摩擦力を高めた場合は、蹴り出し時に足指が幅方向に自然に広がる動作を阻害してしまう。
ところが、上記した従来の靴下の内、先ず、特許文献1の靴下は、足底側つま先領域内に滑止め領域を設けるものではなく、つま先領域外の足底側の隣接位置に滑止め領域を設けるものであるため、例えば親指に対応する部分のグリップ力を高めることはできないという問題があった。また、同じ理由から、小指側のグリップ力を高めたり、親指側及び小指側の双方のグリップ力を高めることもできなかった。
これは、特許文献1の技術では、丸編機のシリンダーの正回転により編成されるフット部内であれば往復回転編みで滑り止め領域を設けることができるが、仮に、つま先部内に往復回転編みで滑止め領域を設けようとした場合は、靴下のつま先部の基本形状が維持できなくなるという問題があったからである。
そして、摩擦抵抗値の高い機能糸に限らず、例えば高耐久糸、高吸水糸等の他の機能糸を用いる場合に関しても、つま先部内に往復回転編みで機能領域を設けることはできないという同様の課題があった。つまり、従来は、機能糸の種類によらず、靴下の足底側つま先領域内に部分的に機能領域を設けること自体が不可能であった。
加えて、特許文献1では、足裏と靴下内側面の間の摩擦力を高めることは考慮されていないため、滑り止め効果が十分でないという問題もあった。
また、特許文献2の靴下の場合は、足指部全域に滑り止め機能を付与しているため、蹴り出し時に足指が広がる自由度を低下させるという問題があった。そのため、この従来技術では、不必要な部分にまで滑り止め効果が働くことにより逆に歩行運動に支障をきたすおそれがあった。
特開2008−75236号公報 特開2007−162149号公報
本発明が解決しようとする問題点は、従来の靴下は、靴下の足底側つま先領域内の特定の部分にのみ機能領域を設けることはできなかった点である。
本発明の靴下は、
靴下の足底側つま先領域内の所要位置に、針下げ編成で編成した針下げ領域と、針上げ編成で編成した針上げ領域を、コース方向に並設した靴下であって、
前記針下げ領域、前記針上げ領域の双方または何れか一方を、前記足底側つま先領域内の他の領域の編成糸とは異なる機能糸にて編成した第1機能部としたことを最も主要な特徴点としている。
本発明によれば、足底側つま先領域内の所要の位置に設けた針下げ領域と針上げ領域の双方または何れか一方を、特定の機能糸で編成した第1機能部とすることで、足底側つま先領域内に部分的に機能領域を設けることが可能となる。よって、例えば摩擦抵抗値が高い機能糸で第1機能部を編成した場合は、蹴り出し時の自然な足指の広がりを阻害することなく、足底側つま先領域の特定の部分のグリップ力を高めることが可能となる。
本発明の靴下の実施形態を説明する図であり、左足用の靴下を足底側から見た図である。 図1の実施例の靴下を甲側から見た図である。 本発明の靴下の編成工程を説明する展開図である。 図3の展開図における符号a〜dの位置を説明する図である。 摩擦抵抗値の測定に使用した試験装置の概略図である。 本発明の靴下の第1機能部に使用した高摩擦糸からなる編組織の摩擦抵抗値の測定評価を示すグラフである。 実施例の靴下と比較例の靴下を着用して走路を時速10kmで走行したときの床反力を計測した試験において、最大値と積算値の比較箇所を説明する図である。
本発明の靴下は、靴下の足底側つま先領域内の特定の部分にのみ機能部を設けるという目的を達成するために、
靴下の足底側つま先領域内の所要位置に、針下げ編成で編成した針下げ領域と、針上げ編成で編成した針上げ領域を、コース方向に並設し、
前記針下げ領域、前記針上げ領域の双方または何れか一方を、前記足底側つま先領域内の他の領域の編成糸とは異なる機能糸にて編成した第1機能部とする構成を採用した(第1の実施形態)。
ここで、針下げ編成とは、丸編機のシリンダーが正逆の往復回転中に、例えばドロッパを用いて1往復回転毎に非編成レベルにあるニードルを編成レベルに下げることにより、目増しの役割を果たす編成である。よって、針下げ編成による目増しが行われる針下げ領域は、編成方向を上側として見た場合、逆台形の形状となる。
一方、針上げ編成は、丸編機のシリンダーが正逆の往復回転中に、例えば針上げピッカを用いて1往復回転毎に編成レベルにあるニードルを非編成レベルに上げることにより、目減らしの役割を果たす編成である。よって、針上げ編成による目減らしが行われる針上げ領域は、編成方向を上側として見た場合、正台形の形状となる。
上記本発明の靴下では、針下げ領域と針上げ領域を並設することにより、逆台形の領域と正台形の領域がコース方向に並ぶので、つま先部内に往復回転編みで滑り止め効果の高い機能部を設ける場合でも、靴下のつま先部として有するべき形状を保つことができる。
機能糸は、通常の編成糸とは異なる特定の機能を備えた糸であり、例えば高摩擦糸、高耐久糸、かさ高糸、高吸水糸などが挙げられる。
第1機能部を高耐久糸で編成した場合は、長期間着用すると破れが生じ易いつま先部の耐久性を上げ、商品寿命を延ばすことができる。高吸水糸の具体例としては、「ケブラー」(登録商標、東レ・デュポン社製)等のアラミド繊維が挙げられる。特に、本発明によれば、例えば親指から人差し指にかけての先端部など、破れが生じ易い特定の部分のみを高耐久糸で編成することができる。
また、第1機能部をかさ高糸で編成した場合は、つま先部のクッション性が向上し、衝撃を緩和することができる。かさ高糸の具体例としては、ナイロン加工糸、ポリエステル加工糸などが挙げられる。特に、本発明によれば、例えば親指の接地部分など、歩行時に力がかかる特定の部分のみをかさ高糸で編成することが可能となる。
また、第1機能部を高吸水糸で編成した場合は、蒸れ易いつま先部をドライに保つことができる。高吸水糸の具体例としては、異型断面糸や単繊維あたりの直径が数μm〜nmレベルの糸などが挙げられる。特に、本発明によれば、例えば親指と人差し指の間など、蒸れ易い部分のみを高吸水糸で編成することができる。
なお、針下げ領域と針上げ領域のいずれを摩擦抵抗値の高い領域とするかは、靴下の用途に応じて任意に選択できる。また、針下げ領域と針上げ領域の編立て面積を調節することで、第1機能部の位置や面積を任意に設定することができる。
上記本発明の靴下は、
履き口部からつま先部へと編成される靴下であって、
前記針下げ領域を親指側に、前記針上げ領域を小指側に夫々配置すると共に、前記針下げ領域の編成終端を編成開始端としてウェール方向に第2針上げ領域を並設し、
前記針下げ領域と前記第2針上げ領域の双方を、前記機能糸が所要の割合で含まれるように編成した第1機能部とした構成とすることもできる(第2の実施形態)。
上記第2の実施形態によれば、親指全域に親指側面の膨らみに沿う六角形状の第1機能部を設けることができるので、好適である。
上記本発明の靴下において、
前記第1機能部を、前記足底側つま先領域内の他の領域の編成糸よりも摩擦抵抗値が高い機能糸が所要の割合で含まれるように編成した場合は、
第1機能部に含まれる機能糸の割合を変更することで第1機能部の摩擦抵抗値を適宜調節することができるので、好適である(第3の実施形態)。
また、上記本発明の靴下において、
足裏の足指付け根部一帯を、前記機能糸が所要の割合で含まれるように編成した第2機能部とした構成とした場合は、
歩行運動の際、踵の接地からつま先側への体重移動時に圧力がかかる足指付け根部のグリップ力を高めることができるので、好適である(第4の実施形態)。
ここで、足指付け根部とは、足裏接地部分のうち、第1〜第5中足骨と第1〜第5基節骨の間の関節である中足指節関節に対応した部分をいい、足指付け根部一帯とは、中足指節関節の足裏側付近の一帯を指す。
また、上記本発明の靴下において、
前記第1機能部と前記第2機能部は、前記機能糸のみで編成した場合は、
足底部の編地の内外両面に滑り止め効果の高い機能糸が露出するので、靴下と靴の中底の間のみならず、足裏と靴下の間の滑りも抑制することができて、好適である(第5の実施形態)。
上記第4の実施形態の靴下において、
前記第2機能部は、前記機能糸を挿入糸としたカットボス編により編成した場合は、
前記第2機能部をフラットな形状とすることができる(第6の実施形態)。
ここで、カットボス編とは、地糸からなる編地の一部の領域に別の糸を挿入して編み込む編成方法をいう。一般には、デザインを目的として用いる場合が多いが、本発明の場合は、足指付け根部一帯に摩擦抵抗値の高い機能糸を挿入して滑り止め機能を付与することを目的として用いる。
また、上記第4又は第5の実施形態の靴下において、
前記第2機能部は、針下げ編成により第2針下げ領域を編成後、連続的に針上げ編成により第3針上げ領域を編成して設けた場合は、
前記第2機能部を足指付け根部一帯の膨らみに沿った形状とすることができるので、足裏とのフィット性が良くなる(第7の実施形態)。
つまり、第6の実施形態と第7の実施形態は、第2機能部の形状に関するバリエーションである。これらは求められる機能に応じて適宜選択すれば良い。
また、上記第4〜第7の実施形態の靴下では、
前記第2機能部の踵側に隣接するように、甲側半周よりも足底側半周の度目を密にした編目コース調整領域を設けることがより望ましい(第8の実施形態)。
第8の実施形態では、第2機能部を設けることによって生じた足底側の生地長を、度目を密にした編目コース調整領域が吸収するので、生地の弛みによる着用時の違和感を解消することができる。また、つま先側に偏りがちとなる第2機能部を踵側に引っ張り込むことができるので、第2機能部を足指付け根部の意図した位置に適切に配置することができる。
上記第8の実施形態を採用する場合、
前記編目コース調整領域は、甲側半周の55〜75コースに対し、足底側半周に25〜45コースの範囲でタック編により編成すれば、第2機能部を適切な位置に配置できる(第9の実施形態)。
上記本発明の靴下に用いる機能糸は、
芯糸に浮き糸を撚糸した後、押さえ糸を撚糸した糸であって、芯糸にポリウレタン、浮き糸にウーリーナイロンを使用し、芯糸の太さをAデシテックス、浮き糸の太さをBデシテックスとした場合、A−B≧50デシテックスの関係が成り立つ高摩擦糸を用いることが、より好ましい(第10の実施形態)。
また、上記高摩擦糸に換えて、
単繊維の直径が1000nm以下の1又は複数本のフィラメントから構成され、総繊度が30デシテックス以上の原糸を用いることも好適である(第11の実施形態)。
上記高摩擦糸と上記原糸の組み合わせは、任意に決定することができる。例えば、第6の実施形態では、第1機能部の機能糸として上記高摩擦糸を用い、第2機能部のカットボス編の挿入糸には上記原糸を用いることができる。また、例えば、第7の実施形態では、第1機能部、第2機能部共、上記高摩擦糸を用いても良いし、上記原糸を用いても良い。
次に、本発明を実施するための種々の形態を、添付図面を用いて説明する。図1〜図2に示す実施例は左足用の靴下であり、図1は足底側から見た状態を、図2は甲側から見た状態を示している。
Sは、つま先部7を編成する際、足底側つま先領域4内の足指付け根部寄りの位置に、シリンダーの往復回転時の針下げ編成により目増しされた針下げ領域1aと、シリンダーの往復回転時の針上げ編成により目減らしされた針上げ領域2を、コース方向に並設した本実施例の靴下であり、針下げ領域1aは、足底側つま先領域4内の他の領域11の編成糸よりも摩擦抵抗値が高い機能糸で編成した第1機能部1としている。靴下Sは、丸編機によって、履き口部6からつま先部7の方向に編成される。なお、8は踵部を、10はフット部を、14はレッグ部を示している。
図1に示すように、針下げ領域1aと針上げ領域2は、各領域の下端が同一直線上に揃うように、かつ、各領域の斜辺が接するように、コース方向に隣接配置している。このように、本実施例の靴下Sでは、逆台形状の針下げ領域1aと正台形状の針上げ領域2をコース方向に隣接設置したので、足底側つま先領域4は靴下のつま先部分として通常有するべき形状を保ちつつ、足底側つま先領域4内の一部にのみ滑り止め効果の高い第1機能部1を設けることができる。
従来、摩擦抵抗値が高い機能糸は、編み立ての際、べら針のスリットの部分やガイドの部分と摩擦を生じて安定したテンションで編み立てることができず、品質や生産性の低下を招いていた。そこで、本実施例の靴下Sでは、第1機能部1に用いる機能糸として、一定の張力をかけた芯糸に浮き糸を撚糸した後、押さえ糸を撚糸した糸であって、芯糸に311DTのポリウレタン、浮き糸と押さえ糸に33DT/2のウーリーナイロンを使用した高摩擦糸を使用した。
よって、本実施例で用いた高摩擦糸の場合は、滑り止め機能を果たすポリウレタンが適度に露出すると共に、浮き糸が編み立て時にスリットやガイドとの間に生じる摩擦を軽減する役割を果たし、かつ、押さえ糸がポリウレタンと浮き糸とのズレやたわみを軽減し固定する役割を果たすので、滑り止め効果の高い機能糸でありながら、品質や生産性に支障をきたすことなく編み立てることができる。
また、上記以外にも、例えば、芯糸と押さえ糸に33DT/2のウーリーナイロン、浮き糸に311DTのポリウレタンを使用し、撚糸の際、先ず芯糸1に対し浮き糸1.2の割合で撚糸機に送り込みながら芯糸に浮き糸を撚糸し、次に押さえ糸を撚糸することにより作成した撚糸Aと、より確かな滑り止め効果を付与するために、更に311DTのポリウレタン糸Bを引き揃えて編み立てた高摩擦糸を使用することもできる。この場合、品質及び生産性の維持と滑り止め機能の両立を最大限に発揮することができる。
なお、撚糸Aとポリウレタン糸Bを引き揃えた上記高摩擦糸を利用する場合、撚糸Aの芯糸に対する浮き糸の送り込み割合が1.1を下回ると、浮き糸のポリウレタンのループが小さ過ぎ、良好なグリップ力が発揮されない。また、芯糸に対する浮き糸の送り込み割合が1.3を上回ると、ポリウレタンのループが大き過ぎ、編み立ての際、編糸とスリットの間に過剰な摩擦が生じて編糸を安定的に供給できなくなる。よって、撚糸Aとポリウレタン糸Bを引き揃えた上記高摩擦糸を利用する場合、撚糸Aの芯糸に対する浮き糸の送り込み割合は、1.1以上1.3以下の範囲とすることが好ましく、1.2とすることが最も好ましい。
本実施例の靴下Sは、図1に示すとおり、針下げ領域1aを親指側に、針上げ領域2を小指側に夫々配置すると共に、針下げ領域1aの編成終端を編成開始端としてウェール方向に第2針上げ領域1bを並設している。そして、第2針上げ領域1bは、針下げ領域1aと同じ高摩擦糸で編成し、針下げ領域1と共に親指部分の滑り止め効果を高めるための第1機能部1を形成している。
よって、本実施例では、親指に対応する部分のグリップ力を高めることができるので、歩行運動時の蹴り出し力を高める効果が高くなる。
また、上記のように構成した場合は、逆台形状の針下げ領域1aの上部に正台形状の第2針上げ領域1bが連続し、六角形状の第1機能部1が形成される。よって、第1機能部1を親指の腹の膨らみに沿わせることができるので、親指とのフィット性が高まる。
さらに、上記のように構成した場合は、ウェール方向に第2針上げ領域1bが並設されることにより、小指側に比べて親指側が適度に突出するので、靴下の形状がオブリーク型に近似した形状となり、足の平面形状に対するフィット性も良くなる。
ちなみに、人の足型には、親指付近に頂点があり小指側に向かう程徐々に低くなるカーブを描くオブリーク型と、中指付近に頂点があり左右にほぼ対称的なカーブを描くラウンド型があるが、オブリーク型の人の方が多いとされている。ところが、従来の靴下は、製造工程を簡単にするために、ラウンド型に近似した形状の靴下が多く、これをオブリーク型の人が着用した場合は、親指側に突っ張り感が生じて履き心地が悪いという問題があった。よって、オブリーク型に近似した形状が得られる本実施例の靴下Sは、この点においても好適である。
また、本実施例の靴下Sは、足裏の足指付け根部一帯を、第1機能部1と同じ高摩擦糸で編成した第2機能部3としている。よって、歩行運動時、踵の接地からつま先側への体重移動の際に圧力がかかる足指付け根部一帯のグリップ力を高めることができるので、好適である。これにより、親指部分と足指付け根部付近のグリップ力を共に向上することができる。
本実施例の靴下Sは、第1機能部1と第2機能部3は、共に前述の高摩擦糸のみで編成している。よって、足底部の編地の内外両面に摩擦抵抗値の高い糸が露出するため、靴下と靴底の間のみならず、足裏と靴下の間の滑りも抑制することができ、グリップ力をより向上させることができる。
第2機能部3は、シリンダーの往復回転による針下げ編成で目増しされた第2針下げ領域3aを編成後、連続的にシリンダーの往復回転による針上げ編成で目減らしされた第3針上げ領域3bを編成することによって設けている。こうすることにより、第2機能部3は、図1に示すように、足指付け根部一帯の膨らみに沿った形状となるので、足裏とのフィット性が良くなる。
また、本実施例の靴下Sでは、第2機能部3の踵側に隣接するように、符号12で示す甲側半周の部分よりも編目を詰めた編目コース調整領域5を足底側半周の部分に設けている。よって、第2機能部3を設けることによって生じた足底側の生地の弛みを編目コース調整領域5で吸収することができ、着用時に生地の弛みによるゴロツキ感が生じない。また、第2機能部3を、足指付け根部に対応する位置に正確に配置できるので、足裏とのフィット性を維持できる。
より具体的には、編目コース調整領域5は、甲側半周の55〜75コースに対し、足底側半周に25〜45コースの範囲でタック編により編成した。
甲側半周の55〜75コースに対し、足底側に設ける編目コース調整領域5が45コースを超える場合は、足底側の生地を必要以上に引っ張るため、着用時に窮屈な感覚が生じるおそれがあり、逆に、足底側に設ける編目コース調整領域5が25コース未満となる場合は、生地の弛みを調整する効果が不十分となるおそれがある。よって、着用感を損ねることなく、第2機能部3を適切な位置に配置するためには、タック編で編成する編目コース調整領域5は、甲側半周の55〜75コースに対し、足底側半周に25〜45コースの範囲とすることが好ましい。
なお、図1において、9は、針下げ編成で目増しされた第3針下げ領域9aと、針上げ編成で目減らしされた第4針上げ領域9bとで構成され、足指付け根部下部の小指側の位置に設けられた第3機能部を示している。これにより、足指付け根部下部の小指側のグリップ力を高めることができる。
また、図2において、13は、ウーリーナイロン糸を編み込むことにより、足甲部の滑りを良くした低摩擦領域を示している。また、15は、第1機能部1や第2機能部3と同じ高摩擦糸を踵部分に編み込むことにより、踵部分を滑りにくくした高摩擦領域を示している。これらの領域を併せて設けることで、より快適な歩行運動等が可能となる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は以下の編み立て方法によって製造される靴下に限定されるものではない。
図3は図1の靴下の展開図であり、上端を編み立て開始位置、下端を編み立て終了位置とし、編み立てた領域を時系列的に表したものである。展開図中、斜線で示す領域は全て高摩擦糸を用いた針下げ領域又は針上げ領域を示している。高摩擦糸としては、芯糸に浮き糸を撚糸した後、押さえ糸を撚糸した糸であって、芯糸にポリウレタン、浮き糸にウーリーナイロンを使用し、芯糸の太さをAデシテックス、浮き糸の太さをBデシテックスとした場合、A−B≧50デシテックスの関係が成り立つものとして、芯糸に311DTのポリウレタン、浮き糸と押さえ糸に33DT/2のウーリーナイロンを使用した高摩擦糸を使用した。
図4は、図3の展開図における符号a〜dの位置を説明する図である。図3の展開図の横幅はシリンダー1回転の長さと対応しており、符号a〜dで示す範囲は夫々シリンダーの1/4周に対応している。具体的には、aは足底側の親指側半分、bは足底側の小指側半分、cは甲側の小指側半分、dは甲側の親指側半分に対応している。
以下、各領域の編み立て方法を時系列に沿って説明する。先ず、シリンダーの正回転により履き口部6に対応する領域Aを編成後、レッグ部14に対応する領域Bを編成した。本実施例の靴下はショート丈とするため、領域Bは領域Aと同じコース数とした。
次に、高摩擦糸のみを用いてシリンダーの往復回転による針下げ編成にて踵部8に設ける高摩擦領域15に対応する領域Cを編成した。これにより、踵部の内外の滑りを抑制することができるため、靴下のずれやずり落ちを防止できるとともに、シューズとの密着性やフィット感が向上する。
その後、ゴアラインがY字状になるように針上げ編成・針下げ編成を夫々2回繰り返して踵部8のYヒール踵に対応する領域Dを形成した。これにより、フット部10に対してレッグ部14が約90度に直立する形状となり、足の形状に沿った靴下となる。
フット部10に対応する領域Eは、甲側半周を平編みで60コース、足底側半周をタック編で30コースを編成した。タック編は、度目を詰める働きがあり、後記する領域Gや領域Iの生地の膨らみを抑えるとともに、第2機能部3を適切な位置に配置することが可能となる。
次に、第3機能部9(第3針下げ領域9a、第4針上げ領域9b)に対応する領域Fを高摩擦糸のみを用いて針下げ編成・針上げ編成により形成した。これにより、足指付け根部下部の小指側のグリップ力を高めることができる。
さらに、足指付け根部一帯をカバーするように、高摩擦糸のみを用いて針下げ編成・針上げ編成により第2機能部3(第2針下げ領域3a、第3針上げ領域3b)に対応する領域Gを編成した。これにより歩行時のグリップ力の向上に大きく寄与する足指付け根部のグリップ力を向上することができる。
続いて、足底側つま先領域4に対応する部分を編み立てる。先ず、小指側に針上げ編成により針上げ領域2に対応する領域Hを、次に数コースの平編み後、親指側に針下げ編成により針下げ領域1aに対応する領域I1を編成し、さらにウェール方向に連続的に第2針上げ領域1bに対応する領域I2を編成することにより、第1機能部1を設けた。最後に、爪先の先端部分Jの甲側を編成した。このようにして、足底側つま先領域4内の特定の部分に摩擦力を高めた第1機能部1を形成することができた。
以下、本発明の靴下の第1機能部及び第2機能部に用いた高摩擦糸の摩擦抵抗値を評価した試験1、本発明の靴下の効果を評価した試験2について説明する。
〔試験1〕
試験1の目的は、第1機能部及び第2機能部に用いた高摩擦糸の摩擦抵抗値を計測し、評価することである。
実施例の試料は、Ny30/2にPu100dをカバーリングした機能糸とFTY30/35の裏糸を使用し、20×8.5cmのサイズの試料を作成した。編組織は、プレーン、1×2タック編、2×1タック編の3種類を作成した。比較例(ブランク)の試料は、一般的なアンダー用生地(ブレス天竺生地)を使用した。サイズは実施例の試料と同じサイズとした。
摩擦抵抗値は、ウェア用の湿潤時摩擦抵抗値測定器を使用し、上記の試料をウェアの評価時と同じ方法で取り付けて測定した。具体的には、図5に示すような、ドラム式布摩擦測定器(大栄科学精機製作所製、形式DF-200F)を使用した。
ドラム式布摩擦測定器は、荷重変換器からの出力を記録する記録計101と、電源、ロール表面速さ計、荷重変換器、摩擦ロール用モータのスピードコントローラーなどの電気系統の機器が収納されるコントロールBOX102を備えている。本体部100は、ロール104aを回転させるためのモータや速度検出のためのロータリーエンコーダ等を備えた駆動装置103と、プラスチック製デシケーターにロール104aが組み込まれた測定部104とで構成される。
(試験片の調製)
実施例及び比較例の試料は、予め温度20±2℃、湿度65%±2%RHの恒温恒湿槽に12時間以上放置したものを各試験片として使用した。
(試験装置の設定)
試験装置は、下記(1)〜(5)の手順で、測定のための設定を行った。
(1) 試験装置を設置している恒温恒湿試験室は、予め温度20±2℃、湿度65±2%RHに設定し、温度と湿度を安定させた。
(2) ドラム式布摩擦測定器の本体部100と記録計101のスイッチをONにした。
(3) 本体部100は、ロール104aの径は50φに、摩擦速度は4cm/minに、ロールスピード自動手動切替スイッチは自動に設定した。
(4) 記録計101は、MEAS.スイッチに切り替え、レンジは1Vに設定した。
(5) CAL/OFFスイッチをOFFにした状態で記録計が0になるようにZEROダイヤルで調節し、次に、CAL/OFFスイッチをCALにした状態で記録計が100になるようにSPANダイヤルで調節した。これらの調節が終わるとCAL/OFFスイッチをOFFにした。
(試験片の設定)
各試験片の端から5mmの部分に測定装置への取り付けのための金具を取り付けた。金具には予め幅1cmの両面テープを取り付けている。
(測定方法)
下記(1)〜(6)の手順で、各試験片の摩擦抵抗値を測定した。
(1) 試験片に取り付けた金具を測定装置に取り付け、試験片の生地裏面がロール104aに接するようにした。
(2) 試験片の金具を取り付けていない方の端に30gの重りを取り付けた。
(3) 本体100にあるスタートボタンを押下した。
(4) 記録計101の動きが安定した位置の数値を記録した。
(5) 上記の数値をその試験片の摩擦抵抗値(g)とした。
(6) 測定は、各試験片の表面と裏面について夫々2回行い、平均値を求めた。
(測定結果)
図6は、上記試験1の測定結果(2回測定の平均値)を示すグラフである。また、以下の表1は、1回目、2回目及び平均のデータを示したものである。
Figure 2011256506
(考察)
本発明の靴下の第1機能部及び第2機能部に用いた高摩擦糸を使用した編組織は、プレーン、1×2タック編、2×1タック編の3組織共、表面・裏面の何れについても、比較例(ブランク)と比較して、摩擦抵抗値が大きいことが確認された。なお、試験1では、裏糸を有する試験片を用いたので、特にプレーンでは、表面の摩擦抵抗値が裏面よりも高い値となっている。
また、図6のグラフ及び表1より、プレーンとタック編を比較すると、編組織を平坦にした方が摩擦力が大きく、凹凸にした場合は摩擦力が小さくなることが分かった。
編組織の摩擦力は、高摩擦糸に占めるポリウレタンの割合にも依存し、ポリウレタンの割合を多くするほど摩擦力が大きく、少なくするほど摩擦力が小さくなる。よって、高摩擦糸に含まれるポリウレタンの割合と、編組織の凹凸の程度の両者を調整することで、第1機能部及び第2機能部の摩擦抵抗値を要求される値に調整することができる。なお、ポリウレタンの割合を多くするためには、例えば、高繊度のポリウレタン糸を使用するか、複数本のポリウレタン糸を使用することが考えられる。
次に、摩擦抵抗値を41g〜63gの範囲で変化させた生地を複数準備し、6人のモニターA〜Fが夫々その生地の上を素足で歩行したときに足裏に感じた感覚を、1:滑る、2:やや滑る、3:どちらでもない、4:やや滑らない、5:滑らない、の5段階で回答してもらったところ、以下の表2に示す結果が得られた。
Figure 2011256506
表2の結果から、摩擦抵抗値が55g以上となった場合、モニターの官能値は4以上で「やや滑らない」又は「滑らない」と感じることが分かった。
そこで、再度、表1のデータを評価すると、比較例(ブランク)では摩擦抵抗値が45gであるため、滑り止め効果が不十分であること、これに対し、実施例の高摩擦糸を用いた編組織では、何れも摩擦抵抗値が55g以上となっており、上記モニターの官能値の結果から見ても、十分な滑り止め効果が得られていることが確認された。
よって、本発明の靴下において、グリップ力を効果的に発揮するためには、第1機能部1、第2機能部3のうち、少なくとも一方の摩擦抵抗値は55g以上とすることが望ましい。また、第1機能部1、第2機能部3の摩擦抵抗値は、共に55g以上とすることが、より望ましい。
また、芯糸に太さAデシテックスのポリウレタン、浮き糸に太さBデシテックスのポリエステルまたはナイロンを使用した高摩擦糸を使用し、芯糸と浮き糸の太さの差(A−B)を30〜60デシテックスの範囲で5デシテックスずつ変化させた7種類の試料を準備し、上記と同じ試験方法により摩擦抵抗値を夫々測定した結果は、以下の表3に示すとおりとなった。
Figure 2011256506
表3に示すとおり、A−B<50デシテックスの関係が成り立つ高摩擦糸を用いた場合は、摩擦抵抗値が55g未満となった。この場合、表2のモニターの官能値の結果からすると、着用時に十分なグリップ性能を体感することは出来ないと考えられる。
これに対し、A−B≧50デシテックスの関係が成り立つ高摩擦糸を用いた場合は、55g以上の摩擦抵抗値が得られているので、表2の結果からすると、着用時に十分なグリップ性能を体感できると考えられる。
〔試験2〕
試験2の目的は、本発明の靴下を履いて走行した場合、進行方向の力の最大値、積算値がどのように変化するかを評価することである。
実施例の試料は、図1に示すような、親指部に対応する第1機能部、足指付け根部に対応する第2機能部、踵上部の高摩擦領域を備えた靴下を使用した。高摩擦糸は、Pu(100d)×Ny(20d×2本)カバーリング糸を使用し、上記以外は綿アクリル糸を使用した。試験1の方法で、摩擦力を測定すると、第1機能部、第2機能部、踵上部の高摩擦領域域の内側面(足裏と接する面)の摩擦抵抗値は105g、外側面(靴の中底と接する面)の摩擦抵抗値は81g、上記以外の他の領域の摩擦抵抗値は45gであった。
比較例の試料は、全ての領域が綿アクリル糸で編成された通常の靴下を使用した。試験1の方法で、摩擦力を測定すると、摩擦抵抗値は45gであった。
(試験方法)
足長が25〜27cmの男性5名を無作為に選んで被験者とした。そして、実施例の靴下と比較例の靴下を着用し、走路を時速10kmで走行した時の床反力を夫々計測した。なお、床反力は、最大値と積算値の両方を評価した。図7は、床反力の計測結果の一例を示すグラフであるが、床反力の最大値とは、符号Xで示す箇所の値を、床反力の積算値とは、せん断力が0以上となっている符号Yで示す箇所の面積をいうものである。
(試験結果)
時速10kmで走行した時の床反力の最大値を測定した結果は、以下の表4に示すとおりとなった。また、床反力の積算値は、以下の表5に示すとおりとなった。
Figure 2011256506
Figure 2011256506
表4、表5の結果より、何れの被験者においても、実施例の靴下は、進行方向の力の最大値、積算値が比較例の靴下よりも大きくなることが確認された。よって、同じ出力で走行した場合、本発明の靴下を着用した方が、床面に対して効率的に力が伝わり、速度が上がると考えられる。
以上説明したように、本発明の靴下は、靴下の足底側つま先領域内の所要位置に、針下げ編成で編成した針下げ領域と、針上げ編成で編成した針上げ領域を、コース方向に並設し、前記針下げ領域、前記針上げ領域の双方または何れか一方を、前記足底側つま先領域内の他の領域の編成糸とは異なる機能糸にて編成した第1機能部としたので、足底側つま先領域内の特定の部分に機能領域を設けることが可能となった。よって、例えば摩擦抵抗値が高い機能糸で第1機能部を編成した場合は、足指の広がりを阻害することなく、蹴り出し時のグリップ力を高めることができる。
また、本発明によれば、縫製や裁断、パットの貼付、薬品の塗布等は必要とせず、靴下の編み立て工程のみで滑り止め効果の高い機能領域を設けることができる。よって、生産性やコストを維持したまま、高機能の商品を提供できるという大変顕著な効果がある。
また、従来、つま先部分にカットボス編を挿入しようとすると、靴下の内側面に編糸がカットされずに渡ったままとなるため、着用感を著しく損なうという問題があったが、本発明によれば、往復回転編みによって設ける摩擦抵抗値の高い機能部とそれに隣接する他の領域は凹凸の無いスムーズな面を形成するので、着用感も極めて良いものとなる。
本発明は、前記の実施例に限るものではなく、各請求項に記載の技術的思想の範囲内において、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
例えば、前記の実施例では、第1機能部1と第2機能部3は摩擦抵抗値の高い機能糸で編成する例を開示したが、本発明の機能糸はこれに限らない。例えばつま先部に孔が開きにくい靴下に適用する場合は高耐久糸を用いたり、つま先部が蒸れにくい靴下に適用する場合は高吸水糸を用いるなど、機能糸の種類は用途に応じて選択すれば良い。
また、前記の実施例では、第1機能部1と第2機能部3は共に高摩擦糸のみで編成する例を開示したが、用途に応じて高摩擦糸と裏糸を併用しても良い。この場合、靴下の内側は高摩擦糸の露出が抑えられる。
また、前記の実施例では、高摩擦糸として、芯糸に浮き糸を撚糸した後、押さえ糸を撚糸した糸であって、芯糸にポリウレタン、浮き糸にウーリーナイロンを使用し、芯糸の太さをAデシテックス、浮き糸の太さをBデシテックスとした場合、A−B≧50デシテックスの関係が成り立つ高摩擦糸を用いる場合の例を開示したが、上記高摩擦糸に換えて、単繊維の直径が1000nm以下の1又は複数本のフィラメントから構成され、総繊度が30デシテックス以上の原糸を用いても良い。
単繊維の直径が1000nm以下である場合、繊維の表面積が大きくなって摩擦抵抗値が高くなるため、本発明の機能糸として適したものとなる。但し、実際の着用における強度を確保するために、総繊度は30デシテックス以上であることが望ましい。1本のフィラメントでは30デシテックス未満となる糸であっても、複数本のフィラメントを束ねることで30デシテックス以上になれば、要求する強度を得られる。
このようなファイバーの一例として、「ナノフロント」(登録商標、帝人ファイバー製)の名称で市販されている糸を用いることができる。例えば39デシテックス、フィラメント数8360本の「ナノフロント」を用いた場合、本発明が必要とするグリップ力を得ることができて、好適である。
また、前記の実施例では、靴下Sを履き口部6からつま先部7の方向に編成する場合の例を開示したが、本発明は、つま先部7から履き口部6へと編成される靴下にも適用可能である。
但し、つま先部7から履き口部6へと編成する場合、第2の実施形態と第7の実施形態において、針下げ・針上げの関係は逆転する。つまり、第2の実施形態と第7の実施形態で、「針下げ領域」と表現していたものは全て「針上げ領域」となり、逆に「針上げ領域」と表現していたものは全て「針下げ領域」となる。
よって、前記第2の実施形態の靴下を、つま先部7から履き口部6へと編成する場合用に書き直せば、以下のとおりとなる。
つま先部から履き口部へと編成される靴下であって、
前記針上げ領域を親指側に、前記針下げ領域を小指側に夫々配置すると共に、前記針上げ領域の編成開始端が編成終端となるようにウェール方向に第2針下げ領域(逆編成)を並設し、
前記針上げ領域と前記第2針下げ領域(逆編成)の双方を、前記機能糸が所要の割合で含まれるように編成した第1機能部としたことを特徴とする、第1の実施形態に記載の靴下。
また、前記第7の実施形態の靴下を、つま先部7から履き口部6へと編成する場合用に書き直せば、以下のとおりとなる。
前記第2機能部は、針下げ編成により第3針下げ領域(逆編成)を編成後、連続的に針上げ編成により第2針上げ領域(逆編成)を編成して設けたことを特徴とする、第4又は第5の実施形態に記載の靴下。
また、前記の実施例では、第2機能部3は、針下げ編成により第2針下げ領域3aを編成後、連続的に針上げ編成により第3針上げ領域3bを編成して設ける例を開示したが、第2機能部3は、機能糸を挿入糸としたカットボス編により編成しても良い、この場合、第2機能部3を接地面に沿ったフラットな形状とすることができる。また、足指付け根部の衝撃を適度に吸収することができる。
また、前記の実施例では、編目コース調整領域5はタック編で編成する例を開示したが、編目コース調整領域5は、度目を詰めることができる編組織であれば、タック編以外の編組織であっても良い。
S 靴下
1 第1機能部
1a 針下げ領域
1b 第2針上げ領域
2 針上げ領域
3 第2機能部
3a 第2針下げ領域
3b 第3針上げ領域
4 足底側つま先領域
5 編目コース調整領域
6 履き口部
7 つま先部
8 踵部

Claims (11)

  1. 靴下の足底側つま先領域内の所要位置に、針下げ編成で編成した針下げ領域と、針上げ編成で編成した針上げ領域を、コース方向に並設した靴下であって、
    前記針下げ領域、前記針上げ領域の双方または何れか一方を、前記足底側つま先領域内の他の領域の編成糸とは異なる機能糸にて編成した第1機能部としたことを特徴とする靴下。
  2. 履き口部からつま先部へと編成される靴下であって、
    前記針下げ領域を親指側に、前記針上げ領域を小指側に夫々配置すると共に、前記針下げ領域の編成終端を編成開始端としてウェール方向に第2針上げ領域を並設し、
    前記針下げ領域と前記第2針上げ領域の双方を、前記機能糸が所要の割合で含まれるように編成した第1機能部としたことを特徴とする請求項1に記載の靴下。
  3. 前記第1機能部は、前記足底側つま先領域内の他の領域の編成糸よりも摩擦抵抗値が高い機能糸が所要の割合で含まれるように編成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の靴下。
  4. 足裏の足指付け根部一帯を、前記機能糸が所要の割合で含まれるように編成した第2機能部としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の靴下。
  5. 前記第1機能部と前記第2機能部は、前記機能糸のみで編成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の靴下。
  6. 前記第2機能部は、前記機能糸を挿入糸としたカットボス編により編成したことを特徴とする請求項4に記載の靴下。
  7. 前記第2機能部は、針下げ編成により第2針下げ領域を編成後、連続的に針上げ編成により第3針上げ領域を編成して設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の靴下。
  8. 前記第2機能部の踵側に隣接するように、甲側半周よりも足底側半周の度目を密にした編目コース調整領域を設けたことを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の靴下。
  9. 前記編目コース調整領域は、甲側半周の55〜75コースに対し、足底側半周に25〜45コースの範囲でタック編で編成したことを特徴とする請求項8に記載の靴下。
  10. 前記機能糸として、
    芯糸に浮き糸を撚糸した後、押さえ糸を撚糸した糸であって、芯糸にポリウレタン、浮き糸にウーリーナイロンを使用し、芯糸の太さをAデシテックス、浮き糸の太さをBデシテックスとした場合、A−B≧50デシテックスの関係が成り立つ高摩擦糸を用いたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の靴下。
  11. 前記機能糸として、
    単繊維の直径が1000nm以下の1又は複数本のフィラメントから構成され、総繊度が30デシテックス以上の原糸を用いたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の靴下。
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