JP7426523B1 - 靴下 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の靴下は、綿糸とポリウレタン弾性糸を芯糸としポリエステルフィラメント糸をカバリングしたシングルカバリング糸等を用いるので、その強い締付力のため靴下が履きにくく、また靴擦れが生じ、更に外周面のパイル糸が靴と接触するとパイル糸が損傷し、長期間使用できない。そこで、靴擦れを生じ難くでき、履き易さも損なうことがなく長期間使用できるヒールロック機能を有する靴下を提供する。【解決手段】本発明は、外周面側がループ状に編み込まれた地糸と2組の第一構成糸および第二構成糸が相互に編成されているので、ヒールロック機能とともに耐久性に優れ長期間使用できる。内周面側が5ループ毎相互にフロートさせているので、外周面からの衝撃や擦れが内周面に伝わり難くなり靴擦れ等を生じ難くすることができる。さらに、靴下踵上部締付部8は、左右端部が結合しない形態で略足首7周りに配されているので、十分履き易くすることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、かかと部分を固定するヒールロック機能を有する靴下に関するものである。
従来より、かかと部分を固定するヒールロック機能を有する靴下が知られている。この種の靴下として、靴下101の足首部の後側Bのアキレス腱の部分は、表糸に32番手単糸の綿糸3本と、裏糸に40デニールのポリウレタン弾性糸を芯糸とし150デニールのポリエステルフィラメント糸をカバリングしたシングルカバリング糸とを用いてパイル編が編成され、さらに芯糸の180デニールのポリウレタン弾性糸に75デニールのポリエステルフィラメント糸をダブルカバリングしたダブルカバリング糸(DCY)を各コースに挿入して編成され、また、靴下101の足首部の後側Bの前方側の足首部の前側に連続して、足甲部Eは、メッシュ編とパイル編を交互に編成させ、すなわち、表糸に32番手単糸の綿糸3本と、裏糸に40デニールのポリウレタン弾性糸を芯糸とし150デニールのポリエステルフィラメント糸をカバリングしたシングルカバリング糸とを用いてパイル編を編成する部分と、40デニールのポリウレタン弾性糸を芯糸とし150デニールのポリエステルフィラメント糸をカバリングしたシングルカバリング糸とからなるメッシュ編に編成する部分とが交互に編成されている。そして、靴下101の足首部の後側Bにより、足首部のアキレス腱部分を保護および保温し、靴下と靴の摩擦により、靴ずれを生じないようにすることができるというものであった(例えば、特許文献1参照)。ここで、図12は従来の靴下の正面図である。
実用新案登録第3113253号公報
しかしながら、従来の靴下101は、足首部の後側Bのアキレス腱の部分およびそれと連続して形成された足甲部Eが、綿糸およびポリウレタン弾性糸を芯糸としポリエステルフィラメント糸をカバリングしたシングルカバリング糸などを用いているので、厚さが厚く締付力が強くなることにより、靴下を履く際にその強い締付力のため靴下が履きにくくなるとともに、靴下101のかかとが靴と擦れることにより靴擦れが生じる可能性もある。さらに、パイル糸およびポリウレタンベア弾性糸をループ状に編成させた編目ではパイル糸の生地が緩むことになるので、外周面のパイル糸が靴と接触するとパイル糸が損傷し、長期間使用できないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、靴擦れを生じ難くできるとともに、履き易さも損なうことがなく長期間使用できるヒールロック機能を有する靴下を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、かかと部分を固定するヒールロック機能を有する靴下であって、後方部が踵骨後方上部から上方に延びるとともに、後方部から左右の踝部に架りながら左右の踝部より前方まで延び、左右端部が結合しない形態で略足首周りに配された靴下踵上部締付部を有し、該靴下踵上部締付部は、ループ状に編み込まれた地糸からなる複数のループに、ウーリー加工糸から構成された2組の第一構成糸と第二構成糸がそれぞれ複数ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれていることを特徴とするものである。
本発明によれば、後方部が踵骨後方上部から上方に延びるとともに、後方部から左右の踝部に架りながら左右の踝部より前方まで延び、左右端部が結合しない形態で略足首周りに配された靴下踵上部締付部がウーリー加工糸から構成された2組の第一構成糸と第二構成糸をそれぞれ複数ループ毎相互にフロートさせながらループ状に編み込まれている。これにより、外周面側がループ状に編み込まれた地糸と2組の第一構成糸および第二構成糸が相互に編成されているので、糸の強度を増大させることができ、ヒールロック機能を有するとともに耐久性に優れ長期間使用できる。また、内周面側が複数ループ毎相互にフロートさせているので、クッション性を向上させることができ、外周面からの衝撃や擦れが内周面に伝わり難くなり靴擦れ等を生じ難くすることができる。さらに、靴下踵上部締付部は、左右端部が結合しない形態で略足首周りに配されているので、足首周りに伸びることにより、靴下が十分履き易くすることができる。
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係る靴下であって、前記靴下踵上部締付部は、前記後方部が踵骨後方上端部から高さ方向3cm~7cmの幅を有し、該後方部から左右の略踝部位置までは略同一高さ方向幅で形成され、該左右の略踝部位置から前方に向かうにつれ高さ方向幅が縮小し、下部側の横方向長さが長く形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、靴下踵上部締付部の後方部が踵骨後方上端部から高さ方向3cm~7cmの幅を有し、後方部から左右の略踝部位置までは略同一高さ方向幅で形成されているので、踵を固定する十分なヒールロック機能を有するとともに、靴擦れ等を十分生じ難くすることできる。また、靴下踵上部締付部の左右の略踝部位置から前方に向かうにつれ高さ方向幅が縮小し、下部側の横方向長さを長く形成させているので、靴下が十分履き易くすることができる。
本発明のうち第3の態様に係るものは、第2の態様に係る靴下であって、前記第一構成糸と前記第二構成糸は、それぞれ3ループ毎~7ループ毎のいずれかのループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれていることを特徴とするものである。
本発明によれば、第一構成糸と第二構成糸はそれぞれ3ループ毎~7ループ毎のいずれかのループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれているので、内周面側が複数ループ毎相互にフロートさせていることによりクッション性を向上させることができ、外周面からの衝撃や擦れが内周面に伝わり難くなり靴擦れ等を生じ難くすることができる。
本発明のうち第4の態様に係るものは、第1の態様に係る靴下であって、ウーリー加工糸は、ウーリーナイロン糸またはポリエステル糸であることを特徴とするものである。
本発明によれば、靴擦れを生じ難くできるとともに、ヒールロック機能を有し、履き易さを損なうことがなく長期間使用することができる。
本発明の一実施形態における靴下の正面図である。 同靴下の背面図である。 同靴下が装着された状態の内側方斜視図である。 同靴下が装着された状態の外側方斜視図である。 本発明の変形例1の靴下が装着された状態の内側方斜視図である。 同靴下が装着された状態の外側方斜視図である。 本発明の一実施形態における靴下の平編地の編目の拡大図を示す図である。 (a)同靴下のフロート編地の編目の拡大図を示す図である。 (b)同靴下のフロート編地のフロート境界部分を示す図である。 同靴下を製造する丸編み機の概説図である。 図9の丸編み機の平面図である。 編糸を丸編み機に供給する概説図である。 従来の靴下の正面図である。
以下、本発明の靴下の第1実施形態について図面を参照にしながら説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態における靴下の正面図であり、図2は同靴下の背面図であり、図3は同靴下が装着された状態の内側方斜視図であり、図4は同靴下が装着された状態の外側方斜視図である。ここで、図1および図2については「左足靴下」を用い、その他については「右足靴下」を用いて説明する。
靴下1は、かかと部分を固定するヒールロック機能を有する靴下で、脚部2と、足甲部3と、かかと部4(図2~図4参照)と、つま先部5、足底内側足根小球部6(図2参照)などから構成され、つま先部5には、親指袋5a、人差し指袋5b、中指袋5c、薬指袋5dおよび小指袋5eが形成されている(図1等参照)。なお、本実施形態では、親指袋5a、人差し指袋5b、中指袋5c、薬指袋5dおよび小指袋5eを形成させたが、これに限らず、親指を収納する親指袋とそれ以外の4本指を収納する外指袋から形成されるものでもよく、また、5本の指を纏めて収納する指袋であってもよい。
足首7の周りには、靴下踵上部締付部8が形成されている。この靴下踵上部締付部8は、後方部が踵骨9後方上部から上方に延び、後方部から左右の踝部10に架りながら、左右端部が結合しない形態で略足首7周りに配されている。具体的には、靴下踵上部締付部8は、後方部が踵骨9後方上端部から高さ方向6cmの幅を有し、その後方部から左右の略踝部10位置までは略同一高さ方向幅で形成され、そして、その左右の略踝部10位置から前方に向かうにつれ高さ方向幅が縮小した形状で、左右の先端方向は下部側に向かうにつれ横方向長さを長く形成されている。このように、靴下踵上部締付部8は、後方部から左右の踝部10に架りながら左右前方方向に延びるように形成されているが、この「後方部から左右の踝部10に架りながら、左右端部が結合しない形態で略足首7周りに配されている」というのは、靴下踵上部締付部8は、本実施形態のように、左右の踝部10の一部に架るようにしてもよく、また、変形例1のように、左右の踝部10全体を覆う(全体に架る)ようにしてもよい(図5および図6参照)の意味である。ここで、図5は本発明の変形例1の靴下が装着された状態の内側方斜視図であり、図6は同靴下が装着された状態の外側方斜視図である。なお、本実施形態では、靴下踵上部締付部8の後方部は、踵骨9後方上端部から高さ方向6cmの幅を有しているとしたが、これに限らず、踵骨9後方上端部から高さ方向3cm~9cm(好ましくは3cm~7cm(より好ましくは、4cm~7cm(よりより好ましくは、4cm~6cm)))の幅を有するようにしてもよい。また、本実施形態では、靴下踵上部締付部8の左右の先端方向は、下部側に向かうにつれ横方向長さを長く形成されているとしたが、これに限らず、下部側の横方向長さが長く形成されるようにしてもよい。すなわち、単に下部側の横方向長さを上部側より長く形成されるようにしてもよい。
このように、靴下踵上部締付部8の後方部が踵骨9後方上端部から高さ方向6cmの幅を有し、後方部から左右の略踝部10位置までは略同一高さ方向幅で形成されているので、踵を固定する十分なヒールロック機能を有するとともに、靴擦れ等を十分生じ難くすることできる。また、靴下踵上部締付部8の左右の略踝部10位置から前方に向かうにつれ高さ方向幅が縮小し、下部側の横方向長さを長く形成させているので、靴下1が十分履き易くすることができる。
靴下踵上部締付部8は、後述するように、地糸11がループ状に編み込まれた複数のループに、ウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aと、ウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bが5ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれている(図8参照)。なお、本実施形態では、ウーリー加工糸としてウーリーナイロン糸を用いたが、これに限らず、ポリエステル糸などの他のウーリー加工糸であってもよい。また、本実施形態では、ウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aと、ウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bが5ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれいるとしたが、これに限らず、第一構成糸12aと第二構成糸12bは、それぞれ3ループ毎~10ループ毎(好ましくは、3ループ毎~7ループ毎(より好ましくは、4ループ毎~7ループ毎(よりより好ましくは、4ループ毎~6ループ毎)))のいずれかのループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれるようにしてもよい。
足底内側足根小球部6には滑り抑制前方部13が形成されている。ここで、図1~図4では、滑り抑制前方部13は、足底内側足根小球部6を含む足周方向に形成されているが、足底内側足根小球部6に形成されていればよい。この滑り抑制前方部13は、後述するように、ループ状に編み込まれた地糸11からなる複数のループに、ポリウレタン糸14を用いて平編みで編み込まれている(図7参照)。ここで、本実施形態の滑り抑制前方部13は、ウーリーナイロン糸を用いて編成されていない。このように、足底内側足根小球部6を含む滑り抑制前方部13がポリウレタン糸14を用いて平編みで編み込みされているのは、足底内側足根小球部6は靴や床面などとの摩擦が大きく、地糸よりもシンカーループの長さを長くしたループ編みで行うと靴下1の外側面から引っ張り出されるポリウレタン糸14の量が多くなるからである。なお、本実施形態ではポリウレタン糸14を用いたが、これに限らず、他のゴム系繊維糸であってもよい。
次に、本実施形態における靴下の編目について説明する。ここで、図7は本発明の一実施形態における靴下の平編地の編目の拡大図を示す図である。図8(a)は同靴下のフロート編地の編目の拡大図を示す図であり、図8(b)は同靴下のフロート編地のフロート境界部分を示す図である。ここで、図7の平編地、図8のフロート編地のループの横の列は「コース」と称されている。
靴下1の足底内側足根小球部6を含む滑り抑制前方部13は、上述したように、ポリウレタン糸14を用いて平編みで編み込まれている。ここで、「平編み」とは、ポリウレタン糸14と地糸11が一緒に編み込まれ、ポリウレタン糸14と地糸11のシンカーループの長さがほぼ同じ編み方のことである(図7参照)。本実施形態の靴下1の足底内側足根小球部6を含む滑り抑制前方部13は、地糸11が編み込まれた複数のループを、ポリウレタン糸14が地糸11と略同一シンカーループ長さで編み込まれている。
このように、靴下1の足底内側足根小球部6がポリウレタン糸14を用いて平編みされているので、靴下の外側面のポリウレタン糸14により、靴や床面などとの滑りを抑制することができるとともに、ポリウレタン糸14と地糸11のシンカーループがほぼ同一長さの平編みを用いているので、靴下1の外側へのポリウレタン糸14の突出長さも長くならず見栄えが悪くならないようにすることができる。
靴下1の靴下踵上部締付部8は、地糸11がループ状に編み込まれた複数のループに、ウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aと、ウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bが5ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれている(図8参照)。ここで、「ループ編み」とは、ウーリーナイロン糸から構成された糸(第一構成糸12a、第二構成糸12b)と地糸11が一緒に編み込まれ、ウーリーナイロン糸から構成された糸(第一構成糸12a、第二構成糸12b)のシンカーループの長さが地糸11のシンカーループの長さより長くなった編み方のことである。なお、本実施形態では、第一構成糸12aと第二構成糸12bが5ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれているようにしたが、これに限らず、上述したように、第一構成糸12aと第二構成糸12bが3ループ毎~7ループ毎(好ましくは、3ループ毎~5ループ毎(より好ましくは、4ループ毎~5ループ毎))のいずれかのループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれているようにしてもよく、また、第一構成糸12aと第二構成糸12bが異なるループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれているようにしてもよい。つまり、第一構成糸12aと第二構成糸12bが相互にフロートしながらループ状に編み込まれるものであれば、第一構成糸12aと第二構成糸12bが相互にフロートするループの数はいくつでもよい。このように、第一構成糸12aがフロートしているループでは第二構成糸12bはフロートせず、また第二構成糸12bがフロートしているループでは第一構成糸12aはフロートしないように、第一構成糸12aと第二構成糸12bが相互にフロートしながらループ状に編み込まれている。
次に、本実施形態における靴下の編成方法について図9~図11を参照しながら説明する。ここで、図9は本発明の一実施形態における靴下を製造する丸編み機の概説図であり、図10は図9の丸編み機の平面図であり、図11は編糸を丸編み機に供給する概説図である。
丸編み機15には、円周状に等間隔で配置された複数のシンガー16と、各シンガー16間に配置された編み針17とが、円筒状の釜部材18にスライド可能に支持されている(図9参照)。そして、シンガー16は半径方向に往復スライドし、編み針17は上下方向に往復スライドする。そして、この編成機構部に糸が供給され、シンガー16の半径方向往復スライドと、編み針17の上下方向往復スライドとの組み合わせによって靴下1が編成される。
具体的には、釜部材18の上面近傍にリング状金具のキャップ(図示略)が配置されており、このキャップの裏面に略円環溝状のシンガー道(図示略)が形成されている。また、釜部材18の側面近傍には、上げカムおよび下げカムを含むカム機構(図示略)が配置されている。釜部材18は駆動機構(図示略)により回動するが、上記のキャップおよびカム機構は回転しない。
また、シンガー16の半径方向の外方端部に形成されたバット19が上記のキャップ裏面のシンガー道内に位置し、編み針17の下端部に形成されたバット20が釜部材18の側面から外部に露出して上記のカム機構と係合する。これにより、駆動機構(図示略)によって釜部材18が回転すると、各シンガー16はシンガー道に案内され、また各編み針17はカム機構に案内されて、それぞれ往復スライドする。
このような丸編み機15によって靴下1は履き口21(図1参照)からつま先部5に向かって筒状に編成され、かかと部4およびつま先部5は丸編み機15の往復回転機能によって編成される。そして、つま先部5と足甲部3との間がリンキング又はロッソなどによって縫製される。
足首7の靴下踵上部締付部8は、次のようにしてループ編みされる。すなわち、図11に示すように、地糸11と、ウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aおよびウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bとが各ロールから編成機構部にそれぞれ供給される。より詳細すると、ウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aが巻回されたロールの筒状芯材22から糸道23に送られ、シンガー16の第2受け部24に供給される。また、ウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bが巻回されたロールの筒状芯材25から糸道26に送られ、シンガー16の第3受け部27に供給される。一方、地糸11はロールから糸道23を介してシンガー16の第1受け部28に供給される。
そして、上下動する編み針17がウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aと地糸11、ウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bと地糸11をそれぞれかぎ取って、シンガー16が半径方向外方にスライドすることによって、地糸11がループ形状になるとともに、ウーリーナイロン糸から構成された第一構成糸12aと、ウーリーナイロン糸から構成された第二構成糸12bは、地糸11のループを5ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれている。なお、ループ編みのシンカーループの長さは、第1受け部28と第2受け部24、第1受け部28と第3受け部27との間の距離によって決められる。
足底内側足根小球部6を含む滑り抑制前方部13は、上述したように、平編みされている。この滑り抑制前方部13の平編みは上述した足首7の靴下踵上部締付部8のループ編みから容易に理解できるので、平編みの説明は省略する。この滑り抑制前方部13の平編みは、ウーリーナイロン糸と綿糸を編み込まず、ポリウレタン糸14と地糸11がすべてのループで一緒に編み込まれている。
以上のように、後方部が踵骨9後方上部から上方に延び、後方部から左右の踝部10に架りながら、左右端部が結合しない形態で略足首7周りに配された靴下踵上部締付部8がウーリー加工糸から構成された2組の第一構成糸12aと第二構成糸12bをそれぞれ5ループ毎相互にフロートさせながらループ状に編み込まれている。これにより、外周面側がループ状に編み込まれた地糸11と2組の第一構成糸12aおよび第二構成糸12bが相互に編成されているので、糸の強度を増大させることができ、ヒールロック機能を有するとともに耐久性に優れ長期間使用できる。また、内周面側が5ループ毎相互にフロートさせているので、クッション性を向上させることができ、外周面からの衝撃や擦れが内周面に伝わり難くなり靴擦れ等を生じ難くすることができる。さらに、靴下踵上部締付部8は、左右端部が結合しない形態で略足首7周りに配されているので、足首7の周りに伸びることにより、靴下が十分履き易くすることができる。
以上の開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 靴下
2 脚部
3 足甲部
4 かかと部
5 つま先部
5a 親指袋
5b 人差し指袋
5c 中指袋
5d 薬指袋
5e 小指袋
6 足底内側足根小球部
7 足首
8 靴下踵上部締付部
9 踵骨
10 踝部
11 地糸
12a 第一構成糸
12b 第二構成糸
13 滑り抑制前方部
14 ポリウレタン糸(ゴム系繊維糸)
15 丸編み機
16 シンガー
17 編み針
18 釜部材
19 バット
20 バット
21 履き口
22 筒状芯材
23 糸道
24 第2受け部
25 筒状芯材
26 糸道
27 第3受け部
28 第1受け部

Claims (4)

  1. かかと部分を固定するヒールロック機能を有する靴下であって、
    後方部が踵骨後方上部から上方に延びるとともに、該後方部から左右の踝部に架りながら左右の踝部より前方まで延び、左右端部が結合しない形態で略足首周りに配された靴下踵上部締付部を有し、
    該靴下踵上部締付部は、ループ状に編み込まれた地糸からなる複数のループに、ウーリー加工糸から構成された2組の第一構成糸と第二構成糸がそれぞれ複数ループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれていることを特徴とする靴下。
  2. 前記靴下踵上部締付部は、前記後方部が踵骨後方上端部から高さ方向3cm~7cmの幅を有し、該後方部から左右の略踝部位置までは略同一高さ方向幅で形成され、該左右の略踝部位置から前方に向かうにつれ高さ方向幅が縮小し、下部側の横方向長さが長く形成されていることを特徴とする請求項1記載の靴下。
  3. 前記第一構成糸と前記第二構成糸は、それぞれ3ループ毎~7ループ毎のいずれかのループ毎相互にフロートしながらループ状に編み込まれていることを特徴とする請求項1記載の靴下。
  4. 前記ウーリー加工糸は、ウーリーナイロン糸またはポリエステル糸であることを特徴とする請求項1記載の靴下。

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