本発明の実施形態を以下に説明するが、該説明中に用いた「一致」及び「同一」の用語は寸法上の公差を含むものであり、完全一致及び完全同一を意味するものではない。また、以下の説明では図1(A)の左,右,手前及び奥と他の図のこれらに相当する方向をそれぞれ前,後,左及び右と称する。
図1〜図15は本発明の一実施形態を示す。図1(A)〜図1(C)はバルクフィーダの左面図,右面図及び上面図、図2(A)〜図2(C)は図1に示したバルクフィーダで供給される電子部品の斜視図及び該バルクフィーダで供給可能な電子部品の斜視図、図3(A)〜図3(C)は図1に示したケースを構成する左板の左面図,中央板の左面図及び右板の左面図、図4(A)〜図4(D)は図3(C)に示した右板の部分拡大断面図,同図に示した貫通孔の変形例を示す右板の部分拡大断面図及び図2(B)及び図2(C)に示した電子部品を供給対象とする場合の貫通孔を示す右板の部分拡大断面図、図5は図1に示したケースの組み立て方法の説明図、図6は図1に示したケースの部分拡大断面図、図7(A)〜図7(C)は図1に示したロータの左面図,上面図及び図7(A)のS3−S3線に沿う断面図、図8は図1(C)の部分拡大図、図9は図1(C)のS1−S1線に沿う拡大断面図、図10は図1(C)のS2−S2線に沿う拡大断面図、図11は図1に示したケースの右板とロータとの位置関係を示す詳細図、図12は図11に示した位置関係の変形例を示す詳細図、図13〜図16は図1に示したバルクフィーダによる電子部品の供給動作の説明図である。
まず、図2を引用して、図1に示したバルクフィーダで供給される電子部品及び該バルクフィーダで供給可能な電子部品について説明する。
図2(A)は図1に示したバルクフィーダで供給される電子部品EC1を示す。同図に示した電子部品EC1は、長さL1>幅W1=高さH1の寸法関係を有する直方体形状を成し、長さ方向両端部に外部電極EC1aを有している。この電子部品EC1の代表例は長さL1が1.0mm前後(具体的には1.6mm,1.0mm,0.6mm,0.4mm等)のチップコンデンサである。この電子部品EC1は強磁性体に属する材料を含む外部電極EC1aを有する他、種類によっては強磁性体に属する材料を含む内部導体を有していることから、永久磁石の磁力による吸引が可能である。
図2(B)及び図2(C)は後述する貫通孔13bの断面形を変更することによって図1に示したバルクフィーダで供給可能な電子部品EC2,EC3を示す。図2(B)に示した電子部品EC2は、長さL2>幅W2>高さH2の寸法関係を有する直方体形状を成し、長さ方向両端部に外部電極EC2aを有していている。この電子部品EC2の代表例は長さL2が1.0mm前後(具体的には1.6mm,1.0mm,0.6mm,0.4mm等)のチップレジスタである。図2(C)に示した電子部品EC3は、長さL3>直径R3の寸法関係を有する円柱形状を成し、長さ方向両端部に外部電極EC3aを有していている。この電子部品EC3の代表例は長さL3が1.0mm前後(具体的には1.6mm,1.0mm,0.6mm,0.4mm等)のチップコンデンサやチップレジスタである。これら電子部品EC2,EC3も強磁性体に属する材料を含む外部電極EC2a,EC3aを有する他、種類によっては強磁性体に属する材料を含む内部導体を有していることから、永久磁石の磁力による吸引が可能である。
次に、図1,図3〜図10を引用して、電子部品EC1を供給対象とする図1に示したバルクフィーダの構造について説明する。
バルクフィーダは、図1(A)〜図1(C)に示すように、ケース10と、支軸20と、軸受30と、ロータ40と、図示省略のロータ駆動機構とを備えている。
ケース10は、図3(A)に示す左板11と、図3(B)に示す中央板12と、図3(C)に示す右板13とから構成されている。
左板11は、図3(A)に示すように、左面視輪郭が略矩形を成し、金属またはプラスチックから形成されている。この左板11は、その4隅にネジ挿通孔11aを有している。
中央板12は、図3(B)に示すように、左面視輪郭が左板11と同一で、金属またはプラスチックから形成されている。この中央板12は、その4隅にネジ挿通孔12aを有し、左右方向の貫通孔12bを有している。
貫通孔12bは、所定の曲率半径を有する第1円弧面12b1と、第1円弧面12b1よりも曲率半径が小さく、且つ、第1円弧面12b1と曲率中心を一致する第2円弧面12b2と、第2円弧面12b2の上端から斜め上向きに延びる第1平面12b3と、第1円弧面12b1の下端と第2円弧面12b2の下端とを結ぶ斜め下向きの第2平面12b4と、第1円弧面12b1の上端と第1平面12b2の上端との間に形成された凹部12b5とを有している。また、第1円弧面12b1の曲率半径は後述する貫通孔13bの外側円弧の曲率半径よりも大きい。
さらに、中央板12の中央部分には、支軸20をネジ止めするための複数(図中は4個)のネジ穴12cが形成されている。
右板13は、図3(C)に示すように、左面視輪郭が左板11と同一で、永久磁石の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。この右板13は、その4隅にネジ挿通孔11aを有し、左右方向に貫通する円弧状の貫通孔13bを有し、上面に取出口形成凹部13cを有している。
貫通孔13bは下から上に向かって約180度の角度範囲で形成されており、該貫通孔13bの外側円弧の曲率中心と内側円弧の曲率中心は一致し、且つ、外側円弧と内側円弧の曲率半径の差は後述する幅Wgを規定する。また、貫通孔13bの最上点から前側の部分は前方に延びる直線状となっている(以下、前側直線部分13b1と言う)。
この貫通孔13bは、図4(A)に示すように、図2(A)に示した電子部品EC1の幅W1または高さH1よりも僅かに大きく、且つ、端面対角寸法D1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有している。貫通孔13bは右板13を左右方向に貫通するものであるため、右板13の厚さによって該貫通孔13bの深さDgが規定されている。つまり、図4(A)に示した貫通孔13bは、同図に破線で示すように、図2(A)に示した電子部品EC1を幅または高さの面が略揃った長さ向きで収容できる。
取出口形成凹部13cは、右板13の上面一部を左右方向に切り欠くようにして形成されており、貫通孔13bに達する所定の深さを有している。つまり、貫通孔13bの最上点及びその前後部分は、取出口形成凹部13cを通じ、上方に向けて部分的に開放している。
また、貫通孔13bの前側直線部分13b1には、四角柱形または円柱形を成し、金属またはプラスチックから形成されたストッパ棒14が嵌め込まれている。このストッパ棒14は、その後部を取出口形成凹部13c側に突出しており、該突出部分を取出口形成凹部13cを通じて露出している。つまり、ストッパ棒14の後部は先に述べた貫通孔13bの開放部分に入り込んでいて、該開放部分のうちのストッパ棒14が存しない領域は後述する上面開口の取出口19となる。
さらに、右板13の後側上部には、後述する取込口形成部材15をネジ止めするのに用いられるネジ挿通孔13dが形成されている。また、右板13の中央部分には、支軸20をネジ止めするのに用いられる複数(図中は4個)のネジ挿通孔13eが中央板12のネジ穴12cに対応して形成されている。
図4(B)に示した貫通孔13b-1は、図4(A)に示した貫通孔13bの変形例である。この貫通孔13b-1は、図2(A)に示した電子部品EC1の端面対角寸法D1よりも僅かに大きく、且つ、長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有している。この場合も、貫通孔13b-1は右板13-1を左右方向に貫通するものであるため、右板13-1の厚さによって該貫通孔13b-1の深さDgが規定されている。つまり、図4(B)に示した貫通孔13b-1は、同図に破線で示すように、図2(A)に示した電子部品EC1を幅及び高さの面の方向に拘わらずに長さ向きで収容できる。
図4(C)に示した貫通孔13b-2は、図2(B)に示した電子部品EC2を供給対象とする場合のものである。この貫通孔13b-2は、図2(B)に示した電子部品EC2の高さH2よりも僅かに大きく、且つ、幅W2よりも小さな幅Dgと、図2(B)に示した電子部品EC2の幅W2よりも僅かに大きな深さDgとを有している。この場合も、貫通孔13b-2は右板13-2を左右方向に貫通するものであるため、右板13-2の厚さによって該貫通孔13b-2の深さDgが規定されている。つまり、図4(C)に示した貫通孔13b-2は、図2(B)に示した電子部品EC2を幅及び高さの面が略揃った長さ向きで収容できる。
図4(D)に示した貫通孔13b-3は、図2(C)に示した電子部品EC3を供給対象とする場合のものである。この貫通孔13bは、図2(C)に示した電子部品EC3の直径R3よりも僅かに大きく、且つ、長さL3よりも小さな幅Wg及び深さDgを有している。この場合も、貫通孔13b-3は右板13-3を左右方向に貫通するものであるため、右板13-3の厚さによって該貫通孔13b-3の深さDgが規定されている。つまり、図4(D)に示した貫通孔13b-3は、図2(C)に示した電子部品EC3を長さ向きで収容できる。
図1に示したケース10を組み立てる際には、まず、図5に示すように、図3(C)に示した右板13の左面に図3(B)に示した中央板12を重ね合わせ、右板13の各ネジ挿通孔13aに止めネジFSを差し込んで、該各止めネジを中央板12のネジ穴12aにねじ込んで両者を結合する。そして、中央板12の凹部12b5に取込口形成部材15を嵌め込み、右板13のネジ挿通孔13dに止めネジFSを差し込んで、該止めネジFSを取込口形成部材15のネジ穴15cにねじ込んで両者を結合する。因みに、取込口形成部材15は、金属またはプラスチックから成り、中央板12の凹部12b5の内形に合致した外形を有すると共に、円弧面15aの分だけ幅が狭くなった狭幅部分15bを有している。また、取込口形成部材15の厚さは中央板12の厚さと一致している。さらに、円弧面15aの曲率半径は貫通孔13bの外側円弧の曲率半径よりも大きく、該曲率半径は中央板12の第1円弧面12b1の曲率半径と同一か或いは僅かに大きい。そして、中央板12の左面に図3(A)に示した左板11を重ね合わせ、左板11の各ネジ挿通孔11aに止めネジFSを差し込んで、該各止めネジを中央板12のネジ穴12aにねじ込んで両者を結合する。説明を省略するが、前記以外の方法によってケース10を組み立てることも可能である。
この組み立てによって、右板13の貫通孔13bの左側開口の上部が、中央板12の貫通孔非形成部分と取込口形成部材15の狭幅部分15bとによって閉塞される。また、右板13の取出口形成凹部13cの左側開口が、中央板12の貫通孔非形成部分によって閉塞される。さらに、中央板12の貫通孔12bの右側開口が右板13によって閉塞されると共に、該貫通孔12bの左側開口が左板11によって閉塞される。つまり、ケース10内には、貫通孔12bの第1円弧面12b1,第2円弧面12b2,第1平面12b3及び第2平面12b4と、取込口形成部材15の円弧面15a及び狭幅部分15bの後面並びに下面と、左板11の右面の一部と、右板13の左面の一部とによって囲まれた、左面視輪郭が略半円形の収納室16(図6,図9及び図10参照)が画成される。
支軸20は、図10に示すように、軸本体20aと、該軸本体20aの左端に設けられた鍔部20bとを有しており、金属またはプラスチックから形成されている。この支軸20は、鍔部20bに設けられた複数(図中は4個)のネジ挿通孔(図示省略)と右板13のネジ挿通孔13eに止めネジ(図示省略)を差し込んで、該各止めネジを中央板12のネジ穴12cにねじ込んで三者を結合することによって、右板13の右面中央に取り付けられている。取り付け後の支軸20の軸本体20aの中心は右板13の貫通孔13bの外側円弧及び内側円弧の曲率中心と一致している。
軸受30は、ラジアルタイプのボールベアリングから成り、図10に示すように、支軸20の軸本体20aにその内輪を嵌め込んで取り付けられている。
ロータ40は、図7(A)〜図7(C)に示すように、円筒部40aと、該円筒部40aの左端に設けられた鍔部40bと、該鍔部40bの左面外周に設けられた環状張出部40cとを有しており、永久磁石の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。また、環状張出部40cに対応する鍔部40bの右面には、円柱形を成す計8個の永久磁石40dが、ロータ40(円筒部40a)の中心と同心の仮想円VC上に各々の磁力中心が位置するように、且つ、N極面とS極面の一方が鍔部40bの右面で露出するように45度間隔で埋設されている。同図から分かるように、各永久磁石40dは環状張出部40cに対応する鍔部40bの右面に形成された所定深さの穴(符号無し)に埋め込んで取り付けられているため、各永久磁石40dは環状張出部40の左面において露出していない。また、環状張出部40cの左面40c1は、円筒部40aの中心線と直交する平坦な面となっている。因みに、各永久磁石40dは円柱形を成しその両端面に磁極を持つものであるため、その磁力中心(磁力線が最も密集する箇所)は円柱形の端面中心と一致している。
このロータ40は、図10に示すように、円筒部40aの内孔40a1を軸受30の外輪に嵌め込んで取り付けられている。この取り付け状態では、各永久磁石40dの磁力中心が位置する仮想円VCの中心は右板13の貫通孔13bの曲率中心と一致しており、ロータ40は支軸30の軸本体20aを中心として回転することでき、該ロータ40の回転に伴って各永久磁石40dは仮想円VCに相当する円軌道で貫通孔13bに沿って移動することができる。また、環状張出部40cの左面40c1は右板13の右面と略平行に向き合っており、該左面40c1は貫通孔13bの右側開口を接触状態または非接触状態で覆っている。さらに、各永久磁石40dの左面(N極面とS極面の他方)も右板13の右面と略平行に向き合っており、各々の磁力は収納室16内に及ぶ。
また、この取り付け状態では、図8〜図10に示すように、右板13の貫通孔13bの右側開口の全てが環状張出部40cの左面40c1によって覆われることに加え、取出口形成凹部13cの右側開口が該環状張出部40cの左面40c1によって覆われる。つまり、ケース10内には、貫通孔13bの右側開口のみが覆われた円弧状の案内溝17が約150度の角度範囲で形成され、また、貫通孔13bの右側開口が覆われ、且つ、左側開口が閉塞された円弧状の供給通路18が案内溝17に続いて約30度の角度範囲で形成され、さらに、該供給通路18の後端にその入口となる取込口18aが形成され、さらに、取出口形成凹部13cの右側開口が覆われ、且つ、左側開口が閉塞された上面開口の取出口19が供給通路18の前端に形成される。このようにして形成された案内溝17は、収納室16内の電子部品EC1を長さ向きで収容して同向きのまま移動させることができる。また、供給通路18は、案内溝17と同一の断面形を有し、且つ、案内溝17内に収容された長さ向きの電子部品EC1をその取込口18aを通じて取り込んで同向きのまま移動させることができる。さらに、上面開口の取出口19は、ストッパ棒14の後面に当接した先頭の電子部品EC1を外部に取り出すことができる。
環状張出部40cの左面40c1による貫通孔13bの右側開口の覆い方には、環状張出部40cの左面40c1が貫通孔13bの右側開口を接触状態で覆う形態(図11参照)と、環状張出部40cの左面40c1が貫通孔13bの右側開口を該右側開口から電子部品EC1が抜け落ちない隙間SLを介して非接触状態で覆う形態(図12参照)の何れかを採用することができる。ロータ40は回転するものであるため、図11に示す接触状態の場合も、環状張出部40cの左面40c1と右板13の右面との間にはロータ40の回転を許容するのに必要な最小限の隙間CLは存在する。また、図12に示す非接触状態の場合における環状張出部40cの左面40c1と右板13の右面との隙間CLは電子部品EC1の幅W1及び高さH1よりも小さければ良いが、案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1を該案内溝17に沿って移動させることを考えれば、該隙間CLは電子部品EC1の幅W1及び高さH1の1/2以下とすることが好ましい。さらに、図12に示す非接触状態の場合には、隙間CLを案内溝17の深さの一部として利用できるので、貫通孔13bの深さDgを隙間CL分だけ小さくすること、即ち、右板13の厚さを隙間CL分だけ小さくすることも可能である。
また、図11及び図12から分かるように、ロータ40の回転時における永久磁石40dと案内溝17との位置関係は、案内溝17と向き合う永久磁石40dの磁力中心が該案内溝17内に向くように、好ましくは永久磁石40dの磁力中心が該案内溝17の幅Wgの中心と一致するように設定されている。勿論、永久磁石40dと案内溝17との位置関係は、永久磁石40dの磁力中心が該案内溝17内に向いていれば、該永久磁石40dの磁力中心が案内溝17の幅Wgの中心から内側または外側に多少ずれるように設定されていても良い。因みに、この位置設定は、各永久磁石40dの磁力中心が位置する仮想円VCの曲率半径を変更することによって行える他、右板13の案内溝17の外周縁及び内周縁の曲率半径を変更することによって行うことができる。
さらに、図9から分かるように、ロータ40の回転時における永久磁石40dと収納室16との位置関係は、案内溝17と向き合う永久磁石40dの面が収納室16の右面における案内溝17及びその両側に対向するように、好ましくは案内溝17と向き合う永久磁石40dの面の全てが収納室16の右面における案内溝17及びその両側に対向するように設定されている。勿論、永久磁石40dと収納室16との位置関係は、案内溝17と向き合う永久磁石40dの面が収納室16の右面における案内溝17及びその両側に対向するようになっていれば、案内溝17と向き合う永久磁石40dの面の外縁部分を除く部分が収納室16の右面における案内溝17及びその両側に対向するように設定されていても良い。因みに、この位置設定は、中央板12の貫通孔12bの第1円弧面12b1の曲率半径を変更することによって行える他、各永久磁石40dの磁力中心が位置する仮想円VCの曲率半径を変更し、且つ、右板13の貫通孔13bの外側円弧及び内側円弧の曲率半径を変更することによって行うことができる。
図示を省略したが、右板13の貫通孔13b(図4(A)参照)を図4(B)〜図4(D)に示した貫通孔13b-1〜13b-3に置換した場合も、該各貫通孔13b-1〜13b-3に対応した案内溝17,供給通路18,取込口18a及び取出口19を前記同様に形成することができる。また、右板13の貫通孔13b(図4(A)参照)を図4(B)〜図4(D)に示した貫通孔13b-1〜13b-3に置換した場合も、前記と同様の位置関係が設定される。
ロータ駆動機構は、ロータ40を所望の方向に回転させ、且つ、停止させるためのものであり、基本的には、モータと、モータ軸に取り付けられた駆動歯車と、モータ制御回路とを有している。ロータ40の外周面等に歯車の代用部分を形成するか、或いは、ロータ40に別部品の歯車を固着し、これら歯車に駆動歯車を噛合させればモータ動作によってロータ40を所望の方向に回転させることができ、且つ、モータ動作の停止によってロータ40の回転を停止させることができる。
次に、図13〜図16を引用して、図1に示したバルクフィーダによって電子部品EC1を供給する動作について説明する。
部品供給に際しては、図13に示すように、ケース10の収納室16内に多数の電子部品EC1をバラ状態で収納する。この収納は、ケース10に設けられた開閉蓋付きの補充口(図示省略)を通じて行う。電子部品EC1の収納量が多すぎると供給通路18内への電子部品EC1の流入確率が低下するため、電子部品EC1の最大収納レベルは収納室16の高さ寸法の約1/2とすることが好ましい。長さが1.0mm前後の電子部品EC1であれば、図1と同一サイズのケースを形成し、且つ、最大収納レベルを収納室16の高さ寸法の約1/2としても、数万個程度の電子部品EC1を収納することができる。
収納室16内に電子部品EC1を収納した後は、図13に示すように、ロータ40を反時計回り方向に数回転させて供給通路18及び取出口19への電子部品EC1の初期供給(所謂、玉詰め)を行う。
ロータ40の回転に伴って円軌道で移動する各永久磁石40dのうち、取込口18aの右側を通過して下方に移動する永久磁石40dの左側には、図13に示すように、収納室16が存しないため、該永久磁石40dの磁力が収納室16内の電子部品EC1に及ぶことが防止される。つまり、永久磁石40dが取込口18aの右側を通過して下方に移動する過程では、該永久磁石40dの磁力によって収納室16内の電子部品EC1に不要な変動(供給通路18内への部品流入に関与しない変動)が生じることは無い。
また、ロータ40の回転に伴って円軌道で移動する各永久磁石40dのうち、収納室16の下部右側を通過して上方に移動する永久磁石40dの左側には該永久磁石40dの磁力透過を阻害するものが無いため、該永久磁石40dの磁力は収納室16内の電子部品EC1に及ぶ。つまり、永久磁石40dが収納室16の下部右側を通過して上方に移動する過程では、図13に示すように、該永久磁石40dの磁力によって複数の電子部品EC1が案内溝17方向(貫通孔13b方向)に吸引され、吸引された複数の電子部品EC1は永久磁石40dの上方移動に伴って案内溝17に沿って上方に移動する。
先に述べたように、ロータ40の回転時における永久磁石40dと案内溝17との位置関係は案内溝17と向き合う永久磁石40dの磁力中心が該案内溝17内に向くように設定され、且つ、ロータ40の回転時における永久磁石40dと収納室16との位置関係は案内溝17と向き合う永久磁石40dの面が収納室16の右面における案内溝17及びその両側に対向するように設定されている。そのため、図13に示すように、永久磁石40dの磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の電子部品EC1は、案内溝17と向き合う永久磁石40dの面のうちの対向面を覆うような輪郭で吸引されると共に、該複数の電子部品EC1には案内溝17内に引き込む力が強く作用して幾つかの電子部品EC1が案内溝17内に収容される。また、案内溝17は貫通孔13bの右側開口をロータ40の環状張出部40cの左面40c1で覆うことによって形成されたものであるので、案内溝17内に収容された電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着される。
つまり、永久磁石40dの磁力によってより多くの電子部品EC1を案内溝17方向に吸引することができると共に、吸引された複数の電子部品EC1を高確率で案内溝17内に収容することができ、これにより後述する供給通路18内への電子部品EC1の流入確率を高めることができる。因みに、案内溝17内に収容される電子部品EC1の向きは、長さ向き(図14参照)と長さ向きと90度異なる向き(図15参照)との2パターンとなり、案内溝17内に収容されない電子部品EC1の向きはランダム(向きがバラバラであることを意味する)となる。
案内溝17内に収容された電子部品EC1を含む複数の電子部品EC1は、永久磁石40dの上方移動に伴って案内溝17に沿ってさらに上方に移動して取込口18aに達する。この過程では、案内溝17内に収容された電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着されているため、該電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着されたままの状態を維持しつつ貫通孔13bに沿ってさらに上方に移動することになる。
つまり、案内溝17内に収容された電子部品EC1を含む複数の電子部品EC1のうち、案内溝17内に収容されている電子部品EC1をその収容形態を崩すことなく確実に上方に移動させることができ、これにより後述する供給通路18内への電子部品EC1の流入確率を高めることができる。
案内溝17内に収容された電子部品EC1を含む複数の電子部品EC1が上方に移動して取込口18aに達したとき、案内溝17内に収容された幾つかの電子部品EC1のうちの最も前側が「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」であるときには、図14に示すように、該電子部品EC1は同向きのまま取込口18aに流入する。また、「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」の後側に存する「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」と「案内溝17内に収容されない電子部品EC1」は、図15に示すように、取込口18aの左側に存する取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に当接し、取込口18aの右側を永久磁石40dが通り過ぎて磁力が及ばなくなったところで下方に落下する。つまり、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」と「案内溝17内に収容されない電子部品EC1」は、「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」が取込口18aに流入することを妨げない。
一方、案内溝17内に収容された幾つかの電子部品EC1のうちの最も前側が「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」であるときには、その後側に「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」が存在しても該電子部品EC1の取込口18aへの流入は「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」によって基本的に阻止される。また、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」と「案内溝17内に収容されない電子部品EC1」は、図15に示すように、取込口18aの左側に存する取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に当接し、取込口18aの右側を永久磁石40dが通り過ぎて磁力が及ばなくなったところで下方に落下する。但し、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」の後側に「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」が存在し、且つ、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」が落下する際に「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」の向きに変化が生じないときには、図14に示すように、該電子部品EC1は取込口18aに流入する。
この流入過程でも、案内溝17内に収容された電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着されているので、「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」は環状張出部40cの左面40c1に吸着されたままの状態を維持しつつ取込口18aに流入することになる。つまり、案内溝17内に収容された電子部品EC1を含む複数の電子部品EC1のうち、「案内溝17内に長さ向きで収容された電子部品EC1」を確実に取込口18aに流入させることができる。
取込口18aに流入した電子部品EC1は、図16に示すように、永久磁石40dの上方移動に伴って供給通路18に沿って長さ向きのままさらに上方に移動し、その先端がストッパ棒14の後面に当接したところで停止して取出口19に供給される。この移動過程でも、供給通路18内に取り込まれた長さ向きの電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着されているので、該電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着されたままの状態を維持しつつ貫通孔13bに沿ってさらに上方に移動することになる。つまり、供給通路18内に取り込まれた長さ向きの電子部品EC1を確実に上方に移動させることができ、且つ、取出口19に供給することができる。
前述の一連の作用はロータ40を数回転させる際に繰り返されるため、図16に示すように、ストッパ棒14の後面に当接した先頭の電子部品EC1の後側には複数の電子部品EC1が連なる。
ロータ40を反時計回り方向に数回転させて供給通路18及び取出口19への電子部品EC1の初期供給が終わった後は、図16に示すように、ロータ40の永久磁石40dが取出口19の右側を通り過ぎた位置(待機位置)で該ロータ40を停止させる。
図1に示したバルクフィーダからの電子部品EC1の取り出しは図16に示した待機位置で行われる。具体的には、マウンタ(電子部品搭載装置)の吸着ノズル(図示省略)を取出口19に向かって下降させて該取出口19に位置する先頭の電子部品EC1を吸着した後に、該吸着ノズルを上昇させることによって行われる。取出口19が円弧状の供給通路18の最上点に位置していることから、該取出口19に位置する先頭の電子部品EC1の後側に複数の電子部品EC1が連なっていても、該後続の電子部品EC1から先頭の電子部品EC1に対してその取り出しに支障を生じるような負荷(例えば押圧力)が加わることは無い。
取出口19に位置する先頭の電子部品EC1が取り出された後は、待機位置にあるロータ40を反時計回り方向に所定角度、例えば45度や90度や135度や180度回転させて該ロータ40を再び前記待機位置で停止させる。因みに、電子部品EC1の取り出しは図示省略のセンサによって簡単に検出できるので、該検出信号に基づいてロータ40の回転を開始することができる。待機位置にあるロータ40を反時計回り方向に所定角度回転する過程では、「案内溝17内への電子部品EC1の収容」と「案内溝17から取込口18aへの電子部品EC1の流入」と「供給通路18内における電子部品EC1の移動」が前記と同様に行われ、電子部品EC1が再び取出口19に供給される。これ以後も、取出口19に位置する先頭の電子部品EC1が取り出される度に待機位置にあるロータ40は反時計回り方向に所定角度回転する。
図示を省略したが、右板13の貫通孔13b(図4(A)参照)を図4(B)〜図4(D)に示した貫通孔13b-1〜13b-3に置換してこれらに対応した案内溝17,供給通路18,取込口18a及び取出口19を形成した場合でも、「案内溝17内への電子部品EC1〜EC3の収容」と「案内溝17から取込口18aへの電子部品EC1〜EC3の流入」と「供給通路18内における電子部品EC1〜EC3の移動」を前記同様に行うことができる。因みに、右板13の貫通孔13b(図4(A)参照)を図4(B)に示した貫通孔13b-1に置換した場合には、電子部品EC1が幅または高さの面が揃わない長さ向き(図4(B)の破線参照)で案内溝に収容され得るが、案内溝17内を移動する過程や供給通路18内を移動する過程では該電子部品EC1それ自体に姿勢を安定化させる変位が生じるため、該電子部品EC1は幅または高さの面が揃った姿勢で取出口19に供給されることになる。
前記実施形態のバルクフィーダは、収納室16の右面に下から上に向かって形成された円弧状の貫通孔13bと、収納室16の右面外側に回転自在に配置され、且つ、収納室16の右面と向き合う環状張出部40cの左面40c1によって貫通孔13bの右側開口を覆うロータ40と、ロータ回転時に貫通孔13bに沿う所定の円軌道で移動するようにロータ40に設けられ、且つ、収納室16内の電子部品EC1を磁力により貫通孔13b方向に吸引するための複数の永久磁石40dと、貫通孔13bの左側開口の上部を閉塞する部材(中央板12の貫通孔非形成部分と取込口形成部材15の狭幅部分15b)とを備え、貫通孔13bの右側開口のみを覆うことによって収納室16内の電子部品EC1を長さ向きで収容して同向きのまま移動させるための円弧状の案内溝17が形成され、また、貫通孔13bの右側開口及び左側開口を覆うことによって案内溝17内に収容された長さ向きの電子部品EC1をその取込口18aを通じて取り込んで同向きのまま移動させるための円弧状の供給通路18が案内溝17に続いて形成されている。そのため、永久磁石40dの磁力による吸引によって案内溝17内に収容された電子部品EC1を含む複数の電子部品EC1が該永久磁石40dの上方移動に伴って案内溝17に沿って上方に移動して取込口18aに達する過程では、案内溝17内に収容された電子部品EC1は環状張出部40cの左面40c1に吸着したままの状態を維持しつつ貫通孔13bに沿って上方に移動することになる。つまり、案内溝17内に収容された電子部品EC1を含む複数の電子部品EC1のうち、案内溝17内に収容されている電子部品EC1をその収容形態を崩すことなく確実に上方に移動させることができ、これにより供給通路18内への電子部品EC1の流入確率を高めることができる。
また、前記実施形態のバルクフィーダでは、ロータ40の回転時における永久磁石40dと案内溝17との位置関係は案内溝17と向き合う永久磁石40dの磁力中心が該案内溝17内に向くように設定され、且つ、ロータ40の回転時における永久磁石40dと収納室16との位置関係は案内溝17と向き合う永久磁石40dの面が収納室16の右面における案内溝17及びその両側に対向するように設定されている。そのため、永久磁石40dの磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の電子部品EC1は、案内溝17と向き合う永久磁石40dの面のうちの対向面を覆うような輪郭で吸引されると共に、該複数の電子部品EC1には案内溝17内に引き込む力が強く作用して幾つかの電子部品EC1が案内溝17内に収容される。つまり、永久磁石40dの磁力によってより多くの電子部品EC1を案内溝17方向に吸引することができると共に、吸引された複数の電子部品EC1を高確率で案内溝17内に収容することができ、これにより供給通路18内への電子部品EC1の流入確率をより高めることができる。
要するに、電子部品EC1が供給通路18内に流入する確率を高めることによって該電子部品EC1の取出口19への供給を連続して行えるので、マウンタ(電子部品搭載装置)の吸着ノズルによって取出口19から電子部品ECを取り出す時間間隔が高速化しても、該高速化に十分に追従できる。
また、前記実施形態のバルクフィーダでは、供給通路18は収納室16の上方まで延設されていて、且つ、その先端には電子部品EC1を外部に取り出すための上面開口の取出口19が設けられている。つまり、ケース10の上面に上面開口の取出口19を設けることによってバルクフィーダ自体をコンパクトに形成することができると共、取込口18aから取出口19に至る供給通路18の長さを短くすることによって該供給通路18内における電子部品ECの移動並びに取出口19への電子部品ECの供給をスムースに行うことができる。
さらに、前記実施形態のバルクフィーダは、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された電子部品EC1」及び「案内溝17内に収容されない電子部品EC1」を当接させて落下させるための取込口形成部材15がケース10内に着脱自在に取り付けられている。つまり、取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に電子部品EC1が当接することによって該当接箇所に摩耗を生じた場合でも、取込口形成部材15を新しいものに交換することによって、供給通路18内への電子部品ECの流入を支障なく行えると共に電子部品ECの落下を的確に行うことができる。
これら作用,効果は、右板13の貫通孔13b(図4(A)参照)を図4(B)〜図4(D)に示した貫通孔13b-1〜13b-3に置換してこれらに対応した案内溝17,供給通路18,取込口18a及び取出口19を形成した場合でも同様に得られることは言うまでもない。
尚、前記実施形態では、ロータ40に設けた環状張出部40cの左面40c1によって右板13の貫通孔13bの右側開口を接触状態で覆う形態(図11参照)と非接触状態で覆う形態(図12参照)を示したが、貫通孔13bの右側開口を接触状態で覆う場合には、ロータ40の回転時抵抗を軽減する意味からして接触面積は極力小さくしたほうが好ましく、また、回転時抵抗をより軽減するためにフッ素樹脂等から成る滑り促進層を環状張出部40cの左面40c1または該左面40c1と接触する右板13の右面領域に設けるようにしても良い。
一方、貫通孔13bの右側開口を非接触状態で覆う場合には接触状態で覆う場合のようなロータ40の回転時抵抗を無視できるので、この場合には貫通孔13bの右側開口を覆う面の形状は任意である。図17(A)はその一例を示すもので、該ロータ41は、円筒部41aと、該円筒部41aの左端に設けられた鍔部41bとを有しており、該鍔部41bの右面外周には、円柱形を成す計8個の永久磁石41cが、ロータ40と同様の仮想円VC上に各々の磁力中心が位置するように、且つ、N極面とS極面の一方が鍔部41bの右面で露出するように45度間隔で埋設されている。このロータ41にあっては、鍔部41bの左面41b1が貫通孔13bの右側開口を覆う面となる。
また、前記実施形態では、各永久磁石40dをそのN極面とS極面の一方が鍔部40bの右面で露出するように埋設したロータ40を示したが、貫通孔13bの右側開口を覆う面にN極面とS極面の一方が露出するように各永久磁石を埋設することも可能である。図17(B)はその一例を示すもので、該ロータ42は、円筒部42aと、該円筒部42aの左端に設けられた鍔部42bと、該鍔部42bの左面外周に設けられた環状張出部42cとを有しており、環状張出部42cに対応する鍔部42bの左面には、円柱形を成す計8個の永久磁石42dが、ロータ40と同様の仮想円VC上に各々の磁力中心が位置するように、且つ、N極面とS極面の一方が環状張出部42cの左面42c1で露出するように45度間隔で埋設されている。図17(C)はその他の例を示すもので、該ロータ43は、円筒部43aと、該円筒部43aの左端に設けられた鍔部43bとを有しており、該鍔部43bの左面外周には、円柱形を成す計8個の永久磁石43cが、ロータ40と同様の仮想円VC上に各々の磁力中心が位置するように、且つ、N極面とS極面の一方が鍔部43bの左面43b1で露出するように45度間隔で埋設されている。これらロータ42,43にあっては、各永久磁石42d,43cのN極面とS極面の一方が環状張出部42cの左面42c1または鍔部43bの左面43b1で露出するようになっているため、各永久磁石42d,43cの露出面が環状張出部42cの左面42c1または鍔部43bの左面43b1と段差を生じないようにして埋設して、該段差による電子部品EC1の引っかかりを避けることが肝要である。
また、前述の実施形態では、収納室16として左面視輪郭が略半円形のものを示したが、該収納室16の形状を変更しても、例えば中央板12の貫通孔12bの第1円弧面12b1及び第2円弧面12b2の下端を前方に延設することによって収納室16よりも大きな左面視輪郭を有する略扇形の収納室を形成しても、前記同様の作用,効果を得ることができる。
また、前記実施形態では、ケース10の右板13に下から上に向かって約180度の角度範囲で貫通孔13bを形成したものを示したが、該貫通孔13bの角度範囲は多少増減しても構わず、増減した場合でも前記同様の作用,効果を得ることができる。同様に、約30度の角度範囲で供給通路18を形成したものを示したが、該供給通路18の角度範囲は取出口19の位置を変えずに多少増減しても構わず、増減した場合でも前記同様の作用,効果を得ることができる。
さらに、前記実施形態では、ロータ40に計8個の永久磁石40dを45度間隔で設けたものを示したが、該永久磁石40dの数はロータ40の回転速度に応じて増減しても構わず、増減した場合でも前記同様の作用効果を得ることができる。例えば、ロータ40の回転速度が1/2の場合には永久磁石40dの数を16個としてこれらを22.5度間隔で配置すれば良く、また、ロータ40の回転速度が8/1の場合には永久磁石40dの数を1個とすれば良い。