JP2011242846A - 車載通信装置、周辺車両情報処理方法およびプログラム - Google Patents
車載通信装置、周辺車両情報処理方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】車車間通信、路車間通信、自車両センサのうち少なくとも2つ以上を併用しつつ、従来よりも少ない処理量で、周辺車両に関する必要な情報を取得することを課題とする。
【解決手段】本発明は、車両(自車両100)に搭載され、周辺車両の情報を処理する車載通信装置(通信端末101)であって、複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車両同士の相対距離の閾値、および、他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の位置情報を記憶する記憶部と、記憶部を参照し、車両同士の相対距離の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する処理部と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、車両(自車両100)に搭載され、周辺車両の情報を処理する車載通信装置(通信端末101)であって、複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車両同士の相対距離の閾値、および、他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の位置情報を記憶する記憶部と、記憶部を参照し、車両同士の相対距離の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する処理部と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両において周辺車両情報を処理する技術に関する。
近年、自動車産業において、高まる安全向上の要請に応えるために、様々な安全装置の車両への搭載が進んでいる。最近では、安全装置として周囲の危険(車両同士の衝突など)を検知するためのセンサ類の実装が進んでいる。センサ類としては、例えば、レーザーレーダーやミリ波センサなどがあげられる。これらのセンサなどを用いることで、自動的に周囲の危険を検知し、ドライバへの注意喚起や自動制御処理を実行し、危険を回避することが可能となる。
具体的には、例えば、レーザーレーダーで前方の車両を検知し、衝突の危険があると判定するとドライバに注意を促し、それでも衝突の危険を回避できない場合は自動ブレーキをかけることで衝突時の被害を軽減するといった方法がある。今後は、センサでは検知することのできない範囲の危険を、通信を用いて検知して回避するアプリケーションが実用化されていくと考えられる。
通信を用いて危険を検知する場合、大きく2通りの方法が考えられる。1つは「車車間通信(車両同士の通信)を用いて自分自身の位置や車速を互いに通知することで周囲の危険を検知する方法」である。もう1つは「交差点などの危険な個所に設置された路側機がセンサなどを用いて周辺の危険を検知し、その情報を路車間通信(路側機と車両の通信)で通知することで周囲の危険を検知する方法」である。
いずれの方法の場合も車両に通信端末を設置する必要があり、ユーザへの費用負担はほとんど変わらない。そして、将来的にはどちらか片方の方法に統一されるよりも両方法が併存する可能性が高い。そのため、車車間通信、路車間通信で得られた情報の有効な利用が望まれる。
これに関し、特許文献1では、路側機からの情報を受信すると車車間通信を停止させることで、路側機のある場所では路車間通信、路側機のない場所では車車間通信を用いた安全運転支援が実施できるようにする技術が開示されている。
また、特許文献2では、車車間通信、路車間通信、自車両センサそれぞれの信頼度をまず設定しておく。そして、同一車両の検知の重複度(多重レベル)と前記信頼度とに応じてトータル信頼度を判定し、そのトータル信頼度に応じて、実行する運転支援(警告表示、警告音、自動ブレーキなど)を使い分ける技術が開示されている。
特許文献1の技術では、路側機のある場所では、路車間通信を行い、車車間通信を行わないようにすることができる。しかし、その際、路側機の持つセンサはある車両の陰に隠れている車両の検知に失敗する可能性があり、車車間通信を行わないことがデメリットとなってしまうことがある。つまり、車車間通信と路車間通信を併用しないことにより、必要な周辺車両の情報を取得できない可能性が高くなってしまう。
一方、特許文献2の技術では、車車間通信、路車間通信、自車両センサという3つの異なる方法を併用するため、必要な周辺車両の情報を充分に取得できるようにも思える。しかし、同一車両の検知の重複度を高精度で判定すること自体がまず困難である。理由としては、例えば、車車間通信で取得する車両の位置情報は、GPS(Global Positioning System)を利用したデータであって精度が低いことが挙げられる。
その結果、例えば、2つの位置情報が同一車両に関するものであると判定できないと、扱う情報量を減らすことができず、制御機器での処理負担が大きなものになり、既存の制御処理に悪影響を及ぼすことになる。また、前記した重複度の判定の信頼性が低いと、複数種類の運転支援を適切に使い分けることができない。
なお、前記したように車車間通信で得られる車両の位置情報には誤差があり、受信した側でその誤差を排除することはできない。また、車車間通信、路車間通信、自車両センサから得られる周辺車両の情報には、精度や情報量などの観点からそれぞれ一長一短がある。また、危険を回避するための周辺車両の情報として、必ずしも周辺の個別の車両それぞれに関する情報が必要とは限らない。
そこで、本発明は、前記した問題に鑑みてなされたものであり、車車間通信、路車間通信、自車両センサのうち少なくとも2つ以上を併用しつつ、従来よりも少ない処理量で、周辺車両に関する必要な情報を取得することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載され、周辺車両の情報を処理する車載通信装置であって、複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車両同士の相対距離の閾値、および、他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の位置情報を記憶する記憶部と、記憶部を参照し、車両同士の相対距離の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する処理部と、を備える。
本発明によれば、車車間通信、路車間通信、自車両センサのうち少なくとも2つ以上を併用しつつ、従来よりも少ない処理量で、周辺車両に関する必要な情報を取得することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する。)について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る通信端末(車載通信端末)が適用される無線通信を用いた安全運転支援のためのシステム構成の例を示した図である。
図1は、本発明の実施形態に係る通信端末(車載通信端末)が適用される無線通信を用いた安全運転支援のためのシステム構成の例を示した図である。
図1に示すように、無線通信を用いた安全運転支援のためのシステムは、外部との通信機能である通信端末101を持ち様々な電子装置の集合体である自車両100と、通信機能を持つ他車両110と、車両(自車両100および他車両110)と通信をするための通信端末121を持つ路側機120と、から構成される。なお、図1では他車両110と路側機120を1つずつしか記載していないが、実際には複数ずつあるものとする。
他車両110は、自身の位置情報や車速情報が記された車車間通信データ131を定期的に周囲に送信する。自車両100は、他車両110が送信した車車間通信データ131を通信端末101で受信することで、その他車両110の位置を知り、周囲の車両の配置を確認し、衝突の危険の判定を行い、ドライバへの注意喚起や自動制御などの安全運転支援を実施する。
路側機120は、交差点など衝突事故が発生しやすい場所に設置されている。路側機120は、通信端末121のほかに車両検知センサ122を備え、周囲に進入してきた車両を車両検知センサ122で捉え、周囲の車両の配置の情報を記した路車間通信データ132を定期的に通信端末121から周囲に送信する。
自車両100は、路側機120が送信した路車間通信データ132を通信端末101で受信することで、路側機120の周辺の車両の配置を知り、自車両100の周囲の車両の配置を確認し、衝突の危険の判定を行い、ドライバへの注意喚起や自動制御などの安全運転支援を実施する。
自車両100では、車外の装置と通信するための通信端末101やカーナビゲーション端末102、自車両100を制御する制御機器103が、車載N/W(ネットワーク)104で接続されている。制御機器103は、エンジンECU(Electronic Control Unit)やブレーキECUといった自車両100を制御するためのECUから構成されている。車載N/W104は、CAN(Controller Area Network)やFlexRayなどの規格に準拠したネットワークである。
通信端末101は、他車両110から受信した車車間通信データ131や、路側機120から受信した路車間通信データ132を用いて、自車両100周辺の車両の位置情報を車群の位置情報に変換する。車群の位置情報に変換したデータは定期的に通信端末101から車載N/W104に車群データ133として送信される。
車群データ133を受信した制御機器103は、車群データ133から把握される車間距離や相対速度差などにより衝突の危険性を判定し、危険があると判定した場合は自動でブレーキ制御を行ったり、自動でステアリング制御を行ったりする。車群データ133を受信したカーナビゲーション端末102は、衝突の危険性を判定し、危険があると判定した場合はカーナビゲーション用の画面によってドライバに注意喚起の表示を行ったりする。
次に、通信端末101のソフトウェア構成について説明する。図2に示すように、通信端末101は、車車間通信部201、路車間通信部202、車載N/W通信部203、他車両位置情報取得部204、周辺車両位置情報取得部205、地図情報受信部206、周辺車両情報配信部207(処理部)、車群情報変換部208(処理部)とデータを記憶するための地図情報バッファ211、受信情報バッファ212(記憶部)、車群設定用バッファ213、車群情報バッファ214、設定情報215(記憶部)を備えている。
車車間通信部201は、無線通信を用いて他車両110からの車車間通信データ131を受信し、受信した車車間通信データ131を他車両位置情報取得部204に受け渡す。
他車両位置情報取得部204は、車車間通信部201から受け取った車車間通信データ131の内容を読み取り、受信情報バッファ212へ記録する。なお、車車間通信データ131には送信元の車両を識別するための識別子が設定されている。この識別子を用いて、他車両位置情報取得部204は、受信情報バッファ212に既に同一の識別子のデータが記録されているかを確認し、記録されている場合は上書きをする。
路車間通信部202は、無線通信を用いて路側機120からの路車間通信データ132を受信し、受信した路車間通信データ132を周辺車両位置情報取得部205に受け渡す。
周辺車両位置情報取得部205は、路車間通信部202から受け取った路車間通信データ132の内容を読み取り、受信情報バッファ212へ記録する。受信情報バッファ212にすでに路車間通信で受信したデータが記録されている場合はデータの上書きを行う。
車載N/W通信部203は、車載N/W104とのデータの送受信を実行する。送受信するデータにはデータ識別子がついており、車載N/W通信部203は、車載N/W104からの受信データが地図データ134と判定できる場合は、その地図データ134を地図情報受信部206に受け渡す。一方、車載N/W通信部203は、周辺車両情報配信部207から車群データ133を受け取り、受け取った車群データ133を車載N/W104に送信する。
地図情報受信部206は、車載N/W通信部203から地図データ134を受け取ると、地図データ134のリンク情報、ノード情報を読み取り、地図情報バッファ211に記録する。地図情報受信部206は、さらに、地図データ134に記載されている自車両位置情報(自車両位置462)を元に自車両100が存在しているリンクを決定し地図情報バッファ211に記録する。なお、地図情報バッファ211にすでに地図情報が記録されている場合はデータの上書きを行う。
車群情報変換部208は、設定情報215に設定した出力周期ごとに処理を実行する。車群情報変換部208は、受信情報バッファ212に記録された複数の周辺車両を車群で分類し、車群情報バッファ214のデータを生成し、処理を周辺車両情報配信部207に受け渡す。
車群情報変換部208は、車群情報バッファ214のデータを生成するとき、受信情報バッファ212内の車両位置情報を自車両との相対距離でソートし、同一の車群かの判定を行うが、一時的な記録領域として車群設定用バッファ213を利用する。車群かどうかの判定をする各種設定は設定情報215にあらかじめ設定しておく。車載N/W104に出力する車群情報の上限数は設定情報215に設定し、その上限数までしか車群情報を車群情報バッファ214に記録しない。
周辺車両情報配信部207は、車群情報変換部208から通知を受け、車群情報バッファ214のデータから車群データ133を生成し、車載N/W通信部203に渡す。
地図情報バッファ211は、自車両周辺の地図情報を記録しており、自車両の位置情報、周辺のノード情報およびノードを接続するためのリンク情報で構成されている。これらの情報はカーナビゲーション端末102から定期的に車載N/W104に送信されており、車載N/W104からデータを受信した後、地図情報受信部206によって記録される。この記録媒体としてRAM(Random Access Memory)302(図3参照)が利用される。
受信情報バッファ212は、車車間通信データ131、路車間通信データ132によって通知された周辺の車両位置情報を記録しており、データを受信するたびに更新される。この記録媒体としてRAM302(図3参照)が利用される。
車群設定用バッファ213は、車群情報変換部208が受信情報バッファ212の内容を元に車群情報バッファ214を生成するとき、一時的な記録領域として使用するものである。この記録媒体としてRAM302(図3参照)が利用される。
車群情報バッファ214は、車群情報変換部208により受信情報バッファ212に記載された自車両周辺の検知車両から一定条件に従い抽出された検知車群のリストを記録しており、設定情報215に設定された車群データ出力周期毎に更新がされる。この記録媒体としてRAM302(図3参照)が利用される。
設定情報215は、あらかじめ通信端末101に設定されている設定情報である。車群判定のパラメータや車群データ出力のパラメータが事前に設定されている。この設定情報215を記録する記録媒体として、ROM(Read Only Memory)303(図3参照)が利用される。
次に、通信端末101のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、通信端末101は、車車間通信I/F(インタフェース)304、路車間通信I/F(インタフェース)305、車載N/W(ネットワーク)・I/F(インタフェース)306、CPU(Central Processing Unit)301、RAM302、ROM303、およびこれらを接続する内部バス307から構成される。
車車間通信I/F304は、他車両110と車車間通信を実行するための通信I/Fであり、あらかじめ車車間通信用に設定された周波数帯であらかじめ決定された通信プロトコルを用いて通信を行う。
路車間通信I/F305は、路側機120と路車間通信を実行するための通信I/Fであり、あらかじめ路車間通信用に設定された周波数帯であらかじめ決定された通信プロトコルを用いて通信を行う。なお、地域によっては車車間通信と路車間通信が同一の周波数帯で同一の通信プロトコルを用いる場合もあり、その場合は車車間通信I/F304と路車間通信I/F305を一つの車車/路車間通信I/Fとして設定してもよい。
車載N/W・I/F306は、車載N/W104に接続された機器と通信を実行するための通信I/Fであり、車載N/W104の種類に応じたプロトコルを実装した機器が用いられる。例えば、車載N/W104がCANであれば、車載N/W・I/F306はCANプロトコルを実行するためのI/Fとなる。
CPU301は、通信端末101のプログラムを実行する部分である。図2で通信端末101のソフトウェア構成として示した各機能ブロックの実行プログラムはROM303に記録されており、起動時にRAM302に展開され、CPU301で実行される。
次に、通信端末101の各種通信に用いられるデータのデータフォーマットについて説明する。図4A(a)に示すように、本実施形態の通信で用いられる共通のデータフォーマットである共通データフォーマット410は、データ識別子411、データ部412からなる。データ識別子411には、データ部412に記載(格納)するデータの種類を一意に識別するための識別子が付加される。
本実施形態においては、他車両110から位置情報を受信するときの車車間通信データ131を示すデータの場合「#100」を用い、路側機120から周辺車両の位置情報を受信するときの路車間通信データ132を示すデータの場合「#200」を用い、通信端末101(自身)が車載N/W104に出力する車群データ133の場合「#300」を用い、カーナビゲーション端末102が車載N/W104に出力する地図データ134の場合「#400」を用いる。データ部412は、データ識別子411に設定したデータの種類に応じて決められたフォーマットのデータが記載される。
図4A(b)に示すように、車車間通信データ131は、データ識別子421、車両識別子422、緯度423、経度424、車速425、車速ベクトルの向き426、タイムスタンプ427からなる。データ識別子421は、前記したように、このデータが車車間通信データ131であることを示すための識別子が記載され、本実施形態では「#100」が記載される。
車両識別子422は、そのデータを出力した車両を一意に識別するための識別子で車体番号などの番号が記載される。車両識別子422を持つことで、周辺にいる複数の他車両110から車車間通信データ131を受信した場合でも新しく検知した車両のデータなのか、既に検知している車両のデータの更新なのかを受信側で判定することができる。
緯度423は、データを出力する車両のデータ出力段階での車両位置の緯度を示したものであり、送信元車両がGPS情報などを元に生成する。
経度424は、データを出力する車両のデータ出力段階での車両位置の経度を示したものであり、送信元車両がGPS情報などを元に生成する。
経度424は、データを出力する車両のデータ出力段階での車両位置の経度を示したものであり、送信元車両がGPS情報などを元に生成する。
車速425は、データを出力する車両のデータ出力段階での車両の速さを示したものであり、送信元車両が車載N/W経由で車速パルスを取得するなどすることで生成する。
車速ベクトルの向き426は、データを出力する車両のデータ出力段階での車両の進行方向を示したものであり、例えば、北向きを起点に何度傾いているかで表現される。
タイムスタンプ427は、データ出力車両のデータ出力時刻を示すものである。
車速ベクトルの向き426は、データを出力する車両のデータ出力段階での車両の進行方向を示したものであり、例えば、北向きを起点に何度傾いているかで表現される。
タイムスタンプ427は、データ出力車両のデータ出力時刻を示すものである。
図4A(c)に示すように、路車間通信データ132は、データ識別子431、検知車両数432、1〜N台目の検知車両のデータ433(以下、単に「検知車両のデータ433」とも称する。)、タイムスタンプ434からなる。なお、検知車両のデータ433は緯度435、経度436、車速437、車速ベクトルの向き438からなる。
データ識別子431は、このデータが路車間通信データ132であることを示すための識別子が記載され、本実施形態では「#200」が記載される。
検知車両数432は、路側機120が車両検知センサ122で検知し路車間通信データ132として送信しようとしている周辺車両の台数を示す。
検知車両数432は、路側機120が車両検知センサ122で検知し路車間通信データ132として送信しようとしている周辺車両の台数を示す。
検知車両のデータ433は、検知車両数432に設定された台数分だけ続く。検知車両のデータ433には、路側機120が検知した各車両の詳細な情報が示される。緯度435は、検知した車両の存在する位置の緯度を示す。経度436は、検知した車両の存在する位置の経度を示す。車速437は、検知した車両の速さを示す。車速ベクトルの向き438は、検知した車両の進行方向を示したものであり、北向きを起点に何度傾いているかで表現される。
タイムスタンプ434は、路側機120のデータ出力時刻を示すものである。
タイムスタンプ434は、路側機120のデータ出力時刻を示すものである。
図4Bに示すように、車群データ133は、データ識別子441、検知車群数442、1〜N個目の検知車群のデータ443(以下、単に「検知車群のデータ443」とも称する。)、タイムスタンプ444からなる。なお、検知車群のデータ443は、緯度445、経度446、車速447、車速ベクトルの向き448、左幅449、右幅450、奥行き451、最低車両数452、最大車両数453からなる。
データ識別子441は、このデータが車群データ133であることを示すための識別子が記載され、本実施形態では「#300」が記載される。
検知車群数442は、他車両110や路側機120から取得した周辺車両の位置情報に対して位置、車速の近いものを車群としてまとめることで生成された周辺の車群の数を示す。
検知車群数442は、他車両110や路側機120から取得した周辺車両の位置情報に対して位置、車速の近いものを車群としてまとめることで生成された周辺の車群の数を示す。
検知車群のデータ443には、検知した各車群の詳細な情報が示される。
緯度445は、検知した車群の代表車両の位置の緯度を示す。なお、本実施形態では、車群の代表車両として、車群としてまとめられている検知車両のうち自車両100に最も近い位置にある車両が設定される。
経度446は、検知した車群の代表車両の位置の経度を示す。
緯度445は、検知した車群の代表車両の位置の緯度を示す。なお、本実施形態では、車群の代表車両として、車群としてまとめられている検知車両のうち自車両100に最も近い位置にある車両が設定される。
経度446は、検知した車群の代表車両の位置の経度を示す。
車速447は、検知した車群の代表車両の速さを示す。
車速ベクトルの向き448は、検知した車群の代表車両の進行方向を示し、北向きを起点に何度傾いているかで表現される。
車速ベクトルの向き448は、検知した車群の代表車両の進行方向を示し、北向きを起点に何度傾いているかで表現される。
左幅449は、検知した車群の代表車両の位置を起点に、設定している車群の領域のうち進行方向左側の幅を示す。
右幅450は、検知した車群の代表車両の位置を起点に、設定している車群の領域のうち進行方向右側の幅を示す。
奥行き451は、検知した車群の代表車両の位置を起点に、設定している車群の領域の最後尾までの距離を示す。
右幅450は、検知した車群の代表車両の位置を起点に、設定している車群の領域のうち進行方向右側の幅を示す。
奥行き451は、検知した車群の代表車両の位置を起点に、設定している車群の領域の最後尾までの距離を示す。
最低車両数452は、車群のうち確実に別車両であると判断できる車両数を示す。つまり、車車間通信データ131と路車間通信データ132では同一車両を検知している場合があるが、同一車両かどうかを完全には判定できないため、考えられる車両数の最低数として、車車間通信データ131における検知車両数と路車間通信データ132における検知車両数のうち、値の大きい方を最低車両数452とする。
同様に、最大車両数453は、考えられる車両数の最大数として、車車間通信データ131における検知車両数と路車間通信データ132における検知車両数との和をとったものとする。つまり、車車間通信データ131における検知車両と路車間通信データ132における検知車両にまったく重複がなかったものとして計算する。
タイムスタンプ444は、通信端末101が車載N/W104に車群データを出力する時刻を示すものである。
図4Cに示すように、地図データ134は、データ識別子461、自車両位置462、ノード数463、1〜N個目のノードデータ464(以下、単に「ノードデータ464」とも称する。)、リンク数465、1〜N個目のリンクデータ466(以下、単に「リンクデータ466」とも称する。)、タイムスタンプ467からなる。
なお、自車両位置462は、緯度468、経度469からなる。
ノードデータ464は、ノード識別子470、緯度471、経度472、リンク数473からなる。
リンクデータ466は、開始ノード識別子474、終了ノード識別子475からなる。
ノードデータ464は、ノード識別子470、緯度471、経度472、リンク数473からなる。
リンクデータ466は、開始ノード識別子474、終了ノード識別子475からなる。
データ識別子461は、このデータが地図データ134であることを示すための識別子が記載され、本実施形態では「#400」が記載される。
自車両位置462は、現在、自車両100が存在する位置を示し、GPSで取得したデータやカーナビゲーション端末102でのマップマッチングの結果を用いて生成される。
緯度468は自車両100の位置の緯度を示し、経度469は自車両100の位置の経度を示す。
自車両位置462は、現在、自車両100が存在する位置を示し、GPSで取得したデータやカーナビゲーション端末102でのマップマッチングの結果を用いて生成される。
緯度468は自車両100の位置の緯度を示し、経度469は自車両100の位置の経度を示す。
ノード数463は、自車両100の周辺の道路形状を示すために必要なノードの数を示す。なお、道路形状はノードとリンクで示され、ポイントとなる点をノードとして設定し、各ノードの接続関係をリンクとして設定する。そのため、交差点やカーブなどがノードとして設定される。
ノードデータ464のデータ数は、ノード数463で設定された数だけ設定される。
ノードデータ464は、各ノードの詳細な情報が示される。
ノード識別子470は、ノードを一意に決定できる識別子を示す。
ノードデータ464は、各ノードの詳細な情報が示される。
ノード識別子470は、ノードを一意に決定できる識別子を示す。
緯度471は、該当するノードの位置の緯度を示す。
経度472は、該当するノードの位置の経度を示す。
リンク数473は、該当するノードが他のいくつのノードとリンクによって接続されているかを示す。
経度472は、該当するノードの位置の経度を示す。
リンク数473は、該当するノードが他のいくつのノードとリンクによって接続されているかを示す。
リンク数465は、ノードデータ464で設定されたノード間の接続関係を示すためのリンクの数を示す。
リンクデータ466のデータ数は、リンク数465で設定された数だけ設定される。リンクデータ466には各リンクの詳細な情報が示される。
リンクデータ466のデータ数は、リンク数465で設定された数だけ設定される。リンクデータ466には各リンクの詳細な情報が示される。
開始ノード識別子474は、リンクの起点となるノードを示す識別子を示す。
終了ノード識別子475は、リンクの終点となるノードを示す識別子を示す。
なお、開始ノード識別子474、終了ノード識別子475にはノードデータ464で設定されたノードのみが設定される。
終了ノード識別子475は、リンクの終点となるノードを示す識別子を示す。
なお、開始ノード識別子474、終了ノード識別子475にはノードデータ464で設定されたノードのみが設定される。
タイムスタンプ467は、カーナビゲーション端末102が車載N/W104に地図データ134を出力する時刻を示すものである。
次に、図5を参照して、地図情報バッファ211の設定内容について説明する。地図情報バッファ211は3つのデータセットからなる。
図5(a)は、地図情報変数の設定を示す図である。地図情報の変数としては、自車両緯度501、自車両経度502、ノード数503、リンク数504の4つの変数が設定される。これらの設定は地図データ134を元に生成される。
自車両緯度501は、地図データ134の自車両位置の緯度468が設定される。
自車両経度502は、地図データ134の自車両位置の経度469が設定される。
自車両経度502は、地図データ134の自車両位置の経度469が設定される。
ノード数503は、地図データ134のノード数463が設定される。
リンク数504は、地図データ134のリンク数465が設定される。
図5(a)の例では、自車両緯度501として(北緯)34.99700度、自車両経度502として(東経)140.00002度、ノード数503として5つ、リンク数504として4つが設定されている状態を示す。
リンク数504は、地図データ134のリンク数465が設定される。
図5(a)の例では、自車両緯度501として(北緯)34.99700度、自車両経度502として(東経)140.00002度、ノード数503として5つ、リンク数504として4つが設定されている状態を示す。
図5(b)は、ノード情報の設定を示す図である。ノード情報は、ノード識別子511、緯度512、経度513、リンク数514からなる。これらの設定は地図データ134を元に生成される。
ノード識別子511は、ノードを一意に決定する識別子で地図データ134のノード識別子470が設定される。
緯度512は、ノードの位置の緯度を示し、地図データ134のノードデータ464の緯度471が設定される。
緯度512は、ノードの位置の緯度を示し、地図データ134のノードデータ464の緯度471が設定される。
経度513は、ノードの位置の経度を示し、地図データ134のノードデータ464の経度472が設定される。
リンク数514は、他のいくつのノードと接続されているかを示し、地図データ134のノードデータ464のリンク数473が設定される。
リンク数514は、他のいくつのノードと接続されているかを示し、地図データ134のノードデータ464のリンク数473が設定される。
ノード情報は、地図情報変数(図5(a)参照)に設定されたノード数503の数だけ設定される。図5の例の場合、ノード数503は「5」に設定されており、5つのノード情報が設定されている。
図5(b)に示すように、1つ目のノードは、ノード識別子511が「#001」、緯度512が35.00000度、経度513が140.00000度、リンク数514が「4」であることを示している。
図5(b)に示すように、1つ目のノードは、ノード識別子511が「#001」、緯度512が35.00000度、経度513が140.00000度、リンク数514が「4」であることを示している。
2つ目のノードは、ノード識別子511が「#002」、緯度512が35.00050度、経度513が140.00000度、リンク数514が「3」であることを示している。
3つ目のノードは、ノード識別子511が「#003」、緯度512が34.99900度、経度513が140.00000度、リンク数514が「3」であることを示している。
3つ目のノードは、ノード識別子511が「#003」、緯度512が34.99900度、経度513が140.00000度、リンク数514が「3」であることを示している。
4つ目のノードは、ノード識別子511が「#004」、緯度512が35.00000度、経度513が139.99900度、リンク数514が「3」であることを示している。
5つ目のノードは、ノード識別子511が「#005」、緯度512が35.00000度、経度513が140.00100度、リンク数514が「3」であることを示している。
5つ目のノードは、ノード識別子511が「#005」、緯度512が35.00000度、経度513が140.00100度、リンク数514が「3」であることを示している。
図5(c)は、リンク情報の設定を示す図である。リンク情報は、リンク番号521、開始ノード522、終了ノード523、自車両有無524からなる。これらの設定は地図データ134を元に生成される。
リンク番号521は、便宜的に付けたリンクの通し番号で、設定されているリンク情報間で重複しない番号が適宜設定される。
開始ノード522は、リンクの起点となるノードを示すノード識別子を示し、地図データ134のリンクデータ466の開始ノード識別子474が設定される。
開始ノード522は、リンクの起点となるノードを示すノード識別子を示し、地図データ134のリンクデータ466の開始ノード識別子474が設定される。
終了ノード523は、リンクの終点となるノードを示すノード識別子を示し、地図データ134のリンクデータ466の終了ノード識別子475が設定される。
自車両有無524は、該当リンクに現在、自車両100が存在するかどうかを示し、自車両100が存在する場合は「1」が設定され、自車両100が存在しない場合は「0」が設定される。自車両有無524は、地図データ134を読み込んだときに自車両緯度501、自車両経度502情報を元に、自車両100が存在するリンクを決定し設定する。
自車両有無524は、該当リンクに現在、自車両100が存在するかどうかを示し、自車両100が存在する場合は「1」が設定され、自車両100が存在しない場合は「0」が設定される。自車両有無524は、地図データ134を読み込んだときに自車両緯度501、自車両経度502情報を元に、自車両100が存在するリンクを決定し設定する。
リンク情報は、地図情報変数(図5参照)に設定されたリンク数504の数だけ設定される。図5の例の場合、リンク数504は「4」に設定されており、4つのリンク情報が設定されている。
図5(c)に示すように、1つ目のリンクは、リンク番号521が「#L01」、開始ノード522が「#001」、終了ノード523が「#002」であることを示し、自車両有無524が「0」であることからこのリンク上には自車両100が存在していないことを示す。
図5(c)に示すように、1つ目のリンクは、リンク番号521が「#L01」、開始ノード522が「#001」、終了ノード523が「#002」であることを示し、自車両有無524が「0」であることからこのリンク上には自車両100が存在していないことを示す。
2つ目のリンクは、リンク番号521が「#L02」、開始ノード522が「#001」、終了ノード523が「#004」であることを示し、自車両有無524が「0」であることからこのリンク上には自車両100が存在していないことを示す。
3つ目のリンクは、リンク番号521が「#L03」、開始ノード522が「#003」、終了ノード523が「#001」であることを示し、自車両有無524が「1」であることからこのリンク上には自車両100が存在することを示す。
4つ目のリンクは、リンク番号521が「#L04」、開始ノード522が「#001」、終了ノード523が「#005」であることを示し、自車両有無524が「0」であることからこのリンク上には自車両100が存在していないことを示す。
次に、受信情報バッファ212の設定内容について説明する。図6に示すように、受信情報バッファ212は、通信により取得した周辺車両に関する情報を示し、車両識別子601、通信タイプ602、緯度603、経度604、車速605、車速ベクトルの向き606、タイムスタンプ607からなる。これらの情報は、車車間通信データ131および路車間通信データ132を元に生成される。
車両識別子601は、車両を一意に決定するための識別子を示し、同じ行に示されたデータは全てこの識別子が示す車両に関する情報であることを示す。
通信タイプ602は、該当する受信情報を生成するための元となった情報が車車間通信データ131なのか路車間通信データ132なのかを示す。本実施形態では、車車間通信データ131を元にした場合は「0」を設定し、路車間通信データ132を元にした場合は「1」を設定する。
通信タイプ602は、該当する受信情報を生成するための元となった情報が車車間通信データ131なのか路車間通信データ132なのかを示す。本実施形態では、車車間通信データ131を元にした場合は「0」を設定し、路車間通信データ132を元にした場合は「1」を設定する。
緯度603は、車両識別子601が示す車両の位置の緯度を示す。
経度604は、車両識別子601が示す車両の位置の経度を示す。
車速605は、車両識別子601が示す車両の速さを示す。
車速ベクトルの向き606は、車両識別子601が示す車両の進行方向を示し、北向きを起点に何度傾いているかを示す。
タイムスタンプ607は、車両識別子601が示す車両の情報が生成された時刻を示す。
経度604は、車両識別子601が示す車両の位置の経度を示す。
車速605は、車両識別子601が示す車両の速さを示す。
車速ベクトルの向き606は、車両識別子601が示す車両の進行方向を示し、北向きを起点に何度傾いているかを示す。
タイムスタンプ607は、車両識別子601が示す車両の情報が生成された時刻を示す。
この車両の情報が車車間通信データ131を元に生成された場合、車両識別子601は車車間通信データ131の車両識別子422を設定し、通信タイプ602は「0」を設定し、緯度603は車車間通信データ131の緯度423を設定し、経度604は車車間通信データ131の経度424を設定し、車速605は車車間通信データ131の車速425を設定し、車速ベクトルの向き606は車車間通信データ131の車速ベクトルの向き426を設定し、タイムスタンプ607は車車間通信データ131のタイムスタンプ427を設定する。
この車両の情報が路車間通信データ132を元に生成された場合、車両識別子601は車車間通信データ131の車両識別子422で使用されることのない識別子を受信情報バッファ212内で重複しないように適宜設定し、通信タイプ602は「1」を設定し、緯度603は路車間通信データ132の検知車両のデータ433の緯度435を設定し、経度604は路車間通信データ132検知車両のデータ433の経度436を設定し、車速605は路車間通信データ132の車速437を設定し、車速ベクトルの向き606は路車間通信データ132の車速ベクトルの向き438を設定し、タイムスタンプ607は路車間通信データ132のタイムスタンプ434を設定する。
図6の例では、6つの車両情報が設定されている。
1つ目の車両情報は、通信タイプ602が「0」なので車車間通信データ131により生成されたデータで、車両識別子601が「#001」、緯度603が35.00001度、経度604が139.99950度、車速605が31km/h、車速ベクトルが90度(東向き)、タイムスタンプが0030ms(ある基準時刻から30ms後の時刻であることを示す。以下同様)であることを示している。
1つ目の車両情報は、通信タイプ602が「0」なので車車間通信データ131により生成されたデータで、車両識別子601が「#001」、緯度603が35.00001度、経度604が139.99950度、車速605が31km/h、車速ベクトルが90度(東向き)、タイムスタンプが0030ms(ある基準時刻から30ms後の時刻であることを示す。以下同様)であることを示している。
2つ目の車両情報は、通信タイプ602が「0」なので車車間通信データ131により生成されたデータで、車両識別子601が「#002」、緯度603が35.00030度、経度604が140.00000度、車速605が30km/h、車速ベクトルが180度(南向き)、タイムスタンプが0035msであることを示している。
3つ目の車両情報は、通信タイプ602が「0」なので車車間通信データ131により生成されたデータで、車両識別子601が「#003」、緯度603が35.00035度、経度604が140.00000度、車速605が30km/h、車速ベクトルが181度(ほぼ南向き)、タイムスタンプが0038msであることを示している。
4つ目の車両情報は、通信タイプ602が「0」なので車車間通信データ131により生成されたデータで、車両識別子601が「#004」、緯度603が35.00035度、経度604が140.00004度、車速605が80km/h、車速ベクトルが180度(南向き)、タイムスタンプが0039msであることを示している。
5つ目の車両情報は、通信タイプ602が「1」なので路車間通信データ132により生成されたデータで、車両識別子601は通信端末101で便宜的に設定した「#R01」、緯度603が35.00030度、経度604が140.00003度、車速605が31km/h、車速ベクトルが180度(南向き)、タイムスタンプが0050msであることを示している。
6つ目の車両情報は、通信タイプ602が「1」なので路車間通信データ132により生成されたデータで、車両識別子601は通信端末101で便宜的に設定した「#R02」、緯度603が35.00001度、経度604が139.99951度、車速605が30km/h、車速ベクトルが90度(東向き)、タイムスタンプが0050msであることを示している。
次に、車群設定用バッファ213の設定内容について説明する。図7に示すように、車群設定用バッファ213は、車両識別子701、従属関係702、車群比較結果703からなる。車群設定用バッファ213は、車群情報変換部208が受信情報バッファ212から車群情報バッファ214の情報を生成するときに更新される。
車両識別子701は、車両を一意に決定するための識別子を示し、同じ行に示されたデータは全てこの識別子が示す車両に関する情報であることを示す。車両識別子701には、受信情報バッファ212の車両識別子601に設定されている値と同一の値が設定される。ただし、車両識別子の並びは受信情報バッファ212内の車両識別子601の並び順と同一ではなく、受信情報バッファ212で設定された車両識別子601を地図情報バッファ211の情報に基づき自車両100との距離順に並びなおした順番となる。なお、ここでの距離としては、直線的な距離ではなく、道路形状にそった経路長を用いる。
従属関係702は、車両識別子701で設定された車両が該当車両より自車両100の近くに存在する他車両110と車群を形成しているかを示し、該当車両より自車両100の近くに存在する他車両110と車群を形成している場合は車群の代表車両を表す行数を設定し、該当車両より自車両100の近くに存在する他車両110と車群を形成していない場合は「0」を設定する。
このことは、従属関係702が「0」である場合、該当車両が車群の代表車両であることを示す。車群比較結果703は、車両識別子701に設定された車両と、該当車両より自車両100から見て遠くに存在する他車両110が車群関係にあるかどうかを示す。
車群比較結果703は、車両識別子701で設定した車両すべてについて、お互いに同じ車群に属するか否かの関係を示した一覧を表す。行方向(行ごと)に見た場合、該当車両(車両識別子701の車両)より自車両100から見て近くに存在する他車両110と比較している場合および自身と比較している場合は「−」が設定され、車群関係にない場合は「0」が設定され、直接車群関係にある場合は「2」が設定され、直接の車群関係ではないが直接車群関係にある車両と車群関係にあるため間接的に車群関係にある場合は「1」が設定される。
図7の例では、図6で設定された受信情報バッファ212に基づき設定された車群設定用バッファ213が示されている。車両識別子701は自車両100との距離で順番がソートされ、「#002」「#R01」「#004」「#003」「R02」「#001」の順番となっている。
1行目は、「#002」についての結果を示している。従属関係702が「0」のため車群の代表車両であることを示している。車群比較結果703が「#004」「#R02」「#001」の列で「0」を示し、「#R01」の列で「2」を示し、「#003」の列で「1」を示していることから、「#R01」と直接の車群関係にあり、「#003」と間接の車群関係にあることがわかる。
2行目は、「#R01」についての結果を示している。従属関係702が「1」のため1行目の「#002」を代表車両とする車群に含まれていることを示している。車群比較結果703が「#004」「#R02」「#001」の列で「0」を示し、「#R03」の列で「2」を示していることから、「#R03」と直接の車群関係にあることがわかる。
3行目は、「#004」についての結果を示している。従属関係702が「0」のため車群の代表車両であることを示している。車群比較結果703が「#003」「#R02」「#001」の列で「0」を示していることから車群関係にある車両が存在しないことがわかる。
4行目は、「#003」についての結果を示している。従属関係702が「1」のため1行目の「#002」を代表車両とする車群に含まれていることを示している。車群比較結果703が「#R02」「#001」の列で「0」を示していることから該当車両より自車両100から見て遠くに存在する他車両110で車群関係にある車両が存在しないことがわかる。
5行目は、「#R02」についての結果を示している。従属関係702が「0」のため車群の代表車両であることを示している。車群比較結果703が「#001」の列で「2」を示していることから、「#001」と直接の車群関係にあることがわかる。
6行目は、「#001」についての結果を示している。従属関係702が「5」のため5行目の「#R02」を代表車両とする車群に含まれていることを示している。車群比較結果703が全て「−」を示していることから該当車両より自車両100から見て遠くに存在する他車両110で車群関係にある車両が存在しないことがわかる。
次に、車載情報バッファ214の設定内容について説明する。図8に示すように、車載情報バッファ214は、車群識別子801、緯度802、経度803、車速804、車速ベクトルの向き805、左幅806、右幅807、奥行き808、最低車両数809、最大車両数810からなる。
車群識別子801は、車群を一意に示すための識別子で、車群の代表車両の車両識別子を用いる。
緯度802は、車群の代表車両の位置の緯度を示す。
経度803は、車群の代表車両の位置の経度を示す。
車速804は、車群の代表車両の車速を示す。
緯度802は、車群の代表車両の位置の緯度を示す。
経度803は、車群の代表車両の位置の経度を示す。
車速804は、車群の代表車両の車速を示す。
車速ベクトルの向き805は、車群の代表車両の車速ベクトルの向きを示し、北向きを起点に何度傾いているかを示す。
左幅806は、車群の代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群の領域が車群の代表車両を起点に左側にどれだけの幅があるかを示す。
右幅807は、車群の代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群の領域が車群の代表車両を起点に右側にどれだけの幅があるかを示す。
左幅806は、車群の代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群の領域が車群の代表車両を起点に左側にどれだけの幅があるかを示す。
右幅807は、車群の代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群の領域が車群の代表車両を起点に右側にどれだけの幅があるかを示す。
奥行き808は、車群の代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群の領域が車群の代表車両を起点に後方にどれだけの幅があるかを示す。
最低車両数809は、車群の中に実際に存在すると考えられる車両数の最低数を示す(最低車両数452と同様)。
最大車両数810は車群の中に実際に存在すると考えられる車両数の最大数を示す(最大車両数453と同様)。
最低車両数809は、車群の中に実際に存在すると考えられる車両数の最低数を示す(最低車両数452と同様)。
最大車両数810は車群の中に実際に存在すると考えられる車両数の最大数を示す(最大車両数453と同様)。
図8の例では、3つの車群が設定されている。ここで設定されている車群では、図7の車群設定用バッファ213の従属関係702が「0」となっている車両識別子701が代表車両として設定される。
1行目の車群は、車群の代表車両を示す車群識別子801が「#002」である。緯度802、経度803、車速804、車速ベクトルの向き805は受信情報バッファ212(図6参照)の2行目と同様の内容で、緯度802が35.00030度、経度803が140.00000度、車速804が30km/h、車速ベクトルの向き805が180度(南向き)となる。
また、車群設定用バッファ213(図7参照)の設定から車群に含まれる車両は「#R01」「#003」であり、車群の領域を設定すると左幅806は0m、右幅807は3m、奥行き808は5m、最低車両数809は2台、最大車両数810は3台となる。
2行目の車群は、車群の代表車両を示す車群識別子801が「#004」である。緯度802、経度803、車速804、車速ベクトルの向き805は受信情報バッファ212(図6参照)の4行目と同様の内容で、緯度802が35.00035度、経度803が140.00003度、車速804が30km/h、車速ベクトルの向き805が180度(南向き)となる。また、車群設定用バッファ213の設定から車群に含まれる車両は他に存在しないため、左幅806は0m、右幅807は0m、奥行き808は0m、最低車両数809は1台、最大車両数810は1台となる。
3行目の車群は、車群の代表車両を示す車群識別子801が「#R02」である。緯度802、経度803、車速804、車速ベクトルの向き805は受信情報バッファ212(図6参照)の6行目と同様の内容で、緯度802が35.00001度、経度803が139.99951度、車速804が30km/h、車速ベクトルの向き805が90度(東向き)となる。また、車群設定用バッファ213の設定から車群に含まれる車両は「#001」であり、車群の領域を設定すると左幅806は0m、右幅807は0m、奥行き808は1m、最低車両数809は1台、最大車両数810は2台となる。
次に、設定情報215の設定内容について説明する。図9に示すように、設定項目は5つで、最大出力車群数901、車群半径902、車群速さ範囲903、車群速度角度範囲904、出力周期905である。
最大出力車群数901は、通信端末101が車載N/W104に出力する車群数の最大値を設定する。通信端末101は、車群を生成する処理を行う場合、生成した車群の数がこの最大出力車群数901に達した段階で、処理を終了する(詳細は図15で後記)。
車群半径902は、車群として判定する際、車群とみなされる2台の検知車両間の距離の上限を示す。ただし、間接的に車群を形成する2台の検知車両間の距離は、この車群半径902よりも大きくてもよい(詳細は後記)。
車群速さ範囲903は、車群として判定する際、車群とされる2台の検知車両間の速さの差の上限を示す。
車群速度角度範囲904は、車群として判定する際、車群とされる2台の検知車両間の車速ベクトルの角度の差の上限を示す。
車群速度角度範囲904は、車群として判定する際、車群とされる2台の検知車両間の車速ベクトルの角度の差の上限を示す。
出力周期905は、通信端末101が車載N/W104に車群データ133を出力する周期を示す。この周期で通信端末101は車群データ133を生成して車載N/W104にデータを出力する。
図9の例では、最大出力車群数901は「3」、車群半径902は5m、車群速さ範囲903は5km/h、車群速度角度範囲904は10度、出力周期905は100msと設定されている。
次に、車群の定義について説明する。図10に示すように、車群とは、一台以上の検知車両を一つのセットとしてまとめたものを指す。車群では、複数台の検知車両から構成されている場合は、代表車両が設定される。また、車群における各種変数は、代表車両を起点として定義される。図10の例では、車群としてまとめられた検知車両が検知車両(#1)、検知車両(#2)、検知車両(#3)の3台存在する場合を示す。
代表車両は自車両から最も距離の近い車両を選択し、図10の例では検知車両(#1)が代表車両として選択されている。車群の領域は代表車両(#1)の車速ベクトルと直行する矩形でなおかつ車群として選択された検知車両が全てちょうど領域の範囲に収まるように選択される。
車群を定義する変数は、代表車両の位置、代表車両の速度、代表車両の車速ベクトルの向き、代表車両の位置を起点として代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群領域の右側の幅(右幅)、代表車両の位置を起点とし代表車両の車速ベクトルの向きを前方としたときの車群領域の左側の幅(左幅)、代表車両の位置を起点とし代表車両の車速ベクトルの向きを前にしたときの車群領域の後側の距離(奥行き)である。
次に、自車両100が車車間通信を用いて他車両110からデータを受信したときの処理フローについて説明する。図11に示すように、通信端末101の車車間通信部201は、他車両110からのデータを受信する(処理S1101)。車車間通信部201は、受信したデータのデータ識別子411を確認し、データ識別子が「#100」で車車間通信データ131を表しているか確認し(処理S1102)、Noであれば処理を終了し、Yesであれば処理を他車両位置情報取得部204に渡す。
続いて、他車両位置情報取得部204は、受信情報バッファ212の車両識別子601に受信した車車間通信データ131の持つ車両識別子422と同様の値を持つものがあるか確認する(処理S1103)。処理S1103でYesの場合、他車両位置情報取得部204は、車車間通信データ131の値を受信情報バッファ212の該当箇所に上書きし(処理S1104)、処理を終了する。処理S1103でNoの場合、他車両位置情報取得部204は、受信情報バッファ212の最後に車車間通信データ131の内容を追加し(処理S1105)、処理を終了する。
次に、自車両100が路車間通信を用いて路側機120からのデータを受信したときの処理フローについて説明する。図12に示すように、通信端末101の路車間通信部202は、路側機120からのデータを受信する(処理S1201)。続いて、路車間通信部202は、受信したデータのデータ識別子411を確認し、データ識別子が「#200」で路車間通信データ132を表しているか確認し(処理S1202)、Noであれば処理を終了し、Yesであれば処理を周辺車両位置情報取得部205に渡す。
続いて、周辺車両位置情報取得部205は、受信情報バッファ212の通信タイプ602(図6参照)に路車間通信データを示す「1」を記録したデータが存在するか確認をする(処理S1203)。処理S1203でNoの場合、次のステップ(処理S1204)を飛ばして最後のステップ(処理S1205)に進む。
処理S1203でYesの場合、周辺車両位置情報取得部205は、受信情報バッファ212内のデータのうち通信タイプ602(図6参照)が「1」となっている路車間通信データ132由来のデータを削除する(処理S1204)。
最後に、周辺車両位置情報取得部205は、受信した路車間通信データ132の内容を受信情報バッファ212に書き込み(処理S1205)、処理を終了する。処理S1205において、車両識別子601としては、他の車両識別子と重複しない適当な値を設定する。
次に、通信端末101が車載N/W104からデータを受信したときの処理フローについて説明する。図13に示すように、通信端末101の車載N/W通信部203は、車載N/W104からのデータを受信する(処理S1301)。
車載N/W通信部203は、受信したデータのデータ識別子411を確認し、データ識別子が「#300」で地図データ134を表しているかを確認し(処理S1302)、Noであれば処理を終了し、Yesであれば処理を地図情報受信部206に渡す。
続いて、地図情報受信部206は、地図データ134の内容を地図情報バッファ211に記載する(処理S1303)。地図情報受信部206は、さらに、地図情報バッファ211に記載した内容を元に自車両がいるリンクを特定し(処理S1304)、地図情報バッファ211の自車両有無524に記載し、処理を終了する。
次に、通信端末101が定期的に実行する処理フローについて説明する。図14に示すように、通信端末101は、定期的に車群情報変換部208を実行する。車群情報変換部208は、前回の実行から設定情報215で設定した出力周期905分の時間が経過したか確認し(処理S1401)、Noであれば処理S1401を繰り返し、Yesであれば処理S1402に進む。
次に、車群情報変換部208は、受信情報バッファ212を元に車群設定用バッファ213を生成する(処理S1402)。続いて、車群情報変換部208は、車群設定用バッファ213を元に車群情報バッファ214を生成し(処理S1403)、処理を周辺車両情報配信部207に渡す。
続いて、周辺車両情報配信部207は、車群情報バッファ214から車群データ133を生成し(処理S1404)、車載N/W通信部203に渡す。車載N/W通信部203は、車群データ133を車載N/W104に出力し(処理S1405)、処理を終了する。
次に、図15を参照して、車群情報変換部208が受信情報バッファ212を元に車群設定用バッファ213を生成する処理ステップ1402の詳細処理フローについて説明する。なお、以下の本処理フローの説明において、動作主体の「車群情報変換部208」の記載を省略する。
図15に示すように、まず、受信情報バッファ212に記録された検知車両の車両識別子601を車群設定用バッファ213に記録する(処理S1501)。このとき、車両識別子701の並び順は自車両100との距離の近い順にソートする。また、同じ順番で車群比較結果703にも車両識別子を設定する。
ここから、受信情報バッファ212の情報を元に車群比較結果703の中身を埋めていく処理を実行する。本処理では全ての検知車両に対して処理を実行するのではなく、最小限の処理で済ませるために、対象とする検知車両の範囲を1台ずつ増やしては検知車群数を確認し、最大出力車群数901を超えていないか確認する。対象とする検知車両の範囲を示す変数として「y」を準備し、「y」に「2」を代入する。(処理S1502)。
続いて、車群設定用バッファ213の1〜y-1行目が示す各車両が「y」番目の車両と比較して車群条件を満たすか判定し(処理S1503)、Yesであれば処理S1505に進み、Noであれば処理S1507に進む。
処理S1505において、該当箇所(車群設定用バッファ213の該当行の車群比較結果703の「y」番目)の値を「2」とする。また、「y」行目の従属関係702に車群条件を満たした車両を示す行番号のうち最も若い番号を記録する(処理S1506)。
処理S1507において、「y」番目の車両と直接車群条件を満たす車両が何台あったかを確認するために、車群比較結果703のy列目が「2」の行数をカウントし、当該行の数が1行以上か否かを判定し、Yesであれば処理S1508に進み、Noであれば処理S1512に進む。
処理S1508において、当該行の数が2行以上か否かを判定し、Yesであれば処理S1509に進み、Noであれば処理S1510に進む。
処理S1509では、直接車群条件を満たす車両が2台以上あった場合であるので、対象となる車両によって構成される車群同士を結合する処理を実行する。具体的には、まず、対象となる車両の従属関係702から各車群の代表車両を確認し、各々の車群の代表車両のうち最も自車両100に近い車両を結合後の代表車両とする。また、各々の車群を構成する車両の従属関係702の値を、結合後の代表車両を除き、全て結合後の代表車両に置き換える。さらに、各々の車群を構成する車両を示す行では、結合後の車群を構成する車両を示す車群比較結果703の列が「0」であった場合は「1」に変更する。
ここで、図16を参照して、車群同士を結合する処理について説明する。図16に示すように、検知車両(#11)、(#12)、(#13)が1つの車群を形成し、代表車両が検知車両(#11)であるとする。また、検知車両(#13)、(#14)も1つの車群を形成し、代表車両が検知車両(#13)であるとする。
その場合、検知車両(#13)が2つの車群の両方に属しているので、これらの2つの車群を結合する。また、その際、代表車両は、2つの車群の代表車両(#11)、(#13)のうち自車両に近いほうの検知車両(#11)とする。
同様にして、検知車両(#14)、(#15)からなる車群と、検知車両(#15)、(#16)からなる車群も結合する。そうすると、6台の検知車両(#11)〜(#16)が1つの車群を形成することになり、代表車両は検知車両(#11)となる。
このように、数珠つなぎ的に車群同士を結合することで大きな車群が形成される場合があるが、その車群に属する検知車両はすべて速さや車速ベクトルの向きが近似しているので、周辺車両に関する必要な情報を取得する上でまったく問題なく、また、処理を軽くすることができるという利点がある。
図15に戻って説明を続けると、処理S1509の後、処理S1510において、対応する車両によって構成される車群の代表車両を示す行数を「y」行目の車両の従属関係702に記載する。その後、「y」行目の車両を車群に組み込むため、該当車群を構成する車両を示す車群比較結果703の「y」番目が「0」であった場合は「1」に変更する(処理S1511)。
ここまでの処理S1503〜処理S1511で検知車両の範囲を「y」とした場合の車群の生成が完了し、この段階での検知している車群数をカウントする。つまり、処理S1512において、車群数のカウントのために1〜y行目の従属関係702の値が「0」の行の数をカウントし、この値が最大出力車群数901を超えているか判定し、Yesであれば車群を生成する処理を終了し、Noであれば対象とする検知車両の範囲を広げるため処理S1513に移る。
処理S1513において、yの値を1大きくし対象とする検知車両の範囲を広げる。その後、yの値が検知車両数を超えたか否かを判定し(処理S1514)、Yesであれば車群を生成する処理を終了し、Noであれば処理S1503に戻って車群を生成する処理を続ける。
これら一連の処理フローにより、最大出力車群数901以内の数の車群を生成することが可能となる。
これら一連の処理フローにより、最大出力車群数901以内の数の車群を生成することが可能となる。
次に、図17を参照して、図5〜図9に示した情報例の場合に図15の処理を行った場合の車群生成イメージについて説明する。なお、図17における各検知車両のプロット位置は厳密ではなく、おおよその位置としている。
自車両の位置が図5(a)に示した情報の通りで、検知車両の位置、車速、車速ベクトルの向き、タイムスタンプが図6に示した情報の通りである場合、図17(a)に示すように、各車両の位置(「×」で表記)と車速(矢印の長さで表記)と車速ベクトルの向き(矢印の向きで表記)はこのようになる。
この条件下で図15の処理を行った場合の車群生成イメージは、図17(b)に示すようになる。ここで、6台の検知車両から3つの車群が生成されるが(図8参照)、図17(b)では各車群において代表車両の位置と車速と車速ベクトルの向きとを示している。
このように、車群を生成することで、例えば、図17(a)ではあまり目立たない検知車両(#004)を、図17(b)では目立たせることができており、周辺車両に関する必要な情報を取得できていることがわかる。
以上、本実施形態によれば、車車間通信および路車間通信を併用しつつ、従来よりも少ない処理量で、周辺車両に関する必要な情報を取得することができる。つまり、通信により取得された周辺車両の位置を、車群情報変換部208によって車群としてまとめることができる。この車群によれば、従来では正確に車両位置が一致しないため同一車両かどうか判定ができなかった車両について、逆にあえて同一車両か否かの判定をせず、まとめて扱うことができる。
そして、車両の相対距離が既定の範囲内であり、車速ベクトルの大きさと角度の差が既定の範囲内である車両を一つの車群としてまとめて扱うことでデータ量を削減することができ、制御機器側での処理が削減され、既存の制御処理に悪影響を与えることがない。
なお、通信端末101を構成するコンピュータに実行させるためのプログラムを作成し、コンピュータにインストールすれば、コンピュータは、そのプログラムに基づいた各機能を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。
例えば、自車両100にレーザーレーダーやミリ波センサなどの周辺車両の検知手段を設け、その検知手段によって検知した車両についても、同様に車群の生成を行ってよい。
例えば、自車両100にレーザーレーダーやミリ波センサなどの周辺車両の検知手段を設け、その検知手段によって検知した車両についても、同様に車群の生成を行ってよい。
また、自車両100や他車両110は、二輪車であってもよい。例えば、二輪車は四輪車の間をすり抜けることも多いが、本発明によれば、そのようなすり抜ける二輪車を検知車両として目立たせることができる。
また、車群の領域である矩形を作るとき、車速ベクトルの方向ではなく、代表車両と自車両を結ぶ線分の方向を基準にしてもよい。
その他、ハードウェア、ソフトウェアの具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
その他、ハードウェア、ソフトウェアの具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
100 自車両
101 通信端末
102 カーナビゲーション端末
103 制御機器
104 車載N/W
110 他車両
111 通信端末
120 路側機
121 通信端末
122 車両検知センサ
201 車車間通信部
202 路車間通信部
203 車載N/W通信部
204 他車両位置情報取得部
205 周辺車両位置情報取得部
206 地図情報受信部
207 周辺車両情報配信部(処理部)
208 車群情報変換部(処理部)
211 地図情報バッファ
212 受信情報バッファ(記憶部)
213 車群設定用バッファ
214 車群情報バッファ
215 設定情報(記憶部)
101 通信端末
102 カーナビゲーション端末
103 制御機器
104 車載N/W
110 他車両
111 通信端末
120 路側機
121 通信端末
122 車両検知センサ
201 車車間通信部
202 路車間通信部
203 車載N/W通信部
204 他車両位置情報取得部
205 周辺車両位置情報取得部
206 地図情報受信部
207 周辺車両情報配信部(処理部)
208 車群情報変換部(処理部)
211 地図情報バッファ
212 受信情報バッファ(記憶部)
213 車群設定用バッファ
214 車群情報バッファ
215 設定情報(記憶部)
Claims (9)
- 車両に搭載され、周辺車両の情報を処理する車載通信装置であって、
複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車両同士の相対距離の閾値、
および、
他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の位置情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部を参照し、前記車両同士の相対距離の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する処理部と、
を備えることを特徴とする車載通信装置。 - 前記記憶部は、
複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車速の大きさと向きの差の閾値、
および、
記憶した周辺車両の位置情報から演算した、あるいは、他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の車速の大きさと向きの情報を記憶しており、
前記処理部は、
前記記憶部を参照し、前記車速の大きさと向きの差の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。 - 前記処理部は、
複数の車群を生成し、異なる車群が同じ車両を含んでいる場合、当該異なる車群を統合して1つの車群としてまとめて扱う
ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。 - 前記処理部は、
前記車群において、自車両に最も近い当該車群内の車両を、当該車群を代表する代表車両とし、当該代表車両の位置、車速の大きさと向きの情報を、当該車群の情報として車両内部の電子装置に送信する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載通信装置。 - 車両に搭載され、周辺車両の情報を処理する車載通信装置による周辺車両情報処理方法であって、
前記車載通信装置は、
複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車両同士の相対距離の閾値、
および、
他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の位置情報を記憶する記憶部と、処理部と、を備えており、
前記処理部は、
前記記憶部を参照し、前記車両同士の相対距離の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する
ことを特徴とする周辺車両情報処理方法。 - 前記記憶部は、
複数の周辺車両を1つの車群にまとめるための車速の大きさと向きの差の閾値、
および、
記憶した周辺車両の位置情報から演算した、あるいは、他車両、路側機、自車両センサのうち少なくとも2つ以上から得た周辺車両の車速の大きさと向きの情報を記憶しており、
前記処理部は、
前記記憶部を参照し、前記車速の大きさと向きの差の閾値に基づいて、複数の周辺車両を1つの車群とし、その車群の情報を車両内部の電子装置に送信する
ことを特徴とする請求項5に記載の周辺車両情報処理方法。 - 前記処理部は、
複数の車群を生成し、異なる車群が同じ車両を含んでいる場合、当該異なる車群を統合して1つの車群としてまとめて扱う
ことを特徴とする請求項5に記載の周辺車両情報処理方法。 - 前記処理部は、
前記車群において、自車両に最も近い当該車群内の車両を、当該車群を代表する代表車両とし、当該代表車両の位置、車速の大きさと向きの情報を、当該車群の情報として車両内部の電子装置に送信する
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の周辺車両情報処理方法。 - コンピュータを請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車載通信装置として機能させるためのプログラム。
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JP2010112021A JP2011242846A (ja) | 2010-05-14 | 2010-05-14 | 車載通信装置、周辺車両情報処理方法およびプログラム |
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JP2010112021A JP2011242846A (ja) | 2010-05-14 | 2010-05-14 | 車載通信装置、周辺車両情報処理方法およびプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2010-05-14 JP JP2010112021A patent/JP2011242846A/ja active Pending
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