JP2019079453A - 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019079453A
JP2019079453A JP2017207932A JP2017207932A JP2019079453A JP 2019079453 A JP2019079453 A JP 2019079453A JP 2017207932 A JP2017207932 A JP 2017207932A JP 2017207932 A JP2017207932 A JP 2017207932A JP 2019079453 A JP2019079453 A JP 2019079453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
sensor
sensor information
vehicle
priority
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017207932A
Other languages
English (en)
Inventor
良明 林
Yoshiaki Hayashi
良明 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2017207932A priority Critical patent/JP2019079453A/ja
Publication of JP2019079453A publication Critical patent/JP2019079453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】複数のセンサ情報から、適切な情報を生成することのできる情報生成システムを提供する。【解決手段】情報生成システムは、路側及び車両に設けられた複数のセンサと、情報生成装置と、を備える。情報生成装置としてのサーバ5は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部52と、センサ情報選択部が選択した少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部53と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラムに関する。
従来、複数のセンサから受信したセンサ情報を表示機器に表示する表示制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この表示制御システムでは、複数のセンサから受信した情報を複数の表示機器に表示する際に、表示機器のそれぞれに合った表示情報を生成して、表示機器に表示させる。
特開2009−206750号公報
一方、複数のセンサ情報を情報源として、運転支援制御に役立つ情報を生成することが望まれている。
しかしながら、従来の表示制御システムでは、表示方法のみに着目されており、同一の対象物を複数のセンサで検出した際に、どのセンサ情報を利用して運転支援制御のための情報を生成するかについては考慮されていない。各センサの精度は様々であり、センサが高精度であったとしても、センサと対象物との間の遮蔽物の存在等によっては、当該センサによって、適切に対象物が検出できない場合がある。つまり、センサの状況に応じて、当該センサによるセンサ情報を利用すべきか否かが動的に変化する。このため、適切な情報を生成するためには、どのセンサ情報を選択するかが重要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数のセンサ情報から、適切な情報を生成することのできる情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係る情報生成システムは、複数のセンサと、情報生成装置と、を備え、前記情報生成装置は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、前記複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、を含む。
(9)本発明の他の実施態様に係る情報生成装置は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、を備える。
(10)本発明の他の実施態様に係る情報生成方法は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するステップと、選択された前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成するステップと、を含む。
(11)本発明の他の実施態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、して機能させる。
本発明によると、複数のセンサ情報から、適切な情報を生成することができる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体構成図である。 サーバの構成の一例を示すブロック図である。 車載装置の構成の一例を示すブロック図である。 路側センサの構成の一例を示すブロック図である。 センサ情報の収集例について説明するための図である。 車両、カメラ、LiDAR、ミリ波レーダ、およびサーバの協働により実行される、動的情報の更新処理および配信処理の一例を示すシーケンス図である。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。 移動物体と各センサとの位置関係を示す図である。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)を説明するための図である。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)を説明するための図である。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。 移動物体と各センサとの位置関係を示す図である。 センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。 センサ情報選択のための優先順位の一例を示す図である。
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る情報生成システムは、複数のセンサと、情報生成装置と、を備え、前記情報生成装置は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、前記複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、を含む。
この構成によると、センサ情報を選択する際に用いる優先順位を、所定の基準に従って動的に変更することができる。例えば、センサの状況に応じて、選択するセンサ情報を動的に変更することができる。このため、適切なセンサ情報を用いて所定の情報を生成することができる。これにより、複数のセンサ情報から、適切な情報を生成することができる。
(2)好ましくは、前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサから前記対象物までの距離に従い、前記優先順位を変更する。
この構成によると、例えば、対象物までの距離が近いセンサで計測されたセンサ情報ほど優先順位を高くすることができる。同程度の精度を有するセンサ間では、対象物までの距離が近いセンサほど正確に対象物を計測することができる。このため、対象物までの距離が近いセンサで検出されたセンサ情報を優先的に用いて所定の情報を生成することにより、適切な情報を生成することができる。
(3)また、前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサの位置精度に従い、前記優先順位を変更してもよい。
この構成によると、例えば、対象物の絶対位置の検出精度が低いセンサ情報の優先順位を低くすることができる。対象物の絶対位置は、センサの絶対位置と、センサから対象物までの相対位置で規定することができる。このため、センサの絶対位置の検出精度が低い場合には、対象物の絶対位置の検出精度までも低くなる。よって、高い位置精度のセンサ情報が優先的に選択されるように優先順位を変更することにより、対象物の絶対位置の検出精度が高いセンサ情報を用いて所定の情報を生成することができる。これにより、適切な情報を生成することができる。
(4)また、前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサによる前記対象物の連続検出回数に従い、前記優先順位を変更してもよい。
この構成によると、例えば、2回以上連続して対象物を検出したセンサのセンサ情報が、1回しか対象物を検出していないセンサのセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。これにより、安定的に対象物を検出しているセンサ情報を用いて所定の情報を生成することができ、適切な情報を生成することができる。
(5)また、前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサと前記対象物との間の遮蔽物の有無に従い、前記優先順位を変更してもよい。
この構成によると、例えば、センサと対象物との間に遮蔽物が無いセンサ情報が、当該遮蔽物が有るセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。センサと対象物との間に遮蔽物が有ると、対象物の検出精度が低くなるが、遮蔽物の無いセンサ情報を優先的に用いることにより、適切な情報を生成することができる。
(6)また、前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサによる前記対象物の検出結果に従い、前記優先順位を変更してもよい。
この構成によると、例えば、対象物を検出したことを示すセンサ情報が、対象物を検出しなかったことを示すセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。これにより、対象物を積極的に反映させた情報を生成することができる。例えば、車両の位置を地図情報に重畳させた動的情報を生成する際に、積極的に車両を地図情報上に重畳させることができる。これにより、車両が存在するにもかかわらず、動的情報では車両が存在しないとされることを防ぐことができ、運転支援のための適切な情報を生成することができる。
(7)また、前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として前記対象物が存在する地点の天候に従い、前記優先順位を変更してもよい。
この構成によると、例えば、雨天時には、ミリ波レーダによるセンサ情報が、レーザレーダによるセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。ミリ波レーダはレーザレーダに比べて雨天時であっても安定的に対象物を検出することができるため、上記のように優先順位を変更することで、適切な情報を生成することができる。
(8)また、変更前の前記優先順位は、各前記センサの種別に応じて定められてもよい。
この構成によると、高精度のセンサによるセンサ情報を優先的に選択する優先順位を原則としつつ、上記した所定の基準に従って当該優先順位を変更することができる。このため、センサの状況に応じて、適切なセンサ情報を選択することができる。これにより、複数のセンサ情報から、適切な情報を生成することができる。
(9)本発明の他の実施形態に係る情報生成装置は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、を備える。
この構成は、上述した情報生成システムが備える情報生成装置の構成を備える。このため、上述した情報生成システムと同様の作用および効果を奏することができる。
(10)本発明の他の実施形態に係る情報生成方法は、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するステップと、選択された前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成するステップと、を含む。
この構成は、上述した情報生成システムが備える情報生成装置の各処理部に対応するステップを含む。このため、上述した情報生成システムと同様の作用および効果を奏することができる。
(11)本発明の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、して機能させる。
この構成によると、上述した情報生成システムが備える情報生成装置として、コンピュータを機能させることができる。このため、上述した情報生成システムと同様の作用および効果を奏することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、同一の構成要素には同一の符号を付す。それらの機能および名称も同様であるため、それらの説明は適宜省略する。
(実施形態1)
[無線通信システムの全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態の無線通信システムは、情報生成システムとして機能し、無線通信が可能な複数の路側センサ1および車両2と、路側センサ1および車両2と無線通信する1または複数の基地局4と、基地局4とネットワークを介して有線または無線で通信するサーバ5とを備える。
基地局4は、マクロセル基地局、マイクロセル基地局、およびピコセル基地局のうちの少なくとも1つよりなる。
本実施形態の無線通信システムにおいて、サーバ5は、例えば、SDN(Software-Defined Networking)が可能な汎用サーバよりなる。また、基地局4および図示しないリピータなどの中継装置は、SDNが可能なトランスポート機器によりなる。
上記のSDNに代表されるネットワーク仮想化技術は、現時点で規格化が進行中の「第5世代移動通信システム」(以下、「5G」(5th Generation)と略記する。)の基本コンセプトである。したがって、本実施形態の無線通信システムは、例えば5Gよりなる。
路側センサ1は、無線通信機能を有し、道路に設置された画像式車両感知器またはLiDAR、屋外または屋内に設置された防犯カメラなどの各種センサを含んで構成される。
車両2は、無線通信機能を有する車載装置3を含む。車載装置3は、カメラ、ミリ波レーダなどの各種センサを含んで構成される。
車両2には、通常の乗用車だけでなく、路線バスや緊急車両などの公共車両も含まれる。また、車両2は、四輪車だけでなく、二輪車(バイク)であってもよい。
車両2の駆動方式は、エンジン駆動、電気モータ駆動、およびハイブリッド方式のいずれでもよい。車両2の運転方式は、搭乗者が加減速やハンドル操舵などの操作を行う通常運転、およびその操作をソフトウェアが実行する自動運転のいずれでもよい。
[サーバの構成]
図2は、サーバ5の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ5は、情報生成装置として機能し、CPU(Central Processing Unit)などを含む制御部51と、ROM(Read Only Memory)54と、RAM(Random Access Memory)55と、記憶部56と、通信部57とを備える。
制御部51は、ROM54に予め記憶された1または複数のプログラムをRAM55に読み出して実行することにより、各ハードウェアの動作を制御し、コンピュータ装置を基地局4と通信可能なサーバ5として機能させる。つまり、制御部51は、プログラムを実行することにより実現される機能な処理部として、センサ情報選択部52と、情報生成部53とを備える。
RAM55は、SRAM(Static RAM)またはDRAM(Dynamic RAM)などの揮発性のメモリ素子で構成され、制御部51が実行するプログラムおよびその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
記憶部56は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性のメモリ素子、または、ハードディスクなどの磁気記憶装置などにより構成されている。
通信部57は、5G対応の通信処理を実行する通信装置よりなり、ネットワークを介して基地局4と通信する。通信部57は、制御部51から与えられた情報を、ネットワークを介して外部装置に送信するとともに、ネットワークを介して受信した情報を制御部51に与える。
図2に示すように、サーバ5の記憶部56は、動的情報マップ(以下、単に「マップ」ともいう。)Mを記憶している。
マップMは、静的情報である高精細のデジタル地図に対して、時々刻々と変化する動的情報を重畳させたデータの集合体(仮想的なデータベース)である。マップMを構成するデジタル情報には、下記の「動的情報」、「准動的情報」、「准静的情報」、および「静的情報」が含まれる。
「動的情報」(〜1秒)は、1秒以内の遅延時間が要求される動的なデータのことである。例えば、ITS(Intelligent Transport Systems)先読み情報として活用される、移動体(車両および歩行者など)の位置情報、および信号情報などが動的情報に該当する。
「准動的情報」(〜1分)は、1分以内の遅延時間が要求される准動的なデータのことである。例えば、事故情報、渋滞情報、および狭域気象情報などが准動的情報に該当する。
「准静的情報」(〜1時間)は、1時間以内の遅延時間が許容される准静的なデータのことである。例えば、交通規制情報、道路工事情報、および広域気象情報などが准静的情報に該当する。
「静的情報」(〜1カ月)は、1カ月以内の遅延時間が許容される静的なデータのことである。例えば、路面情報、車線情報、および3次元構造物データなどが静的情報に該当する。
制御部51は、記憶部56に格納されたマップMの動的情報を、所定の更新周期ごとに更新する(動的情報の更新処理)。
具体的には、制御部51のセンサ情報選択部52は、所定の更新周期ごとに、サーバ5のサービスエリア内で車両2や路側センサ1などが計測した各種のセンサ情報を、車両2や路側センサ1などから収集する。制御部51の情報生成部53は、収集したセンサ情報に基づいてマップMの動的情報を更新する。
その際、センサ情報選択部52は、同一の位置情報(緯度情報および経度情報)を有する対象物が、複数の車載装置3または路側センサ1により計測された場合には、優先順位に基づいて、複数の車載装置3または路側センサ1の計測結果である複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択する。なお、上記優先順位は、所定の基準に従って動的に変更可能である。情報生成部53は、センサ情報選択部52が選択したセンサ情報に基づいて、マップMの動的情報を更新する。
制御部51は、車両2の車載装置3や、ユーザが所持する通信端末から動的情報の要求メッセージを受信すると、所定の配信周期ごとに、最新の動的情報を要求メッセージの送信元の車載装置3または通信端末に配信する(動的情報の配信処理)。
制御部51は、交通管制センターおよび民間気象業務支援センターなどからサービスエリア内の各地の交通情報および気象情報を収集し、収集した情報に基づいて、マップMの准動的情報および准静的情報を更新する。
[車載装置の構成]
図3は、車載装置3の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、車両2の車載装置3は、制御部(ECU:Electronic Control Unit)31と、GPS受信機32と、車速センサ33と、ジャイロセンサ34と、記憶部35と、ディスプレイ36と、スピーカ37と、入力デバイス38と、カメラ39と、ミリ波レーダ40と、通信部41とを備える。
通信部41は、例えば5G対応の通信処理が可能な無線通信機よりなる。なお、通信部41は、車両2に既設の無線通信機であってもよいし、搭乗者が車両2に持ち込んだ携帯端末であってもよい。
搭乗者の携帯端末は、車両2の車内LAN(Local Area Network)に接続されることにより、一時的に車載の無線通信機となる。
制御部31は、車両2の経路探索および他の電子機器32〜41の制御などを行うコンピュータ装置よりなる。制御部31は、GPS受信機32が定期的に取得するGPS信号により自車両の車両位置を求める。なお、制御部31は、図示しない準天頂衛星から送信される信号を受信する受信機が受信したGPS補完信号またはGPS補強信号を合わせて用いることで、GPS信号を補完したり、自車両の車両位置を補正したりしてもよい。
制御部31は、車速センサ33およびジャイロセンサ34の入力信号に基づいて、車両位置および方位を補完し、車両2の正確な現在位置および方位を把握する。
GPS受信機32、車速センサ33およびジャイロセンサ34は、車両2の現在位置、速度および向きを計測するセンサ類である。
記憶部35は、地図データベースを備える。地図データベースは、制御部31に道路地図データを提供する。道路地図データは、リンクデータやノードデータを含み、DVD、CD−ROM、メモリカード、またはHDDなどの記録媒体に格納されている。記憶部35は、記録媒体から必要な道路地図データを読み出して制御部31に提供する。
ディスプレイ36とスピーカ37は、制御部31が生成した各種情報を車両2の搭乗者であるユーザに通知するための出力装置である。
具体的には、ディスプレイ36は、経路探索の際の入力画面、自車周辺の地図画像および目的地までの経路情報などを表示する。スピーカ37は、車両2を目的地に誘導するためのアナウンスなどを音声出力する。これらの出力装置は、通信部41が受信した提供情報を搭乗者に通知することもできる。
入力デバイス38は、車両2の搭乗者が各種の入力操作を行うためデバイスである。入力デバイス38は、ハンドルに設けた操作スイッチ、ジョイスティック、およびディスプレイ36に設けたタッチパネルなどの組み合わせよりなる。
搭乗者の音声認識によって入力を受け付ける音声認識装置を、入力デバイス38とすることもできる。入力デバイス38が生成した入力信号は、制御部31に送信される。
カメラ39は、車両2の前方の映像を取り込む画像センサよりなる。カメラ39は、単眼または複眼のいずれでもよい。ミリ波レーダ40は、車両2の前方や周囲に存在する物体を検出するセンサよりなる。なお、ミリ波レーダ40の代わりに、または、ミリ波レーダ40とともに、LiDARや、レーザレーダ、超音波レーダなどの各種センサを用いることができる。
制御部31は、カメラ39およびミリ波レーダ40による計測データに基づいて、運転中の搭乗者に対する注意喚起をディスプレイ36に出力させたり、強制的なブレーキ介入を行ったりする運転支援制御を実行することができる。
制御部31は、記憶部35に格納された各種の制御プログラムを実行する、マイクロコンピュータなどの演算処理装置により構成されている。
制御部31は、上記制御プログラムを実行することにより、ディスプレイ36に地図画像を表示させる機能、出発地から目的地までの経路(中継地がある場合はその位置を含む。)を算出する機能、算出した経路に従って車両2を目的地まで誘導する機能など、各種のナビゲーション機能を実行可能である。
制御部31は、カメラ39およびミリ波レーダ40のうちの少なくとも1つの計測データに基づいて、自車両の前方または周囲の物体を認識する物体認識処理と、認識した物体までの距離を算出する測距処理が可能である。
制御部31は、測距処理により算出した距離と、自車両のセンサ位置とから、物体認識処理によって認識した物体の位置情報を算出することができる。
制御部31は、サーバ5との通信において、以下の各処理を実行可能である。
1)要求メッセージの送信処理
2)動的情報の受信処理
3)通信パケットの送信処理
要求メッセージの送信処理とは、サーバ5が逐次更新するマップMの動的情報の配信を要求する制御パケットを、サーバ5に送信する処理のことである。制御パケットには、自車両の車両IDが含まれる。
サーバ5は、所定の車両IDを含む要求メッセージを受信すると、送信元の車両IDを有する車両2の通信部41宛てに、動的情報を所定の配信周期で配信する。
動的情報の受信処理とは、自装置に宛ててサーバ5が配信した動的情報を、受信する処理のことである。
車両2における通信パケットの送信処理とは、カメラ39またはミリ波レーダ40による対象物の検出結果を示すセンサ情報を含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する処理のことである。通信パケットの送信処理は、サーバ5による動的情報の配信周期内に行われる。
センサ情報には、対象物の位置情報(対象物の緯度情報および経度情報)の他、車両2(カメラ39またはミリ波レーダ40)から対象物までの距離情報、車両2の位置情報(車両2の緯度情報よび経度情報)、車両2の速度情報、車両2の方位情報、センサの位置精度情報などが含まれる。センサの位置精度情報とは、つまり、車両2の位置精度を示す情報のことである。センサの位置精度情報は、例えば、以下に示す(a)〜(g)などにより定められる。
(a)DR(自律航法、ジャイロセンサ34や車速センサ33などの車速パルスやバック信号による位置の補正)の有無
(b)マップマッチングによる補正の有無
(c)記憶部35に記憶されている道路地図データの精度
(d)車両2の位置を求める際に用いたGPS衛星の数
(e)GPS受信機32のC/N0(搬送波雑音電力密度比)
(f)GPSクオリティ
(g)PDOP(位置精度低下率)
制御部31は、通信パケットに自車両の車両IDを含めて、サーバ5宛に送信する。
制御部31は、サーバ5などから受信した動的情報に基づいて、運転中の搭乗者に対する注意喚起をディスプレイ36に出力させたり、強制的なブレーキ介入を行ったりする運転支援制御を実行することもできる。
[路側センサの構成]
図4は、路側センサ1の構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、路側センサ1は、制御部11と、記憶部12と、カメラ13と、ミリ波レーダ14と、通信部15とを備える。
通信部15は、例えば5G対応の通信処理が可能な無線通信機よりなる。
したがって、路側センサ1は、サーバ5と通信することができる。
制御部11は、CPU、ROM及びRAMなどを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行し、路側センサ1の全体の動作を制御する。
記憶部12は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種のコンピュータプログラムやデータを記憶する。記憶部12は、路側センサ1の識別情報であるセンサIDを記憶している。センサIDは、例えば、路側センサ1の所有者固有のユーザIDやMACアドレスなどよりなる。
カメラ13は、所定の撮影エリアの映像を取り込む画像センサよりなる。カメラ13は、単眼又は複眼のいずれでもよい。ミリ波レーダ14は、ミリ波レーダ14の前方や周囲に存在する物体を検出するセンサよりなる。なお、ミリ波レーダ14の代わりに、または、ミリ波レーダ14とともに、LiDARや、レーザレーダ、超音波レーダなどの各種センサを用いることができる。
また、路側センサ1には、カメラ13およびミリ波レーダ14のいずれか1つのみが備えられていてもよい。
制御部11は、カメラ13及びミリ波レーダ14のうちの少なくとも1つの計測データに基づいて、撮影エリア内の物体を認識する物体認識処理と、認識した物体までの距離を算出する測距処理が可能である。
制御部11は、測距処理により算出した距離と、自車両のセンサ位置とから、物体認識処理によって認識した物体の位置情報を算出することができる。
制御部11は、サーバ5との通信において、通信パケットの送信処理を実行可能である。
路側センサ1による通信パケットの送信処理とは、カメラ13またはミリ波レーダ14による対象物の検出結果を示すセンサ情報を含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する処理のことである。通信パケットの送信処理は、サーバ5による動的情報の配信周期内に行われる。
センサ情報には、対象物の位置情報(対象物の緯度情報および経度情報)や、路側センサ1から対象物までの距離情報などが含まれる。
制御部11は、通信パケットにセンサIDを含めて、サーバ5宛に送信する。
[センサ情報の収集]
図5は、センサ情報の収集例について説明するための図であり、(A)は、車両からのセンサ情報の収集について説明するための図であり、(B)は、路側センサからのセンサ情報の収集について説明するための図である。
図5の(A)に示すように、自車両の周囲に6台の車両2(車両A〜C、車両A´〜C´)が走行しているものとする。例えば、車両Aは、カメラ39またはミリ波レーダ40の計測データから車両Aの前方を走行する車両A´の位置を検出し、車両Aの位置情報と車両A´の位置情報とを含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する。同様に、車両Bは、カメラ39またはミリ波レーダ40の計測データから車両Bの前方を走行する車両B´の位置を検出し、車両Bの位置情報と車両B´の位置情報とを含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する。また、車両Cは、カメラ39またはミリ波レーダ40の計測データから車両Cの前方を走行する車両C´の位置を検出し、車両Cの位置情報と車両C´の位置情報とを含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する。
これにより、サーバ5は、自車両の周囲を走行する6台の車両2の位置情報を収集し、収集した位置情報からマップMの動的情報を更新する。サーバ5は、更新後の動的情報を、自車両を含む各車両2に送信する。
また、図5の(B)に示すように、自車両の周囲には3台の車両2(車両E〜F)が走行しているものとする。また、自車両が走行する道路の路側には路側センサ1として路側センサA〜Cが設置されているものとする。路側センサAは、車両Dの位置を検出し、車両Dの位置情報を含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する。同様に、路側センサBは、車両Eの位置を検出し、車両Eの位置情報を含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する。また、路側センサCは、車両Fの位置を検出し、車両Fの位置情報を含む通信パケットを、サーバ5宛に送信する。
これにより、サーバ5は、自車両の周囲を走行する3台の車両2の位置情報を収集し、収集した位置情報からマップMの動的情報を更新する。サーバ5は、更新後の動的情報を、自車両を含む各車両2に送信する。
なお、サーバ5は、図5の(A)に示したように車両2から収集した当該車両または周囲車両の位置情報と、図5の(B)に示したように路側センサ1から収集した車両2の位置情報との双方を用いて、マップMの動的情報の更新を行うこともできる。
[動的情報の更新処理および配信処理]
図6は、車両2、カメラ1C、LiDAR1L、ミリ波レーダ3M、およびサーバ5の協働により実行される、動的情報の更新処理および配信処理の一例を示すシーケンス図である。図6に示されるシーケンスを所定間隔(例えば、100msec間隔)で繰り返すことにより、所定間隔で動的情報が更新される。
ここで、車両2は、動的情報の提供を受ける車両を示す。カメラ1Cは、カメラ13を備える路側センサ1を示す。LiDAR1Lは、LiDARを備える路側センサ1を示す。ミリ波レーダ3Mは、ミリ波レーダ40を備える車載装置3を示す。ただし、これらのセンサは、一例であり、いずれかのセンサが含まれていなくてもよいし、これ以外のセンサが含まれていてもよい。
以下では、各センサが検出する対象物は移動物体であるとして説明を行うが、検出対象物は静止物体であってもよい。
カメラ1Cは、カメラ13が撮像した映像データに基づいて、カメラ1Cの前方または周囲を走行する車両2または歩行者などの移動物体を検出する(S1)。
LiDAR1Lは、LiDARの計測データに基づいて、LiDAR1Lの前方または周囲を走行する車両2または歩行者などの移動物体を検出する(S2)。
ミリ波レーダ3Mは、ミリ波レーダ3Mを備える車両2の前方または周囲を走行する他の車両2または歩行者などの移動物体を検出する(S3)。
カメラ1Cは、移動物体の検出結果を含むセンサ情報を含む通信パケットを、サーバ5に送信する(S4)。サーバ5は、カメラ1Cから送信された通信パケットを受信する。
LiDAR1Lは、移動物体の検出結果を含むセンサ情報を含む通信パケットを、サーバ5に送信する(S5)。サーバ5は、LiDAR1Lから送信された通信パケットを受信する。
ミリ波レーダ3Mは、移動物体の検出結果を含むセンサ情報を含む通信パケットを、サーバ5に送信する(S6)。サーバ5は、ミリ波レーダ3Mから送信された通信パケットを受信する。
サーバ5は、カメラ1C、LiDAR1Lおよびミリ波レーダ3Mからそれぞれ受信した通信パケットに含まれるセンサ情報に基づいて、同一の移動物体についてのセンサ情報が複数存在する場合には、複数のセンサ情報の中から1つのセンサ情報を選択する(S7)。ただし、選択するセンサ情報の数は1つに限定されるものではなく、複数のセンサ情報を選択してもよい。センサ情報の選択処理(ステップS7)については後述する。
サーバ5は、センサ情報の選択処理(ステップS7)により選択されたセンサ情報に基づいて、マップMの動的情報を更新する(S8)。例えば、サーバ5は、マップM上の移動物体の位置を更新したり、新たに出現した移動物体をマップM上に重畳させることにより、マップMの動的情報を更新する。
車両2の車載装置3は、マップMの動的情報の配信を要求する制御パケットを要求メッセージとしてサーバ5に送信する(S9)。
サーバ5は、車両2の車載装置3から要求メッセージを受け取り、要求メッセージの送信元である車両2の車載装置3に対して、マップMの動的情報を送信する(S10)。車両2の車載装置3は、当該動的情報を受信する(S10)。
[センサ情報の選択処理(図6のステップS7)]
センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細について、具体例を参照しながら説明する。
図7は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。図8は、移動物体と各センサとの位置関係を示す図である。
なお、センサ情報を選択するための優先順位は、各センサの種別に応じて事前に定められており、サーバ5の記憶部56に記憶されているものとする。
図7を参照して、サーバ5のセンサ情報選択部52は、同一の移動物体について路側センサ1のカメラ(以下、「路側カメラ」という。)と、路側センサ1のLiDAR(以下、「路側LiDAR」という。)とのセンサ情報があるか否かを判定する(S11)。
例えば、図8の(A)または(B)に示すように、交差点を走行する移動物体である対象車両(車両2)を、カメラ1C、LiDAR1L、およびミリ波レーダ3Mが検出したとする。この場合には、カメラ1C(路側カメラ)のセンサ情報と、LiDAR1L(路側LiDAR)のセンサ情報とがあるため、ステップS11の判定結果は肯定的である。
ステップS11の判定結果が肯定的である場合には(S11でYES)、センサ情報選択部52は、距離C1(路側カメラから移動物体までの距離)が距離L1(路側LiDARから移動物体までの距離)よりも小さいか否かを判定する(S12)。
例えば、図8の(A)に示すように、カメラ1Cから車両2までの距離C1が、LiDAR1Lから車両2までの距離L1よりも小さい場合には、ステップS12の判定結果は肯定的となる。一方、図8の(B)に示すように、カメラ1Cから車両2までの距離C1が、LiDAR1Lから車両2までの距離L1以上の場合には、ステップS12の判定結果は否定的となる。
距離C1が距離L1よりも小さい場合には(S12でYES)、センサ情報選択部52は、路側カメラの優先順位が、路側LiDARの優先順位よりも高くなるように、センサ情報選択のための優先順位を決定する(S13)。例えば、図8の(A)の右側に示すように、各センサの種別に応じて優先順位が事前に定められているものとする。具体的には、高性能なセンサほど優先順位が高い。同図の優先順位では、路側カメラの優先順位(1番)が、路側LiDARの優先順位(2番)よりも高くなっている。このため、優先順位の変更は行われない。これにより、相対的に車両2に近い路側カメラの優先順位を、相対的に車両2から遠い路側LiDARの優先順位よりも高くすることができる。
距離C1が距離L1以上の場合には(S12でNO)、センサ情報選択部52は、路側LiDARの優先順位が、路側カメラの優先順位よりも高くなるように、センサ情報選択のための優先順位を決定する(S14)。例えば、センサ情報選択部52は、図8の(A)の右側に示した優先順位を、図8の(B)の右側に示す優先順位に変更する。変更後の優先順位では、路側LiDARの優先順位(1番)が、路側カメラの優先順位(2番)よりも高くなっている。これにより、相対的に車両2に近い路側LiDARの優先順位を、相対的に車両2から遠い路側カメラの優先順位よりも高くすることができる。
ステップS11の判定結果が否定的である場合には(S11でNO)、センサ情報選択部52は、同一の移動物体について車載装置3のカメラ(以下、「車載カメラ」という。)と、車載装置3のLiDAR(以下、「車載LiDAR」という。)とのセンサ情報があるか否かを判定する(S15)。
ステップS15の判定結果が肯定的である場合には(S15でYES)、センサ情報選択部52は、距離C2(車載カメラから移動物体までの距離)が距離L2(車載LiDARから移動物体までの距離)よりも小さいか否かを判定する(S16)。
距離C2が距離L2よりも小さい場合には(S16でYES)、センサ情報選択部52は、車載カメラの優先順位が、車載LiDARの優先順位よりも高くなるように、センサ情報選択のための優先順位を決定する(S17)。これにより、相対的に車両2に近い車載カメラの優先順位を、相対的に車両2から遠い車載LiDARの優先順位よりも高くすることができる。
距離C2が距離L2以上の場合には(S16でNO)、センサ情報選択部52は、車載LiDARの優先順位が、車載カメラの優先順位よりも高くなるように、センサ情報選択のための優先順位を決定する(S18)。これにより、相対的に車両2に近い車載LiDARの優先順位を、相対的に車両2から遠い車載カメラの優先順位よりも高くすることができる。
センサ情報選択部52は、センサ情報選択のための優先順位に従って、最も優先順位の高いセンサ情報を1つ選択する(S19)。
[実施形態1の効果]
以上説明したように、本発明の実施形態1によると、センサ情報を選択する際に用いる優先順位を、センサの状況に応じて動的に変更することができる。このため、適切なセンサ情報を用いて所定の情報を生成することができる。これにより、複数のセンサ情報から、適切な動的情報を生成することができる。
例えば、対象物までの距離が近いセンサで計測されたセンサ情報ほど優先順位を高くすることができる。同程度の精度を有するセンサ間では、対象物までの距離が近いセンサほど正確に対象物を計測することができる。このため、対象物までの距離が近いセンサで検出されたセンサ情報を優先的に用いて所定の情報を生成することにより、適切な動的情報を生成することができる。
なお、優先順位は、事前にセンサの種別に応じて定められたものを、センサの状況に応じて変更するものとしている。このため、高精度のセンサによるセンサ情報を優先的に選択する優先順位を原則としつつ、上記した所定の基準に従って当該優先順位を変更することができる。これにより、センサの状況に応じて、適切なセンサ情報を選択することができる。
(実施形態2)
実施形態2では、センサによる移動物体の連続検出回数に応じて優先順位を変更する。
無線通信システムの構成は、実施形態1と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
実施形態2では、図6に示した動的情報の更新処理および配信処理のシーケンスにおけるセンサ情報の選択処理(図6のステップS7)が、実施形態1とは異なる。以下、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)について、詳細に説明する。
図9は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。図10は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)を説明するための図である。
図10は、各時間ステップにおける、路側カメラと、路側LiDARと、車載装置3のミリ波レーダ(以下、「車載ミリ波レーダ」という。)との、同一の移動物体の検出結果を示している。時間ステップ間隔は、例えば、100msec間隔である。「○」は、移動物体を検出したこと(センサ情報に移動物体の位置情報が含まれること)を示し、「×」は、移動物体を検出しなかったこと(センサ情報に移動物体の位置情報が含まれないこと)を示す。例えば、時間ステップt=1においては、路側カメラ、路側LiDARおよび車載ミリ波レーダの全てにより同一の移動物体が検出されていることが示されている。また、時間ステップt=2においては、路側カメラおよび路側LiDARにより同一の移動物体が検出されているが、車載ミリ波レーダによっては当該移動物体が検出されなかったことを示している。
センサ情報選択部52は、時間ステップごとに図9に示す処理を実行する。
図9を参照して、センサ情報選択部52は、各センサについて、ステップS21〜S24の処理を実行する(ループA)。
つまり、センサ情報選択部52は、着目したセンサについて、移動物体の検出が連続しているか否かを判断する(S21)。着目している時間ステップと、直前の時間ステップとの両方において、当該センサのセンサ情報が、移動物体を検出していることを示している場合には、移動物体の検出が連続していると判定し、それ以外の場合には、移動物体の検出が連続していないと判定する。例えば、図10を参照して、路側カメラおよび路側LiDARは、時間ステップt=1およびt=2の両方において、移動物体を検出している。このため、時間ステップt=2において、路側カメラおよび路側LiDARによる移動物体の検出が連続していると判定される。また、路側カメラは、時間ステップt=3において移動物体を検出しておらず、時間ステップt=4において移動物体を検出している。このため、時間ステップt=4において、路側カメラによる移動物体の検出は連続していないと判定される。
着目したセンサによる移動物体の検出が連続していると判定された場合には(S21でYES)、センサ情報選択部52は、その移動物体の検出結果(以下、「移動物体検出結果」という。)を採用する(S22)。つまり、上記の例では、時間ステップt=2における路側カメラおよび路側LiDARによる移動物体検出結果が採用され、時間ステップt=4における路側カメラによる移動物体検出結果は採用されない。図10では、採用された移動物体検出結果を、下線付きの「○」で示し、採用されなかった移動物体検出結果を、下線なしの「○」で示している。
着目したセンサによる移動物体の検出が連続していると判定されなかった場合には(S21でNO)、センサ情報選択部52は、当該センサについて、移動物体の未検出が連続しているか否かを判定する(S23)。つまり、センサ情報選択部52は、着目している時間ステップと、直前の時間ステップとの両方において、当該センサのセンサ情報が、移動物体を検出していないことを示している場合には、移動物体の未検出が連続していると判定し、それ以外の場合には、移動物体の未検出が連続していないと判定する。例えば、図10を参照して、車載ミリ波レーダは、時間ステップt=4およびt=5の両方において、移動物体を検出していない。このため、時間ステップt=5において、車載ミリ波レーダによる移動物体の未検出が連続していると判定される。また、路側カメラは、時間ステップt=3において移動物体を検出していないが、時間ステップt=2において移動物体を検出している。このため、時間ステップt=3において、路側カメラによる移動物体の未検出は連続していないと判定される。
着目したセンサによる移動物体の未検出が連続していると判定された場合には(S23でYES)、センサ情報選択部52は、その移動物体の未検出結果(以下、「移動物体未検出結果」という。)を採用する(S24)。つまり、上記の例では、時間ステップt=5における車載ミリ波レーダによる移動物体未検出結果が採用され、時間ステップt=3における路側カメラによる移動物体未検出結果は採用されない。図10では、採用された移動物体未検出結果を、下線付きの「×」で示し、採用されなかった移動物体未検出結果を、下線なしの「×」で示している。
ループAの処理後、センサ情報選択部52は、現在の時間ステップにおいて、採用された移動物体検出結果と採用された移動物体未検出結果とが混在しているか否かを判定する(S25)。例えば、図10の時間ステップt=5やt=6では、採用された移動物体検出結果(下線付きの「○」)と、採用された移動物体未検出結果(下線付きの「×」)とが混在している。また、時間ステップt=2や時間ステップt=8では、採用された移動物体検出結果は含まれているが、採用された移動物体未検出結果は含まれていないため、両者は混在していない。
採用された移動物体検出結果と採用された移動物体未検出結果とが混在している場合には(S25でYES)、センサ情報選択部52は、採用された移動物体未検出結果を、以降の処理において除外する(S26)。これにより、移動物体が検出されたことを積極的に利用して動的情報の更新を行うことができる。例えば、図10の時間ステップt=5においては、車載ミリ波レーダの移動物体未検出結果が除外され、時間ステップt=6においては、路側LiDARおよび車載ミリ波レーダの移動物体未検出結果が除外される。
センサ情報選択部52は、複数の移動物体検出結果または複数の移動物体未検出結果が採用されているか否かを判定する(S27)。例えば、図10の時間ステップt=2やt=8においては、複数の移動物体検出結果が採用されている。また、時間ステップt=5やt=6では、1つの移動物体検出結果しか採用されていない。これは、上記したステップS26の処理において、移動物体未検出結果が除外されているからである。
複数の移動物体検出結果または複数の移動物体未検出結果が採用されている場合には(S27でYES)、センサ情報選択部52は、センサ性能に応じたセンサ情報選択のための優先順位に従って、最も優先順位が高い検出結果を示すセンサ情報を1つ選択する(S28)。
図10において、路側カメラ、路側LiDAR、車載ミリ波レーダの順にセンサ性能が高く、センサ性能の順に優先順位が定められているものとする。例えば、図10の時間ステップt=2やt=8においては、採用された移動物体検出結果の中から、最もセンサ性能が高い路側カメラのセンサ情報が選択される。また、時間ステップt=13においては、採用された移動物体検出結果の中から、最もセンサ性能が高い路側LiDARのセンサ情報が選択される。図10では、選択されたセンサ情報を太枠で示している。
図9に示したセンサ情報の選択処理によると、センサ性能に応じて、路側カメラ、路側LiDAR、車載ミリ波レーダの順に予めセンサ情報選択のための優先順位が決められている。また、ループAの処理により、移動物体検出が連続していない場合、または、移動物体未検出が連続していない場合には、そのセンサ情報は選択されない。つまり、当該センサ情報を除くように優先順位が変更される。また、ステップS26の処理により移動物体未検出結果が除外される。つまり、その移動物体未検出結果を示すセンサ情報を除くように優先順位が変更される。
以上説明したように、実施形態2によると、図9のループAの処理により、2回以上連続して対象物を検出したセンサのセンサ情報が、1回しか対象物を検出していないセンサのセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。これにより、安定的に対象物を検出しているセンサ情報を用いて所定の情報を生成することができ、適切な動的情報を生成することができる。
また、図9のステップS25およびS26の処理により、対象物を検出したことを示すセンサ情報が、対象物を検出しなかったことを示すセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。これにより、対象物を積極的に反映させた情報を生成することができる。例えば、車両の位置を地図情報に重畳させた動的情報を生成する際に、積極的に車両を地図情報上に重畳させることができる。これにより、車両が存在するにもかかわらず、動的情報では車両が存在しないとされることを防ぐことができ、運転支援のための適切な動的情報を生成することができる。
(実施形態3)
実施形態3では、実施形態2と同様に、センサによる移動物体の連続検出結果に応じて優先順位を変更する。それに加え、実施形態3では、センサの位置精度を考慮して、優先順位を変更する。
無線通信システムの構成は、実施形態1と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
実施形態3では、図6に示した動的情報の更新処理および配信処理のシーケンスにおけるセンサ情報の選択処理(図6のステップS7)が、実施形態1とは異なる。以下、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)について、詳細に説明する。
図11は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。図12は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)を説明するための図である。
図12は、各時間ステップにおける、車載カメラと、車載LiDARと、車載ミリ波レーダとの、同一の移動物体の検出結果を示している。なお、車載カメラ、車載LiDARおよび車載ミリ波レーダは、それぞれ異なる車両2に設置されているものとする。時間ステップ間隔は、例えば、100msec間隔である。「○」は、移動物体を検出し、かつ移動物体検出時のセンサの位置精度が高いことを示す。「△」は、移動物体を検出し、かつ移動物体検出時のセンサの位置精度が低いことを示す。センサの位置精度は、例えば、車両2の位置を求める際に用いたGPS衛星の数に基づいて決定され、GPS衛星の数が所定の閾値以上の場合に位置精度が高いとされ、GPS衛星の数が所定の閾値未満の場合に位置精度が低いとされる。「×」は、移動物体を検出しなかったこと、または、移動物体を検出したが、移動物体検出時のGPS衛星の数が0であり、移動物体の位置を検出できなかったことを示す。
センサ情報選択部52は、時間ステップごとに図11に示す処理を実行する。
図11を参照して、センサ情報選択部52は、各センサについて、ステップS21〜S24の処理を実行する(ループA)。これらの処理は、図9に示したものと同様である。
例えば、図12に示すように、時間ステップt=4およびt=5において、車載カメラは、位置精度が高い状態で移動物体を検出している。このため、時間ステップt=5において、車載カメラは移動物体を連続して検出していると判定され、t=5における車載カメラの移動物体検出結果が採用される。また、時間ステップt=10およびt=11において、車載カメラは、位置精度が低い状態で移動物体を検出している。このため、時間ステップt=11において、車載カメラは移動物体を連続して検出していると判定され、t=11における車載カメラの移動物体検出結果が採用される。また、車載ミリ波レーダは、時間ステップt=4およびt=5の両方において、移動物体を検出していない。このため、時間ステップt=5において、車載ミリ波レーダによる移動物体の未検出が連続していると判定され、時間ステップt=5における車載ミリ波レーダの移動物体未検出結果が採用される。
図12では、採用された移動物体検出結果を、下線付きの「○」または下線付きの「△」で示し、採用されなかった移動物体検出結果を、下線なしの「○」または下線なしの「△」で示している。また、採用された移動物体未検出結果を、下線付きの「×」で示し、採用されなかった移動物体未検出結果を、下線なしの「×」で示している。
ループAの処理後、センサ情報選択部52は、ステップS25およびS26の処理を実行する。これらの処理は、図9に示したものと同様である。
次に、センサ情報選択部52は、現在の時間ステップにおいて、採用された高位置精度の移動物体検出結果と、採用された低位置精度の移動物体検出結果とが混在しているか否かを判定する(S31)。例えば、図12の時間ステップt=11では、採用された高位置精度の移動物体検出結果(下線付きの「○」)と、採用された低位置精度の移動物体検出結果(下線付きの「△」)とが混在している。また、時間ステップt=6では、採用された高位置精度の移動物体検出結果は含まれるが、採用された低位置精度の移動物体検出結果は含まれないため、両者は混在していない。
ステップS31の判定結果が肯定的である場合には(S31でYES)、センサ情報選択部52は、採用された低位置精度の移動物体検出結果を、以降の処理において除外する(S32)。これにより、高位置精度の移動物体検出結果を優先的に利用して動的情報の更新を行うことができる。
その後、センサ情報選択部52は、ステップS27およびS28の処理を実行する。これらの処理は、図9に示したものと同様である。図12では、選択されたセンサ情報を太枠で示している。
図11に示したセンサ情報の選択処理によると、センサ性能に応じて、車載カメラ、車載LiDAR、車載ミリ波レーダの順に予めセンサ情報選択のための優先順位が決められている。また、ループAの処理により、移動物体検出が連続していない場合、または、移動物体未検出が連続していない場合には、そのセンサ情報は選択されない。つまり、当該センサ情報を除くように優先順位が変更される。また、ステップS26の処理により移動物体未検出結果が除外される。つまり、その移動物体未検出結果を示すセンサ情報を除くように優先順位が変更される。さらに、ステップS32の処理により、低位置精度の移動物体検出結果が除外される。つまり、低位置精度の移動物体検出結果を示すセンサ情報を除くように優先順位が変更される。
以上説明したように、実施形態3によると、対象物の絶対位置の検出精度が低いセンサ情報の優先順位を低くすることができる。対象物の絶対位置は、センサの絶対位置と、センサから対象物までの相対位置で規定することができる。このため、センサの絶対位置の検出精度が低い場合には、対象物の絶対位置の検出精度までも低くなる。よって、高い位置精度のセンサ情報が優先的に選択されるように優先順位を変更することにより、対象物の絶対位置の検出精度が高いセンサ情報を用いて所定の情報を生成することができる。これにより、適切な動的情報を生成することができる。
なお、センサ情報の中に、路側センサ1のセンサ情報が含まれる場合には、路側センサ1の位置精度は、常に高いとされる。これは、路側センサ1の位置が固定されており、予め分かっているからである。
(実施形態4)
実施形態4では、センサと移動物体との間の遮蔽物の有無に応じて、優先順位を変更する。
無線通信システムの構成は、実施形態1と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
実施形態4では、図6に示した動的情報の更新処理および配信処理のシーケンスにおけるセンサ情報の選択処理(図6のステップS7)が、実施形態1とは異なる。以下、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)について、詳細に説明する。
図13は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。図14は、移動物体と各センサとの位置関係を示す図である。図14では、各センサの計測範囲を破線で示している。
なお、センサ情報を選択するための優先順位は、各センサの種別に応じて事前に定められており、サーバ5の記憶部56に記憶されているものとする。
図13を参照して、センサ情報選択部52は、各センサについて、ステップS41およびS42の処理を実行する(ループB)。
つまり、センサ情報選択部52は、着目しているセンサと当該センサが検出している移動物体との間に遮蔽物があるか否かを判定する(S41)。例えば、図14の(A)に示すように、カメラ1CおよびLiDAR1Lが、移動物体である車両2を検出する。図14の(A)によると、カメラ1Cと車両2との間に遮蔽物は無く、LiDAR1Lと車両2との間には遮蔽物は無い。一方、図14の(B)によると、カメラ1Cと車両2との間に遮蔽物は無いが、LiDAR1Lと車両2との間に遮蔽物として車両7がある。
着目しているセンサと、当該センサが検出している移動物体との間に遮蔽物がある場合には(S41でYES)、当該センサによる当該移動物体の検出結果を示すセンサ情報の優先順位を最下位に変更する(S42)。例えば、図14の(A)の右側に示すように、遮蔽物が無い場合の優先順位が予め定められているものとする。この優先順位では路側LiDAR(LiDAR1L)の優先順位は2番目である、しかし、車両2とLiDAR1Lとの間に車両7が存在する。このため、図14の(B)の右側に示すように、車両2についてのLiDAR(LiDAR1L)のセンサ情報の優先順位は最下位(10番目)に変更される。なお、変更後の優先順位は最下位に限定されるものではなく、例えば、予め定められた数の順位だけ優先順位を下げるようにしてもよい。
センサ情報選択部52は、優先順位に従って、同一の移動物体についてのセンサ情報の中から、最も優先順位が高いセンサ情報を1つ選択する(S43)。
以上説明したように、実施形態4によると、センサと対象物との間に遮蔽物が無いセンサ情報が、当該遮蔽物が有るセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。センサと対象物との間に遮蔽物が有ると、対象物の検出精度が低くなるが、遮蔽物の無いセンサ情報を優先的に用いることにより、適切な動的情報を生成することができる。
(実施形態5)
実施形態5では、検出対象の移動物体が存在する地点の天候に従い、優先順位を変更する。
無線通信システムの構成は、実施形態1と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
実施形態5では、図6に示した動的情報の更新処理および配信処理のシーケンスにおけるセンサ情報の選択処理(図6のステップS7)が、実施形態1とは異なる。以下、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)について、詳細に説明する。
図15は、センサ情報の選択処理(図6のステップS7)の詳細を示すフローチャートである。図16は、センサ情報選択のための優先順位の一例を示す図である。
図15を参照して、センサ情報選択部52は、複数のセンサにより検出された移動物体が存在する地点の検出時点の天候が雨天であるか否かを判定する(S51)。雨天か否かの判定は、民間気象業務支援センターなどから収集した気象情報に基づいて行われる。
雨天であれば(S51でYES)、センサ情報選択部52は、ミリ波レーダの優先順位が、LiDARまたはレーザレーダの優先順位よりも高くなるように、優先順位の変更を行う(S52)。
センサ情報選択部52は、優先順位に従って、同一の移動物体についてのセンサ情報の中から、最も優先順位の高いセンサ情報を選択する(S53)。
図16の(A)は、晴天時のセンサ情報の優先順位である。晴天時には、路側LiDARおよび路側レーザレーダの優先順位(2番、3番)が、路側ミリ波レーダ(4番)の優先順位よりも高く設定され、車載LiDARおよび車載レーザレーダの優先順位(7番、8番)が、車載ミリ波レーダ(9番)よりも高く設定される。
図16の(B)は、雨天時のセンサ情報の優先順位である。レーザセンサは雨天などの悪天候に弱い。このため、雨天時には、路側LiDARおよび路側レーザレーダの優先順位(3番、4番)が路側ミリ波レーダ(2番)の優先順位よりも低く設定され、車載LiDARおよび車載レーザレーダの優先順位(8番、9番)が、車載ミリ波レーダ(7番)よりも低く設定される。
以上説明したように、実施形態5によると、雨天時には、ミリ波レーダによるセンサ情報が、レーザレーダまたはLiDARによるセンサ情報よりも優先して選択されるように優先順位を変更することができる。ミリ波レーダはレーザレーダまたはLiDARに比べて雨天時であっても安定的に対象物を検出することができるため、上記のように優先順位を変更することで、適切な動的情報を生成することができる。
[付記]
以上、本発明の実施形態に係る無線通信システムについて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSIから構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、HDD、CD−ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、上記実施形態および上記変形例の少なくとも一部を任意に組み合わせるとしてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 路側センサ
1C カメラ
1L LiDAR
2 車両
3 車載装置
3M ミリ波レーダ
4 基地局
5 サーバ
7 車両
11 制御部
12 記憶部
13 路側カメラ
14 ミリ波レーダ
15 通信部
31 制御部
32 GPS受信機
33 車速センサ
34 ジャイロセンサ
35 記憶部
36 ディスプレイ
37 スピーカ
38 入力デバイス
39 車載カメラ
40 ミリ波レーダ
41 通信部
51 制御部
52 センサ情報選択部
53 情報生成部
54 ROM
55 RAM
56 記憶部
57 通信部

Claims (11)

  1. 複数のセンサと、
    情報生成装置と、を備え、
    前記情報生成装置は、
    所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、前記複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、
    前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、を含む情報生成システム。
  2. 前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサから前記対象物までの距離に従い、前記優先順位を変更する、請求項1に記載の情報生成システム。
  3. 前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサの位置精度に従い、前記優先順位を変更する、請求項1または請求項2に記載の情報生成システム。
  4. 前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサによる前記対象物の連続検出回数に従い、前記優先順位を変更する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報生成システム。
  5. 前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサと前記対象物との間の遮蔽物の有無に従い、前記優先順位を変更する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報生成システム。
  6. 前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として各前記センサによる前記対象物の検出結果に従い、前記優先順位を変更する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報生成システム。
  7. 前記センサ情報選択部は、前記所定の基準として前記対象物が存在する地点の天候に従い、前記優先順位を変更する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報生成システム。
  8. 変更前の前記優先順位は、各前記センサの種別に応じて定められる、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の情報生成システム。
  9. 所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、
    前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、を備える情報生成装置。
  10. 所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するステップと、
    選択された前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成するステップと、を含む情報生成方法。
  11. コンピュータを、
    所定の基準に従って動的に変更可能なセンサ情報の優先順位に基づいて、複数のセンサによる同一の対象物の検出結果を示す複数のセンサ情報の中から少なくとも1つのセンサ情報を選択するセンサ情報選択部と、
    前記センサ情報選択部が選択した前記少なくとも1つのセンサ情報に基づいて、所定の情報を生成する情報生成部と、して機能させるためのコンピュータプログラム。
JP2017207932A 2017-10-27 2017-10-27 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム Pending JP2019079453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207932A JP2019079453A (ja) 2017-10-27 2017-10-27 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207932A JP2019079453A (ja) 2017-10-27 2017-10-27 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019079453A true JP2019079453A (ja) 2019-05-23

Family

ID=66628795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017207932A Pending JP2019079453A (ja) 2017-10-27 2017-10-27 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019079453A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022052197A (ja) * 2020-09-23 2022-04-04 住友電気工業株式会社 交通用検知装置および交通用検知方法
JP2022052188A (ja) * 2020-09-23 2022-04-04 住友電気工業株式会社 交通用検知装置および交通用検知方法
WO2024053349A1 (ja) * 2022-09-05 2024-03-14 Smk株式会社 路面状況検知装置、路面状況検知方法、電動二輪車、及び、路面状況検知システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149860A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Toyota Motor Corp 走行制御装置
JP2014006123A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Toyota Motor Corp 物体検出装置、情報処理装置、物体検出方法
JP2016156973A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 パイオニア株式会社 地図データ記憶装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
WO2019026438A1 (ja) * 2017-08-03 2019-02-07 株式会社小糸製作所 車両用照明システム、車両システム及び車両
JP2019168267A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 パイオニア株式会社 データ構造、情報処理装置、データ通信方法、プログラム及び記憶媒体
JP2020512635A (ja) * 2017-03-23 2020-04-23 ウーバー テクノロジーズ,インコーポレイテッド 自動運転乗り物のための動的センサ選択

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149860A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Toyota Motor Corp 走行制御装置
JP2014006123A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Toyota Motor Corp 物体検出装置、情報処理装置、物体検出方法
JP2016156973A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 パイオニア株式会社 地図データ記憶装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2020512635A (ja) * 2017-03-23 2020-04-23 ウーバー テクノロジーズ,インコーポレイテッド 自動運転乗り物のための動的センサ選択
WO2019026438A1 (ja) * 2017-08-03 2019-02-07 株式会社小糸製作所 車両用照明システム、車両システム及び車両
JP2019168267A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 パイオニア株式会社 データ構造、情報処理装置、データ通信方法、プログラム及び記憶媒体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022052197A (ja) * 2020-09-23 2022-04-04 住友電気工業株式会社 交通用検知装置および交通用検知方法
JP2022052188A (ja) * 2020-09-23 2022-04-04 住友電気工業株式会社 交通用検知装置および交通用検知方法
JP7452349B2 (ja) 2020-09-23 2024-03-19 住友電気工業株式会社 交通用検知装置および交通用検知方法
JP7452350B2 (ja) 2020-09-23 2024-03-19 住友電気工業株式会社 交通用検知装置および交通用検知方法
WO2024053349A1 (ja) * 2022-09-05 2024-03-14 Smk株式会社 路面状況検知装置、路面状況検知方法、電動二輪車、及び、路面状況検知システム
JP2024035866A (ja) * 2022-09-05 2024-03-15 Smk株式会社 路面状況検知装置、路面状況検知方法、電動二輪車、及び、路面状況検知システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110419070B (zh) 信息提供系统、服务器、移动终端和计算机程序
CN107731001B (zh) 通信方法以及服务器
US9373255B2 (en) Method and system for producing an up-to-date situation depiction
US11039384B2 (en) Wireless communication system, information acquiring terminal, computer program, method for determining whether to adopt provided information
JP6687169B2 (ja) 情報生成装置、情報生成方法、コンピュータプログラムおよび無線通信システム
US20210014643A1 (en) Communication control device, communication control method, and computer program
JP6312831B2 (ja) 走行支援システム及び走行支援方法
JP6819076B2 (ja) 走行計画作成装置及びセンタ
CN112236648A (zh) 使用v2x补充信息增强导航体验
US20150304817A1 (en) Mobile communication device and communication control method
JP2006279859A (ja) 移動体移動実態情報提供システム、位置情報収集装置、カーナビ装置および移動体移動実態情報提供方法
US11682300B2 (en) Techniques for utilizing a mobile device as a proxy for a vehicle
WO2017110002A1 (ja) 予測装置、予測システム、予測方法および予測プログラム
JP2020027645A (ja) サーバ、無線通信方法、コンピュータプログラム、及び車載装置
WO2019131075A1 (ja) 送信装置、点群データ収集システムおよびコンピュータプログラム
KR101850254B1 (ko) 커넥티드 카 환경을 지원하기 위한 차량간 통신 시스템
JP2019079453A (ja) 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム
EP3943342A1 (en) Information processing device, information processing method, movement control device, and movement control method
JP2020091614A (ja) 情報提供システム、サーバ、移動端末、及びコンピュータプログラム
JP2020091652A (ja) 情報提供システム、サーバ、及びコンピュータプログラム
US20220219732A1 (en) Information processing apparatus, and information processing method, and program
JP2017123072A (ja) 運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP2019079454A (ja) 車両制御システム、機能通知装置、機能通知方法およびコンピュータプログラム
JP2005010935A (ja) 走行支援システム及び車載端末器
JP2020091612A (ja) 情報提供システム、サーバ、及びコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211116