JP2011241413A - 電子機器用銅合金、電子機器用銅合金の製造方法及び電子機器用銅合金圧延材 - Google Patents

電子機器用銅合金、電子機器用銅合金の製造方法及び電子機器用銅合金圧延材 Download PDF

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Abstract

【課題】低ヤング率、高耐力、高導電性を有し、端子、コネクタやリレー等の電子電気部品に適した電子機器用銅合金、電子機器用銅合金の製造方法及び電子機器用銅合金圧延材を提供する。
【解決手段】Mgを、2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを、0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含み、残部が実質的にCu及び不可避不純物とされていることを特徴とする。また、Zn,Sn,Si,Mn,Niのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.05原子%以上10原子%以下とされていることを特徴とする。さらに、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.01原子%以上1原子%以下とされていることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、例えば端子、コネクタやリレー等の電子電気部品に適した電子機器用銅合金、電子機器用銅合金の製造方法及び電子機器用銅合金圧延材に関するものである。
従来、電子機器や電気機器等の小型化にともない、これら電子機器や電気機器等に使用される端子、コネクタやリレー等の電子電気部品の小型化及び薄肉化が図られている。このため、電子電気部品を構成する材料として、ばね性、強度、導電率の優れた銅合金が要求されている。特に、非特許文献1に記載されているように、端子、コネクタやリレー等の電子電気部品として使用される銅合金としては、耐力が高く、かつ、ヤング率が低いものが望ましい。
そこで、ばね性、強度、導電率の優れた銅合金として、例えば特許文献1には、Beを含有したCu−Be合金が提供されている。このCu−Be合金は、母相中にCuBeを時効析出させることで導電率を低下させることなく強度を向上させた、析出硬化型の高強度合金である。
しかしながら、このCu−Be合金は、高価な元素であるBeを含有していることから、原料コストが非常に高いものである。また、Cu−Be合金を製造する際には、毒性のあるBe酸化物が発生することになる。よって、製造工程において、Be酸化物が誤って外部に放出されないように、製造設備を特別な構成とし、厳しく管理する必要がある。このように、Cu−Be合金は、原料コスト及び製造コストがともに高く、非常に高価であるといった問題があった。また、前述のように、有害な元素であるBeを含有していることから、環境対策の面からも敬遠されていた。
Cu−Be合金を代替可能な材料として、例えば特許文献2には、Cu−Ni−Si系合金(いわゆるコルソン合金)が提供されている。このコルソン合金は、NiSi析出物を分散させる析出硬化型合金であり、比較的高い導電率と強度、応力緩和特性を有するものである。このため、自動車用端子や信号系小型端子用途として多用されており、近年、活発に開発が進んでいる。
また、その他の合金として、特許文献3に記載されているCu−Mg−P合金等が開発されている。
特開平04−268033号公報 特開平11−036055号公報 特開昭62−227051号公報
野村幸矢、「コネクタ用高性能銅合金条の技術動向と当社の開発戦略」、神戸製鋼技報Vol.54No.1(2004)p.2−8
しかしながら、特許文献2に開示されたコルソン合金では、ヤング率が125−135GPaと比較的高い。ここで、オスタブがメスのばね接触部を押し上げて挿入される構造のコネクタにおいては、コネクタを構成する材料のヤング率が高いと、挿入時の接圧変動が激しいうえに、容易に弾性限界を超えて、塑性変形するおそれがあり好ましくない。
また、特許文献3に記載されたCu−Mg−P合金では、導電率は高いものの、耐力や引張強度といった機械的特性が不十分であった。また、ヤング率が比較的高いために、コネクタ等に適さないといった問題があった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、低ヤング率、高耐力、高導電性を有し、端子、コネクタやリレー等の電子電気部品に適した電子機器用銅合金、電子機器用銅合金の製造方法及び電子機器用銅合金圧延材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の電子機器用銅合金は、Mgを、2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを、0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含み、残部が実質的にCu及び不可避不純物とされていることを特徴としている。
この構成の電子機器用銅合金においては、MgとAlとを含有し、残部が実質的にCu及び不可避不純物とされた銅合金とされており、Mgの含有量、Alの含有量を上述のように規定したものである。このような成分組成とされた銅合金は、低ヤング率、高強度であり、かつ、導電率も比較的高くなる。
ここで、前述の電子機器用銅合金において、さらに、Zn,Sn,Si,Mn,Niのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.05原子%以上10原子%以下とされていることが好ましい。
Zn,Sn,Si,Mn,Niといった元素を、前述の電子機器用銅合金に添加することにより、銅合金の特性を向上させることが可能となる。よって、用途にあわせて選択的に含有させることによって、その用途に特に適した電子機器用銅合金を提供することが可能となる。
また、前述の電子機器用銅合金において、さらに、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.01原子%以上1原子%以下とされていることが好ましい。
B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agといった元素を、前述の電子機器用銅合金に添加することにより、銅合金の特性を向上させることが可能となる。よって、用途にあわせて選択的に含有させることによって、その用途に特に適した電子機器用銅合金を提供することが可能となる。
さらに、前述の電子機器用銅合金において、0.2%耐力σ0.2が400MPa以上とされていることが好ましい。
あるいは、前述の電子機器用銅合金において、ヤング率Eが125GPa以下とされていることが好ましい。
0.2%耐力σ0.2が400MPa以上、あるいは、ヤング率Eが125GPa以とされた場合には、弾性エネルギー係数(σ0.2 /2E)が高くなり、容易に塑性変形しなくなるため、端子、コネクタ、リレー等の電子電気部品に特に適している。
また、前述の電子機器用銅合金において、走査型電子顕微鏡観察において、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が、10個/μm以下とされていることが好ましい。
この場合、走査型電子顕微鏡観察において、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が、10個/μm以下とされていることから、金属間化合物の析出が抑制されており、MgおよびAlの少なくとも一部が母相中に固溶した状態となる。このように、MgおよびAlの少なくとも一部を母相中に固溶させることで、高い導電率を保持したまま、強度及び再結晶温度を高くすることができ、かつ、ヤング率を低くすることができる。
なお、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数は、電界放出型走査電子顕微鏡を用いて、倍率:5万倍、視野:約4.8μmで10視野の観察を行って算出する。
また、金属間化合物の粒径は、金属間化合物の長径(途中で粒界に接しない条件で粒内に最も長く引ける直線の長さ)と短径(長径と直角に交わる方向で、途中で粒界に接しない条件で最も長く引ける直線の長さ)の平均値とする。
本発明の電子機器用銅合金の製造方法は、上述の電子機器用銅合金を製出する電子機器用銅合金の製造方法であって、Mgを、2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを、0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含み、残部が実質的にCu及び不可避不純物とされた銅合金からなる銅素材に対して、600℃以上800℃以下の温度にまで加熱する加熱工程と、加熱された前記銅素材を、200℃/min以上の冷却速度で、200℃以下にまで冷却する急冷工程と、急冷された銅素材を加工する加工工程と、を備えていることを特徴としている。
この構成の電子機器用銅合金の製造方法によれば、上述の組成のCuとMgとAlを含む銅素材を500℃以上900℃以下の温度にまで加熱する加熱工程により、MgおよびAlの溶体化を行うことができる。ここで、加熱温度が500℃未満では、溶体化が不完全となり、母相中に金属間化合物が多く残存するおそれがある。一方、加熱温度が900℃を超えると、銅素材の一部が液相となり、組織や表面状態が不均一となるおそれがある。よって、加熱温度を500℃以上900℃以下の範囲に設定している。
また、加熱された前記銅素材を、200℃/min以上の冷却速度で200℃以下にまで冷却する急冷工程を備えているので、冷却の過程で金属間化合物が析出することを抑制することが可能となり、母相中にMgおよびAlの少なくとも一部を固溶させることができる。
さらに、急冷された銅素材に対して加工を行う加工工程を備えているので、加工硬化による強度向上を図ることができる。ここで、加工方法には、特に限定はなく、例えば最終形態が板や条の場合は圧延、線や棒の場合は線引きや押出、バルク形状であれば鍛造やプレスを採用する。加工温度も特に限定されないが、析出が起こらないように、冷間または温間となる−200℃から200℃の範囲となることが好ましい。加工率は最終形状に近づけるよう適宜選択するが、加工硬化を考慮した場合には、20%以上が好ましく、30%以上とすることがより好ましい。
なお、加工工程の後に、いわゆる低温焼鈍を行ってもよい。この低温焼鈍によって、さらなる機械特性の向上を図ることが可能となる。
本発明の電子機器用銅合金圧延材は、上述の電子機器用銅合金からなり、圧延方向のヤング率Eが125GPa以下、圧延方向の0.2%耐力σ0.2が400MPa以上、とされていることを特徴としている。
この構成の電子機器用銅合金圧延材によれば、弾性エネルギー係数(σ0.2 /2E)が高く、容易に塑性変形しない。
また、上述の電子機器用銅合金圧延材は、端子、コネクタ、リレーを構成する銅素材として使用されることが好ましい。
本発明によれば、低ヤング率、高耐力、高導電性を有し、端子、コネクタやリレー等の電子電気部品に適した電子機器用銅合金、電子機器用銅合金の製造方法及び電子機器用銅合金圧延材を提供することができる。
本実施形態である電子機器用銅合金の製造方法のフロー図である。 実施例12における走査型電子顕微鏡観察写真である。 実施例39における走査型電子顕微鏡観察写真である。
以下に、本発明の一実施形態である電子機器用銅合金について説明する。
本実施形態である電子機器用銅合金は、Mgを2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含み、さらに、Zn,Sn,Si,Mn,Niのうちの少なくとも1種以上を0.05原子%以上10原子%以下、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agのうちの少なくとも1種以上を0.01原子%以上1原子%以下、を含み、残部がCuと不可避不純物からなる組成を有している。
また、本実施形態である電子機器用銅合金は、走査型電子顕微鏡観察において、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が、10個/μm以下とされている。
(Mg)
Mgは、導電率を大きく低下させることなく、強度を向上させるとともに再結晶温度を上昇させる作用効果を有する元素である。また、Mgを母相中に固溶させることにより、ヤング率が低く抑えられることになる。
ここで、Mgの含有量が2.6原子%未満では、その作用効果を奏功せしめることはできない。一方、Mgの含有量が9.8原子%を超えると、溶体化のために熱処理を行った際に、CuとMgを主成分とする金属間化合物が多く残存してしまい、その後の加工等で割れが発生してしまうおそれがある。
このような理由から、Mgの含有量を、2.6原子%以上9.8原子%以下に設定している。
また、Mgは活性元素であることから、過剰に添加されることによって、溶解鋳造時に、酸素と反応して生成されたMg酸化物を巻きこむおそれがある。また、上述のように、溶体化を行う際に、金属間化合物が残存し易くなる。したがって、Mgの含有量を、2.6原子%以上6.9原子%以下の範囲とすることが、さらに好ましい。
(Al)
Alは、Mgの一部あるいは全部を固溶させた銅合金に固溶されることで、ヤング率が上昇することなく、強度を大きく向上させる作用効果を有する元素である。
ここで、Alの含有量が0.1原子%未満では、その作用効果を奏功せしめることはできない。一方、Alの含有量が20原子%を超えると、溶体化のために熱処理を行った際に、金属間化合物が多く残存してしまい、その後の加工等で割れが発生してしまうおそれがある。
このような理由から、Alの含有量を、0.1原子%以上20原子%以下に設定している。
(Zn,Sn,Si,Mn,Ni)
Zn,Sn,Si,Mn,Niといった元素は、MgおよびAlの一部あるいは全部を固溶させた銅合金に添加することによって、銅合金の特性を向上させる効果を有している。よって、用途にあわせて選択的に含有させることによって特性を向上させることが可能となる。特に、Znは、導電率を低下させることなく強度を向上させる効果を有する。
ここで、Zn,Sn,Si,Mn,Niといった元素の含有量が0.05原子%未満では、その作用効果を奏功せしめることはできない。一方、Zn,Sn,Si,Mn,Niといった元素を10原子%を超えて含有した場合には、導電率が大きく低下することになる。また、溶体化のために熱処理を行った際に、金属間化合物が多く残存してしまい、その後の加工等で割れが発生してしまうおそれがある。
このような理由から、Zn,Sn,Si,Mn,Niといった元素の含有量を、0.05原子%以上10原子%以下に設定している。
(B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Ag)
B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agといった元素は、MgおよびAlの一部あるいは全部を固溶させた銅合金に添加することによって、銅合金の特性を向上させる効果を有している。よって、用途にあわせて選択的に含有させることによって特性を向上させることが可能となる。
ここで、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agといった元素の含有量が0.01原子%未満では、その作用効果を奏功せしめることはできない。一方、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agといった元素を1原子%を超えて含有した場合には、導電率が大きく低下することになる。また、溶体化のために熱処理を行った際に、化合物が多く残存してしまうおそれがある。
このような理由から、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agといった元素の含有量を、0.01原子%以上1原子%以下に設定している。
なお、不可避不純物としては、Ca,Sr,Ba,Sc,Y,希土類元素,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Re,Ru,Os,Se,Te,Rh,Ir,Pd,Pt,Au,Cd,Ga,In,Li,Ge,As,Sb,Ti,Tl,Pb,Bi,S,O,C,Be,N,H,Hg等が挙げられる。これらの不可避不純物は、総量で0.3質量%以下であることが望ましい。
(組織)
本実施形態である電子機器用銅合金においては、走査型電子顕微鏡で観察した結果、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が、10個/μm以下とされている。すなわち、金属間化合物が数多く析出しておらず、MgおよびAlの少なくとも一部が母相中に固溶しているのである。
ここで、溶体化が不完全であったり、溶体化後に金属間化合物が析出することにより、サイズの大きい金属間化合物が多量に存在すると、これらの金属間化合物が割れの起点となり、加工時に割れが発生したり、曲げ加工性が大幅に劣化することになる。また、金属間化合物の量が多いと、ヤング率が上昇することになるため、好ましくない。
組織を調査した結果、粒径0.1μm以上の金属間化合物の個数が合金中に10個/μm以下の場合、すなわち、金属間化合物が存在しないあるいは少量である場合、良好な曲げ加工性、低いヤング率が得られることになる。
さらに、上述の作用効果を確実に奏功せしめるためには、粒径0.1μm以上の金属間化合物の個数が合金中に1個/μm以下とすることが好ましく、さらに、粒径0.05μm以上の金属間化合物の個数が合金中に1個/μm以下とすることが、より好ましい。
なお、金属間化合物の平均個数は、電界放出型走査電子顕微鏡を用いて、倍率:5万倍、視野:約4.8μmで10視野の観察を行い、その平均値を算出する。
また、金属間化合物の粒径は、金属間化合物の長径(途中で粒界に接しない条件で粒内に最も長く引ける直線の長さ)と短径(長径と直角に交わる方向で、途中で粒界に接しない条件で最も長く引ける直線の長さ)の平均値とする。
次に、このような構成とされた本実施形態である電子機器用銅合金の製造方法について、図1に示すフロー図を参照して説明する。
(溶解・鋳造工程S01)
まず、銅原料を溶解して得られた銅溶湯に、前述の元素を添加して成分調整を行い、銅合金溶湯を製出する。なお、Mg、Al等の元素の添加には、Mg、Al等の元素単体や母合金等を用いることができる。また、これらの元素を含む原料を銅原料とともに溶解してもよい。また、本合金のリサイクル材及びスクラップ材を用いてもよい。
ここで、銅溶湯は、純度が99.99質量%以上とされたいわゆる4NCuとすることが好ましい。また、溶解工程では、Mg、Al等の元素の酸化を抑制するために、真空炉、あるいは、不活性ガス雰囲気又は還元性雰囲気とされた雰囲気炉を用いることが好ましい。
そして、成分調整された銅合金溶湯を鋳型に注入して鋳塊を製出する。なお、量産を考慮した場合には、連続鋳造法又は半連続鋳造法を用いることが好ましい。
(加熱工程S02)
次に、得られた鋳塊の均質化及び溶体化のために加熱処理を行う。鋳塊の内部には、凝固の過程において添加元素が偏析で濃縮することにより発生した金属間化合物等が存在することになる。そこで、これらの偏析及び金属間化合物等を消失又は低減させるために、鋳塊を500℃以上900℃以下にまで加熱する加熱処理を行うことで、鋳塊内において、添加元素を均質に拡散させたり、添加元素を母相中に固溶させたりするのである。なお、この加熱工程S02は、非酸化性又は還元性雰囲気中で実施することが好ましい。
(急冷工程S03)
そして、加熱工程S02において500℃以上900℃以下にまで加熱された鋳塊を、200℃以下の温度にまで、200℃/min以上の冷却速度で冷却する。この急冷工程S03により、母相中に固溶したMgおよびAlが金属間化合物として析出することが抑制されることになり、走査型電子顕微鏡観察において、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が10個/μm以下とされるのである。
なお、粗加工の効率化と組織の均一化のために、前述の加熱工程S02の後に熱間加工を実施し、この熱間加工の後に上述の急冷工程S03を実施する構成としてもよい。この場合、加工方法に特に限定はなく、例えば最終形態が板や条の場合には圧延、線や棒の場合には線引きや押出や溝圧延等、バルク形状の場合には鍛造やプレス、を採用することができる。
(加工工程S04)
加熱工程S02及び急冷工程S03を経た鋳塊を必要に応じて切断するとともに、加熱工程S02及び急冷工程S03等で生成された酸化膜等を除去するために必要に応じて表面研削を行う。そして、所定の形状へと加工を行う。
ここで、加工方法に特に限定はなく、例えば最終形態が板や条の場合には圧延、線や棒の場合には線引きや押出や溝圧延、バルク形状の場合には鍛造やプレス、を採用することができる。
なお、この加工工程S04における温度条件は特に限定はないが、冷間又は温間加工となる−200℃から200℃の範囲内とすることが好ましい。また、加工率は、最終形状に近似するように適宜選択されることになるが、加工硬化によって強度を向上させるためには、20%以上とすることが好ましい。また。さらなる強度の向上を図る場合には、加工率を30%以上とすることがより好ましい。
さらに、上述の加熱工程S02、急冷工程S03、加工工程S04を繰り返し実施してもよい。ここで、2回目以降の加熱工程S02は、溶体化の徹底、再結晶組織化または加工性向上のための軟化を目的とするものとなる。また、鋳塊ではなく、加工材が対象となる。
(熱処理工程S05)
次に、加工工程S04によって得られた加工材に対して、低温焼鈍硬化を行うために、又は、残留ひずみの除去のために、熱処理を実施する。この熱処理条件については、製出される製品に求められる特性に応じて適宜設定することになる。
なお、この熱処理工程S05においては、サイズの大きい金属間化合物が多量に析出しないように、熱処理条件(温度、時間、冷却速度)を設定する必要がある。例えば200℃で1分〜1時間程度、300℃で1秒〜1分程度とすることが好ましい。冷却速度は200℃/min以上とすることが好ましい。
また、熱処理方法は特に限定しないが、好ましくは100〜500℃で0.1秒〜24時間の熱処理を、非酸化性または還元性雰囲気中で行うのがよい。また、冷却方法は、特に限定しないが、水焼入など、冷却速度が200℃/min以上となる方法が好ましい。
さらに、上述の加工工程S04と熱処理工程S05とを、繰り返し実施してもよい。
このようにして、本実施形態である電子機器用銅合金が製出されることになる。そして、本実施形態である電子機器用銅合金は、そのヤング率Eが125GPa以下、0.2%耐力σ0.2が400MPa以上とされている。
以上のような構成とされた本実施形態である電子機器用銅合金においては、Mgを2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含むものである。このような成分組成とされた銅合金は、低ヤング率、高強度であり、かつ、導電率も比較的高くなる。
具体的には、ヤング率Eが125GPa以下、0.2%耐力σ0.2が400MPa以上とされている。よって、弾性エネルギー係数(σ0.2 /2E)が高くなり、容易に塑性変形しなくなるため、端子、コネクタ、リレー等の電子電気部品に特に適している。
また、本実施形態では、さらにZn,Sn,Si,Mn,Niのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.05原子%以上10原子%以下とされており、かつ、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.01原子%以上1原子%以下とされている。
Zn,Sn,Si,Mn,Niといった元素や、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agといった元素は、Mg、Alが固溶された銅合金に添加することで、銅合金の特性を向上させる作用効果を有するものである。よって、用途にあわせて選択的に含有させることによって、その用途に特に適した電子機器用銅合金を提供することが可能となる。
さらに、本実施形態である電子機器用銅合金においては、走査型電子顕微鏡観察において、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が10個/μm以下とされている。このように、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が規定されていることから、粗大な金属間化合物の析出が抑制されていることになり、MgおよびAlの少なくとも一部が母相中に固溶した状態となっている。よって、高い導電率を保持したまま、強度及び再結晶温度を高くすることができ、かつ、ヤング率を低くすることができる。また、良好な曲げ加工性も得られる。
また、本実施形態である電子機器用銅合金の製造方法では、上述の組成の鋳塊または加工材に対して、500℃以上900℃以下の温度にまで加熱する加熱工程S02を備えているので、上述の加熱工程S02により、MgおよびAlの溶体化を行うことができる。
また、加熱工程S02によって500℃以上900℃以下にまで加熱された鋳塊または加工材を、200℃/min以上の冷却速度で200℃以下にまで冷却する急冷工程S03を備えているので、冷却の過程でサイズの大きな金属間化合物が多量に析出することを抑制することができる。
さらに、急冷材に対して加工を行う加工工程S04を備えているので、加工硬化による強度向上を図ることができる。
また、加工工程S04の後に、低温焼鈍硬化を行うために、又は、残留ひずみの除去のために、熱処理工程S05を実施しているので、さらなる機械特性の向上を図ることが可能となる。
上述のように、本実施形態である電子機器用銅合金によれば、低ヤング率、高耐力、高導電性、優れた曲げ加工性を有し、端子、コネクタやリレー等の電子電気部品に適した電子機器用銅合金を提供することができる。
以上、本発明の実施形態である電子機器用銅合金について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、電子機器用銅合金の製造方法の一例について説明したが、製造方法は本実施形態に限定されることはなく、既存の製造方法を適宜選択して製造してもよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
純度99.99質量%以上の無酸素銅(ASTM B152 C10100)からなる銅原料を準備し、これを高純度グラファイト坩堝内に装入して、Arガス雰囲気とされた雰囲気炉内において高周波溶解した。得られた銅溶湯内に、各種添加元素を添加して表1、2に示す成分組成に調製し、カーボン鋳型に注湯して鋳塊を製出した。なお、鋳塊の大きさは、厚さ約20mm×幅約20mm×長さ約100〜120mmとした。
得られた鋳塊に対して、Arガス雰囲気中において、表1、2に記載の温度条件で4時間の加熱を行う加熱工程を実施し、その後、水焼き入れを実施した。
熱処理後の鋳塊を切断するとともに、酸化被膜を除去するために表面研削を実施した。その後、表1、2に記載された加工率で冷間圧延を実施し、厚さ約0.5mm×幅約20mmの条材を製出した。
そして、得られた条材に対して、表1、2に記載された条件で熱処理を実施し、特性評価用条材を作成した。
(加工性評価)
加工性の評価として、前述の冷間圧延時における耳割れの有無を観察した。目視で耳割れが全くあるいはほとんど認められなかったものを◎、長さ1mm未満の小さな耳割れが発生したものを○、長さ1mm以上3mm未満の耳割れが発生したものを△、長さ3mm以上の大きな耳割れが発生したものを×、耳割れに起因して圧延途中で破断したものを××とした。
なお、耳割れの長さとは、圧延材の幅方向端部から幅方向中央部に向かう耳割れの長さのことである。
また、前述の特性評価用条材を用いて、機械的特性及び導電率を測定した、
(機械的特性)
特性評価用条材からJIS Z 2201に規定される13B号試験片を採取し、JIS Z 2241のオフセット法により、0.2%耐力σ0.2を測定した。
ヤング率Eは、前述の試験片にひずみゲージを貼り付け、荷重−伸び曲線の勾配から求めた。
なお、試験片は、引張試験の引張方向が特性評価用条材の圧延方向に対して平行になるように採取した。
(導電率)
特性評価用条材から幅10mm×長さ60mmの試験片を採取し、4端子法によって電気抵抗を求めた。また、マイクロメータを用いて試験片の寸法測定を行い、試験片の体積を算出した。そして、測定した電気抵抗値と体積とから、導電率を算出した。なお、試験片は、その長手方向が特性評価用条材の圧延方向に対して平行になるように採取した。
(組織観察)
各試料の圧延面に対して、鏡面研磨、イオンエッチングを行った。その金属間化合物の析出状態を確認するため、FE−SEM(電界放出型走査電子顕微鏡)を用い、1万倍の視野(約120μm/視野)で観察を行った。
次に、金属間化合物の密度(個/μm)を調査するために、金属間化合物の析出状態が特異ではない1万倍の視野(約120μm/視野)を選び、その領域で、5万倍で連続した10視野(約4.8μm/視野)の撮影を行った。金属間化合物の粒径については、金属間化合物の長径(途中で粒界に接しない条件で粒内に最も長く引ける直線の長さ)と短径(長径と直角に交わる方向で、途中で粒界に接しない条件で最も長く引ける直線の長さ)の平均値とした。そして、粒径0.1μmおよび0.05μmの金属間化合物の密度(個/μm)を求めた。
条件、評価結果について、表1、2に示す。また、上述の組織観察の一例として、本発明例12および本発明例39のSEM観察写真を図2、図3にそれぞれ示す。
Mgの含有量およびAlの含有量が本発明の範囲よりも少ない比較例1、2においては、ヤング率が127GPa,126GPaと高い値を示した。
また、Mgの含有量が本発明の範囲よりも多い比較例3、Alの含有量が本発明の範囲よりも多い比較例4においては、冷間圧延時に大きな耳割れが発生し、その後の特性評価を実施することが不可能であった。
さらに、Mgを1.8原子%、Pを0.01原子%含有する従来例においては、ヤング率が127GPaと高い値を示した。
これに対して、本発明例1−39においては、いずれもヤング率が120GPa以下と低く設定されており、弾力性に優れている。また、組成が同一で加工率が異なる本発明例8、34、35、36を比較すると、加工率を上昇させることで0.2%耐力を向上させることが可能であることが確認される。
また、Znを添加した本発明例18−22においては、Mg,Alの含有量が同等で、Znを添加していない本発明例5、8、9に比べて0.2%耐力が向上しているのが確認される。
さらに、図2、図3を比較すると、本発明例12の組織に対してEDS(エネルギー分散形X線)分析を行ったが、金属間化合物は認められなかった。一方、本発明例39においては、サイズの大きな析出物が多数存在しているのが観察された。これら本発明例12、本発明例39は、ともにヤング率Eが低く抑えられているが、両者を比較すると、金属間化合物が多く存在する本発明例39の方がヤング率Eが高くなっている。このことから、ヤング率Eをさらに低く抑えるためには、金属間化合物の析出を抑制することが好ましいことが確認された。
以上、本発明例によれば、低ヤング率、高耐力、高導電性を有し、端子、コネクタやリレー等の電子電気部品に適した電子機器用銅合金を提供することができることが確認された。
S02 加熱工程
S03 急冷工程
S04 加工工程

Claims (9)

  1. Mgを、2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを、0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含み、残部が実質的にCu及び不可避不純物とされていることを特徴とする電子機器用銅合金。
  2. 請求項1に記載の電子機器用銅合金において、
    さらに、Zn,Sn,Si,Mn,Niのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.05原子%以上10原子%以下とされていることを特徴とする電子機器用銅合金。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器用銅合金において、
    さらに、B,P,Zr,Fe,Co,Cr,Agのうちの少なくとも1種以上を含み、その含有量が0.01原子%以上1原子%以下とされていることを特徴とする電子機器用銅合金。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器用銅合金において、
    0.2%耐力σ0.2が400MPa以上とされていることを特徴とする電子機器用銅合金。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器用銅合金において、
    ヤング率Eが125GPa以下とされていることを特徴とする電子機器用銅合金。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器用銅合金において、
    走査型電子顕微鏡観察において、粒径0.1μm以上の金属間化合物の平均個数が、10個/μm以下とされていることを特徴とする電子機器用銅合金。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子機器用銅合金を製出する電子機器用銅合金の製造方法であって、
    Mgを、2.6原子%以上9.8原子%以下の範囲で含み、かつ、Alを、0.1原子%以上20原子%以下の範囲で含み、残部が実質的にCu及び不可避不純物とされた銅合金からなる銅素材に対して、500℃以上900℃以下の温度にまで加熱する加熱工程と、
    加熱された前記銅素材を、200℃/min以上の冷却速度で、200℃以下にまで冷却する急冷工程と、
    急冷された銅素材を加工する加工工程と、
    を備えていることを特徴とする電子機器用銅合金の製造方法。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子機器用銅合金からなり、圧延方向のヤング率Eが125GPa以下、圧延方向の0.2%耐力σ0.2が400MPa以上、とされていることを特徴とする電子機器用銅合金圧延材。
  9. 請求項8に記載された電子機器用銅合金圧延材であって、
    端子、コネクター、リレーを構成する銅素材として使用されることを特徴とする電子機器用銅合金圧延材。
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