JP2011240800A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッド面1202に細溝20が複数形成されている。細溝20の幅は小さく、壁面2002をなすブロック状の部分1204がタイヤ接地時の荷重負荷により変形して開口部2006が閉塞される。細溝20を構成する互いに対向する壁面2002の一方または双方に、細溝20の延在方向に間隔をおきトレッド面1202に開放された複数の凹部30が設けられている。凹部30は、壁面2002をなすブロック状の部分1204がタイヤ接地時の荷重負荷により変形して開口部2006が閉塞された状態で、細溝20の底面2004寄りの箇所と連通される。
【選択図】図2
Description
この細溝は、エッジ効果に加え、幅の大きい溝で排除しきれなかった水を取り込む排水機能も発揮している。
そして細溝の開口部が閉塞されると、路面から水を取り込みにくく、また、溝内に取り込んだ水を排出しにくくなるため、排水機能を向上しウェット性能を向上する上で改善の余地があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、細溝の形状を工夫することにより、細溝の開口部が閉塞された場合においてもウェット性能を向上できる空気入りタイヤを提供することにある。
図6に示すように、スタッドレスタイヤ10のトレッド部12には、トレッド部12のショルダー部14寄りの箇所にタイヤ周方向に延在する一対の縦溝16Aが設けられ、またこの縦溝16Aに交差する横溝16Bがタイヤ周方向に間隔をおいて設けられている。さらに、各横溝16Bの内端間を接続する傾斜した細溝18が設けられ、さらに、この細溝18と縦溝16Aの間で横溝16Bの中間部間を接続する傾斜した細溝20が設けられている。
トレッド部12には、それら縦溝16A、横溝16B、細溝18、20により、タイヤ赤道C上を延在するセンターリブ12Aと、センターリブ12Aの両側にそれぞれブロックが周方向に並べられた第1ブロック列12B、第2ブロック列12C、第3ブロック列12Dからなる陸部24が区画され、陸部24のトレッド面1202にサイプ26が設けられている。
本発明の対象となる細溝は、本実施の形態では、細溝18と縦溝16Aの間で横溝16Bの中間部間を接続する傾斜した細溝20である。
ゴムの硬度が42に満たないと、細溝20のエッジ効果が不十分となり、ゴムの硬度が57を超えると、細溝20がつぶれにくくなるためである。
細溝20の幅は小さく、図1(B)、図2(G)に示すように、壁面2002をなすブロック状の部分1204がタイヤ接地時の荷重負荷により変形して開口部2006が閉塞される。
本発明において対象となる細溝20は、幅が1.0mmから5.0mmが好ましい。細溝20の幅が1.0mm未満であると、排水機能が十分に発揮されず、また、幅が5.0mmを超えると、タイヤ接地時に開口部2006が閉塞される可能性が低くなるためである。
細溝20は、直線状に延在していてもよく、曲線状あるいはジクザク状に延在していてもよい。
凹部30は、図1(B)、図2(G)に示すように、壁面2002をなすブロック状の部分1204がタイヤ接地時の荷重負荷により変形して開口部2006が閉塞された状態で、図2(H)に示すように、細溝20の底面2004寄りの箇所と連通されるものである。
これにより、開口部2006が閉塞された状態でも、路面上の水を凹部30から細溝20内に取り込み易くし、また、細溝20内に取り込んだ水を凹部30から排出し易くなるため、排水機能を向上し、ウェット性能が向上される。
図2(F)に示すように、凹部30の深さは、細溝20と同じ深さで形成してもよく、図2(I)に示すように、細溝20から離れるにつれて次第に深さを減少させてもよい。凹部30の深さを細溝20と同じ深さで形成する場合には、凹部30は、例えば、円筒面からなる壁面3002で形成され、また、凹部30の深さを細溝20から離れるにつれて次第に深さを減少させる場合には、凹部30は、例えば、円錐面からなる壁面3002で形成される。
なお、細溝20の深さ方向と直交する平面で切断した凹部30の輪郭は、図1(A)、(B)に示す円弧状に限定されず、図1(C)に示す三角形や、四角形などであってもよい。
本実施の形態では、対向する壁面2002の双方にそれら凹部30が干渉しないように細溝20の延在方向に位相をずらして設けられている。
凹部30を対向する壁面2002の双方に設ける場合、凹部30が存在していない壁面2002どうしが対向する箇所が設けられる。凹部30が存在していない壁面2002どうしが対向する箇所の細溝20の延在方向に沿った長さL(図1(A)参照)は、2mm以上が好ましい。長さLが2mm以下では、開口部2006が閉塞された際に、壁面2002をなすブロック状の部分1204どうしが互いに支えきれず、凹部30の体積が減少するためである。
0.3≦a/b≦0.9 (式1)
0.3≦c/d≦0.9 (式2)
これは、a/b>0.9の場合、および0.3>c/dの場合には、細溝20に対する凹部30の体積比が小さいため、排水機能が期待できず、WET性能を確保し難くなるためである。
また、a/b<0.3の場合にはブロック剛性が低下し、また、0.9<c/dの場合には、開口部2006が閉塞される際に接触する凹部30が存在していない壁面2002どうしが対向する箇所の細溝20の延在方向に沿った長さLが短くなる。そのため、開口部2006が閉塞される際に壁面2002をなすブロック状の部分1204の変形量が多くなって凹部30自体の体積も減少し、排水機能が期待できなくなるためである。
評価はWET旋回試験路で行ない、水深を1mmとし、旋回半径を30mとし、グリップ走行範囲内の最高の速度で5周旋回し、1周毎の速度のうち最大値と最小値を除き、3周分の速度の平均値を算出した。そして、算出結果を従来例を100とした指数で表示し、数値が大きいほどWET旋回性能が良好であることを示す。
また、実施例2〜5から、上記の寸法a〜dが上記の式1と式2を満たしていると、WET旋回性能を向上する上で有利であることが明らかである。
Claims (4)
- トレッド面に開口部を介して開放されるようにトレッド面に形成され、タイヤ接地時の荷重負荷により前記開口部が閉塞される細溝を備えた空気入りタイヤにおいて、
前記細溝を構成する互いに平行して対向する壁面の一方または双方に、前記開口部が閉塞された状態で前記細溝の底部寄りの箇所に連通する前記トレッド面に開放された凹部が前記細溝の延在方向に間隔をおいて複数設けられている、
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッド面を構成するトレッド部のゴムの硬度は、20℃の雰囲気においてJIS 6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で42以上57以下である、
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 細溝の幅をaとし、凹部が対向する壁面から最も離れた方向における凹部の底部までの寸法をbとし、前記細溝の延在方向に沿った凹部の幅をcとし、隣り合う凹部の間で凹部が形成されていない壁面の細溝の延在方向に沿った寸法をdとした場合、a〜dは、0.3≦a/b≦0.9(式1)および0.3≦c/d≦0.9(式2)を満たしている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 - 前記壁面の、トレッド面に直交する法線に対する角度θは、壁面の下端が互いに近づく方向の傾斜角度を−(マイナス)とし、互いに離れる方向の傾斜角度を+(プラス)とすると、−5度≦θ≦+5度であり、より好ましくは0度≦θ≦3度である、
ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の空気入りタイヤ。
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