JP2011235774A - 車両接近通報音発音装置 - Google Patents

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靖彦 西村
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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、車両後方での音圧レベルを確保可能な車両接近通報音発音装置を得ることを目的とする。
【解決手段】エンジンアンダーカバー18Aに形成された開口部20とスピーカ14との間には筒状のダクト50が設けられており、このダクト50の上端部にスピーカ14が音の伝播方向(放射方向)を車両上下方向下側に向けて取り付けられている。ダクト50の下部は径が下端部に向かって徐々に広がっており、エンジンアンダーカバー18Aの内面に突設された溝型の係合部58に係合されている。このダクト50によってスピーカ14と開口部20とが繋がれており、スピーカ14から発せられた通報音がダクト50を介して開口部20から路面22に向けて放射されるようになっている。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両接近通報音発音装置に関し、特に、電動自動車やハリブリット車等に搭載され、歩行者等に車両の接近を通報する車両接近通報音発音装置に関する。
従来から、電気自動車やハイブリッド車等に搭載され、歩行者等に車両の接近を気付かせるための車両接近通報音発音装置が知られている。この種の車両接近通報音発音装置は、一般に、車両の前部(例えば、エンジンコンパートメント内やフロントバンパ裏等)に、通報音の伝播方向を車両前方に向けて配置される。従って、車両後退時等に必要となる車両後方での通報音の音圧レベルの確保が困難となる。この対策として、車両の後部に車両接近通報音発音装置を設置したものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開平7−322403号公報
しかしながら、特許文献1では、車両の前部と後部に車両接近通報音発音装置を設置するため装置数が増加し、コストがかかる。
本発明は上記事実を考慮し、コストを抑えつつ、車両後方での音圧レベルを確保可能な車両接近通報音発音装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の車両接近通報音発音装置は、車両床部に形成された開口部の上方に設けられ、前記開口部から路面に向けて通報音を発する発音手段と、前記発音手段と前記開口部とを繋ぐダクトと、を備えている。
請求項1に係る発明によれば、発音手段が、ダクトを介して車両床部に形成された開口部から路面に向けて通報音を発することにより、通報音が車両床部と路面との間の空間を伝播して車両前後方向や車両幅方向等に放射される。従って、車両後方での通報音の音圧レベルが確保される。
また、一つの車両接近通報音発音装置で、車両前方、車両後方、及び車両側方へ通報音を放射することができるため、コスト削減を図ることができる。
更に、発音手段の設置位置に応じてダクトの長さを増減することにより、発音手段と開口部とを繋ぐことができるため、発音手段の配置自由度が向上する。これにより、例えば、高剛性の車体フレーム等に発音手段を取り付けることができるため、発音手段の大型化が可能となり、発音手段の発音量を大きくすることできる。
請求項2に記載の車両接近通報音発音装置は、請求項1に記載の車両接近通報音発音装置において、前記発音手段が、前記ダクト内に形成される共振モードの腹部に位置している。
請求項2に係る発明によれば、ダクト内に形成される共振モードの腹部に発音手段を位置させることにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルを大きくすることができる。従って、歩行者等に対してより確実に車の接近等を気付かせることができる。また、低周波数帯域の音圧レベルを大きくすることにより、通報音の音質を向上することができる。
請求項3に記載の車両接近通報音発音装置は、車両床部に設けられ、路面に向けて通報音を発する発音手段を備えている。
請求項3に係る発明によれば、車両床部に設けられた発音手段が、路面に向けて通報音を発することにより、通報音が車両床部と路面との間の空間を伝播して車両前後方向や車両幅方向等に放射される。従って、車両後方での通報音の音圧レベルが確保される。
また、一つの車両接近通報音発音装置で、車両前方、車両後方、及び車両側補へ通報音を放射することができるため、コスト削減を図ることができる。
更に、車両床部に発音手段を設けることにより、発音手段と路面との間隔が小さくなるため、通報音の放射効率が向上する。
請求項4に記載の車両接近通報音発音装置は、請求項3に記載の車両接近通報音発音装置において、前記発音手段が、前記車両床部に形成された開口部から路面に向けて通報音を発する。
請求項4に係る発明によれば、発音手段が、車両床部に形成された開口部から路面に対して通報音を発する。このように、視認され難い車両床部に開口部を形成することにより、車両の外観に影響を与えずに、発音手段を設置することができる。
請求項5に記載の車両接近通報音発音装置は、請求項3に記載の車両接近通報音発音装置において、前記発音手段が、前記車体床部を振動して通報音を発生させる振動体である。
請求項5に係る発明によれば、振動体が車両床部を振動することにより、車両床部が空気を振動する振動板として機能する。これにより、車両床部から路面に向けて通報音が発せられる。このように、車両床部を振動板として流用することにより、振動板の大面積化が可能となるため、通報音の発音量を大きくすることができる。
請求項6に記載の車両接近通報音発音装置は、請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の車両接近通報音発音装置において、前記発音手段が、前記車両床部と路面との間に形成される共鳴モードの腹部に位置している。
請求項6に係る発明によれば、車両床部と路面との間に形成される共振モードの腹部に発音手段を位置させることにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルを大きくすることができる。従って、歩行者等に対してより確実に車の接近等を気付かせることができる。また、低周波数帯域の音圧レベルを大きくすることにより、通報音の音質を向上することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両接近通報音発音装置によれば、コストを抑えつつ、車両後方での音圧レベルを確保することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置が適用された車両を車両幅方向外側から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置が適用された車両を車両上下方向下側から見た図である。 図2の3−3線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置が適用された車両を車両幅方向外側から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置が適用された車両を車両前後方向前側から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例を示す、図3に相当する図である。 本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例を示す、図3に相当する図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例を示す、図3に相当する図であり、(B)は車両上下方向下側から見た図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例を示す、図3に相当する図であり、(B)は車両上下方向下側から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る車両接近通報音発音装置を示す、図3に相当する図である。 本発明の第2実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例を示す、図3に相当する図である。 本発明の第3実施形態に係る車両接近通報音発音装置を示す、図3に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両接近通報音発音装置について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前後方向前側を示し、矢印UPは車両上下方向上側を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
先ず、第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の構成について説明する。
図1には、第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置が適用された車両10を車両幅方向外側から見た図、図2には車両10を車両上下方向下側から見た図、図3には図2の3−3線に沿った拡大断面図が示されている。車両10は、電気自動車やハイブリット車等で、一般的なガソリン車と比較してエンジン音が小さくなっている。
図1〜図3に示されるように、車両接近通報音発音装置は、スピーカ14と制御手段16を備えている。発音手段としてのスピーカ14は、車両10の前部に設けられたエンジンコンパートメント(図示省略)内に配置され、車両床部18に取り付けられている。具体的には、車両床部18の一部を構成するエンジンアンダーカバー(車両床部)18Aに取り付けられている。エンジンアンダーカバー18Aは、エンジコンパートメントを下から覆っている。
図2及び図3に示されるように、エンジンアンダーカバー18Aの車両幅方向外側(助手席側)の部位には、略円形の開口部20が形成されている。この開口部20の周縁部には、スピーカ14が音の伝播方向(放射方向)を車両上下方向下側に向けて取り付けられている。具体的には、スピーカ14を収納するケース24にリブ24Aが設けられており、当該リブ24Aが図示しないビス等で開口部20の周縁部に固定されている。これにより、スピーカ14の発音面14Aから発せられた通報音が、開口部20から路面22(図1参照)に向けて放射されるようになっている。なお、図1では、高周波数帯域の通報音が、車両10と路面22との間の空間を平面的に伝播する状態を模式的に示している。
また、スピーカ14には制御手段16が電気的に接続されており、制御手段16の出力信号によってスピーカ14の発音面14Aから車両の接近を歩行者等に通報する通報音(例えば、500Hz〜800Hz)が発せられるようになっている。
次に、第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の作用について説明する。
図1に示されるように、エンジンアンダーカバー18Aに取り付けられたスピーカ14から路面22に向けて通報音が発せられると、通報音が車両床部18と路面22との間の空間を伝播して車両前後方向や車両幅方向等に放射される。即ち、スピーカ14から発せられた通報音は、車両10の下を通して車両前方、車両後方、車両側方等に均一又は略均一に放射される。従って、車両後退時等に必要となる車両後方での通報音の音圧レベルが大きくなる。
また、一つのスピーカ14によって、車両前方、車両後方、及び車両側方へ通報音を放射することができるため、従来(例えば、特許文献1)と比較してコスト削減を図ることができる。更に、車両床部18を構成するエンジンアンダーカバー18Aにスピーカ14を取り付けたことにより、スピーカ14と路面22との間隔を小さくことができる。従って、通報音の放射効率が向上するため、通報音の音圧レベルを大きくすることができる。
また、本実施形態では、車両床部18の一部を構成するエンジンアンダーカバー18Aに開口部20が形成されている。このように、視認され難い車両床部18に開口部20を形成することにより、車両10の外観に影響を与えずに、スピーカ14を設置することができる。
更に、車両床部18と路面22との間の空間に形成される共振モードの腹部に、スピーカ14を位置させることにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルを大きくすることができる。一例として、図4には、車両床部18と路面22との間の空間を車両前後方向に延びる気柱としてモデル化した場合に、気柱内に発生する3倍振動(3/2波長)の共振モード26が示されている。この気柱は、車両10の車両前後方向前側の端部と、車両10の車両前後方向後側の端部を開口端とした開管の気柱としてモデル化されている。
図4に示されるように、車両10の前後方向の長さをLとすると、L/6、3L/6、5L/6の位置にそれぞれ共振モード26の腹が形成されている。このような共振モード26の腹にスピーカ14を配置することにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルが増幅される。従って、歩行者等に対してより確実に車の接近等を気付かせることができる。また、低周波数帯域の音圧レベルを大きくすることにより、通報音の音質を向上することができる。
また、他の例として、図5には、車両床部18と路面22との間の空間を車両幅方向に延びる気柱としてモデル化した場合に、気柱内に発生する倍振動(1波長)の共振モード28が示されている。この気柱は、車両10の車両幅方向外側の両端部を開口端とした開管の気柱としてモデル化されている。
図5に示されるように、車両10の幅方向の長さ(車幅)をWとすると、W/4、3W/4の位置にそれぞれ共振モード28の腹が形成されている。このような共振モード28の腹にスピーカ14を配置し、特定周波数の音圧レベルを大きくすることも可能である。
なお、図4及び図5では、3倍振動、倍振動の共振モード26、28を例に説明したが、基本振動や複数倍振動等の共振モード26、28を利用しても良い。また、スピーカ14は、必ずしも共振モード26、28の腹に位置させる必要はなく、共振モード26の腹の周辺に位置させても良い。即ち、本実施形態における共振モード26の腹部とは、共振モード26の腹及び当該腹の周辺を含む概念である。
次に、本発明の第1実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例について説明する。
上記実施形態では、エンジンアンダーカバー18Aに形成された開口部20からスピーカ14が突出しないように、当該スピーカ14をエンジンアンダーカバー18Aに取り付けたがこれに限らない。例えば、図6に示されるように、スピーカ14の発音面14Aがエンジンアンダーカバー18Aよりも路面22(図1参照)側に位置するようにスピーカ14をエンジンアンダーカバー18Aに取り付けても良い。なお、図6に示す構成では、ケース24の外周面に設けられたリブ24Bをエンジンアンダーカバー18Aと係合させることにより、スピーカ14がエンジンアンダーカバー18Aに取り付けられている。
また、図7に示されるように、エンジンアンダーカバー18Aにスピーカ14を支持する支持部30を設けても良い。具体的には、エンジンアンダーカバー18Aの開口部20の周縁部には、スピーカ14を支持する支持部30が車両上下方向上側へ向けて突設されている。支持部30は筒状で、開口部20の周縁部から立ち上げられ、下端部から上端部に向かって径が徐々に小さくなるように側周壁が緩やかに湾曲している。支持部30の上端部には、スピーカ14が音の伝播方向(放射方向)を車両上下方向下側に向けて取り付けられている。これにより、スピーカ14の発音面14Aから発せられた通報音が、支持部30内を通して開口部20から路面(図1参照)に向けて放射されるようになっている。
このようにエンジンアンダーカバー18Aに支持部30を設け、スピーカ14をエンジンアンダーカバー18Aの下面から離れた位置に設置することにより、走行時の飛石等からスピーカ14を保護することができる。従って、スピーカ14の破損、損傷が抑制される。
また、図8(A)及び図8(B)に示されるように、支持部30に保護カバー32を設けても良い。この保護カバー32は網目状に形成されており、支持部30の内周面に設けられたリブ34にビス36で固定されている。この保護カバー32によって、走行時の飛石等が支持部30内に浸入しないようにすることで、更に、スピーカ14の破損、損傷を抑制することができる。
更に、図9(A)及び図9(B)に示されるように、支持部30の下部に蓋体38を取り付けても良い。蓋体38は略円錐台形状で、下底を路面22(図1参照)側に向けて支持部30内に収容されている。蓋体38の外周面と支持部30の内周面の間には、スピーカ14から発せられた通報音が通る隙間が形成されている。また、蓋体38の外周面には径方向外側へ延びる複数のリブ40が設けられており、これらのリブ40を支持部30の内周壁に固定することにより、蓋体38が支持部30に取り付けられている。この蓋体38によって、走行時の飛石等が支持部30内に浸入しないようにすることで、スピーカ14の破損、損傷を抑制することができる。
次に、第2実施形態に係る車両接近通報音発音装置の構成について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図10に示されるように、第2実施形態に係る車両接近通報音発音装置では、エンジンアンダーカバー18Aに形成された開口部20とスピーカ14とが、ダクト50によって繋がれている。具体的には、スピーカ14のケース24にはブラケット54が設けられており、このブラケット54を開口部20の上方に設けられた車両フレーム52(例えば、フロントサイドメンバー、フロントバンパーリインホースメント等)にビス等で固定することにより、スピーカ14が車両フレーム52に取り付けられている。
スピーカ14と開口部20との間には筒状のダクト50が設けられており、このダクト50の上端部にスピーカ14が音の伝播方向(放射方向)を車両上下方向下側に向けて取り付けられている。ダクト50の下部は、その下端部に向かって径が徐々に広がっており、エンジンアンダーカバー18Aの内面に突設された溝型の係合部58に係合されている。このダクト50によってスピーカ14と開口部20とが繋がれており、スピーカ14から発せられた通報音がダクト50を介して開口部20から路面22(図1参照)に向けて放射されるようになっている。
次に、第2実施形態に係る車両接近通報音発音装置の作用について説明する。
図10に示されるように、エンジンアンダーカバー18Aに取り付けられたスピーカ14から路面22に向けて通報音が発せられると、通報音が車両床部18と路面22(図1参照)との間の空間を伝播して車両前後方向や車両幅方向等に放射される。即ち、スピーカ14から発せられた通報音は、車両10(図1参照)の下を通して車両前方、車両後方、車両側方等に放射される。従って、車両後退時等に必要となる車両後方での通報音の音圧レベルが大きくなる。
また、一つのスピーカ14によって、車両前方、車両後方、及び車両側方へ通報音を放射することができるため、従来(例えば、特許文献1)と比較してコスト削減を図ることができる。更に、車両床部18を構成するエンジンアンダーカバー18Aにスピーカ14を取り付けたことにより、スピーカ14と路面22との間隔を小さくことができる。従って、通報音の放射効率が向上するため、通報音の音圧レベルを大きくすることができる。
また、本実施形態では、車両床部18の一部を構成するエンジンアンダーカバー18Aに開口部20が形成されている。このように、視認され難い車両床部18に開口部20を形成することにより、車両10の外観に影響を与えずに、スピーカ14を設置することができる。
更に、スピーカ14の設置位置に応じてダクト50の長さを増減することにより、スピーカ14と開口部20とを繋ぐことができるため、スピーカ14の配置自由度が向上する。これにより、例えば、高剛性の車体フレーム等にスピーカ14を取り付けることができるため、スピーカ14の大型化が可能となり、スピーカ14の発音量を大きくすることができる。
また、ダクト50内に形成される共振モードの腹部に、スピーカ14を位置させることにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルを大きくすることができる。一例として、図10には、ダクト50を気柱としてモデル化した場合に、気柱内に発生する1/2倍振動(1/4波長)の共振モード60が示されている。この気柱は、ダクト50の上端部を閉口端とし、ダクト50の下端部を開口端とした閉管の気柱としてモデル化されている。
図10に示されるように、ダクト50の高さをHとすると、高さHの位置に共振モード60の腹が形成されている。このような共振モード60の腹にスピーカ14を配置することにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルが増幅される。従って、歩行者等に対してより確実に車の接近等を気付かせることができる。また、低周波数帯域の音圧レベルを大きくすることにより、通報音の音質を向上することができる。
なお、図10では、1/2倍振動の共振モード60を例に説明したが、基本振動や複数倍振動等の共振モード60を利用しても良い。また、スピーカ14は、必ずしも共振モード60の腹に位置させる必要はなく、共振モード60の腹の周辺に位置させても良い。即ち、本実施形態における共振モード60の腹部とは、共振モード60の腹及び当該腹の周辺を含む概念である。
次に、第2実施形態に係る車両接近通報音発音装置の変形例について説明する。
図11に示されるように、上端部が閉口端とされたダクト62内にスピーカ14を配置しても良い。具体的には、エンドプレート62Aによってダクト62の上端部が閉じられている。ダクト62内にはスピーカ14が収納されており、スピーカ14のケース24が接着剤等によってダクト62の内周面に固定されている。
このようにダクト62の上端部をエンドプレート62Aで閉じることにより、当該エンドプレート62Aによってスピーカ14から発せられた通報音が遮蔽されるため、車両10(図1参照)の室内(例えば、運転席、助手席等)に伝播される通報音の音圧レベルが小さくなる。従って、室内の環境性能を向上することができる。
なお、ダクト50、62の下部に、前述した保護カバー32(図8参照)や蓋体38(図9参照)を設け、走行時の飛石等がダクト50、62内に浸入しないようにしても良い。
次に、第3実施形態に係る車両接近通報音発音装置の構成について説明する。なお、第1、第2実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図12に示されるように、第3実施形態に係る車両接近通報音発音装置は、振動体70と制御手段72を備えている。発音手段としての振動体70は、図示しないモータと、当該モータの回転軸に取り付けられる重心が偏った錘を備え、モータを駆動して錘を回転させることで振動を発生する一般的なバイブレータとされている。この振動体70は、エンジンアンダーカバー18Aの上に載置され、振動体70が作動すると、エンジンアンダーカバー18Aに振動が伝達され、エンジンアンダーカバー18Aが一般的なスピーカの振動板として機能するようになっている。
また、振動体70には、制御手段72が電気的に接続されており、制御手段72の出力信号によって振動体70の振動数が増減するように構成されている。この制御手段72によって振動体70の振動数を調整することにより、エンジンアンダーカバー18Aの下面から車両10の接近を歩行者等に通報する通報音(例えば、500Hz〜800Hz)が発せられるようになっている。
このように、エンジンアンダーカバー18Aを一般的なスピーカの振動板として流用することにより、振動板の大面積化が可能となるため、通報音の発音量を大きくすることができる。従って、車両後退時等に必要となる車両後方での通報音の音圧レベルを大きくすることができる。
なお、振動体70は、エンジンアンダーカバー18Aを振動可能であれば良く、従来周知の種々の方式のバイブレータを用いることができる。また、第1実施形態で説明したように、車両床部18と路面22との間の空間に形成される共振モードの腹部に、振動体70を位置させることにより、共鳴効果によって特定周波数の音圧レベルを大きくすることができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、車両床部18としてエンジンアンダーカバー18Aを例に説明したがこれに限らない。車両床部18は路面22に面していれば良く、例えば、フロアカバー、タンクカバー等にスピーカ14を取り付けても良い。また、スピーカ14は一つに限らず、複数のスピーカ14を設けても良い。
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、第1〜第3実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
14 スピーカ(発音手段)
18 車両床部
18A エンジンアンダーカバー(車両床部)
20 開口部
22 路面
26 共振モード
28 共振モード
50 ダクト
60 共振モード
62 ダクト
70 振動体

Claims (6)

  1. 車両床部に形成された開口部の上方に設けられ、前記開口部から路面に向けて通報音を発する発音手段と、
    前記発音手段と前記開口部とを繋ぐダクトと、
    を備える車両接近通報音発音装置。
  2. 前記発音手段が、前記ダクト内に形成される共振モードの腹部に位置している請求項1に記載の車両接近通報音発音装置。
  3. 車両床部に設けられ、路面に向けて通報音を発する発音手段を備える車両接近通報音発音装置。
  4. 前記発音手段が、前記車両床部に形成された開口部から路面に向けて通報音を発する請求項3に記載の車両接近通報音発音装置。
  5. 前記発音手段が、前記車体床部を振動して通報音を発生させる振動体である請求項3に記載の車両接近通報音発音装置。
  6. 前記発音手段が、前記車両床部と路面との間に形成される共鳴モードの腹部に位置している請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の車両接近通報音発音装置。
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