JP2011233780A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも表面がSiC層で構成される基板を用いた半導体素子の製造方法において、平坦度及び十分な電気的活性を有する半導体素子を実現する効率的な製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子の製造方法は、イオン注入工程と、カーボン層形成工程と、イオン活性化工程と、カーボン層除去工程と、を含む。前記イオン注入工程では、前記基板にイオンを注入する。前記カーボン層形成工程では、前記イオン注入工程でイオンが注入された基板の表面にカーボン層を形成する。前記イオン活性化工程では、前記カーボン層が形成された基板を加熱してイオンを活性化させる。前記カーボン層除去工程では、前記イオン活性化工程が行われた前記基板を1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱して前記カーボン層を除去する。
【選択図】図6

Description

本発明は、少なくとも表面がSiC層で構成される基板を用いた半導体素子の製造方法に関するものである。
半導体材料としては、シリコン(Si)やガリウム砒素(GaAs)等が従来から知られるところである。半導体素子の利用分野は近年急速に拡大しており、それに伴って、高温環境等の苛酷な領域で使用される機会も増加している。従って、高温環境に耐えられる半導体素子の実現は、幅広い用途環境における動作の信頼性と大量の情報処理・制御性の向上にとって重要な課題の1つである。
耐熱性に優れる半導体素子を製造する材料の1つとして、炭化ケイ素(SiC)が注目されている。SiCは、機械的強度に優れるとともに、放射線にも強い。また、SiCは、不純物の添加によって電子や正孔の価電子制御も容易にできるとともに、広い禁制帯幅(6H型の単結晶SiCで約3.0eV、4H型の単結晶SiCで3.2eV)を有するという特徴を備えている。このような理由から、SiCは、上述した既存の半導体材料では実現できない高温、高周波、耐電圧・耐環境性を実現できる次世代のパワーデバイスの材料として期待されている。SiC基板にイオンを注入して半導体素子を製造する方法を開示するものとして、特許文献1〜5がある。
特許文献1は、面方位に広がるイオン注入層を形成することで、イオンを活性化させるための加熱処理での結晶表面の荒れを低減できる構成を開示する。特許文献2は、SiC半導体素子を製作する際に、アクセプター原子に加えてC原子を付加的にイオン注入することで、アクセプター原子の電気的活性化率を向上するとともに、熱処理による拡散を抑制できることを開示する。また、特許文献3は、SiC半導体にリン原子をドナー不純物としてドープする方法に関して、リン原子の注入温度を1,200℃以上の高温とすることで、電気的活性化率を上げることができる旨を開示する。更に、特許文献4は、それぞれの表面に前記原子をイオン注入した少なくとも一対の前記単結晶炭化ケイ素基板を、そのイオン注入面同士を対向させるように密接又は近接させて密閉容器内に配置して熱処理するイオン注入アニール方法を開示している。特許文献5は、イオン注入後の基板上にカーボンキャップを形成した状態で1800℃のイオン活性化アニールを行い、その後カーボンキャップを酸素雰囲気中で900℃、30分加熱除去した後に研磨液を用いたCMP(化学機械研磨)により極めて平滑な最表面を形成することで、電気的活性化率を向上しつつ表面荒れを防止する方法を開示している。
特開2002−261041号公報 特開2000−68225号公報 特開平11−121393号公報 特開2006−339396号公報 特開2007−115875号公報
SiC基板の表面にドーパント(アルミニウム、ボロン又はリン等の不純物原子)をイオンドープしてドーパントを電気的に十分に活性化するためには、相当な高温(例えば、1600℃以上)でのポストアニール処理が必要となる。しかしながら、このような高温での処理は、SiC基板の表面からSi及びSiCが昇華し、当該SiC基板表面の平坦度の悪化を招くおそれがあった。しかし、上述の処理を低温で行った場合、電気的な活性化を十分に行えなくなってしまう。
特許文献1の製造方法は、面方位に広がるようにイオン注入層を形成することで、アニール工程を1000℃より低い低温処理とすることができるものの、半導体素子の構成によっては、面方位に広がるようにイオン注入層を形成できない場合があった。また、特許文献2及び特許文献3の構成は、電気的活性を向上させることができるものの、工程が複雑化しており、スループットの低下を招くおそれがあった。また、特許文献4の構成は、単結晶炭化ケイ素基板を対にしてアニール処理をしなければならないため、製造工程の効率化という観点から改善の余地があった。特許文献5の製造方法は、イオン注入後にカーボンキャップを形成させて1800℃でイオン活性化アニールを行いその後にカーボンキャップを酸素雰囲気において900℃で加熱除去しているが、この方法ではカーボンキャップ除去後のエピタキシャル層最表面に荒れが生じ、平均面粗さRaが1〜2nm程度となるほか、更にCMPによる平滑化工程、及びCMPによる研磨歪みを除去するための犠牲酸化工程を必要とするため、製造工程の効率化に限界があった。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、少なくとも表面がSiC層で構成される基板を用いた半導体素子の製造方法において、平坦度及び十分な電気的活性を有する半導体素子を実現する効率的な製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、少なくとも表面がSiC層で構成される基板を用いた半導体素子の製造方法において、以下の工程を含む製造方法が提供される。即ち、半導体素子の製造方法は、イオン注入工程と、カーボン層形成工程と、イオン活性化工程と、カーボン層除去工程と、を含む。前記イオン注入工程では、前記基板にイオンを注入する。前記カーボン層形成工程では、前記イオン注入工程でイオンが注入された基板の表面にカーボン層を形成する。前記イオン活性化工程では、前記カーボン層が形成された基板を加熱してイオンを活性化させる。前記カーボン層除去工程は、前記イオン活性化工程が行われた前記基板を温度範囲が1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱することで前記カーボン層を除去する。
これにより、基板の表面にカーボン層が形成されることによって、イオン活性化の加熱処理におけるSi及びSiCの昇華を効果的に抑制できる。従って、Si及びSiCがSiC層の表面から昇華することによって生じる平坦度の悪化を効果的に防止できる。また、イオン活性化工程におけるSi及びSiCの昇華がカーボン層によって抑制された後に当該カーボン層を除去するので、表面の平坦度が良好なSiCの基板を得ることができる。
前記の半導体素子の製造方法においては、以下のようにすることが好ましい。即ち、半導体素子の製造方法は、前記イオン注入工程の前に、前記基板の前記SiC層の表面に単結晶SiCのエピタキシャル層を形成するエピタキシャル層形成工程を含む。そして、前記イオン注入工程では、前記基板の表面に形成されたエピタキシャル層にイオンを注入する。
これにより、基板の表面に成長させたエピタキシャル層を活用して半導体素子を製造することができる。
前記の半導体素子の製造方法は、前記イオン注入工程でイオンが注入された前記基板を温度範囲が1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱して分子レベルで平坦化する平坦化工程を含むことが好ましい。
これにより、基板の表面にカーボン層が分子レベルに平坦に形成されることによって、イオン活性化の加熱処理におけるSi及びSiCの昇華を効果的に抑制できる。従って、Si及びSiCがSiC層の表面から昇華することによって生じる平坦度の悪化を効果的に防止できる。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記イオン活性化工程において、前記基板を温度範囲が1600℃以上2300℃以下で加熱することが好ましい。
これにより、イオンの活性化を十分に行うことができる。
前記の半導体素子の製造方法において、前記カーボン層除去工程では、前記カーボン層が除去されるとともに、前記基板の表面が分子レベルで平坦化され、エッチングされることが好ましい。
これにより、カーボン層除去工程では、十分なイオン濃度に達していないおそれがある表面部分が除去され、十分なイオン濃度に達している部分が表面に露出する状態になる。このように、カーボン層除去工程を経ることで、平坦度及びイオン濃度が良好な表面を有する半導体素子を得ることができる。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記カーボン層形成工程は、前記基板を温度範囲が1500℃以上2300℃以下の真空状態で加熱して前記基板の表面にグラフェン層を形成するグラフェン層形成工程であることが好ましい。
これにより、(0001)Si面の場合、イオン注入されたエピタキシャル層の表面に界面層(インターフェース層)を介した2層程度のグラフェン層が緻密に形成されるので、このグラフェン層によってSi及びSiCの昇華を更に効果的に抑制することができる。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記グラフェン層形成工程では、10-4Pa以下の減圧下の真空状態にしてグラフェン層を形成することが好ましい。
これにより、効率的にグラフェン層を形成することができる。
なお、前記の半導体素子の製造方法においては、前記カーボン層形成工程では、化学的気相成長法、有機レジスト法、又は電子サイクロトロン共鳴スパッタ法によってカーボン層を形成するようにしてもよい。
これにより、基板の表面にカーボン膜を効率的に形成することができる。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記SiC層は、4H−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶で構成されていることが好ましい。
これにより、基板の表面に、単結晶SiCで構成されるエピタキシャル層を効率的に形成することができる。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記SiC層の表面が(0001)Si面又は(000−1)C面であることが好ましい。
これにより、(0001)Si面又は(000−1)C面に単結晶SiCのエピタキシャル層を効率的に成長させることができる。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記SiC層の表面は、ジャスト面又は<11−20>方向のオフ角が8度以下の面であることが好ましい。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記SiC層の表面は、ジャスト面又は<1−100>方向のオフ角が8度以下の面であることが好ましい。
前記の半導体素子の製造方法においては、前記SiC層の表面が、SiC分子の積層方向の1周期分であるフルユニットの高さ又は半周期分であるハーフユニットの高さからなるステップで終端していることが好ましい。
以上により、基板の表面が平坦度の高いものになるので、より高品質な半導体素子を製造することができる。
また、前記の半導体素子の製造方法において、前記カーボン層形成工程がグラフェン層形成工程である場合は、前記カーボン層除去工程を省略することにより、前記グラフェン層付きの半導体素子を得るようにすることもできる。
これにより、基板の表面が高品質のグラフェン半導体となるので、優れた高速伝導性能を有する半導体素子を製造することができる。
半導体素子を製造するための加熱処理に用いられる高温真空炉を示す模式図。 高温真空炉の本加熱室及び予備加熱室を詳細に示す断面図。 炭素ゲッター効果を有する坩堝の外観写真及び断面写真。 炭素ゲッター効果を説明する模式図。 単結晶SiCで構成される基板を用いた半導体素子の製造方法の前半の工程を示す工程図。 単結晶SiCで構成される基板を用いた半導体素子の製造方法の後半の工程を示す工程図。 基板とシリコン板と炭素供給フィード基板とから構成される積層体が坩堝に収容された様子を示す模式図。 基板表面の<11−20>方向及び<1−100>方向を概念的に示した模式図。 平坦化工程におけるイオン注入が行われた基板が坩堝に収容された様子を示す模式図。 Si蒸気圧下の気相アニール処理温度と平均表面粗さの関係を示すグラフ。 Si蒸気圧下の気相アニール処理温度とステップ高さの関係を示すグラフ。 4H−SiC単結晶及び6H−SiCの分子配列と周期を説明するための模式図。 SiC結晶格子とグラフェン結晶格子の関係を概念的に示す平面図。 SiC結晶格子とグラフェン結晶格子の関係を概念的に示す断面図。 グラフェンの被覆率と真空加熱温度の関係を示すグラフ。 基板の表面を段階的に示す顕微鏡写真。 基板に注入したイオンの濃度とイオン注入深さの関係を概念的に示した模式図。 Si蒸気圧下の気相アニール処理温度とエッチング速度の関係を示すグラフ。 カーボン膜を形成した基板の状態を示す顕微鏡写真。
次に発明の実施の形態について説明する。
まず、半導体素子を製造するために用いる高温真空炉11と坩堝(収容容器)2について説明する。図1は、半導体素子を製造するための加熱処理に用いられる高温真空炉を示す模式図である。図2は、高温真空炉の本加熱室及び予備加熱室を詳細に示す断面図である。図3(a)は坩堝2を上方から撮影した外観写真であり、図3(b)は坩堝2の断面顕微鏡写真である。図4は、炭素ゲッター効果を説明する模式図である。
図1及び図2に示すように、高温真空炉11は、被処理物を1000℃以上2300℃以下の温度に加熱することが可能な本加熱室21と、被処理物を500℃以上の温度に予備加熱可能な予備加熱室22と、を備えている。予備加熱室22は本加熱室21の下方に配置され、本加熱室21に対して上下方向に隣接している。また、高温真空炉11は、予備加熱室22の下方に配置された断熱室23を備えている。この断熱室23は予備加熱室22に対して上下方向に隣接している。
高温真空炉11は真空チャンバ19を備え、前記本加熱室21と予備加熱室22は、この真空チャンバ19の内部に備えられている。真空チャンバ19には真空形成装置としてのターボ分子ポンプ34が接続されており、例えば10-2Pa以下、望ましくは10-7Pa以下の真空を真空チャンバ19内に得ることができるようになっている。ターボ分子ポンプ34と真空チャンバ19との間には、ゲートバルブ25が介設される。また、ターボ分子ポンプ34には、補助のためのロータリポンプ26が接続される。
高温真空炉11は、予備加熱室22と本加熱室21との間で被処理物を上下方向に移動させることが可能な移動機構27を備えている。この移動機構27は、被処理物を支持可能な支持体28と、この支持体28を上下動させることが可能なシリンダ部29と、を備えている。シリンダ部29はシリンダロッド30を備え、このシリンダロッド30の一端が前記支持体28に連結されている。また、高温真空炉11には、真空度を測定するための真空計31、及び、質量分析法を行うための質量分析装置32が設けられている。
前記真空チャンバ19は、被処理物を保管しておくための図略のストック室と、搬送路65を通じて接続されている。この搬送路65は、ゲートバルブ66によって開閉可能になっている。
前記本加熱室21は、平面断面視で正六角形に形成されるとともに、真空チャンバ19の内部空間の上部に配置される。図2に示すように、本加熱室21の内部には、加熱ヒータとしてのメッシュヒータ33が備えられている。また、本加熱室21の側壁や天井には第1多層熱反射金属板41が固定され、この第1多層熱反射金属板41によって、メッシュヒータ33の熱を本加熱室21の中央部に向けて反射させるように構成されている。
これにより、本加熱室21内において、加熱処理対象としての被処理物を取り囲むようにメッシュヒータ33が配置され、更にその外側に多層熱反射金属板41が配置されるレイアウトが実現されている。従って、被処理物を強力且つ均等に加熱し、1000℃以上2300℃以下の温度まで昇温させることができる。
本加熱室21の天井側は第1多層熱反射金属板41によって閉鎖される一方、底面の第1多層熱反射金属板41には貫通孔55が形成されている。被処理物は、この貫通孔55を介して、本加熱室21と、この本加熱室21の下側に隣接する予備加熱室22との間で移動できるようになっている。
前記貫通孔55には、移動機構27の支持体28の一部が挿入されている。この支持体28は、上から順に、第2多層熱反射金属板42、第3多層熱反射金属板43、及び第4多層熱反射金属板44を互いに間隔をあけて配置した構成となっている。
3つの多層熱反射金属板42〜44は、何れも水平に配置されるとともに、垂直方向に設けた柱部35によって互いに連結されている。そして、第2多層熱反射金属板42及び第3多層熱反射金属板43とで挟まれたスペースに受け台36が配置され、この受け台36上に被処理物を載置できるように構成されている。本実施形態において、この受け台36はタンタルカーバイドにより構成されている。
前記シリンダ部29のシリンダロッド30の端部にはフランジが形成されて、このフランジが第4多層熱反射金属板44の下面に固定される。この構成により、前記シリンダ部29を伸縮させることで、受け台36上の被処理物を前記3つの多層熱反射金属板42〜44とともに上下動させることができる。
前記予備加熱室22は、本加熱室21の下側の空間を、多層熱反射金属板46で囲うことにより構成されている。この予備加熱室22は、平面断面視で円状となるように構成されている。なお、予備加熱室22内には、前記メッシュヒータ33のような加熱手段は備えられていない。
図2に示すように、予備加熱室22の底面部においては、前記多層熱反射金属板46に貫通孔56が形成されている。また、予備加熱室22の側壁をなす多層熱反射金属板46において、前記搬送路65と対面する部位に通路孔50が形成されている。更に、前記高温真空炉11は、前記通路孔50を閉鎖可能な開閉部材51を備えている。
予備加熱室22の下側で隣接する前記断熱室23は、上側が前記多層熱反射金属板46によって区画され、下側及び側部が多層熱反射金属板47によって区画されている。断熱室23の下側を覆う多層熱反射金属板47には貫通孔57が形成されて、前記シリンダロッド30を挿通できるようになっている。
前記貫通孔57の上端部に相当する位置において、多層熱反射金属板47には収納凹部58が形成される。この収納凹部58には、前記支持体28が備える第4多層熱反射金属板44を収納可能になっている。
多層熱反射金属板41〜44,46,47は何れも、金属板(タングステン製)を所定の間隔をあけて積層した構造になっている。前記開閉部材51においても、通路孔50を閉鎖する部分には、同様の構成の多層熱反射金属板が用いられている。
多層熱反射金属板41〜44,46,47の材質としては、メッシュヒータ33の熱輻射に対して十分な加熱特性を有し、また、融点が雰囲気温度より高い物質であれば、任意のものを用いることができる。例えば、前記タングステンのほか、タンタル、ニオブ、モリブデン等の高融点金属材料を多層熱反射金属板41〜44,46,47として用いることができる。また、タングステンカーバイド、ジリコニウムカーバイド、タンタルカーバイド、ハフニウムカーバイド、モリブデンカーバイド等の炭化物を、多層熱反射金属板41〜44,46,47として用いることもできる。また、その反射面に、金やタングステンカーバイド等からなる赤外線反射膜を更に形成しても良い。
そして、支持体28に備えられる多層熱反射金属板42〜44は、小さな貫通孔を多数有するパンチメタル構造のタングステン板を、当該貫通孔の位置を異ならせつつ所定の間隔をあけて積層した構造になっている。
また、支持体28の最も上層に備えられる第2多層熱反射金属板42の積層枚数は、本加熱室21の第1多層熱反射金属板41の積層枚数よりも少なくなっている。
この構成で、被処理物(例えばSiC基板)を、真空チャンバ19内の汚染を防止するために適宜の容器に収納する。なお、容器は後述の坩堝2であっても良いし、それ以外の容器であっても良い。そして、この状態で被処理物を搬送路65から真空チャンバ19の内部へ導入し、予備加熱室22内にある前記受け台36上に載置する。この状態で前記メッシュヒータ33を駆動すると、本加熱室21が1000℃以上2300℃以下の所定の温度(例えば約1800℃)に加熱される。またこのとき、前記ターボ分子ポンプ34の駆動によって、真空チャンバ19内の圧力は10-3Pa以下、好ましくは10-5Pa以下となるように調整されている。
ここで前述したとおり、支持体28の第2多層熱反射金属板42の積層枚数は、前記第1多層熱反射金属板41の積層枚数よりも少なくなっている。従って、メッシュヒータ33が発生する熱の一部が第2多層熱反射金属板42を介して予備加熱室22に適度に供給(分配)され、予備加熱室22内の単結晶SiC基板を500℃以上の所定の温度(例えば800℃)となるように予備加熱することができる。即ち、予備加熱室22にヒータを設置しなくても予備加熱を実現でき、予備加熱室22の簡素な構造が実現できている。
上記の予備加熱処理を所定時間行った後、シリンダ部29を駆動し、支持体28を上昇させる。この結果、単結晶SiC基板が下側から貫通孔55を通過して本加熱室21内に移動する。これにより、直ちに本加熱処理が開始され、本加熱室21内の単結晶SiC基板を所定の温度(約1800℃)に急速に昇温させることができる。
次に、坩堝(収容容器)2について説明する。図3(a)に示すように、坩堝2は互いに嵌合可能な上容器2aと下容器2bとを備える嵌合容器である。また、この坩堝2は、真空下で高温処理を行う場合に後述の炭素ゲッター効果を発揮するように構成されており、具体的には、タンタル金属からなるとともに、炭化タンタル層を内部空間に露出させるようにして備えている。この坩堝2に、シリコン供給源としての図略のシリコンペレットを収容する。これにより、坩堝2に炭素ゲッター機能を良好に発揮させて、その内部空間を高純度のシリコン雰囲気に保つことができる。
更に詳細に説明すると、坩堝2は図3(b)に示すように、その最表層の部分にTaC層を形成し、このTaC層の内側にTa2C層を形成し、更にその内側に基材としてのタンタル金属を配置した構成となっている。なお、タンタルと炭素の結合状態は温度依存性を示すため、前記坩堝2は、炭素濃度が高いTaCを最も表層の部分に配置するとともに、炭素濃度が若干低いTa2Cが内側に配置される。そして、Ta2Cの更に内側には、炭素濃度がゼロである基材のタンタル金属を配置した構成となっている。
坩堝2を加熱処理する際には、図2の鎖線で示すように高温真空炉11の予備加熱室22に配置し、適宜の温度(例えば約800℃)で予備加熱する。次に、予め設定温度(例えば、約1800℃)まで昇温させておいた本加熱室21へ、予備加熱室22内の坩堝2をシリンダ部29の駆動によって移動させ、急速に昇温させる。
なお、本加熱室21での加熱時において、坩堝2内の雰囲気は約1Pa以下に維持されることが好ましい。また、上容器2aと下容器2bとを嵌め合わせたときの嵌合部分の遊びは、約3mm以下であることが好ましい。これによって、実質的な密閉状態が実現され、前記本加熱室21での加熱処理において坩堝2内のシリコン圧力を高めて外部圧力(本加熱室21内の圧力)よりも高い圧力とし、不純物がこの嵌合部分を通じて坩堝2内に侵入するのを防止することができる。
この昇温により、坩堝2の内部空間がシリコンの蒸気圧に保たれる。また、前記坩堝2は上述したように、その表面が炭化タンタル層に覆われており、当該炭化タンタル層(TaC層)が坩堝2の内部空間に露出する構成になっている。従って、上述のように真空下で高温処理を続ける限りにおいて、坩堝2は図4に示すように、炭化タンタル層の表面から連続的に炭素原子を吸着して取り込む機能を奏する。この意味で、本実施形態の坩堝2は炭素原子吸着イオンポンプ機能(イオンゲッター機能)を有するということができる。これにより、加熱処理時に坩堝2内の雰囲気に含まれているシリコン蒸気及び炭化珪素蒸気のうち、炭素だけが坩堝2に選択的に吸蔵されるので、坩堝2内を高純度のシリコン雰囲気に保つことができる。
本実施形態においては、以上のように構成される高温真空炉11と坩堝2を用いて基板から半導体素子を製造する。以下の説明において、単に加熱処理等といった場合は上述した高温真空炉11を用いて行うものとする。
次に、本実施形態の半導体素子の製造方法について説明する。まず、図5及び図6を参照して、本実施形態における半導体素子の製造方法の全体的な流れについて説明する。図5及び図6は、基板70を用いた半導体素子の製造方法の工程を示した工程図である。
図5(a)に示すように、単結晶SiCで構成される基板70の表面に、エピタキシャル層71を形成する。この基板70は、真円度の高い円柱状に構成されている。
次に、図5(b)に示すように、エピタキシャル層71が形成された基板70にイオン注入を行う。このイオン注入は、対象物にイオンを照射する機能を有するイオンドーピング装置を用いて行う。イオンドーピング装置によって、エピタキシャル層71の表面の全面又は一部に選択的にイオンが注入される。図5(c)に示すように、イオンドーピング装置によって選択的にイオンが注入された場合は、イオンが注入されたイオン注入部分72に基づいて半導体素子の所望の領域が形成されることになる。また、図5(c)に示すように、イオンが注入されることによって、イオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面が荒れた状態になる(基板70の表面が損傷し、平坦度が悪化する)。
次に、図5(d)に示すように、平坦化処理を行う。この平坦化処理は、イオン注入によって荒れた基板70の表面を平坦化する処理である。本実施形態では、Si蒸気圧下で高温加熱することによって、イオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面の平坦化処理を行う。
次に、図6(e)に示すように、グラフェンキャップ(グラフェン層、炭化層)80をエピタキシャル層71の表面に形成するために真空状態で加熱処理を行う。次に、図6(f)に示すように、グラフェンキャップ80を形成した状態で、基板70にイオンドープを活性化するためのアニール処理(加熱処理)を行う。なお、図6(e)及び図6(f)に示した工程は、連続的に行うことも可能である。
アニール処理を行った後、図6(g)に示すように、グラフェンキャップ80を基板70から除去する処理を行う。本実施形態では、Si蒸気圧下で高温加熱することにより、グラフェンキャップ80を除去する方法を採用している。グラフェンキャップ80を除去する工程では、温度範囲が1500℃以上2300℃以下になるように加熱することが好ましい。温度が1500℃未満の場合は、基板70の表面のイオン注入部分72を含むエピタキシャル層71のエッチングが十分に行えないからである。また、温度範囲を2300℃以下とした理由は、加熱温度が高いほどエッチング速度が速くなるものの、2300℃を超えると、加熱炉や坩堝2等の材料設備の消耗と寿命の問題が発生するからである。
グラフェンキャップ80が除去されることで、イオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面が露出し、この表面が半導体素子の表面になる。また、グラフェンキャップ80が基板70のイオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面から除去される工程では、基板70のイオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面がエッチングされた状態になる。ところで、図5(c)の工程でイオンが注入された直後の基板70のイオン注入部分72を含むエピタキシャル層71のイオン濃度は、表面から離れるに従って徐々に増加し、その後、一定の値をとった後、減少する挙動を示すことが判っている(後述の図17)。即ち、イオン注入後のエピタキシャル層71の表面近傍では、イオン濃度が十分に達していないおそれがある。しかしながら、本実施形態の製造方法では、基板70のイオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面を平坦化する工程と、グラフェンキャップ80を形成する工程と、当該グラフェンキャップ80を除去する工程と、を経ることで、基板70のイオン注入部分72を含むエピタキシャル層71の表面がエッチングされて平坦化され、イオン濃度が十分に達していない部分を除去することができる。
以上に示したように、図5(a)から図6(g)までの処理を経ることで、平坦度及び十分な電気的活性を有する半導体素子表面が形成される。
次に、各工程を詳細に説明する。まず、基板70にエピタキシャル層71を形成する処理(図5(a)の処理)について説明する。図7は、基板70とシリコン板91と炭素供給フィード基板92とから構成される積層体が坩堝2に収容された様子を示す模式図である。図8は、<11−20>方向及び<1−100>方向を概念的に示した模式図である。
本実施形態においては、準安定溶媒エピタキシー法(MSE法)によって、基板70の表面に、高品質なSiC単結晶層で構成されるエピタキシャル層71を形成する方法を採用している。
エピタキシャル層71が形成される基板70は、4H−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶によって構成される。この基板70の表面は、(0001)Si面又は(000−1)C面であり、<11−20>方向のオフ角が4度以下の低オフ角になっており、<1−100>方向のオフ角が4度以下の低オフ角になっている(図8を参照)。
エピタキシャル形成工程では、まず、基板70の表面にシリコン板91を積層し、そのシリコン板91の更に上に炭素供給フィード基板92を積層した積層体を構成する。この状態では、シリコン板91が、基板70と炭素供給フィード基板92との間で挟み込まれた状態で保持される。
シリコン板91は、後述の加熱処理で、シリコン極薄溶液層になるものである。本実施形態のシリコン板91は、後述の加熱処理の過程で、このシリコン極薄溶液層の厚みが25μmから100μmになるように、その厚みが設定されている。
炭素供給フィード基板92は、SiC単結晶で構成されるエピタキシャル層の形成に必要な炭素原子を供給するためのものである。炭素供給フィード基板92は、基板70を構成するSiC単結晶(4H−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶)よりも高い化学ポテンシャルの自由エネルギーを有するものが用いられる。例えば、3C−SiC単結晶、3C−SiC多結晶、又は炭素ナノ材料が表面に存在する基板を炭素供給フィード基板92として用いることができる。本実施形態の炭素供給フィード基板92は3C−SiC多結晶基板で構成されている。
また、炭素供給フィード基板92は、基板70と同様に、真円度の高い円柱状に構成されている。炭素供給フィード基板92と基板70の端面(円)の直径が同じに設定されており、平面視において、基板70と炭素供給フィード基板92がズレないように正確に位置決めされている。
次に、図7に示すように、基板70とシリコン板91と炭素供給フィード基板92とで構成される積層体を坩堝2に収容する。このとき、シリコン供給源としての図略のシリコンペレットを坩堝2に収容する。そして、坩堝2を、前述の高温真空炉11によって加熱処理する。
加熱処理について具体的に説明する。この加熱処理では、まず、前記坩堝2を高温真空炉11の予備加熱室22に配置し(図2の鎖線で示す位置)、約800℃に予備加熱する。
次に、約1800℃まで予め昇温させておいた本加熱室21へ、予備加熱室22内の坩堝2をシリンダ部29の駆動によって移動させ、急速に昇温させる。この結果、前記シリコンペレットからシリコンが蒸発し、坩堝2の内部はシリコンの蒸気圧に保たれる。本実施形態の坩堝2は、その表面の炭化タンタル層が炭素ゲッターとしての機能を果たす。従って、坩堝2の内部空間のシリコン蒸気及び炭化珪素蒸気のうち、炭素のみが選択的に坩堝2の内部に吸蔵される。
上記した本加熱室21での坩堝2の加熱は、1600℃以上2300℃以下の温度で行われる。加熱温度が1600℃未満では、単結晶エピタキシャル成長の成長速度が非常に遅くなるためである。また、加熱温度を2300℃以下とした理由は、加熱温度が高いほど単結晶エピタキシャル成長の成長速度が速くなるものの、2300℃を超えると、加熱炉や坩堝2の材料設備の消耗と寿命の問題が発生するからである。また、坩堝2内の雰囲気は約1Pa以下に維持する。なお、不純物が坩堝2内に侵入するのを防止する観点から、加熱時における坩堝2内のシリコン圧力は、外部圧力(本加熱室21内の圧力)よりも高くなることが好ましい。
この加熱処理によって、基板70と炭素供給フィード基板92との間のシリコン板91が溶解し、シリコン極薄融液層になり、このシリコン極薄融液層が準安定溶媒エピタキシー法における溶媒(炭素移動媒体)のように機能する。これによって、ステップフロー成長制御に頼ることなく、SiC層と炭素供給フィード基板92の材料との間の化学ポテンシャルの自由エネルギーの差によって単結晶エピタキシャル成長層を基板70の表面に成長させることができる。
以上の一連の処理により、基板70の表面に、マイクロパイプ欠陥のない原子レベルで平坦なSiC単結晶(4H−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶)で構成されるエピタキシャル層71を形成することができる。なお、エピタキシャル層71は、本実施形態では窒素を不純物とする不純物濃度が1014(個/cm3)から1020(個/cm3)までの範囲になるよう、炭素供給フィード基板92の不純物量を制御し形成しておく。
次に、半導体素子上にp型の半導体領域を形成するために、イオンドーピング装置によって、Alを含むイオンをエピタキシャル層71に注入する。
次に、イオンが注入された後の平坦化処理について説明する。図9は、平坦化工程におけるイオン注入が行われた基板70が坩堝2に収容された様子を示す模式図である。
本実施形態において平坦化処理は、Si蒸気圧下で高温加熱することにより行う。この加熱処理は、1500℃以上2300℃以下の温度範囲で行うことが好ましい。
具体的には、加熱処理は、予備加熱工程と、本加熱工程と、を含む。前記予備加熱工程では、基板70を収容した坩堝2を、予備加熱室において800℃以上の温度で加熱する。前記本加熱工程では、予め所定の温度で加熱されている本加熱室に前記予備加熱室から坩堝2を移動する。この状態で、基板70を1500℃以上2300℃以下の温度で所定時間加熱する。このように、基板70を坩堝2に収容して事前に予備加熱しておき、予備加熱室から本加熱室へ移動させることで、基板70を急速に昇温させて加熱処理を行うことができる。
この処理により、前述のイオン注入によって荒れた表面部分が平坦化する。即ち、Si蒸気圧下で高温加熱することによって、エピタキシャル層71の表面のSiCがSi2C又はSiC2になって昇華するとともに、Si雰囲気中のSiがエピタキシャル層の表面でCと結合し、自己組織化が起こり、平坦化されるのである。なお、1500℃以上2300℃以下の温度範囲に加熱温度を制御するのは、以下の理由である。即ち、加熱温度が1500℃未満の場合には、上述した自己組織化が起こりにくくなるからである。また、加熱温度を2300℃以下とした理由は、加熱温度が高いほど自己組織化が起こり易くなるものの、2300℃を超えると、加熱炉や坩堝2の材料設備の消耗と寿命の問題が発生するからである。
次に、図10、図11及び図12を参照して、加熱温度と平坦化の関係について説明する。
図10は、Si蒸気圧下の気相アニール処理温度と平均表面粗さの関係を示したグラフである。図10のグラフでは、単結晶SiC(4H−SiC)において、(0001)Si面の加熱処理の温度(アニール温度)に対する平均粗さ(nm)の関係と、(000−1)C面の加熱処理の温度に対する平均粗さ(nm)の関係と、が示されている。図10のグラフに示すように、1500℃以上の高温で加熱処理した場合、1.0nm以下に平均粗さが収まる結果になった。このことから、高温環境下では、エピタキシャル層71の表面の平坦化が効率的に進むことが判る。また、この平坦化処理は、自己組織化されるような形でステップが基板70の表面に形成されるので、イオン注入工程で生じていた表面のダメージを修復できる。
図11は、Si蒸気圧下の気相アニール処理温度と基板表面に形成されたステップ高さの関係を示したグラフである。図11中の(a)は、フルユニット高さに終端した基板70の表面の顕微鏡写真である。また、図11中の(b)は、ハーフユニット高さに終端した基板70の表面の顕微鏡写真である。図12は、4H−SiC単結晶及び6H−SiCの分子配列と周期を説明するための模式図である。図11に示すように、高温領域では、フルユニット高さ及びハーフユニット高さでのステップの終端が進んでいることが判る。
ここで、図12を参照して、ハーフユニット高さ及びフルユニット高さについて説明する。図12は、4H−SiC単結晶及び6H−SiCの分子配列と周期を説明するための模式図である。「フルユニット高さ」とは、図12に示すように、SiとCからなるSiC単分子層が積層方向に積み重ねられる1周期分の前記積層方向の高さをいう。従って、フルユニット高さのステップとは、4H−SiCの場合は1.0nmのステップを意味する。「ハーフユニット高さ」とは、前記1周期の半分の時点での積層方向の高さをいう。従って、ハーフユニット高さのステップとは、4H−SiCの場合0.5nmを意味する。6H−SiCの場合は、フルユニット高さのステップとは1.5nmのステップを意味し、ハーフユニット高さとは0.75nmのステップを意味する。
以上に示してきた図10及び図11の実験結果(グラフ)から判るように、Si蒸気圧下で、所定時間高温加熱することによって、機械的な研磨やエッチングでは困難な分子レベル(フルユニット高さ又はハーフユニット高さ)での平坦化を行うことができるのである。
次に、グラフェンキャップの形成工程及び除去工程について説明する。図13は、SiC結晶格子とグラフェン結晶格子の関係を概念的に示した平面図である。図14は、SiC結晶格子とグラフェン結晶格子の関係を概念的に示した断面図である。
グラフェン形成工程では、平坦化処理が行われた基板70を真空状態(10-4Pa以下の減圧下)の環境に置き、1500℃から2300℃の温度で所定時間加熱する。この加熱によって、エピタキシャル層71の表面のSiが昇華し、残ったCによってエピタキシャル層71の表面にグラフェンキャップ80が形成される。なお、本実施形態の製造方法では、基板70に平坦化処理(図5(d)を参照)が行われることによって、基板70の表面にグラフェンキャップ80を形成することが可能になっている。また、グラフェン形成工程における加熱温度は、1500℃以上2300℃以下の温度範囲であることが好ましい。加熱温度が1500℃未満の場合は、Si原子の昇華が不十分で、グラフェン層(グラフェンキャップ80)が形成されにくくなるからである。また、加熱温度を2300℃以下とした理由は、加熱温度が高いほどSi原子の昇華が加速して、グラフェン層が形成され易くなるものの、2300℃を超えると、加熱炉や坩堝2の材料設備の消耗と寿命の問題が発生するからである。
図13に示すように、グラフェンキャップ80は、SiC結晶格子の上にグラフェン結晶格子が重なるように形成される。図14に示すように、グラフェンキャップ80は複数の層から構成されている。(0001)Si面の場合、グラフェン層とSiC層(エピタキシャル層の表面)との間(境界)には界面層(インターフェース層)が形成されており、複数のグラフェン層はこの界面層に積層される形になっている。ここで、面内におけるSiC結晶格子の炭素分子配列距離は、SiC格子定数と界面層(インターフェース層)の炭素原子再構成周期との積によって算出することができる。即ち、SiC格子定数(3.073Å)×炭素原子再構成周期(6√3)=SiC結晶格子の炭素分子配列距離(31.935Å)となる。一方、グラフェン結晶格子の炭素分子配列距離は、グラフェン格子定数とグラフェンの炭素原子再構成周期との積によって算出することができる。即ち、グラフェン格子定数(2.456Å)×炭素原子再構成周期(13)=グラフェン結晶格子の炭素分子配列距離(31.928Å)となる。SiC結晶格子の炭素分子配列距離(31.935Å)と、グラフェン結晶格子の炭素分子配列距離(31.928Å)と、が非常に近い値になっており、この結果から、SiC単結晶の表面にグラフェン層を安定して形成できることが判る。
図15は、基板表面におけるグラフェンの被覆率と真空加熱温度の関係を示したグラフである。図15に示すように、基板70の表面全体を覆うようにグラフェンキャップ80を形成するには、1800℃以上の温度で30分間加熱すればよいことが判る。このような1800℃以上の高温であれば、グラフェンキャップ80の形成と同時にイオン活性化も行えるが、更に加熱時間を追加することでイオン活性化を十分に行うことができる。
イオン活性化工程(イオンドープ活性化工程)では、グラフェンキャップ80が形成された基板70を1600℃以上2300℃未満の温度範囲の高温環境で加熱してイオンを活性化させる。1600℃以上とした理由は、加熱温度が低いとイオンの活性化が不十分となるおそれがあるからである。また、2300℃以下とした理由は、加熱温度が高いほどイオンが活性化し易くなるものの、2300℃を超えると、加熱炉や坩堝2等の材料設備の消耗と寿命の問題が発生するからである。
次に、図16を参照して、グラフェンキャップ80を形成してから除去するまでの基板70の状態について説明する。図16は、基板の状態を段階的に示した模式図及び顕微鏡写真である。図16(a)には、平坦化された基板を示した模式図と、当該基板の表面の状態を示した顕微鏡写真と、が示されている。この図16(a)での基板70の平坦化工程は、図5(d)の基板70の平坦化工程に相当する。図16(b)には、グラフェンキャップ80が形成された基板70を示した模式図と、当該基板の表面の状態を示した顕微鏡写真と、が示されている。この図16(b)でのグラフェンキャップ形成工程は、図6(e)のグラフェンキャップ形成工程に相当する。図16(c)には、グラフェンキャップ80が除去された基板を示した模式図と、当該基板の表面の状態を示した顕微鏡写真と、が示されている。この図16(c)でのグラフェンキャップ除去工程は、図6(g)でのグラフェンキャップ除去工程に相当する。
図16(a)の写真からは、Si蒸気圧下で基板を加熱処理することで、基板70の表面が分子レベルのステップで終端していることが判る。また、図16(b)の写真からは、基板70の表面を平坦化した状態で真空加熱処理することで、基板70の表面が炭化されてグラフェンキャップ80が形成されていることが判る。そして、図16(c)の写真からは、グラフェンキャップが形成された基板に対してSi蒸気圧下の気相アニール(高温環境の加熱処理)を行うことによって、グラフェンキャップ80が除去されるとともに、表面が規則的なステップで終端することが判る。
また、図16(c)の工程では、グラフェンキャップ80の除去によって、基板70(エピタキシャル層71)の表面が平坦化され、エッチングされた状態になる。
次に、グラフェンキャップの除去工程で起こる基板70の表面のエッチングについて詳細に説明する。図17は、基板70に注入したイオンの濃度とイオン注入深さの関係を概念的に示した模式図である。
図17に示すように、基板70の表面から一定の範囲(0nmから50nm)では、注入イオン濃度が不足しており、50nmから500nmの深い範囲では、十分なイオン濃度があることが判る。上述したように、本実施形態では、イオン濃度の分布が一定でない表面の一部(図17の不足部分)が、グラフェンキャップ80を除去する際に、エッチングされる形になる(図17の右側参照)。このエッチングによって、イオン濃度が不足している部分であって、イオン濃度が不均一な部分が除去される形になる。即ち、平坦化処理、グラフェンキャップの形成及びグラフェンキャップの除去という工程を経ることによって、表面から50nmまでのイオン濃度が不足している領域が除去される形になるのである。この領域が除去されることによって、イオン濃度が十分な領域が表面になり、半導体素子の表面(エピタキシャル層71の表面)において、イオンが注入された場所のイオン濃度を一定にすることが可能になる。
図18は、Si蒸気圧下の気相アニール処理温度とエッチング速度の関係を示すグラフである。図18から判るように、処理温度及びシリコン蒸気圧を変化させることで、所望のエッチング速度に制御することができる。
以上に示したように、本実施形態の半導体素子の製造方法は、イオン注入工程(図5(b))と、グラフェン層形成工程(図6(e))と、イオン活性化工程(図6(f))と、グラフェン層除去工程(図6(g))と、を含む。前記イオン注入工程では、基板70にイオンを注入する。グラフェン層形成工程では、イオン注入工程でイオンが注入された基板70の表面にグラフェンキャップ80を形成する。前記イオン活性化工程(イオンドープ活性化工程)では、グラフェンキャップ80が形成された基板70を加熱してイオンを活性化させる。グラフェン層除去工程では、イオン活性化工程が行われた基板70を温度範囲が1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱することでグラフェンキャップ80を除去する。
これにより、エピタキシャル層71の表面にグラフェンキャップ80が形成されることによって、イオン活性化の加熱処理におけるSi及びSiCの昇華を効果的に抑制できる。従って、Si及びSiCが基板70の表面から昇華することによって生じる平坦度の悪化を効果的に防止できる。また、イオン活性化工程におけるSi及びSiCの昇華がグラフェンキャップ80に抑制された後に当該グラフェンキャップ80を除去するので、表面の平坦度が良好なSiCの基板70を得ることができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法は、前記イオン注入工程の前に、基板70(SiC層)の表面に単結晶SiCのエピタキシャル層71を形成するエピタキシャル層形成工程(図5(a))を含む。そして、前記イオン注入工程では、基板70の表面に形成されたエピタキシャル層71にイオンを注入する。
これにより、基板70の表面に成長させたエピタキシャル層71を活用して半導体素子を製造することができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法は、イオン注入工程でイオンが注入された基板70を温度範囲が1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱して分子レベルで平坦化する平坦化工程(図5(d))を含む。
これにより、イオン注入工程でいったん荒れたエピタキシャル層71(基板70)の表面を平坦化させ、その状態でグラフェン層(グラフェンキャップ80)を形成することができる。このため、グラフェン層を分子レベルで平坦に形成でき、エピタキシャル層71(基板70)の表面を緻密に保護してSi及びSiCの昇華を効果的に抑制することができる。これによって、イオン活性化工程での基板表面の平坦度の悪化を防止できるので、グラフェン層除去工程後の表面の平坦度をより向上させることができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法では、イオン活性化工程において、前記基板70を温度範囲が1600℃以上2300℃以下で加熱する。
これにより、イオンの活性化を十分に行うことができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、前記グラフェン層除去工程では、グラフェンキャップ80が除去されるとともに、エピタキシャル層71(基板70)の表面が分子レベルで平坦化され、エッチングされる。
これにより、グラフェン層除去工程では、十分なイオン濃度に達していないおそれがある表面部分が除去され、十分なイオン濃度に達している部分が表面に露出する状態になる。このように、グラフェン層除去工程を経ることで、平坦度及びイオン濃度が良好な表面を有する半導体素子を得ることができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、前記グラフェン層形成工程では、基板70を温度範囲が1500℃以上2300℃以下の真空状態で加熱してエピタキシャル層71の表面にグラフェンキャップ80を形成する。
これにより、エピタキシャル層71の表面に界面層(インターフェース層)を介した2層程度のグラフェン層が緻密に形成され(図14を参照)、このグラフェンキャップ80によって、Si及びSiCの昇華を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、グラフェン層形成工程では、10-4Pa以下の減圧下の真空状態にしてグラフェンキャップ80が形成される。
これにより、効率的にグラフェンキャップ80を形成することができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、SiCで構成される基板70は、4H−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶で構成されている。
これにより、基板70の表面に単結晶SiCで構成されるエピタキシャル層71を効率的に形成することができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、SiCで構成される基板70の表面が(0001)Si面である。
これにより、基板70の表面に、単結晶SiCで構成されるエピタキシャル層71を効率的に形成することができる。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、SiCで構成される基板70の表面は、ジャスト面又は<11−20>方向のオフ角が8度以下の面である。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、SiCで構成される基板70の表面は、ジャスト面又は<1−100>方向のオフ角が8度以下の面である。
また、本実施形態の半導体素子の製造方法においては、SiCで構成される基板70の表面が、SiC分子の積層方向の1周期分であるフルユニットの高さ又は半周期分であるハーフユニットの高さからなるステップで終端している。
以上により、エピタキシャル層71が形成される基板70の表面が平坦度の高いものになるので、エピタキシャル層71の平坦度を向上させることができ、より高品質な半導体素子を製造することができる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態では、図6(e)の工程で、カーボン層としてグラフェンで構成されるグラフェンキャップ80を形成しているが、図6(e)の工程を、グラフェンキャップ80以外のカーボン層を形成する工程に変更することもできる。図19(a)は、グラフェンではないカーボン膜(カーボン層)を形成した基板70の表面の状態を示す顕微鏡写真である。図19(b)は、前記カーボン膜(図19(a)のカーボン膜)を形成した基板70の断面の状態を示す顕微鏡写真である。
図19に示すように、カーボン膜を薄膜状にエピタキシャル層71の表面に形成することによっても、カーボン薄膜によってSiC及びSiのエピタキシャル層71からの昇華を防止できる。カーボン薄膜をエピタキシャル層71に形成する方法としては、例えば、化学的気相成長(Chemical Vapor Deposition、CVD)法、有機レジスト法、又は電子サイクロトロン共鳴スパッタ法等の公知の技術を採用することができる。これによっても、エピタキシャル層の表面にカーボン膜を効率的に形成することができる。
また、上記実施形態において、図5(a)のエピタキシャル層71を形成する工程では、窒素を不純物としてn型のエピタキシャル層を形成したが、P(リン)を用いてもよいし、AlやBを不純物としてp型のエピタキシャル層を形成してもよい。
また、上記実施形態では、図5(a)のエピタキシャル層71を形成する工程で、準安定溶媒エピタキシー法を用いたが(図7を参照)、他の方法でエピタキシャル層71を形成することもできる。例えば、基板70の表面のオフ角を利用してステップフロー制御によってエピタキシャル層を形成するCVD法をエピタキシャル層形成工程に採用することができる。この場合、基板70の表面は、<11−20>方向のオフ角が4度から8度の範囲であるか、または<1−100>方向のオフ角が4度から8度の範囲であることが好ましい。また、ステップフロー制御の際は、1200℃以上1600℃以下の温度範囲で所定時間加熱することが好ましい。このように、SiCで構成される基板70の表面の高オフ角を利用することで、エピタキシャル層を形成することもできる。
また、上記実施形態から、エピタキシャル層形成工程(図5(a))を省略し、基板70にイオンを注入して半導体素子を製造するように変更することもできる。
また、グラフェンキャップ80を除去するグラフェン層除去工程(図6(g))を省略し、グラフェンキャップ80が表面に形成された状態の半導体素子を製造するように変更することもできる。この場合、基板の表面が高品質のグラフェン半導体となるので、優れた高速伝導性能を有する半導体素子を製造することができる。
また、上記実施形態では図5(b)のイオン注入工程においてAlを注入していたが、Bでもよいし、n型領域を形成する場合は窒素やP(リン)を注入してもよい。
2 坩堝(収容容器)
70 基板
71 エピタキシャル層
72 イオン注入部分
80 グラフェンキャップ

Claims (14)

  1. 少なくとも表面がSiC層で構成される基板を用いた半導体素子の製造方法において、
    前記基板にイオンを注入するイオン注入工程と、
    前記イオン注入工程でイオンが注入された基板の表面にカーボン層を形成するカーボン層形成工程と、
    前記カーボン層が形成された基板を加熱してイオンを活性化させるイオン活性化工程と、
    前記イオン活性化工程が行われた前記基板を温度範囲が1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱することで前記カーボン層を除去するカーボン層除去工程と、
    を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記イオン注入工程の前に、前記基板の前記SiC層の表面に単結晶SiCのエピタキシャル層を形成するエピタキシャル層形成工程を含み、
    前記イオン注入工程では、前記基板の表面に形成されたエピタキシャル層にイオンを注入することを特徴とする半導体素子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記イオン注入工程でイオンが注入された前記基板を温度範囲が1500℃以上2300℃以下のSi蒸気圧下で加熱して分子レベルで平坦化する平坦化工程を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記イオン活性化工程において、前記基板を温度範囲が1600℃以上2300℃以下で加熱することを特徴とする半導体素子の製造方法。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記カーボン層除去工程では、前記カーボン層が除去されるとともに、前記基板の表面が分子レベルで平坦化され、エッチングされることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記カーボン層形成工程は、前記基板を温度範囲が1500℃以上2300℃以下の真空状態で加熱して前記基板の表面にグラフェン層を形成するグラフェン層形成工程であることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記グラフェン層形成工程では、10-4Pa以下の減圧下の真空状態にしてグラフェン層を形成することを特徴とする半導体素子の製造方法。
  8. 請求項1から5までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記カーボン層形成工程では、化学的気相成長法、有機レジスト法、又は電子サイクロトロン共鳴スパッタ法によってカーボン層を形成することを特徴とする半導体素子の製造方法。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記SiC層は、4H−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶で構成されていることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  10. 請求項9に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記SiC層の表面が(0001)Si面又は(000−1)C面であることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  11. 請求項9又は10に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記SiC層の表面は、ジャスト面又は<11−20>方向のオフ角が8度以下の面であることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  12. 請求項9から11までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記SiC層の表面は、ジャスト面又は<1−100>方向のオフ角が8度以下の面であることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  13. 請求項9から12までの何れか一項に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記SiC層の表面が、SiC分子の積層方向の1周期分であるフルユニットの高さ又は半周期分であるハーフユニットの高さからなるステップで終端していることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  14. 請求項6又は7に記載の半導体素子の製造方法であって、
    前記カーボン層除去工程を省略することにより、前記グラフェン層付きの半導体素子を得ることを特徴とする半導体素子の製造方法。
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